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  • 特表-改良された運搬用ワゴン 図1A
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  • 特表-改良された運搬用ワゴン 図3A
  • 特表-改良された運搬用ワゴン 図3B
  • 特表-改良された運搬用ワゴン 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-01
(54)【発明の名称】改良された運搬用ワゴン
(51)【国際特許分類】
   B62D 13/00 20060101AFI20220325BHJP
   B62D 53/04 20060101ALI20220325BHJP
【FI】
B62D13/00
B62D53/04 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021545300
(86)(22)【出願日】2020-02-20
(85)【翻訳文提出日】2021-08-24
(86)【国際出願番号】 NL2020050103
(87)【国際公開番号】W WO2020171707
(87)【国際公開日】2020-08-27
(31)【優先権主張番号】2022608
(32)【優先日】2019-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521341606
【氏名又は名称】アルティック ビーブイ
【氏名又は名称原語表記】ARTIQ B.V.
【住所又は居所原語表記】Caro van Eyckstraat 46 7558NH Hengelo (NL)
(74)【代理人】
【識別番号】100105131
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 満
(74)【代理人】
【識別番号】100105795
【弁理士】
【氏名又は名称】名塚 聡
(72)【発明者】
【氏名】ロス,アルジェン
(57)【要約】
本発明はベースフレームからなる運搬用ワゴンに関し、ベースフレームはその前側に、動力付き牽引またはプッシュトラックに取り付けるための回転可能な台車組立体を備え、ベースフレームの前側に配置された1つまたは複数の前方ステアリングホイールと、ベースフレームの後側に配置された1つまたは複数の後方ステアリングホイールとを備え、1つまたは複数の前方ステアリングホイールおよび1つまたは複数の後方ステアリングホイールは、動作時、1つまたは複数の前方ステアリングホイールは回転可能な台車組立体と共に回転し、1つまたは複数の後方ステアリングホイールは回転可能なボギーアセンブリに対して反対方向に回転するように回転可能な台車組立体に連結され、ベースフレームは少なくとも1つの長手方向ビームを備え、これに対して、前方クロスビーム、後方クロスビーム、および少なくとも1つの中間クロスビームが中間空間を有して配置され、少なくとも1つの中間空間は物品を受け入れるように配置され、2つまたは複数の中間ホイールを有する中間ホイールサスペンションが、1つまたは複数の中間クロスビームの下に配置される。本願の運搬用ワゴンは、凹凸のある床上で良好に操縦可能なままの運搬用ワゴンを提供する。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースフレーム(2)を有する運搬用ワゴン(1)であって、前記ベースフレーム(2)は、その前側に、動力付き牽引またはプッシュトラックに取り付けるための回転可能な台車アセンブリを備え、前記ベースフレーム(2)の前側に配置された1つまたは複数の前方ステアリングホイール(3)と、前記ベースフレーム(2)の後側に配置された1つまたは複数の後方ステアリングホイール(4)とを備え、前記1つまたは複数の前方ステアリングホイール(3)および前記1つまたは複数の後方ステアリングホイール(4)は、動作時に、前記1つまたは複数の前方ステアリングホイール(3)が前記回転可能な台車アセンブリと共に回転し、かつ前記1つまたは複数の後方ステアリングホイール(4)が前記回転可能な台車アセンブリに対して反対方向に回転するように、前記回転可能な台車アセンブリに連結され、前記ベースフレーム(2)は、前方クロスビーム(13)、後方クロスビーム(15)及び少なくとも1つの中間クロスビーム(7)が中間空間を有して配置された1つ以上の長手方向ビーム(12)を備え、少なくとも1つの中間空間は物品を受け入れるように配置され、2つ又は3つ以上の中間ホイール(16)を有する中間ホイールサスペンションが1つ又は複数の前記中間クロスビーム(7)の下に配置される運搬用ワゴン(1)であって、前記ベースフレーム(2)が1つ又は複数の旋回軸(11)を中心として旋回するように配置され、前記旋回軸の各々は前記中間クロスビーム(7)の少なくとも1つに実質的に平行に延在し、前記1つ又は複数の前方ステアリングホイール(3)が前記前方クロスビーム(13)の実質的に中央下に配置され、前記1つ又は複数の後方ステアリングホイール(4)が前記後方クロスビーム(15)の実質的に中央下に配置され、前記中間ホイール(16)が互いから相互距離を置いて配置され、前記1つ又は複数の前方ステアリングホイール(3)及び前記1つ又は複数の後方ステアリングホイール(4)の両方と三角形を形成することを特徴とする運搬用ワゴン(1)。
【請求項2】
少なくとも1つの旋回軸(11)が中間ホイールサスペンション上に位置する、請求項1に記載の運搬用ワゴン(1)。
【請求項3】
前記旋回軸(11)は、前記ベースフレーム(2)の頂部付近に位置する、請求項1または2に記載の運搬用ワゴン(1)。
【請求項4】
前記ベースフレーム(2)は少なくとも2つのフレーム部品(2A;2B)を備え、少なくとも1つの中間空間(9)は各フレーム部品(2A;2B)に形成され、連続するフレーム部品(2A;2B)はピボット軸(11)の周りで互いにヒンジ連結される、請求項1~3のいずれか1項に記載の運搬用ワゴン(1)。
【請求項5】
前記ベースフレーム(1)は、1つの長手方向ビーム(12)を備えている、請求項1~4のいずれか1項に記載の運搬用ワゴン(1)。
【請求項6】
前記フレーム部品(2A;2B)は、略U字形である、請求項5に記載の運搬用ワゴン(1)。
【請求項7】
前記中間ホイール(16)は、操舵されない、請求項1~6のいずれか1項に記載の運搬用ワゴン(1)。
【請求項8】
前記運搬用ワゴンは1つの中間ホイールサスペンションを備え、前記中間ホイール(16)は前記ベースフレームの中心に配置され、前記1つまたは複数の前方ステアリングホイール(3)と前記中間ホイール(16)との間の距離は、前記中間ホイール(16)と前記1つまたは複数の後方ステアリングホイール(4)との間の距離に等しい、請求項1~7のいずれか1項に記載の運搬用ワゴン(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はベースフレームからなる運搬用ワゴンに関し、ベースフレームは動力付き牽引またはプッシュトラックに取り付けるためにその前側に回転可能な台車アセンブリを備え、ベースフレームの前側に配置された1つまたは複数の前方ステアリングホイールと、ベースフレームの後側に配置された1つまたは複数の後方ステアリングホイールとを備え、1つまたは複数の前方ステアリングホイールおよび1つまたは複数の後方ステアリングホイールは、作動時、1つまたは複数の前方ステアリングホイールが回転可能な台車アセンブリと共に回転し、1つまたは複数の後方ステアリングホイールが回転可能な台車アセンブリに対して反対方向に回転するように回転可能な台車アセンブリに連結され、ベースフレームは少なくとも1つの長手方向ビームを備え、これに対し、前方クロスビーム、後方クロスビーム、および少なくとも1つの中間クロスビームは中間空間を有して配置され、少なくとも1つの中間空間は物品を受け入れるように配置され、2つ以上の中間ホイールを有する中間ホイールサスペンションは1つまたは複数の中間クロスビームの下に配置される。
【背景技術】
【0002】
プリアンブルによる運搬用ワゴンは当技術分野で知られており、特に、物品を積み込むことができる複数の輸送カートを輸送するために使用される。それにより、複数の運搬用ワゴンが互いに連結されて、運搬用ワゴンの列を形成し、その後、牽引又はプッシュトラックによって移動される。このような牽引またはプッシュトラックはタガートレインとも呼ばれるが、本発明の一部を形成しない。輸送中、各々の輸送貨車は、回転可能な台車アセンブリの引張棒を用いて操縦される。
【0003】
公知の運搬用ワゴンでは、前方ステアリングホイール、及び後方ステアリングホイールも、長手方向軸から距離をおいて配置される。これは、運搬用ワゴンが安定しているという利点を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、操舵可能な車輪を備えた公知の運搬用ワゴンは、運搬用ワゴンの旋回円が比較的大きく、運搬用ワゴンの長さが比較的大きいという欠点がある。
【0005】
本発明の目的は、上述した欠点を解消する、プリアンブルに記載の運搬用ワゴンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、本発明による運搬用ワゴン(又は、運搬用台車/運搬用無蓋車/transport wagon)は、ベースフレームが、それぞれが中間クロスビームの少なくとも1つに実質的に平行に延びる1つまたは複数の旋回軸の周りに旋回するように配置され、1つまたは複数の前方ステアリングホイールが前方クロスビームの下に実質的に中央に配置され、1つまたは複数の後方ステアリングホイールが後方クロスビームの下に実質的に中央に配置され、中間ホイールが互いから相互距離を置いて配置され、1つまたは複数の前方ステアリングホイールおよび1つまたは複数の後方ステアリングホイールの両方と三角形を形成することを特徴とする。これらの手段は、発明の運搬用ワゴンが4つの操舵可能な車輪を有する公知の運搬用ワゴンよりも小さな旋回半径を有し、また、より短い長さを有するという効果を有する。
【0007】
1つまたは複数の前方ステアリングホイールは中間ホイールと共に三角形を形成し、ベースフレームは旋回可能であるため、1つまたは複数の前方ステアリングホイールは、常に地面と接触したままである。1つまたは複数の後方ステアリングホイールも中間ホイールと共に三角形を形成し、ベースフレームが旋回可能であるため、1つまたは複数の後方ステアリングホイールは常に地面と接触したままになる。さらに、これらの手段は発明の運搬用ワゴンの安定性を提供し、また、発明の運搬用ワゴンが凹凸のある床の上を引っ張られるときに、ベースフレームは、旋回軸のうちの少なくとも1つの周りを旋回することになるという利点も有する。その結果、前輪の少なくとも1つ、各中間輪、および後輪の少なくとも1つは床と接触し続けるので、運搬用ワゴンは回転可能な台車アセンブリによって依然として操縦可能である。
【0008】
本発明による運搬用ワゴンでは、1つ以上の前方ステアリングホイールが好ましくは前方クロスビームの下の実質的に中央に配置される。その結果、運搬用ワゴンは小さな旋回円を有する。中間ホイールは、好ましくは互いから距離を置いて配置され、その結果、1つまたは複数の前方ステアリングホイールとともに中間ホイールが三角形を形成する。ベースフレームは旋回軸上で旋回するので、ベースフレームの前部はこれにより、常に床と接したままであり、運搬貨車は、1つ以上の前方ステアリングホイールによって常時操舵可能である。
【0009】
さらに、本発明による運搬用ワゴンでは、1つまたは複数の後方ステアリングホイールが好ましくは前方クロスビームの下の実質的に中央に配置される。これにより、運搬用ワゴンは、1つまたは複数の後方ステアリングホイールを介して、前方ステアリングホイールの経路をより良好に追従することができる。ここでも、中間ホイールは、好ましくは互いから距離を置いて配置され、1つまたは複数の後方ステアリングホイールとともに中間ホイールが三角形を形成することを可能にする。ベースフレームは旋回軸上を旋回するので、結果的にベースフレームの後部は常に床と接触し続け、運搬用ワゴンは常に1つまたは複数の後方ステアリングホイールを介して操縦可能である。
【0010】
本発明による運搬用ワゴンの第1の好ましい実施形態では、少なくとも1つの旋回軸が中間車輪サスペンションの上方に配置される。これは、本発明の運搬用ワゴンが床の凹凸の上方で旋回し、この凹凸に良好に追従することができるという利点を有する。
【0011】
本発明の運搬用ワゴンのすばらしい好ましい実施形態では、ベースフレームが少なくとも2つのフレーム部品を備え、各フレーム部品に空間が形成され、連続するフレーム部品は旋回軸の周りで互いにヒンジ結合されている。フレーム部品の使用は、運搬用ワゴンの生産および組立を容易にする。
【0012】
本発明による運搬用ワゴンのベースフレームは、好ましくは1つの長手方向ビームを備える。これにより、縦方向ビームとは反対を向いている運搬用ワゴンの側面を介して、中間空間に物品を配置することが可能になる。
【0013】
本発明の運搬用ワゴンの特にすばらしい好ましい実施形態では、フレーム部分がほぼU字形である。
【0014】
本発明の運搬用ワゴンの中間ホイールは好ましくは非ステアリング(又は、非操舵/操舵されない/non-steering)であり、コースホイールとして機能する。
【0015】
本発明による運搬用ワゴンの効率的な好ましい実施形態では、運搬用ワゴンが1つの中間ホイールサスペンションを備え、中間ホイールはベースフレームの中心に配置され、1つまたは複数の前方ステアリングホイールと中間ホイールとの間の距離は中間ホイールと1つまたは複数の後方ステアリングホイールとの間の距離に等しい。これは、作動中に、中間ホイール及び1つ以上の後方ステアリングホイールが前方ステアリングホイールと同じ軌道をたどるという効果を有する。
【0016】
本発明は、以下の図面を参照してさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A図1Aは、本発明による運搬用ワゴン1の好ましい実施形態の上面図を示す。
図1B図1Bは、本発明による運搬用ワゴン1の好ましい実施形態の側面図を示す。
図1C図1Cは、本発明による運搬用ワゴン1の好ましい実施形態の底面図を示す。
図2図2は、図1A、1Bおよび1Cによる運搬用ワゴンの等角図を示す;
図3A図3Aおよび図3Bは、異なる床での動作モードにおける本発明による運搬用ワゴンの好ましい実施形態を示す。
図4図4は、互いに連結された本発明による3つの運搬用ワゴンを示す。
図5図5は、本発明による運搬用ワゴンの底面図を示し、カウンタステアリング後輪4の効果が示されている。 異なる図面における同じ番号は構成要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1A図1Bおよび図1Cは、本発明による運搬用ワゴン1の好ましい実施形態の異なる2次元図を示す。図2は、これらの図による運搬用ワゴン1の等角図を示す。スポーツワゴン(又は、運搬用ワゴン)1は基本的に、ベースフレーム2を備え、これには、前方ステアリングホイール3および後方ステアリングホイール4が設けられている。ベースフレーム2には運搬用トラック1を牽引又はプッシュトラック(図示せず)に連結するための回転可能な台車アセンブリが前部に設けられている。回転可能な台車アセンブリは駆動される牽引又はプッシュトラック(又は、押し込みトラック)に取り付けるための牽引棒6を備えている。前方ステアリングホイール3は前輪サスペンションによって回転可能な台車アセンブリに連結されており、共通の前輪車軸を有している。前方ステアリングホイール3は、牽引棒6によって前方旋回軸7を中心として回転可能である。後方ステアリングホイール4は後方旋回軸8を中心として回転可能であり、作動時には前方ステアリングホイール3に対して反対方向に操舵される。図示の好ましい実施例では、後方ステアリングホイール4が、この目的のために、ロッドアセンブリ5によって回転可能な台車アセンブリに連結されている。
【0019】
ベースフレーム2は2つの隣接するほぼU字形のフレーム部分(又は、フレーム部品)2A;2Bを含み、中間空間9が各フレーム部分2A;2Bに形成される。中間スペース9は、周知の手段によって固定することができる物品をのせたカートを配置するために使用することができる。
【0020】
2つのU字形のフレーム部分2A;2Bの隣接するベースは、ベースフレームの長手方向ビーム12を形成している。2つのU字形のフレーム部分2A;2Bの脚部は、前方クロスビーム13と、中間クロスビーム14と、後方クロスビーム15とを形成している。
【0021】
中間クロスビーム14の下方には、中間ホイールサスペンションによって、回転可能な台車アセンブリに連結されていない中間ホイール又はコースホイール16が配置されている。コースホイールは互いに距離を保って配置され、一方で前方ステアリングホイール3との三角形を形成し、他方で後方ステアリングホイール4との三角形を形成する。
【0022】
中間クロスビーム14を形成する隣接するU字形フレーム部分2A;2Bの2つの脚部は、旋回結合によって、旋回軸11を中心として互いに回転可能に連結され、旋回軸11は、中間クロスビーム14に対して実質的に平行に延びている。旋回軸11は、ベースフレーム2の頂部付近および中間ホイールサスペンションの上方に位置する。その結果、フレーム部分2A;2Bは、互いに対して少なくとも部分的に回転することができる。
【0023】
前方ステアリングホイール3は、前方クロスビーム13のほぼ中央下に配置されている。
【0024】
後方ステアリングホイール4は、後方クロスビーム15のほぼ中央下に配置されている。
【0025】
図3Aおよび図3Bは、本発明による運搬用ワゴン1を異なる床での動作モードで示す。
【0026】
図3Aでは、運搬用ワゴン1が、平坦部分101へと変わる上昇部分100を有する床の上を右から左に移動する。部分101;102の間の移行部分の上を移動する間、ベースフレーム2は旋回軸11を中心に旋回し、これにより、フレーム部分2Bの後側は、フレーム部分2Aの前側よりも低い位置にある。
【0027】
図3Bでは、運搬用ワゴン1が、平坦部分103へと変わる傾斜部分102を有する床の上を右から左に移動する。部分102;103の間の移行部分の上を移動する間、ベースフレーム2は旋回軸11を中心に旋回し、これにより、フレーム部分2Bの後側はフレーム部分2Aの前側よりも高い位置にある。
【0028】
前方ステアリングホイール3及びコースホイール16は三角形に配置されているので、各ホイール3、16は床と接触したままである。後方ステアリングホイール4及びコースホイール16も三角形に配置されているので、後方ステアリングホイール4も床面に接触したままとなる。
【0029】
図4は本発明による3つの相互に連結された運搬用ワゴン1-1;1-2;1-3を示し、それによって運搬用ワゴンは、牽引またはプッシュトラック(図示せず)によって、図の右から左に不均一な床の上を引っ張られる。運搬用ワゴン1-1;1-2;1-3の各ホイールは、床の凹凸(100;101;102)の上を移動している間、床に接触したままになる。
【0030】
図5は本発明による運搬用ワゴン1の底面図を示し、カウンタステアリング後輪4の効果が示されており、ここでは、全ての車輪が中心旋回点を有する。後輪4は後輪4が前輪3に対して反対方向に操舵するように、ロッドアセンブリ5を介して回転可能な台車アセンブリ(又は、台車組立体/ボギーアセンブリ)に連結されている。これは、比較的小さな外側旋回円Rを有する運搬用ワゴンを生み出し、中間ホイール16はコースホイールとして作用する。コースホイール16は旋回円に追従して運搬用ワゴン1を支持し、コースホイール16は旋回円の大きさに影響を与えない。ロッドアセンブリ5の代替として、後方ステアリングホイール4にアクチュエータ及びアクチュエータのための制御装置(両方とも図示せず)を設けることができ、これらは動作中の前方ステアリングホイール3に対して逆方向に後方ステアリングホイール4を操舵するように配置されている。ロッドアセンブリ5の別の代替案は、1つ以上のチェーンまたはケーブルによる前輪3と後輪4との間の連結である。
【0031】
前方ステアリングホイール3とコースホイール16との間の距離は、コースホイール16と後方ステアリングホイール4との間の距離と等しいことが好ましい。その結果、全ての前記車輪3;4;16は同じ旋回円を有し、コースホイール16及び後方ステアリング車輪4は前方ステアリング車輪3の軌道を追従する。
【0032】
本発明は、もちろん、記載され、示された好ましい実施形態に限定されず、特許請求の範囲に定義され、前述の説明および添付の図面に照らして理解されるような保護の範囲内に入る任意の実施形態に及ぶ。
図1A
図1B
図1C
図2
図3A
図3B
図4
図5
【国際調査報告】