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特表2022-521020偏頭痛に関連付けられた症状の処置のためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-04
(54)【発明の名称】偏頭痛に関連付けられた症状の処置のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 50/20 20180101AFI20220328BHJP
【FI】
G16H50/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021549518
(86)(22)【出願日】2020-02-21
(85)【翻訳文提出日】2021-10-08
(86)【国際出願番号】 US2020019202
(87)【国際公開番号】W WO2020172520
(87)【国際公開日】2020-08-27
(31)【優先権主張番号】62/809,251
(32)【優先日】2019-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】520124224
【氏名又は名称】ペア セラピューティクス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100122563
【弁理士】
【氏名又は名称】越柴 絵里
(72)【発明者】
【氏名】マント-ラオ マルグリート
(72)【発明者】
【氏名】ナバン アントゥン
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA04
(57)【要約】
方法は、患者によって体験される偏頭痛に関連付けられた症状を処置するように構成された処方デジタル治療論を実行する段階を含む。処方デジタル治療論を実行する段階は、(a)複数のデータを(i)患者電子デバイスに関連付けられた第1のセンサから、(ii)患者電子デバイスを通じて患者から、(iii)リモートサーバからデータ処理ハードウエアによって取得する段階と、(b)複数の重み付きデータを提供するためにデータ処理ハードウエアによって複数のデータを重み付けする段階と、(c)複数の重み付きデータに基づいて患者に対する偏頭痛予見予測をデータ処理ハードウエアによって発生させる段階と、(d)トリプタン又はカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)阻害剤のうちの一方を含む患者に対する偏頭痛処置薬剤の推奨投与量を偏頭痛予見予測に基づいてデータ処理ハードウエアによって決定する段階と、(e)推奨投与量に基づいて患者に偏頭痛処置薬剤の投与量を投与するように投与ユニットにデータ処理ハードウエアによって命令する段階とを含む。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
データ処理ハードウエアと、
前記データ処理ハードウエアと通信するメモリハードウエアと、
を含む患者電子デバイス、
を含み、
前記メモリハードウエアは、前記データ処理ハードウエア上で実行された時に、
患者によって体験される偏頭痛に関連付けられた症状を処置するように構成された処方デジタル治療論を実行する段階、
を含む作動を前記データ処理ハードウエアに実行させる命令を格納し、
前記処方デジタル治療論を実行する段階は、
複数のデータを(i)前記患者電子デバイスに関連付けられた第1のセンサから、(ii)該患者電子デバイスを通じて前記患者から、及び(iii)リモートサーバから取得する段階と、
複数の重み付きデータを提供するために前記複数のデータを重み付けする段階と、
前記複数の重み付きデータに基づいて前記患者に対する偏頭痛予見予測を発生させる段階と、
トリプタン又はカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)阻害剤のうちの一方を含む前記患者に対する偏頭痛処置薬剤の推奨投与量を前記偏頭痛予見予測に基づいて決定する段階と、
前記推奨投与量に基づいて前記患者に前記偏頭痛処置薬剤の投与量を投与するように投与ユニットに命令する段階と、
を含む、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記投与ユニットを更に含み、
前記投与ユニットは、前記命令に基づいて前記患者に前記偏頭痛処置薬剤の前記投与量を投与するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記投与ユニットは、
前記偏頭痛処置薬剤の前記投与量を前記患者に投与する段階、
を含む作動を実行する、
ことを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記処方デジタル治療論は、偏頭痛に関連付けられた前記症状を処置するために認知行動療法を実施するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記処方デジタル治療論を実行する段階は、前記複数のデータを前記患者に関連付けられた第2のセンサから取得する段階を更に含み、該第2のセンサは、(i)心拍数モニタ、(ii)血圧モニタ、(iii)睡眠モニタ、(iv)皮膚電気活動モニタ、(v)皮膚温度センサ、及び(vi)発汗モニタのうちの1又は2以上を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記患者電子デバイスに関連付けられた前記第1のセンサは、(i)加速度計、(ii)近接センサ、(iii)活動モニタ、及び(iv)位置測定システムのうちの1又は2以上を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
入力デバイスを通じて前記患者から取得される前記複数のデータは、(i)偏頭痛記録、(ii)偏頭痛強度インジケータ、(iii)成功軽減戦略、及び(iv)偏頭痛処置薬剤記録のうちの1又は2以上を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記リモートサーバから取得される前記複数のデータは、(i)温度、(ii)湿度、(iii)雲量、及び(iv)気圧のうちの1又は2以上を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記複数のデータを重み付けする段階は、該複数のデータのうちの第1のデータに第1の重み及び該複数のデータのうちの第2のデータに該第1の重みとは異なる第2の重みを割り当てる段階を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記投与ユニットは、(i)送出ポンプ、(ii)注入ユニット、(iii)インプラント、(iv)経口吸収ユニット、(v)吸入器、及び(vi)経鼻注入器のうちの1又は2以上を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
方法であって、
患者によって体験される偏頭痛に関連付けられた症状を処置するように構成された処方デジタル治療論を実行する段階、
を含み、
前記処方デジタル治療論を実行する段階は、
複数のデータを(i)患者電子デバイスに関連付けられた第1のセンサから、(ii)該患者電子デバイスを通じて前記患者から、(iii)リモートサーバからデータ処理ハードウエアによって取得する段階と、
複数の重み付きデータを提供するために前記複数のデータを前記データ処理ハードウエアによって重み付けする段階と、
前記複数の重み付きデータに基づいて前記患者に対する偏頭痛予見予測を前記データ処理ハードウエアによって発生させる段階と、
トリプタン又はカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)阻害剤のうちの一方を含む前記患者に対する偏頭痛処置薬剤の推奨投与量を前記偏頭痛予見予測に基づいて前記データ処理ハードウエアによって決定する段階と、
前記推奨投与量に基づいて偏頭痛処置薬剤の投与量を前記患者に投与するように前記データ処理ハードウエアによって投与ユニットに命令する段階と、
を含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記投与ユニットは、前記命令に基づいて前記偏頭痛処置薬剤の前記投与量を前記患者に投与するように構成されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記処方デジタル治療論を実行する段階は、前記偏頭痛処置薬剤の前記投与量を前記患者に前記投与ユニットによって投与する段階を更に含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記処方デジタル治療論は、偏頭痛に関連付けられた前記症状を処置するために認知行動療法を実施するように構成されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記処方デジタル治療論を実行する段階は、前記複数のデータを前記患者に関連付けられた第2のセンサから取得する段階を更に含み、該第2のセンサは、(i)心拍数モニタ、(ii)血圧モニタ、(iii)睡眠モニタ、(iv)皮膚電気活動モニタ、(v)皮膚温度センサ、及び(vi)発汗モニタのうちの1又は2以上を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記患者電子デバイスに関連付けられた前記第1のセンサは、(i)加速度計、(ii)近接センサ、(iii)活動モニタ、及び(iv)位置測定システムのうちの1又は2以上を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項17】
入力デバイスを通じて前記患者から取得される前記複数のデータは、(i)偏頭痛記録、(ii)偏頭痛強度インジケータ、(iii)成功軽減戦略、及び(iv)偏頭痛処置薬剤記録のうちの1又は2以上を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記リモートサーバから取得される前記複数のデータは、(i)温度、(ii)湿度、(iii)雲量、及び(iv)気圧のうちの1又は2以上を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のデータを重み付けする段階は、該複数のデータのうちの第1のデータに第1の重み及び該複数のデータのうちの第2のデータに該第1の重みとは異なる第2の重みを割り当てる段階を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記投与ユニットは、(i)送出ポンプ、(ii)注入ユニット、(iii)インプラント、(iv)経口吸収ユニット、(v)吸入器、及び(vi)経鼻注入器のうちの1又は2以上を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願への相互参照〕
この米国特許出願は、2019年2月22日出願の米国仮特許出願第62/809,251号に対する「35 U.S.C.§119(e)」の下での優先権を主張するものである。この先行出願の開示は、この出願の開示の一部と見なされ、かつこれによりその全体が引用によって組み込まれる。
【0002】
本発明の開示は、デジタル治療論に関し、より具体的には、偏頭痛のような重篤な病態に関連付けられた症状の処置のためにデジタル治療論を実施するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
この節で提供する情報は、本発明の開示の状況を一般的に提示することを目的とする。この節で説明する範囲で本発明者の成果、並びに出願時に従来技術として他に認定されない場合がある本説明の態様は、明示的にも示唆的にも本発明の開示に対する従来技術であることを認めるものではない。
【0004】
薬物治療は、様々な病態の処置において有意な役目を演じてきた。従来の薬物治療は、薬剤などの投与を伴っている。従来の薬剤の例は、通常は化学合成に由来する小分子薬物と、組み換え蛋白質、ワクチン、遺伝子治療に治療的に使用される血液製剤、モノクローナル抗体、及び細胞治療などを含むことができる生物薬剤とを含む場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
薬物治療は、偏頭痛のようなある一定の病態を処置するのに有効な機構であることが実証されているが、欠点がないわけではない。例えば、偏頭痛の処置は、予防的なシステムではなく反応的なシステムによる制限を受ける場合がある。
【0006】
従って、偏頭痛のような病態の処置を改善するためのシステム及び方法が望まれていると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の開示の一態様は、データ処理ハードウエアとデータ処理ハードウエアと通信するメモリハードウエアとを含む患者電子デバイスを含むシステムを提供する。メモリハードウエアは、データ処理ハードウエア上で実行された時に患者によって体験される偏頭痛に関連付けられた症状を処置するように構成された処方デジタル治療論を実行する段階を含む作動をデータ処理ハードウエアに実行させる命令を格納する。処方デジタル治療論を実行する段階は、複数のデータを(i)患者電子デバイスに関連付けられた第1のセンサから、(ii)患者電子デバイスを通じて患者から、及び(iii)リモートサーバから取得する段階を含む。処方デジタル治療論を実行する段階は、複数の重み付きデータを提供するために複数のデータを重み付けする段階を含む。処方デジタル治療論を実行する段階は、複数の重み付きデータに基づいて患者に対する偏頭痛予見予測を発生させる段階を含む。処方デジタル治療論を実行する段階は、トリプタン又はカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)阻害剤のうちの一方を含む偏頭痛処置薬剤の推奨投与量を偏頭痛予見予測に基づいて患者に対して決定する段階を含む。処方デジタル治療論を実行する段階は、推奨投与量に基づいて患者に偏頭痛処置薬剤の投与量を投与するように投与ユニットに命令する段階を含む。
【0008】
本発明の開示の実施は、以下の任意的な特徴のうちの1又は2以上を含むことができる。一部の実施では、システムは、命令に基づいて偏頭痛処置薬剤の投与量を患者に投与するように構成された投与ユニットを更に含む。投与ユニットは、偏頭痛処置薬剤の投与量を患者に投与する段階を含む作動を実行することができる。
【0009】
処方デジタル治療論は、偏頭痛に関連付けられた症状を処置するために認知行動療法を実施するように構成することができる。
【0010】
処方デジタル治療論を実行する段階は、(i)心拍数モニタ、(ii)血圧モニタ、(iii)睡眠モニタ、(iv)皮膚電気活動モニタ、(v)皮膚温度センサ、及び(vi)発汗モニタのうちの1又は2以上を含む患者に関連付けられた第2のセンサから複数のデータを取得する段階を更に含むことができる。
【0011】
患者電子デバイスに関連付けられた第1のセンサは、(i)加速度計、(ii)近接センサ、(iii)活動モニタ、及び(iv)位置測定システムのうちの1又は2以上を含むことができる。
【0012】
入力デバイスを通じて患者から取得される複数のデータは、(i)偏頭痛記録、(ii)偏頭痛強度インジケータ、(iii)成功軽減戦略、及び(iv)偏頭痛処置薬剤記録のうちの1又は2以上を含む。
【0013】
リモートサーバから取得される複数のデータは、(i)温度、(ii)湿度、(iii)雲量、及び(iv)気圧のうちの1又は2以上を含むことができる。
【0014】
複数のデータを重み付けする段階は、複数のデータのうちの第1のデータに第1の重み、及び複数のデータのうちの第2のデータに第1の重みとは異なる第2の重みを割り当てる段階を含むことができる。
【0015】
投与ユニットは、(i)送出ポンプ、(ii)注入ユニット、(iii)インプラント、(iv)経口吸収ユニット、(v)吸入器、及び(vi)経鼻注入器のうちの1又は2以上を含むことができる。
【0016】
本発明の開示の別の態様は、患者によって体験される偏頭痛に関連付けられた症状を処置するように構成された処方デジタル治療論を実行する段階を含む方法を提供する。処方デジタル治療論を実行する段階は、複数のデータを(i)患者電子デバイスに関連付けられた第1のセンサから、(ii)患者電子デバイスを通じて患者から、及び(iii)リモートサーバからデータ処理ハードウエアによって取得する段階を含む。処方デジタル治療論を実行する段階は、複数の重み付きデータを提供するために複数のデータをデータ処理ハードウエアによって重み付けする段階を含む。処方デジタル治療論を実行する段階は、複数の重み付きデータに基づいて患者に対する偏頭痛予見予測をデータ処理ハードウエアによって発生させる段階を含む。処方デジタル治療論を実行する段階は、トリプタン又はカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)阻害剤のうちの一方を含む偏頭痛処置薬剤の推奨投与量を偏頭痛予見予測に基づいてデータ処理ハードウエアによって患者に対して決定する段階を含む。処方デジタル治療論を実行する段階は、推奨投与量に基づいて偏頭痛処置薬剤の投与量を患者に投与するようにデータ処理ハードウエアによって投与ユニットに命令する段階を含む。
【0017】
本発明の開示の実施は、以下の任意的な特徴のうちの1又は2以上を含むことができる。一部の実施では、投与ユニットは、命令に基づいて偏頭痛処置薬剤の投与量を患者に投与するように構成される。処方デジタル治療論を実行する段階は、偏頭痛処置薬剤の投与量を患者に投与ユニットによって投与する段階を更に含むことができる。
【0018】
処方デジタル治療論は、偏頭痛に関連付けられた症状を処置するために認知行動療法を実施するように構成することができる。
【0019】
処方デジタル治療論を実行する段階は、(i)心拍数モニタ、(ii)血圧モニタ、(iii)睡眠モニタ、(iv)皮膚電気活動モニタ、(v)皮膚温度センサ、及び(vi)発汗モニタのうちの1又は2以上を含む患者に関連付けられた第2のセンサから複数のデータを取得する段階を更に含むことができる。
【0020】
患者電子デバイスに関連付けられた第1のセンサは、(i)加速度計、(ii)近接センサ、(iii)活動モニタ、及び(iv)位置測定システムのうちの1又は2以上を含むことができる。
【0021】
入力デバイスを通じて患者から取得される複数のデータは、(i)偏頭痛記録、(ii)偏頭痛強度インジケータ、(iii)成功軽減戦略、及び(iv)偏頭痛処置薬剤記録のうちの1又は2以上を含むことができる。
【0022】
リモートサーバから取得される複数のデータは、(i)温度、(ii)湿度、(iii)雲量、及び(iv)気圧のうちの1又は2以上を含むことができる。
【0023】
複数のデータを重み付けする段階は、複数のデータのうちの第1のデータに第1の重み、及び複数のデータのうちの第2のデータに第1の重みとは異なる第2の重みを割り当てる段階を含むことができる。
【0024】
投与ユニットは、(i)送出ポンプ、(ii)注入ユニット、(iii)インプラント、(iv)経口吸収ユニット、(v)吸入器、及び(vi)経鼻注入器のうちの1又は2以上を含むことができる。
【0025】
本発明の開示の1又は2以上の実施の詳細を添付図面及び下記の説明に列挙する。他の態様、特徴、及び利点は、これらの説明及び図面から及び特許請求の範囲から明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の開示の例示的実施形態により処方デジタル治療論を含む偏頭痛に関連付けられた症状を処置するためのシステムの概略図である。
図2図1の処方デジタル治療論を用いて偏頭痛に関連付けられた症状を処置するためのシステムの概略図である。
図3A】患者電子デバイスのディスプレイ上に表示された図1の処方デジタル治療論の例示的GUIの図である。
図3B】患者電子デバイスのディスプレイ上に表示された図1の処方デジタル治療論の例示的GUIの図である。
図3C】患者電子デバイスのディスプレイ上に表示された図1の処方デジタル治療論の例示的GUIの図である。
図3D】患者電子デバイスのディスプレイ上に表示された図1の処方デジタル治療論の例示的GUIの図である。
図3E】患者電子デバイスのディスプレイ上に表示された図1の処方デジタル治療論の例示的GUIの図である。
図3F】患者電子デバイスのディスプレイ上に表示された図1の処方デジタル治療論の例示的GUIの図である。
図3G】患者電子デバイスのディスプレイ上に表示された図1の処方デジタル治療論の例示的GUIの図である。
図3H】患者電子デバイスのディスプレイ上に表示された図1の処方デジタル治療論の例示的GUIの図である。
図3I】患者電子デバイスのディスプレイ上に表示された図1の処方デジタル治療論の例示的GUIの図である。
図4】偏頭痛に関連付けられた症状に対処するために投薬ベースの処置を決定する方法を例示する流れ図である。
図5】本発明の開示の例示的実施形態により偏頭痛に関連付けられた症状を処置するように構成された処方デジタル治療論を実施する方法を例示する流れ図である。
図6】本明細書に説明するシステム及び方法を実施するのに使用することができる例示的コンピュータデバイスの概略図である。
【0027】
様々な図面内の類似の参照記号は類似の要素を示している。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の開示が完全になり、その範囲を当業者に完全に伝えることになるように例示的実施形態を提供する。本発明の開示の実施形態の完全な理解をもたらすために特定の組成、構成要素、デバイス、及び方法の例のような多くの特定の詳細を示している。当業者には、特定の詳細を採用する必要はないこと、例示的実施形態を多くの異なる形態に実施することができること、及びこれらのいずれも本発明の開示の範囲を限定するように解釈されないことが明らかであろう。一部の例示的実施形態では、公知の処理、公知のデバイス構造、及び公知の技術は、詳細には説明されない。
【0029】
図1を参照すると、一部の実施では、治療処方システム100は、患者101に処方された処方デジタル治療論120へのアクセスを患者101に提供し、から処方デジタル治療論120との患者101の相互作用に関連付けられた事象をモニタする。本明細書ではデジタル治療論120を「処方」デジタル治療論として説明するが、一部の実施により、デジタル治療論120は臨床医からの処方を必要とすることにはならないことは理解される。むしろ、そのような実施では、処方なしにデジタル治療論120を患者に利用可能にすることができ、それにも関わらず、デジタル治療論120は、本明細書に説明する処方デジタル治療論120の説明に従って他に機能する。デジタル治療論120が処方されるものではない実施により、デジタル治療を使用するか又はそれが投与される人を「ユーザ」と呼ぶ場合がある。「ユーザ」は、患者101又はデジタル治療論120が当人に処方されたか否かに関係なくデジタル治療を使用するか又はそれが投与されるいずれかの他の個人を含むことができる。
【0030】
本明細書に使用する場合に、偏頭痛のような特定の疾患又は障害、並びにそれに関連付けられた症状及び/又は挙動を有する患者を処置するための根拠に基づく心理社会的介入技術を送出するように構成されたデジタル治療をデジタル治療論と呼ぶ場合もある。一例として、患者101は慢性偏頭痛を体験する場合があり、処方デジタル治療論120は、患者101によって体験される場合がある慢性偏頭痛に関連付けられた1又は2以上の症状に対処するために特別に調整することができる。一部の実施では、デジタル治療論120は、同じく処方を必要とする場合もしない場合もある従来の薬物治療(例えば、アルモトリプタン、エレトリプタン、フロバトリプタン、ナラトリプタン、リザトリプタン、スマトリプタン、及びゾルミトリプタンのようなトリプタン、トリプタンとナプロキセン、アスピリン、及びイブプロフェンのような非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)との組合せ、エプチネズマブ、エレヌマブ、フレマネズマブ、及びガルカネズマブのようなカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)阻害剤、これらのいずれかの組合せのような)を含む又はこれらと組み合わせることができる。認定保健医療提供者(HCP)109(例えば、医者、看護師のような)は、患者101の症状を処置するように設計された処方デジタル治療論120を患者101に処方することができる。HCP109は、医師、看護師、臨床医、又は他の有資格保健専門家を含むことができる。HCP109は、僅かから皆無までの監視を含むあらゆる適切なレベルの監視を患者101に提供することができる。
【0031】
一部の例では、システム100は、ネットワーク106と、患者デバイス102と、HCPシステム140と、偏頭痛治療アプリケーション160とを含む。ネットワーク106は、リモートデバイス上でのサービスの実施を可能にするために偏頭痛治療アプリケーション160(例えば、分散システム)を実行するクラウドコンピュータリソース150へのアクセスを与える。従って、ネットワーク106は、患者101とHCP109の間の対話を偏頭痛治療アプリケーション160によって可能にする。例えば、偏頭痛治療アプリケーション160は、処方デジタル治療論120へのアクセスを患者101に与え、処方デジタル治療論120との患者101の相互作用に関して患者101が入力するユーザ入力又は事象データ122を受け入れることができる。更に、偏頭痛治療アプリケーション160は、事象データ122をストレージリソース156上に格納することができる。
【0032】
ネットワーク106は、通信信号を送受信することを可能にするあらゆるタイプのネットワーク、例えば、無線電気通信ネットワーク、セルラー電話ネットワーク、時間分割多重アクセス(TDMA)ネットワーク、符号分割多重アクセス(CDMA)ネットワーク、モバイル通信用世界システム(GSM)、第三世代(3G)ネットワーク、第四世代(4G)ネットワーク、第五世代(5G)ネットワーク、衛星通信ネットワーク、及び他の通信ネットワークを含むことができる。ネットワーク106は、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、及びパーソナルエリアネットワーク(PAN)のうちの1又は2以上を含むことができる。一部の例では、ネットワーク106は、データネットワークの組合せと、電気通信ネットワークと、データ及び電気通信ネットワークの組合せとを含む。患者デバイス102と、HCPシステム140と、偏頭痛治療アプリケーション160とは、一部の例ではBluetooth、Wi-Fiなどにアクセスすることができるネットワーク106を通して信号を送受信する(有線又は無線)ことによって互いに通信する。一部の例では、ネットワーク106は、それを通して利用可能なエラスティック/オンデマンドのコンピュータリソース及び/又はストレージリソース156とすることができるクラウドコンピュータリソースへのアクセスを与える。「クラウド」サービスという用語は、一般的に、ユーザのデバイス上でローカルに実施されるサービスではなく、1又は2以上のネットワーク106を通してアクセス可能な1又は2以上のリモートデバイスから送出されるサービスを意味する。
【0033】
患者デバイス102は、携帯可能電子デバイス(例えば、スマート電話、セルラー電話、携帯情報端末、ラップトップコンピュータ、又は無線タブレットデバイス)、デスクトップコンピュータ、又はネットワーク106を通して情報を送受信する機能を有するあらゆる他の電子デバイスを含むことができるがこれらに限定されない。患者デバイス102は、データ処理ハードウエア112(命令を実行するコンピュータデバイス)と、それと通信しているメモリハードウエア114、ディスプレイ116、及び入力デバイス(図示せず)とを含む。図1及び図2を参照すると、一部の実施では、患者デバイスは、患者101及び/又は患者デバイス102との患者101の相互作用に関するデータを提供するために加速度計、近接センサ、活動又は運動モニタ、全地球測位システム(GPS)のような位置測定センサなどの第1のセンサ124aを含むことができる。これに加えて又はこれに代えて、患者101は、患者デバイス102と通信している心拍数センサ又は心拍数モニタ、血圧センサ又は血圧モニタ、睡眠センサ、活動モニタ(例えば、皮膚電気活動モニタ)、皮膚温度センサ、発汗モニタ、及び/又はあらゆる他の適切なセンサ又はモニタ(例えば、着用可能なセンサ又はモニタ)などの第2のセンサ124bに接続することができる。一部の実施では、患者101及び患者デバイス102は、例えば、送出ポンプ、注入ユニット、インプラント、経口吸収ユニット(例えば、舌下可溶性のフィルム又は錠剤)、吸入器、経鼻注入器、他の経粘膜投与ユニットのような投与ユニット128と通信することができる。例えば、患者デバイス102は、患者101が摂取すべき薬剤投与量に関する推奨及び/又は命令を投与ユニット128に送信することができる。一部の例では、患者デバイス102は、患者101がデータを入力することを可能にするための入力デバイス、例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、ディスプレイ116の背後のタッチセンサ、及び/又はカメラを含む。ディスプレイ116に加えて又はその代わりに、患者デバイス102は、患者101に音声データを出力するための1又は2以上のスピーカを含むことができる。例えば、処方デジタル治療論120に関連付けられた何らかの時間に敏感な事象に関して患者101に通知するためにスピーカによって可聴警報を出力することができる。
【0034】
一部の実施では、患者デバイス102は、処方デジタル治療論120にアクセスするために偏頭痛治療アプリケーション160との接続を確立するように患者アプリケーション103を実行する(又はウェブベースの患者アプリケーションにアクセスする)。例えば、患者101は、自分に処方された処方デジタル治療論120の所要期間(例えば、3ヶ月)にわたって患者アプリケーション103へのアクセスを有することができる。ここで、患者デバイス102は、最初に、処方デジタル治療論120がHCP109によって処方される時に患者101が偏頭痛治療アプリケーション160からの処方デジタル治療論120に関するコンテンツにアクセスすることを可能にするアクセスコード104を与えることによって患者アプリケーション103を起動することができる。コンテンツは、患者101が例えば偏頭痛を体験している可能性があるという特定の兆候に関する1又は2以上の症状を処置する/対処することに特化して調整することができる。患者アプリケーション103は、患者デバイス102のデータ処理ハードウエア112上で実行された時に、取りわけ、患者101が(i)患者101に関する1又は2以上のパラメータ(例えば、患者101がどのように感じているか(例えば、ストレス、月経、疲労、睡眠不足などを体験しているか)という表示、患者101が偏頭痛を体験した時間の表示、患者101が偏頭痛を体験した時に何処にいたかという表示、患者101が偏頭痛を体験した時に誰と共にいたかという表示、患者101が偏頭痛を体験した時刻の表示のような)を説明する事象データ122を入力すること、(ii)患者101に情報を要請すること、(iii)治療コンテンツ(例えば、認知行動療法(CBT)コンテンツ)を患者101に送出すること、(iv)患者101が自分のHCP109に連絡することを可能にすること、(v)処方デジタル治療論120及び/又はいずれかの処方薬に関して患者101が自分の処方計画を厳守した途中経過を見直すことを可能にすること、及び/又は(vi)患者101が閲覧及び/又は編集するためのジャーナルエントリを提供することを可能にする様々なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を患者デバイス102のディスプレイ116上に表示するように構成される。
【0035】
ストレージリソース156は、患者101から受け入れた事象データ122及び患者101に処方された処方デジタル治療論120を対応する患者記録105に格納するためのデータストレージ158を提供することができる。患者記録105は、データストレージ158上に格納されている間に患者101を識別するあらゆる情報が匿名化されるように暗号化することができるが、後に患者101又は監視HCP109が患者記録105を要求する時に暗号解除することができる(要求者が患者記録105にアクセスするための権限を有する/認証を得ていることを前提として)。患者デバイス102とクラウドコンピュータシステム150との間でネットワーク106を通して送信される全てのデータは、暗号化してセキュア通信チャネルを通して送ることができる。例えば、患者アプリケーション103は、HTTPSプロトコルを通して偏頭痛治療アプリケーション160に送信する前に事象データ122を暗号化し、偏頭痛治療アプリケーション160から受信した患者記録105を暗号解除することができる。ネットワーク接続が利用可能ではない時に、患者アプリケーション103は、ネットワーク接続が利用可能になるまで事象データ122をメモリハードウエア114内の暗号化待ち行列に格納することができる。
【0036】
HCPシステム140は、医院、診療所、又はHCP109によって監視される施設に位置付けることができ、データ処理ハードウエア142とメモリハードウエア144とディスプレイ146とを含む。メモリハードウエア144及びディスプレイ146は、データ処理ハードウエア142と通信している。例えば、データ処理ハードウエア142は、HCP109がデータを偏頭痛治療アプリケーション160に入力し、そこから取り出すことを可能にするためにデスクトップコンピュータ又は携帯可能電子デバイス上に存在することができる。一部の例では、HCP109は、最初に、処方デジタル治療論120を患者101に処方する時に患者データ107の一部又は全てを内蔵することができる。HCPシステム140は、キーボード148、マウス、マイクロフォン、スピーカ、及び/又はカメラを含む。
【0037】
一部の実施では、HCPシステム140は、データを偏頭痛治療アプリケーション160に入力し、そこから取り出すために偏頭痛治療アプリケーション160との接続を確立するためにHCPアプリケーション110を実行する(又はウェブベースの患者アプリケーションにアクセスする)(すなわち、データ処理ハードウエア142により)。例えば、HCPシステム140は、HCP109が患者101を監視していて対応する患者記録105にアクセスする権限を有することを検証する認証トークン108を与えることにより、偏頭痛治療アプリケーション160によってストレージリソース156上にセキュアに格納された匿名患者記録105にアクセスすることを可能にすることができる。認証トークン108は、HCPシステム140が偏頭痛治療アプリケーション160から取得することが許されている患者記録105に関する特定の患者101を識別することができる。患者記録105は、患者デバイス102上で実行される患者アプリケーション103を通して処方デジタル治療論120との患者の相互作用を示すタイムスタンプ付き事象データ122を含むことができる。HCPアプリケーション110は、HCPシステム140のデータ処理ハードウエア142上で実行された時に、取りわけ、HCP109が患者101に関する1又は2以上のパラメータを説明する事象データ122を入力すること、患者101に情報を要請すること、及び患者101に関する臨床メモを入力することを可能にする様々なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)をHCPシステム140のディスプレイ146上に表示するように構成される。
【0038】
一部の実施では、HCPアプリケーション110は、一人の患者101に対する単一患者アプリケーション103と通信しており、この単一患者アプリケーション103に関するデータを監視する。他の実施では、HCPアプリケーション110は、数人の患者101に関するいくつかの患者アプリケーション103と通信しており、例えば、様々な表示の間で切り換えること、及び/又はある一定のデータを同時に表示することによってあらゆる適切な方式でこれらいくつかの患者アプリケーション103に関するデータを監視及び表示することができる。他の実施では、HCPアプリケーション110は、同じ患者101に対する複数の患者アプリケーション103と通信しており、複数の患者アプリケーション103に関するデータを同時に監視する。この実施では、複数の患者アプリケーション103からのデータは、あらゆる適切な方式で同時に表示することができ、又はHCP109が別個に表示されるデータの間で切り換えることができるように各患者アプリケーション103からのデータを別個に表示することができる。
【0039】
クラウドコンピュータリソース150は、拡張可能/エラスティックリソース152を有する分散システム(例えば、リモート環境)とすることができる。リソース152は、コンピュータリソース154(例えば、データ処理ハードウエア)及び/又はストレージリソース156(例えば、メモリハードウエア)を含む。クラウドコンピュータリソース150は、患者デバイス102及びHCPシステム140との通信を容易にし、データストレージ158内のストレージリソース156上にデータを格納するために偏頭痛治療アプリケーション160を実行する。一部の例では、偏頭痛治療アプリケーション160及びデータストレージ158は、独立型コンピュータデバイス上に存在する。偏頭痛治療アプリケーション160は、データ処理ハードウエア112上で実行可能であって患者101が正当なアクセスコード104を提示した時に患者デバイス102を通してネットワーク106を通してアクセス可能である患者アプリケーション103(例えば、モバイルアプリケーション、ウェブサイトアプリケーション、又は命令セットを含むダウンロード可能プログラム)を患者101に提供することができる。同様に、偏頭痛治療アプリケーション160は、データ処理ハードウエア142上で実行可能であってHCPシステム140を通してネットワーク106を通してアクセス可能であるHCPアプリケーション110(例えば、モバイルアプリケーション、ウェブサイトアプリケーション、又は命令セットを含むダウンロード可能プログラム)をHCP109に提供することができる。
【0040】
図2を参照すると、偏頭痛治療アプリケーション160は、入力モジュール202と、データ重み付けモジュール204と、予測モジュール206と、教育モジュール208と、推奨モジュール212、投与モジュール214、及び認知行動療法(CBT)モジュール216を有する処置モジュール210とを含むことができる。より少ない又はより多いモジュールを実施することができ、適切な場合はある一定のモジュールを組み合わせる又は分離することができることを理解すべきである。上記に示したように、偏頭痛治療アプリケーション160は、クラウドコンピュータリソース150によって実行することができ、ネットワーク106を通して患者101に接続された患者デバイス102と通信することができる。
【0041】
偏頭痛治療アプリケーション160は、電子デバイス102を通して患者101に教育コンテンツ及び治療コンテンツを提供し、投与ユニット128を通して投与することができるトリプタン又はCGRP阻害薬のような偏頭痛処置薬剤を提供するように構成される。下記では、偏頭痛治療アプリケーション160の更に別の特徴及び機能をより詳細に説明する。
【0042】
入力モジュール202は、患者デバイス102のストレージリソース156からの事象データ122、患者デバイス102に接続された第1のセンサ124aからの第1のセンサデータ220、患者101に接続された又は接続した第2のセンサ124bからの第2のセンサデータ222、リモートサーバ126又はそれと通信している患者デバイス102からの外部データ218などを含む1又は2以上の入力を取得する(例えば、取り出す又は受信する)ように構成される。一部の例では、入力モジュール202は、患者デバイス102及び/又はセンサ124a、124bからのデータを能動的にモニタ及び収集することができる。他の例では、入力モジュール202は、患者デバイス102及び/又はセンサ124a、124bからの情報又はデータを提供することを患者101に問い合わせることができる。
【0043】
患者デバイス102は、ネットワーク106を通して患者デバイス102と通信しているリモートサーバ126から外部データ218を取得するように構成される。一部の実施では、入力モジュール202は、ネットワーク106を通してリモートサーバ126から外部データ218を直接取得することができる。外部データ218は、温度、湿度、雲量、気圧のような環境データに関連付けることができる。外部データ218は、位置測定情報(例えば、患者デバイス102上のGPSによって取得された)を利用して患者デバイス102のこの特定の場所に関する環境データを決定することができる。ニュース、ソーシャルメディア情報などを含む追加又は代替外部データ218が考えられている。入力モジュール202は、データをデータ重み付けモジュール204及び教育モジュール208に送信し、これらと通信するように構成される。
【0044】
データ重み付けモジュール204は、入力モジュール202から入力データ224を受信するように構成される。入力データ224に基づいて、データ重み付けモジュール204は、1又は2以上の入力の各々に重み又は値を割り当てて重み付き入力データ226を発生させるように構成される。例えば、第1のセンサ124aは活動モニタを含むことができ、第1のセンサデータ220は、患者101に関連付けられた活動データを含むことができる。そのような例では、データ重み付けモジュール204は、例えば、患者101によって入力された事象データ122とは異なる(例えば、より大きい又はより小さい)値を活動データに割り当てることができる。データ重み付けモジュール204は、入力データ224を解釈して患者101の現在状態を決定することができる。例えば、データ重み付けモジュール204は、第2のセンサデータ222を解釈して患者101が現時点で月経、ストレス、疲労、睡眠不足などを体験していると決定することができる。別の例として、データ重み付けモジュール204は、事象データ122を解釈して患者101が現時点で月経、ストレス、疲労、睡眠不足などを体験していると決定することができる。データ重み付けモジュール204は、予測モジュール206と通信しており、それに重み付き入力データ226を送信するように構成される。
【0045】
予測モジュール206は、データ重み付けモジュール204から重み付き入力データ226を受信するように構成される。予測モジュール206は、患者101に関する偏頭痛予見予測228を重み付き入力データ226に基づいて発生させるように構成される。偏頭痛予見予測228は、重み付き入力データ226に基づいて実時間(又は実質的に実時間)で更新することができる。予測モジュール206は、患者101に関する履歴データを提供することができる重み付き入力データ226に基づいて偏頭痛予見予測228を決定することができる。予測モジュール206は、偏頭痛予見予測228を決定するために監視付き機械学習又は監視なし機械学習又は他の人工知能を実施することができる。例えば、事象データ122及び外部データ218に基づいて、予測モジュール206は、患者101が特定の天候条件(外部データ218に基づく)、例えば、高い気圧中に偏頭痛を記録している(事象データ122により)履歴があると決定することができる。この例を続けると、その特定の日に高い気圧があることを外部データ218が示す場合に、データ重み付けモジュール204は、当該外部データ218により大きい重みを割り当てることができ、これは、予測モジュール206による偏頭痛予見予測228の発生に影響を及ぼすことができる。患者101及び/又はHCP109は、例えば、偏頭痛予見予測228が偏頭痛の高い可能性を示す時に偏頭痛の存在を確認又は否認することによって機械学習又は他の人工知能をトレーニングすることができる。上述の例は、他の外部データ218、例えば、温度、湿度、雲量など、及び入力モジュール202によって取得された他のデータ、例えば、事象データ122、第1のセンサデータ220、第2のセンサデータ222などにも同じく適用される。予測モジュール206は、処置モジュール210と通信しており、それに偏頭痛予見予測228を送信するように構成される。
【0046】
処置モジュール210は、予測モジュール206から偏頭痛予見予測228を受信するように構成される。一部の実施では、処置モジュール210は、更に、データ重み付けモジュール204から重み付き入力データ226を受信するように構成することができる。処置モジュール210の推奨モジュール212は、患者101に対する推奨投与量を偏頭痛予見予測228及び/又は重み付き入力データ226に基づいて決定するように構成される。推奨モジュール212は、例えば、偏頭痛発現中の個々の患者の薬剤使用パターンに基づいて推奨投与量を決定するために監視付き機械学習又は監視なし機械学習又は他の人工知能を実施することができる。患者101及び/又はHCP109は、例えば、推奨投与量を確認、否認、又は修正することによって機械学習又は他の人工知能をトレーニングすることができる。本明細書に説明する例では、推奨投与量は、偏頭痛に関連付けられた症状を処置するように設計された偏頭痛処置薬剤の1又は2以上の投与量に関連するが、推奨投与量は、いずれかの適合する疾患又は障害に適するいずれの薬剤にも関連することができることを理解すべきである。偏頭痛処置薬剤は、アルモトリプタン、エレトリプタン、フロバトリプタン、ナラトリプタン、リザトリプタン、スマトリプタン、及びゾルミトリプタンのようなトリプタン、トリプタンとナプロキセン、アスピリン、及びイブプロフェンのような非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)との組合せ、エプチネズマブ、エレヌマブ、フレマネズマブ、及びガルカネズマブのようなカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)阻害剤、これらのいずれかの組合せなどとすることができる。
【0047】
推奨モジュール212は、推奨投与量に関する推奨投与量データ230を投与モジュール214に送信するように構成される。更に、推奨モジュール212は、推奨投与量データ230を患者デバイス102にネットワーク106を通して送信し、患者デバイス102に推奨投与量をディスプレイ116上の患者アプリケーション103内に表示させるように構成される。一部の実施では、推奨モジュール212は、推奨投与量データ230を患者デバイス102に予め決められた間隔で(例えば、8時間毎に)自動送信するように構成され、又は事象データ122が患者101によって患者デバイス102に入力されるのに応答して推奨投与量データ230を送信するように構成される。
【0048】
一部の実施では、患者101は、上記に示したように、例えば、送出ポンプ、注入ユニット、インプラント、経口吸収ユニット(例えば、舌下可溶性のフィルム又は錠剤)、吸入器、経鼻注入器、他の経粘膜投与ユニットなどを含むことができる投与ユニット128に関連付けることができる。投与ユニット128は、投与モジュール214と通信することができる。投与モジュール214は、投与量命令データ232及び/又は推奨投与量データ230を投与ユニット128に送信するように構成される。一部の実施では、投与モジュール214は、投与量命令データ232を投与ユニット128に送信するように構成され、その結果、投与ユニット128は、推奨投与量に基づく投与量234を患者101に投与又は送出する。一部の実施では、投与ユニット128は、投与量234を患者101に自動的に投与又は送出することができ、又は投与量234を患者101に投与する前に推奨投与量を確認することを患者101及び/又はHCP109に問い合わせることができる。一部の実施では、投与モジュール214は、患者デバイス102と通信し、それに投与量命令データ232を送信するように構成することができ、患者デバイス102は、投与ユニット128と通信し、それに投与量命令データ232を送信するように構成することができる。
【0049】
CBTモジュール216は、偏頭痛予見予測228及び/又は重み付き入力データ226に基づいて患者デバイス102にCBTコンテンツ又はCBTデータ236を送信するように構成される。CBTデータ236は、偏頭痛に関連付けられた症状、例えば、不安、鬱、疼痛などを処置するように構成される。CBTデータ236は、患者デバイス102上にあらゆる適切な形態、例えば、音声提示、映像提示、音声/映像提示、文字提示、対話型表示などで表示又は提示することができる。一部の実施では、CBTモジュール216は、複数のCBT技術を用いて事前プログラムされる。他の実施では、CBTモジュール216は、外部ソース(例えば、リモートサーバ)からネットワーク106を通して複数のCBT技術を取得することができる。
【0050】
処置モジュール210は、どの治療コンテンツ(すなわち、推奨投与量データ230、投与量命令データ232、及びCBTデータ236)が患者デバイス102及び/又は投与ユニット128に送出されるかを偏頭痛予見予測228及び/又は重み付き入力データ226に基づいて決定することができる。予測モジュール206に関して上記に示したように、処置モジュール210によるこの決定は、監視付き機械学習又は監視なし機械学習又は他の人工知能を実施することを含む患者101に関する履歴データに少なくとも部分的に基づく場合がある。これに加えて又はこれに代えて、患者101(患者デバイス102との対話を通して)又はHCP109は、どの治療コンテンツを送出するかを決定することができる。
【0051】
教育モジュール208は、入力モジュール202から入力データ224を受信するように構成される。入力データ224に基づいて、教育モジュール208は、教育コンテンツ又は教育データ238を患者デバイス102に送信するように構成される。教育データ238は、偏頭痛及びそれに関連付けられた症状を患者101に通知するように設計される。教育データ238は、入力データ224に基づいて患者101が体験している現在の症状に対処するように調整することができ、及び/又は患者デバイス102によってカタログ方式でアクセス可能にすることができる。同様に、教育データ238は、ある一定の事象(例えば、患者101が偏頭痛を体験していることを示すこと)に応答して患者デバイス102にプッシュ通知することができ、及び/又は患者101が自ら患者デバイス102を通してアクセス可能とすることができる。教育データ238は、患者デバイス102上にあらゆる適切な形態、例えば、音声提示、映像提示、音声/映像提示、文字提示、対話型表示などで表示又は提示することができる。一部の実施では、教育モジュール208は、複数の教育情報で事前プログラムされる。他の実施では、教育モジュール208は、外部ソース(例えば、リモートサーバ)からネットワーク106を通して複数の教育情報を取得することができる。
【0052】
図3A図3Iを参照すると、処方デジタル治療論120の複数の例示的グラフィカルユーザインタフェース(GUI)300a~300i(例えば、患者アプリケーション103及び偏頭痛治療アプリケーション160の実行による)が、患者デバイス102のディスプレイ116上に表示されている。例示的GUI300a~300iは、タッチ入力、発話入力のようなユーザ入力、又はマウス、スタイラス、キーボード、動作、又は視線などによる他の入力技術によって患者101が選択することができるグラフィック要素(例えば、ボタン)を表示するように構成される。
【0053】
図3Aを参照すると、第1の実施では、患者101に処方された処方デジタル治療論120に関連付けられた患者アプリケーション103を起動した時に、患者アプリケーション103は、例示的な第1のオープニングGUI300aを表示する。第1のオープニングGUI300aは、偏頭痛予見予測228に基づいて偏頭痛予見予測インタフェース要素302を提供する。例えば、偏頭痛予見予測インタフェース要素302は、その特定の日又はその特定の時間に患者101が偏頭痛を体験するパーセント可能性を示す百分率として例示することができる。上記に示したように、偏頭痛予見予測インタフェース要素302は、偏頭痛予見予測228への更新に基づいて実時間(又は実質的に実時間)で更新することができる。これに加えて又はこれに代えて、偏頭痛予見予測インタフェース要素302は、図3Bに示すように文字で、例えば、「高い偏頭痛可能性」、「低い偏頭痛可能性」などを示すことができる。
【0054】
一部の構成では、患者アプリケーション103は、患者101が、自分達が有する特定の考えに関連付けられた思考トラップを入力することを可能にする思考トラップインタフェース要素304を患者デバイスに表示させる。同様に、患者101が破局的思考及び未来思考それぞれを入力することを可能にする破局的思考インタフェース要素306及び占いインタフェース要素308を表示することができる。図示の例は思考トラップインタフェース要素304、破局的思考インタフェース要素306、及び占いインタフェース要素308を示すが、他の例では、第1のオープニングGUI300aは、あらゆる他のタイプの認識歪みを表示することができることに注意しなければならない。
【0055】
一部の実施では、第1のオープニングGUI300aは、患者101が、CBTモジュール216によって実行されるゲーム環境内で患者デバイス102と対話することを可能にする認識思考ゲームインタフェース要素310を表示する。第1のオープニングGUI300aは、その特定の日に関する患者101に対するターゲット起床時間及びターゲット就寝時間を示す睡眠ターゲットインタフェース要素312を表示することができる。睡眠ターゲットインタフェース要素312は、患者101又はHCP109が事前プログラムすることができ、又は偏頭痛予見予測228及び/又は重み付き入力データ226に基づいて患者101に合うように調整することができる。第1のオープニングGUI300aは、教育モジュール208又はCBTモジュール216のうちの一方又は両方によって実行される生活術インタフェース要素314及び思考術インタフェース要素316を表示することができる。第1のオープニングGUI300aは、推奨モジュール212、投与モジュール214、及び/又は投与ユニット128に対応する投薬インタフェース要素318を表示することができる。
【0056】
図3Bを参照すると、第2の実施では、患者101に処方された処方デジタル治療論120に関連付けられた患者アプリケーション103を起動した時に、患者アプリケーション103は、例示的な第2のオープニングGUI300bを表示する。第2のオープニングGUI300bは、偏頭痛予見予測228に基づいて偏頭痛予見予測インタフェース要素302を提供する。第2のオープニングGUI300bは、患者101が偏頭痛を体験した時及びこの偏頭痛に関連付けられたファクタを患者101が記録することを可能にする偏頭痛記録インタフェース要素320を表示することができる。第2のオープニングGUI300bは、例えば、天候及び圧力のデータのような外部データ218を表示する環境インタフェース要素322を表示することができる。一部の実施では、環境インタフェース要素322は、外部データ218に対応する他の情報を表示することができる。第2のオープニングGUI300bは、CBTモジュール216によって実行されるCBTデータ236を示すことができる軽減スキルインタフェース要素324を表示することができる。第2のオープニングGUI300bは、ホームインタフェース要素326と、図3Hに示すCBTコンテンツ及び教育資料にアクセスするためのツールボックスインタフェース要素328と、偏頭痛を記録するための偏頭痛インタフェース要素330と、設定インタフェース要素332とを表示することができる。
【0057】
図3Cを参照すると、一部の実施では、患者アプリケーション103は、偏頭痛記録GUI300cを表示する。例えば、患者アプリケーション103は、患者デバイス102が、例えば、偏頭痛記録インタフェース要素320又は偏頭痛インタフェース要素330に対応する感情選択入力(例えば、タッチ又は発話)を検出するのに応答して偏頭痛記録GUI300cを表示することができる。偏頭痛記録GUI300cは、その特定の偏頭痛の日付、持続時間、及び強度を各々が示す複数の記録された偏頭痛インタフェース要素334a~334gを表示する。一例として、図3Cに示すように、第1の記録された偏頭痛インタフェース要素334aは、1月30日に発生し、3PMから4PMまで続き、中度の強度を有したものである。偏頭痛記録GUI300cは、患者101が別の偏頭痛を偏頭痛記録に追加することを可能にする偏頭痛追加インタフェース要素336を表示する。
【0058】
図3Dを参照すると、一部の実施では、患者デバイス102が、例えば、偏頭痛追加インタフェース要素336に対応する感情選択入力を検出した時に、患者アプリケーション103は、偏頭痛データGUI300dを表示する。偏頭痛データGUI300dは、選択月の各日付に関する記録された偏頭痛インタフェース要素334a~334gに対応する過去の偏頭痛を示す複数の日付インタフェース要素340をグラフィックに例示するカレンダーインタフェース要素338を表示する。
【0059】
図3Eを参照すると、一部の実施では、患者デバイス102が、例えば、カレンダーインタフェース要素338の複数の日付インタフェース要素340のうちの1つに対応する感情選択入力を検出した時に、患者アプリケーション103は、偏頭痛時間GUI300eを表示する。偏頭痛時間GUI300eは、偏頭痛が終わった時間を識別するための時間インタフェース要素342を表示する。偏頭痛時間GUI300eは、「ちょうど今終了」インタフェース要素344に対応する感情選択入力を患者デバイス102が検出した時に偏頭痛が終了したことを指定するための「ちょうど今終了」インタフェース要素344を表示することができる。偏頭痛時間GUI300eは、次のインタフェース要素346を表示することができる。
【0060】
図3Fを参照すると、一部の実施では、患者デバイス102が、例えば、次のインタフェース要素346に対応する感情選択入力を検出した時に、患者アプリケーション103は、偏頭痛強度GUI300fを表示する。偏頭痛強度GUI300fは、「軽度」に対応する第1の偏頭痛強度インタフェース要素348aと、「中度」に対応する第2の偏頭痛強度インタフェース要素348bと、「重度」に対応する第3の偏頭痛強度インタフェース要素348cとを表示する。スライド目盛り、カラー目盛り、数値目盛りのような追加又は代替の偏頭痛強度インタフェース要素を表示することができる。
【0061】
図3Gを参照すると、一部の実施では、患者デバイス102が、例えば、次のインタフェース要素346に対応する感情選択入力を検出した時に、患者アプリケーション103は、複数の投薬インタフェース要素350a~350fを表示する投薬GUI300gを表示する。一部の実施では、投薬インタフェース要素のうちの1つ(例えば、第1の投薬インタフェース要素350a)は、投薬なしに対応することができる。例えば、図3Gに示すように、第1の投薬インタフェース要素350aは、「薬を服用したくない」を表示することができる。投薬GUI300gは、最近服用された投薬を強調表示することができる(例えば、文字、色変化、破線境界線などにより)。例えば、図3Gに示すように、5mgのフロバトリプタンが最近服用されたことを指定するために、第4の投薬インタフェース要素350dが文字及び破線境界線によって強調表示されている。
【0062】
図3Hを参照すると、一部の実施では、患者デバイス102が、例えば、軽減スキルインタフェース要素324に対応する感情選択入力を検出した時に、患者アプリケーション103は、複数の軽減方法インタフェース要素352a~352iを表示する軽減GUI300hを表示する。例えば、軽減方法インタフェース要素352a~352iは、非薬理的軽減方法、例えば、睡眠、ヨガ、氷枕などに対応することができる。患者デバイス102が複数の軽減方法インタフェース要素352a~352iのうちの1つに対応する感情選択入力を検出した時に、予測モジュール206は、偏頭痛予見予測228を発生させる時にこの選択を考慮することができる。例えば、患者101が、暗室休息に対応する第2の軽減インタフェース要素352bから軽減を見出したことを示す場合に、次に、将来偏頭痛予見予測228に関して、患者101が暗室休息を体験したことを示す場合に(事象データ122により)、予測モジュール206は、偏頭痛予見予測228によって表される偏頭痛の可能性を低減することができる。
【0063】
図3Iを参照すると、一部の実施では、患者デバイス102が、例えば、ツールボックスインタフェース要素328に対応する感情選択入力を検出した時に、患者アプリケーション103は、複数の他の軽減スキルインタフェース要素354a~354c、例えば、「何らかの心配な時間をスケジュールする」、「薬物及び酒に対して健康手法を取る」、「何らかの深呼吸でリラックスする」などを表示するツールボックスGUI300iを表示する。他の軽減スキルインタフェース要素354a~354cは、CBTモジュール216及び教育モジュール208それぞれによって実行されるCBTデータ236及び/又は教育データ238に対応する場合がある。これに加えて又はこれに代えて、ツールボックスGUI300iは、あらゆる適切な他の軽減スキルを表示することができる。
【0064】
図4を参照すると、投薬ベースの処置を決定する方法400を示すグラフィック流れ図が示されている。方法400は、処方デジタル治療論120によって実行することができる(例えば、患者アプリケーション103及び偏頭痛治療アプリケーション160の実行により)。処方デジタル治療論120は、402において方法400を開始するように構成され、段階404に進行し、そこで患者が投薬ベースの予防を必要とすると決定するように構成される。この決定は、入力データ224、HCP109からのあらゆる適切な入力などを含む様々なファクタに基づいている。406では、処方デジタル治療論120は、薬剤の過剰服用が疑われるか否かを決定するように構成される。同様に、この決定は、上記に示したような様々なファクタに基づく場合がある。薬剤の過剰服用が疑われることを処方デジタル治療論120が決定した場合に、408では、処方デジタル治療論120は、410において投薬ベースの予防及び偏頭痛治療アプリケーションを含む処方デジタル治療論を開始する(患者101がアクセスすることを可能にする)前に急性偏頭痛鎮痛薬を排除又は制限するように構成される。406では、薬剤の過剰服用が疑われないことを処方デジタル治療論120が決定した場合に、処方デジタル治療論120は、410において処方デジタル治療論を開始する段階に進行する。
【0065】
412では、処方デジタル治療論120は、初期薬剤を投与する(例えば、投与モジュール214を通して)又は初期薬剤の推奨投与量を推奨する(例えば、推奨モジュール212を通して)ように構成される。初期薬剤は、例えば、トリプタン、CGRP阻害剤、NSAIDのようなあらゆる適切な薬剤から選択することができ、どの初期薬剤を選択されるかの決定は、患者101に対して収集された複数のデータに基づいて患者101に合うように調整することができ、又は処方デジタル治療論120は、デフォルト初期薬剤を設定することができる。
【0066】
414では、処方デジタル治療論120は、投与された初期薬剤が不十分な忍容性又は有効性しか持たなかったか否かを決定するように構成され、この決定は、患者101による入力及び/又はHCP109による入力に基づく場合がある。投与された初期薬剤が不十分な忍容性又は有効性しか持たなかったことを処方デジタル治療論120が決定した場合に、処方デジタル治療論120は、416において全ての代替初期薬剤が使い尽くされたか否かを決定するように構成される。例えば、HCP109による制約又は市場利用可能性に起因して患者101に対して利用可能な初期薬剤の数が有限である場合がある。416では、代替初期薬剤の全てが使い尽くされていないことを処方デジタル治療論120が決定した場合に、418では、処方デジタル治療論120は、初期投与されたもの以外の代替初期薬剤を選択するように構成され、412に戻り、そこでこの代替初期薬剤が患者101に投与される(又は推奨される)。
【0067】
416では、代替初期薬剤の全てが使い尽くされたことを処方デジタル治療論120が決定した場合に、420では、処方デジタル治療論120は、代替初期薬剤の全てが不十分な忍容性又は有効性しか持たなかったか否かを決定する。420では、代替初期薬剤の全てが不十分な忍容性又は有効性しか持たなかったことを処方デジタル治療論120が決定した場合に、422では、処方デジタル治療論120は、後続薬剤、又は初期薬剤及び/又は後続薬剤を含む薬剤の組合せを投与し、次いで、方法400は434で終了する。後続薬剤は、トリプタン、CGRP阻害剤、NSAIDなどを含むあらゆる適切な薬剤とすることができる。
【0068】
414では、投与された初期薬剤(オリジナル初期薬剤又はその後の代替初期薬剤のいずれであるかに関わらず)が十分な忍容性又は有効性を有することを処方デジタル治療論120が決定した場合に、処方デジタル治療論120は、424に進行するように構成され、そこで次の3ヶ月にわたって患者101によって体験される偏頭痛の頻度をモニタし、ここで、初期薬剤の十分な忍容性又は有効性に起因して、偏頭痛頻度は、次の3ヶ月にわたって減少するはずである。処方デジタル治療論120は、426において処置を続け、428において6ヶ月後に病気予防法を漸減又は中断するように構成される。
【0069】
430では、処方デジタル治療論120は、6ヶ月後に病気予防法を漸減又は中断した後に患者101が偏頭痛頻度の減少を享受したか否かを決定するように構成される。430では、偏頭痛頻度の減少がなかったことを処方デジタル治療論120が決定した場合に、処方デジタル治療論120は、426に戻るように構成され、そこで処置が続けられる。430では、偏頭痛頻度の減少があったことを処方デジタル治療論120が決定した場合に、処方デジタル治療論120は、432に進行するように構成され、そこで必要に応じて急性期治療薬を使用する突発性偏頭痛処置が患者101に処方され、方法400は434で終了する。
【0070】
図5を参照すると、処方デジタル治療論120を実施する方法500を示す流れ図が大概的に示されている。方法500は、502では、複数のデータを(i)患者電子デバイスに関連付けられた第1のセンサから、(ii)患者に関連付けられた第2のセンサから、(iii)患者電子デバイスを通じて患者から、及び(iv)リモートサーバから取得する段階を含む。方法500は、504では、複数の重み付きデータを提供するために複数のデータに重み付けする段階を含む。方法500は、506では、患者に対する偏頭痛予見予測を複数の重み付きデータに基づいて発生させる段階を含む。方法500は、508では、患者に対する偏頭痛処置薬剤の推奨投与量を偏頭痛予見予測に基づいて決定する段階を含む。方法500は、510では、推奨投与量に基づいて偏頭痛処置薬剤の投与量を患者に投与するように投与ユニットに命令する段階を含む。方法500は、512では、偏頭痛処置薬剤の投与量を患者に投与する段階を含む。方法500は、図示して説明するものに追加の又はより少ない段階を含むことができ、ある一定の段階は、省略するか又はあらゆる適切な順序で実施することができることを理解すべきである。
【0071】
ソフトウエアアプリケーション(すなわち、ソフトウエアリソース)は、コンピュータデバイスにタスクを実行させるコンピュータソフトウエアを意味することができる。一部の例では、ソフトウエアアプリケーションは、「アプリケーション」、「アプリ」、又は「プログラム」と呼ぶ場合がある。例示的アプリケーションは、システム診断アプリケーション、システム管理アプリケーション、システム保守アプリケーション、文書処理アプリケーション、表計算アプリケーション、メッセージ送受信アプリケーション、メディアストリーミングアプリケーション、ソーシャルネットワーク接続アプリケーション、及びゲームアプリケーションを含むがこれらに限定されない。
【0072】
プログラム(例えば、命令シーケンス)又はデータ(例えば、プログラム状態情報)をコンピュータデバイスによる使用のために一時的又は永続的なベースで格納するのに使用される非一時的メモリは、物理的デバイスとすることができる。非一時的メモリは、揮発性及び/又は不揮発性のアドレス可能半導体メモリとすることができる。不揮発性メモリの例は、フラッシュメモリ及び読取専用メモリ(ROM)/プログラム可能読取専用メモリ(PROM)/消去可能プログラム可能読取専用メモリ(EPROM)/電子的消去可能なプログラム可能読取専用メモリ(EEPROM)(例えば、一般的にブートプログラムのようなファームウエアに対して使用される)を含むがこれらに限定されない。揮発性メモリの例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、相変化メモリ(PCM)、並びにディスク又はテープを含むがこれらに限定されない。
【0073】
図6は、この明細書に説明するシステム及び方法を実施するのに使用することができる例示的コンピュータデバイス600の概略図である。コンピュータデバイス600は、ラップトップ、デスクトップ、ワークステーション、携帯情報端末、サーバ、ブレードサーバ、メインフレーム、及び他の適切なコンピュータのような様々な形態のデジタルコンピュータを表すように意図したものである。この図に示す構成要素、これらの接続及び関係、及びこれらの機能は、単に例示的であるように意図したものであり、更にこの明細書に説明及び/又は主張する本発明の実施を限定するように意図したものではない。
【0074】
コンピュータデバイス600は、プロセッサ610と、メモリ620と、ストレージデバイス630と、メモリ620及び高速拡張ポート650に接続する高速インタフェース/コントローラ640と、低速バス670及びストレージデバイス630に接続する低速インタフェース/コントローラ660とを含む。構成要素610、620、630、640、650、及び660の各々は、様々なバスを用いて相互接続され、必要に応じて共通のマザーボード上に又は他の方式で装着することができる。プロセッサ610は、高速インタフェース640に結合されたディスプレイ680のような外部入力/出力デバイス上にグラフィカルユーザインタフェース(GUI)のためのグラフィック情報を表示するようにメモリ620内又はストレージデバイス630上に格納された命令を含むコンピュータデバイス600内の実行のための命令を処理することができる。他の実施では、複数のプロセッサ及び/又は複数のバスは、必要に応じて複数のメモリ及び複数のタイプのメモリと共に使用することができる。同様に、複数のコンピュータデバイス600は、必要な作動の一部分を提供する各デバイスに接続することができる(例えば、サーババンク、ブレードサーバ群、又はマルチプロセッサシステムとして)。
【0075】
メモリ620は、コンピュータデバイス600の中に情報を非一時的に格納する。メモリ620は、コンピュータ可読媒体、揮発性メモリユニット、又は不揮発性メモリユニットとすることができる。非一時的メモリ620は、コンピュータデバイス600による使用のためにプログラム(例えば、命令シーケンス)又はデータ(例えば、プログラム状態情報)を一時的又は永続的なベースで格納するのに使用される物理的デバイスとすることができる。不揮発性メモリの例は、フラッシュメモリ及び読取専用メモリ(ROM)/プログラム可能読取専用メモリ(PROM)/消去可能プログラム可能読取専用メモリ(EPROM)/電子的に消去可能なプログラム可能読取専用メモリ(EEPROM)(例えば、一般的に、ブートプログラムのようなファームウエアに対して使用される)を含むがこれらに限定されない。揮発性メモリの例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、相変化メモリ(PCM)、並びにディスク又はテープを含むがこれらに限定されない。
【0076】
ストレージデバイス630は、コンピュータデバイス600に対して大容量ストレージを提供する機能を有する。一部の実施では、ストレージデバイス630はコンピュータ可読媒体である。様々な異なる実施では、ストレージデバイス630は、フロッピーディスクデバイス、ハードディスクデバイス、光ディスクデバイス、又はテープデバイス、フラッシュメモリ又は他の類似の半導体メモリデバイス、又はストレージエリアネットワーク又は他の構成にあるデバイスを含む広範なデバイスとすることができる。追加の実施では、コンピュータプログラム製品は、情報担体に有形に具現化される。コンピュータプログラム製品は、実行された時に上述のような1又は2以上の方法を実行する命令を含有する。情報担体は、メモリ620、ストレージデバイス630、又はプロセッサ610上のメモリのようなコンピュータ可読媒体又は機械可読媒体である。
【0077】
高速コントローラ640は、コンピュータデバイス600に対する帯域幅集中作動を管理し、それに対して低速コントローラ660は、より低い帯域幅集中作動を管理する。そのような負荷の分配は単に例示的である。一部の実施では、高速コントローラ640は、メモリ620、ディスプレイ680(例えば、グラフィックプロセッサ又はアクセラレータを通して)、及び様々な拡張カード(図示せず)を受け入れることができる高速拡張ポート650に結合される。一部の実施では、低速コントローラ660は、ストレージデバイス630及び低速拡張ポート690に結合される。様々な通信ポート(例えば、USB、Bluetooth、イーサネット、無線イーサネット)を含むことができる低速拡張ポート690は、キーボード、ポインティングデバイス、スキャナ、又はスイッチ又はルータのようなネットワーク接続デバイスのような1又は2以上の入力/出力デバイスに例えばネットワークアダプタを通して結合することができる。
【0078】
コンピュータデバイス600は、この図に示すようにいくつかの異なる形態に実施することができる。例えば、コンピュータデバイス600は、標準サーバ600aとして又はそのようなサーバ600aの群内で複数回実施することができ、ラップトップコンピュータ600bとして実施することができ、ラックサーバシステム600cの一部として実施することができ、モバイルデバイス600d(スマート電話のような)として実施するか又はタブレットコンピュータ600eとして実施することができる。
【0079】
本明細書に説明するシステム及び技術の様々な実施は、デジタル電子回路及び/又はデジタル光学回路、集積回路、特殊設計ASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウエア、コンピュータファームウエア、コンピュータソフトウエア、及び/又はその組合せに実現することができる。これらの様々な実施は、専用又は汎用であってデータ及び命令を格納システム、少なくとも1つの入力デバイス、及び少なくとも1つの出力デバイスから受信してこれらに送信するように結合することができる少なくとも1つのプログラム可能プロセッサを含むプログラム可能システム上で実行可能及び/又は解釈可能な1又は2以上のコンピュータプログラムへの実施を含むことができる。
【0080】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウエア、ソフトウエアアプリケーション、又はコードとしても公知)は、プログラム可能プロセッサに対する機械命令を含み、高レベル手続き型言語及び/又はオブジェクト指向プログラミング言語、及び/又はアセンブリ/機械言語に実施することができる。本明細書に使用する場合に「機械可読媒体」及び「コンピュータ可読媒体」という用語は、プログラム可能プロセッサに機械命令及び/又はデータを提供するのに使用されて機械命令を機械可読信号として受け入れる機械可読媒体を含むあらゆるコンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、装置、及び/又はデバイス(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラム可能論理部デバイス(PLD))を意味する。「機械可読信号」という用語は、機械命令及び/又はデータをプログラム可能プロセッサに提供するのに使用されるあらゆる信号を意味する。
【0081】
本明細書に説明する処理及び論理フローは、入力データに対して演算して出力を発生させることによって機能を実行するために1又は2以上のコンピュータプログラムを実行するデータ処理ハードウエアとも呼ぶ1又は2以上のプログラム可能プロセッサによって実行することができる。処理及び論理フローは、専用論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)によって実行することができる。コンピュータプログラムの実行に適するプロセッサは、一例として汎用と専用の両方のマイクロプロセッサ及びあらゆるタイプのデジタルコンピュータのあらゆる1又は2以上のプロセッサを含む。一般的に、プロセッサは、読取専用メモリ又はランダムアクセスメモリ又はこれらの両方から命令及びデータを受け入れることになる。コンピュータの必須要素は、命令を実行するためのプロセッサと、命令及びデータを格納するための1又は2以上のメモリデバイスとである。一般的に、コンピュータはまた、データを格納するための1又は2以上の大容量ストレージデバイス、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、又は光ディスクを含む又はこれらからデータを受信する又はこれらにデータを送信する又はその両方を行うように作動可能に結合されることになる。しかし、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。コンピュータプログラム命令及びデータを格納するのに適するコンピュータ可読媒体は、一例として半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリデバイス、磁気ディスク、例えば、内部ハードディスク又は着脱可能ディスク、光磁気ディスク、並びにCD-ROMディスク及びDVD-ROMディスクを含む全ての形態の不揮発性のメモリ、媒体、及びメモリデバイスを含む。プロセッサ及びメモリに専用論理部回路を具備するか又はプロセッサ及びメモリを専用論理部回路内に組み込むことができる。
【0082】
ユーザとの対話を可能にするために、本発明の開示の1又は2以上の態様は、情報をユーザに対して表示するための表示デバイス、例えば、CRT(ブラウン管)、LCD(液晶ディスプレイ)モニタ、又はタッチ画面と、任意的に、ユーザがコンピュータに入力を与えることを可能にするキーボード及びポインティングデバイス、例えば、マウス又はトラックボールとを有するコンピュータ上に実施することができる。ユーザに命令を提供するために他のタイプのデバイスを使用することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、あらゆる形態の感覚フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバックとすることができ、ユーザからの入力は、音響入力、発話入力、又は触覚入力を含むあらゆる形態で受け入れることができる。これに加えて、コンピュータは、ユーザによって使用されるデバイスに文書を送ること及びこのデバイスから文書を受信することによって、例えば、ユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザにこのウェブブラウザから受信した要求に応答してウェブページを送ることによってユーザと対話することができる。
【0083】
いくつかの実施を説明した。それにも関わらず、本発明の開示の精神及び範囲から逸脱することなく様々な修正を加えることができることは理解されるであろう。従って、他の実施は、以下の特許請求の範囲の範囲内である。
【符号の説明】
【0084】
101 患者
102 患者デバイス
122 事象データ
160 偏頭痛治療アプリケーション
228 偏頭痛予見予測
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図4
図5
図6
【国際調査報告】