(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-06
(54)【発明の名称】封止されたパッケージを生成するパッケージ化装置及び方法
(51)【国際特許分類】
B65B 55/04 20060101AFI20220330BHJP
B65B 55/08 20060101ALI20220330BHJP
A61L 2/08 20060101ALI20220330BHJP
【FI】
B65B55/04 N
B65B55/08 B
B65B55/04 B
B65B55/04 K
A61L2/08 108
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021549239
(86)(22)【出願日】2020-01-30
(85)【翻訳文提出日】2021-10-15
(86)【国際出願番号】 EP2020052207
(87)【国際公開番号】W WO2020169313
(87)【国際公開日】2020-08-27
(32)【優先日】2019-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】フィリッポ・フェラリーニ
(72)【発明者】
【氏名】アラシュ・サエイディハギ
(72)【発明者】
【氏名】ゲルト・リンドストレム
【テーマコード(参考)】
4C058
【Fターム(参考)】
4C058AA25
4C058BB06
4C058CC01
4C058KK03
(57)【要約】
パッケージ化材料のウェブ(4)から、注入可能な製品の封止されたパッケージ(2)を生成するパッケージ化装置(1)について記述されており、パッケージ化装置(1)は、内側環境(6)を有し、その内部において、使用の際に、パッケージ化材料のウェブ(4)がチューブ(3)に形成される、隔離チャンバ(5)と、内側環境(6)と流体連通しているコンダクト組立体(15)であって、内側環境(6)と共にパッケージ化装置(1)のフロー回路の少なくとも一部分を定義及び/又は形成している、コンダクト組立体(15)と、フロー回路内に窒素を注入し及び/又は導くように構成された窒素分配ユニット(16)と、内側環境(6)からコンダクト組立体(15)の少なくとも一部分を通じて内側環境(6)内に戻るように、フロー回路内のフロー経路(Q)に沿ってガスのフローを生成するように構成された、フロー制御装置(18)と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージ化材料のウェブ(4)から、注入可能な製品の封止されたパッケージ(2)を生成するパッケージ化装置(1)であって、
- 内側環境(6)を有し、及び、その内部において、使用の際に、前記パッケージ化材料のウェブ(4)がチューブ(3)に形成される、隔離チャンバ(5)と、
- 前記内側環境(6)と流体連通しているコンダクト組立体(15)であって、前記内側環境(6)と共に、前記パッケージ化装置(1)のフロー回路の少なくとも一部分を定義及び/又は形成する、コンダクト組立体(15)と、
- 窒素を前記フロー回路内に注入し及び/又は導くように構成された、窒素分配ユニット(16)と、
- 前記内側環境(6)から、前記コンダクト組立体(15)の少なくとも一部分を通じて前記内側環境(6)内に戻るように、前記フロー回路内のフロー経路(Q)に沿ってガスのフローを生成するように構成された、フロー制御装置(18)と、
を有する、パッケージ化装置。
【請求項2】
前記コンダクト組立体(15)に接続された、及び、前記フロー回路から、前記フロー経路(Q)に沿って流れる前記ガスの一部分の排出及び/又は放出を制御するように構成された、制御弁(19)を更に有する、請求項1に記載のパッケージ化装置。
【請求項3】
前記制御弁(19)は、使用の際に、前記窒素分配ユニット(16)が前記窒素を前記フロー経路(Q)に沿って前記フロー回路内に注入し及び/又は導いている注入ステーション(17)の上流に位置決めされている、請求項2に記載のパッケージ化装置。
【請求項4】
前記パッケージ化材料のウェブ(4)の少なくとも1つの面を殺菌する、及び、内側空間(11)を有する殺菌チャンバ(10)を有する、殺菌装置(8)を更に有し、前記内側空間(11)は、前記内側環境(6)と流体連通しており、
前記コンダクト組立体(15)は、前記内側環境(6)及び前記内側空間(11)と流体連通しており、及び、前記コンダクト組立体(15)は、前記内側環境(6)及び前記内側空間(11)と共に、前記フロー回路を定義及び/又は形成しており、
前記フロー制御装置(18)は、前記コンダクト組立体(15)の少なくとも一部分を通じて、前記内側環境(6)から前記内側空間(11)に、及び、前記内側空間(11)から前記内側環境(6)に、前記フロー回路内の前記フロー経路(Q)に沿って前記ガスのフローを生成するよう構成されている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパッケージ化装置(1)。
【請求項5】
前記ガス中の前記窒素及び/又は酸素含有量の関数として、前記フロー回路からの前記ガスの排出及び/又は放出をそれぞれ許容又は妨害するべく、前記制御弁(19)を選択的に開閉するように、前記制御弁(19)を制御するべく構成された制御装置を更に有する、請求項4に記載のパッケージ化装置。
【請求項6】
前記隔離チャンバ(5)は、使用の際に、前記パッケージ化材料のウェブ(4)が、前記隔離チャンバ(5)内に進入することを許容するように構成された入口開口部(31)を有し、
前記殺菌チャンバ(10)は、使用の際に、前記パッケージ化材料のウェブ(4)が前記殺菌チャンバ(10)から離脱することを許容するように構成された出口通路(35)を有し、
前記入口開口部(31)及び前記出口通路(35)は、互いに隣接している、
請求項4又は5に記載のパッケージ化装置。
【請求項7】
前記殺菌装置(8)は、前記殺菌チャンバ(10)内において位置決めされた、及び、殺菌照射を手段として前記パッケージ化材料のウェブ(4)の少なくとも1つの面を殺菌するように構成された、照射装置(33)を有する、請求項4乃至6のいずれか1項に記載のパッケージ化装置。
【請求項8】
前記内側環境(6)内に導入及び/又は挿入された前記ガスを殺菌及び/又は純化するように構成されたガス殺菌組立体(58)を更に有し、
前記ガス殺菌組立体(58)は、前記コンダクト組立体(15)内に統合されており、及び、前記フロー経路(Q)に沿って前記隔離チャンバ(5)及び/又は前記内側環境(6)の上流に配置されている、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のパッケージ化装置。
【請求項9】
前記ガス殺菌組立体(58)は、少なくともメイン殺菌部分(59)、及び、前記フロー経路(Q)に沿って前記メイン殺菌部分(59)の上流に配置された事前殺菌部分(60)を有する、請求項8に記載のパッケージ化装置。
【請求項10】
前記フロー経路(Q)に沿って流れる前記ガスを加熱するように構成された加熱ユニット(61)を更に有し、
前記加熱ユニット(61)は、前記メイン殺菌部分(59)と前記事前殺菌部分(60)の間において介在している、請求項9に記載のパッケージ化装置。
【請求項11】
- 前記隔離チャンバ(5)内において少なくとも部分的に配置された、及び、前記パッケージ化材料のウェブ(4)からチューブ(3)を形成するように適合された、チューブ形成装置と、
- 前記隔離チャンバ(5)内において少なくとも部分的に配置された、及び、前記チューブ形成装置によって形成された前記チューブ(3)を長手方向において封止するように適合された、封止装置と、
- 前記注入可能な製品により前記チューブ(3)を充填する、充填装置(25)と、
- 前記パッケージ(2)を形成するべく、前記チューブ(3)を形成するように、及び、横断方向において封止するように適合された、パッケージ形成ユニット(26)と、
- 前記パッケージ材料のウェブ(4)をウェブ前進経路に沿って前記チューブ形成装置まで前進させる、及び、前記チューブ(3)をチューブ前進経路に沿って前記パッケージ形成ユニット(26)まで前進させる、搬送装置と、
を更に有する、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のパッケージ化装置。
【請求項12】
パッケージ化装置(1)内において、注入可能な製品の封止されたパッケージ(2)を生成する方法であって、前記パッケージ化装置(1)は、少なくとも、
- 内側環境(6)を有し、その内部において、パッケージ化材料のウェブ(4)が形成されるか、又は、チューブ(3)に形成されうる、隔離チャンバ(5)と、
- 前記内側環境(6)と流体連通しているコンダクト組立体(15)であって、前記内側環境(6)と共に、フロー経路の少なくとも一部分を定義及び/又は形成する、コンダクト組立体(15)と、
を有し、
前記方法は、少なくとも、
- 前記フロー回路内のフロー経路(Q)に沿って、及び、前記内側環境(6)から前記コンダクト組立体(15)の少なくとも一部分を通じて、及び、前記内側環境(6)内に戻るように、ガスのフローを制御するステップと、
- 窒素を前記フロー回路内に導入することにより、前記フロー回路内において流れる前記ガスの、及び/又は、前記内側環境(6)及び/又は前記内側空間(11)の、前記ガス含有量を制御するステップと、
を有する、方法。
【請求項13】
前記パッケージ化装置は、前記パッケージ化材料のウェブ(4)の少なくとも1つの面を殺菌する、及び、内側空間(11)を有する殺菌チャンバ(10)を有する、殺菌装置(8)を更に有し、前記内側空間(11)は、前記内側環境(6)と流体連通しており、
前記コンダクト組立体(15)は、前記内側環境(6)及び前記内側空間(11)と流体連通しており、及び、前記コンダクト組立体(15)は、前記内側環境(6)及び前記内側空間(6)と共に、前記フロー回路を定義及び/又は形成しており、
前記ガスのフローを制御するステップにおいて、前記ガスは、前記内側環境(6)から前記内側空間(11)内に、及び、前記内側空間(11)から前記コンダクト組立体(15)の少なくとも一部分を通じて前記内側環境(6)内に流れる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
- 前記内側空間(11)内において前記パッケージ化材料のウェブ(4)を殺菌するステップと、
- 前記内側環境(6)内において前記パッケージ化材料のウェブ(4)からチューブ(3)を形成するステップと、
を更に有し、
前記チューブ(3)を生成するステップ及び前記殺菌するステップは、前記内側環境(6)及び/又は前記内側空間(6)内に存在する前記ガスが、少なくとも90容積%の窒素含有量を有する場合に実行される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ガスのフローを制御するステップにおいて、フロー制御装置(18)が、前記内側空間(11)からガスを抽出するように、及び、前記内側空間(11)から抽出された前記ガスを前記注入された窒素と共に前記内側環境(6)内に導くように、前記内側空間(11)内において吸引力を生成する、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
制御弁(19)を通じて、前記フロー回路からガスを排出及び/又は放出するステップを更に有する、請求項12乃至15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記フロー経路(Q)に沿って流れる前記ガス中の前記窒素及び/又は酸素含有量を判定及び/又は計測するステップを更に有し、
前記排出及び/又は放出するステップは、前記判定及び/又は計測された窒素及び/又は酸素含有量の関数として実行される、請求項12乃至16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記コンダクト組立体(15)内において配置されたガス殺菌組立体(58)を手段として前記フロー経路(Q)に沿って流れる前記ガスを殺菌するステップを更に有する、請求項12乃至17のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注入可能な製品、具体的には注入可能な食物製品の封止されたパッケージを生成する、パッケージ化装置に関する。
【0002】
本発明はまた、注入可能な製品、具体的には注入可能な食物製品の封止されたパッケージを生成する方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
既知のように、フルーツジュース、UHT(Ultra-high-temperature treated)ミルク、ワイン、トマトソース、など、のような多くの液体の又は注入可能な食物製品は、殺菌されたパッケージ化材料から製造されたパッケージ内において販売されている。
【0004】
代表的な例は、テトラブリックアセプティック(登録商標)と呼称される、液体の又は注入可能な食物製品用の平行六面体形状のパッケージであり、これは、ラミネートされたストリップパッケージ化材料を封止し、及び折り曲げることにより、製造されている。パッケージ化材料は、例えば、ポリエチレンなどの熱封止プラスチック材料の層によって両面がカバーされた、例えば、紙などのベース層を有する、多層構造を有する。UHTミルクなどの長期保存製品用のアセプティックパッケージの場合には、パッケージ化材料はまた、熱封止プラスチック材料の層の上部に重畳された、及び、次いで、食物製品に最終的に接触するパッケージの内側面を形成する熱封止プラスチック材料の別の層によってカバーされた、例えば、アルミニウムフォイルなどの、酸素障壁材料の層(酸素障壁層)も有する。
【0005】
この種のパッケージは、通常、完全に自動的なパッケージ化装置上において製造されており、この装置は、パッケージ化材料のウェブを殺菌するべく、殺菌装置を通じて、マガジンユニットから隔離チャンバ(閉鎖された、及び殺菌された環境)にパッケージ材料のウェブを前進させており、隔離チャンバ内においては、殺菌済みのパッケージ化材料のウェブが維持され、及び前進している。隔離チャンバを通じたパッケージ化材料のウェブの前進の際に、パッケージ化材料のウェブは、長手方向封止部分を有するチューブを形成するべく、長手方向において折り曲げられ、及び封止されており、この成果物が、垂直方向の前進方向に沿って更に供給されている。
【0006】
形成動作を完了させるべく、チューブは、殺菌された又は殺菌処理された注入可能な製品、具体的には注入可能な食物製品によって充填され、横断方向において封止され、その後に、垂直方向の前進方向に沿った前進の際に、パッケージ化装置のパッケージ形成ユニット内において、等しく離隔した横断方向断面に沿って切断される。
【0007】
ピローパッケージは、パッケージ化装置内においてこのようにして得られるが、この場合に、それぞれのピローパッケージは、長手方向の封止帯、上部横断方向の封止帯、及び下部横断方向の封止帯を有する。
【0008】
近年、物理的照射、具体的には電磁照射、より具体的には電子ビーム照射の印加を手段としてパッケージ化材料のウェブを殺菌するように構成された殺菌装置が入手可能になっている。
【0009】
この種の通常の殺菌装置は、通常、互いに離隔した電子ビームエミッタのペアを有する照射装置を有する。
【0010】
このような殺菌装置の欠点は、制御された方式による除去及び分解が必要とされる反応生成物が形成される場合があり、この結果、このようなパッケージ化装置の設計の複雑さが増大している、という点において観察される。
【0011】
この種のパッケージ化装置は良好な結果を提供しているが、パッケージ化装置の設計を単純化することが望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従って、簡単な且つ低廉な方式により、上述の欠点のうちの少なくとも1つを克服するべく、パッケージ化装置を提供することが本発明の目的である。
【0013】
簡単な且つ低廉な方式により、上述の欠点のうちの少なくとも1つを克服する、封止されたパッケージを生成する方法を提供することが、本発明の更なる目的である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明によれば、個々の独立請求項に従ってパッケージ化装置及び方法が提供されている。
【0015】
パッケージ化装置及び方法の好適な実施形態は、個々の従属請求項において特許請求されている。
【0016】
以下の添付図面を参照し、例として、本発明の非限定的な実施形態について説明することとする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】わかりやすさを目的として各部分が除去された状態の、本発明によるパッケージ化装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
符号1は、パッケージ化材料のウェブ4のチューブ3から、低温殺菌されたミルク、フルーツジュース、ワイン、トマトソース、などのような注入可能な製品、具体的には注入可能な食物製品、より具体的には殺菌された又は殺菌処理された注入可能な食物製品の封止されたパッケージ2を生成するための、パッケージ化装置の全体を示している(本発明の理解のために必要とされる程度にのみ、部分的に示されている)。具体的には、使用の際に、チューブ3は、具体的には垂直方向の向きを有する長手方向軸に沿って延在している。
【0019】
パッケージ化材料のウェブ4は、多層構造(図示されていない)を有し、及び、少なくとも、例えば、紙又はカードボード層などの繊維性材料の層と、少なくとも互いの間において繊維性材料の層を挟持する、例えば、ポリエチレンなどの熱封止プラスチック材料の2つの層と、を有する。これらの熱封止プラスチック材料の2つの層のうちの1つは、注入可能な製品に最終的に接触する、パッケージ2の内側面を定義する。
【0020】
好ましくは、但し、必須ではないが、ウェブ4はまた、例えば、具体的には熱封止プラスチック材料の層のうちの1つと繊維性材料の層の間に配置された、アルミニウムフォイル又はエチレンビニルアルコール(EVOH)薄膜などの、ガス及び光障壁材料の層も有する。好ましくは、但し、必須ではないが、ウェブ4はまた、ガス及び光障壁材料の層と繊維性材料の層の間において介在する熱封止プラスチック材料の更なる層も有する。
【0021】
パッケージ化装置1によって得られる通常のパッケージ2は、長手方向封止部分と、横断方向封止帯のペア、具体的には、横断方向上部封止帯及び横断方向下部封止帯と、を有する。
【0022】
具体的に
図1を参照すれば、パッケージ化装置1は、ウェブの前進経路に沿った前進の際にウェブ4を殺菌するべく、ウェブ4からチューブ3を形成するべく、注入可能な製品によってチューブ3を充填するべく、及び、充填されたチューブ3から単一のパッケージ2を形成するべく、ウェブ前進経路に沿ってウェブ4を前進させるように構成されている。
【0023】
具体的に
図1を参照すれば、パッケージ化装置1は、少なくとも、
- (具体的には、殺菌ガスを収容する)内側環境6を有し、外側環境7から内側環境6を分離し、及びその内部において、使用の際に、ウェブ4がチューブ3に形成される、隔離チャンバ5と、
- 殺菌ステーションにおいて、少なくとも、ウェブ4の第1面を、また具体的には第2面を殺菌するための、及び、内側環境6と流体連通している内側空間11を有する、殺菌チャンバ10を有する殺菌装置8であって、具体的には、ウェブ4(即ち、少なくとも第1面、また具体的には第2面)が、使用の際に、殺菌チャンバ10及び/又は内側空間11内において殺菌される、殺菌装置と、
- 内側環境6と、また具体的には内側空間11と流体連通している、及び、少なくとも内側環境6と共に、また具体的には内側空間11と共に、パッケージ化装置1のフロー回路を定義及び/又は形成する、コンダクト組立体15と、
- 注入ステーション17において、フロー回路内に、具体的にはコンダクト組立体15内に、窒素を注入し及び/又は導くように構成された窒素分配ユニット16と、
- コンダクト組立体15の少なくとも一部分を通じて、内側環境6から、具体的には内側環境6から、内側空間11内に、及び、内側空間11からコンダクト組立体15の少なくとも一部分を通じて内側環境6内に戻るように、内側環境6内に、フロー経路Qに沿って、及び、フロー回路内において、ガスのフローを生成するように構成された、フロー制御装置18と、
を有する。
【0024】
好適な非限定的な実施形態によれば、パッケージ化装置1はまた、コンダクト組立体15に接続された、具体的には、その内部に統合された、及び、使用の際に、フロー回路からフロー経路Qに沿って流れるガスの一部分の排出及び/又は放出を制御するように構成された、制御弁19、具体的には三方弁を有する。
【0025】
好適な非限定的な実施形態によれば、パッケージ化装置1はまた、パッケージ化装置1の動作を少なくとも部分的に制御するように構成された、制御装置(図示されていない)を有する。
【0026】
好適な非限定的な実施形態によれば、パッケージ化装置1はまた、フロー経路Qに沿って、及び/又はフロー回路内において、流れるガス中の窒素含有量及び/又は酸素含有量を判定及び/又は計測するように構成された、ガスセンサ21を有する。
【0027】
好適な非限定的な実施形態によれば、フロー回路は、閉じたフロー回路である。具体的には、閉じたフロー回路は、フロー経路Qに沿って及び/又はフロー回路内において流れるガスの制御されていない損失が制限されるように、構成及び/又は構築されている。
【0028】
非限定的な実施形態によれば、制御された方式により、(閉じた)フロー回路からガスを抽出することが可能でありうる。
【0029】
好適な非限定的な実施形態によれば、パッケージ化装置1はまた、
- 長手方向軸に沿って延在する、具体的には垂直方向の向きを有する、及び、具体的にはチューブ形成ステーション23において、少なくとも部分的に、好ましくは完全に、隔離チャンバ5、具体的には内側環境6内において配置され、及び、使用の際に前進する(及び殺菌された)ウェブ4からチューブ3を形成するように適合された、チューブ形成装置(明確に図示されてはいない)、及び/又は、
- 隔離チャンバ5内において少なくとも部分的に配置された、及び、チューブ3の長手方向の封止された継ぎ目部分を形成するように、チューブ形成装置によって形成されたチューブ3を長手方向において封止するように適合された、封止装置(図示されていない)、及び/又は、
- 注入可能な製品、具体的には、注入可能な食物製品によってチューブ3を充填するための充填装置25、及び/又は、
- パッケージ2を形成するべく、チューブ3、具体的には、使用の際に、前進するチューブ3を少なくとも形成し、及び、横断方向において封止するように適合されたパッケージ形成ユニット26、及び/又は、
- ウェブ4をウェブ前進経路に沿ってチューブ形成ステーション23まで前進させるように、及び、チューブ3をチューブ前進経路に沿ってパッケージ形成ユニット26に向かって及び少なくともこれを通じて前進させるように、構成された搬送装置、
を有する。
【0030】
具体的には、パッケージ形成ユニット26は、チューブ前進経路に沿って、隔離チャンバ5及びチューブ形成装置の下流において配置されている。
【0031】
好適な非限定的な実施形態によれば、搬送装置は、チューブ前進経路に沿ったものなどの既知の方式により、具体的にはチューブ形成ステーション23から、パッケージ形成ユニット26に向かって、及び、少なくとも部分的にこれを通じて、チューブ3及びチューブ3の任意の中間生成物を前進させるように適合されている。具体的には、チューブ3の中間生成物とは、チューブ構造を得る前の、及び、チューブ形成装置によるウェブ4の折り曲げが始まった後の、ウェブ4の任意の構成を意味している。換言すれば、チューブ3の中間生成物は、具体的には、チューブ3を得るように、互いにウェブ4の反対側の横方向エッジをオーバーラップさせることによるウェブ4の漸進的な折り曲げの結果である。
【0032】
具体的に
図1を参照すれば、隔離チャンバ5は、使用の際に、(殺菌された)ウェブ4が、隔離チャンバ5内に、具体的には内側環境6内に進入することを許容するように構成された、入口開口部31と、使用の際に、隔離チャンバ5からの、具体的には内側環境6からの、チューブ3の離脱を許容するように構成された、出口開口部32と、を有する。
【0033】
具体的に
図1を参照すれば、殺菌装置8は、
- 殺菌ステーションのエリア内において、具体的にはこのステーションにおいて、及び、殺菌チャンバ10内において、より具体的には内側空間11内において配置された、及び、使用の際に、ウェブ4がウェブ前進経路の殺菌部分に沿って前進している間に、殺菌照射、具体的には、電磁放射、より具体的には電子ビーム照射を、少なくとも第1面上に、好ましくはまた第2面上に、導くことにより、ウェブ4の少なくとも第1面、好ましくはまた第2面を殺菌するように構成された、照射装置33、
を更に有する。
【0034】
好適な非限定的な実施形態によれば、殺菌チャンバ10は、ウェブ前進経路に沿って、隔離チャンバ5の上流に配置される。具体的には、使用の際に、ウェブ4は、内側空間11から内側環境6内に前進する(即ち、内側環境6は、その殺菌の後に、ウェブ4を受け取る)。
【0035】
好適な非限定的な実施形態によれば、殺菌チャンバ10は、殺菌チャンバ10内への、具体的には内側空間11内への、及び、これからのウェブ4の進入及び離脱をそれぞれ許容するように構成された、入口通路34及び出口通路35を有する。
【0036】
好適な非限定的な実施形態によれば、隔離チャンバ5及び殺菌チャンバ10は、互いに、具体的には入口開口部31及び出口通路35が互いに隣接するように、接続される。換言すれば、使用の際に、(殺菌された)ウェブ4は殺菌チャンバ10から離脱し、及び、隔離チャンバ5内に直接的に進入する。
【0037】
具体的に
図1を参照すれば、チューブ形成装置は、具体的には、隔離チャンバ5内において、より具体的には内側環境6内において配置された、及び、具体的には長手方向継ぎ目部分を形成するべく、互いにウェブ4のエッジをオーバーラップさせることにより相互の協働状態においてウェブ4をチューブ3に漸進的に折り曲げるように適合された、少なくとも、第1形成リング組立体及び第2形成リング組立体を有する。
【0038】
より具体的には、第1形成リング組立体及び第2形成リング組立体は、互いに離隔しており、及び、互いに平行である。
【0039】
更には、第1形成リング組立体及び第2形成リング組立体は、互いに同軸状態において配置されており、及び、チューブ形成装置の長手方向軸を定義している。
【0040】
好適な非限定的な実施形態によれば、封止装置は、隔離チャンバ5内に、具体的には、内側環境6内に、配置された、及び、チューブ3、具体的には継ぎ目部分を長手方向において封止するべく、熱エネルギーをチューブ3に、具体的には継ぎ目部分に伝達するように適合(構成)された、封止ヘッドを有する。封止ヘッドは、任意のタイプであってよい。具体的には、封止ヘッドは、誘導加熱を手段として、及び/又は、加熱されたガスのストリームにより、及び/又は、超音波を手段として、及び/又は、レーザー加熱により、及び/又は、任意のその他の手段により、動作する種類であってよい。
【0041】
好ましくは、但し、必須ではないが、封止装置はまた、継ぎ目部分に沿ったチューブ3の長手方向の封止を保証するように、チューブ3に、具体的には継ぎ目部分に機械的な力を作用させるように適合された押圧組立体を有する。具体的には、押圧組立体は、少なくとも、その反対側から継ぎ目部分に機械的な力を作用させるように適合された相互作用要素(図示されていない)及び逆相互作用要素(図示されていない)を有する。
【0042】
好ましくは、但し、必須ではないが、封止ヘッドは、第1形成リング組立体と第2形成リング組立体の間に配置される。
【0043】
具体的に
図1を参照すれば、充填装置25は、注入可能な製品の供給源(図示されていない)と流体連通している、及び、使用の際に、注入可能な製品をチューブ3内に導くように適合(構成)された、充填パイプ39を有する。
【0044】
好ましくは、但し、必須ではないが、充填パイプ39は、使用の際に、注入可能な製品をチューブ3内に供給するべく、少なくとも部分的にチューブ3内において配置される。
【0045】
好適な非限定的な実施形態によれば、
図1に示されているように、パッケージ形成ユニット26は、少なくとも1つの個々の動作組立体40及び少なくとも1つの逆動作組立体41の複数のペア(本発明の理解に必要とされる程度にのみ、部分的に示されている)と、
- 具体的には、個々の搬送経路に沿ってペアの個々の動作組立体40及び個々の逆動作組立体41を前進させるように適合された搬送装置(図示されていないが、既知である)と、
を有する。
【0046】
更に詳しくは、それぞれの動作組立体40は、使用の際に、チューブ3から個々のパッケージ2を形成するべく、個々のペアの個々の逆動作組立体41と協働するように構成されている。具体的には、それぞれの動作組立体40及び個々の逆動作組立体41は、パッケージ2を形成するべく、チューブ3を形成するように、横断方向において封止するように、及び、好ましくは、但し、必須ではないが、また横断方向において切断するように構成されている。
【0047】
具体的に
図1及び
図2を参照すれば、コンダクト組立体15は、使用の際に、フロー回路内において、具体的には、コンダクト組立体15内において、流れるガスを隔離チャンバ5内に、具体的には、内側環境6内に、導入及び/又は注入するように構成された少なくとも1つのメイン注入部分45を有する。
【0048】
図示の非限定的な実施形態によれば、注入部分45は、内側環境6内において延在する。
【0049】
或いは、注入部分45は、内側環境6内において延在することなしに、隔離チャンバ5に接続することもできよう。
【0050】
非限定的な実施形態によれば、コンダクト組立体15はまた、少なくとも、使用の際に、フロー回路内において、具体的にはコンダクト組立体15内において流れるガスを、隔離チャンバ5と殺菌チャンバ10の間のインターフェイスエリア内に導入及び/又は注入するように構成された、補助注入部分46も有する。
【0051】
非限定的な実施形態によれば、コンダクト組立体15はまた、メイン注入部分45を通じたガスの流出を選択的に制御するように構成された少なくとも第1弁47と、具体的には、更に、補助注入部分46を通じたガスの流出を制御するように構成された少なくとも第2弁48と、を有する。
【0052】
好適な非限定的な実施形態によれば、コンダクト組立体15は、使用の際に、内側空間11からコンダクト組立体15内に流れるガスを受け入れるように構成された入口部分49を有する。具体的には、入口部分49は、殺菌チャンバ10に接続されている。
【0053】
好適な非限定的な実施形態によれば、コンダクト組立体15はまた、入口部分49及びメイン注入部分45及び/又は補助注入部分46に接続されたメインコンダクト部分50も有する。具体的には、メインコンダクト部分50は、メイン注入部分45及び/又は補助注入部分46を入口部分49と流体連通している。
【0054】
具体的に
図1を参照すれば、窒素分配ユニット16は、少なくとも、具体的には空気から、窒素を生成するように構成された窒素生成器51を有する。好ましくは、但し、必須ではないが、窒素分配ユニット16はまた、窒素生成器51によって生成された窒素を保存及び/又は一時保存するように構成された窒素保存タンク52を有する。
【0055】
好適な非限定的な実施形態によれば、窒素分配ユニット16はまた、窒素のフロー回路内への、具体的には、コンダクト組立体15内への、注入及び/又は進入を制御するように構成されたフロー制御組立体53も有する。又、好ましくは、但し、必須ではないが、フロー制御組立体53は、使用の際に、具体的には、流量が、1~20m3/h、より具体的には3~10m3/hの範囲となるように、窒素分配ユニット16によって導入及び/又は注入される窒素の流量を制御するように構成されている。
【0056】
好適な非限定的な実施形態によれば、窒素分配ユニット16は、制御装置に動作自在に接続されている。
【0057】
具体的に
図1を参照すれば、フロー制御装置18は、コンダクト組立体15内において、具体的にはメインコンダクト部分50内において、配置された、及び、フロー経路Qに沿ってガスのフローを生成するように構成された、回転装置54、具体的にはコンプレッサ、より具体的にはドライタイプのコンプレッサを有する。具体的には回転装置54は、内側空間11からガスを抽出するように、及び、ガスを、具体的にはメイン注入部分45を通じて内側環境6内に導くように、内側空間11内において吸引力を作用させる。
【0058】
好適な非限定的な実施形態によれば、回転装置54はまた、窒素分配ユニット16によって注入及び/又は導入された窒素を少なくとも隔離チャンバ5内に、具体的には内側環境6内に、導くように構成されている。
【0059】
好ましくは、但し、必須ではないが、回転装置54は、フロー経路Qに沿って、注入ステーション17の下流において位置決めされている。
【0060】
好適な非限定的な実施形態によれば、フロー制御装置18は、制御装置に動作自在に接続されている。
【0061】
好適な非限定的な実施形態によれば、制御弁19は、制御装置に動作自在に接続されている。
【0062】
好適な非限定的な実施形態によれば、制御弁19は、フロー回路からの(及び、制御弁19を通じた)ガスの排出及び/又は放出をそれぞれ許容又は妨害するべく、少なくとも選択的に開閉するように、具体的には制御装置により、制御可能である。
【0063】
好ましくは、但し、必須ではないが、制御弁19は三方タイプであり、及び、コンダクト組立体15内に、具体的にはメインコンダクト部分50内に、統合されている。
【0064】
好ましくは、但し、必須ではないが、制御弁19は、開放された際に、及び、閉鎖された際に、入口部分49と少なくともメイン注入部分45との、具体的にはまた、補助注入部分46との間の流体連通を許容するように構成されている。
【0065】
好適な非限定的な実施形態によれば、パッケージ化装置1はまた、具体的には、圧力が周辺圧力を超えるように、より具体的には20Pa以上の過度な圧力を制御するように、少なくとも隔離チャンバ5内の、及び、具体的にはまた、殺菌チャンバ10内の圧力を制御するように構成された圧力制御組立体57も有する。
【0066】
好ましくは、但し、必須ではないが、圧力制御組立体57は、内側環境6及び/又は内側空間11内に導入されるガスの圧力及び/又は流量を制御するように構成されている。
【0067】
好適な非限定的な実施形態によれば、圧力制御組立体57の少なくとも一部分は、フロー経路Qに沿って、回転装置54の下流に、及び、隔離チャンバ5の上流に、配置されている。
【0068】
好適な非限定的な実施形態によれば、パッケージ化装置1はまた、内側環境6内に導入及び/又は挿入されるガスを殺菌及び/又は純化するように構成されたガス殺菌組立体58を有する。具体的には、ガス殺菌組立体58は、コンダクト組立体15内に統合されており、及び、フロー経路Qに沿って、隔離チャンバ5及び/又は内側環境6の上流に配置されている。好ましくは、但し、必須ではないが、ガス殺菌組立体58は、フロー経路Qに沿って、回転装置54の下流において配置されている。
【0069】
好適な非限定的な実施形態によれば、ガス殺菌組立体58は、少なくともメイン殺菌部分59(複数のガスフィルタを有する)と、好ましくは、但し、必須ではないが、フロー経路Qに沿ってメイン殺菌部分59の上流に配置された事前殺菌部分60と、を有する。
【0070】
好適な非限定的な実施形態によれば、パッケージ化装置1はまた、フロー経路Qに沿って流れるガスを加熱するように構成された加熱ユニット61を有する。具体的には、加熱ユニット61は、フロー経路Qに沿って、回転装置54の下流において、及び、隔離チャンバ5の上流に配置されている。
【0071】
好ましくは、但し、必須ではないが、加熱ユニット61は、フロー経路Qに沿ってメイン殺菌部分59の上流に、及び、具体的にはフロー経路Qに沿って事前殺菌部分60の下流に、配置されている。
【0072】
好適な非限定的な実施形態によれば、パッケージ化装置1はまた、少なくとも空気を窒素分配ユニット16に、具体的には窒素生成器51に、分配するように構成された、空気分配ユニット62を有する。
【0073】
好ましくは、但し、必須ではないが、空気分配ユニット62は、少なくとも、空気コンプレッサと、空気フィルタ組立体と、を有する。
【0074】
好ましくは、但し、必須ではないが、空気分配ユニット62はまた、空気入口ステーション63において、具体的には、フロー経路Qに沿って、制御弁19の下流において、空気をフロー回路内に、具体的には、コンダクト組立体15内に、選択的に導入及び/又は注入するように構成されている。
【0075】
好ましくは、但し、必須ではないが、空気分配ユニット62はまた、フロー回路内への、具体的には、コンダクト組立体15内への、空気の注入及び/又は流入を制御するように構成された空気フロー制御組立体64を有する。
【0076】
好適な非限定的な実施形態によれば、空気分配ユニット62は、制御装置に動作自在に接続されている。
【0077】
好適な非限定的な実施形態によれば、制御装置は、少なくとも、
- パッケージ化装置1が、使用の際に、パッケージ2を生成する、動作構成と、
- 少なくとも内側環境6及び内側空間11内において望ましい及び/又は必要とされる状態を得るように、パッケージ化装置1が準備される、セットアップ構成と、
にパッケージ化装置1を制御するように構成されている。
【0078】
好ましくは、但し、必須ではないが、制御装置はまた、パッケージ化装置1を、パッケージ化装置1が換気される、具体的には、内側環境6及び/又は内側空間11が空気によって充填されるような、換気構成に制御するように、構成されている。
【0079】
好ましい非限定的な実施形態によれば、使用の際に、パッケージ化装置1は、内側環境6及び/又は内側空間11内の定義されたガス雰囲気を制御及び/又は判定するべく、セットアップ構成に制御される。
【0080】
好適な非限定的な実施形態によれば、制御装置は、内側環境6及び/若しくは内側空間11内のガス雰囲気並びに/又はフロー経路Qに沿って流れるガスを制御並びに/又は判定するように、パッケージ化装置1をセットアップ構成に制御するように構成される。具体的には、制御装置は、少なくとも90容積%である、具体的には少なくとも95容積%である、より具体的には実質的に99容積%に等しい、内側環境6及び/若しくは内側空間11内のガス、並びに/又はフロー経路Qに沿って流れるガスの窒素含有量を得るべく、セットアップ構成においてパッケージ化装置1を制御する。
【0081】
好適な非限定的な実施形態によれば、制御装置は、具体的には、パッケージ化装置1が、使用の際に、セットアップ構成に制御された際に、フロー経路Qに沿った、及び、ガスセンサ21によって判定及び/又は計測される、使用の際の、ガスのフロー内の窒素及び/又は酸素含有量の関数として、フロー回路からの(及び、制御弁19を通じた)ガスの排出及び/又は放出をそれぞれ許容又は妨害するために、制御弁を選択的に開閉するべく、制御弁19を制御するように構成されている。具体的には、制御装置は、フロー回路内のガスのフロー並びに/又は内側環境6内の及び/若しくは内側空間11内のガスが、既定の及び/又は望ましい及び/又は必要とされる、具体的には望ましい窒素含有量を有する状態に対応している場合には、制御弁19を閉鎖するように構成されている。この結果、パッケージ2の形成及び/又はウェブ4の殺菌が実質的に窒素雰囲気内において実行されうることが保証される。
【0082】
使用の際に、パッケージ化装置1は、注入可能な製品によって充填されたパッケージ2を形成する。
【0083】
好適な非限定的な実施形態によれば、パッケージ化装置1は、具体的には、制御装置によって動作構成に制御されている間に、パッケージ2を形成する。
【0084】
好適な非限定的な実施形態によれば、パッケージ化装置1は、内側環境6及び/若しくは内側空間11内のガス雰囲気並びに/又は経路Qに沿って流れるガスを制御するように、具体的には、動作構成に制御される前に、セットアップ構成に制御される。
【0085】
好適な非限定的な実施形態によれば、パッケージ化装置1は、具体的には、存在しているガスを空気と交換するように、少なくとも内側環境6及び/若しくは内側空間11並びに/又はコンダクト組立体15の換気を許容するように、具体的には、動作構成において制御された後に、換気構成において制御される。
【0086】
有利には、パッケージ2を形成する方法は、少なくとも、
- フロー回路内のフロー経路Qに沿ってガスのフローを制御するステップと、
- 注入ステーション17において窒素をフロー回路に導入することにより、フロー回路内において流れるガスの、及び/又は、内側環境6内に存在しているガスの、及び/又は、内側空間11内に存在しているガスの、ガス含有量を制御するステップと、
を有する。
【0087】
好適な非限定的な実施形態によれば、ガスコンテンツを制御するステップは、パッケージ化装置1が動作構成又はセットアップ構成において制御されている状態で実行される。
【0088】
好ましくは、但し、必須ではないが、ガス含有量を制御するステップにおいて、窒素分配ユニット16は、窒素をフロー回路内に導く。具体的には、フロー制御組立体53は、流量が、1~20m3/hの、より具体的には3~10m3/hの範囲をとるように、フロー回路内への窒素のフローを制御及び判定する。
【0089】
好ましくは、但し、必須ではないが、ガス含有量を制御するステップにおいて、内側環境6及び/又は内側空間11内の窒素の容積比は、少なくとも90容積%となるように、具体的には少なくとも95容積%となるように、より具体的には実質的に99容積%に等しくなるように、制御される。
【0090】
好ましくは、但し、必須ではないが、ガス含有量を制御するステップにおいて、具体的には、パッケージ化装置1が動作構成において制御されている状態において、窒素のフローは、導入された窒素の容積が、フロー回路から失われる任意のガスについて、具体的には任意の窒素について、補償するように、制御される。
【0091】
好適な非限定的な実施形態によれば、ガスのフローを制御するステップにおいて、ガスは、内側環境6内に戻るように、コンダクト組立体15の少なくとも一部分を通じて内側環境6から流れる。好ましくは、但し、必須ではないが、ガスは、コンダクト組立体15の少なくとも一部分を通じて、内側環境6から内側空間11に、及び、内側空間11から内側環境6に、流れる。
【0092】
好適な非限定的な実施形態によれば、回転装置54は、内側空間11内に存在しているガスに対する吸引力を生成し、及び、メイン注入部分45を通じてガスを内側環境6内に導く。
【0093】
好ましくは、但し、必須ではないが、ガスのフローを制御するステップにおいて、ガスは、少なくともガス殺菌組立体58、具体的にはメイン殺菌部分59及び/又は事前殺菌部分60、及び/又は、加熱ユニット61を通じて流れる。
【0094】
好適な非限定的な実施形態によれば、方法はまた、窒素を生成するステップを有しており、この際に、窒素生成器51は、具体的には、空気から窒素を抽出することにより、窒素を生成する。好ましくは、但し、必須ではないが、窒素を生成するステップにおいて、窒素生成器51は、空気分配ユニット62から空気を受け取る。
【0095】
好適な非限定的な実施形態によれば、方法はまた、制御弁19を通じてフロー回路からガスを排出及び/又は放出するステップを有する。好ましくは、但し、必須ではないが、ガスを排出及び/又は放出するステップは、パッケージ化装置1が、具体的には、セットアップ構成又は換気構成において制御装置によって制御されている状態で実行される。
【0096】
好ましくは、但し、必須ではないが、排出及び/又は放出のステップにおいて、制御弁19は、(制御弁19を通じた)ガスの排出及び/又は放出を許容するべく選択的に開放され、及び、(制御弁19を通じた)ガスの排出及び/又は放出を妨害するべく選択的に閉鎖される。具体的には、制御弁19は、具体的にはパッケージ化装置がセットアップ構成において制御されている際に、フロー経路Qに沿って流れるガス中の酸素及び/又は窒素含有量の関数として制御される。
【0097】
好ましくは、但し、必須ではないが、排出及び/又は放出のステップにおいて、及び、パッケージ化装置1がセットアップ構成に制御されている状態において、制御弁19は、フロー経路に沿って流れるガス中の窒素含有量が、少なくとも90容積%、具体的には少なくとも95容積%、より具体的には少なくとも99容積%になる時点まで、開放されている。
【0098】
好ましくは、但し、必須ではないが、パッケージ化装置1が換気構成に制御されている状態において、制御弁19は開放されている。
【0099】
好適な非限定的な実施形態によれば、方法はまた、具体的にはガスセンサ21を手段として、フロー経路Qに沿って流れるガス中の窒素及び/又は酸素含有量を判定及び/又は計測するステップを有する。
【0100】
好適な非限定的な実施形態によれば、方法はまた、少なくとも隔離チャンバ5及び/又は殺菌チャンバ10内のガス圧力を制御するステップを有する。
【0101】
好ましくは、但し、必須ではないが、ガス圧力を制御するステップは、パッケージ化装置1が動作構成又はセットアップ構成において制御されている状態で実行される。
【0102】
好ましくは、但し、必須ではないが、ガス圧力を制御するステップにおいて、圧力制御組立体57は、周辺圧力超となるように、具体的には少なくとも20Paの過度な圧力が存在するように、内側環境6及び/又は内側空間11内の圧力を制御する。
【0103】
好適な非限定的な実施形態によれば、方法はまた、具体的にはガス殺菌組立体58を手段として、フロー経路Qに沿って流れるガスを殺菌するステップも有する。
【0104】
好ましくは、但し、必須ではないが、殺菌のステップにおいて、ガスは、ガス殺菌組立体58により、具体的には少なくともメイン殺菌部分59により、より具体的には、事前殺菌部分60によっても、殺菌される。
【0105】
好適な非限定的な実施形態によれば、方法はまた、フロー回路内に、具体的にはコンダクト組立体15内に、空気を導くステップを有する。好ましくは、但し、必須ではないが、空気を導くステップは、パッケージ化装置1が、具体的には制御装置により、換気構成に制御されている状態で実行される。
【0106】
好適な非限定的な実施形態によれば、方法はまた、
- 内側空間11内においてウェブ4を殺菌するステップ、及び/又は、
- 内側環境6内においてウェブ4からチューブ3を形成するステップ、及び/又は、
- ウェブ前進経路に沿って、ウェブ4を前進させるステップ、及び/又は、
- チューブ3を長手方向において封止するステップ、及び/又は、
- 注入可能な製品によってチューブ3を充填するステップ、及び/又は、
- チューブ前進経路に沿ってチューブ3を前進させるステップ、及び/又は、
- チューブ3を形成し、連続的なパッケージ2の間においてチューブ3を横断方向において封止し、及び、単一パッケージ2を取得するべく連続的なパッケージ2の間においてチューブ3を横断方向において切断することにより、チューブ3から単一パッケージ2を取得するステップ、
を有する。
【0107】
好適な非限定的な実施形態によれば、ウェブ4を前進させる、及び/又は、チューブ3を形成する、及び/又は、チューブ3を長手方向において封止する、及び/又は、チューブ3を充填する、及び/又は、単一パッケージを取得するステップは、パッケージ化装置1が動作構成において、具体的には制御装置によって制御されている状態において実行されている。
【0108】
好適な非限定的な実施形態によれば、ウェブ4を前進させるステップにおいて、搬送装置は、殺菌装置8を通じて、具体的には内側空間11を通じて、ウェブ前進経路に沿って、内側隔離チャンバ5内に、具体的には内側環境6内に、ウェブ4を前進させる。具体的には、搬送装置は、チューブ3を形成するように、殺菌されたウェブ4をチューブ形成装置まで前進させる。換言すれば、搬送装置はウェブ4を殺菌ステーション9に、及び、チューブ形成ステーション23に前進させる。
【0109】
好適な非限定的な実施形態によれば、長手方向においてチューブ3を封止するステップにおいて、封止装置、具体的には封止ヘッドは継ぎ目部分を加熱し、及び/又は、これに対して熱エネルギーを導く。
【0110】
好適な非限定的な実施形態によれば、チューブ3を前進させるステップにおいて、搬送装置は、チューブ前進経路に沿って、チューブ3(及び、チューブ3の任意の中間生成物)をパッケージ形成ユニット26まで(及び、これを部分的に通じて)前進させる。
【0111】
好適な非限定的な実施形態によれば、チューブ3を充填するステップにおいて、充填装置25は、注入可能な製品を長手方向において封止されたチューブ3内に充填する。具体的には、注入可能な製品は、充填パイプ39を通じてチューブ3内に導かれる。
【0112】
好適な非限定的な実施形態によれば、単一パッケージ2を取得するステップにおいて、パッケージ形成ユニット26、具体的には、動作自在の組立体40及び個々のカウンタ動作自在の組立体40は、連続的なパッケージ2の間においてチューブ3を少なくとも形成し、及び、横断方向において封止し、及び、好ましくはまた、連続的なパッケージ2の間において、チューブ3を横断方向において切断する。
【0113】
好適な非限定的な実施形態によれば、ウェブ4を殺菌するステップにおいて、少なくとも、殺菌照射、具体的には電磁照射、更に具体的には電子ビーム照射が、ウェブの少なくとも第1面上に、好ましくはまた、第2面6上に導かれる。
【0114】
本発明による、パッケージ化装置1及びパッケージを生成する方法2の利点については、以上の説明から明らかとなろう。
【0115】
具体的には、パッケージ化装置1は、内側環境6及び/又は内側空間11内において窒素雰囲気を取得することを許容し、これにより、チューブ3を形成し及び充填する、及び/又は、不活性ガス雰囲気中においてウェブ4を殺菌する、ことを許容している。ウェブ4の殺菌との関係において、この結果、具体的には、照射を使用するケースにおいて、望ましくない物質の形成の回避が許容される。チューブ3の形成及び充填との関係において、この結果、任意の酸化プロセスの回避、或いは、窒素のヘッドスペースを有するパッケージ2の製造のケースにおける必要な窒素の提供が許容される。
【0116】
添付の請求項において定義されている保護の範囲を逸脱することなしに、本明細書において記述されているパッケージ化装置1及び/又は方法に対して変更が実施されうることは、明らかであろう。
【0117】
図示されていない代替実施形態によれば、窒素分配ユニット16は、例えば、パッケージ化装置1が設置されている製造設備の中央集中型の窒素供給源に対して流体連通されている。このような代替実施形態によれば、窒素分配ユニット16は必ずしも、窒素生成器51及び/又は窒素保存タンク52を有さない。
【国際調査報告】