(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-04
(54)【発明の名称】横断方向解除を有する迅速接続デバイス
(51)【国際特許分類】
H01R 13/629 20060101AFI20220328BHJP
H01R 4/48 20060101ALI20220328BHJP
H01R 13/22 20060101ALI20220328BHJP
H01R 13/639 20060101ALI20220328BHJP
F21V 23/06 20060101ALI20220328BHJP
H01R 13/73 20060101ALN20220328BHJP
H01R 33/97 20060101ALN20220328BHJP
【FI】
H01R13/629
H01R4/48 C
H01R13/22 Z
H01R13/639 Z
F21V23/06
H01R13/73 Z
H01R33/97 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021548174
(86)(22)【出願日】2020-02-20
(85)【翻訳文提出日】2021-10-06
(86)【国際出願番号】 US2020019010
(87)【国際公開番号】W WO2020172390
(87)【国際公開日】2020-08-27
(32)【優先日】2019-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517394245
【氏名又は名称】コーエン ラン ローランド
(74)【代理人】
【識別番号】110001601
【氏名又は名称】特許業務法人英和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コーエン ラン ローランド
【テーマコード(参考)】
3K014
5E021
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014HA03
5E021FA05
5E021FA08
5E021FA14
5E021FA16
5E021FC36
5E021HC12
5E021HC23
5E021HC24
5E021HC37
(57)【要約】
公知の迅速接続電気コネクタは、ロッドが通過するスピンドルを有するプラグを有する。金属ボールが、スピンドル内に閉じ込められ、かつロッドの拡幅した部分によって半径方向外向きに押され、スピンドルを対応するソケット内の通路にロックすることができる。プラグとソケットを分離するために、ロッドは、押圧されて拡幅部分をボールから離れるように移動しなければならない。これを達成するために、カム従動子がロッドに取り付けられる。スライド支持体がプラグに取り付けられる。レバーは、スライド支持体内で摺動され、かつレバーがスライド支持体内で摺動される時にカム従動子を押圧するカム面を有する。カム従動子が押圧される時に、それは、ロッドを移動し、金属ボールが半径方向内向きに移動してプラグをソケットから解除することを可能にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソケットが、(b)少なくとも1つの内部キャビティをそこに有する(a)ソケット本体と、電気信号とソケットの間に電気接続を確立するために該キャビティ内に配置された(c)少なくとも1つの導電接触端子と、内部隆起を有する(d)シリンダとを含み、プラグが、導電リングと該ソケットの導電接点の間に電気接続を形成するために該ソケットの該内部キャビティの中に挿入可能な(b)少なくとも1つの導電リングを有する(a)プラグ本体と、該ソケットシリンダの中に挿入可能な部分を有する(c)スピンドルと、該スピンドルの該挿入可能部分内で移動可能であり、かつ該スピンドル部分が該ソケットの中に挿入される時に該ソケットの該内部隆起に隣接して位置決め可能であるように半径方向に変位可能である(d)1又は2以上のボールと、該スピンドル部分内で移動可能であり、かつ該1又は2以上のボールに隣接する解除する第1の位置に位置決め可能であり、該ロッドが該スピンドル内で軸線方向に摺動される時に該1又は2以上のボールから離れたロックする第2の位置に位置決め可能である1又は2以上の凹部を含む(e)ロッドとを含み、該ボールが、該ロッドが該第1の位置にある時に該ソケットの該内部隆起から離れるように移動可能である、電気プラグと電気信号に接続可能なソケットとの間の接続を解除するためのデバイスであって、
前記ロッドの端部に接続可能なカム従動子と、
前記プラグ本体に関して固定された少なくとも1つのスライド支持体と、
前記少なくとも1つのスライド支持体によって支持され、かつその内部で摺動可能なレバーであって、該レバーがチャネル内で摺動される時に前記カム従動子と接触可能なカム面を該レバーが含み、それによって該レバーが摺動されて該カム面を該カム従動子に対して押圧して該従動子を移動し、それによって前記ロッドを移動して該ロッドを前記第1の位置の中に位置決めすることができる前記レバーと、
を含むことを特徴とするデバイス。
【請求項2】
前記ロッドは、ロッド付勢要素によって前記第2の位置の中に付勢されることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記レバーは、レバー付勢要素によって定位置の中に押圧され、それによって前記カム従動子は、前記カム面に従動し、前記ロッドを前記ロッド付勢要素によって前記第2の位置の中に移動させることを特徴とする請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記レバーは、前記スピンドルの長手軸線と直交して移動することを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記レバーは、自由端で拡張可能なリングを含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記レバーは、ピンが通過して該レバーの移動の範囲を誘導かつ制限するスロットを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記少なくとも1つのスライド支持体は、デバイスがプラグに接続された時に前記プラグ本体に固定されることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つのスライド支持体は、デバイスがプラグに接続された時に前記スピンドルの両側で前記プラグ本体に固定される2つのスライド支持体を含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記2つのスライド支持体は、デバイスがプラグに接続された時に前記スピンドルが通過する開口部を含むクロス部材によって相互に接続されることを特徴とする請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記クロス部材内の前記開口部にネジ山が設けられることを特徴とする請求項8に記載のデバイス。
【請求項11】
第1の端部で前記少なくとも1つのスライド支持体のうちの1つと係合され、かつ該第1の端部の反対側の第2の端部で前記レバーと係合されるバネを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項12】
デバイスがプラグに接続された時にデバイスを覆うようなサイズにされたキャノピーを更に含み、該キャノピーは、前記レバーの端部が該キャノピーの外部からそれを通して接触することができる開口部を含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項13】
第2のカム従動子を更に含み、
前記レバーは、前記第1のカム面から分離された第2のカム面を含み、該第2のカム面は、前記第2のカム従動子と接触可能であり、
前記プラグが、前記スピンドルの両側に位置決めされた2つのピンによって係合されたスピンドルを有する時及びデバイスがプラグに接続された時に、前記カム従動子及び前記第2のカム従動子の各々が、該2つのピンのうちの異なる1つに接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項14】
前記レバーに前記カム面と前記第2のカム面の間に位置決めされた開口部が設けられることを特徴とする請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
デバイスが、中心ハブ内に該中心ハブから延びる前記レバーの一部分を除いて閉じ込められ、
デバイスが、前記ハブに電気的に接続可能な複数のモジュールを含み、該複数のモジュールの各々が、電子回路を含み、該モジュールのうちの少なくとも1つが、受信機、送信機、煙探知器、運動センサのうちの少なくとも1つから選択されるセンサを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項16】
前記レバーは、前記複数のモジュールのうちの2つの間を延びることを特徴とする請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記プラグに接続されたランプヘッドを更に含み、
前記ランプヘッド内にかつ前記プラグに近接して位置決めされる、
ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項18】
ソケットが、(b)少なくとも1つの内部キャビティをそこに有する(a)ソケット本体と、電気信号とソケットの間に電気接続を確立するために該キャビティ内に配置された(c)少なくとも1つの導電接触端子と、内部隆起を有する(d)シリンダとを含み、プラグが、導電リングと該ソケットの導電接点の間に電気接続を形成するために該ソケットの該内部キャビティの中に挿入可能な(b)少なくとも1つの導電リングを有する(a)プラグ本体と、該ソケットシリンダの中に挿入可能な部分を有する(c)スピンドルと、該スピンドルの該挿入可能部分内で移動可能であり、かつ該スピンドル部分が該ソケットの中に挿入される時に該ソケットの該内部隆起に隣接して位置決め可能であるように半径方向に変位可能である(d)1又は2以上のボールと、該スピンドル部分内で移動可能であり、かつ該1又は2以上のボールに隣接する解除する第1の位置に位置決め可能であり、該ロッドが該スピンドル内で軸線方向に摺動される時に該1又は2以上のボールから離れたロックする第2の位置に位置決め可能である1又は2以上の凹部を含む(e)ロッドとを含み、該ボールが、該ロッドが該第1の位置にある時に該ソケットの該内部隆起から離れるように移動可能である、電気プラグと電気信号に接続可能なソケットとの間の接続を解除するためのデバイスであって、
前記ロッドの端部に接続可能な円錐形カム従動子と、
前記プラグ本体に関して固定された少なくとも1つのスライド支持体と、
前記少なくとも1つのスライド支持体によって支持され、かつその内部で摺動可能なレバーであって、該レバーが、前記カム従動子に対応するかつ該レバーがチャネル内で摺動される時に該カム従動子を接触可能である円錐形カム面を含み、それによって該レバーが摺動されて該カム面を該カム従動子に対して押圧して該従動子を移動し、それによって前記ロッドを移動して該ロッドを前記第1の位置の中に位置決めすることができる前記レバーと、
前記レバーを該レバーが前記カム従動子を押圧していない静止位置の中に付勢するために該レバーと前記少なくとも1つのスライド支持体のうちの1つとに取り付けられた付勢要素と、
を含むことを特徴とするデバイス。
【請求項19】
前記少なくとも1つのスライド支持体は、前記プラグに各々が接続された2つのスライド支持体を含むことを特徴とする請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
ソケットが、(b)少なくとも1つの内部キャビティをそこに有する(a)ソケット本体と、電気信号とソケットの間に電気接続を確立するために該キャビティ内に配置された(c)少なくとも1つの導電接触端子と、内部隆起を有する(d)シリンダとを含み、プラグが、導電リングと該ソケットの導電接点の間に電気接続を形成するために該ソケットの該内部キャビティの中に挿入可能な(b)少なくとも1つの導電リングを有する(a)プラグ本体と、該ソケットシリンダの中に挿入可能な部分を有する(c)スピンドルと、該スピンドルの該挿入可能部分内で移動可能であり、かつ該スピンドル部分が該ソケットの中に挿入される時に該ソケットの該内部隆起に隣接して位置決め可能であるように半径方向に変位可能である(d)1又は2以上のボールと、該スピンドル部分内で移動可能であり、かつ該1又は2以上のボールに隣接する解除する第1の位置に位置決め可能であり、該ロッドが該スピンドル内で軸線方向に摺動される時に該1又は2以上のボールから離れたロックする第2の位置に位置決め可能である1又は2以上の凹部を含む(e)ロッドとを含み、該ボールが、該ロッドが該第1の位置にある時に該ソケットの該内部隆起から離れるように移動可能である、電気プラグと電気信号に接続可能なソケットとの間の接続を解除する方法であって、
前記ロッドの端部に接続可能なカム従動子と、
前記プラグ本体に関して固定された少なくとも1つのスライド支持体と、
前記少なくとも1つのスライド支持体によって支持され、かつその内部で摺動可能なレバーであって、該レバーがチャネル内で摺動される時に前記カム従動子と接触可能なカム面を該レバーが含み、それによって該レバーが摺動されて該カム面を該カム従動子に対して押圧して該従動子を移動し、それによって前記ロッドを移動して該ロッドを前記第1の位置の中に位置決めすることができる前記レバーと、
を与える段階、
を含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連特許及び出願のリスト〕
この開示は、2017年4月17日出願の米国特許出願第62/486,132号明細書、2018年4月17日出願のPCT国際特許出願番号PCT/US18/27956号明細書(WO 2018/195068 Alとして公開)、2017年3月5日出願の米国特許出願第62/467,176号明細書、2016年5月12日出願のPCT国際特許出願番号PCT/US2016/032170号明細書(WO 2016/183354 Alとして公開)、2007年3月20日出願の米国特許第7,462,066号明細書、2004年12月2日出願の米国特許第7,192,303号明細書、2001年12月12日出願の米国特許第6,962,498号明細書に関連し、かつ2005年12月2日出願の米国特許出願公開第2009/0280673号明細書、2015年5月12日出願の米国仮特許出願第62/160,585号明細書、2016年3月15日出願の米国仮特許出願第62/308,718号明細書、2017年3月5日出願の米国仮特許出願第62/467,176号明細書、2017年3月10日出願の米国仮特許出願第62,470,170号明細書、2017年6月5日出願の米国仮特許出願第62/515,464号明細書、及び2019年2月20日出願の米国特許出願第62/807,889号明細書に関連し、これらの全ての内容は、ことによりそれらの全体が本明細書に引用によって組み込まれる。
【0002】
本発明の開示は、電気コネクタ及び取り付け具に関し、より具体的には、電気コンセントでの電気取り付け具のツール不要接続及び装着を可能にする電気プラグ及びソケット組合せに関し、コネクタ及び/又は取り付け具は、解除及び取り付けラッチ機構を含む。本発明の開示は、いわゆる「スマート」電気コネクタ及び取り付け具、並びにスマートではない電気コネクタ及び取り付け具に関する。
【背景技術】
【0003】
1又は2以上のセンサとネットワーク接続式デバイスとを含むことができる「スマートホーム環境」システムと呼ばれるいくつかの市販システムがある。これらのスマートホームデバイスは、時にはスマートホーム環境内で互いに相互通信し、かつ統合することができる。スマートホームデバイスはまた、制御機能を分散し、より高容量及びより信頼性の高いコンピュータ設備にアクセスし、かつ特定のスマートホームをより大規模なマルチホーム又は地理的スマートホームデバイスベースの集合体の中に統合するためにクラウドベースのスマートホーム制御器及び/又はデータ処理システムと通信することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願第62/486,132号明細書
【特許文献2】PCT/US18/27956
【特許文献3】WO 2018/195068 Al
【特許文献4】米国特許出願第62/467,176号明細書
【特許文献5】PCT/US2016/032170
【特許文献6】WO 2016/183354 Al
【特許文献7】米国特許第7,462,066号明細書
【特許文献8】米国特許第7,192,303号明細書
【特許文献9】米国特許第6,962,498号明細書
【特許文献10】米国特許出願公開第2009/0280673号明細書
【特許文献11】米国仮特許出願第62/160,585号明細書
【特許文献12】米国仮特許出願第62/308,718号明細書
【特許文献13】米国仮特許出願第62/467,176号明細書
【特許文献14】米国仮特許出願第62,470,170号明細書
【特許文献15】米国仮特許出願第62/515,464号明細書
【特許文献16】米国特許出願第62/807,889号明細書
【特許文献17】米国特許公開第2018/0115131号明細書
【特許文献18】WO 2018/165058
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
照明取り付け具及びファンのような電気取り付け具及び家電を壁又は天井上に設置するための技術は、通常は、有資格電気技師の支援と様々なツール及び専用ハードウエアの使用とを必要とする。そのような取り付け具を設置する又は取り外すための手順も、たとえ経験豊富な設置者によって行われても比較的時間を消費する可能性があり、かつ危険である可能性がある。取り付け具と電源配線の間の必要な電気接続を手作業で配線する必要性に加えて、設置者は、取り付け具を定位置に支持する又は懸架するために別々の機械接続を行わなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の開示の第1の態様は、電気プラグと電気信号に接続可能なソケットとの間の接続を解除するためのデバイスに関する。ソケットは、(b)少なくとも1つの内部キャビティをそこに有する(a)ソケット本体と、電気信号とソケットの間に電気接続を確立するためにキャビティ内に配置された(c)少なくとも1つの導電接触端子と、内部隆起を有する(d)シリンダとを含む。プラグは、導電リングとソケットの導電接点の間に電気接続を形成するためにソケットの内部キャビティの中に挿入可能な(b)少なくとも1つの導電リングを有する(a)プラグ本体と、ソケットシリンダの中に挿入可能な部分を有する(c)スピンドルと、スピンドルの挿入可能部分内で移動可能であり、かつスピンドル部分がソケットの中に挿入される時にソケットの内部隆起に隣接して位置決め可能であるように半径方向に変位可能である(d)1又は2以上のボールと、スピンドル部分内で移動可能な(e)ロッドであって、1又は2以上のボールに隣接する解除する第1の位置に位置決め可能であり、かつロッドがスピンドル内で軸線方向に摺動される時に1又は2以上のボールから離れたロックする第2の位置に位置決め可能である1又は2以上の凹部を含み、ボールが、ロッドが第1の位置にある時にソケットの内部隆起から離れるように移動可能である上記(e)ロッドとを含む。
【0007】
実施形態では、デバイスは、ロッドの端部に接続可能なカム従動子と、プラグ本体に関して固定された少なくとも1つのスライド支持体と、少なくとも1つのスライド支持体によって支持されてその内部で摺動可能なレバーとを含む。レバーは、レバーがチャネル内で摺動される時にカム従動子と接触可能なカム面を含み、それによってレバーは、摺動されてカム面をカム従動子に対して押圧して従動子を移動し、それによってロッドを移動してロッドを第1の位置の中に位置決めすることができる。
【0008】
ロッドは、ロッド付勢要素によって第2の位置の中に付勢することができる。レバーは、レバー付勢要素によって定位置の中に押圧することができ、それによってカム従動子は、カム面に従動してロッドをロッド付勢要素によって第2の位置の中に移動させる。
【0009】
レバーは、スピンドルの長手軸線と直交して移動することができる。レバーは、自由端に拡張可能リングを含むことができる。レバーは、ピンが通過してレバーの移動の範囲を誘導及び制限するスロットを更に含むことができる。
【0010】
少なくとも1つのスライド支持体は、デバイスがプラグに接続された時にプラグ本体に固定することができる。少なくとも1つのスライド支持体は、デバイスがプラグに接続された時にスピンドルの両側でプラグ本体に固定された2つのスライド支持体を含むことができる。2つのスライド支持体は、デバイスがプラグに接続された時にスピンドルが通過する開口部を含むクロス部材によって相互に接続することができる。クロス部材内の開口部には、ネジ山を設けることができる。
【0011】
デバイスは、第1の端部で少なくとも1つのスライド支持体のうちの一方と係合し、かつ第1の端部の反対側の第2の端部でレバーと係合するバネを含むことができる。
【0012】
デバイスは、デバイスがプラグに接続された時にデバイスを覆うようなサイズにされたキャノピーを含むことができ、キャノピーは、レバーの端部がキャノピーの外部からそれを通して接触することができる開口部を含む。
【0013】
デバイスは、第2のカム従動子を含むことができ、レバーは、第1のカム面から分離された第2のカム面を含み。第2のカム面は、第2のカム従動子と接触可能である。プラグが、スピンドルの両側に位置決めされた2つのピンによって係合されたスピンドルを有する時、かつデバイスがプラグに接続された時に、カム従動子及び第2のカム従動子の各々は、2つのピンの異なるものに接続される。レバーには、カム面と第2のカム面の間に位置決めされた開口部を設けることができる。
【0014】
デバイスは、中心ハブから延びるレバーの一部分を除いて中心ハブ内に閉じ込めることができ、ハブに電気的に接続可能な複数のモジュールを更に含み、複数のモジュールの各々は、電子回路を含み、モジュールのうちの少なくとも1つは、受信機、送信機、煙探知器、運動センサのうちの少なくとも1つから選択されるセンサを含む。レバーは、複数のモジュールのうちの2つの間を延びることができる。
【0015】
デバイスは、ランプヘッドを含むことができ、ランプヘッドは、プラグに接続され、デバイスは、ランプヘッド内にかつプラグに近接して位置決めされる。
【0016】
本発明の開示の別の態様は、電気プラグと電気信号に接続可能なソケットとの間の接続を解除するためのデバイスに関する。ソケットは、(b)少なくとも1つの内部キャビティをそこに有する(a)ソケット本体と、電気信号とソケットの間に電気接続を確立するためにキャビティ内に配置された(c)少なくとも1つの導電接触端子と、内部隆起を有する(d)シリンダとを含む。プラグは、導電リングとソケットの導電接点の間に電気接続を形成するためにソケットの内部キャビティの中に挿入可能な(b)少なくとも1つの導電リングを有する(a)プラグ本体と、ソケットシリンダの中に挿入可能な部分を有する(c)スピンドルと、スピンドルの挿入可能部分内で移動可能であり、かつスピンドル部分がソケットの中に挿入される時にソケットの内部隆起に隣接して位置決め可能であるように半径方向に変位可能である(d)1又は2以上のボールと、スピンドル部分内で移動可能な(e)ロッドであって、1又は2以上のボールに隣接する解除する第1の位置に位置決め可能であり、かつロッドがスピンドル内で軸線方向に摺動された時に1又は2以上のボールから離れたロックする第2の位置に位置決め可能である1又は2以上の凹部を含み、ボールが、ロッドが第1の位置にある時にソケットの内部隆起から離れるように移動可能である上記(e)ロッドと含む。
【0017】
デバイスは、ロッドの端部に接続可能な円錐形カム従動子と、プラグ本体に関して固定された少なくとも1つのスライド支持体と、少なくとも1つのスライド支持体によって支持されてその内部で摺動可能なレバーであって、レバーが、カム従動子に対応してレバーがチャネル内で摺動される時にカム従動子と接触可能な円錐形カム面を含み、それによってレバーが、摺動されてカム面をカム従動子に対して押圧して従動子を移動し、それによってロッドを移動してロッドを第1の位置の中に位置決めすることができる上記レバーと、レバーがカム従動子を押圧していない静止位置の中にレバーを付勢するためにレバーと少なくとも1つのスライド支持体のうちの一方とに取り付けられた付勢要素とを含むことができる。少なくとも1つのスライド支持体は、各々がプラグに接続された2つのスライド支持体を含むことができる。
【0018】
本発明の開示はまた、電気プラグと電気信号に接続可能なソケットとの間の接続を解除する方法に関する。ソケットは、(b)少なくとも1つの内部キャビティをそこに有する(a)ソケット本体と、電気信号とソケットの間に電気接続を確立するためにキャビティ内に配置された(c)少なくとも1つの導電接触端子と、内部隆起を有する(d)シリンダとを含む。プラグは、導電リングとソケットの導電接点の間に電気接続を形成するためにソケットの内部キャビティの中に挿入可能な(b)少なくとも1つの導電リングを有する(a)プラグ本体と、ソケットシリンダの中に挿入可能な部分を有する(c)スピンドルと、スピンドルの挿入可能部分内で移動可能であり、かつスピンドル部分がソケットの中に挿入される時にソケットの内部隆起に隣接して位置決め可能であるように半径方向に変位可能である(d)1又は2以上のボールと、スピンドル部分内で移動可能な(e)ロッドであって、1又は2以上のボールに隣接する解除する第1の位置に位置決め可能であり、かつロッドがスピンドル内で軸線方向に摺動された時に1又は2以上のボールから離れたロックする第2の位置に位置決め可能である1又は2以上の凹部を含み、ボールが、ロッドが第1の位置にある時にソケットの内部隆起から離れるように移動可能である上記(e)ロッドと含む。
【0019】
本方法は、ロッドの端部に接続可能なカム従動子と、プラグ本体に関して固定された少なくとも1つのスライド支持体と、少なくとも1つのスライド支持体によって支持されてその内部で摺動可能なレバーであって、レバーが、レバーがチャネル内で摺動される時にカム従動子と接触可能なカム面を含み、それによってレバーが、摺動されてカム面をカム従動子に対して押圧して従動子を移動し、それによってロッドを移動してロッドを第1の位置の中に位置決めすることができる上記レバーとを含む。
【0020】
本発明の開示のより完全な理解及びそれに付随する利点及びその特徴は、添付図面を併せて考慮して以下の詳細説明を参照することによってより容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】中心スピンドルに対して90度に向けられた解除レバーを含む本発明の開示のプラグの上面斜視図である。
【
図5】解除レバーがロック位置にある
図1のプラグの二等分断面図である。
【
図6】解除レバーがアンロック位置にある
図1のプラグの二等分断面図である。
【
図7】
図1のデバイスの選択された構成要素を示す図である。
【
図8】
図1のデバイスの解除構成要素を示す図である。
【
図11】
図1のデバイスの分解されたスピンドル及び本体の上面斜視図である。
【
図17】
図1のプラグを収容する薄型キャノピーの底面斜視図である。
【
図19】レバーがロック位置にある
図17のキャノピー及びプラグの二等分図である。
【
図20】レバーがアンロック位置にある
図17のキャノピー及びプラグの二等分図である。
【
図23】90度オフセットボールを含むプラグスピンドルを示す図である。
【
図24】本発明の開示に従ってスイッチに固定された
図22のプラグを示す図である。
【
図27】プラグスピンドルの通過のための開口を示す
図24のスイッチを示す図である。
【
図28】
図24のプラグ及びスイッチのスイッチプレートを示す図である。
【
図29】プラグが修正されたレバーを含むスイッチ及びスイッチプレートに取り付けられた
図1のプラグの前面斜視図である。
【
図32】
図29のプラグ及びスイッチのプラグ及び修正レバーを示す図である。
【
図34】本発明の開示の解除レバーアセンブリの実施形態を組み込むために本発明の開示に従って修正された迅速接続デバイスの断面図である。
【
図35】本発明の開示の解除レバーアセンブリの実施形態を組み込むために本発明の開示に従って修正された保護カバーを有する迅速接続デバイスの断面図である。
【
図36】本発明の開示の解除レバーアセンブリの実施形態を組み込むために本発明の開示に従って修正されたキャノピーを有する迅速接続デバイスの内部図である。
【
図37】本発明の開示の解除レバーアセンブリの実施形態を用いて構成されたネジ切り誘導バレルを有する迅速接続デバイスの斜視図である。
【
図37B】
図37の解除レバーアセンブリの上に戻りバネを構成する方式を示す図である。
【
図37C】
図37の解除レバーアセンブリの上に戻りバネを構成する代替方式を示す図である。
【
図38】ネジ切り誘導バレルに接続された本発明の開示の代替解除レバーアセンブリの側面図である。
【
図39】従来のネジ切り誘導バレルコネクタに類似の構造を組み込む本発明の開示の解除レバーアセンブリの実施形態を組み込むために本発明の開示に従って修正されたネジ切り誘導バレルを有する迅速接続デバイスの斜視図である。
【
図40】本発明の開示の解除レバーアセンブリを用いて構成可能であるスマート迅速接続デバイスを示す図である。
【
図41】本発明の開示の解除レバーアセンブリの実施形態を組み込むために本発明の開示に従って修正されたスマート迅速接続デバイスの内部を示す図である。
【
図42】本発明の開示の解除レバーアセンブリの実施形態を組み込むために本発明の開示に従って修正された吊り下げ式取り付け具に組み込まれた迅速接続デバイスの分解組立図である。
【
図43】本発明の開示の解除レバーアセンブリの実施形態を組み込むために本発明の開示に従って修正されて懸架式照明又はファン取り付け具の中に組み込まれた迅速接続デバイスの内部を示す図である。
【
図44】本発明の開示の解除レバーアセンブリの実施形態を組み込むために本発明の開示に従って修正されて電気ボックスの中に組み立てられた迅速接続デバイスの断面図である。
【
図45】本発明の開示の解除レバーアセンブリの2カム実施形態を組み込むために本発明の開示に従って修正されて二重ピン解除機構を組み込む迅速接続デバイスの断面図である。
【
図46】本発明の開示の解除レバーアセンブリの代替2カム実施形態を組み込むために本発明の開示に従って修正されて二重ピン解除機構を組み込む代替迅速接続デバイスの断面図である。
【
図46A】エンクロージャ内に装着された時の
図46の迅速接続デバイスの全体を示す図である。
【
図47】本発明の開示の解除レバーアセンブリの実施形態を組み込むために本発明の開示に従って修正されたスマート迅速接続デバイスの内部図である。
【
図47B】
図47の迅速解除レバーアセンブリを組み込むために本発明の開示に従って修正されて分離可能センサアセンブリが設けられた
図47の迅速接続デバイスに類似するデバイスの分解斜視図である。
【
図48】迅速接続デバイスを組み込むランプ及びポールアセンブリの斜視図である。
【
図49】ロック位置にある
図48のランプ、ポール、及び解除レバーアセンブリの断面図である。
【
図50】アンロック位置にある
図48のランプ、ポール、及び解除レバーアセンブリの断面図である。
【
図51】ソケットの中心ボアの軸線に対して横断する軸線に沿って向けられた歯車歯を有するソケットの詳細斜視図である。
【
図52】嵌合したプラグ及びソケットの相対的な半径方向の向きを維持するために
図13の歯車歯と噛み合い可能な歯車歯を有するプラグの詳細斜視図である。
【
図53】コンタクタ及び弾性コンタクタ支持体を含むソケットの本体の分解組立図である。
【
図54】ソケット及びプラグの中間を通る断面図である。
【
図55】嵌合した
図16のソケット及びプラグを示す図である。
【
図57】延長された解除ロッド及び支持体を有する嵌合プラグ及びソケットの詳細斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
必要に応じて本明細書に実施形態を開示するが、本発明の開示する実施形態は単なる例であり、以下に説明するシステム及び方法は様々な形態に具現化することができることは理解されるものとする。従って、本明細書に開示する特定の構造的及び機能的詳細は、限定ではなく、単に特許請求の範囲の基礎として及び当業者に本発明の主題を実質的にあらゆる適切かつ詳細な構造及び機能を用いて様々に使用することを教示するための代表的な基礎として解釈されるものとする。更に、本明細書に使用する用語及び語句は限定ではなく、むしろ概念の理解可能な説明を提示することを意図している。
【0023】
本明細書に使用される「a」又は「an」という用語は、1又は1よりも多いとして定められる。本明細書に使用される複数という用語は、2又は2よりも多いとして定められる。本明細書に使用される別のという用語は、少なくとも2又は3以上として定められる。本明細書に使用される「含む」及び「有する」という用語は、comprising(すなわち、開放型言語)として定められる。本明細書に使用される「結合される」という用語は、「接続される」として定められるが、必ずしも直接的である必要はなく、かつ必ずしも機械的である必要はない。
【0024】
本明細書の開示は、「関連特許及び出願」節に識別された文献に上記列挙したような本発明者の先行研究に関連し、それらの各々の内容は、引用によってその全体が本明細書に組み込まれている。
【0025】
電気取り付け具を設置するための「迅速接続デバイス」は、プラグ及び嵌合ソケットの組合せを含む。デバイスのプラグ及び嵌合ソケットは、取り付け具と電源配線の間の電気接続を確立し、面又はベース、通常は壁、天井、又は床面に取り付け具を機械的に支持するように機能する。本明細書に使用する時に「取り付け具」又は「電気取り付け具」という用語は、照明取り付け具、天井ファン、テレビカメラ、セキュリティデバイス、又は他のあらゆるデバイスのような取り付け具又は家電を意味し、それらは、電気配線によって供給される電気によって給電され、それらは、取り付け具を支持するか又は吊り下げるための機械的接続を必要とする。プラグは、電気取り付け具に固く固定され、一方ソケットは、取り付け具を上に取り付ける面(壁、天井、床など)又は配電盤のいずれかに固定される。プラグ及び嵌合ソケットの構造、機能、及び作動は、例えば全体的に引用によって本明細書に組み込まれている特許及び出願に既に詳述されている。
【0026】
例えば、PCT/US2016/032170(「’170文献」)として公開されて組み込まれている参考文献を参照すると、電気取り付け具を設置するための迅速接続デバイス20は、プラグ22及び嵌合ソケット24の組合せを含む。プラグ22及びスピンドルアセンブリ34の構造及び機能の詳細説明は、’170文献及び他の組み込まれている参考文献に示されている。’170文献にあるように、1又は2以上のセンサ又は他の受信/入力又は送信/出力のための電子デバイス又は電気デバイス48、50(以下「センサ」)は、プラグ22又はソケット24のいずれかに関連付けることができる。ソケット22は、組み込まれた参考文献に開示されているようにかつ米国電気工事規約に成文化されているように公知である。
【0027】
本発明の開示のデバイスには、「スマート」デバイスと見なされる場合がある電子センサ及び/又はプロセッサ、送信機及び/又は受信機、並びに他の電子回路が設けられるか又はそれらに取り付けることができ、又は本発明の開示のデバイスは、「スマート」電子機器又は構成要素又はデバイス自体の作動に関係のない他の電子機器を含む又は含まない場合があるライト又はファンのような電力消費デバイスに関連付けることができる。
【0028】
従来技術のソケット20の例が
図21に示され、従来技術のプラグの例が
図21に示されている。代替スピンドルアセンブリ24Aが
図23に示されている。特に、電気取り付け具を設置するための従来技術の迅速接続デバイスのソケット20は、プラグ30を受け入れ、それによってソケット20とプラグ30の間に電気接続を確立する。
図21において、ソケット20は、建物の標準的な配電盤又は他の構造部材に装置するように構成されたブラケット36又は他の構造物に取り付けることができる。
図22に示すように、プラグ30をソケット20に解除可能に機械的に接続するためにスピンドルアセンブリ24が使用される。本体26が非導電材料から成形される時に、雄コネクタリング32は、本体26と一体的に成形することができる。各リング32は、それらの間にそれらを互いに電気的に分離するのに十分な半径方向の間隔を有する。各雄コネクタリングの直径及び間隔は、雄コネクタリングがソケット20内の対応する雌凹部34と位置合わせ可能かつ受け入れ可能であり、結果としてソケット20内の接触嵌合導体38を作るように選択される。引用によって組み込まれている特許文献に詳述されているように、この位置合わせは、プラグ30をソケット20に電気的に接続するのに使用され、それによって電気取り付け具と電源配線の間の電気接続を確立し、かつ電気取り付け具を面又はベース上に、通常は壁、天井、又は床面に機械的に支持する。
【0029】
リングの数は、必要である電気接続の数に対応している。例えば、電力接続は、保護された回路ブレーカーであるソース導体又はホット導体、戻り導体又は中立導体、及び安全導体又は接地導体を含むことができる。3方向スイッチレッグ又はトラベラー導体のための追加の導体、2相接続のための第2の「ホット」導体、及びアナログ又はデジタルデータのためのあらゆる数の信号導体を追加することができる。
【0030】
図23は代替スピンドル24Aを示し、
図23において1又は2以上のボール72は、スピンドル24Aに沿って所定距離で軸線方向に離間した他のボール72に対して90度を成す半径方向に向いている。
図22及び
図23の両方の実施形態に共通して、バネ76(
図23に示す)がラッチピン74を付勢し、ラッチピン74は、ポスト70/70A内を摺動してラッチピン74の凹部78をボール72から遠くに位置決めし、こうしてポスト70内にあるボール72を開口114内に閉じ込めて開口114から延びるように維持し、それによってボール72とシリンダ68内の嵌合する溝又は棚の間の干渉に起因して、ポスト70がソケット20のシリンダ68から引き抜かれることを防止する。ラッチピン74がバネ76の付勢に対して軸線方向に押されると、ラッチピン74は移動して凹部78をボール72と位置合わせし、それによってボール72がシリンダ68との干渉から離れること及び従ってポスト70をシリンダ68から引き抜くことが可能になる。
【0031】
ベースにソケット24を使用するという選択は、危険な電気信号を運ぶ導体がくぼんでいて人が触知することができないことを反映していることを理解しなければならない。しかし、低電圧信号/低電力信号のみを使用する時に、プラグ及びソケットの位置は、逆にするか又は任意に選択することができる。
【0032】
ここで
図1~
図10を参照すると、プラグ100は、チャネル104内に解除レバー102を摺動的に受け入れる本体26を含む。図示の実施形態では、本体26は、ソケット20(図示しない)上の相補的な歯と噛み合う周方向の歯120を含み、こうしてプラグ100がソケット20の中に挿入される時にソケット20とプラグ100との特定の半径方向の位置合わせを設定及び嵌合させることを可能にする。
図8~
図10から最もよく分るように、レバー102は、ラッチピン74の端部112に取り付けられたカム従動子110と係合するカム面108を含む。図示の実施形態では、カム面108及び従動子110は輪郭が円錐形であるが、カム及び従動子面は、周方向である必要はなく、本明細書に説明するようにレバー102の移動方向に沿ってのみ位置決めすることができる。本明細書において、解除レバー102、チャネル104、カム面108、カム従動子110、ピン122、及び関連する構造は、レバー解除アセンブリ164を構成する。
【0033】
図5においてレバー102は第1の位置にあり、第1の位置において弾性部材、この実施形態では従動子バネ120によって付勢される従動子110は、カム面108に沿って移動し、カム従動子110とカム面108の間の接触面積を増大する。第1の位置において、ラッチピン74は、
図5に示すより低い位置にあり、この位置においてラッチピン74はもはや凹部78をボール72に隣接して位置決めせず、ロッキングボール72はシリンダ68と係合する。ラッチピン74は、弾性部材により、この実施形態ではスピンドル24B内の従動子110と棚118の間に配置された従動子バネ116により、第1の位置の中に付勢される。同様に、弾性部材、この実施形態では戻りバネ106が、レバー102を第1の方向に付勢する。
【0034】
ここで
図6を参照すると、レバー102は、チャネル104内において、戻りバネ106の付勢力に対して
図6の例では右に押され、アンロック/解除位置を表す第2の位置に至っている。レバー102が第2の位置に向けて移動すると、
図6に見られるように、カム従動子110は、これを上方に押すカム面108に対してレバー102から遠ざかる方向に摺動し、従動子バネ120を圧縮する。従って、ラッチピン74は上方に移動し、凹部78をボール72と位置合わせし、ボール72が移動してシリンダ68との係合から外れることを可能にし、この場合にプラグ100は、ソケット20と機械的に分離可能になる。
図5~
図6において、従動子110は、カム面108との係合から完全に出ている。しかし、
図20に見られるように、従動子110及び凹部78は、従動子110が面108と部分的に係合したままになるように位置決めすることができ、こうしてボール72及び凹部78を位置合わせしてプラグ100とソケット20とをアンロック及び解除することができる。
【0035】
カム従動子110は、各図に示すようにラッチピン74に取り付けられた別々の構成要素として形成することができ、又はラッチピン74の端部に一体的に形成することができる。カム従動子110は、金属、プラスチック、合成材料、又は複合材料のような十分に耐久性がありかつ剛性がある材料、又は木材のような天然材料から製造することができる。個別の部品として取り付けられた時に、従動子は、締まり嵌めにより、及び/又は耐久性がある取り付けを保証する接着剤、ネジ切り、ろう付け、半田付け、又は他の方法を使用して取り付けることができる。各図に見られるように、レバー102は、第1の(ロック)位置にあるか又は第2の(アンロック/解除)位置にあるかに関わらず、従動子110及び従ってラッチピン74がスピンドル24Bから離れることを防止する。
【0036】
レバー102は、チャネル104内に摺動可能に閉じ込められ、バネ106の力又は重力に起因してチャネル104から押し出されることが、レバー102内に形成された保持スロット124を通過するポール又は保持ネジ122によって防止される。レバー102の自由端126は、レバーコネクタ128、図示した実施形態では分割シリンダを含むことができ、その中に例えばプッシュロッド又はプッシュボタン130(
図17~
図20)のようなアクチュエータを締まり嵌めを使用して取り付けることができる。これに代えて、コネクタ128は、アクチュエータを上に取り付け可能な雌ネジ又は雄ネジを有することができる。更に、レバー102は、端部126にアクチュエータを形成することができ、アクチュエータを操作してレバー102を移動し、プラグ100をソケット20から解除することができる。
【0037】
図17~
図20を参照すると、スピンドル24Bにキャノピー200が取り付けられ、取り付けには、例えば、スピンドル24B上に形成されたネジ山134に取り付けられたナット132を使用する。これに代えて、キャノピー200は、接着剤、溶接、ろう付け、半田付け、又は他の方法のようなあらゆる適切に強固かつ耐久性がある手段により、スピンドル24B又は本体26に取り付けることができる。キャノピー200は、レバー自由端126へのアクセスを許す開口部136を含む。図示の実施形態では、開口部136内に置かれた指又はツールによって押されるようにボタン130がアクセス可能である。レバー102が本体26を通過するので、キャノピー200の全体の高さは、他の解除機構を用いてこれまで可能であったよりも低くすることができる。特に、解除機構に適応させるためにキャノピーの高さを追加する必要はない。例えば、高さが15mm~20mmだけ低減される。
【0038】
更に、レバー102を本体26から横断方向に延びるように位置決めすることにより、スピンドル24Bを通過する、例えば中心スピンドルボア140及び横断方向通路142(
図19)を通過するコード又はケーブルに対する障害物がない。更に、レバー102は、スエージ及びコード付き取り付け具と共にのみでなく、スピンドル24Bに直接に接続された取り付け具と共に使用することができ、その理由は、レバー102の上方及び下方、又は本体26の周りの半径方向の他の場所に機械的及び電気的取り付けに対する他の障害物がないためである。
【0039】
ここで、
図11~
図16を参照すると、本体26はスピンドル24Bに取り付け可能であり、スピンドル24Bは、
図23のスピンドル24Aに関して示すように及び2018年4月17日出願のPCT国際特許出願番号PCT/US18/27956号明細書(WO 2018/195068 Alとして公開)に開示するように90度オフセットボール72を含むことができ、又は任意的に
図22に示すように構成することができる。本体26は、プラグ100の組み立て中にスピンドル24Bが通過可能な中心ボア144を含む。ボア144は、対応する嵌合スピンドルキー148で割り出してスピンドル24Bとの間の相対的な向きを形成かつ維持するために平らな側面又はキー付き面146を含むことができる。このようにして、プラグ100及びソケット20の向きがソケット20の噛み合う歯120及び歯150によって確立されると(
図21)、それは、スピンドル24Bと本体26の間の相対回転によって変更されない。
【0040】
嵌合キー146/148に加えて又はこれに代えて、中心ボア144にスプライン又は歯152A/152B(
図14~
図15)を設けることができ、及び/又はスピンドル24Bにスプライン又は歯154を設けることができる。中心ボア144及びスピンドル24Bの両方に歯を設ければ、各々は、互いに噛み合って相対的な回転を防ぐことができる。一部の実施形態では歯152と歯154の間に締まり嵌めがあり、締まり嵌めによって本体26とスピンドル24Bの間に摺動がなくかつ耐久性がある結合が更に保証される。
図14~
図15は、それぞれ、細かい歯152A及び粗い歯152Bを示している。本体26及びスピンドル24Bの一方だけに歯を設ける時に、本体26/スピンドル24Bの他方のスプラインと対応する面の間に締まり嵌めが形成され、歯を一方から他方に駆動して剛性及び耐久性がある結合を形成することができる。
【0041】
ベース26とスピンドル24Bとを結合する上述の方法に加えて又はこれに代えて、接着剤、溶接、ろう付け、半田付け、圧着、共成形、ネジ切りファスナ、又は他の方法を含む他の取り付け方法を使用することができる。スピンドル24Bをベース26とは別に組み合わせることにより、それらは異なる材料からより容易に生成され、製造工程の前に、最中に、及びその後に各々代替設計と置換することができる。
【0042】
ここで
図24~
図28に移ると、従来技術のプラグ30又は本発明の開示のプラグ100は、壁スイッチ162又は類似の目的で通常は壁スイッチレセプタクル内に類似の方式で挿入されるあらゆる他のデバイスに関連付けられる。従来技術のプラグ30又は本発明の開示のプラグ100に関連付けられる利益は、建物滞在証の資格を得るために壁スイッチを配線及び完了する時があること、及びスイッチ又は他のコントローラを電気技師を雇う必要なくかつ露出した配線を残すことなく後で選択及び設置することができることである。スイッチを後に選択することが望ましい場合があり、その理由は、例えばスイッチが切り換わり得る電流の量が分らない場合又は装飾が不明又は不確定であるためにデバイスが使用する色又はタイプが分らない場合があるためである。従って、ソケット20は、スイッチレセプタクルボックス内に取り付けられて建物の電気システムに公知の方式で配線される。
【0043】
ソケット20は、標準ノックアウト又はネジ場所を使用して配電盤に取り付けることができる。対応するブラケットは、例えば、
図21のブラケット36について示すように、公知の方式でソケット20に固定することができる。ブラケット36は、ソケット20をスイッチボックス内により深く位置決めするために延びること及び曲げを含むことができ、それによって切換デバイスのための空間が残される。これに代えて、ソケット20は、ネジ切りファスナ又は接着剤のようなあらゆる公知の手段を使用してスイッチボックスの底部内面に直接固定することができる。スイッチボックスがプラスチックである時に、ソケット20は、スイッチボックスに例えば共成形又は超音波で溶接することができる。
【0044】
図24に見られるように、本発明の開示のプラグ100又は
図24に示す標準プラグ30は、電気スイッチ162、例えば図示の単一連結電気スイッチ、又は例えば三路スイッチ又は調光器スイッチを含む他のあらゆるタイプの電気スイッチに取り付けられる。ワイヤ156が、プラグ端子158をスイッチ端子160に接続する。別の実施形態では、ワイヤ156は、スピンドル24A/24Bを通ってスイッチの背面に配線され、スイッチ内に恒久的に固定される。
【0045】
図24~
図28に示すように、従来技術のプラグ30を使用する時に、スピンドル24の端部に位置決めされた解除ピン又はボタン166にアクセスすることが必要である。プラグ30/100に対するスイッチ162の位置に応じて、解除ボタン166へのアクセスは、スイッチ162によって妨げることができる。従って、スイッチ162は、解除ボタン166へのアクセスを許す貫通孔168(
図27)と適応することができる。貫通孔168には、プラグ30をスイッチ162に取り付けるためにスピンドル24が中に螺合されるネジ通路を設けることができる。プラグ30は、これに代えて又はこれに加えて、相互に接触する面に沿ってスイッチ162に接着することができ、又はクリップ、スクリュー、又は他のファスナのような他のあらゆる手段によって取り付けることができる。
【0046】
図24~
図26及び
図28に見られるように、スイッチプレート170には、解除開口部172が設けられ、開口部172は、解除ボタン166の押圧を可能にするために取り外すことができるカバー174を有することができる。ピン又はネジ部材176を設けて解除ボタン166の押圧を容易にすることができる。実施形態では、ネジ部材176は、スイッチプレート170、スイッチ162、又はスピンドル24に捩じ込むことができ、解除ボタン166を押すために回転させることができる。
【0047】
ここで
図29~
図33を参照すると、本発明の開示によるプラグ100は、スイッチ162に取り付けられる。
図24~
図28の実施形態と同様に、プラグ100は、ネジ切りすることができる開口166内に通すことにより、スイッチ162に取り付けることができる。
図32に示すように、スピンドル24Bは、スイッチ162の内部構成要素と干渉しないように短縮すること、及び雄ネジを有することができる。これに代えて、スピンドル24Bは、スイッチ162に接触する本体26の面を超えて突出しないようなサイズにすることができる。プラグ100は、これに代えて又はこれに加えて、相互に接触する面に沿ってスイッチ162に接着することができ、又はクリップ、スクリュー、又は他のファスナのような他のあらゆる手段によって取り付けることができる。
【0048】
レバー102Aは、巻回又は角度を用いて形成され、実施形態ではレバー102Aの一部をスイッチプレート170に向けて前方に向ける直角178が示されている。他の態様に関しては、レバー102Aは、本明細書の他の箇所に説明するレバー102と同じであり、レバー102に関連する本体26内の機構もレバー102に関して上述した機構と同じである。スイッチプレート170に解除開口部172を設けることができ、又は解除開口部172は、プラグ100の使用時は不要であるので省略することができ、その理由は、レバー102Aがプラグ100をソケット20から解除するのに役立つためである。解除レバー102Aにアクセスするために、スイッチプレート170にアクセスドア180が解除可能に取り付けられ、及び取り外す又はトグルで開くことができ、例えば、リビングヒンジ182(
図31)又は他のヒンジ構造で取り付けられて自由端126Aへのアクセスを許し、自由端は、横断方向に操作されてレバー102をチャネル104内で摺動させ、ソケット20からスイッチ162及びプラグ100の組合せを解除することができる。
【0049】
他の実施形態
本発明の開示は、他の様々な「迅速接続デバイス」(本明細書において一般的に説明するような)と組み合わせて実施することができ、その例を以下に示す。各々の例において、引用する特許又は文献は、引用によって本明細書に組み込まれている。従って、図示及び説明する参照番号に関しては、対応する組み込まれた文献を参照する必要があり、簡潔化のために本明細書においてそのような参考文献は再び説明しない。
【0050】
図34を参照すると、本発明者の米国特許第6,962,498号明細書(’498特許、
図5)に図示及び説明するプラグ及びソケット300Aには、解除レバーアセンブリ164-1が設けられ、解除レバーアセンブリ164-1は、少なくとも1つのスライド支持体184、図示した実施形態ではプラグ1066に取り付けられてこれから延びる2つのスライド支持体184A及び184Bを有する。スライド支持体184A、184Bは所定長さであり、チャネル104、ここではチャネル104Aを支持体184A内に配置し、チャネル104Bを支持体184B内に配置し、本明細書の別の箇所に説明するように、この配置によってカム従動子110及びカム面108は所定高さにおいて作動可能になる。特に、レバー102は、押される又は引かれると、カム従動子110に対してカム面108を移動し、ラッチピン74を下向きに押圧して実施形態300Aの解除機構を作動させ、これは引用する参考文献に説明された通りである。カム従動子110は、ラッチピン74に取り付けられ、本明細書の別の箇所に説明するように機能する。
【0051】
実施形態300Aのバネ76は、カム従動子110を上方に付勢してカム面108と完全に係合され、この状態でソケット1064とプラグ1066は、ロック位置で相互に係合する。同様に、バネ106は、本明細書の他の箇所で説明するように、レバー102を付勢してこのロック位置に戻す。’498特許内の他の実施形態は、少なくとも1つのスライド支持体184を類似の方式で含む。
図34は、スライド支持体184Bに取り付けられてこれから延びるバネ支持アーム186を示している。従って、実施形態300Aには、バネ106のためのベースを設けるための他の構造を必要としない。
【0052】
図34Aは、
図34で破線に示す円領域の拡大斜視図である。
図34Aは、ポール又は保持ネジ122をスライド支持体184Aの中に挿入することができること、及び保持スロット124をチャネル104Aを通過してこの位置でピン122と交差するように位置決めすることができることを示している。従って、ピン122を支持するために追加の構造を必要としない。本明細書の他の実施形態と同様に、ピン122及びスロット124は、レバー102の移動を制限し、レバー102をチャネル104内に又は2つのチャネルが設けられる時はチャネル104A/104B内に保持する。
【0053】
図34Aに図示及び説明するピン122及びスロット124、並びに
図34のアーム186及びバネ106を含む構造は、明確化のために全ての実施形態では示されるわけではない。これらの構造は、本明細書の実施形態のいずれにも設けることができる。
【0054】
図35~
図37は、プラグ及びソケット300B、300C、及び300Dを示し、これらは、本発明者の米国特許第7,192,303号明細書(それぞれ’303特許の
図4、
図11、及び
図5)に図示及び説明されており、各々は本発明の開示、特にスライド102、スライド支持体184A、184B、チャネル104A、104B、及び本明細書の他の箇所に説明する関連要素をある一定の区別を用いて組み込むようになっている。特に、
図35において、解除レバーアセンブリ164-2は、保護カバー1126(’303特許の126)に取り付けた短い延長部として形成されるスライド支持体184A、184Bを含む。これに代えて、チャネル104A、104Bは、保護カバー1126内に直接形成することができ、その場合に、スライド支持体184A、184Bは設ける必要がない。
【0055】
図36において、迅速解除デバイス300Cは、キャノピー1148に形成された開口192を含み、解除レバーアセンブリ164-3のレバー102が開口192を通過することを許す。他の点に関しては、解除レバーアセンブリ164-3は、ある一定の区別はあるが
図34のアセンブリ164-1と同様である。特に、スライド支持体184Bは、バネ106ベースを形成し、戻りバネ106は、レバー102上で支持体184Bとカム面108の間に取り付けられる。レバー102は、バネ106を取り付けることができるように狭くすることができ、又はバネ106を上方に取り付けることができるスロット付き部分を設けることができる。プロファイル付き面188は、
図36では先細部として示すが、これに代えてバネ106の拡張を制限するカラー又は他の障害物として形成することができる。レバー102が解除位置まで内側に押されると、バネ106は、プロファイル付き面190とスライド支持体184Bとの間で圧縮され、レバー102を外方かつ元のロック位置の中に付勢する。
図36に示すようなバネ106の代替場所は、明確化のために全ての実施形態に示すわけではない。この構造は、本明細書の実施形態のいずれにおいても設けることができる。
【0056】
図37は、ネジ切りロッドタイプの取り付け具支持体を有してレバー解除アセンブリ164-4と組み合わされた迅速解除デバイス300Dを示す。この実施形態では、スライド支持体184Aに当接し、レバーコネクタ128の方向に延びるようにレバー102の上に戻りバネ106が装着される。
図37Bに示す一バージョンでは、保持スロット124Aは、バネ106をレバー102に取り付けるために通過可能な開口部206を含む。従って、バネ106は、スライド支持体184A及び保持スロット124Aの範囲によって境界付けられて解除位置に圧縮される。これに代えて、
図37Cに示すように、バネ106及びレバー102は、バネ106がレバー102を取り囲むことができるような互いに対するサイズを有することができる。プロファイル付き面188、ここではカラーは、バネ106の一端を境界付け、スライド支持体184Aは、バネ106の他端を境界付けてバネ106を解除位置に圧縮する。これらのバネ106構成のいずれも、本明細書の他の実施形態と共に使用することができる。
【0057】
図37Aは、レバー解除アセンブリ164-4をネジ切りロッドタイプのコネクタに取り付ける別の方式を示している。特に、
図37Aを参照すると、クロス部材202は、ネジ切り誘導バレル1156が螺合されて通過可能なネジ切り開口204を含む。スライド支持体184A、184Bは、本明細書の別の箇所に説明するようにクロス部材202に取り付けられ、クロス部材202から延びてレバー102と係合する。
【0058】
図38において、第2のクロス部材202Aは、クロス部材202に対してレバー102の反対側でスライド支持体184A及び184Bに接合し、解除レバーアセンブリ164-5を形成する。第2のネジ切り開口204Aにより、ネジ切り誘導バレル延長部208の螺合可能な係合が可能になる。電気取り付け具又はデバイスは、他にネジ切り誘導バレル1156に接続されるように誘導バレル延長部208に接続することができる。
【0059】
変形では、
図39に示すように、ネジ切りロッド210のための標準カプラーは、スライド支持体184A’及び184B’を形成する既存の側面構造内でチャネル104A、104Bと適応して解除レバーアセンブリ164-6を形成する。
【0060】
図40は、本発明者の米国特許公開第2018/0115131号明細書(’131文献、
図11)に説明された「スマート迅速接続デバイス」300Eの例を示し、これは、本明細書に示すバレル1038に螺合される
図37~
図39のいずれかのデバイスと適応することができる。そのようなスマートデバイスはセンサを含み、センサは、本明細書では感知可能な光、音声、熱、煙、ほこり、ガス、又は他のもののための並びに電子信号の送信機及び受信機のためのセンサ1048、1050(引用文献では48、50)を含むように定められる。
【0061】
図41において、
図40に関して説明したようなスマートデバイス300Eは、’131文献に更に説明するようにキャノピー又はハウジング1320Aに組み込まれる。キャノピーは、スマートデバイス300E及びその内部のレバー解除アセンブリ164、及び特にこの例では
図37Bの実施形態を示すために断面で示されている。
図41は、この例では電気ワイヤ1404によって吊り下げられた装飾付きランプ又は吊り下げランプがレバー解除アセンブリ164と組み合わせて使用することができることを更に示している。この組合せは
図42に更に示され、
図42は、’131文献(その中の
図33)の別の実施形態を組み込み、かつ本明細書の
図39の実施形態を反映している。
【0062】
図42は、’131文献の
図33の実施形態に関連する迅速接続デバイス300F内のレバー解除アセンブリ164を示している。デバイス300Fは、
図39に関して更に図示及び説明するような標準カプラー210を組み込んでいる。
図42は、天井212に組み込まれたシステムの分解組立図であり、システムは、迅速接続ソケット1022、迅速接続プラグ1022、解除レバー164、キャノピー1500、及び標準的な取り付け具カプリングハードウエア214を含む。キャノピー1500は開口216を含み、天井212から吊り下げ式取り付け具を解除するために、レバーコネクタ128が開口216を通ってアクセスされて押される。
【0063】
図43は、キャノピー218、ボール及びソケット支持体220、並びにプラグ1022を含む迅速接続デバイス300G内のレバー解除アセンブリ164を示している。内部構成要素を見ることができるようにキャノピー218は断面図で示されている。ボール及びソケット支持体220は、ファン、ファン/ライト、又は他の電気取り付け具を支持し、それによって制限された移動自由度から並びに垂直に吊す機能から利益が得られる。キャノピー218内に開口216を設けている。プラグ1022は、スマートコネクタのための本明細書に説明するようなセンサを含むことができ、又はそのようなセンサを含むソケットに差し込むことができ、又はそのようなセンサをキャノピー218内に装着することができる。
【0064】
図44を参照すると、配電盤1168は、まとめて300Hに示したプラグ30及びソケット20を含み、スライド支持体184A、184Bに取り付けるカバー1152を含む。
図44には天井は示さないが、配電盤1168は通常天井の面の上方でへこんでおり、カバー1152が配電盤を隠し、天井の間隙が配電盤1168を取り囲んでいる。
図44の一部分を
図44Aによって詳細に示している。解除レバー102は、カバー1152と天井の間に適合するようなサイズにすることができ、又はレバー102が通過することができる開口192(図示しない)又はレリーフノッチをカバー1152に設けることができる。この実施形態又は本明細書での他のあらゆる実施形態では、レバー102の高さプロファイルを低減するためにレバーコネクタ128を省略することができる。変形では、図示のように、レバー102の端部には、操作を容易にするために小さい曲げ部222を設けることができる。
【0065】
図44に示すように、本明細書において定められる1又は2以上のセンサ48、50は、カバー1152上に設けることができ、ソケット20及びプラグ30通って、例えばワイヤ(図示しない)によって電気システムに接続することができる。これに代えて、カバー1152をブランクにして、センサ又は他のデバイスがない状態にすることができる。この変形では、プラグ30には通常の半径方向コネクタを設ける必要はないが、プラグ30もブランクにしてプラグ30及びカバー1152の組み立ての費用を低減することができる。解除レバーアセンブリ164は、本明細書の別の箇所に説明するように、プラグ30内に電気接点があるか否かに関係なくカバー1152及びプラグ30を解除するのに使用される。
【0066】
図45において、WO 2018/195068 A1(’068文献、
図18)に詳述される迅速解除デバイス300Jは、90度オフセットロッキングボール1070Aと、2つピン解除機構1102とを含み、2つピン解除機構1102は、電気ケーブル、ポール、又は他の物体が中を通ってデバイス300Jまで通過する及び/又はそれに接続する妨げるものがない中心領域1104を残しながらデバイス300Jの取り外しを可能にする。解除レバーアセンブリ164-8は、水平交差ブレース部分228A、228Bを含むスライド支持体184A及び184Bを含み、スライド支持体184A及び184Bは、
図37Aと類似の方式で交差ブレース部分228A、228Bの間に形成された貫通ボアを通してポスト1072Aに取り付けることができるが、ネジ接続の代わりに締まり嵌めを設けることもできる。これに代えて、スライド支持体184A及び184Bは別々であり、溶接、ろう付け、ネジ切りファスナ、接着剤、又は他の方法のような他のあらゆる手段を通してポスト1072Aに取り付けることができる。スライド支持体184A、184Bは、交差ブレース1108によって架橋されたピン1106の上を張っており、交差ブレース1108は解除ピン74と係合している。ピン1106の各々はカム従動子110によって終端され、レバー102は、2つの対応するカム面108を含む。レバー102が押されると、両方のピン1106は、カム従動子110とカム面108の相互作用に起因して上方に付勢され、次に交差ブレース1108を押圧して解除ピン74を押圧し、それによってポスト1072A及びプラグ22(
図45には図示しない)に接続されたソケット24(
図45には図示しない)の分離を可能にする。
【0067】
図45において、ピン74は、解除レバーアセンブリ164-8によって上方に移動され、凹部1078をボール1072と位置合わせし、取り付けられたソケット20及びプラグ22(
図45には図示しない)の分離を可能にする。更に示すように、バネ106は、スライド支持体184Aとレバーコネクタ128の間に位置決めされ、ここではプッシュボタンの形態を有する。このバネ106場所は、本発明の開示による他の実施形態と類似の方式で実施することができる。
【0068】
図46及び
図46Aは、’068文献(その中の
図45)に詳述されるデバイス300Kを示し、デバイス300Kは、
図45の解除レバー168-8の構成と類似の構成の解除レバーアセンブリ164-9を含む。しかし、ピン1106及び交差ブレース1108は、プラグ22内に位置決めされ、スライド支持体184A及び184Bが交差ブレース部分228A、228Bを使用することなくプラグ22に接続することを可能にする。スライド支持体184A、184Bは、半田付け、溶接、ろう付け、接着剤、クランプ、クリップ、締まり嵌め、ネジ切りファスナ、又は他の手段を含むあらゆる公知の手段によってプラグ22に接続することができる。電気ワイヤ又は他の物体は、レバー202の開口部230を通って中心領域1104に移動することができる。
【0069】
ここで
図47及び
図47Aに移ると、WO 2018/165058(’058文献、例えば
図12)に詳述される別のスマート迅速接続デバイス300Lは、本発明の開示の解除レバーアセンブリ164-10を組み込むようになっている。
図47Aは、露出した解除プッシュボタン(引用文献の36参照)がないデバイス300Lを示している。
図47において、破線の領域232は、デバイス300Lの内部領域の切り取り図である。引用文献に説明されているように、デバイス300Lは、迅速接続プラグ22、回路基板1630(参考文献における626、630、632、654A、710)、1又は2以上の受信機/入力デバイス/センサ48、及び送信機/出力デバイス/センサ50を含み、デバイス300Lは、周囲の電気コネクタ’1702、インジケータライト’1704、又は他の電気構成要素を更に含むことができる。
【0070】
解除レバーアセンブリ164-10は、ある一定の関連では
図36及び
図44Aの解除レバーアセンブリ164-3及び164-7とそれぞれ類似し、特にスライド支持体184A及び184Bがプラグ22に直接に接続される関連では類似している。バネ106は、本明細書に示すあらゆる方式で配置することができる。しかし、デバイス300L内に解除レバーアセンブリ164-10を位置決めすることにより、この組合せは、あらゆるソケット24に、例えば110v(例:米国)又は220v(例:欧州)を含むソケットに解除可能に接続することができ、次に、デバイス300Lに関連する通信、感知、又は他のタスクを行うことができる。レバー102は、本明細書の他の全ての実施形態と同様に、電気技術者の助けを必要とせずに組合せを取り外して再配置するために押圧することができる。これは、例えばデバイス300Lの機能がたまに必要である場合に又は様々な場所で様々な時間に必要である時に有利である。ライトを設けるためにデバイス300Lの1バージョンを設けることができ、これは、特に、デバイス300Lと解除レバーアセンブリ164-10との組合せが天井照明取り付け具のようなライトを置換する用途向けである。
【0071】
図47Bには
図47Aの組合せの変形が示され、変形は、’058文献(例えば
図14以降)に詳述されるデバイス300Mを含む。解除レバーアセンブリ164-10は、中心ハブ’1700を有するデバイス300M内に位置決めされ、中心ハブ’1700は、次に
図47にハブ’1700から分離して示した複数のセンサモジュール1626のいずれかに接続可能である。解除レバーアセンブリ164-10は、他に
図47に関して図示及び説明するような方式でプラグ22に接続される。モジュール1626間に間隙がないデバイス300Mの実施形態では、モジュール内にレバー102の通過を可能にするチャネル部分234が形成される。隣接するモジュール1626は、各々、チャネルの嵌合部分を形成することができる。モジュール1626がハブ’1700上に組み立てられた状態で、プッシュボタンの形態を取ることができるレバーコネクタ128とレバー102の一部分とがモジュール1626を超えて突出してそれらを押すことが可能になり、デバイス300Mをそれが接続されたソケットから分離することを可能にする。
【0072】
図48~
図50は、プラグ22を含むランプヘッド1814、及びソケット24を含むランプヘッド支持ポール1812を示し、これらは、文献WO2018204313によって詳細に説明されている。ランプヘッド1814は、街灯として示されているが、信号機、歩行者歩行ライト、工業用ライト、一時的ライト、及び他のタイプのような他のタイプのランプヘッドタイプを代用することができることを理解しなければならない。ランプヘッド1814がプラグ22を含み、ポールがソケット24を含み、供給電圧が偶発的な接触から保護されることは、通常はより安全であるが、理想的には他の安全保護対策が所定場所にあれば、これらの場所は交換することができることを理解しなければならない。図示の実施形態では、プラグ22はランプヘッド1814に固定され、解除レバーアセンブリ164-11は、プラグ22に隣接又は接触してランプヘッド1814の内部上に装着される。
図49~
図50は、説明した構成要素の可能な場所及び構成を理解することができるようにランプヘッド1814及びポール1812の二等分断面である。
【0073】
図49において、解除レバーアセンブリ164-11は、バネ106によって位置決めされた時の静止状態及びロック状態にある。
図50において、カバー1824は、レバーコネクタ128、この実施形態ではボタンへのアクセスを可能にするために開いている。ユーザの手1400がレバーコネクタ128を押圧し、それによってスライド支持体184A及び184B内のレバー102を摺動させてバネ106を圧縮する。この作用により、カム面108がカム従動子110を変位させ、次にロッド1532を解除位置に位置決めしてプラグ22及びソケット24を分離することを可能にし、それによってランプヘッド1814をポール1812から更に分離することを可能にする。
【0074】
図51、
図53、並びに
図54及び
図55の左側部分を参照すると、ソケット24の実施形態が詳細に示されている。
図53において、ソケット24は非導電本体400を含み、非導電本体400は、延長部418の端部に位置決めされた接点416を含む複数の弾性コンタクタ支持体402を収容することを見ることができる。各接点416の背後にバネ420(
図54)を位置決めし、接点を以下で更に説明するチャネル406内の位置の中に付勢することができる。カバー404は、本体400内に支持された支持体402を取り囲み、かつ支持体402を各チャネル406の各々内に露出させる一連の同心チャネル406を含む。支持体402は、導電性とすることができ、かつ電気ワイヤリードが支持体402に及び従って接点416に電気的に接続することができるネジ切り開口(図示しない)又は他のファスナを含むことができる。ブラケット408は、ソケット24に装着され、ソケット24をポール1812内又はポール1812上に又はランプヘッド1814の内部又は上に電気ボックス内に又は別の支持構造に装着することを助けることができる。カバー404は、これに代えて、本体400と一体的に形成することができ、本体には導体402を挿入するための開口部を設けることができる。更に別の代替では、ソケット24は、導体402及び本明細書に説明する他の構成要素を収容する取り囲まれた本体及びそこに形成されたチャネル406と共にデジタル印刷される。
【0075】
図54から分るように、ソケット本体400は、直径がより大きいボア412に至るボア410を含み、2つのボア410、412は、それによって相互に棚414を形成する。ボア410及びボア412は閉端ボアを形成するが、ボア410は本体400を完全に貫通することができ、本明細書の他の箇所で説明するように解除プッシュロッド16の通過を可能にする。棚414は、これに代えて、カバー404を有する側とは反対側にある本体400の面上に形成することができ、この場合に、ボア410は、本体400を貫通して延びる。
【0076】
図56及び
図57、並びに
図54及び
図55の右側部分を参照すると、プラグ22は、中心ボア510を含むベース500を含み、ベース500は、中心ボア510と同軸に位置決めされた一連の同心リング形状の導体502を収容する。導体502は端子522で終端する延長部518を含み、端子522には、各導体502への電気ワイヤリードを電気的に接続することができる。
【0077】
円筒形ポスト524は、中心ボア510を通過してベース500に固定される。ポスト524は、中心ボア526と、中心ボア526に対する横断軸線を有して配置された1又は2以上の横断方向ボア528とを含む。ボア528は、ボール軸受530をその中に保持するような形状を有し、一方で軸受は、ボア528の外側を少なくとも部分的に通過してポスト524の外部に突出することを可能にする。保持ロッド532は、中心ボア510を摺動して通過するようなサイズにされ、かつその面に形成された1又は2以上の周囲陥凹リングチャネル534を含む。ロッド532がボア510内の解除位置まで移動するように配置されると、リングチャネル534は横断方向ボア528に位置合わせされ、リングチャネル534に軸受530が入ることができ、その結果、軸受530のどの部分もポスト524の外部から突出しない。ロッド532がロック位置まで移動されると、リングチャネル534は、横断方向ボア528との位置合わせから離れるように位置決めされ、そこで軸受530がロッド532によって押されるので、軸受530の一部分がポスト524の外部から突出する必要があり、横断方向ボア528内に完全に入ることはできない。バネ538は、ロッド532をロック位置の中に付勢する。
【0078】
図55及び
図57から分るように、ソケット24とプラグ22が嵌合されると、プラグ22のリング状導体502がソケット24のチャネル406の中に挿入されて各接点に至り、導体402との電気接続を形成する。ポスト524は、ボア410に緊密に嵌合する直径を有し、それによってロッド532を解除位置まで移動する必要があり、それによって全ての軸受530が横断方向ボア528内に移動し、ポスト524から延びないようにすることが可能である。ソケット24とプラグ22が完全に嵌合して接点が形成されると、ロッド532をロック位置まで解除することができ、その結果、軸受530の一部分がボア412に入ることができる。ロック位置では、ロッド532は、軸受530が部分的に外部の位置から後退することを防止し、従って、軸受は、棚414に接触してポスト524の後退を防止し、それによってソケット24及びポスト22を互いにロックする。同様に、ロッド532を再び解除位置まで移動して、ソケット24及びプラグ22の分離を可能にすることができる。
【0079】
本明細書に引用する全ての参考文献は、その全体が引用によって明示的に組み込まれている。本発明の開示は本明細書に以上で特に図示かつ説明したものに限定されないことは、当業者によって認められるであろう。更に、以上と反対の言及がない限り、添付図面の全てが一律の縮尺に従っているとは限らないことに注意しなければならない。本発明の開示には多くの異なる特徴があり、これらの特徴は互いに又は別々に使用することができることを意図している。従って、本発明の開示は、何らかの特徴の特定の組合せ又は本発明の開示の特定の用途に限定すべきではない。更に、本発明の開示が関係する当業者は、本発明の開示の精神及び範囲内で変更及び改善を想起されることを理解しなければならない。従って、本明細書に説明する開示からの当業者によって容易に達成することができる本発明の開示の範囲の全ての有利な改善は、本発明の開示の更に別の実施形態として含まれるものとする。
【符号の説明】
【0080】
26 プラグ本体
74 ラッチピン
100 プラグ
102 レバー
110 カム従動子
【国際調査報告】