(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-14
(54)【発明の名称】分散した入れ子状セルの減衰システム
(51)【国際特許分類】
F01D 5/16 20060101AFI20220407BHJP
F16F 15/02 20060101ALI20220407BHJP
F01D 5/26 20060101ALI20220407BHJP
F01D 5/10 20060101ALI20220407BHJP
F01D 25/06 20060101ALI20220407BHJP
【FI】
F01D5/16
F16F15/02 E
F01D5/26
F01D5/10
F01D25/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021531311
(86)(22)【出願日】2018-12-11
(85)【翻訳文提出日】2021-07-28
(86)【国際出願番号】 US2018065052
(87)【国際公開番号】W WO2020122886
(87)【国際公開日】2020-06-18
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【氏名又は名称】小倉 博
(72)【発明者】
【氏名】チャクラバルティ、スルヤーギア
(72)【発明者】
【氏名】スン、チャンチー
【テーマコード(参考)】
3G202
3J048
【Fターム(参考)】
3G202BA10
3G202BB03
3G202CA07
3G202CA15
3J048AB01
3J048AC01
3J048BE11
3J048EA07
(57)【要約】
減衰システムで使用するための入れ子状格子構造29が第1の格子構造26を含み、第1の格子構造26は、中空内部45を含む第1の外側通路30と、中空内部を含む第2の外側通路32と、中空内部を含み、第1の外側通路30と第2の外側通路32との交差部を形成する外側ノード42と、を含む。入れ子状格子構造29は、第1の格子構造26の中空内部に入れ子状になった第2の格子構造28を含み、第2の格子構造28は、第1の内側通路44と、第2の内側通路46と、第1の内側通路44と第2の内側通路46との交差部を形成する内側ノード50と、を含む。第1の内側通路44、第2の内側通路46および内側ノード50の各々は、それぞれの第1の外側通路30、第2の外側通路32および外側ノード42内に入れ子になっている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
減衰システム(24)で使用するための入れ子状格子構造(29)が、
第1の格子構造(26)であって、
中空内部(45)を含む第1の外側通路(30)と、
中空内部(45)を含む第2の外側通路(32)と、
中空内部(45)を含む外側ノード(42)であって、前記外側ノード(42)は前記第1の外側通路(30)と前記第2の外側通路(32)との交差部を形成する、外側ノード(42)と、
を備える、第1の格子構造(26)と、
前記第1の格子構造(26)の前記中空内部(45)に入れ子状になった第2の格子構造(28)であって、
第1の内側通路(44)と、
第2の内側通路(46)と、
内側ノード(50)であって、前記内側ノード(50)は前記第1の内側通路(44)と前記第2の内側通路(46)との交差部を形成する、内側ノード(50)と、
を備える、第2の格子構造(28)と、
を備え、
前記第1の内側通路(44)、前記第2の内側通路(46)、および前記内側ノード(50)の各々は、それぞれの前記第1の外側通路(30)、前記第2の外側通路(32)、および前記外側ノード(42)内に入れ子になっている、入れ子状格子構造(29)。
【請求項2】
前記第1の格子構造(26)が、中空内部(45)を含む第3の外側通路(34)をさらに備え、前記第3の外側通路(34)は、前記外側ノード(42)から外側に延在し、前記外側ノード(42)、ならびに前記第1、第2、および第3の外側通路(30,32,34)は、三次元外側格子構造(26)を集合的に画定する、請求項1に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項3】
前記第2の格子構造(28)が、第3の内側通路(48)をさらに備え、前記内側ノード(50)、ならびに前記第1、第2、および第3の内側通路(44,46,48)は、三次元内側格子構造(28)を集合的に画定する、請求項1に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項4】
前記第1および第2の外側通路(30,32)が、互いに直交している、請求項1に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項5】
前記第3の外側通路(34)が、前記第1および第2の外側通路(30,32)の各々に直交している、請求項2に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項6】
前記第1および第2の内側通路(44,46)が中実である、請求項1に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項7】
前記内側ノード(50)、ならびに前記第1および第2の内側通路(44,46)が中空である、請求項1に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項8】
前記第2の格子構造(28)内に入れ子状になった第3の格子構造(60)をさらに含む、請求項7に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項9】
前記第3の格子構造(60)が、
第1の三次通路と、
第2の三次通路と、
をさらに備え、
前記第1および第2の三次通路は、前記第3の格子構造(60)の二次元平面内に整列している、請求項8に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項10】
前記第1の格子構造(26)が、構成要素の第1の部分に結合される、請求項1に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項11】
前記第2の格子構造(28)が前記構成要素の第2の部分に結合され、
前記第1の格子構造(26)と前記第2の格子構造(28)との間の相対運動がそれらの間の摩擦を引き起こし、それによって少なくとも1つの振動を散逸させる、請求項10に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項12】
前記第1の外側通路(30)の外径が、前記第1の内側通路(44)の外径の約2倍~約4倍である、請求項1に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項13】
前記第1の外側通路(30)の内径が、前記第1の内側通路(44)の外径の約1.5倍~約3.5倍である、請求項1に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項14】
前記第1の格子構造(26)と前記第2の格子構造(28)との間に配置された少なくとも1つの液体をさらに含む、請求項1に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項15】
前記第1の格子構造(26)が、中空内部(45)を含む第3の外側通路(34)をさらに備え、前記外側ノード(42)、ならびに前記第1、第2、および第3の外側通路(30,32,34)は、三次元外側格子構造(26)を集合的に画定し、
前記第2の格子構造(28)が、第3の内側通路(48)をさらに備え、前記内側ノード(50)、ならびに前記第1、第2、および第3の内側通路(44,46,48)は、三次元内側格子構造(28)を集合的に画定し、
前記第1および第2の外側通路(30,32)は互いに直交し、
前記第3の外側通路(34)は、前記第1および第2の外側通路(30,32)のそれぞれと直交している、
請求項9に記載の入れ子状格子構造(29)。
【請求項16】
振動減衰システム(24)が、
互いに接続された複数の入れ子状ノードを備え、前記複数の入れ子状ノードの各入れ子状ノード(29)は、
第1の格子構造(26)であって、
中空内部(45)を含む第1の外側通路(30)と、
中空内部(45)を含む第2の外側通路(32)と、
中空内部(45)を含む外側ノード(42)であって、前記外側ノード(42)は前記第1の外側通路(30)と前記第2の外側通路(32)との交差部を形成する、外側ノード(42)と、
を備える、第1の格子構造(26)と、
前記第1の格子構造(26)の前記中空内部(45)に入れ子状になった第2の格子構造(28)であって、
第1の内側通路(44)と、
第2の内側通路(46)と、
内側ノード(50)であって、前記内側ノード(50)は前記第1の内側通路(44)と前記第2の内側通路(46)との交差部を形成する、内側ノード(50)と、
を備える、第2の格子構造(28)と、
を備え、
前記第1の内側通路(44)、前記第2の内側通路(46)、および前記内側ノード(50)の各々は、それぞれの前記第1の外側通路(30)、前記第2の外側通路(32)、および前記外側ノード(42)内に入れ子になっており、
前記各入れ子状ノード(29)の前記第1の外側通路(30)および前記第2の外側通路(32)の少なくとも一方は、隣接する入れ子状ノード(29)の少なくとも一方の通路に結合される、
振動減衰システム(24)。
【請求項17】
前記第1の格子構造(26)と前記第2の格子構造(28)との間に配置された流体および粉末の少なくとも一方をさらに含む、請求項16に記載の振動減衰システム(24)。
【請求項18】
タービンブレード(10)が、
ブレード部分(10)であって、前記ブレード(10)は、
根元部分(12)から先端部分(14)まで、および前縁(16)から後縁(18)まで延在する翼形部
を備える、ブレード部分(10)と、
前記ブレード部分(10)内に配置された減衰システム(24)であって、前記減衰システム(24)は、
中空内部(45)を含む第1の格子構造(26)と、
前記第1の格子構造(26)の前記中空内部(45)に入れ子になった第2の格子構造(28)と、
を備える、減衰システム(24)と、
を備え、
前記第1および第2の格子構造(26,28)の各々は、前記ブレード部分(10)からの振動を減衰させる、タービンブレード(10)。
【請求項19】
前記第1の格子構造(26)が、前記ブレード部分(10)の前記根元部分(12)に結合され、
前記第2の格子構造(28)が、前記ブレード部分(10)の前記先端部分(14)に結合されている、
請求項18に記載のタービンブレード(10)。
【請求項20】
前記第1の格子構造(26)が、前記ブレード部分(10)の前記前縁(16)に結合され、
前記第2の格子構造(28)が、前記ブレード部分(10)の前記後縁(18)に結合されている、
請求項18に記載のタービンブレード(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本主題は、一般に、振動減衰のためのシステムおよび機構に関し、より具体的には、入れ子状格子振動減衰システムに関する。
【背景技術】
【0002】
大型の産業用ガスタービン(IGT)ブレードは、非定常の空力荷重を受け、ブレードを振動させる。これらの振動が適切に減衰されない場合、高サイクル疲労および早期ブレード故障を引き起こす場合がある。最終段ブレード(LSB)は一番高さがあり、したがって、タービンの最も振動が課題となる構成要素である。従来のタービンブレードに対する振動減衰方法には、プラットフォームダンパ、減衰ワイヤ、シュラウドなどが挙げられる。
【0003】
プラットフォームダンパはブレードプラットフォームの下にあり、ブレードプラットフォームで動きのある中型および長型のシャンクブレードに効果的である。IGT後段ブレードは短いシャンクを有し、ブレードの重量を減少させることで、プラットフォームダンパを無効にするロータに対する引張荷重を低減する。
【0004】
IGTのLSBsは、主にシュラウドを介して減衰されることが多い。シュラウドは、ブレード先端にあってもよく(先端シュラウド)、またはハブと先端との間の部分スパンにあってもよい(部分スパンシュラウド)。部分スパンおよび先端シュラウドは、隣接するブレードに接触し、それらが互いに擦れ合うときに減衰を提供する。シュラウドはまた、ブレード固有振動数を調整または調節する効率的な方法を提供する。
【0005】
シュラウドは、翼形部に減衰および剛性を提供するが、それらはブレードをより重くし、それによってロータへの引っ張り荷重が増加し、それによってロータの重量およびコストが増加する。したがって、後段ブレードのための軽量の解決策は魅力的であり、機械の全体的な出力の増加を推進することができる。シュラウドはまた、航空性能デビットを生成することができる。先端シュラウドは、応力集中を低減するために大きな先端フィレットを必要とし、先端損失をもたらす。部分スパンシュラウドは、流路に追加の閉塞を作り出し、空気力学的効率を低下させる。最後に、先端シュラウドは、ブレードの振動モード形状に大きなねじれを誘発し、高い航空弾性フラッタ不安定性を引き起こすことが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願公開第2018-0334909号明細書
【発明の概要】
【0007】
本実施形態の態様を、以下に要約する。これらの実施形態は特許請求する実施形態の範囲を限定しようとするものではなく、むしろ、これらの実施形態は、実施形態について可能性がある形式の概要を提供しようとするものにすぎない。さらに、実施形態は、特許請求の範囲と同等の、以下に記載の実施形態と同様または異なり得る様々な形態を包含してもよい。
【0008】
一態様では、減衰システムで使用するための入れ子状格子構造29は第1の格子構造26を含み、第1の格子構造26は、中空内部45を含む第1の外側通路30と、中空内部を含む第2の外側通路32と、中空内部を含み、第1の外側通路30と第2の外側通路32との交差部を形成する外側ノード42と、を含む。入れ子状格子構造29は、第1の格子構造26の中空内部に入れ子状になった第2の格子構造28を含み、第2の格子構造28は、第1の内側通路44と、第2の内側通路46と、第1の内側通路44と第2の内側通路46との交差部を形成する内側ノード50と、を含む。第1の内側通路44、第2の内側通路46および内側ノード50の各々は、それぞれの第1の外側通路30、第2の外側通路32および外側ノード42内に入れ子になっている。
【0009】
別の態様では、振動減衰システム24は、互いに接続された複数の入れ子状ノードを含み、各入れ子状ノードは第1の格子構造26を含み、第1の格子構造26は、中空内部45を含む第1の外側通路30と、中空内部を含む第2の外側通路32と、中空内部を含む外側ノード42と、を含む。外側ノード42は、第1の外側通路30と第2の外側通路32との交差部を形成する。複数の入れ子状ノードは、第1の格子構造26の中空内部に入れ子状になった第2の格子構造28を含む。第2の格子構造28は、第1の内側通路44と、第2の内側通路46と、第1の内側通路44と第2の内側通路46との交差部を形成する内側ノード50と、を含む。第1の内側通路44、第2の内側通路46および内側ノード50の各々は、それぞれの第1の外側通路30、第2の外側通路32および外側ノード42内に入れ子になっている。各入れ子状ノードの第1の外側通路30および第2の外側通路32の少なくとも一方は、隣接する入れ子状ノード29の少なくとも一方の通路に結合される。
【0010】
別の態様では、タービンブレードは、根元部分12から先端部分14まで、および前縁16から後縁18まで延在する翼形部を含むブレード部分10を含む。タービンブレード10は、ブレード部分10内に配置された減衰システム24を含む。減衰システム24は、中空内部を含む第1の格子構造26と、第1の格子構造26の中空内部に入れ子状になった第2の格子構造28とを含む。第1および第2の格子構造26,28の各々は、ブレード部分10からの振動を減衰させる。
【0011】
本開示のこれらの、ならびに他の特徴、態様および利点は、添付の図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読めば、よりよく理解されよう。添付の図面では、図面の全体にわたって、類似する符号は類似する部分を表す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】ミッドスパンシュラウドおよび先端シュラウドを有するタービンブレードの斜視図である。
【
図2】内部減衰システムを有するタービンブレードの側面図である。
【
図6】本明細書に開示された実施形態の態様によるタービンブレードの半径方向内側の図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
特に明記しない限り、本明細書において提供される図面は、本開示の実施形態の特徴を図示するものである。これらの特徴は、本開示の1つまたは複数の実施形態を含む多種多様なシステムで適用可能であると考えられる。したがって、図面は、本明細書に開示する実施形態の実践のために必要とされる当業者に知られている従来の特徴をすべて含むことを意味しない。
【0014】
以下の明細書および特許請求の範囲において、いくつかの用語に言及するが、それらは以下の意味を有すると規定する。
【0015】
単数形「1つの(a、an)」、および「この(the)」は、文脈が特に明確に指示しない限り、複数の言及を含む。
【0016】
「任意の(optional)」または「任意に(optionally)」は、続いて記載された事象または状況が生じてもよいし、また生じなくてもよいことを意味し、かつ、その説明が、事象が起こる場合と、それが起こらない場合と、を含むことを意味する。
【0017】
本明細書および特許請求の範囲を通してここで使用される、近似を表す文言は、関連する基本的機能に変化をもたらすことなく、差し支えない程度に変動し得る任意の量的表現を修飾するために適用することができる。したがって、「約」および「実質的に」などの用語で修飾された値は、明記された厳密な値に限定されるものではない。少なくともいくつかの例では、近似を表す文言は、値を測定するための機器の精度に対応することができる。ここで、ならびに本明細書および特許請求の範囲の全体を通して、範囲の限定は組み合わせおよび/または置き換えが可能であり、文脈および文言が特に指示しない限り、このような範囲は識別され、それに包含されるすべての部分範囲を含む。
【0018】
本明細書で使用する場合、「軸方向の」という用語は、ガスタービンエンジンの中心軸またはシャフトと整列した方向を指す。
【0019】
本明細書で使用する場合、「円周方向の」という用語は、ガスタービンエンジンの外周の周りの(および接線方向の)方向、または例えば、ガスタービンエンジンのロータの掃引領域によって画定された円を指す。本明細書で使用する場合、「円周方向の」および「接線方向の」という用語は、同義語である場合がある。
【0020】
本明細書で使用する場合、「半径方向の」という用語は、ガスタービンエンジンの中心軸から離れて外向きに移動する方向を指す。「半径方向内向き」の方向は、中心軸に向かって整列し、半径が減少する方向に向かって移動する。「半径方向外向き」の方向は、中心軸から離れて整列し、半径が増加する方向に向かって移動する。
【0021】
本明細書に記載の実施形態は、他の適用可能な構成要素の中でも、大型の後段の産業用ガスタービンブレードの内部に分散した振動減衰構造を含む。これらのダンパ構造は、入れ子状格子構造の原理に基づいて機能する。適切に設計されている場合、これらのダンパはタービンブレードシュラウドの必要性を排除することができ、後段のAN2のエンタイトルメント、ならびに大型産業用ガスタービンの出力を大幅に増加させる(AN2は、ロータ速度(RPM)の2乗を乗じた流路環状面積である)。
【0022】
図1は、根元部分12から先端部分14まで、および前縁16から先端縁18まで延在する例示的なタービンブレード10を示している。
図1に示すタービンブレードはまた、部分スパンシュラウド20および先端シュラウド22を含む。
【0023】
図2は、第1の格子構造26と、第1の格子構造26内に入れ子状になった第2の格子構造28とを含む内部減衰システム24を含む、本明細書に開示された実施形態によるタービンブレード10を示している。
図2の実施形態は、
図1の部分スパンシュラウド20および/または先端シュラウド22ではなく、内部減衰システム24を利用する。
【0024】
図3は、第1の格子構造26の一部内に入れ子状になった第2の格子構造28の一部の拡大斜視図を示している。
図3に示す第1の格子構造26の部分は、円周方向36に整列した第1の外側通路30と、半径方向38に整列した第2の外側通路32と、軸方向40に整列した第3の外側通路34とを含む。第1、第2、および第3の外側通路30,32,34は、外側ノード42で交差する。第1の格子構造26の一部内に入れ子になっているのは、円周方向36に整列した第1の内側通路44と、半径方向38に整列した第2の内側通路46と、軸方向40に整列した第3の内側通路48と、を含む第2の格子構造28の一部である。第1、第2、および第3の内側通路44,46,48は、外側ノード42の中心に位置する内側ノード50(図示せず)で交差する。第1、第2、および第3の内側通路44,46,48の各々は、それぞれの第1、第2、および第3の外側通路30,32,34内の中央に配置される。したがって、第1および第2の格子構造26,28の各々は、円周方向、半径方向および軸方向36,38,40に実質的に整列した内側および/または外側通路44,46,48,30,32,34の交差部を形成する内側および/または外側ノード50,42で構成された三次元フレームワークを含むことができる。外側ノード42および内側ノード50は、一対の入れ子状ノード29(または入れ子状セル29)を集合的に画定する。
【0025】
さらに
図3を参照すると、第1の格子構造26はまた、円周方向に整列し、第1の外側通路30の方向とは反対の方向に外側ノード42から離れるように延在する第4の外側通路52を含むことができる。第1の格子構造26はまた、半径方向に整列し、第2の外側通路32の方向とは反対の方向に外側ノード42から離れるように延在する第5の外側通路54を含むことができる。第1の格子構造26はまた、軸方向に整列し、第3の外側通路34の方向とは反対の方向に外側ノード42から離れるように延在する第6の外側通路56を含むことができる。同様に、第2の格子構造28はまた、それぞれ第1、第2、および第3の内側通路44,46,48から内側ノード50の対向する側に延びる第4、第5、および第6の内側通路(図示せず)を含むことができる。さらに、第4、第5、および第6の内側通路(図示せず)は、それぞれの第4、第5、および第6の外側通路52,54,56内の中央に配置されてもよい。少なくとも1つの環状部45は、各外側通路の内径とそれぞれの入れ子状内側通路の外径との間の空間内に画定されてもよい。
【0026】
さらに
図3を参照すると、第1から第6の外側通路30,32,34,52,54,56の各々は、内側通路44,46,48が外側通路30,32,34,52,54,56内に嵌合することを可能にするために、第1から第6の内側通路44,46,48の各々よりも大きい断面積を含むことができる。第1から第6の外側通路30,32,34,52,54,56の各々は、実質的に中空であってもよく、それによって内側通路44,46,48のための空間を含んでもよい。内側通路44,46,48は、実質的に中実および/または実質的に中空であってもよい。内側通路44,46,48が実質的に中実である実施形態では、実質的に中実の内側通路材料の断面積は、内側通路が実質的に中空である実施形態と比較して、強化された機械的応力特性を提供することができる。内側通路44,46,48が実質的に中空である実施形態では、内側通路44,46,48の内部の空間は、第3の入れ子状格子構造のための場所を提供するのに役立ち得る。内側通路44,46,48が実質的に中空である他の実施形態では、内側通路44,46,48の内部の空間は、第1および/または第2の格子構造26,28を内部冷却する目的で、および/またはタービンブレード10の別の構造もしくは表面に冷却を送達する目的で、流体を冷却するための導管として機能することができる。内側および外側通路44,46,48,30,32,34,52,54,56の各々は、隣接する内側および/または外側ノード42,50の対応する内側および外側通路と接続することができ、それによって入れ子状の三次元グリッドおよび/または格子構造を形成する。内側および外側通路44,46,48,30,32,34,52,54,56の各々は、それらが他の内側および外側通路と実質的に直交する、直線状である、および/または平行であるように向けられてもよい。他の実施形態では、内側および外側通路44,46,48,30,32,34,52,54,56の各々は、他の内側および/または外側通路と他の角度(すなわち、非直交)を形成するように向けられてもよい。第1および第2の格子構造26,28の各々は、隣接する内側および外側通路44,46,48,30,32,34,52,54,56の間に漸進的な移行部を形成する少なくとも1つの輪郭部分43を含むことができる。
【0027】
図4は、一対の入れ子状ノード(または入れ子状セル)29を画定する、第1の格子構造26の一部内に入れ子状になった第2の格子構造28の一部の拡大側面図を示している。
図3の実施形態と同様に、第1の格子構造26は、円周方向36および/または半径方向38に沿って整列した第1、第2、第4、および第5の外側通路30,32,52,54を含む。
図4の実施形態では、軸方向40は、ページの内外に(すなわち、
図4の平面内または平面外に)向けられ、したがって視界から隠される。
図4はまた、内側通路の交差部を形成する内側ノード50を示している。
【0028】
図5は、減衰システム24(またはその一部)を画定する、第1の格子構造26の一部内に入れ子状になった第2の格子構造28の一部の拡大側面図を示している。
図5の減衰システム24は、複数の外側ノード42内に入れ子になった複数の内側ノード50を含む。第1および第2の格子構造26,28の各々は、円周方向36および半径方向38の各々に整列した複数の外側および/または内側通路を含む。第1および第2の格子構造26,28の各々はまた、
図5の側面図には示されていない、軸方向40に整列した複数の外側および/または内側通路を含むことができる。第1および第2の格子構造26,28はまた、外側および内側通路によっても、外側および/または内側ノード42,50によっても占有されない容積および/または空間内に複数の間隙空間66を画定することができる。
【0029】
さらに
図5を参照すると、減衰システム24はまた、第2の格子構造28内に入れ子状になった第3の格子構造60を含むことができる。第3の格子構造60は、複数の半径方向三次通路58(半径方向38に整列)、ならびに複数の円周方向三次通路62(円周方向36に整列)を含むことができる。第3の格子構造60はまた、複数の軸方向三次通路(
図5の側面図には示されていない)を含むことができ、複数の軸方向三次通路は、軸方向40に整列している。第3の格子構造60はまた、内側ノード50内に入れ子状になった複数の三次ノード64を含むことができ、これは外側ノード42内に入れ子になっている。複数の三次ノード64の各々は、円周方向、半径方向、および/または軸方向の三次通路62,58の交差部によって画定されてもよい。第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の各々は、それぞれの入れ子が生じ得るように、また第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の各々の間の相対運動が生じるのに十分な空間を可能にするように寸法決めされてもよい。したがって、各外側通路の内径は、各内側通路の外径よりも大きくなければならない。同様に、第3の格子構造60を含む実施形態では、内側通路の各々の内径は、三次通路の各々の外径よりも大きくなければならない。同様に、外側ノード42、内側ノード50、および三次ノード64は、入れ子と、それらの間の相対運動を可能にするのに十分な空間の両方を可能にするように適切に寸法決めされなければならない。例えば、一実施形態では、外側通路30,32,34,52,54,56の各々の外径は、内側通路44,46,48の各々の外径の約2倍~約4倍であってもよい。別の実施形態では、外側通路30,32,34,52,54,56の各々の内径は、内側通路44,46,48の各々の外径の約1.5倍~約3.5倍であってもよい。他の実施形態では、第2および第3の格子構造は、同様の相対寸法を含むことができる。
【0030】
図6は、第1の格子構造26、第2の格子構造28、および第3の格子構造60を含むタービンブレード10の上面図(すなわち、半径方向内側に向いている)を示している。第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の各々は、翼形部前縁16、後縁18、正圧側面68、および/または負圧側面70に結合されてもよい。さらに、第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の各々は、前縁16および/または後縁18に近接するタービンブレードの一部において正圧側面68および/または負圧側面70に結合されてもよい。例えば、第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の各々は、前縁16および/または後縁18から翼弦長の約0%~約15%以内の位置で正圧側面68および/または負圧側面70に結合されてもよい。他の実施形態では、第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の各々は、前縁16および/または後縁18から翼弦長の約40%~約60%である翼弦中間位置で正圧側面68および/または負圧側面70に結合されてもよい。第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の各々はまた、翼形部根元部分12(
図2に示す)および/または翼形部先端部分14(
図2に示す)に、またはそれに近接して結合されてもよい。本明細書に記載の各実施形態では、第1、第2、および/または第3の格子構造26,28,60は、ブレードの異なる部分に結合されなければならず、それによって各格子構造26,28,60がブレードの一部分から振動を吸収し、それらを1つまたは複数の他の格子構造26,28,60に伝達することを可能にする。換言すれば、第1、第2、および/または第3の格子構造26,28,60のそれぞれをブレード10の内部の異なる部分に結合することによって、格子構造26,28,60間の相対運動が発生することができ、それによってブレード10の様々な部分からの吸収された振動を損失機構(例えば、他の格子構造26,28,60との摩擦、粘性減衰など)によって減衰させることができる。
【0031】
さらに
図6を参照すると、一実施形態では、第1の格子構造26は、前縁16から翼弦長の約15%以内で負圧側面70に結合され、第2の格子構造28は、後縁18から翼弦長の約15%以内で正圧側面60に結合される。この実施形態はまた、前縁16および/または後縁18から翼弦長の約40%~約60%の位置で負圧側面70に結合された第3の格子構造60を含むことができる。この実施形態では、第1の格子構造26は、第2の格子構造28が結合されるブレード10の部分とは異なる振動モードおよび/または特性を示すブレード10の部分に取り付けられてもよい(第3の格子構造60についても同様)。別の実施形態では、第1の格子構造26は、タービンブレード10の根元部分12に結合され(任意選択的に、その振動モードに一致するように寸法決めされ)、第2の格子構造28は、タービンブレード10の先端部分14に結合され(任意選択的に、その振動モードに一致するように寸法決めされ)てもよい。
【0032】
第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の各々をタービンブレード10の単一部分(異なる部分ではあるが)のみに結合することによって、および第1、第2、および第3の格子構造26,28,60を寸法決めしてそれらの間の相対運動を可能にすることによって、減衰システム24はタービンブレード10上の複数の位置から複数の振動モードを同時に減衰させることができる。格子構造間の相対運動はまた、各格子構造26,28,60が結合されるブレードの異なる部分の結果として起こり得る。加えて、第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の各々が互いに対して移動するとき、それぞれの外側、内側、および三次通路ならびにノードは互いに接触することができ、それによって各格子構造が少なくとも1つの他の格子構造に振動を伝達および/または分配することを可能にする。したがって、デュアルモード減衰システムは、本明細書に開示された実施形態で達成され得る。減衰の第1のモードは、第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の各々がそれらの間の相対運動の結果として互いに接触し、それによって摩擦を引き起こし、それによって吸収された振動を減衰させるときに生じる。第2の減衰モード(すなわち、粘性減衰)は、第1、第2、および第3の格子構造26,28,60のいずれかが移動し、格子構造26,28,60間の空間および/または容積に配置され得る1つまたは複数の流体および/または粉末を変位させるときに生じ得る。
【0033】
動作中、ガスタービン最終段ブレードは、ブレード10が遠心荷重、ガス荷重、および/または熱荷重を受けると、大きな静的変形を受ける可能性がある。格子構造は、ブレードが静的変形を受けると、低温条件では互いに接触せず、動作条件下で互いに接触するように設計されてもよく、それによって、2つ以上の格子構造26,28,60の間に接触予圧が生じる。格子構造間のCTE(熱膨張係数)不整合(すなわち、示差熱成長)を使用して、格子構造26,28,60間の摩擦および/または相対運動を生成することもできる。ブレードの任意の振動、したがって格子構造間の相対運動は、格子構造間の接触位置で生成される摩擦力によって対抗することができる。これらの摩擦力は、ブレードの振動を減衰させるのに役立ち得る。
【0034】
本明細書に開示される実施形態の一態様では、第1、第2、および/または第3の格子構造26,28,60は、エンジン動作状態中に接触しないように設計されてもよい。代わりに、ブレード振動が格子26,28,60間の相対運動を引き起こすと、流体が単位セル内の狭い通路および/または流体内の粘性エネルギー散逸(および減衰)を提供する入れ子状ノードを通って流れるように、2つ以上の格子構造26,28,60間の空間を流体で満たすことができる。したがって、本明細書に記載の実施形態による減衰システム24は、第1、第2、および/または第3の格子構造26,28,60の間に(すなわち、例えば、
図3に示す少なくとも1つの環状部43内に)配置された少なくとも1つの流体および/または液体を含んでもよい。別の実施形態では、第1、第2、および/または第3の格子構造26,28,60の間の空間は、格子構造がそれらの間の相対運動中に粉末に力を加えることを強いられ、それによって振動および/またはエネルギーを散逸させるように、金属粉末で充填されてもよい。
【0035】
第1、第2、および第3の格子構造26,28,60は、付加製造およびインベストメント鋳造を含む任意の適切な製造プロセスによって製造されてもよい。いくつかの製造様式を使用して、格子構造はより少ないトポロジーに制限され得る。いくつかの実施形態では、格子構造および/またはその特徴を別々に形成し、その後、溶接などの1つまたは複数の接合技術を介して部品を組み立てて接合することが望ましい場合がある。他の実施形態では、第1、第2、および第3の格子構造26,28,60は、単一および/または複数の連続および/または非連続付加製造構築プロセスを使用して同時に形成されてもよい。第1、第2、および/または第3の格子構造26,28,60が異なる材料から構成される実施形態では、それにもかかわらず、複数の印刷ヘッドを含む付加製造システムを使用して第1、第2、および第3の格子構造26,28,60を同時に形成することが可能であり得、複数の印刷ヘッドの各印刷ヘッドは、他の印刷ヘッドのものとは異なる材料を使用して印刷するように構成可能である。第1、第2、および/または第3の入れ子状格子構造26,28,60は、タービンブレード10と同じ付加製造および/またはインベストメント鋳造プロセス中に形成されてもよい。他の実施形態では、第1、第2、および/または第3の入れ子状格子構造26,28,60は、タービンブレード10とは別個に形成され得(二等分に形成されてもよい)、次いで、上述したように、溶接、ろう付け、および/または他の適切なプロセスを介してタービンブレード10の内部の1つまたは複数の部分に接合されてもよい。他の実施形態では、ブレード10は、ブレードスパンの約60%~80%まで鋳造および/または印刷されてもよく、ブレード先端(1つまたは複数の内側格子構造26,28,60を含む)は、鋳造、付加製造、および/または他の適切なプロセスによって別々に形成されてもよい。次いで、ブレード先端は、溶接、ろう付け、および/または他の適切な接合プロセスを介して根元部分に接合されてもよい。他の実施形態では、第1、第2、および/または第3の格子構造26,28,60は、格子構造が配置され得る鋳造キャビティを含む鋳造ブレード内、その上、またはその中に直接印刷されてもよい。
【0036】
本開示は主にタービンブレード用途を対象としているが、本明細書に開示される減衰技術および実施形態は、ガスタービンの他の振動構成要素、他の機械、および/または従来の外部ダンパが実現不可能である(または好ましくない)他の構成要素に適用することができる。本明細書に開示される減衰システム24および格子構造26,28,60は、タービン先端シュラウド22および/または部分スパンシュラウド20に関連して使用されてもよい。例えば、タービンブレードは、先端シュラウド22の代わりに本明細書に開示された実施形態による部分スパンシュラウド20ならびに減衰システム24を含むことができる。他の実施形態では、タービンブレード10は、部分スパンシュラウド20の代わりに、本明細書に開示された実施形態による先端シュラウド22ならびに減衰システム24を含むことができる。
【0037】
第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の各々は、振動構造の第1の固有振動数が、減衰されるタービンブレード10の特定の固有振動数を目標とするように設計されてもよい。このようにして、第1、第2、および第3の格子構造26,28,60およびそれらの特徴の異なるサイズは、すべての対象モードを目標とすることができる。しかしながら、タービンブレード10の異なる部分が格子構造間の相対運動を引き起こす異なる振動モードを含むように、第1、第2、および/または第3の格子構造26,28,60がタービンブレード10の異なる部分に結合されている限り、特定の幾何学的形状で調整または設計される必要はない。第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の各々は、インコネル738、インコネル625、および/または1000°Fの温度性能を有する他の適切なニッケル基超合金、ならびに同等の熱膨張係数で少なくとも部分的に構成されてもよい。一実施形態では、第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の材料は、基板材料(すなわち、タービンブレード10の材料)の熱膨張係数と実質的に一致するように選択されてもよい。他の実施形態では、第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の材料は、それらが異なるCTEを有するように選択されてもよく、それによって熱成長差による接触予圧を引き起こす。接触予圧は、ブレード10の異なる部分が互いに対して振動するために、格子構造間の摩擦によるエネルギー散逸を助けることができる。第1、第2、および第3の格子構造26,28,60の各々は、同じ材料および/または異なる材料から構成されてもよく、各々が耐衝撃性コーティングを含んでもよい。本明細書に開示する実施形態は、2つの入れ子状格子構造、3つの入れ子状格子構造、ならびに4つの入れ子状格子構造およびさらに多数の入れ子状格子構造を含むことができる。さらに、各格子構造は、三次元以下の構造を含むことができる。例えば、二次元内側格子構造28は、三次元外側格子構造26内に入れ子にされてもよい。同様に、三次元内側格子構造28は、二次元外側格子構造26内に少なくとも部分的に入れ子にされてもよい。別の実施形態では、(タービンブレード10の内部の第1の部分に取り付けられた)二次元の第3の格子構造60は、(タービンブレード10の内部の第2の部分に取り付けられた)二次元の第2の格子構造28内に入れ子にされてもよく、これは次に三次元の第1の格子構造26内に入れ子にされる。本明細書で使用される場合、「二次元格子構造」という用語は、単一の幾何学的平面内に含まれる三次元格子構造の特徴を含み得る。
【0038】
本実施形態の例示的な用途は、蒸気タービンブレード、ガスタービンブレード、回転エンジンブレードおよび構成要素、圧縮機ブレードおよびインペラ、燃焼器モジュール、燃焼器ライナ、排気ノズルパネル、航空機制御面、往復エンジン構成要素、空冷コンデンサファンブレード、ブリッジ、航空機エンジンファンブレード、航空機の構造および表面、自動車の構造および表面、機関車の構造および表面、機械の構造、構成要素および表面、ならびに/または振動を減衰させることが望まれる他の構成要素を含むことができる。
【0039】
本開示の様々な実施形態の特定の特徴は、一部の図面に示され、他の図面には示されていないかもしれないが、これは単に便宜上にすぎない。本開示の原理によれば、図面の任意の特徴は、任意の他の図面の任意の特徴と組み合わせて参照および/または特許請求することができる。
【0040】
本明細書は、本開示の実施形態を開示するために実施例を用いており、最良の形態を含んでいる。また、いかなる当業者も本開示を実施することができるように実施例を用いており、任意の装置またはシステムを製作し使用し、任意の組み込まれた方法を実行することを含んでいる。本明細書に記載した実施形態の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定められ、当業者が想到する他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、特許請求の範囲の文言と異ならない構造的要素を有する場合、または特許請求の範囲の文言と実質的に異ならない均等な構造的要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることが意図されている。
【符号の説明】
【0041】
10 タービンブレード、ブレード部分
12 翼形部根元部分
14 翼形部先端部分
16 翼形部前縁
18 後縁、先端縁
20 部分スパンシュラウド
22 タービン先端シュラウド
24 減衰システム
26 第1の格子構造、内側格子構造、入れ子状格子構造、三次元外側格子構造
28 第2の格子構造、内側格子構造、入れ子状格子構造
29 入れ子状格子構造、入れ子状セル、入れ子状ノード
30 第1の外側通路
32 第2の外側通路
34 第3の外側通路
36 円周方向
38 半径方向
40 軸方向
42 外側ノード
43 輪郭部分、環状部
44 第1の内側通路
45 中空内部、環状部
46 第2の内側通路
48 第3の内側通路
50 内側ノード
52 第4の外側通路
54 第5の外側通路
56 第6の外側通路
58 三次通路
60 第3の格子構造、正圧側面
62 三次通路
64 三次ノード
66 間隙空間
68 正圧側面
70 負圧側面
【国際調査報告】