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特表2022-520910製氷機付き冷蔵庫及び製氷機の取り付け方法、製氷機の離氷制御方法、製氷機の注水制御方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-04
(54)【発明の名称】製氷機付き冷蔵庫及び製氷機の取り付け方法、製氷機の離氷制御方法、製氷機の注水制御方法
(51)【国際特許分類】
   F25C 1/10 20060101AFI20220328BHJP
   F25C 1/25 20180101ALI20220328BHJP
   F25D 11/02 20060101ALI20220328BHJP
   F25D 23/06 20060101ALI20220328BHJP
【FI】
F25C1/10 301A
F25C1/10 302A
F25C1/10 302B
F25C1/25 305D
F25C1/25 305P
F25C1/25 305G
F25D11/02 C
F25D23/06 N
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020537202
(86)(22)【出願日】2020-05-06
(85)【翻訳文提出日】2020-06-30
(86)【国際出願番号】 CN2020088736
(87)【国際公開番号】W WO2021147207
(87)【国際公開日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】202010066347.1
(32)【優先日】2020-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010067809.1
(32)【優先日】2020-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010067823.1
(32)【優先日】2020-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010136659.5
(32)【優先日】2020-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010137740.5
(32)【優先日】2020-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020130385.4
(32)【優先日】2020-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020130425.5
(32)【優先日】2020-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020131640.7
(32)【優先日】2020-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520238381
【氏名又は名称】▲海▼信(山▲東▼)冰箱有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】高 ▲タオ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 仲▲凱▼
(72)【発明者】
【氏名】柳 雪▲慶▼
(72)【発明者】
【氏名】▲賈▼ 楠
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲長▼征
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲海▼沛
(72)【発明者】
【氏名】才 ▲劍▼楠
(72)【発明者】
【氏名】李 天▲陽▼
【テーマコード(参考)】
3L045
3L102
3L110
【Fターム(参考)】
3L045AA07
3L045CA04
3L045MA01
3L045MA11
3L045PA03
3L045PA04
3L102JA01
3L102LE01
3L110AA01
3L110AC03
(57)【要約】
本発明は製氷機付き冷蔵庫及び製氷機の取り付け方法、製氷機の離氷制御方法、製氷機の注水制御方法を提供する。本発明の冷蔵庫は、製氷皿が取り外されているか否かを検知し、製氷皿取り外し後の給水を回避できる;製氷皿内の氷の温度を検知して製氷の現状を正確に判断することにより、製氷機を精度よく制御し、製氷が成功しないままの離氷による庫内氷塊の過成長を回避し、製氷効率を大きく向上できる;製氷皿が所定位置に取り付けられたかどうかを正確に判断し、一連の注水・製氷動作が正確に完了でき、干渉要素が少なく信頼性が高く、製氷機の注水制御の精確度を大幅に向上し;給水管路が詰まった場合に、管路内の水の冷蔵室への溢出を効果に解決し、給水管路の溢出防止性を向上させる。給水管路が詰まった場合に、管路内の水が冷蔵室に溢れる問題を有効に解決するため、給水管路の溢れ出し防止性が向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵室と冷凍室とを含む低温貯蔵室を有する庫体と、
前記庫体内の釜に設けられ、隣接する前記低温貯蔵室を仕切るための仕切板と、
前記冷蔵室内に設けられる給水手段と、
前記冷凍室内に設けられ、前記給水手段に接続する製氷機と、を備える製氷機付き冷蔵庫であって、前記製氷機は、
前記仕切板に設けられる製氷機支持具と、
前記製氷機支持具内に着脱可能に取り付けられる製氷皿支持体と、
前記製氷皿支持体内に取り付け固定される製氷皿と、
前記製氷機支持具の一端に設けられ、前記製氷皿を反転させるための離氷モータと、
前記製氷皿の下方に配置される貯氷箱と、
前記製氷皿支持体に配置される磁石と、
前記仕切板の底部に設けられ、前記磁石と協働して前記製氷皿が取り外したか否かを検知するための磁気感応スイッチと、
を含む、ことを特徴とする製氷機付き冷蔵庫。
【請求項2】
前記製氷機は、さらに、前記仕切板の底部に取り付けられ、前記製氷皿内の氷塊の温度を検知するための赤外線センサを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記製氷機は、さらに、
前記製氷皿支持体の一端に設けられ、前記製氷皿の取り外しを容易にするように、前記製氷機支持具の端面と同一平面内に位置する取っ手と、
前記製氷機支持具の一端に設けられ、前記取っ手と前記製氷機支持具とを回転してロックするか又はアンロックするためのノブと、
を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記製氷機はさらに、前記離氷モータ上に設けられ、前記貯氷箱内の氷塊が満杯になるか否かを検知するための検氷レバーを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記冷凍室内には、前記製氷皿に冷却量を供給するための送風口が前記製氷皿に近接して設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記給水手段は、前記冷蔵室内に設けられる水タンクと、
前記水タンク内に位置し、前記水タンク内の水を濾過するためのフィルタエレメントと、
前記フィルタエレメントの出水口に接続する水ポンプと、
前記水ポンプの出水口に接続され、前記水タンク内の水を前記製氷皿内に送水するための給水管と、
を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記水タンク内の水を汲み出すように、前記水ポンプの入水口と前記フィルタエレメントの出水口の部位には入水用ゴム管が接続される、ことを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記給水管は、前記水ポンプの出水口に接続する出水用ゴム管と、
前記出水用ゴム管に連通する出水用PE管と、
前記出水用PE管と前記製氷皿に連通する出水用アルミ管と、
前記出水用PE管と前記出水用アルミ管とそれぞれ接続する接続・密封スリーブと、
を含む、ことを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
前記給水管は、前記庫体内風路の外面に設けられている、ことを特徴とする請求項8に記載の冷蔵庫。
【請求項10】
製氷機支持具、製氷皿支持体、製氷皿、離氷モータ、貯氷箱、磁石、取っ手、ノブ及び検氷レバーを、製氷機に組み立てる工程と、
赤外線センサ、磁気感応スイッチを仕切板の底部に取り付ける工程と、
前記製氷機を前記仕切板の底部に取り付ける工程と、
組み立てられた仕切板を製氷機とともに庫体の冷凍室内に取り付ける工程と、
を含む、ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の製氷機付き冷蔵庫に適用する製氷機の取り付け方法。
【請求項11】
低温貯蔵室を有する庫体と、
前記庫体内の釜に設けられ、隣接する前記低温貯蔵室を仕切るための仕切板と、
前記低温貯蔵室内に設けられ、前記仕切板に設けられる製氷機支持具と、前記製氷機支持具内に着脱可能に取り付けられる製氷皿と、前記製氷機支持具の一端に設けられる離氷モータ及び前記製氷皿の下方に設けられる貯氷箱とを含む製氷機と、
前記仕切板上に配置され、前記製氷皿内の氷塊の温度を検知するための赤外線センサと、
前記赤外線センサと前記離氷モータとそれぞれ接続するコントローラと、を備え;
前記コントローラは、前記赤外線センサが検出した温度及び製氷時間を取得し、
前記赤外線センサが検出した温度及び前記製氷時間に応じて、前記離氷モータが離氷動作を実行するか否かを判断するように構成される、
ことを特徴とする製氷機付き冷蔵庫。
【請求項12】
前記コントローラは、さらに、
製氷時間が第1所定時間を超えたか否かを判断し、
前記製氷時間が前記第1所定時間を超えた場合、赤前記外線センサが検出した温度が第1所定温度に達したか否かを判断し、
前記赤外線センサが検出した温度が前記第1所定温度に達した場合、前記離氷モータを制御して離氷動作を実行させるように配置される、
ことを特徴とする請求項11に記載の冷蔵庫。
【請求項13】
前記コントローラは、さらに、
前記製氷機が製氷を開始した後、前記赤外線センサが検出した温度を取得し、
前記赤外線センサが検出した温度が第2所定温度に達したか否かを判断し、
前記赤外線センサが検出した温度が前記第2所定温度に達した場合、前記製氷時間は0からカウントを開始するように配置される、ことを特徴とする請求項12に記載の冷蔵庫。
【請求項14】
前記コントローラは、さらに、
前記赤外線センサが検出した温度が第3所定温度に達したか否かを判断し、
前記赤外線センサが検出した温度が前記第3所定温度に達した場合、前記温度の継続時間を記録し、
前記温度の継続時間が第2所定時間に達したか否かを判断し、
前記温度の継続時間が前記第2所定時間に達した場合、前記離氷モータを制御して離氷動作を実行させるように配置される、ことを特徴とする請求項11に記載の冷蔵庫。
【請求項15】
前記コントローラは、さらに、
前記製氷機が位置する前記低温貯蔵室の温度を取得し、
前記低温貯蔵室の温度が第4所定温度に達したか否かを判断し、
前記低温貯蔵室の温度が前記第4所定温度に達した場合、前記温度の継続時間を記録し、
前記温度の継続時間が第3所定時間に達したか否かを判断し、
前記温度の継続時間が前記第3所定時間に達した場合、前記離氷モータを制御して離氷動作を実行させるように配置される、ことを特徴とする請求項11に記載の冷蔵庫。
【請求項16】
前記仕切板の底部には、凹溝が設けられ、前記凹溝内には係止具が設けられ、前記赤外線センサは、前記係止具を介して前記凹溝内に固定される、ことを特徴とする請求項11に記載の冷蔵庫。
【請求項17】
前記凹溝内には回路端子が設けられ、前記赤外線センサは、前記回路端子と電気的に接続されている、ことを特徴とする請求項16に記載の冷蔵庫。
【請求項18】
前記製氷皿内の温度を検出するように、前記赤外線センサの赤外線プローブは、前記製氷皿に向けられる、ことを特徴とする請求項16に記載の冷蔵庫。
【請求項19】
製氷機の離氷制御方法であって、
製氷皿内の氷塊の温度を赤外線センサによって検出する工程と、
前記赤外線センサが検出した温度及び製氷時間を取得する工程と、
前記赤外線センサが検出した温度及び前記製氷時間に応じて、前記離氷モータが離氷動作を実行するか否かを判定する工程と、
を含む、ことを特徴とする製氷機の離氷制御方法。
【請求項20】
低温貯蔵室を有する庫体と、
前記庫体内の釜に設けられ、隣接する前記低温貯蔵室を仕切るための仕切板と、
前記低温貯蔵室内に設けられる製氷機と、
を備える製氷機付き冷蔵庫であって、
前記製氷機は、
前記仕切板上に取り付け固定される製氷機支持具と、
前記製氷機支持具に着脱可能に取り付けられる製氷皿と、
前記製氷皿に設けられる磁石と、
前記仕切板の底部に設けられ、前記磁石に感応して前記製氷皿に注水するか否かを制御する磁気感応スイッチと、
を含む、ことを特徴とする製氷機付き冷蔵庫。
【請求項21】
前記仕切板の底部には凹溝が設けられ、前記磁気感応スイッチは前記凹溝内に取り付け固定される、ことを特徴とする請求項20に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項22】
前記仕切板上には、入水口が前記製氷皿に対応して設けられ;前記凹溝は前記入水口に近接している、ことを特徴とする請求項21に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項23】
前記磁気感応スイッチ上には、スイッチカバーが設けられ、前記スイッチカバーの両端にはそれぞれ第1係止溝と第2係止溝が設けられ、前記凹溝の開口部にはそれぞれ第1係止具と第2係止具が設けられ、前記第1係止溝は前記第1係止具と係合し、前記第2係止溝は前記第2係止具と係合する、ことを特徴とする請求項21に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項24】
前記製氷皿の側壁には、取付溝が前記凹溝に対応して設けられ、前記磁石は前記取付溝内に係着される、ことを特徴とする請求項21に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項25】
コントローラをさらに備え、注水開始/停止信号を前記コントローラに送信するように、前記磁気感応スイッチは前記磁石と協働して前記製氷皿の位置を検知する、ことを特徴とする請求項20に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項26】
前記製氷皿は、
前記製氷機支持具内に着脱可能に取り付けられる製氷皿支持体と、
前記製氷皿支持体内に設けられる製氷皿と、
前記製氷皿支持体の一側に設けられる離氷モータと、
離氷モータの上に設けられる検氷レバーと、
を含む、ことを特徴とする請求項20に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項27】
前記磁石は、前記製氷皿支持体上に配置される、ことを特徴とする請求項26に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項28】
請求項20~27の何れか1項に記載の製氷機付き冷蔵庫に適用する製氷機の注水制御方法であって、仕切板上に設けられる磁気感応スイッチが製氷皿上の磁石に感応するか否かをモニタリングする工程と、
前記磁気感応スイッチが前記磁石に感応する場合、前記磁気感応スイッチを制御してオフ信号を発生させ、前記オフ信号に応じて前記製氷皿への注水を継続する工程と、
前記磁気感応スイッチが前記磁石に感応しない場合、前記磁気感応スイッチを制御して閉信号を発生させ、前記閉信号に応じて製氷皿への注水を停止する工程と、
を含む、ことを特徴とする製氷機の注水制御方法。
【請求項29】
冷蔵室、野菜室と冷凍室を含む低温貯蔵室を有する庫体と、
前記庫体内の釜に設けられ、隣接する前記低温貯蔵室を仕切るための仕切板と、
前記冷蔵室内に設けられる給水手段と、
前記冷凍室内に設けられる製氷機と、
前記給水手段と前記製氷機とを連通する給水管路と、を備え、
前記給水管路の前記製氷機寄りの一端の出水口の上方には、前記給水管路の出水口が氷で詰まった時に管路内から溢出した水を貯めるように前記給水管路に連通する貯水機構が設けられる、ことを特徴とする製氷機付き冷蔵庫。
【請求項30】
前記給水管路は、
前記給水手段の出水口に接続し、前記冷蔵室と前記野菜室との間の仕切板を貫通する第1管路と、
前記第1管路の上端に接続する第2管路であって、前記貯水機構が前記第2管路の外側に外嵌され、且つ前記第2管路に連通する、第2管路と、
前記第2管路に接続し、前記第2管路の下端が内嵌される密封スリーブと、
前記密封スリーブに接続し、前記密封スリーブの外側がその上端に外嵌され、且つその下端が前記製氷機と連通する第3管路とを含む、ことを特徴とする請求項29に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項31】
前記貯水機構は貯水管を含み、前記貯水管と前記第2管路とで形成された貯水領域の貯水量が前記製氷機の一回の注水量よりも多い、ことを特徴とする請求項30に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項32】
前記第2管路には水孔が設けられ、前記貯水管は前記水孔を介して前記第2管路と連通する、ことを特徴とする請求項31に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項33】
前記水孔の流量は前記第2管路の入口流量よりも多い、ことを特徴とする請求項32に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項34】
前記貯水管の下端は漏斗状であり、その漏斗に近接する前記第2管路の管壁の上には前記水孔が設けられている、ことを特徴とする請求項32に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項35】
前記貯水管の内壁と前記第2管路の外壁との間には、複数の支持リブが設けられている、ことを特徴とする請求項31に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項36】
前記貯水管と前記第2管路は一体化した構造である、ことを特徴とする請求項31に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項37】
前記貯水管は前記第2管路の下端に近接する、ことを特徴とする請求項31に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項38】
前記第1管路はゴム管であり、前記第2管路はPE管であり、前記第3管路はアルミ管である、ことを特徴とする請求項30に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項39】
冷蔵室、野菜室と冷凍室を含む低温貯蔵室を有する庫体と、
前記庫体内の釜に設けられ、隣接する前記低温貯蔵室を仕切るための仕切板と、
前記冷蔵室内に設けられる給水手段と、
前記冷凍室内に設けられる製氷機と、
前記給水手段と前記製氷機とを連通する給水管路と、
前記給水管路と前記給水手段とを連通し、前記給水管路の前記製氷機寄りの一端の出水口が氷で詰まった場合に、前記給水手段、前記給水管路と循環通路を形成する第4管路とを備える、製氷機付き冷蔵庫。
【請求項40】
前記給水管路は、
前記給水手段の出水口に接続し、前記冷蔵室と前記野菜室との間の仕切板を貫通する第1管路と、
前記野菜室を貫通する共に、その上端が前記第1管路に接続する第2管路と、
前記第2管路に接続し、前記第2管路の下端が内嵌される密封スリーブと、
前記密封スリーブと接続し、その上端には前記密封スリーブの外側が外嵌され、その下端が前記製氷機と連通する第3管路と、
一端が前記第1管路と連通し、他端が前記給水手段と連通する第4管路とを含む、ことを特徴とする請求項39に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項41】
前記第1管路の前記給水手段寄りの一端には通気孔が設けられ、前記第4管路は、前記通気孔と前記給水手段とを連通する、ことを特徴とする請求項40に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項42】
前記第4管路の一端が前記通気孔に接続し、前記第4管路の他端が管路給水手段に挿入される、ことを特徴とする請求項41に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項43】
前記第4管路は、傾斜状であり、且つ前記第4管路の両端の傾斜度が異なる、ことを特徴とする請求項40に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項44】
前記第4管路内の水流の方向に沿って、前記第4管路の前記第1管路寄りの一端と前記第1管路との距離が徐々に増大され、前記第4管路の前記給水手段寄りの一端と前記給水手段との距離が徐々に減少される、ことを特徴とする請求項43に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項45】
前記第4管路と前記第1管路は一体化した構造である、ことを特徴とする請求項40に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項46】
前記給水手段は、水タンクと、フィルタエレメントと、水ポンプと、水タンクキャップとを含み、前記フィルタエレメントは前記水タンク内に位置し、前記フィルタエレメントの出水口は前記水ポンプの入水口と接続し、前記水ポンプの出水口は前記第1管路と接続し;前記水タンクキャップが前記水タンクの上部開口部に設けられ、前記第4管路の前記第1管路から離れた一側は、前記水タンクキャップを貫通する、ことを特徴とする請求項40に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項47】
前記第4管路の水タンク寄りの一端には、前記水タンクキャップに当接するストッパリブが設けられている、ことを特徴とする請求項46に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項48】
前記第4管路の前記水タンクキャップを貫通する一端は、前記フィルタエレメントの前記水ポンプから離れた他側に位置する、ことを特徴とする請求項47に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2020年1月20日に出願された出願番号がCN202010066347.1で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫及び製氷機の取り付け方法」である中国特許出願と、2020年1月20日に出願された出願番号がCN202010067809.1で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫及び製氷機の離氷制御方法」である中国特許出願と、2020年1月20日に出願された出願番号がCN202010067823.1で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫及び製氷機の注水制御方法」である中国特許出願と、2020年3月2日に出願された出願番号がCN202010136659.5で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫」である中国特許出願と、2020年3月2日に出願された出願番号がCN202010137740.5で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫」である中国特許出願と、2020年1月20日に出願された出願番号がCN202020130385.4で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫」である中国特許出願と、2020年1月20日に出願された出願番号がCN202020130425.5で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫」である中国特許出願と、2020年1月20日に出願された出願番号がCN202020131640.7で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫」である中国特許出願とを基礎とする優先権とを主張し、その開示内容の全ては参照により本開示に組み込まれる。
【0002】
本発明の実施形態は、冷蔵庫の技術分野に関し、特に製氷機付き冷蔵庫及び製氷機の取り付け方法、離氷制御方法、注水制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
近年、生活品質の向上に伴い、冷蔵庫は人々の生活に欠かせないものになっている。冷蔵庫は冷凍作用を利用して庫内を低温状態に維持し、食品を保存できるだけでなく、簡易な製氷装置を設置して製氷することもでき、氷塊に対する使用者の需要が極めて満たされる。従来の冷蔵庫に適用される製氷装置は、一般的に順次に接続する水タンクと、水ポンプと、導水機構及び製氷機を備え、水タンク及び水ポンプは冷蔵室内に設けられ、製氷機は冷凍室内に設けられ、導水機構は、水タンク内の水を製氷機内に送入して製氷するように、水ポンプと製氷機とを連通する。市販の冷蔵庫における製氷機は、製氷する時に、製氷時間を制御することにより製氷完了の有無を決定するものが多く、即ち、製氷機が製氷皿に注水を開始した時間から現在までの製氷積算時間を記録し、製氷積算時間が所定の時間に達したか否かを判断し、製氷積算時間が所定の時間に達した場合、製氷が完了したと判定し;製氷積算時間が所定の時間に達していない場合、製氷が完了していないと判定する。従来の冷蔵庫に適用される製氷装置は、一般的に、順次に接続する水タンクと、水ポンプと、導水機構及び製氷機を備え、水タンク及び水ポンプが冷蔵室内に設けられ、製氷機が冷凍室内に設けられ、水タンク内の水を製氷機内に送入して製氷するように、導水機構は水ポンプと製氷機を連通する。従来の冷蔵庫に適用される製氷装置は、一般的に、順次に接続する水タンクと、水ポンプと、給水管路及び製氷機を備え、水タンク及び水ポンプが冷蔵室内に設けられ、製氷機が冷凍室内に設けられ、水タンク内の水を製氷機内に注入して製氷するように、給水管路は水ポンプと製氷機を連通する。
【0004】
しかしながら、製氷機の主要部品である製氷皿は、清潔に保つために、常に洗浄する必要があり、現在では製氷皿が取り外しできない場合が多く、或いは取り外しが比較的に複雑であり、製氷駆動装置を取り外してから製氷皿を取り外すこともあり、このような操作が複雑で不便である。扉を頻繁に開閉する冷蔵庫にとって、扉の頻繁な開閉が故に庫内の温度が不安定になるので、このような状況で製氷時間によって製氷完了の有無を決定すると、離氷する時に製氷皿内の氷塊が氷水混合物のままとなり、離氷した後に庫内の氷塊が塊になってしまうことがあり、製氷効率が低下される。機械的な制御手段で製氷機の注水を制御する時、使用回数の増加に伴い部品が摩耗し易くなり;又は使用中に、部品が氷結して引っかかり、注水制御が効かなくなる場合がある。例えば、製氷機が製氷皿の取り外しを検知しないままに注水を継続し貯氷箱にれ、使用者に問題をもたらしたりする。従来では、製氷機の注水を制御する一般的な制御手段は、機械的な制御手段である。製氷皿が所定位置に取り付けられると、注水スイッチをオンに連動して、水タンク内の水が導水機構を介して製氷機の製氷皿内に注入されるように制御し;製氷皿が取り外されると、注水スイッチをオフに連動して、製氷機の製氷皿内への注水を停止する。製氷機内は製氷のために温度が低い場合が多く、こうして、製氷機内へ注水するための給水管路が製氷機内の冷気の影響で氷結し易く、給水管路を閉塞されるようになり、再注水してシステムが初めて管路の閉塞を検出できる。管路が閉塞される場合、注入された水が管路の頂部の通気孔から溢出し、冷蔵室内に流入してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、製氷機付き冷蔵庫及び製氷機の取り付け方法、製氷機の離氷制御方法、製氷機の注水制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫は、冷蔵室と冷凍室とを含む低温貯蔵室を有する庫体と;庫体内の釜に設けられ、隣接する低温貯蔵室を仕切るための仕切板と、冷蔵室内に設けられる給水手段と;冷凍室内に設けられ、給水手段に接続する製氷機と、を備え;製氷機は、仕切板に設けられる製氷機支持具と;製氷機支持具内に着脱可能に取り付けられる製氷皿支持体と;製氷皿支持体内に取り付け固定される製氷皿と;製氷機支持具の一端に設けられ、製氷皿を反転させるための離氷モータと;製氷皿の下方に設けられる貯氷箱と;製氷皿支持体に設けられる磁石と;仕切板の底部に設けられ、磁石と協働して製氷皿の取り外しを検知するための磁気感応スイッチとを含む、ことを特徴とする。
【0007】
第一実施形態に係る冷蔵庫の製氷機は、さらに、仕切板の底部に取り付けられ、製氷皿内の氷塊の温度を検知するための赤外線センサと;製氷皿支持体の一端に設けられ、製氷皿の取り外しを易くするように、製氷機支持具の端面と同一平面内に位置する取っ手と;取っ手と製氷機支持具とを回転してロックするか又はアンロックするように、製氷機支持具の一端に設けられるノブと;離氷モータに設けられ、貯氷箱内の氷塊が満杯になるか否かを検知するための検氷レバーと、を含む。
【0008】
第一実施形態に係る冷蔵庫の冷凍室内には、製氷皿に冷却量を供給するための送風口が製氷皿に近接して設けられ;
第一実施形態に係る冷蔵庫の給水手段は、冷蔵室内に設けられる水タンクと;水タンク内に位置し、水タンク内の水を濾過するためのフィルタエレメントと;フィルタエレメントの出水口に接続される水ポンプと;水ポンプの出水口に接続され、水タンク内の水を製氷皿内に送入するための給水管と、を備える。水タンク内の水を汲み出すために、水ポンプの入水口とフィルタエレメントの出水口には、入水用ゴム管が接続されている。給水管は、水ポンプの出水口に接続される出水用ゴム管と;出水用ゴム管に連通する出水用PE管と;出水用PE管と製氷皿に連通するアルミ出水管と;出水用PE管と出水用アルミ管とそれぞれ接続する接続・密封スリーブと、を含む。
【0009】
第一実施形態に係る冷蔵庫の給水管は、庫体内風路の外面に設けられている。
【0010】
本発明は、さらに、第一実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫における製氷機の取り付け方法を提供する。該方法は、製氷機支持具、製氷皿支持体、製氷皿、離氷モータ、貯氷箱、磁石、取っ手、ノブ及び検氷レバーを、製氷機に組み立てる工程と;赤外線センサ、磁気感応スイッチを仕切板の底部に取り付ける工程と;製氷機を仕切板の底部に取り付ける工程と、組み立てられた仕切板と製氷機をともに庫体の冷凍室内に取り付ける工程と、を含むことを特徴とする。
【0011】
第二実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫は、低温貯蔵室を有する庫体と;庫体内の釜に設けられ、隣接する低温貯蔵室を仕切るための仕切板と;低温貯蔵室内に設けられる製氷機と、を備え;製氷機は、仕切板に設けられる製氷機支持具と、製氷機支持具内に着脱可能に取り付けられる製氷皿と、製氷機支持具の一端に設けられる離氷モータ及び製氷皿の下方に設けられる貯氷箱と;仕切板の上に配置され、製氷皿内の氷塊の温度を検知するための赤外線センサと;赤外線センサと離氷モータとそれぞれ接続するコントローラと、を含み、コントローラは、赤外線センサが検出した温度及び製氷時間を取得し、外線センサが検出した温度及び製氷時間に応じて、離氷モータが離氷動作を実行するか否かを判断するように構成される、ことを特徴とする。
【0012】
第二実施形態に係る冷蔵庫のコントローラは、さらに、製氷時間が第1所定時間を超えるか否かを判断し;製氷時間が第1所定時間を超えた場合、赤外線センサが検出した温度が第1所定温度に達したか否かを判断し;赤外線センサが検出した温度が第1所定温度に達した場合、離氷モータを制御して離氷動作を実行するように配置される。
【0013】
第二実施形態に係る冷蔵庫のコントローラは、さらに、製氷機が製氷を開始した後、赤外線センサが検出した温度を取得し、赤外線センサが検出した温度が第2所定温度に達したか否かを判断し、赤外線センサが検出した温度が第2所定温度に達した場合、製氷時間が0からの計時を開始するように配置される。
【0014】
第二実施形態に係る冷蔵庫のコントローラは、さらに、赤外線センサが検出した温度が第3所定温度に達したか否かを判断し、赤外線センサが検出した温度が第3所定温度に達した場合、温度の継続時間を記録し;温度の継続時間が第2所定時間に達したか否かを判断し;温度の継続時間が第2所定時間に達した場合、離氷モータを制御して離氷動作を実行するように配置される。
【0015】
第二実施形態に係る冷蔵庫のコントローラは、さらに、製氷機が位置する低温貯蔵室の温度を取得し;低温貯蔵室の温度が第4所定温度に達したか否かを判断し、低温貯蔵室の温度が第4所定温度に達した場合、温度の継続時間を記録し;温度の継続時間が第3所定時間に達したか否かを判断し;温度の継続時間が第3所定時間に達した場合、離氷モータを制御して離氷動作を実行させるように配置される。
【0016】
第二実施形態に係る冷蔵庫の仕切板の底部には、凹溝が設けられ、凹溝内には係止具が設けられ、係止具を介して赤外線センサが凹溝内に固定される。凹溝内には、回路端子が設けられており、回路端子が赤外線センサと電気的に接続されている。製氷皿内の温度を検出するため、赤外線センサの赤外線プローブが、製氷皿に向けられる。本発明はさらに、製氷皿内の氷塊の温度を赤外線センサにより検出する工程と;赤外線センサが検出した温度及び製氷時間を取得する工程と;赤外線センサが検出した温度及び製氷時間に応じて、離氷モータが離氷動作を実行するか否かを判定する工程と、を含むことを特徴とする製氷機の離氷制御方法を提供する。
【0017】
第三実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫は、低温貯蔵室を有する庫体と;庫体内の釜に設けられ、隣接する低温貯蔵室を仕切るための仕切板と;低温貯蔵室内に設けられる製氷機と、を備え;製氷機は、仕切板に取り付け固定される製氷機支持具と;製氷機支持具に着脱可能に取り付けられる製氷皿と;製氷皿に設けられる磁石と;仕切板の底部に設けられ、磁石に感応して製氷皿に水を注入するか否かを制御する磁気感応スイッチとを含む、ことを特徴とする。
【0018】
第三実施形態に係る冷蔵庫の仕切板の底部には、凹溝が設けられ、磁気感応スイッチが凹溝内に取り付け固定される。
【0019】
第三実施形態に係る冷蔵庫の仕切板の上には、入水口が製氷皿に対応して設けられ;凹溝は入水口に隣接している。
【0020】
第三実施形態に係る冷蔵庫の磁気感応スイッチには、スイッチカバーを備え、スイッチカバーの両端にはそれぞれ第1係止溝と第2係止溝が設けられ、凹溝の開口部にはそれぞれ第1係止具と第2係止具が設けられ、第1係止溝は第1係止具と係合し、第2係止溝は第2係止具と係合する。
【0021】
第三実施形態に係る冷蔵庫の製氷皿の側壁には、取付溝が凹溝に対応して設けられ;磁石は取付溝内に固着される。
【0022】
第三実施形態に係る冷蔵庫は、コントローラをさらに備え、磁気感応スイッチは、注水開始/停止信号をコントローラに送信するように、磁石と協働して製氷皿の位置を検知する。
【0023】
第三実施形態に係る冷蔵庫の製氷皿は、製氷機支持具内に着脱可能に取り付けられる製氷皿支持体と;製氷皿支持体内に設けられる製氷皿と;製氷皿支持体の一側に設けられる離氷モータと;離氷モータ上に設けられる検氷レバーとを備える。第三実施形態に係る冷蔵庫の磁石は、製氷皿支持体の上に配置される。
【0024】
本発明は、さらに、第三実施形態に係る冷蔵庫に適用する製氷機注水制御方法を提供する。該方法は、仕切板上に設けられる磁気感応スイッチが製氷皿上の磁石に感応するか否かをモニターリングする工程と;磁気感応スイッチが磁石に感応すると、磁気感応スイッチを制御してオフ信号を発生させ、オフ信号に応じて製氷皿へ注水する工程と;磁気感応スイッチが磁石に感応しない場合、磁気感応スイッチを制御して閉信号を発生させ、閉信号に応じて製氷皿への注水を停止する工程と、磁気感応スイッチが磁石に感応しない場合、磁気感応スイッチを制御して閉信号を発生させ、閉信号に応じて製氷皿の注水を停止するように制御する工程と、を含むことを特徴とする。
【0025】
第四実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫は、冷蔵室、野菜室と冷凍室を含む低温貯蔵室を有する庫体と;庫体内の釜に設けられ、隣接する低温貯蔵室を仕切るための仕切板と;冷蔵室内に設けられる給水手段と;冷凍室内に設けられる製氷機と;給水手段と製氷機とを連通する給水管路と、を備え;給水管路の製氷機の一端寄りの出水口の上方には、給水管路に連通する貯水機構が設けられて、給水管路の出水口が氷で詰まった場合に管路内から溢出した水を貯める。
【0026】
第四実施形態に係る冷蔵庫において、給水管路は、給水手段の出水口に接続し、冷蔵室と野菜室との間の仕切板を貫通する第1管路と;第1管路の上端に接続する第2管路であって、貯水機構が第2管路の外側に外嵌設される且つ第2管路に連通する第2管路と;第2管路に接続され、第2管路の下端が内嵌される密封スリーブと;密封スリーブと接続する第3管路であって、その上端が密封スリーブの外側に外嵌され、その下端が製氷機に連通する第3管路と、を含む。
【0027】
第四実施形態に係る冷蔵庫の貯水機構は貯水管を備え、貯水管と第2管路とで形成される貯水領域の貯水量が製氷機の一回の注水量よりも多い。
【0028】
第四実施形態に係る冷蔵庫の第2管路には水孔が設けられ、貯水管は水孔を介して第2管路と連通する。
【0029】
第四実施形態に係る冷蔵庫の水孔の流量は、第2管路の入口流量よりも多い。
【0030】
第四実施形態に係る冷蔵庫の貯水管の下端は漏斗状であり、その漏斗に近接する第2管路の管壁には水孔が設けられる。
【0031】
第四実施形態に係る冷蔵庫の貯水管の内壁と第2管路の外壁との間には、複数の支持リブが設けられる。
【0032】
第四実施形態に係る冷蔵庫の貯水管と第2管路は一体化した構造である。
【0033】
第四実施形態に係る冷蔵庫の貯水管は第2管路の下端に近接する。
【0034】
第四実施形態に係る冷蔵庫の第1管路はゴム管であり、第2管路はPE管であり、第3管路はアルミ管である。
【0035】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫は、冷蔵室、野菜室と冷凍室を含む低温貯蔵室を有する庫体と;庫体内の釜に設けられ、隣接する低温貯蔵室を仕切るための仕切板と;冷蔵室内に設けられる給水手段と;冷凍室内に設けられる製氷機と;給水手段と製氷機とを連通する給水管路と;給水管路と給水手段を連通し、給水管路の製氷機の一端寄りの出水口が氷で詰まった場合に、給水手段と給水管路とて循環通路を形成する第4管路と、を備えることを特徴とする。
【0036】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の給水管路は、給水手段の出水口に接続し、冷蔵室と野菜室との間仕切板を貫通する第1管路と;野菜室を貫通する共に、その上端が第1管路に接続する第2管路と;第2管路に接続し、第2管路の下端が内嵌される密封スリーブと;密封スリーブに接続し、その上端には密封スリーブの外側が外嵌され、その下端が製氷機と連通する第3管路と;その一端が第1管路と連通し、他端が給水手段と連通する第4管路と、を含む。
【0037】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の第1管路は、給水手段寄りの一端には通気孔が設けられ、第4管路は、通気孔と給水手段とを連通する。
【0038】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の第4管路は、その一端が通気孔と接続し、他端が給水手段内に挿入される。
【0039】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の第4管路は、傾斜状であり、且つ第4管路の両端の傾斜度が異なる。
【0040】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫において、第4管路内の水流の方向に沿って、第4管路の第1管路寄りの一端と、第1管路との距離が徐々に増大され、第4管路の給水手段寄りの一端と、給水手段との距離が徐々に減少される。
【0041】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫において、第4管路と第1管路は一体化した構造である。
【0042】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の給水手段は、水タンクと、フィルタエレメントと、水ポンプと、水タンクキャップとを備え、フィルタエレメントは水タンク内に位置し、フィルタエレメントの出水口は水ポンプの入水口と接続し、水ポンプの出水口は第1管路と接続し;水タンクキャップが水タンクの上部開口部に設けられ、第4管路の第1管路から離れる一側は、水タンクキャップを貫通する。
【0043】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の第4管路は、水タンク寄りの一端には、水タンクキャップに当接するストッパリブが設けられる。
【0044】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の第4管路は、水タンクキャップを貫通する一端が、フィルタエレメントの水ポンプから離れた他側に位置する。
【0045】
本開示の技術案をより明確的に説明するため、以下、実施例に必要な図面を簡単に説明する。言うまでもなく、当業者であれば、格別創意を要することなく、これらの図面に基づく他の図面を得られる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫の全体概略図である。
図2】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫の正面図である。
図3図2のA-Aに沿った断面図である。
図4】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における仕切板と製氷機との組立概略図である。
図5】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における仕切板と製氷機との分解概略図である。
図6】例示的な製氷機の注水の機械的制御構造の概略図である。
図7】例示的な製氷機の注水の機械的制御構造の概略的変化図である。
図8】例示的な製氷機の注水の磁気感応スイッチ的制御構造の概略図である。
図9】例示的な製氷機の注水の磁気感応スイッチ的制御構造の概略的変化図である。
図10】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における仕切板と製氷機との組立の上面図である。
図11図10のB-Bに沿った断面図である。
図12】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における仕切板の底面図である。
図13図12のC-Cに沿った断面図である。
図14図13のC部拡大図である。
図15】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における製氷皿と磁石との組立の上面図である。
図16】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における製氷皿と磁石との組立平面図である。
図17図16のE-Eに沿った断面図である。
図18】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における仕切板の構造図である。
図19】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における赤外線センサの構造図である。
図20図3のB部拡大図である。
図21】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における製氷機の取り付け概略図である。
図22】本出願の実施例に係る製氷機の離氷制御方法のフローチャートである。
図23】本出願の実施例に係る製氷機の離氷制御方法におけるS300の1つの詳細なフローチャートである。
図24】本出願の実施例に係る製氷機の離氷制御方法におけるS300の他の1つの詳細なフローチャートである。
図25】本出願の実施例に係る製氷機の離氷制御方法におけるS300のさらに他の1つの詳細なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0047】
当業者が本開示に係る技術案をより良く理解するため、以下、本開示の実施例における図面を参照して、本開示の実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。無論、ここに記載した実施例はあくまで本開示の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではないと理解されるべきである。本開示における実施例に基づき、当業者が格別創意がなく容易に想到できる他のすべての実施例は、本開示の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【0048】
本開示の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示された方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本開示の説明の便宜又は説明の簡略化を図るためのものであり、言及された装置又は素子が特定の方位を有したり、特定の方位で構造又は操作されたりする必要があることを明示又は暗示するものではなく、従って本開示を限定するものと理解されるべきでないことを理解されたい。
【0049】
さらに、「第一」、「第二」という用語は説明の目的のみに用いられ、相対的な重要性を明示又は暗示している、若しくは指示された技術的特徴の数を暗黙的に示すと理解されるべきでない。従って、「第一」、「第二」で限定されている特徴は、一つ又は複数の該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。さらに、本開示で使用される「備える」又は「有する」などの用語は、明細書に開示された特徴、数字、工程、機能、複数の構成要素又はそれらの組み合わせの存在を示すことを意図しており、より多くの又はより少ない特徴、数字、ステップ、機能、複数の構成要素又はそれらの組み合わせも同様に使用可能であると理解されたい。
【0050】
図1は本開示の一つの実施例に係る冷蔵庫の全体構造概略図であり、図2は本開示の一つの実施例に係る冷蔵庫の正面を示す図である。
【0051】
図1図2に示すように、本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫は、低温貯蔵室を有する庫体10と、隣接する低温貯蔵室を仕切る仕切板1とを備え、低温貯蔵室は冷蔵室20と、野菜室30と、冷凍室40とを含み、冷蔵室20は食品を冷蔵状態に、野菜室30は緑葉の食材を適温に、冷凍室40は食品を冷凍状態に保持できる。冷蔵室20が野菜室30の上側に形成されてもよく、野菜室30が冷凍室40の上側に形成されてもよい。
【0052】
仕切板1は、冷蔵室20と、野菜室30と、冷凍室40とを仕切るものであり、即ち、食品の収納を容易にするために、冷蔵室20と野菜室30との間には仕切板1が設けられ、
【0053】
野菜室30と冷凍室40との間には仕切板1が設けられている。
【0054】
図3に示すように、冷蔵庫は、冷蔵室20内に設けられる給水手段と、冷凍室40内に設けられ、給水手段に接続される製氷機14とをさらに備える。給水手段は、製氷機14で水を氷塊になり易くするように、製氷機14に水を供給するために用いられる。冷凍室40内には、製氷機14に冷却量を供給するための送風口13が製氷機14に近接して設けられており、即ち、製氷機14による製氷を容易にするように、製氷機14のために独立した送風口が設けられ、製氷機14に冷却源を提供する。
【0055】
図4図5に示すように、製氷機14は、製氷機支持具18と、製氷皿及び貯氷箱15とを備え、製氷皿は、製氷皿支持体22と、製氷皿23と、離氷モータ19とを含み、製氷機支持具18は、製氷機14を仕切板1に固定するように仕切板1に取り付けられ;製氷皿支持体22は製氷機支持具18内に着脱可能に取り付けられ、製氷皿23は製氷皿支持体22内に取り付け固定される、即ち、製氷機支持具18は製氷皿支持体22の載置に用いられ、製氷皿支持体22は製氷皿23の載置に用いられ、製氷皿支持体22と製氷皿23とが製氷機支持具18内で前後に移動可能である。使用者が製氷皿23を取り出す場合、製氷皿支持体22を前方に引き出して製氷機支持具18から取り出せばよく、使用者による製氷皿23の清掃が便利であり;使用者が製氷皿支持体22を戻す場合、製氷皿支持体22を後方に押し込んで製氷機支持具18内に取り付けばよく、製氷皿23に水を注入すると、冷凍室40内の冷却量により氷塊が生成される。
【0056】
製氷皿23で製氷する際に、製氷皿への注水を精密に制御する必要があり、従来の製氷機における製氷皿への注水制御の一般的な制御方法としては、機械的制御方法と磁気感応スイッチ制御方法がある。図6図7に示すように、機械的制御方法では、製氷機がフレーム01と、モータ02と、検氷レバー03と、板状ストッパ04と、製氷皿05とを含み、板状ストッパ04は、製氷皿05内に取り付けられ、製氷皿05が所定位置に取り付けられると、板状ストッパ04を水平状態になるように連動回転し、フレーム01に取り付けられるモータ02が設定のプログラムに応じて定期的に検氷レバー03を駆動し正常回転させ、貯氷箱の貯氷量を検知し、その貯氷量により注水継続及び製氷皿の反転・離氷の要否を検知し;製氷皿05が取り出されると、板状ストッパ04は、製氷皿05の構造による規制がないため、重力で自由回転落下し、検氷レバー03の回転移動が規制され、フィードバックする信号は注水不要である。しかし、板状ストッパ04の回転軸が氷結していると、製氷皿05が取り出された後でも、板状ストッパ04が重力により所定位置に回転できないため、検氷レバー03の更なる下降を規制できず、フィードバックする信号は注水継続可となり、貯氷箱内に注水され氷結することになってしまう。使用者からの苦情の一因となる。
【0057】
図8図9に示すように、磁気感応スイッチ制御方法では、製氷機がフレーム01と、ノブ06と、検氷レバー03と製氷皿05とを含み、フレーム01には磁気感応スイッチが設けられ、ノブ06には磁石が設けられ、製氷皿05が所定位置に取り付けられると、ノブ06が水平に回転され、位置を規制すると共に磁気感応スイッチと感応して、注水、検氷、離氷が正常に実行され;製氷皿が取り出されると、ノブ06が時計回りに90度回転され、磁気感応スイッチがオフとなり、注水が停止される。しかし、製氷皿05を取り出して洗浄するとき、長期間の使用で摩耗されるが故にノブが緩くなり、垂直方向ではなく、水平位置に落下し、貯氷箱内に注水して氷結する恐れがあるため、使用者から苦情の一因となる。また、製氷皿洗浄完了後、使用者がノブ00606を水平に回して忘れると、フィードバックする信号は製氷皿が取り出されたとなり、正常に注水、製氷できなくなる。
【0058】
しかし、本実施例では、製氷機は、新たな磁気感応スイッチの取り付け方法を工夫したものであり、図10図11に示すように、製氷機14は、さらに、磁石26と磁気感応スイッチ17とを備え、磁石26が製氷皿支持体22上に設けられ、磁気感応スイッチ17が仕切板1の底部に設けられ、対応して設けられた磁石26と磁気感応スイッチ17とは、互いに感応し、協働して製氷皿23が取り出されるか否かを検知して、注水停止の要否を判断する。これにより、一連の注水・製氷動作が正確に完了させ得るため、信頼性が高い。
【0059】
具体的には、磁石26が製氷皿支持体22に設けられ、磁気感応スイッチ17が仕切板1の底部に固定して設けられ、磁気感応スイッチ17と磁石26とは、協働して製氷皿への注水が必要か否かを検知できる。具体的には、図12図13図14に示すように、仕切板1の底部には第1凹溝101が設けられ、磁気感応スイッチ17上にはスイッチカバー171が設けられ、スイッチカバー171の両端にはそれぞれ第1係止溝172と第2係止溝173が設けられ、第1凹溝101の開口部にはそれぞれ第1係止具102と第2係止具103が設けられ、第1係止溝172と第1係止具102とが係合し、第2係止溝173と第2係止具103とが係合し、こうして、磁気感応スイッチ17が磁石26の位置を検知するように第1凹溝101内に取り付け固定される。このように、磁気感応スイッチ17は取り外し可能であり、メンテナンス性が高い。
【0060】
図15図16及び図17に示すように、製氷皿支持体22の側壁には、取付溝が第1凹溝101に対応して設けられ、磁石26がこの取付溝に係止され、よって、磁石26が製氷皿支持体22上に取り付け固定され、製氷皿支持体22と共に取り付けられる又は取り出される。
【0061】
本実施例では、仕切板1には、製氷皿の上方に位置する入水口が設けられる、即ち、該入水口は製氷皿に対応して設けられる。この入水口から製氷皿に注水して、一連の注水・製氷動作を完成する。磁気感応スイッチ17が位置する第1凹溝101がこの入水口に近接するため、第1凹溝101と取付溝とが上下に対応して設けられ、こうして、磁気感応スイッチ17と磁石26とが正対するように配置され、製氷皿が所定位置に取り付けられると、磁石26が磁気感応スイッチ17と正対するようになることが保証される。
【0062】
本実施例では、製氷機14は、さらにコントローラを備え、注水開始/停止信号をコントローラにフィードバックするように、磁気感応スイッチ17は磁石26と協働して製氷皿の位置を検知する。即ち、製氷皿が所定位置に取り付けられると、磁石26が磁気感応スイッチ17に正対し、磁気感応スイッチ17が磁石26に感応した後、オフ状態となり、注水継続信号をコントローラにフィードバックして、注水、製氷、検氷動作を正常に実行させ;製氷皿が取り出されると、これに伴い磁石26も取り出されるので、磁気感応スイッチ17は磁石26に感応できず、閉状態となり、注水停止信号をコントローラにフィードバックして、製氷皿への注水を停止させる。
【0063】
本出願に係る製氷機付き冷蔵庫は、磁気感応スイッチ17を仕切板1の底面に取り付け固定し、磁石26を製氷皿支持体22の側壁に取り付け、製氷皿支持体22と共に取り付けられる又は取り出されることにより、製氷皿支持体22が製氷機支持具18の上にスライドして所定位置に取り付けられると、磁石26が磁気感応スイッチ17に正対するとなり、磁気感応スイッチ17が磁石26に感応した後、オフ状態となり、注水継続信号をフィードバックし、注水、製氷、検氷動作が正常に実行され;製氷皿支持体22が製氷機支持具18の上にスライドして取り出されると、これに伴い磁石26が取り出され、磁気感応スイッチ17は磁石26に感応できず、閉状態となり、注水停止信号をフィードバックし、製氷皿23内への注水が直ちに停止される。こうして、磁気感応スイッチ17と磁石26とを介して、製氷皿支持体22と製氷皿23が所定位置に取り付けられるかどうかを正確に判断して、一連の注水・製氷動作が正確に完了でき、製氷皿23が取り出された後でも製氷皿23に注水することが回避され、干渉要素が少なく信頼性が高く、製氷機の注水制御の精確度が大幅に向上される。
【0064】
製氷皿23は、複数の製氷セルを含み、複数の製氷セル同士が互いに連通しており、給水手段から送られる水は、一つの製氷セルに注入されると、各製氷セル同士間の連通口を通って製氷皿全体に充満する。
【0065】
製氷皿23と接続して製氷皿23を反転させるための離氷モータ19が、製氷機支持具18の一端に設けられている。製氷皿23が水を氷塊にした後、離氷モータ19は、製氷皿23を反転させ、製氷皿23内の氷塊を貯氷箱15内に反転落下させ、その後、製氷皿23を反転復帰させて製氷を継続し、これらの動作は、貯氷箱15内の氷塊が満杯になるまで繰り返される。
【0066】
製氷機14は、仕切板1の底部に取り付けられ、製氷皿23内の氷塊の温度を検出して、製氷皿23内に氷塊が生成されるか否か、及び、離氷を実行するか否かを判断するための赤外線センサ16をさらに備えている。赤外線センサ16は、製氷皿23内の温度が低い温度に維持され続けていることを検知すると、製氷皿23内に氷塊が成形されたとして、製氷皿23を反転させて製氷皿23内の氷塊を貯氷箱15内に貯めるように、離氷モータ19を制御する。
【0067】
図18図19に示すように、仕切板1の底部には第2凹溝104が設けられ、第2凹溝104内には第3係止具105が設けられ、赤外線センサ16上に第3係止具105に対応する取付孔161が設けられており、赤外線センサ16を取り付ける際に、取付孔161と第3係止具105とが適合するように赤外線センサ16を第2凹溝104内に取り付け、第3係止具105により赤外線センサ16を固定する。
【0068】
第2凹溝104内には、さらに赤外線センサ16に接続される回路端子が設けられ、回路端子に接続される回路は、赤外線センサ16に電力を供給するように仕切板1の内部に配置され;赤外線センサ16の赤外線プローブは、製氷皿23内の水や氷の温度を精確に検出できるように、製氷皿23に向けられる。前記冷蔵庫は、さらに、それぞれ赤外線センサ16、離氷モータ19に接続されるコントローラを備え、コントローラは、製氷皿23への注水を制御し;赤外線センサが検出した温度及び製氷時間を取得し、赤外線センサが検出した温度及び製氷時間に応じて製氷が完了したか否かを判定し、製氷が完了する場合、離氷動作を実行するように離氷モータ19を制御し;製氷が完了しない場合、製氷動作を継続するように離氷モータ19を制御するように配置されている。
【0069】
コントローラによる製氷皿への注水プロセスは、以下の通りである。
1.電源投入後の最初の製氷サイクルには注水はせず、それ以外の場合には、離氷過程終了後に給水ポンプが通電され注水過程が開始される。
2.注水時間が6sを超えると、給水ポンプは断電され、注水を停止して水を均一に分布させる(初期化)。
3.注水後4分間内で、赤外線センサの検知した温度が注水前よりも温度上昇分が3℃未満であれば、注水故障とする。注水故障は、警報が出されないが、照合すればよい。コントローラが赤外線センサの検出した温度及び製氷時間に応じて離氷を制御するプロセスは、以下の通りである。
1)製氷時間がtZB≧80 min (注水故障時、製氷時間がtZB≧180 min)、赤外線センサの検出した温度Tice≦-12℃の場合、離氷モータが作動して離氷動作を実行するように、コントローラによって制御される。
2)赤外線センサの検出した温度Tice≦-20℃で、且つ、30min (注水故障時、180 min持続する)持続した場合、離氷モータが作動して離氷動作を実行するように、コントローラによって制御される。
3)赤外線センサが故障した時、冷凍室内の温度を検出し、冷凍室内のセンサが検出した温度Tfe≦-12℃で、且つ、200min持続した場合、離氷モータが作動して離氷動作を実行するように、コントローラによって制御される。
【0070】
製氷機の製氷皿内の水や氷の温度を赤外線センサにより直接検知し、製氷の現状を正確に判断し、それから、コントローラは設定のプログラムに応じて判断を行い、製氷機の注水機能や離氷機能を精確に制御し、従来の単なる時間制御による製氷に比べて極めて優れており、製氷が成功しないままの離氷による庫内氷塊の生成を回避し、製氷効率を大きく向上させる。
【0071】
製氷機14は、取っ手24とノブ25をさらに備える。取っ手24が、製氷皿支持体22の離氷モータ19から離れた一端に設けられ、且つ取っ手24が製氷機支持具18の端面と同一平面内に位置する。使用者がこの取っ手24によって、製氷皿支持体22を取り出すことができるため、使用者の力が入れ易くなる。また、取っ手24は、使用者が製氷皿支持体22を取り出し易くする他、離氷過程中に製氷皿支持体22が製氷機14から押し出されることも防止できる。
【0072】
製氷機支持具18の一端には、取っ手24と製氷機支持具18とを回転してロックするか又はアンロックするためのノブ25が設けられる。即ち、ノブ25が製氷機支持具18の端面に回転可能に取り付けられ、使用者がノブ25を回すと、製氷皿支持体22と製氷機支持具18とがロックされ、離氷過程中に製氷皿支持体22が製氷機14から押し出されることをより防止することができ;使用者がノブ25を他の1つの方向に回すと、製氷皿支持体22と製氷機支持具18とがアンロックされ、使用者が製氷皿23を容易に取り出すことができる。
【0073】
このように、使用者が製氷皿23を清掃したい場合には、まず、ノブ25を回して、製氷皿支持体22と製氷機支持具18とをアンロックし、その後、取っ手24によって製氷機支持具18から製氷皿支持体22を前方に取り出し、磁石26と磁気感応スイッチ17とが協働して製氷皿23が取り出されたことを検知すると、給水手段を制御して注水を停止させ、製氷皿23を洗浄し;製氷皿23の洗浄が完了後、まず、製氷皿支持体22を後方へ押して製氷機支持具18内に戻させ、そして、ノブ25を回して、製氷皿支持体22と製氷機支持具18とをロックし;磁石26と磁気感応スイッチ17とが協働して製氷皿23が押し戻されたことを検知すると、給水手段を制御して注水させ、製氷を継続する。
【0074】
製氷機14は、さらに、離氷モータ19上に設けられて、貯氷箱15内の氷塊が満杯になるか否かを検知するための検氷レバー21を備える。検氷レバー21は検氷軸に連動され上方から下降することで貯氷箱15内の氷塊を検知し、貯氷箱15内が満氷の場合、検氷レバー21の下降角度が小さく;一方、貯氷箱15内に氷が無い又は不足している場合には、検氷レバー21の下降角度が大きく、即ち、検氷レバー21の下降角度の変化により氷の多少を判定する。検氷レバーが貯氷箱15内が満氷と判定すると、貯氷箱15内の氷が溢れないように給水手段を制御して注水を停止させ;検氷レバーが貯氷箱15内の氷が満杯でないと判定すると、給水手段を制御して注水させ、製氷、離氷を継続させる。
【0075】
図20に示すように、給水手段は、冷蔵室20内に設けられた水タンク2と、フィルタエレメント3と、水ポンプ7と、給水管とを有し、水タンク2の上部開口部には水タンク2を覆うための水タンクキャップ5が設けられている。水タンクキャップ5は、水タンク2の開口部を覆っており、使用者が水を加えるときに、水タンクキャップ5を後方に押して水タンク2の入水口を露出させればよく、使用者が容易に水を加え得る。また、水タンク2の開口部には、水タンクキャップ5と水タンク2とを密封して水タンク2からの漏水を防止するためのシールテープ4が設けられている。
【0076】
水タンク2内の水を濾過するためのフィルタエレメント3は、水タンク2内において、回転により水タンクキャップ5に係着される、即ち、水タンク2内の水は、フィルタエレメント3によって濾過され、フィルタエレメントの出水口から水位タンク2外に流出される。濾過された水を汲み出すための水ポンプ7の入水口は、フィルタエレメントの出水口に接続され;水ポンプ7の出水口は給水管の一端に接続され、給水管の他端には製氷皿23が接続され、即ち、水ポンプ7により汲み出された水は、給水管を介して製氷皿23に送られ、製氷に用いる。
【0077】
フィルタエレメントの出水口と水ポンプ7の入水口とを接続し易くするため、水ポンプ7の入水口とフィルタエレメントの出水口との間には入水用ゴム管が接続される。硬質の水ポンプの入水口とフィルタエレメントの出水口との直接的な接続を回避するため、軟質の入水用ゴム管を用いて硬質の水ポンプの入水口とフィルタエレメントの出水口と接続する。
【0078】
給水管は、出水用ゴム管8と、出水用PE管9と、出水用アルミ管12とを含む。出水用ゴム管8の一端が水ポンプ7の出水口に接続される、即ち、軟質の出水用ゴム管8が硬質の水ポンプ7の出水口に接続される。出水用ゴム管8の他端が出水用PE管9の一端に接続され、出水用PE管9の他端が出水用アルミ管12の一端に接続され、出水用アルミ管12の他端が製氷皿23に挿入され、これにより、水タンク2内の水はフィルタエレメント3で濾過された後、水ポンプ7で汲み出され、さらに出水用ゴム管8と、出水用PE管9と出水用アルミ管12を通って製氷皿23に流れる。また、出水用PE管9と出水用アルミ管12との間には、両者の間の接続部位を密封して水の流通性を確保するための密封スリーブ11が接続される。
【0079】
本実施例では、給水管は冷蔵室20、野菜室30、冷凍室40を順に経由し、且つ、庫体10内の風路の外に位置し、これにより、給水管内の水が比較的冷たい環境で氷結することを回避し、水タンク2内の水が製氷皿23内に順調に注入されることが保証される。
【0080】
本出願の実施例に係る冷蔵庫における製氷動作の原理は、以下の通りである。
【0081】
水タンクが冷蔵庫の冷蔵室内に設けられ、冷蔵庫の製氷機能がオンになると、水ポンプが作動して、濾過された水を水タンクから汲み出し、また、給水管を通じて水を製氷皿内に注入し;製氷皿内の水が冷凍室の送風口の冷却量により氷になり;仕切板上の赤外線センサは、検知した温度により製氷が完了したか否かを判定し、製氷が完了する場合、モータ製氷皿を反転するように離氷モータを動作制御し、製氷皿内の氷を貯氷箱内に貯蔵させ、そして離氷モータにより製氷皿を反転復帰させて製氷を継続し;一回の製氷が終了したら、製氷皿を洗浄する必要がある場合、使用者がノブを時計回りに90°回転し、製氷皿支持体と製氷機支持具とをアンロックし、また、製氷皿支持体を取っ手によって前方に引いて、製氷皿支持体と製氷皿を冷蔵庫内から取り出して洗浄する。製氷皿支持体が前方に引かれる時、製氷皿支持体上の磁石と仕切板上の磁気感応スイッチが協働して製氷皿支持体が取り出されたと検知すると、注水を停止するように給水手段を動作制御し;使用者は製氷皿を洗浄した後、取っ手によって製氷皿支持体を後方に押し、製氷皿支持体を製氷機支持具内に取り付け、そして、ノブを反時計回りに90°回転し、製氷皿支持体と製氷機支持具とをロックし;製氷皿支持体上の磁石と仕切板上の磁気感応スイッチが協働して製氷皿が復帰したことを検知すると、注水を開始するように給水手段を動作制御して製氷を継続する。
【0082】
この冷蔵庫は、製氷皿支持体と製氷機支持具の着脱可能な連結により、製氷皿の取り外しを具現しており、構造が簡単で操作がし易い。また、製氷皿支持体上の磁石と仕切板上の磁気感応スイッチの協働により製氷皿が取り出されたか否かを検知して、注水を停止するか否かを判断することにより、注水の精確な制御が実現され、製氷皿が取り出された後でも製氷皿に注水されて製氷される氷塊が不規則になることが回避される。
【0083】
上述した実施例に係る製氷機付き冷蔵庫に基づき、本発明の実施例は製氷機の取り付け方法をさらに提供する。
【0084】
図21に示すように、冷蔵庫に製氷機を取り付ける場合、まず、製氷機支持具18と、製氷皿支持体22と、製氷皿23と、離氷モータ19と、貯氷箱15と、磁石26と、取っ手24と、ノブ25及び検氷レバー21等の構成要素を製氷機14に組み立て;次に、仕切板1を裏返し、磁気感応スイッチ17と赤外線センサ16を仕切板1の底部の対応する凹溝に取り付け;次に、製氷機14を仕切板1の底部に取り付け、製氷機14と仕切板1とを係止具によって連結し、そして、仕切板1と製氷機14との組み立てが完了した後、後続工程の備えとして保管し;最後に、仕切板1と製氷機14とを共に庫体10内に取り付ける、具体的には、仕切板1と製氷機14の後部を冷凍室40の後部風路に支持し、仕切板1と風路との接触点を支点として破線に沿って水平方向に回転させて取り付けること、などを含む。
【0085】
従来の製氷機の取り付けの過程では、仕切板1を先に取り付け、そしてこの仕切板1に製氷機14を線体において取り付ける。冷凍室40は通常下方に位置しているので、このように取り付ける場合には、作業員が中腰で庫体10の奥側に手を入れる必要があり、製氷機の部品が小さく、視線の死角があるため、視認や取り付けが不便で、取り付け不良となったり、その速度も遅くなったりし易く、また、作業員の労力も大きく費やされる。
本実施例では、まず、野菜室30と冷凍室40との間の仕切板1を発泡させ、次に、製氷機14を仕切板1に取り付け、最後に、生産ラインにおいて、組み立て済みの製氷機14を仕切板1と共に冷蔵庫の冷凍室40内に取り付ける。この取り付け方法は、生産ライン以外で仕切板1と製氷機14とを先に組み立てる方式を採用することにより、製氷機14の全ての取り付けプロセスを、非移動の生産ラインで行うことができ、移動する線体及び冷蔵庫の庫体での作業時に存する。作業スペースが限られ、便利で、視線範囲の狭小化による取り付け不良などを回避でき、作業員は生産ラインにおいて冷蔵庫に一体化した仕切板と製氷機を組み込むだけでよく、これにより、作業員の取り付け作業が簡素化され、作業中に発生する問題が減少されるため、作業員の作業効率が向上され、視線の死角が少なくなり、作業員の体力が節約され、取り付けの品質も向上される。
【0086】
本実施例では、製氷機付き冷蔵庫を取り付ける時、まず、給水手段を組み立てる、即ち、水タンク2、フィルタエレメント3、水タンクキャップ5等を組み立て、給水手段の全体を引き出して給水又は取り外し可能にし;次に、水ポンプ7を入水用ゴム管6、出水用ゴム管8に接続し、水ポンプ7を冷蔵室20と野菜室30との間の仕切板上に取り付け、出水用ゴム管8を出水用PE管9に接続し、出水用PE管9に密封スリーブ11を介在させて出水用アルミ管12に接続し;さらに、上述した実施例の如く、製氷機14を取り付ける。これにより、生産ラインにおける作業員の煩雑な取り付け作業を簡素化し、取り付けの品質を確保し、取り付けの効率も向上させる。
【0087】
製氷機が取り付けられた後、本出願の実施例は、製氷機の注水制御方法をさらに提供する。この製氷機の注水制御方法は、磁気感応スイッチ17を冷凍室内の仕切板1の底部に取り付け固定し、製氷皿支持体22と製氷皿23が所定位置に取り付けられた時、磁石26が磁気感応スイッチ17に正対するように、磁石26を製氷皿支持体22の側壁に取り付け固定する工程と;磁気感応スイッチ17が磁石26に感応できるか否かをリアルタイムにモニタリングする工程と;磁気感応スイッチ17が磁石26に感応する場合、製氷皿が所定位置に取り付けられたとし、感磁スイッチ17を制御してオフ信号を発生させ、このオフ信号をコントローラに送信し、コントローラがこのオフ信号に応じて製氷皿への注水継続するように制御し、一連の注水・製氷動作を完了する工程と;磁気感応感応スイッチ17が磁石26に感応しない場合、製氷皿が取り出されたとし、磁気感応スイッチ17を制御して閉信号を発生させ、このオフ信号をコントローラに送信し、コントローラはこの閉信号に応じて製氷皿の注水を停止するように制御し、製氷皿の取り出し後の継続注水による貯氷箱15内の氷塊の過成長を回避する工程と、を含む。
【0088】
本出願は、磁気スイッチ17と磁石26により、製氷皿が所定位置に取り付けられたかどうかを正確に判断して、一連の注水・製氷動作を正確に完了できるため、製氷皿の取り出し後の継続注水を回避し、且つ干渉要素が少なく信頼性が高く、製氷機の注水制御の精確度を大幅に向上される。
【0089】
製氷皿に注水した後、製氷皿23内の水が冷凍室40の冷却量により氷結し、製氷が完了後、離氷操作を行う必要があり、本出願の実施例は、さらに、製氷機の離氷制御方法を提供する。
【0090】
図22に示すように、本出願の実施例に係る製氷機の離氷制御方法は、以下の工程を有する。
S100:赤外線センサにより製氷皿内の氷塊の温度を検知する。
本実施例では、赤外線センサは、野菜室と冷凍室との間の仕切板の底部に取り付けられ、製氷皿内の水や氷の温度をリアルタイムに検知するために用いられる。
S200:赤外線センサが検知した温度及び製氷時間を取得する。
赤外線センサは、製氷皿内の水や氷の温度を検知した後、それをコントローラに送信し、コントローラは該温度情報を受信する。また、コントローラは製氷機の製氷時間を取得し、この製氷時間tZBの値は、以下の規則で取得される:
1) 除霜状態では、製氷時間tZBはカウントされない。
2)製氷機が製氷を開始した後(例えば、10分の電源投入毎に)、赤外線センサが検出した温度を取得し、赤外線センサが検出した温度が第2所定温度(例えばTice≦-3℃)に達すると、製氷時間tZBは0からカウントを開始し;Tice>-1℃であると、製氷時間tZBをクリアする。
3) 製氷機がオンで氷が満杯でない時、冷凍開始/停止温度が-21℃より低い場合、製氷時間tZBは設定値に応じて制御し;それ以外の場合、製氷時間tZBは-21℃の設定値に制御する。
S300:赤外線センサが検知した温度及び製氷時間に応じ、離氷モータが離氷動作を実行するか否かを判断する。
【0091】
コントローラは、赤外線センサが検知した温度及び製氷時間を取得した後、設定されたプログラムに従い判断して、離氷機能を実行するように製氷機を制御する。この判断のプログラムは、図23に示す通りである。
S301:製氷時間が第1所定時間を超えるか否かを判断する。
S302:製氷時間が第1所定時間を超えた場合、赤外線センサが検出した温度が第1所定温度に達したか否かを判断する。
S303:赤外線センサが検出した温度が第1所定温度に達した場合、離氷動作を実行するように離氷モータを制御する。
【0092】
コントローラは、取得した製氷時間tZBが第1所定時間(例えば80min、注水故障時は180 min )を超えた後に、赤外線センサが検出した温度Ticeを取得し、赤外線センサが検出した温度Ticeが第1所定温度(例えば、-12℃)に達した場合、製氷皿内の氷塊が生成されたと判定し、離氷動作を実行するように製氷機を制御する。
図24に示すように、この判断のプログラムは、さらに、以下の通りであってもよい。
S311:赤外線センサが検出した温度が第3所定温度に達したか否かを判断する。
S312:赤外線センサが検出した温度が第3所定温度に達した場合、温度の継続時間を記録する。
S313:温度の継続時間が第2所定時間に達したか否かを判断する。
S314:温度の継続時間が第2所定時間に達した場合、離氷モータを制御して離氷動作を実行させる。
【0093】
コントローラは、取得した赤外線センサが検出した温度が第3所定温度(例えば、-20℃)に達した場合、その温度の継続時間の記録を開始し、温度の継続時間が第2所定時間(例えば30min、注水故障時は180 min)に達したか否かを判断し、該温度の継続時間が第2所定時間に達した場合、製氷皿の氷塊が生成されたと判定し、製氷機を制御して離氷動作を実行させる。言い換えれば、製氷皿内の水や氷の温度が一定値に達した後、その温度が長時間に亘って大きく変化しないと、製氷皿内の氷塊が生成されたと言える。
【0094】
また、この判断のプログラムはさらに、図25に示す通りであってもよい。
S321:製氷機が位置する低温貯蔵室の温度を取得する。
S322:低温貯蔵室の温度が第4所定温度に達したか否かを判断する。
S323:低温貯蔵室の温度が第4所定温度に達した場合、温度の継続時間を記録する。
S324:温度の継続時間が第3所定時間に達したか否かを判断する。
S325:温度の継続時間が第3所定時間に達した場合、離氷モータを制御して離氷動作を実行させる。
【0095】
仕切板に設けられた赤外線センサは故障してしまう可能性があるが、赤外線センサが故障した場合、製氷機が位置する冷凍室の温度によって製氷が完了したか否かを判定することができる。即ち、冷凍室の温度を取得し、冷凍室の温度が第4所定温度(0例えば、-12℃)に達した場合、冷凍室の温度の継続時間の記録を開始し、温度の継続時間が第3所定時間(例えば、200 min )に達したか否かを判断し、この温度の継続時間が第3所定時間に達した場合、製氷皿の氷塊が生成されたと判定し、製氷機を制御して離氷動作を実行させる。
【0096】
本出願の実施例に係る製氷機の離氷制御方法は、赤外線センサにより製氷皿内の水や氷の温度を直接検知し、その温度で製氷の現状を正確に判断し、検知度も高く、氷塊の完全な成型を確保できるため、製氷機による離氷機能を精度良く制御して、これにより、製氷が成功しないままの離氷による庫内氷塊の過成長を回避し、製氷効率を大きく向上させる。
【0097】
なお、本明細書において、「備える」、「含む」又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含を包含することを意図しており、その結果、一連の要素を含む回路構造、物品、又は装置は、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素も含み、又はそのような回路構造、物品、又は装置に固有の要素も含む。「……を含む」という語句によって定義される要素は、これ以上の限定がない限り、その要素を含む回路構成、物品、又は装置における、さらなる同じ要素の存在を排除するものではない。
【0098】
本明細書の記載考慮し、本発明の開示の実施を考慮した当業者は、本出願の他の実施形態を容易に想到するであろう。本出願は、本発明の任意の変形、適用、又は適応的変形を包含することを意図している。これらの変形、適用、又は適応的変形は、本出願の一般的な原理に従い、且つ本出願に開示されていない当技術分野における周知の常識又は慣用技術手段を含む、本明細書及び実施例は、例示的なものであり、本出願の真の権利範囲及び精神は、特許請求の範囲の内容によって示される。
【0099】
以上に述べた本出願の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。
図1
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図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2020-06-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2020年1月20日に出願された出願番号がCN202010066347.1で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫及び製氷機の取り付け方法」である中国特許出願と、2020年1月20日に出願された出願番号がCN202010067809.1で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫及び製氷機の離氷制御方法」である中国特許出願と、2020年1月20日に出願された出願番号がCN202010067823.1で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫及び製氷機の注水制御方法」である中国特許出願と、2020年3月2日に出願された出願番号がCN202010136659.5で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫」である中国特許出願と、2020年3月2日に出願された出願番号がCN202010137740.5で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫」である中国特許出願と、2020年1月20日に出願された出願番号がCN202020130385.4で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫」である中国特許出願と、2020年1月20日に出願された出願番号がCN202020130425.5で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫」である中国特許出願と、2020年1月20日に出願された出願番号がCN202020131640.7で、発明の名称が「製氷機付き冷蔵庫」である中国特許出願とを基礎とする優先権とを主張し、その開示内容の全ては参照により本開示に組み込まれる。
【0002】
本発明の実施形態は、冷蔵庫の技術分野に関し、特に製氷機付き冷蔵庫及び製氷機の取り付け方法、離氷制御方法、注水制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
近年、生活品質の向上に伴い、冷蔵庫は人々の生活に欠かせないものになっている。冷蔵庫は冷凍作用を利用して庫内を低温状態に維持し、食品を保存できるだけでなく、簡易な製氷装置を設置して製氷することもでき、氷塊に対する使用者の需要が極めて満たされる。従来の冷蔵庫に適用される製氷装置は、一般的に順次に接続する水タンクと、水ポンプと、導水機構及び製氷機を備え、水タンク及び水ポンプは冷蔵室内に設けられ、製氷機は冷凍室内に設けられ、導水機構は、水タンク内の水を製氷機内に送入して製氷するように、水ポンプと製氷機とを連通する。市販の冷蔵庫における製氷機は、製氷する時に、製氷時間を制御することにより製氷完了の有無を決定するものが多く、即ち、製氷機が製氷皿に注水を開始した時間から現在までの製氷積算時間を記録し、製氷積算時間が所定の時間に達したか否かを判断し、製氷積算時間が所定の時間に達した場合、製氷が完了したと判定し;製氷積算時間が所定の時間に達していない場合、製氷が完了していないと判定する
【0004】
しかしながら、製氷機の主要部品である製氷皿は、清潔に保つために、常に洗浄する必要があり、現在では製氷皿が取り外しできない場合が多く、或いは取り外しが比較的に複雑であり、製氷駆動装置を取り外してから製氷皿を取り外すこともあり、このような操作が複雑で不便である。扉を頻繁に開閉する冷蔵庫にとって、扉の頻繁な開閉が故に庫内の温度が不安定になるので、このような状況で製氷時間によって製氷完了の有無を決定すると、離氷する時に製氷皿内の氷塊が氷水混合物のままとなり、離氷した後に庫内の氷塊が塊になってしまうことがあり、製氷効率が低下される。機械的な制御手段で製氷機の注水を制御する時、使用回数の増加に伴い部品が摩耗し易くなり;又は使用中に、部品が氷結して引っかかり、注水制御が効かなくなる場合がある。例えば、製氷機が製氷皿の取り外しを検知しないまま製氷機に注水を継続すると、水が貯氷箱に流入し、使用者に問題をもたらしたりする。従来では、製氷機の注水を制御する一般的な制御手段は、機械的な制御手段である。製氷皿が所定位置に取り付けられると、注水スイッチをオンに連動して、水タンク内の水が導水機構を介して製氷機の製氷皿内に注入されるように制御し;製氷皿が取り外されると、注水スイッチをオフに連動して、製氷機の製氷皿内への注水を停止する。製氷機内は製氷のために温度が低い場合が多く、こうして、製氷機内へ注水するための給水管路が製氷機内の冷気の影響で氷結し易く、給水管路を閉塞されるようになり、再注水してシステムが初めて管路の閉塞を検出できる。管路が閉塞される場合、注入された水が管路の頂部の通気孔から溢出し、冷蔵室内に流入してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、製氷機付き冷蔵庫及び製氷機の取り付け方法、製氷機の離氷制御方法、製氷機の注水制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫は、冷蔵室と冷凍室とを含む低温貯蔵室を有する庫体と;庫体内の釜に設けられ、低温貯蔵室を仕切るための仕切板と、冷蔵室内に設けられる給水手段と;冷凍室内に設けられ、給水手段に接続する製氷機と、を備え;製氷機は、仕切板に設けられる製氷機支持具と;製氷機支持具内に着脱可能に取り付けられる製氷皿支持体と;製氷皿支持体内に取り付け固定される製氷皿と;製氷機支持具の一端に設けられ、製氷皿を反転させるための離氷モータと;製氷皿の下方に設けられる貯氷箱と;製氷皿支持体に設けられる磁石と;仕切板の底部に設けられ、磁石と協働して製氷皿の取り外しを検知するための磁気感応スイッチとを含む、ことを特徴とする。
【0007】
第一実施形態に係る冷蔵庫の製氷機は、さらに、仕切板の底部に取り付けられ、製氷皿内の氷塊の温度を検知するための赤外線センサと;製氷皿支持体の一端に設けられ、製氷皿の取り外しを易くするように、製氷機支持具の端面と同一平面内に位置する取っ手と;取っ手と製氷機支持具とを回転してロックするか又はアンロックするように、製氷機支持具の一端に設けられるノブと;離氷モータに設けられ、貯氷箱内の氷塊が満杯になるか否かを検知するための検氷レバーと、を含む。
【0008】
第一実施形態に係る冷蔵庫の冷凍室内には、製氷皿に冷却量を供給するための送風口が製氷皿に近接して設けられ;
第一実施形態に係る冷蔵庫の給水手段は、冷蔵室内に設けられる水タンクと;水タンク内に位置し、水タンク内の水を濾過するためのフィルタエレメントと;フィルタエレメントの出水口に接続される水ポンプと;水ポンプの出水口に接続され、水タンク内の水を製氷皿内に送入するための給水管と、を備える。水タンク内の水を汲み出すために、水ポンプの入水口とフィルタエレメントの出水口には、入水用ゴム管が接続されている。給水管は、水ポンプの出水口に接続される出水用ゴム管と;出水用ゴム管に連通する出水用PE管と;出水用PE管と製氷皿に連通するアルミ出水管と;出水用PE管と出水用アルミ管とそれぞれ接続する接続・密封スリーブと、を含む。
【0009】
第一実施形態に係る冷蔵庫の給水管は、庫体内風路の外面に設けられている。
【0010】
本発明は、さらに、第一実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫における製氷機の取り付け方法を提供する。該方法は、製氷機支持具、製氷皿支持体、製氷皿、離氷モータ、貯氷箱、磁石、取っ手、ノブ及び検氷レバーを、製氷機に組み立てる工程と;赤外線センサ、磁気感応スイッチを仕切板の底部に取り付ける工程と;製氷機を仕切板の底部に取り付ける工程と、組み立てられた仕切板と製氷機をともに庫体の冷凍室内に取り付ける工程と、を含むことを特徴とする。
【0011】
第二実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫は、低温貯蔵室を有する庫体と;庫体内の釜に設けられ、低温貯蔵室を仕切るための仕切板と;低温貯蔵室内に設けられる製氷機と、を備え;製氷機は、仕切板に設けられる製氷機支持具と、製氷機支持具内に着脱可能に取り付けられる製氷皿と、製氷機支持具の一端に設けられる離氷モータ及び製氷皿の下方に設けられる貯氷箱と;仕切板の上に配置され、製氷皿内の氷塊の温度を検知するための赤外線センサと;赤外線センサと離氷モータとそれぞれ接続するコントローラと、を含み、コントローラは、赤外線センサが検出した温度及び製氷時間を取得し、外線センサが検出した温度及び製氷時間に応じて、離氷モータが離氷動作を実行するか否かを判断するように構成される、ことを特徴とする。
【0012】
第二実施形態に係る冷蔵庫のコントローラは、さらに、製氷時間が第1所定時間を超えるか否かを判断し;製氷時間が第1所定時間を超えた場合、赤外線センサが検出した温度が第1所定温度に達したか否かを判断し;赤外線センサが検出した温度が第1所定温度に達した場合、離氷モータを制御して離氷動作を実行するように配置される。
【0013】
第二実施形態に係る冷蔵庫のコントローラは、さらに、製氷機が製氷を開始した後、赤外線センサが検出した温度を取得し、赤外線センサが検出した温度が第2所定温度に達したか否かを判断し、赤外線センサが検出した温度が第2所定温度に達した場合、製氷時間が0からの計時を開始するように配置される。
【0014】
第二実施形態に係る冷蔵庫のコントローラは、さらに、赤外線センサが検出した温度が第3所定温度に達したか否かを判断し、赤外線センサが検出した温度が第3所定温度に達した場合、温度の継続時間を記録し;温度の継続時間が第2所定時間に達したか否かを判断し;温度の継続時間が第2所定時間に達した場合、離氷モータを制御して離氷動作を実行するように配置される。
【0015】
第二実施形態に係る冷蔵庫のコントローラは、さらに、製氷機が位置する低温貯蔵室の温度を取得し;低温貯蔵室の温度が第4所定温度に達したか否かを判断し、低温貯蔵室の温度が第4所定温度に達した場合、温度の継続時間を記録し;温度の継続時間が第3所定時間に達したか否かを判断し;温度の継続時間が第3所定時間に達した場合、離氷モータを制御して離氷動作を実行させるように配置される。
【0016】
第二実施形態に係る冷蔵庫の仕切板の底部には、凹溝が設けられ、凹溝内には係止具が設けられ、係止具を介して赤外線センサが凹溝内に固定される。凹溝内には、回路端子が設けられており、回路端子が赤外線センサと電気的に接続されている。製氷皿内の温度を検出するため、赤外線センサの赤外線プローブが、製氷皿に向けられる。本発明はさらに、製氷皿内の氷塊の温度を赤外線センサにより検出する工程と;赤外線センサが検出した温度及び製氷時間を取得する工程と;赤外線センサが検出した温度及び製氷時間に応じて、離氷モータが離氷動作を実行するか否かを判定する工程と、を含むことを特徴とする製氷機の離氷制御方法を提供する。
【0017】
第三実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫は、低温貯蔵室を有する庫体と;庫体内の釜に設けられ、低温貯蔵室を仕切るための仕切板と;低温貯蔵室内に設けられる製氷機と、を備え;製氷機は、仕切板に取り付け固定される製氷機支持具と;製氷機支持具に着脱可能に取り付けられる製氷皿手段と;製氷皿手段に設けられる磁石と;仕切板の底部に設けられ、磁石に感応して製氷皿手段に水を注入するか否かを制御する磁気感応スイッチとを含む、ことを特徴とする。
【0018】
第三実施形態に係る冷蔵庫の仕切板の底部には、凹溝が設けられ、磁気感応スイッチが凹溝内に取り付け固定される。
【0019】
第三実施形態に係る冷蔵庫の仕切板の上には、入水口が製氷皿手段に対応して設けられ;凹溝は入水口に隣接している。
【0020】
第三実施形態に係る冷蔵庫の磁気感応スイッチには、スイッチカバーを備え、スイッチカバーの両端にはそれぞれ第1係止溝と第2係止溝が設けられ、凹溝の開口部にはそれぞれ第1係止具と第2係止具が設けられ、第1係止溝は第1係止具と係合し、第2係止溝は第2係止具と係合する。
【0021】
第三実施形態に係る冷蔵庫の製氷皿手段の側壁には、取付溝が凹溝に対応して設けられ;磁石は取付溝内に固着される。
【0022】
第三実施形態に係る冷蔵庫は、コントローラをさらに備え、磁気感応スイッチは、注水開始/停止信号をコントローラに送信するように、磁石と協働して製氷皿手段の位置を検知する。
【0023】
第三実施形態に係る冷蔵庫の製氷皿手段は、製氷機支持具内に着脱可能に取り付けられる製氷皿支持体と;製氷皿支持体内に設けられる製氷皿と;製氷皿支持体の一側に設けられる離氷モータと;離氷モータ上に設けられる検氷レバーとを備える。第三実施形態に係る冷蔵庫の磁石は、製氷皿支持体の上に配置される。
【0024】
本発明は、さらに、第三実施形態に係る冷蔵庫に適用する製氷機注水制御方法を提供する。該方法は、仕切板上に設けられる磁気感応スイッチが製氷皿手段上の磁石に感応するか否かをモニターリングする工程と;磁気感応スイッチが磁石に感応すると、磁気感応スイッチを制御してオフ信号を発生させ、オフ信号に応じて製氷皿手段へ注水する工程と;磁気感応スイッチが磁石に感応しない場合、磁気感応スイッチを制御して閉信号を発生させ、閉信号に応じて製氷皿手段への注水を停止する工程と、を含むことを特徴とする。
【0025】
第四実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫は、冷蔵室、野菜室と冷凍室を含む低温貯蔵室を有する庫体と;庫体内の釜に設けられ、低温貯蔵室を仕切るための仕切板と;冷蔵室内に設けられる給水手段と;冷凍室内に設けられる製氷機と;給水手段と製氷機とを連通する給水管路と、を備え;給水管路の製氷機の一端寄りの出水口の上方には、給水管路に連通する貯水機構が設けられて、給水管路の出水口が氷で詰まった場合に管路内から溢出した水を貯める。
【0026】
第四実施形態に係る冷蔵庫において、給水管路は、給水手段の出水口に接続し、冷蔵室と野菜室との間の仕切板を貫通する第1管路と;第1管路の上端に接続する第2管路であって、貯水機構が第2管路の外側に外嵌設される且つ第2管路に連通する第2管路と;第2管路に接続され、第2管路の下端が内嵌される密封スリーブと;密封スリーブと接続する第3管路であって、その上端が密封スリーブの外側に外嵌され、その下端が製氷機に連通する第3管路と、を含む。
【0027】
第四実施形態に係る冷蔵庫の貯水機構は貯水管を備え、貯水管と第2管路とで形成される貯水領域の貯水量が製氷機の一回の注水量よりも多い。
【0028】
第四実施形態に係る冷蔵庫の第2管路には水孔が設けられ、貯水管は水孔を介して第2管路と連通する。
【0029】
第四実施形態に係る冷蔵庫の水孔の流量は、第2管路の入口流量よりも多い。
【0030】
第四実施形態に係る冷蔵庫の貯水管の下端は漏斗状であり、その漏斗に近接する第2管路の管壁には水孔が設けられる。
【0031】
第四実施形態に係る冷蔵庫の貯水管の内壁と第2管路の外壁との間には、複数の支持リブが設けられる。
【0032】
第四実施形態に係る冷蔵庫の貯水管と第2管路は一体化した構造である。
【0033】
第四実施形態に係る冷蔵庫の貯水管は第2管路の下端に近接する。
【0034】
第四実施形態に係る冷蔵庫の第1管路はゴム管であり、第2管路はPE管であり、第3管路はアルミ管である。
【0035】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫は、冷蔵室、野菜室と冷凍室を含む低温貯蔵室を有する庫体と;庫体内の釜に設けられ、低温貯蔵室を仕切るための仕切板と;冷蔵室内に設けられる給水手段と;冷凍室内に設けられる製氷機と;給水手段と製氷機とを連通する給水管路と;給水管路と給水手段を連通し、給水管路の製氷機の一端寄りの出水口が氷で詰まった場合に、給水手段と給水管路とて循環通路を形成する第4管路と、を備えることを特徴とする。
【0036】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の給水管路は、給水手段の出水口に接続し、冷蔵室と野菜室との間仕切板を貫通する第1管路と;野菜室を貫通する共に、その上端が第1管路に接続する第2管路と;第2管路に接続し、第2管路の下端が内嵌される密封スリーブと;密封スリーブに接続し、その上端には密封スリーブの外側が外嵌され、その下端が製氷機と連通する第3管路と;その一端が第1管路と連通し、他端が給水手段と連通する第4管路と、を含む。
【0037】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の第1管路は、給水手段寄りの一端には通気孔が設けられ、第4管路は、通気孔と給水手段とを連通する。
【0038】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の第4管路は、その一端が通気孔と接続し、他端が給水手段内に挿入される。
【0039】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の第4管路は、傾斜状であり、且つ第4管路の両端の傾斜度が異なる。
【0040】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫において、第4管路内の水流の方向に沿って、第4管路の第1管路寄りの一端と、第1管路との距離が徐々に増大され、第4管路の給水手段寄りの一端と、給水手段との距離が徐々に減少される。
【0041】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫において、第4管路と第1管路は一体化した構造である。
【0042】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の給水手段は、水タンクと、フィルタエレメントと、水ポンプと、水タンクキャップとを備え、フィルタエレメントは水タンク内に位置し、フィルタエレメントの出水口は水ポンプの入水口と接続し、水ポンプの出水口は第1管路と接続し;水タンクキャップが水タンクの上部開口部に設けられ、第4管路の第1管路から離れる一側は、水タンクキャップを貫通する。
【0043】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の第4管路は、水タンク寄りの一端には、水タンクキャップに当接するストッパリブが設けられる。
【0044】
第五実施形態に係る製氷機付き冷蔵庫の第4管路は、水タンクキャップを貫通する一端が、フィルタエレメントの水ポンプから離れた他側に位置する。
【0045】
本開示の技術案をより明確的に説明するため、以下、実施例に必要な図面を簡単に説明する。言うまでもなく、当業者であれば、格別創意を要することなく、これらの図面に基づく他の図面を得られる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫の全体概略図である。
図2】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫の正面図である。
図3図2のA-Aに沿った断面図である。
図4】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における仕切板と製氷機との組立概略図である。
図5】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における仕切板と製氷機との分解概略図である。
図6】例示的な製氷機の注水の機械的制御構造の概略図である。
図7】例示的な製氷機の注水の機械的制御構造の概略的変化図である。
図8】例示的な製氷機の注水の磁気感応スイッチ的制御構造の概略図である。
図9】例示的な製氷機の注水の磁気感応スイッチ的制御構造の概略的変化図である。
図10】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における仕切板と製氷機との組立の上面図である。
図11図10のB-Bに沿った断面図である。
図12】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における仕切板の底面図である。
図13図12のC-Cに沿った断面図である。
図14図13のC部拡大図である。
図15】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における製氷皿と磁石との組立の上面図である。
図16】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における製氷皿と磁石との組立平面図である。
図17図16のE-Eに沿った断面図である。
図18】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における仕切板の構造図である。
図19】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における赤外線センサの構造図である。
図20図3のB部拡大図である。
図21】本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫における製氷機の取り付け概略図である。
図22】本出願の実施例に係る製氷機の離氷制御方法のフローチャートである。
図23】本出願の実施例に係る製氷機の離氷制御方法におけるS300の1つの詳細なフローチャートである。
図24】本出願の実施例に係る製氷機の離氷制御方法におけるS300の他の1つの詳細なフローチャートである。
図25】本出願の実施例に係る製氷機の離氷制御方法におけるS300のさらに他の1つの詳細なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0047】
当業者が本開示に係る技術案をより良く理解するため、以下、本開示の実施例における図面を参照して、本開示の実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。無論、ここに記載した実施例はあくまで本開示の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではないと理解されるべきである。本開示における実施例に基づき、当業者が格別創意がなく容易に想到できる他のすべての実施例は、本開示の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【0048】
本開示の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示された方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本開示の説明の便宜又は説明の簡略化を図るためのものであり、言及された装置又は素子が特定の方位を有したり、特定の方位で構造又は操作されたりする必要があることを明示又は暗示するものではなく、従って本開示を限定するものと理解されるべきでないことを理解されたい。
【0049】
さらに、「第一」、「第二」という用語は説明の目的のみに用いられ、相対的な重要性を明示又は暗示している、若しくは指示された技術的特徴の数を暗黙的に示すと理解されるべきでない。従って、「第一」、「第二」で限定されている特徴は、一つ又は複数の該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。さらに、本開示で使用される「備える」又は「有する」などの用語は、明細書に開示された特徴、数字、工程、機能、複数の構成要素又はそれらの組み合わせの存在を示すことを意図しており、より多くの又はより少ない特徴、数字、ステップ、機能、複数の構成要素又はそれらの組み合わせも同様に使用可能であると理解されたい。
【0050】
図1は本開示の一つの実施例に係る冷蔵庫の全体構造概略図であり、図2は本開示の一つの実施例に係る冷蔵庫の正面を示す図である。
【0051】
図1図2に示すように、本出願の実施例に係る製氷機付き冷蔵庫は、低温貯蔵室を有する庫体10と、低温貯蔵室を仕切る仕切板1とを備え、低温貯蔵室は冷蔵室20と、野菜室30と、冷凍室40とを含み、冷蔵室20は食品を冷蔵状態に、野菜室30は緑葉の食材を適温に、冷凍室40は食品を冷凍状態に保持できる。冷蔵室20が野菜室30の上側に形成されてもよく、野菜室30が冷凍室40の上側に形成されてもよい。
【0052】
仕切板1は、冷蔵室20と、野菜室30と、冷凍室40とを仕切るものであり、即ち、食品の収納を容易にするために、冷蔵室20と野菜室30との間には仕切板1が設けられ、野菜室30と冷凍室40との間には仕切板1が設けられている。
【0053】
図3に示すように、冷蔵庫は、冷蔵室20内に設けられる給水手段と、冷凍室40内に設けられ、給水手段に接続される製氷機14とをさらに備える。給水手段は、製氷機14で水を氷塊になり易くするように、製氷機14に水を供給するために用いられる。冷凍室40内には、製氷機14に冷却量を供給するための送風口13が製氷機14に近接して設けられており、即ち、製氷機14による製氷を容易にするように、製氷機14のために独立した送風口が設けられ、製氷機14に冷却源を提供する。
【0054】
図3図4図5に示すように、製氷機14は、製氷機支持具18と、製氷皿手段及び貯氷箱15とを備え、製氷皿手段は、製氷皿支持体22と、製氷皿23と、離氷モータ19とを含み、製氷機支持具18は、製氷機14を仕切板1に固定するように仕切板1に取り付けられ;製氷皿支持体22は製氷機支持具18内に着脱可能に取り付けられ、製氷皿23は製氷皿支持体22内に取り付け固定される、即ち、製氷機支持具18は製氷皿支持体22の載置に用いられ、製氷皿支持体22は製氷皿23の載置に用いられ、製氷皿支持体22と製氷皿23とが製氷機支持具18内で前後に移動可能である。使用者が製氷皿23を取り出す場合、製氷皿支持体22を前方に引き出して製氷機支持具18から取り出せばよく、使用者による製氷皿23の清掃が便利であり;使用者が製氷皿支持体22を戻す場合、製氷皿支持体22を後方に押し込んで製氷機支持具18内に取り付けばよく、製氷皿23に水を注入すると、冷凍室40内の冷却量により氷塊が生成される。
【0055】
製氷皿23で製氷する際に、製氷皿への注水を精密に制御する必要があり、従来の製氷皿への注水制御の一般的な制御方法としては、機械的制御方法と磁気感応スイッチ制御方法がある。図6図7に示すように、機械的制御方法では、製氷機がフレーム01と、モータ02と、検氷レバー03と、板状ストッパ04と、製氷皿05とを含み、板状ストッパ04は、製氷皿05の下方に取り付けられ、製氷皿05が所定位置に取り付けられると、板状ストッパ04を水平状態になるように連動回転し、フレーム01に取り付けられるモータ02が設定のプログラムに応じて定期的に検氷レバー03を駆動し正常回転させ、貯氷箱の貯氷量を検知し、その貯氷量により注水継続及び製氷皿の反転・離氷の要否を検知し;製氷皿05が取り出されると、板状ストッパ04は、製氷皿05の構造による規制がないため、重力で自由回転落下し、検氷レバー03の回転移動が規制され、フィードバックする信号は注水不要である。しかし、板状ストッパ04の回転軸が氷結していると、製氷皿05が取り出された後でも、板状ストッパ04が重力により所定位置に回転できないため、検氷レバー03の更なる下降を規制できず、フィードバックする信号は注水継続可となり、貯氷箱内に注水され氷結することになってしまう。使用者からの苦情の一因となる。
【0056】
図8図9に示すように、磁気感応スイッチ制御方法では、製氷機がフレーム01と、ノブ06と、検氷レバー03と製氷皿05とを含み、フレーム01には磁気感応スイッチが設けられ、ノブ06には磁石が設けられ、製氷皿05が所定位置に取り付けられると、ノブ06が水平位置に回転され、磁気感応スイッチが閉状態となり、注水、検氷、離氷が正常に実行され;製氷皿が取り出されると、ノブ06が時計回りに90度回転され、磁気感応スイッチがオフとなり、注水が停止される。しかし、製氷皿05を取り出して洗浄するとき、長期間の使用で摩耗されるが故にノブが緩くなり、垂直方向ではなく、水平位置に落下し、貯氷箱内に注水して氷結する恐れがあるため、使用者から苦情の一因となる。また、製氷皿洗浄完了後、使用者がノブ06を水平に回して忘れると、フィードバックする信号は製氷皿が取り出されたとなり、正常に注水、製氷できなくなる。
【0057】
しかし、本実施例では、製氷機は、新たな磁気感応スイッチの取り付け方法を工夫したものであり、図10図11図15に示すように、製氷機14は、さらに、磁石26と磁気感応スイッチ17とを備え、磁石26が製氷皿支持体22上に設けられ、磁気感応スイッチ17が仕切板1の底部に設けられ、対応して設けられた磁石26と磁気感応スイッチ17とは、互いに感応し、協働して製氷皿23が取り出されるか否かを検知して、注水停止の要否を判断する。これにより、一連の注水・製氷動作が正確に完了させ得るため、信頼性が高い。
【0058】
具体的には、磁石26が製氷皿支持体22に設けられ、磁気感応スイッチ17が仕切板1の底部に固定して設けられ、磁気感応スイッチ17と磁石26とは、協働して製氷皿への注水が必要か否かを検知できる。具体的には、図12図13図14に示すように、仕切板1の底部には第1凹溝101が設けられ、磁気感応スイッチ17上にはスイッチカバー171が設けられ、スイッチカバー171の両端にはそれぞれ第1係止溝172と第2係止溝173が設けられ、第1凹溝101の開口部にはそれぞれ第1係止具102と第2係止具103が設けられ、第1係止溝172と第1係止具102とが係合し、第2係止溝173と第2係止具103とが係合し、こうして、磁気感応スイッチ17が磁石26の位置を検知するように第1凹溝101内に取り付け固定される。このように、磁気感応スイッチ17は取り外し可能であり、メンテナンス性が高い。
【0059】
図15図16及び図17に示すように、製氷皿支持体22の側壁には、取付溝が第1凹溝101に対応して設けられ、磁石26がこの取付溝に係止され、よって、磁石26が製氷皿支持体22上に取り付け固定され、製氷皿支持体22と共に取り付けられる又は取り出される。
【0060】
本実施例では、仕切板1には、製氷皿の上方に位置する入水口が設けられる、即ち、該入水口は製氷皿に対応して設けられる。この入水口から製氷皿に注水して、一連の注水・製氷動作を完成する。磁気感応スイッチ17が位置する第1凹溝101がこの入水口に近接するため、第1凹溝101と取付溝とが上下に対応して設けられ、こうして、磁気感応スイッチ17と磁石26とが正対するように配置され、製氷皿が所定位置に取り付けられると、磁石26が磁気感応スイッチ17と正対するようになることが保証される。
【0061】
本実施例では、製氷機14は、さらにコントローラを備え、注水開始/停止信号をコントローラにフィードバックするように、磁気感応スイッチ17は磁石26と協働して製氷皿の位置を検知する。即ち、製氷皿が所定位置に取り付けられると、磁石26が磁気感応スイッチ17に正対し、磁気感応スイッチ17が磁石26に感応した後、オフ状態となり、注水継続信号をコントローラにフィードバックして、注水、製氷、検氷動作を正常に実行させ;製氷皿が取り出されると、これに伴い磁石26も取り出されるので、磁気感応スイッチ17は磁石26に感応できず、閉状態となり、注水停止信号をコントローラにフィードバックして、製氷皿への注水を停止させる。
【0062】
本出願に係る製氷機付き冷蔵庫は、磁気感応スイッチ17を仕切板1の底面に取り付け固定し、磁石26を製氷皿支持体22の側壁に取り付け、製氷皿支持体22と共に取り付けられる又は取り出されることにより、製氷皿支持体22が製氷機支持具18の上にスライドして所定位置に取り付けられると、磁石26が磁気感応スイッチ17に正対するとなり、磁気感応スイッチ17が磁石26に感応した後、オフ状態となり、注水継続信号をフィードバックし、注水、製氷、検氷動作が正常に実行され;製氷皿支持体22が製氷機支持具18の上にスライドして取り出されると、これに伴い磁石26が取り出され、磁気感応スイッチ17は磁石26に感応できず、閉状態となり、注水停止信号をフィードバックし、製氷皿23内への注水が直ちに停止される。こうして、磁気感応スイッチ17と磁石26とを介して、製氷皿支持体22と製氷皿23が所定位置に取り付けられるかどうかを正確に判断して、一連の注水・製氷動作が正確に完了でき、製氷皿23が取り出された後でも製氷皿23に注水することが回避され、干渉要素が少なく信頼性が高く、製氷機の注水制御の精確度が大幅に向上される。
【0063】
製氷皿23は、複数の製氷セルを含み、複数の製氷セル同士が互いに連通しており、給水手段から送られる水は、一つの製氷セルに注入されると、各製氷セル同士間の連通口を通って製氷皿全体に充満する。
【0064】
製氷皿23と接続して製氷皿23を反転させるための離氷モータ19が、製氷機支持具18の一端に設けられている。製氷皿23が水を氷塊にした後、離氷モータ19は、製氷皿23を反転させ、製氷皿23内の氷塊を貯氷箱15内に反転落下させ、その後、製氷皿23を反転復帰させて製氷を継続し、これらの動作は、貯氷箱15内の氷塊が満杯になるまで繰り返される。
【0065】
図19に示すように、製氷機14は、仕切板1の底部に取り付けられ、製氷皿23内の氷塊の温度を検出して、製氷皿23内に氷塊が生成されるか否か、及び、離氷を実行するか否かを判断するための赤外線センサ16をさらに備えている。赤外線センサ16は、製氷皿23内の温度が低い温度に維持され続けていることを検知すると、製氷皿23内に氷塊が成形されたとして、製氷皿23を反転させて製氷皿23内の氷塊を貯氷箱15内に貯めるように、離氷モータ19を制御する。
【0066】
図18図19に示すように、仕切板1の底部には第2凹溝104が設けられ、第2凹溝104内には第3係止具105が設けられ、赤外線センサ16上に第3係止具105に対応する取付孔161が設けられており、赤外線センサ16を取り付ける際に、取付孔161と第3係止具105とが適合するように赤外線センサ16を第2凹溝104内に取り付け、第3係止具105により赤外線センサ16を固定する。
【0067】
第2凹溝104内には、さらに赤外線センサ16に接続される回路端子が設けられ、回路端子に接続される回路は、赤外線センサ16に電力を供給するように仕切板1の内部に配置され;赤外線センサ16の赤外線プローブは、製氷皿23内の水や氷の温度を精確に検出できるように、製氷皿23に向けられる。前記冷蔵庫は、さらに、それぞれ赤外線センサ16、離氷モータ19に接続されるコントローラを備え、コントローラは、製氷皿23への注水を制御し;赤外線センサが検出した温度及び製氷時間を取得し、赤外線センサが検出した温度及び製氷時間に応じて製氷が完了したか否かを判定し、製氷が完了する場合、離氷動作を実行するように離氷モータ19を制御し;製氷が完了しない場合、製氷動作を継続するように離氷モータ19を制御するように配置されている。
【0068】
コントローラによる製氷皿への注水プロセスは、以下の通りである。
1.電源投入後の最初の製氷サイクルには注水はせず、それ以外の場合には、離氷過程終了後に給水ポンプが通電され注水過程が開始される。
2.注水時間が6sを超えると、給水ポンプは断電され、注水を停止して水を均一に分布させる(初期化)。
3.注水後4分間内で、赤外線センサの検知した温度が注水前よりも温度上昇分が3℃未満であれば、注水故障とする。注水故障は、警報が出されないが、照合すればよい。コントローラが赤外線センサの検出した温度及び製氷時間に応じて離氷を制御するプロセスは、以下の通りである。
1)製氷時間がtZB≧80 min (注水故障時、製氷時間がtZB≧180 min)、赤外線センサの検出した温度Tice≦-12℃の場合、離氷モータが作動して離氷動作を実行するように、コントローラによって制御される。
2)赤外線センサの検出した温度Tice≦-20℃で、且つ、30min (注水故障時、180 min持続する)持続した場合、離氷モータが作動して離氷動作を実行するように、コントローラによって制御される。
3)赤外線センサが故障した時、冷凍室内の温度を検出し、冷凍室内のセンサが検出した温度Tfe≦-12℃で、且つ、200min持続した場合、離氷モータが作動して離氷動作を実行するように、コントローラによって制御される。
【0069】
製氷機の製氷皿内の水や氷の温度を赤外線センサにより直接検知し、製氷の現状を正確に判断し、それから、コントローラは設定のプログラムに応じて判断を行い、製氷機の注水機能や離氷機能を精確に制御し、従来の単なる時間制御による製氷に比べて極めて優れており、製氷が成功しないままの離氷による貯氷箱15内氷塊の生成を回避し、製氷効率を大きく向上させる。
【0070】
図4及び図5に示すように、製氷機14は、取っ手24とノブ25をさらに備える。取っ手24が、製氷皿支持体22の離氷モータ19から離れた一端に設けられ、且つ取っ手24が製氷機支持具18の端面と同一平面内に位置する。使用者がこの取っ手24によって、製氷皿支持体22を取り出すことができるため、使用者の力が入れ易くなる。また、取っ手24は、使用者が製氷皿支持体22を取り出し易くする他、離氷過程中に製氷皿支持体22が製氷機14から押し出されることも防止できる。
【0071】
製氷機支持具18の一端には、取っ手24と製氷機支持具18とを回転してロックするか又はアンロックするためのノブ25が設けられる。即ち、ノブ25が製氷機支持具18の端面に回転可能に取り付けられ、使用者がノブ25を回すと、ノブ25が製氷皿支持体22に当接して、製氷皿支持体22と製氷機支持具18とがロックされ、離氷過程中に製氷皿支持体22が製氷機14から押し出されることをより防止することができ;使用者がノブ25を他の1つの方向に回すと、ノブ25が製氷皿支持体22から外れ、製氷皿支持体22と製氷機支持具18とがアンロックされ、使用者が製氷皿23を容易に取り出すことができる。
【0072】
このように、使用者が製氷皿23を清掃したい場合には、まず、ノブ25を回して、製氷皿支持体22と製氷機支持具18とをアンロックし、その後、取っ手24によって製氷機支持具18から製氷皿支持体22を前方に取り出し、磁石26と磁気感応スイッチ17とが協働して製氷皿23が取り出されたことを検知すると、給水手段を制御して注水を停止させ、製氷皿23を洗浄し;製氷皿23の洗浄が完了後、まず、製氷皿支持体22を後方へ押して製氷機支持具18内に戻させ、そして、ノブ25を回して、製氷皿支持体22と製氷機支持具18とをロックし;磁石26と磁気感応スイッチ17とが協働して製氷皿23が押し戻されたことを検知すると、給水手段を制御して注水させ、製氷を継続する。
【0073】
製氷機14は、さらに、離氷モータ19上に設けられて、貯氷箱15内の氷塊が満杯になるか否かを検知するための検氷レバー21を備える。検氷レバー21は検氷軸に連動され上方から下降することで貯氷箱15内の氷塊を検知し、貯氷箱15内が満氷の場合、検氷レバー21の下降角度が小さく;一方、貯氷箱15内に氷が無い又は不足している場合には、検氷レバー21の下降角度が大きく、即ち、検氷レバー21の下降角度の変化により氷の多少を判定する。検氷レバーが貯氷箱15内が満氷と判定すると、貯氷箱15内の氷が溢れないように給水手段を制御して注水を停止させ;検氷レバーが貯氷箱15内の氷が満杯でないと判定すると、給水手段を制御して注水させ、製氷、離氷を継続させる。
【0074】
図20に示すように、給水手段は、冷蔵室20内に設けられた水タンク2と、フィルタエレメント3と、水ポンプ7と、給水管とを有し、水タンク2の上部開口部には水タンク2を覆うための水タンクキャップ5が設けられている。水タンクキャップ5は、水タンク2の開口部を覆っており、使用者が水を加えるときに、水タンクキャップ5を後方に押して水タンク2の入水口を露出させればよく、使用者が容易に水を加え得る。また、水タンク2の開口部には、水タンクキャップ5と水タンク2とを密封して水タンク2からの漏水を防止するためのシールテープ4が設けられている。
【0075】
水タンク2内の水を濾過するためのフィルタエレメント3は、水タンク2内において、回転により水タンクキャップ5に係着される、即ち、水タンク2内の水は、フィルタエレメント3によって濾過され、フィルタエレメントの出水口から水位タンク2外に流出される。濾過された水を汲み出すための水ポンプ7の入水口は、フィルタエレメントの出水口に接続され;水ポンプ7の出水口は給水管の一端に接続され、給水管の他端には製氷皿23が接続され、即ち、水ポンプ7により汲み出された水は、給水管を介して製氷皿23に送られ、製氷に用いる。
【0076】
フィルタエレメントの出水口と水ポンプ7の入水口とを接続し易くするため、水ポンプ7の入水口とフィルタエレメントの出水口との間には入水用ゴム管が接続される。硬質の水ポンプの入水口とフィルタエレメントの出水口との直接的な接続を回避するため、軟質の入水用ゴム管を用いて硬質の水ポンプの入水口とフィルタエレメントの出水口と接続する。
【0077】
図3に示すように、給水管は、出水用ゴム管8と、出水用PE(polyethylene、ポリエチレン)管9と、出水用アルミ管12とを含む。出水用ゴム管8の一端が水ポンプ7の出水口に接続される、即ち、軟質の出水用ゴム管8が硬質の水ポンプ7の出水口に接続される。出水用ゴム管8の他端が出水用PE管9の一端に接続され、出水用PE管9の他端が出水用アルミ管12の一端に接続され、出水用アルミ管12の他端が製氷皿23に挿入され、これにより、水タンク2内の水はフィルタエレメント3で濾過された後、水ポンプ7で汲み出され、さらに出水用ゴム管8と、出水用PE管9と出水用アルミ管12を通って製氷皿23に流れる。また、出水用PE管9と出水用アルミ管12との間には、両者の間の接続部位を密封して水の流通性を確保するための密封スリーブ11が接続される。
【0078】
本実施例では、給水管は冷蔵室20、野菜室30、冷凍室40を順に経由し、且つ、庫体10内の風路の外に位置し、これにより、給水管内の水が比較的冷たい環境で氷結することを回避し、水タンク2内の水が製氷皿23内に順調に注入されることが保証される。
【0079】
本出願の実施例に係る冷蔵庫における製氷動作の原理は、以下の通りである。
【0080】
水タンクが冷蔵庫の冷蔵室内に設けられ、冷蔵庫の製氷機能がオンになると、水ポンプが作動して、濾過された水を水タンクから汲み出し、また、給水管を通じて水を製氷皿内に注入し;製氷皿内の水が冷凍室の送風口の冷却量により氷になり;仕切板上の赤外線センサは、検知した温度により製氷が完了したか否かを判定し、製氷が完了する場合、モータ製氷皿を反転するように離氷モータを動作制御し、製氷皿内の氷を貯氷箱内に貯蔵させ、そして離氷モータにより製氷皿を反転復帰させて製氷を継続し;一回の製氷が終了したら、製氷皿を洗浄する必要がある場合、使用者がノブを時計回りに90°回転し、製氷皿支持体と製氷機支持具とをアンロックし、また、製氷皿支持体を取っ手によって前方に引いて、製氷皿支持体と製氷皿を冷蔵庫内から取り出して洗浄する。製氷皿支持体が前方に引かれる時、製氷皿支持体上の磁石と仕切板上の磁気感応スイッチが協働して製氷皿支持体が取り出されたと検知すると、注水を停止するように給水手段を動作制御し;使用者は製氷皿を洗浄した後、取っ手によって製氷皿支持体を後方に押し、製氷皿支持体を製氷機支持具内に取り付け、そして、ノブを反時計回りに90°回転し、製氷皿支持体と製氷機支持具とをロックし;製氷皿支持体上の磁石と仕切板上の磁気感応スイッチが協働して製氷皿が復帰したことを検知すると、注水を開始するように給水手段を動作制御して製氷を継続する。
【0081】
この冷蔵庫は、製氷皿支持体と製氷機支持具の着脱可能な連結により、製氷皿の取り外しを具現しており、構造が簡単で操作がし易い。また、製氷皿支持体上の磁石と仕切板上の磁気感応スイッチの協働により製氷皿が取り出されたか否かを検知して、注水を停止するか否かを判断することにより、注水の精確な制御が実現され、製氷皿が取り出された後でも製氷皿に注水されて製氷される氷塊が不規則になることが回避される。
【0082】
上述した実施例に係る製氷機付き冷蔵庫に基づき、本発明の実施例は製氷機の取り付け方法をさらに提供する。
【0083】
図21に示すように、冷蔵庫に製氷機を取り付ける場合、まず、製氷機支持具18と、製氷皿支持体22と、製氷皿23と、離氷モータ19と、貯氷箱15と、磁石26と、取っ手24と、ノブ25及び検氷レバー21等の構成要素を製氷機14に組み立て;次に、仕切板1を裏返し、磁気感応スイッチ17と赤外線センサ16を仕切板1の底部の対応する凹溝に取り付け;次に、製氷機14を仕切板1の底部に取り付け、製氷機14と仕切板1とを係止具によって連結し、そして、仕切板1と製氷機14との組み立てが完了した後、後続工程の備えとして保管し;最後に、仕切板1と製氷機14とを共に庫体10内に取り付ける、具体的には、仕切板1と製氷機14の後部を冷凍室40の後部風路に支持し、仕切板1と風路との接触点を支点として破線に沿って水平方向に回転させて取り付けること、などを含む。
【0084】
従来の製氷機の取り付けの過程では、仕切板1を先に取り付け、そしてこの仕切板1に製氷機14を生産ラインにおいて取り付ける。冷凍室40は通常下方に位置しているので、このように取り付ける場合には、作業員が中腰で庫体10の奥側に手を入れる必要があり、製氷機の部品が小さく、視線の死角があるため、視認や取り付けが不便で、取り付け不良となったり、その速度も遅くなったりし易く、また、作業員の労力も大きく費やされる。
【0085】
本実施例では、まず、野菜室30と冷凍室40との間の仕切板1を発泡させ、次に、製氷機14を仕切板1に取り付け、最後に、生産ラインにおいて、組み立て済みの製氷機14を仕切板1と共に冷蔵庫の冷凍室40内に取り付ける。この取り付け方法は、生産ライン以外で仕切板1と製氷機14とを先に組み立てる方式を採用することにより、製氷機14の全ての取り付けプロセスを、非移動の生産ラインで行うことができ、移動する生産ライン及び冷蔵庫の庫体での作業時に存する。作業スペースが限られ、不便で、視線範囲の狭小化による取り付け不良などを回避でき、作業員は生産ラインにおいて冷蔵庫に一体化した仕切板と製氷機を組み込むだけでよく、これにより、作業員の取り付け作業が簡素化され、作業中に発生する問題が減少されるため、作業員の作業効率が向上され、視線の死角が少なくなり、作業員の体力が節約され、取り付けの品質も向上される。
【0086】
本実施例では、製氷機付き冷蔵庫を取り付ける時、まず、給水手段を組み立てる、即ち、水タンク2、フィルタエレメント3、水タンクキャップ5等を組み立て、給水手段の全体を引き出して給水又は取り外し可能にし;次に、水ポンプ7を入水用ゴム管6、出水用ゴム管8に接続し、水ポンプ7を冷蔵室20と野菜室30との間の仕切板上に取り付け、出水用ゴム管8を出水用PE管9に接続し、出水用PE管9に密封スリーブ11を介在させて出水用アルミ管12に接続し;さらに、上述した実施例に記載取り付け方法の如く、製氷機14を取り付ける。これにより、生産ラインにおける作業員の煩雑な取り付け作業を簡素化し、取り付けの品質を確保し、取り付けの効率も向上させる。
【0087】
製氷機が取り付けられた後、本出願の実施例は、製氷機の注水制御方法をさらに提供する。この製氷機の注水制御方法は、磁気感応スイッチ17を冷凍室内の仕切板1の底部に取り付け固定し、製氷皿支持体22と製氷皿23が所定位置に取り付けられた時、磁石26が磁気感応スイッチ17に正対するように、磁石26を製氷皿支持体22の側壁に取り付け固定する工程と;磁気感応スイッチ17が磁石26に感応できるか否かをリアルタイムにモニタリングする工程と;磁気感応スイッチ17が磁石26に感応する場合、製氷皿が所定位置に取り付けられたとし、感磁スイッチ17を制御してオフ信号を発生させ、このオフ信号をコントローラに送信し、コントローラがこのオフ信号に応じて製氷皿への注水継続するように制御し、一連の注水・製氷動作を完了する工程と;磁気感応感応スイッチ17が磁石26に感応しない場合、製氷皿が取り出されたとし、磁気感応スイッチ17を制御して閉信号を発生させ、このオフ信号をコントローラに送信し、コントローラはこの閉信号に応じて製氷皿の注水を停止するように制御し、製氷皿の取り出し後の継続注水による貯氷箱15内の氷塊の過成長を回避する工程と、を含む。
【0088】
本出願は、磁気スイッチ17と磁石26により、製氷皿が所定位置に取り付けられたかどうかを正確に判断して、一連の注水・製氷動作を正確に完了できるため、製氷皿の取り出し後の継続注水を回避し、且つ干渉要素が少なく信頼性が高く、製氷機の注水制御の精確度を大幅に向上される。
【0089】
製氷皿に注水した後、製氷皿23内の水が冷凍室40の冷却量により氷結し、製氷が完了後、離氷操作を行う必要があり、本出願の実施例は、さらに、製氷機の離氷制御方法を提供する。
【0090】
図22に示すように、本出願の実施例に係る製氷機の離氷制御方法は、以下の工程を有する。
S100:赤外線センサにより製氷皿内の氷塊の温度を検知する。
本実施例では、赤外線センサは、野菜室と冷凍室との間の仕切板の底部に取り付けられ、製氷皿内の水や氷の温度をリアルタイムに検知するために用いられる。
S200:赤外線センサが検知した温度及び製氷時間を取得する。
赤外線センサは、製氷皿内の水や氷の温度を検知した後、それをコントローラに送信し、コントローラは該温度情報を受信する。また、コントローラは製氷機の製氷時間を取得し、この製氷時間tZBの値は、以下の規則で取得される:
1) 除霜状態では、製氷時間tZBはカウントされない。
2)製氷機が製氷を開始した後(例えば、10分の電源投入毎に)、赤外線センサが検出した温度を取得し、赤外線センサが検出した温度が第2所定温度(例えばTice≦-3℃)に達すると、製氷時間tZBは0からカウントを開始し;Tice>-1℃であると、製氷時間tZBをクリアする。
3) 製氷機がオンで氷が満杯でない時、冷凍開始/停止温度が-21℃より低い場合、製氷時間tZBは設定値に応じて制御し;それ以外の場合、製氷時間tZBは-21℃の設定値に制御する。
S300:赤外線センサが検知した温度及び製氷時間に応じ、離氷モータが離氷動作を実行するか否かを判断する。
【0091】
コントローラは、赤外線センサが検知した温度及び製氷時間を取得した後、設定されたプログラムに従い判断して、離氷機能を実行するように製氷機を制御する。この判断のプログラムは、図23に示す通りである。
S301:製氷時間が第1所定時間を超えるか否かを判断する。
S302:製氷時間が第1所定時間を超えた場合、赤外線センサが検出した温度が第1所定温度に達したか否かを判断する。
S303:赤外線センサが検出した温度が第1所定温度に達した場合、離氷動作を実行するように離氷モータを制御する。
【0092】
コントローラは、取得した製氷時間tZBが第1所定時間(例えば80min、注水故障時、第1所定時間は180 min )を超えた後に、赤外線センサが検出した温度Ticeを取得し、赤外線センサが検出した温度Ticeが第1所定温度(例えば、-12℃)に達した場合、製氷皿内の氷塊が生成されたと判定し、離氷動作を実行するように製氷機を制御する。
図24に示すように、この判断のプログラムは、さらに、以下の通りであってもよい。
S311:赤外線センサが検出した温度が第3所定温度に達したか否かを判断する。
S312:赤外線センサが検出した温度が第3所定温度に達した場合、温度の継続時間を記録する。
S313:温度の継続時間が第2所定時間に達したか否かを判断する。
S314:温度の継続時間が第2所定時間に達した場合、離氷モータを制御して離氷動作を実行させる。
【0093】
コントローラは、取得した赤外線センサが検出した温度が第3所定温度(例えば、-20℃)に達した場合、その温度の継続時間の記録を開始し、温度の継続時間が第2所定時間(例えば30min、注水故障時は180 min)に達したか否かを判断し、該温度の継続時間が第2所定時間に達した場合、製氷皿の氷塊が生成されたと判定し、製氷機を制御して離氷動作を実行させる。言い換えれば、製氷皿内の水や氷の温度が一定値に達した後、その温度が長時間に亘って大きく変化しないと、製氷皿内の氷塊が生成されたと言える。
【0094】
また、この判断のプログラムはさらに、図25に示す通りであってもよい。
S321:製氷機が位置する低温貯蔵室の温度を取得する。
S322:低温貯蔵室の温度が第4所定温度に達したか否かを判断する。
S323:低温貯蔵室の温度が第4所定温度に達した場合、温度の継続時間を記録する。
S324:温度の継続時間が第3所定時間に達したか否かを判断する。
S325:温度の継続時間が第3所定時間に達した場合、離氷モータを制御して離氷動作を実行させる。
【0095】
仕切板に設けられた赤外線センサは故障してしまう可能性があるが、赤外線センサが故障した場合、製氷機が位置する冷凍室の温度によって製氷が完了したか否かを判定することができる。即ち、冷凍室の温度を取得し、冷凍室の温度が第4所定温度(例えば、-12℃)に達した場合、冷凍室の温度の継続時間の記録を開始し、温度の継続時間が第3所定時間(例えば、200 min )に達したか否かを判断し、この温度の継続時間が第3所定時間に達した場合、製氷皿の氷塊が生成されたと判定し、製氷機を制御して離氷動作を実行させる。
【0096】
本出願の実施例に係る製氷機の離氷制御方法は、赤外線センサにより製氷皿内の水や氷の温度を直接検知し、その温度で製氷の現状を正確に判断し、検知度も高く、氷塊の完全な成型を確保できるため、製氷機による離氷機能を精度良く制御して、これにより、製氷が成功しないままの離氷による庫内氷塊の過成長を回避し、製氷効率を大きく向上させる。
【0097】
なお、本明細書において、「備える」、「含む」又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含を包含することを意図しており、その結果、一連の要素を含む回路構造、物品、又は装置は、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素も含み、又はそのような回路構造、物品、又は装置に固有の要素も含む。「……を含む」という語句によって定義される要素は、これ以上の限定がない限り、その要素を含む回路構成、物品、又は装置における、さらなる同じ要素の存在を排除するものではない。
【0098】
本明細書の記載考慮し、本発明の開示の実施を考慮した当業者は、本出願の他の実施形態を容易に想到するであろう。本出願は、本発明の任意の変形、適用、又は適応的変形を包含することを意図している。これらの変形、適用、又は適応的変形は、本出願の一般的な原理に従い、且つ本出願に開示されていない当技術分野における周知の常識又は慣用技術手段を含む、本明細書及び実施例は、例示的なものであり、本出願の真の権利範囲及び精神は、特許請求の範囲の内容によって示される。
【0099】
以上に述べた本出願の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。
【符号の説明】
【0100】
01-フレーム
02-モータ
03-検氷レバー
04-板状ストッパ
05-製氷皿
06-ノブ
10-庫体
20-冷蔵室
30-野菜室
40-冷凍室
1-仕切板
2-水タンク
3-フィルタエレメント
4-シールテープ
5-水タンクキャップ
6-入水用ゴム管
7-水ポンプ
8-出水用ゴム管
9-出水用PE管
11-密封スリーブ
12-出水用アルミ管
13-送風口
14-製氷機
15-貯氷箱
16-赤外線センサ
161-取付孔
17-磁気感応スイッチ
18-製氷機支持具
19-離氷モータ
21-検氷レバー
22-製氷皿支持体
23-製氷皿
24-取っ手
25-ノブ
26-磁石
101―第1凹溝
102-第1係止具
103-第2係止具
104-第2凹溝
105-第3係止具
171-スイッチカバー
172-第1係止溝
173-第2係止溝
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
低温貯蔵室を有する庫体と、
前記庫体内の釜に設けられ、前記低温貯蔵室を仕切るための仕切板と、
前記低温貯蔵室内に設けられる製氷機と、
を備える製氷機付き冷蔵庫であって、前記製氷機は、
前記仕切板上に取り付け固定される製氷機支持具と、
前記製氷機支持具に着脱可能に取り付けられる製氷皿手段と、
前記製氷皿手段に設けられる磁石と、
前記仕切板の底部に設けられ、前記磁石に感応して前記製氷皿手段に注水するか否かを制御する磁気感応スイッチと、
を含む、ことを特徴とする製氷機付き冷蔵庫。
【請求項2】
コントローラをさらに備え、注水開始/停止信号を前記コントローラに送信するように、前記磁気感応スイッチは前記磁石と協働して前記製氷皿手段の位置を検知する、ことを特徴とする請求項1に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項3】
前記仕切板の底部には第1凹溝が設けられ、前記磁気感応スイッチは前記第1凹溝内に取り付け固定される、ことを特徴とする請求項1に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項4】
前記磁気感応スイッチ上には、スイッチカバーが設けられ、前記スイッチカバーの両端にはそれぞれ第1係止溝と第2係止溝が設けられ、前記第1凹溝の開口部にはそれぞれ第1係止具と第2係止具が設けられ、前記第1係止溝は前記第1係止具と係合し、前記第2係止溝は前記第2係止具と係合する、ことを特徴とする請求項3に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項5】
前記製氷機は、さらに、
前記製氷皿支持体の一端に設けられ、前記製氷皿の取り外しを容易にするように、前記製氷機支持具の端面と同一平面内に位置する取っ手と、
前記製氷機支持具の一端に設けられ、前記取っ手と前記製氷機支持具とを回転してロックするか又はアンロックするためのノブと、
を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項6】
前記製氷皿手段は、
前記製氷機支持具内に着脱可能に取り付けられ、前記磁石がその上に設けられる製氷皿支持体と、
前記製氷皿支持体内に設けられる製氷皿と、
前記製氷皿の下方に設けられる貯氷箱と、
前記製氷皿支持体の一側に設けられ、前記製氷皿を回転するための離氷モータと、
離氷モータ上に設けられ、前記貯氷箱内の氷塊が満杯になるか否かを検知するための検氷レバーと、
を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項7】
前記製氷皿支持体の側壁には、取付溝が前記第1凹溝に対応して設けられ、前記磁石は前記取付溝内に係着される、ことを特徴とする請求項6に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項8】
前記製氷機は、さらに、前記仕切板の底部に取り付けられ、前記製氷皿内の氷塊の温度を検知するための赤外線センサを含む、ことを特徴とする請求項6に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項9】
前記仕切板の底部には、第2凹溝が設けられ、前記第2凹溝内には第3係止具が設けられ、前記赤外線センサは、前記第3係止具を介して前記第2凹溝内に固定される、ことを特徴とする請求項8に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項10】
前記コントローラは、前記赤外線センサと前記離氷モータとそれぞれ接続し、且つ前記赤外線センサが検出した温度及び製氷時間を取得し、
前記赤外線センサが検出した温度及び前記製氷時間に応じて、前記離氷モータが離氷動作を実行するか否かを判断するように構成される、ことを特徴とする請求項8に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項11】
前記コントローラは、さらに、
製氷時間が第1所定時間を超えたか否かを判断し、
前記製氷時間が前記第1所定時間を超えた場合、赤前記外線センサが検出した温度が第1所定温度に達したか否かを判断し、
前記赤外線センサが検出した温度が前記第1所定温度に達した場合、前記離氷モータを制御して離氷動作を実行させるように配置される、ことを特徴とする請求項10に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項12】
前記コントローラは、さらに、
前記製氷機が製氷を開始した後、前記赤外線センサが検出した温度を取得し、
前記赤外線センサが検出した温度が第2所定温度に達したか否かを判断し、
前記赤外線センサが検出した温度が前記第2所定温度に達した場合、前記製氷時間は0からカウントを開始するように配置される、ことを特徴とする請求項11に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項13】
前記コントローラは、さらに、
前記赤外線センサが検出した温度が第3所定温度に達したか否かを判断し、
前記赤外線センサが検出した温度が前記第3所定温度に達した場合、前記温度の継続時間を記録し、
前記温度の継続時間が第2所定時間に達したか否かを判断し、
前記温度の継続時間が前記第2所定時間に達した場合、前記離氷モータを制御して離氷動作を実行させるように配置される、ことを特徴とする請求項10に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項14】
前記コントローラは、さらに、
前記製氷機が位置する前記低温貯蔵室の温度を取得し、
前記低温貯蔵室の温度が第4所定温度に達したか否かを判断し、
前記低温貯蔵室の温度が前記第4所定温度に達した場合、前記温度の継続時間を記録し、
前記温度の継続時間が第3所定時間に達したか否かを判断し、
前記温度の継続時間が前記第3所定時間に達した場合、前記離氷モータを制御して離氷動作を実行させるように配置される、ことを特徴とする請求項10に記載の冷蔵庫。
【請求項15】
前記低温貯蔵室は冷蔵室を含み、前記冷蔵庫は給水手段をさらに含み、前記給水手段は、
前記冷蔵室内に設けられる水タンクと、
前記水タンク内に位置し、前記水タンク内の水を濾過するためのフィルタエレメントと、
前記フィルタエレメントの出水口に接続する水ポンプと、
前記水ポンプの出水口に接続され、前記水タンク内の水を前記製氷皿内に送水するための給水管と、
を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の製氷機付き冷蔵庫
【請求項16】
前記水タンク内の水を汲み出すように、前記水ポンプの入水口と前記フィルタエレメントの出水口の部位には入水用ゴム管が接続される、ことを特徴とする請求項15に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項17】
前記給水管は、
前記水ポンプの出水口に接続する出水用ゴム管と、
前記出水用ゴム管に連通する出水用PE管と、
前記出水用PE管と前記製氷皿に連通する出水用アルミ管と、
前記出水用PE管と前記出水用アルミ管とそれぞれ接続する接続・密封スリーブと、
を含む、ことを特徴とする請求項15に記載の製氷機付き冷蔵庫。
【請求項18】
製氷機を組み立てる工程と、
磁気感応スイッチを仕切板の底部に取り付ける工程と、
前記製氷機を前記仕切板の底部に取り付ける工程と、
組み立てられた仕切板を製氷機とともに庫体の冷凍室内に取り付ける工程と、
を含む、ことを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の製氷機付き冷蔵庫に適用する製氷機の取り付け方法。
【請求項19】
仕切板上に設けられる磁気感応スイッチが製氷皿手段上の磁石に感応するか否かをモニタリングする工程と、
前記磁気感応スイッチが前記磁石に感応する場合、前記磁気感応スイッチを制御してオフ信号を発生させ、前記オフ信号に応じて前記製氷皿手段への注水を継続する工程と、
前記磁気感応スイッチが前記磁石に感応しない場合、前記磁気感応スイッチを制御して閉信号を発生させ、前記閉信号に応じて製氷皿への注水を停止する工程と、
を含む、ことを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の製氷機付き冷蔵庫に適用する製氷機の注水制御方法。
【請求項20】
製氷皿内の氷塊の温度を赤外線センサによって検出する工程と、
前記赤外線センサが検出した温度及び製氷時間を取得する工程と、
前記赤外線センサが検出した温度及び前記製氷時間に応じて、前記離氷モータが離氷動作を実行するか否かを判定する工程と、
を含む、ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の製氷機付き冷蔵庫に適用する製氷機の離氷制御方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正の内容】
図9
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正の内容】
図10
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正の内容】
図11
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正の内容】
図12
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正の内容】
図13
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正の内容】
図14
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正の内容】
図15
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正の内容】
図16
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正の内容】
図17
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正の内容】
図18
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正の内容】
図19
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正の内容】
図20
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正の内容】
図21
【国際調査報告】