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特表2022-520846コンテナ荷役車両からエネルギーを取り込むためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-01
(54)【発明の名称】コンテナ荷役車両からエネルギーを取り込むためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20220325BHJP
   B60L 1/00 20060101ALI20220325BHJP
   B60L 7/10 20060101ALI20220325BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20220325BHJP
   B60L 58/13 20190101ALI20220325BHJP
   B60L 58/18 20190101ALI20220325BHJP
   H02J 7/34 20060101ALI20220325BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20220325BHJP
【FI】
B65G1/04 555Z
B60L1/00 L
B60L7/10
B60L50/60
B60L58/13
B60L58/18
H02J7/34 D
H02J7/00 P
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021547851
(86)(22)【出願日】2020-02-14
(85)【翻訳文提出日】2021-10-01
(86)【国際出願番号】 EP2020053909
(87)【国際公開番号】W WO2020169474
(87)【国際公開日】2020-08-27
(31)【優先権主張番号】20190219
(32)【優先日】2019-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NO
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】315015988
【氏名又は名称】オートストアー テクノロジー アーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】フィエルドハイム, イヴァル
【テーマコード(参考)】
3F022
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
3F022EE05
3F022FF00
3F022JJ11
3F022MM01
5G503AA07
5G503BA04
5G503BB02
5G503BB03
5G503BB05
5G503CA08
5G503DA08
5G503EA05
5G503FA06
5G503GD03
5G503GD06
5H125AA11
5H125AC12
5H125AC14
5H125BA00
5H125BA09
5H125BC12
5H125CB02
5H125EE22
5H125EE27
(57)【要約】
貯蔵コンテナを下層貯蔵システムの3次元グリッド内で荷役するためのコンテナ荷役車両であって、貯蔵コンテナを下層貯蔵システムから持ち上げ、貯蔵コンテナを下層貯蔵システムに降下させるための少なくとも1つの持ち上げデバイスであって、貯蔵コンテナを把持するための持ち上げフレームと、持ち上げフレームを持ち上げ、かつ降下させるためのウィンチシステムと、ウィンチシステムを駆動するためのモータと、モータを制御するコントローラを有するドライバ回路とを備える、持ち上げデバイスと、電力をモータに提供するための少なくとも第1および第2の再充電可能電源とを備え、ドライバ回路はさらに、持ち上げフレームが貯蔵システムの中に降下されるときにエネルギーをモータから取り込むように構成される回生エネルギー回路を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵コンテナ(106)を下層貯蔵システム(1)の3次元グリッド(104)内で荷役するためのコンテナ荷役車両(201、301)であって、
-貯蔵コンテナ(106)を前記下層貯蔵システム(1)から持ち上げ、貯蔵コンテナ(106)を前記下層貯蔵システム(1)に降下させるための少なくとも1つの持ち上げデバイスであって、前記持ち上げデバイスは、貯蔵コンテナ(106)を把持するための持ち上げフレーム(302)と、前記持ち上げフレーム(302)を持ち上げ、かつ降下させるためのウィンチシステムと、前記ウィンチシステムを駆動するためのモータ(407)と、前記モータ(407)を制御するコントローラを有するドライバ回路(404)とを備える、持ち上げデバイスと、
-電力を前記モータ(407)に提供するための少なくとも第1の再充電可能電源(405)および第2の再充電可能電源(406)と
-を備え、前記ドライバ回路(404)はさらに、前記持ち上げフレーム(302)が前記貯蔵システム(1)の中に降下させられるとき、エネルギーを前記モータ(407)から取り込むように構成される回生エネルギー回路(403)を備え、前記ドライバ回路(404)は、取り込まれたエネルギーを制御し、前記再充電可能バッテリ(405)および前記コンデンサ(406)内の事前に設定された充電のレベルに従って、前記取り込まれたエネルギーを前記再充電可能バッテリ(405)および/または前記コンデンサ(406)に指向するように構成されることを特徴とする、コンテナ荷役車両。
【請求項2】
前記第1の再充電可能電源(405)は、リチウムイオンバッテリであり、前記第2の再充電可能電源(406)は、コンデンサである、請求項1に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項3】
前記ドライバ回路(404)は、前記第1の再充電可能電源(405)および/または前記第2の再充電可能電源(406)に接続される充電センサ(401、402)にさらに接続される、請求項1または2に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項4】
前記ドライバ回路(404)は、前記再充電可能バッテリ(405)がその完全充電レベルの75%を上回る場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記少なくとも1つのコンデンサ(406)に指向するように構成される、請求項2または3に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項5】
前記ドライバ回路(404)は、前記再充電可能バッテリ(405)がその完全充電レベルの75%を下回る場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記再充電可能バッテリ(405)に指向するように構成される、請求項2または3に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項6】
前記ドライバ回路(404)は、再充電可能電源(405、406)の両方がそれらの完全充電レベルの50%を下回る場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記再充電可能バッテリ(405)および前記少なくとも1つのコンデンサ(406)に指向するように構成される、請求項2または3に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項7】
前記回生エネルギー回路(403)はさらに、前記コンテナ荷役車両(201、301)が減速すると、エネルギーを発生させるために、エネルギーを前記コンテナ荷役車両(201、301)の車輪を駆動するモータから取り込むように構成される、請求項1~6のいずれか一項に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項8】
前記少なくとも1つのコンデンサ(406)は、電気化学的電荷貯蔵および/または静電電荷貯蔵を使用するコンデンサである、請求項2または3に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項9】
コンテナ荷役車両(201、301)が貯蔵コンテナを下層貯蔵システム(1)の3次元グリッド(104)内で荷役しているときにエネルギーを取り込むための方法であって、前記車両は、前記コンテナ荷役車両(201、301)を第1の方向(X)に移動させるための少なくとも第1の車輪(201b、301b)の組を有する車両本体(201a、301a)と、少なくとも第1の再充電可能電源(405)および第2の再充電可能電源(406)と、前記再充電可能バッテリ(405)および前記コンデンサ(406)の充電レベルを制御するためのドライバ回路(404)と、貯蔵コンテナ(106)を前記下層貯蔵システム(1)から持ち上げ、貯蔵コンテナ(106)を前記下層貯蔵システム(1)に降下させるための少なくとも1つの持ち上げデバイスとを備え、前記持ち上げデバイスは、貯蔵コンテナを把持するための持ち上げフレームと、前記持ち上げフレームを持ち上げ、かつ降下させるためのウィンチシステムと、前記ウィンチシステムを駆動するためのモータと、前記モータ(407)を制御するコントローラを有するドライバ回路(404)とを備え、前記方法は、
-前記モータ(407)および前記回生エネルギー回路(403)を前記持ち上げデバイスに接続するステップと、
-前記持ち上げデバイスを前記下層貯蔵システムの中に降下させるステップと、
-前記ドライバ回路(404)を用いて、発生させられたエネルギーを前記再充電可能バッテリ(405)および/または前記コンデンサ(406)に指向するステップと
を含む、方法。
【請求項10】
前記再充電可能バッテリ(405)がその完全電流充電レベルにある場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記コンデンサ(406)に指向する、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記再充電可能バッテリ(405)がその完全充電レベルの75%を下回る場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記再充電可能バッテリ(405)に指向する、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再充電可能バッテリによって給電され、貯蔵コンテナを下層貯蔵システムの3次元グリッド内で荷役するコンテナ荷役車両からエネルギーを取り込むためのシステムおよび方法に関する。より具体的には、再充電可能電源によって給電され、電源の充電レベルが監視および制御される下層貯蔵システムの3次元グリッド内で貯蔵コンテナを荷役するコンテナ荷役車両からエネルギーを取り込むためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、骨組構造100を有する典型的な先行技術の自動化された貯蔵および取出システム1を開示し、図2および図3は、そのようなシステム1上で動作するために好適な2つの異なる先行技術のコンテナ荷役車両201、301を開示する。
【0003】
骨組構造100は、いくつかの直立部材102と、直立部材102によって支持されるいくつかの水平部材103とを備える。部材102、103は、典型的に、金属から作製され、例えば、押出成形されたアルミニウム外形であり得る。
【0004】
骨組構造100は、行で配列される貯蔵列105を備える貯蔵グリッド104を画定し、貯蔵列105内では、貯蔵箱としても知られる貯蔵コンテナ106が、相互の上にスタックされ、スタック107を形成する。貯蔵グリッド104は、貯蔵コンテナ106のスタック107の水平移動を防ぎ、コンテナ106の垂直移動を誘導するが、通常、そうでなければスタックされた時に貯蔵コンテナ106を支持しない。
【0005】
自動化された貯蔵および取出システム1は、貯蔵グリッド104の上部を横断してグリッドパターンで配列されるレールシステム108を備え、そのレールシステム108上で、複数のコンテナ荷役車両201、301が、貯蔵コンテナ106を貯蔵列105から持ち上げ、貯蔵コンテナ106をその中に降下させ、貯蔵列105の上で貯蔵コンテナ106を移送するように動作させられる。レールシステム108は、枠構造100の上部を横断して第1の方向Xにコンテナ荷役車両201、301の移動を誘導するように配列された第1の平行レールのセット110と、第1の方向Xに垂直な第2の方向Yにコンテナ荷役車両201、301の移動を誘導するように、第1のレールのセット110に垂直に配列された第2の平行レールセット111とを備える。このように、レールシステム108は、グリッド列112を画定し、その上でコンテナ荷役車両201、301が、貯蔵列105の上で側方に、すなわち、水平X-Y平面と平行な平面に移動することができる。
【0006】
各々の先行技術のコンテナ荷役車両201、301は、車両本体201a、301aと、X方向へのコンテナ荷役車両201、301の側方移動を可能にする第1の車輪のセット201b、301bと、Y方向へのコンテナ荷役車両201、301の側方移動を可能にする第2の車輪のセット201c、301cとを備える。図2および図3では、各セットにおける2つの車輪は、完全に可視である。第1の車輪のセット201b、301bは、第1のレールのセット110のうちの2つの隣接するレールと係合するように配列され、第2の車輪のセット201c、301cは、第2のレールのセット111のうちの2つの隣接するレールと係合するように配列される。車輪201b、301b、201c、301cの各セットは、第1の車輪のセット201b、301bおよび/または第2の車輪のセット201c、301cが任意のある時間にそれぞれのレールのセット110、111と係合されることができるように、持ち上げられ、降下させられることができる。
【0007】
各々の先行技術のコンテナ荷役車両201、301はまた、貯蔵コンテナ106の垂直移送のため、例えば、貯蔵コンテナ106を貯蔵列105から持ち上げ、貯蔵コンテナ106を貯蔵列105中に降下させるために、持ち上げデバイス302を備える。持ち上げデバイスは、貯蔵コンテナ106に係合するように適合される1つ以上の把持/係合デバイス(図示せず)を備え、把持/係合デバイスは、車両201、301に対する把持/係合デバイスの位置が第1の方向Xおよび第2の方向Yに直交する第3の方向Zに調節されることができるように、車両201、301から降下させられることができる。
【0008】
各々の先行技術のコンテナ荷役車両201、301は、レールシステム108を横断して貯蔵コンテナ106を移送するときに貯蔵コンテナ106を受け取り、格納するための貯蔵コンパートメントまたは空間を備える。貯蔵空間は、図2に示され、かつ例えば、第WO2015/193278A1号(その内容は、参照することによって本明細書に援用される)に説明されるように、車両本体201a内の中心に配列された空洞を備え得る。
【0009】
図3は、カンチレバー構造物を有するコンテナ荷役車両301の代替構成を示す。そのような車両は、例えば、第NO317366号(その内容もまた、参照することによって本明細書に援用される)に詳細に説明される。
【0010】
図2に示される中心空洞コンテナ荷役車両201は、例えば、第WO2015/193278A1号(その内容は、参照することによって本明細書に援用される)に説明されるように、グリッド列112の側方範囲、すなわちX方向およびY方向におけるグリッド列112の範囲に概して等しいX方向およびY方向における寸法を有する面積を覆うフットプリントを有し得る。本明細書で使用される用語「側方」は、「水平」を意味し得る。
【0011】
代替として、中心空洞コンテナ荷役車両201は、例えば第WO2014/090684A1号に開示されるように、グリッド列112によって画定された側方面積より大きいフットプリントを有し得る。
【0012】
X方向およびY方向では、近隣グリッドセルは、それらの間に空間が存在しないように、相互に接触するように配列される。
【0013】
貯蔵グリッド104では、グリッド列112の大部分は、貯蔵列105、すなわち貯蔵コンテナ106がスタック107内に貯蔵されるグリッド列105である。しかしながら、グリッド104は、通常、少なくとも1つのグリッド列112を有し、グリッド列112は、貯蔵コンテナ106を貯蔵するために使用されないが、貯蔵コンテナ106がグリッド104の外側からアクセスされるかまたはグリッド104の内外に輸送されることができるアクセスステーション(図示せず)に移送されることができるように、コンテナ荷役車両201、301が貯蔵コンテナ106を受け渡しかつ/または受け取ることができる場所を備える。当技術分野内では、そのような場所は、通常、「ポート」と称され、ポートが位置するグリッド列112は、「ポート列」119、120と称され得る。アクセスステーションへの移送は、水平、斜め、および/または垂直である任意の方向において行われ得る。例えば、貯蔵コンテナ106は、貯蔵グリッド104内のランダムまたは専用のグリッド列112内に設置され、次いで、任意のコンテナ荷役車両によって受け取られ、アクセスステーションへのさらなる移送のために、ポート119、120に移送され得る。用語「斜め」は、水平と垂直との間のある場所における一般的移送向きを有する貯蔵コンテナ106の移送を意味することに留意されたい。
【0014】
図1に開示されるグリッド104内に貯蔵される貯蔵コンテナ106がアクセスされるべきとき、コンテナ荷役車両201、301のうちの1つが、標的貯蔵コンテナ106をグリッド104内のその位置から取り出し、それを受け渡しポート119に移送するように命令される。この動作は、コンテナ荷役車両201、301を、標的貯蔵コンテナ106が位置付けられる貯蔵列105の上のグリッド場所に移動させ、コンテナ荷役車両201、301の持ち上げデバイス(図示せず)を使用して、貯蔵コンテナ106を貯蔵列105から取り出し、貯蔵コンテナ106を受け渡しポート119に移送することを伴う。標的貯蔵コンテナ106がスタック107内の奥深くに位置する場合、すなわち、1つまたは複数の他の貯蔵コンテナ106が標的貯蔵コンテナ106の上に位置付けられた状態である場合、動作は、標的貯蔵コンテナ106を貯蔵列105から持ち上げることに先立って、上に位置付けられている貯蔵コンテナを一時的に移動させることも伴う。時として当技術分野内では「探索」とも称されるこのステップは、その後に標的貯蔵コンテナを受け渡しポート119に移送するために使用される同一コンテナ荷役車両を用いて、または1つもしくは複数の他の協働するコンテナ荷役車両を用いて、実施され得る。代替として、または加えて、自動化された貯蔵および取出システム1は、特に貯蔵コンテナを貯蔵列105から一時的に除去するタスク専用のコンテナ荷役車両を有し得る。標的貯蔵コンテナ106が貯蔵列105から除去されると、一時的に除去された貯蔵コンテナは、元の貯蔵列105の中に再び位置付けされることができる。しかしながら、除去された貯蔵コンテナは、代替として、他の貯蔵列に再配置され得る。
【0015】
貯蔵コンテナ106がグリッド104内に貯蔵されるべきとき、コンテナ荷役車両201、301のうちの1つが、貯蔵コンテナ106を受け取りポート120から受け取り、貯蔵コンテナ106をそれが貯蔵されるべき貯蔵列105の上のグリッド場所に移送するように命令される。貯蔵列スタック107内の標的位置またはその上に位置付けられる任意の貯蔵コンテナが除去された後、コンテナ荷役車両201、301は、貯蔵コンテナ106を所望の位置に位置付ける。除去された貯蔵コンテナは、次いで、貯蔵列105の中に戻るように降下させられるか、または他の貯蔵列に再配置され得る。
【0016】
自動化された貯蔵および取出システム1を監視および制御するために、例えば、所望の貯蔵コンテナ106がコンテナ荷役車両201、301が相互に衝突せずに所望の時間に所望の場所に送達されることができるように、グリッド104内のそれぞれの貯蔵コンテナ106の場所、各貯蔵コンテナ106の内容物、およびコンテナ荷役車両201、301の移動を監視および制御するために、自動化された貯蔵および取出システム1は、制御システムを備え、制御システムは、典型的に、コンピュータ化され、典型的に、貯蔵コンテナ106を追跡するためのデータベースを備える。
【0017】
電動機が逆に作用している間にそこからエネルギーを取り込むことは、公知の概念である。これは、回生制動と呼ばれ、その運動エネルギーを電気エネルギーに変換することによって(例えば、車のような)物体を減速させるエネルギー回収機構である。取り込まれた電気エネルギーは、バッテリまたはコンデンサのような再充電可能電源内に貯蔵されることができる。回生制動を使用し、発生させられた電気エネルギーを再充電可能電源内に貯蔵することによって、再充電可能電源の動作時間は、再充電されなければならなくなるまで延長される。
【0018】
車両に給電するために使用される好ましい再充電可能電源は、リチウムイオンバッテリである。リチウムイオンバッテリは、その高エネルギー密度および低自己放電に起因して、好ましい。さらにそれらは、充電能力の損失を殆ど伴わずに、複数回再充電されることができる。
【0019】
しかしながら、リチウムイオンバッテリに関する問題は、それらが正しく充電されなければならないことである。リチウムイオンバッテリは、それらが可燃性電解質を含有するため、安全上の危険があり得る。あまりに急速に充電されるバッテリセルは、短絡回路を引き起こし、爆発および火災につながり得る。さらに、リチウムイオンバッテリが過充電された場合、リチウムイオンが、金属リチウムとしてアノード上に蓄積し得る。これは、リチウムメッキと呼ばれる。リチウムメッキは、バッテリの寿命および耐久性を劣化させる。これはまた、短絡回路につながり得、これは、再び、火災につながる場合がある。リチウムイオンバッテリの過充電は、車両内の回生制動を使用するときの公知の問題である。
【0020】
代替の再充電可能電源は、コンデンサ、好ましくは、スーパーキャパシタである。それらは、過充電のリスクなく大量の電荷を急速に取り入れることが可能であるという利点を有する。しかしながら、コンデンサに関する問題は、それらが低エネルギー密度を有することと、それらが高レベルの内部漏れ電流を有することとである。その結果、コンデンサはその充電レベルを保つために頻繁に充電されなければならならず、コンテナ荷役車両を操縦するために要求される電力の量を与えることが可能であるために多くのコンデンサを要求する。これはまた、多くの空間および不必要な重量を要求する。
【0021】
例えばコンテナ荷役車両が持ち上げフレームを下層貯蔵グリッドの中に降下させるとき、図1図3に説明されるシステムにおいて回生制動を使用してエネルギーを再生することが望ましいこともある。本発明の目的は、バッテリ損傷に関する上記に述べられた問題を克服し、回生制動がバッテリを過充電しないことを確実にすることである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0022】
【特許文献1】国際公開第2015/193278号
【特許文献2】国際公開第2014/090684号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明は、独立請求項に記載され、独立請求項において特徴付けられる一方、従属請求項は、本発明の他の特性を説明する。
【0024】
本発明は、貯蔵コンテナを下層貯蔵システムの3次元グリッド内で荷役するためのコンテナ荷役車両であって、貯蔵コンテナを下層貯蔵システムから持ち上げ、貯蔵コンテナを下層貯蔵システムに降下させるための少なくとも1つの持ち上げデバイスであって、持ち上げデバイスは、貯蔵コンテナを把持するための持ち上げフレームと、持ち上げフレームを持ち上げ、降下させるためのウィンチシステムと、ウィンチシステムを駆動するためのモータと、モータを制御するコントローラを有するドライバ回路とを備える、持ち上げデバイスと、電力をモータに提供するための少なくとも第1の再充電可能電源および第2の再充電可能電源とを備え、ドライバ回路はさらに、持ち上げフレームが貯蔵システムの中に降下されるときにエネルギーをモータから取り込むように構成される回生エネルギー回路を備え、ドライバ回路は、取り込まれたエネルギーを制御し、再充電可能電源内の事前に設定された充電のレベルに従って、取り込まれたエネルギーを再充電可能電源に指向するように構成される、コンテナ荷役車両によって定義される。
【0025】
取り込まれたエネルギーは、第1の再充電可能電源かまたは第2の再充電可能電源のいずれかに指向される。本発明の好ましい実施形態では、第1の再充電可能電源は、再充電可能バッテリであり、第2の再充電可能電源は、コンデンサであり得る。コンデンサは、スーパーコンデンサであり得る。
【0026】
スーパーコンデンサは、2つの異なるカテゴリに分割される、一方は、二重層コンデンサと呼ばれ、これは、静電電荷貯蔵を使用し、他方は、擬似コンデンサと呼ばれ、これは、電気化学的電荷貯蔵を使用する。さらなる下位カテゴリは、ハイブリッドコンデンサであって、これは、静電的および電気化学的貯蔵容量の両方を使用する。
【0027】
本発明の2つの再充電可能電源の充電レベルを追跡するために、ドライバ回路は、第1の再充電可能電源および/または第2の再充電可能電源に接続される充電センサと通信する。充電センサは、再充電可能電源の充電容量を追跡し、その読取値をドライバ回路に通信し、これは、ひいては、取り込まれたエネルギーが指向される場所を決定する。エネルギーは、2つの再充電可能電源の充電のレベルに従って、2つの再充電可能電源のいずれかに指向される。
【0028】
再充電可能バッテリがリチウムイオンバッテリである場合、バッテリがその充電容量の25%~75%内に保たれる場合にその充電容量が最良に保たれる。したがって、バッテリの寿命を最良に維持するために、バッテリの充電は、その充電容量の75%未満かつ25%超に保たれる必要がある。故に、バッテリが75%を下回る充電レベルを有する場合、取り込まれたエネルギーは、リチウムイオンバッテリに指向される。バッテリの充電が75%を上回る場合、取り込まれたエネルギーは、コンデンサに指向される。
【0029】
代替として、リチウム鍍着の蓄積を回避するために、安全措置が、システムの中に組み込まれる。バッテリが過充電される危険にある場合、ドライバ回路は、取り込まれたエネルギーをコンデンサに指向する。
【0030】
本発明のある実施形態では、コンテナ荷役車両は、バッテリが放電されて事前に規定されたレベルを下回るとき、そのバッテリを交換する。これは、コンテナ荷役車両がほぼゼロの状態になる休止時間を低減させる。しかしながら、空のバッテリおよび完全に充電されたバッテリが、必ずしも、同一の充電ステーションに位置するとは限らないこともある。したがって、コンテナ荷役車両を受け渡し充電ステーションから受け取り充電ステーションに移動させるために、コンテナ荷役車両は、コンデンサからの電力を使用する。したがって、コンデンサが2つの充電ステーション間で車両を操縦するために十分な貯蔵されたエネルギーを有することを確実にする必要がある。その結果、コンデンサの充電レベルが設定閾値レベルを下回るまで低下している決定される場合、取り込まれたエネルギーは、コンデンサに指向され得る。
【0031】
本発明はさらに、コンテナ荷役車両が貯蔵コンテナを下層貯蔵システムの3次元グリッド内で荷役するときにエネルギーを取り込むための方法であって、車両は、コンテナ荷役車両を第1の方向に移動させるための少なくとも第1の車輪のセットを有する車両本体と、少なくとも1つの再充電可能バッテリおよび少なくとも1つのコンデンサと、再充電可能バッテリおよびコンデンサの充電レベルを制御するための制御システムと、貯蔵コンテナを下層貯蔵システムから持ち上げ、貯蔵コンテナを下層貯蔵システムに降下させるための少なくとも1つの持ち上げデバイスとを備え、持ち上げデバイスは、貯蔵コンテナを把持するための持ち上げフレームと、持ち上げフレームを持ち上げ、かつ降下させるためのウィンチシステムと、ウィンチシステムを駆動するためのモータと、モータを制御するコントローラを有するドライバ回路とを備え、
エネルギーを取り込むためのモータおよび回生充電回路を持ち上げデバイスに接続するステップと、
持ち上げデバイスを下層貯蔵システムの中に降下させるステップと、
制御システムを用いて、取り込まれたエネルギーを再充電可能バッテリおよび/またはコンデンサに指向するステップと
を含む方法によって定義される。
【0032】
本発明のさらなる代替実施形態では、エネルギーは、コンテナ荷役車両自体の減速からも取り込まれる。
【0033】
本発明の利点は、再充電可能電源の最適保守を提供しながら、同時に、コンテナ荷役車両が動作中である間に取り込まれたエネルギーの最適貯蔵を確実にすることである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
以下の図面は、本発明の理解を促進するために添付される。図面は、ここで例としてのみ説明される本発明の実施形態を示す。
【0035】
図1図1は、先行技術の自動化された貯蔵および取出システムのグリッドの斜視図である。
【0036】
図2図2は、貯蔵コンテナを中に含有するために中心に配列された空洞を有する先行技術のコンテナ荷役車両の斜視図である。
【0037】
図3図3は、貯蔵コンテナを真下に含有するためのカンチレバーを有する先行技術のコンテナ荷役車両の斜視図である。
【0038】
図4図4は、システムの異なる部品が本発明のある好ましい実施形態に従って接続される方法のボックス図である。
【0039】
図5図5は、発生させられたエネルギーが事前に設定された容量レベルに応じて再充電可能電源のいずれかに指向される、本発明のある実施形態によるプロセスのフローチャートである。
【0040】
図6図6は、再充電可能バッテリがその電流充電レベルの100%にある場合、発生させられたエネルギーがコンデンサに指向される、本発明のある実施形態によるプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下では、本発明が、添付の図面を参照してさらに詳細に議論される。しかしながら、図面は本発明を描写される主題に限定することを意図していないことを理解されたい。
【0042】
骨組構造100を伴う、典型的な先行技術の自動化された貯蔵および取出システムが、上記の背景の節で説明された。
【0043】
コンテナ荷役車両レールシステム108は、コンテナ荷役車両201が異なるグリッド場所間で水平に移動することを可能にし、各グリッド場所は、グリッドセルと関連付けられる。
【0044】
図1では、貯蔵グリッド104は、8つのグリッドセルの高さを伴って示される。しかしながら、貯蔵グリッド104は、原理上、任意のサイズであることができることを理解されたい。貯蔵グリッド104は、図1に開示されるものより著しく広く、および/または長いことがあり得る。例えば、グリッド104は、700×700貯蔵列105を上回る水平範囲を有し得る。また、グリッド104は、図1に開示されるものより著しく深いことがあり得る。例えば、貯蔵グリッド104は、深さ、すなわち、図1に示されるZ方向に、12を上回るグリッドセルがあり得る。
【0045】
コンテナ車両201は、当技術分野において公知の任意のタイプ、例えば、第WO2014/090684A1号、第NO317366号、または第WO2015/193278A1号に開示される自動化されたコンテナ荷役車両のうちの任意の1つであり得る。その先行技術のシステムを制御するための方法および制御システムは、周知である。
【0046】
図2は、貯蔵コンテナを中に含有するために中心に配列された空洞を有する先行技術のコンテナ荷役車両の斜視図である。
【0047】
図3は、貯蔵コンテナを真下に含有するためのカンチレバーを有する先行技術のコンテナ荷役車両の斜視図である。
【0048】
図4は、本発明の好ましい実施形態によるどのようにシステムの異なる部品が接続されるかのボックス図である。エネルギーを取り込むためのモータ407および回生充電回路が、回生制動に起因して、エネルギーを取り込む。本発明では、回生制動は、持ち上げフレームが下方に降下させられるときに生じ得る。持ち上げフレームの重量に起因して、コンテナが取り付けられている場合とそうではない場合の両方において、モータ407が任意の作業を行うことなく、重力が、持ち上げフレームを下方に引く。故に、運動エネルギーが、ポテンシャルエネルギーの変化から発生させられる。持ち上げフレームが下層貯蔵システムの中に降下させられることから生じる運動エネルギーは、電気モータ407の回転子を強制的に回転させる。この回転は、電気モータ407が発電機として稼働することを可能にする。このとき、モータ407は、回転子の運動エネルギーを電気エネルギーに変換することによって、エネルギーを取り込むことができる。この電気エネルギーは、再び、再充電可能電源内に貯蔵されることができる。
【0049】
コントローラが取り付けられたドライバ回路404が、モータ407を制御する。このドライバ回路404はさらに、回生エネルギー回路403を備える。この回生エネルギー回路403は、モータ407によって発生させられる電気エネルギーを取り込むように構成される。さらに、ドライバ回路404は、再充電可能電源内の充電のレベルに従って、取り込まれたエネルギーを第1の再充電可能電源かまたは第2の再充電可能電源のいずれかに指向する。再充電可能電源の充電レベルを追跡するために、充電センサ401、402が、第1および第2の再充電可能電源405、406に取り付けられる。充電センサ401、402は、第1および第2の再充電可能電源406の充電レベルをドライバ回路404に通信する。
【0050】
本発明の好ましい実施形態では、第1の再充電可能電源405は、再充電可能バッテリ405であることができる。再充電可能バッテリ405は、リチウムイオンバッテリであることができる。第2の再充電可能電源406は、コンデンサ406であることができる。コンデンサ406は、スーパーコンデンサであることができる。
【0051】
任意の他のタイプの再充電可能バッテリおよびコンデンサが、使用され得る。
【0052】
図5は、本発明の実施形態によるプロセスのフローチャートであって、取り込まれたエネルギーは、リチウムイオンバッテリを充電すべきときと、コンデンサを充電すべきときとを決定するアルゴリズムに応じて、再充電可能電源のいずれかに指向される。
【0053】
ドライバ回路404は、回生エネルギー回路403を備える。回生エネルギー回路403は、回生制動の間、エネルギーをモータから取り込む。
【0054】
充電センサ401、402は、再充電可能電源405、406のいずれかに接続される。充電センサ401、402は、電源405、406の充電レベルを読み取る。この情報は、ドライバ回路404に通信される。
【0055】
本発明のある実施形態では、受け渡し充電ステーションは、コンテナ荷役車両が放電されたバッテリを置く充電ステーションである。受け取り充電ステーションは、コンテナ荷役車両が充電されたバッテリを受け取る充電ステーションである。
【0056】
充電センサ401、402からドライバ回路404に伝送される情報と、最も近い受け渡し充電ステーションおよび最も近い受け取り充電ステーションまでの遠さに関する情報ならびに次の動作タスクに関する情報とに基づいて、取り込まれたエネルギーは、第1の再充電可能電源かまたは第2の再充電可能電源のいずれかに伝送され、コンテナ荷役車両が、次の動作タスクを実施するかまたは充電ステーションへ駆動するかのいずれかのために十分な電力を有することを確実にする。代替として、取り込まれたエネルギーは、2つの再充電可能電源間で分けられることができる。
【0057】
取り込まれたエネルギーが第1の再充電可能電源に送信されるべきか、または第2の再充電可能電源に送信されるべきかを決定するアルゴリズムは、一実施形態では、第1および第2の再充電可能電源の事前に設定された充電レベルに基づく。
【0058】
本発明のある実施形態では、取り込まれたエネルギーをバッテリもしくはコンデンサのいずれかに施行するか、またはそれら両方に指向するかの決定は、ドライバ回路によって受信される情報に基づく。情報は、再充電可能電源のいずれかに取り付けられる充電センサから集められる。充電センサは、2つの電源がどのような充電レベルにあるかの情報を送達する。システムの主要目的は、リチウムイオンバッテリをあまりに大量かつあまりに高速に充電することを通して、リチウムイオンバッテリが過充電されるかまたは損傷させられて火災または爆発の危険に曝すことのないことを確実にすることである。しかしながら、バッテリがコンテナ荷役車両を受け渡し充電ステーションに辿り着かせるために十分な電力を有することと、コンテナ荷役車両が受け渡し充電ステーションから受け取り充電ステーションに辿り着き得ることを確実にするためにコンデンサが十分なエネルギーを有することとを確実にするというさらなる目的が存在する。
【0059】
これらの決定を行うために、コンテナ荷役車両は、常時、2つの再充電可能電源の充電レベル、最も近い受け渡し充電ステーションまでの距離および最も近い受け取り充電ステーションまでの距離、ならびに動作の次のタスクを把握している必要がある。アルゴリズムにおいて使用される他の情報は、コンテナの次の受け取りポイントまでの遠さ、およびコンテナの受け取りポイントと受け渡しポイントとの間の遠さ、ならびにコンテナ荷役車両が探索する必要がある深さ、および持ち上げさせられ移送される必要があるコンテナの重量を含み得る。
【0060】
再充電可能バッテリの充電レベルに関する情報は、リチウムイオンバッテリおよびコンデンサの両方に接続される充電センサによって提供される。最も近い受け渡し充電ステーションおよび最も近い受け取り充電ステーションに関する情報は、例えば、Wi-Fi(登録商標)通信を通して、中央コンピュータシステムによってコンテナ荷役車両に提供される。動作の次のタスクに関する情報も、中央コンピュータシステムによって提供される。
【0061】
中央コンピュータシステムは、動作の次のタスクに関する情報を伝送し、コンテナ荷役車両は、所与の情報および充電センサによって集められた情報に基づいて、次のタスクに従事することができるかどうかを計算する。コンテナ荷役車両が次のタスクに従事することができる場合、コンテナ荷役車両は、中央コンピュータシステムに、コンテナ荷役車両が動作の次のタスクに従事することを通信する。しかしながら、コンテナ荷役車両が動作の次のタスクに従事することができない場合、コンテナ荷役車両は、中央コンピュータシステムに、コンテナ荷役車両がバッテリを変更する必要があることを通信する。
【0062】
コンテナ荷役車両が、バッテリ上の充電レベルが低すぎて動作の次のタスクに取り掛かることができないが、コンデンサ上に高充電レベルを有する場合、コンテナ荷役車両は、バッテリを変更することを決定する。
【0063】
代替として、コンテナ荷役車両は、バッテリがタスクを完了するために十分な電力を有することを確実にする場合、コンデンサを使用して、バッテリを充電することができ、持ち上げフレームの降下から取り込まれたエネルギーは、コンデンサを充電するために使用されることができる。
【0064】
コンテナ荷役車両が、コンデンサ上に低充電レベルを有するが、バッテリ上に高充電レベルを有する場合、コンテナ荷役車両は、持ち上げフレームの降下から取り込まれたエネルギーをコンデンサに指向することができる。代替として、バッテリは、コンデンサを補給するために使用されることができる。
【0065】
コンテナ荷役車両が、バッテリ上に高充電レベルを有し、コンデンサ上に高充電レベルを有する場合、取り込まれたエネルギーは、2つの再充電可能電源間で分割されることができる。バッテリに送信されるべき量と、コンデンサに送信されるべき量との分割は、個々の電源の電流充電レベルにおいて行われる。本発明のある実施形態では、バッテリの充電レベルは、完全充電レベルの25%~75%の範囲内に保たれるべきである。
【0066】
バッテリの充電レベルが完全充電容量の25%を下回る場合、バッテリが変更され得るか、または、取り込まれたエネルギーが、バッテリがその最良稼動範囲内に留まることを確実にするために、バッテリに指向され得る。バッテリの充電レベルが完全充電容量の25%~75%以内である場合、取り込まれたエネルギーが、バッテリをその最良稼動範囲内に保つために、バッテリに指向され得る。バッテリの充電レベルが完全充電レベルの75%を上回る場合、取り込まれたエネルギーが、コンデンサに送信され得る。
【0067】
代替として、2つの再充電可能電源の充電レベルがそれらの完全電流充電レベルにある場合、コンテナ荷役車両は、持ち上げフレームの降下から発生させられるエネルギーを取り込まないことを決定することができる。
【0068】
コンテナ荷役車両が、バッテリ上に低充電を有し、コンデンサ上に低充電を有する場合、コンテナ荷役車両は、コンデンサが1つの充電ポイントから別の充電ポイントまで操縦するために十分なエネルギーを有することを確実にする。代替として、バッテリが、コンテナ荷役車両を最も近い受け渡し充電ステーションまで操縦し得ることを確実にするために十分な電力が残している場合、バッテリは、コンデンサを完全に充電するために使用されることができる。
【0069】
目的は、2つの再充電可能電源の組み合わせられた電力が、常時、コンテナ荷役車両を最も近い受け渡し充電ステーションに移送し、最も近い受け渡し充電ステーションから最も近い受け取り充電ステーションに移送するために十分な電力を有することを確実にすることである。
【0070】
上記に述べられる再充電可能バッテリを充電すべきときとコンデンサを充電すべきときとに関するルールは、排他的であることを意味するものではなく、ルールのセットの例を意味する。他のルールが、使用されることができ、本発明の範囲内である。
【0071】
図6は、本発明のある実施形態によるプロセスのフローチャートであり、再充電可能バッテリ405がその電流充電レベルの100%にある場合、取り込まれたエネルギーは、コンデンサ406に指向される。
【0072】
上記に記載されるように、リチウムイオンバッテリが過充電される場合、リチウムイオンは、金属リチウムとしてアノード上に蓄積され得、これは、リチウム鍍着と呼ばれる。リチウム鍍着は、バッテリの寿命および耐久性を劣化させる。リチウム鍍着は、短絡回路につながり得、これもまた、火災につながり得る。
【0073】
故に、リチウム鍍着の蓄積を回避するために、安全措置が、システムの中に組み込まれる。バッテリが過充電される危険にある場合、ドライバ回路404は、取り込まれたエネルギーをコンデンサ406に指向する。
【0074】
バッテリは、その電流充電レベルの100%にあるとき、完全に充電されている。過充電するためには、その電流充電レベルの100%にあるときに、バッテリを充電しようとすることであり得る。バッテリの充電レベルは、その寿命の間、低下し得る。しかしながら、その電流充電レベルの100%は、任意の所与の時間を耐え得る最大充電レベルと見なされるべきである。
【0075】
本発明のある実施形態では、コンデンサ406の充電レベルがコンテナ荷役車両を1つの充電ステーションと他の充電ステーションとの間で移送するための設定レベルを下回る場合、バッテリは、コンデンサ406を充電するために使用されることができる。
【符号の説明】
【0076】
参照番号の一覧
先行技術(図1-4):
1 先行技術の自動化された貯蔵および取出システム
100 フレームワーク構造
102 フレームワーク構造の直立部材
103 フレームワーク構造の水平部材
104 貯蔵グリッド
105 貯蔵列
106 貯蔵コンテナ
106’ 貯蔵コンテナの特定の位置
107 スタック
108 レールシステム
110 第1の方向(X)における平行レール
110a 第1の方向(X)における第1のレール
110b 第1の方向(X)における第2のレール
111 第2の方向(Y)における平行レール
111a 第2の方向(Y)における第1のレール
111b 第2の方向(Y)における第2のレール
112 アクセス開口部
119 第1のポート列
120 第2のポート列
201 先行技術の貯蔵コンテナ車両
201a 貯蔵コンテナ車両201の車両本体
201b 駆動手段/車輪配列、第1の方向(X)
201c 駆動手段/車輪配列、第2の方向(Y)
301 先行技術のカンチレバー貯蔵コンテナ車両
301a 貯蔵コンテナ車両301の車両本体
301b 第1の方向(X)における駆動手段
301c 第2の方向(Y)における駆動手段
304 把持デバイス
500 制御システム
401 充電センサ
402 充電センサ
403 回生エネルギー回路
404 ドライバ回路
405 再充電可能電源
406 再充電可能電源
407 モータ
X 第1の方向
Y 第2の方向
Z 第3の方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2021-10-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下層貯蔵システム(1)の3次元グリッド(104)の上部にわたってグリッドパターンで配列されたレールシステム(108)上を移動するように構成されたコンテナ荷役車両(201、301)であって、前記下層貯蔵システム(1)は、貯蔵コンテナ(106)の複数のスタック(107)を貯蔵するように構成され、
前記レールシステム(108)は、水平平面(P)内に配列され、前記3次元グリッド(104)の前記上部にわたって第1の方向(X)に延在する第1の平行レールのセット(110)と、前記水平平面(P)内に配列され、前記第1の方向(X)に直交する第2の方向(Y)に延在する第2の平行レールのセット(111)とを備え、第1のレールのセット(110)および第2のレールのセット(111)は、複数の隣接するグリッドセル(122)を備える前記水平平面(P)内のグリッドパターンを形成し、
前記コンテナ荷役車両(201、301)は、
-貯蔵コンテナ(106)を前記下層貯蔵システム(1)から持ち上げ、貯蔵コンテナ(106)を前記下層貯蔵システム(1)に降下させるための少なくとも1つの持ち上げデバイスであって、前記持ち上げデバイスは、貯蔵コンテナ(106)を把持するための持ち上げフレーム(302)と、前記持ち上げフレーム(302)を持ち上げ、かつ降下させるためのウィンチシステムと、前記ウィンチシステムを駆動するためのモータ(407)と、前記モータ(407)を制御するコントローラを有するドライバ回路(404)とを備える、持ち上げデバイスと、
-電力を前記モータ(407)に提供するための少なくとも第1の再充電可能電源(405)および第2の再充電可能電源(406)と
-を備え、前記ドライバ回路(404)はさらに、前記持ち上げフレーム(302)が前記貯蔵システム(1)の中に降下させられるとき、エネルギーを前記モータ(407)から取り込むように構成される回生エネルギー回路(403)を備え、前記ドライバ回路(404)は、取り込まれたエネルギーを制御し、前記第1の再充電可能電源(405)および前記第2の再充電可能電源(406)内の事前に設定された充電のレベルに従って、前記取り込まれたエネルギーを前記第1の再充電可能電源(405)および前記第2の再充電可能電源(406)に指向するように構成されることを特徴とする、コンテナ荷役車両。
【請求項2】
前記第1の再充電可能電源(405)は、リチウムイオンバッテリであり、前記第2の再充電可能電源(406)は、コンデンサである、請求項1に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項3】
前記ドライバ回路(404)は、前記第1の再充電可能電源(405)および/または前記第2の再充電可能電源(406)に接続される充電センサ(401、402)にさらに接続される、請求項1または2に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項4】
前記ドライバ回路(404)は、前記再充電可能バッテリ(405)がその完全充電レベルの75%を上回る場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記少なくとも1つのコンデンサ(406)に指向するように構成される、請求項2または3に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項5】
前記ドライバ回路(404)は、前記再充電可能バッテリ(405)がその完全充電レベルの75%を下回る場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記再充電可能バッテリ(405)に指向するように構成される、請求項2または3に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項6】
前記ドライバ回路(404)は、再充電可能電源(405、406)の両方がそれらの完全充電レベルの50%を下回る場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記再充電可能バッテリ(405)および前記少なくとも1つのコンデンサ(406)に指向するように構成される、請求項2または3に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項7】
前記回生エネルギー回路(403)はさらに、前記コンテナ荷役車両(201、301)が減速すると、エネルギーを発生させるために、エネルギーを前記コンテナ荷役車両(201、301)の車輪を駆動するモータから取り込むように構成される、請求項1~6のいずれか一項に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項8】
前記少なくとも1つのコンデンサ(406)は、電気化学的電荷貯蔵および/または静電電荷貯蔵を使用するコンデンサである、請求項2または3に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
【請求項9】
コンテナ荷役車両(201、301)が下層貯蔵システム(1)の3次元グリッド(104)の上部にわたってグリッドパターンで配列されたレールシステム(108)上を移動しているときにエネルギーを取り込むための方法であって、前記下層貯蔵システム(1)は、貯蔵コンテナ(106)の複数のスタック(107)を貯蔵するように構成され、前記レールシステム(108)は、水平平面(P)内に配列され、前記3次元グリッド(104)の前記上部にわたって第1の方向(X)に延在する第1の平行レールのセット(110)と、前記水平平面(P)内に配列され、前記第1の方向(X)に直交する第2の方向(Y)に延在する第2の平行レールのセット(111)とを備え、第1のレールのセット(110)および第2のレールのセット(111)は、複数の隣接するグリッドセル(122)を備える前記水平平面(P)内のグリッドパターンを形成し、
前記車両は、前記コンテナ荷役車両(201、301)を第1の方向(X)に移動させるための少なくとも第1の車輪(201b、301b)の組を有する車両本体(201a、301a)と、少なくとも第1の再充電可能電源(405)および第2の再充電可能電源(406)と、前記第1の再充電可能電源(405)および前記第2の再充電可能電源(406)の充電レベルを制御するためのドライバ回路(404)と、貯蔵コンテナ(106)を前記下層貯蔵システム(1)から持ち上げ、貯蔵コンテナ(106)を前記下層貯蔵システム(1)に降下させるための少なくとも1つの持ち上げデバイスとを備え、前記持ち上げデバイスは、貯蔵コンテナを把持するための持ち上げフレームと、前記持ち上げフレームを持ち上げ、かつ降下させるためのウィンチシステムと、前記ウィンチシステムを駆動するためのモータと、前記モータ(407)を制御するコントローラを有するドライバ回路(404)とを備え、前記方法は、
-前記モータ(407)および前記回生エネルギー回路(403)を前記持ち上げデバイスに接続するステップと、
-前記持ち上げデバイスを前記下層貯蔵システムの中に降下させるステップと、
-前記ドライバ回路(404)を用いて、発生させられたエネルギーを前記第1の再充電可能電源(405)および/または前記第2の再充電可能電源(406)に指向するステップと
を含む、方法。
【請求項10】
前記再充電可能バッテリ(405)がその完全電流充電レベルにある場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記コンデンサ(406)に指向する、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記再充電可能バッテリ(405)がその完全充電レベルの75%を下回る場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記再充電可能バッテリ(405)に指向する、請求項9または10に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
代替の再充電可能電源は、コンデンサ、好ましくは、スーパーキャパシタである。それらは、過充電のリスクなく大量の電荷を急速に取り入れることが可能であるという利点を有する。しかしながら、コンデンサに関する問題は、それらが低エネルギー密度を有することと、それらが高レベルの内部漏れ電流を有することとである。その結果、コンデンサはその充電レベルを保つために頻繁に充電されなければならならず、コンテナ荷役車両を操縦するために要求される電力の量を与えることが可能であるために多くのコンデンサを要求する。これはまた、多くの空間および不必要な重量を要求する。
先行技術によると、US2016/297307A1を参照すると、これは、車両が、車両を駆動するための電気駆動モータと、駆動モータのための電気エネルギーを貯蔵し提供するための電気化学的アキュムレータとを含むことを開示している。アキュムレータは、所定の最大電力値より小さい充電電力のみを吸収するように構成され、電気補助貯蔵部が、駆動モータのための電気エネルギーを貯蔵および提供する。補助貯蔵部は、充電中、最大電力値より大きい充電電力を吸収するように構成される。補助貯蔵部は、充電デバイスを介して受け取られたエネルギーを貯蔵するために、コンデンサ、フライホイールエネルギー貯蔵部、および磁気貯蔵部のうちの少なくとも1つを有し得る。車両は、最大電力値より大きい振幅を有する電力パルスとして車両の外部の充電ステーションからエネルギーを受け取るための、かつ受け取られたエネルギーを補助貯蔵部内に貯蔵するための充電デバイスと、補助貯蔵部をアキュムレータに結合し、最大電力値より小さい充電電力を用いてエネルギーを補助貯蔵部からアキュムレータに伝送するように構成される結合回路とをさらに備える。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
本発明の利点は、再充電可能電源の最適保守を提供しながら、同時に、コンテナ荷役車両が動作中である間に取り込まれたエネルギーの最適貯蔵を確実にすることである。
本発明は、例えば以下を提供する。
(項目1)
貯蔵コンテナ(106)を下層貯蔵システム(1)の3次元グリッド(104)内で荷役するためのコンテナ荷役車両(201、301)であって、
-貯蔵コンテナ(106)を前記下層貯蔵システム(1)から持ち上げ、貯蔵コンテナ(106)を前記下層貯蔵システム(1)に降下させるための少なくとも1つの持ち上げデバイスであって、前記持ち上げデバイスは、貯蔵コンテナ(106)を把持するための持ち上げフレーム(302)と、前記持ち上げフレーム(302)を持ち上げ、かつ降下させるためのウィンチシステムと、前記ウィンチシステムを駆動するためのモータ(407)と、前記モータ(407)を制御するコントローラを有するドライバ回路(404)とを備える、持ち上げデバイスと、
-電力を前記モータ(407)に提供するための少なくとも第1の再充電可能電源(405)および第2の再充電可能電源(406)と
-を備え、前記ドライバ回路(404)はさらに、前記持ち上げフレーム(302)が前記貯蔵システム(1)の中に降下させられるとき、エネルギーを前記モータ(407)から取り込むように構成される回生エネルギー回路(403)を備え、前記ドライバ回路(404)は、取り込まれたエネルギーを制御し、前記再充電可能バッテリ(405)および前記コンデンサ(406)内の事前に設定された充電のレベルに従って、前記取り込まれたエネルギーを前記再充電可能バッテリ(405)および/または前記コンデンサ(406)に指向するように構成されることを特徴とする、コンテナ荷役車両。
(項目2)
前記第1の再充電可能電源(405)は、リチウムイオンバッテリであり、前記第2の再充電可能電源(406)は、コンデンサである、項目1に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
(項目3)
前記ドライバ回路(404)は、前記第1の再充電可能電源(405)および/または前記第2の再充電可能電源(406)に接続される充電センサ(401、402)にさらに接続される、項目1または2に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
(項目4)
前記ドライバ回路(404)は、前記再充電可能バッテリ(405)がその完全充電レベルの75%を上回る場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記少なくとも1つのコンデンサ(406)に指向するように構成される、項目2または3に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
(項目5)
前記ドライバ回路(404)は、前記再充電可能バッテリ(405)がその完全充電レベルの75%を下回る場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記再充電可能バッテリ(405)に指向するように構成される、項目2または3に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
(項目6)
前記ドライバ回路(404)は、再充電可能電源(405、406)の両方がそれらの完全充電レベルの50%を下回る場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記再充電可能バッテリ(405)および前記少なくとも1つのコンデンサ(406)に指向するように構成される、項目2または3に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
(項目7)
前記回生エネルギー回路(403)はさらに、前記コンテナ荷役車両(201、301)が減速すると、エネルギーを発生させるために、エネルギーを前記コンテナ荷役車両(201、301)の車輪を駆動するモータから取り込むように構成される、項目1~6のいずれか一項に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
(項目8)
前記少なくとも1つのコンデンサ(406)は、電気化学的電荷貯蔵および/または静電電荷貯蔵を使用するコンデンサである、項目2または3に記載のコンテナ荷役車両(201、301)。
(項目9)
コンテナ荷役車両(201、301)が貯蔵コンテナを下層貯蔵システム(1)の3次元グリッド(104)内で荷役しているときにエネルギーを取り込むための方法であって、前記車両は、前記コンテナ荷役車両(201、301)を第1の方向(X)に移動させるための少なくとも第1の車輪(201b、301b)の組を有する車両本体(201a、301a)と、少なくとも第1の再充電可能電源(405)および第2の再充電可能電源(406)と、前記再充電可能バッテリ(405)および前記コンデンサ(406)の充電レベルを制御するためのドライバ回路(404)と、貯蔵コンテナ(106)を前記下層貯蔵システム(1)から持ち上げ、貯蔵コンテナ(106)を前記下層貯蔵システム(1)に降下させるための少なくとも1つの持ち上げデバイスとを備え、前記持ち上げデバイスは、貯蔵コンテナを把持するための持ち上げフレームと、前記持ち上げフレームを持ち上げ、かつ降下させるためのウィンチシステムと、前記ウィンチシステムを駆動するためのモータと、前記モータ(407)を制御するコントローラを有するドライバ回路(404)とを備え、前記方法は、
-前記モータ(407)および前記回生エネルギー回路(403)を前記持ち上げデバイスに接続するステップと、
-前記持ち上げデバイスを前記下層貯蔵システムの中に降下させるステップと、
-前記ドライバ回路(404)を用いて、発生させられたエネルギーを前記再充電可能バッテリ(405)および/または前記コンデンサ(406)に指向するステップと
を含む、方法。
(項目10)
前記再充電可能バッテリ(405)がその完全電流充電レベルにある場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記コンデンサ(406)に指向する、項目1~9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
前記再充電可能バッテリ(405)がその完全充電レベルの75%を下回る場合、前記回生エネルギー回路(403)によって取り込まれた前記エネルギーを前記再充電可能バッテリ(405)に指向する、項目1~10のいずれか一項に記載の方法。
【国際調査報告】