(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-06
(54)【発明の名称】デュアルモードインペラアセンブリ及び換気ユニット
(51)【国際特許分類】
F04D 29/54 20060101AFI20220330BHJP
F24F 7/003 20210101ALI20220330BHJP
F24F 7/08 20060101ALI20220330BHJP
F24F 8/108 20210101ALI20220330BHJP
F24F 13/20 20060101ALI20220330BHJP
B01D 46/26 20060101ALI20220330BHJP
【FI】
F04D29/54 F
F24F7/003
F24F7/08 101F
F24F7/08 101D
F24F7/08 101A
F24F7/08 101C
F24F8/108 230
F24F13/20 205
F04D29/54 B
B01D46/26
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021547581
(86)(22)【出願日】2020-02-21
(85)【翻訳文提出日】2021-10-01
(86)【国際出願番号】 NO2020050048
(87)【国際公開番号】W WO2020171719
(87)【国際公開日】2020-08-27
(32)【優先日】2019-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NO
(32)【優先日】2019-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NO
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521358419
【氏名又は名称】ピークベント エーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】グリクセン,モーテン
【テーマコード(参考)】
3H130
4D058
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB26
3H130AB52
3H130AC26
3H130BA35A
3H130BA44A
3H130CA02
3H130CA05
3H130CA06
3H130CA26
3H130DA02Z
3H130DD01X
3H130DJ02X
4D058JA02
4D058JA10
4D058KC43
4D058QA01
4D058QA03
4D058QA17
4D058QA21
4D058UA25
(57)【要約】
デュアルモードインペラアセンブリ及び換気装置及びシステムであって、ユニットケーシング、小型回転熱交換ユニット、デュアルモードインペラ、及びフィルタユニットのうちの1つ以上と、該換気装置の監視及び制御を行うためのシステムと、を備えたものが提供される。
【選択図】
図22C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デュアルモードインペラ(2、210)と、前記デュアルモードインペラ(2、210)に回転力を与えるためのモータ(103)と、を備えたルーム換気ユニットに使用されるデュアルモードインペラアセンブリであって、
前記デュアルモードインペラ(2、210)が、その縦方向中心軸(166)の周りを回転するための円筒形状を有し、複数の給気チャネル(61)及び排気チャネル(62)を備え、
前記デュアルモードインペラ(2、210)が回転するとき、前記給気チャネル(61)が給気(16、17)を、前記デュアルモードインペラ(2、210)の第1の側の中央部(181)から前記デュアルモードインペラ(2、210)の第2の側の外側環状部(182)に向かって、また前記デュアルモードインペラ(2、210)の第2の側の外側環状部(182)から前記デュアルモードインペラ(2、210)の第1の側の中央部(181)に流し、
前記排気チャネルが、排気(18、19)を反対方向に、前記デュアルモードインペラ(2、210)の前記第2の側の中央部(102)から前記デュアルモードインペラ(2、210)の前記第1の側の外側環状リングエリア(184)に向かって、また前記デュアルモードインペラ(2、210)の前記第1の側の外側環状リングエリア(184)から前記デュアルモードインペラ(2、210)の前記第2の側の中央部(102)に導き、
前記給気チャネルの壁が、前記給気チャネル(61)の間に交差して流れ込む前記排気チャネル(62)の壁の一部を成すように設計されている、デュアルモードインペラアセンブリ。
【請求項2】
前記デュアルモードインペラ(2、210)の前記第2の側に配置された円形状エアフィルタ(108、211)をさらに備え、
前記円形状エアフィルタ(108、211)が、前記デュアルモードインペラ(2、210)の前記第2の側の前記外側環状部(182)から流出する前記給気(16、17)を受けるための、前記デュアルモードインペラに面した第1の面を有する、請求項1に記載のデュアルモードインペラアセンブリ。
【請求項3】
外側の給気(16、17)と内側の排気(18、19)とを前記デュアルモードインペラ(2、210)の前記第2の側で分離するための縦方向中央ダクト(111、213)が設けられ、
前記縦方向中央ダクト(111、213)の第1の部分が、前記デュアルモードインペラ(2、210)の前記第2の側の前記中央部(102、214)の直径に一致するように適合された直径を備え、
前記縦方向中央ダクト(111、213)が、給気流(16、17)及び排気流(18、19)間の空気がほとんど又は全く混ざらないように前記デュアルモードインペラ(2、210)に封止的に配置され、
前記円形状エアフィルタ(108、211)の少なくとも一部分が、前記縦方向中央ダクト(111、213)の上方かつ外側に配置された、請求項1又は2に記載のデュアルモードインペラアセンブリ。
【請求項4】
前記デュアルモードインペラ(2、210)の前記第2の側の前記給気流(16、17)路に配置された円形状の静的エアディレクタ(107、220)をさらに備え、
前記円形状の静的エアディレクタ(107、220)が、中央ダクト(111、222)の周辺外側にある環状流入路内に配置されたフォイルを備え、
前記エアディレクタ(107、220)の前記フォイルが、前記デュアルモードインペラ(2、220)の回転から生じる前記給気の回転力の大部分を阻止するために設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載のデュアルモードインペラアセンブリ。
【請求項5】
前記フォイルが、「低角度」アプローチで境界層に衝突するときに生じる波乗り効果を低減させるための2つ以上の入口高さ(h1、h2)を備えている、請求項4に記載のデュアルモードインペラアセンブリ。
【請求項6】
前記デュアルモードインペラがさらに、モータシャフト(4)の一部分を受け入れ保持するための中央凹部を有する中央縦方向に配置されたモータシャフトケーシング(104)を備えている、請求項1に記載のデュアルモードインペラアセンブリ。
【請求項7】
前記モータシャフトケーシング(104)が、受け入れた前記モータシャフト(4)に保持力を与えるための、弾力材、オスメス状の凸部及び凹部、ボルトナット接続、クリックコネクタ、又はインペラアセンブリの中央ダクトへの軸のスプリント固定のうちの1つを含む、請求項6に記載のデュアルモードインペラアセンブリ。
【請求項8】
前記インペラの前記第2の側に縦方向に配置された熱交換モジュール(110)をさらに備え、
前記熱交換モジュール(110)が、ハーフパイプ状の中央ダクト構造(109)の周りを回転するように構成され、
前記熱交換モジュール(110)がさらに、前記デュアルモードインペラ(2、210)の前記第2の側の前記外側環状部(182)から流れて前記熱交換モジュール(100)の一方の縦方向半分に導きこれを通過する全ての給気(16、17)を受けるための包囲コレクタチャネル(320)を備え、排気(18、19)が、前記熱交換モジュール(110)の他方の縦方向半分を流れ、
前記中央ダクト構造(109)が、熱交換モジュール(110)の内側の気流を縦方向に2等分するためのハーフパイプ構造を備え、
前記中央ダクト構造(109)がさらに、各側で外方に延在する中央ダクトナイフ(307、308)をその側面に有し、
前記中央ダクトナイフ(307、308)が、前記熱交換モジュール(110)の内側の曲率に適合する半径方向周辺端部形状を有し、
前記デュアルモードインペラアセンブリがさらに、回転熱交換モジュール(110)の先細り外形に一致する内向きプロファイル、及びユニットケーシング(3)の内側に一致する外向きプロファイルを有する静的外側フローセパレータナイフ(312、313)を備えたスリーブエアガイドアセンブリ(330)を備え、
前記中央ダクトナイフ(307、308)及び前記静的外側フローセパレータナイフ(312、313)が、前記熱交換モジュールの内側及び外側に縦方向に対で整列配置されている、請求項1から7のいずれか一項に記載のデュアルモードインペラアセンブリ。
【請求項9】
前記デュアルモードインペラ(2、210)及び前記円形状エアフィルタ(211)が、回転する関係で共に接続配置され、
前記円形状エアフィルタ(211)が、パイプ状であり、前記デュアルモードインペラ(2、210)の前記第2の側の一部分及び前記縦方向中央ダクト(213)の一部分にわたってほぼ縦方向に延在し、前記エアフィルタ(211)を通る前記縦方向に対してほぼ垂直な給気流路(224)を提供する、請求項2から8のいずれか一項に記載のデュアルモードインペラアセンブリ。
【請求項10】
前記熱交換モジュール(110)及び前記円形状エアフィルタ(108)が、回転する関係で共に接続配置され、
前記円形状エアフィルタ(108)が、前記縦方向に対してほぼ垂直な方向に延在し、前記エアフィルタ(108)を通る縦方向給気流(321)路を提供する、請求項2から8のいずれか一項に記載のデュアルモードインペラアセンブリ。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載のデュアルモードインペラアセンブリを備えた換気ユニットであって、
周辺包囲フローガイド(260、263)及び前記換気ユニットの屋内側を終端させるための屋内カバー(122、264)をさらに備えている、換気ユニット。
【請求項12】
前記フローガイド(260、263)が、一方向又は両方向の気流を部分的に制限することができるアセンブリによって画定されることがある、請求項11に記載の換気ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部屋の空気交換、主として屋外環境と家屋の中の部屋との間で空気を交換するための換気ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、家屋が人又は動物により使用されるために建てられる場合は換気が必須である。換気ユニットは熱交換機能を備える必要があることが多い。
【0003】
利用可能な空間が限られている場合に、高い性能と高風量の両方を提供する換気ユニットを設計することは困難である。換気装置のサイズ、風量、熱効率及びノイズの間には常にトレードオフが存在する。熱回収換気ユニットの伝統的な実施形態の中には、温度勾配を有する多孔質媒体を介して熱交換を行うために、1つ以上のファンの方向を交替させることによって気流を交替させる2モード動作を使用するものがある。ファンの方向を変えることに関連する時間損失は総有効流れスループットを減少させ、ノイズは不規則になる。幾何学的制限によって軸方向インペラがこのような原理の自然な選択肢となるが、軸方向ファンはファンの羽根の周囲の空気力学的状態によって耐圧強度が低い。したがって、この原理の主な欠点は、低い流れスループット及びノイズ放射を与える高流れ抵抗に関連する。また、典型的には、各方向に1つずつ、2つのインペラ(及びモータ)が必要とされる。
【0004】
さらなる先行技術は、同様に熱交換器を備えることが多い、直交流及び/又は逆流換気ユニットである。この原理の主な欠点は、結露が蓄積するときのチャネルの目詰まりである。その結果、自己増幅する不均一な流れが発生し、システムは能力を低下させる解凍プロセスによってリセットされなければならない。また、流れを分割して熱交換チャネルに送り込む必要があり、余分な空間が求められるため、このような装置をコンパクトにすることは困難である。したがって、直交流及び/又は逆流熱交換器を、例えば、あまり性能を損なわずに標準的な円形の住宅換気ダクトに合うように適合させることはできない。
【0005】
今日市場に出回っている独立型の換気ユニット及び熱交換器は、ほぼ例外なく配管にとって貴重な容積を無駄にすることなく配置することが非常に困難な2つのモータ/インペラを使用する。全ての換気ユニットに共通して、サイズ、送風能力、熱効率、及びノイズに関するトレードオフが依然として存在する。換気装置が小さければ小さいほど、同量の空気を処理するときに発するノイズが多くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、換気ユニットの3つの主要な要素、すなわちフィルタ、ファン及び熱交換器の1つ以上を、家屋の壁の標準的な円形の換気ダクト内、及び断熱住宅の壁厚内に収容することを目的とする。
【0007】
したがって、本発明の全体的な目的は、上述のトレードオフが断ち切られるか又はかなり抑えられた、室内換気のための超小型かつ完全な換気装置及びシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、第1の実施形態において、ユニットケーシング、ユニットケーシング内部に配置された小型の回転式熱交換ユニット、デュアルモードファン、フィルタユニット、及びルームユニットの第1の実施形態を備える換気装置及びシステムが提供される。換気装置に含まれる部品は、換気装置を介して同時に双方向に最適化された気流を可能にするデュアル気流チャネル設計を提供する。
【0009】
さらなる第2の実施形態では、ユニットケーシング、ユニットケーシング内部に配置されたデュアルモードファンアセンブリ、及び任意選択的なフィルタユニット、並びにルームユニットの第2の実施形態を備える換気装置及びシステムが提供され、家屋/部屋の内部に最終的な余剰熱が存在する場合に家屋及び部屋を換気するのに最適化された換気装置を介して同時に双方向に最適化された気流を可能にする。内部ダクトアセンブリは静的フィルタを備えることがある。
【0010】
別のさらなる第3の実施形態では、ユニットケーシングが壁の厚さに対応する長さを提供するために相応に拡張されるダクト延長アセンブリを備え、第1又は第2の実施形態の換気装置が肉厚構造への配置に最適化される。
【0011】
第1及び第2の実施形態は、第1の実施形態の回転式熱交換ユニット及びルームユニットが、第2の実施形態の内部ダクトアセンブリ、任意選択的な大きい静的フィルタ、及びルームユニットを備えたサマーモードアセンブリと交換可能なマルチ動作モード装置として提供されることがある。
【0012】
デュアルモードファンは、本発明の第4の実施形態において、地下室内などの湿気及び/又はラドン問題を有する部屋を乾燥させるための最適化ユニットを提供する逆流熱交換器と組み合わせられることがある。
【0013】
本発明の追加の特徴及び利点が、以下の図面の簡単な説明及び以下の詳細な説明に記載され、これらから明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図2】熱交換モジュールが引き抜かれた位置にある換気ユニットを示す。
【
図3】フィルタから端部キャップまでの内部要素、冬季熱交換モジュールの分解組立図を示す。
【
図4】熱交換モジュールが引き抜かれた位置にある換気ユニットの断面を示す。
【
図5】モジュールのない換気ユニット、インペラモジュール、ケーシング及び端部保護キャップの分解組立図を示す。
【
図6A】デュアルモードファンアセンブリの分解組立図を示す。
【
図6B】デュアルモードインペラの外形斜視図を示す。
【
図6C】デュアルモードインペラの上からの外形図を示す。
【
図6D】インペラに対する気流を示す概略図を示す。
【
図9】熱交換モジュール及び外側フローセパレータナイフを示す。
【
図15】換気装置及びファンアセンブリのダクト拡張バージョン用の外側空気配向ユニットを示す。
【
図17】デュアルモードファンアセンブリ及び外側エアディレクタの断面を示す。
【
図18】デュアルモードインペラ、外側エアディレクタ、及びスリーブ拡張器の断面を示す。
【
図19A】サマーモジュール及びルームユニットを示す。
【
図19B】サマーモジュール及びルームユニットの断面を示す。
【
図19C】サマーモジュール、ファンユニット、及びルームユニットの断面を示す。
【
図20】熱交換モジュール、ファンユニット、及びルームユニットの断面を示す。
【
図21A】インペラアセンブリw/回転フィルタの屋外側からの図を示す。
【
図21B】インペラアセンブリw/回転フィルタ及びケーシング、モータ及びモータ締結手段の屋外側からの図を示す。
【
図21C】インペラアセンブリw/回転フィルタの断面側面図を示す。
【
図21D】インペラアセンブリw/回転フィルタの屋外側からの断面斜視図を示す。
【
図21E】インペラアセンブリw/回転フィルタ及びケーシング、モータ及びモータ締結手段の屋内側からの図を示す。
【
図22A】熱交換モジュールが引き抜かれた位置にある、インペラアセンブリw/回転フィルタを備えた換気ユニットの断面を示す。
【
図22B】インペラアセンブリw/回転フィルタを備えた換気ユニットの断面側面図を示す。
【
図22C】インペラアセンブリw/回転フィルタを備えた換気ユニットの断面斜視図を示す。
【
図23A】インペラアセンブリw/回転フィルタを備えた換気ユニットの断面を示す。
【
図23B】熱交換モジュールアセンブリが引き抜かれた、インペラアセンブリw/回転フィルタを備えた換気ユニットの断面を示す。
【
図23C】熱交換モジュールアセンブリ及びインペラアセンブリが引き抜かれた、インペラアセンブリw/回転フィルタを備えた換気ユニットの断面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の説明では、特定の用語の使用は広く、そして少なくとも以下に定義される意味で解釈されるものとする。
【0016】
空気/ガス流れ方向:
給気:換気装置を通過する吸気側からのものと定義される。
排気:換気装置を通過する給気と反対方向に向かう還気。
【0017】
屋外:換気装置の吸気側を定義するのに使用され、これに対し屋内側は換気ユニットの反対側である。
【0018】
デュアルモードインペラ:給気及び排気を同時に2つの相反する方向に送り込むための回転装置。
【0019】
デュアルモードファン:デュアルモード、又は双方向インペラ、モータ、モータケーシング及びエアディレクタ。
【0020】
空気:本発明の装置は、主に空気換気のための使用に適合性があるが、デバイス及びシステムはいずれのタイプの気体環境でも使用することができる。本明細書において「空気」という用語が使用される場合、いずれの種類の気体も意味すると理解されるものとする。
【0021】
熱伝達媒体:排気と給気の間で熱伝達を行う、大きい温度勾配を有する多孔質媒体。
【0022】
熱交換モジュール:熱伝達媒体を通る空気の流れを方向付けるコンポーネントを含む熱伝達媒体。
【0023】
サマーモジュール:任意選択で大きいフィルタを備えた、熱交換モジュールの代わりになる静的モジュール。
【0024】
フィルタモジュール:フィルタケーシング及び給気をフィルタリングするためのフィルタ。フィルタモジュールは、熱伝達媒体を回転させるのに必要な角運動量を移行させるために、熱伝達媒体と回転接続されることがある。
【0025】
ユニットケーシング:換気ユニットの全ての部品を受け入れるように適合されたケーシング。
【0026】
モータハウジング:インペラモータのケーシングとしての機能を果たす剛性ハウジングであって、熱伝達媒体を保持する中心軸の一端を支持することがある。
【0027】
給気ディレクタ:モータハウジングを支持し、インペラからの給気流の回転スピンを抑え得るフォイルを備えたデュアルモードファンの一部。
【0028】
ルームユニット:ボックス/ハウジング/シャーシ、及び換気装置の様々な実施形態における給気及び排気の最適スループットに適した導管組織を備えた、内壁の部屋側のユニット。
【0029】
バルブアセンブリ:給気及び/又は排気を動的に絞るための、典型的にはエラストマ製の複数の可動制限器、バルブモータ及びバルブギアアセンブリを備えた気流制限機構。
【0030】
これより必要に応じて図面を参照しながら本発明をより詳細に説明する。
【0031】
以下において、本発明の換気装置は、部屋の換気を行うように構成された完全な空気処理システムの一部として説明され、部屋は、部屋自体と、換気装置が配置されることになる外部の新鮮な空気環境と、の間にダクトスリーブが設けられる壁構造を有する。換気装置は、熱交換、同時双方向の気流のためのモジュール、デュアルモードファン、バルブアセンブリ、エアフィルタ、及び気流方向ガイド、並びにダクトスリーブ及びユニットケーシングを備えることがある。様々なモジュールが、本発明の概念から逸脱することなく全体として又は様々な組み合わせで実装され得ることを理解されたい。本発明の保護範囲を規定するのは請求項であるとする。
【0032】
図1から
図8に示される第1の実施形態では、本発明の換気装置1はデュアルモードファン200を備え、デュアルモードファン200は、モータシャフト4に、モータシャフト4の突出部を受け入れるモータシャフトケーシング104を介して取り付けられたデュアルモードインペラ2を備え、モータシャフトケーシング104はデュアルモードインペラ2の中央縦方向に配置され、受け入れたモータシャフト4の弾性保持力を与え、デュアルモードインペラ2は回転するモータシャフトの力により回転するとき、給気流16、17及び排気流18、19を生成する。デュアルモードインペラ2は、換気装置1内部のインペラ2の内部側に配置されたインペラモータ103によって回転させることがある。モータは、ケーブル及び制御線(図示せず)によりモータに接続された電源(図示せず)によって駆動される。
【0033】
モータハウジング41をデュアルモードインペラ2の内部側で支持するケーシングを提供する給気ディレクタ107に組み込まれ得る制御ユニット105が、センサを監視し、センサデータを処理及び/又は伝達し、デュアルモードファンを制御するための集積回路及びプログラムを備えることがある。センサ及び電子機器は、換気ユニットのいずれの部分に組み込まれてもよく、ファン速度、風量、空気圧、空気温度、ノイズ、振動、湿度などの1つ以上の物理的特性を感知することがある。制御ユニット105に、誤動作を避け、効率を最適化するために制御機構が実装されることがある。
【0034】
本発明の一実施形態では、インペラ2は、
図1、
図2、
図5及び
図6A/Bに詳細に示される形状に設計される。モータ103が起動し、インペラ2のスピン60を与えるとき、気流16は、インペラ2の屋外側の中央エリア181の1セットの給気チャネル61に吸い込まれる。インペラの供給チャネルはタービンのような働きをし、空気が半径方向加速度場によって運ばれ、インペラ2の屋内側の外側環状リングエリア182から出るときに圧力を増す。したがって、給気はインペラ2を出るときに回転力を獲得していることになる。
【0035】
進入後、給気チャネル61は別れて供給チャネル62間を交差して流れる排気チャネル62に空間を与える断面積の一部分だけを占める。供給チャネル61の壁は、空気力学的な排気チャネル62の壁を同時に提供するような形状である。排気チャネル62は、デュアルモードインペラ2の屋内側の内側中央部102からの排気をデュアルモードインペラ2の屋外側の外側環状エリア184に運ぶ。したがって、デュアルモードインペラ2は、気流を同時に2つの方向、すなわち屋外側16から屋内側17へ、また屋内側18から屋外側19へ駆動する。
【0036】
図6Dは、気流がどのようにしてインペラに対して流出入するかを、水平線の上側を屋外側とし、水平線の下側を屋内側として概略的に示している。
【0037】
典型的には各方向に12個の別個のチャネルがあるが、他の設計ではこれよりも少ないか又は多いチャネルが設けられることがある。
【0038】
ここで換気装置1の第1の実施形態を屋外側から屋内側に向かって見ると、給気流はデュアルモードインペラユニットからフォイル106を備えたエアディレクタユニット107を通って流れる。エアディレクタ107のフォイル106は、デュアルモードインペラ2の回転から生じる給気の回転力の大部分を阻止するために設けられる。フォイル106は、「低角度」アプローチで境界層に衝突するときに生じる波乗り効果を低下させるための2つ以上の入口高さh1、h2を提供するように配置されることがある。エアディレクタ107は、環状の流入路をモータハウジング41が配置される中央ダクト111の周辺外側に備えて配置される。エアディレクタユニット107はさらに、任意選択的なプリント回路基板105用のコンパートメントを締結するための、及びモータハウジング41の締結を行うための支持構造を提供しており、モータハウジングは、固定中央ダクト構造109、112のための接続点を提供するための中央部177をその屋内側に有する。エアディレクタユニット107の支持構造はまた、ユニットケーシング3の内径に一致する外径を有する外側円形壁113を備えることがあり、その結果、エアディレクタユニット107の支持構造は、ユニットケーシング3に配置される場合に、モータに固定支点を与え、換気装置1の回転部にエアラビリンスシールを与えることになる。デュアルモードインペラ2はこのような1つの回転部であり、第1のエアラビリンスシール114が、インペラ2の屋内側にある領域のデュアルモードインペラ2の外壁と、外側円形壁113の屋外側にある領域の外側円形壁113の内側との間の接点に設けられる。第2のエアラビリンスシール115又はシール滑動面が、デュアルモードインペラ2の屋内側の外側環状リングエリア182と、デュアルモードインペラ2の屋内側の内側中央部102との間に設けられ、支持構造の対応する環状エリア123とシーリング相互作用することになる。第2のエアラビリンスシール115はさらに、デュアルモードインペラ2を同時に異なる方向に流れる気流間に気密シールを提供することになる。
【0039】
エアディレクタユニット107の屋内側に、給気流321のための環状コンパートメント、及び排気流322のための中央ダクトを提供するエアフィルタユニット300が配置される。給気流321のための環状コンパートメントは、内側囲壁302、及び外側囲壁301を有し、エアフィルタ108を収容するために設けられ、エアフィルタを通って排気流322のための中央ダクトに向かって縦方向の給気流321路に気密シール116、117、118を提供する。エアフィルタ108は、縦方向に対してほぼ垂直方向に延在し、エアフィルタユニット300の内側囲壁302及び外側囲壁301のいずれか一方又は両方を無用にする十分なシール性を有する内外壁構造が設けられることがあり、したがって、フィルタユニット300の設計に落とし込むことができる。フィルタユニット300はさらに、熱交換モジュール110に固定的に接続されることがある。エアフィルタユニット300はさらに、中央ダクト構造109の中央ダクトハブ325とのモータ側玉軸受119の接続部304が通過し配置されるフィルタユニットハブ306を提供する。モータ側玉軸受119の接続部304は、エアフィルタユニット300及び熱交換モジュール110の容易な回転を促進する。中央ダクトハブ325は、中心スポーク327によって中央ダクト構造109の中央ダクトカラー328の内側に固定的に保持される。中央ダクトカラー328は、エアフィルタユニット300の中央ダクトに向かう排気流322用のダクトを画定する中央ダクト構造109のパイプダクト部を画定する。エアフィルタユニット300及び熱交換モジュール110はさらに、熱交換モジュール110の底壁121の中央開口部310に配置された屋内側玉軸受120に回転ヒンジ連結される。気流速度とフィルタユニット300の屋外側の気流に残った回転力とによって、熱交換モジュール110及びフィルタモジュール300がそれ自身の縦方向中心軸166の周りを回転する。熱交換モジュール110及びフィルタモジュール300の回転速度を検出するセンサ(図示せず)が設けられることがある。熱交換モジュール110及びフィルタモジュール300の回転速度を制御するためのさらなる制動手段(図示せず)が設けられることもある。
【0040】
中央ダクト構造109の反対側の屋内側に、別の中央ダクトハブ168が、中心スポーク169によって中央ダクト構造109の内側に固定的に保持される。別の中央ダクトハブ168はその屋内側に突出部を有し、突出部は、熱交換モジュール110の底壁121の中央開口部310から配置されるように設けられ、突出部の遠位端部167が、その中に配置される静的な端部キャップ316のセンタ穴/凹部317に対応する形状を有することによって、中央ダクト構造を全ての動作モードにおいて静止位置に保持する。静的な端部キャップ316は換気ユニットの屋内端側に設けられる。典型的には、遠位端部167の形状及び対応するセンタ穴/凹部317は、それぞれトーク(torqs)オスメス接触形態に形成される。他の接続形態又は機構も、本発明の概念から逸脱することなく選ぶことができる。
【0041】
さらなる安定のために、モータ側玉軸受119の中心から、底壁121の中央に配置された屋内側玉軸受120の中心まで伸びる中心軸が設けられることがある。
【0042】
熱交換モジュール110は、典型的には内側及び外側を提供する円錐体として形成され、円錐形は、換気装置1の屋外側に向かって最大径を有するときに最も広く、屋内側に向かって次第に細く小径になることがある。この形状を有することで、給気16、17が内側から外側に向かって熱交換モジュール110の円錐体に流入する経路が提供される一方、排気流18、19は逆方向に流れる。他の形状が設けられることもある。例えば、熱交換モジュールの円錐形状を、換気ユニットの屋内側に向かってその端部が最も広くなる逆方向に向けた場合、給気16、17は熱交換モジュール110の円錐体を内側から外側に流れ、排気流18、19は外側から内側に流れることになる。
【0043】
熱交換モジュール110の円錐体は、その中心軸の周りに自由に回転し、熱交換媒体の熱質量を給気流路と排気流路との間で回転させる。熱交換モジュール110の円錐体の薄膜(lamellas)は、プラスチック化合物、木、ボール紙、セラミックなどのようないずれの種類の低熱伝導性材料で構成されてもよい。熱交換モジュール110の低熱伝導性材料は、薄膜、多孔質成形材料などの形態であってよいが、以下では、所要の熱交換特性を満たすいずれの形態又は材料も排除せずに、薄膜が一般用語として用いられる。
【0044】
薄膜は、動作中、熱交換器の高い熱効率をもたらす温度勾配を有する。
【0045】
中央ダクト構造109は、フィルタ108からの給気流を、熱交換モジュール110の内側から熱交換モジュール110の第1の縦方向半分の部分に向かって導くように形成される。中央ダクト構造109は、熱交換モジュール110の内容積を縦方向に2等分するものであり、交換モジュール110の内側の空間を効果的に2等分し、熱交換モジュール110の内側を反対方向に流れる給気流及び排気流間の気流漏れを防ぐ、熱交換モジュール110の内側縦方向形状に対応して縦方向のタイトフィットする中央ダクトナイフ307、308が設けられる。中央ダクト構造109は、中央ダクト構造109の屋内部にあるパイプの縦方向半分として形成され、屋内部は典型的には中央ダクト構造109の少なくとも半分の長さである。中央ダクト構造109の屋外部において、ハーフパイプ形状は大きくなってフィルタモジュールの中央ダクトに対応する中央ダクトカラー328の全パイプ形状を備える。中央ダクト構造109の屋内部にあるパイプの反対の縦方向半分上の中央ダクト構造109の屋外側に、エアフィルタユニット300の外側囲壁301の直径に対応するその外径と、中央ダクトカラー328により規定されたその内径とを有する包囲コレクタチャネル320が設けられる。コレクタチャネル320は、環状接点(orbital interface)全体からフィルタ108に向かう給気を集めて、これを中央ダクトナイフ307、308によりその側に限局された中央ダクト構造109の屋内部にあるパイプの縦方向半分の外側により画定された縦方向半分に導く。
【0046】
中央ダクトナイフ307、308、中央ダクト構造109の屋内部にあるパイプの縦方向半分の内側、及び包囲コレクタチャネル320の下面は、中央ダクト構造109の屋内部にあるパイプの縦方向半分の内側から中央ダクトカラー328の内側を通ってエアフィルタユニット300の排気流322のための中央ダクトに向かう排気流のためのチャネリング経路を提供する。
【0047】
中央ダクト構造109は、排気を熱交換モジュール110の屋内側から熱交換モジュール110の第2の縦方向半分の部分を通ってエアフィルタモジュール300の中央部に向かって流れるように導く。中央ダクトナイフ307、308は、熱交換モジュール110の内側に向けてぴったり嵌め込まれることによって、中央ダクト構造109により画定された2つの縦方向内側半空間の間の最低限の気流交換を保証する。熱交換モジュール110の先細り形状は、熱交換モジュールの縦方向の長さに沿った薄膜にわたって均一な差圧を保証するために提供され、薄膜を通過する均一な横方向速度を確保することで効率を最適化する。
【0048】
フィルタモジュール300の給気エアフィルタ108は、ドーナツ、円筒軌道、円錐、平面、ベロー形状、多孔質などのいかなる形状であってもよい。フィルタにシーリング用の縦方向の外壁及び内壁が設けられない場合、これはエアフィルタユニット300自体の内側囲壁302及び外側囲壁301によって提供される。
【0049】
給気流は、給気ディレクタから離れるとき、気流が静的中央ダクト構造109によって導かれる前に回転低抵抗エアフィルタ108を通って導かれ、空気をフィルタから回転熱交換モジュール110の前半側に導く。フィルタ108及び熱交換コーン110は回転接続されることがあり、気流が給気ディレクタフォイル106を離れた後に依然として存在する給気流の残りの回転力によってその自身の中心縦方向軸の周りに回転する。
【0050】
回転熱交換モジュール110の屋内側に、回転熱交換モジュール110の先細り外形に一致する内向きプロファイル、及びユニットケーシング3の内側に一致する外向きプロファイルを有する静的外側フローセパレータナイフ312、313を備えたスリーブエアガイドアセンブリ330が設けられる。静的外側フローセパレータナイフ312、313は、回転熱交換モジュール110の外側と回転熱交換モジュール110の領域にあるユニットケーシング3の内側との間の空間を2つの縦方向半分、すなわち給気流用のチャネルを提供する一方の半分と、反対方向の排気流用のチャネルを提供するもう一方の半分とに分ける。静的外側フローセパレータナイフ312、313の静止位置は、縦方向のタイトフィットする中央ダクトナイフ307、308の静止位置に対応する。これらの縦方向ナイフ307、308、312、313の効果は、回転熱交換モジュール110がゆっくり回転するときに、回転熱交換モジュール110を通過する気流が、縦方向の静的外側フローセパレータナイフ312、313及び縦方向のタイトフィットする中央ダクトナイフ307、308の位置により第1の方向に静的に規定された回転熱交換モジュール110の一方の縦方向半分に導かれ、もう一方の方向に熱交換モジュール110の反対の縦方向半分を通過するものである。縦方向熱交換モジュール110の回転は、各方向に流れる気流間に熱交換をもたらすことになる。屋内温度が屋外温度より高い場合、排気は、タイトフィットする中央ダクトナイフ307、308により画定された縦方向半分エリアにある回転熱交換モジュールを温めることになり、熱交換モジュール110の加熱されたエリアが回転し、タイトフィットする中央ダクトナイフ307、308により画定された反対側に進入するとき、給気は熱交換モジュール110のより高い温度によって加熱されることになる。
【0051】
スリーブエアガイドアセンブリの屋内側に、屋内側のルームユニットに対する均等な分配を達成するための複数の包囲エアディレクションフォイル314が設けられる。端部キャップ316は、組み立てる際に回転熱交換モジュール110を支持及び保持するために設けられる。センタ穴317は、静的中央ダクト構造109をその突出部材167を受けることによって保持するために設けられ、突出部材167の基部は屋内側玉軸受120の中心を形成することがある。スリーブエアガイドアセンブリ330は、スリーブエアガイドアセンブリ330の屋外端部寄りに、縦方向の静的外側フローセパレータナイフ312、313の正確かつ安定した位置決めを保証するための1つ以上の包囲フォイル支持リング311を備えることがある。
【0052】
実験は、回転熱交換モジュール110がほとんど全ての条件下で結露問題を解決することを示す。
【0053】
本発明のさらなる実施形態では、
図21Aから
図21E及び
図22Aから
図22Cに示すようにインペラの屋内側にエアフィルタが取り付けられることがある。この実施形態では、インペラ210とフィルタ211はいずれも回転する関係で共に接続配置される。インペラの排気流入の外径214に合うように適合された内径を有する円形インペラダクト213が、インペラの屋内側から延在している。排気スピン素子232が、内側でインペラ構造の中央部231に取り付けられ、これを中心に環状に等間隔で離間した複数のプロペラ羽根/片を備え、中央部231は屋内側に向かって縦方向に伸び、プロペラ羽根は中央部231から外側を向き、任意選択で外側において円形インペラダクト213の内側に取り付けられ、プロペラ羽根は、インペラが回転するときに排気が回転するインペラに向けられ進入する前にこれに回転を加えるのを支援するように、インペラの排気入口に向かって湾曲している。これによってノイズ及び排気18、19流に対する抵抗が減る。
【0054】
フィルタ211はパイプ状であり、好ましくは円錐体として形成され、給気16、17がインペラ210から流出するときに縦方向に配向されたパイプ状フィルタ211の第1の部分の内側に向かって流れるように、インペラ210及びインペラダクト213の給気出口チャネルに及ぶ縦方向のインペラ210及びインペラダクト213の外側に取り付けられる。パイプ状フィルタ211の第2の部分が円形インペラダクト213の外側に及ぶ。パイプ状フィルタ211の円錐形状は、インペラ側がより大きい内径を有する。円錐形フィルタ211の小さい方の内径は円形インペラダクト213の外径に一致し、パイプ状フィルタ211の狭端部は、給気16、17がパイプ状フィルタ211の内側に沿って分配されるときに、全ての空気を、エアフィルタ211を通り縦方向の給気流路224に対してほぼ垂直にフィルタを通過させるように、閉じた状態でインペラダクト213にフィットする。パイプ状フィルタ211はインペラ210と共に回転する。給気16、17がパイプ状フィルタ211の縦方向内面全体に到達するのに十分な空間を確保するためにインペラダクトの外側に内側間隔部材(図示せず)が配置されることがある。これらの間隔部材は、回転するインペラ210からの空気圧がパイプ状フィルタ211を外向きに十分に押して、フィルタの内面に沿った給気16、17の流れの分配に十分な空間を与え得るときは省かれることがある。インペラは、この実施形態ではパイプ状フィルタ211の屋外端部を受けるための屋内に面した側に基部として形成された突出フランジ215を備えることがある。突出フランジ215の屋外に面した側の外側部がエアラビリンスシール又はシール滑動面を備え、シールは、インペラユニットケーシング218に固定的に取り付けられている対応する静的なシール状フランジ216と係合状態で作動する。静的なシール状フランジ216は、インペラ210、円錐形フィルタ211及びインペラダクト213のアセンブリがインペラユニットケーシング218及びフィルタケーシング219に配置される高さを規定する。
【0055】
給気16、17は、インペラ210及びパイプ状フィルタ211が回転しているときに外向きに流れ/流されパイプ状フィルタ211を通過する。パイプ状フィルタ211の外側に、静的フィルタケーシング219の一部分は、その内側の静的なシール状フランジ216とエアディレクタユニット220との間に、給気がパイプ状フィルタ211の外面から出てエアディレクタユニット220に向かって流れる空間及び経路を画定する糸状オーガ部材221を備えることがある。エアディレクタユニット220は、エアディレクタ内側リング222を備え、エアディレクタ内側リング222の直径はインペラダクト213の内側先端径223と同程度である。エアディレクタ内側リング222とインペラダクト213の内側先端径223との間にインペラ内側ダクトエアシール(図示せず)が設けられる。インペラ内側ダクトエアシール(図示せず)は、給気路16、17が排気路18、19から分離されるのを防ぐ。糸状オーガ部材221は、空気を制御された螺旋軌道で屋内側に向けて下流に配向し、糸状オーガ部材221はまたトンネル効果を減少させる。
【0056】
インペラ210、インペラダクト213及びパイプ状フィルタ211は接続され、モータ103が駆動されるとき一緒に回転することになる。モータはインペラ210の中央に配置されたインペラモータハウジング212に含まれ、インペラモータハウジング212はインペラ210の一体化された中央部であることがあり、さらに静的インペラユニットケーシング218に固定的に取り付けられているモータ103が屋外側からインペラモータハウジング212に入るように屋外側に向いた開口部を提供する。インペラ210、インペラダクト213及びパイプ状円形フィルタ211は、換気ユニット230の屋内側で静的インペラユニットケーシング218から引き抜くことによって取り外されることがある。次いでパイプ状円形フィルタ211は、インペラ210及びインペラダクト213から引き離すことによって取り外されることがある。インペラ210は掃除されることがあり、インペラ210、インペラダクト213及びパイプ状円形フィルタ211のアセンブリを、突出フランジ215のエアラビリンスシール又はシール滑動面が静的インペラユニットケーシング218に固定的に取り付けられている静的なシール状フランジ216に接続するまで静的インペラユニットケーシング218に押し込むことによって、静的インペラユニットケーシング218に取り付ける前にインペラダクト213の周囲に新しいパイプ状円形フィルタ211を取り付けることができ、インペラ210はモータ103に接続する。
【0057】
静的フィルタケーシング219エアディレクタユニット220は一体的に形成されることがあり、少なくとも静的フィルタケーシング219は、ユニットケーシング3の内部に押し込まれるときに、抜け止め状にユニットケーシング3の内側にぴったりフィットするように寸法付けられた外径を備える。
【0058】
次に、換気ユニット230の一実施形態は、屋内カバー264及びユニットケーシング3が、回転熱交換モジュール110と、屋内側玉軸受120を介して静的端部キャップ316に接続されている固定中央ダクト構造109とを備える換気アセンブリをホールド支持する、断面
図22Cに示されるように組み立てられることになる。屋内側玉軸受120はまた、回転熱交換モジュール110の回転接続点を提供する。固定中央ダクト構造109の屋外側に、固定中央ダクト構造109の最屋外側で接続された中心スポーク327により固定的に保持されている中央ダクトハブ325がモータ側玉軸受119を提供する。モータ側玉軸受119はさらに、インペラ210及びパイプ状フィルタ211を備えたインペラアセンブリを、インペラユニットケーシング218に固定的に取り付けられている静的なシール状フランジ216に向かって押しながら所定の位置に回転接続保持する。モータシャフト4を収容するための軸ケーシング104を備えたインペラの保持中央凹部が、モータ及びインペラアセンブリ間を回転接続し、インペラアセンブリを取り付けるとき、軸ケーシング104は、モータ軸4を保持する弾性ばね力を提供するように設計されることがある。限定的ではないが、オスメス状の凸部及び凹部、ボルトナット接続、クリックコネクタ、インペラアセンブリの中央ダクトへの軸のスプリント固定などの他の接続機構が設けられることもある。
【0059】
換気ユニットのさらなる実施形態が
図23Aから
図23Cに示されており、
図23Bには熱交換モジュールが引き抜かれた様子が示され、さらに
図23Cではインペラ及び回転フィルタが引き抜かれている。給気16、17及び排気流18、19の経路は
図23Aに示されている。
【0060】
さらなる実施形態では、換気ユニット1は最大換気効果/気流をもたらすように適合されることがある。このようなケースにおいて、回転熱交換モジュール110、ルームユニット及びフィルタユニット300は、
図19Aから
図19Cに示すように静的モジュール190、ルームモジュール及び任意選択的フィルタ(以下サマーモジュールという)と置き換えられることがある。サマーモジュールは主として、熱交換を行う必要がなく、フィルタリング及び/又は過度の熱の輸送のための高気流がより重要である場合に使用される。サマーモジュール190は、デュアルモードファン200の屋内側のユニットケーシング3に配置される。サマーモジュール190は、内側中央ダクト193と、内側中央ダクト193の壁の外面及びユニットケーシング3の内面により画定された環状縦方向ダクト194とを備える。サマーモジュール190は、換気ユニット1の屋内側からの排気流が内側中央ダクト193を通って、デュアルモードファン200におけるデュアルモードインペラ2の屋内側の内側中央部102に進入する直接経路を提供する。反対方向では、給気をデュアルモードファン200におけるインペラ2の屋内側の外側環状リングエリア182から直接、環状縦方向ダクト194を通って換気ユニット1の屋内側に導く。
【0061】
サマーモジュール190はさらに、給気16、17の経路に配置された給気をフィルタリングするための花粉/スモッグフィルタ192が設けられることがある。花粉/スモッグフィルタ192は、花粉/スモッグフィルタ192の屋内側により幅広の外周を有する円錐形に形成され、内側中央ダクト193の壁の外面及びユニットケーシング3の内面により画定された環状縦方向ダクト194に配置されることがある。花粉/スモッグフィルタ192のデュアルモードファン200に最も近くなる狭端部における内径は、内側中央ダクト193の外径に一致する内周を有するため、給気は花粉/スモッグフィルタ192の内側を擦り抜けることができない。もう一方の端部では、換気ユニットの屋内側に近い花粉/スモッグフィルタ192の最も幅広の部分の外径がユニットケーシング3の内径に一致するため、給気は換気ユニット1のルームユニットに進入する前にフィルタを通過することなく外側で擦り抜けることができない。このように、給気はデュアルモードファン200から換気ユニット1の屋内側に流れる際に花粉/スモッグフィルタ192を通過しなければならない。フィルタリング特性をスループット要件及び花粉及び汚染の程度に適合させることがある。
【0062】
本発明の一実施形態では、第1の実施形態における回転熱交換モジュール110及びルームユニットは交換可能なアセンブリとして提供され、静的なサマーモジュール190及び任意選択的な花粉/スモッグフィルタ192を備えるルームユニットの第2の実施形態と容易に交換することができる。これによってユニットは、温暖な気候/季節における有効な冷却装置となるだけでなく強力な空気清浄器となる。
【0063】
換気ユニット1の屋内側は周辺包囲フローガイド260、263及び屋内カバー122、264を備えたルームユニットで終端し、フローガイドは一方向又は両方向の気流を部分的に制限することができるアセンブリによって画定されることがある。
【0064】
ルームユニットの一実施形態では、
図20に示されるように、気流は屋内カバー264と包囲基部265との間の周辺環状リングに気流に対して垂直に配置された複数のフォイル263によって誘導される。ルームユニットが回転熱交換モジュール110及び縦方向の静的な外側フローセパレータナイフ312、313を備えた換気ユニット1上に配置される場合、給気は屋内カバー264と包囲基部265との間の周辺環状リングの一方の半分にあるフォイル263間から吹き出すことになり、排気は反対側の半分に吸い込まれることになる。フォイルは一方の側266、267で回転ヒンジ連結され、反対の側266、267でフォイル回転手段(図示せず)に接続されるため、より大きいフォイル面積を気流に入れるように回転可能であり、結果として気流をいずれかの流れ方向に制限することがある。回転手段は、両方の流れを独立に絞ることができるようにルームユニットに配置された1つ以上の小型の電動機によって駆動されることがある。したがって、例えば4つのモード、すなわち低給気流/低排気流、低給気流/高排気流、高給気流/低排気流、及び高給気流/高排気流が提供されることがある。より少ないモードが使用されることがあり、さらに中間位置が選択可能になることもある。そして、換気ユニットの屋内側に真空、平衡又は超過圧力条件を提供することは可能なボットである。これは、差圧が変化する間に最大効率を達成するようにユニットのバランスを保つことを可能にする。
【0065】
1つの例示的なシナリオでは、「就寝モード」が換気ユニットによる換気が最低限に留められることを保証することができる。例えば、日中の寝室。風の強い日の熱気の激しい漏れを防止するために、給気流及び排気流は共に最大限に絞られることがある。
【0066】
個々の絞りが必要とされるさらなるシナリオでは、花粉の季節にサマーモジュールを使用することがある。風の強い日に、絞りは超過圧力を屋内側に供給するように設定されることがあり、清浄で花粉を含まない空気を含む給気が家屋に押し込まれることによって、家屋内部の超過圧力を維持し、花粉が小さい隙間やクラックから家屋内に漏れ込むことを防ぐ。
【0067】
静的なサマーモジュール190と共に使用されるルームユニットの第2の実施形態では、
図19Aから
図19Cに示されるように、給気流16、17は、内側中央ダクト193の壁の外面及びユニットケーシング3の内面により画定された環状縦方向ダクト194から、任意選択的な花粉/スモッグフィルタ192を通って流れ、流入カバー195と包囲基部265との間の周辺環状リングに気流に対して垂直に配置された複数のハウスユニットフォイル263により誘導されることによって換気ユニット1から出る。包囲基部265は、部屋壁自体をチャネリング面として使用することによって省かれることがある。流入カバー195は、一方の端部で内側中央ダクト193の屋内端部に接続されている外方湾曲フランジとして形成され、外側に直径が伸びてハウスユニットフォイル263を通じて給気を誘導する。ハウスユニットフォイル263は、一方の側266、267で回転ヒンジ連結され、反対の側266、267でフォイル回転手段(図示せず)に接続されるため、より大きいフォイル面積を気流に入れるように回転可能であり、結果として給気流を制限することがある。回転手段は、ルームユニットに配置された1つ以上の小型の電動機によって駆動されることがある。排気18、19は、流入カバー195の外面及び排気カバー191の内面により画定された円形ルームユニット排気ダクト196によってルームユニットに導入される。排気カバー191は、有利には流入カバー195のカーブを反映する凹形状で形成されることがあり、その結果、排気流が円形ルームユニット排気ダクト196を通って内側中央ダクト193に流入するときに、排気流には乱流がほとんどない。別のハウスユニットフォイル(図示せず)が円形ルームユニット排気ダクト196の排気流の経路に配置されることがあり、これらのフォイルもまた、上記のようにフォイル回転手段(図示せず)に回転ヒンジ連結及び接続されることがある。
【0068】
図1、
図4、
図5、
図7及び
図8に示すさらなる実施形態では、ルームユニットフローガイド260は、気流が通過しなければならない穿孔261面を備えることがある。フローガイド260はまた、動的に変更可能な制限機能を有することがある。これは、フローガイド260に第2の可動穿孔フィルム262を追加することによって達成されることがある。第2の可動穿孔フィルム262に接続されたステッピングモータなどの制御手段を追加することによって、フローガイド260の穿孔261の上で第2の可動穿孔フィルム262の穿孔を滑らせること、すなわちフローガイド260を通過する際の流れ抵抗を変えることが可能である。気流は、流量制限器の一半側では屋内側に、他半側では反対方向に配向される。流れはフローガイド260の一半側又は両半側に制限されることがあり、したがって、換気ユニット1が換気ユニット1の屋内側に加圧効果又は真空効果をもたらすことができる。
【0069】
ルームユニットは本発明の換気ユニットの最適動作に関与しているが、上記のルームユニットの実施形態のいずれをも他の換気ユニットタイプの実装のためのスタンドアロン装置として提供することができると認められる。
【0070】
一実施形態では、換気ユニット1は屋外環境と部屋内部との間の壁に設置される。壁は、典型的には公差を含みユニットケーシング3の外側断面に対応する断面を有する貫通チャネルを備える。断面形状は、換気ユニットの場合にも当てはまるように、壁の深さ(壁の厚さ)全体にわたって均一であることがある。換気ユニットは円筒外形を有することがある。ダクトスリーブ(図示せず)が壁の貫通チャネルに設置されるように設けられることがある。ダクトスリーブの内部形状は、換気ユニット1及びその追加の配線及び任意選択的なセンサ接続部の外形と一致することがある。ダクトスリーブは、換気ユニット1に含まれたモータ、センサ及び電子機器に電力供給するための、換気ユニットに設けられた配線に接続するように適合されている電力及び任意選択的な制御信号配線及びコネクタのための貫通孔を有することがある。コネクタ及び形状は、換気ユニット1をダクトスリーブに滑り込ませることができ、スナップラッチロックがこれを所定の位置に保持し完全に動作可能とし得るものであってよい。連続動作モードと、熱交換モードアセンブリとサマーモードアセンブリとを切り替え可能な実施形態とを共に提供するために、他のロック機構を使用することもある。
【0071】
インペラが自由に動作できるようにインペラ側が屋外側環境に配向されるように換気ユニット1が設置される。インペラの外側にインペラ保護カバーを取り付けることは任意選択であり、インペラ保護カバーはまた、インペラ2に対して進入する気流16及び押し出される気流19の誘導及び分離を行うことがある。
【0072】
換気ユニット1の第3の実施形態では、
図15、
図16、
図17及び
図18に示す、より厚い壁への換気ユニット1の設置を可能にするための別のエクステンダダクト及び別の空気配向モジュールが設けられる。したがって、このような壁では、標準長バージョンのインペラ2は外側から見ていくらか壁の中に配置されることになる。エクステンダは、換気ユニットの屋外側からの給気16をインペラ2に導くための内側中央エクステンダダクト180と、インペラ2からの排気19を換気ユニット1の屋外側に導くための、内側中央エクステンダダクト180の周囲の同心外側ダクト181とを提供する。より長いエクステンダダクトは、インペラ2から出て換気ユニット1の屋外側に向かう排気19のエアスピンを止めるための別の空気配向モジュール160を提供することが有利なことがある。屋外側のインペラ2の流出チャネルから流入チャネルを分離する環状フランジ171上にエアラビリンスシール170が設けられ、別の空気配向モジュール160の同心内側フランジの内側部161に接続する。同様に、内側中央エクステンダダクト180の円形内側部182は、別の空気配向モジュール160の同心内側フランジの外側部162に封止的に配置され、その結果、内側中央エクステンダダクト180を流れる給気は、インペラからの排気19を外側に導く内側中央エクステンダダクト180の周囲の同心外側ダクト183を反対方向に流れる排気流に漏れることがない。
【0073】
熱交換モジュール及びフィルタモジュール(図示せず)のさらなる実施形態には、非回転の固定フィルタモジュールと、モータ駆動回転熱交換モジュールと、が設けられることがある。熱交換モジュールは、インペラモータに接続されたギア付きの軸によって、又は熱交換モジュールを回転させるのに単独で使用される別個のモータによって駆動されることがある。
【0074】
本発明のさらなる実施形態では、デュアルモードファンは、モバイル装置として単独で動作するか又は地下室内などの湿気及び/又はラドン問題を有する部屋を乾燥させるための最適化ユニットを提供する壁ダクトに設置された逆流熱交換器と組み合わせられることがある。このような環境では、熱交換もエアフィルタリングも重要ではなく、課題は気流の屋内側ルームからの十分な量の空気を移すことである。排気が外部に輸送されなければならず、乾燥空気が供給されなければならない。したがって、排出能力を備えた典型的な逆流ユニットがファンユニットと直列に接続されることがある。
【0075】
以上で定義された又は上記実施形態からの任意の数の特徴が個別に組み合わせられる換気ユニットの実施形態は、提供された遠方監視制御システムとの通信接触を可能にする有線又は無線通信手段が設けられることがある。この遠方監視制御システムは、クラウドサービスや、ラップトップ、タブレット、スマートフォンほかなどのスタンドアロンのハンドヘルドコンピュータに提供されるアプリケーション/アプリ、通信手段及び解析プログラムを備えることがある。したがって、換気特性の監視及び制御は、遠隔制御装置からのサービス又はユーザ定義として提供されることがある。換気ユニットのセンサ及びモータは遠隔制御されることがある。
【0076】
2つ以上の換気ユニットが、換気ユニットに含まれた通信手段を介して又は遠方監視制御システムを介して通信接触することがある。センサがまた、換気ユニットの屋内側の環境に設置され、換気ユニットの制御ユニット105及び/又は遠方監視制御システムと連絡を取って換気システムのさらに柔軟な制御機能を提供することがある。
【0077】
本発明はさらに、デュアルモードインペラ2、210と、デュアルモードインペラ2、210に回転力を与えるためのモータ103と、を備えた、ルーム換気ユニットに使用されるデュアルモードインペラアセンブリであって、デュアルモードインペラ2、210が、その縦方向中心軸166の周りを回転するための円筒形状を有し、複数の給気チャネル61及び排気チャネル62を備え、デュアルモードインペラ2、210が回転するとき、給気チャネル61が給気16、17を、デュアルモードインペラ2、210の第1の側の中央部181からデュアルモードインペラ2、210の第2の側の外側環状部182に向かって、またデュアルモードインペラ2、210の第2の側の外側環状部182からデュアルモードインペラ2、210の第1の側の中央部181に流し、排気チャネルが排気18、19を反対方向に、デュアルモードインペラ2、210の第2の側の中央部102からデュアルモードインペラ2、210の第1の側の外側環状リングエリア184に向かって、またデュアルモードインペラ2、210の第1の側の外側環状リングエリア184からデュアルモードインペラ2、210の第2の側の中央部102に導き、給気チャネルの壁が給気チャネル61の間に交差して流れ込む排気チャネル62の壁の一部を成すように設計された、デュアルモードインペラアセンブリの第1の装置実施形態に示されることがある。
【0078】
デュアルモードインペラ2、210の第2の側に配置された円形状エアフィルタ108、211をさらに備え、円形状エアフィルタ108、211が、デュアルモードインペラ2、210の第2の側の外側環状部182から流出する給気16、17を受けるための、デュアルモードインペラに面した第1の面を有する、第1の装置実施形態に係る第2のデュアルモードインペラアセンブリ。
【0079】
外側の給気16、17と内側の排気18、19とをデュアルモードインペラ2、210の第2の側で分離するための縦方向中央ダクト111、213が設けられ、縦方向中央ダクト111、213の第1の部分がデュアルモードインペラ2、210の第2の側の中央部102、214の直径に一致するように適合された直径を備え、縦方向中央ダクト111、213が、給気流16、17及び排気流18、19間の空気がほとんど又は全く混ざることがないようにデュアルモードインペラ2、210に封止的に配置され、円形状エアフィルタ108、211の少なくとも一部分が縦方向中央ダクト111、213の上方かつ外側に配置される、第1又は第2の装置実施形態に係る第3のデュアルモードインペラアセンブリ。
【0080】
デュアルモードインペラ2、210の第2の側の給気流16、17路に配置された円形状の静的エアディレクタ107、220をさらに備え、円形状の静的エアディレクタ107、220が中央ダクト111、222の周辺外側にある環状流入路内に配置されたフォイルを備え、エアディレクタ107、220のフォイルが、デュアルモードインペラ2、220の回転から生じる給気の回転力の大部分を阻止するために設けられた、第1~第3の装置実施形態のいずれかに係る第4のデュアルモードインペラアセンブリ。
【0081】
フォイルが「低角度」アプローチで境界層に衝突するときに生じる波乗り効果を低減させるための2つ以上の入口高さh1、h2を備える、第4の装置実施形態に係る第5のデュアルモードインペラアセンブリ。
【0082】
デュアルモードインペラがさらに、モータシャフト4の一部分を受け入れ保持するための中央凹部を有する中央縦方向に配置されたモータシャフトケーシング104を備えた、第1の装置実施形態に係る第6のデュアルモードインペラアセンブリ。
【0083】
モータシャフトケーシング104が、受け入れたモータシャフト4に保持力を与えるための、弾力材、オスメス状の凸部及び凹部、ボルトナット接続、クリックコネクタ、又はインペラアセンブリの中央ダクトへの軸のスプリント固定のうちの1つを含む、第6の装置実施形態に係る第7のデュアルモードインペラアセンブリ。
【0084】
インペラの第2の側に縦方向に配置された熱交換モジュール110をさらに備え、熱交換モジュール110がハーフパイプ状の中央ダクト構造109の周りを回転するように構成され、熱交換モジュール110がさらに、デュアルモードインペラ2、210の第2の側の外側環状部182から流れて熱交換モジュール100の一方の縦方向半分に導きこれを通過する全ての給気16、17を受けるための包囲コレクタチャネル320を備え、排気18、19が熱交換モジュール110の他方の縦方向半分を流れ、中央ダクト構造109が熱交換モジュール110の内側の気流を縦方向に2等分するためのハーフパイプ構造を備え、中央ダクト構造109がさらに、各側で外方に延在する中央ダクトナイフ307、308をその側面に有し、中央ダクトナイフ307、308が熱交換モジュール110の内側の曲率に適合する半径方向周辺端部形状を有し、デュアルモードインペラアセンブリがさらに、回転熱交換モジュール110の先細り外形に一致する内向きプロファイル、及びユニットケーシング3の内側に一致する外向きプロファイルを有する静的外側フローセパレータナイフ312、313を備えたスリーブエアガイドアセンブリ330を備え、中央ダクトナイフ307、308及び静的外側フローセパレータナイフ312、313が熱交換モジュールの内側及び外側に縦方向に対で整列配置された、第1~第7の装置実施形態のいずれかに係る第8のデュアルモードインペラアセンブリ。
【0085】
デュアルモードインペラ2、210及び円形状エアフィルタ211が回転する関係で共に接続配置され、円形状エアフィルタ211がパイプ状であり、デュアルモードインペラ2、210の第2の側の一部分及び縦方向中央ダクト213の一部分にわたってほぼ縦方向に延在し、エアフィルタ211を通る縦方向に対してほぼ垂直な給気流路224を提供する、第2~第8の装置実施形態のいずれかに係る第9のデュアルモードインペラアセンブリ。
【0086】
熱交換モジュール110及び円形状エアフィルタ108、211が回転する関係で共に接続配置され、円形状エアフィルタ108、211が、縦方向に対してほぼ垂直な方向に延在し、エアフィルタ108を通る縦方向給気流321路を提供する、第2~第8の装置実施形態のいずれかに係る第10のデュアルモードインペラアセンブリ。
【0087】
周辺包囲フローガイド260、263及び換気ユニットの屋内側を終端させるための屋内カバー122、264をさらに備えた、第1から第10の装置実施形態のいずれか1つに係るデュアルモードインペラアセンブリを備えた第1の換気ユニット実施形態。
【0088】
フローガイド260、263が、一方向又は両方向の気流を部分的に制限することができるアセンブリによって画定されることがある、第1の換気ユニット実施形態に係る第2の換気ユニット。
【国際調査報告】