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特表2022-521095濃縮物から溶剤を生成するシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-05
(54)【発明の名称】濃縮物から溶剤を生成するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   B01F 23/40 20220101AFI20220329BHJP
   B01F 27/808 20220101ALI20220329BHJP
   B01F 35/71 20220101ALI20220329BHJP
【FI】
B01F3/08 Z
B01F7/16 E
B01F15/02 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021549133
(86)(22)【出願日】2020-02-21
(85)【翻訳文提出日】2021-09-16
(86)【国際出願番号】 US2020019290
(87)【国際公開番号】W WO2020172570
(87)【国際公開日】2020-08-27
(31)【優先権主張番号】62/808,809
(32)【優先日】2019-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/874,138
(32)【優先日】2019-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518247678
【氏名又は名称】サドセンス, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100141025
【弁理士】
【氏名又は名称】阿久津 勝久
(72)【発明者】
【氏名】グニア,ニコラス アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】グニア,マシュー カール
(72)【発明者】
【氏名】グニア,マーク カート
【テーマコード(参考)】
4G035
4G037
4G078
【Fターム(参考)】
4G035AA16
4G035AB38
4G035AE13
4G037AA02
4G037DA25
4G037EA04
4G078BA05
4G078CA01
4G078CA13
4G078DA19
4G078EA10
(57)【要約】
本開示は、濃縮物パウチを使用して溶剤を現地で生成するシステムおよび方法を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
濃縮物パウチから溶剤を生成するための現地溶剤生成ユニットであって、
前記濃縮物パウチを取外し可能に受け取り、パウチ加圧システムを介して前記濃縮物パウチから濃縮物を放出するように構成されたパウチドックであって、前記パウチドックは、混合容器のネック部分に嵌合状態で係合するように構成された容器凹部を備え、前記混合容器が、前記混合容器の前記ネック部分に開口を備える、パウチドックと、
前記パウチドックに結合された容器ドックであって、前記容器ドックは、ベース流体源から流れるベース流体および前記濃縮物パウチから解放された濃縮物のうちの1つまたは複数の分配中に、前記混合容器を取外し可能に受け取って前記混合容器に係合するように構成された、容器ドックとを備える、現地溶剤生成ユニット。
【請求項2】
前記パウチドックを通って延びる流体チャネルをさらに備え、前記流体チャネルが、前記凹部内に終点を有する、請求項1に記載の現地溶剤生成ユニット。
【請求項3】
前記流体チャネルの別の終点で、前記流体チャネルに接続されたリザーバをさらに備える、請求項2に記載の現地溶剤生成ユニット。
【請求項4】
前記パウチ加圧システムが可動のプレス板を備え、前記可動のプレス板は、前記濃縮物パウチから濃縮物を放出するために、前記パウチドック内に位置決めされた濃縮物パウチを押圧するように構成される、請求項1または2に記載の現地溶剤生成ユニット。
【請求項5】
前記可動のプレス板が、輪郭板を備える、請求項4に記載の現地溶剤生成ユニット。
【請求項6】
前記パウチ加圧システムが可動のローラを備え、前記可動のローラは、前記濃縮物パウチから濃縮物を放出するために、回転することによって、前記パウチドック内に位置決めされた濃縮物パウチを押圧するように構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の現地溶剤生成ユニット。
【請求項7】
前記ローラの回転速度が、前記濃縮物パウチ内に収容されている前記濃縮物の濃縮物タイプに依存する、請求項6に記載の現地溶剤生成ユニット。
【請求項8】
前記パウチドックの可動のドアが、前記容器凹部の第1の部分を形成し、前記パウチドックの静止した本体部分が、前記容器凹部の第2の部分を形成する、請求項1から6のいずれか一項に記載の現地溶剤生成ユニット。
【請求項9】
前記パウチドックが、前記容器ドックに対して固定の高さにある、請求項1から8のいずれか一項に記載の現地溶剤生成ユニット。
【請求項10】
前記混合容器をさらに備え、前記混合容器がインペラ羽根を備え、前記容器ドックが、前記インペラ羽根を作動させるように構成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の現地溶剤生成ユニット。
【請求項11】
前記ドア部分上に位置決めされたグラフィカル・ユーザ・インターフェースをさらに備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の現地溶剤生成ユニット。
【請求項12】
前記加圧システムを作動させるためのモータをさらに備える、請求項1から11のいずれか一項に記載の現地溶剤生成ユニット。
【請求項13】
濃縮物パウチであって、
濃縮物リザーバ、濃縮物噴出部分、および濃縮物漏斗部分を形成するパウチ本体であって、前記濃縮物漏斗部分は、前記濃縮物リザーバから前記濃縮物噴出部分まで先細りした構成で延び、前記パウチ本体は、前記濃縮物リザーバ内に濃縮物を収容するように構成される、パウチ本体と、
破裂可能な障壁を形成するチャンバシールであって、前記濃縮物リザーバを前記濃縮物漏斗部分から分離するチャンバシールと、
前記チャンバシールが破られるまで、前記濃縮物漏斗部分の体積を前記パウチ本体の内部領域の外側の環境から封止するように、前記濃縮物噴出口を横切って延びる取外し可能なシールとを備える、濃縮物パウチ。
【請求項14】
前記取外し可能なシールが、前記パウチ本体内にミシン目を備える、請求項13に記載の濃縮物パウチ。
【請求項15】
前記取外し可能なシールが、前記パウチ本体の第1の縁部から、前記第1の縁部の反対側の前記パウチ本体の第2の縁部まで、前記パウチ本体を横切って延びる、請求項14に記載の濃縮物パウチ。
【請求項16】
前記パウチ本体の周辺部分に位置決めされた複数の吊り下げ開口部をさらに備える、請求項13に記載の濃縮物パウチ。
【請求項17】
濃縮物パウチから濃縮物を放出する方法であって、
濃縮物噴出口を横切って延びるシールを取り外すことであって、前記濃縮物噴出口が、前記濃縮物パウチの濃縮物本体によって形成された濃縮物リザーバから延びる濃縮物漏斗の下流に位置決めされる、取り外すことと、
前記濃縮物リザーバに圧力を印加することによって、前記濃縮物リザーバを前記濃縮物漏斗部分から分離する障壁を形成するチャンバシールを破裂させることとを含む、方法。
【請求項18】
圧力を印加することが、現地溶剤生成ユニットのパウチドックの可動のプレス板によって前記濃縮物リザーバを圧搾することを含み、前記現地溶剤生成ユニットが、
前記濃縮物パウチを取外し可能に受け取るパウチドックであって、前記パウチドックは、パウチ加圧システムを介して前記濃縮物パウチから濃縮物を放出するように構成され、前記パウチドックは、混合容器のネック部分に嵌合状態で係合するように構成された容器凹部を備え、前記混合容器が、前記混合容器のネックに開口を備える、パウチドックと、
前記パウチドックに結合されるた容器ドックであって、前記容器ドックは、ベース流体源から流れるベース流体および前記濃縮物パウチから解放された濃縮物のうちの1つまたは複数の分配中に、前記混合容器を取外し可能に受け取って前記混合容器に係合するように構成された、容器ドックとを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
圧力を印加することが、現地溶剤生成ユニットのパウチドックのローラによって前記濃縮物リザーバを圧搾することを含み、前記現地溶剤生成ユニットが、
前記濃縮物パウチを取外し可能に受け取るパウチドックであって、前記パウチドックは、パウチ加圧システムを介して前記濃縮物パウチから濃縮物を放出するように構成され、前記パウチドックは、混合容器のネック部分に嵌合状態で係合するように構成された容器凹部を備え、前記混合容器が、前記混合容器のネックに開口を備える、パウチドックと、
前記パウチドックに結合される容器ドックであって、前記容器ドックは、ベース流体源から流れるベース流体および前記濃縮物パウチから解放された濃縮物のうちの1つまたは複数の分配中に、前記混合容器を取外し可能に受け取って前記混合容器に係合するように構成された、容器ドックとを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記容器ドック内で結合された混合容器内へ水を注入することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、出願の内容全体が参照により本明細書に組み込まれている、2019年2月21日に出願された「SYSTEMS AND METHODS FOR PRODUCING SOLUTIONS FROM CONCENTRATES」という名称の米国仮特許出願第62/808,809号明細書、および2019年7月15日に出願された「SYSTEMS AND METHODS FOR PRODUCING SOLUTIONS FROM CONCENTRATES」という名称の米国仮特許出願第62/874,138号明細書に対する優先権を主張する。
【0002】
本開示は、濃縮物から溶剤を生成するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
家庭用洗浄製品および個人用医療製品は、概して、使い捨ての包装に入った完成製品として購入される。これらの完成製品の多くは、主に水、場合により90パーセント超の水、および比較的小さい割合の活性成分からなる。したがってこれは、消費者が工場から市場へ水を輸送するコストを含めて、相当なコストを水に支払っていることを意味する。これは言うまでもなく、水の輸送に伴う温室効果ガス排出の環境コストである。加えて、消費者はまた、ボトル、キャップ、ならびにトリガ噴霧器およびポンプのような分注システムなどの使い捨ての包装材料にも代金を支払っており、そのような包装材料は、典型的に結局はごみ埋立地に行き着き、または最良のシナリオとしてリサイクルされる。現在、いくつかの完成製品は、概して剛性の包装と比較するとコストがより低く環境フットプリントがより小さい可撓性の包装に包装されているが、そのような完成製品も依然として、主に水から構成される。
【0004】
それに関連して、主に水から構成される完成製品は、本質的にかさばり、したがって、小売り環境の棚であるか、それとも住居用または商業用建物内の保管場所であるかにかかわらず、相当量の空間を占める。同じ体積の完成製品を生成するために必要な濃縮物ははるかに小さく、その結果、意味のある輸送、販売、および保管効率が得られる。
【0005】
さらに、既存の完成製品溶剤市場では概して、消費者は、製造者によって大量生産された特定の製品の選択肢に制限されており、パーソナライゼーションおよびカスタマイゼーションの選択肢はほとんどまたはまったく提供されない。消費者の選択は、小売り業者の在庫によってさらに制限される。消費者が特定の香り、濃度、または他の製品パラメータもしくは成分に関して個人的な好みを有している場合、それらの好みが、特定の製品では入手できない可能性があり、または好ましい香り、成分、もしくは他のパラメータが、完成製品の製造者によって大幅に異なる可能性もある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、濃縮物から溶剤を現地で生成するシステムおよび方法について説明する。本明細書では、溶剤という用語は、液体、ゲル、ペースト、およびクリームを含む様々な物理的状態、ならびに混合された物質のうちの1つまたは複数が完全には溶けていないエマルジョンなど均質および異質両方の混合物を包含することができる。
【0007】
これらのシステムおよび方法のいくつかの実施形態は、濃縮物パウチ内に収容されている濃縮物から要求に応じて溶剤を生成するための現地溶剤生成ユニットを提供する。濃縮物パウチから溶剤を生成するための現地溶剤生成ユニットは、濃縮物パウチを取外し可能に受け取り、パウチ加圧システムを介して濃縮物パウチから濃縮物を放出するように構成されたパウチドックを含む。パウチドックは、混合容器のネック部分に嵌合状態で係合するように構成された容器凹部を含み、混合容器は、混合容器のネック部分に開口を備える。現地溶剤生成ユニットは、パウチドックに結合され、ベース流体源から流れるベース流体および濃縮物パウチから解放された濃縮物のうちの1つまたは複数の分配中に、混合容器を取外し可能に受け取って混合容器に係合するように構成された容器ドックを含む。
【0008】
いくつかの実装では、現地溶剤生成ユニットは、パウチドックを通って延びる流体チャネルを含む。流体チャネルは、凹部内に終点を有する。
【0009】
特定の実装では、現地溶剤生成ユニットは、流体チャネルの別の終点で流体チャネルに接続されたリザーバを含む。
【0010】
特定の実装では、パウチ加圧システムは、濃縮物パウチから濃縮物を放出するために、パウチドック内に位置決めされた濃縮物パウチを押圧するように構成された可動のプレス板を含む。
【0011】
いくつかの実装では、可動のプレス板は、輪郭板を含む。
【0012】
特定の実装では、輪郭板は、パウチ内の残留濃縮物を最小限にするように輪郭が付けられる。特定の実装では、輪郭板は、濃縮物パウチの頂部から噴出口に隣接する漏斗部分へ濃縮物を案内するために、濃縮物パウチの噴出口に隣接している濃縮物パウチの底部を押圧する前に濃縮物パウチの頂部を押圧するように構築されることによって、残留濃縮物を最小限にするように構成される。
【0013】
特定の実装では、パウチ加圧システムは、濃縮物パウチから濃縮物を放出するように回転することによって、パウチドック内に位置決めされた濃縮物パウチを押圧するように構成された可動のローラを含む。
【0014】
いくつかの実装では、ローラの回転速度は、濃縮物パウチ内に収容されている濃縮物の濃縮物タイプに依存する。
【0015】
特定の実装では、パウチドックのドアが、容器凹部の第1の部分を形成し、パウチドックの本体部分が、容器凹部の第2の部分を形成する。
【0016】
特定の実装では、パウチドックは、容器ドックに対して固定の高さにある。
【0017】
いくつかの実装では、現地溶剤生成ユニットは、混合容器を含み、混合容器はインペラ羽根を備え、容器ドックは、インペラ羽根を作動させるように構成される。
【0018】
特定の実装では、現地溶剤生成ユニットは、ドア部分上に位置決めされたグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含む。
【0019】
特定の実装では、現地溶剤生成ユニットは、加圧システムを作動させるためのモータを含む。
【0020】
いくつかの実施形態は、濃縮物パウチを提供する。パウチは、濃縮物リザーバ、濃縮物噴出部分、および濃縮物リザーバから濃縮物噴出部分まで先細りした構成で延びる濃縮物漏斗部分を形成するパウチ本体を含む。パウチ本体は、濃縮物リザーバ内に濃縮物を収容するように構成される。濃縮物パウチは、濃縮物リザーバを濃縮物漏斗部分から分離する破裂可能な障壁を形成するチャンバシールを含む。濃縮物パウチは、取外し可能なシールが破られるまで、濃縮物漏斗部分の体積をパウチ本体の内部領域の外側の環境から封止するように濃縮物噴出口を横切って延びる取外し可能なシールを含む。
【0021】
いくつかの実装では、取外し可能なシールは、パウチ本体内にミシン目(切り取り点線、複数の打抜き穴)を備える。ミシン目は、噴出区域には延びない。
【0022】
特定の実装では、取外し可能なシールは、パウチ本体の第1の縁部から第1の縁部の反対側のパウチ本体の第2の縁部までパウチ本体を横切って延びる。
【0023】
特定の実装では、パウチ本体は、少なくとも1つのポリエチレンフィルム層から構成される。
【0024】
特定の実装では、濃縮物パウチは、パウチ本体の周辺部分に位置決めされた複数の吊り下げ開口部を含む。
【0025】
様々な実施形態は、濃縮物パウチから濃縮物を放出する方法を提供する。そのような方法は、濃縮物噴出口を横切って延びる取外し可能なシールを破ることを含む。濃縮物噴出口は、濃縮物パウチの濃縮物本体によって形成された濃縮物リザーバから延びる濃縮物漏斗の下流に位置決めされる。そのような方法は、濃縮物リザーバに圧力を印加することによって、濃縮物リザーバを濃縮物漏斗部分から分離する取外し可能な障壁を形成するチャンバシールを破裂させることを含む。
【0026】
いくつかの実装では、圧力を印加することは、現地溶剤生成ユニットのパウチドックの可動のプレス板によって濃縮物リザーバを圧搾することを含む。
【0027】
いくつかの実装では、圧力を印加することは、現地溶剤生成ユニットのパウチドックのローラによって濃縮物リザーバを圧搾することを含む。
【0028】
特定の実装では、そのような方法は、容器ドック内に結合された混合容器内へ水を注入することを含む。
【0029】
特定の実装では、水を注入することは、濃縮物パウチに圧力を印加することおよび混合容器のインペラを回転させることのうちの1つまたは複数の前に、水を注入することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】プレス加圧システムを含む、濃縮物パウチから溶剤を生成するための現地溶剤生成ユニットの斜視図である。
図2】現地溶剤生成ユニットの混合容器ドックに結合するための混合容器を示す図である。
図3図1の現地溶剤生成ユニットの側面断面図である。
図4】ハウジングの一部が取り除かれている、図1の現地溶剤生成ユニットの背面斜視図である。
図5】ハウジングの一部が取り除かれている、図1の現地溶剤生成ユニットの側面図である。
図6】ローラ加圧システムを含む、濃縮物パウチから溶剤を生成するための現地溶剤生成ユニットの斜視図である。
図7図6の現地溶剤生成ユニットの側面断面図である。
図8図6の現地溶剤生成ユニットの別の側面断面図である。
図9】ハウジングの一部が取り除かれている、図6の現地溶剤生成ユニットの背面斜視図である。
図10】ハウジングの一部が取り除かれている、図6の現地溶剤生成ユニットの側面図である。
図11】現地溶剤生成ユニットを介して抽出するために濃縮物を収容するための濃縮物パウチを示す図である。
図12】濃縮物を収容する濃縮物パウチを示す図である。
図13】濃縮物を収容する濃縮物パウチを示す図である。
図14】濃縮物パウチの概略図である。
図15】別の濃縮物パウチの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図面は主として例示を目的とし、本開示に記載するシステムおよび方法の範囲を限定することを意図したものではない。図面は、必ずしも原寸に比例していない。いくつかの例では、異なる特徴の理解を容易にするために、本開示に記載するシステムおよび方法の様々な態様が図面において強調または拡大されていることがある。図面では、同様の参照文字は概して、同様の特徴(たとえば、機能的に類似および/または構造的に類似している要素)を指す。
【0032】
本明細書に開示するシステムおよび方法の特徴および利点は、図面と併せて記載される詳細な説明からより明らかになる。
【0033】
以下は、溶剤を生成する現地生成ユニットおよび現地生成ユニット内で溶剤を生成する濃縮物パウチの発明のシステム、方法、および構成要素に関係する様々な概念のより詳細な説明ならびにその例示的な実施形態である。
【0034】
図1は、プレス加圧システムを含む、濃縮物パウチから溶剤を生成するための現地溶剤生成ユニットの斜視図である。現地溶剤生成ユニット100を使用して、食器洗い洗剤、手洗い洗剤、多目的の洗剤、浴室洗剤、ガラス洗剤、洗車溶剤、洗濯洗剤、柔軟剤、シャンプー、ヘアコンディショナ、ボディウォッシュ、洗顔料、泡立て剤、ボディローション、化粧品、クリーム、および美容液などの家庭用洗浄製品および個人用医療製品を生成することができる。現地溶剤生成ユニット100は、濃縮物パウチ内に収容されている濃縮物から、ユニットの外側で使用されることを意図した完成製品(たとえば、家庭用洗浄製品、個人用医療製品、化粧品、または別の溶剤)を混合するように実施される(図11図13Cに関連してさらに詳細に論じる)。現地溶剤生成ユニット100は、プレスシステムを介して濃縮物パウチから濃縮物パウチの内容物を放出するように構成された加圧システムを含む。プレスシステムは、濃縮物パウチを圧搾するように濃縮物パウチドック104内に位置決めされた1つまたは複数の作動可能なプレス板102を備える。いくつかの実装では、プレス板102は、成形/輪郭プレス板である。プレス板は、パウチ形状を受け取って最適に圧搾するように構成される。ドックドア106は、特に加圧サイクル中、ドックドア106を閉じた状態で保持するためのドアラッチ608を含む。ドックドア106は、混合容器120のネック部分122に嵌合状態で係合するように構成された容器凹部114を含み、混合容器120は、混合容器120のネック部分122に開口を備える。特定の実装では、凹部114は、容器ドック616に対して、ドックドア106を開くことによってのみ、結合された混合容器120を取り外す(または設置する)ことができるような高さに構成され、それにより混合中の転倒を防止することを助ける。またこの構成により、使用者は、皮膚に接触すると有害となり得る濃縮物ではなく、混合溶剤にのみ接触することが確実になる。本発明者らの設計目標のうちの1つは、パウチからボトルへの濃縮物の移送中または混合プロセス中に使用者が濃縮物に接触しなければならないことを防止することであった。
【0035】
いくつかの実装では、そのパウチドック104は、混合容器120の存在または不在を検出するための1つまたは複数のセンサを含む。そのようなセンサは、凹部内に位置決めすることができ、混合容器120がない状態での濃縮物または流体の分注を防止する光または接触センサを含むことができる。いくつかの実装では、凹部は、水、濃縮物、または溶剤がこぼれるのを防止することを助けるために、混合容器120のネック部分122と凹部との間に封止を生じさせるためのガスケットを含むことができる。特定の実装では、パウチドック104は、たとえば使用者によってプログラムされたような特定の指定のボトル内で特定の溶剤の混合を防ぐために、または混合容器の容量に基づいて混合体積を設定するために、混合容器120の容器タイプを検出するための1つまたは複数のセンサを含む。センサは、電子タグ検出器および/または物理/触覚センサを含むことができる。特定の実装では、1つまたは複数のセンサは、混合容器120のタイプおよび/またはサイズに合わせて構成される。
【0036】
パウチドック102は、パウチドック102内に濃縮物パウチを吊り下げるためのパウチフック110を含む。パウチフックは、濃縮物を濃縮物パウチの噴出部分に向かって放出するためにパウチに力が印加されるとき、濃縮物パウチを定位置で保持する。
【0037】
現地溶剤生成ユニット100は、ユニットの機械的および電気機械的な構成要素を保護および収容するためのハウジングカバー118を含む。現地溶剤生成ユニット100はまた、要求された溶剤を作るために使用される水などのベース流体を収容するためのリザーバ112を含む。
【0038】
図2は、現地溶剤生成ユニットの混合容器ドックを結合するための混合容器120および220を示す。特定の実装では直径28mm(ねじ山からねじ山まで)のボトルネックを使用するが、特定の実装では、増大させた直径、たとえば43mm(ねじ山からねじ山まで)を使用して、濃縮物の流れのためにより大きい開口を提供する。多数のポンプおよび噴霧器が28mmのボトルネック向けに設計されているため、43mmのネックにねじで留まり、ネックを28mmに低減させる径違い継手を取り付けることができる。図2に示すように、混合容器120および220は、様々な分注付属品221および222を含むことができる。たとえば、混合容器120は、混合容器120内で混合された溶剤を噴霧によって分注するためのトリガ噴霧器を含むことができ、または溶剤を圧送によって回収するように混合容器220上に位置決めされたポンプカバー222を含むことができる。混合容器120および220は、ベース部分223を含み、ベース部分223は、それぞれの混合容器内へ分注するとき、ベース流体と濃縮物とを混合するように容器ドックによって作動させられるインペラ224を含む。特定の実装は、ベース流体の旋回渦内へ濃縮物が分注されるように構成されるが、濃縮物が渦に分注されない場合でも、またはボトル内に水さえ少しもない場合でも、特定の製品を十分に混合することができる。これは製品ごとに異なり、製品によっては、濃縮物が導入されるときに水または渦がない場合、混合が不十分になるものもある。
【0039】
図3は、図1の現地溶剤生成ユニットの側面断面図である。図3に見られるように、流体チャネル300は、パウチドック104内に位置決めされる。プレス100はパウチ全体を圧搾するように構成されるが、流体チャネル300は、圧搾されないパウチの噴出区域の周りに位置決めされ、凹部114内に終点を含む。流体チャネル300の第2の終点は、流体リザーバ112に(直接または間接的に)接続される。
【0040】
図3に示すように、プレス板102は、プレス板モータ302を介して作動させられる。プレス板モータ302は、パウチドックドア106の方へ延びるように、プレス板102を作動させ、それによってプレス板102とパウチドックドア106との間に位置決めされたパウチ304を圧搾する。図示の実施形態では、現地溶剤生成ユニット100は、パウチドックドア106内に位置決めされたLCDディスプレイなどのグラフィカル・ユーザ・インターフェース制御部306を含む。容器ドック116の作動システムが、図3に示されている。いくつかの実装では、容器ドックは、混合容器120の存在または不在を検出するための1つまたは複数のセンサを含む。いくつかの実装では、ボトルの存在が検出される。いくつかの実装では、ボトルのタイプ/サイズ。検出システムは、ボトルがドライバによって係合される機器のベース内に位置する1つまたは複数のセンサを含む。容器ドック116の作動システムは、インペラドライブベルト310を介してインペラドライブ312を作動させるように構成されたインペラドライブモータ308を含む。インペラドライブ312の作動は、インペラ224を引き起こす。
【0041】
図4は、ハウジングの一部が取り除かれている、図1の現地溶剤生成ユニットの背面斜視図である。ベース流体供給システムの追加の構成要素が、図4に示されている。図示のように、リザーバ112は、ベース流体をリザーバ112から流体チャネル300へ圧送するようにポンプ404に流体的に結合されたリザーバ出口点402を含む。特定の実装によれば、システムは、ベース流体を加熱するための加熱器406を含む。本発明者らは、水の温度を制御すると有利であるが、様々な温度で十分な混合を実現することができることを理解している。
【0042】
図5は、ハウジングの一部が取り除かれている、図1の現地溶剤生成ユニットの側面図である。図5に、プレスモータ302の作動に応答してプレス板102を押圧するためのプレスドライブ502。特定の実装では、プレスドライブ502は、ねじドライブを含む。
【0043】
図6は、ローラ加圧システムを含む、濃縮物パウチから溶剤を生成するための現地溶剤生成ユニットの斜視図である。ローラプレスシステムは、粘性の流体を収容する可撓性のパウチを圧搾するのに効果的である。ローラプレスシステムは、可変のローラ速度で導入することができる。たとえば、粘性がより高い場合、パウチの破裂を防ぐために、より遅い速度を実施することができる。現地溶剤生成ユニット600は、ローラプレスシステムを介して濃縮物パウチ601の内容物を濃縮物パウチ601から放出するように構成された加圧システムを含む。濃縮物パウチ601は、パウチフック610を介してパウチドック604内に結合される。濃縮物パウチ610は、パウチドック604内で頂部および底部のパウチフックまたはペグ610から吊り下げられ、パウチフックまたはペグ610は、ローラシステム実装で圧搾/回転中にパウチ601を安定させる働きをする。パウチドック604のフレーム部分は、ドアが閉じているとき、膨らみを形成するパウチ601の充填空洞がフレームを通って延びることを可能にするように、中心で開いている。パウチ601の底部および頂部は、パウチを安定させるために、フレームとパウチドックドア606との間にピンで留められる。特定の実装では、濃縮物パウチ601を把持して安定化させながら、フレームとドア606との間にピンで留めることを支援するために、フレーム全体の周りまたはフレームの特定の部分(たとえば、頂部)にシリコーンの裏打ちが位置決めされ、またこれにより、パウチ601が頂部ペグ610から裂けるのを防止することも助ける。ドックドア606は、パウチドック604からの濃縮物の放出中、パウチドック606内に濃縮物パウチを密閉するように構成される。ドックドア606は、特に加圧サイクル中、ドックドア606を閉じた状態で保持するためのドアラッチ608を含む。ドックドア606は、混合容器120のネック部分122に嵌合状態で係合するように構成された容器凹部614の一部分を含み、混合容器120は、混合容器120のネック部分122に開口を備える。特定の実装では、凹部614は、容器ドック616に対して、ドックドア606を開くことによってのみ、結合された混合容器120を取り外す(または設置する)ことができるような高さに構成され、それにより混合中の転倒を防止することを助ける。ユニット600はまた、濃縮物と混合するためのベース流体を収容するためのリザーバ612を含む。
【0044】
図7は、図6の現地溶剤生成ユニットの側面断面図である。
【0045】
ローラ702が、図7に示されている。ローラ702は、パウチ601をパウチドックドア606に押圧/圧搾して分注する。ローラシステムは、単一のローラによって実施することができ、または特定の実装では、複数のローラを含むことができる。図7で、ローラは、上の位置と下の位置との両方に示されている。ユニット600はまた、ベース流体加熱器620、流量センサ622、水ポンプ624を含む。容器120のインペラ224は、インペラドライブ630を介して作動させられ、インペラドライブ630は、インペラドライブベルト634を介してインペラドライブモータ632によって駆動される。ユニット600はまた、パウチドックドア606内に位置決めされたグラフィカル・ユーザ・インターフェース640を含む。
【0046】
図8は、図6の現地溶剤生成ユニットの別の側面断面図である。図8は、リザーバ612用のリザーバ出口802を示す。
【0047】
図9は、ハウジングの一部が取り除かれている、図6の現地溶剤生成ユニットの背面斜視図であり、図10は、ハウジングの一部が取り除かれている、図1の現地溶剤生成ユニットの側面図である。図10は、容器120に流体を加えるための流体チャネル1000を示す。
【0048】
図11は、現地溶剤生成ユニットを介して抽出するために濃縮物を収容するための濃縮物パウチを示す。本明細書に開示する特定の濃縮物パウチは、単体のパウチとして提供されている。濃縮物パウチ1100aおよび1100bは、異なるサイズのパウチを示し、濃縮物チャンバ1101aおよび1101bを含む。濃縮物パウチ1100aおよび1100bは、異なるサイズのパウチを示し、チャンバシール1102aおよび1102bという破裂可能な内側シールを含み、チャンバシール1102aおよび1102bは、噴出口を横切って延びるシールが取り除かれてパウチがパウチドック内に噴出口側を下にした状態で取り付けられた後に、濃縮物が噴出口を通って漏れるのを防止し、パウチを開くこと(すなわち、噴出口の端部の気密封止を取り除くこと)に伴う難題を克服することに役立っただけでなく、パウチがパウチドック内に噴出口側を下にした状態で取り付けられているとき、濃縮物が噴出口1104aおよび1104bから漏れないことも確実にした。チャンバシール1102aおよび1102bは、ローラプレス、プレス板、または他の加圧システムによって印加される圧力を受けて破裂する。
【0049】
特定の実装では、破裂可能なシール1102aおよび1102bは、封止をもたらすより低い温度のシールバーによって作製される。特定の実装によれば、これらのタイプのシールには、特別な「可剥性」ポリエチレンフィルムが使用される。濃縮物パウチ1102aおよび1102bの周辺部分用のシールは、シールバーの温度をより高くし、フィルム上でのそのシールバーの保圧時間をより長くした状態で作ることができる。濃縮物パウチ1100aおよび1100bは、内部漏斗空洞1106aおよび1106bを含み、漏斗の形状は、噴出口1104aおよび1104b内で終了する。漏斗空洞1106aおよび1106は、破裂可能なシールが取り外されるまで、濃縮物チャンバ1101aおよび1101bから離れている。いくつかの実施形態は、噴出口への(漏斗からの)入口点ならびに噴出口内に位置する破裂可能なシールを含むことができるが、特定の実施形態は、噴出口への入口点から離れて位置決めされた破裂可能なシールを用いることが有利である。たとえば、特定の実施形態は、漏斗の頂部に位置決めされた破裂可能なシールを含む(最も広い封止面積を提供し、これは破裂を容易にすることに関する)。濃縮物パウチ1100aおよび1100bは、取外し可能なシール1108aおよび1108bを含む。特定の実施形態では、取外し可能なシール1108aおよび1108bは、特定の実装で、ミシン目が付けられた引き裂き部またはレーザ分割線である。
【0050】
図12および図13は、レーザ分割線によって形成された引き裂き部を含む濃縮物パウチを示す。図12は、引き裂き部1201が取り除かれる前のパウチを示す。図13は、引き裂き部1201が取り除かれた後のパウチを示す。
【0051】
様々な実施形態は、2オンスおよび4オンスの容量の2つのパウチ形式を含む。パウチ内には、パウチドック内の特徴であるペグにパウチを吊り下げるための孔が存在する。図14A図14Cおよび図15A図15Cは、濃縮物パウチの概略図を示す。これらのパウチは、頂部および底部の孔を特徴とする。ローラシステムの実装では、頂部および底部両方の孔を使用するのに対して、プレスシステムの実装では、頂部の孔のみを使用する。図14Aは、パウチ1402の正面図である。図14Bは、パウチ1402の側面図である。図14Cは、パウチ1402の上面図である。図15Aは、パウチ1502の正面図である。図15Bは、パウチ1502の側面図である。図15Cは、パウチ1502の上面図である。パウチ1402および1502は各々、4つの開口部1404および1504をそれぞれ有するように実施される。ローラ加圧システムを有するシステムは、パウチ、特に回転/濃縮物分注プロセス中に揺れる傾向のある噴出区域の安定性を最適化するために、4つの孔(頂部に2つおよび底部に2つ)によって実施することができる。プレス板加圧システムを有するシステムは、2孔パウチシステム(たとえば、頂部に2つの孔)によって実施することができる。
【0052】
特定の実装では、システムは、濃縮物パウチを取外し可能に受け取るように構成されたパウチドックを含む。特定の実装では、パウチドックは、パウチを吊り下げるためのペグを特徴とする。ペグは、複数のパウチ形式、たとえば2つのパウチ形式(4および2オンス)を受け取るように構成することができる。パウチドックは、ボトルのネックおよびショルダ区域を受け取るように構成される。パウチドックは、パウチの圧搾中にボトルの少なくとも一部分を収納するように構成される。図1および図2に示すように、この構成により、ボトルがパウチドック内に固定された状態で収納されているとき、パウチからボトルへの濃縮物の直接移送が確実になる。この手法は、濃縮物が開放空気を通って落ちるのではなくパウチドックの収容区域内にあり、それによって、濃縮物が分注され、後に混合容器内で混合されている間に、使用者が潜在的に濃縮物に接触することを防ぐことを確実にすることから望ましい。特定の実装では、パウチドックは、特定の実装で図3に示すように、ローラシステムを含む。パウチドックは、特定の実装で図4に示すようにプレスシステムを含む。
【0053】
本明細書に記載する主題および動作の実装は、本明細書に開示する構造およびそれらの構造的均等物またはそれらの1つもしくは複数の組合せを含めて、デジタル電子回路によって、またはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、もしくはハードウェアを介して実施することができる。本明細書に記載する主題の実装は、1つまたは複数のコンピュータプログラム、すなわちコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして実施することができ、そのようなコンピュータプログラム命令は、データ処理装置による実行のため、またはデータ処理装置の動作の制御のために、コンピュータ記憶媒体上に符号化される。
【0054】
コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読記憶デバイス、コンピュータ可読記憶基板、ランダムもしくはシリアルアクセスメモリアレイもしくはデバイス、またはこれらの1つもしくは複数の組合せとすることができ、またはこれらに含むことができる。さらに、コンピュータ記憶媒体は伝搬信号ではないが、コンピュータ記憶媒体は、人工的に生成された伝搬信号内で符号化されたコンピュータプログラム命令のソースまたは宛先とすることができる。コンピュータ記憶媒体はまた、1つまたは複数の別個の物理的な構成要素または媒体(たとえば、複数のCD、ディスク、または他の記憶デバイス)とすることができ、またはこれらに含むことができる。
【0055】
本明細書に記載する動作は、1つもしくは複数のコンピュータ可読記憶デバイス上に記憶され、または他のソースから受け取ったデータ上で、データ処理装置によって実行される動作として実施することができる。
【0056】
「データ処理装置」という用語は、例としてプログラマブルプロセッサ、コンピュータ、システムオンチップ、またはこれらの複数、または組合せを含む、データを処理するためのあらゆる種類の装置、デバイス、および機械を包含する。装置は、特別目的の論理回路、たとえばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)を含むことができる。装置はまた、ハードウェアに加えて、当該コンピュータプログラムのための実行環境を生じさせるコード、たとえばプロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォーム実行時環境、仮想機械、またはこれらの1つもしくは複数の組合せを構成するコードを含むことができる。装置および実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティングおよびグリッドコンピューティング基盤など、様々な異なるコンピューティングモデル基盤を実現することができる。
【0057】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)は、コンパイル済みまたは解釈済みの言語、宣言型または手続き型言語を含む任意の形式のプログラミング言語で書くことができ、コンピューティング環境での使用に好適な独立型プログラムまたはモジュール、構成要素、サブルーチン、オブジェクト、または他のユニットを含む任意の形式で導入することができる。コンピュータプログラムは、必須ではないが、ファイルシステム内のファイルに対応することができる。プログラムは、他のプログラムもしくはデータ(たとえば、マークアップ言語文書で記憶されている1つまたは複数のスクリプト)を保持するファイルの一部分内に、当該プログラムに専用の単一のファイル内に、または複数の連係ファイル(たとえば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラム、またはコード部分を記憶するファイル)内に記憶することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上または複数のコンピュータ上で実行されるように導入することができ、複数のコンピュータは、1つの箇所に位置し、または複数の箇所に分散され、通信ネットワークによって相互接続される。
【0058】
本明細書に記載するプロセスおよび論理フローは、入力データ上で動作して出力を生成することによって行動を実施するために1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行する1つまたは複数のプログラマブルプロセッサによって実施することができる。プロセスおよび論理フローはまた、特別目的論理回路、たとえばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)によって実施することができ、装置はまた、これらとして実施することができる。
【0059】
コンピュータプログラムの実行に好適なプロセッサには、例として、汎用および特別目的の両方のマイクロプロセッサ、ならびにあらゆる種類のデジタルコンピュータのいずれか1つまたは複数のプロセッサが含まれる。概して、プロセッサは、読取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたはその両方から命令およびデータを受け取る。コンピュータの不可欠の要素としては、命令に従って行動を実施するためのプロセッサ、ならびに命令およびデータを記憶するための1つまたは複数のメモリデバイスが挙げられる。概して、コンピュータはまた、データを記憶するための1つもしくは複数の大容量記憶デバイス、たとえば磁気、磁気光学ディスク、もしくは光学ディスクを含み、またはそのような大容量記憶デバイスからのデータの受取り、もしくはそのような大容量記憶デバイスへのデータの伝達、もしくはその両方のために動作可能に結合される。しかし、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。さらに、コンピュータは、別のデバイス、たとえば数例を挙げただけでも、移動電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、移動音声またはビデオプレーヤ、ゲームコンソール、グローバルポジショニングシステム(GPS)レシーバ、または携帯型記憶デバイス(たとえば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ)内に埋め込むことができる。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するのに好適なデバイスには、例として半導体メモリデバイス、たとえばEPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイスを含むあらゆる形式の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイス、磁気ディスク、たとえば内部ハードディスクまたは取外し可能なディスク、磁気光学ディスク、ならびにCD-ROMおよびDVD-ROMディスクが含まれる。プロセッサおよびメモリは、特別目的論理回路によって補助することができ、または特別目的論理回路内に組み込むことができる。
【0060】
ユーザとの対話を提供するために、本明細書に記載する主題の実装は、情報をユーザに表示するためのディスプレイデバイス、たとえばCRT(陰極線管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタ、ならびにユーザがそれによってコンピュータに入力を提供することができるキーボードおよびポインティングデバイス、たとえばマウスまたはトラックボールを有するコンピュータ上で実施することができる。他の種類のデバイスを使用して、ユーザとの対話を同様に提供することもでき、たとえばユーザへ提供されるフィードバックは、任意の形式の知覚フィードバック、たとえば視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバックとすることができ、音響、音声、または触覚入力を含む任意の形式で、ユーザからの入力を受け取ることができる。加えて、コンピュータは、ユーザによって使用されるデバイスへ文書を送り、そのデバイスから文書を受け取ることによって、たとえばユーザのユーザデバイス上のウェブブラウザへ、そのウェブブラウザから受け取った要求に応答してウェブページを送ることによって、ユーザと対話することができる。
【0061】
本明細書に記載する主題の実装は、バックエンド構成要素、たとえばデータサーバ、またはミドルウェア構成要素、たとえばアプリケーションサーバ、またはフロントエンド構成要素、たとえばユーザがそれによって本明細書に記載する主題の実装と対話することができるグラフィカルディスプレイもしくはウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、または1つもしくは複数のそのようなバックエンド、ミドルウェア、もしくはフロントエンド構成要素の任意の組合せを含むコンピューティングシステム内で実施することができる。システムの構成要素は、任意の形式または媒体のデジタルデータ通信、たとえば通信ネットワークによって相互接続することができる。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)およびワイドエリアネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(たとえば、インターネット)、ならびにピアツーピアネットワーク(たとえば、アドホックピアツーピアネットワーク)が含まれる。
【0062】
コンピューティングシステムは、ユーザおよびサーバを含むことができる。ユーザおよびサーバは、概して互いに離れており、典型的には通信ネットワークを介して対話する。ユーザおよびサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行しながら互いにユーザ-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。いくつかの実装では、サーバがユーザデバイスへデータ(たとえば、HTMLページ)を伝送する(たとえば、ユーザデバイスにデータを表示すること、およびユーザからユーザ入力を受け取ってユーザデバイスと対話することを目的とする)。サーバでは、ユーザデバイスで生成されたデータ(たとえば、ユーザ対話の結果)をユーザデバイスから受け取ることができる。
【0063】
本明細書は、多くの具体的な実装の詳細を含むが、これらは、本発明または特許請求の範囲の範囲に関する限定ではなく、特定の本発明の特定の実装に特有の特徴の説明として解釈されたい。別個の実装の文脈で本明細書に記載する特定の特徴は、単一の実装で組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実装の文脈で説明した様々な特徴はまた、複数の実装で別個に実施することができ、または任意の好適な部分的な組合せで実施することもできる。さらに、特徴について、特定の組合せで作用するものとして上記で説明し、さらには最初にそのように特許請求している可能性があるが、場合により、特許請求した組合せからの1つまたは複数の特徴は、その組合せから削除することができ、特許請求した組合せは、部分的な組合せまたは部分的な組合せの変形例を対象とすることもできる。
【0064】
本開示の目的で、「結合」という用語は、2つの部材を互いに直接または間接的に接合することを意味する。そのような接合は、本質的に静止していても可動でもよい。そのような接合は、2つの部材もしくは2つの部材および任意の追加の中間部材が互いに単体として一体形成された状態で、または2つの部材もしくは2つの部材および任意の追加の中間部材が互いに取り付けられた状態で実現することができる。そのような接合は、本質的に恒久的なものとすることができ、または本質的に取外し可能もしくは解放可能とすることもできる。
【0065】
様々な要素の配向は、他の例示的な実装では異なることがあり、そのような変形例は、本開示によって包含されることが意図されることに留意されたい。開示する実装の特徴は、他の開示する実装にも組み込むことができることが理解されよう。
【0066】
様々な発明の実装について、本明細書に説明および図示したが、本明細書に記載する機能の実行および/または結果および/もしくは1つもしくは複数の利点の獲得のための様々な他の手段および/または構造、ならびにそのような変形例および/または修正例の各々は、本明細書に記載する本発明の実装の範囲内であると見なされることが、当業者には容易に考えられよう。より概略的には、本明細書に記載するすべてのパラメータ、寸法、材料、および構成は、例示的であることを意味しており、実際のパラメータ、寸法、材料、および/または構成は、発明の教示が使用される特有の1つまたは複数の応用例に依存することが、当業者には容易に理解されよう。当業者であれば、本明細書に記載する特有の発明の実装に対する多くの均等物を理解し、または通常の実験だけを使用して確認することが可能であろう。したがって、上記の実装は、例示のみを目的として提示されるものであり、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内で、具体的な説明および特許請求されるものとは異なる方法で発明の実装を実施することもできることを理解されたい。本開示の発明の実装は、本明細書に記載する個々の各特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法を対象とする。加えて、2つ以上のそのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法の任意の組合せも、そのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法が相互に矛盾しない限り、本開示の発明の範囲内に包含される。
【0067】
また、本明細書に記載する技術は、少なくとも1つの例が提供された方法として具現化することができる。方法の一部として実行される動作は、任意の好適な順序で行うことができる。したがって、図示のものとは異なる順序で動作が実行される実装を構築することができ、そのような実装では、図示の実装では順次的な動作として示されている場合でも、いくつかの動作を同時に実行することを含むことができる。
【0068】
特許請求の範囲は、その趣旨で記載されていない限り、記載の順序または要素に限定されると解釈されるべきではない。当業者であれば、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態および詳細に様々な変更を加えることができることを理解されたい。以下の特許請求の範囲およびその均等物の趣旨および範囲内のすべての実装が特許請求される。
【符号の説明】
【0069】
100、600 現地溶剤生成ユニット
102、302 プレス板
104、604 パウチドック
106、606 パウチドックドア
110 パウチフック
リザーバ
114、614 凹部
116、616 容器ドック
118 ハウジングカバー
120、220 混合容器
122 ネック部分
221 分注付属品
222 ポンプカバー
223 ベース部分
224 インペラ
300 流体チャネル
304 パウチ
308、632 インペラドライブモータ
310、634 インペラドライブベルト
312、630 インペラドライブ
402 リザーバ出口点
404 ポンプ
406 加熱器
502 プレスドライブ
601 濃縮物パウチ
608 ドアラッチ
610 ペグ
620 ベース流体加熱器
622 流量センサ
624 水ポンプ
640 グラフィカル・ユーザ・インターフェース
702 ローラ
802 リザーバ出口
1000 流体チャネル
1100a、1100b 濃縮物パウチ
1101a、1101b 濃縮物チャンバ
1102a、1102b チャンバシール
1104a、1104b 噴出口
1106a、1106b 漏斗空洞
1108a、1108b 取外し可能なシール
1402、1502 パウチ
1404、1504 開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】