(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-14
(54)【発明の名称】自浄式洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 35/00 20060101AFI20220407BHJP
【FI】
D06F35/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021546721
(86)(22)【出願日】2020-08-27
(85)【翻訳文提出日】2021-08-10
(86)【国際出願番号】 CN2020111902
(87)【国際公開番号】W WO2021189768
(87)【国際公開日】2021-09-30
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519116746
【氏名又は名称】ナンジン エンウェル テクノロジー サービス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー グイユ
【テーマコード(参考)】
3B168
【Fターム(参考)】
3B168AA11
3B168AB04
3B168AE01
3B168BA74
3B168BA78
3B168CE01
3B168CE11
3B168WA12
3B168WA18
(57)【要約】
本願は自浄式洗濯機を開示し、前記自浄式洗濯機は、一端にトップカバーが設けられ、他端にベースが設けられる本体であって、ベース内に回転モータが設けられ、回転モータに回転軸が固定連結される本体と、前記本体と前記トップカバーと前記ベースとで形成された収容空間内に位置する外筒であって、底板と側板を含む外筒と、前記外筒内に位置する内筒であって、底部に回転盤が設けられる内筒と、を含み、前記回転軸は前記外筒と内筒を貫通し、前記回転軸は一端が前記回転モータに固定連結され、他端が前記回転盤に固定連結され、前記底板と前記内筒との間に少なくとも1つの清浄部材が設けられ、前記清浄部材の一端の端面に凹溝が設けられ、前記回転軸内に伸縮バックルが設けられ、前記伸縮バックルが伸び状態にある時、伸び部分は前記凹溝内に係止される。それにより、従来の清浄剤による浸漬という清浄方式の手間がかかり、清浄効果が限られ、紫外線による殺菌の方式の汚れを除去できないなどの問題を解決する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自浄式洗濯機であって、
一端にトップカバー(2)が設けられ、他端にベース(3)が設けられる本体(1)であって、前記ベース(3)内に回転モータ(31)が設けられ、前記回転モータ(31)に回転軸(32)が固定連結される本体(1)と、
前記本体(1)と前記トップカバー(2)と前記ベース(3)とで形成された収容空間内に位置する外筒(4)であって、底板(41)と側板(42)を含む外筒(4)と、
前記外筒(4)内に位置する内筒(5)であって、底部に回転盤(51)が設けられる内筒(5)と、を含み、
前記回転軸(32)は前記外筒(4)と内筒(5)を貫通し、前記回転軸(32)は一端が前記回転モータ(31)に固定連結され、他端が前記回転盤(51)に固定連結され、
前記底板(41)と前記内筒(5)との間に少なくとも1つの清浄部材(6)が設けられ、前記清浄部材(6)の一端の端面に凹溝(61)が設けられ、前記回転軸(32)内に伸縮バックル(321)が設けられ、前記伸縮バックル(321)が伸び状態にある時、伸び部分は前記凹溝(61)内に係止される、
ことを特徴とする自浄式洗濯機。
【請求項2】
前記外筒(4)と前記内筒(5)との間に位置する部分の前記回転軸(32)の外壁に第1のスライドレール(322)が設けられ、前記伸縮バックル(321)は前記第1のスライドレール(322)にスライド可能に連結される、
ことを特徴とする請求項1に記載の自浄式洗濯機。
【請求項3】
前記清浄部材(6)の数は1つであり、前記清浄部材(6)は環状であり、前記清浄部材(6)の内環は前記回転軸(32)に嵌めて設けられ、前記凹溝(61)は内環の側壁に位置し、
前記第1のスライドレール(322)及び前記伸縮バックル(321)はいずれも環状であり、いずれも前記回転軸(32)を取り囲むように設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の自浄式洗濯機。
【請求項4】
前記清浄部材(6)の数は2つ以上であり、前記清浄部材(6)は扇形であり、
前記第1のスライドレール(322)と、前記伸縮バックル(321)と、前記清浄部材(6)とは1対1に対応し、
各前記清浄部材(6)の他端に少なくとも1つのカラー(62)が設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の自浄式洗濯機。
【請求項5】
前記側板(42)と前記内筒(5)との間に少なくとも1つの清浄ブロック(7)が設けられ、
前記清浄ブロック(7)は両面ブラシ、球状ブラシ、綿布又はプラスチック発泡体のうちの1種である、
ことを特徴とする請求項2に記載の自浄式洗濯機。
【請求項6】
前記側板(42)の前記トップカバー(2)に近づく一端の縁部に第1の伸縮ロッド(421)が設けられ、前記清浄ブロック(7)は前記第1の伸縮ロッド(421)を介して前記側板(42)に伸縮可能に連結され、
前記第1の伸縮ロッド(421)は一端が前記清浄ブロック(7)に固定連結され、他端が伸縮回転モータ(422)に回転可能に連結され、前記伸縮回転モータ(422)は前記第1の伸縮ロッド(421)の伸縮と回転を駆動するために用いられ、前記第1の伸縮ロッド(421)の伸縮と回転は前記清浄ブロック(7)の伸縮と回転を駆動する、
ことを特徴とする請求項5に記載の自浄式洗濯機。
【請求項7】
前記側板(42)の側壁に第2の伸縮ロッド(423)及び第2のスライドレール(424)が設けられ、
前記第2の伸縮ロッド(423)は一端が前記第2のスライドレール(424)にスライド可能に連結され、他端が前記清浄ブロック(7)に固定連結される、
ことを特徴とする請求項5に記載の自浄式洗濯機。
【請求項8】
前記清浄ブロック(7)は環状であり、前記側板(42)の外側に嵌めて設けられる、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の自浄式洗濯機。
【請求項9】
前記清浄部材(6)は、両面ブラシ、プラスチック発泡体又は綿布のうちの1種又は複数種の組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の自浄式洗濯機。
【請求項10】
前記底板(41)内に超音波発生器(411)が設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の自浄式洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は洗濯機の技術分野に関し、具体的には、自浄式洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の洗濯機は、衣類を洗浄する時に、洗浄により出た一部の屑と毛髪が排水の過程で内外筒の間に徐々に堆積され、日々の積み重ねで洗濯機の外筒の内側には次第に多くなる汚れが溜まり、且つ細菌が繁殖しやすく、それにより、衣類を清浄するという作用を果たすことができず、さらに、二次汚染をもたらす。
【0003】
現在、洗濯機の清浄方法には、一般的に、清浄剤を使用した浸漬を用い、その後、浮き上がった汚れに対して引き上げ処理を行い、且つ浸漬時間は2-3時間、さらにそれ以上を必要とし、手間がかかり、清浄効果が限られている。もう1つの方式は紫外線による殺菌であるが、外筒の内側に溜まった汚れが除去できず、やはり細菌を繁殖させる場所となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、従来の清浄剤による浸漬という清浄洗濯機清浄方式は手間がかかり、清浄効果が限られており、紫外線による殺菌の方式は汚れを除去できないなどの問題を解決するように、自浄式洗濯機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の自浄式洗濯機は、
一端にトップカバーが設けられ、他端にベースが設けられる本体であって、前記ベース内に回転モータが設けられ、前記回転モータに回転軸が固定連結される本体と、
前記本体と前記トップカバーと前記ベースとで形成された収容空間内に位置する外筒であって、底板と側板を含む外筒と、
前記外筒内に位置する内筒であって、底部に回転盤が設けられる内筒と、を含み、
前記回転軸は前記外筒と内筒を貫通し、前記回転軸は一端が前記回転モータに固定連結され、他端が前記回転盤に固定連結され、
前記底板と前記内筒との間に少なくとも1つの清浄部材が設けられ、前記清浄部材の一端の端面に凹溝が設けられ、前記回転軸内に伸縮バックルが設けられ、前記伸縮バックルが伸び状態にある時、伸び部分は前記凹溝内に係止される。
【発明の効果】
【0006】
以上の技術的解決手段から分かるように、本願にて提供される自浄式洗濯機は、一端にトップカバーが設けられ、他端にベースが設けられる本体であって、前記ベース内に回転モータが設けられ、前記回転モータに回転軸が固定連結される本体と、前記本体と前記トップカバーと前記ベースとで形成された収容空間内に位置する外筒であって、底板と側板を含む外筒と、前記外筒内に位置する内筒であって、底部に回転盤が設けられる内筒と、を含み、前記回転軸は前記外筒と内筒を貫通し、前記回転軸は一端が前記回転モータに固定連結され、他端が前記回転盤に固定連結され、前記底板と前記内筒との間に少なくとも1つの清浄部材が設けられ、前記清浄部材の一端の端面に凹溝が設けられ、前記回転軸内に伸縮バックルが設けられ、前記伸縮バックルが伸び状態にある時、伸び部分は前記凹溝内に係止される。本願にて提供される自浄式洗濯機は、回転軸の駆動による清浄部材の回転を制御することにより、洗浄により衣類から出た屑と毛髪、又は既に溜まった汚れを外筒の側壁から掻き取ることができ、それにより、外筒内壁を清浄するという作用を果たす。長期使用により、洗濯機の外筒の内側に次第に多くなる汚れが溜まり、細菌が繁殖し、洗浄された衣類に二次汚染をもたらすという問題を避けることができる。清浄部材は、清浄剤による浸漬の方式に比べて、清浄効果がより高く、且つ清浄頻度を自由に選択することができ、清浄効率を向上させることができ、且つ人の両手を解放し、洗濯機のスマート化と自動化を高める。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本願の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では実施例において使用する必要がある図面を簡単に紹介し、明らかに、当業者であれば、創造的な労力をせず、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】本願の実施例にて提供される1種類目の自浄式洗濯機の断面図である。
【
図2】
図1に示す回転軸と清浄部材との1種類目の位置関係の概略図である。
【
図3】
図2に示す回転軸と清浄部材のA-A′に沿う1種類目の断面図である。
【
図4】
図2に示す回転軸と清浄部材のA-A′に沿う2種類目の断面図である。
【
図5】
図1に示す回転軸と清浄部材との2種類目の位置関係の概略図である。
【
図6】
図1に示す回転軸と清浄部材との3種類目の位置関係の概略図である。
【
図7】
図1に示す回転軸と清浄部材との4種類目の位置関係の概略図である。
【
図8】
図1に示す回転軸と清浄部材との5種類目の位置関係の概略図である。
【
図9】
図2に示す回転軸と清浄部材のA-A′に沿う3種類目の断面図である。
【
図10】本願の実施例にて提供される2種類目の自浄式洗濯機の断面図である。
【
図11】本願の実施例にて提供される3種類目の自浄式洗濯機の断面図である。
【
図12】本願の実施例にて提供される4種類目の自浄式洗濯機の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明らか且つ完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労働をせず得る全ての他の実施例は、いずれも本願の保護する範囲に属する。
【0009】
図1は本願の実施例にて提供される1種類目の自浄式洗濯機の断面図であり、
図2は
図1に示す回転軸と清浄部材との1種類目の位置関係の概略図であり、
図3は
図2に示す回転軸と清浄部材のA-A′に沿う1種類目の断面図であり、
図4は
図2に示す回転軸と清浄部材のA-A′に沿う2種類目の断面図である。
図1-
図4を参考して、本願の実施例にて提供される自浄式洗濯機は、本体1と、外筒4と、内筒5と、を含み、本体1の一端にトップカバー2が設けられ、本体1の他端にベース3が設けられ、トップカバー2とベース3は、本体1に対して対向するように配置される。ベース3内に回転モータ31が設けられ、回転モータ31に回転軸32が固定接続され、回転モータ31は回転軸32の回転を駆動するために用いられ、ベース3内にコントローラと他の関連電子部品と電気的接続線など(
図1には図示していない)をさらに設ける必要があり、回転モータ31はコントローラの制御で動作する必要があり、コントローラは複数あっても、又は1つの統括制御コントローラのみあってもよく、本願は詳細に説明しない。外筒4は、本体1とトップカバー2とベース3とで形成された収容空間内に位置し、外筒4は底板41と側板42を含み、底板41と側板42は上部が開口された筒を形成し、内筒5は、外筒4内に位置し、内筒5の底部に回転盤51が設けられ、内筒5も上部が開口された筒であり、回転軸32は外筒4と内筒5を貫通し、回転軸32は一端が回転モータ31に固定接続され、他端が回転盤51に固定接続され、コントローラの制御で、回転モータ31は回転軸32の回転を駆動し、回転軸32は回転盤51の回転を駆動し、回転盤51の回転により内筒5内の水流を駆動してかき回すことで、衣類を洗浄するという作用を果たすことができる。
図1に示すように、底板41上に排水口(
図1には図示していない)が設けられ、ベース3内に排水管33が設けられ、底板41上の排水口は排水管33に連通し、洗濯工程が排水段階にある時に、水は排水口と排水管33を介して排出することができる。内筒5の側壁に複数の透水貫通孔52がさらに設けられ、回転盤51にも水抜き孔511が設けられ、また、回転軸32は内筒5の底部を貫通するとともに、回転軸32は内筒5の底部に係合により連結することができ(
図1には図示していない)、回転軸32は内筒5の回転を駆動することができる。容易に理解できるように、洗濯機が洗浄段階にある時に、内筒5に注水するが、実際には外筒4によって水を盛り、回転盤51の回転によって水のかき回しを駆動することで、衣類を洗浄し、洗濯機が脱水段階にある時に、回転軸32はバックルを介して内筒5に係合され、回転軸32が回転することで内筒5の回転を駆動し、水は透水貫通孔52と水抜き孔511を通過して外筒4に流入し、その後、排水口と排水管33を介して外へ排出されることで、外筒5内の衣類を脱水し、ここでは詳細に説明しない。底板41と内筒5との間に1つの清浄部材6が設けられ、清浄部材6の一端の端面に凹溝61が設けられ、回転軸32内に伸縮バックル321が設けられ、伸縮バックル321が伸び状態にある時、伸び部分は凹溝61内に係止される。
図3は伸縮バックル321が伸び状態にある概略図を示し、
図4は伸縮バックル321が引っこめられた状態にある概略図を示す。伸縮バックル321が伸び状態にある時に、回転軸32の回転により清浄部材6の回転を駆動することができ、清浄部材6は底板41の内壁と摩擦し、拭き取り清浄の効果を果たす。伸縮バックル321は洗濯工程における脱水段階で伸びることができ、具体的にはコントローラによって伸縮バックル321が洗濯工程における他の段階で伸びるように制御することができる。また、1つの筒壁清浄工程を単独で設定してもよく、洗濯工程が終了した後に、再注水し、伸縮バックル321を伸び出し、回転軸32は清浄部材6を駆動して回転させることにより、底板41の筒壁を清浄する。筒壁清浄工程は回転軸の回転数、注水量及び清浄時間などを単独で設定することができる。また、手動ボタンを設け、衣類を洗浄するたびに、清浄工程を行うか否かを自主的に選択するようにしてもよい。清浄部材6は両面ブラシ、プラスチック発泡体又は綿布のうちの1種又は複数種の組み合わせを含んでもよく、両面ブラシ、プラスチック発泡体又は綿布は底板41の表面と相対的に摩擦すると、拭き取り清浄の作用を果たすことができる。清浄部材6の内部は支持作用を果たす支持フレームなどの構造(
図3及び
図4には図示していない)をさらに含んでもよく、本願は具体的に限定しない。
【0010】
図5は
図1に示す回転軸と清浄部材との2種類目の位置関係の概略図であり、
図6は
図1に示す回転軸と清浄部材との3種類目の位置関係の概略図である。
図5及び
図6に示すように、清浄部材6は扇形であってもよく、半円の扇形であってもよく、4分の1の円の扇形であってもよい。各清浄部材6の他端には、1つのカラー62がさらに設けられてもよく、カラー62の数は複数であってもよく、カラー62は清浄部材6の交換に用いることができ、具体的には、洗濯機に1つの長いフック(
図1には図示していない)を配置してもよく、清浄部材6が所定の耐用年数に達した時に、外付けの長いフックにより、カラー62を引っ掛け、清浄部材6を取り出し、新しい清浄部材6に交換することができる。或いは、内筒5の外側に牽引ロープ(
図1には図示していない)が設けられ、牽引ロープは一端がカラー62に結い絡げられ、他端が内筒5のトップカバー2に近づく一端に取り外し可能に固定され、制御プログラムに清浄部材6と内筒5が同期し且つ同方向に回転するように設定し、牽引ロープの巻き付きを避ける。清浄部材6を交換する必要がある場合、牽引ロープを介して清浄部材6を直接引き出して、交換すればよい。このように、清浄部材6に、長期的に使用するために、汚れが溜まり、細菌が繁殖しやすくなり、洗浄された衣類に二次汚染をもたらすという問題を避けることができる。
【0011】
本実施例にて提供される自浄式洗濯機において、清浄部材6は、洗浄により衣類から出た屑と毛髪、又は既に溜まった汚れを外筒4の側壁から掻き取ることができ、それにより、外筒4内壁を清浄するという作用を果たす。長期使用により、洗濯機の外筒の内側に次第に多くなる汚れが溜まり、細菌が繁殖し、洗浄された衣類に二次汚染をもたらすという問題を避けることができる。清浄部材6は、清浄剤による浸漬の方式に比べて、清浄効果がより高く、且つ清浄頻度を自由に選択することができ、清浄効率を向上させることができ、且つ人の両手を解放し、洗濯機のスマート化と自動化を高める。
【0012】
図7は
図1に示す回転軸と清浄部材との4種類目の位置関係の概略図であり、
図8は
図1に示す回転軸と清浄部材との5種類目の位置関係の概略図である。
図7に示すように、清浄部材6の数は2つであり、それぞれ2つの半円の扇形であり、
図8に示すように、清浄部材6の数は4つであり、それぞれ4つの扇形である。清浄部材6は環状又は扇形であり、いずれも洗濯機の底板41の内壁を清浄することができるが、1つの扇形又は複数の扇形の清浄部材6はより容易に交換できる。
【0013】
図9は
図2に示す回転軸と清浄部材のA-A′に沿う3種類目の断面図である。
図9に示すように、外筒4と内筒5との間に位置する部分の回転軸32の外壁に第1のスライドレール322が設けられ、伸縮バックル321は第1のスライドレール322にスライド可能に連結される。清浄部材6が環状である場合、第1のスライドレール322も環状であり、回転軸32を取り囲むように設けられる。清浄部材6の数が2つ又は2つ以上の場合、第1のスライドレール322と、伸縮バックル321と、清浄部材6とは1対1に対応する。伸縮バックル321は第1のスライドレール322に沿って回転軸32上でスライドして変位することができ、清浄部材6を内筒5の外壁に近づく位置まで移動させ、清浄部材を内筒5の外壁に当接させ、回転時に内筒5の外壁と摩擦させることで、内筒5の外壁を拭き取り清浄するという目的を達成することができる。外筒4の内壁及び内筒5の外壁をいずれも清浄できるようにして、清浄部材6の清浄範囲及び清浄能力を向上させることができる。第1のスライドレール322上での伸縮バックル321のスライドはコントローラによって制御することができ、ここでは詳細に説明しない。
【0014】
図10は本願の実施例にて提供される2種類目の自浄式洗濯機の断面図である。
図10に示すように、側板42と内筒5との間には、1つの清浄ブロック7が設けられ、清浄ブロック7は、両面ブラシ、球状ブラシ、綿布、又はプラスチック発泡体のうちの1種であってもよい。清浄ブロック7は環状であって、側板42の外側に嵌めて設けられてもよい。側板42のトップカバー2に近づく一端の縁部に第1の伸縮ロッド421が設けられ、清浄ブロック7は第1の伸縮ロッド421を介して側板42に伸縮可能に連結され、第1の伸縮ロッド421は一端が清浄ブロック7に固定接続され、他端が伸縮回転モータ422に回転可能に連結され、伸縮回転モータ422は第1の伸縮ロッド421の伸縮と回転を駆動することができ、第1の伸縮ロッド421の伸縮と回転は清浄ブロック7の伸縮と回転を駆動することができ、伸縮回転モータ422はコントローラによって制御することができる。清浄ブロック7の数が2つ又は2つ以上である場合、第1の伸縮ロッド421は清浄ブロック7と1対1に対応することができ、清浄ブロック7と第1の伸縮ロッド421は1対多であってもよく、本願は具体的に限定しない。側板42のトップカバー2に近づく一端の縁部に噴水装置(
図10には図示していない)がさらに設けられてもよく、清浄ブロック7は第1の伸縮ロッド421の駆動で上下に伸縮運動するとともに、噴水装置は噴水して、内筒5の外壁及び側板42の内壁を拭き取り清浄することができる。清浄ブロック7は、さらに、伸縮回転モータ422の駆動で回転運動することができ、清浄効果を向上させることができる。清浄ブロック7の清浄動作は、清浄部材6の清浄動作と同一の洗濯段階で行うことができ、例えば、いずれも脱水段階で動作し、又は、別に設定された清浄工程で動作し、或いは、内筒5の外壁に溜まった汚れが少ないことを考慮すると、清浄ブロック7の清浄動作の頻度が清浄部材6の清浄動作の頻度より小さいように設定してもよく、例えば、衣類を洗浄するたびに、清浄部材6が動作するが、清浄ブロック7が間隔を置いて動作するように設定し、或いは他の頻度の差を設定し、このように、清浄能力を確保するとともに、電気エネルギーを節約し、清浄モードをより合理的に設定することができる。
【0015】
図11は本願の実施例にて提供される3種類目の自浄式洗濯機の断面図である。
図11に示すように、側板42の側壁に第2の伸縮ロッド423及び第2のスライドレール424が設けられ、第2の伸縮ロッド423は一端が第2のスライドレール424にスライド可能に連結され、他端が清浄ブロック7に固定接続される。第2の伸縮ロッド423は第2のスライドレール424上での清浄ブロック7のスライドを駆動することができ、清浄ブロック7は環状であって、側板42の外側に嵌めて設けられてもよく、上下にスライドすることにより、内筒5の外壁の汚れを除去することができる。第2の伸縮ロッド423は、さらに、伸縮運動を行うことができ、第2の伸縮ロッド423が伸びる時に、清浄ブロック7は内筒5の外側壁に当接されて、それを清浄することができ、第2の伸縮ロッド423が引っ込められる時に、清浄ブロック7は外筒4の内側壁に貼り付けられて、それを清浄することができる。第2の伸縮ロッド423の伸縮及びスライド動作はいずれもコントローラによって制御することができる。
【0016】
図12は本願の実施例にて提供される4種類目の自浄式洗濯機の断面図である。
図12に示すように、底板41内に超音波発生器411がさらに設けられる。洗濯機のコントローラ内に1つの超音波清浄モードを単独で設定してもよく、再注水を行い、超音波発生器411をオンにして、外筒4及び内筒5に対して超音波清浄を行い、外筒4及び内筒5の側壁に付着した汚れに対して超音波振動清浄を行い、その後に排水すると、汚れをそれに伴って排出することができる。洗濯機のボタン領域に超音波発生器411の手動起動ボタンを設けてもよく、手動起動もサポートすることができる。さらに、洗濯工程の排水段階又は脱水段階で超音波発生器411を起動するように設定してもよく、外筒4内に貯蔵された一部の水を利用することができ、再注水を必要とせず、外筒4と内筒5を超音波により直接清浄する。超音波発生器411の数は具体的に限定しなくてもよい。また、複数の超音波発生器411の周波数レンジを設定して、自由に選択してもよいし、プログラムで特定の周波数を設定してもよい。
【0017】
本実施例にて提供される自浄式洗濯機において、清浄部材6は比較的大きい汚れを繰り返して拭き取り洗浄して除去することができ、超音波振動は比較的頑固且つ細かい汚れの除去に長じている。清浄部材6を設置する上に、超音波発生器411を設置すると、両者の清浄効果は互いに補助する関係となり、清浄効果は互いに相加的となり、それにより、洗濯機の自浄能力をさらに高めることができる。
【0018】
なお、本願にて提供される自浄式洗濯機の構成特徴を明らかに示すために、本願にて提供される全ての図面はいずれも電気的接続線の配線及び各部品の電気的接続関係を具現するものであり、電気的接続線の配線及び各部品の電気的接続関係は当業者が周知の常識及び慣用技術に基づいて容易に実現できるものに属する。
【0019】
本明細書における各実施例間の同一や類似の部分は相互に参照すればよい。
【国際調査報告】