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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-11
(54)【発明の名称】作動防止キャップ付き自動注射器
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/20 20060101AFI20220404BHJP
   A61M 5/31 20060101ALI20220404BHJP
【FI】
A61M5/20 500
A61M5/20 510
A61M5/31 502
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021550001
(86)(22)【出願日】2020-02-26
(85)【翻訳文提出日】2021-10-26
(86)【国際出願番号】 EP2020055007
(87)【国際公開番号】W WO2020173994
(87)【国際公開日】2020-09-03
(31)【優先権主張番号】19305225.5
(32)【優先日】2019-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】310021434
【氏名又は名称】ベクトン ディキンソン フランス
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス ベッソン
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD08
4C066DD11
4C066DD13
4C066EE06
4C066EE14
4C066FF05
4C066NN01
(57)【要約】
薬剤送達デバイスは、ハウジング、バレル、ストッパー、およびカニューレを含むシリンジアセンブリを含み、シリンジアセンブリの少なくとも一部がハウジング内に配置され、駆動アセンブリは、駆動アセンブリの少なくとも一部がハウジング内に配置され、駆動アセンブリの作動時にバレル内でストッパーを動かすように構成され、針カバーは、カニューレが針カバー内に配置される使用前位置と、針カバーが駆動アセンブリを作動させるように構成される作動位置と、カニューレが針カバー内に配置される使用後位置とを有し、キャップは、針カバーの一部を受け入れ、キャップは使用前位置から作動位置への針カバーの移動を防止するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤送達デバイス(10)であって、
ハウジング(26、28、46)と、
シリンジアセンブリ(16)であって、バレル(52)と、ストッパ(54)と、カニューレ(56)とを備え、前記シリンジアセンブリ(16)の少なくとも一部は、前記ハウジング(26、28、46)内に配置される、シリンジアセンブリ(16)と、
駆動アセンブリ(40)であって、前記駆動アセンブリ(40)の作動時に、前記ストッパ(54)を前記バレル(52)内で移動させるように構成され、前記駆動アセンブリ(40)の少なくとも一部は前記ハウジング(26、28、46)内に配置される、駆動アセンブリ(40)と、
針カバー(22)であって、前記カニューレ(56)が前記針カバー(22)内に配置される使用前位置と、前記針カバー(22)が前記駆動アセンブリ(40)を作動させるように構成される作動位置と、前記カニューレ(56)が前記針カバー(22)内に配置される使用後位置と、を有する針カバー(22)と、
キャップ(18)であって、前記針カバー(22)の一部を受け入れ、前記針カバー(22)の前記使用前位置から前記作動位置への移動を阻止するように構成されるキャップ(18)と、
を備えた、薬剤送達デバイス(10)。
【請求項2】
前記キャップ(18)が前記ハウジング(26、28、46)と係合している、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記キャップ(18)が、前記針カバー(22)によって画定されるキャップ開口部(122)によって受け取られる突起(120)を含む、請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記キャップ(18)の前記突起(120)が、前記針カバー(22)が前記使用前位置から前記作動位置に移動すると、前記針カバー(22)と係合するように構成される、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記キャップ(18)の前記突起(120)が、前記キャップ(22)の延長アーム(124)を介して移動可能であり、前記延長アーム(124)と前記ハウジング(26、28、46)の間の係合は、前記突起(120)の半径方向外向きの動きを防止する、請求項3または4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記突起(120)が、前記キャップ(18)の軸方向の動きの際に、前記針カバー(22)の前記キャップ開口部(122)から除去されるように構成される、請求項3から5のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記突起(120)が、前記針カバー(22)と係合し、前記キャップ(18)の軸方向の動きの際に半径方向外向きに偏向するように構成される、請求項3から6のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記突起(120)が第1のカム面(126)を画定し、前記針カバー(22)が第2のカム面(128)を画定し、前記第1のカム面(126)が、前記第2のカム面(128)と係合して、前記突起(120)を半径方向外向きに偏向させるように構成される、請求項3から7のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記キャップ(18)が外側部分(20)を備え、前記突起(120)が前記外側部分(20)から延びる、請求項3から8のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記キャップ(18)は、リテーナ(160)をさらに備え、前記シリンジアセンブリ(16)は、剛性針シールド(58)をさらに備え、前記リテーナ(160)の少なくとも一部は、前記キャップ(18)の前記外側部分(20)内に配置され、前記リテーナ(160)は、前記外側部分(20)を前記ハウジング(26、28、46)から取り外す際に、前記剛性針シールド(58)を除去するように構成される、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
駆動アセンブリ(40)の作動が阻止されるロック位置と、駆動アセンブリ(40)の作動が可能な解放位置との間で移動可能な、レバー作動部材(44)をさらに備え、前記針カバー(22)が前記レバー作動部材(44)に係合し、前記針カバー(22)が作動位置にあるとき前記レバー作動部材(44)を解放位置に移動させる、請求項1から10のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
前記針カバー(22)が、前記針カバー(22)が前記使用前位置にあるときに、レバー作動部材(44)が前記ロック位置から前記解放位置に移動するのを防止する、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記レバー作動部材(44)が、前記ロック位置と前記解放位置との間で回転軸(70)の周りで回転可能である、請求項11または12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記レバー作動部材(44)が、前記針カバー(22)が前記使用前位置にあるとき、前記針カバー(22)と係合し、前記レバー作動部材(44)の回転を制限するように構成された制限面(134)を備えた、請求項11から13のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
前記レバー作動部材(44)の前記制限面(134)が前記針カバー(22)から離間され、前記針カバー(22)が前記使用前位置にあるときにギャップ(136)を形成する、請求項14に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、薬剤送達デバイス、より具体的には、自動注射器に関する。
【背景技術】
【0002】
様々なタイプの自動注射デバイスは、薬液および他の液体治療薬が訓練されていない人員によって投与されまたは自己注射されることを可能にするために開発されてきた。一般的に、これらのデバイスは、液体治療薬で事前充填されたリザーバと、および使用者によってトリガされることが可能ないくつかのタイプの自動針注射機構とを含む。自動注射器などのこれらのデバイスの多くは、事前に充填されたシリンジなどのリザーバが、デバイスの組み立て中にデバイス内に組み立てられるように設計されている。針注射機構を自動的に配備することに加えて、多くの薬剤送達デバイスは、デバイスの使用後に針を自動的にシールドして、針との任意の意図しない接触を防ぐ。
【発明の概要】
【0003】
一態様では、薬物送達デバイスは、ハウジングと、バレル、ストッパー、およびカニューレを含むシリンジアセンブリを含み、シリンジアセンブリの少なくとも一部がハウジング内に配置され、駆動アセンブリは、駆動アセンブリの作動時にストッパーをバレル内部で動かすように構成され、駆動アセンブリの少なくとも一部がハウジング内に配置され、針カバーは、カニューレが針カバー内に配置される使用前位置と、針カバーが駆動アセンブリを作動させるよう構成される作動位置と、およびカニューレが針カバー内に配置される使用後位置とを有し、キャップは針カバーの一部を受け入れ、キャップは使用前位置から作動位置への針カバーの移動を防止するように構成される。
【0004】
キャップはハウジングと係合し得る。キャップは、針カバーによって画定されるキャップ開口部によって受け取られる突起を含み得る。キャップの突起は、針カバーが使用前位置から作動位置に移動するときに針カバーと係合するように構成され得る。キャップの突起は、キャップの延長アームを介して移動可能であり得、延長アームとハウジングとの間の係合は、突起の半径方向外向きの移動を防止する。突起は、キャップの軸方向の動きの際に針カバーのキャップ開口部から除去されるように構成され得る。突起は、針カバーと係合し、キャップの軸方向の動きの際に半径方向外向きに偏向するように構成され得る。突起は、第1のカム表面を画定し得、針カバーは、第2のカム表面を画定し得、第1のカム表面は第2のカム表面と係合して突起を半径方向外向きに偏向させるように構成される。
【0005】
ハウジングは、下部ハウジングシェルおよび上部ハウジングシェルを含み得る。ハウジングはまた、下部ハウジングシェルによって受け取られるカセット本体をさらに含み得る。
【0006】
キャップは、外側部分を含み得、突起は外側部分から延在する。キャップは、リテーナをさらに含み得、シリンジアセンブリは、剛性針シールドをさらに含み得、リテーナの少なくとも一部がキャップの外側部分内に配置され、リテーナは、ハウジングからの外側部分の除去時に剛性針シールドを除去するように構成される。
【0007】
この装置は、駆動アセンブリの作動が防止されるロック位置と駆動アセンブリの作動が許可される解放位置との間で移動可能なレバー作動部材をさらに含み得、針カバーがレバー作動部材に係合し、針カバーが作動位置にあるとき、レバー作動部材を解放位置に移動させる。針カバーは、針カバーが使用前位置にあるときに、レバー作動部材がロック位置から解放位置に移動するのを防止し得る。レバー作動部材は、ロック位置と解放位置との間の回転軸の周りで回転可能であり得る。レバー作動部材は、針カバーと係合し、針カバーが使用前位置にあるときにレバー作動部材の回転を制限するように構成された制限面(restriction surface)を含み得る。レバー作動部材の制限面は、針カバーが使用前位置にあるときにギャップを形成するために、針カバーから離間され得る。
【0008】
デバイスは、個別に、または技術的に可能なすべての組み合わせに従って、次の特徴の1つまたは複数を含み得る。
-薬剤送達デバイスは、ハウジングと、バレル、ストッパー、およびカニューレを備えるシリンジアセンブリであって、シリンジアセンブリの少なくとも一部はハウジング内に配置されるシリンジアセンブリと、駆動アセンブリの作動時にバレル内のストッパーを動かすように構成された駆動アセンブリであって、駆動アセンブリの一部は少なくともハウジング内に配置される駆動アセンブリと、針カバーであって、カニューレが針カバー内に配置される使用前位置、針カバーが駆動アセンブリを作動させるように構成される作動位置、およびカニューレが針カバー内に配置される使用後位置を有する針カバーと、および針カバーの一部を受け入れるキャップであって、使用前位置から作動位置への針カバーの移動を防止するように構成されたキャップと、を備え得る。
-キャップはハウジングと係合され得る。
-キャップは、針カバーによって画定されるキャップ開口部によって受け取られる突起を含み得る。
-キャップの突起は、針カバーが使用前位置から作動位置に移動するときに針カバーと係合するように構成され得る。
-キャップの突起は、キャップの延長アームを介して移動可能であり得、延長アームとハウジングとの間の係合は、突起の半径方向外向きの移動を防止する。
-突起は、キャップの軸方向の動きの際に針カバーのキャップ開口部から除去されるように構成され得る。
-突起は、針カバーと係合し、キャップの軸方向の動きの際に半径方向外向きに偏向するように構成され得る。
-突起は、第1のカム表面を画定し得、針カバーは、第2のカム表面を画定し、第1のカム表面は第2のカム表面と係合して、突起を半径方向外向きに偏向させるように構成される。
-キャップは外側部分を備え得、突起は外側部分から延びる。
-キャップはリテーナをさらに備え得、シリンジアセンブリは剛性針シールドをさらに備え、リテーナの少なくとも一部がキャップの外側部分内に配置され、リテーナは、ハウジングからの外側部分の除去時に剛性針シールドを除去するように構成される。
-薬剤送達デバイスは、駆動アセンブリの作動が防止されるロック位置と駆動アセンブリの作動が許可される解放位置との間で移動可能なレバー作動部材を備え得、針カバーはレバー作動部材と係合し、針カバーが作動位置にあるとき、レバー作動部材を解放位置に移動させる。
-針カバーは、針カバーが使用前の位置にあるときに、レバー作動部材がロック位置から解放位置に移動するのを防止し得る。
-レバー作動部材は、ロック位置と解放位置との間の回転軸の周りで回転可能であり得る。
-レバー作動部材は、針カバーと係合し、針カバーが使用前位置にあるときにレバー作動部材の回転を制限するように構成された制限面を備え得る。
-レバー作動部材の制限面は、針カバーが使用前位置にあるときにギャップを形成するために、針カバーから離間され得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
添付図面と併せて本開示の実施形態の以下の説明を参照することによって、本開示の上記および他の特徴および利点ならびにそれらを達成する方法はより明らかになり、および開示自体はよりよく理解されるであろう。
【0010】
図1A図1Aは、デバイスの保管位置を示す、本出願の一態様による薬剤送達デバイスの斜視図である。
図1B図1Bは、デバイスの使用前位置を示す、図1の薬剤送達デバイスの斜視図である。
図2A図2Aは、デバイスの保管位置を示す、図1の薬剤送達デバイスの断面図である。
図2B図2Bは、デバイスの使用前位置を示す、図1の薬剤送達デバイスの断面図である。
図3図3は、デバイスの作動位置を示す、図1の薬剤送達デバイスの斜視図である。
図4図4は、デバイスの作動位置を示す、図1の薬剤送達デバイスの断面図である。
図5図5は、デバイスの注射位置を示す、図1の薬剤送達デバイスの斜視図である。
図6図6は、デバイスの注射位置を示す、図1の薬剤送達デバイスの断面図である。
図7図7は、デバイスの使用後位置を示す、図1の薬剤送達デバイスの斜視図である。
図8図8は、デバイスの使用後位置を示す、図1の薬剤送達デバイスの断面図である。
図9図9は、ロッキングクリップを示す、図1の薬剤送達デバイスの斜視図である。
図10図10は、ロッキングクリップを示す、図1の薬剤送達デバイスの分解斜視図である。
図11A図11Aは、カセット本体のロックアームを示す、図1の薬剤送達デバイスの部分断面図である。
図11B図11Bは、図11Aに示される領域の拡大断面図である。
図12図12は、薬剤の完全な送達前のデバイスの使用後位置を示す、図1の薬剤送達デバイスの断面図である。
図13A図13Aは、デバイスのキャップを示す、図1の薬剤送達デバイスの部分断面図であり、
図13B図13Bは、図13Aに示される領域の拡大断面図である。
図14図14は、デバイスが保管位置にあるレバー作動部材を示す、図1の薬剤送達デバイスの部分断面図である。
図15A図15Aは、デバイスの保管位置および針カバーの動きを示す、図1の薬剤送達デバイスの部分断面図である。
図15B図15Bは、図15Aに示される領域の拡大断面図である。
図15C図15Cは、図15Aに示される領域の拡大断面図である。
図16図16は、本出願の一態様によるレバー作動部材の斜視図である。
図17A図17Aは、デバイスの保管位置を示す、図1の薬剤送達デバイスの断面図である。
図17B図17Bは、図17Aに示される領域の拡大断面図である。
図17C図17Cは、図17Aに示される領域の拡大断面図である。
図17D図17Dは、図17Aに示される領域の拡大断面図である。
図17E図17Eは、図17Aに示される領域の拡大断面図である。
図17F図17Fは、図17Aに示される領域の拡大断面図である。
図18A図18Aは、デバイスのキャップの初期の除去を示す、図1の薬剤送達デバイスの部分断面図である。
図18B図18Bは、図18Aに示される領域の拡大断面図である。
図18C図18Cは、図18Aに示される領域の拡大断面図である。
図18D図18Dは、図18Aに示される領域の拡大断面図である。
図18E図18Eは、図18Aに示される領域の拡大断面図である。
図18F図18Fは、図18Aに示される領域の拡大断面図である。
図19A図19Aは、デバイスのキャップの除去を示す、図1の薬剤送達デバイスの部分断面図である。
図19B図19Bは、図19Aに示される領域の拡大断面図である。
図19C図19Cは、図19Aに示される領域の拡大断面図である。
図19D図19Dは、図19Aに示される領域の拡大断面図である。
図19E図19Eは、図19Aに示される領域の拡大断面図である。
図19F図19Fは、図19Aに示される領域の拡大断面図である。
図20A図20Aは、デバイスのキャップの除去を示す、図1の薬剤送達デバイスの部分断面図である。
図20B図20Bは、図20Aに示される領域の拡大断面図である。
図20C図20Cは、図20Aに示される領域の拡大断面図である。
図20D図20Dは、図20Aに示される領域の拡大断面図である。
図20E図20Eは、図20Aに示される領域の拡大断面図である。
図20F図20Fは、図20Aに示される領域の拡大断面図である。
図21A図21Aは、デバイスのキャップの除去を示す、図1の薬剤送達デバイスの部分断面図である。
図21B図21Bは、図21Aに示される領域の拡大断面図である。
図21C図21Cは、図21Aに示される領域の拡大断面図である。
図21D図21Dは、図21Aに示される領域の拡大断面図である。
図21E図21Eは、図21Aに示される領域の拡大断面図である。
図21F図21Fは、図21Aに示される領域の拡大断面図である。
図22A図22Aは、デバイスのキャップの除去を示す、図1の薬剤送達デバイスの部分断面図である。
図22B図22Bは、図22Aに示される領域の拡大断面図である。
図22C図22Cは、図22Aに示される領域の拡大断面図である。
図22D図22Dは、図22Aに示される領域の拡大断面図である。
図22E図22Eは、図22Aに示される領域の拡大断面図である。
図22F図22Fは、図22Aに示される領域の拡大断面図である。
図23図23は、本出願の一態様によるキャップ、リテーナ、および剛性針シールドの斜視図である。
図24図24は、本出願の一態様によるリテーナの斜視図である。
図25図25は、デバイスの保管位置を示す、本出願の一態様による薬剤送達デバイスの斜視図である。
図26図26は、図25に示される線26-26に沿って取られた断面図である。
図27図27は、図25の薬剤送達デバイスのモーター本体の上面斜視図である。
図28図28は、図27のモーター本体の底面斜視図である。
図29図29は、図25の薬剤送達デバイスのプランジャ本体の正面斜視図である。
図30図30は、図29のプランジャ本体の背面斜視図である。
図31図31は、図25の薬剤送達デバイスのプランジャロッド部分の正面斜視図である。
図32図32は、図31のプランジャロッド部分の背面斜視図である。
図33図33は、図25の薬剤送達デバイスのレバー作動部材の上面斜視図である。
図34図34は、図33の薬剤送達デバイスのレバー作動部材の底面斜視図である。
図35図35は、図25の薬剤送達デバイスのシリンジホルダーの正面斜視図である。
図36図36は、図35の薬剤送達デバイスのシリンジホルダーの背面斜視図である。
図37図37は、図25の薬剤送達デバイスの針カバーの正面斜視図である。
図38図38は、図37の薬剤送達デバイスの針カバーの背面斜視図である。
図39図39は、図25の薬剤送達デバイスのカセット本体の上面斜視図である。
図40図40は、図39の薬剤送達デバイスのカセット本体の底面斜視図である。
図41図41は、図25の薬剤送達デバイスのキャップの上面斜視図である。
図42図42は、図41の線42-42に沿った断面図である。
図43図43は、図25の薬剤送達デバイスのリテーナの斜視図である。
図44図44は、図25の薬剤送達デバイスの上部ハウジングシェルの断面図である。
図45図45は、図25の薬剤送達デバイスの下部ハウジングシェルの斜視図である。
図46図46は、図45の線46-46に沿って取られた断面図である。
図47図47は、デバイスの注射位置を示す、図25の薬剤送達デバイスの断面図である。
図48図48は、図25の薬剤送達システムの部分断面図である。
図49図49は、図25の薬剤送達システムの断面図である。
【0011】
対応する参照符号は、いくつかの図の中で対応している部分を示している。本明細書に提示される例示は、本開示の例示的な実施形態を示しており、およびそのような例示は、いかなる形でも本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の説明は、当業者が本発明を実施するために企図される説明された実施形態を作成および使用することを可能にするために提供される。しかしながら、様々な修正、等価物、変形、および代替物は、当業者に容易に明らかなことである。任意のおよび総てのそのような修正、変形、等価物、および代替物は、本発明の主旨および範囲の中に入ることが意図されたものである。
【0013】
以下、説明の目的のために、用語「上部の」、「下部の」、「右の」、「左の」、「垂直の」、「水平の」、「最上部の」、「最下部の」、「横の」、「縦の」、およびそれらの派生語は、図面において配向されるように、本発明に関するものとする。しかしながら、本発明は、それとは反対に明示的に特定されない限り、様々な代替的な変形を前提としてもよいことは理解されよう。また、添付の図面に示され、および以下の明細書に記載される具体的なデバイスは、単に、本発明の例示的な実施形態であることも理解されるべきである。そのため、本明細書に開示される実施形態に関連する具体的な寸法および他の物理的な特徴は、限定的であるとしてみなされるべきではない。
【0014】
図1A-10を参照すると、本発明の一態様による薬物送達デバイス10は、第1のサブアセンブリ12と、第2のサブアセンブリ14と、およびシリンジアセンブリ16とを含む。第1のサブアセンブリ12は、外側部分20を有するキャップ18、針カバー22、シリンジホルダー24、カセット本体26、および下部ハウジングシェル28を含む。第2のサブアセンブリ14は、駆動アセンブリ40、モーター本体42、レバー作動部材44、および上部ハウジングシェル46を含む。シリンジアセンブリ16は、シリンジホルダー24によって受け取られ、バレル52、ストッパー54、カニューレ56、および剛性針シールド(RNS)58を含む。RNSが利用されるが、他の適切な針シールド構成が利用され得る。下部ハウジングシェル28、カセット本体26、および上部ハウジングシェル46は、一般的に、デバイス10の様々な構成要素を受け入れるためのハウジングを形成するが、他の適切なハウジング構成が利用され得る。以下でより詳細に論じられるように、第1のサブアセンブリ12および第2のサブアセンブリ14は、ロッキングクリップ64によって組み立て中に互いに固定されるが、他の適切な構成が利用され得る。薬剤送達デバイス10は、自動注射器であり得るが、本明細書に記載される特徴は、他の適切な薬剤送達デバイスに組み込まれ得る。
【0015】
薬剤送達デバイス10は、デバイス10の作動時に、シリンジアセンブリ16から患者に薬剤の投与量を自動的に送達するように構成される。より具体的には、薬物送達デバイス10の作動時に、駆動アセンブリ40は、シリンジアセンブリ16のストッパー54と係合し、カニューレ56が患者の皮膚を貫通するようにシリンジアセンブリ16を変位させ、シリンジアセンブリ16のバレル52内のストッパー54を変位させ、バレル52内に薬剤を送達するように構成される。薬物送達デバイス10は、保管位置(図1Aおよび2A)、使用前位置(図1Bおよび2B)、作動位置(図3および4)、注射位置(図5および6)、および使用後位置(図7および8)を含む。以下でより詳細に論じられるように、針カバー22は、デバイス10が使用前および使用後位置にあるときに、シリンジアセンブリ16のカニューレ56を患者から保護するように構成される。特に、針カバー22は、使用前位置、作動位置、および使用後位置の間で移動可能であり、ばね68は、針カバー22を使用前位置および使用後位置に向けてバイアス(biasing)する。ばね68は、針カバー22とシリンジホルダー24との間に配置されているが、他の適切な構成が利用され得る。レバー作動部材44は、駆動アセンブリ40の移動が防止されるロック位置と、駆動アセンブリ40の移動が許可される解放位置との間で移動可能である。より具体的には、レバー作動部材44は、ロック位置と解放位置との間の回転軸70の周りで回転可能である。レバー作動部材44がロック位置にあるとき、レバー作動部材44は、駆動アセンブリ40の移動を防止するために、モーター本体42および駆動アセンブリ40と係合する。レバー作動部材44が解放位置にあるとき、レバー作動部材44はモーター本体42から係合解除され、それにより、駆動アセンブリ40のシリンジアセンブリ16に向かっての移動を可能にする。レバー作動部材44の回転軸70は、デバイス10の長手方向軸に垂直に延びるが、他の適切な構成が利用され得る。
【0016】
再び図1-10を参照すると、駆動アセンブリ40は、プランジャロッド部分82および駆動部材84を有するプランジャ本体80を含む。駆動部材84は、プランジャ本体80によって画定される駆動開口部86内に受け入れられる圧縮ばねであるが、圧縮ガス、電気モーター、油圧、他のタイプのばねなど、を含むがこれらに限定されない他の適切な駆動部材が利用され得る。駆動部材84は、プランジャ本体80およびモータ本体42と係合し、プランジャ本体80を、第2のサブアセンブリ14から第1のサブアセンブリ12に向かって延びる方向にバイアスする。プランジャ本体80は、レバー作動部材44を受け入れ、レバー作動部材44の回転軸70を画定する、レバー開口部88を画定する。レバー作動部材44は、レバー作動部材44がモーター本体42と係合することにより、レバー作動部材44がロック位置にあるときのプランジャ本体80の動きを防止する。レバー作動部材44がロック位置から解放位置に回転すると、レバー作動部材44がモーター本体42から係合解除し、それにより、駆動部材84がプランジャ本体80およびプランジャロッド部分82を第1のサブアセンブリ12に向かって移動するのを可能にする。プランジャロッド部分82および駆動部材84は、互いに間隔を置いて平行に配置され、デバイス10の長手方向に延びる。
【0017】
駆動アセンブリ40は、上部ハウジングシェル46に固定され、プランジャ本体80の駆動開口部86内に受け入れられる、ばねガイド部材90をさらに含む。駆動部材84は、駆動部材84がプランジャ本体80とばねガイド部材90との間に配置されるように、ばねガイド部材90によって受け取られる。駆動アセンブリ40はまた、プランジャ本体80のプランジャロッド部分82を受け入れるプランジャロッドカバー92を含む。プランジャロッドカバー92は、プランジャロッド部分82のシリンジアセンブリ16のバレル52への挿入をガイドし、シリンジアセンブリ16のストッパー54と係合して、シリンジアセンブリ16のバレル52から薬剤を分配するように構成される。プランジャロッドカバー92およびプランジャロッド部分82は、一体的に形成され得るか、または別個の構成要素として形成され得る。
【0018】
駆動アセンブリ40のプランジャ本体80はまた、デバイス10が使用後位置に移行したときにユーザに可聴表示を提供するように構成されたオーディオインジケータ部材94を含む。以下でより詳細に論じられるように、オーディオインジケータ部材94は、デバイス10が注射位置にあるときにカセット本体26の1つまたは複数のリブ96と係合し、それによってオーディオインジケータ部材94を偏向させるように構成される。薬剤送達デバイス10が注射位置から使用後位置に移行するとき、オーディオインジケータ部材94は、カセット本体26のリブ96から係合解除し、下部ハウジングシェル28に接触して、可聴クリックを提供するが、オーディオインジケータ部材94はまた、可聴表示を提供するために、デバイス10の他の適切な部分に接触することができる。
【0019】
図1A-2Bを参照すると、保管位置において、キャップ18は、下部ハウジングシェル28に固定され、針カバー22と係合している。針カバー22の使用前位置から作動位置への移動は、針カバー22とレバー作動部材44との間の係合を引き起こし、それにより、駆動アセンブリ40を作動させる。外側部分20をつかんでキャップ18を取り外した後、針カバー22を患者の皮膚表面に対して押し付け、デバイス10を皮膚の表面に対して軸方向に押し付けることにより、針カバー22は使用前位置から作動位置に移動され得る。以下に詳述するように、キャップ18と針カバー22との間の係合は、針カバー22がレバー作動部材44と係合するように移動することを防止する。したがって、装置10からのキャップ18の除去は、デバイス10の作動を可能にする。以下でより詳細に論じられるように、図1Bおよび2Bに示されるように、デバイス10からのキャップ18の除去はまた、注射器バレル52からRNS58を除去し、それにより、デバイス10の使用前位置にある針カバー22内に依然として受け入れられるカニューレ56を露出させる。
【0020】
図3および図4を参照すると、作動位置において、キャップ18が取り外され、針カバー22は、患者の皮膚表面に係合することによって作動位置に配置され、これは、針カバー22をデバイス10内で第2のサブアセンブリ14に向かってさらに移動させる。針カバー22がデバイス10内で十分な距離を移動すると、針カバー22の一部がレバー作動部材44と係合し、レバー作動部材44をロック位置から解放位置まで回転軸70の周りで回転させる。
【0021】
図5および図6を参照すると、注射位置では、レバー作動部材44は解放位置にあり、これにより、プランジャ本体80またはプランジャロッドカバー92がシリンジアセンブリ16のストッパーに係合するように、駆動アセンブリ40のプランジャ本体80が第1のサブアセンブリ12に向かって移動することを可能にする。駆動アセンブリ40とシリンジアセンブリ16との初期の係合は、シリンジホルダー24がカセット本体26によって画定されるストップ102に隣接するまで、シリンジアセンブリ16およびシリンジホルダー24をデバイス10内でカセット本体26に対して移動させる。針カバー22が患者の皮膚表面に対して押し付けられた状態でのシリンジアセンブリ16およびシリンジホルダー24のこの初期の移動の間、シリンジアセンブリ16のカニューレ56は、針カバー22を超えて延在し、患者の皮膚表面を貫通する。駆動部材84によって駆動されるプランジャ本体80のさらなる移動は、シリンジアセンブリ16のバレル52に対してストッパー54を移動させ、カニューレ56を介して、患者にシリンジアセンブリ16のバレル52から薬剤を分配する。プランジャ本体80は、ストッパー54がシリンジアセンブリ16のバレル52で底に達するまで移動し続ける。ストッパー54が底に達するとき、またはストッパー54が底に達する直前に、オーディオインジケータ部材94は、カセット本体26のリブ96から係合解除し、ほぼ同時に下部ハウジングシェル28に接触して、薬剤の投与量が送達されたことを患者に可聴表示を提供する。可聴インジケータに加えて、薬剤送達デバイス10は、デバイス10の状態を患者に通知するための1つまたは複数の視覚的インジケータを提供する。特に、カセット本体26は、ストッパー54ならびに/または駆動アセンブリ40、シリンジホルダー24、および/もしくはシリンジアセンブリ16によって提供される別の視覚的インジケータの動きの視覚的確認を可能にするために透明材料から形成され得る。下部ハウジングシェル28はまた、プランジャ本体80が最終位置にあり、投与量の薬剤が送達されたことを視覚的表示を提供するインジケータ開口部104を画定する。視覚的インジケータは、対照的な色、記号、パターン、または他の適切な視覚的表示を利用して、デバイスのさまざまな状態を示し得る。
【0022】
図7、8、11A、11B、および12を参照すると、使用後位置では、針カバー22は、針カバー22が皮膚表面から取り外されたときにカニューレ56をシールドするために使用後位置まで延びる。図11Bにより明確に示されるように、カセット本体26は、少なくとも1つのロックアーム106を含み、針カバー22は、少なくとも1つのロック突起108を含むが、他の適切な構成が利用され得る。カセット本体26のロックアーム106は、針カバー22のロック突起108と係合して、デバイス10のさらなる使用およびシリンジアセンブリ16のカニューレ56の露出を防止する。デバイス10が注射位置から使用後位置に移行する間、カセット本体26のロックアーム106は偏向して、ロックアーム106が元の位置に戻ると共に、針カバー22のロック突起108がカセット本体26を通過することを可能にし、針カバー22が使用前および作動位置に向かって戻る動きを防ぐ。針カバー22の使用前位置において、針カバー22の一部は、シリンジホルダー24のカバーストップ110と係合して、第2のサブアセンブリ14から第1のサブアセンブリ12に向かって延びる方向への針カバー22の軸方向の動きを制限する。デバイス10の使用後、シリンジホルダー24は、針カバー22に対してカセット本体26内で変位し、これにより、患者が針カバー22を皮膚から取り外したときに、針カバー22が使用後位置まで伸びることを可能にする。図12に示されるように、シリンジアセンブリ16のバレル52内のストッパー54の位置に関係なく、針カバー22が患者の皮膚表面から取り外されると、針カバー22は使用後位置に移動する。したがって、薬剤の投与量の一部のみが送達された後に患者が皮膚表面から針カバー22を取り外す場合、針カバー22は依然として使用後位置に移動し、デバイス10のさらなる使用を防止するであろう。
【0023】
図1A、1B、および13A-15Cを参照すると、上記のように、キャップ18と針カバー22との間の係合は、針カバー22がレバー作動部材44と係合するように移動することを防止する。カニューレ56は、針カバー22が使用前位置および使用後位置にあるときに、針カバー22内に配置される。針カバー22は、針カバー22が作動位置にあるときに駆動アセンブリ40を作動させるように構成される。デバイス10からのキャップ18の除去は、デバイス10の作動を可能にする。より正確には、本出願の一態様では、キャップ18の外側部分20は、デバイス10が保管位置にあると共に外側部分20が下部ハウジングシェル28に固定されるときに、針カバー22の一部を受け入れる内部空間118を画定する本体116を含む。キャップ18の外側部分20は、キャップ18の外側部分20の本体116によって画定されるロック凹部114によって受け取られるロック突起112を介して下部ハウジングシェル28に固定される。外側部分20はまた、下部ハウジングシェル28からのキャップ18の外側部分20の把持および除去を容易にするための把持面130を含む。
【0024】
外側部分20は、針カバー22によって画定されるキャップ開口部122によって受け入れられる一対の突起120を含むが、1つまたは複数の突起120および1つまたは複数のキャップ開口部122が利用され得る。外側部分20の突起120は、針カバー22が使用前位置から作動位置に移動すると、針カバー22と係合するように構成される。例えば、デバイス10が保管位置にあり、外側部分20が下部ハウジングシェル28に固定されている状態で、デバイス10が落下または衝撃を受けて針カバー22に力を加える場合、レバー作動部材44、および/または他の構成要素では、外側部分20の突起120は、針カバー22の動きを制限し、これは、デバイス10の意図しない作動を防止する。外側部分20の突起120は、キャップ18の外側部分20の延長アーム124を介して半径方向に移動可能である。図13Bに示されるように、例えば、延長アーム124と下部ハウジングシェル28との間の係合は、突起120の半径方向外向きの動きを防止する。より正確には、下部ハウジングシェル28は、外側部分20が下部ハウジングシェル28に取り付けられたときに外側部分20の延長アーム124を取り囲むように構成されたスカートを含み、これは外側部分20が下部ハウジングシェル28に取り付けられている限り、突起120の半径方向外向きの動きを防止する。突起120は、外側部分20の軸方向の動きの際に、針カバー122のキャップ開口部122から除去されるように構成される。特に、突起120は、針カバー22と係合し、キャップ18の外側部分20の軸方向の動きの際に半径方向外向きに偏向するように構成される。
【0025】
図13Bを参照すると、突起120はそれぞれ第1のカム表面126を画定し、針カバー22は第2のカム表面128を画定し、第1のカム表面126は、第2のカム表面128と係合して各突起120を半径方向外向きに偏向させるように構成され、針カバー22から外側部分20を分離することを可能にする。第1および第2のカム面126、128は、他の適切な配置が利用され得るが、相補的な傾斜面である。
【0026】
図14-16を参照すると、針カバー22は、針カバー22が使用前位置にあるときに、レバー作動部材44のロック位置から解放位置への移動または回転を防止する。レバー作動部材44は、針カバー22と係合し、針カバー22が使用前位置にあるときにレバー作動部材44の回転を制限するように構成された制限面134を有する本体132を含む。デバイス10が保管位置にあるとき、デバイス10が落下または衝撃を受けてレバー作動部材44に力を加えると、レバー作動部材44の制限面134と針カバー22との間の係合により、駆動アセンブリ40の作動を可能にするレバー作動部材44の完全な回転が妨げられる。制限面134は、デバイス10が保管および使用前位置にあるときに針カバー22から離間してギャップ136を形成し、針カバー22の動きにおける摩擦の増加を防止する一方で、依然としてデバイス10の意図しない作動を防止する。
【0027】
レバー作動部材の本体132はまた、モーター本体42によって画定されるピン開口部140によって受け取られるロッキングピン(図示せず)と係合するように構成されたアセンブリ表面138を含む。組み立ての前に、第2のサブアセンブリ14は、ピン開口部140を通って延びるロッキングピンを含み得、これは、デバイス10の組み立て中のレバー作動部材44の回転および駆動アセンブリ40の意図しない作動を防止する。レバー作動部材の本体132はまた、針カバー接触面142、モーター本体接触面144を含み、凹状領域146を画定する。レバー作動部材44の針カバー接触面142は、針カバー22が作動位置に移動すると、針カバー22のレバー接触部分148と係合し、それにより、レバー作動部材44をロック位置から解放位置に回転させる。レバー作動部材44がロック位置にあるとき、レバー作動部材44のモーター本体接触面144は、モーター本体42の停止面150と係合し、これにより、プランジャー本体80の移動を防止する。レバー作動部材44がロック位置から解放位置に回転すると、モータ本体接触面144がモータ本体42の停止面150から係合解除し、駆動部材84がプランジャ本体80を動かすことを可能にする。
【0028】
レバー作動部材44の凹状領域146は、針カバー22のレバー接触部分148にクリアランスを提供し、レバー作動部材44のロック位置から解放位置への回転を可能にする。針カバー22が使用前位置にあるとき、針カバー22が作動位置に完全に移動するまで、レバー作動部材44の制限面134の位置は、デバイス10の軸方向に、針カバー22のレバー接触部分148の位置と重なり、これは上記のようにデバイス10の意図しない作動を防止する。針カバー22が作動位置に完全に移動すると、針カバー22のレバー接触部分148は、レバー作動部材の制限面134の位置ともはや重ならず、代わりに、デバイス10の軸方向に延びる方向にある凹状領域146の位置と重なり、針カバー接触面142と係合して、上記のようにレバー作動部材44を回転させる。レバー作動部材44の制限面134は平面であり、針カバー22が使用前位置にあるとき、針カバー接触面142の底部の対応する平面と係合するように構成されるが、他の適切な構成が利用され得る。
【0029】
図17A-24を参照すると、本出願の一態様によれば、キャップ18は、下部ハウジングシェル28から離れるキャップ18の外側部分20の軸方向移動時に、RNS58を除去するように構成された除去突起164を備えた本体162を有するリテーナ160をさらに含む。リテーナ160の一部は、外側部分20の内部空間118内に受け入れられる。外側部分20は、リテーナ160を外側部分20に固定するために、リテーナ160の本体162によって画定されるリテーナ開口168によって受け取られる保持タブ166を含む。以下に詳述するように、保持タブ166は、下部ハウジングシェル28から離れる外側部分20の軸方向の動きの際にリテーナ160と係合するように構成される。図23および24により明確に示されるように、リテーナ160は、リテーナ160の本体162から半径方向外向きに延びる一対のウイング170をさらに含み、各ウイング170は、外側部分20の本体162から半径方向内側に延びるリブ172と係合するように構成されている。ウイング170は、外側部分20、リテーナ160、およびRNS58が取り外されると、外側部分20とリテーナ160との間のぐらつきを防止する。
【0030】
図17Cに示されるように、外側部分20の保持タブ166は、デバイス10が保管位置にある状態で外側部分20が下部ハウジングシェル28に固定されると、リテーナ160から係合解除される。図20C、21C、および22Cに示されるように、外側部分20が下部ハウジングシェル28に固定されると、外側部分20の保持タブ166は、保持器160から係合解除される。外側部分20の保持タブ166は、延長アーム174を介して外側部分20の本体116に固定されている。保持タブ166は、延長アーム174を介して半径方向内側に移動可能である。延長アーム174の柔軟性は、保持タブ166がリテーナ160と係合するときに、保持タブ166がリテーナ開口168内に受け入れられるまで、保持タブ166が半径方向内側に偏向することを可能にすることにより、リテーナ160の外側部分20への組み立てを容易にする。リテーナ160は、外側部分20が下部ハウジングシェル28に固定されたときに外側部分20と係合するフランジ176を含む。リテーナ160のフランジ176は、外側部分20が下部ハウジングシェル28から離れて軸方向に移動すると、外側部分20から離間する。
【0031】
図17Eに示すように、リテーナ160の本体162は円筒形であり、第1の端部178と、第1の端部178の反対側に配置された第2の端部180とを含む。除去突起164は、除去アーム182を介してリテーナ160の本体162から半径方向内側に延びる。除去アーム182は、半径方向内側に、本体162の第2の端部180から本体162の第1の端部178まで延びる方向に延在し、これは外側部分20およびリテーナ160をデバイス10に組み立てる際に、リテーナ160をRNS58およびシリンジアセンブリ16にわたって配置されることを可能にする。除去突起164は、除去アーム182を介してリテーナ160の本体162に対して移動可能である。より具体的には、除去突起164は、リテーナ160をRNS58に組み立てる際に半径方向外側に移動可能であり、外側部分20およびリテーナ160の除去中に半径方向内側に移動可能である。除去突起164は、RNS58の相補的な表面186と係合するように構成された表面184を含む。リテーナ160の除去突起164の表面184は、外側部分20が下部ハウジングシェル28に固定されると、RNS58の対応する表面186から係合解除される。除去突起164の表面184は平面であるが、他の適切な形状および構成が利用され得る。RNS58の対応する表面186は平面であるが、他の適切な形状および構成が利用され得る。RNS58の対応する表面186は、RNS58のフランジ部分によって画定される。
【0032】
図17Fを参照すると、シリンジホルダー24は、外側部分20が下部ハウジングシェル28に固定されたときに、駆動アセンブリ40のプランジャ本体80から係合解除する。例えば、図19Fを参照すると、シリンジホルダー24は、キャップ18の外側部分20が下部ハウジングシェル28から離れる軸方向に移動すると、駆動アセンブリ40のプランジャ本体80と係合する。より具体的には、一対のアームがシリンジホルダー24から延在し、プランジャ本体80のオーディオインジケータ部材94と係合するが、他の適切な構成が利用され得る。シリンジホルダー24と駆動アセンブリ40のプランジャー本体80との間の係合は、シリンジアセンブリ16とシリンジホルダー24との間の摩擦のために、カセット本体26に対してシリンジホルダー24を動かすことから外側部分20およびRNS58を除去することを防止する。シリンジホルダー24とプランジャー本体80との間の係合はまた、デバイスが使用前位置にあるとき、デバイス10の動きによって、または重力によって引き起こされるデバイス10内のシリンジホルダー24の軸方向の動きを制限する。
【0033】
図17A-17Fを参照すると、デバイス10が、外側部分20が下部シェルアセンブリ28に固定された状態で保管位置にあるとき、リテーナ160のフランジ176は、外側部分20(図17B)に隣接し、外側部分20の保持タブ166は、リテーナ開口168内に配置され、およびリテーナ160の本体162の近位部分から離間され(図17C)、外側部分20の突起120は、針カバー22のキャップ開口122内に受け入れられ、針カバー22から離間され(図17D)、除去突起164の表面184は、RNS58の対応する表面186から離間され(図17E)、シリンジホルダー24は駆動アセンブリ40のプランジャ本体80から離間される(図17F)。デバイス10の保管位置において、リテーナ160は、シリンジホルダー24と係合している。リテーナ160のフランジ176が外側部分20に隣接するとき、リテーナ160の除去突起164の平面184は、RNS58の相補的な表面186に対して適切に配置される。換言すれば、フランジ176と外側部分20との隣接は、リテーナ160が下部ハウジングシェル28に向かって軸方向に十分に配置され、以下に説明するようにRNS58の除去を可能にすることを確実にする。
【0034】
図18A-18Fを参照すると、外側部分20が最初に下部ハウジングシェル28から軸方向に離れて移動し(図18B)、ロック突起112がロック凹部114内に部分的にのみ受け入れられると、リテーナ160のフランジ176は外側部分20から離間し、保持タブ166は、依然としてリテーナ160の本体162から離間されており(図18C)、外側部分20の突起120は、針カバー22と係合し(図18D)、除去突起164の表面184は、RNS58の対応する表面186から離間されており(図18E)、シリンジホルダー24は、駆動アセンブリ40のプランジャ本体80から離間されている(図18F)。
【0035】
図19A-19Fを参照すると、外側部分20は、ロック突起112がロック凹部114内に部分的にのみ受け入れられた状態で、下部ハウジングシェル28から離れて軸方向に移動し続け(図19B)、リテーナ160のフランジ176は、外側部分20から離間され、保持タブ166は依然としてリテーナ160の本体162から離間され(図19C)、外側部分20の突起120は、針カバー22と係合し(図19D)、除去突起164の表面184は、RNS58の対応する表面186から離間され(図19E)、シリンジホルダー24は、駆動アセンブリ40(図19F)のプランジャ本体80と係合する。
【0036】
図20A-20Fを参照すると、外側部分20が、ロック突起112がロック凹部114から分離された状態で下部ハウジングシェル28から軸方向に離れて移動し続けると(図20B)、リテーナ160のフランジ176は外側部分20からさらに離間され、保持タブ166は、外側部分20およびリテーナ160が下部ハウジングシェル28から軸方向に離れて一緒に移動するように、リテーナ160の本体162と係合し(図20C)、外側部分20の突起120は、針カバー22と一緒に係合解除し、およびキャップ開口部122から取り外され(図20D)、除去突起164の表面184は、RNS58の対応する表面186から離間され(図20E)、シリンジホルダー24は駆動アセンブリ40のプランジャ本体80と係合する(図20F)。
【0037】
図21A-21Fを参照すると、外側部分20が下部ハウジングシェル28から軸方向に離れるように移動し続け(図21B)、リテーナ160のフランジ176が外側部分20から離間され、保持タブ166は、外側部分20およびリテーナ160が一緒に下部ハウジングシェル28から軸方向に離れて移動するように、リテーナ160の本体162と係合し(図21C)、外側部分20の突起120は、針カバー22から係合解除され続け(図21D)、除去突起164の表面184は、RNS58の対応する表面186と係合し(図21E)、シリンジホルダー24は、駆動アセンブリ40のプランジャ本体80と係合する(図21F)。
【0038】
図22A-22Fを参照すると、外側部分20が下部ハウジングシェル28から軸方向に離れて移動し続け(図22B)、リテーナ160のフランジ176は、外側部分20から離間され、保持タブ166は、外側部分20およびリテーナ160が一緒に下部ハウジングシェル28から軸方向に離れて移動するように、リテーナ160の本体162と係合し(図22C)、外側部分20の突起120は、針カバー22から係合解除され続け(図22D)、除去突起164の表面184は、RNS58の対応する表面186と係合し続け、およびシリンジアセンブリ16のバレル52に対してRNS58を軸方向に変位させ(図22E)、シリンジホルダー24は、駆動アセンブリ40のプランジャ本体80と係合する(図22F)。
【0039】
図23を参照すると、下部ハウジングシェル28から外側部分20が完全に除去されると、RNS58は、RNS58がシリンジアセンブリ16のバレル552から完全に分離された状態で、リテーナ160と係合したままであり続ける。
【0040】
再び図17A-24を参照すると、上記のように、キャップ18の外側部分20およびリテーナ160は、様々な構成要素を同時にではなく、順番に相互に分離することによって、デバイス10から外側部分20およびリテーナ160を除去するのに必要な力の量を最小化するように構成される。下部ハウジングシェル28からの外側部分20の除去、針カバー22からの外側部分20の突起120の分離、およびシリンジアセンブリ16からのRNS58の除去を順番に行うことにより、患者は、このような構成要素を同時に除去するために要求されるより大きな力ではなく、順番に各ステップに十分な力を加えることのみが要求される。上記のように、そのような順序は、外側部分20とリテーナ160との間の相対運動、外側部分20と針カバー22との間の相対運動、およびリテーナ160とRNS58との間の相対運動を介して提供される。
【0041】
図25-49を参照すると、本発明のさらなる態様による薬剤送達デバイス300が示されている。薬剤送達デバイス300は、図1A-24に示される薬物送達デバイス10に類似しているが、以下で詳細に論じられる特定の違いがある。薬物送達デバイス300は、他の構成要素の中で、モーター本体302、プランジャー本体304、プランジャーロッド部分306、レバー作動部材308、シリンジホルダー310、針カバー312、カセット本体314、キャップ316、リテーナ318、上部ハウジングシェル320、および下部ハウジングシェル322を含む。
【0042】
図24-28を参照すると、モーター本体302は、図1A-24のモーター本体42と同様であり、同様に機能するが、長手方向溝324、補強リブ326、およびカセットクリップ328をさらに含む。長手方向溝324は、プランジャ本体304の成形分割線を受け入れて、モータ本体302とプランジャ本体304との間の滑らかな滑りを確実にするように構成される。補強リブ326は、モーター本体302の一対のアーム260に追加の支持を提供する。カセットクリップ328は、モーター本体302をカセット本体314に固定するために、カセット本体314によって規定される開口部330によって受け取られ、これについては、以下でより詳細に説明する。カセットクリップ328は、角度の付いた面332および平面334を含み、これは、カセットクリップ328をカセット本体314の開口部330に挿入することを可能にするが、カセット本体314の開口部330に挿入されたカセットクリップ328の容易な取り外しを防止するように構成される。モーター本体302の底面336は、デバイス300の組み立てを支援するために面取りされた部分338を含む。
【0043】
図26および29-32を参照すると、プランジャ本体304は、一体的に形成されるのではなく、プランジャロッド部分306とは別個に形成される。さらに、デバイス300は、プランジャロッドカバー92を含まない。プランジャ本体304は、プランジャロッド部分306のプランジャロッドクリップ342を受け入れる開口340を画定する。プランジャロッドクリップ342は棘状であり、プランジャ本体304の開口340に挿入されるように構成されているが、開口340から容易に取り外すことはできないが、他の適切な形状および構成が利用され得る。プランジャロッドクリップ342は、プランジャロッドクリップ342がプランジャ本体304の開口340に挿入されるときにプランジャロッドクリップ342を圧縮し、プランジャ本体304内に受け取られると元の形状に拡張することを可能にする、中央開口部344を画定する。プランジャロッド部分306は、プランジャ本体ストップ346およびバイアス部材348を含む。1つまたは複数の突起であり得るプランジャ本体ストップ346は、プランジャロッドクリップ342がプランジャ本体304の開口340に挿入されるときに、プランジャ本体304に接触する。バイアス部材348は、プランジャロッドクリップ342をプランジャ本体304の開口部340内に挿入する間、プランジャ本体304と係合し、プランジャロッド部分306をプランジャ本体304に向かってバイアスする。バイアス部材348は、組み立て後にプランジャ本体304とプランジャロッド部分306との間にギャップがないことを確実にしながら、プランジャロッドクリップ342をプランジャ本体304の開口部340に挿入するための追加的な余裕を提供する。プランジャロッド部分306のバイアス部材348は環状であるが、他の適切な形状および構成が利用され得る。
【0044】
プランジャロッド部分306は、ストッパー54によって受け入れられるストッパーインターフェース350をさらに含む。ストッパーインターフェース350は十字形の突起であるが、他の適切な形状および構成が利用され得る。プランジャロッド部分306は、シリンジアセンブリ16への応力を低減するように構成された円錐形の外形を有するが、他の適切な形状が利用され得る。プランジャ本体304は、プランジャ本体304のレバー開口部88内に延びるレバーリブ352を含む。以下でより詳細に論じられるように、レバーリブ352は、レバー作動部材308によって受け取られるように構成される。
【0045】
図33および34を参照すると、レバー作動部材308は、上記で図1A-24に示されているレバー作動部材44と同様であり、同様に機能する。しかしながら、レバー作動部材308は、プランジャ本体304のレバーリブ352を受け入れる回転軸70に溝354を画定する。溝354とレバーリブ352との間の係合は、プランジャ本体304とレバー作動部材308との間の相対的な横方向の動きを防止する。レバー作動部材308の針カバー接触面142は、図1A-24のレバー作動部材44の針カバー接触面142と比較して、より大きな表面を含む。
【0046】
図35および36を参照すると、シリンジホルダー310は、図1A-24のシリンジホルダー24と同様であり、同様に機能する。しかしながら、シリンジホルダー310は、シリンジホルダー310の周りに円周方向に延びる複数のリブ356をさらに含む。複数のリブがばね68に係合する。シリンジホルダー310の固定リング220は、半径方向内側に延びる複数の突起358をさらに含む。複数の突起358は、シリンジアセンブリ16と係合して、シリンジアセンブリ16の外面とシリンジホルダー310との間の任意のギャップを除去する。複数の突起358はエラストマーであり、シリンジアセンブリ16がシリンジホルダー310内に受け入れられると圧縮され得る。
【0047】
図37および38を参照すると、針カバー312は、図1A-24の針カバー22と同様であり、同様に機能する。針カバー312は、ばね68と係合して、針カバー312とシリンジホルダー310との間にばね68を保持するばねリブ360を含む。針カバー312はまた、カセット本体314に対する針カバー312の動きをガイドするためのカセットリブ362を含む。
【0048】
図39、40、48、および49を参照すると、カセット本体314は、図1A-24のカセット本体26と同様であり、同様に機能する。上述のように、カセット本体314は、モーター本体302のカセットクリップ328を受け入れる開口部330を含む。カセット本体314は、針カバー312のクリップ表面366と係合する針カバークリップ364を含む。針カバー312のクリップ表面366は平面であるが、他の適切な形状および構成が利用され得る。針カバークリップ364は、カセット本体314に対する針カバー312の軸方向の動きを制限するように構成される。カセット本体314は、モーター本体リブ368および上部ハウジングシェルリブ370をさらに含み、これらは、デバイス300の組み立てを助けるために、モーター本体302および上部ハウジングシェル320の対応する部分と係合するように構成される。カセット本体314はまた、シリンジホルダー310の一部と係合して、カセット本体314に対するシリンジホルダー310の軸方向の動きを制限するように構成されたシリンジホルダーストップ372を含む。図48には示されていないが、ロッキングクリップ64はまた、薬物送達デバイス300と共に利用され得る。
【0049】
図41-46を参照すると、キャップ316は、上記で説明され、図1A-24に示されているキャップ18と同様であり、同様に機能する。キャップ316は、図1A-24のキャップ18のそれらの要素の位置に対して90度に配置された、針カバー312によって画定されるキャップ開口部376によって受け取られる突起374を含む。キャップ316の突起374は、針カバー312が使用前位置から作動位置に移動すると、針カバー312と係合するように構成される。例えば、デバイス300が保管位置にあり、キャップ316が下部ハウジングシェル322に固定されているとき、デバイスが落下または衝撃を受けて、針カバー312、レバー作動部材308、および/または他の構成要素に力を加える場合、突起374は、針カバー312の動きを制限し、これは、デバイス300の意図しない作動を防止する。キャップ316は、リテーナ318のウィング382と係合するためのリテーナクリップ378およびリブ380をさらに含む。リテーナクリップ378およびリブ380は、リテーナ318をキャップ316に固定し、キャップ316に対するリテーナ318の任意の移動またはぐらつきを防止する。リテーナ318は、キャップ316が下部ハウジングシェル322から除去されたときにRNS58を取り除くように構成される。キャップ316は、キャップ316を下部ハウジングシェル322に固定するために下部ハウジングシェル322と係合するための下部ハウジングシェルクリップ384を含む。上部ハウジングシェル320および下部ハウジングシェル322は、上で議論され、図1A-24に示される上部ハウジングシェル46および下部ハウジングシェル28と同様であり、同様に機能する。しかしながら、下部ハウジングシェル322は、キャップ316の下部ハウジングシェルクリップ384を受け入れるためのキャップインターフェース386を有する。
【0050】
図47を参照すると、薬物送達デバイス300が注射位置に示されている。カニューレ56の注入深さは、点Xでのシリンジホルダー310とカセット本体314との間の接触、および点Yでの針カバー312とシリンジホルダー310との間の接触によって決定される。
【0051】
図47を参照すると、薬物送達デバイス300は、上記で説明され、図1A-24に示されるオーディオインジケータ部材94と同様であり、同様に機能するオーディオインジケータ部材388を含む。上記のオーディオインジケータ部材94と同様に、薬物送達デバイス300のオーディオインジケータ部材388は、デバイス300が使用後位置に移行したときにユーザに可聴表示を提供するように構成される。オーディオインジケータ部材388は、デバイス300が注射位置にあるときにカセット本体314のリブ390と係合するように構成され、それにより、オーディオインジケータ部材388を偏向させる。オーディオインジケータ部材388は、カセット本体314のリブ390から係合解除し、下部ハウジングシェル322に接触して、薬物送達デバイス300が注射位置から使用後位置に移行するときに可聴クリックを提供する。しかしながら、カセット本体314のリブ390の遠位端392は、上部ハウジングシェル320に向かって後方に角度が付けられ、これは、図1A-24に関連して上で論じたカセット本体26のリブ96の配置と比較して、より大きな可聴クリック音を有益に提供する。
【0052】
一態様または実施形態では、デバイス300の長手方向軸に垂直に延びる平面に対するカセット本体314のリブ390の遠位端392の角度Zは5度より大きい。一態様または実施形態では、リブ390の遠位端392の角度Zは10度より大きい。一態様または実施形態では、遠位端392の角度Zは25度である。
【0053】
1つの開示された態様の要素は、異なる組み合わせを形成するために1つまたは複数の他の開示された態様の要素と組み合わせられることができ、その全ては本発明の範囲内であるとみなされる。
【0054】
本開示は例示的な構造を有するように記載されてきたが、本開示は、本開示の精神および範囲の中でさらに修正され得るものである。したがって、本出願は、その一般原則を用いる開示の任意の変形、使用、または翻案を包含するように意図される。さらに、本出願は、本開示が属し、また添付される特許請求の範囲内に入る技術分野における知られているまたは慣行の中に入るような、本開示からの逸脱を包含することが意図される。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13A
図13B
図14
図15A
図15B
図15C
図16
図17A
図17B
図17C
図17D
図17E
図17F
図18A
図18B
図18C
図18D
図18E
図18F
図19A
図19B
図19C
図19D
図19E
図19F
図20A
図20B
図20C
図20D
図20E
図20F
図21A
図21B
図21C
図21D
図21E
図21F
図22A
図22B
図22C
図22D
図22E
図22F
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
図49
【国際調査報告】