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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-11
(54)【発明の名称】棺運搬装置
(51)【国際特許分類】
   A61G 17/04 20060101AFI20220404BHJP
   A61G 19/00 20060101ALI20220404BHJP
【FI】
A61G17/04 Z
A61G19/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021550106
(86)(22)【出願日】2020-02-28
(85)【翻訳文提出日】2021-08-25
(86)【国際出願番号】 IT2020000027
(87)【国際公開番号】W WO2020178868
(87)【国際公開日】2020-09-10
(31)【優先権主張番号】102019000002921
(32)【優先日】2019-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521377742
【氏名又は名称】エイドリアン ジョネル マリン
【氏名又は名称原語表記】MARIN, Adrian Jonel
(71)【出願人】
【識別番号】521377753
【氏名又は名称】ヴィヴィアナ ムオ
【氏名又は名称原語表記】MUO’, Viviana
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100186716
【弁理士】
【氏名又は名称】真能 清志
(72)【発明者】
【氏名】エイドリアン ジョネル マリン
(57)【要約】
棺によってほぼ覆われた支持フレームから構成され、棺によって覆われた領域に対する支持フレームの伸長を増加させるのに使用される複数のスライディング棚(1、2)を含む、棺を運搬するための装置を記載する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
棺を運搬するための装置であって、前記棺によってほぼ覆われた支持フレームから構成されており、複数のスライディング棚(1、2)を含み、前記スライディング棚(1、2)はそれぞれ、前記棺によって覆われた領域に対する前記支持フレームの伸長を増加させるように設計されており、前記スライディング棚(1、2)はそれぞれ、オペレータの肩部との相互作用を可能にする凹部を備えることを特徴とする、棺を運搬するための装置。
【請求項2】
内側および外側へ回転可能となるよう、前記スライディング棚(1)がそれぞれ、ヒンジ(11)を介して前記支持フレームに連結されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
内側および外側へ摺動可能となるよう、前記スライディング棚(2)がそれぞれ、リニアガイドを介して前記支持フレームに連結されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
オペレータへの負荷の分布を改善するよう、前記スライディング棚(1、2)がそれぞれ、変形可能な材料の層の少なくとも一部を含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記支持フレームは、前記スライディング棚(1、2)をそれぞれ支持するよう、前記棺の幅方向にほぼ沿って複数の横方向ロッド(3)を備え、前記横方向ロッド(3)はそれぞれ、前記棺を締め付け固定するためのクランプ(4)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記クランプ(4)は、そのクイックロックのためのレバー(42)を有するスライディングロッド(41)を備え、前記スライディングロッド(41)の端部は、前記棺の表面に安全に接着可能なフックまたは別の種類の捕捉要素のうちのいずれかの方法として成形されていることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記支持フレームは、恒久的なロッキングシステムまたはクイックロッキング/アンロッキングシステムを有する機械的インタフェース手段を介して、複数の横方向ロッド(3)に接続された少なくとも1つの長手方向ロッド(5)を含むことを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの長手方向ロッド(5)は、取り外し可能なタイプまたは恒久的に締結されたハンドル(6)であって、前記棺を長手方向に締め付け固定する前記クランプ(4)を備えるロッキングシステムのハンドル(6)を備えることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
一旦使用されると、前記棺から完全に着脱可能であることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棺を運搬するための装置に関する。
【0002】
概して、本発明は、フード、香典、骨壺に関する。
【0003】
特に、本発明は、棺のための昇降装置、貴重品箱のための取り外し可能なハンドル、ハンドルまたは他の機械的手段を介したハンドリングシステムに関する。
【背景技術】
【0004】
底面と、複数の側面と、上面とを有する葬儀用コンテナの運搬を可能にする支持体に関する先行技術が、特許文献1に記載されている。この支持体は、葬儀用コンテナの幅を被覆するように全体的に長い長さを有する基本要素と、葬儀用コンテナの底面を受容するように寸法決めされ構成された上面とを含む。垂直部材は、基本要素に結合された下端と、上端とを有する。突出要素は、基本要素にほぼ垂直な平面内に延在している。
【0005】
直線部材に連結されたハンドル用部材が設けられている。ハンドルは、ユーザの手によって把持可能な手用の受容面を含む。
【0006】
更に、その底部に隣接し、その周囲に延在する溝を有しており、ハンドルを完全に欠いた棺に関する先行技術が、特許文献2に記載されている。適用時に溝に係合する運搬装置が設けられており、この運搬装置は、その再利用のために容易に取り外し可能である。
【0007】
更に、棺用の格納式ハンドルシステムに関する先行技術が、特許文献3に記載されている。ハンドルが消失する棺は、フードタイプのカバーがそれに開放的に結合されたボックスを含む。ボックスに結合された基部は、長さおよび幅がボックスの長さおよび幅と同様のパネルを含む。チャネルを形成するようにパネルにスペーサが結合されている。チャネル内には、アームがスライディング可能に配置されている。少なくとも4つのバーがアームに結合されている。バーは45°傾斜した端部を有することができ、これにより、バーは、閉鎖位置にあるときに互いに接着可能となり、貴重品箱上にもはやハンドルが存在しないように見せることができる。アームをスライディングさせることにより、バーが閉鎖位置から開放位置に移動する。
【0008】
特許文献1の発明は、棺を運搬する責任を負うオペレータのニーズに応じて、ハンドル位置を調節するという問題を解決する。しかしながら、使用される装置は、棺の全体のサイズおよび美観を変更する。
【0009】
特許文献2の発明は、取り外し可能な装置を容易に保持することを可能にする下部溝を備える棺の運搬の問題を解決する。したがって、特許文献2の発明が、安全性および安定性の条件を改善しつつ、棺の運搬時の技術的問題を解決するための、最も関連する先行技術であり得る。
【0010】
特許文献3の発明は、非使用時に、支持手段を消失させるという問題を解決する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許第8918969(B2)号明細書
【特許文献2】米国特許第4017947号明細書
【特許文献3】米国特許第9889057(B1)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、オペレータにとって安定性および安全性を向上させた、棺の運搬を容易にする装置を提供することである。
【0013】
更なる目的は、葬儀中の集中の雰囲気を変化させないために、格納式の棺を運搬するための装置を提供することである。
【0014】
更なる目的は、その運搬に責任を負うオペレータの数に応じて、その構成を迅速に変更可能な棺を運搬するための装置を提供することである。
【0015】
更なる目的は、その製造コストを低減させるために、広く使用されている部品および工業用拡散物を介して使用可能な棺を運搬するための装置を提供することである。
【0016】
更なる目的は、容易に組み立ておよび運搬可能な棺を運搬するための装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の上記およびその他の目的および利点は、以下の説明から生じるように、請求項1に記載の棺を運搬するための装置を用いて得られる。本発明の好ましい実施形態および非自明な変形は、従属請求項の主題である。
【0018】
添付の特許請求の範囲は全て、本明細書と一体不可分のものであることが意図される。
【0019】
添付の特許請求の範囲に開示されるように、本発明の範囲から逸脱することなく、多数の変形および修正(例えば、形状、サイズ、配置および同等の機能を有する部品に関するもの)を、記載されたものに対して行い得ることはすぐに明らかになるであろう。
【0020】
添付の図面を参照して、非限定的な例として提供されるいくつかの好ましい実施形態によって、本発明をより良く説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明による、棺を運搬するための装置の一実施形態の棺に関連付けられた装置の不等角投影図(axonometric view)である。
図2】前図に関連する更なる不等角投影図である。
図3】本発明による、棺を運搬するための装置の一実施形態の平面図である。
図4】前図に関連する側面図である。
図5】前図に関連する正面図である。
図6】前図の部分VIの拡大図である。
図7】本発明による、棺を運搬するための装置の一実施形態の重要部分の不等角投影図である。
図8】本発明による、棺を運搬するための装置の一実施形態の重要部分の正面図である。
図9】本発明による、棺を運搬するための装置の一実施形態の更なる重要部分の正面図である。
図10】本発明による、棺を運搬するための装置の一実施形態の変形として使用される重要部分の不等角投影図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1および図2を参照すると、棺を運搬するための装置は、棺によってほぼ被覆された支持フレームから構成されていることが理解できる。
【0023】
有利には、本発明による装置は、複数のスライディング棚1,2を備え、そのようなスライディング棚1,2はそれぞれ、棺によって覆われた領域に対する支持フレームの伸長を増加させるように設計される。
【0024】
図1図3および図7を参照すると、スライディング棚1はそれぞれ、内側および外側へ回転可能となるよう、ヒンジ11を介して支持フレームに連結されていることに留意することができる。
【0025】
同様に、スライディング棚2はそれぞれ、(例えば、図10に示されるように)内側および外側を摺動可能となるよう、リニアガイドを介して支持フレームに連結されている。
【0026】
スライディング棚1,2はそれぞれ、オペレータの肩部との相互作用を可能にするよう、凹部を備えている(図示せず)。
【0027】
スライディング棚1,2はそれぞれ、オペレータへの負荷の分布を改善するよう、変形可能な材料の層の少なくとも一部を備える。
【0028】
図1および図3図6を参照すると、支持フレームは、各スライディング棚1,2を支持するよう、棺の幅方向にほぼ沿って複数の横方向ロッド3を備えることに留意することができる。
【0029】
各横方向ロッド3には、棺を締め付け固定するためのクランプ4が設けられている。
【0030】
クランプ4は、クイックロッキングのためのレバー42を有するスライディングロッド41を備える。このようなスライディングロッド41の端部は、フックまたは他の種類の捕捉要素のうちのいずれかの方法として成形することができ、これにより、棺の表面に安全に接着可能となる。
【0031】
支持フレームは、(例えば、図6に示されるように)恒久的なロッキングシステムまたはクイックロッキング/アンロッキングシステムを有する機械的インタフェース手段を介して複数の横方向ロッド3に連結された少なくとも1つの長手方向ロッド5を備える。
【0032】
このような少なくとも1つの長手方向ロッド5は、取り外し可能なタイプまたは恒久的に固定されたハンドル6と、棺を長手方向に締め付け固定するクランプ4を備えるロッキングシステムとを備える。
【0033】
本装置は、一旦、その使用が終了すると、棺から完全に取り外すことができる。
【0034】
棺を運搬するための装置は、棺を締め付け固定するクランプを備えた横方向ロッドを備える。このようなクランプはそれぞれ、クイックロッキングのためのレバーを有するスライディングロッドを備える。このようなスライディングロッドの端部は、フックまたは他の種類の捕捉要素のうちのいずれかの方法として成形することができ、これにより、棺の表面に安全に接着可能となる。
【0035】
変形例として、スライディングロッド41がリコールスプリングを介して横方向ロッド3に接続される例が挙げられる(図示せず)。
【0036】
長手方向ロッドは、図6に示される突出形状のヘッドを有するねじのような、恒久的なロッキングシステムまたはクイックロッキング/アンロッキングシステムを有する機械的インタフェース手段を介して複数の横方向ロッドに接続される。
【0037】
横方向ロッドおよびハンドルの両方が長手方向ロッドに適用されることにより、それらをオペレータにとって適切かつより快適な位置までスライドさせることが可能となる。長手方向軸に沿ってスライドする横方向ロッドおよび一対のハンドルを単に追加または除去することにより、オペレータステーションの数を増加させることができる。
【0038】
あるいは、長手方向ロッドの端部は、棺の頭部および足部をブロックする保持フックを備えたロッキングシステムを収容することができる。このようにして、本装置は、横方向だけでなく、縦方向にも棺に固定されることにより、例えば、建物または神聖な場所の階段に沿って棺を取り扱う際に、ピッチの振動および安全な回転を可能にする。
【0039】
本発明の装置は、市販型の機械的要素および部品を用いて製造される。
【0040】
例えば、以下の工業材料の目録を使用することができる。
-Handles with plate/Offset,UHFNEAG125-S;
-Recess width 6mm/plane aluminum profiles,HFSQN4-1070-1500;
-Recess width 10mm/plane aluminum profiles/1 recess,HFSPURE8-1830-400;
-Aluminum profiles/Rectangular tubes,HFHQ4080-2-450;
-Push-Pull,MC07-15.
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】