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特表2022-521447換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-08
(54)【発明の名称】換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体
(51)【国際特許分類】
   E05D 15/10 20060101AFI20220401BHJP
   E05D 15/06 20060101ALI20220401BHJP
   E05B 1/00 20060101ALI20220401BHJP
   E05C 3/04 20060101ALI20220401BHJP
   E05C 17/02 20060101ALI20220401BHJP
   E06B 7/04 20060101ALI20220401BHJP
【FI】
E05D15/10
E05D15/06 114A
E05B1/00 311J
E05C3/04 B
E05C17/02
E06B7/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020566566
(86)(22)【出願日】2020-05-04
(85)【翻訳文提出日】2020-11-24
(86)【国際出願番号】 KR2020005913
(87)【国際公開番号】W WO2021149873
(87)【国際公開日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】10-2020-0009013
(32)【優先日】2020-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0009022
(32)【優先日】2020-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0023252
(32)【優先日】2020-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520460214
【氏名又は名称】シーエス テック カンパニー、リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】イ、チェ ソン
【テーマコード(参考)】
2E034
2E036
【Fターム(参考)】
2E034BA02
2E034BD02
2E034DA01
2E034DA05
2E034GB06
2E036JA07
2E036LB03
(57)【要約】
本発明は、窓フレーム及び窓フレームがスライド移動可能に設置される窓枠と;窓フレームに回動可能に設置されるハンドルと;窓フレームの側面に設けられ、ハンドルの動きと連動して上下方向に動く係止部と;窓枠に設けられ、係止部と対向する相対位置に設けられ、係止部の位置によって該係止部が掛かるか或いは掛からない係止ガイドと;前記窓フレームの上面又は下面の少なくとも一方に設けられ、ハンドルと連動してハンドルの動きにしたがって、前記窓フレームを窓枠に水平密着させたり或いは水平密着を解除させる水平移動装置を含み、前記係止部及び前記係止ガイド間に係止作用がされつつ、水平密着装置による窓の窓枠に対する密着状態が解除される場合、窓と窓枠間の隙間によって換気可能であるとともに、隙間を形成するように窓が制限的に動きながも窓の自由な開放作用は防止されることを特徴とする換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体を提供する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓フレーム及び窓フレームがスライド移動可能に設置される窓枠と、
窓フレームに回動可能に設置されるハンドルと、
窓フレームの側面に設けられ、ハンドルの動きと連動して上下方向に動く係止部と、
窓枠に設けられ、係止部と対向する相対位置に設けられ、係止部の位置によって該係止部が掛かるか或いは掛からない係止ガイドと、
前記窓フレームの上面又は下面の少なくとも一方に設けられ、ハンドルと連動してハンドルの動きにしたがって、前記窓フレームを窓枠に水平密着させたり或いは水平密着を解除させる水平移動装置と、を含み、
前記水平移動装置は、
固定プレートと、
窓が窓枠に密着又は離間する水平方向に前記固定プレートに相対移動可能に配置され、前記窓枠のレールに沿って移動可能に設置される移動部を備える移動プレートと、
前記固定プレートに連結され、前記窓のハンドルと連結された作動バーの移動によってあらかじめ定められた距離だけ直線移動する直線移動部材と、
前記直線移動部材の直線移動によって前記移動プレートを前記固定プレートに対して水平移動させる一対の動作リンクと、を含み、
前記直線移動部材には前記作動バーの作動ピンが挿入され、ハンドルを回転させる場合に直ちに前記直線移動部材が移動するようにする作動孔と、
前記動作リンクを相互に連結させる連結ピンが挿入され、前記直線移動部材の移動によって前記連結ピンの移動をガイドするガイド孔が形成され、
前記係止部及び前記係止ガイド間に係止作用がされつつ、水平密着装置による窓の窓枠に対する密着状態が解除される場合、窓と窓枠間の隙間によって換気可能であるとともに、隙間を形成するように窓が制限的に動きながも窓の自由な開放作用は防止されることを特徴とする、換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体。
【請求項2】
前記係止部は、段差を有するように形成された係止突部が設けられ、
前記係止ガイドは、胴部、前記胴部に形成される係止溝部、及び前記係止溝部の下に形成され、係止溝部と連通する開放口を含み、
前記係止溝部は、上部溝、中間溝、及び下部溝を含み、
前記上部溝は下部溝に比べて一側に偏って配置されることを特徴とする、請求項1に記載の換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体。
【請求項3】
前記中間溝は上部溝と下部溝とをつなぎ、傾くように形成されることを特徴とする、請求項2に記載の換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体。
【請求項4】
前記上部溝が偏った方向は、窓フレームが窓枠に密着する方向に対応することを特徴とする、請求項2に記載の換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体。
【請求項5】
ハンドル先端が下に向くように配置されて係止部が第1位置にある場合、係止部は上部溝に位置するとともに上部溝の縁に掛かり、
ハンドル先端が水平に配置されて係止部が第1位置よりも低い第2位置にある場合、係止部は下部溝に位置するとともに下部溝の縁に掛かり、
ハンドル先端が上に向くように配置されて係止部が第2位置よりも低い第3位置にある場合、係止部は下部溝を下方から離脱することを特徴とする、請求項2に記載の換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体。
【請求項6】
係止部が第1位置にある場合、窓フレームが窓枠に密着して閉錠状態になり、
係止部が第2位置にある場合、窓フレームの窓枠密着状態が解除され、窓フレーム側面と窓枠側面との間に微細な間隔が発生し、且つ係止部が係止案内部に掛かって開放が防止される状態になり、
係止部が第3位置にある場合、窓フレームの窓枠密着状態が解除されるとともに、係止部が係止案内部に掛かった状態が解除されて窓枠に対して窓フレームがスライド移動して開放可能な状態になることを特徴とする、請求項5に記載の換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体。
【請求項7】
前記動作リンクは、
前記固定プレートに一端が連結され、他端は前記直線移動部材に連結され、前記直線移動部材の直線移動方向に対してあらかじめ定められた動作角度で傾斜するように配置され、前記直線移動部材の直線移動によって動作角度が変化するように設けられた第1リンクと、
前記第1リンクと対称に配置され、一端は前記移動プレートに連結され、他端は前記直線移動部材に連結され、前記直線移動部材の直線移動によって動作角度が変化するようにした第2リンクとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体。
【請求項8】
前記ガイド孔は、
前記直線移動部材の移動方向と平行な直線移動経路と、前記直線移動経路から延長され、直線移動経路と異なる方向に延長して形成される延長移動経路とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体。
【請求項9】
直線移動経路は延長移動経路と連通し、係止部が係止ガイドの下部溝に掛かった状態のとき、第1リンクと第2リンクとを連結する連結ピンが位置する第1直線移動経路と、
第1直線移動経路と連通し、係止部が係止ガイドから係合解除された状態のとき、第1リンクと第2リンクとを連結する連結ピンが位置する第2直線移動経路とを含むことを特徴とする、請求項8に記載の換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体。
【請求項10】
前記移動プレートに設けられ、複数の車輪を含む移動部と、
前記移動プレートに設けられて移動部の高さを調節する高さ調節部とを含み、
前記高さ調節部は、
移動部を取り囲み、移動部を貫通して配置される固定軸が挿入される傾斜した傾斜ガイド孔を有する内部ハウジングと、
前記内部ハウジングを取り囲むように設けられ、前記固定軸が挿入され、上下方向に形成された垂直ガイド孔を有する外部ハウジングと、
前記内部ハウジングと外部ハウジングとをねじ連結し、前記内部ハウジングと外部ハウジング間の隔離距離を調節して、傾斜ガイド孔及び垂直ガイド孔に挿入された固定軸の上下高さが調節されるようにして移動部の高さを調節する高さ調節ねじとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体に関し、特に、窓がやや開いて外部と換気可能な状態でも窓の開放が防止され、防犯及び保安機能を具現できる水平密着窓組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、窓組立体は、室内と室外を分離する壁の役割を担うと同時に、陽光と外部の新鮮な空気を流入させて室内換気を可能にし、また窓外の眺望と解放感を感じさせる役割を担う。このような窓組立体は、大きく、窓の開閉方式によって、引き違い窓組立体と開き窓組立体とに分類される。
【0003】
引き違い窓組立体は、開き窓組立体に比べて開閉操作が便利で、美麗である長所があるが、窓を閉じた状態で窓枠と窓との間に隙間があり、気密性、水密性及び耐風圧性面では性能が劣るという欠点がある。
【0004】
したがって、上記の引き違い窓組立体の欠点を補完するための方案として、窓が閉じた位置で窓の直線移動方向に対して直交する水平方向に窓を移動させて窓枠に密着させることによって窓枠と窓間の隙間をなくし、引き違い窓組立体の気密性能を向上させる水平密着装置が開発されている。
【0005】
例えば、水平密着装置の従来技術として、韓国公開特許第10-2012-0050035号の“水平密着窓”が知られている。当該従来技術の水平密着装置は、窓枠のレールに係合保持されるローラハウジングと、窓に固定設置されるベースプレートと、前記ローラハウジングとベースプレートとを連結するガイドプレート及びリンク部材と、からなり、ベースプレート側のガイドプレートに傾斜ガイド孔を形成し、ハードウェアの作動バーには前記傾斜ガイド孔に導かれるガイドピンを備えて構成されている。
【0006】
したがって、ハードウェアの作動バーが直線運動してガイドピンを傾斜ガイド孔に導かせることによって、ガイドプレート及びリンク部材を用いてローラハウジングに対してベースプレートを水平方向に近接又は離間させることができ、これにより、窓を閉じる時には窓枠と密着させて窓組立体の気密を維持し、窓を開ける時には窓枠と離間させて開きやすくしている。
【0007】
また、韓国公開特許第10-2016-0033690号の“固定枠上にスライディング窓を圧着するための機構”は、窓枠のレールに係合保持されるガイド部材と、窓に固定設置される固定部材とからなり、ガイド部材側に傾斜ガイド孔を形成し、ハードウェアの作動バーには前記傾斜ガイド孔に導かれるガイドピンを備えて構成されたものであり、前記作動バーが直線運動してガイドピンを傾斜ガイド孔に導かせることによってガイド部材に対して固定部材を水平方向に近接又は離間させることによって、窓を閉じる時には窓枠と密着させて窓組立体の気密を維持し、窓を開ける時には窓枠と離間させて窓を開きやすくしている。
【0008】
しかしながら、従来技術では、単に閉錠状態又は開錠状態を具現できるだけで、換気を行う場合には不回避に窓の開錠状態を維持しなければならず、保安や防犯に課題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、窓が少し開いて外部と換気可能な状態でも窓の開放が防止され、外部人の侵入などの問題を解決することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような目的を達成するための本発明は、窓フレーム及び窓フレームがスライド移動可能に設置される窓枠と;窓フレームに回動可能に設置されるハンドルと;窓フレームの側面に設けられ、ハンドルの動きと連動して上下方向に動く係止部と;窓枠に設けられ、係止部と対向する相対位置に設けられ、係止部の位置によって該係止部が掛かるか或いは掛からない係止ガイドと;前記窓フレームの上面又は下面の少なくとも一方に設けられ、ハンドルと連動してハンドルの動きにしたがって、前記窓フレームを窓枠に水平密着させたり或いは水平密着を解除させる水平移動装置と;を含み、前記水平移動装置は;固定プレートと;窓が窓枠に密着又は離間する水平方向に前記固定プレートに相対移動可能に配置され、前記窓枠のレールに沿って移動可能に設置される移動部を備える移動プレートと;前記固定プレートに連結され、前記窓のハンドルと連結された作動バーの移動によってあらかじめ定められた距離だけ直線移動する直線移動部材と;前記直線移動部材の直線移動によって前記移動プレートを前記固定プレートに対して水平移動させる一対の動作リンクと;を含み、前記直線移動部材には前記作動バーの作動ピンが挿入され、ハンドルを回転させる場合に直ちに前記直線移動部材が移動するようにする作動孔と、前記動作リンクを相互に連結させる連結ピンが挿入され、前記直線移動部材の移動によって前記連結ピンの移動をガイドするガイド孔が形成され、前記係止部及び前記係止ガイド間に係止作用がされつつ、水平密着装置による窓の窓枠に対する密着状態が解除される場合、窓と窓枠間の隙間によって換気可能であるとともに、隙間を形成するように窓が制限的に動きながらも窓の自由な開放作用は防止されることを特徴とする換気機能及び水平密着機能を有する窓組立体を提供する。
【0011】
前記係止部は、段差を有するように形成された係止突部が設けられ、前記係止ガイドは、胴部、前記胴部に形成される係止溝部、及び前記係止溝部の下に形成され、係止溝部と連通する開放口を含み、前記係止溝部は、上部溝、中間溝、及び下部溝を含み、前記上部溝は下部溝に比べて一側に偏って配置されることを特徴とする。
【0012】
前記中間溝は上部溝と下部溝とをつなぎ、傾くように形成されることを特徴とする。
【0013】
前記上部溝が偏った方向は、窓フレームが窓枠に密着する方向に対応することを特徴とする。
【0014】
ハンドル先端が下に向くように配置されて係止部が第1位置にある場合、係止部は上部溝に位置するとともに上部溝の縁に掛かり、ハンドル先端が水平に配置されて係止部が第1位置よりも低い第2位置にある場合、係止部は下部溝に位置するとともに下部溝の縁に掛かり、ハンドル先端が上に向くように配置されて係止部が第2位置よりも低い第3位置にある場合、係止部は下部溝を下方から離脱することを特徴とする。
【0015】
係止部が第1位置にある場合、窓フレームが窓枠に密着して閉錠状態になり、係止部が第2位置にある場合、窓フレームの窓枠密着状態が解除され、窓フレーム側面と窓枠側面との間に微細な間隔が発生し、且つ係止部が係止案内部に掛かって開放が防止される状態になり、係止部が第3位置にある場合、窓フレームの窓枠密着状態が解除されるとともに、係止部が係止案内部に掛かった状態が解除されて窓枠に対して窓フレームがスライド移動して開放可能な状態になることを特徴とする。
【0016】
前記動作リンクは、前記固定プレートに一端が連結され、他端は前記直線移動部材に連結され、前記直線移動部材の直線移動方向に対してあらかじめ定められた動作角度で傾斜するように配置され、前記直線移動部材の直線移動によって動作角度が変化するように設けられた第1リンク;及び前記第1リンクと対称に配置され、一端は前記移動プレートに連結され、他端は前記直線移動部材に連結され、前記直線移動部材の直線移動によって動作角度が変化するようにした第2リンクを含むことを特徴とする。
【0017】
前記ガイド孔は、前記直線移動部材の移動方向と平行な直線移動経路と、前記直線移動経路から延長され、直線移動経路と異なる方向に延長して形成される延長移動経路を備えることを特徴とする。
【0018】
直線移動経路は延長移動経路と連通し、係止部が係止ガイドの下部溝に掛かった状態のとき、第1リンクと第2リンクとを連結する連結ピンが位置する第1直線移動経路と;第1直線移動経路と連通し、係止部が係止ガイドから係合解除された状態のとき、第1リンクと第2リンクとを連結する連結ピンが位置する第2直線移動経路と;を含むことを特徴とする。
【0019】
前記移動プレートに設けられ、複数の車輪を含む移動部と;前記移動プレートに設けられて移動部の高さを調節する高さ調節部を含み、前記高さ調節部は、移動部を取り囲み、移動部を貫通して配置される固定軸が挿入される傾斜した傾斜ガイド孔を有する内部ハウジングと;前記内部ハウジングを取り囲むように設けられ、前記固定軸が挿入され、上下方向に形成された垂直ガイド孔を有する外部ハウジングと;前記内部ハウジングと外部ハウジングとをねじ連結し、前記内部ハウジングと外部ハウジング間の隔離距離を調節して、傾斜ガイド孔及び垂直ガイド孔に挿入された固定軸の上下高さが調節されるようにして移動部の高さを調節する高さ調節ねじと;を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
このような本発明によれば、既存窓組立体における閉錠モード、開錠モードの他にも換気可能モードが追加されることにより、換気が可能ながらも窓が開かない状態を具現し、保安性を強化できるという長所がある。
【0021】
具体的にいうと、窓のフレームに装着された係止部が係止案内部のカム溝形態の係止溝部に掛かるが、特に、閉錠モードを担当する上部溝の下にある下部溝に係止部の係止突部が掛かることによって、窓がスライド移動することを制限することができる。
【0022】
換気可能モードでは、窓の窓枠に対する水平密着状態が解除され、窓枠と窓間に隙間が発生する。
【0023】
閉錠モードから換気可能モードへの切替時に、閉錠モードでハンドルだけを簡単に回転することによって、閉錠モードから換気可能モードに容易且つ迅速にモード切替可能である。
【0024】
一方、直線移動部材に設けられる直線移動経路は長く形成し、直線移動経路を第1直線移動経路と第2直線移動経路とに区別した。換気可能モードでは、リンクを連結する結合ピンが第1直線移動経路に位置し、開錠モードでは結合ピンが第2直線移動経路に位置することによって、換気可能モードを円滑に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明に係る窓組立体の側面図である。
図2】本発明に係る窓組立体において水平密着が解除された状態の側断面図である。
図3】本発明に係る窓組立体において水平密着状態の側断面図である。
図4】本発明に係る窓組立体における係止部と係止ガイドの斜視図である。
図5】本発明に係る窓組立体における係止ガイドの斜視図及び正面図である。
図6】本発明に係る窓組立体において係止部と係止ガイド間の相互動作過程を示す斜視図である。
図7】本発明に係る窓組立体において係止部と係止ガイド間の相互動作過程を示す正面図である。
図8】本発明に係る窓組立体において水平密着装置が設置された状態図である。
図9】本発明に係る窓組立体における水平密着装置の上部斜視図である。
図10】本発明に係る窓組立体における水平密着装置の部分分解斜視図である。
図11】本発明に係る窓組立体における水平密着装置を上から見た全体分解斜視図である。
図12】本発明に係る窓組立体における直線移動部材の平面図である。
図13】本発明に係る窓組立体における水平密着装置をひっくり返して見た全体分解斜視図である。
図14】本発明に係る窓組立体における水平密着装置をひっくり返して見た斜視図である。
図15】本発明に係る窓組立体における水平密着装置をひっくり返して見た斜視図である。
図16】本発明に係る窓組立体における水平密着装置の側面図である。
図17】本発明に係る窓組立体における水平密着装置の下面図である。
図18】本発明に係る窓組立体において開錠モード時の水平密着装置の状態図である。
図19】本発明に係る窓組立体において換気可能モード時の水平密着装置の状態図である。
図20】本発明に係る窓組立体において閉錠モード時の水平密着装置の状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、様々な変更を加えることができ、様々な実施例を有することができるところ、特定の実施例を図面に例示して説明する。
【0027】
しかし、これは本発明を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物又は代替物を含むものと理解すべきである。
【0028】
第1、第2などのように序数を含む用語を様々な構成要素を説明するために用いることができるが、これらの用語に前記構成要素が限定されるものではない。
【0029】
これらの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。
【0030】
例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく第2構成要素は第1構成要素と命名されてもよく、同様に、第1構成要素も第2構成要素と命名されてもよい。
【0031】
及び/又はという用語は、記載されている複数の関連する項目の組合せ又は記載されている複数の関連する項目のいずれかを含む。
【0032】
一つの構成要素が他の構成要素に“連結されて”いる又は“接続されて”いると言及されたときは、他の構成要素に直接連結されていたり又は接続されていてもよいが、中間にさらに他の構成要素が存在してもよいと理解すべきであろう。
【0033】
一方、一つの構成要素が他の構成要素に“直接連結されて”いる又は“直接接続されて”いると言及されたときは、中間にさらに他の構成要素が存在しないと理解すべきであろう。
【0034】
本出願で使われる用語は単に特定の実施例を説明するためのもので、本発明を限定しようとする意図ではない。
【0035】
単数の表現は、文中で明白に断りのない限り、複数の表現も含む。
【0036】
本出願において、“含む”又は“有する”などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はそれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするもので、1つ又はそれ以上の別の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はそれらを組み合わせたものの存在又は付加の可能性をあらかじめ排除しないものとして理解すべきである。
【0037】
以下、添付の図面を参照して実施例を詳細に説明する。ただし、図面番号に関係なく、同一又は対応の構成要素には同一の参照番号を付し、その重複説明は省略する。
【0038】
本発明である、水平密着機能を有する窓組立体(以下、‘窓組立体’という。)10は、レールが形成され、窓が移動可能な開口部21を有する窓枠20と、窓枠20の内部に着座してスライド移動できる窓30とから構成される。
【0039】
窓30は、その縁に窓フレーム31が設けられ、窓フレーム31の一面には、回転可能なハンドル40が設けられる。ハンドル40は上下方向に180度回転が可能である。ハンドル40の位置による窓の状態は、次の通りである。
【0040】
ハンドル40の先端部41(回動部42の反対側)が上に向くと、窓30は開放可能状態となる。窓フレーム31と窓枠20とが水平密着状態でなく、また窓フレーム31が窓枠20のどの箇所にも掛からない状態となる。
【0041】
したがって、使用者が太い矢印方向に窓30を移動させると、窓フレーム31はレールに乗って移動して開放された状態になる。すなわち、図2に示すように、窓フレーム31が、図2における左側方向又は窓枠20の外側方向に位置し、窓枠20の中間領域から離間した状態となる。
【0042】
ここで、未説明符号1100は、後述する水平密着装置であり、22は、水平密着装置に設けられた車輪が着座するレールである。
【0043】
一方、ハンドル40の先端部41(回動部42の反対側)が水平方向に向くと、窓フレーム31と窓枠20間に水平密着状態が解除され、窓30と窓枠20間の配置関係は、図2のようである。
【0044】
ただし、この場合には、後述する窓30の係止部(図4参照、300)が窓枠20の係止ガイド200に掛かっている状態になるので、窓30が開放されない。
【0045】
それにもかかわらず、窓フレーム31と窓枠20との間に狭い隙間は発生可能であり、窓フレーム31を開放方向に移動させようとすれば、窓フレーム31ががたつきながら動こうとするが、結果的に上述した係止部300と係止案内部200の係合関係によって開放されない。
【0046】
したがって、この状態で窓30が動く距離は、係止部30が係止案内部内に入った状態で少しは動くが、結局は掛かってそれ以上移動できないまでの距離程度(例、0.5~1cm)となる。
【0047】
ハンドル40の先端部41(回動部42の反対側)が下に向くと、窓30は閉錠状態になる。窓フレーム31と窓枠20とが水平密着状態になり、窓枠20における係止案内部200に窓30の係止部200が係る状態となる。
【0048】
すなわち、図3に示すように、窓30が図2状態に比して相対的に一側(図3では右側)に移動し、窓枠20の中央部における壁(図示せず)又はリブ(図示せず)に密着する状態となる。
【0049】
図4に示すように、ハンドル40は、公知の所定の連結構造によって垂直作動バー32と連動する。垂直作動バー32は前記窓フレーム31の側面に設けられ、ハンドル40の回転に応じて上方又は下方に動くことができる長い帯状のバー(bar)をいう。
【0050】
垂直作動バー32には係止部300が突出して設けられ、係止部300は、胴部301と、胴部301の外径よりも大きく形成されて段差を持つ係止突部302を含む。未説明符号303はレンチ穴である。
【0051】
窓30の閉錠機能を具現するためにハンドル40を下方に回転(点線矢印)すれば、垂直作動バー32及びこれに連結された係止部300が上に上がる。
【0052】
窓30の開錠機能を具現するために、ハンドル40を上方に回転(実線矢印)すれば、垂直作動バー32及びこれに連結された係止部300が下に下りる。
【0053】
一方、係止部300の対向側には係止案内部200が設けられる。図5に示すように、係止案内部200は窓枠20の内側面に固定される。係止案内部200は、ねじが挿入される挿入孔202を有する固定板201と、固定板201から前に突出している突出ハウジング203と、突出ハウジング203に設けられ、係止部300が挿入されて係止部300の係止突部302が掛かる係止溝部210を備える。
【0054】
係止溝部210は、最上端の上部溝211と、上部溝211の下につながる中間溝212、中間溝212の下につながる下部溝213を含む。係止溝部210の最下端、すなわち、下部溝213の最下端には、開放して開口してある開放口214が形成される。
【0055】
上部溝211は、下部溝213に比べて一側に偏っているが、その偏った方向は、窓30が窓枠20に対して水平密着するために移動する方向に対応する。
【0056】
窓30の水平移動が滑らかになされるためには、窓30に付着している係止部300が係止溝部210の内部で円滑に移動しなければならない。特に、上部溝211と下部溝213との間で円滑に移動しなければならない。
【0057】
そのために、中間溝212を傾くように形成することによって、移動が滑らかになるようにしており、その傾斜線の形状も直線ではなく曲線状に、カム溝となるようにすることが好ましい。
【0058】
係止溝部210の内部に係止部300が挿入されると、係止部300の端の係止突部302が係止溝部210の突出縁210aに掛かる。突出縁210aは内側に沿って延在している連続した延長部又は顎又は段差の形態を有する。
【0059】
係止突部302が突出縁210aに掛かると、前方の方向に離脱することが防止され、この状態では窓30を開放することが不可能である。
【0060】
一方、係止溝部210の下部は、開放口214によって開放されており、下部溝213に位置していた係止部300が下降すれば、その下の空間に移動し、それ以上係止部300が係止溝部200に掛からなくなる。
【0061】
この状態で窓30を移動する場合、係止部300は係止案内部200に拘束されず、窓30を円滑に開放することができる。
【0062】
図6(a)、7(a)に示すように、係止部300が上部溝211に位置している場合、窓30は窓枠20に水平密着しており、係止部300の係止突部302は縁210aのうち上部溝211の領域に掛かっているため、窓30は絶対開かず、窓30と窓枠20間の水平間隔もない。
【0063】
この状態では外部空気の流入が完全に遮断される。
【0064】
この状態で、ハンドル40を上に徐々に上げて回転すれば、図2に示すように、窓30の水平密着状態が解除されながら、係止部300が中間溝212に位置する。
【0065】
この状態でも係止部300の係止突部302は、中間溝212の領域における縁210aに掛かるので、離脱が防止される。
【0066】
そして、90度を完全に回転してハンドル40が水平状態になると、図6(b)及び図7(b)に示すように、係止部300が下部溝213に位置する。この状態でも係止部300の係止突部302は下部溝312における突出縁210aに掛かるので、離脱が防止される。
【0067】
ただし、水平密着状態が解除され、窓枠20と窓30とが水平離隔しているため若干の隙間ができ、また、窓30を動かせようとすれば、がたつきながら若干は揺動でき、これによって窓30の側面と窓枠20の内側面との間にも若干の隙間ができ、この隙間から換気が可能である。
【0068】
ハンドル40の水平状態で、ハンドル40を上に回転させると、図6(c)及び図7(c)のように係止部300が下降して下部溝213を抜け出し、係止突部320はそれ以上、係止溝部の突出縁210aに掛かる状態から解除されてどこにも掛からなくなる。
【0069】
したがって、使用者が窓30を開ける場合、窓30がレールに乗って移動して開放される。
【0070】
窓30の水平密着動作又は水平密着解除動作を誘発する水平移動装置1100について説明する。
【0071】
図8は、窓フレーム31の下部領域を分離し、その内部における部品の構造を示すものである。窓フレーム31の下部には、垂直作動バー31と連結される水平作動バー34が窓フレーム31の長さ方向に沿って配置される。
【0072】
窓フレーム31のコーナー縁には‘L’字状の折り曲がた第1連結作動バー33が設けられ、垂直作動バー34と垂直作動バー32とを連結する。
【0073】
一方、水平移動装置1100は複数個が離間して設けられ、それぞれの水平移動装置1100にはそれぞれ水平作動バー34が連結され、それぞれの水平作動バー34は水平に配置される第2連結作動バー35によって連結されて共に動くことができる。
【0074】
水平作動バー34は水平移動装置1100と連結されるが、特に水平移動装置1100の直線移動部材1130と連結される。
【0075】
したがって、ハンドル40を回転させると、垂直作動バー32及び係止部300が上下運動をし、これによって、水平作動バー34が水平運動をし、これに連結された直線移動部材1130も水平運動をする。
【0076】
一方、図9図11に示すように、水平移動装置1100は、窓30に連結される固定プレート1110と、窓30が窓枠20に密着又は離間する水平方向に前記固定プレート1110に相対移動可能に配置され、前記窓枠のレール(図示せず)に沿って移動可能に設置される移動部1178を有する移動プレート1120を含む。
【0077】
そして、固定プレート1110に連結され、前記窓30の作動バー(図示せず)の移動によってあらかじめ定められた距離だけ直線移動する直線移動部材1130、及び前記直線移動部材1130の直線移動にしたがって移動プレート1120を前記固定プレート1110に対して水平移動させる動作リンク1140,1150を含むことができる
【0078】
固定プレート1110は窓30に固定設置され、固定プレート1110に移動プレート1120が移動可能に配置される。
【0079】
前記移動プレート1120は、窓30が窓枠20に密着又は離間する水平方向に移動可能に前記固定プレート1110に配置される。また、前記移動プレート1120には、前記窓枠のレール(図示せず)に沿って移動可能に設置される移動部1178を備えることができる。
【0080】
したがって、ハンドル40(図1参照)を下りてその先端部が下に向くように操作し、窓30と窓枠40とが密着して動かないように固定することは、移動プレート1120と固定プレート1110間の相対的な水平移動によって行われる。
【0081】
この場合、移動プレート1120は前述の移動部1178によって窓枠20のレール(図示せず)に連結された状態であるので、固定プレート1110が窓枠20に密着する方向に相対移動する。
【0082】
結果として、固定プレート1110が連結された窓30が窓枠20に密着することになる。
【0083】
一方、ハンドル40を上に上げてその先端部が上に向くようにしたり、水平状態に操作する場合には、前記固定プレート1110が窓枠20から離間する方向に相対移動し、窓を開くことができる。
【0084】
固定プレート1110には、移動プレート1120を移動可能に案内するガイド部1112を備えることができる。
【0085】
すなわち、ガイド部1112によって前記移動プレート1120の両端部を垂直方向(長さ方向)に拘束するが、移動プレート1120は水平方向に移動可能にガイド部1112に収容される。
【0086】
したがって、後述するように、直線移動部材1130の移動によって移動プレート1120と固定プレート1110は相互に相対移動が可能になる。
【0087】
一方、固定プレート1110の下面に前述の移動プレート1120が配置されている場合、固定プレート1110の上面には直線移動部材1130が連結され得る。
【0088】
直線移動部材1130は、窓に設置される水平作動バー34と連動して水平作動バー34の移動方向と同じ方向に移動するように設置され得る。
【0089】
この場合、窓の水平移動操作区間、すなわち、ハンドル40の回転操作によって窓30が実質的に水平移動を開始して窓枠20に密着するまでの区間において水平作動バー34と連動するようになっている。
【0090】
水平作動バー34と直線移動部材1130との連動構造のために、本実施例では、前記直線移動部材1130に作動バー34の作動ピン(図示せず)が挿入されて導かれる作動孔1132が形成され得る。
【0091】
作動孔1132が円形に形成されるとき、窓のハンドル40を回転させる場合に直ちに前記直線移動部材1130が移動したり、又は窓のハンドル40の回転と同時に前記直線移動部材1130が移動するようにすることができる。
【0092】
したがって、窓のハンドルを、従来のように180度回転させるのではなく、90度だけ回転させても窓を窓枠に密着させたり(換気可能モードから閉錠状態に切替時)、又は窓を窓枠から離間(閉錠状態から換気可能モードに切替時)させることができる。
【0093】
一方、固定プレート1110と直線移動部材1130は第1リンク1140で連結され、移動プレート1120と直線移動部材1130は第2リンク1150で連結され得る。
【0094】
例えば、第1リンク1140の一端は固定プレート1110に連結され、他端は直線移動部材1130に連結される。また、第2リンク1150の一端は移動プレート1120に連結され、他端は前記直線移動部材1130に連結される。
【0095】
この時、直線移動部材1130を基準に第1リンク1140及び第2リンク1150は相互対称する形態で配置される。これによって、直線移動部材1130の直線移動方向に対して傾いてあらかじめ定められた角度の動作角度を有するように設置される。
【0096】
したがって、前記直線移動部材1130の直線移動によって動作角度が変化し、固定プレート1110と移動プレート1120とが相対移動できる。
【0097】
この時、第1リンク1140と第2リンク1150は直線移動部材1130を挟んでそれぞれ直線移動部材1130の両側にそれぞれ配置され、直線移動部材1130に対して同じ位置条件となるようにし、第1リンク1140及び第2リンク1150の長さは同一にし、前記移動プレート1120と前記固定プレート1110が水平方向(窓移動方向と直交する方向)に相対移動するようにできる。
【0098】
この場合、第1リンク1140の一端には第1連結孔1141が形成され、第1ヒンジピン1144が第1連結孔1141を貫通して固定プレート1110の第1固定孔1113に固定され得る。
【0099】
第2リンク1150の一端には第2連結孔1151が形成され、第2ヒンジピン1154が移動プレート1120の第2固定孔1126を貫通して第2連結孔1151に固定され得る。
【0100】
この時、固定プレート1110には前記第2ヒンジピン1154が通るように形成される長溝形態の凹部1115が設けられ得る。
【0101】
すなわち、第2ヒンジピン1154は凹部1115を単純に通るように配置され、固定プレート1110には締結又は連結されない。
【0102】
また、第1リンク1140と第2リンク1150の他端は、直線移動部材1130を貫通して設置される一つの連結ピン1154によって連結される。すなわち、連結ピン1154は、第1リンク1140の他端に形成された第3連結孔1142と第2リンク1150の他端に形成された第4連結孔1152を連結させる。
【0103】
したがって、直線移動部材1130の移動によって加えられる力を、第1リンク1140及び第2リンク1150の一端に連結された固定プレート1110と移動プレート1120に極力均一の力で伝達できるようにする。
【0104】
直線移動部材1130には、第1リンク1140と第2リンク1150とを連結させる連結ピン1154が挿入され、直線移動部材1130の移動によって連結ピン1154の移動をガイドするガイド孔1131が形成され得る。
【0105】
ガイド孔1131は、直線移動部材1130が移動する場合に、第1リンク1140と第2リンク1150とを相互連結させる連結ピン1154をガイドする役割を担う。
【0106】
そして、連結ピン1154の上部には固定ワッシャー1155が設けられ、連結ピン1154とガイド孔1131間の離脱を防止する。
【0107】
図12に示すように、前記ガイド孔1131は、前記直線移動部材1130の移動方向と平行な直線移動経路1131b,1131cと、直線移動経路1131b,1131cと異なる方向に延長して形成された延長移動経路1132aを備えることができる。
【0108】
延長移動経路1132aの形成方向は、直線移動経路1131b,1131cに対して直交又は垂直方向であると好ましいが、これに限定されるものではない。
【0109】
後述するが、延長移動経路1131aに連結ピン1154が置かれる場合には窓の閉錠モードになり、第1直線移動経路1131bに連結ピン1154が置かれる場合には換気可能モードになり、第2直線移動経路1131cに連結ピン1154が置かれる場合には開錠モードになる。
【0110】
移動プレート1120に設けられる移動部1178は、窓枠20のレール(図示せず)に沿って移動可能に設置されるガイドローラ3200及び車輪1179を含むことができる。
【0111】
一方、窓のサイズ及び窓枠のサイズが規格化して提供される場合にも小さい公差などによって誤差が発生し得る。この場合、前記窓に設けられた移動部1178が前記窓枠20のレールに正確に接触しないことがあり、これは窓の移動を妨害する要因となる。
【0112】
したがって、本発明に係る窓組立体の移動部1178には、前記移動プレート1120に設けられて移動部1178の高さを調節する高さ調節部1190を備えることができる。
【0113】
高さ調節部1190によって、車輪1179を含む移動部1178の高さを調節し、窓枠のレールに移動部1178を正確に接触させることができる。
【0114】
図13及び図14に示すように、移動部1178が車輪1179で構成された場合、前記車輪1179は一対で構成されてよく、両側に車輪支持板1171を備えることができる。
【0115】
前記車輪支持板1171は、前記車輪1179が一列に配置された場合、車輪1179を両側で回転可能に固定する役割を担う。
【0116】
このとき、車輪支持板1171には、車輪1179の回転軸1174,1177が貫通して連結される貫通孔1172,1173が形成され得る。車輪1179を一対備える場合、回転軸1174,177及び貫通孔1172,1173も一対が形成され得る。
【0117】
さらに、車輪支持板1171の中央部には、車輪支持板1171を固定する支持軸1176が貫通して配置され得る。前記支持軸1176は前記車輪支持板1171の中央貫通孔1170を貫通して配置され得る。
【0118】
一方、高さ調節部1190は、移動プレート1120から移動部1178に向かって突出形成され、移動部1178の支持軸1176が貫通する突出部1122と連結されて高さ調節作用を担う。
【0119】
突出部1122は移動プレート1120と一体に形成されるとして示したが、別の結合構造にしてもよい。
【0120】
突出部1122には、移動部1178の支持軸1176が垂直上下方向に移動するようにガイドし、支持軸1176が貫通する垂直ガイド孔1124が形成され得る。
【0121】
垂直ガイド孔1124は垂直又は上下方向に形成され、後述するように、支持軸1176が上下に移動する場合にガイドする役割を担うことができる。
【0122】
一方、突出部1122の先端には、ガイドローラ3200を支持する支持ピン3201が装着されて固定される支持孔1123が設けられる。
【0123】
高さ調節部1190は、

に具現され、車輪1179と車輪支持板1171を取り囲む内部ハウジング1191と、ハウジング1191を取り囲む外部ハウジング1192を含む。
【0124】
そして、内部ハウジング1191と外部ハウジング1192は相互に間隔調節可能に調節ねじ1193によって連結され、外部ハウジング1192の外側には調節ねじ1193に嵌められ、調節ねじ1193の動きをガイドする一方で、強度を補強するガイド板1194が設けられ、ガイド板1194にはガイド溝1194aは一側が開放された形態で形成される。ガイド溝1194aに調節ねじ1193のねじ山が通過する。
【0125】
内部ハウジング1191には傾斜した傾斜案内溝1191aが設けられ、外部ハウジング1192には垂直案内溝1192aが設けられ、支持軸1176が傾斜案内溝1191aと垂直案内溝1192aを貫通して配置される。
【0126】
そして、内部ハウジング1191の短辺側の内部には調節ねじ1193が回転可能に設置されるようにナット形態のねじ支持部1195が設けられており、外部ハウジング1192の短辺及び内部ハウジング1191の短辺には、調節ねじ1193が貫通する外部貫通孔1192b及び内部貫通孔1191bがそれぞれ形成されている。
【0127】
外部貫通孔1192bと内部貫通孔1191bにはいずれもねじ山タップが形成されることが好ましい。
【0128】
したがって、使用者が調節ねじ1193を回せば、外部ハウジング1192と内部ハウジング1191間の距離が変わり、傾斜案内溝1191aと垂直案内溝1192aが相対移動運動をしながら、その間に挿入された支持軸1176が傾斜案内溝1191aに沿って上又は下に移動する。
【0129】
すなわち、図15及び図16の状態で、調節ねじ1193を回して外部ハウジング1192に内部ハウジング1191が近づくと、支持軸1176が傾斜案内溝1191aの傾斜面の下部領域に位置するが、垂直案内溝1192aに沿って下に下降する。
【0130】
すると、固定プレート1120/移動プレート1130と車輪1179との間の間隔が大きくなり、水平移動装置1100全体の高さが増加する。
【0131】
逆に、調節ねじ1193を回して外部ハウジング1192から内部ハウジング1191が遠ざかると、支持軸1176が傾斜案内溝1191aの傾斜面の上部領域に位置するが、垂直案内溝1192aに沿って上に上昇する。
【0132】
これによって、固定プレート1120/移動プレート1130と車輪1179との間の間隔が狭くなり、水平移動装置1100全体の高さが減少する。
【0133】
上で、直線移動部材1130のガイド孔1131は直線移動部材1130の移動方向と平行な直線移動経路1131b,1131cと、直線移動経路1131b,1131cから延長されるが、直線移動経路1131b,1131cと異なる方向に延長して形成される延長移動経路1131aを備えると説明した。
【0134】
図7、及び図10図12に示すように、直線移動経路1131b,1131cは延長移動経路1131aと連通し、係止部300が係止ガイド200の下部溝213に掛かった状態のとき、第1リンク1140と第2リンク1150とを連結する連結ピン1154が位置する第1直線移動経路1131bと、第1直線移動経路1131bと連通し、係止部300が係止ガイド200から係合解除された状態のとき、第1リンク1140と第2リンク1150とを連結する連結ピン1154が位置する第2直線移動経路1131cを含む。
【0135】
連結ピン1154が延長移動経路1131aにあれば、水平密着状態及び閉錠状態又はモードであり、ハンドル40の先端部41は下に向く(図1参照)。
【0136】
連結ピン1154が第1直線移動経路1131b上にあれば、水平密着状態解除及び換気可能状態又はモードであり、ハンドル40の先端部41は水平方向に向く。
【0137】
連結ピン1154が第2直線移動経路1131c上にあれば、水平密着状態解除及び開放移動可能状態であり、ハンドル40の先端部は上に向く。
【0138】
図18に示すように、窓の開錠状態で、使用者が窓30を窓枠20の終わりまで移動させた後にハンドル40を上から下に180度回転させると、前記直線移動部材1130が矢印(点線)方向に沿って移動する。
【0139】
この場合、図20に示すように、直線移動部材1130の移動によって、前記第1リンク1140と第2リンク1150とを連結する連結ピン1154が前記直線移動部材1130のガイド孔1131に導かれて直線移動部材1130の移動方向に沿って移動して延長移動経路1131aに配置され、前記第1リンク1140と第2リンク1150との動作角度θ2が大きくなって移動プレート1120と固定プレート1110とが相対移動をし、距離が遠ざかる。
【0140】
移動プレート1120と固定プレート1120が互いに相対運動をして相対的に遠ざかると、移動プレート1120は前述の移動部1178によって窓枠のレールに連結された状態であるので、固定プレート1110が窓枠20に密着する(図3状態)。
【0141】
垂直作動バー32は最大限に上がった状態になり、これによって係止部300も最大限に上がり、係止案内部200の係止溝部のうち上部溝211に掛かる(図6(a)及び図7(a)状態)。これを第1位置と定義することができる。
【0142】
この状態で使用者が換気可能モードを活用するために、ハンドル40を90度上方に回転させてハンドル40を水平状態にすれば、図19に示すように、直線移動部材1130が矢印(実線)方向に沿って移動する。
【0143】
この場合、連結ピン1154が直線移動部材1130の延長移動経路1131aを抜け出して第1直線移動経路1131bに位置する。そして、第1リンク1140と第2リンク1150との動作角度θ1が小さくなって移動プレート1120と固定プレート1110が相対移動をし、距離が近づく。
【0144】
移動プレート1120と固定プレート1110が近づくと、移動プレート1120は前述の移動部1178によって窓枠のレールに連結された状態であるので、前記固定プレート1110が前記窓枠から離れる(図2状態)。
【0145】
すると、垂直作動バー32は閉錠状態よりも若干下りた状態になり、これによって係止部300は係止案内部200の中間溝212を通って下部溝213に掛かる。したがって、換気可能な隙間が形成され得る(図6(b)及び図7(c)状態)。これを第2位置といえる。
【0146】
その状態で使用者が開錠(開放)モードを活用するために、ハンドル40を90度上方に回転させてハンドルの先端部41を上に向く状態にすれば、図18に示すように、直線移動部材1130が矢印(実線)方向に沿って移動する。
【0147】
この場合、連結ピン1154が第1直線移動経路1131bを抜け出して第2直線移動経路1131cに位置する。第1リンク1140と第2リンク1150との動作角度θ1は換気モード状態と同一であり、水平密着状態解除も維持される(図2参照)。
【0148】
すると、垂直作動バー32は換気モード状態よりも下がった状態になり、これによって、係止部300は係止案内部200の下部溝213よりも下に移動し、開放口214を通って係止溝部を完全に抜け出して離脱する(図6(c)及び図7(c)状態)。これを第3位置といえる。
【0149】
したがって、それ以上係止部300が係止案内部200に拘束されず、窓200を自由にスライド移動して開放できる。
【0150】
以上、本発明を、図面に示す実施例を参照して説明したが、これは発明を説明するためのものに過ぎず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、発明の詳細な説明から様々な変形又は均等な実施例が可能であることが理解できよう。
【0151】
したがって、本発明の真の権利範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されるべきである。
図1
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【国際調査報告】