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特表2022-520664新規で能動的なマイクロオプティクス・システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-31
(54)【発明の名称】新規で能動的なマイクロオプティクス・システム
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/29 20060101AFI20220324BHJP
   G02B 5/04 20060101ALI20220324BHJP
   G02B 5/00 20060101ALI20220324BHJP
   G02F 1/13 20060101ALN20220324BHJP
   G02F 1/1347 20060101ALN20220324BHJP
   G02B 30/33 20200101ALN20220324BHJP
   G03B 35/08 20210101ALN20220324BHJP
【FI】
G02F1/29
G02B5/04 A
G02B5/00 Z
G02F1/13 505
G02F1/1347
G02B30/33
G03B35/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021548195
(86)(22)【出願日】2020-02-18
(85)【翻訳文提出日】2021-10-11
(86)【国際出願番号】 US2020018660
(87)【国際公開番号】W WO2020172175
(87)【国際公開日】2020-08-27
(31)【優先権主張番号】62/806,908
(32)【優先日】2019-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521361316
【氏名又は名称】マンタプール テクノロジーズ エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】521361327
【氏名又は名称】クレイプール、ジェシー、ハワード
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クレイプール、ジェシー、ハワード
【テーマコード(参考)】
2H042
2H059
2H088
2H189
2H199
2K102
【Fターム(参考)】
2H042AA02
2H042AA03
2H042AA19
2H042AA22
2H042AA26
2H042CA14
2H042CA17
2H059AC00
2H088EA45
2H088HA02
2H088HA03
2H088HA05
2H088HA06
2H088HA23
2H189AA21
2H189LA03
2H189LA05
2H189LA08
2H189LA18
2H189MA15
2H199BA20
2H199BB02
2H199BB10
2H199BB24
2H199BB27
2H199BB41
2H199BB42
2H199BB45
2H199BB47
2K102AA21
2K102BA07
2K102BB04
2K102BC04
2K102BD08
2K102DC09
2K102DD02
2K102EA02
2K102EA17
2K102EA19
2K102EA21
2K102EB04
2K102EB20
2K102EB22
(57)【要約】
光学コンポーネントとともに使用するためのアセンブリであって、光軸に沿って位置決めされ、光電コンポーネントの1つ又は複数のピクセルとアライメントされた第1の複数の光学デバイスであって、複数の光学デバイスの第1の端において光軸に沿って受光角度で光を受け、複数の光学デバイスを出る光の角度を、複数の光学デバイスの第2の端において受光角度に発散する角度に制御可能に変えるように構成された第1の複数の光学デバイスを含むアセンブリ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学コンポーネントとともに使用するためのアセンブリであって、
光軸に沿って位置決めされ、光電コンポーネントの1つ又は複数のピクセルとアライメントされた第1の複数の光学デバイスであって、複数の光学デバイスの第1の端において前記光軸に沿って受光角度で光を受け、複数の光学デバイスを出る光の角度を、複数の光学デバイスの第2の端において前記受光角度に発散する角度に制御可能に変えるように構成された第1の複数の光学デバイス
を備えるアセンブリ。
【請求項2】
前記1つ又は複数のピクセルが、第1の波長範囲を有する第1のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるように構成された第1のピクセル・サブコンポーネントと、第2の波長範囲を有する第2のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるように構成された第2のピクセル・サブコンポーネントとを含み、前記第1の波長範囲が、前記第2の波長範囲とは別個であり、これと異なる、
請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記第1の複数の光学デバイスが、前記第1のピクセル・サブコンポーネント及び前記第2のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされ、
前記アセンブリが、
光軸に沿って位置決めされ、前記第2のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされた第2の複数の光学デバイスであって、分散補償器にわたって電界を生成することによって前記第1のピクセル・サブコンポーネント光と実質的に類似した角度で第2の複数の光学デバイスを出るように前記第2のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように構成された少なくとも1つの前記分散補償器を含む、第2の複数の光学デバイス
をさらに備える、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記1つ又は複数のピクセルが、第3の波長範囲を有する第3のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるように構成された第3のピクセル・サブコンポーネントを含み、
前記アセンブリが、
光軸に沿って位置決めされ、前記第3のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされた第3の複数の光学デバイスであって、分散補償器にわたって電界を生成することによって前記第1のピクセル・サブコンポーネント光と実質的に類似した角度で第3の複数の光学デバイスを出るように前記第3のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように構成された少なくとも1つの前記分散補償器を含む、第3の複数の光学デバイス
をさらに備える、請求項1から3までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記1つ又は複数のピクセルが、第4の波長範囲を有する第4のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるように構成された第4のピクセル・サブコンポーネントを含み、
前記アセンブリが、
光軸に沿って位置決めされ、前記第4のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされた第4の複数の光学デバイスであって、分散補償器にわたって電界を生成することによって前記第1のピクセル・サブコンポーネント光と実質的に類似した角度で第4の複数の光学デバイスを出るように前記第4のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように構成された少なくとも1つの前記分散補償器を含む、第4の複数の光学デバイス
をさらに備える、請求項1から4までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の複数の光学デバイスが、前記第1の複数の光学デバイスを出るように前記第1のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように構成された少なくとも1つの分散補償器を含む、請求項1から5までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記ピクセル・サブコンポーネントが、前記1つ又は複数のピクセルのそれぞれの色成分に対応する、請求項1から6までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記複数の光学デバイスの各々が第2の分散補償器を含む、請求項1から7までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記第1の複数の光学デバイスの周囲が前記1つ又は複数のピクセルの周囲とアライメントされる、
請求項1から8までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記複数の光学デバイスの各々が、
受光軸に実質的に沿った光が光コリメータを通って進むことのみを可能にするように構成された前記光コリメータ
を含む、請求項1から9までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記光コリメータが、
前記光軸に沿って延びる光透過性材料と、
前記光軸に沿って前記光透過性材料を囲む光吸収性材料と
を含む、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記光吸収性材料が、前記光軸に沿って延びるU字形を有し、前記U字形によって画定された領域が光吸収性材料を含む、請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記複数の光学デバイスの各々が、
前記それぞれの分散補償器にわたって電界を生成することによって光のそれぞれの波長範囲のそれぞれの角度をそれぞれの角度量だけ変えるように構成された分散補償器
を含む、請求項1から12までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記分散補償器が、
コントローラからの受信電圧信号の関数として変わる電界を生成するように構成された2つ以上の電極
を含む電気光学偏向器
を含む、請求項13に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記複数の光学デバイスの各々が、
コントローラからの受信電気信号の特性の関数として変わる第1の主ビーム偏向器にわたる屈折率の勾配の大きさと前記第1の主ビーム偏向器の高さに基づいて前記光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えるように構成された前記第1の主ビーム偏向器
を含む、請求項1から14までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記複数の光学デバイスの各々が、
コントローラからの受信電気信号の特性の関数として変わる第2の主ビーム偏向器にわたる屈折率の勾配の大きさと前記第2の主ビーム偏向器の高さに基づいて前記光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えるように構成された前記第2の主ビーム偏向器
を含む、請求項1から15までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記複数の光学デバイスの各々が、
第1のプリズム・アレイの角度に基づいて前記光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えるように構成された前記第1のプリズム・アレイ
を含む、請求項1から16までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記複数の光学デバイスの各々が、
第2のプリズム・アレイの角度に基づいて前記光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えるように構成された前記第2のプリズム・アレイ
を含む、請求項1から17までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記複数の光学デバイスの各々が、
第1の平坦化層の、光のそれぞれの波長範囲が出る側が前記光軸に垂直であるように、前記第1のプリズム・アレイを平坦化するように構成された前記第1の平坦化層
を含む、請求項1から18までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記複数の光学デバイスの各々が、
第2の平坦化層の、光のそれぞれの波長範囲が出る側が前記光軸に垂直であるように、前記第2のプリズム・アレイを平坦化するように構成された前記第2の平坦化層
を含む、請求項1から19までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項21】
前記アセンブリが、請求項1から20までのいずれかに記載の複数の前記アセンブリであり、前記アセンブリの各々が、前記光軸と直交する平面に沿って延びる1次元配列又は2次元配列に並べられ、各それぞれのアセンブリが、前記それぞれのアセンブリに入る光のそれぞれの波長の角度を独立して変える、
請求項1から20までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項22】
各それぞれのアセンブリに、前記それぞれのアセンブリに入る光のそれぞれの波長の角度を独立して変えさせるように構成されたコントローラ
をさらに備える、請求項1から21までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項23】
第1の時間期間中にそれぞれのアセンブリのための光の前記波長範囲の角度を第1の角度に設定し、その後の時間期間中に前記それぞれのアセンブリのための光の前記波長範囲の角度を第2の角度に設定するように構成されたコントローラ
をさらに備える、請求項1から22までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項24】
前記第2の角度が前記第1の角度に実質的に類似している、請求項23に記載のアセンブリ。
【請求項25】
前記第2の角度が前記第1の角度とは異なる、請求項23に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記コントローラが、前記1つ又は複数の電極に印加される前記電界を変えるために前記1つ若しくは複数の分散補償器及び/又は前記1つ若しくは複数の主ビーム偏向器の1つ又は複数の電極に1つ又は複数の電圧を印加することによって光のそれぞれの波長範囲のそれぞれの角度を設定するように構成される、請求項1から25までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項27】
前記コントローラが、走査時間期間中に前記1つ又は複数の電極に印加されるそれぞれの電圧を調整することによって10秒未満の前記走査時間期間中に3度を超える角度範囲に沿って異なる角位置に沿って光の第1の波長範囲の角度を設定するように構成される、
請求項1から26までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項28】
前記光学電子コンポーネントを出る光を検出し、その環境の光場を表すセンサ信号を生成するように構成されたセンサと、
前記センサ信号を受け、センサ信号特性、動作特性、及び光学デバイス特性、のうちの少なくとも1つに基づいて前記複数の光学デバイスを出る光の前記第1の波長範囲の前記角度を変えるように構成されたコントローラと
をさらに備える、請求項1から27までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項29】
前記光電コンポーネントが発光体又は光受信器である、請求項1から28までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項30】
前記光軸に沿って位置決めされた前記第1の複数の光学デバイスの各々が前記光軸のまわりに設置され、前記光軸が、前記複数の光学デバイスのうちの前記光学デバイスの各々の中心軸である、請求項1から29までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項31】
前記それぞれの複数の光学デバイスの各々が、対応する1つ又は複数のピクセルとアライメントされ、それらの間で光を伝えるように構成される、請求項1から30までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項32】
前記複数の光学デバイスのうちの光学デバイスが、コントローラから受け取られた制御信号の特性の関数として前記発散角度を変わらせる、請求項1から31までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項33】
前記第2の複数の光学デバイスが、前記分散補償器の各々にわたって独立した電界を生成することによって前記第1のピクセル・サブコンポーネント光に実質的に類似した角度で前記第2の複数の光学デバイスを出るように前記第2のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように各々が構成された少なくとも2つの分散補償器を含む、請求項3から32までのいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項34】
光学コンポーネントとともに使用するためのアセンブリを使用するための方法であって、
光軸に沿って、光電コンポーネントの1つ又は複数のピクセルとアライメントされた第1の複数の光学デバイスを位置決めするステップであって、前記第1の複数の光学デバイスが、前記複数の光学デバイスの第1の端において前記光軸に沿って受光角度で光を受けるように構成される、ステップと、
前記複数の光学デバイスを出る光の角度を、前記複数の光学デバイスの第2の端において前記受光角度に発散する角度に制御可能に変えるステップと
を含む方法。
【請求項35】
第1の波長範囲を有する第1のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるステップと、
第2の波長範囲を有する第2のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるステップであって、前記第1の波長範囲が、前記第2の波長範囲とは別個であり、これと異なる、ステップと
をさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第1の複数の光学デバイスを前記第1のピクセル・サブコンポーネント及び前記第2のピクセル・サブコンポーネントとアライメントするステップと、
光軸に沿って、前記第2のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされた第2の複数の光学デバイスを位置決めするステップであって、前記第2の複数の光学デバイスが少なくとも1つの分散補償器を含む、ステップと、
前記第2の複数の光学デバイスの前記少なくとも1つの分散補償器を使用して、前記分散補償器にわたって電界を生成することによって前記第1のピクセル・サブコンポーネント光と実質的に類似した角度で前記第2の複数の光学デバイスを出るように前記第2のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるステップと
をさらに含む、請求項34から35までのいずれかに記載の方法。
【請求項37】
前記1つ又は複数のピクセルが、第3の波長範囲を有する第3のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるように構成された第3のピクセル・サブコンポーネントを含み、
光軸に沿って、前記第3のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされた第3の複数の光学デバイスを位置決めするステップであって、前記第3の複数の光学デバイスが、前記分散補償器にわたって電界を生成することによって前記第1のピクセル・サブコンポーネント光に実質的に類似した角度で前記第3の複数の光学デバイスを出るように前記第3のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように構成された少なくとも1つの分散補償器を含む、ステップ
をさらに含む、
請求項34から36までのいずれかに記載の方法。
【請求項38】
前記1つ又は複数のピクセルが、第4の波長範囲を有する第4のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるように構成された第4のピクセル・サブコンポーネントを含み、
光軸に沿って、前記第4のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされた第4の複数の光学デバイスを位置決めするステップであって、前記第4の複数の光学デバイスが、前記分散補償器にわたって電界を生成することによって前記第1のピクセル・サブコンポーネント光に実質的に類似した角度で第4の複数の光学デバイスを出るように前記第4のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように構成された少なくとも1つの分散補償器を含む、ステップ
をさらに含む、
請求項34から37までのいずれかに記載の方法。
【請求項39】
前記第1の複数の光学デバイスが少なくとも1つの分散補償器を含み、前記方法が、前記第1の複数の光学デバイスを出るように前記第1のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるステップをさらに含む、
請求項34から38までのいずれかに記載の方法。
【請求項40】
前記ピクセル・サブコンポーネントが前記1つ又は複数のピクセルのそれぞれの色成分に対応する、請求項34から39までのいずれかに記載の方法。
【請求項41】
前記複数の光学デバイスの各々が第2の分散補償器を含む、請求項34から40までのいずれかに記載の方法。
【請求項42】
前記第1の複数の光学デバイスの周囲を前記1つ又は複数のピクセルの周囲とアライメントするステップを含む、
請求項34から41までのいずれかに記載の方法。
【請求項43】
前記複数の光学デバイスの各々が、
光コリメータ
を含み、
前記方法が、前記受光軸に実質的に沿った光が前記光コリメータを通って進むことのみを可能にするステップをさらに含む、
請求項34から42までのいずれかに記載の方法。
【請求項44】
前記光コリメータが、
前記光軸に沿って延びる光透過性材料と、
前記光軸に沿って前記光透過性材料を囲む光吸収性材料と
を含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記光吸収性材料が、前記光軸に沿って延びるU字形を有し、前記U字形によって画定された領域が光吸収性材料を含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記複数の光学デバイスの各々が、
分散補償器
を含み、前記方法が、前記それぞれの分散補償器にわたって電界を生成することによって光のそれぞれの波長範囲のそれぞれの角度をそれぞれの角度量だけ変えるステップ
をさらに含む、請求項34から45までのいずれかに記載の方法。
【請求項47】
前記分散補償器が、
コントローラからの受信電圧信号の関数として変わる電界を生成するように構成された2つ以上の電極
を含む電気光学偏向器
を含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記複数の光学デバイスの各々が、
第1の主ビーム偏向器
を含み、前記方法が、コントローラからの受信電気信号の特性の関数として変わる前記第1の主ビーム偏向器にわたる屈折率の勾配の大きさと前記第1の主ビーム偏向器の高さに基づいて前記光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えるステップをさらに含む、
請求項34から47までのいずれかに記載の方法。
【請求項49】
前記複数の光学デバイスの各々が、
第2の主ビーム偏向器
を含み、前記方法が、コントローラからの受信電気信号の特性の関数として変わる前記第2の主ビーム偏向器にわたる屈折率の勾配の大きさと前記第2の主ビーム偏向器の高さに基づいて前記光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えるステップをさらに含む、
請求項34から48までのいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項50】
前記複数の光学デバイスの各々が、
第1のプリズム・アレイ
を含み、前記方法が、前記第1のプリズム・アレイを使用して、前記第1のプリズム・アレイの角度に基づいて前記光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えるステップをさらに含む、
請求項34から49までのいずれかに記載の方法。
【請求項51】
前記複数の光学デバイスの各々が、
第2のプリズム・アレイと、
前記第2のプリズム・アレイの角度に基づいて前記光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えることと
を含む、請求項34から50までのいずれかに記載の方法
【請求項52】
前記複数の光学デバイスの各々が、
第1の平坦化層の、光のそれぞれの波長範囲が出る側が前記光軸に垂直であるように、前記第1のプリズム・アレイを平坦化するように構成された前記第1の平坦化層
を含む、請求項34から51までのいずれかに記載の方法
【請求項53】
前記複数の光学デバイスの各々が、
第2の平坦化層の、光のそれぞれの波長範囲が出る側が前記光軸に垂直であるように、前記第2のプリズム・アレイを平坦化するように構成された前記第2の平坦化層
を含む、請求項34から52までのいずれかに記載の方法
【請求項54】
前記アセンブリが、請求項1から33までのいずれかに記載の複数の前記アセンブリであり、前記アセンブリの各々が、前記光軸と直交する平面に沿って延びる1次元配列又は2次元配列に並べられ、各それぞれのアセンブリが、前記それぞれのアセンブリに入る光のそれぞれの波長の角度を独立して変える、
請求項34から53までのいずれかに記載の方法。
【請求項55】
前記アセンブリが、
各それぞれのアセンブリに、前記それぞれのアセンブリに入る光のそれぞれの波長の角度を独立して変えさせるように構成されたコントローラ
をさらに含む、請求項34から54までのいずれかに記載の方法。
【請求項56】
前記アセンブリが、
第1の時間期間中にそれぞれのアセンブリのための光の前記波長範囲の角度を第1の角度に設定し、その後の時間期間中に前記それぞれのアセンブリのための光の前記波長範囲の角度を第2の角度に設定するように構成されたコントローラ
をさらに含む、請求項34から55までのいずれかに記載の方法。
【請求項57】
前記第2の角度が前記第1の角度に実質的に類似している、請求項34から56までのいずれかに記載の方法。
【請求項58】
前記第2の角度が前記第1の角度とは異なる、請求項34から57までのいずれかに記載の方法。
【請求項59】
コントローラを使用して、前記1つ又は複数の電極に印加される前記電界を変えるために前記1つ若しくは複数の分散補償器及び/又は前記1つ若しくは複数の主ビーム偏向器の1つ又は複数の電極に1つ又は複数の電圧を印加することによって光のそれぞれの波長範囲のそれぞれの角度を設定するステップ
をさらに含む、請求項34から58までのいずれかに記載の方法。
【請求項60】
コントローラを使用して、走査時間期間中に前記1つ又は複数の電極に印加されるそれぞれの電圧を調整することによって10秒未満の前記走査時間期間中に3度を超える角度範囲に沿って異なる角位置に沿って光の第1の波長範囲の角度を設定するステップ
をさらに含む、請求項34から59までのいずれかに記載の方法。
【請求項61】
センサを使用して、光学アセンブリを出る光を検出し、その環境の光場を表すセンサ信号を生成するステップと、
コントローラを使用して、センサ信号を受け、センサ信号特性、動作特性、及び光学デバイス特性、のうちの少なくとも1つに基づいて前記複数の光学デバイスを出る光の前記第1の波長範囲の前記角度を変えるステップと
をさらに含む、請求項34から60までのいずれかに記載の方法。
【請求項62】
前記光電コンポーネントが発光体又は光受信器である、請求項34から61までのいずれかに記載の方法。
【請求項63】
前記光軸に沿って位置決めされた前記第1の複数の光学デバイスの各々が前記光軸のまわりに設置され、前記光軸が、前記複数の光学デバイスのうちの前記光学デバイスの各々の中心軸である、請求項34から62までのいずれかに記載の方法。
【請求項64】
前記それぞれの複数の光学デバイスの各々が、対応する1つ又は複数のピクセルとアライメントされ、それらの間で光を伝えるように構成される、請求項34から63までのいずれかに記載の方法。
【請求項65】
コントローラから受けられた制御信号の特性の関数として前記発散角度を変わらせるステップ
をさらに含む、請求項34から64までのいずれかに記載の方法。
【請求項66】
前記第2の複数の光学デバイスが、前記分散補償器の各々にわたって独立した電界を生成することによって前記第1のピクセル・サブコンポーネント光に実質的に類似した角度で前記第2の複数の光学デバイスを出るように前記第2のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように各々が構成された少なくとも2つの分散補償器を含む、請求項34から65までのいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の態様は、マイクロオプティカル・システム、指向性光キャプチャ、3Dカメラ、プレノプティック・カメラ、マルチスペクトル・カメラ、ライト・フィールド・ディスプレイ、及び3Dディスプレイに関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
いくつかの態様では、本開示は、光学コンポーネントとともに使用するためのアセンブリを提供する。いくつかの実施例では、このアセンブリは、光軸に沿って位置決めされ、光電コンポーネントの1つ又は複数のピクセルとアライメントされた第1の複数の光学デバイスを備える。いくつかの実施例では、この第1の複数の光学デバイスは、複数の光学デバイスの第1の端において光軸に沿って受光角度で光を受け、複数の光学デバイスの第2の端において受光角度に発散する角度で複数の光学デバイスを出る光の角度を制御可能に変えるように構成される。いくつかの実施例では、1つ又は複数のピクセルは、第1の波長範囲を有する第1のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるように構成された第1のピクセル・サブコンポーネントと、第2の波長範囲を有する第2のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるように構成された第2のピクセル・サブコンポーネントとを含む。いくつかの実施例では、第1の波長範囲は、第2の波長範囲とは別個であり、これと異なる。いくつかの実施例では、第1の複数の光学デバイスは、第1のピクセル・サブコンポーネント及び第2のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされる。いくつかの実施例では、アセンブリは、光軸に沿って位置決めされ、第2のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされた第2の複数の光学デバイスであって、分散補償器にわたって電界を生成することによって第1のピクセル・サブコンポーネント光と実質的に類似した角度で第2の複数の光学デバイスを出るように第2のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように構成された少なくとも1つの分散補償器を含む、第2の複数の光学デバイスをさらに備える。いくつかの実施例では、1つ又は複数のピクセルは、第3の波長範囲を有する第3のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるように構成された第3のピクセル・サブコンポーネントを含む。いくつかの実施例では、アセンブリは、光軸に沿って位置決めされ、第3のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされた第3の複数の光学デバイスをさらに備える。いくつかの実施例では、分散補償器にわたって電界を生成することによって第1のピクセル・サブコンポーネント光と実質的に類似した角度で第3の複数の光学デバイスを出るように第3のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように構成された少なくとも1つの分散補償器を含む第3の複数の光学デバイス。いくつかの実施例では、1つ又は複数のピクセルは、第4の波長範囲を有する第4のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるように構成された第4のピクセル・サブコンポーネントを含む。いくつかの実施例では、アセンブリは、光軸に沿って位置決めされ、第4のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされた第4の複数の光学デバイスをさらに備える。いくつかの実施例では、分散補償器にわたって電界を生成することによって第1のピクセル・サブコンポーネント光と実質的に類似した角度で第4の複数の光学デバイスを出るように第4のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように構成された少なくとも1つの分散補償器を含む第4の複数の光学デバイス。いくつかの実施例では、第1の複数の光学デバイスは、第1の複数の光学デバイスを出るように第1のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように構成された少なくとも1つの分散補償器を含む。いくつかの実施例では、ピクセル・サブコンポーネントは、1つ又は複数のピクセルのそれぞれの色成分に対応する。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、第2の分散補償器を含む。いくつかの実施例では、第1の複数の光学デバイスの周囲は、1つ又は複数のピクセルの周囲とアライメントされる。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、受光軸に実質的に沿った光が光コリメータを通って進むことのみを可能にするように構成された光コリメータを含む。いくつかの実施例では、光コリメータは、光軸に沿って延びる光透過性材料を含む。いくつかの実施例では、光コリメータは、光軸に沿って光透過性材料を囲む光吸収性材料を含む。いくつかの実施例では、光吸収性材料は、光軸に沿って延びるU字形を有する。いくつかの実施例では、U字形によって画定される領域は、光吸収性材料を含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、それぞれの分散補償器にわたって電界を生成することによって光のそれぞれの波長範囲のそれぞれの角度をそれぞれの角度量だけ変えるように構成された分散補償器を含む。いくつかの実施例では、分散補償器は、コントローラからの受信電圧信号の関数として変わる電界を生成するように構成された2つ以上の電極を含む電気光学偏向器を含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、コントローラからの受信電気信号の特性の関数として変わる第1の主ビーム偏向器にわたる屈折率の勾配の大きさと第1の主ビーム偏向器の高さに基づいて光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えるように構成された第1の主ビーム偏向器を含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、コントローラからの受信電気信号の特性の関数として変わる第2の主ビーム偏向器にわたる屈折率の勾配の大きさと第2の主ビーム偏向器の高さに基づいて光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えるように構成された第2の主ビーム偏向器を含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、第1のプリズム・アレイの角度に基づいて光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えるように構成された第1のプリズム・アレイを含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、第2のプリズム・アレイの角度に基づいて光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えるように構成された第2のプリズム・アレイを含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、第1の平坦化層の、光のそれぞれの波長範囲が出る側が光軸に垂直であるように、第1のプリズム・アレイを平坦化するように構成された第1の平坦化層を含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、第2の平坦化層の、光のそれぞれの波長範囲が出る側が光軸に垂直であるように、第2のプリズム・アレイを平坦化するように構成された第2の平坦化層を含む。いくつかの実施例では、アセンブリは、先行する請求項のいずれかに記載の複数のアセンブリであり、アセンブリの各々は、光軸と直交する平面に沿って延びる1次元配列又は2次元配列に並べられ、各それぞれのアセンブリは、それぞれのアセンブリに入る光のそれぞれの波長の角度を独立して変える。いくつかの実施例では、アセンブリは、各それぞれのアセンブリに、それぞれのアセンブリに入る光のそれぞれの波長の角度を独立して変えさせるように構成されたコントローラをさらに備える。いくつかの実施例では、アセンブリは、第1の時間期間中にそれぞれのアセンブリのための光の波長範囲の角度を第1の角度に設定し、その後の時間期間中にそれぞれのアセンブリのための光の波長範囲の角度を第2の角度に設定するように構成されたコントローラをさらに備える。いくつかの実施例では、第2の角度は、第1の角度に実質的に類似している。いくつかの実施例では、第2の角度は、第1の角度とは異なる。いくつかの実施例では、コントローラは、1つ又は複数の電極に印加される電界を変えるために1つ若しくは複数の分散補償器及び/又は1つ若しくは複数の主ビーム偏向器の1つ又は複数の電極に1つ又は複数の電圧を印加することによって光のそれぞれの波長範囲のそれぞれの角度を設定するように構成される。いくつかの実施例では、コントローラは、走査時間期間中に1つ又は複数の電極に印加されるそれぞれの電圧を調整することによって10秒未満の走査時間期間中に3度を超える角度範囲に沿って異なる角位置に沿って光の第1の波長範囲の角度を設定するように構成される。いくつかの実施例では、アセンブリは、光学電子コンポーネントを出る光を検出し、その環境の光場を表すセンサ信号を生成するように構成されたセンサをさらに備える。いくつかの実施例では、アセンブリは、光学アセンブリを出る光を検出し、その環境の光場を表すセンサ信号を生成するように構成されたセンサをさらに備える。いくつかの実施例では、アセンブリは、アセンブリを出る光を検出し、その環境の光場を表すセンサ信号を生成するように構成されたセンサをさらに備える。いくつかの実施例では、アセンブリは、光学デバイスを出る光を検出し、その環境の光場を表すセンサ信号を生成するように構成されたセンサをさらに備える。いくつかの実施例では、アセンブリは、センサ信号を受け、センサ信号特性、動作特性、及び光学デバイス特性、のうちの少なくとも1つに基づいて複数の光学デバイスを出る光の第1の波長範囲の角度を変えるように構成されたコントローラをさらに備える。いくつかの実施例では、光電コンポーネントは、発光体又は光受信器である。いくつかの実施例では、光軸に沿って位置決めされた第1の複数の光学デバイスの各々は、光軸のまわりに設置される。いくつかの実施例では、光軸は、複数の光学デバイスのうちの光学デバイスの各々の中心軸である。いくつかの実施例では、それぞれの複数の光学デバイスの各々は、対応する1つ又は複数のピクセルとアライメントされ、それらの間で光を伝えるように構成される。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスのうちの光学デバイスは、コントローラから受け取られた制御信号の特性の関数として発散角度を変わらせる。いくつかの実施例では、分散補償器の各々にわたって独立した電界を生成することによって第1のピクセル・サブコンポーネント光に実質的に類似した角度で第2の複数の光学デバイスを出るように第2のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように各々が構成された少なくとも2つの分散補償器を含む第2の複数の光学デバイス。
【0003】
いくつかの態様では、本開示は、光学コンポーネントとともに使用するためのアセンブリを使用するための方法を提供する。いくつかの実施例では、この方法は、光軸に沿って、光電コンポーネントの1つ又は複数のピクセルとアライメントされた第1の複数の光学デバイスを位置決めすることを含む。いくつかの実施例では、第1の複数の光学デバイスは、複数の光学デバイスの第1の端において光軸に沿って受光角度で光を受けるように構成される。いくつかの実施例では、方法は、複数の光学デバイスを出る光の角度を、複数の光学デバイスの第2の端において受光角度に発散する角度に制御可能に変えることをさらに含む。いくつかの実施例では、方法は、第1の波長範囲を有する第1のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けることを含む。いくつかの実施例では、方法は、第2の波長範囲を有する第2のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けることを含む。いくつかの実施例では、第1の波長範囲は、第2の波長範囲とは別個であり、これと異なる。いくつかの実施例では、方法は、第1の複数の光学デバイスを第1のピクセル・サブコンポーネント及び第2のピクセル・サブコンポーネントとアライメントすることを含む。いくつかの実施例では、方法は、光軸に沿って、第2のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされた第2の複数の光学デバイスであって、少なくとも1つの分散補償器を含む第2の複数の光学デバイスを位置決めすることを含む。いくつかの実施例では、方法は、第2の複数の光学デバイスの少なくとも1つの分散補償器を使用して、分散補償器にわたって電界を生成することによって第1のピクセル・サブコンポーネント光と実質的に類似した角度で第2の複数の光学デバイスを出るように第2のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えることを含む。いくつかの実施例では、1つ又は複数のピクセルは、第3の波長範囲を有する第3のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるように構成された第3のピクセル・サブコンポーネントを含む。いくつかの実施例では、方法は、光軸に沿って、第3のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされた第3の複数の光学デバイスを位置決めすることを含む。いくつかの実施例では、分散補償器にわたって電界を生成することによって第1のピクセル・サブコンポーネント光と実質的に類似した角度で第3の複数の光学デバイスを出るように第3のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように構成された少なくとも1つの分散補償器を含む第3の複数の光学デバイス。いくつかの実施例では、1つ又は複数のピクセルは、第4の波長範囲を有する第4のピクセル・サブコンポーネント光を発する及び/又は受けるように構成された第4のピクセル・サブコンポーネントを含む。いくつかの実施例では、方法は、光軸に沿って、第4のピクセル・サブコンポーネントとアライメントされた第4の複数の光学デバイスを位置決めすることを含む。いくつかの実施例では、分散補償器にわたって電界を生成することによって第1のピクセル・サブコンポーネント光に実質的に類似した角度で第4の複数の光学デバイスを出るように第4のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように構成された少なくとも1つの分散補償器を含む第4の複数の光学デバイス。いくつかの実施例では、第1の複数の光学デバイスは、少なくとも1つの分散補償器を含む。いくつかの実施例では、方法は、第1の複数の光学デバイスを出るように第1のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えることを含む。いくつかの実施例では、ピクセル・サブコンポーネントは、1つ又は複数のピクセルのそれぞれの色成分に対応する。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、第2の分散補償器を含む。いくつかの実施例では、第1の複数の光学デバイスの周囲を1つ又は複数のピクセルの周囲とアライメントすること。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、光コリメータを含む。いくつかの実施例では、方法は、受光軸に実質的に沿った光が光コリメータを通って進むことのみを可能にすることを含む。いくつかの実施例では、光コリメータは、光軸に沿って延びる光透過性材料を含む。いくつかの実施例では、光コリメータは、光軸に沿って光透過性材料を囲む光吸収性材料を含む。いくつかの実施例では、光吸収性材料は、光軸に沿って延びるU字形を有する。いくつかの実施例では、U字形によって画定される領域は、光吸収性材料を含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、分散補償器を含む。いくつかの実施例では、方法は、それぞれの分散補償器にわたって電界を生成することによって光のそれぞれの波長範囲のそれぞれの角度をそれぞれの角度量だけ変えることをさらに含む。いくつかの実施例では、分散補償器は、コントローラからの受信電圧信号の関数として変わる電界を生成するように構成された2つ以上の電極を含む電気光学偏向器を含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、第1の主ビーム偏向器を含む。いくつかの実施例では、方法は、コントローラからの受信電気信号の特性の関数として変わる第1の主ビーム偏向器にわたる屈折率の勾配の大きさと第1の主ビーム偏向器の高さに基づいて光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えることを含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、第2の主ビーム偏向器を含む。いくつかの実施例では、方法は、コントローラからの受信電気信号の特性の関数として変わる第2の主ビーム偏向器にわたる屈折率の勾配の大きさと第2の主ビーム偏向器の高さに基づいて光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えることを含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、第1のプリズム・アレイを含む。いくつかの実施例では、方法は、第1のプリズム・アレイを使用して、第1のプリズム・アレイの角度に基づいて光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えることを含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、第2のプリズム・アレイを含む。いくつかの実施例では、方法は、第2のプリズム・アレイの角度に基づいて光軸に対する光のそれぞれの波長範囲の角度を角度量だけ変えることを含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、第1の平坦化層の、光のそれぞれの波長範囲が出る側が光軸に垂直であるように、第1のプリズム・アレイを平坦化するように構成された第1の平坦化層を含む。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスの各々は、第2の平坦化層の、光のそれぞれの波長範囲が出る側が光軸に垂直であるように、第2のプリズム・アレイを平坦化するように構成された第2の平坦化層を含む。いくつかの実施例では、アセンブリは、先行する請求項のいずれかに記載の複数のアセンブリであり、アセンブリの各々は、光軸と直交する平面に沿って延びる1次元配列又は2次元配列に並べられ、各それぞれのアセンブリは、それぞれのアセンブリに入る光のそれぞれの波長の角度を独立して変える。いくつかの実施例では、アセンブリは、各それぞれのアセンブリに、それぞれのアセンブリに入る光のそれぞれの波長の角度を独立して変えさせるように構成されたコントローラをさらに含む。いくつかの実施例では、アセンブリは、第1の時間期間中にそれぞれのアセンブリのための光の波長範囲の角度を第1の角度に設定し、その後の時間期間中にそれぞれのアセンブリのための光の波長範囲の角度を第2の角度に設定するように構成されたコントローラをさらに含む。いくつかの実施例では、第2の角度は、第1の角度に実質的に類似している。いくつかの実施例では、第2の角度は、第1の角度とは異なる。いくつかの実施例では、方法は、コントローラを使用して、1つ又は複数の電極に印加される電界を変えるために1つ若しくは複数の分散補償器及び/又は1つ若しくは複数の主ビーム偏向器の1つ又は複数の電極に1つ又は複数の電圧を印加することによって光のそれぞれの波長範囲のそれぞれの角度を設定することを含む。いくつかの実施例では、方法は、コントローラを使用して、走査時間期間中に1つ又は複数の電極に印加されるそれぞれの電圧を調整することによって10秒未満の走査時間期間中に3度を超える角度範囲に沿って異なる角位置に沿って光の第1の波長範囲の角度を設定することを含む。いくつかの実施例では、方法は、センサを使用して、光学アセンブリを出る光を検出し、その環境の光場を表すセンサ信号を生成することを含む。いくつかの実施例では、方法は、コントローラを使用して、センサ信号を受け、センサ信号特性、動作特性、及び光学デバイス特性、のうちの少なくとも1つに基づいて複数の光学デバイスを出る光の第1の波長範囲の角度を変えることを含む。いくつかの実施例では、光電コンポーネントは、発光体又は光受信器である。いくつかの実施例では、光軸に沿って位置決めされた第1の複数の光学デバイスの各々は、光軸のまわりに設置される。いくつかの実施例では、光軸は、複数の光学デバイスのうちの光学デバイスの各々の中心軸である。いくつかの実施例では、それぞれの複数の光学デバイスの各々は、対応する1つ又は複数のピクセルとアライメントされ、それらの間で光を伝えるように構成される。いくつかの実施例では、方法は、コントローラから受けられた制御信号の特性の関数として発散角度を変わらせることを含む。いくつかの実施例では、分散補償器の各々にわたって独立した電界を生成することによって第1のピクセル・サブコンポーネント光に実質的に類似した角度で第2の複数の光学デバイスを出るように第2のピクセル・サブコンポーネント光の角度を変えるように各々が構成された少なくとも2つの分散補償器を含む第2の複数の光学デバイス。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】本発明の少なくとも1つの実施例による、能動的なマイクロオプティカルアレイを構成するスーパーピクセルの1次元配列でのスーパーピクセルの一般的な配列を示す図である。
図2】本発明の少なくとも1つの実施例による、能動的なマイクロオプティカルアレイを構成するスーパーピクセルの2次元配列でのスーパーピクセルの一般的な配列を示す図である。
図3】本発明の少なくとも1つの実施例による、スーパーピクセルのための一般的な基準方位及び方向を示す図である。
図4】本発明の少なくとも1つの実施例による、同じ又は異なる角度で、各ピクセル・サブコンポーネントを通ってスーパーピクセルの底部に入り、スーパーピクセルの頂部から離れる光とともに、2つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルを示す図である。
図5】本発明の少なくとも1つの実施例による、同じ又は異なる角度で、各ピクセル・サブコンポーネントを通ってスーパーピクセルの底部に入り、スーパーピクセルの頂部から離れる光とともに、3つのピクセル・サブコンポーネントスーパーピクセルを示す図である。
図6】本発明の少なくとも1つの実施例による、同じ又は異なる角度で、各ピクセル・サブコンポーネントを通ってスーパーピクセルの底部に入り、スーパーピクセルの頂部から離れる光とともに、4つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルを示す図である。
図7】本発明の少なくとも1つの実施例による、各ピクセル・サブコンポーネントを通って同じ又は異なる角度で、スーパーピクセルの頂部に入り、スーパーピクセルの底部から離れる光とともに、2つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルを示す図である。
図8】本発明の少なくとも1つの実施例による、各ピクセル・サブコンポーネントを通って同じ又は異なる角度で、スーパーピクセルの頂部に入り、スーパーピクセルの底部から離れる光とともに、3つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルを示す図である。
図9】本発明の少なくとも1つの実施例による、各ピクセル・サブコンポーネントを通って同じ又は異なる角度で、スーパーピクセルの頂部に入り、スーパーピクセルの底部スから離れる光とともに、4つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルを示す図である。
図10】本発明の少なくとも1つの実施例による、分散補償器のピクセル・サブコンポーネント又は主ビーム偏向器内のピクセル・サブコンポーネントのすべての上の4電極構成を示す図である。
図11】本発明の少なくとも1つの実施例による、分散補償器のピクセル・サブコンポーネント又は主ビーム偏向器内のピクセル・サブコンポーネントのすべての上の3電極構成の一実施例を示す図である。
図12】本発明の少なくとも1つの実施例による、分散補償器のピクセル・サブコンポーネント又は主ビーム偏向器内のピクセル・サブコンポーネントのすべての上の3つの電極構成の一実施例を示す図である。
図13】本発明の少なくとも1つの実施例による、分散補償器のピクセル・サブコンポーネント又は主ビーム偏向器内のピクセル・サブコンポーネントのすべての上の2電極構成の一実施例を示す図である。
図14】本発明の少なくとも1つの実施例による、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例を示す図である。
図15】本発明の少なくとも1つの実施例による、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器を示す図である。
図16】本発明の少なくとも1つの実施例による、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器を示す図である。
図17】本発明の少なくとも1つの実施例による、2つのピクセル・サブコンポーネント主ビーム偏向器を示す図である。
図18】本発明の少なくとも1つの実施例による、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器を示す図である。
図19】本発明の少なくとも1つの実施例による、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器を示す図である。
図20】本発明の少なくとも1つの実施例による、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータを示す図である。
図21】本発明の少なくとも1つの実施例による、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータを示す図である。
図22】本発明の少なくとも1つの実施例による、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータを示す図である。
図23】本発明の少なくとも1つの実施例による、2つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ及び平坦化層を示す図である。
図24】本発明の少なくとも1つの実施例による、3つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ及び平坦化層を示す図である。
図25】本発明の少なくとも1つの実施例による、4つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ及び平坦化層を示す図である。
図26】本発明の少なくとも1つの実施例による、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度回転層を示す図である。
図27】本発明の少なくとも1つの実施例による、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度回転層を示す図である。
図28】本発明の少なくとも1つの実施例による、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度回転層を示す図である。
図29】本発明の少なくとも1つの実施例による、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる一方向性スーパーピクセルの層を示す図である。
図30】本発明の少なくとも1つの実施例による、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる一方向性スーパーピクセルの層を示す図である。
図31】本発明の少なくとも1つの実施例による、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる一方向性スーパーピクセルの層を示す図である。
図32】本発明の少なくとも1つの実施例による、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる双方向性スーパーピクセルの層を示す図である。
図33】本発明の少なくとも1つの実施例による、中実でU字形の断面を有する1サブ領域光コリメータを示す図である。
図34】本発明の少なくとも1つの実施例による、光コリメータと主ビーム偏向器とを有する1サブ領域一方向性スーパーピクセルの層を示す図である。
図35】本発明の少なくとも1つの実施例による、光コリメータと主ビーム偏向器とプリズム・アレイと平坦化層とを有する1サブ領域スーパーピクセルの層を示す図である。
図36】本発明の少なくとも1つの実施例による、光コリメータと第1の主ビーム偏向器と90度回転層と第2の主ビーム偏向器とを有する1サブ領域スーパーピクセルの層を示す図である。
図37】本発明の少なくとも1つの実施例による、光コリメータと第1の主ビーム偏向器と第1のプリズム・アレイと第1の平坦化層と90度回転層と第2の主ビーム偏向器と第2のプリズム・アレイと第2の平坦化層とを有する1サブ領域スーパーピクセルの層を示す図である。
図38】本発明の少なくとも1つの実施例による、例示的なアセンブリを示す図である。
図39】本発明の少なくとも1つの実施例による、コントローラ及びアセンブリ構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
イメージング・システムによってキャプチャ可能である又は光源によって発され得る光情報のタイプのうちの3つとしては、強度情報、スペクトル情報、及び方向情報がある。強度情報は、イメージング・センサに到達する又は光源によって発される光子の数の尺度である。本質的に、光がどれほど明るいかである。スペクトル情報は、波長、波長の小規模グループ、又はイメージング・センサのような検出器上のピクセルに到達する若しくはディスプレイ上のピクセルのような光源から発される光の色の尺度である。方向情報は、平面たとえばイメージング・センサの平面又はディスプレイのような光源の平面の法線に対する角度である。
【0006】
方向情報はキャプチャの瞬間中に失われるので、大部分の従来のイメージング・システムは、光の方向情報を記録しない。方向情報をキャプチャするために、カメラ・アイのような手法を使用してカメラを複数の既知の位置及び方位に移動して各位置で写真を撮影する、又は/すなわちプレノプティック・カメラを使用する、光の方向情報をキャプチャすることができる特殊なイメージング・システムが開発されてきた。カメラ・アレイは、既知の位置及び方位を有する異なる位置における従来のカメラであってよい少なくとも2つのイメージング・センサを使用して、深度情報を含む異なる観点から画像をキャプチャする。2つ以上のイメージング・センサ手法を使用することに関する問題は、深度情報をキャプチャするために2つ以上のイメージング・センサが必要とされることである。通常は従来のカメラを用いて複数の異なる位置にカメラを移動し、異なる位置の各々において画像を撮影することは、深度情報をキャプチャする別の一般的な手段である。カメラを移動する手法を行う欠点は、カメラを正確な位置及び方位に移動する装置が必要とされることであり、これは、組み合わされたイメージング・システムを、より大規模に、より重く、より複雑にする。プレノプティック・カメラは、メインズ(mains)・レンズ・アセンブリ、マイクロオプティカルアレイ、及びイメージング・センサからなる。メイン・レンズ・アセンブリは、光の場の深度を制御し、次いで、マイクロオプティカルアレイの各要素は、マイクロオプティカル要素上の特定の角度又は小範囲の角度及び位置からの光をイメージング・センサ上の特定のピクセルに方向づける。プレノプティック手法は、何らかの角度情報をキャプチャしないが、このプレノプティック手法に関する問題は、イメージング・センサ上の各ピクセルは光の1つの角度又は方向のみを測定することができること、及び角度は変更できないことである。ピクセルごとの1つの変更不可能な角度のプレノプティック手法は、プレノプティック・イメージングシステムでは望ましくない、画像品質とイメージング・センサによって測定される方向の数との間のトレードオフを生じさせる。
【0007】
従来のディスプレイは、大規模な範囲の方向で広い視野にわたって特定の色でそこのピクセルから光を発し、このことは、2次元画像の作成をもたらす。3D画像又は3D表示を作成するために、表示によって発されている光の方向が重要である。各眼は、ある視点、平面、又は複数の平面で適切な画像を見ることが可能であることを必要とする。
【0008】
本発明の主題は、能動的なマイクロオプティカル・システム(AMOS:Active Micro-Optical System)の頂部に入ってAMOSの底部を通って出る又はAMOSの底部に入ってAMOSの頂部を通って出る1つ又は複数の波長又は波長の小規模グループで1方向又は2方向に光の角度を制御することができるAMOSを含む。
【0009】
本発明の主題は、AMOSの頂部に入ってAMOSの底部を通って出る又はAMOSの底部に入ってAMOSの頂部を通って出る1つ又は複数の波長又は波長の小規模グループで1方向又は2方向に光の角度を制御することができる能動的なマイクロオプティカル・システム(AMOS)を含む。次いで、この技法は、イメージング・センサのような検出器又はディスプレイのような光源に関連してAMOSとともに、空間時間変調と呼ばれて使用可能である。イメージング・センサのような検出器に対して、画像がキャプチャ可能であり、次いで、AMOSの角度は、次回画像がキャプチャされるときイメージング・センサのピクセルに到達する光の角度が異なるように、1回又は複数回変更可能である。ディスプレイのような光源に対して、光は、ディスプレイ上の各ピクセルから発されてよく、次いで、ピクセルからの光は、AMOSによって所望の方向に曲げられてよく、次いで、AMOSを出る光の角度は変更されてよい。光をキャプチャする又は発し、次いで角度を変更する技法は、所望の数のサイクルが達成されるまで、連続的に繰り返されてよい。
【0010】
一実施例ではAMOSと呼ばれる能動的なマイクロオプティカル・システムは、「スーパーピクセル」と呼ばれる機能単位の1次元配列又は2次元配列を含む。1次元配列におけるAMOSアレイのサイズは、1~N番目の数のスーパーピクセルから構成可能であり、N番目は、第1の次元における最後のスーパーピクセルであり、1~無限大の数である。AMOSの1次元実施例は図1に示され、スーパーピクセル51は第1のスーパーピクセルであり、スーパーピクセル53は第2のスーパーピクセルであり、スーパーピクセル55は第3のスーパーピクセルであり、スーパーピクセル57はN番目のスーパーピクセルである。1次元AMOSが1つのスーパーピクセルのみを有する場合、スーパーピクセル51のみがAMOSの一部である。より多くのスーパーピクセルが1次元配列で必要とされる場合、スーパーピクセルは、第2の53で始まり、次いで第3の55、以下同様である、図1に示されるスキームを使用して、追加可能である。1次元配列の一実施例におけるスーパーピクセルの一般的な形状は、長さ45と、幅47と、高さ49とを有する、正方形又は長方形の形状を有する。AMOSが、1次元配列において複数のスーパーピクセルを含む場合、各スーパーピクセルの長さ45、幅47、及び高さ49は同じである必要はないが、長さ45、幅47、及び高さ49が同じであることが好ましい。スーパーピクセル実施例の好ましいサイズは、10~25ミクロンの長さ45と、10~25ミクロンの幅47と、100~400ミクロンの高さ49とを有する。
【0011】
2次元配列におけるAMOSの実施例のサイズは、第1の次元における1~N番目の数のスーパーピクセルから構成可能であり、N番目は、第1の次元における最後のスーパーピクセルであり、1~無限大の数であり、AMOSアレイのサイズである。第2の次元では、AMOSは、1~K番目の数のスーパーピクセルから構成可能であり、K番目は、第2の次元における最後のスーパーピクセルであり、1~無限大の数である。AMOSの2次元実施例は、図2に示すことができ、スーパーピクセル59は(0,0)スーパーピクセルであり、スーパーピクセル61は(1,0)スーパーピクセル、スーパーピクセル63は(2,0)スーパーピクセルであり、スーパーピクセル65は(N番目,0)スーパーピクセルであり、スーパーピクセル67は(0,1)スーパーピクセルであり、スーパーピクセル69は(0,2)スーパーピクセルであり、スーパーピクセル71は(0,K番目)スーパーピクセルであり、スーパーピクセル73は(N番目,K番目)スーパーピクセルである。2次元配列の一実施例におけるスーパーピクセルの一般的な外形は、長さ45と、幅47と、高さ49とを有する、1次元配列と同じである正方形又は長方形の形状を有する。複数のスーパーピクセルが2次元配列にある場合、各スーパーピクセルの長さ45、幅47、及び高さ49は、同じである必要はないが、長さ45、幅47、及び高さ49が同じであることが好ましい。スーパーピクセル実施例の好ましいサイズは、10~25ミクロンの長さ45と、10~25ミクロンの幅47と、100~400ミクロンの高さ49とを有する。2次元AMOSが1つのスーパーピクセルのみを有する場合、スーパーピクセル59のみがAMOSの一部である。より多くのスーパーピクセルが2次元配列で必要とされる場合、スーパーピクセルは、所望のサイズに到達するまで、その次元において、第2で始まり、次いで第3、以下同様である、図2に示されるスキームを使用して、追加可能である。
【0012】
スーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセルは、互いの上にアライメントされ積層され得る光学素子及びデバイスの複数の層を含む。光がスーパーピクセルの各層を通って進むとき、スーパーピクセルの各層は、スーパーピクセル75の平面の法線77(光軸)と実質的に直角をなし得る実質的に1方向(x軸79又はy軸81)又は2方向(x軸79とy軸81の両方)におけるスーパーピクセルごとに2つから4つの波長の光又は光の波長の小規模範囲を所望の方向に曲げる際に、特定のタスクを達成する。図3を参照されたい。AMOSの異なるスーパーピクセルは、2つから4つの波長又はAMOS上の他のスーパーピクセルと同じ若しくは異なる波長の光の波長の小規模範囲若しくは小さい光の帯を所望の方向に曲げることを担当することができる。スーパーピクセルは、ピクセル・サブコンポーネントと呼ばれる単位にさらに分割されてよく、1から4以上のピクセル・サブコンポーネントから構成可能である。各ピクセル・サブコンポーネントは、光の1つ又は複数のビームレットが特定の波長又は波長の小さい帯及び角度でスーパーピクセルに入る又はこれを出るスーパーピクセルの底部における空間のセクションであってよい。これから先、本発明者らは、ビームレットという単語を使用して、空間内で互いに近傍にあってよい光の1つは複数のビームレットを説明し、各ビームレットは、10ナノメートルから3000ナノメートルの間で同じ又は異なる波長を有してよい。スーパーピクセルの目的は、その各々は、スーパーピクセルが2つのピクセル・サブコンポーネントを有するか、3つのピクセル・サブコンポーネントを有するか、又は4つのピクセル・サブコンポーネントを有するかに基づいて3つ以上のサブケースを有する、以下で示される2つの異なるケースに基づいてよい。
【0013】
ケース1と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、2つから4つの波長又は小範囲の波長の関心光(light of interest)は、スーパーピクセルの底部からスーパーピクセルの2つ、3つ、又は4つのピクセル・サブコンポーネントに入る。光は、たとえば、ディスプレイ上のピクセル、レーザ源、又は別の光源からのものであってよい。発光デバイスがディスプレイであってよい実施例では、スーパーピクセルの一実施例における各ピクセル・サブコンポーネントは、ディスプレイ上の同じ又は実質的に類似した波長のサブピクセル又はサブピクセルのグループの上にアライメントされてよい。次いで、スーパーピクセルの目的は、スーパーピクセルの底部ピクセル・サブコンポーネントからスーパーピクセルの2、3、又は4つのピクセル・サブコンポーネントに入る2つから4つの波長が、同じ又は実質的に類似した角度及び方向でスーパーピクセル又は近くのスーパーピクセル(近くのスーパーピクセルがAMOSにある場合)すべての頂部を出ることを保証することである。ケース1において説明される種々の変形形態の概要を説明するいくつかの異なるサブケースがある。
【0014】
2つのピクセル・サブコンポーネントを含み、サブケース1.1と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、関心光の2つのビームレットが、図4に示される2つのピクセル・サブコンポーネントスーパーピクセルの底部に入る。ある波長又は小範囲の波長の第1のビームレット87は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度で第1のピクセル・サブコンポーネント83に入る。次いで、第1のビームレットは、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、一方向91に同じ又は異なる角度でスーパーピクセルの頂部95を出る。異なる波長又は小範囲の波長の第2のビームレット89は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度で第2のピクセル・サブコンポーネント85に入り、第1のビームレット93と実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部95を出る。スーパーピクセルの一実施例における2ピクセル・サブコンポーネント内のピクセル・サブコンポーネントの各々は幅を有し、第1のピクセル・サブコンポーネントの幅97と第2のピクセル・サブコンポーネントの幅99は同じである必要はないが、幅が同じであることは好ましい慣例である。2つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの一実施例におけるピクセル・サブコンポーネントの長さ101及び高さ103は同じであってよい。
【0015】
サブケース1.2と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、3つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの底部に入る関心光の3つのビームレットを有する3つのピクセル・サブコンポーネントを含み、図5に示される。ある波長又は小範囲の波長の第1のビームレット111は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度で第1のピクセル・サブコンポーネント105に入る。次いで、第1のビームレットは、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、一方向127に同じ又は異なる角度でスーパーピクセルの頂部125を出る。ある波長又は小範囲の波長の第2のビームレット113は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度で第2のピクセル・サブコンポーネント107に入る。次いで、第2のビームレットは、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、127と実質的に類似した角度129でスーパーピクセルの頂部125を出る。ある波長又は小範囲の波長の第3のビームレット115は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度で第3のピクセル・サブコンポーネント109に入る。次いで、第3のビームレットは、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、127及び129と実質的に類似した角度131でスーパーピクセルの頂部125を出る。2つの波長又は小範囲の波長のみがスーパーピクセルを通過する場合、3つのビームレットのうちの2つは、同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有する。第3のビームレットは、異なる波長又は小範囲の波長を有する。3つの波長又は小範囲の波長がスーパーピクセルを通過する場合、各ビームレットは、異なる波長又は小範囲の波長を有する。スーパーピクセルの一実施例では、ピクセル・サブコンポーネント1の幅117、ピクセル・サブコンポーネント2の幅119、及びピクセル・サブコンポーネント3の幅121は、同じ又は異なる幅を有することができる。3つのピクセル・サブコンポーネントの高さ133及び長さ123はすべて、同じ又は実質的に類似してよい。3つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルは、3つのビームレットが2つの異なる波長又は小範囲の波長を有するかそれとも3つの異なる波長又は小範囲の波長を有するかに基づいた2つのサブケースを含む。
【0016】
サブケース1.21と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセル実施例を通過する2つの波長又は小範囲の波長における3つの関心ビームレットを有する3つのピクセル・サブコンポーネントを含む。3つのビームレットが、3つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルを通過する2つの異なる波長又は小範囲の波長のみを有する場合、ある波長又は小範囲の波長の各ビームレットが各ピクセル・サブコンポーネントを通過する2つの一意なオプションがある。第1のオプションでは、実質的に類似した波長の2つのビームレットが、ピクセル・サブコンポーネント105及び107を通過し、最初の2つのビームレットとは異なる波長又は小範囲の波長を有するビームレットは、ピクセル・サブコンポーネント109を通過する。第2のオプションでは、同じ又は実質的に類似した波長の2つのビームレットが、ピクセル・サブコンポーネント105及び109を通過し、最初の2つのビームレットとは異なる波長又は小範囲の波長を有するビームレットは、ピクセル・サブコンポーネント107を通過する。
【0017】
サブケース1.22と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセル実施例を通過する3つの異なる波長又は小範囲の波長における3つの関心ビームレットを有する3つのピクセル・サブコンポーネントを含む。3つのビームレットが、3つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルを通過する3つの異なる波長又は小範囲の波長を有する場合、異なる波長又は小範囲の波長の各ビームレットが各ピクセル・サブコンポーネントを通過する1つの一意なオプションがあることがある。第1のオプションでは、異なる波長の3つのビームレットが、ピクセル・サブコンポーネント105、107、及び109を通過する。
【0018】
サブケース1.30と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセル実施例を通過する4つの関心ビームレットを有する4つのピクセル・サブコンポーネントを含み、図6に示されてよい。光の4つのビームレットは、4つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの底部に入る。ある波長又は小範囲の波長の第1のビームレット137は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度で第1のピクセル・サブコンポーネント135に入る。次いで、第1のビームレットは、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向167に同じ又は異なる角度でスーパーピクセルの頂部169を出る。ある波長又は小範囲の波長の第2のビームレット141は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度で第2のピクセル・サブコンポーネント139に入る。次いで、第2のビームレットは、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向161に167と同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部169を出る。ある波長又は小範囲の波長の第3のビームレット145は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度で第3のピクセル・サブコンポーネント147に入る。次いで、第3のビームレットは、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向163に167及び161と実質的に同じ角度でスーパーピクセルの頂部169を出る。ある波長又は小範囲の波長の第4のビームレット143は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度で第4のピクセル・サブコンポーネント149に入る。次いで、第4のビームレットは、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向165に167、161、及び163と同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部169を出る。ピクセル・サブコンポーネント135及び139の幅は幅151である。ピクセル・サブコンポーネント147及び149の幅は幅153である。ピクセル・サブコンポーネント135及び149の長さは長さ155である。ピクセル・サブコンポーネント139及び147の長さは長さ157である。好ましい慣例は、151、153、155、及び157を同じにすることであるが、これは必須ではない。スーパーピクセル159の高さは、ピクセル・サブコンポーネントのすべてにわたって、同じ又は実質的に類似してよい。4つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルは、4つのビームレットが2つの異なる波長又は小範囲の波長を有するか3つの異なる波長又は小範囲の波長を有するかそれとも4つの異なる波長又は小範囲の波長を有するかに基づいた3つの追加のサブケースを含む。
【0019】
サブケース1.31と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセル実施例を通過する2つの波長又は小範囲の波長における4つの関心ビームレットを有する4つのピクセル・サブコンポーネントを含む。4つのビームレットが、4つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルを通過する2つの異なる波長又は小範囲の波長のみを有する場合、ある波長又は小範囲の波長の各ビームレットが各ピクセル・サブコンポーネントを通過する2つの一意なオプションがある。第1のオプションでは、同じ又は実質的に類似した波長の2つのビームレットが、ピクセル・サブコンポーネント135及び139を通過し、最初の2つのビームレットとは異なる波長又は小範囲の波長であってよい同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長の第3のビームレット及び第4のビームレットが、ピクセル・サブコンポーネント147及び149を通過する。オプション1は、追加の2つのビームレットを有する、図4の2つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルに類似している。第2のオプションでは、同じ又は実質的に類似した波長の2つのビームレットが、ピクセル・サブコンポーネント135及び147を通過し、最初の2つのビームレットとは異なってよい同じ波長の第3のビームレット及び第4のビームレットが、ピクセル・サブコンポーネント139及び149を通過する。第3のオプションでは、第1のピクセル・サブコンポーネント135、第2のピクセル・サブコンポーネント139、及び第3のピクセル・サブコンポーネント147は、同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有し、第4のピクセル・サブコンポーネント149は、第1のビームレット、第2のビームレット、又は第3のビームレット異なる波長又は小範囲の波長を有する。オプション1及びオプション3は、実質的に1つの方向(79又は81)に光の角度を変更するためにより優れていることがあり、オプション2は、実質的に2つの方向(79及び81)に角度又は光を変更するために優れていることがある。
【0020】
サブケース1.32と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセル実施例を通過する3つの波長又は小範囲の波長における4つの関心ビームレットを有する4つのピクセル・サブコンポーネントを含む。4つのビームレットが、4つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルを通過する3つの異なる波長又は小範囲の波長のみを有する場合、ある波長又は小範囲の波長の各ビームレットが各ピクセル・サブコンポーネントを通過する2つの一意なオプションがある。第1のオプションでは、同じ又は実質的に類似した波長の2つのビームレットが、ピクセル・サブコンポーネント135及び139を通過し、最初の2つのビームレットとは異なってよい異なる波長又は小範囲の波長の第3のビームレット及び第4のビームレットが、ピクセル・サブコンポーネント147及び149を通過する。第2のオプションでは、同じ又は実質的に類似した波長の2つのビームレットが、ピクセル・サブコンポーネント135及び147を通過し、最初の2つのビームレットとは異なってよい異なる波長又は小範囲の波長の第3のビームレット及び第4のビームレットが、ピクセル・サブコンポーネント139及び149を通過する。第1のオプションは、実質的に1方向(79又は81)に光を曲げるためにのみ有用であり得るが、第2のオプションは、光の3つの波長が2方向(79及び81)に曲げられることが可能であるので、はるかに有用であり得る。
【0021】
サブケース1.33と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセル実施例を通過する4つの波長又は小範囲の波長における4つの関心ビームレットを有する4つのピクセル・サブコンポーネントを含む。4つのビームレットが、4つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの各々を通過する異なる波長又は小範囲の波長を有する場合、ある波長又は小範囲の波長の各ビームレットが各ピクセル・サブコンポーネントを通過する1つの一意なオプションがあることがある。第1のオプションでは、異なる波長又は小範囲の波長の各ビームレットが、スーパーピクセルの異なるピクセル・サブコンポーネントを通過する。オプション1は、ビームレットすべてが非常に類似した波長又は小グループの波長を有するときにうまく機能する、又は屈折率の分散は一般に可視スペクトル若しくは紫外スペクトル内よりも赤外線領域内の方が小さいので、ビームレット波長は、すべて赤外線スペクトル内にあることがある。スーパーピクセルが可視スペクトル若しくは紫外スペクトル内の4つの波長又は小範囲の波長で有効でない理由は、屈折率のより大きい分散と、スーパーピクセル実施例は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に光の最大3つの波長又は小グループの波長の角度を補正することのみができることである。
【0022】
ケース2と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、2つから4つの波長又は小範囲の波長の関心光は、スーパーピクセルの頂部からスーパーピクセル又は近くのスーパーピクセル(近くのスーパーピクセルがAMOSにある場合)に入る。光は、たとえば、外部光源からとすることができる。次いで、スーパーピクセルの目的は、2つから4つの波長のスーパーピクセル75の平面の法線77に対する特定の角度又は小角度範囲からの光のみが、スーパーピクセルの底部において2つ、3つ、又は4つのピクセル・サブコンポーネントに到達し、スーパーピクセルを出ることを保証することである。ピクセル・サブコンポーネントに到達しない光は、スーパーピクセルの光学素子又はデバイスによって吸収される。ケース2において説明される種々の変形形態の概要を説明するいくつかの異なるサブケースがある。
【0023】
サブケース2.1と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセル実施例を通過する2つの異なる波長又は小範囲の波長における2つの関心ビームレットを有する2つのピクセル・サブコンポーネントを含み、図7に示される。光の2つのビームレットは、2つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの頂部191又は隣接するスーパーピクセルに入る。ある波長又は小範囲の波長の第1のビームレット187は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度でスーパーピクセルの頂部191又は隣接するスーパーピクセルの頂部に入る。次いで、第1のビームレットは、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、スーパーピクセル75の平面の法線77とほぼ平行であってよい方向に第1のピクセル・サブコンポーネント171の底部を出る。第1のビームレットとは異なってよいある波長又は小範囲の波長の第2のビームレット189は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度でスーパーピクセルの頂部191又は隣接するスーパーピクセルの頂部に入る。次いで、第2のビームレット189は、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、スーパーピクセル75の平面の法線77とほぼ平行であってよい方向にピクセル・サブコンポーネント2の底部185を出る175。第1のピクセル・サブコンポーネント171の幅177と第2のピクセル・サブコンポーネント185の幅179は、同じ又は実質的に類似する必要はないが、これらの幅がそうであることが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント171と第2のピクセル・サブコンポーネント185の長さ181及び高さ183は同じであってよい。
【0024】
サブケース2.2と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセル実施例を通過する2つの異なる波長又は小範囲の波長における3つの関心ビームレットを有する3つのピクセル・サブコンポーネントを含み、図8に示される。ある波長又は小範囲の波長における光の3つのビームレットは、図8に示される、3つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの頂部215又は隣接するスーパーピクセルに入る。ある波長又は小範囲の波長の第1のビームレット217は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度でスーパーピクセルの頂部215又は隣接するスーパーピクセルの頂部に入る。次いで、第1のビームレットは、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、スーパーピクセル75の平面の法線77とほぼ平行であってよい方向に第1のピクセル・サブコンポーネント193の底部を出る195。ある波長又は小範囲の波長の第2のビームレット219は、1方向又は2方向に所与の角度でスーパーピクセルの頂部215又は隣接するスーパーピクセルの頂部に入る。次いで、第2のビームレット219は、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、スーパーピクセル75の平面の法線77とほぼ平行であってよい方向に第2のピクセル・サブコンポーネント203の底部を出る197。ある波長又は小範囲の波長の第3のビームレット221は、実質的に1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度でスーパーピクセルの頂部215又は隣接するスーパーピクセルの頂部に入る。次いで、第3のビームレットは、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、スーパーピクセル75の平面の法線とほぼ平行であってよい方向に第3のピクセル・サブコンポーネントの底部207を出る199。2つの異なる波長又は小範囲の波長における3つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセル実施例を用いると、どの波長又は小範囲の波長が3つのピクセル・サブコンポーネントのどれを出るかに応じて2つの一意なオプションがある。オプション1では、第1のピクセル・サブコンポーネント193を出る第1のビームレット217と第2のピクセル・サブコンポーネント203を出る第2のビームレット219は、同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長であってよく、第3のピクセル・サブコンポーネント207を出る第3のビームレット221は、異なる波長又は小範囲の波長であってよい。オプション2では、第1のピクセル・サブコンポーネント193を出る第1のビームレット217と第3のピクセル・サブコンポーネント207を出る第3のビームレット221は、同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長であってよく、第2のビームレット219は、異なる波長又は小範囲の波長であってよい。オプション1又はオプション2のどちらも、実質的に一方向(79又は81)に光を曲げるためにうまく機能する。第1のピクセル・サブコンポーネント193の幅201と、第2の203の幅205と、第3のピクセル・サブコンポーネント207の幅209は、同じ又は実質的に類似している必要はないが、デバイスは、幅がすべて同じ又は実質的に類似した幅である場合に最も良く機能する。ピクセル・サブコンポーネントすべての高さ213及び長さ211は、同じである又は実質的に類似している。
【0025】
サブケース2.22と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセル実施例を通過する3つの異なる波長又は小範囲の波長における3つの関心ビームレットを有する3つのピクセル・サブコンポーネントを含む。ある波長又は小範囲の波長における光の3つのビームレットは、図8に示される、3つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの頂部215又は隣接するスーパーピクセルに入る。ある波長又は小範囲の波長の第1のビームレット217は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度でスーパーピクセルの頂部215又は隣接するスーパーピクセルの頂部に入る。次いで、第1のビームレット217は、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、スーパーピクセル75の平面の法線77とほぼ平行であってよい方向に第1のピクセル・サブコンポーネント193の底部を出る195。ある波長又は小範囲の波長の第2のビームレット219は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度でスーパーピクセルの頂部215又は隣接するスーパーピクセルの頂部に入る。次いで、第2のビームレット219は、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、スーパーピクセル75の平面の法線77とほぼ平行であってよい方向に第2のピクセル・サブコンポーネント203の底部を出る197。ある波長又は小範囲の波長の第3のビームレット221は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度でスーパーピクセルの頂部215又は隣接するスーパーピクセルの頂部に入る。次いで、第3のビームレット221は、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、スーパーピクセル75の平面の法線77とほぼ平行であってよい方向に第3のピクセル・サブコンポーネント207の底部を出る199。3つの異なる波長又は小範囲の波長における3つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセル実施例を用いると、1つの一意のオプションがある。スーパーピクセルの頂部215に入り、第1のピクセル・サブコンポーネント193、第2のピクセル・サブコンポーネント203、及び第3のピクセル・サブコンポーネント207を出る各ビームレット217、219、及び221は各々、異なる波長又は小範囲の波長を有する。
【0026】
サブケース2.30と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセル実施例を通過する4つの関心ビームレットを有する4つのピクセル・サブコンポーネントを含む。ある波長又は小範囲の波長における光の4つのビームレットは、図9に示される、4つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの頂部249又は隣接するスーパーピクセルに入る。ある波長又は小範囲の波長の第1のビームレット251は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度でスーパーピクセルの頂部249又は隣接するスーパーピクセルの頂部に入る。次いで、第1のビームレットは、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、スーパーピクセル75の平面の法線77とほぼ平行であってよい方向に第1のピクセル・サブコンポーネント223の底部を出る225。ある波長又は小範囲の波長の第2のビームレット253は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度でスーパーピクセルの頂部249又は隣接するスーパーピクセルの頂部に入る。次いで、第2のビームレット253は、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、スーパーピクセル75の平面の法線77とほぼ平行であってよい方向に第2のピクセル・サブコンポーネント227の底部を出る229。ある波長又は小範囲の波長の第3のビームレット255は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度でスーパーピクセルの頂部249又は隣接するスーパーピクセルの頂部に入る。次いで、第3のビームレットは、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、スーパーピクセル75の平面の法線77とほぼ平行であってよい方向に第3のピクセル・サブコンポーネント235の底部を出る233。ある波長又は小範囲の波長の第4のビームレット257は、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に所与の角度でスーパーピクセルの頂部249又は隣接するスーパーピクセルの頂部に入る。次いで、第4のビームレット257は、スーパーピクセルの異なる層を通って進み、スーパーピクセル75の平面の法線77とほぼ平行であってよい方向に第4のピクセル・サブコンポーネント239の底部を出る231。ピクセル・サブコンポーネント1 223とピクセル・サブコンポーネント2 227の幅237は同じ又は実質的に類似してよく、ピクセル・サブコンポーネント3 235とピクセル・サブコンポーネント4 239の幅241も同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント1 223とピクセル・サブコンポーネント4 239の長さ243は同じ又は実質的に類似してよく、ピクセル・サブコンポーネント227と235の長さ245も同じ又は実質的に類似してよい。好ましい慣例は、長さ(243、245)及び幅(237、241)がすべて同じ又は実質的に類似していることである。ピクセル・サブコンポーネントすべての高さ247は、同じ又は実質的に類似してよい。2つ、3つ、又は4つの異なる波長又は小範囲の波長のいずれかの4つのビームレットにとって望ましい数の波長に基づいた4つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルケース2の3つのサブケースがある。サブケースは以下に示される。
【0027】
サブケース2.31と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセル実施例を通過する2つの異なる波長又は小範囲の波長における4つの関心ビームレットを有する4つのピクセル・サブコンポーネントを含む。2つの波長又は小範囲の波長のみが、図9の4つのピクセル・サブコンポーネントの底部を出る場合、スーパーピクセルの設計に対して3つの一意なオプションがある。オプション1では、第1のピクセル・サブコンポーネント223と第2のピクセル・サブコンポーネント227は、第1のピクセル・サブコンポーネント223及び第2のピクセル・サブコンポーネント227を通過する同じ又は実質的に類似した光の波長又は小さい波長範囲を有し、第3のピクセル・サブコンポーネント235及び第4のピクセル・サブコンポーネント239も、第1のピクセル・サブコンポーネント及び第2のピクセル・サブコンポーネントとは異なってよい第3のピクセル・サブコンポーネント235及び第4のピクセル・サブコンポーネント239を通過する同じ又は実質的に類似した光の波長又は小範囲の波長を有する。オプション2では、第1のピクセル・サブコンポーネント223と第3のピクセル・サブコンポーネント235が、同じ又は実質的に類似した波長又は小さい波長範囲を有し、第2のピクセル・サブコンポーネント227と第4のピクセル・サブコンポーネント239も、第1のピクセル・サブコンポーネント223及び第3のピクセル・サブコンポーネント235とは異なってよい同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有する。オプション3では、第1のピクセル・サブコンポーネント223、第2のピクセル・サブコンポーネント227、及び第3のピクセル・サブコンポーネント235は、同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有し、第4のピクセル・サブコンポーネント239は、異なる波長又は小範囲の波長を有する。オプションのうち、オプション1及びオプション3は、実質的に一方向(79又は81)に光を曲げることにとって良好であることがあり、オプション2は、実質的に2方向(79及び81)に光を曲げることにとってより優れていることがある。
【0028】
サブケース2.32と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセル実施例を通過する3つの異なる波長又は小範囲の波長における4つの関心ビームレットを有する4つのピクセル・サブコンポーネントを含む。3つの波長又は小範囲の波長が、図9の4つのピクセル・サブコンポーネントの底部を出る場合、2つの一意なオプションがある。オプション1では、第1のピクセル・サブコンポーネント223と第2のピクセル・サブコンポーネント227は、第1のピクセル・サブコンポーネント223及び第2のピクセル・サブコンポーネント227を通過する光の同じ又は実質的に類似した波長又は小さい波長範囲の波長を有し、第3のピクセル・サブコンポーネント235と第4のピクセル・サブコンポーネント239は、第1のピクセル・サブコンポーネント223及び第2のピクセル・サブコンポーネント227とは異なってよい第3のピクセル・サブコンポーネント235及び第4のピクセル・サブコンポーネント239を通過する光の異なる波長又は小範囲の波長を有する。オプション2では、第1のピクセル・サブコンポーネント223と第3のピクセル・サブコンポーネント235は、第1のピクセル・サブコンポーネント223及び第3のピクセル・サブコンポーネント235を通過する光の同じ又は実質的に類似した波長又は小さい波長範囲を有し、第2のピクセル・サブコンポーネント227と第4のピクセル・サブコンポーネント239は、第1のピクセル・サブコンポーネント223及び第2のピクセル・サブコンポーネント227とは異なってよい第2のピクセル・サブコンポーネント227及び第4のピクセル・サブコンポーネント239を通過する光の異なる波長又は小範囲の波長を有する。オプションのうち、オプション1は、実質的に一方向(79又は81)に光を曲げることにとって良好であり、オプション2は、実質的に2方向(79及び81)に光を曲げることにとってより優れている。
【0029】
サブケース2.33と呼ばれるスーパーピクセルの一実施例では、スーパーピクセル実施例を通過する4つの異なる波長又は小範囲の波長における4つの関心ビームレットを有する4つのピクセル・サブコンポーネントを含む。4つの異なる波長又は小範囲の波長が、図9の4つのピクセル・サブコンポーネントの底部を出る場合、1つの一意なオプションがある。オプション1では、第1のピクセル・サブコンポーネント223、第2のピクセル・サブコンポーネント227、第3のピクセル・サブコンポーネント235、及び第4のピクセル・サブコンポーネント239は、第1のピクセル・サブコンポーネント223、第2のピクセル・サブコンポーネント227、第3のピクセル・サブコンポーネント235、及び第4のピクセル・サブコンポーネント239を通過する光の異なる波長又は小さい波長範囲を有する。オプション1は、光が、屈折率の分散がより低い又はビームレットが波長内で近いことがある近赤外域又は短波赤外域内にある場合、1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に光を曲げることにとって良好である。
【0030】
ここから、ケース1及びケース2並びにケース1及び2のための対応するサブケース及びオプションは、ケース1及び2と呼ばれる。
【0031】
スーパーピクセルの異なる実施例の層を構成するために使用可能である光学素子及びデバイスは、以下で1~9と採番されて示されている。スーパーピクセル実施例では、各層は、所望の方向に関心光を曲げる際に特殊なタスクを達成し、ケース1及び2を達成するために所与のスーパーピクセル実施例において使用されてよい。
1)スペクトル・フィルタ
2)偏光子
3)光コリメータ
4)分散補償器
5)90度旋光層
6)主ビーム偏向器
7)マイクロオプティクスアレイ
8)平坦化層
9)頂部ガラス層
層のうちのいくつか又はすべては、スーパーピクセルのさまざまな実施例に関心光を所望の方向に曲げるさまざまな能力を与えるために、列挙された順序(最下部から最上部まで)又は異なる順序で1回又は複数回使用可能である。
【0032】
ケース1又は2と同様にスーパーピクセルを通って進む実質的に1(79又は81)方向に光ビームレットの角度を能動的に変更することができるスーパーピクセルの一実施例は、一方向性走査スーパーピクセルと呼ばれることがあり、以下のいくつか又はすべての層リストを含むことがあり、層3~8は、好ましい1方向走査スーパーピクセル実施例の最も一般に使用される層を構成する。
1)偏光子(ケース1の場合、偏光子は、ここに位置決め可能である)
2)スペクトル・フィルタ
3)光コリメータ
4)分散補償器
5)主ビーム偏向器1
6)プリズム・アレイ1
7)平坦化層
8)頂部ガラス層
9)偏光子(ケース2の場合、偏光子は、ここに位置決め可能である)
【0033】
ケース1又は2と同様にスーパーピクセルを通って進む2(79及び81)方向に光ビームレットの角度を能動的に変更することができるスーパーピクセルの一実施例は、2方向性走査スーパーピクセルと呼ばれることがあり、以下のいくつか又はすべての層リストを含むことがあり、層3~14は、好ましい2方向走査スーパーピクセル実施例の最も一般に使用される層を構成する。
1)偏光子(ケース1の場合、偏光子は、ここに位置決め可能である)
2)スペクトル・フィルタ
3)光コリメータ
4)分散補償器1
5)90度光回転層1
6)分散補償器2(第1の分散補償器に対して90度に向けられてよい)
7)主ビーム偏向器1
8)プリズム・アレイ1
9)平坦化層1
10)90度光回転層2
11)主ビーム偏向器2
12)プリズム・アレイ
13)平坦化層
14)頂部ガラス層
15)偏光子(ケース2の場合、偏光子は、ここに位置決め可能である
各層の目的の簡単な説明が以下に示される。
【0034】
スーパーピクセルの実施例は、光の偏光が最も近い分散補償器又は主ビーム偏向器の電極の長さと実質的に直角をなし得るように光を偏光させるために使用され得る偏光子を含んでよい。
【0035】
スーパーピクセルの実施例は、スペクトル・フィルタを含んでよい。スペクトル・フィルタは、ある波長又は波長範囲のみの光がスペクトル・フィルタを通過することを可能にするように機能し得る。スペクトル・フィルタのスペクトル範囲は、10ナノメートルから3000ナノメートルの間とすることができる。
【0036】
スーパーピクセルの実施例は、光コリメータを含んでよい。光コリメータは、特定の波長における光の角度及び経路がスーパーピクセルの平面に対する法線に実質的に近くてよい場合、光が光コリメータを通って進むことのみを可能にするように設計されてよい。光コリメータは、極めて薄いガラス又はプラスチックのような可能な限り薄い光透過性材料の基板上に製作されてよい。次いで、光透過性基板の上に、光学的に不透明なフォトレジストから作製されてよい光学的に不透明なグリッドが製作されてよい。光が通って進むグリッド間の充填物は、透明なフォトレジストのような光透過性材料から作製されてよい。スーパーピクセルの平面の法線に実質的に近い方向及び角度を有さない光は、光学的に不透明なサイド・グリッドと衝突し、実質的に吸収されてよい。光学的に不透明なグリッドの高さが高いほど、光コリメータを通過することができるスーパーピクセル75の平面に実質的に垂直77であってよい光の角度範囲が小さくなる。
【0037】
スーパーピクセルの実施例は、1つ又は複数の分散補償器を含んでよい。分散補償器は、スーパーピクセルに入って出る2つ以上の波長の光が実質的に1方向(79又は81)又は2方向(79及び81)に同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルを出るように、電気光学偏向器及びNCM(negligible change material)を使用してスーパーピクセルに入って出る実質的に1方向に光ビームレットの角度及び軌道を変更するように設計されてよい。
【0038】
スーパーピクセルの実施例は、主ビーム偏向器を含んでよい。主ビーム偏向器は、スーパーピクセルに入る又はこれを出る1方向(79又は81)に実質的に光の角度及び軌道を変更するように設計されてよい。光の角度及び軌道の変更の量は、主ビーム偏向器にわたる屈折率及び主ビーム偏向器の高さの大きさ勾配に基づいてよい。屈折の勾配の大きさは、液晶のような電気光学材料近傍の電極上に電圧を印加することによって引き起こし可能である。屈折率の勾配の大きさは、電極上の電圧を、したがって電気光学材料上の電界を変更することによって変更可能である。別の重要な特徴は、光が主ビーム偏向器を通過するときの光偏光が、主ビーム偏向器上の屈折率の勾配と実質的に平行であってよい。2つの主ビーム偏向器が設計において使用される場合、主ビーム偏向器は、主ビーム偏向器の電極が互いと直角をなしてよく、したがって、主ビーム偏向器の屈折率の勾配が互いと直角をなしてよいように、位置決めされてよい。
【0039】
スーパーピクセルの実施例は、プリズム・アレイを含んでよい。プリズム・アレイは、ケース1及び2と同様にスーパーピクセルを出て入ることができる実質的に1方向(79又は81)に角度範囲を決定する角度をもつ三角形又は円形のプリズムを含む。プリズム・アレイは、平坦化層よりも高い屈折率を有してよく、プリズム・アレイと平坦化層の屈折率の差の大きさが、角度範囲に実質的に影響する。
【0040】
スーパーピクセルの実施例は、平坦化層を含んでよい。平坦化層の目的は、追加の層が平坦化層上に構築可能であるようにプリズム・アレイ層を平坦化する又は平らにすることを含む。
【0041】
スーパーピクセルの実施例は、90度回転層を含んでよい。90度回転層の目的は、光の偏光を90度又は90度に実質的に近く回転させることを含む。90度回転層は、90度回転層の下の主ビーム偏向器に入る光の偏光が主ビーム偏向器又は分散補償器の屈折率の潜在的な勾配と平行である又は平行に近いことを保証するために使用されてよい。90度回転層は、2つの主ビーム偏向器又は分散補償器がスーパーピクセル内で使用されるときに使用されてよい。90度回転層は、好ましい慣例である液晶層又は複屈折材料を利用して、光を90度又は90度に実質的に近く回転させることができる。
【0042】
スーパーピクセルの実施例は、頂部ガラス層を含んでよい。頂部ガラス層の目的は、非常に透明であることと、光がスーパーピクセルの下位層に又はそこからスーパーピクセル実施例を通過することを可能にすることを含む。頂部ガラス層は、保護層及び上に構築されるスーパーピクセルの他の層のための機械的支持として作用することもできる。
【0043】
スーパーピクセルの実施例及びスーパーピクセルの実施例を構成する層は、種々の可能な電極構成を含んでよい。種々の電極構成は、分散補償器層及び主ビーム偏向器層内で材料の上に電界を作成するために使用可能である。2電極構成、3電極構成、4電極構成、又はこれより多い電極の構成が使用されてよい。加えて、分散補償器層のための各ピクセル・サブコンポーネント及び主ビーム偏向器のためのピクセル・サブコンポーネントのすべては、同じ電極構成を有してもよいし、異なる電極構成を有してもよい。分散補償器では、同じスーパーピクセル内の隣接するピクセル・サブコンポーネントの異なるピクセル・サブコンポーネント電極は、電極構成に応じて、長さ及び/又は幅ごとに互いに電気的に接続されてよく、これは、好ましい慣例である。隣接するスーパーピクセル上のピクセル・サブコンポーネントの電極も互いに電気的に接続可能であり、これは、電気接続の数を減少させるために好ましい慣例である。AMOS上のスーパーピクセルのための最良の電極慣例は、分散補償器の各ピクセル・サブコンポーネント及び主ビーム偏向器のためのピクセル・サブコンポーネントのすべてにおいて4電極構成を使用し、次いで、必要とされる外部電気接続の数を減少させるためにAMOSのその層全体に沿って長さごとに互いに電気的に接続することである。後の分散補償器及び主ビーム偏向器の図面は、4電極構成が好ましい慣例であることにより4電極構成を示すが、他の電極構成も使用可能である。
【0044】
図10は、分散補償器261内のピクセル・サブコンポーネントのため又は主ビーム偏向器261のためのピクセル・サブコンポーネントのすべての上での4電極構成の一実施例を示す。電極1 265及び電極2 273は、厚さ267、幅263、及び長さ271の透明材料259の底部部品上に構築されてよい。電極3 285及び電極4 291は、厚さ289、幅263、及び長さ271のガラスのような透明材料287の頂部部品上に構築されてよい。4つの電極は、スーパーピクセルの縁から短い距離277を有することができる。短い距離277は、4つの電極の各々に対して同じ又は実質的に類似している必要はないが、この短い距離がすべて同じである又は実質的に類似していることが好ましい。所与の電極のための短い距離がゼロに実質的に近いようになされる場合は、そのピクセル・サブコンポーネント261又はスーパーピクセル層261内の電極が、隣接するピクセル・サブコンポーネント又はスーパーピクセル上の別の隣接する電極のための短い距離がゼロに実質的に近いようになされる場合は、そのピクセル・サブコンポーネント261又はスーパーピクセル層261内の電極が、隣接するピクセル・サブコンポーネント261又はスーパーピクセル層261と電気的に接続又は共有可能である。4つの電極のうちの1つ又はすべてはまた、必要に応じて透明材料259又は287に埋め込み可能である。各電極は、幅269と、長さ283と、高さ275とを有する。電極の幅269と高さ275は、同じである又は実質的に類似する必要はないが、幅と高さすべてがそうであることが好ましい。4つの電極すべての長さ283は、同じ又は実質的に類似してよい。頂部287の透明材料と底部259の透明材料との間及び分散補償器内の4つの電極265、273、285、及び291の周りの材料279は、液晶のような電気光学的材料、又は電気光学的結晶若しくは電界が材料279にわたって印加されたとき屈折率がごくわずかに変化する材料(NCM)のどちらかとすることができる。主ビーム偏向器では、材料279はすべて電気光学材料である。動作中、材料279にわたって電界を作成するために、静的又は動的に変化する電圧が4つの電極の各々に印加されてよい。
【0045】
図11は、分散補償器295内のピクセル・サブコンポーネントのため又は主ビーム偏向器295のためのピクセル・サブコンポーネントのすべての上での3電極構成の一実施例を示す。電極1 297及び電極2 313は、厚さ307、幅311、及び長さ309の透明材料293の底部部品上に構築されてよい。第3の電極325は、厚さ329、幅311、及び長さ309のガラスのような透明材料327の頂部部品上に構築されてよい。第1の電極297及び第2の電極313は、スーパーピクセルの縁から短い距離299を有することができる。短い距離299は、第1の電極297又は第2の電極313に対して同じ又は実質的に類似している必要はないが、短い距離がすべて同じである又は実質的に類似していることが好ましい。第1の電極又は第2の電極からの短い距離が、ゼロに実質的に近くなされる場合は、分散補償器のためのそのピクセル・サブコンポーネント295内又は主ビーム偏向器295のためのピクセル・サブコンポーネントの上の電極が、別の隣接する電極のための短い距離299がゼロに実質的に近くなされる場合は、そのピクセル・サブコンポーネント295又はスーパーピクセル層295内の電極が、隣接するピクセル・サブコンポーネント295又はスーパーピクセル層295と電気的に接続(このことによって、第1の電極又は第2の電極の幅が増加される)又は共有可能である。幅315と、長さ309と、高さ317とをもつ第3の電極325は、スーパーピクセルの縁から離れる短い距離305及び323を有する。短い距離305又は323がゼロに実質的に近くなされる場合は、分散補償器のためのそのピクセル・サブコンポーネント295内又は主ビーム偏向器295のためのすべてのピクセル・サブコンポーネントの上の電極が、隣接するスーパーピクセル上の別の隣接する電極のための短い距離299、305、又は323がゼロになされる場合は、そのピクセル・サブコンポーネント295又はスーパーピクセル層295内の電極が、隣接するピクセル・サブコンポーネント295又はスーパーピクセル層295内の電極と電気的に接続可能である(これによって、電極の幅が増加される)。
【0046】
図12は、分散補償器331内のピクセル・サブコンポーネントのため又は主ビーム偏向器331のためのピクセル・サブコンポーネントのすべての上での3電極構成の別の実施例を示す。第1の電極335は、幅339と、長さ349と、高さ351とをもつ透明材料333の底部部品上に構築されてよい。第1の電極は、スーパーピクセルの縁から短い距離337とすることができる。短い距離337がゼロに実質的に近くなされ、隣接するサブ領域又はスーパーピクセル上の電極の短い距離337もゼロに実質的に近くなされる場合、第1の電極は、共有され、隣接するサブ領域又はスーパーピクセル上の電極に電気的に接続可能である。隣接するピクセル・サブコンポーネント又はスーパーピクセル内で幅ごとに電極を接続することは、電気接続の数を減少させるために有益であり得る。第2の電極359は、幅339と、長さ349と、高さ351とをもつ透明材料363の頂部部品上に構築されてよい。第2の電極359の幅339と高さ351は、第1の電極335と同じである又は実質的に類似する必要はないが、電極の長さ349は両方とも同じ又は実質的に類似してよい。第2の電極も、サブ領域又はスーパーピクセルの縁から短い距離337とすることができる。短い距離337がゼロに実質的に近くなされ、隣接するサブ領域又はスーパーピクセル上の電極の短い距離337もゼロに実質的に近くなされる場合、第1の電極335は、共有され、隣接するスーパーピクセル上の電極に電気的に接続可能である。隣接するピクセル・サブコンポーネント又はスーパーピクセル内で幅ごとに電極を接続することは、電気接続の数を減少させるために有益であり得る。第3の電極365は、長さ349と、幅343と、高さ357とを有する。第3の電極365は、頂部363の透明材料と底部333の透明材料との間に挟まれ、スーパーピクセルの縁から離れる短い距離345とすることができる。短い距離345がゼロに実質的に近くなされ、隣接するサブ領域又はスーパーピクセル上の電極の短い距離337もゼロに実質的に近くなされる場合、第3の電極365は、共有され、隣接するサブ領域又はスーパーピクセル上の電極に電気的に接続可能である。短い距離345がゼロでない場合、幅345と、長さ349と、高さ357とをもつ材料347は、電気光学材料又は電気絶縁材料のどちらかとすることができる。材料355は、液晶若しくは電気光学結晶のような電気光学材料、又は電界が分散補償器内のピクセル・サブコンポーネント内の材料355にわたって印加されるときに屈折率のごくわずかな変化を有する材料(NCM)のどちらかである。材料355は、主ビーム偏向器内のピクセル・サブコンポーネントのすべてにわたって電気光学材料のみであってよい。
【0047】
図13は、分散補償器内のピクセル・サブコンポーネント367のため又は主ビーム偏向器のためのピクセル・サブコンポーネント367のすべての上での2電極構成の一実施例を示す。第1の電極381は、幅371と長さ389と高さ383とをもつ透明材料の頂部部品397と底部部品373との間に構築されてよい。透明材料の底部部品373は、幅391と、長さ389と、高さ379とを有し、透明材料の頂部部品397は、幅391と、長さ389と、高さ395とを有する。第1の電極381は、サブ領域又はスーパーピクセルの縁から短い距離369とすることができる。短い距離369がゼロに実質的に近くなされ、隣接するピクセル・サブコンポーネント又はスーパーピクセル上の電極の短い距離369もゼロに実質的に近くなされる場合、第1の電極は、共有され、隣接するサブ領域又はスーパーピクセル上の電極に電気的に接続可能である。短い距離369がゼロでない場合、幅369と、長さ389と、高さ383とをもつ材料393は、電気光学材料又は電気絶縁材料のどちらかとすることができる。第2の電極385も、幅375と長さ389と高さ383とをもつ透明材料の頂部部品397と底部部品373との間に構築されてよい。第2の電極385も、サブ領域又はスーパーピクセルの縁から短い距離377とすることができる。短い距離377がゼロに実質的に近くなされ、隣接するピクセル・サブコンポーネント又はスーパーピクセル上の電極の短い距離377もゼロに実質的に近くなされる場合、その電極は、共有され、隣接するサブ領域又はスーパーピクセル上の電極に電気的に接続可能である。短い距離377がゼロでない場合、幅377と、長さ389と、高さ383とをもつ材料387は、電気光学材料又は電気絶縁材料のどちらかとすることができる。材料399は、液晶若しくは電気光学結晶のような電気光学材料、又は電界が分散補償器内のピクセル・サブコンポーネント内の材料399にわたって印加されるときに屈折率のごくわずかな変化を有する材料(NCM)のどちらかであってよい。材料399は、主ビーム偏向器内のピクセル・サブコンポーネントのすべてにわたって電気光学材料のみであってよい。
【0048】
スーパーピクセルの1つの層又は2つの層を構成することができる本発明の一実施例では、本明細書において説明される分散補償器921を含む。ほとんどすべての材料の屈折率は光の波長に依存するので、一実施例では、分散補償器921がスーパーピクセル設計において必要とされることがある。2つから4つの波長の光又は光の小さい帯はスーパーピクセルの異なる層を通過するので、光の異なる波長又は小さい帯は、スーパーピクセル75の平面の法線77に対する角度を異なるように修正され得る。分散補償器は、スーパーピクセル75の平面の法線77と実質的に直角をなし得る実質的に1方向(79又は81)における2つから4つの波長又は狭い帯の光のうちの1つ又は2つに補正角度調整を提供する。補正角度調整は、ケース1又はケース2(本明細書において説明される)と同様にスーパーピクセルの頂部又は底部を出る2つから4つの波長の最終的な角度が同じ又は実質的に類似であり得るように行われてよい。一実施例では、分散補償器921は、1つ又は複数の補正角度調整を提供するように構成されてよい。補正角度調整は、分散補償器の2つから4つのピクセル・サブコンポーネントのうちの1つ~4つの上にあってよい1つ~3つの電気光学偏向器を使用することによって達成されてよい。2つから3つの電気光学偏向器はすべて、分散補償器の設計に応じて、2電極スキーム、3電極スキーム、若しくは4電極スキーム、又は異なる電極スキームの組み合わせを使用してよい。同じ又は異なる電圧波形が、電界が電気光学材料上に印加され得るときに電気光学材料上の屈折率の勾配を引き起こすことができる電気光学偏向器内の液晶又は電気光学結晶のような電気光学材料の上に電界を作成するために電極に印加されてよい。電気光学偏向器の屈折率の勾配は、スーパーピクセル75の平面の法線と直角をなす又は実質的に直角をなしてよい。2つの、3つの、及び4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器が、本明細書において説明される。
【0049】
分散補償器の一実施例は、2ピクセル・サブコンポーネント設計を使用する。図14は、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器を示す。2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器は、長さ403と幅(405プラス417)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品431及び底部部品439の上に作製されてよい。頂部透明材料431の厚さ427と底部透明材料439の厚さ421は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント401は幅405と長さ403とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント413は幅417と長さ403とを有する。第1のピクセル・サブコンポーネント401及び第2のピクセル・サブコンポーネント413と呼ばれる2つのピクセル・サブコンポーネントは、分散補償器の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された第1のピクセル・サブコンポーネント及び第2のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。分散補償器内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。図14に示される2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器上の各ピクセル・サブコンポーネントは、4電極構成を有する。各ピクセル・サブコンポーネント上の4電極構成は、電極構成可能性の1つにすぎず、本明細書において説明される各ピクセル・サブコンポーネント上の2電極構成及び3電極構成も使用されてよい。第1のピクセル・サブコンポーネント401の上で、同じ又は異なる電圧波形が、材料407にわたって電界を作成するために電極1 423、電極2 409、電極3 429、及び電極4 433に印加されてよい。材料407は、液晶若しくは電気光学結晶のような電気光学材料、又はごくわずかな変化材料(NCM)と呼ばれる、その上に電界が印加されるときに屈折率のごくわずかな変化を有する材料のどちらかとすることができる。第2のピクセル・サブコンポーネント413の上では、電極5 411、電極6 415、電極7 435、及び電極8 437が、材料419にわたって電界を作成するために使用されてよい。材料419も、液晶若しくは電気光学結晶のような電気光学材料又はNCMのどちらかとすることができる。高さ425は所与の波長又は小範囲の波長の光の光路長に直接的に関連するので、材料407及び419の高さ425は、材料407又は419が電気光学材料である場合と同様に重要である。電界が電気光学材料上に印加されるとき、電界は、電極の長さと実質的に直角をなす電気光学材料上で電気光学材料の屈折率の勾配を作成することができるので、光路長は重要であり得る。光路長が長いほど、実質的に1方向(79又は81)における角度の変化は大きくなる。屈折率の勾配の大きさ及び光の光路長は、光の角度を実質的に1方向(79又は81)に変更する。屈折率の勾配の大きさは、電気光学材料の上に印加される電界の大きさによって制御されてよい。電極と電気光学材料を組み合わせたものは、電気光学偏向器と呼ばれる。NCM材料は、NCM材料のまわりに電極を有してよいが、電極は、電極が図14に示される場合ですら2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器内でNCMのまわりにあることを必要とされないにもかかわらず、電極が、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器内のNCMのまわりに含まれることが好ましい。2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器は、ケース1及び2と同様にスーパーピクセルの頂部又は底部を出る2つの波長又は小範囲の波長のビームレットが両方とも同じ又は実質的に類似した角度を有することを保証するために使用されてよい。ケース1及び2と同様にスーパーピクセルの頂部又は底部を出るビームレットが両方とも同じ又は実質的に類似した角度を有することを保証するために、材料407及び419を構成する材料は、本明細書においてケース3.1及び3.2と説明される2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器のための以下の2つの一意なケースに基づいて、電気光学材料又はNCMのどちらかから変更可能である。
【0050】
ケース3.1と呼ばれる、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料407及び419は両方とも電気光学材料であってよい。ケース3.1構成は、スーパーピクセル及び分散補償器に入る又はこれを出る光の2つの異なる波長又は小範囲の波長の光の2つのビームレットの各々が各々、実質的に1方向(79又は81)に異なる角度を有し、実質的に1方向における各ビームレットの角度が独立して補正される必要があるときに、好ましい。材料407及び材料419上での屈折率の勾配は、材料407及び419上の屈折率の勾配が、各ビームレットがケース1及び2と同様に同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出るように各ビームレットの光の角度を修正するように変更されてよい。
【0051】
ケース3.2と呼ばれる、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料407は電気光学材料であってよく、材料419はNCMであってよい。ケース3.2構成は、スーパーピクセル及び分散補償器に入る又はこれを出る2つの異なる波長又は光の小範囲の波長の光の2つのビームレットの各々が各々、1方向(79又は81)に異なる角度を有するときに好ましく、実質的に1方向におけるスーパーピクセル内のただ1つのビームレットの角度は、独立して補正される必要がある。材料419、NCM、及び第2のピクセル・サブコンポーネント413を通って進むビームレットは、ビームレットの角度を修正させない。次いで、適切な電圧が、第1のビームレットが、ケース1及び2と同様にNCMを通って進んだ第2のビームレットと同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出るように第1のビームレットの角度を補正するために、第1のピクセル・サブコンポーネント電気光学偏向器の電極1~電極4の上に置かれ得る。
【0052】
分散補償器の一実施例は、3ピクセル・サブコンポーネント設計を使用する。図15は、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例を示す。分散補償器実施例は、長さ443と幅(445プラス447プラス451)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品491及び底部部品457の上に作製されてよい。頂部透明材料491の厚さ493と底部透明材料457の厚さ455は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント441は幅445と長さ443とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント449は幅447と長さ443とを有し、第3のピクセル・サブコンポーネント453は長さ443と幅451とを有する。3つのピクセル・サブコンポーネントの幅は異なるとすることができるが、ピクセル・サブコンポーネントの長さは、所与のスーパーピクセル内の所与の3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器に対してすべて同じ又は実質的に類似していなければならない。第1のピクセル・サブコンポーネント441、第2のピクセル・サブコンポーネント449、及び第3のピクセル・サブコンポーネント453と呼ばれる3つのピクセル・サブコンポーネントは、分散補償器の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された第1のピクセル・サブコンポーネント、第2のピクセル・サブコンポーネント、及び第3のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。分散補償器内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じ又は実質的に類似したピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。図15に示される3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器上の各ピクセル・サブコンポーネントは、4電極構成を有する。各ピクセル・サブコンポーネント上の4電極構成は、電極構成可能性の1つにすぎず、本明細書において説明される各ピクセル・サブコンポーネント上の2電極構成及び3電極構成も使用されてよい。第1のピクセル・サブコンポーネント441の上で、同じ又は異なる電圧波形が、材料473にわたって電界を作成するために電極1 459、電極2 461、電極3 479、及び電極4 481 に印加されてよい。材料473は、液晶若しくは電気光学結晶のような電気光学材料又はNCMのどちらかとすることができる。第2のピクセル・サブコンポーネント449の上では、電極5 463、電極6 465、電極7 483、及び電極8 485が、材料475にわたって電界を作成するために使用されてよい。材料475も、液晶若しくは電気光学結晶のような電気光学材料又はNCMのどちらかとすることができる。第3のピクセル・サブコンポーネント453の上では、電極9 467、電極10 469、電極11 487、及び電極12 489が、材料477にわたって電界を作成するために使用されてよい。材料477は、液晶若しくは電気光学結晶のような電気光学材料又はNCMのどちらかとすることができる。材料473、475、及び477の高さ471は所与の波長又は小範囲の波長の光の光路長に直接的に関連するので、材料473、475、及び477の高さ471は、材料473、475、又は475が電気光学材料である場合と同様に重要である。電界が電気光学材料上に印加されるとき、電界は、電極の長さと実質的に直角をなす電気光学材料上で電気光学材料の屈折率の勾配を作成することができるので、光路長は重要であってよい。光路長が長いほど、実質的に1方向(79又は81)における角度の変化は大きくなる。屈折率の勾配の大きさ及び光の光路長は、光の角度を実質的に1方向(79又は81)に変更する。屈折率の勾配の大きさは、電気光学材料の上に印加される電界の大きさによって制御されてよい。NCM材料は、NCM材料のまわりに電極を有してよいが、電極は、電極が図15に示される場合ですら3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器内でNCMのまわりにあることを必要とされないにもかかわらず、電極が、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器内のNCMのまわりにあることが好ましい。3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器は、ケース1及び2と同様にスーパーピクセルの頂部又は底部を出る2つ又は3つの波長又は小範囲の波長の3つのビームレットが両方とも同じ又は実質的に類似した角度を有することを保証するために使用されてよい。同じ又は実質的に類似した角度を両方とも有するケース1及び2と同様にビームレットがスーパーピクセルの頂部又は底部を出ることを達成するために、材料473、475、及び477を構成する材料は、ケース4.1、ケース4.2、ケース4.3、ケース4.4、ケース4.5、及びケース4.6と呼ばれる本明細書において説明される一意なケースに基づいて、電気光学材料又はNCMのどちらかから変更可能である。
【0053】
ケース4.1と呼ばれる、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料473、475、及び477はすべて電気光学材料であってよい。ケース4.1構成は、光の3つのビームレットの各々が、スーパーピクセル及び分散補償器に入る又はこれを出る光の2つの異なる波長又は小範囲の波長のうちのどちらか1つを有し、各々が、実質的に1方向(79又は81)に異なる角度を有し、実質的に1方向における各ビームレットの角度が独立して補正される必要があるときに、好ましい。材料473、475、及び材料477上での屈折率の勾配は、材料473、475、及び材料477上の屈折率の勾配が、ビームレットがケース1及び2と同様に同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出るように各ビームレットの光の角度を修正し得るように変更されてよい。
【0054】
ケース4.2と呼ばれる、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料473及び475はNCMであってよく、材料477は電気光学材料であってよい。ケース4.2構成は、同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有する2つのビームレットが、実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度でピクセル・サブコンポーネント1 441及びピクセル・サブコンポーネント2 449を通過するときに、好ましい。第1のビームレット及び第2のビームレットと異なってよい波長又は小範囲の波長における第3のビームレットは、材料477を通って進み、第3のビームレットの角度は、材料477上の屈折率の適切な勾配を作成するように電極9 467、電極10 469、電極11 487、及び電極12 489上の電圧を変更することによって、実質的に1方向に調整されてよい。第3のビームレットを実質的に1方向(79又は81)に調整することは、第3のビームレットが、ケース1又は2と同様に実質的に1方向(79又は81)にビームレット1及びビームレット2と同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出るように行われてよい。
【0055】
ケース4.3と呼ばれる、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料473及び477はNCMであってよく、材料475は電気光学材料であってよい。ケース4.3構成は、同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有する2つのビームレットが、実質的に1方向に同じ又は実質的に類似した角度でピクセル・サブコンポーネント1 441及びピクセル・サブコンポーネント3 453を通過するときに、好ましい。第1のビームレット及び第3のビームレットと異なってよい波長又は小範囲の波長における第2のビームレットは、材料475を通って進み、第2のビームレットの角度は、材料475上の屈折率の適切な勾配を作成するように電極5 463、電極6 465、電極7 483、及び電極8 485上の電圧を変更することによって、1(79又は81)方向に調整されてよい。第2のビームレットを実質的に1方向(79又は81)に調整することは、第2のビームレットが、ケース1又は2と同様に実質的に1方向にビームレット1及びビームレット3と同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出るように行われてよい。
【0056】
ケース4.4と呼ばれる、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料473、475、及び477はすべて電気光学材料であってよい。ケース4.4構成は、スーパーピクセル及び分散補償器に入る又はこれを出る光の3つの異なる波長又は小範囲の波長の光の3つのビームレットの各々が各々、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に異なる角度を有し、1方向(79又は81)における各ビームレットの角度が独立して補正される必要があるときに、好ましい。材料473、475、及び材料477上での屈折率の勾配は、材料473、475、及び材料477上の屈折率の勾配が、各ビームレットがケース1及び2と同様に同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出るように各ビームレットの光の角度を修正するように変更されてよい。
【0057】
ケース4.5と呼ばれる、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料473及び475は電気光学材料であってよく、材料477はNCMであってよい。ケース4.5構成は、異なる波長又は小範囲の波長を有する2つのビームレットが、電極の長さと直角をなす実質的に1方向(79又は81)に同じ又は異なる角度でピクセル・サブコンポーネント1 441及びピクセル・サブコンポーネント2 449を通過するときに、好ましい。第1のビームレット及び第2のビームレットの角度は、材料473及び475上の屈折率の適切な勾配を作成するように電極1 459、電極2 461、電極3 479、及び電極4 481、並びに電極5 463、電極6 465、電極7 483、及び電極8 485上の電圧を変更することによって、実質的に1(79又は81)方向に調整されてよい。第1のビームレット及び第2のビームレットを実質的に1方向(79又は81)に調整することは、これらのビームレットが、ケース1又は2と同様に電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向にビームレット3と同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出るように行われてよい。第1のビームレット及び第2のビームレットと異なってよい波長又は小範囲の波長における第3のビームレットは、電極9 467、電極10 469、電極11 487、及び電極12 489上の電圧によって影響されない材料477を通って進む。電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)における第3のビームレットの角度は、分散補償器内の電極上の電圧によって影響されないことがある。
【0058】
ケース4.6と呼ばれる、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料473及び477は電気光学材料であってよく、475はNCMであってよい。ケース4.6構成は、異なる波長又は小範囲の波長を有する2つのビームレットが、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に同じ又は異なる角度でピクセル・サブコンポーネント1 441及びピクセル・サブコンポーネント3 453を通過するときに、好ましい。第1のビームレット及び第3のビームレットの角度は、材料473及び477上の屈折率の適切な勾配を作成するように電極1 459、電極2 461、電極3 479、及び電極4 481、並びに電極9 467、電極10 469、電極11 487、及び電極12 489上の電圧を変更することによって、実質的に1方向(79又は81)に調整されてよい。第1のビームレット及び第3のビームレットを実質的に1方向(79又は81)に調整することは、これらのビームレットが、ケース1又は2と同様に電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)にビームレット2と同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出るように行われてよい。第1のビームレット及び第3のビームレットと異なってよい波長又は小範囲の波長における第2のビームレットは、電極5 463、電極6 465、電極7 483、及び電極8 485上の電圧によって実質的に影響されない材料475を通って進む。電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)における第2のビームレットの角度は、分散補償器内の電極上の電圧によって実質的に影響されない。
【0059】
分散補償器の一実施例は、4ピクセル・サブコンポーネント設計を使用する。図16は、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例を示す。分散補償器実施例は、長さ(515プラス521)と幅(505プラス511)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品541及び底部部品501の上に作製されてよい。頂部透明材料541の厚さ543と底部透明材料501の厚さ499は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント495は幅505と長さ515とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント497は幅505と長さ521とを有し、第3のピクセル・サブコンポーネント519は長さ521と幅511とを有し、第4のピクセル・サブコンポーネント517は長さ515と幅511とを有する。ピクセル・サブコンポーネント1 495とピクセル・サブコンポーネント2 497の幅505は同じ又は実質的に類似してよく、ピクセル・サブコンポーネント3 519とピクセル・サブコンポーネント4 517の幅511も同じ又は実質的に類似してよいが、ピクセル・サブコンポーネント1 495とピクセル・サブコンポーネント2 497の幅とピクセル・サブコンポーネント3 519とピクセル・サブコンポーネント4 517の幅は、同じ又は実質的に類似している必要はない。ピクセル・サブコンポーネント1 495とピクセル・サブコンポーネント4 517の長さ515は同じ又は実質的に類似してよく、ピクセル・サブコンポーネント2 497とピクセル・サブコンポーネント3 519の長さ521も同じ又は実質的に類似してよいが、ピクセル・サブコンポーネント1 495とピクセル・サブコンポーネント4 517の長さ515とピクセル・サブコンポーネント2 497とピクセル・サブコンポーネント3 519は、同じ又は実質的に類似している必要はない。すべてのピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅を同じ又は実質的に類似した寸法にすることが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント495、第2のピクセル・サブコンポーネント497、第3のピクセル・サブコンポーネント519、及び第4のピクセル・サブコンポーネント517と呼ばれる4つのピクセル・サブコンポーネントは、分散補償器の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された第1のピクセル・サブコンポーネント、第2のピクセル・サブコンポーネント、第3のピクセル・サブコンポーネント、及び第4のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。分散補償器内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。図16に示される4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器上の各ピクセル・サブコンポーネントは、4電極構成を有する。図16に示される、隣接するピクセル・サブコンポーネントの電極も、必要とされる電気接続の数を減少させるために長手方向に電気的に接続されてよい。各ピクセル・サブコンポーネント上の4電極構成は、電極構成可能性の1つにすぎず、本明細書において説明される各ピクセル・サブコンポーネント上の2電極構成及び3電極構成も使用されてよいが、4電極セットアップが好ましい慣例である。第1のピクセル・サブコンポーネント495及び第2のピクセル・サブコンポーネント497の上で、同じ又は異なる電圧波形が、材料525及び523にわたって電界を作成するために電極1 503、電極2 507、電極3 533、及び電極4 535に印加されてよい。材料525及び523は、液晶若しくは電気光学結晶のような電気光学材料又はNCMのどちらかとすることができる。第3のピクセル・サブコンポーネント519及び第4のピクセル・サブコンポーネント517の上では、電極5 509、電極6 513、電極7 537、及び電極8 539が、材料529及び531にわたって電界を作成するために使用されてよい。材料529及び531も、液晶若しくは電気光学結晶のような電気光学材料又はNCMのどちらかとすることができる。高さ527は所与の波長又は小範囲の波長の光の光路長に直接的に関連するので、材料525、523、529、及び531の高さ527は、材料525、523、529、又は531が電気光学材料である場合と同様に重要である。電界が電気光学材料上に印加されるとき、電界は、電極の長さと実質的に直角をなす電気光学材料上で電気光学材料の屈折率の勾配を作成することができるので、光路長は重要であり得る。光路長が長いほど、電極の長さと実質的に直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)における角度の変化は大きくなる。屈折率の勾配の大きさ及び光の光路長は、電極の長さと実質的に直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に光の角度を変更する。屈折率の勾配の大きさは、電気光学材料の上に印加される電界の大きさによって制御されてよい。4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器は、ケース1及び2と同様にスーパーピクセルの頂部又は底部を出る2つ、3つ、又は4つの波長又は小範囲の波長の4つのビームレットが両方とも、実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度を有することを保証するために使用されてよい。実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度を両方とも有するケース1及び2と同様にビームレットがスーパーピクセルの頂部又は底部を出ることを達成するために、材料525、523、529、及び531を構成する材料は、電気光学材料又はNCMのどちらかから変更されてよい。NCM材料は、NCM材料のまわりに電極を有してよいが、電極は、電極が図16に示される場合ですら4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器内でNCMのまわりにあることを必要とされないにもかかわらず、電極が、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器内のNCMのまわりにあることが好ましい。ケース5.1、ケース5.2、ケース5.3、ケース5.4、ケース5.5、及びケース5.6と呼ばれる、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の異なる実施例が、本明細書において説明される。
【0060】
ケース5.1と呼ばれる、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料523及び525は電気光学材料であってよく、材料529及び531も電気光学材料であってよい。ケース5.1構成は、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器に非常に類似している。ケース5.1構成は、同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有する第1のビームレット及び第2のビームレットが、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に同じ又は異なる角度で材料1 525及び材料2 523に入り、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度で材料3 529及び材料4 531に入る第1のビームレット及び第2のビームレットとは異なってよい同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有する第3のビームレット及び第4のビームレット、ときに好ましい。4つのビームレットすべてが、ケース1又は2と同様に電極の長さと直角をなす実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出ることができるように、第1のビームレット及び第2のビームレットの角度は、電極1 503、電極2 507、電極3 533、及び電極4 535上の電圧を変更することによって実質的に1方向に調整されてよく、第3のビームレット及び第4のビームレットの角度も、材料525及び523並びに材料529及び531上で屈折率の適切な勾配を作成するように電極5 509、電極6 513、電極7 537、及び電極8 539上の電圧を変更することによって実質的に1方向に調整されてよい。
【0061】
ケース5.2と呼ばれる、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料525及び529は電気光学材料であってよく、材料523及び531はNCMであってよい。ケース5.2構成は、同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有する第1のビームレット及び第3のビームレットが、電極の長さと直角をなす実質的に1方向(79又は81)に同じ又は異なる角度で材料1 525及び材料3 529に入り、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度で材料2 523及び材料4 531に入る第1のビームレット及び第3のビームレットとは異なってよい同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有する第2のビームレット及び第4のビームレット、ときに好ましい。材料2 523及び材料4 531を通って進むビームレット2及びビームレット4は、ビームレットが、電極1~8上の電圧によって影響されない材料2 523及び材料4 531を通って進むように、NCMから作製されてよい。第1のビームレット及び第3のビームレットが、4つのビームレットすべてがケース1又は2と同様に電極の長さと直角をなす実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出るように調整可能であるように、第1のビームレットの角度は、電極1 503、電極2 507、電極3 533、及び電極4 535上の電圧を変更することによって実質的に1方向(79又は81)に調整されてよく、第3のビームレットの角度も、材料525及び529上で屈折率の適切な勾配を作成するように電極5 509、電極6 513、電極7 537、及び電極8 539上の電圧を変更することによって実質的に1方向(79又は81)に調整されてよい。
【0062】
ケース5.3と呼ばれる、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料525は電気光学材料であってよく、材料523、529、及び531はNCMであってよい。ケース5.3構成は、第1のビームレットが、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に特定の角度で材料1 525に入る特定の波長又は小範囲の波長を有するときに好ましい。第1のビームレットのものとは異なってよい同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有する第2のビームレット、第3のビームレット、及び第4のビームレットは、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度で材料2 523、材料3 529、及び材料4 531に入る。材料2 523、材料3 529、及び材料4 531を通って進むビームレット2、3、及び4は、ビームレットが、電極1~8上の電圧によって影響されない材料2 523、材料3 529、及び材料4 531を通って進むように、NCMから作製されてよい。第1のビームレット角度が、4つのビームレットすべてがケース1又は2と同様に電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出るように調整可能であるように、第1のビームレットの角度は、材料525上で屈折率の適切な勾配を作成するように電極1 503、電極2 507、電極3 533、及び電極4 535上の電圧を変更することによって実質的に1方向(79又は81)に調整されてよい。
【0063】
ケース5.4と呼ばれる、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料525はNCM材料であってよく、材料523、529、及び531は電気光学材料であってよい。ケース5.4構成は、第1のビームレットが、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に特定の角度で材料1 525に入る特定の波長又は小範囲の波長を有するときに好ましい。第1のビームレットのものと異なってよく、同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有し、材料3 529及び材料4 531と同じ又は実質的に類似してよい第2のビームレットは、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)にある角度で材料2 523に入る。ビームレット2と同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有する第3のビームレット及び第4のビームレットは、第1のビームレットのものと異なってよく、電極の長さと実質的に直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度で材料3 529及び材料4 531に入る。ビームレット1は、材料1 525を通って進み、ビームレット1が、電極1~8上の電圧によって影響されない材料1 525を通って進むようにNCMから作製されてよい。第2のビームレット角度が、4つのビームレットすべてがケース1又は2と同様に電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出るように調整可能であるように、第2のビームレットの角度は、材料523上の屈折率の適切な勾配作成するように電極1 503、電極2 507、電極3 533、及び電極4 535上の電圧を変更することによって、実質的に1方向(79又は81)に調整されてよい。第3のビームレット及び第4のビームレットの角度が、4つのビームレットすべてがケース1又は2と同様に電極の長さと直角をなす実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出るように調整されてよいように、第3のビームレット及び第4のビームレットの角度は、材料529及び531上で屈折率の適切な勾配を作成するように電極5 509、電極6 513、電極7 537、及び電極8 539上の電圧を変更することによって、実質的に1方向(79又は81)に調整されてよい。
【0064】
ケース5.5と呼ばれる、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料525及び529は電気光学材料であってよく、材料523及び531はNCMであってよい。ケース5.5構成は、第1のビームレット及び第3のビームレットが、電極の長さと直角をなしてよい実質的に一方向(79又は81)に特定の角度で材料1 525及び材料3 529に入る異なる波長又は小範囲の波長であるときに好ましい。第1のビームレット又は第3のビームレットのものとは異なってよい同じ又は実質的に類似した波長又は小範囲の波長を有する第2のビームレット及び第4のビームレットは、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度で材料2 523、材料3 529、及び材料4 531に入る。材料2 523及び材料4 531を通って進むビームレット2及びビームレット4は、ビームレットが、電極1~8上の電圧によって影響されない材料2 523及び材料4 531を通って進むように、NCMから作製されてよい。第1のビームレット及び第3のビームレットの角度が、4つのビームレットすべてがケース1又は2と同様に電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似した角度でスーパーピクセルの頂部又は底部を出るように調整可能であるように、第1のビームレットの角度は、材料525上で屈折率の適切な勾配を作成するように電極1 503、電極2 507、電極3 533、及び電極4 535上の電圧を変更することによって実質的に1方向(79又は81)に調整されてよく、第3のビームレットの角度は、材料529上の屈折率の適切な勾配を作成するために電極5 509、電極6 513、電極7 537、及び電極8 539上の電圧を変更することによって実質的に1方向(79又は81)に調整されてよい。
【0065】
ケース5.6と呼ばれる、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器の一実施例では、材料523、525、529、及び531はすべてNCMであってよい。ケース5.6構成は、第1のビームレット、第2のビームレット、第3のビームレット、及び第4のビームレットがすべて、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に特定の角度で材料1 525、材料2 523、材料3 529、及び材料4 531すべてに入る異なる波長又は小範囲の波長であってよいときに好ましい。ケース5.6構成は、4つの異なる波長又は小範囲の波長が、すべて波長が類似している、又は屈折率の分散が小さい場合はすべて赤外スペクトルが類似しているときに使用されてよい。材料1 525、材料2 523、材料3 529、及び材料4 531を通って進むビームレット1、ビームレット2、ビームレット3、及びビームレット4は、ビームレットが、電極1~8上の電圧によって実質的に影響されない材料1 525、材料2 523、材料3 529、及び材料4 531を通って進み、ケース1又は2と同様に同じ又は実質的に類似した方向にスーパーピクセルを出るように、NCMから作製されてよい。
【0066】
スーパーピクセルの実施例の1つ又は2つの層を構成することができる層の1つは、主ビーム偏向器を含む。主ビーム偏向器は、主ビーム偏向器を通って進む電極の長さと実質的に直角をなす実質的に1方向(79又は81)にビームレットの角度及び軌道を修正することの大部分を行うスーパーピクセル設計において必要とされることがある。電極の長さと実質的に直角をなす実質的に1方向(79又は81)にビームレットの角度及び軌道を修正することは、2つから4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器の2つから4つのピクセル・サブコンポーネントのすべての上にあってよい1つのより大きな電気光学偏向器を使用することによって、達成されてよい。ピクセル・サブコンポーネントのすべての上の電気光学偏向器はすべて、本明細書において説明される2電極スキーム、3電極スキーム、又は4電極スキームを使用してよい。同じ又は異なる電圧波形が、電界が電気光学材料上に印加されるときに電気光学材料上の屈折率の勾配を引き起こすことができる電気光学偏向器内の液晶又は電気光学結晶のような電気光学材料の上に電界を作成するために電極に印加され得る。電気光学偏向器の屈折率の勾配は、スーパーピクセル75の平面の法線77と直角をなす又は実質的に直角をなし、電極の長さと実質的に直角をなしてよい。主ビーム偏向器のさまざまな実施例が本明細書において説明される。
【0067】
図17は、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器の一実施例を示す。主ビーム偏向器実施例は、長さ561と幅(555プラス557)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品575及び底部部品545の上に作製されてよい。頂部透明材料575の厚さ573と底部透明材料545の厚さ549は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント547は幅555と長さ561とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント551は幅557と長さ561とを有する。ピクセル・サブコンポーネント1 547の幅555とピクセル・サブコンポーネント2 551の幅557は同じ又は実質的に類似している必要はないが、ピクセル・サブコンポーネント1 547とピクセル・サブコンポーネント2 551の長さ561は、同じ又は実質的に類似してよい。すべてのピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅を同じ又は実質的に類似した寸法にすることが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント547及び第2のピクセル・サブコンポーネント554と呼ばれる2つのピクセル・サブコンポーネントは、主ビーム偏向器の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された第1のピクセル・サブコンポーネント及び第2のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。分散補償器内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。図16に示される、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器は、4電極構成を有する。ピクセル・サブコンポーネントのすべての上の4電極構成は、電極構成可能性の1つにすぎず、本明細書において説明される各ピクセル・サブコンポーネント上で2電極構成及び3電極構成も使用されてよいが、4電極セットアップが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント547及び第2のピクセル・サブコンポーネント551の上で、同じ又は異なる電圧波形が、材料569にわたって電界を作成するために電極1 553、電極2 559、電極3 571、及び電極4 557に印加されてよい。材料569は、液晶又は電気光学結晶のような電気光学材料であってよい。材料569の高さ567は所与の波長又は小範囲の波長の光の光路長に直接的に関連可能であるので、高さ567は重要である。電界が電気光学材料上に印加されるとき、電界は、電極の長さと実質的に直角をなす電気光学材料上で電気光学材料の屈折率の勾配を作成することができるので、光路長は重要である。光路長が長いほど、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)における角度の変化は大きくなってよい。屈折率の勾配の大きさ及び光の光路長は、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に光の角度を変更する。屈折率の勾配の大きさは、電気光学材料の上に印加される電界の大きさによって制御されてよい。2つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器は、ケース1及び2と同様にスーパーピクセルの頂部又は底部を出る2つの異なる波長又は小範囲の波長の2つのビームレットが所望の方向に曲げられ得ることを保証するために使用されてよい。
【0068】
図18は、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器の一実施例を示す。主ビーム偏向器実施例は、長さ599と幅(591プラス593プラス595)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品607及び底部部品587の上に作製されてよい。頂部透明材料607の厚さ609と底部透明材料587の厚さ585は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント579は幅591と長さ599とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント581は幅593と長さ599とを有し、第3のピクセル・サブコンポーネント583は幅595と長さ599とを有する。ピクセル・サブコンポーネント1 579の幅591、ピクセル・サブコンポーネント2 581の幅593、及びピクセル・サブコンポーネント3 583の幅595は同じ又は実質的に類似している必要はないが、ピクセル・サブコンポーネント1 579、ピクセル・サブコンポーネント2 581、ピクセル・サブコンポーネント3 583の長さ599は、同じ又は実質的に類似してよい。すべてのピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅を同じ又は実質的に類似した寸法にすることが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント579、第2のピクセル・サブコンポーネント581、及び第3のピクセル・サブコンポーネント583と呼ばれる3つのピクセル・サブコンポーネントは、主ビーム偏向器の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された、それらの対応する第1のピクセル・サブコンポーネント、第2のピクセル・サブコンポーネント、及び第3のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。主ビーム偏向器内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法を有することが好ましい。図18に示される3つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器は、4電極構成を有する。ピクセル・サブコンポーネントのすべての上の4電極構成は、電極構成可能性の1つにすぎず、本明細書において説明される各ピクセル・サブコンポーネント上で2電極構成及び3電極構成も使用されてよいが、4電極セットアップが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント579、第2のピクセル・サブコンポーネント581、及び第3のピクセル・サブコンポーネント583の上で、同じ又は異なる電圧波形が、材料601にわたって電界を作成するために電極1 589、電極2 597、電極3 605、及び電極4 611に印加されてよい。材料601は、液晶又は電気光学結晶のような電気光学材料であってよい。材料601の高さ603は所与の波長又は小範囲の波長の光の光路長に直接的に関連してよいので、高さ603は重要である。電界が電気光学材料上に印加されるとき、電界は、電極の長さと実質的に直角をなす電気光学材料上で電気光学材料の屈折率の勾配を作成することができるので、光路長は重要であり得る。光路長が長いほど、電極の長さと実質的に直角をなす1方向(79又は81)における角度の変化は大きくなる。屈折率の勾配の大きさ及び光の光路長は、電極の長さと実質的に直角をなしてよい1方向(79又は81)に光の角度を変更する。屈折率の勾配の大きさは、電気光学材料の上に印加される電界の大きさによって制御されてよい。3つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器は、ケース1及び2と同様にスーパーピクセルの頂部又は底部を出る2つから3つの異なる波長又は小範囲の波長の3つのビームレットが所望の方向に曲げられ得ることを保証するために使用されてよい。
【0069】
図19は、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器の一実施例を示す。主ビーム偏向器実施例は、長さ(617プラス613)と幅(625プラス627)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品641及び底部部品629の上に作製されてよい。頂部透明材料641の厚さ643と底部透明材料629の厚さ621は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント619は幅625と長さ617とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント615は幅625と長さ613とを有し、第3のピクセル・サブコンポーネント628は幅627と長さ613とを有し、第4のピクセル・サブコンポーネント632は幅627と長さ617とを有する。ピクセル・サブコンポーネント1 619とピクセル・サブコンポーネント2 615の幅625は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント4 632とピクセル・サブコンポーネント3 628の幅627も、同じ又は実質的に類似してよい。幅625と627は同じ又は実質的に類似している必要はないが、幅がそうであることが好ましい。ピクセル・サブコンポーネント1 619とピクセル・サブコンポーネント4 632の長さ617は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント2 615とピクセル・サブコンポーネント3 628の長さ613は、同じ又は実質的に類似してよい。長さ617と613は同じ又は実質的に類似している必要はないが、長さがそうであることが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント619、第2のピクセル・サブコンポーネント615、第3のピクセル・サブコンポーネント628、及び第4のピクセル・サブコンポーネント632と呼ばれる4つのピクセル・サブコンポーネントは、主ビーム偏向器の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された、それらの対応する第1のピクセル・サブコンポーネント、第2のピクセル・サブコンポーネント、第3のピクセル・サブコンポーネント、及び第4のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。主ビーム偏向器内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。図19に示される4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器は、4電極構成を有する。ピクセル・サブコンポーネントのすべての上の4電極構成は、電極構成可能性の1つにすぎず、本明細書において説明される各ピクセル・サブコンポーネント上で2電極構成及び3電極構成も使用されてよいが、4電極セットアップが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント619、第2のピクセル・サブコンポーネント615、第3のピクセル・サブコンポーネント628、及び第4のピクセル・サブコンポーネント632の上で、同じ又は異なる電圧波形が、材料633にわたって電界を作成するために電極1 623、電極2 631、電極3 637、及び電極4 639に印加されてよい。材料633は、液晶又は電気光学結晶のような電気光学材料であってよい。材料633の高さ635は所与の波長又は小範囲の波長の光の光路長に直接的に関連してよいので、高さ635は重要である。電界が電気光学材料上に印加されるとき、電界は、電極の長さと実質的に直角をなす電気光学材料上で電気光学材料の屈折率の勾配を作成することができるので、光路長は重要であり得る。光路長が長いほど、電極の長さと直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)における角度の変化は大きくなる。屈折率の勾配の大きさ及び光の光路長は、電極の長さと実質的に直角をなしてよい実質的に1方向(79又は81)に光の角度を変更する。屈折率の勾配の大きさは、電気光学材料の上に印加される電界の大きさによって制御されてよい。4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器は、ケース1及び2と同様にスーパーピクセルの頂部又は底部を出る2つから4つの異なる波長又は小範囲の波長の4つのビームレットが所望の方向に曲げられ得ることを保証するために使用されてよい。
【0070】
スーパーピクセルの実施例は、スーパーピクセル実施例の層の1つとして光コリメータを含んでよい。光コリメータの主要な目的は、スーパーピクセル実施例を通って進むことができる実質的に1方向(79又は81)又は2方向(79及び81)に光の角度範囲を制限することであってよい。実質的に1方向(79又は81)又は2方向(79及び81)に光の角度範囲を制限するために、光学的に不透明な吸収性材料のグリッドは、スーパーピクセルの各ピクセル・サブコンポーネントの上の2つの透明な基板の間に作製されてよい。光学的に不透明な吸収性材料の間は、透明材料であってよい。角度範囲は、光コリメータの高さによって主に制御されてよく、高さが高いほど、角度範囲を減少させる。角度範囲は、スーパーピクセルの平面の法線に対して実質的に1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向の最大角度である。
【0071】
図20は、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータの一実施例を示す。光コリメータ実施例は、長さ647と幅(649プラス653)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品665及び底部部品657の上に作製されてよい。頂部透明材料665の厚さ667と底部透明材料657の厚さ655は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント645は幅649と長さ647とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント651は幅653と長さ647とを有する。ピクセル・サブコンポーネント1 645の幅649とピクセル・サブコンポーネント2 651の幅653は、同じ又は実質的に類似する必要はないが、これらの幅がそうであることが好ましい。ピクセル・サブコンポーネント1 645とピクセル・サブコンポーネント2 651の幅647は、同じ又は実質的に類似してよい。第1のピクセル・サブコンポーネント645及び第2のピクセル・サブコンポーネント651と呼ばれる2つのピクセル・サブコンポーネントは、光コリメータの上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された、それらの対応する第1のピクセル・サブコンポーネント及び第2のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。光コリメータ内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。グリッドと交差する光を吸収する光学的に不透明な吸収性材料から作製されてよい、正方形又は長方形の形をしたグリッド671は、各ピクセル・サブコンポーネントの上に置かれてよい。光学的に不透明な吸収性グリッド671は、厚さ663を有する。グリッド671の厚さ663は、各ピクセル・サブコンポーネントの上で同じ又は実質的に類似する必要はないが、厚さ663がそうであることが好ましい。光学的に不透明な吸収性グリッド671の内部には、光が通って進む幅661をもつ透明材料669があってよい。透明材料669の幅661は、各ピクセル・サブコンポーネントに対して両方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似する必要はないが、幅661がそうであることが好ましい。光学的に不透明な吸収性グリッド671及び透明材料669の高さ659は、光コリメータを通過することができる光の角度範囲を制御する。
【0072】
図21は、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータの一実施例を示す。光コリメータ実施例は、長さ675と幅(677プラス681プラス685)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品697及び底部部品689の上に作製されてよい。頂部透明材料697の厚さ699と底部透明材料673の厚さ687は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント673は幅677と長さ675とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント679は幅681と長さ675とを有し、第3のピクセル・サブコンポーネント683は幅685と長さ675とを有する。ピクセル・サブコンポーネント1 673の幅677、ピクセル・サブコンポーネント2 679の幅681、及びピクセル・サブコンポーネント3 683の幅685は、同じ又は実質的に類似する必要はないが、これらの幅がそうであることが好ましい。ピクセル・サブコンポーネント1 673、ピクセル・サブコンポーネント2 679、及びピクセル・サブコンポーネント3 683の長さ675は、同じ又は実質的に類似してよい。第1のピクセル・サブコンポーネント645、第2のピクセル・サブコンポーネント651、及び第3のピクセル・サブコンポーネント683と呼ばれる3つのピクセル・サブコンポーネントは、光コリメータの上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された、それらの対応する第1のピクセル・サブコンポーネント、第2のピクセル・サブコンポーネント、及び第3のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。光コリメータ内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。正方形又は長方形の形をしたグリッド703は、グリッドと交差する光を吸収する光学的に不透明な吸収性材料から作製されてよく、各ピクセル・サブコンポーネントの上に置かれてよい。光学的に不透明な吸収性グリッド703は、厚さ695を有する。グリッド703の厚さ695は、各ピクセル・サブコンポーネントの上で同じ又は実質的に類似する必要はないが、厚さ695がそうであることが好ましい。光学的に不透明な吸収性グリッド703の内部には、光が通って進む幅693をもつ透明材料701があってよい。透明材料701の幅693は、各ピクセル・サブコンポーネントに対して両方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似する必要はないが、幅693がそうであることが好ましい。光学的に不透明な吸収性グリッド703及び透明材料701の高さ691は、光コリメータを通過することができる光の角度範囲を制御する。
【0073】
図22は、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータの一実施例を示す。光コリメータ実施例は、長さ(707プラス711)と幅(713プラス715)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品729及び底部部品721の上に作製されてよい。頂部透明材料729の厚さ731と底部透明材料721の厚さ717は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント705は幅713と長さ707とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント709は幅713と長さ711とを有し、第3のピクセル・サブコンポーネント718は長さ715と幅711とを有し、第4のピクセル・サブコンポーネント719は幅715と長さ707とを有する。ピクセル・サブコンポーネント1 705とピクセル・サブコンポーネント2 709の幅713は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント3 718及びピクセル・サブコンポーネント4 719の幅715は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント1 705及びピクセル・サブコンポーネント2 709の幅713とピクセル・サブコンポーネント3 718及びピクセル・サブコンポーネント4 719の幅715は、同じ又は実質的に類似する必要はないが、これらの幅がそうであることが好ましい。ピクセル・サブコンポーネント1 705とピクセル・サブコンポーネント4 719の長さ707は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント2 709及びピクセル・サブコンポーネント3 718の長さ711は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント1 705及びピクセル・サブコンポーネント4 719の長さ707とピクセル・サブコンポーネント2 709及びピクセル・サブコンポーネント3 718の長さ711は、同じ又は実質的に類似する必要はないが、これらの長さはそうであることが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント705、第2のピクセル・サブコンポーネント709、第3のピクセル・サブコンポーネント718、及び第4のピクセル・サブコンポーネント719と呼ばれる4つのピクセル・サブコンポーネントは、光コリメータの上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された、それらの対応する第1のピクセル・サブコンポーネント、第2のピクセル・サブコンポーネント、第3のピクセル・サブコンポーネント、及び第4のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。光コリメータ内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。正方形又は長方形の形をしたグリッド735は、グリッドと交差する光を吸収する光学的に不透明な吸収性材料から作製されてよく、各ピクセル・サブコンポーネントの上に置かれてよい。光学的に不透明な吸収性グリッド735は、厚さ727を有する。グリッド735の厚さ727は、各ピクセル・サブコンポーネントの上で同じである必要はないが、厚さ727がそうであることが好ましい。光学的に不透明な吸収性グリッド735の内部には、光が通って進む幅725をもつ透明材料733があってよい。透明材料733の幅725は、各ピクセル・サブコンポーネントに対して両方向(79又は81)に同じ又は実質的に類似する必要はないが、幅725がそうであることが好ましい。光学的に不透明な吸収性グリッド735及び透明材料733の高さ723は、光コリメータを通過することができる光の角度範囲を制御する。
【0074】
スーパーピクセルの実施例は、1つ又は複数のプリズム・アレイと光平坦化層とを含んでよい。プリズム・アレイの主な目的は、ケース1又は2と同様にプリズム・アレイを通って1(79又は81)方向に進むことができる光の角度範囲を変更することである。プリズム・アレイ層の必要性の理由としては、たいていの設計における主ビーム偏向器層が、実質的に1方向(79又は81)にプラス又はマイナス(±)最大度数までのみ光を曲げることができることがある。実質的に1方向(79又は81)における主ビーム偏向器実施例のこの最大度数は通常、±5から12度の間である。プリズム・アレイは、生じる実質的に1方向(79又は81)においてプラス又はマイナス(±)最大度数のスーパーピクセルの角度範囲を変更する。たとえば、プリズム・アレイが使用されない場合、角度範囲は、1方向(79又は81)においてゼロ度±最大度数であろう。プリズム・アレイが使用される場合、角度範囲は、実質的に1方向(79又は81)におけるスーパーピクセルの平面75の法線77に対する角度α±実質的に1方向(79又は81)における最大度数であろう。αの値は、±0から80度の間とすることができる。平坦化層は通常、プリズム・アレイ層よりも低い屈折率を有するので、平坦化層は、角度範囲を制御するようにプリズム・アレイとともに働く。平坦化層はまた、スーパーピクセルの追加の層がプリズム・アレイ層の頂部上に構築可能であるようにプリズム・アレイ層を平坦化する又は平らにする。
【0075】
図23は、2つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ及び平坦化層の一実施例を示す。プリズム・アレイ及び平坦化層の実施例は、長さ737と幅(745プラス747)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品761及び底部部品743の上に作製されてよい。頂部透明材料761の厚さ763と底部透明材料743の厚さ741は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント739は幅745と長さ737とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント749は幅747と長さ737とを有する。ピクセル・サブコンポーネント1 739の幅745とピクセル・サブコンポーネント2 749の幅747は、同じ又は実質的に類似する必要はないが、これらの幅がそうであることが好ましい。ピクセル・サブコンポーネント1 739とピクセル・サブコンポーネント2 749の幅737は、同じ又は実質的に類似してよい。第1のピクセル・サブコンポーネント739及び第2のピクセル・サブコンポーネント749と呼ばれる2つのピクセル・サブコンポーネントは、プリズム・アレイ及び平坦化層の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された、それらの対応する第1のピクセル・サブコンポーネント及び第2のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。プリズム・アレイ及び平坦化層のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。2つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ及び平坦化層内のプリズム・アレイ751は、三角形の形にされ、両方のピクセル・サブコンポーネントの上にあり得る。プリズム・アレイ751の角度θ753は、実質的に1方向(79又は81)にスーパーピクセルの角度範囲を制御する。プリズム・アレイ751は一般に、平坦化層759よりも高い屈折率を有する。平坦化層759は、プリズム・アレイの底部から頂部ガラスまでの高さ755と、プリズム・アレイの頂部から頂部ガラスまでの追加の高さ757も有する。
【0076】
図24は、3つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ及び平坦化層の一実施例を示す。プリズム・アレイ及び平坦化層の実施例は、長さ765と幅(767プラス773プラス777)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品791及び底部部品780の上に作製されてよい。頂部透明材料791の厚さ793と底部透明材料780の厚さ769は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント767は幅771と長さ765とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント773は幅775と長さ765とを有し、第3のピクセル・サブコンポーネント777は幅779と長さ765とを有する。ピクセル・サブコンポーネント1 767の幅771、ピクセル・サブコンポーネント2 773の幅775、及びピクセル・サブコンポーネント3 777の幅779は同じ又は実質的に類似している必要はないが、これらの幅はそうであることが好ましい。ピクセル・サブコンポーネント1 767、ピクセル・サブコンポーネント2 773、及びピクセル・サブコンポーネント3 777の長さ765は、同じ又は実質的に類似してよい。第1のピクセル・サブコンポーネント767、第2のピクセル・サブコンポーネント773、及び第3のピクセル・サブコンポーネント777と呼ばれる3つのピクセル・サブコンポーネントは、プリズム・アレイ及び平坦化層の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された、それらの対応する第1のピクセル・サブコンポーネント、第2のピクセル・サブコンポーネント、及び第3のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。プリズム・アレイ及び平坦化層内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。3つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ及び平坦化層内のプリズム・アレイ781は、三角形の形にされ、3つのピクセル・サブコンポーネントすべての上にある。プリズム・アレイ781の角度θ783は、実質的に1方向(79又は81)にスーパーピクセルの角度範囲を制御する。プリズム・アレイ781は一般に、平坦化層785よりも高い屈折率を有する。平坦化層785は、プリズム・アレイの底部から頂部ガラスまでの高さ787と、プリズム・アレイの頂部から頂部ガラスまでの追加の高さ789も有する。
【0077】
図25は、4つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ及び平坦化層の一実施例を示す。プリズム・アレイ及び平坦化層実施例は、長さ(799プラス795)と幅(805プラス807)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品825及び底部部品811の上に作製されてよい。頂部透明材料825の厚さ827と底部透明材料811の厚さ803は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント801は幅805と長さ799とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント797は幅805と長さ795とを有し、第3のピクセル・サブコンポーネント813は長さ807と幅795とを有し、第4のピクセル・サブコンポーネント809は幅807と長さ799とを有する。ピクセル・サブコンポーネント1 801とピクセル・サブコンポーネント2 797の幅805は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント3 813とピクセル・サブコンポーネント4 809の長さ807は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント1 801及びピクセル・サブコンポーネント2 797の幅805とピクセル・サブコンポーネント3 813及びピクセル・サブコンポーネント4 809の幅807は同じ又は実質的に類似している必要はないが、これらの幅はそうであることが好ましい。ピクセル・サブコンポーネント1 801とピクセル・サブコンポーネント4 809の長さ799は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント2 797、及びピクセル・サブコンポーネント3 813の長さ795は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント1 801及びピクセル・サブコンポーネント4 809の長さ799 とピクセル・サブコンポーネント2 797及びピクセル・サブコンポーネント3 813の長さ795は、同じ又は実質的に類似する必要はないが、これらの長さがそうであることが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント801、第2のピクセル・サブコンポーネント797、第3のピクセル・サブコンポーネント813、及び第4のピクセル・サブコンポーネント809と呼ばれる4つのピクセル・サブコンポーネントは、プリズム・アレイ及び平坦化層の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された、それらの対応する第1のピクセル・サブコンポーネント、第2のピクセル・サブコンポーネント、第3のピクセル・サブコンポーネント、及び第4のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。プリズム・アレイ及び平坦化層内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。4つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ及び平坦化層内のプリズム・アレイ817は、三角形の形にされ、4つのピクセル・サブコンポーネントすべての上にある。プリズム・アレイ817の角度θ815は、実質的に1方向(79又は81)にスーパーピクセルの角度範囲を制御する。プリズム・アレイ817は一般に、平坦化層819よりも高い屈折率を有する。平坦化層819は、プリズム・アレイの底部から頂部ガラスまでの高さ821と、プリズム・アレイの頂部から頂部ガラスまでの追加の高さ823も有する。
【0078】
スーパーピクセルの実施例は、90度旋光器を層の1つとして含んでよい。90度回転層の目的は、液晶であってよく、スーパーピクセルの平面の法線に対して実質的に2方向(79及び81)に光の角度を変更するスーパーピクセル設計において必要とされることがある複屈折材料を使用して光の偏光を90度変更することであってよい。90度回転層の理由は、光の偏光が分散補償器及び主ビーム偏向器内で電極の長さと直角をなす又はこれと実質的に直角をなすことを保証することであってよい。
【0079】
図26は、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度旋光器の一実施例を示す。90度回転層実施例は、長さ831と幅(833プラス835)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品851及び底部部品830の上に作製されてよい。頂部透明材料851の厚さ849と底部透明材料830の厚さ839は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント829は幅833と長さ831とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント837は幅835と長さ831とを有する。第1のピクセル・サブコンポーネント829の幅833と第2のピクセル・サブコンポーネント837の幅835は、同じ又は実質的に類似する必要はないが、これらの幅がそうであることが好ましい。ピクセル・サブコンポーネント1 829とピクセル・サブコンポーネント2 837の長さ831は、同じ又は実質的に類似してよい。第1のピクセル・サブコンポーネント829及び第2のピクセル・サブコンポーネント837と呼ばれる2つのピクセル・サブコンポーネントは、プリズム・アレイ及び平坦化層の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された、それらの対応する第1のピクセル・サブコンポーネント及び第2のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。プリズム・アレイ及び平坦化層内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。2つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度回転層内の複屈折材料845は、ピクセル・サブコンポーネントの両方の上にあってよく、光の偏光が電極の長さと実質的に直角をなしてよいように厚さ843をもつ複屈折層を通って進む光を実質的に90度だけ回転させる。複屈折材料845が液晶である場合、底部透明材料830上の表面841及び頂部透明材料851上の表面847は、液晶材料をアライメントするように織られることが可能である。好ましい慣例は、材料845を液晶にすることであるが、他の複屈折材料が使用可能である。
【0080】
図27は、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度旋光器の一実施例を示す。90度回転層実施例は、長さ857と幅(861プラス865プラス869)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品879及び底部部品865の上に作製されてよい。頂部透明材料879の厚さ877と底部透明材料855の厚さ853は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント859は幅861と長さ857とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント863は幅865と長さ857とを有し、第3のピクセル・サブコンポーネント867は幅869と長さ857とを有する。ピクセル・サブコンポーネント1 859の幅861、ピクセル・サブコンポーネント2 863の幅865、及びピクセル・サブコンポーネント3 867の幅869は同じ又は実質的に類似している必要はないが、これらの幅はそうであることが好ましい。ピクセル・サブコンポーネント1 859、ピクセル・サブコンポーネント2 863、及びピクセル・サブコンポーネント3 867の長さ857は、同じ又は実質的に類似してよい。第1のピクセル・サブコンポーネント859、第2のピクセル・サブコンポーネント863、及び第3のピクセル・サブコンポーネント867と呼ばれる3つのピクセル・サブコンポーネントは、プリズム・アレイ及び平坦化層の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された、それらの対応する第1のピクセル・サブコンポーネント、第2のピクセル・サブコンポーネント、及び第3のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。3つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度旋光層内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。3つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度回転層内の複屈折材料875は、ピクセル・サブコンポーネントの3つすべての上にあってよく、90度回転層の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層上の分散補償器又は主ビーム偏向器の電極の長さと光の偏光が実質的に直角をしてよいように厚さ875をもつ複屈折層を通って進む光を実質的に90度だけ回転させる。複屈折材料873が液晶である場合、底部透明材料855上の表面871及び頂部透明材料879上の表面881は、液晶材料をアライメントするように織られることが可能である。好ましい慣例は、材料873を液晶にすることであるが、他の複屈折材料が使用可能である。
【0081】
図28は、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度旋光器の一実施例を示す。90度旋光器実施例は、長さ(885プラス889)と幅(893プラス897)とをもつガラスのような透明材料の頂部部品909及び底部部品902の上に作製されてよい。頂部透明材料909の厚さ907と底部透明材料902の厚さ883は同じ又は実質的に類似している必要はないが、透明材料は可能な限り薄いことが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント887は幅893と長さ885とを有し、第2のピクセル・サブコンポーネント891は幅893と長さ889とを有し、第3のピクセル・サブコンポーネント895は長さ897と幅889とを有し、第4のピクセル・サブコンポーネント901は幅897と長さ885とを有する。ピクセル・サブコンポーネント1 887とピクセル・サブコンポーネント2 891の幅893は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント3 895及びピクセル・サブコンポーネント4 901の幅897は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント1 887及びピクセル・サブコンポーネント2 891の幅893とピクセル・サブコンポーネント3 895及びピクセル・サブコンポーネント4 901の幅897は同じ又は実質的に類似している必要はないが、これらの幅はそうであることが好ましい。ピクセル・サブコンポーネント1 887とピクセル・サブコンポーネント4 901の長さ885は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント2 891及びピクセル・サブコンポーネント3 895の長さ889は、同じ又は実質的に類似してよい。ピクセル・サブコンポーネント1 887及びピクセル・サブコンポーネント4 901の長さ885とピクセル・サブコンポーネント2 891及びピクセル・サブコンポーネント3 895の長さ889は、同じ又は実質的に類似する必要はないが、これらの長さはそうであることが好ましい。第1のピクセル・サブコンポーネント887、第2のピクセル・サブコンポーネント891、第3のピクセル・サブコンポーネント895、及び第4のピクセル・サブコンポーネント901と呼ばれる4つのピクセル・サブコンポーネントは、90度回転層の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層の上に配置された、それらの対応する第1のピクセル・サブコンポーネント、第2のピクセル・サブコンポーネント、第3のピクセル・サブコンポーネント、及び第4のピクセル・サブコンポーネントの上でアライメントされてよい。90度旋光層内のピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅と、同じスーパーピクセル内のスーパーピクセルの異なる層上の同じピクセル・サブコンポーネントの長さ及び幅は、同じ又は実質的に類似した長さ及び幅の寸法であってよい。4つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度回転層内の複屈折材料904は、ピクセル・サブコンポーネントの4つすべての上にあってよく、90度回転層の上であっても下であってもよいスーパーピクセルの層上の分散補償器又は主ビーム偏向器の電極の長さと光の偏光が実質的に直角をなしてよいように厚さ903をもつ複屈折層を通って進む光を実質的に90度だけ回転させる。複屈折材料904が液晶である場合、底部透明材料902上の表面899及び頂部透明材料909上の表面905は、液晶材料をアライメントするように織られることが可能である。好ましい慣例は、材料904を液晶にすることであるが、他の複屈折材料が使用可能である。
【0082】
2電極構成、3電極構成、4電極構成、又はこれより多くの電極構成をもつスーパーピクセルの実施例は、実質的に1(79又は81)方向又は2(79及び81)方向に光を曲げるために使用されてよい。スーパーピクセルの実施例は、2つの主要なタイプに分割可能である。スーパーピクセル実施例の第1のタイプは、ケース1及び2と同様に実質的に1方向(79又は81)に光を曲げてよく、スーパーピクセル実施例の第2のタイプは、実質的に2方向(79及び81)に光を曲げてよい。スーパーピクセル実施例のいくつかの変形形態は、2つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセル、3つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセル、及び4つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルを含んでよく、本明細書において説明される、対応する2つの、3つの、又は4つのピクセル・サブコンポーネント層を含んでよい。
【0083】
図29は、1方向(79又は81)の2つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの実施例の層のすべてを示す。ピクセル・サブコンポーネント1 911及びピクセル・サブコンポーネント2 913の相対的アライメントは、スーパーピクセルの底部に配置されてよい。すべてのピクセル・サブコンポーネントの好ましい長さ及び幅は、10から25ミクロンの間である。下から上へ、第1の層は、透明材料915及び919の2つの部品上に構築されてよい、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータ917を含む。光コリメータの好ましい高さは、100から400ミクロンの間である。透明材料915及び919並びに図29の他の透明材料は、100ミクロン未満の厚さである極めて薄いガラスであることが好ましい。第2の層は、透明材料923及び919の2つの部品上に構築されてよい、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる4電極分散補償器921であってよい。2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器921は、透明材料919を光コリメータ917と共有する。分散補償器の好ましい高さは5~20ミクロンである。2電極構成及び3電極構成も、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器921内の各ピクセル・サブコンポーネントの上において使用されてよい。第3の層は、透明材料927及び923の2つの部品上に構築されてよい、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる4電極主ビーム偏向器925であってよい。主ビーム偏向器の高さは、20ミクロンであることが好ましい。2つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器925は、透明材料923を2つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器921と共有する。2電極構成及び3電極構成も、2つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器925内のピクセル・サブコンポーネントのすべての上において使用されてよい。2つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセル実施例における電極の幅及び高さは、2ミクロン及び1~2ミクロンであることが好ましい。図29の電極は、図32の透明材料に埋め込まれる、又は透明材料の上に構築される、のどちらかが可能である。第4の層は、透明材料927及び933の2つの部品上に構築されてよい、2つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ931及び平坦化層929であってよい。2つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ931及び平坦化層929は、透明ポリマー又はフォトレジストから作製されてよく、図29のプリズム・アレイと平坦化層が異なる屈折率を有することが好ましい。2つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ及び平坦化層の好ましい組み合わされた高さは50ミクロンである。プリズム・アレイ931の角度θがゼロに実質的に近いようになされる場合、プリズム・アレイ931及び平坦化層929は、スーパーピクセルから除去可能である。プリズム・アレイ931及び平坦化層929の方位はまた、必要に応じて実質的に180度回転可能である。2つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ及び平坦化層は、透明材料927を2つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器925と共有する。透明材料933は、頂部ガラス層でもあり、追加の構造的支持を提供するために他の透明な層よりも厚くすることができる。
【0084】
図30は、1方向(79又は81)の3つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの実施例における層のすべてを示す。ピクセル・サブコンポーネント1 937、ピクセル・サブコンポーネント2 939、及びピクセル・サブコンポーネント3 941の相対的アライメントは、スーパーピクセルの底部に配置されてよい。すべてのピクセル・サブコンポーネントの好ましい長さ及び幅は、10から25ミクロンの間である。下から上へ、第1の層は、透明材料943及び947の2つの部品上に構築される、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータ945であってよい。光コリメータの好ましい高さは、100から400ミクロンの間である。透明材料943及び947並びに図30の他の透明材料は、100ミクロン未満の厚さである極めて薄いガラスであることが好ましい。第2の層は、透明材料947及び951の2つの部品上に構築されてよい3つのピクセル・サブコンポーネントからなる4電極分散補償器949であってよい。3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器949は、透明材料947を3つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータ945と共有する。2電極構成及び3電極構成も、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器内の各ピクセル・サブコンポーネントの上において使用されてよい。分散補償器の好ましい高さは、5~20ミクロンである。第3の層は、透明材料951及び955の2つの部品上に構築されてよい3つのピクセル・サブコンポーネントからなる4電極主ビーム偏向器953であってよく、好ましい慣例として液晶電気光学材料である。3つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器は、透明材料951を3つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器949と共有する。主ビーム偏向器の好ましい高さは、20ミクロンである。2電極構成及び3電極構成も、3つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器内のピクセル・サブコンポーネントのすべての上において使用されてよい。図30のスーパーピクセル実施例における電極の幅及び高さは、2ミクロン及び1~2ミクロンであることが好ましい。図30の電極も、図30の透明材料に埋め込まれる、又は透明材料の上に構築される、のどちらかが可能である。第4の層は、透明材料955及び961の2つの部品上に構築されてよい、3つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ957及び平坦化層959であってよい。プリズム・アレイ957のその角度θがゼロに実質的に近いようになされる場合、プリズム・アレイ957及び平坦化層959は、スーパーピクセルから除去可能である。プリズム・アレイ957及び平坦化層959の方位はまた、必要に応じて180度回転可能である。図30のプリズム・アレイ及び平坦化層は透明ポリマー又はフォトレジストから作製されてよく、図30のプリズム・アレイと平坦化層が異なる屈折率を有することが好ましい。プリズム・アレイ及び平坦化層の組み合わされた高さは、50ミクロンであることが好ましい。3つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ957及び平坦化層959は、透明材料955を3つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器953と共有する。透明材料961は、頂部ガラス層でもあり、追加の構造的支持を提供するために他の透明な層よりも厚くすることができる。
【0085】
図31は、1方向(79又は81)の4つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの実施例における層のすべてを示す。ピクセル・サブコンポーネント1 965、ピクセル・サブコンポーネント2 967、ピクセル・サブコンポーネント3 969、及びピクセル・サブコンポーネント4 971は、スーパーピクセルの底部に配置されてよい。すべてのピクセル・サブコンポーネントの好ましい長さ及び幅は、10から25ミクロンの間である。下から上へ、第1の層は、透明材料972及び975の2つの部品上に構築されてよい、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータ973であってよい。透明材料972及び975並びに図31の他の透明材料は、100ミクロン未満の厚さである極めて薄いガラスであることが好ましい。図31の光コリメータの好ましい高さは、100から400ミクロンの間である。第2の層は、透明材料975及び979の2つの部品上に構築される4つのピクセル・サブコンポーネントからなる4電極分散補償器977であってよい。4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器977は、透明材料975を4つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータ973と共有する。図31の分散補償器の好ましい高さは、5から20ミクロンの間である。2電極構成及び3電極構成も、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器内の各ピクセル・サブコンポーネントの上において使用されてよい。図31のスーパーピクセル実施例における電極の幅及び高さは、2ミクロン及び1~2ミクロンであることが好ましい。図31の電極も、図31の透明材料に埋め込まれる、又は透明材料の上に構築される、のどちらかが可能である。第3の層は、透明材料979及び983の2つの部品上に構築されてよい4つのピクセル・サブコンポーネントからなる4電極主ビーム偏向器981であってよい。4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器は、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器977と透明材料979を共有し、好ましい慣例として液晶電気光学材料である。図31の主ビーム偏向器の高さは、20ミクロンであることが好ましい。2電極構成及び3電極構成も、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器内のピクセル・サブコンポーネントのすべての上において使用されてよい。第4の層は、透明材料927及び933の2つの部品上に構築されてよい、4つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ985及び平坦化層987であってよい。プリズム・アレイ985の角度θがゼロに実質的に近いようになされる場合、プリズム・アレイ985及び平坦化層987は、スーパーピクセルから除去可能である。図31のプリズム・アレイ及び平坦化層は、透明ポリマー又はフォトレジストから作製されてよく、図31のプリズム・アレイと平坦化層が異なる屈折率を有することが好ましい。図31のプリズム・アレイ及び平坦化層の組み合わされた高さは、50ミクロンであることが好ましい。プリズム・アレイ985及び平坦化層987の方位はまた、必要に応じて180度回転可能である。4つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ985及び平坦化層987は、透明材料983を4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器981と共有する。透明材料989は、頂部ガラス層でもあり、追加の構造的支持を提供するために他の透明な層よりも厚くすることができる。
【0086】
図32は、2方向(79及び81)の4つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの実施例における層のすべてを示す。ピクセル・サブコンポーネント1 993、ピクセル・サブコンポーネント2 995、ピクセル・サブコンポーネント3 997、及びピクセル・サブコンポーネント4 999の相対的アライメントは、スーパーピクセルの底部に配置されてよい。すべてのピクセル・サブコンポーネントの好ましい長さ及び幅は、10から25ミクロンの間である。下から上へ、第1の層は、透明材料1001及び1005の2つの部品上に構築されてよい、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータ1003であってよい。透明材料1001及び1005並びに図32の他の透明材料は、100ミクロン未満の厚さである極めて薄いガラスであることが好ましい。図32の光コリメータの好ましい高さは、100から400ミクロンの間である。第2の層は、透明材料1005及び1009の2つの部品上に構築されてよい4つのピクセル・サブコンポーネントからなる4電極分散補償器1007であってよく、ケース5.5は、液晶電気光学偏向器を用いた好ましい慣例である。4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器1007は、透明材料1005を4つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータ1003と共有する。図32の分散補償器の好ましい高さは、5から20ミクロンの間である。2電極構成及び3電極構成も、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器1007内のピクセル・サブコンポーネントの各々の上において使用されてよい。図32のスーパーピクセル実施例における電極の幅及び高さは、2ミクロン及び1~2ミクロンであることが好ましい。図32の電極も、図32の透明材料に埋め込まれる、又は透明材料の上に構築される、のどちらかが可能である。第3の層は、透明材料1009及び1013の2つの部品上に構築されてよい4つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度回転層1011であってよく、1ミクロンという好ましい高さを有する。4つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度回転層1011は、透明材料1009を4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器1007と共有する。第4の層は、透明材料1013及び1017の2つの部品上に構築される4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器1015であってよく、ケース5.5は、液晶電気光学偏向器を用いた好ましい慣例である。分散補償器上のピクセル・サブコンポーネントがピクセル・サブコンポーネントの1つの上にNCMを有する場合、異なる分散補償器上のその同じピクセル・サブコンポーネントは、同じピクセル・サブコンポーネントの上にNCMも有する好ましいことに留意することも重要である。2電極構成及び3電極構成も、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器1015内のピクセル・サブコンポーネントの各々の上において使用されてよい。4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器1015は、透明材料1013を4つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度回転層1011と共有する。第5の層は、透明材料1017及び1020の2つの部品上に構築されてよい4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器1019であってよく、好ましい慣例として液晶電気光学材料である。2電極構成及び3電極構成も、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器1019内のピクセル・サブコンポーネントのすべての上において使用されてよい。4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器1019は、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器の電極を、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器1015と実質的に平行にすることに留意することが重要である。4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器1019は、透明材料1017を4つのピクセル・サブコンポーネントからなる分散補償器1015と共有する。図32の主ビーム偏向器の好ましい高さは20ミクロンである。第6の層は、4つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ1021及び平坦化層1023であってよい。プリズム・アレイ1021の角度θがゼロに実質的に近いようになされる場合、プリズム・アレイ1021及び平坦化層1023は、スーパーピクセルから除去可能である。プリズム・アレイ1021及び平坦化層1023の方位はまた、必要に応じて実質的に180度回転可能である。図32のプリズム・アレイ及び平坦化層は、透明ポリマー又はフォトレジストから作製されてよく、プリズム・アレイと平坦化層は異なる屈折率を有することが好ましい。プリズム・アレイ及び平坦化層の組み合わされた高さは、50ミクロンであることが好ましい。4つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ1021及び平坦化層1023は、透明材料1020を4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器1019と共有する。第7の層は、透明材料1025及び1029の2つの部品上に構築されてよい4つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度回転層であってよく、1ミクロンという好ましい高さを有する。4つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度回転層1027は、透明材料1025を4つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ及び平坦化層1025と共有する。第8の層は、透明材料1029及び1033の2つの部品上に構築されてよい4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器1031であってよく、好ましい慣例として液晶電気光学材料である。2電極構成及び3電極構成も、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器1031内のピクセル・サブコンポーネントのすべての上において使用されてよい。4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器1031は、4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器1031の電極を、他の4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器1019と実質的に直角にさせることに留意することが重要である。4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器1031は、透明材料1029を4つのピクセル・サブコンポーネントからなる90度回転層1027と共有する。第9の層は、透明材料1033及び1039の2つの部品上に構築されてよい、4つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ1035及び平坦化層1037であってよい。プリズム・アレイ1035の角度θがゼロに実質的に近いようになされる場合、プリズム・アレイ1035及び平坦化層1037は、スーパーピクセルから除去可能である。プリズム・アレイ1035及び平坦化層1037の方位はまた、必要に応じて180度回転可能である。4つのピクセル・サブコンポーネントからなるプリズム・アレイ1035及び平坦化層1037は、透明材料1033を4つのピクセル・サブコンポーネントからなる主ビーム偏向器1031と共有する。透明材料1039は、頂部ガラス層として知られ、追加の構造的支持のために、より厚くすることができる。
【0087】
AMOSにおけるスーパーピクセルの一実施例は、互いの上にアライメント及び積層されてよい光学素子及びデバイスの複数の層をもつ1つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルのみを含んでよい。光は、1つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの実施例の各層を通って進むので、1つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルの各層は、スーパーピクセル75の平面の法線77と直角をなす実質的に1方向(x軸79又はy軸81)又は2方向(x軸79とy軸81の両方)におけるある範囲の波長の光を所望の方向に曲げる際に、特定のタスクを達成する。
【0088】
1つのピクセル・サブコンポーネント1209からなる光コリメータの一実施例が、図33に示されている。1つのピクセル・サブコンポーネント1209からなる光コリメータは、底部光透過性材料1207、光学的に不透明な吸収性の材料又は構造1205、透明材料1201、及び頂部光透過性材料1201から作製されてよい。光学的に不透明な吸収性材料の2つの実施例の断面は、図33のパートDすなわち第1のバージジョンと、パートEすなわち第2のバージョンに示される。光学的に不透明な吸収性材料又は構造の断面である第1のバージョンは、光吸収性材料1211から作製されてよい。光学的に不透明な吸収性材料又は構造の第2のバージョンの断面は、U字形の形をした、光透過性材料1221のまわりの光学的に不透明な又は吸収性材料1227から作製されてよい。図33に示される光学的に透明な吸収性材料又は構造の第1のバージョン又は第2のバージョン又は両方は、1 1205、2 671、3 703、及び4 735のピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータの不透明な断面の、ピクセル・サブコンポーネントの各々において使用可能である。光学的に不透明な吸収性材料は、必要に応じて、光学的に不透明な吸収性材料又は構造の隣接するピクセル・サブコンポーネントの断面間で共有可能である。
【0089】
図34は、光透過性材料1231と、1つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータ1233と、光透過性材料1235と、4電極主ビーム偏向器1237と、頂部光透過性材料を備える、1つのピクセル・サブコンポーネント1229からなるスーパーピクセルの一実施例を示す。ピクセル・サブコンポーネントの好ましい長さ及び幅は、10から25ミクロンの間である。図34の透明材料は、100ミクロン未満の厚さである極めて薄いガラスであることが好ましい。図34の光コリメータの好ましい高さは、100から400ミクロンの間である。図34の主ビーム偏向器の好ましい高さは20ミクロンである。4電極主ビーム偏向器1237は、電極構成可能性の1つにすぎず、本明細書において説明される各ピクセル・サブコンポーネント上の2電極構成及び3電極構成も使用されてよいが、4電極セットアップが好ましい慣例である。図34の電極の幅及び高さは、2ミクロン及び1~2ミクロンであることが好ましい。電極はまた、透明材料に埋め込まれる、又は透明材料の上に構築される、のどちらかが可能である。
【0090】
図35は、光透過性材料1243と、1つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータ1245と、光透過性材料1247と、4電極主ビーム偏向器1249と、光透過性材料1251と、プリズム・アレイ1253と、平坦化層1255と、頂部光透過性材料1257とを備える、1つのピクセル・サブコンポーネント1241からなるスーパーピクセルの一実施例を示す。図35のピクセル・サブコンポーネントの好ましい長さ及び幅は、10から25ミクロンの間である。図35の透明材料は、100ミクロン未満の厚さである極めて薄いガラスであることが好ましい。図35の光コリメータの好ましい高さは、100から400ミクロンの間である。図35の主ビーム偏向器の好ましい高さは20ミクロンである。4電極主ビーム偏向器1249は、電極構成可能性の1つにすぎず、本明細書において説明されるピクセル・サブコンポーネント上の2電極構成及び3電極構成も使用されてよいが、4電極セットアップが好ましい慣例である。電極はまた、透明材料に埋め込まれる、又は透明材料の上に構築される、のどちらかが可能である。
【0091】
図36は、光透過性材料1261と、1つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータ1263と、光透過性材料1265と、4電極主ビーム偏向器1267と、光透過性材料1269と、90度回転層1271と、光透過性材料1273と、第2の4電極主ビーム偏向器1275と、頂部光透過性材料1277とを備える、1つのピクセル・サブコンポーネント1259からなるスーパーピクセルの一実施例を示す。ピクセル・サブコンポーネントの好ましい長さ及び幅は、10から25ミクロンの間である。図36の透明材料は、100ミクロン未満の厚さである極めて薄いガラスであることが好ましい。図36の光コリメータの好ましい高さは、100から400ミクロンの間である。主ビーム偏向器の好ましい高さは、20ミクロンである。図36の90度回転層の好ましい高さは、1ミクロンである。図36のプリズム・アレイ及び平坦化層は、透明ポリマー又はフォトレジストから作製されてよく、図36のプリズム・アレイと平坦化層は異なる屈折率を有することが好ましい。図36のプリズム・アレイ及び平坦化の組み合わされた高さは、50ミクロンであることが好ましい。4電極主ビーム偏向器1267、1275は、主ビーム偏向器1267、1275のどちらにも関する電極構成可能性の1つにすぎず、本明細書において説明されるピクセル・サブコンポーネント上の2電極構成及び3電極構成も使用されてよいが、4電極セットアップが好ましい慣例である。図36の電極の幅及び高さは、2ミクロン及び1~2ミクロンであることが好ましい。電極はまた、透明材料に埋め込まれる、又は透明材料の上に構築される、のどちらかが可能である。
【0092】
図37は、底部光透過性材料1281と、1つのピクセル・サブコンポーネントからなる光コリメータ1283と、光透過性材料1285と、4電極主ビーム偏向器1287と、光透過性材料1289と、プリズム・アレイ1291と、平坦化層1293と、光透過性材料1295と、90度回転層1297と、光透過性材料1299と、第2の4電極主ビーム偏向器1301と、光透過性材料1303と、第2のプリズム・アレイ1305と、第2の平坦化層1307と、頂部光透過性材料1309とを備える、1つのピクセル・サブコンポーネント1279からなるスーパーピクセルの一実施例を示す。図37のピクセル・サブコンポーネントの好ましい長さ及び幅は、10から25ミクロンの間である。図37の透明材料は、100ミクロン未満の厚さである極めて薄いガラスであることが好ましい。図37の主ビーム偏向器の好ましい高さは20ミクロンである。90度回転層の好ましい高さは1ミクロンである。図37のプリズム・アレイ及び平坦化層は、透明ポリマー又はフォトレジストから作製されてよく、図37のプリズム・アレイと平坦化層は異なる屈折率を有することが好ましい。プリズム・アレイ及び平坦化層の組み合わされた高さは、50ミクロンであることが好ましい。4電極主ビーム偏向器1287及び1301は、主ビーム偏向器1287、1301のどちらにも関する電極構成可能性の1つにすぎず、本明細書において説明されるピクセル・サブコンポーネント上の2電極構成及び3電極構成も使用されてよいが、4電極セットアップが好ましい慣例である。図37の電極の幅及び高さは、2ミクロン及び1~2ミクロンであることが好ましい。電極は、透明材料に埋め込まれる、又は透明材料の上に構築される、のどちらかが可能である。プリズム・アレイ1291又は1305のどちらかの角度がゼロに実質的に近いようになされる場合、プリズム・アレイ1291及び平坦化層1293又はプリズム・アレイ1305及び平坦化層1307のどちらかが除去可能である。
【0093】
いくつかの実施例では、光学コンポーネントとともに使用するためのアセンブリがある。アセンブリの実例としては、光軸に沿って位置決めされた、図29図30図31図32図34図35図36、及び/又は図37に示され得る、1つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセル、2つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセル、3つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセル、又は4つのピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルのような、複数の光学デバイスから作製されたAMOSがある。AMOS内の種々のピクセル・サブコンポーネントからなるスーパーピクセルのような複数の光学デバイスのすべてが同じ数の層を有することが好ましい。参照しやすいように、アセンブリは、本明細書では、本明細書において説明されるアセンブリ実施例のいずれかを表すために使用される。光学コンポーネントの実例としては、レンズ、レンズ・アセンブリ、鏡、又は光電コンポーネントがある。アセンブリは、図38のパートAに示される、光軸に沿って位置決めされて光電コンポーネント1313の1つ又は複数のピクセルとアライメントされた複数の光学デバイスから作製されたスーパーピクセルの1次元配列又は2次元配列から作製されたAMOS1311を備えてよい。アセンブリは、図38のパートBに示される、光軸に沿って位置決めされて光電コンポーネント1313の1つ又は複数のピクセル及びレンズ又はレンズ・アセンブリ1312とアライメントされたスーパーピクセルのような複数の光学デバイスから作製されたスーパーピクセルの1次元配列又は2次元配列から作製されたAMOS1311も備えてよい。いくつかの実施例では、光電コンポーネントは、ディスプレイ、レーザ源、プロジェクタ、又は光源のような発光体であってもよいし、イメージング・センサ又は光センサのような光受信器であってもよい。いくつかの実施例では、1つ又は複数のピクセルとアライメントされることは、それぞれの複数の光学デバイス及び1つ又は複数のピクセルがそれらの間で光を伝えるように構成されることを意味する。複数の光学デバイスは、複数の光学デバイスを出る光の角度を複数の光学デバイスの第2の端において光軸に発散する角度に制御可能に又は動的に変えてよい。本明細書で使用されるとき、「制御可能に」という用語は、コントローラを使用して直接的に任意選択でアセンブリの態様を制御することを指してよい。本明細書で使用されるとき、「動的に」という用語は、アセンブリの特性を経時的に変更することを指してよい。いくつかの実施例では、複数の光学デバイスのうちの光学デバイスは、図39に示されるコントローラ1319から受け取られた制御信号の特性の関数として発散角度を変わらせる。制御信号の特性の実例としては、電圧、時間期間、又は制御信号を説明する任意の特性がある。発散角度を変わらせる例示的な機能としては、アセンブリ内の電極上の電圧を変更することがある。
【0094】
いくつかの実施例では、アセンブリは、各それぞれのアセンブリにそれぞれのアセンブリに入る光のそれぞれの波長の角度を独立して変えさせるように構成されてよい、マイクロ・コントローラ、デジタル回路、又は電子回路のようなコントローラ1319をさらに備える。
【0095】
いくつかの実施例では、コントローラ1319は、コネクタ1317によってアセンブリ1311に直接的に接続され、コネクタ1315によって光電コンポーネント1313に直接的に接続し、これは図39のパートAに示される。いくつかの実施例におけるコントローラ1319は、コネクタ1317によってアセンブリ1311に直接的に、光電コンポーネント1313に間接的に接続されるのみであってよく、これは図39のBに示される。いくつかの実施例におけるコントローラ1319は、コネクタ1315によって光電コンポーネント1313に直接的に接続され、アセンブリ1311に間接的に接続されるのみであってもよく、これは図39のCに示される。
【0096】
いくつかの実施例では、アセンブリは、1~100ミリ秒のような第1の時間期間中にそれぞれのアセンブリのための光の波長範囲の角度を、5度、±5度、15度、及び/若しくは30度のような第1の角度に設定する、並びに/又はその後の時間期間中にそれぞれのアセンブリのための光の波長範囲の角度を、10度及び/若しくは±10度のような第2の角度に設定するように構成されてよい、マイクロ・コントローラ、デジタル回路、又は電子回路のようなコントローラ1319をさらに備える。
【0097】
いくつかの実施例では、コントローラ1319は、1つ又は複数の電極に印加される電界を変えるために1つ若しくは複数の分散補償器及び/又は1つ若しくは複数の主ビーム偏向器の1つ又は複数の電極に1つ又は複数の電圧を印加することによって光のそれぞれの波長範囲のそれぞれの角度を、たとえば、5又は±5度に設定するように構成される。
【0098】
いくつかの実施例では、コントローラは、走査時間期間中に1つ又は複数の電極に印加されるそれぞれの電圧を調整することによって10秒未満の走査時間期間中に3度を超える角度範囲に沿って異なる角位置に沿って光の第1の波長範囲の角度を設定するように構成される。いくつかの実施例では、角度範囲は、3度、12度、又は24度よりも大きくてよい。
【0099】
いくつかの実施例では、光電コンポーネントは、イメージング・センサのような光受信器である。光電コンポーネントのピクセルの上にアライメントされてよいアセンブリ1311は、光受信器上のピクセルに到達するそれぞれの波長又は波長範囲の光の角度を制御するためにコントローラ1319とともに使用可能である。画像は、第1の時間期間中に角度の第1のセットで取得可能であり、コントローラは、その後の時間期間間の移行中にアセンブルを出る角度を変更してよく、追加の画像は、光場をキャプチャするためにその後の時間期間内に同じ又は異なる角度で光受信器によって取得されてよい。
【0100】
いくつかの実施例では、光電コンポーネントは、ディスプレイのような発光体である。光電コンポーネントのピクセルの上にアライメントされてよいアセンブリ1311は、発光体からアセンブリを出るそれぞれの波長又は波長範囲の光の角度を制御するためにコントローラ1319とともに使用可能である。画像は、第1の時間期間中に角度の第1のセットで出されて(emitted)よく、コントローラは、その後の時間期間間の移行中にアセンブル1311を出る角度を変更してよく、追加の画像は、光場を発するためにその後の時間期間内に同じ又は異なる角度で発光体によって出されてよい。
【0101】
上記で図示及び説明された例示的な実施例に対して、その幅広い発明性のある概念から逸脱することなく変更がなされてよいことは、当業者によって諒解されよう。したがって、本発明は、図示及び説明される例示的な実施例に限定されないが、本発明は、特許請求の範囲によって定義される本発明の趣旨及び範囲内の修正形態を包含することを意図したものであることが理解されよう。たとえば、例示的な実施例の特定の特徴は、特許請求される発明の一部であってもなくてもよく、具体的に言及された構成要素と対立するさまざまな構成要素は、本明細書において説明される特徴のうちの少なくともいくつかを実行してよく、開示される実施例の特徴が組み合わされてよい。「右」、「左」、「下部」、及び「上部」という単語は、参照がなされる図面内の方向を指定する。「内側に」及び「外側に」という単語はそれぞれ、任意の参照されるデバイスの幾何学的中心に向かって及びこれから離れる方向を指す。本明細書で使用されるとき、「約」及び「ほぼ」という用語は、参照される値の+又は-10%を指してよい。たとえば、「約9」は、8.2及び9.9を包含すると理解される。
【0102】
本発明の図及び説明のうちの少なくともいくらかは、わかりやすいように、本発明の一部分も備えると当業者が諒解し得る他の要素を除きながら、本発明の明らかな理解に関連のある要素に焦点を当てるために簡略化されていることが理解されるべきである。しかしながら、そのような要素は当技術分野でよく知られているので、及びそれらは必ずしも本発明のより良い理解を容易にしないので、そのような要素の説明は本明細書では提供されない。
【0103】
「第1の」、「第2の」などの用語が、種々の要素を説明するために本明細書において使用されるときがあるが、これらの要素は、これらの用語によって制限されるべきでないことは理解されよう。これらの用語は、ある要素を他の要素と区別するためにのみ使用される。たとえば、「第1の要素」のすべての出現が一貫して名前変更され、第2の要素のすべての出現が一貫して名前変更される限り、説明の意味を変更することなく、第1の要素は第2の要素と呼ばれてよく、同様に、第2の要素は第1の要素と呼ばれてよい。第1の要素と第2の要素は両方とも要素であるが、これらは同じ要素ではない。
【0104】
本明細書において使用される用語は、特定の実装形態を説明する目的としたものにすぎず、特許請求の範囲を制限することを意図したものではない。実装形態及び添付の特許請求の範囲の説明において使用されるとき、「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」という単数形は、別段文脈が示さない限り、複数形も含むことを意図したものである。本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、関連する列挙された項目のうちの1つ又は複数のあらゆる可能な組み合わせを指し、これを包含することも理解されよう。「備える、含む(comprises)」及び/又は「備える、含む(comprising)」という用語は、本明細書で使用されるとき、述べられた特徴、整数、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を規定するが、1つ又は複数の他の特徴、整数、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しないことがさらに理解されよう。
【0105】
本明細書で使用されるとき、「場合(if)」という用語は、文脈に応じて、停止条件が真であると述べる、「とき(when)」又は「~すると(upon)」又は「決定を受けて(in response to determining)」又は「決定により(in accordance with a determination)」又は「検出したことを受けて(in response to detecting)」を意味すると解釈されてよい。同様に、「(述べられた停止条件が真であると)決定された場合(if it is determined (that a stated condition precedent is true))」又は「(述べられた停止条件が真である)場合(if (a stated condition precedent is true))」又は「(述べられた停止条件が真である)とき(when (a stated condition precedent is true))」は、文脈に応じて、停止条件が真であると述べる、「決定すると(upon determining)」又は「決定したことを受けて(in response to determining)」又は「決定により(in accordance with a determination)」又は「検出すると(upon detecting)」又は「検出したことを受けて(in response to detecting)」を意味すると解釈されてよい。
【0106】
さらに、方法が、本明細書に記載されるステップの特定の順序に依拠しない程度まで、ステップの特定の順序は、特許請求の範囲に関する制限と解釈されるべきでない。本発明の方法を対象とする特許請求の範囲は、記述された順序でのそれらのステップの実行に限定されるべきでなく、当業者は、ステップは変えられてよく、依然として本発明の趣旨及び範囲内にあることを容易に諒解することができる。
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【国際調査報告】