(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-12
(54)【発明の名称】省電力信号パターンの使用方法、装置及び端末
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20220405BHJP
【FI】
H04W52/02 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021547113
(86)(22)【出願日】2019-02-13
(85)【翻訳文提出日】2021-08-20
(86)【国際出願番号】 CN2019074988
(87)【国際公開番号】W WO2020164020
(87)【国際公開日】2020-08-20
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】特許業務法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】李 艶華
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA44
5K067CC22
5K067EE02
(57)【要約】
【要約】
本開示は、省電力信号パターンの使用方法、装置、端末及びシステムに関し、通信の分野に関し、前記方法は、端末が、動作状態にある不連続受信DRXタイマーを決定するステップであって、前記DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、非アクティブタイマー、短いDRXサイクルの持続期間タイマー、及び再送タイマーのうちの1つであるステップと、前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンをウェイクアップする必要があるか否かを決定するステップであって、前記端末が、前記省電力信号監視パターンを使用すると決定された場合、前記省電力信号監視パターンに基づいて省電力信号を監視するステップと、を含む。UEによって省電力信号が検出されておらず、PDCCHに対する監視をスキップすることによる遅延の問題を解決し、省電力信号が追加の遅延を導入し、特定のビジネスシナリオでの遅延要求を満たすことができないという問題を解決することができる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
省電力信号パターンの使用方法であって、
端末が、動作状態にある不連続受信DRXタイマーを決定するステップであって、前記DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、非アクティブタイマー、短いDRXサイクルの持続期間タイマー、及び再送タイマーのうちの1つであるステップと、
前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するステップと、
前記端末が、前記省電力信号監視パターンを使用すると決定された場合、前記省電力信号監視パターンに基づいて省電力信号を監視するステップと、を含む、
ことを特徴とする省電力信号パターンの使用方法。
【請求項2】
前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するステップは、
前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、
前記DRXタイマーが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第2の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、を含み、
前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは異なっている、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するステップは、
前記DRXタイマーが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するステップは、
前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、
前記DRXタイマーが前記非アクティブタイマーである場合、第3の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、を含み、
前記第3の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第3の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは異なっている、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するステップは、
前記DRXタイマーが前記非アクティブタイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するステップは、
前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、
前記DRXタイマーが再送タイマーである場合、第4の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、を含み、
前記第4の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第4の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは異なっている、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するステップは、
前記DRXタイマーが再送タイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記省電力信号監視パターンの使用方式が予め構成されるステップ、
あるいは、
前記省電力信号監視パターンの使用方式が予め定義されているステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号のサイクルを含み、
前記省電力信号のサイクルは、前記DRXサイクルの1/N倍又はN倍であり、前記DRXサイクルは、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクルであり、
あるいは、
前記省電力信号のサイクルは、DRX持続期間タイマーの1/N倍又はN倍であり、Nは、1以上の整数である、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号のサイクルを含み、
前記省電力信号のサイクルは、絶対時間の期間で構成される、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号の開始時間オフセットを含み、
前記省電力信号の開始時間オフセットは、DRXサイクルのアクティブ状態を参照として構成されたオフセット値である、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
省電力信号パターンの使用装置であって、
処理モジュールと、受信モジュールと、を含み、
前記処理モジュールは、動作状態にある不連続受信DRXタイマーを決定するように構成され、前記DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、非アクティブタイマー、短いDRXサイクルの持続期間タイマー、及び再送タイマーのうちの1つであり、
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するように構成され、
前記受信モジュールは、前記省電力信号監視パターンを使用すると決定された場合、前記省電力信号監視パターンに基づいて省電力信号を監視するように構成される、
ことを特徴とする省電力信号パターンの使用装置。
【請求項13】
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第2の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは異なっている、
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないように構成される、
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記非アクティブタイマーである場合、第3の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記第3の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第3の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは異なっている、
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項16】
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記非アクティブタイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないように構成される、
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項17】
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが再送タイマーである場合、第4の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記第4の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第4の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは異なっている、
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項18】
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが再送タイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないように構成される、
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項19】
前記省電力信号監視パターンの使用方式は、予め構成され、
あるいは、
前記省電力信号監視パターンの使用方式は、予め定義されている、
ことを特徴とする請求項12~18のいずれかに記載の装置。
【請求項20】
前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号のサイクルを含み、
前記省電力信号のサイクルは、前記DRXサイクルの1/N倍又はN倍であり、前記DRXサイクルは、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクルであり、
あるいは、
前記省電力信号のサイクルは、DRX持続期間タイマーの1/N倍又はN倍であり、前記DRXサイクルは、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクルであり、
Nは、1以上の整数である、
ことを特徴とする請求項12~18のいずれかに記載の装置。
【請求項21】
前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号のサイクルを含み、
前記省電力信号のサイクルは、絶対時間の期間で構成される、
ことを特徴とする請求項12~18のいずれかに記載の装置。
【請求項22】
前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号の開始時間オフセットを含み、
前記省電力信号の開始時間オフセットは、DRXサイクルのアクティブ状態を参照として構成されたオフセット値である、
ことを特徴とする請求項12~18のいずれかに記載の装置。
【請求項23】
端末であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続される送受信機と、
プロセッサによって実行可能な命令が記憶されるメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~11のいずれかに記載の省電力信号パターンの使用方法を実現するように、前記実行可能な命令をロードして実行するように構成される、
ことを特徴とする端末。
【請求項24】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、少なくとも1つの命令、少なくとも1段のプログラム、コードセット又は命令セットが記憶され、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1段のプログラム、前記コードセット又は命令セットは、請求項1~11のいずれかに記載の省電力信号パターンの使用方法を実現するように、前記プロセッサによってロードされて実行される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信の分野に関し、特に、省電力信号パターンの使用方法、装置及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project、3GPP)のR15バージョンにおいて、狭帯域モノのインターネット(Narrow Band Internet of Things、NB-IoT)及び強化されたマシンタイプ通信(enhanced Machine Type Communication、eMTC)プロジェクトに対して、ウェイクアップ信号(Wake Up Signaling、WUS)が導入されている。
【0003】
ここで、WUSは、低消費電力の検出信号であり、通常、物理的ダウンリンク制御チャンネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)の監視時刻の前に置かれる。UEによってWUSが検出された場合、PDCCHを監視する必要があることを意味し、UEによってWUSが検出されていない場合、PDCCHに対する監視はスキップされる。WUSは、一定のサイクルで発生することもでき、UEは、一定のサイクルでWUSをウェイクアップして監視する。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施例は、省電力信号パターン(pattern)の使用方法、装置及び端末を提供し、省電力信号と不連続受信(Discontinuous Reception、DRX)を如何に協働させるかという問題を解決することができる。前記技術案は、以下の通りである。
【0005】
本開示の一態様によれば、省電力信号パターンの使用方法が開示され、
端末が、動作状態にあるDRXタイマーを決定するステップであって、前記DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、非アクティブタイマー、短いDRXサイクルの持続期間タイマー、及び再送タイマーのうちの1つであるステップと、
前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するステップと、
前記端末が、前記省電力信号監視パターンを使用すると決定された場合、前記省電力信号監視パターンに基づいて省電力信号を監視するステップと、を含む。
【0006】
選択可能な一実現形態において、前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するステップは、
前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、
前記DRXタイマーが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第2の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、を含み、
ここで、前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは異なっている。
【0007】
選択可能な一実現形態において、前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視モードパターンを使用するか否かを決定する前記ステップステップは、
前記DRXタイマーが前記ショート短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないステップを含む。
【0008】
選択可能な一実現形態において、前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するステップは、
前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、
前記DRXタイマーが前記非アクティブタイマーである場合、第3の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、を含み、
ここで、前記第3の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第3の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは異なっている。
【0009】
選択可能な一実現形態において、前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するステップは、
前記DRXタイマーが前記非アクティブタイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないステップを含む。
【0010】
選択可能な一実現形態において、前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するステップは、
前記DRXタイマーが再送タイマーである場合、第4の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップを含み、
ここで、前記第4の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第4の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは異なっている。
【0011】
選択可能な一実現形態において、前記端末が、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するステップは、
前記DRXタイマーが再送タイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないステップを含む。
【0012】
選択可能な一実現形態において、前記方法は、
前記省電力信号監視パターンの使用方式が予め構成されているステップ、
あるいは、
前記省電力信号監視パターンの使用方式が予め定義されているステップをさらに含む。
【0013】
選択可能な一実現形態において、前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号のサイクルを含み、
前記省電力信号のサイクルは、前記DRXサイクルの1/N倍又はN倍であり、前記DRXサイクルは、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクルであり、
あるいは、
前記省電力信号のサイクルは、DRX持続期間タイマーの1/N倍又はN倍であり、前記DRXサイクルは、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクルであり、
ここで、Nは、1以上の整数である。
【0014】
選択可能な一実現形態において、前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号のサイクルを含み、
前記省電力信号のサイクルは、絶対時間の期間で構成される。
【0015】
選択可能な一実現形態において、前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号の開始時間オフセットを含み、
前記省電力信号の開始時間オフセットは、DRXサイクルのアクティブ状態を参照として構成されたオフセット値である。
【0016】
本開示の他の態様によれば、省電力信号パターンの使用装置が開示され、前記装置は、処理モジュールと、受信モジュールと、を含み、
前記処理モジュールは、動作状態にある不連続受信DRXタイマーを決定するように構成され、前記DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、非アクティブタイマー、短いDRXサイクルの持続期間タイマー、及び再送タイマーのうちの1つであり、
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するように構成され、
前記受信モジュールは、前記省電力信号監視パターンを使用すると決定された場合、前記省電力信号監視パターンに基づいて省電力信号を監視するように構成される。
【0017】
選択可能な一実現形態において、前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第2の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
ここで、前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは異なっている。
【0018】
選択可能な一実現形態において、前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないように構成される。
【0019】
選択可能な一実現形態において、前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記非アクティブタイマーである場合、第3の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
ここで、前記第3の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第3の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは異なっている。
【0020】
選択可能な一実現形態において、前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記非アクティブタイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないように構成される。
【0021】
選択可能な一実現形態において、前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが再送タイマーである場合、第4の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
ここで、前記第4の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第4の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは異なっている。
【0022】
選択可能な一実現形態において、前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが再送タイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないように構成される。
【0023】
選択可能な一実現形態において、前記省電力信号監視パターンの使用方式は、予め構成され、あるいは、前記省電力信号監視パターンの使用方式は、予め定義されている。
【0024】
選択可能な一実現形態において、前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号のサイクルを含み、
前記省電力信号のサイクルは、前記DRXサイクルの1/N倍又はN倍であり、前記DRXサイクルは、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクルであり、
あるいは、
前記省電力信号のサイクルは、DRX持続期間タイマーの1/N倍又はN倍であり、前記DRXサイクルは、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクルであり、
ここで、Nは、1以上の整数である。
【0025】
選択可能な一実現形態において、前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号のサイクルを含み、
前記省電力信号のサイクルは、絶対時間の期間で構成される。
【0026】
選択可能な一実現形態において、前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号の開始時間オフセットを含み、
前記省電力信号の開始時間オフセットは、DRXサイクルのアクティブ状態を参照として構成されたオフセット値である。
【0027】
本開示の他の態様によれば、端末が開示され、前記端末は、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続される送受信機と、
プロセッサによって実行可能な命令が記憶されるメモリと、を含み、
前記プロセッサは、第1の態様に記載の省電力信号パターンの使用方法を実現するように、前記実行可能な命令をロードして実行するように構成される。
【0028】
本開示の他の態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が開示され、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、少なくとも1つの命令、少なくとも1段のプログラム、コードセット又は命令セットが記憶され、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1段のプログラム、前記コードセット又は命令セットは、第1の態様に記載の省電力信号パターンの使用方法を実現するように、前記プロセッサによってロードされて実行される。
【0029】
なお、上記省電力信号は、省エネ信号又はウェイクアップ信号とも呼ばれることができる。上記省電力信号パターンは、省電力信号図案、省エネ信号パターン、省エネ信号図案、ウェイクアップ信号パターン、ウェイクアップ信号図案とも呼ばれることができる。
【発明の効果】
【0030】
本開示の実施例により提供される技術案は、少なくとも以下の有益な効果を含む。
DRXタイマーに基づいて省電力信号パターンを使用するか否かを決定し、省電力信号パターンが使用される場合、当該省電力信号パターンを使用して監視し、異なるDRXタイマーのタイプに基づいて、高監視密度の省電力信号パターンを使用するか、低監視密度の省電力信号パターンを使用するか、低遅延要求シナリオで省電力信号パターンを使用しなくてもよいかなど、異なる省電力信号使用方式を選択することにより、省電力とDRXを如何に協働させるかという問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
ここでの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に適した実施例を示し、明細書とともに本開示の原理を説明する。
【
図1】本開示の例示的な一実施例によって示される通信システムのシステム構成図である。
【
図2】本開示に係るDRXサイクルのサイクル概略図である。
【
図3】本開示に係るDRXの長いサイクル及び短いサイクルの概略図である。
【
図4】本開示の例示的な一実施例によって示される省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の例示的な一実施例によって示される他の省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。
【
図6】本開示の例示的な一実施例によって示される別の省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。
【
図7】本開示の例示的な一実施例によって示される別の省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。
【
図8】本開示の例示的な一実施例によって示される別の省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。
【
図9】本開示の例示的な一実施例によって示される別の省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。
【
図10】本開示の例示的な一実施例によって示される別の省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。
【
図11】本開示の例示的な一実施例によって示される別の省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。
【
図12】本開示の例示的な一実施例によって示される別の省電力信号パターンの使用装置のブロック図である。
【
図13】本開示の例示的な一実施例によって示される端末のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
ここで、例示的な実施例を詳しく説明し、その例を図面に示す。以下の記載が図面に関連する場合、異なる図面における同一の数字は、別段の表示がない限り、同一又は類似の要素を示す。以下の例示的な実施例に記載された実施形態は、本開示と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、添付された特許請求の範囲に詳細に記載された本開示のいくつかの態様に合致する装置及び方法の一例にすぎない。
【0033】
図1は、本開示の例示的な一実施例によって示される通信システムのシステム構成図である。
図1に示すように、当該通信システムは、アクセスネットワーク12及び端末13を含むことができる。
【0034】
アクセスネットワーク12は、いくつかのアクセスネットワークデバイス120を含む。アクセスネットワークデバイス120とコアネットワークデバイス110は、LTEシステム内のS1インタフェース、5GNRシステム内のNGインタフェースなどのあるインタフェース技術を介して互いに通信する。アクセスネットワークデバイス120は、端末に無線通信機能を提供するためにアクセスネットワーク内に配置される装置である基地局であってもよい。前記基地局は、様々な形式のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどを含むことができる。異なる無線アクセス技術を使用するシステムにおいて、基地局機能を備えたデバイスの名称が異なる場合があり、例えば、LTEシステムにおいて、eNodeB又はeNBと呼ばれ、5GNRシステムにおいて、gNodeB又はgNBと呼ばれる。通信技術の進化に伴い、「基地局」という名称についての記載は、変わる可能性がある。説明を容易にするために、本開示の実施例において、上述した端末に無線通信機能を提供する装置をアクセスネットワークデバイスと総称する。
【0035】
端末13は、無線通信機能を有する様々なハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、コンピューティングデバイス、又は無線モデムに接続された他の処理デバイス、及び様々な形式のユーザデバイス(User Equipment、UE)、移動局(Mobile Station、MS)、端末(英語:terminal device)などを含むことができる。説明を容易にするために、上記デバイスを端末と総称する。アクセスネットワークデバイス120と端末13は、ある種のエアインターフェース技術、例えば、Uuインタフェースによって介して互いに通信する。
【0036】
DRXは、UEが、PDCCHスケジューリング情報(又はPDCCHサブフレームと称する)を監視することなく、ある時点で周期的に休眠期に入ることを可能にする。UEがPDCCHスケジューリング情報を監視する必要がある場合、休眠期からウェイクアップ(wake up)することで、UEの省電力化を図ることができる。
【0037】
DRXの基本的なメカニズムは、RRC_CONNECTED状態にあるUEのDRXサイクル(DRX cycle)を構成することである。DRX cycleは、「アクティブ状態(On Duration)」及び「休眠期(Opportunity for DRX)」からなり、「アクティブ状態」の間、UEは、PDCCHスケジューリング情報を監視して受信し、「休眠期」の間、UEは、消費電力の節約のためにダウンリンクチャンネルのデータを受信しない。
図2から分かるように、時間領域では、時間が連続したDRXサイクル(cycle)に分割される。UEが「アクティブ状態」の期間にスケジューリング情報を受信すると、UEは、DRX非アクティブタイマー(DRX-Inactivity Timer)を起動してその間の各サブフレームでPDCCHスケジューリング情報を監視する。DRX-Inactivity Timerが実行されている場合、元々構成されたOn Duration時間が既に終了したとしても、UEは、DRX-Inactivity Timerのタイムアウトまで、ダウンリンクのPDCCHサブフレームを監視し続ける必要がある。
【0038】
1つのDRXサイクルは、UEのウェイクアップ時間と休眠時間の合計に等しく、ウェイクアップ時間は、1つのサイクル内のアクティブ状態の期間であり、休眠時間は、1つのサイクル内の休眠期の期間である。通信システムにおいて、システムは、異なるビジネスシナリオに基づいて、
図2に示すような短いDRXサイクル(short DRX cycle)、又は
図3に示すような長いDRXサイクル(long DRX cycle)をUEにそれぞれ構成することができる。長いDRXサイクルの休眠期は、短いDRXサイクルの休眠期より長く、又は、長いDRXサイクルの休眠期の割合は、短いDRXサイクルの休眠期の割合より大きい。
【0039】
省電力信号とDRXを協働させる場合、適切な解決案が存在していない。
【0040】
関連技術における可能な一実現形態において、DRXを構成するシナリオでは、省電力信号は、通常、DRX on durationの前に構成され、UEによって省電力信号が検出されていない場合、アクティブ状態全体をスキップする必要がある。この方式では、UEが、アクティブ時間に入る前にのみ省電力監視パターンを使用できることに相当し、このようにして、後続の非アクティブ状態及び短いサイクルをオンにすることができなくなるため、大きな遅延が生じることになる。
【0041】
一方、本開示は、省電力信号とDRXを如何に協働させるかについての解決案、すなわち、UEが、on duration時間に入った後、異なるDRXタイマーの動作期間(長いDRXサイクルの持続期間タイマー、非アクティブタイマー、短いDRXサイクルの持続期間タイマー、再送タイマー)において省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定すること、及びどの省電力信号監視パターンを使用するかという技術案を提供する。
【0042】
省電力信号は、省エネ信号とも呼ばれ、省電力信号は、ウェイクアップ信号(Wake Up Signaling、WUS)を含み、以下では、ウェイクアップ信号WUSを例として本開示をさらに詳しく説明する。しかしながら、省電力信号は、WUSに限定されず、ZCシーケンスであってもよく、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)内の所定のビットなどの他の可能な実現形態であってもよい。
【0043】
図4は、本開示の例示的な一実施例によって示される省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。当該方法は、
図1に示す通信システムにおける端末によって実行することができる。当該方法は、以下のいくつかのステップを含むことができる。
【0044】
ステップ101において、端末が、動作状態にあるDRXタイマーを決定する。
【0045】
DRXタイマーは、DRXメカニズムに関連するタイマーである。
【0046】
端末によって決定されたDRXタイマーのタイプは、長いDRXサイクル(long DRX cycle)の持続期間タイマー(on duration timer)、非アクティブタイマー(DRX-Inactivity Timer)、短いDRXサイクル(short DRX cycle)の持続期間タイマー(on duration timer)、及び再送タイマーのうちのいずれか1つを含む。
【0047】
ステップ102において、端末が、DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定し、本実施例において、ウェイクアップ信号(Wake Up Signaling、WUS)監視パターンを使用することを例とする。
【0048】
端末は、DRXタイマーのタイプに基づいて、ウェイクアップ信号を用いて監視パターンを行うか否かを決定する。
【0049】
ステップ103において、端末が、省電力信号WUS監視パターンを使用すると決定された場合、WUS監視パターンに基づいて省電力信号WUSを監視する。
【0050】
端末は、異なる状態に基づいて省電力信号WUSの監視パターンを使用するか否か、及び省電力信号WUS監視パターンを使用すると決定された場合、どのWUS監視パターンを使用するかを決定する。
【0051】
WUSの監視パターンは、WUSのサイクル及びWUSの開始時間オフセットを含む。
【0052】
以上のようにして、本実施例により提供される方法は、DRXタイマーに基づいて省電力信号パターンを使用するか否かを決定し、省電力信号パターンが使用される場合、当該省電力信号パターンを使用して監視し、異なるDRXタイマーのタイプに基づいて、高監視密度の省電力信号パターンを使用するか、低監視密度の省電力信号パターンを使用するか、低遅延要求シナリオで省電力信号パターンを使用しなくてもよいかなど、異なる省電力信号使用方式を選択することにより、省電力とDRXを如何に協働させるかという問題を解決することができる。
【0053】
図5は、本開示の例示的な一実施例によって示される省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。当該方法は、
図1に示す通信システムにおける端末によって実行することができる。当該方法は、以下のいくつかのステップを含むことができる。
【0054】
ステップ201において、端末が、動作状態にあるDRXタイマーを決定する。
【0055】
本実施例において、DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、又は短いDRXサイクルの持続期間タイマーを含む。
【0056】
DRXタイマーが長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、ステップ202を実行する。
【0057】
DRXタイマーが短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、ステップ203を実行する。
【0058】
ステップ202において、DRXタイマーが長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1のWUS監視パターンを使用すると決定する。
【0059】
ステップ203において、DRXタイマーが短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第2のWUS監視パターンを使用すると決定する。
【0060】
ここで、第1のWUS監視パターンと第2のWUS監視パターンは同じであるか、又は第1のWUS監視パターンと第2のWUS監視パターンは異なっており、監視パターンは、本実施例において限定されない。
【0061】
選択可能に、異なる第1のWUS監視パターン及び第2のWUS監視パターンを使用する場合、第2のWUS監視パターンの遅延は、第1のWUS監視パターンの遅延より小さい。あるいは、第2のWUS監視パターンの監視粒度は、第1のWUS監視パターンの監視粒度より高い。
【0062】
以上のようにして、本実施例により提供される方法において、端末は、DRXタイマーのタイプに基づいてどのようなWUS監視パターンを使用するかを決定し、すなわち、DRXタイマーが異なる動作状態にある場合、異なるWUS監視パターンを使用してもよいし、同じWUS監視パターンを使用してもよい。
【0063】
異なるWUS監視パターンを使用する場合、第2のWUS監視パターンの遅延が第1のWUS監視パターンの遅延より小さいため、端末が、短いDRXサイクルの場合、WUSによって導入された遅延によるデータ伝送への影響を低減する。
【0064】
図6は、本開示の例示的な一実施例によって示される省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。当該方法は、
図1に示す通信システムにおける端末によって実行することができる。当該方法は、以下のいくつかのステップを含むことができる。
【0065】
ステップ301において、端末が、動作状態にあるDRXタイマーを決定する。
【0066】
DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、又は短いDRXサイクルの持続期間タイマーであってもよい。
【0067】
DRXタイマーが長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、ステップ302を実行する。
【0068】
DRXタイマーが短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、ステップ303を実行する。
【0069】
ステップ302において、DRXタイマーが長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、WUS監視パターンを使用すると決定する。
【0070】
ステップ303において、DRXタイマーが短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、WUS監視パターンを使用しないと決定する。
【0071】
以上のようにして、本実施例により提供される方法は、端末が、DRXタイマーのタイプに基づいてWUS監視パターンを使用するか否かを決定し、DRXタイマーが短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、WUS監視パターンを使用しないと決定することにより、端末が、短いDRXサイクルの場合、WUSによって導入された遅延によるデータ伝送への影響を回避する。
【0072】
図7は、本開示の例示的な一実施例によって示される省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。当該方法は、
図1に示す通信システムにおける端末によって実行することができる。当該方法は、以下のいくつかのステップを含むことができる。
【0073】
ステップ401において、端末が、動作状態にあるDRXタイマーを決定する。
【0074】
DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、又は短いDRXサイクルの持続期間タイマーであってもよい。
【0075】
DRXタイマーが長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、ステップ402を実行する。
【0076】
DRXタイマーが短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、ステップ403を実行する。
【0077】
ステップ402において、DRXタイマーが長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1のWUS監視パターンを使用すると決定する。
【0078】
ステップ403において、DRXタイマーが非アクティブタイマーである場合、第3のWUS監視パターンを使用すると決定する。
【0079】
ここで、第1のWUS監視パターンと第3のWUS監視パターンは同じであるか、又は第1のWUS監視パターンと第3のWUS監視パターンは異なっており、監視パターンは本実施例において限定されない。
【0080】
選択可能に、異なる第1のWUS監視パターン及び第3のWUS監視パターンを使用する場合、第3のWUS監視パターンの遅延は、第1のWUS監視パターンの遅延より小さい。あるいは、第3のWUS監視パターンの監視粒度は、第1のWUS監視パターンの監視粒度より高い。
【0081】
以上のようにして、本実施例により提供される方法において、端末は、DRXタイマーのタイプに基づいてどのようなWUS監視パターンを使用するかを決定し、すなわち、DRXタイマーが異なる動作状態にある場合、異なるWUS監視パターンを使用してもよいし、同じWUS監視パターンを使用してもよい。
【0082】
異なるWUS監視パターンを使用する場合、第3のWUS監視パターンの遅延が第1のWUS監視パターンの遅延より小さいため、端末が、非アクティブタイマーの場合、WUSによって導入された遅延によるデータ伝送への影響を低減する。
【0083】
図8は、本開示の例示的な一実施例によって示される省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。当該方法は、
図1に示す通信システムにおける端末によって実行することができる。当該方法は、以下のいくつかのステップを含むことができる。
【0084】
ステップ501において、端末が、動作状態にあるDRXタイマーを決定する。
【0085】
DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、又は短いDRXサイクルの持続期間タイマーであってもよい。
【0086】
DRXタイマーが長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、ステップ502を実行する。
【0087】
DRXタイマーが短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、ステップ503を実行する。
【0088】
ステップ502において、DRXタイマーが長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、WUS監視パターンを使用すると決定する。
【0089】
ステップ503において、DRXタイマーが非アクティブタイマーである場合、WUS監視パターンを使用しないと決定する。
【0090】
以上のようにして、本実施例により提供される方法において、端末は、DRXタイマーのタイプに基づいてWUS監視パターンを使用するか否かを決定し、DRXタイマーが非アクティブタイマーである場合、WUS監視パターンを使用しないと決定することにより、端末が、非アクティブタイマーの場合、WUSによって導入された遅延によるデータ伝送への影響を回避する。
【0091】
図9は、本開示の例示的な一実施例によって示される省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。当該方法は、
図1に示す通信システムにおける端末によって実行することができる。当該方法は、以下のいくつかのステップを含むことができる。
【0092】
ステップ601において、端末が、動作状態にあるDRXタイマーを決定する。
【0093】
DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、又は短いDRXサイクルの持続期間タイマーであってもよい。
【0094】
DRXタイマーが長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、ステップ602を実行する。
【0095】
DRXタイマーが短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、ステップ603を実行する。
【0096】
ステップ602において、DRXタイマーが長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1のWUS監視パターンを使用すると決定する。
【0097】
ステップ603において、DRXタイマーが再送タイマーである場合、第4のWUS監視パターンを使用すると決定する。
【0098】
ここで、第1のWUS監視パターンと第4のWUS監視パターンは同じであるか、又は第1のWUS監視パターンと第4のWUS監視パターンは異なっており、監視パターンは、本実施例において限定されない。
【0099】
選択可能に、異なる第1のWUS監視パターン及び第4のWUS監視パターンを使用する場合、第4のWUS監視パターンの遅延は、第1のWUS監視パターンの遅延より小さい。あるいは、第4のWUS監視パターンの監視粒度は、第1のWUS監視パターンの監視粒度より高い。
【0100】
以上のようにして、本実施例により提供される方法において、端末は、DRXタイマーのタイプに基づいてどのようなWUS監視パターンを使用するかを決定し、すなわち、DRXタイマーが異なる動作状態にある場合、異なるWUS監視パターンを使用してもよいし、同じWUS監視パターンを使用してもよい。
【0101】
異なるWUS監視パターンを使用する場合、第3のWUS監視パターンの遅延が第1のWUS監視パターンの遅延より小さいため、端末が、再送DRXサイクルの場合、WUSによって導入された遅延によるデータ伝送への影響を低減する。
【0102】
図10は、本開示の例示的な一実施例によって示される省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。当該方法は、
図1に示す通信システムにおける端末によって実行することができる。当該方法は、以下のいくつかのステップを含むことができる。
【0103】
ステップ701において、端末が、動作状態にあるDRXタイマーを決定する。
【0104】
DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、又は短いDRXサイクルの持続期間タイマーであってもよい。
【0105】
DRXタイマーが長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、ステップ702を実行する。
【0106】
DRXタイマーが短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、ステップ703を実行する。
【0107】
ステップ702において、DRXタイマーが長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、WUS監視パターンを使用すると決定する。
【0108】
ステップ703において、DRXタイマーが再送タイマーである場合、WUS監視パターンを使用しないと決定する。
【0109】
以上のようにして、本実施例により提供される方法において、端末は、DRXタイマーのタイプに基づいてWUS監視パターンを使用するかを決定し、すなわち、DRXタイマーが再送タイマーである場合、WUS監視パターンを使用しないと決定することにより、端末が、再送タイマーの場合、WUSによって導入された遅延によるデータ伝送への影響を回避する。
【0110】
上記実施例を自由に組み合わせることもでき、本出願の実施例は、上記実施例の組み合わせ形態を限定するものではない。例えば、本開示には、以下の実施例が提供される。
【0111】
図11は、本開示の例示的な一実施例によって示される省電力信号パターンの使用方法のフローチャートである。当該方法は、
図1に示す通信システムにおける端末によって実行することができる。当該方法は、以下のいくつかのステップを含むことができる。
【0112】
ステップ801において、端末が、動作状態にあるDRXタイマーを決定する。ここで、端末の動作状態は、以下の4つの状態のいずれか1つであってもよい。
ステップ802において、DRXタイマーが長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1のWUS監視パターンを使用する。
ステップ803において、DRXタイマーが短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第2のWUS監視パターンを使用するか、又はWUS監視パターンを使用しない。
ステップ804において、DRXタイマーが非アクティブタイマーである場合、第3のWUS監視パターンを使用するか、又はWUS監視パターンを使用しない。
ステップ805において、DRXタイマーが再送タイマーである場合、第4のWUS監視パターンを使用するか、又はWUS監視パターンを使用しない。
【0113】
なお、DRXタイマーの各動作状態に対応するWUS監視パターンは、同じであっても異なっていてもよい。
【0114】
上記いずれかの実施例に基づく選択可能な実施例において、省電力信号の監視パターンの使用方式は、予め構成されており、あるいは、WUS監視パターンの使用方式は、予め定義されている。すなわち、WUS監視パターンは、システムメッセージ又は専用シグナリング方式によってUEに通知されてもよく、又はプロトコルで規定された方式によって予め定義されてもよい。
【0115】
上記いずれかの実施例に基づく選択可能な実施例において、省電力信号のサイクルは、DRXサイクルの1/N倍又はN倍であり、DRXサイクルは、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクルである。
【0116】
上記いずれかの実施例に基づく選択可能な実施例において、前記省電力信号のサイクルは、DRX持続期間タイマーの1/N倍又はN倍であり、DRXサイクルは、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクルであり、ここで、Nは、1以上の整数である。
【0117】
Nの値が大きいほど、監視粒度が小さく、高監視活性度であることを意味し、逆に、Nの値が小さいほど、監視粒度が大きく、低監視活性度であることを意味する。
【0118】
上記いずれかの実施例に基づく選択可能な実施例において、WUSのサイクルは、絶対時間の期間で構成され、すなわち、WUSのサイクルを一定の時間長さに構成されてもよく、例えば、10ミリ秒又は4ミリ秒であってもよい。
【0119】
上記いずれかの実施例に基づく選択可能な実施例において、WUS監視パターンは、WUSの開始時間オフセットを含み、WUSの開始時間オフセットは、DRXサイクルのアクティブ状態(on duration)を参照として構成されたオフセット値である。
【0120】
以下は、本開示の装置の実施例であり、本開示の方法の実施例を実行するために使用されることができる。本開示の装置の実施例に開示されていない詳細については、本開示の方法の実施例を参照されたい。
【0121】
図12は、本開示の例示的な一実施例によって示される省電力信号パターンの使用装置のブロック図である。当該装置は、上記省電力信号パターンの使用方法を実現する機能を有し、機能は、ハードウェアによって実現することができ、ハードウェアによって対応するソフトウェアを実行することによって実現することもできる。当該装置700は、処理モジュール710と、受信モジュール720と、を含むことができ、
前記処理モジュール710は、動作状態にある不連続受信DRXタイマーを決定するように構成され、前記DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、非アクティブタイマー、短いDRXサイクルの持続期間タイマー、及び再送タイマーのうちのいずれか1つであり、
前記処理モジュール710は、前記DRXタイマーに基づいて、省電力信号監視パターンを使用するか否かを決定するように構成され、
前記受信モジュール720は、前記省電力信号監視パターンを使用すると決定された場合、前記省電力信号監視パターンに基づいて省電力信号を監視するように構成される。
【0122】
選択可能に、前記処理モジュール710は、前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記処理モジュール710は、前記DRXタイマーが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第2の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
ここで、前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは異なっている。
【0123】
選択可能に、前記処理モジュール710は、前記DRXタイマーが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないように構成される。
【0124】
選択可能に、前記処理モジュール710は、前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記処理モジュール710は、前記DRXタイマーが前記非アクティブタイマーである場合、第3の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
ここで、前記第3の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第3の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは異なっている。
【0125】
選択可能に、前記処理モジュール710は、前記DRXタイマーが前記非アクティブタイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないように構成される。
【0126】
選択可能に、前記処理モジュール710は、前記DRXタイマーが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記処理モジュール710は、前記DRXタイマーが再送タイマーである場合、第4の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
ここで、前記第4の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第4の省電力信号監視パターンと前記第1の省電力信号監視パターンは異なっている。
【0127】
選択可能に、前記処理モジュール710は、前記DRXタイマーが再送タイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないように構成される。
【0128】
選択可能に、前記省電力信号監視パターンの使用方式は、予め構成され、あるいは、前記省電力信号監視パターンの使用方式は、予め定義されている。
【0129】
選択可能に、前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号のサイクルを含み、
前記省電力信号のサイクルは、前記DRXサイクルの1/N倍又はN倍であり、前記DRXサイクルは、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクルであり、あるいは、前記省電力信号のサイクルは、DRX持続期間タイマーの1/N倍又はN倍であり、前記DRXサイクルは、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクルであり、
ここで、Nは、1以上の整数である。
【0130】
選択可能に、前記省電力信号の監視パターンは、前記省電力信号のサイクルを含み、
前記省電力信号のサイクルは、絶対時間の期間で構成される。
【0131】
選択可能に、前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号の開始時間オフセットを含み、
前記省電力信号の開始時間オフセットは、DRXサイクルのアクティブ状態を参照として構成されたオフセット値である。
【0132】
図13は、本開示の例示的な一実施例によって提供される端末の概略構成図であり、当該端末は、プロセッサ101、受信機102、送信機103、メモリ104及びバス105を含む。
【0133】
プロセッサ101は、1つ又は複数の処理コアを含み、プロセッサ101は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することで、様々な機能アプリケーション及び情報処理を実行する。
【0134】
受信機102及び送信機103は、1つの通信コンポーネントとして実装されてもよく、当該通信コンポーネントは、通信チップであってもよい。
【0135】
メモリ104は、バス105を介してプロセッサ101に接続される。
【0136】
メモリ104は、少なくとも1つの命令を記憶し、プロセッサ101は、上記方法の実施例における各ステップを実現するように、当該少なくとも1つの命令を実行する。
【0137】
また、メモリ104は、任意のタイプの揮発性又は非揮発性ストレージデバイス又はそれらの組み合わせによって実現することができ、揮発性又は非揮発性ストレージデバイスは、磁気ディスク又は光ディスク、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、及びプログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)を含むが、これらに限定されない。
【0138】
例示的な実施例において、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリをさらに提供し、上記命令は、上記省電力信号パターンの使用方法を達成するために、端末のプロセッサによって実行されてもよい。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク及び光データストレージデバイスなどであってもよい。
【0139】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体内の命令が端末のプロセッサによって実行される場合、端末が上記省電力信号パターンの使用方法を実行することを可能にする。
【0140】
当業者は、明細書を考慮し、本明細書に開示された発明を実施した後、本開示の他の実施方案を容易に想到し得る。本開示は、本開示の任意の変形、用途又は適応的な変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途又は適応的な変化は、本開示の一般的な原理に従って本開示に開示されていない当分野の周知技術又は慣用技術的手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものと見なされ、本開示の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0141】
本開示は、上述して図面に示される正確な構成に限定されず、その範囲から逸脱しない範囲で様々な補正及び変化が可能であることを理解されたい。本開示の範囲は、添付された特許請求の範囲によって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2021-08-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
省電力信号パターンの使用方法であって、
端末が、動作状態にある不連続受信DRXタイマーを決定するステップであって、前記DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、
及び短いDRXサイクルの持続期間タイマ
ーのうちの1つであるステップと、
前記端末が、前記DRXタイマー
のタイプに基づいて、省電力信号監視パターン
を決定するステップと、
前記端末が、
決定された前記省電力信号監視パターンに基づいて省電力信号を監視するステップと、を含む、
ことを特徴とする省電力信号パターンの使用方法。
【請求項2】
前記端末が、前記DRXタイマー
のタイプに基づいて、省電力信号監視パターン
を決定するステップは、
前記DRXタイマー
のタイプが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、
前記DRXタイマー
のタイプが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第2の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、を含み、
前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは異なっている、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末が、前記DRXタイマー
のタイプに基づいて、省電力信号監視パターン
を決定するステップは、
前記DRXタイマー
のタイプが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記省電力信号監視パターンの使用方式が予め構成されるステップ、
あるいは、
前記省電力信号監視パターンの使用方式が予め定義されているステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号のサイクルを含み、
前記省電力信号のサイクルは、前記DRXサイクルの1/N倍又はN倍であり、前記DRXサイクルは、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクルであり、
あるいは、
前記省電力信号のサイクルは、DRX持続期間タイマーの1/N倍又はN倍であり、Nは、1以上の整数である、
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
省電力信号パターンの使用装置であって、
処理モジュールと、受信モジュールと、を含み、
前記処理モジュールは、動作状態にある不連続受信DRXタイマーを決定するように構成され、前記DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、
及び短いDRXサイクルの持続期間タイマ
ーのうちの1つであり、
前記処理モジュールは、前記DRXタイマー
のタイプに基づいて、省電力信号監視パターン
を決定するように構成され、
前記受信モジュールは、
決定された前記省電力信号監視パターンに基づいて省電力信号を監視するように構成される、
ことを特徴とする省電力信号パターンの使用装置。
【請求項7】
前記処理モジュールは、前記DRXタイマー
のタイプが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記処理モジュールは、前記DRXタイマー
のタイプが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第2の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは異なっている、
ことを特徴とする請求項
6に記載の装置。
【請求項8】
前記処理モジュールは、前記DRXタイマー
のタイプが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないように構成される、
ことを特徴とする請求項
6に記載の装置。
【請求項9】
前記省電力信号監視パターンの使用方式は、予め構成され、
あるいは、
前記省電力信号監視パターンの使用方式は、予め定義されている、
ことを特徴とする請求項
6~
8のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
前記省電力信号監視パターンは、前記省電力信号のサイクルを含み、
前記省電力信号のサイクルは、前記DRXサイクルの1/N倍又はN倍であり、前記DRXサイクルは、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクルであり、
あるいは、
前記省電力信号のサイクルは、DRX持続期間タイマーの1/N倍又はN倍であり
、
Nは、1以上の整数である、
ことを特徴とする請求項
6~
8のいずれかに記載の装置。
【請求項11】
端末であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続される送受信機と、
プロセッサによって実行可能な命令が記憶されるメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~
5のいずれかに記載の省電力信号パターンの使用方法を実現するように、前記実行可能な命令をロードして実行するように構成される、
ことを特徴とする端末。
【請求項12】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、少なくとも1つの命令、少なくとも1段のプログラム、コードセット又は命令セットが記憶され、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1段のプログラム、前記コードセット又は命令セットは、請求項1~
5のいずれかに記載の省電力信号パターンの使用方法を実現するように
、プロセッサによってロードされて実行される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本開示は、2019年2月13日に提出された出願番号が201980000138.2であり、発明の名称が「省電力信号パターンの使用方法、装置及び端末」の発明特許出願の分割出願である。
本出願は、通信の分野に関し、特に、省電力信号パターンの使用方法、装置及び端末に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本開示の一態様によれば、省電力信号パターンの使用方法が開示され、
端末が、動作状態にあるDRXタイマーを決定するステップであって、前記DRXタイマーは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、及び短いDRXサイクルの持続期間タイマーのうちの1つであるステップと、
前記端末が、前記DRXタイマーのタイプに基づいて、省電力信号監視パターンを決定するステップと、
前記端末が、決定された前記省電力信号監視パターンに基づいて省電力信号を監視するステップと、を含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
選択可能な一実現形態において、前記端末が、前記DRXタイマーのタイプに基づいて、省電力信号監視パターンを決定するステップは、
前記DRXタイマーのタイプが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、
前記DRXタイマーのタイプが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第2の省電力信号監視パターンを使用すると決定するステップと、を含み、
ここで、前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは異なっている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
選択可能な一実現形態において、前記端末が、前記DRXタイマーのタイプに基づいて、省電力信号監視モードパターンを使用するか否かを決定する前記ステップステップは、
前記DRXタイマーが前記ショート短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、前記省電力信号監視パターンを使用しないステップを含む。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
本開示の他の態様によれば、省電力信号パターンの使用装置が開示され、前記装置は、処理モジュールと、受信モジュールと、を含み、
前記処理モジュールは、動作状態にある不連続受信DRXタイマーを決定するように構成され、前記DRXタイマーのタイプは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、及び短いDRXサイクルの持続期間タイマーのうちの1つであり、
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーのタイプに基づいて、省電力信号監視パターンを決定するように構成され、
前記受信モジュールは、決定された前記省電力信号監視パターンに基づいて省電力信号を監視するように構成される。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
選択可能な一実現形態において、前記処理モジュールは、前記DRXタイマーのタイプが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記処理モジュールは、前記DRXタイマーが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第2の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
ここで、前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは異なっている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
端末によって決定されたDRXタイマーのタイプは、長いDRXサイクル(long DRX cycle)の持続期間タイマー(on duration timer)、及び短いDRXサイクル(short DRX cycle)の持続期間タイマー(on duration timer)のうちのいずれか1つを含む。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
ステップ102において、端末が、DRXタイマーのタイプに基づいて、省電力信号監視パターンを決定し、本実施例において、ウェイクアップ信号(Wake Up Signaling、WUS)監視パターンを使用することを例とする。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0121】
図12は、本開示の例示的な一実施例によって示される省電力信号パターンの使用装置のブロック図である。当該装置は、上記省電力信号パターンの使用方法を実現する機能を有し、機能は、ハードウェアによって実現することができ、ハードウェアによって対応するソフトウェアを実行することによって実現することもできる。当該装置700は、処理モジュール710と、受信モジュール720と、を含むことができ、
前記処理モジュール710は、動作状態にある不連続受信DRXタイマーを決定するように構成され、前記DRXタイマー
のタイプは、長いDRXサイクルの持続期間タイマー、非アクティブタイマー
及び短いDRXサイクルの持続期間タイマ
ーのうちのいずれか1つであり、
前記処理モジュール710は、前記DRXタイマー
のタイプに基づいて、省電力信号監視パターン
を決定するように構成され、
前記受信モジュール720は、
決定された前記省電力信号監視パターンに基づいて省電力信号を監視するように構成される。
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0122】
選択可能に、前記処理モジュール710は、前記DRXタイマーのタイプが前記長いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第1の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
前記処理モジュール710は、前記DRXタイマーのタイプが前記短いDRXサイクルの持続期間タイマーである場合、第2の省電力信号監視パターンを使用すると決定するように構成され、
ここで、前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは同じであるか、又は前記第1の省電力信号監視パターンと前記第2の省電力信号監視パターンは異なっている。
【手続補正37】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正38】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】