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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-06
(54)【発明の名称】ホームシステムの制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20120101AFI20220330BHJP
   G05B 23/02 20060101ALI20220330BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220330BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20220330BHJP
   H02J 3/14 20060101ALI20220330BHJP
【FI】
G06Q50/06
G05B23/02 Z
G06Q50/10
H02J13/00 311T
H02J3/14 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021549136
(86)(22)【出願日】2020-02-05
(85)【翻訳文提出日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 CN2020074349
(87)【国際公開番号】W WO2020168912
(87)【国際公開日】2020-08-27
(31)【優先権主張番号】201910127146.5
(32)【優先日】2019-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508231382
【氏名又は名称】チンタオ ハイアール ウォッシング マシン カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Qingdao Haier Washing Machine Co.,Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】521161200
【氏名又は名称】ハイアール スマート ホーム カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】ジンジュー デン
(72)【発明者】
【氏名】シェン シュー
(72)【発明者】
【氏名】ペイシ ルー
(72)【発明者】
【氏名】ハイ シュー
【テーマコード(参考)】
3C223
5G064
5G066
5L049
【Fターム(参考)】
3C223AA30
3C223BA01
3C223EB03
3C223FF03
3C223FF33
3C223FF42
3C223FF43
5G064AA01
5G064AA04
5G064AC05
5G064AC09
5G064CB08
5G064CB10
5G064CB21
5G064DA07
5G066KA01
5G066KA12
5G066KB07
5G066KD01
5L049AA21
5L049CC06
(57)【要約】
【課題】本発明は、従来のホームシステムが同じ時間帯に複数の家電を運転することを満たすことが困難である問題を解決することを目的とする。
【解決手段】本発明の制御方法は、運転すべき家電の電力曲線を取得するステップと、全ての現在運転中の家電の電力曲線を取得するステップと、運転すべき家電の電力曲線と、少なくとも1つの現在運転中の家電の電力曲線とが、ピークシフト運転の条件を満たす場合、運転すべき家電を現在運転中の家電とピークシフト運転させるステップとを含む。上記制御方法によって、現在運転中の全ての家電の運転状態に影響を与えることなく、運転すべき家電を回路に接続することができる。ユーザが運転すべき家電と現在運転中の家電を同時に運転させるニーズを満足させるだけでなく、回路の負荷を超えることもなく、電気使用の安全を保証する上でホームシステムの全体の運転効率を向上させ、ユーザ体験は大幅に向上する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホームシステムの制御方法であって、
運転すべき家電の電力曲線を取得するステップと、
全ての現在運転中の前記家電の前記電力曲線を取得するステップと、
運転すべき前記家電の前記電力曲線と、少なくとも1つの現在運転中の前記家電の前記電力曲線とが、ピークシフト運転の条件を満たす場合、運転すべき前記家電を現在運転中の前記家電とピークシフト運転させるステップとを含むことを特徴とするホームシステムの制御方法。
【請求項2】
前記制御方法は、
運転すべき前記家電の前記電力曲線と任意の現在運転中の前記家電の前記電力曲線がいずれもピークシフト運転の条件を満たさない場合、全ての現在運転中の前記家電の優先度順位と運転すべき前記家電の優先度を取得するステップと、
全ての現在運転中の前記家電の前記優先度順位と運転すべき前記家電の前記優先度に従って、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整するステップとを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
「全ての現在運転中の前記家電の前記優先度順位と、運転すべき前記家電の前記優先度とに従って、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
運転すべき前記家電の前記優先度の前記優先度順位における位置を確定するステップと、
運転すべき前記家電の前記優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整するステップとを含むことを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
「運転すべき前記家電の前記優先度の全ての現在運転中の前記家電の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の前記家電の動作状態を選択的に調整する」ステップは、
運転すべき前記家電の前記優先度が最も高いレベルである場合に、現在運転中の前記家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項5】
「現在運転中の前記家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整する」ステップと同時に又はその後に、前記制御方法は、
現在電力残量を取得するステップと、
運転すべき前記家電の最大電力を取得するステップと、
前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、
前記現在電力残量が前記最大電力より大きい場合、運転すべき前記家電を運転させるステップとを更に含むことを特徴とする請求項4に記載の制御方法。
【請求項6】
「運転すべき前記家電の前記優先度の全ての現在運転中の前記家電の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
運転すべき前記家電の前記優先度が中間レベルである場合に、前記優先度順位に従って運転すべき前記家電の前記優先度より低い現在運転中の前記家電の運転状態を調整するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項7】
「前記優先度順位に従って運転すべき前記家電の前記優先度より低い現在運転中の前記家電の運転状態を調整する」ステップと同時に、又はその後に、前記制御方法は、
現在電力残量を取得するステップと、
運転すべき前記家電の最大電力を取得するステップと、
前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、
前記現在電力残量が前記最大電力より大きい場合、運転すべき前記家電を運転させるステップとを更に含むことを特徴とする請求項6に記載の制御方法。
【請求項8】
「運転すべき前記家電の前記優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
運転すべき前記家電の前記優先度が最も低いレベルである場合には、全ての現在運転中の前記家電の運転状態を調整しないステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項9】
「全ての現在運転中の前記家電の運転状態を調整しない」ステップと同時に又はその後に、前記制御方法は、
運転すべき前記家電が低電力モードで運転する必要があるかどうかを判断するステップと、
運転すべき前記家電が前記低電力モードで運転する必要がある場合、運転すべき前記家電を前記低電力モードで運転させるステップと、
運転すべき前記家電が前記低電力モードで運転する必要がない場合、運転すべき前記家電の運転を禁止するステップとを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
【請求項10】
「運転すべき前記家電を前記低電力モードで運転させる」ステップは、
現在電力残量を取得するステップと、
運転すべき前記家電の最小電力を取得するステップと、
前記現在電力残量を前記最小電力と比較するステップと、
前記現在電力残量が前記最小電力より大きい場合、運転すべき前記家電を前記低電力モードで運転させるステップとを含むことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はホームシステム分野に属し、具体的にホームシステムの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
生活水準の向上に伴い、家庭内の家電種類はますます豊かになってきており、多くの家庭内には、衣類処理系家電(例えば、洗濯機、靴洗浄機、知能キャビネット、アイロン等)、環境調節系家電(例えば、エアコン、加湿器、空気清浄機等)、レジャー娯楽系家電(例えば、テレビ、プロジェクタ、音響機器等)等のような様々な家電が存在する。日常生活では、ユーザの家電使用ニーズが柔軟で多変であるため、ユーザの家で時間帯ごとに同時に運転する必要がある家電の数、運転状態、種類がいずれも時々変更する可能性があり、ユーザは家電を起動するたびに現在運転中の複数の家電が同時に運転することが合理的であるかどうか、各家電の運転状態を変更する必要があるかどうかを推算する必要があり、ユーザの使用体験を低下させる。
【0003】
現在、ユーザの家内の全ての家電を知能ホームシステムに接続することによってこのような問題を解決することができる。しかし、ユーザが家内で同じ時間帯に運転する家電の数が多い場合には、ユーザが更にある家電を起動する必要があれば、家庭回路の総負荷量を超える可能性がある。この場合、従来の家庭用システムは、運転中の家電の少なくとも1つの電力供給を自動的に切断することによって、ユーザが運転させたい家電に接続する。上記方式の弊害は、回路環境が許可された状況で新たに起動された家電に接続されるが、少なくとも1つの運転している家電を運転状態から離脱させ、ユーザの同じ時間帯に複数の家電を運転させるニーズを満足させることが困難であることである。
【0004】
したがって、本分野では、上述の問題を解決するために、新しいホームシステムの制御方法が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来技術における上記問題を解決するために、すなわち従来のホームシステムが同じ時間帯に複数の家電を運転させることが困難であるという問題を解決するために、本発明はホームシステムの制御方法を提供し、前記制御方法は、運転すべき家電の電力曲線を取得するステップと、全ての現在運転中の家電の電力曲線を取得するステップと、運転すべき家電の電力曲線と、少なくとも1つの現在運転中の家電の電力曲線とが、ピークシフト運転の条件を満たす場合、運転すべき家電を現在運転中の家電とピークシフト運転させるステップとを含む。
【0006】
上記制御方法の好ましい態様では、前記制御方法は、運転すべき家電の電力曲線と任意の現在運転中の家電の電力曲線がいずれもピークシフト運転の条件を満たさない場合、全ての現在運転中の家電の優先度順位と運転すべき家電の優先度を取得するステップと、全ての現在運転中の家電の優先度順位と運転すべき家電の優先度に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップとを更に含む。
【0007】
上記制御方法の好ましい態様では、「全ての現在運転中の家電の優先度順位と運転すべき家電の優先度に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置を決定するステップと、運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップとを含む。
【0008】
上記制御方法の好ましい態様では、「運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、運転すべき家電の優先度が最も高いレベルである場合に、現在運転中の家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含む。
【0009】
上記の制御方法の好ましい態様では、「現在運転中の家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整する」ステップと同時に又はその後に、前記制御方法は、現在電力残量を取得するステップと、運転すべき家電の最大電力を取得するステップと、前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、前記現在電力残量が運転すべき家電の最大電力より大きい場合に、運転すべき家電を運転させるステップとを更に含む。
【0010】
上記制御方法の好ましい態様では、「運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、運転すべき家電の優先度が中間レベルである場合に、運転すべき家電の優先度より低い現在運転中の家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含む。
【0011】
上記の制御方法の好ましい態様では、「運転すべき家電の優先度より低い現在運転中の家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整する」ステップと同時に又はその後に、前記制御方法は、現在電力残量を取得するステップと、運転すべき家電の最大電力を取得するステップと、前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、前記現在電力残量が運転すべき家電の最大電力より大きい場合に、運転すべき家電を運転させるステップとを更に含む。
【0012】
上記制御方法の好ましい態様では、「運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、運転すべき家電の優先度が最も低いレベルである場合に、全ての現在運転中の家電の運転状態を調整しないステップを含む。
【0013】
上記の制御方法の好ましい態様では、「全ての現在運転中の家電の運転状態を調整しない」ステップと同時に又はその後に、前記制御方法は、運転すべき家電が低電力モードで運転する必要があるか否かを判断するステップと、運転すべき家電が低電力モードで運転する必要がある場合に、運転すべき家電を低電力モードで運転させるステップと、運転すべき家電が低電力モードで運転する必要がない場合に、運転すべき家電の運転を禁止するステップとを更に含む。
【0014】
上記制御方法の好ましい態様では、「運転すべき家電を低電力モードで運転させる」ステップは、現在電力残量を取得するステップと、運転すべき家電の最小電力を取得するステップと、前記現在電力残量を前記最小電力と比較するステップと、前記現在電力残量が前記最小電力より大きい場合に、運転すべき家電を低電力モードで運転させるステップとを含む。
【0015】
当業者には理解されるように、本発明の制御方法では、ユーザが運転すべき家電を運転させる必要がある場合、運転すべき家電の電力曲線と、少なくとも一つの現在運転中の家電の電力曲線とが、ピークシフト運転の条件を満たすかどうかを判断することができる。上記両者の電力曲線がピークシフト運転の条件を満たす場合には、現在運転中の全ての家電の運転状態に影響を与えることなく、運転すべき家電を回路に接続するように、運転すべき家電を現在運転中の家電とピークシフト運転させる。ユーザが運転すべき家電と現在運転中の家電を同時に運転させるニーズを満足させるだけでなく、回路の負荷を超えることもなく、電気使用の安全を保証する上で、ホームシステムの全体の運転効率を向上させ、ユーザ体験は大幅に向上する。
【0016】
更に、運転すべき家電と現在運転中の家電のそれぞれの電力曲線がピークシフト運転を満たさない場合には、全ての現在運転中の家電の優先度順位と運転すべき家電の優先度を取得して、ユーザが予想した運転順位に従って現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整し、これにより、運転すべき家電を回路に接続できるようにする。上記実施形態によれば、ユーザがより運転させたい家電を正常な運転状態にすることができ、ユーザが運転させたい現在運転中の家電の運転状態が、運転すべき家電が運転キューに入ることで影響を受けることを避け、ユーザのニーズ意思を条件に運転可能な家電の数を最大限に保証することができる。
【0017】
更に、運転すべき家電の優先度を取得した後、運転すべき家電と現在運転中の全ての家電の優先度とを比較するように、運転すべき家電の現在運転中の全ての家電の優先度順位における位置に従って、一部又は全部の現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整し、これにより、現在運転中の家電の中で運転状態を調整可能な家電を決定し、最後に運転キューにある家電は、ユーザがより運転したい家電であるようにする。
【0018】
好ましくは、優先度順位に従って家電の運転状態を選択的に調整する場合には、現在電力残量と運転すべき家電の最大電力との比較結果により、運転すべき家電の運転を選択的に許可することで、運転すべき家電が運転キューに入っても回路の使用制限の総負荷量を超えないことを保証し、電力使用の安全性を保証する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の制御方法の主なステップフローチャートである。
図2】運転すべき家電と現在運転中の家電がピークシフト運転する第1の場合の電力グラフである。
図3】運転すべき家電と現在運転中の家電がピークシフト運転する第2の場合の電力グラフである。
図4】本発明の制御方法の好ましい実施形態の詳細なステップフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではないことを、当業者は理解するであろう。
【0021】
なお、本発明の説明においては、本願には特定の順序で本発明の制御方法の各ステップを説明したが、これらの順序は限定的なものではなく、本発明の基本原理から逸脱することなく、当業者であれば、異なる順序で上記ステップを実行することができる。
【0022】
背景技術で指摘した従来のホームシステムは同じ時間帯に複数の家電を運転することを満たすことが困難であることに対し、本発明はホームシステムの制御方法を提供し、電気の安全使用の前提で同じ時間帯に運転状態にある家電の数量を最大限に保証し、ユーザが同時に複数の家電を使用するニーズを満たす。
【0023】
図1に示すように、本発明のホームシステムの制御方法は、
【0024】
運転すべき家電の電力曲線を取得するステップS1と、
【0025】
全ての現在運転中の家電の電力曲線を取得するステップS2と、
【0026】
運転すべき家電の電力曲線と、少なくとも1つの現在運転中の家電の電力曲線とが、ピークシフト運転の条件を満たす場合、運転すべき家電は、現在運転中の家電とピークシフト運転させるステップS3とを含む。
【0027】
上記ステップにおいて、運転すべき家電又は現在運転中の家電の「電力曲線」とは、具体的に、運転すべき家電/現在運転中の家電が間もなく実行し又は実行している全運転プログラムにおいて、この運転プログラムは複数段階の運転モードを含み、運転すべき家電/現在運転中の家電が異なる段階の運転モードにあるとき、その家電のリアルタイム電力が異なり、全ての段階の異なる運転モードのリアルタイム電力で形成される曲線は上記の電力曲線である。例えば、家電が衣類処理装置である場合、当該設備の全体運転プログラムは洗濯モード-脱水モード-すすぎモード-脱水モード-乾燥モードを含み、各モードに対応するリアルタイム電力はP-P-P-P-Pであり、ここでは、P-P-P-P-Pうちの少なくとも一部の電力の大きさは異なる。この場合、全運転過程におけるリアルタイム電力は、変動する電力曲線を形成することができる。
【0028】
運転すべき家電と全ての現在運転中の家電の電力曲線を取得した場合、運転すべき家電と現在運転中の家電がピークシフト運転の条件を満たすか否かを判断する具体的な方法は、運転すべき家電の電力曲線と現在運転中の家電の電力曲線に変動がある場合、すなわち、2つの電力曲線がピーク、谷を有する場合に、2つの電力曲線のピーク(すなわち高電力セグメント)と谷(すなわち低電力セグメント)が「一方が高電力で運転(又は低電力で運転し)し、他方が低電力で運転(又は高電力で運転し)する」という交差条件を満たすか否かを判断し、ここでは、2つの電力曲線の全ての高電力セグメントは厳格に交差しなければならないということであり、すなわち、運転すべき家電と現在運転中の家電がある時点で同時に高電力モードで運転する状況の発生が不可であるが、運転すべき家電と現在運転中の家電がある時点で同時に低電力モードで運転する状況の発生が可能である。もちろん、前記ピークシフト運転の過程において、全ての現在運転中の家電と運転すべき家電の総電力は常に回路が規定する総定電力を超えず、前記ピークシフト運転の基本前提は、運転すべき家電を回路に接続してから、全運転過程において回路の過負荷を常に発生しないことである。
【0029】
以下では、運転すべき家電と現在運転中の家電とを組み合わせて、上述したピークシフト運転の条件を説明する。
【0030】
図2に示すように、運転すべき家電と現在運転中の家電の全運転過程は全て2つの運転モードを含み、かつ2つのモードでの電力は大きさが異なる。ここでは、現在運転中の家電は第1段階でのモードが低電力運転モードでかつ時間がT1であり、第2段階でのモードが高電力運転モードでかつ時間がT2であり、運転すべき家電は第1段階でのモードが高電力運転モードでかつ時間がt1であり、第2段階でのモードが低電力運転モードでかつ時間がt2である。現在運転中の家電がΔt運転した後、現在運転中の家電と同時に運転するように、運転すべき家電が回路に接続されることを意図する。
【0031】
この場合、運転すべき家電と現在運転中の家電とをピークシフト運転させたい場合には、運転すべき家電の高電力セグメント(すなわち、t1セグメント)と現在運転中の家電の高電力セグメント(すなわち、T2セグメント)とが、厳格にずれ、すなわち、現在運転中の家電が時間Δt運転した後に運転すべき家電を回路に接続したい場合、運転すべき家電のt1セグメントの時間が、現在運転中の家電のT1セグメントの残り時間(すなわち、T1-Δt)を超えてはいけない。もちろん、現在運転中の家電と現在運転中の家電が同時に低電力モードで運転するか、又は現在運転中の家電は運転プログラムを終了し、残りの運転すべき家電のみが低電力モードで運転する場合に回路の過負荷状況を引き起こさないので、実際には、運転すべき家電の低電力セグメント(すなわち、t2セグメント)の時間は、現在家電のT2セグメントの時間より長くしてもよい。運転すべき家電及び現在運転中の家電が厳格にピークシフト運転する場合、t1セグメントの時間はT1-Δtに等しく、t2セグメントの時間はT2セグメントの時間に等しい。
【0032】
図3に示すように、現在運転中の家電と運転すべき家電の電力曲線が図2に示した電力曲線と逆の場合、すなわち現在運転中の家電の第1段階での運転モードが高電力運転状態で時間がT1であり、第2段階での運転モードが低電力運転状態で時間がT2であり、運転すべき家電の第1段階での運転モードが低電力運転状態で時間がt1であり、第2段階での運転モードが高電力運転状態で時間がt2である場合、現在運転中の家電が時間Δt運転した後、運転すべき家電を回路に接続して現在運転中の家電と同時に運転すれば、依然として運転すべき家電の高電力セグメント(すなわち、t2セグメント)と現在運転中の家電の高電力セグメント(すなわち、T1セグメント)とを厳格にずらす必要がある。
【0033】
この場合、現在運転中の家電が時間Δt運転した後に、運転すべき家電を回路に接続しようとする場合、運転すべき家電のt1セグメントの時間は、現在運転中の家電の残りの運転時間(すなわち、T1-Δt)以上でなければならない。第2段階では、運転すべき家電が高電力運転モードで運転し、現在運転中の家電が低電力運転モードで運転する時に、全て回路の負荷条件を満たすことができるので、運転すべき家電の終了時間が現在運転中の家電より後であっても、回路の過負荷状況を引き起こさないことは明らかである。
【0034】
当業者には理解されるように、上述の両方の状況はいずれも回路に一つの現在運転中の家電のみを接続し、現在運転中の家電及び運転すべき家電の電力曲線がそれぞれ2つの段階を含む状況に関連して説明しているが、これは単に本発明のピークシフト運転条件を説明するためのものであり、本発明の保護に対して何らの限定を構成するものではない。本発明の基本原理から逸脱することなく、回路の運転環境、各家電の電力曲線は、上記に限定されない。例えば、複数の(例えば2つの)現在運転中の家電の電力曲線の変動が類似しており、かつ当該複数の電力曲線が運転すべき家電の電力曲線とがピークシフト運転を満たす条件で、運転すべき家電は複数の現在運転中の家電とピークシフト運転し、すなわち運転すべき家電は高電力モードで運転すると、複数の現在運転中の家電は低電力モードで運転するようにしてもよい。運転すべき家電と現在運転中の家電の電力曲線がいずれも複数のピークと谷を含む場合、各セグメントのピーク谷の時間を比較して、運転すべき家電の各高電力セグメントと現在運転中の家電の各高電力セグメントが厳格にずれているかどうかを判断し、更に運転すべき家電の電力曲線と現在運転中の家電の電力曲線がピークシフト運転条件を満たすかどうかを判断する必要がある。
【0035】
以上のように、総回路が現在運転中の家電に接続されている場合、運転すべき家電が運転する必要があるプログラムの最大電力を総回路の現在回路環境に代入すると総回路過負荷が発生すると、運転すべき家電と現在運転中の家電がピークシフト運転できる場合、運転すべき家電の最大電力の段階が現在運転中の家電の低電力段階と重なることを意味するので、運転すべき家電が高電力で運転する場合、低電力で運転する現在運転中の家電は、電力残量(すなわち、総回路内の残りの負荷可能な量)が大きい回路環境にあることを可能にし、その結果、運転すべき家電は回路に接続して運転することを可能にするが、回路過負荷にはならない。
【0036】
好ましくは、本発明の制御方法は、
【0037】
運転すべき家電の電力曲線と任意の現在運転中の家電の電力曲線がいずれもピークシフト運転の条件を満たさない場合、全ての現在運転中の家電の優先度順位と運転すべき家電の優先度を取得するステップと、
【0038】
全ての現在運転中の家電の優先度順位と運転すべき家電の優先度に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップとを更に含む。
【0039】
上記ステップでは、現在運転中の家電の優先度順位及び運転すべき家電の運転優先度の設定方式は唯一ではない。例えば、全ての家電の運転優先度はユーザがあらかじめ設定しておいてもよく、例えば家電毎の運転優先度(又は複数の家電の優先度順位)を直接設定してホームシステムのクラウドサーバ又はコントロールセンターにアップロードするようにしてもよく、毎度家電が運転する前に運転優先度が付与されるようにしてもよい。
【0040】
好ましくは、本発明の家庭用システムは、複数の家電を回路に接続することを可能にする知能ソケットを更に備え、この知能ソケットは、複数の異なる優先度のソケットを有し、各ソケットは、1つの家電に接続してこの家電に電力を供給することができる。ソケットにより家電に電力を供給する場合、このソケットの優先度は、このソケットに挿入される家電の運転優先度である。各家電が接続するソケットの優先度が異なるため、家電ごとに具体的に対応するソケットの優先度に従って、複数の家電を、それが接続されるソケットの優先度に従って順位付けすることができ、すなわち、ソケットの優先度は、各ソケットに接続される現在運転中の家電の優先度を決定し、それにより、全ての現在運転中の家電が運転優先度順位を有するようにする。運転すべき家電の運転優先度は、それに電力を供給しようとするソケットの優先度である(この場合、同じ優先度のソケットが存在する場合を考慮しない)。
【0041】
更に、優先度順位と各現在運転中の家電との一対一の対応関係は可変である。ユーザは、ソケットとその優先度との対応関係を調整することにより、上述した優先度順位を調整することができる。例えば、ユーザは、家電が接続されるソケットの位置を変換することにより、上記優先度順位を調整してもよく、あるいは、ユーザは、各ソケットの優先度を直接変更することにより、優先度順位を変換してもよい。例えば、優先度の高いソケットを優先度の高いソケットに設定し、優先度の低いソケットを中優先度のスーパーボタンに設定し、中優先度の低いソケットを優先度の低いソケットに設定し、上記優先度順位の調整方式は、装置/プログラムにより設定、調整されてもよいし、人手により設定、調整されてもよい。
【0042】
より好ましくは、上記「全ての現在運転中の家電の優先度順位と、運転すべき家電の優先度とに基づいて、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、具体的には、
【0043】
運転すべき家電の優先度の全ての現在運転中の家電の優先度順位における位置を決定するステップと、
【0044】
運転すべき家電の全ての現在運転中の家電の優先度順位における優先度順位の位置に従って、現在運転中の家電の実行状態を選択的に調整するステップとを含む。
【0045】
運転すべき家電の優先度を全ての現在運転中の家電の優先度順位における各優先度と比較することにより、運転すべき家電の優先度と残りの現在運転中の家電の優先度との高低関係を得ることができ、これにより、運転すべき家電と全ての現在運転中の家電の優先度の高低順位に基づいて、どの現在運転中の家電の運転状態が適切に調整されるかを決定する。これにより、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整することで、総回路の回路環境を変更し、可能な限り運転すべき家電に接続する。
【0046】
一つの可能な実施態様では、「運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
【0047】
運転すべき家電の優先度が最も高いレベルである場合に、現在運転中の家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含む。
【0048】
上記ステップでは、全ての現在運転中の家電の優先度が運転すべき家電より低いため、全ての現在運転中の家電が調整可能な対象となる。「優先度順位に従って現在運転中の家電の運転状態を調整する」ことは、具体的には、現在運転中の家電の運転状態を調整する時に、優先度の低い現在運転中の家電を優先的に調整し、優先度の低い現在運転中の家電を調整した後、回路環境がまだ、運転すべき家電の接続要求を満たさない場合に、優先度の最も高い現在運転中の家電が調整されるまで、優先度の低い現在運転中の家電を引き続き調整する。一例として、現在運転中の家電を調整する方式は、「現在運転中の家電を占用電力の小さい低モードで運転させる」、「現在運転中の家電に一時的にプログラムの実行を停止させる」、「現在運転中の家電にプログラムの実行を終了させて待機状態にする」、「現在運転中の家電をシャットダウン/ウェイクアップ状態にする」の少なくとも1つを含む。調整方式が複数種である場合、複数の調整方式の実行順序は、ユーザの使用習慣、使用ニーズ等に従って設定することができる。例えば、低電力モードへ変換>運転の一時停止>待機>シャットダウン/ウェイクアップの実行順序である。もちろん、具体的に採用される調整方式も上記4種類に限定されるものではなく、ユーザの使用ニーズを満たす前提で総回路の電力占用量を低減できるものであればよい。
【0049】
更に、本発明の制御方法は、「優先度順位に従って現在運転中の家電の運転状態を調整する」ステップと同時に、又はその後に、
【0050】
現在電力残量を取得するステップと、
【0051】
運転すべき家電の最大電力を取得するステップと、
【0052】
現在電力残量を最大電力と比較するステップと、
【0053】
現在電力残量が最大電力より大きい場合、運転すべき家電を運転させるステップとを含む。
【0054】
ここでは、上記「現在電力残量」とは、現在運転中の家電の運転状態が調整された後の総回路における電力残量(現在運転中の家電の運転状態が調整された後の総回路が耐え得る残負荷量に相当する)をいう。具体的には、最も優先度の低い家電の運転状態が調整されると、そのときの総回路における電力残量を取得し、上述したステップにより、運転すべき家電を回路に接続できるか否かを判断することができる。できれば、運転すべき家電を回路に接続して運転を開示し、そうでなければ、優先度の二番目低い家電を調整して、上記の判断過程を繰り返す。もちろん、本実施例では、毎回、現在運転中の家電を1つだけ調整する場合について説明したが、実際には、毎回調整される現在運転中の家電の数は限定されるものではない。例えば、優先度が最も低く、優先度が二番目低い現在運転中の家電を同時に調整し、接続条件が満たされない場合には、優先度が中程度の、優先度がより高い現在運転中の家電を調整するようにしてもよい。
【0055】
別の可能な実施態様では、上記「運転すべき家電の優先度の優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
【0056】
運転すべき家電の優先度が中間レベルである場合に、運転すべき家電の優先度より低い現在運転中の家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含む。
【0057】
上記ステップでは、全ての現在運転中の家電のうち、一部の家電の優先度が運転すべき家電より高く、他の一部の家電の優先度が運転すべき家電より低いため、この場合、運転状態調整可能な対象は、運転すべき家電より優先度が低い現在運転中の家電である。
【0058】
同様に、本発明の制御方法は、「優先度順位に従って運転すべき家電より優先度が低い現在運転中の家電の運転状態を調整する」ステップと同時に又はその後に、
【0059】
現在電力残量を取得するステップと、
【0060】
運転すべき家電の最大電力を取得するステップと、
【0061】
現在電力残量を最大電力と比較するステップと、
【0062】
現在電力残量が最大電力より大きい場合、運転すべき家電を運転させるステップとを更に含む。
【0063】
なお、上述した判断過程については、先に説明したので、ここでは説明を省略する。
【0064】
別の可能な実施態様では、上記「運転すべき家電の優先度の優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
【0065】
運転すべき家電の優先度が最も低いレベルである場合には、全ての現在運転中の家電の運転状態を調整しないステップを含む。
【0066】
上記ステップでは、全ての現在運転中の家電の優先度が、いずれも運転すべき家電より高いため、この場合、全ての現在運転中の家電のうち、運転状態が調整可能な対象は存在しない。
【0067】
好ましくは、本発明の制御方法は、「全ての現在運転中の家電の運転状態を調整しない」ステップと同時に又はその後に、
【0068】
運転すべき家電が低電力モードで運転する必要があるかどうかを判断するステップと、
【0069】
運転すべき家電が低電力モードで運転する必要がある場合、運転すべき家電を低電力モードで運転させるステップと、
【0070】
運転すべき家電が低電力モードで運転する必要がない場合、運転すべき家電の運転を禁止するステップとを含む。
【0071】
すなわち、全ての現在運転中の家電の運転状態を調整できない場合、運転すべき家電を占用電力の少ない運転モードで総回路に接続できるように、ユーザの使用要件を満たすことを前提に運転すべき家電の運転すべき状態を変更することができる。もちろん、運転すべき家電が1つの運転モードしか有していないか、あるいは、運転すべきモードが占用する電力より低い運転モードを有していない場合には、上記ステップを実行せず、全ての現在家電の運転状態が調整不能である場合には、直接運転すべき家電の運転を禁止する。
【0072】
更に、「運転すべき家電を低電力モードで運転させる」ステップは、
【0073】
現在電力残量を取得するステップと、
【0074】
運転すべき家電の最小電力を取得するステップと、
【0075】
現在電力残量を最小電力と比較するステップと、
【0076】
現在電力残量が最小電力より大きい場合、運転すべき家電を低電力モードで運転させるステップとを含む。
【0077】
上記の過程において、「現在電力残量」とは、全ての現在運転中の家電の運転状態がいずれも調整されない時の総回路における電力残量を意味する。「最小電力」とは、低電力モードでの運転すべき家電の総回路に占める最大電力を意味する。現在電力残量が上記の最小電力より大きい場合、総回路内の残りの電力は、運転すべき家電の接続を可能にすることができ、そのため、その場合、運転すべき家電を回路に接続させ、低電力モードで運転させることができる。
【0078】
上述した3つの実施形態は、1類の優先度位置に関連してそれぞれ説明されているので、実際に適用される場合、本発明の制御方法は、上述した3つの実施形態のうちの少なくとも1つの運転過程を含むことができる。好ましくは、本発明の制御方法は、運転すべき家電の複数の可能な接続位置について、運転すべき家電を回路に接続可能であるかどうかを正確に判定するために、上述の3つの状況における運転ステップを同時に含む。
【0079】
図4に示すように、本発明の制御方法の好ましい実施形態の詳細なステップは以下のステップを含む。
【0080】
ステップS1001、運転すべき家電の電力曲線を取得する。
【0081】
ステップS1002、全ての現在運転中の家電の電力曲線を取得する。
【0082】
ステップS1003、運転すべき家電の電力曲線と、少なくとも1つの現在運転中の家電の電力曲線とが、ピークシフト運転の条件を満たすかどうかを判断する。
【0083】
運転すべき家電の電力曲線と、少なくとも1つの現在運転中の家電の電力曲線とが、ピークシフト運転の条件を満たす場合、ステップS1004を実行し、そうでなければステップS1005を実行する。
【0084】
ステップS1004、運転すべき家電と現在運転中の家電とをピークシフト運転させる。
【0085】
ステップS1005、全ての現在運転中の家電の優先度順位と運転すべき家電の優先度を取得する。
【0086】
ステップS1006、運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置を確定する。
【0087】
運転すべき家電の優先度が最高レベルである場合、ステップS1007を実行し、運転すべき家電の優先度が中間レベルである場合、ステップS1012を実行し、運転すべき家電の優先度が最低レベルである場合、ステップS1017を実行する。
【0088】
運転すべき家電の優先度が最高レベルである場合、
【0089】
ステップS1007、優先度順位に従って現在運転状態を調整してステップS1008を実行する。
【0090】
ステップS1008、調整済みの総回路の現在電力残量Δpを取得する。
【0091】
ステップS1009、運転すべき家電の最大電力pmaxを取得する。
【0092】
ステップS1010、現在電力残量Δpが最大電力pmaxより大きいか否かを判断し、現在電力残量Δpが最大電力pmaxより大きい場合、ステップS1011を実行し、そうでない場合、ステップS1007に戻る。
【0093】
ステップS1011、運転すべき家電を運転させる。
【0094】
運転すべき家電の優先度が中間レベルである場合、
【0095】
ステップS1012、前記優先度順位に従って運転すべき家電の優先度より低い現在運転中の家電の運転状態を調整し、ステップS1013を実行する。
【0096】
ステップS1013、調整済みの総回路の現在電力残量Δpを取得する。
【0097】
ステップS1014、運転すべき家電の最大電力pmaxを取得する。
【0098】
ステップS1015、現在電力残量Δpが最大電力pmaxより大きいかどうかを判断する。
【0099】
現在電力残量Δpが最大電力pmaxより大きい場合、ステップS1016を実行し、そうでない場合、ステップS1012に戻る。
【0100】
ステップS1016、運転すべき家電を運転させる。
【0101】
運転すべき家電の優先度が最低レベルである場合、
【0102】
ステップS1017、全ての現在運転中の家電の運転状態を調整せず、ステップS1018を実行する。
【0103】
ステップS1018、運転すべき家電が低電力モードで運転する必要があるかどうかを判断し、
【0104】
運転すべき家電が低電力モードで運転する必要がある場合、ステップS1019を実行し、そうでなければ、ステップS1023を実行する。
【0105】
ステップS1019、調整されていない総回路の現在電力残量Δpを取得する。
【0106】
ステップS1020、運転すべき家電の最小電力pminを取得する。
【0107】
ステップS1021、現在電力残量Δpが最小電力pminより大きいか否かを判断し、現在電力残量Δpが最小電力pminより大きい場合、ステップS1022を実行し、そうでない場合、ステップS1023を実行する。
【0108】
ステップS1022、運転すべき家電を低電力モードで運転させる。
【0109】
ステップS1023、運転すべき家電の運転を禁止する。
【0110】
以上のように、本発明の制御方法は、全ての現在運転中の家電の運転状態に影響を与えることなく、運転すべき家電を回路に接続することができる。ユーザが運転すべき家電と現在運転中の家電を同時に運転させるニーズを満足させるだけでなく、回路の負荷を超えることもなく、電気使用の安全を保証する上でホームシステムの全体の運転効率を向上させ、ユーザ体験は大幅に向上する。
【0111】
以上、図面に示す好ましい実施形態に関連して本発明の技術的解決策を説明したが、当業者であれば、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは明らかである。本発明の原理から逸脱することなく、当業者は、関連する技術的特徴を同等に変更又は置換することができ、これらの変更又は置換後の技術的解決策は、本発明の保護範囲内に含まれるものである。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2021-08-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3
【国際調査報告】