(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-08
(54)【発明の名称】ホームシステムの知能コンセントの制御方法
(51)【国際特許分類】
H02J 13/00 20060101AFI20220401BHJP
H02J 3/14 20060101ALI20220401BHJP
【FI】
H02J13/00 311T
H02J3/14 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021549144
(86)(22)【出願日】2020-02-05
(85)【翻訳文提出日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 CN2020074352
(87)【国際公開番号】W WO2020168914
(87)【国際公開日】2020-08-27
(31)【優先権主張番号】201910127402.0
(32)【優先日】2019-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508231382
【氏名又は名称】チンタオ ハイアール ウォッシング マシン カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Qingdao Haier Washing Machine Co.,Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】521161200
【氏名又は名称】ハイアール スマート ホーム カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】ジンジュー デン
(72)【発明者】
【氏名】シェン シュー
(72)【発明者】
【氏名】ペイシ ルー
(72)【発明者】
【氏名】チーシャン ザオ
【テーマコード(参考)】
5G064
5G066
【Fターム(参考)】
5G064AC06
5G064AC10
5G064CB07
5G064CB08
5G064CB12
5G064CB21
5G064DA07
5G066KD01
5G066LA02
(57)【要約】
【解決手段】ホームシステムの知能コンセントの制御方法、知能コンセント及びホームシステムである。この制御方法は、全ての現在運転中の家電のソケットへの接続状況を取得するステップ(s1)と、全ての現在運転中の家電のソケットへの接続状況に基づいて、全ての現在運転中の家電の優先度順位を設定するステップ(s2)とを含む。知能ソケットの異なるソケットに接続される家電は優先度の順序を有し、これにより、ユーザはこの知能コンセントによって複数の家電の優先度の順序付けを実現し、かつ使用習慣に応じて優先度の順序を柔軟に調整することができ、複数の家電の使用状況、電気使用状況、運転状態などを総合的に管理するのに有利であるだけではなく、優先度の順序設定の柔軟性を保証し、ホームシステムの全体的な動作状況をユーザのリアルタイム使用ニーズにより適応させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホームシステムの知能コンセントの制御方法であって、前記ホームシステムは、知能コンセントと複数の家電を含み、前記知能コンセントは複数の異なる優先度のソケットを有し、各前記ソケットは1つの前記家電に接続されて前記家電に電力を供給することができ、
前記制御方法は、
全ての現在運転中の前記家電の前記ソケットへの接続状況を取得するステップと、
全ての現在運転中の前記家電の前記ソケットへの接続状況に従って、全ての現在運転中の前記家電の優先度順位を設定するステップとを含むことを特徴とするホームシステムの知能コンセントの制御方法。
【請求項2】
「全ての現在運転中の前記家電の優先度順位を設定する」ステップの後に、前記制御方法は、
前記ソケットに接続される運転すべき前記家電があるかどうかを判断するステップと、
前記ソケットに接続される運転すべき前記家電がある場合に、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整するステップとを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
「現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
運転すべき前記家電の前記ソケットへの状況を取得するステップと、
取得した運転すべき前記家電の前記ソケットへの接続状況に基づいて、運転すべき前記家電の前記優先度を決定するステップと、
運転すべき前記家電の前記優先度の前記優先度順位における位置を決定するステップと、
運転すべき前記家電の前記優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整するステップとを含むことを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
「運転すべき前記家電の前記優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
運転すべき前記家電の前記優先度が最高レベルである場合に、現在運転中の前記家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項5】
「前記優先度順位に従って現在運転中の前記家電の運転状態を調整する」ステップと同時に、又はその後に、前記制御方法は、
現在電力残量を取得するステップと、
運転すべき前記家電の最大電力を取得するステップと、
前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、
前記現在電力残量が前記最大電力より大きい場合、運転すべき前記家電が接続される前記ソケットが運転すべき前記家電に電力を供給することを許容するステップとを更に含むことを特徴とする請求項4に記載の制御方法。
【請求項6】
「運転すべき前記家電の前記優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
運転すべき前記家電の前記優先度が中間レベルである場合に、運転すべき前記家電の前記優先度より低い現在運転中の前記家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項7】
「運転すべき前記家電の前記優先度より低い現在運転中の前記家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整する」ステップと同時に又はその後に、前記制御方法は、
現在電力残量を取得するステップと、
運転すべき前記家電の最大電力を取得するステップと、
前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、
前記現在電力残量が前記最大電力より大きい場合に、運転すべき前記家電が接続される前記ソケットが運転すべき前記家電に電力を供給することを許容するステップとを更に含むことを特徴とする請求項6に記載の制御方法。
【請求項8】
「運転すべき前記家電の前記優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
運転すべき前記家電の前記優先度が最低レベルである場合に、全ての現在運転中の前記家電の運転状態を調整しないステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項9】
「全ての現在運転中の前記家電の運転状態を調整しない」ステップと同時に又はその後に、前記制御方法は、
運転すべき前記家電が低電力運転モードを有するか否かを判断するステップと、
運転すべき前記家電が前記低電力運転モードを有する場合、運転すべき前記家電が接続される前記ソケットが前記低電力運転モードで運転すべき前記家電に電力を供給することを選択的に許容するステップとを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
【請求項10】
「運転すべき前記家電が接続される前記ソケットが前記低電力運転モードで運転すべき前記家電に電力を供給することを選択的に許容する」ステップは、
現在電力残量を取得するステップと、
運転すべき前記家電の最小電力を取得するステップと、
前記現在電力残量を前記最小電力と比較するステップと、
前記現在電力残量が前記最小電力より大きい場合、運転すべき前記家電が接続される前記ソケットが前記低電力運転モードで運転すべき前記家電に電力を供給することを許容するステップとを含むことを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
【請求項11】
「運転すべき前記家電が接続される前記ソケットが前記低電力運転モードで運転すべき前記家電に電力を供給することを選択的に許容する」ステップは、
前記現在電力残量が、前記最小電力以下である場合に、運転すべき前記家電が接続される前記ソケットが運転すべき前記家電に電力を供給することを拒否するステップを更に含むことを特徴とする請求項10に記載の制御方法。
【請求項12】
「前記ソケットに接続される運転すべき前記家電がある場合に、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
各現在運転中の前記家電の残り運転時間を取得するステップと、
全ての前記残り運転時間のうちの最短の前記残り運転時間を取得するステップと、
前記最短の残り運転時間を予め設定された時間と比較するステップと、
前記最短の残り運転時間が前記予め設定された時間より長い場合、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整するステップとを含むことを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
【請求項13】
「各現在運転すべき前記家電の残り運転時間を取得する」ステップは、
現在電力残量を取得するステップと、
運転すべき前記家電の最大電力を取得するステップと、
前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、
前記現在電力残量が前記最大電力以下である場合、各現在運転すべき前記家電の前記残り運転時間を取得するステップとを含むことを特徴とする請求項12に記載の制御方法
【請求項14】
「前記ソケットに接続される運転すべき前記家電がある場合、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
前記最短の残り運転時間が前記予め設定された時間以下である場合、運転すべき前記家電が接続される前記ソケットが運転すべき前記家電に電力を供給することを拒否するステップを更に含むことを特徴とする請求項12に記載の制御方法。
【請求項15】
知能コンセントであって、前記知能コンセントは複数の異なる優先度のソケットを有し、各前記ソケットは1つの家電に接続されて前記家電に電力を供給することができることを特徴とする知能コンセント。
【請求項16】
ホームシステムであって、前記ホームシステムは知能コンセントと複数の家電を含み、前記知能コンセントは請求項15に記載の知能コンセントであることを特徴とするホームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はホームシステムの分野に属し、具体的にホームシステムの知能コンセントの制御方法、知能コンセント及びホームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
生活水準の向上に伴い、ユーザの家内の家電種類はますます豊かになってきており、多くの家庭内には、衣類処理系家電(例えば、洗濯機、靴洗浄機、知能キャビネット、アイロン等)、環境調節系家電(例えば、エアコン、加湿器、空気清浄機等)、レジャー娯楽系家電(例えば、テレビ、プロジェクタ、音響機器等)等のような様々な家電が存在する。日常生活では、ユーザの家電使用ニーズが柔軟で多変であるため、ユーザの家内で時間帯ごとに同時に運転する必要がある家電の数、運転状態、種類がいずれも時々変更する可能性があり、ユーザは家電を起動するたびに現在運転中の複数の家電が同時に運転することが合理的であるかどうか、各家電の運転状態を変更する必要があるかどうかを推算する必要があり、ユーザの使用体験を低下させる。
【0003】
現在、ユーザの家庭内の全ての家電を知能ホームシステムに接続することによってこのような問題を解決することができる。しかしながら、従来のホームシステムは、通常、ユーザが個々の家電の優先度順位を予め設定する必要がある。ユーザの家内の家電の数や種類が頻繁に変化する場合、ユーザは優先度順位を頻繁に更新する必要がある。また、ユーザの使用傾向が突然変化したり一時的に変化したりした場合には、設定された全ての優先度順位がユーザの現在の使用ニーズを満足させることが困難になる可能性があり、家電の運転を協調させる場合にはユーザのリアルタイムニーズに応じた柔軟な統括が困難になる可能性がある。
【0004】
したがって、当該技術分野では、上述の問題を解決するために、新しいホームシステムの知能コンセントの制御方法、知能コンセント及びホームシステムが必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来技術における上述の問題を解決するために、すなわち、従来のホームシステムが予め各家電の優先度順位を設定する方式の柔軟性が悪く、ユーザのリアルタイム使用ニーズを満たすことが困難であるという問題を解決するために、本発明は、ホームシステムの知能コンセントの制御方法を提供し、前記ホームシステムは、知能コンセントと複数の家電を含み、前記知能コンセントは複数の異なる優先度のソケットを有し、それぞれの前記ソケットは1つの家電に接続されて前記家電に電力を供給することができ、前記制御方法は、全ての現在運転中の家電の前記ソケットへの接続状況を取得するステップと、全ての現在運転中の家電の前記ソケットへの接続状況に従って、全ての現在運転中の家電の優先度順位を設定するステップとを含む。
【0006】
上記の制御方法の好ましい態様では、「全ての現在運転中の家電の優先度順位を設定する」ステップの後に、前記制御方法は、前記ソケットに接続される運転すべき家電があるかどうかを判断するステップと、前記ソケットに接続される運転すべき家電がある場合に、一部又は全部の現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップとを更に含む。
【0007】
上記制御方法の好ましい態様では、「一部又は全部の現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、運転すべき家電が接続されようとするソケットの状況を取得するステップと、取得した運転すべき家電の前記ソケットへの接続状況に基づいて、運転すべき家電の優先度を決定するステップと、運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置を決定するステップと、運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップとを含む。
【0008】
上記制御方法の好ましい態様では、「運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、運転すべき家電の優先度が最高レベルである場合に、現在運転中の家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含む。
【0009】
上記の制御方法の好ましい態様では、「前記優先度順位に従って現在運転中の家電の運転状態を調整する」ステップと同時に、又はその後に、前記制御方法は、現在電力残量を取得するステップと、運転すべき家電の最大電力を取得するステップと、前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、前記現在電力残量が運転すべき家電の最大電力より大きい場合、運転すべき家電が接続される前記ソケットが運転すべき家電に電力を供給することを許容するステップとを更に含む。
【0010】
上記制御方法の好ましい態様では、「運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、運転すべき家電の優先度が中間レベルである場合に、前記優先度順位に従って、運転すべき家電の優先度より低い現在運転中の家電の運転状態を調整するステップを含む。
【0011】
上記の制御方法の好ましい態様では、「前記優先度順位に従って、運転すべき家電の優先度より低い現在運転中の家電の運転状態を調整する」ステップと同時に又はその後に、前記制御方法は、現在電力残量を取得するステップと、運転すべき家電の最大電力を取得するステップと、前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、前記現在電力残量が運転すべき家電の最大電力より大きい場合に、運転すべき家電が接続される前記ソケットが前記運転すべき家電に電力を供給することを許容するステップを更に含む。
【0012】
上記制御方法の好ましい態様では、「運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、運転すべき家電の優先度が最低レベルである場合に、全ての現在運転中の家電の運転状態を調整しないステップを含む。
【0013】
上記の制御方法の好ましい態様では、「全ての現在運転中の家電の運転状態を調整しない」ステップと同時に又はその後に、前記制御方法は、運転すべき家電が低電力運転モードを有するか否かを判断するステップと、運転すべき家電が低電力運転モードを有する場合、運転すべき家電が接続される前記ソケットが低電力運転モードで運転すべき家電に電力を供給することを選択的に許容するステップとを更に含む。
【0014】
上記の制御方法の好ましい態様では、「運転すべき家電が接続される前記ソケットが低電力運転モードで運転すべき家電に電力を供給することを選択的に許容する」ステップは、現在電力残量を取得するステップと、運転すべき家電の最小電力を取得するステップと、前記現在電力残量を前記最小電力と比較するステップと、前記現在電力残量が運転すべき家電の低電力運転モードでの電力より大きい場合、運転すべき家電が接続される前記ソケットが低電力運転モードで運転すべき家電に電力を供給することを許容するステップとを含む。
【0015】
上記の制御方法の好ましい態様では、「運転すべき家電が接続される前記ソケットが低電力運転モードで運転すべき家電に電力を供給することを選択的に許容する」ステップは、前記現在電力残量が、運転すべき家電の低電力運転モードでの電力以下である場合に、運転すべき家電が接続される前記ソケットが運転すべき家電に電力を供給することを拒否するステップを更に含む。
【0016】
上記制御方法の好ましい態様では、「前記ソケットに接続される運転すべき家電がある場合に、一部又は全部の現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、各現在運転中の家電の残り運転時間を取得するステップと、全ての残り運転時間のうちの最短の残り運転時間を取得するステップと、前記最短の残り運転時間を予め設定された時間と比較するステップと、前記最短の残り運転時間が予め設定された時間より長い場合、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップとを含む。
【0017】
上記制御方法の好ましい態様において、「各現在運転中の家電の残り運転時間を取得する」ステップは、現在電力残量を取得するステップと、運転すべき家電の最大電力を取得するステップと、前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、前記現在電力残量が前記最大電力以下である場合、各現在運転中の家電の残り運転時間を取得するステップとを含む。
【0018】
上記制御方法の好ましい態様では、「前記ソケットに接続される運転すべき家電がある場合、一部又は全部の現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、前記最短の残り運転時間が前記予め設定された時間以下である場合、運転すべき家電が接続される前記ソケットが運転すべき家電に電力を供給することを拒否するステップを更に含む。
【0019】
本発明は知能コンセントを更に提供し、前記知能コンセントは複数の異なる優先度のソケットを有し、各前記ソケットは1つの家電に接続されて前記家電に電力を供給することができる。
【0020】
また、本発明は、ホームシステムを更に提供し、前記ホームシステムは知能コンセントと複数の家電を含み、前記知能コンセントは上記知能コンセントである。
【0021】
当業者には理解されるように、本発明の好ましい態様では、知能コンセントは複数の異なる優先度のソケットを有し、異なるソケットに接続される家電は優先度の順位を有することができ、これによりユーザは使用習慣に従って家電の優先度の順位を柔軟に調整することができ、複数の家電の統括管理を実現し、複数の家電の使用状況、電気使用状況、運転状態などを総合的に管理するのに有利であるだけではなく、協調管理の順位の柔軟性も保証し、ホームシステムの全体的な運転状況を更にユーザのリアルタイム使用ニーズに適応させることができ、ユーザ体験を大幅に向上させる。
【0022】
更に、全ての現在運転中の家電の優先度順位を設定した後、運転すべき家電が接続されようとするソケットが運転すべき家電に電力を供給する場合、ユーザが現在運転中の家電の運転状態を更新するように、優先度順位に従って一部又は全部の現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整することができ、ユーザが運転させたい現在運転中の家電は、残りの家電が運転キューに入ることによって影響を受けることを避ける。
【0023】
更に、運転すべき家電の優先度を取得した後、運転すべき家電と現在運転中の全ての家電の優先度とを比較するように、運転すべき家電の設定された優先度順位における位置に従って、一部又は全部の現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整し、これにより、運転すべき家電の運転必要性を確定し、そして、現在運転中の家電の中の運転状態を調整可能な家電を特定し、最後に運転キューにある家電は、ユーザがより運転したい家電であるようにする。
【0024】
また、優先度順位に従って家電の運転状態を選択的に調整する場合には、現在電力残量と運転すべき家電の最大電力との比較結果により、運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給することを選択的に許容して、新しい家電が運転キューに入っても、家庭制限総電力を超えることがなく、電力使用の安全性が保証される。
【0025】
また、本発明は知能コンセントを更に提供し、この知能コンセントによって、ユーザの家内の全ての家電のブロック管理を実現することができ、集中して分布する複数の家電は上記知能ソケットに接続するだけでシステム化協調運転を実現することができ、複数の家電が同時に動作する安全性を保証するだけではなく、複数の家電の優先度順位を協調する設定の柔軟性も向上させ、複数の家電の協調規則をよりユーザの使用ニーズに適応させることができ、ユーザ体験が非常に優れている。
【0026】
更に、本発明は、ホームシステムを更に提供し、このホームシステムは上記知能コンセントと複数の家電とを含むため、上記ホームシステムは上記知能コンセントの技術的効果を備える。従来の家電の優先度順位を直接設定するホームシステムと比較して、本発明のホームシステムはユーザの家内の複数の家電が同時に安全に動作することを保証する状況でユーザの希望する優先度順位に従って全体の運転状態を調整することができ、ユーザが頻繁に優先度順位設定条件を変更又は増加する必要がなく、使用がより便利でかつユーザの段階的な使用ニーズに適合する。
【0027】
態様1:ホームシステムの知能コンセントの制御方法であって、前記ホームシステムは、知能コンセントと複数の家電を含み、前記知能コンセントは複数の異なる優先度のソケットを有し、それぞれの前記ソケットは1つの家電に接続されて前記家電に電力を供給することができ、前記制御方法は、全ての現在運転中の家電の前記ソケットへの接続状況を取得するステップと、全ての現在運転中の家電の前記ソケットへの接続状況に従って、全ての現在運転中の家電の優先度順位を設定するステップとを含むことを特徴とするホームシステムの知能コンセントの制御方法。
【0028】
態様2:「全ての現在運転中の家電の優先度順位を設定する」ステップの後に、前記制御方法は、前記ソケットに接続される運転すべき家電があるかどうかを判断するステップと、前記ソケットに接続される運転すべき家電がある場合に、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップとを更に含むことを特徴とする態様1に記載の制御方法。
【0029】
態様3:「現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、運転すべき家電のソケットへの状況を取得するステップと、取得した運転すべき家電の前記ソケットへの接続状況に基づいて、運転すべき家電の優先度を決定するステップと、運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置を決定するステップと、運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップとを含むことを特徴とする態様2に記載の制御方法。
【0030】
態様4:「運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、運転すべき家電の優先度が最高レベルである場合に、現在運転中の家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含むことを特徴とする態様3に記載の制御方法。
【0031】
態様5:「前記優先度順位に従って現在運転中の家電の運転状態を調整する」ステップと同時に、又はその後に、前記制御方法は、現在電力残量を取得するステップと、運転すべき家電の最大電力を取得するステップと、前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、前記現在電力残量が前記最大電力より大きい場合、運転すべき家電が接続される前記ソケットが運転すべき家電に電力を供給することを許容するステップとを更に含むことを特徴とする態様4に記載の制御方法。
【0032】
態様6:「運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、運転すべき家電の優先度が中間レベルである場合に、運転すべき家電の優先度より低い現在運転中の家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含むことを特徴とする態様3に記載の制御方法。
【0033】
態様7:「運転すべき家電の優先度より低い現在運転中の家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整する」ステップと同時に又はその後に、前記制御方法は、現在電力残量を取得するステップと、運転すべき家電の最大電力を取得するステップと、前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、前記現在電力残量が前記最大電力より大きい場合に、運転すべき家電が接続される前記ソケットが前記運転すべき家電に電力を供給することを許容するステップとを更に含むことを特徴とする態様6に記載の制御方法。
【0034】
態様8:「運転すべき家電の優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、運転すべき家電の優先度が最低レベルである場合に、全ての現在運転中の家電の運転状態を調整しないステップを含むことを特徴とする態様3に記載の制御方法。
【0035】
態様9:「全ての現在運転中の家電の運転状態を調整しない」ステップと同時に又はその後に、前記制御方法は、運転すべき家電が低電力運転モードを有するか否かを判断するステップと、運転すべき家電が低電力運転モードを有する場合、運転すべき家電が接続される前記ソケットが低電力運転モードで運転すべき家電に電力を供給することを選択的に許容するステップとを更に含むことを特徴とする態様8に記載の制御方法。
【0036】
態様10:「運転すべき家電が接続される前記ソケットが低電力運転モードで運転すべき家電に電力を供給することを選択的に許容する」ステップは、現在電力残量を取得するステップと、運転すべき家電の最小電力を取得するステップと、前記現在電力残量を前記最小電力と比較するステップと、前記現在電力残量が前記最小電力より大きい場合、運転すべき家電が接続される前記ソケットが低電力運転モードで運転すべき家電に電力を供給することを許容するステップとを含むことを特徴とする態様9に記載の制御方法。
【0037】
態様11:「運転すべき家電が接続される前記ソケットが低電力運転モードで運転すべき家電に電力を供給することを選択的に許容する」ステップは、前記現在電力残量が、前記最小電力以下である場合に、運転すべき家電が接続される前記ソケットが運転すべき家電に電力を供給することを拒否するステップを更に含むことを特徴とする態様10に記載の制御方法。
【0038】
態様12:「前記ソケットに接続される運転すべき家電がある場合に、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、各現在運転中の家電の残り運転時間を取得するステップと、全ての残り運転時間のうちの最短の残り運転時間を取得するステップと、前記最短の残り運転時間を予め設定された時間と比較するステップと、前記最短の残り運転時間が予め設定された時間より長い場合、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップとを含むことを特徴とする態様2に記載の制御方法。
【0039】
態様13:「各現在運転すべき家電の残り運転時間を取得する」ステップは、現在電力残量を取得するステップと、運転すべき家電の最大電力を取得するステップと、前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、前記現在電力残量が前記最大電力以下である場合、各現在運転すべき家電の残り運転時間を取得するステップとを含むことを特徴とする態様12に記載の制御方法
【0040】
態様14:「前記ソケットに接続される運転すべき家電がある場合、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、前記最短の残り運転時間が前記予め設定された時間以下である場合、運転すべき家電が接続される前記ソケットが運転すべき家電に電力を供給することを拒否するステップを更に含むことを特徴とする態様12に記載の制御方法。
【0041】
態様15:知能コンセントであって、前記知能コンセントは複数の異なる優先度のソケットを有し、各前記ソケットは1つの家電に接続されて前記家電に電力を供給することができることを特徴とする知能コンセント。
【0042】
態様16:ホームシステムであって、前記ホームシステムは知能コンセントと複数の家電を含み、前記知能コンセントは態様15に記載の知能コンセントであることを特徴とするホームシステム。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【
図1】本発明の制御方法の主なステップフローチャートである。
【
図2】本発明の制御方法の好ましい実施形態の詳細なステップフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。これらの実施形態は本発明の技術的原理を説明するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではないことを、当業者は理解するであろう。
【0045】
なお、本発明の説明においては、本願には特定の順位で本発明の制御方法の各ステップを説明したが、これらの順位は限定的なものではなく、本発明の基本原理から逸脱することなく、当業者であれば、異なる順位で上記ステップを実行することができる。
【0046】
背景技術で指摘したユーザが直接設定する複数の家電の優先度順位は家電の種類、数量、使用ニーズのいずれかの変更によって調整される必要があり、柔軟性が悪いという問題に対して、本発明はホームシステムの知能コンセントの制御方法を提供し、複数の家電を協調しながら協調規則(すなわち優先度順位)の柔軟性を保証し、ユーザが優先度順位を設定更新する頻度を減少させ、ユーザ体験を向上させることを目的とする。
【0047】
具体的には、本発明のホームシステムは、知能コンセントと、複数の家電とを含み、知能コンセントは、複数の異なる優先度順位のソケットを有し(本発明は、同じ優先度順位ソケットが存在しない場合にのみ関連して以下の実施形態を説明する)、各ソケットは1つの家電に接続されてその家電に電力を供給することができる。
図1に示すように、本発明のホームシステムの知能コンセントの制御方法は以下を含む。
【0048】
ステップS1:全ての現在運転中の家電のソケットへの接続状況を取得する。
【0049】
このステップにおいて、「現在運転中の家電のソケットへの接続状況」とは、具体的には、知能コンセントに複数のソケットが設けられており、複数の現在運転中の家電と複数のソケットとの間に2つずつ接続される場合の、各現在運転中の家電が具体的に接続されるソケットの位置をいう。
【0050】
ステップS2、全ての現在運転中の家電のソケットへの接続状況に従って、全ての現在運転中の家電の優先度順位を設定する。
【0051】
このステップでは、各家電が接続されるソケットの優先度が異なるため、家電ごとに具体的に対応するソケットの優先度に従って、複数の家電を、それが接続されるソケットの優先度に従って順位付けすることができ、すなわち、ソケットの優先度は、ソケットに接続されている現在運転中の家電の優先度を決定し、それにより、全ての現在運転中の家電の優先度順位を設定する。ここでは、明らかなことに、優先度の順位と各現在運転中の家電との一対一の対応関係は可変である。ユーザは、ソケットとその優先度との対応関係を調整することにより、上記優先度順位を調整することができる。例えば、ユーザは、家電が接続されるソケットの位置を変換することにより、上記優先度順位を調整してもよく、あるいは、ユーザは、各ソケットの優先度を直接変更することにより、優先度順位を変換してもよい。例えば、優先度の高いソケットを優先度の高いソケットに設定し、優先度の低いソケットを中優先度のソケットに設定し、中優先度の低いソケットを優先度の低いソケットに設定し、上記優先度順位の調整方式は、装置/プログラムにより調整されてもよいし、人手により調整されてもよい。
【0052】
好ましくは、本発明の制御方法は、ステップS2の後に、
【0053】
ソケットに接続される運転すべき家電があるかどうかを判断するステップと、
【0054】
前記ソケットに接続される運転すべき家電がある場合に、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップとを更に含む。
【0055】
上記実施形態において、運転すべき家電のソケットへの接続における「接続」とは、具体的には、知能コンセントが、運転すべき家電が接続されるソケットを介して、運転すべき家電に電力を供給すること、すなわち、運転すべき家電がソケット内に挿入され、このソケットから電力を取得することを意味する。すなわち、運転すべき家電はソケットのみを挿入するが、このソケットは運転すべき家電に電力を供給しないようにしてもよい。運転すべき家電がソケットから電力を取得する必要がある場合、本発明の制御方法は、現在運転中の家電の運転状態を調整することによって、運転キュー内の家電と、運転キューに入りたい家電との間の状態を調整することができ、後続の運転キュー内の全ての家電が好ましい運転モードで運転することを保証する。もちろん、いくつかの設定状況では、運転すべき家電が運転すべきキューに加入した後に続く運転キュー中の家電(新たに加入した運転すべき家電を含む)がいずれも良好に運転できる場合、あるいは、現在運転キュー中の全ての家電(加入したい家電を含まない)の運転状態が変更されないことが好ましい場合には、現在運転中の家電の運転状態を調整しなくてもよい。
【0056】
運転すべき家電は、ソケットによりそれに電力を供給することを必要としない場合、
【0057】
1つの可能な場合には、ユーザが主動的に判断ステップを開始し、その判断結果を、ソケットに接続される必要のある家電が存在すると直接デフォルトするまで、いかなるステップも継続しなくてもよい。
【0058】
他の可能な場合には、ソケットにより電力を供給する必要がある家電が存在することが検出されるまで、上記判断ステップを継続的に繰り返すか、又は予め設定された時間後に上記判断ステップを再び実行してもよい。
【0059】
更に別の可能な場合、歴史時間内のユーザの家電使用習慣に基づいて、ソケットにより電力を供給する必要がある可能性のある運転すべき家電の時間帯を推測し、この時間帯内に上記判断ステップを実行してもよい。
【0060】
以上のように、ソケットによりそれに電力を供給する必要がある家電が存在しないと判断された場合には、実行プログラムは終了、一時停止、あるいは実行済みステップを繰り返し実行するか等は、実際の適用シーンにおける具体的な使用ニーズに従って設定することができる。
【0061】
以下、本発明の制御方法について、上記実施形態に基づいて更に説明する。
【0062】
運転すべき家電は、それに接続されて電力を供給するソケットが必要である場合、
【0063】
本発明の好ましい実施形態において、上記「ソケットに接続される運転すべき家電がある場合、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、具体的には、
【0064】
各現在運転中の家電の残り運転時間を取得するステップと、
【0065】
全ての残り運転時間のうちの最短の残り運転時間を取得するステップと、
【0066】
最短の残り運転時間と予め設定された時間と比較するステップと、
【0067】
最短の残り運転時間が予め設定された時間より長い場合、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップとを含む。
【0068】
上記実施形態において、各現在運転中の家電の「残り運転時間」とは、運転状態にある現在運転中の家電の全運転プログラムの残り実行時間であり、すなわち、現在運転中の家電は、運転プログラムを終了させ、運転を停止(シャットダウン又は待機)させるまでまだどのぐらい運転する必要があることをいう。残り運転時間が最も短い現在運転中の家電を選択することにより、まもなく運転モードを終了する家電があるかどうかを判断することができ、これにより、ユーザの家内の総回路(すなわち、同じコンセントに関連する全ての給電回路)のうち、運転状態にある家電の数がすぐに変化しないかどうかを判断して、具体的な変化状況に対して、運転すべき家電の具体的な受電環境を判断し、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整することができる。予め設定された時間を設定することにより、毎回、一定の固定された具体的な時間帯に、現在の回路環境を判断し、設定された時間を参照として現在運転中の家電の数量の変化状況が安定しているかどうかを判断することができる。選択された最短運転時間が予め設定された時間より長い場合、設定された時間内に、現在の回路環境で運転している家電の数には非常に大きな変化が生じないことを示し、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップを継続することができる。そうでなければ、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップを行わない。
【0069】
1つの可能な場合には、最短残り運転時間が予め設定された時間以下である場合には、運転中の家電のうち、運転プログラムをまもなく終了する家電があることを示す。この家電が運転プログラムを終了した後、現在運転中の家電の数が少なくなる回路環境は、運転すべき家電に良好な運転環境を提供するとともに、運転状態にある全ての家電に影響を与えず、この場合、他のステップを引き続き行う必要はなく、まもなく運転を終了する現在運転中の家電の運転時間が終了するのを待っていれば、運転すべき家電に接続されているソケットが運転すべき家電に電力を供給するようにすることができる。この場合、運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給することを拒否してもよく、これにより、回路環境が変更された後、運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給できるか否かを具体的に判断することができる。例えば、最短の残り運転時間が予め設定された時間以下であると判断された場合には、運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給することを拒否する。最短の残り時間が終了した後、運転すべき家電に接続されているソケットが運転すべき家電に電力を供給すると判断し、可能であれば電力を供給し、そうでなければ現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップを行う。ここで、予め設定された時間の具体的な値は、実際の使用ニーズに従って設定することができる。
【0070】
更に、同じ知能コンセントに挿入される現在運転中の家電の数が少ない場合又は現在運転中の家電の大部分が小電力家電である場合又は現在運転中の家電の大部分の運転電力が低い場合があるので、上記「各現在運転中の家電の残り運転時間を取得する」ステップは、
【0071】
現在電力残量を取得するステップと、
【0072】
運転すべき家電の最大電力を取得するステップと、
【0073】
現在電力残量を最大電力と比較するステップと、
【0074】
現在電力残量が最大電力以下であれば、各現在運転中の家電の残り運転時間を取得するステップとを含むことが好ましい。
【0075】
上記実施形態において、「現在電力残量」とは、現在の回路環境において残りの電力残量、すなわち、運転すべき家電が占用することを許容できる最大電力量を意味する。現在電力残量は、総回路に限定された総電力と、全ての現在運転中の家電が占用する電力総量との差である。なお、総回路に限定される総電力は、安全使用ニーズに従って柔軟に調整することができ、例えば、上記総電力は、ユーザの家内の実際総電力であってもよいし、ユーザの現在の回路環境に許容される最大電力値であってもよいし、ユーザが自ら設定した、最大安全総電力値よりやや小さい任意の電力値であってもよい。1つの可能な態様では、知能コンセントの内部に電力調整モジュールが設けられており、ユーザは、知能コンセントの許容総電力値を安全な範囲内で調整することができる。具体的には、このモジュールは、抵抗変化素子等によって実現することができる。「運転すべき家電の最大電力」とは、運転すべき家電がその運転全体プロセスで占用する必要のある最大電力を意味する。現在電力残量が最大電力以下である場合、現在の回路環境が運転すべき家電の運転要求を満たすことが困難であることを表明し、この場合、現在の運転すべき家電毎の残り運転時間を取得し、次のプログラムステップを行って、運転すべき家電に接続できる他の状況があるかどうかを継続して判断する必要がある。現在電力残量が最大電力以下であれば、現在の回路環境が運転すべき家電の運転ニーズを満たすことができることを表明し、この場合、運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給することを許容することができ、運転すべき家電を回路に直接接続して運転を開始することができる。
【0076】
もちろん、上記の残り運転時間を取得して回路環境を判断する過程は必ずしも必要ではない。例えば、現在電力残量が最大電力以下であると判断した場合に、現在運転中の家電の運転状態を直接選択的に調整するようにしてもよい。なお、上記判断に用いられる電気パラメータは、電力に関連して説明したが、これに限定されるものではなく、実際には、電流/電圧等の他の電力に間接的に換算可能な電気パラメータに関連して上記判断ステップを実行するようにしてもよい。
【0077】
好ましくは、上記「現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
【0078】
運転すべき家電のソケットへの接続状況を取得するステップと、
【0079】
取得した運転すべき家電のソケットへの接続状況に従って運転すべき家電の優先度を決定するステップと、
【0080】
運転すべき家電の優先度の全ての現在運転中の家電の優先度順位における位置を決定するステップと、
【0081】
運転すべき家電の優先度の全ての現在運転中の家電の優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整するステップとを含む。
【0082】
ここで、「運転すべき家電のソケットへの接続状況」とは、運転すべき家電が接続される必要のある具体的なソケットの位置を指す。この具体的なソケットに対応する優先度順位を取得した後、この優先度と優先度順位のうちの全ての優先度を比較する形で運転すべき家電の優先度と残りの現在運転中の家電の優先度順位との高低関係を得ることができ、これにより、運転すべき家電と全ての現在運転中の家電の優先度順位の高低関係に基づいて、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整することができる。
【0083】
更に、一つの可能な実施形態では、上記「運転すべき家電の優先度の優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
【0084】
運転すべき家電の優先度が最高レベルである場合に、現在運転中の家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含む。
【0085】
上記ステップでは、全ての現在運転中の家電の優先度がいずれも運転すべき家電より低いため、全ての現在運転中の家電は調整可能な対象となる。「優先度順位に従って現在運転中の家電の運転状態を調整する」ことは、具体的には、現在運転中の家電の運転状態を調整する時に、優先度の低い現在運転中の家電を優先的に調整し、優先度の低い現在運転中の家電を調整した後、回路環境がまだ運転すべき家電の接続要求を満たさない場合に、優先度の最も高い現在運転中の家電が調整されるまで、優先度の二番目低い現在運転中の家電を引き続き調整する。一例として、現在運転中の家電を調整する方式は、「現在運転中の家電を占用電力の小さい低モードで運転させる」、「現在運転中の家電に一時的に実行プログラムを停止させる」、「現在運転中の家電に実行プログラムを終了させて待機状態にする」、「現在運転中の家電をシャットダウンオフ/ウェイクアップ状態にする」の少なくとも1つを含む。調整方式が複数種である場合、複数の調整方式の実行順序は、ユーザの使用習慣、使用ニーズ等に従って設定することができる。例えば、実行順序は低電力モード変換>運転一時停止>待機>シャットダウン/ウェイクアップである。もちろん、具体的に採用される調整方式も上記4種類に限定されるものではなく、ユーザの使用ニーズを満たす前提で総回路の電力占用量を低減できるものであればよい。
【0086】
更に、本発明の制御方法は、「優先度順位に従って現在運転中の家電の運転状態を調整する」ステップと同時に、又はその後に、
【0087】
現在電力残量を取得するステップと、
【0088】
運転すべき家電の最大電力を取得するステップと、
【0089】
現在電力残量を最大電力と比較するステップと、
【0090】
現在電力残量が最大電力より大きい場合、運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給することを許容する。
【0091】
なお、上記「現在電力残量」とは、現在運転中の家電の運転状態が調整された後の総回路における電力残量を意味する。例えば、優先度の最も低い家電の運転状態が調整されると、そのときの総回路における電力残量を取得し、上記ステップによって、運転すべき家電が回路に接続可能であるか否かを判断することができる。可能であれば接続し、そうでなければ優先度の二番目低い家電を調整し、上記判断過程を繰り返す。もちろん、本実施例では、毎回、現在運転中の家電を1つだけ調整する場合について説明したが、実際には、毎回調整される現在運転中の家電の数は限定されるものではない。例えば、優先度が最も低く、優先度が二番目低い現在運転中の家電を同時に調整し、接続条件が満たされない場合には、優先度が中程度の、優先度がより高い現在運転中の家電を調整するようにしてもよい。
【0092】
別の可能な実施態様では、上記「運転すべき家電の優先度の優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
【0093】
運転すべき家電の優先度が中間レベルである場合に、運転すべき家電の優先度より低い現在運転中の家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含む。
【0094】
上記ステップでは、全ての現在運転中の家電のうち、一部の家電の優先度が運転すべき家電より高く、他の一部の家電の優先度が運転すべき家電より低いため、この場合、運転状態調整可能な対象は、運転すべき家電より優先度が低い現在運転中の家電である。
【0095】
同様に、本発明の制御方法は、「優先度順位に従って運転すべき家電より優先度が低い現在運転中の家電の運転状態を調整する」ステップと同時に、又はその後に、
【0096】
現在電力残量を取得するステップと、
【0097】
運転すべき家電の最大電力を取得するステップと、
【0098】
現在電力残量を最大電力と比較するステップと、
【0099】
現在電力残量が最大電力より大きい場合、運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給することを許容する。
【0100】
なお、上記判断過程については、先に説明したので、ここでは説明を省略する。
【0101】
別の可能な実施態様では、上記「運転すべき家電の優先度の優先度順位における位置に従って、現在運転中の家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
【0102】
運転すべき家電の優先度が最低レベルである場合には、全ての現在運転中の家電の運転状態を調整しないステップを含む。
【0103】
上記ステップでは、全ての現在運転中の家電の優先度が、運転すべき家電より高いため、この場合、全ての現在運転中の家電のうち、運転状態が調整可能な対象は存在しない。
【0104】
好ましくは、本発明の制御方法は、「全ての現在運転中の家電の運転状態を調整しない」ステップと同時に又はその後に、
【0105】
運転すべき家電が低電力運転モードを有するか否かを判断するステップと、
【0106】
運転すべき家電が低電力運転モードを有する場合、運転すべき家電が接続される前記ソケットが低電力運転モードで運転すべき家電に電力を供給することを選択的に許容するステップとを更に含む。
【0107】
すなわち、全ての現在運転中の家電の運転状態はいずれも調整できない場合には、ユーザの使用ニーズを満たす前提で、運転すべき家電の運転すべき状態が調整可能であるか否か、すなわち、運転すべき家電が占用電力の小さい運転モードで総回路に接続可能であるか否かを判断し、判断結果に従って運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給することを許容し又は拒否することができる。
【0108】
更に、「運転すべき家電が接続されるソケットが低電力運転モードで運転すべき家電に電力を供給することを選択的に許容する」ステップは、
【0109】
現在電力残量を取得するステップと、
【0110】
運転すべき家電の最小電力を取得するステップと、
【0111】
現在電力残量を最小電力と比較するステップと、
【0112】
現在電力残量が最小電力より大きい場合、運転すべき家電が接続されるソケットが低電力運転モードで運転すべき家電に電力を供給することを許容するステップとを含む。
【0113】
上記の判断過程において、「現在電力残量」とは、全ての現在運転中の家電の運転状態が調整されない場合の総回路における電力残量を意味する。「最小電力」とは、運転すべき家電が運転することができる低電力モードにおいて、総回路で占用することができる最大電力を意味する。現在電力残量が最小電力より大きい場合、総回路内の残り電力は、運転すべき家電の接続を可能にすることができ、したがって、このとき、運転すべき家電が接続されるソケットが低電力モードで運転すべき家電に電力を供給することを許容し、そうでなければ、運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給することを拒否する。
【0114】
上述の3つの実施形態は、それぞれ1類の位置状況に関連して説明されているので、実際に適用される場合、本発明の制御方法は、上述の3つの実施形態のうちの少なくとも1つの運転過程を含むことができる。好ましくは、本発明の制御方法は、運転すべき家電の複数の可能な接続位置について、運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給することができるかどうかを正確に判断するために、上述の3つの状況における運転ステップを同時に含む。
【0115】
図2に示すように、本発明の制御方法の好ましい実施形態の詳細なステップは以下のステップを含む。
【0116】
ステップS1001、全ての現在運転中の家電のソケットへの接続状況を取得する。
【0117】
ステップS1002、全ての現在運転中の家電の優先度順位を設定する。
【0118】
ステップS1003、ソケットに接続される運転すべき家電があるかどうかを判断する。
【0119】
ソケットにより電力を供給する必要のある運転すべき家電がない場合、ステップS1004を実行し、プログラムは終了し、ソケットにより電力を供給する必要のある運転すべき家電がある場合、ステップS1005を実行し、
【0120】
ソケットにより電力を供給する必要のある運転すべき家電がない場合、
【0121】
ステップS1004、プログラムを終了する。
【0122】
ソケットにより電力を供給する必要のある運転すべき家電がある場合、
【0123】
ステップS1005、総回路における現在電力残量Δpを取得する。
【0124】
ステップS1006、運転すべき家電の最大電力pmaxを取得する。
【0125】
ステップS1007、現在電力残量Δpが運転すべき家電の最大電力pmax以下であるか否かを判断し、現在電力残量Δpが運転すべき家電の最大電力pmax以下であれば、ステップS1009を実行し、そうでなければ、ステップS1008を実行する。
【0126】
現在電力残量Δpが運転すべき家電の最大電力pmaxより大きい場合、
【0127】
運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給することを許容し、プログラムは終了する。
【0128】
現在電力残量Δpが運転すべき家電の最大電力pmax以下である場合、
【0129】
ステップS1009、全ての現在運転中の家電の残り運転時間T(T1、T2……Tn)を取得する。
【0130】
ステップS1010、全ての残り運転時間T1、T2……Tnのうち最短の残り時間tを取得する。
【0131】
ステップS1011、最短の残り時間tが設定時間Δtより大きいか否かを判断し、
【0132】
最短の残り時間tが設定時間Δt以下であれば、ステップS1012を実行し、そうでなければステップS1013を実行する。
【0133】
最短の残り時間tが設定時間Δt以下である場合、
【0134】
ステップS1012、運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給することを拒否する。
【0135】
最短の残り時間tが設定時間Δtより大きい場合、
【0136】
ステップS1013、運転すべき家電のソケットへの接続状況を取得する。
【0137】
ステップS1014、運転すべき家電のソケットへの接続状況に基づいて、運転すべき家電の優先度を決定する。
【0138】
ステップS1015、運転すべき家電の優先度の優先度順位における位置を決定する。
【0139】
運転すべき家電の優先度が最高レベルである場合、ステップS1016を実行し、運転すべき家電の優先度が中間レベルである場合、ステップS1021を実行し、運転すべき家電の優先度が最低レベルである場合、ステップS1026を実行する。
【0140】
運転すべき家電の優先度が最高レベルである場合、
【0141】
ステップS1016、優先度順位に従って現在の運転状態を調整してステップS1027を実行する。
【0142】
ステップS1017、調整済みの総回路の現在電力残量Δpを取得する。
【0143】
ステップS1018、運転すべき家電の最大電力pmaxを取得する。
【0144】
ステップS1019、現在電力残量Δpが最大電力pmaxより大きいか否かを判断し、現在電力残量Δpが最大電力pmaxより大きい場合、ステップS1020を実行し、そうでない場合、ステップS1016に戻る。
【0145】
ステップS1020、運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給することを許容する。
【0146】
運転すべき家電の優先度が中間レベルである場合、
【0147】
ステップS1021、優先度順位に従って、運転すべき家電の優先度より低い現在運転中の家電の運転状態を調整して、ステップS1022を実行する。
【0148】
ステップS1022、調整済みの総回路の現在電力残量Δpを取得する。
【0149】
ステップS1023、運転すべき家電の最大電力pmaxを取得する。
【0150】
ステップS1024、現在電力残量Δpが最大電力pmaxより大きいか否かを判断し、
【0151】
現在電力残量Δpが最大電力より大きい場合に、ステップS1025を実行し、そうでなければ、ステップS1025に戻る。
【0152】
ステップS1025、運転すべき家電が接続されるソケットが運転すべき家電に電力を供給することを許容する。
【0153】
運転すべき家電の優先度が最低レベルである場合、
【0154】
ステップS1026、全ての現在運転中の家電の運転状態を調整せず、ステップS1027を実行する。
【0155】
ステップS1027、運転すべき家電が低電力運転モードを有するか否かを判断する。
【0156】
運転すべき家電が低電力運転モードを有する場合には、ステップS1028を実行し、そうでなければ、ステップS1032を実行する。
【0157】
ステップS1028、調整されていない総回路の現在電力残量Δpを取得する。
【0158】
ステップS1029、運転すべき家電の最小電力pminを取得する。
【0159】
ステップS1030、現在電力残量Δpが最小電力pminより大きいか否かを判断し、現在電力残量Δpが最小電力pminより大きい場合、ステップS1031を実行し、そうでない場合、ステップS1032を実行する。
【0160】
ステップS1031、運転すべき家電が接続されるソケットが低電力運転モードで運転すべき家電に電力を供給することを許容する。
【0161】
ステップS1032、運転すべき家電が接続されるソケットが、運転すべき家電に電力を供給することを拒否する。
【0162】
上記実施形態は、コンセントと家電とが独立して設置される状況に関連して説明したが、これに限定されるものではなく、本発明の基本原理から逸脱することなく、コンセントの設置形態を実際の使用ニーズに従って設定することができることは当業者には理解されるであろう。例えば、コンセントは、使用頻度の高い家電と一体に設けられていてもよい。上記設置態様成の変更は、本発明の原理及び保護範囲から逸脱するものではない。
【0163】
以上のように、本発明の制御方法は知能コンセントによって現在運転すべき家電の優先度順位の設定を実現することができ、かつ運転すべき家電の優先度順位と関連して運転すべき家電がコンセントのソケットに接続できるかどうかを判断し、全てのこの知能ソケットに接続できる家電の全体運転状態を調整し、回路環境の絶対安全を保証する前提の下でユーザの実際の使用ニーズを満たす。ユーザの家内に各家電を関連付けるために知能ホームシステムが設定されていなくても、上記知能コンセントを通じて複数の家電の関連を実現することができ、これにより、複数の家電をこの知能コンセントを通じて全体のシステム化運転を実現することができ、運転優先度のあるローカルホームシステムとして関連され、使用しやすくなる。
【0164】
以上、図面に示す好ましい実施形態に関連して本発明の技術的解決策を説明したが、当業者であれば、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは明らかである。本発明の原理から逸脱することなく、当業者は、関連する技術的特徴を同等に変更又は置換することができ、これらの変更又は置換後の技術的解決策は、本発明の保護範囲内に含まれるものである。
【手続補正書】
【提出日】2021-08-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホームシステムの知能コンセントの制御方法であって、前記ホームシステムは、知能コンセントと複数の家電を含み、前記知能コンセントは複数の異なる優先度のソケットを有し、各前記ソケットは1つの前記家電に接続されて前記家電に電力を供給することができ、
前記制御方法は、
全ての現在運転中の前記家電の前記ソケットへの接続状況を取得するステップと、
全ての現在運転中の前記家電の前記ソケットへの接続状況に従って、全ての現在運転中の前記家電の優先度順位を設定するステップとを含むことを特徴とするホームシステムの知能コンセントの制御方法。
【請求項2】
「全ての現在運転中の前記家電の優先度順位を設定する」ステップの後に、前記制御方法は、
前記ソケットに接続される運転すべき前記家電があるかどうかを判断するステップと、
前記ソケットに接続される運転すべき前記家電がある場合に、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整するステップとを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
「現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
運転すべき前記家電の前記ソケットへの状況を取得するステップと、
取得した運転すべき前記家電の前記ソケットへの接続状況に基づいて、運転すべき前記家電の前記優先度を決定するステップと、
運転すべき前記家電の前記優先度の前記優先度順位における位置を決定するステップと、
運転すべき前記家電の前記優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整するステップとを含むことを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
「運転すべき前記家電の前記優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
運転すべき前記家電の前記優先度が最高レベルである場合に、現在運転中の前記家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項5】
「前記優先度順位に従って現在運転中の前記家電の運転状態を調整する」ステップと同時に、又はその後に、前記制御方法は、
現在電力残量を取得するステップと、
運転すべき前記家電の最大電力を取得するステップと、
前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、
前記現在電力残量が前記最大電力より大きい場合、運転すべき前記家電が接続される前記ソケットが運転すべき前記家電に電力を供給することを許容するステップとを更に含むことを特徴とする請求項4に記載の制御方法。
【請求項6】
「運転すべき前記家電の前記優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
運転すべき前記家電の前記優先度が中間レベルである場合に、運転すべき前記家電の前記優先度より低い現在運転中の前記家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項7】
「運転すべき前記家電の前記優先度より低い現在運転中の前記家電の運転状態を前記優先度順位に従って調整する」ステップと同時に又はその後に、前記制御方法は、
現在電力残量を取得するステップと、
運転すべき前記家電の最大電力を取得するステップと、
前記現在電力残量を前記最大電力と比較するステップと、
前記現在電力残量が前記最大電力より大きい場合に、運転すべき前記家電が接続される前記ソケットが運転すべき前記家電に電力を供給することを許容するステップとを更に含むことを特徴とする請求項6に記載の制御方法。
【請求項8】
「運転すべき前記家電の前記優先度の前記優先度順位における位置に従って、現在運転中の前記家電の運転状態を選択的に調整する」ステップは、
運転すべき前記家電の前記優先度が最低レベルである場合に、全ての現在運転中の前記家電の運転状態を調整しないステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項9】
「全ての現在運転中の前記家電の運転状態を調整しない」ステップと同時に又はその後に、前記制御方法は、
運転すべき前記家電が低電力運転モードを有するか否かを判断するステップと、
運転すべき前記家電が前記低電力運転モードを有する場合、運転すべき前記家電が接続される前記ソケットが前記低電力運転モードで運転すべき前記家電に電力を供給することを選択的に許容するステップとを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
【請求項10】
「運転すべき前記家電が接続される前記ソケットが前記低電力運転モードで運転すべき前記家電に電力を供給することを選択的に許容する」ステップは、
現在電力残量を取得するステップと、
運転すべき前記家電の最小電力を取得するステップと、
前記現在電力残量を前記最小電力と比較するステップと、
前記現在電力残量が前記最小電力より大きい場合、運転すべき前記家電が接続される前記ソケットが前記低電力運転モードで運転すべき前記家電に電力を供給することを許容するステップとを含むことを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
【国際調査報告】