IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フラウンホーファー−ゲゼルシャフト ツル フェルデルング デル アンゲヴァンテン フォルシュング エー ファウの特許一覧

特表2022-520818ネットワーク内のコードブック及び非コードブックベースUL送信のSRS構成及び指示
<>
  • 特表-ネットワーク内のコードブック及び非コードブックベースUL送信のSRS構成及び指示 図1
  • 特表-ネットワーク内のコードブック及び非コードブックベースUL送信のSRS構成及び指示 図2
  • 特表-ネットワーク内のコードブック及び非コードブックベースUL送信のSRS構成及び指示 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-01
(54)【発明の名称】ネットワーク内のコードブック及び非コードブックベースUL送信のSRS構成及び指示
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20220325BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220325BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04W72/04 136
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021547407
(86)(22)【出願日】2020-02-14
(85)【翻訳文提出日】2021-10-06
(86)【国際出願番号】 EP2020053910
(87)【国際公開番号】W WO2020165413
(87)【国際公開日】2020-08-20
(31)【優先権主張番号】19157604.0
(32)【優先日】2019-02-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.WCDMA
3.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】594102418
【氏名又は名称】フラウンホーファー-ゲゼルシャフト ツル フェルデルング デル アンゲヴァンテン フォルシュング エー ファウ
【氏名又は名称原語表記】Fraunhofer-Gesellschaft zur Foerderung der angewandten Forschung e.V.
【住所又は居所原語表記】Hansastrasse 27c, D-80686 Muenchen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100207837
【弁理士】
【氏名又は名称】小松原 寿美
(74)【代理人】
【識別番号】100214640
【弁理士】
【氏名又は名称】立山 千晶
(72)【発明者】
【氏名】ヴァラタラージャン、スターシュン
(72)【発明者】
【氏名】グロスマン、マルクス
(72)【発明者】
【氏名】ランドマン、マルクス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
5K067HH24
(57)【要約】
本明細書における実施形態はネットワークノード及びネットワークノードにより行われる方法に関する。本方法は、少なくとも1つのサウンディング参照信号(SRS)リソースセット設定での上位層パラメータ使用を非コードブック又はコードブックへ設定すること(301)であって、各構成されたSRSリソースセットは1つ又は複数のSRSリソースを含む、設定すること(301)、下りリンク制御情報(DCI)を介し物理的上りリンク共有チャネル(PUSCH)送信をスケジューリングすることであって、少なくとも2つのSRSリソースはDCIのサウンディング参照信号リソース指示子(SRI)フィールドを介し指示され、各SRSリソースは異なるSRSリソースセットに関連する、スケジューリングすること;及び指示されたSRSリソースに関連するポートを使用して送信される物理的上りリンク共有チャネルをユーザ装置から受信すること(302)を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノードにより行われる方法であって、前記方法は、
上位層を介してユーザ装置のための少なくとも2つのサウンディング参照信号(SRS)リソースセットを設定すること(301)であって、各SRSリソースセットは、少なくとも1つのSRSリソースを含み、前記SRSの上位層設定は、パラメータ使用を含み、前記パラメータの値は、非コードブック又はコードブックに設定される、前記設定すること(301)、
下りリンク制御情報(DCI)を用いて前記ユーザ装置の少なくとも1つの物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)送信をスケジューリングすることであって、少なくとも2つのSRSリソースは、前記DCIのサウンディング参照信号リソース指示子(SRI)フィールドを用いて指示され、各SRSリソースは、異なるSRSリソースセットに関連付けられる、前記スケジューリングすること、
指示された前記SRSリソースに関連付けられたポートを使用して送信される物理上りリンク共有チャネルを前記ユーザ装置から受信すること(302)、を備える方法。
【請求項2】
前記上位層パラメータは、前記少なくともSRSリソースセット設定において非コードブック又はコードブックに設定され、
非周期的、半永続的、又は周期的の1つを含む同じ時間領域挙動を有する2つの異なるSRSリソースセットに対して設定された任意の2つのSRSリソースが、前記ユーザ装置(UE)により同時に送信されることができる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
設定された各SRSリソースセットは、前記UEのパネル又は一群のアンテナポート又はTx-Rx RFチェーンに関連付けられ、
設定されたSRSリソースセットの数は、UEパネル又はアンテナポートの最大数、又は前記UEパネル又はアンテナポートの下位集合、又はUE送信-受信(Tx-Rx)無線周波数チェーンの最大数、又は前記Tx-Rx無線周波数(RF)チェーンの下位集合と同一である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
コードブック及び非コードブックベース上りリンク送信のための前記UEによりサポートされるSRSリソースセットの最大数は、上位層メッセージ、例えば、無線リソース制御(RRC)のための上位層メッセージを用いて前記UEにより前記ネットワークノードへ報告されるUE能力であり、
前記UE能力の値は、UEパネル/Tx-Rx RFチェーンのすべての数又はUEパネル/Tx-Rx RFチェーンの下位集合の数のいずれかと同一である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記UE能力は、前記UEが特定SRS使用のためにサポートするUEパネル/Tx-Rx RFチェーンの最大数を表す、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
非コードブックに設定される前記上位層パラメータ使用による前記SRSリソースセット設定の各SRSリソースは、1つのSRSポートだけで設定される、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
非周期的SRS送信の場合、前記基準SRSリソースセットは、前記非周期的リソースセットをトリガするSRS要求を運ぶ最新の下りリンク制御情報(DCI)後に送信されるSRSリソースセットである、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
半永続的SRS送信の場合、送信スロットn内の前記PUSCHスケジューリングDCIのSRIのための前記基準SRSリソースセットは、n-kスロットの前にメディアアクセス制御(MAC)制御要素命令により非活性化されなかったすべての半永続的SRSリソースセットであり、ここでは、kは一定値である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
周期的SRS送信の場合、前記基準SRSリソースセットは、前記DCIに関連付けられたBWP(帯域幅部分)のための前記上位層で設定される周期的SRSリソースセットである、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数の基準SRSリソースセットに属するSRSリソースだけが、前記PUSCHスケジューリングDCIの前記SRIフィールド内に指示される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
所与のSRIビットフィールドを、関連SRSリソースセットから指示される前記SRSリソースへマッピングすることをさらに備える請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記マッピングは、以下の表を使用して行われ、
【表1】


表記法s は、第j基準SRSリソースセットの第i番目SRSリソースを表し、
max (NCB)は、3GPP Rel.15において定義されるUE能力パラメータ「maxNumberMIMO-LayersNonCB-PUSCH」の値であり、
非コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (NCB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (NCB)は、基準SRSリソースセットの数であり、
コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (CB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (CB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (CB)は、基準SRSリソースセットの数である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記マッピングは、以下の表を使用して行われ、
【表2】


表記法s は、第j基準SRSリソースセットの第i番目SRSリソースを表し、
非コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (NCB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1によりそれぞれ与えられ、
表記法s は、第j基準SRSリソースセットの第i番目SRSリソースを表し、
max (NCB)は、3GPP Rel.15において定義されたUE能力パラメータ「maxNumberMIMO-LayersNonCB-PUSCH」の値であり、
非コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (NCB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (NCB)は、基準SRSリソースセットの数であり、
コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (CB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (CB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (CB)は、基準SRSリソースセットの数である、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記マッピングは以下の表を使用して行われ、
【表3】


表記法s は第j基準SRSリソースセットの第i番目SRSリソースを表し、
max (NCB)は、3GPP Rel.15において定義されたUE能力パラメータ「maxNumberMIMO-LayersNonCB-PUSCH」の値であり、
非コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (NCB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (NCB)は基準SRSリソースセットの数であり、
コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (CB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (CB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (CB)は基準SRSリソースセットの数である、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記マッピングは以下の表を使用して行われ、
【表4】


表記法s は第j基準SRSリソースセットの第i番目SRSリソースを表し、
max (NCB)は、3GPP Rel.15において定義されたUE能力パラメータ「maxNumberMIMO-LayersNonCB-PUSCH」の値であり、
非コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (NCB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (NCB)は基準SRSリソースセットの数であり、
コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (CB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (CB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (CB)は基準SRSリソースセットの数である、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記マッピングは以下の表を使用して行われ、
【表5】


表記法s は第j基準SRSリソースセットの第i番目SRSリソースを表し、
max (NCB)は、3GPP Rel.15において定義されたUE能力パラメータ「maxNumberMIMO-LayersNonCB-PUSCH」の値であり、
非コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (NCB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (NCB)は基準SRSリソースセットの数であり、
コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (CB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (CB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (CB)は基準SRSリソースセットの数である、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記マッピングは以下の表を使用して行われ、
【表6-1】


【表6-2】


表記法s は第j基準SRSリソースセットの第i番目SRSリソースを表し、
max (NCB)は、3GPP Rel.15において定義されたUE能力パラメータ「maxNumberMIMO-LayersNonCB-PUSCH」の値であり、
非コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (NCB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (NCB)は基準SRSリソースセットの数であり、
コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (CB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (CB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (CB)は基準SRSリソースセットの数である、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記SRIフィールドのビットの数は、
SRSset,Tx (NCB)非コードブックベースSRSリソースセットからのLmax (NCB)リソースの最大数は
【数1】


であり、NSRSres (NCB)は、その上位層パラメータ使用が「非コードブック」に設定されるSRSリソースセット毎に設定されるSRSリソースの数であること、
SRSset,Tx (CB)コードブックベースSRSリソースセットからのNmax,SRSres (CB)リソースの最大数は
【数2】


であり、NSRSres (CB)は、その上位層パラメータ使用が「コードブック」へ設定されるSRSリソースセット毎に設定されるSRSリソースの数であることを指示するために必要とされる、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記SRI内のNSRSres,ind (CB)SRSリソースを指示するDCIに関して、コードブックベースPUSCH送信のために、送信されたプリコーディング行列指示子(TPMI)に関連するNSRSres,ind (CB)は、第K番目TPMIにより指示される第K番目プリコーディング行列が、前記SRIにより指示される第K(k=1...,NSRSres,ind (CB))番目SRSリソースに関連するPUSCH送信に使用されるアンテナポートをプリコーディングするために使用されるようにDCIにより指示される、請求項1乃至18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
プロセッサ及びメモリを含むネットワークノードであって、前記メモリは前記プロセッサにより実行可能な複数の命令を含み、これにより前記ネットワークノードは請求項1乃至19のいずれか一項に記載の方法を行うように動作可能である、ネットワークノード。
【請求項21】
プロセッサ及びメモリを含むユーザ装置であって、前記メモリは前記プロセッサにより実行可能な複数の命令を含み、これにより前記ユーザ装置は請求項20に従って前記ネットワークノードにより設定されるように動作可能である、ユーザ装置。
【請求項22】
ユーザ装置により行われる方法であって、請求項1に従ってネットワークノードから設定を受信すること、及び前記受信された設定に従って動作すること、を備える方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信の分野に関し、特に、ネットワークシステムにおけるサウンディング参照信号(sounding reference signal)構成及び指示を採用する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP Rel.15[1]における上りリンク送信(Uplink transmission)は、プリコーディングされた(precoded)UL送信を以下の複数のやり方で可能にする:
●コードブックベースUL送信:gNBにより指示される送信のプリコーダ(Precoder)及びポート
●非コードブックベースUL送信:gNBにより指示される送信のポート。チャネル状態情報参照信号(CSI-RS : Channel State Information Reference Signal)又は同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH : Synchronization Signal/Physical Broadcast Channel)ブロック(又は同期信号ブロック(SSB : Synchronization Signal Block))などの下りリンク(downlink : DL)参照信号の測定から決定されるプリコーダ。
●ビームベースUL送信:ULにおいて送信される、様々な空間フィルタによりプリコーディングされたサウンディング参照信号(SRS : Sounding reference signal)。特定SRSリソースがUL送信のgNBによりスケジューリングされる。このタイプのUL送信は、周波数範囲2(FR2、6GHzを超える周波数)内の送信に特に重要である。
【0003】
以下は、最先端技術構成及び3GPP Rel.15における上りリンク送信に関わる手順の概要である。
3GPP Rel.15では、ユーザ装置(UE : user equipment)は、上りリンク(UL)チャネルサウンディングのための上位層(RRC)による多くのSRSリソースセット(a number of SRS resource sets)を有する無線基地局又はgNBにより設定される[2]。各SRSリソースセットは以下のパラメータを含む:SRSリソースセットの固有の識別子(identifier : ID)、SRSリソースセット内のSRSリソースのID、SRS使用(usage)(「コードブック」、「非コードブック」、「beamManagement」又は「antennaSwitching」のいずれか)、SRSリソースセットの時間領域挙動(time-domain behavior)(「周期的」、「非周期的」又は「半永続的」のいずれか)、SRSリソースセットの時間領域特性に関連する電力制御パラメータ及び追加パラメータ。
【0004】
3GPPリリース15は、所与の時間領域挙動のためのセル内のBWP毎に「コードブック」又は「非コードブック」に設定される上位層パラメータ使用(higher-layer parameter usage)によるUEの1つのSRSリソースセットだけの設定を可能にする[1]。上位層パラメータが「非コードブック」に設定されると最大4つのSRSリソースがSRSリソースセット内に設定され得、上位層パラメータが「コードブック」に設定されると最大2つのSRSリソースがSRSリソースセットのために設定され得る。
【0005】
SRSリソースセットが非周期的時間領域挙動を有する場合、SRSリソースセットは非周期的SRSトリガ状態(aperiodic SRS trigger states)で設定される。トリガ状態はSRSリソースセットを、下りリンク制御情報(downlink control information : DCI)において指示されるとSRSリソースセットの送信を開始する指標(index)へマッピングする。トリガ状態は任意選択的に、SRSリソースセット設定における上位層パラメータ使用が「非コードブック」に設定されればSRSリソースセット内のSRSリソースのプリコーダを決定するためにUEにより測定されるCSI-RSリソースも含み得る。SRSリソースセットが周期的又は半永続的時間領域挙動を有し、上位層パラメータ使用が「非コードブック」に設定される場合、SRSのプリコーダを決定するために下りリンクにおいて測定されるCSI-RSリソースは上位層パラメータ「関連CSI-RS(associated-CSI-RS)」(これも任意選択パラメータである)内に設定される。
【0006】
SRSリソースセット内の個々のSRSリソースは、SRSリソースをCSI-RSリソースに関連付けるSpatialRelationInfoで設定され得る。これは「SRSリソースを送信するために使用される空間フィルタは特定CSI-RSリソースを受信するために使用される空間フィルタと同じであるべきである」ということを示唆する。非コードブックSRSリソースセットに関して非周期的トリガ状態のパラメータ関連CSI-RS又はCSI-RSリソース指示は、個々のSRSリソースに対して上位層パラメータSpatialRelationInfoが設定されれば、このSRSリソースセットについて設定されないということに留意すべきである。
【0007】
様々な時間領域挙動のSRSリソースの送信は次のように実施される:非周期的トリガ状態「z」へマッピングされる非周期的SRSリソースセットは、UEが下りリンク制御情報(downlink control information : DCI)内の「SRS要求」フィールド内のビット指標「z」を受信すると送信される。半永続的SRSリソースセットは、上位層(メディアアクセス制御(MAC : Medium Access Control))制御要素(CE : control element)命令により活性化されると送信される。周期的SRSリソースセットはgNBからのトリガ/活性化無しに送信される。
【0008】
gNBにその能力を通知するために、3GPP Rel.15は、その能力を詳述するUEによる上位層(RRC)メッセージの送信を規定する。特にコードブック及び非コードブックベースUL送信に関するUE能力パラメータは:maxNumberMIMO-LayersCB-PUSCH(コードブックベースPUSCH送信において送信され得る層の最大数Lmax (CB)(テキスト入力するために下付き文字と上付き文字とが左右にずれているが、実際にはずれておらず、以下の同様な記載においても同様である))、maxNumberMIMO-LayersNonCB-PUSCH(非コードブックベースPUSCH送信において送信され得る層の最大数Lmax (NCB))、maxNumberSimultaneousSRS-ResourceTx(非コードブックベースSRS送信の1シンボル内に送信され得るSRSリソースの最大数)、maxNumberSRS-ResourcePerSet(コードブック/非コードブックベースUL送信のSRSリソースセット内のSRSリソースの最大数)である。
【0009】
典型的なコードブックベース上りリンク送信は以下の手順を含む:
●チャネルサウンディングのための上りリンク参照信号(SRS)は、上位層パラメータSRS-ConfigによりRel.15内のコードブックベースUL送信のために設定される[2]。ULチャネルサウンディングのためにサポートされるSRSリソース及びリソースセットの数は、以下のとおりである:
○「コードブック」へ設定される上位層パラメータ使用のためのセル内のBWP(bandwidth-part : 帯域幅部分)毎の時間領域挙動(上位層パラメータresourceTypeの値)毎に設定されるSRSリソースセットの数は1であり、
○最大2つのSRSリソースがSRSリソースセット内に設定され得る。
●gNBは、SRSの時間領域挙動に依存してDCIトリガ又はMAC-CE活性化命令を介しULチャネルサウンディングのためのSRSリソースセットの送信をトリガする(上記した詳細説明)。
●UEはSRSリソースセット内のs個のリソースを用いてULチャネルを探測する(sounds)。
●gNBは、UEがUL送信のために使用する必要があるSRSリソースを、PUSCHをスケジューリングするために使用されるDCI内に存在するSRSリソース指示子(SRI : SRS resource indicator)フィールド内に指示する。指示されたSRSリソース内のポート全体にわたるUL送信に使用されるプリコーダは、[3]の章6.3.1.5において規定される表からプリコーダ行列を指示する送信プリコーディング行列指示子(TPMI : transmission precoding matrix indicator)により与えられる。
【0010】
典型的な非コードブックベース上りリンク送信は以下の手順を含む:
●チャネルサウンディングのための上りリンク参照信号(SRS)は、上位層パラメータSRS-ConfigによりRel.15における非コードブックベースUL送信のために設定される[2]。ULチャネルサウンディングのためにサポートされるSRSリソース及びリソースセットの数は以下のとおりである:
○「非コードブック」の上位層パラメータ使用のためのセル内のBWP(帯域幅部分)毎の時間領域挙動毎に設定されるSRSリソースセットの数(上位層パラメータresourceTypeの値)は1であり、
○最大4つのSRSリソースがSRSリソースセット内に設定され得、
○各SRSリソースは1つのSRSポートだけに関連する。
●gNBは、SRSの時間領域挙動に依存してDCIトリガ又はMAC-CE活性化命令を介してULチャネルサウンディングのための(非コードブック使用のための)SRSリソースセットの送信をトリガする(上記した詳細説明)。
●gNBは、RRCパラメータ関連CSI-RS又はSpatialRelationInfoで設定されるような適切なプリコーダによりs個のSRSリソースを送信する。
●gNBは、UL送信のためにUEが使用する必要があるr個のSRSリソースを、PUSCHをスケジューリングするために使用されるDCI内に存在するSRI内に指示する。値rはまた、送信のランクに対応する。r個のSRSリソースのプリコーディングは関連CSI-RS又はSpatialRelationInfoにより決定される。いかなるパラメータも設定されなければ、プリコーダはUE実施により決定される。
【0011】
「上述のコードブックベースPUSCH送信及び非コードブックベースPUSCH送信の両方においてPUSCHをスケジューリングするDCIは1つ又は複数のSRSリソースを指示する」ということが言及されるべきである。対応するPUSCHは、指示されたSRSリソースに関連するSRSポートに対応するアンテナポートを使用してUEにより送信される。Rel.15におけるコードブック及び非コードブックベースUL送信の手順は、FR1(6GHz未満の周波数)に適切である。UEが複数パネル/Tx-Rx RFチェーンを備え得るFR2(6GHzを超える周波数)の場合、我々は電力制御に伴う課題に直面する。様々なパネル間の独立電力制御によりマルチパネル送信を可能にするために、Rel.15のSRS構成は修正される必要がある。複数のパネルがUEにおいて使用される場合、様々なパネルに関連するポートの電力制御を別々に行いこれにより2つ以上のTRPへのマルチパネル送信の拡張を可能にすることが有利だろう。Rel.15では、コードブック及び非コードブックUL送信のために設定された1つのSRSリソースセットだけが存在し、電力制御パラメータはSRSリソースセット毎に設定され、これにより特定のパラメータによりすべてのポート間の電力分布を制御する。アンテナポートがパネルとして定義され得る。したがって、本開示を通じて、パネル及びアンテナポートは交換可能に使用される。
【発明の概要】
【0012】
本明細書における例示的実施形態によると、発明者は、UEからのマルチパネルUL送信を独立電力制御が様々なパネル間で行われ得るやり方でサポートするSRS構成と、修正されたSRS構成を有するDCI(下りリンク制御情報)内のUL送信のための提案された構成のSRSリソースを指示する方法とを提示する。
本明細書におけるいくつかの例示的実施形態の一態様によると、例えば周波数範囲2(FR2)において動作するUEの柔軟な電力制御によりマルチパネル送信を可能にするために複数のSRSリソースを「コードブック」及び「非コードブック」ベースUL送信のための複数のSRSリソースセットへグループ分けする方法、同方法に関連するUE能力パラメータ、及び提案されたSRS構成に基づきPUSCH送信のための下りリンク制御情報(DCI)において使用されるSRSリソースを指示する方法が提供される。UE能力パラメータは本実施形態によると、説明されるようにSRSリソースセットの最大数に等しい。
【0013】
本明細書における実施形態の一態様によると、ネットワークノードにより行われる方法が提供され、本方法は、上位層を介してUEの少なくとも2つのSRSリソースセットを設定することを含み、各SRSリソースセットは少なくとも1つのSRSリソースを含み、SRSの上位層設定はパラメータ使用を含み、パラメータの値は非コードブック又はコードブックに設定される。本方法はさらに、下りリンク制御情報DCIを介して前記UEの少なくとも1つのPUSCH送信をスケジューリングすることであって、少なくとも2つのSRSリソースはDCIのサウンディング参照信号リソース指示子(SRI : sounding reference signal resource indicator)フィールドを用いて指示され、各SRSリソースは異なるSRSリソースセットに関連する、スケジューリングすること;及び指示されたSRSリソースに関連するポートを使用して送信されるPUSCHをUEから受信することを含む。
【0014】
プロセッサ及びメモリを含むネットワークノードが提供され、前記メモリは前記プロセッサにより実行可能な複数の命令を含み、これにより前記ネットワークノードは請求項1乃至19のいずれか一項に記載の方法を行うように動作する。
【0015】
プロセッサ及びメモリを含むユーザ装置もまた提供され、前記メモリは前記プロセッサにより実行可能な複数の命令を含み、これにより前記ユーザ装置は請求項20に従って前記ネットワークノードにより設定されるように動作する。
【0016】
ユーザ装置により行われる方法もまた提供され、本方法は、請求項20に従ってネットワークノードから設定を受信することを含み、前記受信された設定に従って動作する。請求項20に従ってネットワークの少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると少なくとも前記1つのプロセッサに請求項1乃至19のいずれか一項に記載の方法を行わせる複数の命令を含むコンピュータプログラムもまた提供される。
【0017】
コンピュータプログラムを含むキャリヤであって、コンピュータ可読ストレージ媒体、電子信号、光信号又は無線信号のうちの1つであるキャリヤもまた提供される。
本明細書における実施形態の例及び実施形態の追加利点は添付図を参照してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】非周期的SRSリソースセットの場合の基準SRSリソースセットを示す。
図2】PUSCHスケジューリングDCIのSRIフィールド内のSRSリソースの指示の図解である。
図3】本明細書におけるいくつかの例示的実施形態に従ってネットワークノードにより行われる方法の流れ図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下では、本明細書において説明される1つまたは複数の解決策のより容易な理解を可能にするためにいくつかのシナリオにおいて添付図面と併せた例示的実施形態の詳細説明が提示される。
【0020】
以下の実施形態は、パネル固有電力制御(panel-specific power control)を採用するマルチパネルベース上りリンク送信を可能にするために複数のパネル/Tx-Rx RFチェーンを備えたUEの非コードブック及びコードブックベース上りリンク送信のための3GPP Rel.15仕様[2]のSRSリソースセット設定(SRS resource set configuration)の修正を提案する。
【0021】
いくつかの例示的実施形態によると、SRSリソースセット設定における上位層パラメータ使用(higher-layer parameter usage)は「非コードブック」又は「コードブック」に設定される。セル、BWP及び時間領域挙動(time-domain behavior)毎に設定され得るSRSリソースセットの数は、NSRSset (NCB)及びNSRSset (CB)によりそれぞれに与えられる。設定されるSRSリソースセットの数はUEパネル/Tx-Rx RFチェーンのすべて又はUEパネル/Tx-Rx RFチェーンの下位集合(subset)の数のいずれかと同一である。
【0022】
例えば、UEは3つのパネル/Tx-Rx RFチェーンを備え得、UEは、SRSリソースセットID「100」を有する第1のSRSリソースセットが第1のパネル/Tx-Rx RFチェーンに関連付けられ、SRSリソースセットID「101」を有する第2のSRSリソースセットが第2のパネル/Tx-Rx RFチェーンに関連付けられ、そしてSRSリソースセットID「102」を有する第3のSRSリソースセットが第3のパネル/Tx-Rx RFチェーンに関連付けられるように、特定時間領域挙動を有する特定BWP内の非コードブック/コードブック使用のための3つのSRSリソースセットで設定されるものとする。
【0023】
別の例では、UEは、3つのパネル/Tx-RX RFチェーンを備え得、UEは、SRSリソースセットID「100」を有する第1のSRSリソースセットが第1のパネル/Tx-Rx RFチェーンに関連付けられ、そしてSRSリソースセットID「101」を有する第2のSRSリソースセットが第2のパネル/Tx-Rx RFチェーンに関連付けられるように、特定時間領域挙動を有する特定BWP内の非コードブック/コードブック使用のための2つのSRSリソースセットだけで設定される。
【0024】
いくつかの例示的実施形態によると、2つの異なるSRSリソースセットからの任意の2つのSRSリソースであって、「非コードブック」又は「コードブック」に設定される上位層パラメータ使用、同じ時間領域挙動、及び同じBWPで設定される両方のSRSリソースセットは、複数のパネル/Tx-Rx RFチェーンを使用してUEにより同時に送信され得る。例えば、SRSリソースセットID「100」を有するSRSリソースセットは、セル内の特定BWP及び特定時間領域挙動のために「コードブック」又は「非コードブック」に設定される上位層パラメータ使用で設定される。SRSリソースセットID「101」を有する別のSRSリソースセットは、上位層パラメータ使用に対してSRSリソースセット「100」と同じ値で設定され、そしてSRSリソースセット「100」と同じセル及び同じ時間領域挙動における同一BWPについて設定される。SRSリソースセット「100」からの任意のSRSリソースがSRSリソースセット「101」からの任意のSRSリソースと同時に送信され得る。これは実質的に、UEにおける特定パネル/Tx-Rx RFチェーンから送信される複数のSRSリソースからなるSRSリソースセットを意味する。
【0025】
いくつかの例示的実施形態によると、コードブック及び非コードブックベース上りリンク送信のために、セル及び時間領域挙動毎のBWP毎にUEによりサポートされるSRSリソースセットの最大数は、UE能力(UE capability)であり、そして上位層(RRC)パラメータ(例えば「maxNumberOfSRSResourceSetsCB」(NSRSset (CB))及び「maxNumberOfSRSResourceSetsNCB」(NSRSset (NCB)))により定義される。UE能力パラメータは、UEが特定SRS使用のためにサポートするUEパネル/Tx-Rx RFチェーンの最大数を表す。
【0026】
いくつかの例示的実施形態によると、「非コードブック」に設定される上位層パラメータ使用によるSRSリソースセット設定の各SRSリソースは、1つのSRSポートだけで設定される。この場合の各SRSポートは、各データ層が送信される復調参照信号(DMRS)ポートと1対1マッピング(one-to-one mapping with a demodulation reference signal (DMRS) port)を有する。したがって、非コードブックベースUL送信のためのPUSCHスケジューリングDCIにおいて指示されるSRSリソースの数は、物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel : PUSCH)においてUEにより送信されるMIMO層の最大数を自動的に決定する。
【0027】
以下では、PUSCH(物理上りリンク共有チャネル)送信のためのSRSリソースの指示が本明細書におけるいくつかの実施形態に従って提示される。
いくつかの例示的実施形態によると、非コードブックベースPUSCH送信に関して、PUSCHスケジューリングDCIは、SRSリソース指示子(SRI)フィールド内にPUSCH送信のための最大Lmax (NCB)SRSリソースを指示する。
【0028】
いくつかの例示的実施形態によると、コードブックベースPUSCH送信に関して、PUSCHスケジューリングDCIは、SRIフィールド内の最大Nmax,SRSres (CB)SRSリソースを指示する。Nmax,SRSres (CB)の値は、UE能力であり、上位層(RRC)パラメータ、例えば「maxSimultSRSResourcesTxCBUL」により定義される。
【0029】
いくつかの例示的実施形態によると、コードブック又は非コードブックベースPUSCH送信のためのPUSCHスケジューリングDCIのSRIフィールド内に指示される各SRSリソースは、様々なSRSリソースセットから選択される。例えば、PUSCHスケジューリングDCI内のSRIは、PUSCH送信のための3つのSRSリソースを指示する。SRIにおいて指示される第1のSRSリソースは、セル内の特定BWP及び特定時間領域挙動のための「コードブック」又は「非コードブック」に設定される上位層パラメータ使用で設定されるSRSリソースセットID「100」を有するSRSリソースセットに属する。SRIにおいて指示される第2のSRSリソースは、SRSリソースセット「100」に対して、上位層パラメータ使用の同じ値、同じセル内の同一BWP、及び同じ時間領域挙動で設定されるSRSリソースセットID「101」を有するSRSリソースセットに属する。SRIにおいて指示される第3のSRSリソースは、SRSリソースセット「100」に対して、上位層パラメータ使用の同じ値、同じセル内の同一BWP、及び同じ時間領域挙動で設定されるSRSリソースセットID「102」を有するSRSリソースセットに属する。
【0030】
いくつかの例示的実施形態によると、PUSCHスケジューリングDCI内のSRIフィールドがPUSCH送信のためのSRSリソースを指示するSRSリソースセットは基準SRSリソースセットと呼ばれる。
【0031】
いくつかの実施形態によると、非周期的SRS送信の場合、基準SRSリソースセットは、非周期的リソースセットをトリガするSRS要求を運ぶ最新DCI後に送信されるSRSリソースセットである(図1を参照)。
【0032】
図1は下りリンク(DL)及び上りリンク(UL)送信スロットを示す。図1はまた、UEにより送信される複数のSRSリソースからのPUSCH送信のための複数のSRSリソース(灰色のスロット)を指示するSRIを含むDCI(downlink control information : 下りリンク制御情報)を示す。送信される非周期的トリガ状態「01」へマッピングされる複数のSRSリソースセットは灰色のスロット内にある。SRS「01」を運ぶDCIも示される。
【0033】
いくつかの例示的実施形態によると、半永続的(semi-persistent)SRS送信の場合、送信スロットn内のPUSCHスケジューリングDCIのSRIのための基準SRSリソースセットは、n-kスロットの前にMAC制御要素命令により活性化されなかったすべての半永続的SRSリソースセットであり、ここでkは一定値である。
【0034】
いくつかの実施形態によると、周期的SRS送信の場合、PUSCHスケジューリングDCIのSRI(SRSリソース指示子(SRI))フィールド内の指示されたSRSリソースは、DCIに関連するBWP(bandwidth-part : 帯域幅部分)のための上位層で設定される周期的SRSリソースセットである。
【0035】
いくつかの実施形態によると、1つ又は複数の基準SRSリソースセットに属するSRSリソースだけが、PUSCHスケジューリングDCIのSRIフィールド内に指示される。
【0036】
基準SRSリソースセットの数を、非コードブックベースSRSについてNSRSset,Tx (NCB)そしてコードブックベースSRSについてNSRSset,Tx (CB)とする。NSRSset,Tx (CB)及びNSRSset,Tx (NCB)の値は以下の不等式を満足する:NSRSset,Tx (CB)≦NSRSset (CB)及びNSRSset,Tx (NCB)≦NSRSset (NCB)
【0037】
いくつかの例示的実施形態によると、以下の表1~6は、複数の関連SRSリソースセットから指示される複数のSRSリソースへの所与のSRIビットフィールドのマッピングを提供する。
【0038】
表1:NCB UL送信のためのNSRSset,Tx (NCB)=2、NSRSres (NCB)=1及びCB UL送信のためのNSRSset,Tx (CB)=2、NSRSres (CB)=1のときのSRI指標及び指示されるSRSリソース。
【0039】
【表1】


表2:NCB UL送信のためのNSRSset,Tx (NCB)=2、NSRSres (NCB)=2及びCB UL送信のためのNSRSset,Tx (CB)=2、NSRSres (CB)=2のときのSRI指標及び指示されるSRSリソース。
【0040】
【表2】


表3:NCB UL送信のためのNSRSset,Tx (NCB)=3、NSRSres (NCB)=1及びCB UL送信のためのNSRSset,Tx (CB)=3、NSRSres (CB)=1のときのSRI指標及び指示されるSRSリソース。
【0041】
【表3】


表4:NCB UL送信のためのNSRSset,Tx (NCB)=3、NSRSres (NCB)=2及びCB UL送信のためのNSRSset,Tx (CB)=3、NSRSres (CB)=2のときのSRI指標及び指示されるSRSリソース。
【0042】
【表4】


表5:NCB UL送信のためのNSRSset,Tx (NCB)=4、NSRSres (NCB)=1及びCB UL送信のためのNSRSset,Tx (CB)=4、NSRSres (CB)=1のときのSRI指標及び指示されるSRSリソース。
【0043】
【表5】


表6:NCB UL送信のためのNSRSset,Tx (NCB)=4、NSRSres (NCB)=2及びCB UL送信のためのNSRSset,Tx (CB)=4、NSRSres (CB)=2のときのSRI指標及び指示されるSRSリソース。
【0044】
【表6-1】

【0045】
【表6-2】


上記した複数の表では、表記法s は第j番目基準SRSリソースセットの第i番目SRSリソースを表す。非コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (NCB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1によりそれぞれ与えられる。コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (CB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (CB)-1によりそれぞれ与えられる。表1-6に示すようにSRIによる指示の目的のために、基準SRSリソースセット内のSRSリソースセットは、非コードブックベースSRS及びコードブックベースSRSそれぞれに関して、SRSリソースセットIDに基づき昇順に順序付けられ、そして0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1及び0,...,NSRSset,Tx (CB)-1から指標付けられる(indexed)。同様に、各SRSリソースセット内のSRSリソースは、非コードブックベースSRS及びコードブックベースSRSそれぞれに関して、SRSリソースIDに基づき昇順に順序付けられ、そして0,...,NSRSres (NCB)-1及び0,...,NSRSres (CB)-1から指標付けられる。例えば、SRSリソースセットID値「100」、「102」及び「103」を有する基準SRSリソースセットとして働く3つのSRSリソースセットがある。表記法s はSRSリソースセット「100」内の第i番目リソースを表し、s はSRSリソースセット「102」内の第i番目リソースを表し、そしてs はSRSリソースセット「103」内の第i番目リソースを表す。
【0046】
したがって、表記法s は第j番目基準SRSリソースセットの第i番目SRSリソースを表し、Lmax (NCB)は、3GPP Rel.15において定義されたUE能力パラメータ「maxNumberMIMO-LayersNonCB-PUSCH」の値であり、そして非コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (NCB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1によりそれぞれ与えられ、NSRSset,Tx (NCB)は基準SRSリソースセットの数である。コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (CB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (CB)-1によりそれぞれ与えられ、NSRSset,Tx (CB)は基準SRSリソースセットの数である。
【0047】
例示的実施形態によると、SRIフィールドのビットの数は以下のものを指示するために必要とされる:
●NSRSset,Tx (NCB)非コードブックベースSRSリソースセットからのLmax (NCB)リソースの最大数は
【0048】
【数1】


であり、
●NSRSset,Tx (CB)コードブックベースSRSリソースセットからのNmax,SRSres (CB)リソースの最大数は
【0049】
【数2】


である。
PUSCHスケジューリングDCIのSRIフィールド内のSRSリソースの指示の図解が、4つの基準SRSリソースセット及びセット当たり2つのSRSリソース、すなわちNSRSset,Tx (CB)又はNSRSset,Tx (NCB)=4、およびNSRSres (NCB)又はNSRSres (NCB)=2について図2に提供される。SRI例1及び2では、それぞれが異なるSRSリソースセットからのものである3つ及び2つのSRSリソースがそれぞれ指示される。矢印は、指示されたSRSリソースが属するSRSリソースセットを指示する。選択された一組のリソースを指示するために使用されるべきSRIビットフィールドは表6から取得される。各表は、gNBが報告し得るSRSリソースと同SRSリソースのために使用されるべき対応SRIビットフィールドとの可能な組み合わせを列挙する。
【0050】
図1は、NSRSset,Tx (CB)又はNSRSset,Tx (NCB)=4及びNSRSres (NCB)又はNSRSres (NCB)=2が同図に示されるシナリオを示す(これに関してはSRIビットフィールドマッピングの表6参照)。SRI指示の2つの例が示され、各指示されたSRSリソースは異なるSRSリソースセットからのものである(矢印は、指示されたリソースが設定されるSRSリソースセットを指示する)。
【0051】
いくつかの実施形態によると、コードブックベースPUSCH送信に関して、SRI内のNSRSres,ind (CB)SRSリソースを指示するDCIに関して、送信されるプリコーディング行列指示子(TPMI : transmitted precoding matrix indicator)に関連するNSRSres,ind (CB)は、第K番目TPMIにより指示される第K番目プリコーディング行列が、SRIにより指示される第K(k=1...,NSRSres,ind (CB))番目SRSリソースに関連する(PUSCH送信に使用される)複数のアンテナポートをプリコーディングするために使用されるようにDCIにより指示される。
【0052】
いくつかの実施形態によると、UEは、指示される複数のプリコーダの送信ランク値の和がLmax (CB)を超えないように、PUSCH送信のための複数のTPMI値により指示されることを期待する。
【0053】
図3を参照すると、前述の実施形態に従ってネットワークノードにより行われる方法が示される。本方法は、
-少なくとも1つのサウンディング参照信号(sounding reference signal : SRS)リソースセット設定での上位層パラメータ使用(higher-layer parameter usage)を非コードブック又はコードブックに設定すること(301)であって、設定された各SRSリソースセットは、1つ又は複数のSRSリソースを含み、同じ時間領域挙動(time domain behavior)を有する2つの異なるSRSリソースセットのために設定される任意の2つのSRSリソースは、ユーザ装置(UE)により同時に送信され得る、設定すること(301)を含む。したがって、工程(301)は、上位層パラメータ使用を用いてUEのための少なくとも2つのSRSリソースセットを設定することを含み、パラメータの値は、非コードブック又はコードブックに設定される。本方法はさらに、DCIを用いてUEのための少なくとも1つのPUSCH送信をスケジューリングすることであって、少なくとも2つのSRSリソースが、SRI内のSRIフィールドを用いて指示され、各SRSリソースは、異なるSRSリソースセットに関連付けられる、スケジューリングすることを含み;及び、
-前記UEをそれに応じて設定し、ネットワークノードが、指示されたSRSリソースに関連するポートを使用して送信されるPUSCHをUEから受信するようにすること(302)を含む。
【0054】
一実施形態によると、設定された各SRSリソースセットは、UEのパネル、又は一群のアンテナポート、又はTx-Rx RFチェーンに関連付けられ、設定されたSRSリソースセットの数は、UEパネル又はアンテナポートの最大数、又は前記UEパネル又はアンテナポートの下位集合(subset)、又はUE送信-受信(Tx-Rx)無線周波数チェーンの最大数、又は前記Tx-Rx無線周波数(RF)チェーンの下位集合と同一である。
【0055】
一実施形態によると、コードブック及び非コードブックベース上りリンク送信のためにUEによりサポートされるSRSリソースセットの最大数は、(例えば無線リソース制御(RRC)のための)上位層メッセージを介して前記UEにより前記ネットワークノードへ報告されるUE能力であり、UE能力の値は、1つまたは複数のUEパネル/1つまたは複数のアンテナポートのグループ/Tx-Rx RFチェーンの総数又は1つまたは複数のUEパネル/1つまたは複数のアンテナポートのグループ/Tx-Rx RFチェーンの下位集合(subset)の総数に等しい。
【0056】
一実施形態によると、UE能力は、UEが特定SRS使用のためにサポートするUEパネル/Tx-Rx RFチェーンの最大数を表す。
一実施形態によると、「非コードブック」へ設定される上位層パラメータ使用によるSRSリソースセット設定の各SRSリソースは、特定のSRSポートだけで設定される。
【0057】
一実施形態によると、コードブック又は非コードブックベースPUSCH送信のための物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel : PUSCH)スケジューリング下りリンク制御情報(downlink control information : DCI)のサウンディングリソース指示子(sounding resource indicator : SRI)フィールド内に指示される各SRSリソースは様々なSRSリソースセットから選択される。
【0058】
一実施形態によると、非周期的SRS送信の場合、基準SRSリソースセットは、非周期的リソースセットをトリガするSRS要求を運ぶ最新の下りリンク情報(downlink control information : DCI)後に送信されるSRSリソースセットである。
【0059】
一実施形態によると、半永続的SRS送信の場合、送信スロットn内のPUSCHスケジューリングDCIのSRIのための基準SRSリソースセットは、n-kスロットの前にメディアアクセス制御(medium access control : MAC)制御要素命令により活性化されなかったすべての半永続的SRSリソースセットであり、ここでkは一定値である。
【0060】
一実施形態によると、周期的SRS送信の場合、基準SRSリソースセットは、DCIに関連するBWP(bandwidth-part : 帯域幅部分)のための上位層で設定される周期的SRSリソースセットである。
【0061】
一実施形態によると、1つまたは複数の基準SRSリソースセットに属するSRSリソースだけが、PUSCHスケジューリングDCIのSRIフィールド内に指示される。
一実施形態によると、本方法はさらに、所与のSRIビットフィールドを関連SRSリソースセットから指示されるSRSリソースへマッピングすることを含む。マッピングは、前述の表1-6のうちの任意のものを使用して行われ得る。
【0062】
本明細書における実施形態はまた、プロセッサ及びメモリを含むネットワークノードを提供し、前記メモリは前記プロセッサにより実行可能な複数の命令を含み、これにより、前記ネットワークノードは、請求項1乃至19のいずれか一項に記載の方法を行うように動作する。
【0063】
さらに、プロセッサ及びメモリを含むユーザ装置であって、前記メモリは、前記プロセッサにより実行可能な複数の命令を含み、これにより、前記ユーザ装置は、請求項20に従って前記ネットワークノードにより設定されるように動作する、ユーザ装置と、ユーザ装置により行われる方法であって、請求項20に従ってネットワークノードから設定を受信することを含み、前記受信された設定に従って処理する方法とが提供される。
【0064】
請求項20に従ってネットワークの少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると少なくとも前記1つのプロセッサに請求項1乃至19のいずれか一項に記載の方法を行わせる複数の命令を含むコンピュータプログラムもまた提供される。
【0065】
コンピュータプログラムを含むキャリヤ(carrier)であって、コンピュータ可読ストレージ媒体、電子信号、光信号又は無線信号のうちの1つであるキャリヤもまた提供される。
【0066】
本開示を通じて、単語「~を含む」は非限定的意味で使用された、すなわち「~から少なくとも構成される」を意味する。特定用語が本明細書において採用され得るが、これらは、一般的意味及び記述的意味においてだけ使用されており、制限の目的のためには使用されない。本明細書における実施形態は、ネットワーク内のコードブック及び非コードブックベースUL送信のためのSRS構成及び指示が採用されるGSM、3G又はWCDMA、LTE又は4G、LTE-A(又はLTE-Advanced)、5G、WiMAX、WiFi、ブルートゥース、衛星通信、TV放送などを含む任意の無線システムにおいて適用され得る。
【0067】
参考文献
[1]3GPP TS38.214、「データのための物理レイヤ手順(リリース15)(Physical layer procedures for data (Release 15))」、第3世代パートナーシッププロジェクト;技術仕様グループ無線アクセスネットワーク(3rd Generation Partnership Project ; Technical Specification Group Radio Access Network)、版15.4.0、2019年1月。
[2]3GPP TS38.331、「無線リソース制御(RRC)プロトコル規定(リリース15)(Radio Resource Control (RRC)protocol specification (Release 15))」、第3世代パートナーシッププロジェクト;技術仕様グループ無線アクセスネットワーク(3rd Generation Partnership Project ; Technical Specification Group Radio Access Network)、版15.1.0、2018年3月。
[3]3GPP TS38.211、「物理チャネル及び変調(リリース15)(Physical channels and modulation (Release 15))」、第3世代パートナーシッププロジェクト;技術仕様グループ無線アクセスネットワーク(3rd Generation Partnership Project ; Technical Specification Group Radio Access Network)、版15.4.0、2019年1月。
[4]R1-1901348、「マルチビーム作業に関す強化の特徴先行概要(Feature lead summary of Enhancements on Multi-beam Operations)」、LGエレクトロニクス(LG Electronics)、台北、台湾、2019年1月。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2021-04-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノードにより行われる方法であって、前記方法は、
上位層を介してユーザ装置のための少なくとも2つのサウンディング参照信号(SRS)リソースセットを設定すること(301)であって、各SRSリソースセットは、少なくとも1つのSRSリソースを含み、前記SRSの上位層設定は、パラメータ使用を含み、前記パラメータの値は、非コードブック又はコードブックに設定される、前記設定すること(301)、
下りリンク制御情報(DCI)を用いて前記ユーザ装置の少なくとも1つの物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)送信をスケジューリングすることであって、少なくとも2つのSRSリソースは、前記DCIのサウンディング参照信号リソース指示子(SRI)フィールドを用いて指示され、各SRSリソースは、異なるSRSリソースセットに関連付けられる、前記スケジューリングすること、
前記SRIフィールドの所与のSRIビットフィールドを、複数の関連SRSリソースセットから指示される前記SRSリソースにマッピングすること、
指示された前記SRSリソースに関連付けられたアンテナポートを使用して送信されるPUSCHを前記ユーザ装置から受信すること(302)、を備え、
前記使用がコードブックに設定される場合、第1の送信されたプリコーディング行列指標(TPMI)値が第1のSRSリソースに対応するアンテナポート用のプリコーダを示し、及び第2のTPMI値が第2のSRSリソースに対応するアンテナポート用のプリコーダを示す等、前記DCIは、前記DCIの前記SRIフィールドを用いて指示されるSRSリソースの数と同じ数のTPMI値を指示すこと、および
前記使用が非コードブックに設定される場合、前記SRSリソースセット設定内の各SRSリソースは、1つのポートだけで設定され、各SRSポートは、復調参照信号(DMRS)ポートと1対1マッピングを有し、これにより、送信層は、前記PUSCHに関連付けられることのうちの少なくとも一方を特徴とする方法。
【請求項2】
前記上位層パラメータは、前記少なくともSRSリソースセット設定において非コードブック又はコードブックに設定され、
非周期的、半永続的、又は周期的の1つを含む同じ時間領域挙動を有する2つの異なるSRSリソースセットに対して設定された任意の2つのSRSリソースが、前記ユーザ装置(UE)により同時に送信されることができる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
コードブック及び非コードブックベース上りリンク送信のための前記UEによりサポートされるSRSリソースセットの最大数は、上位層メッセージ、例えば、無線リソース制御(RRC)のための上位層メッセージを用いて前記UEにより前記ネットワークノードへ報告されるUE能力であり、
前記UE能力の値は、UEパネル/Tx-Rx RFチェーンのすべての数又はUEパネル/Tx-Rx RFチェーンの下位集合の数のいずれかと同一である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
非周期的SRS送信の場合、複数の基準SRSリソースセットは、前記非周期的リソースセットをトリガするSRS要求を運ぶ最新の下りリンク制御情報(DCI)後に送信される前記SRSリソースセットであり、
SRIフィールドに関する1つ又は複数の基準SRSリソースセットは、1つ又は複数のSRSリソースセットとして定義され、該1つ又は複数のSRSリソースセットから、1つ又は複数のSRSリソースが、前記SRIフィールドによって指示される、請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
半永続的SRS送信の場合、送信スロットn内の前記PUSCHスケジューリングDCIのSRIのための複数の基準SRSリソースセットは、n-kスロットの前にメディアアクセス制御(MAC)制御要素命令により非活性化されなかったすべての半永続的SRSリソースセットであり、ここでは、kは一定値であ
SRIフィールドに関する1つ又は複数の基準SRSリソースセットは、1つ又は複数のSRSリソースセットとして定義され、該1つ又は複数のSRSリソースセットから、1つ又は複数のSRSリソースが、前記SRIフィールドによって指示される、請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
周期的SRS送信の場合、複数の基準SRSリソースセットは、前記DCIに関連付けられたBWP(帯域幅部分)のための前記上位層で設定される周期的SRSリソースセットであ
SRIフィールドに関する1つ又は複数の基準SRSリソースセットは、1つ又は複数のSRSリソースセットとして定義され、該1つ又は複数のSRSリソースセットから、1つ又は複数のSRSリソースが、前記SRIフィールドによって指示される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
1つまたは複数の基準SRSリソースセットに属するSRSリソースだけが、前記PUSCHスケジューリングDCIの前記SRIフィールド内に指示され、
SRIフィールドに関する前記1つ又は複数の基準SRSリソースセットは、1つ又は複数のSRSリソースセットとして定義され、該1つ又は複数のSRSリソースセットから、1つ又は複数のSRSリソースが、前記SRIフィールドによって指示される、請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記マッピングは、以下の表を使用して行われ、
【表1】

表記法s は、第j基準SRSリソースセットの第i番目SRSリソースを表し、
max (NCB)は、3GPP Rel.15において定義されるUE能力パラメータ「maxNumberMIMO-LayersNonCB-PUSCH」の値であり、
非コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (NCB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (NCB)は、基準SRSリソースセットの数であり、
コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (CB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (CB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (CB)は、基準SRSリソースセットの数である、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記マッピングは、以下の表を使用して行われ、
【表2】

表記法s は、第j基準SRSリソースセットの第i番目SRSリソースを表し、
非コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (NCB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1によりそれぞれ与えられ、
表記法s は、第j基準SRSリソースセットの第i番目SRSリソースを表し、
max (NCB)は、3GPP Rel.15において定義されたUE能力パラメータ「maxNumberMIMO-LayersNonCB-PUSCH」の値であり、
非コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (NCB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (NCB)は、基準SRSリソースセットの数であり、
コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (CB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (CB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (CB)は、基準SRSリソースセットの数である、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記マッピングは以下の表を使用して行われ、
【表3】

表記法s は第j基準SRSリソースセットの第i番目SRSリソースを表し、
max (NCB)は、3GPP Rel.15において定義されたUE能力パラメータ「maxNumberMIMO-LayersNonCB-PUSCH」の値であり、
非コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (NCB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (NCB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (NCB)は基準SRSリソースセットの数であり、
コードブックベースSRSに関して、i及びjの値はi=0,...,NSRSres (CB)-1及びj=0,...,NSRSset,Tx (CB)-1によりそれぞれ与えられ、
SRSset,Tx (CB)は基準SRSリソースセットの数である、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記SRIフィールドのビットの数は、
SRSset,Tx (NCB)非コードブックベースSRSリソースセットからのLmax (NCB)リソースの最大数は
【数1】

であり、NSRSres (NCB)は、その上位層パラメータ使用が「非コードブック」に設定されるSRSリソースセット毎に設定されるSRSリソースの数であること、
SRSset,Tx (CB)コードブックベースSRSリソースセットからのNmax,SRSres (CB)リソースの最大数は
【数2】

であり、NSRSres (CB)は、その上位層パラメータ使用が「コードブック」へ設定されるSRSリソースセット毎に設定されるSRSリソースの数であることを指示するために必要とされる、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
プロセッサ及びメモリを含むネットワークノードであって、前記メモリは前記プロセッサにより実行可能な複数の命令を含み、これにより前記ネットワークノードは請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法を行うように動作可能である、ネットワークノード。
【請求項13】
プロセッサ及びメモリを含むユーザ装置であって、前記メモリは前記プロセッサにより実行可能な複数の命令を含み、これにより前記ユーザ装置は請求項12に従って前記ネットワークノードにより設定されるように動作可能である、ユーザ装置。
【請求項14】
ユーザ装置により行われる方法であって、請求項1に従ってネットワークノードから設定を受信すること、及び前記受信された設定に従って動作すること、を備える方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
プロセッサ及びメモリを含むネットワークノードが提供され、前記メモリは前記プロセッサにより実行可能な複数の命令を含み、これにより前記ネットワークノードは請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を行うように動作する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
プロセッサ及びメモリを含むユーザ装置もまた提供され、前記メモリは前記プロセッサにより実行可能な複数の命令を含み、これにより前記ユーザ装置は請求項13に従って前記ネットワークノードにより設定されるように動作する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
ユーザ装置により行われる方法もまた提供され、本方法は、請求項13に従ってネットワークノードから設定を受信することを含み、前記受信された設定に従って動作する。請求項13に従ってネットワークの少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると少なくとも前記1つのプロセッサに請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を行わせる複数の命令を含むコンピュータプログラムもまた提供される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
本明細書における実施形態はまた、プロセッサ及びメモリを含むネットワークノードを提供し、前記メモリは前記プロセッサにより実行可能な複数の命令を含み、これにより、前記ネットワークノードは、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を行うように動作する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
さらに、プロセッサ及びメモリを含むユーザ装置であって、前記メモリは、前記プロセッサにより実行可能な複数の命令を含み、これにより、前記ユーザ装置は、請求項13に従って前記ネットワークノードにより設定されるように動作する、ユーザ装置と、ユーザ装置により行われる方法であって、請求項13に従ってネットワークノードから設定を受信することを含み、前記受信された設定に従って処理する方法とが提供される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
請求項13に従ってネットワークの少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると少なくとも前記1つのプロセッサに請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を行わせる複数の命令を含むコンピュータプログラムもまた提供される。
【国際調査報告】