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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-15
(54)【発明の名称】最適化されたソーティングゲート
(51)【国際特許分類】
   G01N 15/14 20060101AFI20220408BHJP
【FI】
G01N15/14 K
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021540267
(86)(22)【出願日】2020-01-10
(85)【翻訳文提出日】2021-07-09
(86)【国際出願番号】 US2020013086
(87)【国際公開番号】W WO2020146733
(87)【国際公開日】2020-07-16
(31)【優先権主張番号】62/791,316
(32)【優先日】2019-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/817,555
(32)【優先日】2019-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】トロッター,ジョゼフ ティー.
(72)【発明者】
【氏名】アーバイン,アリソン
(72)【発明者】
【氏名】サムシク,ニコライ
(57)【要約】
本明細書には、ゲーティング戦略を決定するためのシステム、装置、及び方法が含まれる。取得システムは、粒子分析器に、試料の一部の粒子のパラメータ測定値を収集させることができる。分析システムは、パラメータ測定値を受信し、パラメータ測定値からゲーティング戦略を決定することができる。分析システムは、パラメータ測定値を受信し、パラメータ測定値からゲーティング戦略を決定し、取得システムは、分析システムによって決定されたゲーティング戦略を使用して、試料の残りの粒子の一部又はすべての測定値を収集することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料の複数の粒子を分類する収集システムであって、
実行可能な命令を格納するように構成される非一時的なメモリと、
前記非一時的なメモリと情報をやり取りするハードウェアプロセッサと
を備え、
前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
(1)粒子分析器によって集められた、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの前記実験の第一の関連する実験情報とを分析システムに送信するようにプログラムされ、
前記分析システムは、
前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子に対する参照分類基準を受信し、ゲーティング戦略を、(1)前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子のパラメータの前記測定値と、(2)前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子に対する前記参照分類基準とに基づいて、生成するようにプログラムされる
収集システム。
【請求項2】
前記分析システムは、
前記実験の前記第一の関連する前記実験情報と、前記第一のフォーマットの前記ゲーティング戦略とを含む、前記実験の第二の関連する実験情報を生成するようにプログラムされ、
前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
前記実験の前記第二の関連する実験情報を前記分析システムから前記第一のフォーマットで受信し、
前記ゲーティング戦略を表し、前記実験の前記第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成を前記粒子分析器に送信するようにプログラムされる
請求項1に記載の収集システム。
【請求項3】
前記分析システムは、
前記第一の関連する実験情報を含み、及び前記第一のフォーマットの前記ゲーティング戦略を表す粒子分析器構成を生成し、
前記粒子分析器構成を前記収集システムに送信するようにプログラムされ、
前記ハードウェアプロセッサは、
前記実行可能な命令により、前記粒子分析器構成を受信するようにプログラムされる
請求項1に記載の収集システム。
【請求項4】
試料の複数の粒子を分類する収集システムであって、
実行可能な命令を格納するように構成される非一時的なメモリと、
前記非一時的なメモリと情報をやり取りするハードウェアプロセッサと
を備え、
前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
(1)粒子分析器によって集められた、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの該実験の第一の関連する実験情報とを分析システムに送信するようにプログラムされ、
前記分析システムは、
前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子に対する参照分類基準を受信し、ゲーティング戦略を、(1)前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子の前記パラメータの前記測定値と、(2)前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子の場合の前記参照分類基準とに基づいて生成し、前記ゲーティング戦略が生成されたことに関する指標を受信するようにプログラムされる
収集システム。
【請求項5】
前記分析システムは、
前記実験の前記第一の関連する前記実験情報と、前記第一のフォーマットの前記ゲーティング戦略とを含む、前記実験の第二の関連する実験情報を生成するようにプログラムされ、
前記ゲーティング戦略が生成されたことに関する前記指標は、前記実験の前記第二の関連する実験情報を含み、
前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
前記ゲーティング戦略を表し、前記実験の前記第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成を前記粒子分析器に送信するようにプログラムされる
請求項4に記載の収集システム。
【請求項6】
前記分析システムは、
前記第一の関連する実験情報を含み、前記ゲーティング戦略を表す粒子分析器構成を生成するようにプログラムされ、
前記ゲーティング戦略が生成されたことに関する前記指標は、前記粒子分析器構成を含み、
前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
前記粒子分析器構成を前記粒子分析器に送信するようにプログラムされる
請求項4に記載の収集システム。
【請求項7】
試料の複数の粒子を分類する収集システムであって、
実行可能な命令を格納するように構成される非一時的なメモリと、
前記非一時的なメモリと情報をやり取りするハードウェアプロセッサと、
を備え、
前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
(1)粒子分析器によって集められた、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの該実験の第一の関連する実験情報とを分析システムに送信し、前記実験の第二の関連する実験情報を、前記分析システムから前記第一のフォーマットで受信するようにプログラムされ、
前記分析システムは、
前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信し、
ゲーティング戦略を、(1)前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子の前記パラメータの前記測定値と、(2)前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子の場合の前記参照分類基準とに基づいて生成し、
前記実験の前記第一の関連する実験情報と、前記第一のフォーマットの前記ゲーティング戦略とを含む、前記実験の前記第二の関連する実験情報を生成し、
前記ゲーティング戦略を表し、前記実験の前記第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成を前記粒子分析器に送信するようにプログラムされる
収集システム。
【請求項8】
前記ゲーティング戦略を生成するために、前記分析システムは、分析ツールによって実施されるゲーティング法を用いて、(1)前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子の前記パラメータの前記測定値と、(2)前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子の場合の前記参照分類基準とに基づいて、前記ゲーティング戦略を生成するようにプログラムされる
請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の収集システム。
【請求項9】
前記第二の関連する実験情報は、前記ゲーティング法、該ゲーティング法の一つ以上の入力パラメータ、該ゲーティング法の一つ以上の出力パラメータ、及び/又は前記分析ツールを含む
請求項8に記載の収集システム。
【請求項10】
前記粒子分析器構成は、前記ゲーティング法、該ゲーティング法の一つ以上の入力パラメータ、該ゲーティング法の一つ以上の出力パラメータ、及び/又は前記分析ツールを含む
請求項8又は請求項9に記載の収集システム。
【請求項11】
前記第二の関連する実験情報を生成するために、前記分析システムは、前記第一の関連する実験情報、前記ゲーティング戦略、前記第二の関連する実験情報、前記ゲーティング戦略を生成する前記ゲーティング法、該ゲーティング法の一つ以上の入力パラメータ、該ゲーティング法の一つ以上の出力パラメータ、及び/又は該ゲーティング法を実施する前記分析ツールを含むファイルを生成するようにプログラムされる
請求項1から請求項10のいずれか1つに記載の収集システム。
【請求項12】
前記ゲーティング戦略は、前記パラメータの組に対応する複数のゲートを含む
請求項1から請求項11のいずれか1つに記載の収集システム。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか1つによるゲーティング戦略を生成する分析システム。
【請求項14】
試料の複数の粒子を分類する方法であって、
ハードウェアプロセッサの制御下で、
(1)粒子分析器によって集められた、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの前記実験の第一の関連する実験情報とを受信し、
前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信し、
(1)前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子の前記パラメータの前記測定値と、(2)前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子の場合の前記参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略を生成する
を含む方法。
【請求項15】
請求項1から請求項12のいずれか1つに記載の収集システムを使用する
請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願とのクロスリファレンス)
この出願は、35 U.S.C. § 119 (e) に基づき、2019年1月11日に出願された米国仮特許出願第62/791316号の出願日、及び2019年3月12日に出願された米国仮特許出願第62/817555号の出願日に優先権を主張し、これらの出願の開示内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本開示は、一般的に、自動粒子評価、より具体的には、試料分析法及び粒子特性評価法の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
フローサイトメータ等の粒子分析器は、光散乱及び蛍光等の電気光学測定に基づく粒子の特性評価を可能にすることができる。フローサイトメータにおいては、例えば、流体懸架法における分子、検体結合ビーズ又は個別の細胞等の粒子は、該粒子が、典型的には、一つ以上のレーザからの励起光に曝されている検出領域を通り、そして、該粒子の光散乱特性及び蛍光特性が測定される。粒子又は粒子の成分は、典型的には、検出を容易にするために蛍光色素で標識される。多数の異なる粒子又は成分は、分光的に異なる蛍光色素を用いて、異なる粒子又は成分を標識することによって同時に検出することができる。異なる細胞種別は、さまざまな細胞たんぱく質又は他の成分を、蛍光色素で標識した抗体又は他の蛍光プローブで標識することによって生じる、それらの光散乱特性及び蛍光放射によって識別することができる。マルチカラーサイトメトリによる細胞(又は、他の粒子)の分析から得られたデータは多次元であり、この場合、各細胞は、測定されたパラメータによって定義される多次元空間における一つの点に対応する。細胞又は粒子の集団は、データ空間内の点の集団として識別することができる。
【発明の概要】
【0004】
本願明細書に開示されたものは、試料の複数の粒子を分類する収集システムの実施形態を含む。いくつかの実施形態において、該収集システムは、実行可能な命令を格納するように構成された非一時的な記憶装置と、該非一時的な記憶装置と情報をやり取りするプロセッサ(例えば、ハードウェアプロセッサ、及び仮想マシンのプロセッサ)とを備えており、該プロセッサは、実行可能な命令により、(1)粒子分析器により集められた、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値、及び(2)第一のフォーマットの該実験の第一の関連する実験情報を分析システム(例えば、SaaS(software as a service)システム)へ送信するようにプログラムされている。該プロセッサは、実行可能な命令により、該実験の第二の関連する実験情報を分析システムから第一のフォーマットで受信するようにプログラムすることができる。該分析システムは、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準(reference sorting criteria)を受信するように、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいてゲーティング戦略(gating strategy)を生成するように、及び実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットの該ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を含む実験の第二の関連する実験情報を生成するようにプログラムすることができる。代替的に又は追加的に、受信した第二の関連する実験情報は、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信することにより、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいてゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成することにより、及び実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットの該ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を含む実験の第二の関連する実験情報を生成することにより、分析システムによって生成される。代替的に又は追加的に、受信した第二の関連する実験情報は、分析システムが、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信したこと、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づく、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づくゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成したこと、及び実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を含む実験の第二の関連する実験情報を生成したことを示している。プロセッサは、実行可能な命令により、ゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又はゲーティング戦略の説明)を表し、及び実験の第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成を該粒子分析器へ送信するようにプログラムすることができる。
【0005】
本願明細書に開示されたものは、試料の複数の粒子を分類する収集システムの実施形態を含む。いくつかの実施形態において、該収集システムは、実行可能な命令を格納するように構成された非一時的な記憶装置と、該非一時的な記憶装置と情報をやり取りするプロセッサ(例えば、仮想マシンの仮想プロセッサのハードウェアプロセッサ)とを備えており、該プロセッサは、実行可能な命令により、(1)粒子分析器により集められた、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値、及び(2)第一のフォーマットの該実験の第一の関連する実験情報を分析システム(例えば、SaaSシステム)へ送信するようにプログラムされており、分析システムは、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信するように、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいてゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成するようにプログラムされる。いくつかの実施形態において、分析システムは、実験の第一の関連する実験情報と、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)とを含む実験の第二の関連する実験情報を第一のフォーマットで生成するようにプログラムされ、及び該プロセッサは、実行可能な命令により、実験の第二の関連する実験情報を分析システムから第一のフォーマットで受信するように、及びゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表し、及び実験の第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成を該粒子分析器へ送信するようにプログラムされる。いくつかの実施形態において、分析システムは、第一の関連する実験情報を含み、及び(例えば、収集システムによって読み取り可能な)第一のフォーマットでゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表す粒子分析器構成を生成するように、及び該粒子分析器構成を収集システムに送信するようにプログラムされ、この場合、ハードウェアプロセッサは、実行可能な命令により、該粒子分析器構成を受信するようにプログラムされている。
【0006】
本願明細書に開示されたものは、試料の複数の粒子を分類する収集システムの実施形態を含む。いくつかの実施形態において、該収集システムは、実行可能な命令を格納するように構成された非一時的な記憶装置と、該非一時的な記憶装置と情報をやり取りするプロセッサ(例えば、仮想マシンの仮想プロセッサのハードウェアプロセッサ)とを備えており、該プロセッサは、実行可能な命令により、(1)粒子分析器により集められた、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値、及び(2)第一のフォーマットの該実験の第一の関連する実験情報を分析システム(例えば、SaaSシステム)へ送信するようにプログラムされており、分析システムは、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信するように、及び(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいてゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成するように、及び該ゲーティング戦略が生成されたことを示す指標を受信するようにプログラムされる。いくつかの実施形態において、分析システムは、実験の第一の関連する実験情報と、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)とを含む実験の第二の関連する実験情報を第一のフォーマットで生成するようにプログラムされ、該ゲーティング戦略が生成されたことに関する指標は、実験の第二の関連する実験情報を含み、及び該プロセッサは、実行可能な命令により、ゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表し、及び実験の第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成を該粒子分析器へ送信するようにプログラムされる。いくつかの実施形態において、分析システムは、第一の関連する実験情報を含み、及びゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表す粒子分析器構成を生成するようにプログラムされ、該ゲーティング戦略が生成されたことに関する指標は該粒子分析器構成を含み、及び該プロセッサは、実行可能な命令により、粒子分析器構成を粒子分析器へ送信するようにプログラムされる。
【0007】
いくつかの実施形態においては、分析システムは、ゲーティング戦略を生成するために、ゲーティング法(例えば、分析ツールによって実施されるゲーティング法)を用いて、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいてゲーティング戦略を生成するようにプログラムされる。第二の関連する実験情報は、ゲーティング法、該ゲーティング法に関する一つ以上の入力パラメータ、該ゲーティング法に関する一つ以上の出力パラメータ及び/又は分析ツールを含むことができる。粒子分析器構成は、ゲーティング法、該ゲーティング法に関する一つ以上の入力パラメータ、該ゲーティング法に関する一つ以上の出力パラメータ及び/又は分析ツールを含むことができる。分析システムは、第二の関連する実験情報を生成するために、第一の関連する実験情報と、ゲーティング戦略と、第二の関連する実験情報と、ゲーティング戦略を生成するゲーティング法と、該ゲーティング法に関する一つ以上の入力パラメータと、該ゲーティング法に関する一つ以上の出力パラメータと、及び/又は該ゲーティング法を実施する分析ツールとを含むファイルを生成するようにプログラムすることができる。分析システムは、ゲーティング戦略から該ゲーティング戦略の説明を(例えば、収集システムによって読み取り可能な第一のフォーマットで)生成するようにプログラムすることができる。
【0008】
いくつかの実施形態において、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)は、パラメータの組に対応する複数のゲートを備えることができる。参照分類基準は、第一の複数の粒子から選択された対象の第一の複数の粒子を含むことができる。分析システムは、ゲーティング戦略を生成するために、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を用いて、対象の第一の複数の粒子と、第一の複数の粒子の残りの粒子を区別する評価基準に基づいて複数のゲートの数を判断するようにプログラムされ、この場合、該複数のゲートは、パラメータのいくつか又はすべてに対応し、及び試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、分類基準と、複数のゲートとに基づいて複数のポリゴンを生成するようにプログラムされ、この場合、複数のポリゴンのうちの少なくとも二つは、異なる形状のポリゴンから成り、複数のゲートの数と複数のポリゴンの数は同一である。該評価基準は、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を用いて、対象の第一の複数の粒子と、第一の複数の粒子の残りの粒子を区別するという純度測定及び収量測定を含むことができる。分析システムは、複数のポリゴンを生成するために、対象の複数の粒子のいくつか又はすべてを包囲する複数のポリゴンを生成するようにプログラムされる。
【0009】
いくつかの実施形態において、プロセッサは、実行可能な命令により、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値を粒子分析器から受信するようにプログラムされる。
【0010】
いくつかの実施形態において、プロセッサは、実行可能な命令により、粒子分析器から第二のフォーマットで第一の関連する実験情報を受信し、第二のフォーマットの第一の関連する実験情報から、第一の関連する実験情報を第一のフォーマットで生成し、及び第一のフォーマットの第二の関連する実験情報から、第二の関連する実験情報を第二のフォーマットで生成するようにプログラムすることができる。ゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表す粒子分析器構成を粒子分析器へ送信するために、プロセッサは、実行可能な命令により、ゲーティング戦略を表し、及び第二のフォーマットの第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成を粒子分析器へ送信するようにプログラムされる。第二のフォーマットの第一の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子を含むことができ、この場合、第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含む。第二のフォーマットの第二の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子を含むことができ、この場合、第一のフォーマットの第二の関連する実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含む。分析システムは、ゲーティング戦略(又は、ゲーティング戦略の説明)を生成する前に、第一の関連する実験情報が第一のフォーマットであることを判断するようにプログラムすることができる。
【0011】
いくつかの実施形態において、第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子を含む。第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、収集システムの識別子を含むことができる。プロセッサは、実行可能な命令により、ゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表す粒子分析器の場合の粒子分析器構成を生成するようにプログラムすることができ、及び該粒子分析器構成は、該粒子分析器に、粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、実験に関連する試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を集めさせることができる。参照分類基準は、対象の第一の複数の粒子と、該第一の複数の粒子の残りの粒子を区別するための、試料の該第一の複数の粒子のパラメータの複数の値を識別するゲーティング情報を含むことができる。
【0012】
いくつかの実施形態においては、試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信するために、分析システムは、対象の第一の複数の粒子からの第一の複数の粒子の選択を受信するようにプログラムされる。対象の第一の複数の粒子の選択を受信するために、分析システムは、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に対応する複数の画像を表示するようにプログラムすることができる。
【0013】
いくつかの実施形態において、試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値は、該第一の複数の粒子により蛍光放射された光の測定値を含む。第一の複数の粒子により蛍光放射された光は、第一の複数の粒子に結合した細胞成分結合剤によって蛍光放射された光を含むことができる。
【0014】
本願明細書に開示されたものは、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成する分析システム(例えば、SaaSシステム)の実施形態を含む。該分析システムは、実行可能な命令を格納するように構成された非一時的な記憶装置と、該非一時的な記憶装置と情報をやり取りするプロセッサ(例えば、ハードウェアプロセッサ、及び仮想マシンのプロセッサ)とを備えることができ、該プロセッサは、実行可能な命令により、粒子分析器と情報をやり取りする収集システムから、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの実験の第一の関連する実験情報とを受信するようにプログラムされている。プロセッサは、実行可能な命令により、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信するようにプログラムすることができる。プロセッサは、実行可能な命令により、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいて、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成するようにプログラムすることができる。プロセッサは、実行可能な命令により、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)とを含む実験の第二の関連する実験情報を生成するようにプログラムすることができる。プロセッサは、実行可能な命令により、実験の第二の関連する実験情報を収集システムに送信するようにプログラムすることができる。
【0015】
本願明細書に開示されたものは、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成する分析システム(例えば、SaaSシステム)の実施形態を含む。該分析システムは、実行可能な命令を格納するように構成された非一時的な記憶装置と、該非一時的な記憶装置と情報をやり取りするプロセッサ(例えば、プロセッサ、及び仮想マシンのプロセッサ)とを備えることができ、該プロセッサは、実行可能な命令により、粒子分析器と情報をやり取りする収集システムから、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの実験の第一の関連する実験情報とを受信するように、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信するように、及び(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいて、ゲーティング戦略を生成するようにプログラムされている。いくつかの実施形態において、プロセッサは、実行可能な命令により、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)とを含む実験の第二の関連する実験情報を生成するように、及び実験の第二の関連する実験情報を収集システムに送信するようにプログラムされている。いくつかの実施形態において、プロセッサは、実行可能な命令により、第一の関連する実験情報を含み、及びゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表す粒子分析器構成を生成するように、及び該粒子分析器構成を収集システムに送信するようにプログラムされこの場合、該収集システムは、粒子分析器構成を受信するようにプログラムされている。
【0016】
本願明細書に開示されたものは、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成する分析システム(例えば、SaaSシステム)の実施形態を含む。該分析システムは、実行可能な命令を格納するように構成された非一時的な記憶装置と、該非一時的な記憶装置と情報をやり取りするプロセッサ(例えば、ハードウェアプロセッサ、及び仮想マシンのプロセッサ)とを備えることができ、該プロセッサは、実行可能な命令により、粒子分析器と情報をやり取りする収集システムから、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの実験の第一の関連する実験情報とを受信するように、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信するように、及び(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいて、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成するように、及び該ゲーティング戦略が該収集システムに対して生成されているという指標を送信するようにプログラムされている。いくつかの実施形態において、プロセッサは、実行可能な命令により、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)とを含む実験の第二の関連する実験情報を生成するように、及び実験の第二の関連する実験情報を収集システムに送信するようにプログラムされ、該ゲーティング戦略が生成されたという指標は、第二の関連する実験情報を含んでいる。いくつかの実施形態において、プロセッサは、プロセッサにより、第一の関連する実験情報を含み及びゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表す粒子分析器構成を生成するように、及び該粒子分析器構成を収集システムに送信するようにプログラムされ、この場合、ゲーティング戦略が生成されたという指標は、該粒子分析器構成を含んでいる。
【0017】
いくつかの実施形態においては、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成するために、プロセッサは、実行可能な命令により、分析ツールのゲーティング法を用いて、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいてゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成するようにプログラムされる。第二の関連する実験情報は、ゲーティング法、該ゲーティング法に関する一つ以上の入力パラメータ、該ゲーティング法に関する一つ以上の出力パラメータ及び/又は分析ツールを含むことができる。粒子分析器構成は、ゲーティング法、該ゲーティング法に関する一つ以上の入力パラメータ、該ゲーティング法に関する一つ以上の出力パラメータ及び/又は分析ツールを含むことができる。第二の関連する実験情報を生成するために、プロセッサは、実行可能な命令により、第一の関連する実験情報と、ゲーティング戦略と、第二の関連する実験情報と、ゲーティング戦略を生成するゲーティング法と、該ゲーティング法に関する一つ以上の入力パラメータと、該ゲーティング法に関する一つ以上の出力パラメータと、及び/又は該ゲーティング法を実施する分析ツールとを含むファイルを生成するようにプログラムすることができる。プロセッサは、実行可能な命令により、ゲーティング戦略から、該ゲーティング戦略の説明を(例えば、収集システムによって読み取り可能なフォーマットで)生成するようにプログラムすることができる。
【0018】
いくつかの実施形態において、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)は、パラメータの組に対応する複数のゲートを備えている。参照分類基準は、第一の複数の粒子から選択された対象の第一の複数の粒子を含むことができる。ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成するために、プロセッサは、実行可能な命令により、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を用いて、対象の第一の複数の粒子と、第一の複数の粒子の残りの粒子を区別する評価基準に基づいて複数のゲートの数を判断するようにプログラムすることができ、この場合、該複数のゲートは、パラメータのいくつか又はすべてに対応し、及び試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、分類基準と、複数のゲートとに基づいて複数のポリゴンを生成するようにプログラムすることができ、この場合、複数のポリゴンのうちの少なくとも二つは、異なる形状のポリゴンから成り、複数のゲートの数と複数のポリゴンの数は同一である。該評価基準は、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を用いて、対象の第一の複数の粒子と、第一の複数の粒子の残りの粒子を区別するという純度測定及び収量測定を含むことができる。複数のポリゴンを生成するために、プロセッサは、実行可能な命令により、対象の複数の粒子のいくつか又はすべてを包囲する複数のポリゴンを生成するようにプログラムすることができる。
【0019】
いくつかの実施形態において、収集システムは、第一の関連する実験情報を第二のフォーマットから第一のフォーマットで生成するように、及び第二の関連する実験情報を第一のフォーマットから第二のフォーマットで生成するようにプログラムされる。第二のフォーマットの第一の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子を含むことができ、及びこの場合、第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含む。第二のフォーマットの第二の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子を含むことができ、及びこの場合、第一のフォーマットの第二の関連する実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含む。プロセッサは、実行可能な命令により、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成する前に、第一の関連する実験情報が第一のフォーマットであることを判断するようにプログラムすることができる。
【0020】
いくつかの実施形態において、第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子を含む。第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、収集システムの識別子を含むことができる。収集システムは、ゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表す粒子分析器の場合の粒子分析器構成を生成するように、及び該粒子分析器構成を粒子分析器に送信するようにプログラムすることができる。粒子分析器は、粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、実験に関連する試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を集めるようにプログラムすることができる。参照分類基準は、対象の第一の複数の粒子と、該第一の複数の粒子の残りの粒子を区別するための、試料の該第一の複数の粒子のパラメータの複数の値を識別するゲーティング情報を含むことができる。
【0021】
いくつかの実施形態においては、試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信するために、プロセッサは、実行可能な命令により、対象の第一の複数の粒子からの第一の複数の粒子の選択を受信するようにプログラムされる。対象の第一の複数の粒子の選択を受信するために、プロセッサは、実行可能な命令により、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に対応する複数の画像を表示するようにプログラムすることができる。
【0022】
いくつかの実施形態において、試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値は、該第一の複数の粒子により蛍光放射された光の測定値を含む。第一の複数の粒子により蛍光放射された光は、第一の複数の粒子に結合した細胞成分結合剤によって蛍光放射された光を含むことができる。
【0023】
本願明細書に開示されたものは、試料の複数の粒子を分類する方法の実施形態を含む。いくつかの実施形態において、該方法は、プロセッサ(例えば、ハードウェアプロセッサ、及び仮想マシンのプロセッサ)の制御下で、(1)粒子分析器によって集められた、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの実験の第一の関連する実験情報とを受信することを含む。該方法は、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信することを含むことができる。該方法は、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいて、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成することを含むことができる。該方法は、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)とを含む実験の第二の関連する実験情報を生成することを含むことができる。該方法は、粒子分析器に、ゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表し、及び実験の第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、実験に関連する試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を集めさせることを含むことができる。
【0024】
本願明細書に開示されたものは、試料の複数の粒子を分類する方法の実施形態を含む。いくつかの実施形態において、該方法は、プロセッサ(例えば、ハードウェアプロセッサ、及び仮想マシンのプロセッサ)の制御下で、(1)粒子分析器によって集められた、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの実験の第一の関連する実験情報とを受信することと、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信することと、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいて、ゲーティング戦略を生成することとを含む。いくつかの実施形態において、該方法は、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)とを含む実験の第二の関連する実験情報を生成することと、粒子分析器に、ゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表し、及び実験の第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、実験に関連する試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を集めさせることとを含む。該方法は、ゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表す粒子分析器構成を、実験の第二の関連する実験情報から生成することと、該粒子分析器構成を粒子分析器に送信することとを含むことができる。いくつかの実施形態において、該方法は、第一の関連する実験情報を含み、及び第一のフォーマットのゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表す粒子分析器構成を生成することと、該粒子分析器に、粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、実験に関連する試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を集めさせることとを含むことができる。該方法は、粒子分析器構成を粒子分析器に送信することを含むことができる。
【0025】
いくつかの実施形態において、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成することは、ゲーティング法及び/又は該ゲーティング法を実施する分析ツールを用いて、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいてゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成することを含む。第二の関連する実験情報は、ゲーティング法、該ゲーティング法に関する一つ以上の入力パラメータ、該ゲーティング法に関する一つ以上の出力パラメータ及び/又は分析ツールを含むことができる。粒子分析器構成は、ゲーティング法、該ゲーティング法に関する一つ以上の入力パラメータ、該ゲーティング法に関する一つ以上の出力パラメータ及び/又は分析ツールを含むことができる。第二の関連する実験情報を生成することは、第一の関連する実験情報と、ゲーティング戦略と、第二の関連する実験情報と、ゲーティング戦略を生成するゲーティング法と、該ゲーティング法に関する一つ以上の入力パラメータと、該ゲーティング法に関する一つ以上の出力パラメータと、及び/又は該ゲーティング法を実施する分析ツールとを含むファイルを生成することを含むことができる。該方法は、ゲーティング戦略から該ゲーティング戦略の説明を生成することを含むことができる。
【0026】
いくつかの実施形態において、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)は、パラメータの組に対応する複数のゲートを備えている。参照分類基準は、第一の複数の粒子から選択された対象の第一の複数の粒子を含むことができる。ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成することは、該ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を用いて、対象の第一の複数の粒子と、第一の複数の粒子の残りの粒子を区別する評価基準に基づいて複数のゲートの数を判断することを含むことができ、この場合、該複数のゲートは、パラメータのいくつか又はすべてに対応し、及び試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、分類基準と、複数のゲートとに基づいて複数のポリゴンを生成することを含むことができ、この場合、複数のポリゴンのうちの少なくとも二つは、異なる形状のポリゴンから成り、複数のゲートの数と複数のポリゴンの数は同一である。該評価基準は、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を用いて、対象の第一の複数の粒子と、第一の複数の粒子の残りの粒子を区別するという純度測定及び収量測定を含むことができる。複数のポリゴンを生成することは、対象の複数の粒子のいくつか又はすべてを包囲する複数のポリゴンを生成することを含むことができる。
【0027】
いくつかの実施形態において、該方法は、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの第一の関連する実験情報とを分析システム(例えば、SaaSシステム)に送信することを含むことができ、この場合、参照分類基準を受信することは、該分析システムにより、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信することを含み、この場合、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成することは、該分析システムを用いて、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)を生成することを含み、及びこの場合、第二の関連する実験情報を生成することは、該分析システムを用いて、実験の第一の関連する実験情報と、ゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)とを含む実験の第二の関連する実験情報を第一のフォーマットで生成することを含む。
【0028】
いくつかの実施形態において、該方法は、第二のフォーマットの第一の関連する実験情報を受信することと、第二のフォーマットの第一の関連する実験情報から、第一のフォーマットの第一の関連する実験情報を生成することと、第一のフォーマットの第二の関連する実験情報から、第二のフォーマットの第二の関連する実験情報を生成することとを含む。第二のフォーマットの第一の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子を含み、及びこの場合、第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含む。第二のフォーマットの第二の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子を含むことができ、及びこの場合、第一のフォーマットの第二の関連する実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含む。該方法は、第一の関連する実験情報が第一のフォーマットであることを判断することを含むことができる。第一の関連する実験情報が第一のフォーマットであることを判断することは、分析システムにより、第一の関連する実験情報が第一のフォーマットであることを判断することを含むことができる。
【0029】
いくつかの実施形態において、第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子を含む。第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、収集システムの識別子を含むことができる。参照分類基準は、対象の第一の複数の粒子と、第一の複数の粒子の残りの粒子を区別する試料の第一の複数の粒子のパラメータの複数の値を識別するゲーティング情報を含むことができる。
【0030】
いくつかの実施形態において、試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信することは、対象の第一の複数の粒子からの第一の複数の粒子の選択を受信することを含む。対象の第一の複数の粒子の選択を受信することは、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に対応する複数の画像を表示することを含むことができる。
【0031】
いくつかの実施形態において、試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値は、該第一の複数の粒子により蛍光放射された光の測定値を含む。第一の複数の粒子により蛍光放射された光は、第一の複数の粒子に結合した細胞成分結合剤によって蛍光放射された光を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】生物学的事象を分析し及び表示する分類制御システムの一つの実施例の場合の機能ブロック図である。
図2A】本願明細書で提示されている一つの実施形態による粒子分類システムの概略図である。
図2B】本願明細書で提示されている一つの実施形態による別の粒子分類システムの概略図である。
図3】コンピュータベースの試料分析及び粒子特性評価用の粒子分析システムの機能概略図である。
図4】事象データを動的に変換するための実施例のシステムを示す図である。
図5】パラメトリックな機械学習変換を用いて、事象データを動的に変換するための実施例のシステムを示す図である。
図6】多次元の事象データ用のパラメトリックな機械学習変換の方法の実施例を示すプロセスフロー図である。
図7】改良された(例えば、最適化された)ソーティングゲートを判断して用いるための非限定的な例示的ワークフローである。
図8】粒子を分類することの非限定的な例示的実施形態を示す相互作用図である。
図9】粒子を分類することの別の非限定的な例示的方法を示す相互作用図である。
図10】ソーティングゲートを判断することの例示的方法を示すフロー図である。
図11】ソーティングゲートを判断する方法の実施形態を実施するように構成された例示的なコンピュータシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下の詳細な説明においては、本願明細書の一部を構成する添付図面に関して言及する。図面においては、類似の符号は、典型的には、指示がない限り、類似の構成要素を識別するものとする。詳細な説明、図面及びクレームに記載されている例示的な実施形態は限定を意味しない。本願明細書で提示されている内容の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の実施形態を用いることができ、及び他の変更を行うことができる。本願明細書に全体的に記載されているような、及び図に示されている本開示の態様は、さまざまな異なる構成で構成し、置換え、組合せ、分離し及びデザインすることができ、それらのすべては、本願明細書において明確に意図され、及び本願明細書の開示の一部を構成している。
【0034】
フローサイトメータ及び走査サイトメータ等の粒子分析器は、光散乱及び蛍光等の電気光学的測定に基づく粒子の特性評価を可能にする分析ツールである。例えば、フローサイトメータにおいては、流体懸濁液中の分子、検体結合ビーズ又は個別の細胞等の粒子は、該粒子が、典型的には、一つ以上のレーザからの励起光に曝されている検出領域を通り、そして、該粒子の光散乱特性及び蛍光特性が測定される。粒子又は粒子の成分は、典型的には、検出を容易にするために蛍光色素で標識される。多数の異なる粒子又は成分は、分光的に異なる蛍光色素を用いて、異なる粒子又は成分を標識するために同時に検出することができる。いくつかの実施態様においては、各々が、測定すべき各散乱パラメータ用の、及び一つ以上が、測定すべき各異なる色素用の多数の光検出器が分析器に含まれている。例えば、いくつかの実施形態は、一つ以上のセンサ又は検出器が色素ごとに使用される分光的構成を含む。得られたデータは、光散乱検出器及び蛍光放射の各々に対して測定された信号を含む。
【0035】
粒子分析器は、測定されたデータを記録し、及び該データを分析する手段をさらに備えることができる。例えば、データの格納及び分析は、検出電子機器に接続されたコンピュータを用いて実行することができる。例えば、データは、各行が、一つの粒子のデータに対応し、列が、測定された各形状構成に対応する表形式で格納することができる。粒子分析器からのデータを格納するための、“FCS(Flow Cytometry Standard)”ファイル形式等の標準ファイル形式の利用は、独立したプログラム及び/又はマシンを用いてデータの分析を容易にする。現在の分析法を用いて、データは、典型的には、視覚化を容易にするために、一次元のヒストグラム又は二次元の(2D)プロットで表示されるが、多次元データを視覚するために、他の方法を用いることもできる。
【0036】
例えば、フローサイトメータを用いて測定されたパラメータは、典型的には、主に順方向に沿って狭い角度で粒子によって散乱された(前方散乱(FSC)と呼ぶ)光と、励起レーザに対して直交方向において粒子によって散乱される(側方散乱(SSC)と呼ぶ)光と、ある範囲のスペクトル波長にわたって信号を測定する一つ以上の検出器内の蛍光分子から放射された、又は、主に特定の検出器又は検出器のアレイ内で検出される蛍光色素によって放射された光とを含む。異なる細胞種別は、さまざまな細胞たんぱく質又は他の成分を、蛍光色素で標識した抗体又は他の蛍光プローブで標識することによって生じる、それらの光散乱特性及び蛍光放射によって識別することができる。
【0037】
フローサイトメータ及び走査サイトメータはともに、例えば、BD Biosciences(San Jose,Calif.)から市販されている。フローサイトメトリは、例えば、Landy等(編者)、Clinical Flow Cytometry,Annals of the New York Academy of Sciences Volume 677(1993)、Bauer等(編者)、Clinical Flow Cytometry:Principles and Applications,Williams&Wilkins(1993)、Ormerod(編者)、Flow Cytometry:A Practical Approach,Oxford Univ.Press(1994)、Jaroszeski等(編者)、Flow Cytometry Protocols,Methods in Molecular Biology No.91,Humana Press(1997)及びPractical Shapiro,Flow Cytometry,4th ed.,Wiley-Liss(2003)に記載されており、これらの各々は、参照によって本願明細書に組み込まれるものとする。蛍光画像顕微鏡法は、例えば、参照によって本願明細書に組み込まれる、Pawley(編者),Handbook of Biological Confocal Microscopy,2nd Edition,Plenum Press(1989)に記載されている。
【0038】
マルチカラーフローサイトメトリによる細胞(又は、他の粒子)の分析から得られたデータは多次元であり、この場合、各細胞は、測定されたパラメータによって定義される多次元空間における一つの点に対応する。細胞又は粒子の集団は、データ空間内の点の集団として識別することができる。集団の識別、及びそれにより、集団は、データの“散布図”又は“ドットプロット”とも呼ばれる、一つ以上の二次元プロットで表示された集団の周りにゲートを手で描くことによって実行することができる。別法として、集団を識別することができ、及び集団の限界を定義するゲートは、自動的に判断することができる。自動ゲーティングの方法の実施例は、例えば、米国特許第4,845,653号明細書、同第5,627,040号明細書、同第5,739,000号明細書、同第5,795,727号明細書、同第5,962,238号明細書、同第6,014,904号明細書、同第6,944,338号明細書及び同第8,990,047号明細書に既に記載されており、これらの各々は、参照によって本願明細書に組み込まれるものとする。
【0039】
フローサイトメトリは、細胞及び構成分子等の生物学的粒子の分析及び分離にとって有益な方法である。したがって、それには、さまざまな診断用途及び治療用途がある。該方法は、流体の流れを用いて、検出装置を介して粒子が一列縦隊で通ることができるように、該粒子を直線状に分離する。個々の細胞は、流体の流れの中での細胞の位置と、検出可能なマーカーの存在とに従って識別することができる。したがって、フローサイトメータは、生物学的粒子の集団の診断プロファイルの特徴を記述して生成するのに用いることができる。
【0040】
生物学的粒子の分離は、分類又は収集能力をフローサイトメータに付加することによって実現されている。一つ以上の所望の特徴を有するとして検出された、分離された流れの中の粒子は、機械的又は電気的分離によって、試料の流れから個別に分離することができる。フローソーティングのこの方法は、異なる種類の細胞を区別するのに、動物の飼育のために精子の挙動、X及びY染色体を区別するのに、遺伝子解析のために染色体を分類するのに、及び複雑な生物学的集団から特定の有機体を分離するのに既に使われている。
【0041】
ゲーティング法は、試料から生成することができる大量のデータを分類し、及び解明するのを補助するのに用いることができる。所与の試料に対して提示された大量のデータを仮定すると、該データのグラフィック表示を効率的に制御する必要性が存在する。
【0042】
蛍光活性化粒子分類又は細胞分類は、専門化したタイプのフローサイトメトリである。蛍光活性化粒子分類又は細胞分類は、特定の光散乱及び各細胞の蛍光特性に基づいて、粒子の不均一な混合物を、一つ以上の容器に、一度に一つの細胞ずつ分類する方法を実行できる。それは、個々の細胞からの蛍光信号を記録し、及び特定の対象の細胞を物理的に分離する。FACSという略語は、Becton,Dickinson and Company(Franklin Lakes,NJ)によって商標登録されて所有されており、蛍光活性化粒子分類又は細胞分類を実行する装置を指すのに用いることができる。
【0043】
粒子懸濁液は、狭小で急速に流れる液体の流れの中心近くに配置される。該流れは、一般的に、粒子が検出領域内に確率的に到達する際に(例えば、ポアソン過程)、それらの粒子径に対して、粒子間に大きな間隔があるように構成される。振動機構は、出現する流体の流れを、検出領域で既に特性評価された粒子を含有する個別の液滴に、安定した方法で分離させることができる。該システムは、一般的に、一つ以上の粒子が一つの液滴中にある可能性が低くなるように調節することができる。粒子が、集められるように分類される場合、一つ以上の滴ができて、その後、流れから分離する間、フローセル及び出現する流れに電荷を印加することができる。そして、これらの帯電した液滴は、液滴に印加された電荷に基づいて液滴を目的の容器へ向ける静電偏向システムを介して移動する。
【0044】
試料は、何百万でなくとも何千の細胞を含む可能性がある。細胞は、試料を精製して対象の細胞にするように分類することができる。分類プロセスは、一般的に、三種類の細胞、すなわち、対象の細胞と、対象ではない細胞と、識別できない細胞とに識別することができる。細胞を高純度(例えば、高濃度の対象の細胞)で分類するために、液滴生成セルソーターは、所望の細胞が別の不必要な細胞に近接しすぎている場合、選り分けを電子的に中止し、それにより、対象の細胞を含有する液滴内の不必要な粒子の不注意の包含による、分類された集団の汚染を低減することができる。
【0045】
本願明細書に開示されたものは、試料の複数の粒子を分類する収集システムの実施形態を含む。いくつかの実施形態において、該収集システムは、実行可能な命令を格納するように構成された非一時的な記憶装置と、該非一時的な記憶装置と情報をやり取りするハードウェアプロセッサ、又は仮想マシンのプロセッサとを備えており、該ハードウェアプロセッサは、実行可能な命令により、(1)粒子分析器により集められた、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの該実験の第一の関連する実験情報とを分析システム(例えば、SaaSシステム)へ送信するようにプログラムされている。該ハードウェアプロセッサは、実行可能な命令により、実験の第二の関連する実験情報を分析システムから第一のフォーマットで受信するようにプログラムすることができる。該分析システムは、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信するように、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいてゲーティング戦略を生成するように、及び実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)とを含む実験の第二の関連する実験情報を生成するようにプログラムすることができる。代替的に又は追加的に、受信した第二の関連する実験情報は、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信することにより、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいてゲーティング戦略を生成することにより、及び実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略とを含む実験の第二の関連する実験情報を生成することにより、分析システムによって生成される。代替的に又は追加的に、受信した第二の関連する実験情報は、分析システムが、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信したこと、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づく、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいてゲーティング戦略を生成したこと、及び実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)とを含む実験の第二の関連する実験情報を生成したことを示している。ハードウェアプロセッサは、実行可能な命令により、ゲーティング戦略を表し、及び実験の第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成を該粒子分析器へ送信するようにプログラムすることができる。
【0046】
本願明細書に開示されたものは、ゲーティング戦略を生成する分析システム(例えば、SaaSシステム)の実施形態を含む。該分析システムは、実行可能な命令を格納するように構成された非一時的な記憶装置と、該非一時的な記憶装置と情報をやり取りするハードウェアプロセッサ、又は、仮想マシンのプロセッサとを備えることができ、該ハードウェアプロセッサは、実行可能な命令により、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値、及び(2)第一のフォーマットの該実験の第一の関連する実験情報を、粒子分析器と情報をやり取りする収集システムから受信するようにプログラムされる。ハードウェアプロセッサは、実行可能な命令により、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信するようにプログラムすることができる。ハードウェアプロセッサは、実行可能な命令により、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいてゲーティング戦略を生成するようにプログラムすることができる。ハードウェアプロセッサは、実行可能な命令により、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)とを含む実験の第二の関連する実験情報を生成するようにプログラムすることができる。ハードウェアプロセッサは、実行可能な命令により、実験の第二の関連する実験情報を収集システムに送信するようにプログラムすることができる。
【0047】
本願明細書に開示されたものは、試料の複数の粒子を分類する方法の実施形態を含む。いくつかの実施形態において、該方法は、ハードウェアプロセッサ、又は、仮想マシンのプロセッサの制御下で、(1)粒子分析器によって集められた、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの実験の第一の関連する実験情報とを受信することを含む。該方法は、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受信することを含むことができる。該方法は、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に基づいて、及び(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準に基づいて、ゲーティング戦略を生成することを含むことができる。該方法は、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)とを含む実験の第二の関連する実験情報を生成することを含むことができる。該方法は、粒子分析器に、ゲーティング戦略を表し、及び実験の第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、実験に関連する試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を集めさせることを含むことができる。
定義
【0048】
以下で詳細に記載されている用語は、本願明細書で用いる場合、次の定義を有している。この章において別途定義されていない場合、本願明細書で使用されているすべての用語は、通常、この発明に関連する当業者によって理解される意味を有する。
【0049】
本願明細書で用いる場合、「システム」、「器具」、「装置(apparatus)」、「装置(device)」は、一般的に、(例えば、機械的及び電子的な)ハードウェアコンポーネントと、いくつかの実施態様においては、関連するソフトウェア(例えば、グラフィック制御用の専用のコンピュータプログラム)コンポーネントの両方を包含する。
【0050】
本願明細書で用いる場合、「事象」又は「事象データ」は、一般的に、細胞又は合成細胞等の単一の粒子から測定されたデータ(例えば、アセンブルされたデータのパケット)を指す。典型的には、単一の粒子から測定されたデータは、一つ以上の光散乱パラメータ又は特徴と、蛍光の強度等の、粒子から検出される蛍光から導出された少なくとも一つの他のパラメータ又は特徴とを含む多数のパラメータ又は特徴を含む。したがって、各事象は、パラメータ及び特徴抽出から成るベクトルとして表すことができ、この場合、各測定されたパラメータ又は特徴は、データ空間の一次元に対応する。いくつかの実施形態において、単一の粒子から測定されたデータは、画像、電気的、時間又は音響的なデータを含む。事象は、実験、試験、又は、測定データに関連して識別することができる試料ソースと関連付けることができる。
【0051】
本願明細書で用いる場合、細胞又は他の粒子等の粒子の「集団(population)」、「亜集団(subpopulation)」は、一般的に、測定したパラメータデータが、データ空間内に集団(cluster)を構成するように、一つ以上の測定パラメータに関する特性(例えば、光学的特性、インピーダンス特性又は時間的特性)を有する粒子の群を指す。したがって、集団は、データ内の集団として認識することができる。逆に、各データ集団は、一般的に、特定の種類の細胞又は粒子から成る集団に対応するものと解釈されるが、ノイズ又はバックグラウンドに相当する集団もまた、典型的には観測される。集団は、寸法のサブセットで、例えば、測定パラメータのサブセットに関して定義することができ、これは、細胞又は粒子の測定値から抽出された測定パラメータ又は特徴のサブセットにおいてのみ異なる集団に相当する。
【0052】
本願明細書で用いる場合、「ゲート」は、一般的に、対象のデータのサブセットを識別する分類子境界(classifier boundary)を指す。サイトメトリにおいて、ゲートは、特定の対象の事象の群を限定することができる。本願明細書で用いる場合、「ゲーティング」は、一般的に、所与のデータセットに対して所定のゲートを用いてデータを分類するプロセスを指し、該ゲートは、ブール論理と組合せた対象の一つ以上の領域とすることができる。
【0053】
さまざまな実施形態及びシステムが実施される、それらの具体的な実施例を以下でさらに説明する。
ソーティング制御システム
【0054】
図1は、生物学的事象を分析して表示する分析制御装置100等の、ソーティング制御システムの一実施例の機能ブロック図を示す。分析制御装置100は、生物学的事象のグラフィック表示を制御するさまざまなプロセスを実施するように構成することができる。
【0055】
粒子分析器又はソーティングシステム102は、生物学的事象データを取得するように構成することができる。例えば、フローサイトメータは、フローサイトメトリ事象データを生成することができる。粒子分析器102は、生物学的事象データを分析制御装置100に与えるように構成することができる。データ通信チャネルを、粒子分析器102と分析制御装置100との間に含めることができる。生物学的事象データは、データ通信チャネルを介して分析制御装置100に供給することができる。
【0056】
分析制御装置100は、生物学的事象データを粒子分析器102から受け取るように構成することができる。粒子分析器102から受け取った生物学的事象データは、フローサイトメトリ事象データを含むことができる。分析制御装置100は、生物学的事象データの第一のプロットを含むグラフィック表示を表示装置106に供給するように構成することができる。分析制御装置100はさらに、対象の領域を、例えば、第一のプロットに重ねられた、表示装置106によって示される、生物学的事象データの集団の周りのゲートにするように構成することができる。いくつかの実施形態において、ゲートは、単一パラメータヒストグラム又は二変量プロット上に描かれた対象の一つ以上のグラフィック領域の論理的結合とすることができる。
【0057】
分析制御装置100はさらに、ゲートの外側の生物学的事象データにおける他の事象とは異なるゲート内で表示装置106上に生物学的事象データを表示するように構成することができる。例えば、分析制御装置100は、ゲート内に含まれている生物学的事象データの色を、ゲートの外側の生物学的事象データの色と異ならせるように構成することができる。表示装置106は、モニタ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、又は、グラフィックインタフェースを提示するように構成された他の電子装置として実施することができる。
【0058】
分析制御装置100は、第一の入力デバイスからゲートを識別するゲート選択信号を受け取るように構成することができる。例えば、第一の入力デバイスは、マウス110として実施することができる。マウス110は、分析制御装置100に対してゲート選択信号を起動して、(例えば、カーソルがそこに位置している場合に、所望のゲートを作動させるか又はクリックすることにより)表示装置106上に表示されるように、又は該表示装置を介して操作されるようにゲートを識別することができる。いくつかの実施態様において、第一の装置は、キーボード108として、又は、タッチスクリーン、タッチペン、光検出器又は音声認識システム等の、分析制御装置100に入力信号を与える他の手段として実施することができる。いくつかの入力デバイスは、多数の入力機能を含むことができる。このような実施態様において、入力機能は、それぞれ、入力デバイスと見なすことができる。例えば、図1に示すように、マウス110は、各々がトリガーイベントを生成することができる、右側のマウスボタンと、左側のマウスボタンとを含むことができる。
【0059】
トリガーイベントは、分析制御装置100にデータが表示される方法を変更させ、データの部分は表示装置106に実際に表示され、及び/又は粒子分類のための対象の集団の選択等のさらなる処理に対する入力を供給させることができる。
【0060】
いくつかの実施形態において、分析制御装置100は、ゲート選択がマウス110によって起動されたことを検出するように構成することができる。分析制御装置100はさらに、ゲーティングプロセスを容易にするために、プロットの視覚化を自動的に修正するように構成することができる。その修正は、分析制御装置100が受取った生物学的事象データの明確な配信に基づかせることができる。
【0061】
分析制御装置100は、記憶装置104に接続することができる。記憶装置104は、分析制御装置100から生物学的事象データを受取って格納するように構成することができる。また、記憶装置104は、分析制御装置100からフローサイトメトリ事象データを受け取って格納するように構成することもできる。記憶装置104はさらに、分析制御装置100による、フローサイトメトリ事象データ等の生物学的事象データの検索を可能にするように構成することができる。
【0062】
表示装置106は、表示データを分析制御装置100から受け取るように構成することができる。表示データは、生物学的事象データのプロットと、該プロットの区域の輪郭を描くゲートとを含むことができる。表示装置106はさらに、粒子分析器102、記憶装置104、キーボード108及び/又はマウス110からの入力とともに、分析制御装置100から受取った入力に従って提示される情報を変更するように構成することができる。
【0063】
いくつかの実施態様において、分析制御装置100は、分類する実例の事象を受け取るためのユーザインタフェースを生成することができる。例えば、ユーザインタフェースは、実例の事象又は実例の画像を受け取る制御部を含むことができる。実例の事象又は画像あるいは実例のゲートは、試料用の事象データの収集の前に、又は、試料の一部の場合の事象の初期セットに基づいて生成することができる。
粒子ソーターシステム
【0064】
「静電セルソーティング」と呼ぶことができる通常のフローソーティング法は、直線状に分離された粒子を含むストリーム又は動流体カラムが滴の状態になり、及び対象の粒子を含む滴が帯電されて、電界を通る通路により、収集チューブ内へ偏向される液滴ソーティングを用いる。液滴ソーティングシステムは、100マイクロメータ未満の直径を有するノズルを通過する流体の流れの中で、100,000滴/秒の速度で滴を形成することが可能である。液滴ソーティングは、典型的には、滴が、ノズルの先端から一定の距離で流れから分離することを必要とする。該距離は、通常、ノズルの先端から数ミリメートル程度であり、及びノズルの先端を、該分離を一定に保持するための振幅を有する所定の周波数で振動させることにより、非摂動的な流体の流れのために安定化させて維持することができる。例えば、いくつかの実施形態において、正弦波形状の電圧パルスの振幅を所定の周波数で調節することは、該分離を安定的かつ一定に保持する。
【0065】
典型的には、該ストリーム中で直線状に同伴される粒子は、それらの粒子が、フローセル又はキュベット、あるいはノズルの先端の真下に設置された観測点を通過する際に特性評価される。一旦、粒子が一つ以上の所望の基準を満たすと識別されると、それが滴分離点に反応して、該ストリームから滴に分離する時間を予測することができる。理想的には、選択された粒子を含む滴が該ストリームから分離し、その後、滴が分離した直後に落下する直前に該流体の流れに短時間の帯電が印加される。分類すべき滴は、該流体の流れから分離する際に電荷が維持され、及び他のすべての滴は、帯電されないままの状態である。帯電した滴は、電界により、他の滴の下方向の軌跡から横向きに向きを変えられて、試料チューブ内に集められる。帯電されない滴は、ドレーンに直接落下する。
【0066】
図2Aは、本願明細書に提示された一つの実施形態による粒子ソーターシステム200(例えば、粒子分析器102)の概略図である。いくつかの実施形態において、粒子ソーターシステム200は、セルソーターシステムである。図2Aに示すように、液滴生成トランスデューサ202(例えば、圧電発振器)が、ノズル等の流体導管201に結合されている。流体導管201内では、シース液204が、試料流体206を動流体カラム208(例えば、ストリーム)に流体力学的に集束させる。動流体カラム208内には、照射源212(例えば、レーザ)によって照射される(例えば、レーザストリームが交差する)モニタ領域210を横切るために、粒子(例えば、細胞)が一列縦隊で確保されている。液滴生成トランスデューサ202の振動は、動流体カラム208を複数の滴209に分離させる。
【0067】
動作中、検出ステーション214(例えば、イベント検出器)は、対象の粒子(又は、対象の細胞)が、モニタ領域210を横切ったことを識別する。検出ステーション214はタイミング回路228に絡み、次いでタイミング回路はフラッシュチャージ回路230に絡む。時間を合わせたドロップディレイ(Δt)によって知らされる滴ブレイクオフポイントにおいて、対象の滴が電荷を担持するように、フラッシュチャージを動流体カラム208に印加することができる。対象の滴は、分類すべき一つ以上の粒子又は細胞を含むことができる。その後、帯電した滴は、偏向板(図示せず)を作動させて、滴を収集チューブ又はマルチウェルあるいはマイクロウェル試料プレート等の容器内へ偏向させることによって分類することができ、ウェル又はマイクロウェルは、特定の対象の滴と関連付けることができる。図2Aに示すように、滴はドレーン容器238に集めることができる。
【0068】
検出システム216(例えば、滴界面検出器)は、対象の粒子がモニタ領域210を通過するときに、滴駆動信号の位相を自動的に判断するように作用する。例示的な滴界面検出器は、米国特許第7,679,039号明細書に記載されており、該明細書は、参照により全体として本願明細書に組み込まれるものとする。検出システム216は、計器が滴内の各検出粒子の場所を正確に計算することを可能にする。検出システム216は、振幅信号220及び/又は位相信号218に絡むことができ、次いで該信号は(増幅器222を介して)振幅制御回路226及び/又は周波数制御回路224に入ることができる。次いで、振幅制御回路226及び/又は周波数制御回路224は、液滴生成トランスデューサ202を制御する。振幅制御回路226及び/又は周波数制御回路224は、一つの制御システムに含めることができる。
【0069】
いくつかの実施態様において、ソート電子装置(例えば、検出システム216、検出ステーション214及びプロセッサ240)は、検出した事象と、それに基づくソート決定を格納するように構成された記憶装置と結合することができる。ソート決定は、粒子のための事象データに含ませることができる。いくつかの実施態様において、検出システム216と検出ステーション214は、事象測定値を、検出システム216又は検出ステーション214の一方によって集めて、非収集要素に供給できるように、単一の検出ユニットとして実装することができ、及び情報をやり取りできるように結合することができる。
【0070】
図2Bは、本願明細書に提示されている一つの実施形態による粒子ソーターシステムの概略図である。図2Bに示す粒子ソーターシステム200は、偏向板252及び254を含む。電荷は、バーブ256内のストリーム帯電ワイヤを介して印加することができる。このことは、分析用の粒子のストリーム260を発生させる。該粒子は、光散乱及び蛍光の情報を生成するために、一つ以上の光源(例えば、レーザ)で照らすことができる。粒子の情報は、例えば、ソーティング電子装置又は他の検出システム(図2Bには図示せず)によって分析される。偏向板252及び254は、帯電された液滴を引き付けるか又は寄せ付けないで、該液滴を目的の収集容器(例えば、符号272、274、276又は278のうちの一つ)に向けて案内するように独立して制御することができる。図2Bに示すように、偏向板252及び254は、粒子を、第一の経路262に沿って容器274に向かって、又は第二の経路268に沿って容器278に向かって方向付けるように制御することができる。粒子が対象のものではない(例えば、特定のソート範囲内で散乱又は照明情報を呈していない)場合、偏向板は、粒子をフロー経路264に沿って継続させることを可能にすることができる。このような非帯電液滴は、例えば、アスピレータ270を介して廃棄容器に流入することができる。
【0071】
ソーティング電子装置は、測定値の収集を開始し、粒子の蛍光信号を受け取って、粒子のソーティングを生じさせるために偏向板をどのように調節するかを判断するように含めることができる。図2Bに示す実施形態の実施態様例は、Becton,Dickinson and Company(Franklin Lakes,NJ)によって市販提供されているフローサイトメータのBD FACSAria(商標)ラインを含む。
【0072】
いくつかの実施形態において、粒子ソーターシステム200の場合に記載されている一つ以上の構成要素は、粒子を収集容器に物理的に分類する、分類しないに関わらず、該粒子を分析して特性評価するのに用いることができる。同様に、粒子分析システム300(図3)の場合に以下に記載されている一つ以上の構成要素は、粒子を収集容器に物理的に分類する、分類しないに関わらず、該粒子を分析して特性評価するのに用いることができる。例えば、粒子は、粒子ソーターシステム200又は粒子分析システム300の一つ以上の構成要素を用いて、本願明細書に記載されているような少なくとも三つのグループを含むツリー状に分類することができ、又は表示することができる。
【0073】
図3は、コンピュータベースの試料分析及び粒子の特性評価用の粒子分析システムの機能ブロック図を示す。いくつかの実施形態において、粒子分析システム300は、フローシステムである。図3に示す粒子分析システム300は、例えば、本願明細書に記載されている方法の全部又は一部を実行するように構成することができる。粒子分析システム300は、流体工学システム302を含む。流体工学システム302は、試料チューブ310と、試料の粒子330(例えば、細胞)が、共通の試料経路320に沿ってその中を移動する、試料チューブ内の動流体カラムとを含むことができ、又はそれらと結合することができる。
【0074】
粒子分析システム300は、粒子が共通の試料経路に沿って一つ以上の検出ステーションを通過する際に、各粒子から信号を集めるように構成された検出システム304を含む。検出ステーション308は、一般的に、共通の試料経路のモニタ領域340を指す。いくつかの実施態様において、検出は、粒子がモニタ領域340を通過する際の粒子330の光又は一つ以上の他の特性を検出することを含む。図3には、一つのモニタ領域340を有する一つの検出ステーション308が図示されている。粒子分析システム300のいくつかの実施態様は、多数の検出ステーションを含むことができる。さらに、いくつかの検出ステーションは、一つ以上の領域をモニタすることができる。
【0075】
各信号には、各粒子のデータ点を構成するための信号値が割り当てられる。上述したように、このデータは、事象データと呼ぶことができる。データ点は、一つの粒子に対して測定されたそれぞれの特性の値を含む多次元データ点とすることができる。検出システム304は、第一の時間間隔で、一連のこのようなデータ点を集めるように構成されている。
【0076】
粒子分析システム300は、制御システム306を含むこともできる。制御システム306は、一つ以上のプロセッサと、図2Bに示すような振幅制御回路226及び/又は周波数制御回路224を含むことができる。図示されている制御システム206は、流体工学システム302に操作的に結合することができる。制御システム206は、ポアソン分布と、第一の時間間隔中に検出システム304によって集められたデータ点の数とに基づいて、最初の間隔の少なくとも一部の間に計算された信号周波数を生成するように構成することができる。制御システム306はさらに、第一の時間間隔の部分におけるデータ点の数に基づいて、試験用の信号周波数を生成するように構成することができる。制御システム306は、追加的に、試験用の信号周波数を、計算した信号周波数又は所定の信号周波数と比較することができる。
ソーティング構成生成システム
【0077】
図4は、例えば、ソーティング構成を生成するために、事象データを動的に識別する実施例の事象選択システムを示す概略図である。事象選択システム400は、選択装置420を含む。選択装置420は、事象データレシーバ422を含む。事象データレシーバ422は、図1に示す粒子分析器102等の粒子分析器から事象データ402を受け取ることができる。いくつかの実施形態において、事象データ402は、例えば、分析ワークステーションから受け取ることにより、粒子分析器によって生成することができる。例えば、ユーザは、粒子分析器から得た事象データ402を事象データレシーバ422に供給することができる。事象データレシーバ422は、無線通信用のトランシーバ、又は、例えば、ユニバーサルシリアルバス又はTHUNDERBOLT(登録商標)接続を介してイーサネットローカルエリアネットワーク又はデバイス等の有線ネットワークに接続するためのポートを含むことができる。
【0078】
事象データレシーバ422は、事象データ402の少なくとも一部を、選択装置420に含まれている事象データプロセッサ424に供給することができる。事象データプロセッサ424は、事象データに適用する変換を識別することができる。該識別は、アッセイ又は実験用の識別子等の事象データ内の値を検出することを含むことができる。利用可能な変換は、事象データプロセッサ424がアクセス可能なデータストア440に格納することができる。事象データプロセッサ424によって実行される事象データの変換は、パラメトリック又は非パラメトリック変換とすることができる。いくつかの実施態様において、該変換は、事象データ402を供給する装置によって指定することができる。例えば、分析ワークステーションは、事象データ402の処理を要求するメッセージを提出することができる。該メッセージは、所望の変換(例えば、tSNE)を含むことができる。いくつかの実施形態において、事象データ処理は、ユーザ入力に基づいてガイドすることができる。例えば、ユーザは、受取った事象データに適用する変換を識別することができる。
【0079】
選択装置420は、ゲート選択ユニット426を含むことができる。ゲート選択ユニット426は、入力デバイスから対象の事象の選択を受け取ることができる。該選択は、ゲートと呼ぶことができる。該選択は、対象の事象のパラメータ値の一つ以上の範囲を定義することができる。一つ以上の範囲は、分類子又は他のソート構成490を生成するために、ゲート選択ユニット426が用いることができる。ソート構成490は、ゲートに関連するそれらの事象を識別するための真理値表又は決定木として表すことができる。本願明細書に記載されているように、ゲートの手動による取得は、エラーを伴う可能性があり、及び場合により、重要なパラメータ又は潜在的なハードウェアのボトルネック又は効率を見落とす可能性がある。したがって、最初の選択は、検索方法を最適化するために、手動による介在を伴うことなく、さらなる処理を介して適合させることができる所望のソートの実例として用いることができる。
【0080】
図5は、ソート構成の適応的生成用のシステムの実施例を示す図である。図5の適応ソーティング装置520は、選択装置420等の選択装置から選択を受け取って、その後、評価する事象のための最適化された検索方法を生成するための形状構成を含む。
【0081】
システム500は、適応ソーティング装置520を含む。適応ソーティング装置520は、事象データレシーバ522を含む。事象データレシーバ522は、図1に示す粒子分析器102等の粒子分析器から事象データ502を受け取ることができる。いくつかの実施態様において、事象データ502は、例えば、分析ワークステーションから受け取ることにより、粒子分析器によって生成することができる。例えば、ユーザは、粒子分析器から得られた事象データ502を事象データレシーバ522に供給することができる。事象データレシーバ522は、無線通信用トランシーバ、又は、イーサネットローカルエリアネットワーク等の有線ネットワークに接続するネットワークポートを含むことができる。
【0082】
事象データレシーバ522は、事象データ502の少なくとも一部を選択装置420へ供給することができる。選択装置420は、実施例のソート構成をユーザから取得することができる。該実施例は、受け取った事象データ502とともに、ソート戦略オプティマイザ524に供給することができる。ソート戦略オプティマイザ524は、実施例のソート構成を近似するソート戦略を反復的に生成することができる。ソート戦略は、事象データ変換又は選択の動的パイプラインを含むことができる。利用可能な変換又はソーティングステップは、ソート戦略オプティマイザ524がアクセス可能なデータストア514に格納することができる。候補の戦略は、集団を自動的に検出することと、各事象を、関連のある標的の及びオフターゲットの集団に対してスコア化すること(コンピュータによるソート)を含む。該戦略は、ニューラルネットワーク又は他の機械学習法を用いた(非パラメトリック又はパラメトリックな)変換の近似を含むことができる。該戦略は、ソート可能でないパラメータ空間から、ソート可能な空間へ標的集団を投影することを含むことができる。標的集団を投影することの一部として、該システムは、容易に計算可能でないパラメータを組合せて近似する計算可能なパラメータを識別することができる。戦略は、例えば、時系列の波形データを含む画像又は高次元の測定値から特徴を自動的に抽出することを含むことができる。自動特徴抽出の一実施例は、ソーティング決定において用いられる関連のある画像特徴を学習するためのオートエンコーダニューラルネットワークである。
【0083】
いくつかの実施態様において、ニューラルネットワークは、特徴生成及びゲーティング戦略生成の両方に用いることができる。特徴生成の場合、生画像データを、画像が何の「ように見えるか」という入力及び出力の尺度として受け取るニューラルネットワーク。計算されたパラメータ(例えば、パルスの面積又は高さ)を、入力及び出力の新たなパラメータとして受け取るニューラルネットワーク等の他のニューラルネットワーク。これらの新たなパラメータは、元のパラメータ空間から新たなパラメータ空間への投影を実行できる。ゲーティング戦略生成の場合、ソーティング決定に用いることができ、ソーティング決定を生成するために訓練することができ、又は用いることができる入力及び出力の単一の値としてさまざまなパラメータを受け取るニューラルネットワーク。
ソーティング構成生成法
【0084】
図6は、最適化されたソート戦略の適応生成の方法の実施例を示すプロセスフロー図である。方法600は、適応ソーティング装置、例えば、図5に示す適応ソーティング装置520によって全体的又は部分的に実施することができる。
【0085】
方法600は、ブロック602で始まる。ブロック610において、試料の一部の場合の最初の事象データを受け取ることができる。該事象データは、試料の該部分を処理するために粒子分析器を作動させた後に集めることができる。試料を処理することは、グラフィック特性、電気的特性、時間的特性又は音響的特性等の粒子の特性を測定することを含むことができる。いくつかの実施態様において、最初の事象データの収集は省くことができ、そして方法600は、ブロック602からブロック620へ進むことができる。このことは、試料のサイズが小さい事例において望ましい可能性がある。このような事例においては、分類するのに利用可能な試料の量を維持するために、ソート構成は、試料を少しも消費することなく評価することができる。
【0086】
ブロック620においては、試料のソート選択が通信装置から受取られる。ソート選択は、分類すべき事象の集団の実例を表すことができる。ソート選択は、ゲート、実例の画像、又は実例の事象を含むことができる。ソート選択は、ブロック610において受け取った試料の最初の部分の事象データに対して識別することができる。例えば、研究者は、分類すべきデータ値の範囲を定義するために、事象データ測定値のグラフ上にポリゴンを描くことができる。ポリゴンは、ソート基準とすることができる、又は、ソート基準と関連付けることができるゲートを定義することができる。
【0087】
ソート選択は、最適化されたソート構成を発生させる基準として作用することができる。いくつかの実施態様において、ソート選択は、目的のソーティング機器又はソート電子装置を識別する情報を含むことができる。議論されているように、異なるハードウェアは、ソート構成を実施するための異なる能力を有することができる。ソート構成が目的のハードウェアに対して確実に適応されるように、該機器のアイデンティティを考えることができる。
【0088】
ブロック630において、試料のための候補の事象分類子を識別することができる。該識別は、データストアから事象分類子を選択することを含むことができる。事象分類子は、ニューラルネットワークモデル、事象データ変換、オートエンコーダ、又は、事象データを評価するための他のマシン実施の要素を含むことができる。該選択は、試料の種類(例えば、血液、尿、組織等)に部分的に基づかせることができる。選択は、試料を処理するのに使用されるであろう粒子分析器に部分的に基づかせることができる。選択は、通信装置から受信したソート選択に部分的に基づかせることができる。例えば、ソート選択が画像を含む場合、グラフィックベースの分類子を候補の事象分類子として選択することができる。別の実施例として、ソート選択特徴における事象の分布が統計的に正常な分布である場合は、マハラノビスベースの分類子を用いることが望ましい可能性がある。
【0089】
いくつかの実施態様において、ユーザインタフェースは、どの分類子を候補の事象分類子に含めるかを指定する情報を集めるために、ユーザインタフェースを提供することができる。いくつかの実施態様において、システムは、データストアで定義されたパラメータと分類子のセットを考慮することができる。分類子は、例えば、試料の事象が、ユーザによってどのように識別されたかに基づいてフィルタ処理することができる。分類子が識別される際、履歴識別情報を、実験、標的の粒子、データを生成する粒子分析器、又は、実験又は該実験中に生成されたデータの他の検出可能な特性のために一緒に選択される分類子及びパラメータと一緒に束ねる共通のワークフローを識別するのに用いることができる。
【0090】
ブロック640においては、ソート戦略を、一つ以上の候補の事象分類子を用いて生成することができる。ソート戦略を生成することは、一つ以上の候補の事象分類子を優先順位付けして、事象データを処理するためのパイプラインを形成することを含む。ソート戦略を生成することは、ユーザの実例のゲーティング戦略を用いて、異なる分類子/パラメータをどのように結合すべきかを知らせることを含むことができる。例えば、ユーザが、階層的ゲートを用いて、それらの実例の集団に到達した場合には、我々は、同様の階層的構造を用いることができる。別の実例は、ユーザが、それらの実例のデータを判断する際のどの時点でも、変換された空間を用いる場合であり、システムは、該変換を検出して、ソート戦略のための当該変換の近似を生成することができる。さらに別の実例は、多数の階層的ゲートを試みとして検出して、高次元空間内にマニホールドを描いて、変換又はマハラノビス距離のような統計モデルを維持する関係のようなツールを採用することである。ソート戦略が識別される際、履歴戦略情報を、実験、標的の粒子、データを生成する粒子分析器、又は、実験又は該実験中に生成されたデータの他の検出可能な特性のための特定の識別子を優先順位付けする共通のワークフローを識別するのに用いることができる。
【0091】
ブロック640で生成されたソート戦略は、尺度を用いて評価することができる。ブロック650において、ソート戦略の正確さを示す尺度が生成される。該尺度は、試料から分類された事象の正解率(accuracy)(例えば、純度)を表すことができる。尺度は、ソート戦略に含まれている分類子の信頼性に基づいて生成することができる。いくつかの実施態様において、該尺度は、ソート選択と、該ソート戦略を用いて生成されたソーティング構成との比較に基づいて生成することができる。尺度を生成することができる一つの方法は、ソート戦略にF尺度(F-measure)を用いることであり、それにより、適合率(precision)はソート純度のレベルを示し、再現率(recall)は、分類した試料の量又は収量を示す。例えば、ユーザによって提供された実例の事象は、「訓練」サブセットと「検証」サブセットに分けることができる。該分割は、事象の部分の疑似ランダム選択に基づかせることができる。訓練サブセットは、多数の候補のゲーティング戦略を訓練するのに用いることができる。その場合、それらのゲーティング戦略は、検証サブセットを評価するのに用いることができる。この検証の結果は、F尺度を生成するのに用いられるであろう。
【0092】
ブロック660においては、ソート戦略の尺度が閾値に対応するか否かに関しての判断が実行される。該閾値は、ソート戦略の最低純度又は収量を示す所定の構成値とすることができる。ブロック660での判断が肯定的である場合、生成されたソート戦略は、試料にとって適切であると見なすことができる。このような場合、方法600は、ブロック670へ進む。
【0093】
ブロック670において、ソート電子装置(例えば、ソーティング回路)は、ブロック640で生成されたソート戦略を用いて構成することができる。該ソート電子装置の構成は、該ソート電子装置にアクセス可能な記憶場所の戦略に含まれるモデル又は変換を格納することを含むことができる。その場合、ソート戦略は、該ソート戦略に含まれているソーティング基準に対する評価のために事象データを処理するのに用いることができる。
【0094】
ブロック680において、分析器は、構成されたソート電子装置を用いて、試料の残りの部分を評価して分類することができる。新たな事象測定値が集められる際に、該測定値は、構成されたソート電子装置を用いて、リアルタイムで処理することができ、及びソート構成に従って、指定された容器へ分類することができる。例えば、対象の粒子を、指定された収集チューブへ方向付けるように、粒子分析器の偏向板を作動させることができる。
【0095】
方法600は、ブロック690で終了することができる。しかし、方法600は、追加的な事象、試料又は実験のために繰り返すことができることは正しく認識されるであろう。いくつかの実施態様においては、試料内の何らかの変化に適応するように、又は、同じソース内の変化を明らかにするために、新たなソート戦略を生成することが望ましい可能性がある。例えば、治療環境においては、生体試料を、薬剤又は他の化合物の投与中に集めることができる。ソート戦略は、一旦、投与されると、又は、適応戦略の生成をガイドするのに用いられる最初の実例の選択からの予期せぬ変動がある場合、薬剤又は化合物の存在を明らかにするように調整することを必要とする可能性がある。このような場合、元の検索方法が訓練されているため、ソート戦略は、集められたデータに部分的に基づいて再生成することができる。例えば、最初の戦略は、事象の正規分布を識別することができるが、試料のために集められた実際の事象データは、非正規分布を有する事象を示す可能性がある。
ソーティングゲートの判断
【0096】
本願明細書に開示されているものは、ユーザが、分類すべき試料からデータを集めて、該データをソフトウェア内で分析することを可能にするソフトウェアツール、又は、ゲーティング戦略を判断するために、及び/又は試料のデータを集めるためのゲーティング戦略を用いて、FlowJo(登録商標)(Ashford,OR)等のフローサイトメトリデータを解析する解析ツールを用いたワークフローを含む。例えば、該方法は、フローサイトメータを用いて、データ(例えば、試料の一部のパラメータ測定値)を(例えば、実験ファイル内に)集めることと、該データに関して解析を実行することと、該フローサイトメータが、追加的なデータ(例えば、残りの試料のいくつか又はすべてのパラメータ測定値)を集めることができるように、該解析の結果を、該フローサイトメータが理解することができるパッケージ(例えば、別の実験ファイル)に変換することとを含むことができる。
【0097】
図7Aは、改良された(例えば、最適化された)ソーティングゲートを判断して用いるための非限定的な例示的ワークフローを示す。いくつかの実施形態において、該ワークフローは、分類すべき一つ以上の集団を識別すること(例えば、分類すべき一つ以上の集団に関するユーザの入力を受け取ること)と、ゲーティング戦略(例えば、最適なゲーティング戦略)を生成することと、ゲーティング戦略をソーティングするための収集ソフトウェア(例えば、FACSDiva(商標)(Becton,Dickinson and Company(Franklin Lakes,NJ)))にインポートすることとを含むことができる。いくつかの実施形態において、実験の初期のデータ(例えば、試料のごく一部のデータ)は、サイトメータシステム収集ソフトウェアを用いて集めることができる。初期のデータは、手動ゲーティング、クラスター分析又は他の計算手法等の適切な手段により、フローサイトメトリデータ分析ソフトウェア又はツール(例えば、FlowJo(登録商標))内で分析することができる。ワークフロー又はその一部は、FlowJo(登録商標)等の、フローサイトメトリデータを分析するためのソフトウェアのソフトウェアコンポーネントとして実施することができる。
【0098】
いくつかの実施形態において、識別した集団(例えば、対象の細胞の集団)は、各所望の集団を定義するためのゲートのセット(例えば、最適なセット)を計算的に作成する訓練セットとして、フローサイトメトリデータ分析ソフトウェア(例えば、FlowJo(登録商標))の作業領域内で用いることができる。ゲートは、最適な純度及び収量を可能にするF尺度(例えば、純度と収量の調和平均)を用いて洗練することができる。それに関してゲートを作成する良好な(例えば、最良の)パラメータの組を見付けるために、二つのパラメータの組合せを一度に分析することができる。ゲートの境界は、一つ以上の技法、例えば、双安定のk平均クラスタリング法(bi-stable k-means clustering)及びボロノイ分割(Voronoi tessellation)を用いて洗練することができる。結果として生じるゲートは、フローサイトメトリデータ分析ソフトウェアにロードすることができる。
【0099】
いくつかの実施形態においては、元のフローサイトメトリ実験データに新たなワークシートとして付加されたフローサイトメトリデータ分析ソフトウェア(例えば、FlowJo(登録商標))からの計算的に導出されたゲートを用いた(例えば、BD FACSDiva(商標)実験からの)該元のフローサイトメトリ実験データのコピー。該新たなワークシートは、フローサイトメトリデータ分析ソフトウェアからの新たなゲーティング戦略ならびに新たなゲーティング階層を表示するプロットを含むことができる。新たなゲーティング階層は、ユーザが、どの集団を分類するかを選択する際に利用可能になる。
【0100】
いくつかの実施形態において、ワークフローは、細胞集団の計算的に複雑な分析を実行することと、当該分析からの結果を用いて細胞を分類することとを含むことができる。ワークフロー又はその一部は、フローサイトメトリ分析ソフトウェアによって実施することができる。細胞を分類するのに用いられるゲートは、ユーザがデータプロット上にグラフィック領域を描くことにより、手動で定義することができる。計算的手法を用いて、集団を定義するのに必要なゲートの数は、より小さなパラメータのセットを判断して用いることによって低減することができる。パラメータ及びゲートのより小さなセットを用いることにより、ソーティング中に細胞の分類を判断する際に、ソーター上で実行する必要がある比較の数を低減することができる。いくつかの実施形態において、集団の形状により的確にフィットするゲート境界は、計算的に描くことができる。
【0101】
いくつかの実施形態において、ワークフローは、集団を定義するために、ゲートの数(例えば、所要のゲートの数)を判断すること(例えば、最適化すること)を含むことができる。例えば、パラメータの異なる組に関して描いたゲートから生じるF尺度は、ゲートの数を判断するのに用いることができる。いくつかの実施形態において、ワークフローは、各二変量ゲートに対して、改良されたゲート形状を生成すること(例えば、最適なポリゴンゲート形状を判断すること)を含むことができる。例えば、改良されたゲート形状を生成することは、双安定のk平均法を用いてデータをオーバークラスターさせることと、ボロノイ分割を用いて、データ密度に従ってデータ空間を分割することと、結果として生じるパーティションの境界を用いて、ゲート境界を構成することとを含むことができる。いくつかの実施形態において、ワークフローは、集団を定義するためのゲートの数と、改良されたゲート形状とを、フローサイトメトリデータ分析ソフトウェアにインポートすることを含むことができる。いくつかの実施形態において、ソフトウェアのプラグインは、集団を定義するためのゲートの数と、ゲート形状とを判断することができる。例えば、FlowJo(登録商標)プラグインは、ユーザが識別した一つ以上の集団からゲートの最適化を実行することができ、その結果として生じるゲートは、例えば、別のFlowJo(登録商標)プラグインを用いて、セルソーターが使用可能なDiva実験にエクスポートすることができる。
【0102】
いくつかの実施形態において、フローサイトメトリデータ(例えば、FACSDiva(商標)データ)は、R(又は、別のプログラミング言語又はスクリプト言語)にインポートすることができ、ゲートの最適化は、R内で実行することができ、結果として生じるゲートは、プロットして見ることができ、それらのゲートは、セルソーターソフトウェア(例えば、FACSDiva(商標)ソフトウェア)内に作成して、分類のために用いることができる。
【0103】
いくつかの実施形態において、ワークフローは、F尺度、クラスタリング法、FACSDiva(商標)ソフトウェア実験記憶フォーマット、データ空間分割、FlowJo(登録商標)コード構造及びプラグインAPI及び/又はFACSDiva(商標)及びFlowJo(登録商標)におけるデータスケーリング機能を用いる。
ソーティングゲート判断システム
【0104】
図8は、粒子を分類する非限定的な例示的方法を示す相互作用図である。収集システム804(例えば、粒子分析器システム、粒子分析器制御システム、図1に関連して説明したソーティング制御システム、図3に関連して説明した制御システム306、及びコンピューティングシステム1100)は、粒子分析器808(例えば、図1に関連して説明した粒子分析器102、及び図2A図2Bに関連して説明した粒子ソーターシステム200等)に操作可能に結合することができる。いくつかの実施形態において、収集システム804は、粒子分析器808を備えることができる。収集システム804は、粒子分析器808に、フローサイトメトリ事象データを受け取るように指示し、又は受取らせ、及び粒子分析器808から集めたフローサイトメトリ事象データを受け取るように指示し、又は受取らせることができる。例えば、収集システム804の非一時的な記憶装置に実行可能な命令として格納された収集プログラム(例えば、FACSDiva(商標)(Becton,Dickinson and Company(Franklin Lakes,NJ))等のフローサイトメトリデータ収集ソフトウェア又はプログラム)は、粒子分析器808に、フローサイトメトリ事象データを集めるように指示することができる。収集システム804は、分析システム812(例えば、図3に関連して説明した分析制御部100、及びコンピューティングシステム1100)と情報をやり取りすることができる。いくつかの実施形態において、収集システム804は、SaaSシステムとすることができ、又は、SaaSシステムを実装することができる。収集システム804は、受信したフローサイトメトリ事象データを、表示及び分析のために分析システム812へ送信することができる。例えば、分析システム812の非一時的な記憶装置に実行可能な命令として格納された分析ソフトウェア(例えば、フローサイトメトリデータ分析ソフトウェア又はプログラム(例えば、FlowJo(登録商標)))は、ユーザに対して該フローサイトメトリ事象データを表示することができる。
【0105】
相互作用816において、収集システム804は、粒子分析器816に、試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値を集めるように指示する訓練粒子分析器構成を送信することができる。例えば、収集システム804は、収集及び制御ソフトウェアパッケージを介して、粒子分析器816に、試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値を集めるように指示する訓練粒子分析器構成を送信することができる。その後、分析システム812は、粒子分析器808が集めたパラメータの測定値を、改良された(例えば、最適化された)ゲーティング戦略を判断するための訓練セットとして用いることができる。
【0106】
相互作用820において、粒子分析器816は、試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値を集めることができる。試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値は、第一の複数の粒子によって蛍光放射された光の測定値を含む。第一の複数の粒子によって蛍光放射された光は、第一の複数の粒子に結合した細胞成分結合剤によって蛍光放射された光を含むことができる。
【0107】
相互作用824において、収集システム804は、粒子分析器808からの実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値を受け取ることができる。いくつかの実施形態において、収集システム804は、粒子分析器808から第一のフォーマットで実験の第一の関連する実験情報を受け取ることができる。第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子を含むことができる。
【0108】
相互作用828において、収集システム804は、(1)粒子分析器によって集められた実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの実験の第一の関連する実験情報とを分析システム812に送信することができる。第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、収集システムの識別子を含むことができる。例えば、収集システム804は、該収集の実験ファイルと、制御ソフトウェアパッケージ(例えば、FACSDiva(商標)実験ファイル)とを送信することができる。該実験ファイルは、(1)粒子分析器が集めた実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験のファイルフォーマットの(例えば、FACSDiva(商標)のファイルフォーマットの)実験の第一の関連する実験情報とを含むことができる。
【0109】
相互作用832において、分析システム812は、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受け取ることができる。参照分類基準は、第一の複数の粒子から選択された対象の第一の複数の粒子を含むことができる。試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受け取るために、分析システム812は、対象の第一の複数の粒子から対象の第一の複数の粒子の選択を受け取ることができる。対象の第一の複数の粒子の選択を受け取るために、分析システム812は、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に対応する複数の画像を表示することができる。いくつかの実施形態において、参照分類基準は、対象の第一の複数の粒子と、第一の複数の粒子の残りの粒子を区別するために、試料の第一の複数の粒子のパラメータの複数の値を識別するゲーティング情報を含むことができる。
【0110】
相互作用836において、分析システム812は、ゲーティング戦略を生成することができる。例えば、分析システム812は、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略を生成することができる。例えば、分析システム812は、図6に関連して説明した方法600を用いて、ゲーティング戦略を生成することができる。いくつかの実施形態においては、ゲーティング戦略を生成するために、分析システム812は、ゲーティング法(例えば、FlowJo(登録商標)によって実装されたゲート発見プラグイン等の、分析ツールによって実施されるゲーティング法)を用いて、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略を生成することができる。ゲーティング戦略は、パラメータの組に対応する複数のゲートを含むことができる。
【0111】
ゲーティング戦略を生成するために、分析システム812は、ゲーティング戦略を用いて、対象の第一の複数の粒子と、第一の複数の粒子の残りの粒子を区別する方策に基づいて、複数のゲートの数を判断することができる。複数のゲートは、パラメータのいくつか又はすべてに対応することができる。分析システム812は、試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、分類基準と、複数のゲートとに基づいて、複数のポリゴンを生成することができる。複数のポリゴンのうちの少なくとも二つは、異なる形状のポリゴンを含むことができる。複数のゲートの数と、複数のポリゴンの数は、同一にすることができる。該方策は、ゲーティング戦略を用いて、対象の第一の複数の粒子と、第一の複数の粒子の残りの粒子を区別する純度測定及び収量測定を含むことができる。複数のポリゴンを生成するために、分析システム812は、対象の複数の粒子のいくつか又はすべてを包囲する複数のポリゴンを生成することができる。
【0112】
相互作用840において、分析システム812は、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略(又は、該ゲーティング戦略の説明)とを含む、実験の第二の関連する実験情報を生成することができる。ファイルは、該第二の関連する実験情報を含むことができる。第二の関連する実験情報は、収集システム804が読み取り可能なフォーマット(例えば、第一のフォーマット)にすることができる。第二の関連する実験情報は、ゲーティング戦略を判断するのに用いられるゲーティング法と、該ゲーティング法の一つ以上の入力パラメータと、該ゲーティング法の一つ以上の出力パラメータと、及び/又はゲーティング戦略を判断するのに用いられる分析ツールとを含むことができる。収集システム804は、例えば、以下で説明するような粒子分析器構成の生成後に、第二の関連する実験情報を用いて、試料の残りの粒子のいくつか又はすべてのパラメータの測定値を集めることができる。第二の関連する実験情報におけるゲーティング戦略の説明は、試料の残りの粒子のいくつか又はすべてのパラメータ測定値を集めるための、収集システム804が使用可能なフォーマット(例えば、第一のフォーマット)でのゲーティング戦略の変換と見なすことができる。
【0113】
別法として、又は追加的に、分析システム812は、第一の関連する実験情報を含み、及びゲーティング戦略(例えば、ゲーティング戦略又は該ゲーティング戦略の説明)を表す粒子分析器構成を生成することができる。粒子分析器構成は、ゲーティング戦略を判断するのに用いられるゲーティング法と、該ゲーティング法の一つ以上の入力パラメータと、該ゲーティング法の一つ以上の出力パラメータと、及び/又は該ゲーティング法を判断するのに用いられる分析ツールとを備えることができる。
【0114】
第二の関連する実験情報を生成するために、分析システム812は、第一の関連する実験情報と、ゲーティング戦略と、第二の関連する実験情報と、該ゲーティング戦略を生成するゲーティング法と、該ゲーティング法の一つ以上の入力パラメータと、該ゲーティング法の一つ以上の出力パラメータと、及び/又は該ゲーティング法を実施する分析ツールとから成るファイルを生成することができる。例えば、分析システム812は、収集及び制御ソフトウェアパッケージ(例えば、分析システム812の収集及び制御ソフトウェアパッケージ)が読み取り可能なファイル又はドキュメントを生成することができる。該ファイルは、判断されたゲーティング戦略に関連する情報と、及び/又は機械可読なフォーマットの第一の複数の粒子のパラメータ測定値を含むことができる。ゲーティング戦略に関連する情報は、ゲーティング戦略と、該ゲーティング戦略を判断するのに用いられるゲーティング法に関連する情報とを含むことができる。ゲーティング法に関連する情報は、該ゲーティング戦略を生成するのに用いられる分析ツールに関する情報、例えば、用いるゲーティング法(例えば、tSNE)及び用いるゲーティング法のパラメータ(例えば、クラスターの数)等を含むことができる。該ファイルは、収集及び制御ソフトウェアパッケージの実験ファイル(例えば、FACSDiva(商標)実験ファイル)とすることができる。該ファイルは、収集及び制御ソフトウェアによって読み取り可能である。該ファイルと、(1)粒子分析器によって集められた実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)相互作用828において分析システム812が受け取った実験の第一の関連する実験情報は、同じフォーマット(例えば、第一のフォーマット)又は異なるフォーマットとすることができる。
【0115】
収集及び制御ソフトウェアは、実験ファイルを用いて、粒子分析器808が分類した試料の残りの粒子のいくつか又はすべてをゲーティングすることができる。例えば、収集システム804の収集及び制御ソフトウェアは、相互作用852において、粒子分析器808に、相互作用856における試料の残りの粒子のいくつか又はすべての測定値を集めさせることができる。いくつかの実施形態において、収集及び制御ソフトウェアは、粒子分析器808に、試料の残りの粒子のいくつか又はすべての測定値を直接集めさせることができる。別法として、又は追加的に、収集及び制御ソフトウェアは、粒子分析器808のための構成ファイルを生成することができ、及び該構成ファイルを用いて、粒子分析器808に、試料の残りの粒子のいくつか又はすべての測定値を集めさせることができる。
【0116】
第二の関連する実験情報を生成するために、分析システムは、エクスポータプラグインを用いて、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略とを含む該実験の第二の関連する実験情報を生成するようにプログラムされている。
【0117】
相互作用844において、収集システム804は、ゲーティング戦略が既に生成されていることの指標を受け取ることができる。例えば、収集システム804は、分析システム812から第一のフォーマットで実験の第二の関連する実験情報を受け取ることができる。収集システム804が受け取った第二の関連する実験情報は、分析システム812が、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受け取ったことと、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略を生成したことと、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略とを含む実験の第二の関連する実験情報を生成したこととを示すか又は表すことができる。
【0118】
相互作用848において、収集システム804は、分析システム812が判断したゲーティング戦略を表す、該粒子分析器のための粒子分析器構成を生成することができる。相互作用852において、収集システム804は、ゲーティング戦略を表し、及び実験の第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成を粒子分析器808に送信することができる。相互作用856において、粒子分析器808は、粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、実験に関連する試料の第二の複数の粒子(例えば、第一の複数の粒子が、訓練セットとして用いられるパラメータの測定値を集めるのに用いられたあとの該試料の残りの粒子のいくつか又はすべて)のパラメータの測定値を集めることができる。試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値は、該第二の複数の粒子によって蛍光放射された光の測定を含む。第二の複数の粒子によって蛍光放射された光は、該第二の複数の粒子に結合した細胞成分結合剤によって蛍光放射された光を含むことができる。第一の複数の粒子のパラメータと、第二の複数の粒子のパラメータは、同一にするか、又は異ならせることができる。
【0119】
相互作用860において、粒子分析器808は、集めた試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を収集システム804に送信することができる。いくつかの実施形態において、集めた該試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値は、例えば、分析システム812によって分析することができる。
【0120】
図9は、粒子を分類する別の非限定的な例示的実施形態を示す相互作用図である。収集システム804は、粒子分析器808に操作可能に結合することができ、又は、粒子分析器808を備えることができる。相互作用816において、収集システム804は、試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値を集めるように粒子分析器816に指示する粒子分析器構成を送信することができる。相互作用820において、粒子分析器816は、試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値を集めることができる。
【0121】
相互作用824において、収集システム804は、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値を粒子分析器808から受け取ることができる。例えば、収集システム804は、第二のフォーマットの第一の関連する実験情報を粒子分析器から受け取る。相互作用926において、収集システム804は、(例えば、収集プログラム又は独立した変換プログラムのプラグインを用いて)第二のフォーマットの第一の関連する実験情報から、第一のフォーマットの第一の関連する実験情報を生成することができる。第二のフォーマットの第一の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子を含むことができ、この場合、第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含むことができる。
【0122】
相互作用828において、収集システム804は、(1)粒子分析器が収集した実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの第一の関連する実験情報とを分析システム812に送信することができる。いくつかの実施形態において、収集システム804は、SaaSシステムとすることができ、又は、SaaSシステムを実装することができる。相互作用832において、分析システム812は、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受け取ることができる。相互作用836において、分析システム812は、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略を生成することができる。
【0123】
分析システム812は、相互作用832において参照分類基準を受け取る前に及び/又は相互作用836においてゲーティング戦略を生成する前に、相互作用930において、第一の関連する実験情報が第一のフォーマットであることを判断することができる。例えば、分析システム812は、パラメータの測定値が、特定の粒子分析器、特定の種類の粒子分析器又は特定のブランドの粒子分析器によって集められた場合に、ゲーティング戦略を生成することができる。
【0124】
相互作用840において、分析システム812は、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略とを含む、該実験の第二の関連する実験情報を生成することができる。相互作用844において、収集システム804は、ゲーティング戦略が既に生成されていることの指標を受け取ることができる。例えば、収集システム804は、実験の第二の関連する実験情報を、分析システム812から第一のフォーマットで受け取ることができる。
【0125】
相互作用946において、収集システム804は、第二のフォーマットの第二の関連する実験情報を、第一のフォーマットの第二の関連する実験情報から生成することができる。第二のフォーマットの第二の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子を含むことができ、この場合、第一のフォーマットの第二の関連する実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含む。
【0126】
相互作用848において、収集システム804は、分析システム812によって判断されたゲーティング戦略を表す、粒子分析器のための粒子分析器構成を生成することができる。相互作用852において、収集システム804は、ゲーティング戦略を表し、及び第二のフォーマットの第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成を粒子分析器808に送信することができる。相互作用856において、粒子分析器808は、粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、実験に関連する試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を集めることができる。相互作用860において、粒子分析器808は、集められた試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を収集システム804に送信することができる。いくつかの実施形態において、集められた試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値は、例えば、分析システム812によって分析することができる。
【0127】
図8図9は、収集システム804と分析システム812の実施態様を二つの異なるシステムとして示しているが、該実施態様は、単に例示にすぎず、限定を意図するものではない。いくつかの実施形態において、一つのシステム(例えば、システム1100)は、収集システム804の収集機能と、分析システム812の分析機能を実行することができる。例えば、一つのシステムは、フローサイトメトリ事象データを集めるように、(例えば、収集プログラムを介して)粒子分析器808に指示することができ、及び(例えば、分析プログラムのプラグインを介して)集められたフローサイトメトリ事象データに基づいて、ゲーティング戦略を判断することができる。
ソーティングゲート判断法
【0128】
図10は、試料の複数の粒子を分類する例示的な方法1000を示すフロー図である。方法1000は、コンピューティングシステムの一つ以上のディスクドライブ等のコンピュータ可読媒体に格納された実行可能なプログラム命令のセットに具体化することができる。例えば、図11に示し、及び以下に詳細に記載されているコンピューティングシステム1100は、方法1000を実施するための実行可能なプログラム命令のセットを実行することができる。方法1000が開始されると、実行可能なプログラム命令をRAM等の記憶装置にロードすることができ、及びコンピューティングシステム1100の一つ以上のプロセッサによって実行することができる。方法1000は、図11に示すコンピューティングシステム1100に関連して説明されているが、該説明は、単に例示にすぎず、限定を意図するものではない。いくつかの実施形態において、方法1000又はその一部は、多数のコンピューティングシステムにより、順次に又は並行して実行することができる。
【0129】
方法1000が、ブロック1004で始まった後、方法1000はブロック1008に進み、ここで、コンピューティングシステム(例えば、収集システム)は、(1)粒子分析器によって集められた、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの実験の第一の関連する実験情報とを受け取る。いくつかの実施形態において、試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値は、第一の複数の粒子によって蛍光放射された光の測定値を含む。第一の複数の粒子によって蛍光放射された光は、第一の複数の粒子に結合した細胞成分結合剤、例えば、抗体によって蛍光放射された光を含むことができる。
【0130】
いくつかの実施形態において、該方法は、(例えば、収集システムから)(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの実験の第一の関連する実験情報とを分析システムに送信することを含むことができる。
【0131】
方法1000は、ブロック1008からブロック1012に進み、ここで、コンピューティングシステム(例えば、分析システム)は、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受け取る。いくつかの実施形態において、該参照分類基準は、第一の複数の粒子から選択された対象の第一の複数の粒子を含む。いくつかの実施形態において、参照分類基準は、対象の第一の複数の粒子を、第一の複数の粒子の残りの粒子と区別するための、試料の第一の複数の粒子のパラメータの複数の値を識別するゲーティング情報を含むことができる。
【0132】
いくつかの実施形態において、試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受け取ることは、対象の第一の複数の粒子から、対象の第一の複数の粒子の選択を受け取ることを含む。対象の第一の複数の粒子の選択を受け取ることは、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に対応する複数の画像を(例えば、分析システムによって)表示することを含むことができる。
【0133】
いくつかの実施形態において、参照分類基準を受け取ることは、分析システムにより、実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準を受け取ることを含む。
【0134】
ブロック1012において、参照分類基準を受け取った後、方法1000はブロック1016に進み、ここで、コンピューティングシステム(例えば、分析システム)は、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略を生成する。いくつかの実施形態において、ゲーティング戦略を生成することは、ゲート発見プラグインを用いて、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略を生成することを含む。
【0135】
いくつかの実施形態において、ゲーティング戦略は、パラメータの組に対応する複数のゲートを含む。ゲーティング戦略を生成することは、ゲーティング戦略を用いて、対象の第一の複数の粒子を、第一の複数の粒子の残りの粒子と区別する方策に基づいて、複数のゲートの数を判断することを含むことができる。複数のゲートは、パラメータのいくつか又はすべてに対応することができる。該方策は、ゲーティング戦略を用いて、対象の第一の複数の粒子を、第一の複数の粒子の残りの粒子と区別する純度測定及び収量測定を含むことができる。ゲーティング戦略を生成することは、試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、分類基準と、複数のゲートとに基づいて、複数のポリゴンを生成することを含むことができる。複数のポリゴンのうちの少なくとも二つは、異なる形状のポリゴンを含むことができる。複数のゲートの数と、複数のポリゴンの数は、同一にすることができる。複数のポリゴンを生成することは、対象の複数の粒子のいくつか又はすべてを包囲する複数のポリゴンを生成することを含むことができる。
【0136】
いくつかの実施形態において、ゲーティング戦略を生成することは、分析システムを用いて、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の場合の参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略を生成することを含む。
【0137】
方法1000は、ブロック1016からブロック1020へ進み、ここで、コンピューティングシステム(例えば、収集システム)は、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略とを含む、実験の第二の関連する実験情報を生成する。いくつかの実施形態において、第二の関連する実験情報を生成することは、エクスポータ―プラグインを用いて、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略とを含む、実験の第二の関連する実験情報を生成することを含むことができる。
【0138】
いくつかの実施形態において、第二の関連する実験情報を生成することは、分析システムを用いて、実験の第一の関連する実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略を含む、実験の第二の関連する実験情報を生成することを含むことができる。
【0139】
ブロック1020において、第二の関連する実験情報を生成した後、方法1000はブロック1024に進み、ここで、コンピューティングシステム(例えば、収集システム)は、粒子分析器に、ゲーティング戦略を表し、及び実験の第二の関連する実験情報から生成された粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、実験に関連する試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を集めさせる。
【0140】
いくつかの実施形態において、試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値は、第二の複数の粒子によって蛍光放射された光の測定値を含む。第二の複数の粒子によって蛍光放射された光は、第二の複数の粒子に結合された細胞成分結合剤、例えば、抗体によって蛍光放射された光を含むことができる。
【0141】
該方法は、(例えば、収集システムにより)ゲーティング戦略を表す粒子分析器構成を、実験の第二の関連する実験情報から生成することを含むことができる。いくつかの実施形態において、該方法は、(例えば、収集システムから)粒子分析器構成を粒子分析器に送信することを含むことができる。
【0142】
(フォーマット)いくつかの実施形態において、該方法は、第一の関連する実験情報を第二のフォーマット(例えば、粒子分析器のために分析システムによって生成されたファイルフォーマット)で受け取ることを含む。該方法は、第一のフォーマット(例えば、別の粒子分析器のために分析システムによって生成されたファイルフォーマット)の第一の関連する実験情報を、(例えば、ソフトウェアプログラム、ツール又はプラグインを用いて)第二のフォーマットの第一の関連する実験情報から生成することを含むことができる。該方法は、第二のフォーマットの第二の関連する実験情報を、(例えば、ソフトウェアプログラム、ツール又はプラグインを用いて)第一のフォーマットの第二の関連する実験情報から生成することを含むことができる。第二のフォーマットの第一の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子及び/又は該粒子分析器の収集システムの識別情報を含むことができ、また、第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、別の粒子分析器の識別子及び/又は他の粒子分析器の収集の識別情報を含むことができる。第二のフォーマットの第二の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子及び/又は該粒子分析器の収集システムの識別情報を含むことができ、また、第一のフォーマットの第二の関連する実験情報は、別の粒子分析器の識別子及び/又は他の粒子分析器の収集の識別情報を含むことができる。該方法は、第一の関連する実験情報が第一のフォーマットであることを判断することを含むことができる。第一の関連する実験情報が第一のフォーマットであることを判断することは、第一の関連する実験情報が第一のフォーマットであることを、分析システムによって判断することを含むことができる。
【0143】
いくつかの実施形態において、第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、粒子分析器の識別子を含む。第一のフォーマットの第一の関連する実験情報は、収集システムの識別子を含むことができる。方法1000は、ブロック1028で終了する。
実行環境
【0144】
図11は、本願明細書に開示されている代謝物アノテーション及び遺伝子挿入システムを実施するように構成された実施例のコンピューティング装置1100の全体構造を示す。図11に示すコンピューティング装置1100の全体構造は、コンピュータのハードウェアコンポーネントと、ソフトウェアコンポーネントとから成る構成を含む。コンピューティング装置1100は、図11に示すものよりも多くの(又はより少ない)要素を含んでいてもよい。しかし、実施可能な程度の開示を提供するために、必ずしもこれらの一般的に従来の要素のすべてが図示される必要はない。図示されているように、コンピューティング装置1100は、処理ユニット1110と、ネットワークインタフェース1120と、コンピュータ可読媒体ドライブ1130と、入力/出力デバイスインタフェース1140と、ディスプレイ1150と、入力デバイス1160とを含む、これらのすべては、通信バスによって互いに情報をやり取りすることができる。ネットワークインタフェース1120は、一つ以上のネットワーク又はコンピューティングシステムに接続性を与えることができる。したがって、処理ユニット1110は、他のコンピューティングシステム又はサービスからネットワークを介して情報及び命令を受け取ることができる。処理ユニット1110は、記憶装置1170に、又は該記憶装置から連絡することもでき、さらに、任意のディスプレイ1150のための出力情報を入力/出力デバイスインタフェース1140を介して供給することができる。入力/出力デバイスインタフェース1140は、キーボード、マウス、ディジタルペン、マイクロフォン、タッチスクリーン、ジェスチャ認識システム、音声認識システム、ゲームパッド、加速度計、ジャイロスコープ又は他の入力デバイス等の任意の入力デバイス1160からの入力を受け入れることもできる。
【0145】
記憶装置1170は、一つ以上の実施形態を実施するために、処理ユニット1110が実行する(いくつかの実施形態において、モジュール又はコンポーネントとしてグループ化された)コンピュータプログラム命令を含むことができる。記憶装置1170は、一般に、RAM、ROM及び/又は他の持続的な、補助的な又は非一時的なコンピュータ可読媒体を含む。記憶装置1170は、コンピューティング装置1100の全般的な管理及び稼働における処理ユニット1110による使用のためのコンピュータプログラム命令を供給するオペレーティングシステム1172を格納することができる。記憶装置1170はさらに、本開示の態様を実施するためのコンピュータプログラム命令及び他の情報を含むことができる。
【0146】
例えば、一つの実施形態において、記憶装置1170は、試料の粒子のパラメータの測定値等のフローサイトメトリ事象データを受け取るための(例えば、粒子分析器に集めさせるための)収集モジュール1174を含む。記憶装置1170は、追加的に又は代替的に、フローサイトメトリ事象データからゲーティング戦略を判断するための分析モジュール1176を含むことができる。さらに、記憶装置1170は、データストア1190及び/又は集めたフローサイトメトリ事象データ及び/又は判断したゲーティング戦略を格納する一つ以上の他のデータストアを含むことができ、又はこれらのデータストア情報をやり取りすることができる。
用語
【0147】
「判断する(“determine”」又は「判断すること“determining”)」という用語は、本願明細書で用いる場合、さまざまな動作を包含する。例えば、「判断する(determining)」は、計算すること、演算すること、処理すること、導出すること、調査すること、検索すること(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造を検索すること)、確認すること等を含んでもよい。また、「判断する」は、受信すること(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(例えば、記憶装置内のデータにアクセスすること)等も含んでもよい。また、「判断する」は、決定すること、選択すること、選定すること、確定すること等を含んでもよい。
【0148】
「提供する(“provide”又は“providing”)」という用語は、本願明細書で用いる場合、さまざまな動作を包含する。例えば、「提供する」は、後の検索のために記憶装置のある記憶場所に値を格納すること、少なくとも一つの有線又は無線の通信媒体を介してある値を受信者へ直接送信すること、ある値に対する基準を送信又は格納すること等を含んでもよい。また、「提供する」は、ハードウェア要素を介して符号化すること、復号化すること、暗号化すること、暗号を解読すること、認証すること、確認すること等を含んでもよい。
【0149】
「選択的に(selectively)」又は「選択的な(selective)」という用語は、本願明細書で用いる場合、さまざまな動作を包含する。例えば、「選択的な」プロセスは、複数の選択肢から一つの選択肢を決定することを含んでもよい。「選択的な」プロセスは、判断を実行するために、動的に決定された入力、事前構成された入力、又は、ユーザ起動の入力のうちの一つ以上を含んでもよい。いくつかの実装形態において、n入力スイッチには、選択的機能を提供することを含ませることができ、ただし、nは、選択を実行するのに用いられる入力の数である。
【0150】
「メッセージ」という用語は、本願明細書で用いる場合、情報をやり取りする(例えば、送信又は受信する)さまざまなフォーマットを包含する。メッセージは、XMLドキュメント、固定フィールドメッセージ、コンマ区切りメッセージ等の情報の機械可読の集合体を含んでもよい。いくつかの実装形態において、メッセージは、情報の一つ以上の説明を送信するのに用いられる信号を含む。単数形で記載されているが、メッセージは、複数の部分での構成、送信、格納、受信等を行ってもよいことは理解されるであろう。
【0151】
(インタラクティブユーザインタフェース、グラフィックユーザインタフェース又はUIとも呼ばれる)「ユーザインタフェース」は、本願明細書で用いる場合、データフィールド、ボタン、又は、入力信号を受け取るための、又は、電子情報を生成するための、又は受け取った任意の入力信号に応じて、ユーザに情報を提供するための他のインタラクティブ制御部を含むネットワークベースのインタフェースを指すことができる。UIは、HTML(hyper-text mark-up language)、JAVASCRIPT(登録商標)、FLASH(登録商標)、JAVA(登録商標)、.NET(商標)、WINDOWS OS(登録商標)、macOS(商標)、ウェブサービス又はRSS(rich site summary)等の技法を用いて、全体的又は部分的に実施することができる。いくつかの実施態様において、UIは、記載されている一つ以上の態様に従って、情報をやり取りする(例えば、データを送信又は受信する)ように構成されたスタンドアロンクライアント(例えば、シッククライアント、ファットクライアント)に含めることができる。
【0152】
「データストア」は、本願明細書で用いる場合、ハードディスクドライブに、固体記憶装置に及び/又はアクセス装置、サーバ又は記載されている他のコンピューティング装置等の装置にアクセス可能な又は該装置がアクセス可能な任意の他の種類の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体内に具体化することができる。さらに又は代替的に、データストアは、本開示の範囲から逸脱することなく、当技術分野において公知である多くのローカル及び/又はリモート記憶装置にわたって分散配置又は区分してもよい。さらに他の実施形態においては、データストアは、データストレージウェブサービスに含めてもよく、又は、該サービスで具体化してもよい。
【0153】
当業者は、情報、メッセージ及び信号を、さまざまな異なる技法及び技術のいずれかを用いて表すことができることを理解するであろう。例えば、上記の説明の全体にわたって参照することができるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、符号及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場又は粒子、光学場又は粒子、又はこれらのいずれかの組合せによって表すことができる。
【0154】
当業者はさらに、本願明細書に開示されている実施形態に関連して記載されているさまざまな例示的論理ブロック、モジュール、回路及びアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア、コンピュータソフトウェア又はこれら両方の組合せとして実施できることを正しく認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアの交換可能性を明確に説明するために、さまざまな例示的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路及びステップが、これらの機能に関して全体的に上述されている。このような機能がハードウェア又はソフトウェアとして実施されるか否かは、システム全体に課せられた特定の用途及びデザインの制約に依存する。当業者は、記載されている機能を、各具体的な用途の場合のさまざまな方法で実施してもよいが、このような実施の決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈すべきではない。
【0155】
本願明細書に記載されている技術は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらのいずれかの組合せで実施することができる。このような技術は、特別にプログラムされたイベント処理コンピュータ、無線通信装置又は集積回路装置等の様々な装置で実施することができる。モジュール又はコンポーネントとして記載されているどの形状構成も、集積論理装置内に一緒に、又は、ディスクリートではあるが相互利用可能な論理装置として独立して実施することができる。ソフトウェア内で実施した場合、該技術は、実行時に、上述した方法のうちの一つ以上を実行する命令を含むプログラムコードを備えているコンピュータ可読記憶媒体によって、少なくとも部分的に実現することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、包装材料を含んでいてもよいコンピュータプログラムプロダクトの一部を構成することができる。コンピュータ可読媒体は、シンクロナスDRAM(synchronous dynamic random access memory)等のランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、FLASHメモリ、磁気又は光学データ記憶媒体等の記憶装置又はデータ記憶媒体から成っていてもよい。コンピュータ可読媒体は、非一時的な記憶媒体であってもよい。該技術は、さらに又は代替的に、プログラムコードを命令又はデータ構造の形で担持するか、又は該プログラムコードを伝達する、及び伝搬信号又は伝搬波等のコンピューティング装置がアクセスでき、読み取ることができ及び/又は該装置によって実行することができるコンピュータ可読通信媒体によって、少なくとも部分的に実現することができる。
【0156】
プログラムコードは、一つ以上のディジタル信号プロセッサ(DSP)、設定可能なマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は、他の等価な集積又はディスクリートの論理回路等の一つ以上のプロセッサを含んでいてもよい、特別にプログラムされたソート戦略プロセッサによって実行することができる。このようなグラフィックプロセッサは、この開示に記載されている技術のうちのいずれかを実行するように特別に構成することができる。コンピューティング装置の組合せ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと連結した一つ以上のマイクロプロセッサ、又は、少なくとも部分的なデータ接続性における他の任意のこのような構成は、記載されている形状構成のうちの一つ以上を実施することができる。いくつかの態様において、本願明細書に記載されている機能は、符号化及び復号化するために構成された専用のソフトウェアモジュール又はハードウェアモジュール内で実行することができ、又は、専用のソーティング制御カードに組み込むことができる。
【0157】
添付の請求項にかかわらず、本開示は以下の項目によっても定義される。
【0158】
1.試料の複数の粒子を分類する収集システムであって、
実行可能な命令を格納するように構成される非一時的なメモリと、
前記非一時的なメモリと通信するハードウェアプロセッサと
を備え、
前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
(1)粒子分析器によって収集された実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの前記実験の第一の関連する実験情報とを分析システムに送信するようにプログラムされ、
前記分析システムは、
前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子に対する参照分類基準を受信し、(1)前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子のパラメータの前記測定値と、(2)前記実験に関連する前記試料の前記第一の複数の粒子に対する前記参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略を生成するようにプログラムされる。
【0159】
2.前記分析システムは、
前記実験の第一の関連実験情報及び第一のフォーマットのゲーティング戦略からなる実験の第二の関連実験情報を生成するようにプログラムされており、
前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
前記分析システムから第一のフォーマットで前記実験の第二の関連実験情報を受信し、前記粒子分析器に、ゲーティング戦略を表し、前記実験の第二の関連実験情報から生成された粒子分析器構成を送信するようにプログラムされる、項目1に記載の収集システム。
【0160】
3.前記分析システムは、
第一の関連実験情報を含み、第一のフォーマットでゲーティング戦略を表す粒子分析器構成を生成し、前記粒子分析器構成を前記収集システムに送信するようプログラムされ、
ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
粒子分析器構成を受信するようにプログラムされる、項目1に記載の収集システム。
【0161】
4.試料の複数の粒子を分類する収集システムであって、
実行可能な命令を格納するように構成される非一時的なメモリと
前記非一時的なメモリと通信するハードウェアプロセッサと
を備え、
前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
(1)粒子分析器によって収集された実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの前記実験の第一の関連実験情報を第とを分析システムに送信するようにプログラムされ、
前記分析システムは、
前記実験に関連した試料の第一の複数の粒子に対する参照分類基準を受信し、ゲーティング戦略を、(1)前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子の参照分類基準とに基づいて生成し、ゲーティング戦略が生成されたことを示す指標を受信するようにプログラムされる。
【0162】
5.前記分析システムは、
前記実験の第一の関連実験情報と、第一のフォーマットのゲーティング戦略とを含む、前記実験の第二の関連実験情報を生成するようにプログラムされ、
前記ゲーティング戦略が生成されたことを示す指標は、前記実験の第二の関連実験情報を含み、
前記ハードウェアプロセッサが、前記実行可能な命令により、
前記ゲーティング戦略を表し、前記実験の第二の関連実験情報から生成された粒子分析器構成を、前記粒子分析器に送信するようにプログラムされる、項目4に記載の収集システム。
【0163】
6.前記分析システムは、
前記ゲーティング戦略を表し、第一の関連実験情報を構成する粒子分析器構成を生成するようにプログラムされ、
前記ゲーティング戦略が生成されたことを示す指標は、前記粒子分析器構成を含み、
ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
前記粒子分析器構成を前記粒子分析器に送信するようプログラムされる、項目4に記載の収集システム。
【0164】
7.試料の複数の粒子を分類する収集システムであって、
実行可能な命令を格納するように構成される非一時的なメモリと、
前記非一時的なメモリと通信するハードウェアプロセッサと
を備え、
前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能命令により、
(1)粒子分析器によって収集された実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの前記実験に関連する第一の実験情報とを分析システムに送信し、
前記分析システムから、前記実験に関連する第二の実験情報を第一のフォーマットで受信するようにプログラムされ、
分析システムは、
前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子に対する参照分類基準を受信し、
ゲーティング戦略を、(1)前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子の参照分類基準とに基づき生成し、
前記実験の第一の関連実験情報及び第一のフォーマットのゲーティング戦略からなる、前記実験の第二の関連実験情報を生成し、
前記ゲーティング戦略を表し、前記実験の第二の関連実験情報から生成された粒子分析器構成を、前記粒子分析器に送信するようにプログラムされる。
【0165】
8.ゲーティング戦略を生成するために、前記分析システムは、分析ツールによって実装されたゲーティング方法を使用して、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略を生成するようにプログラムされる、項目1-7のいずれか1つに記載の収集システム
【0166】
9.前記第二の関連実験情報は、ゲーティング法、ゲーティング法の1つ以上の入力パラメータ、ゲーティング法の1つ以上の出力パラメータ、及び/又は分析ツールを含む、項目8に記載の収集システム。
【0167】
10.粒子分析器構成は、ゲーティング法、ゲーティング法の1つ又は複数の入力パラメータ、ゲーティング法の1つ又は複数の出力パラメータ、及び/又は分析ツールを含む、項目8又は項目9に記載の収集システム
【0168】
11.第二の関連実験情報を生成するために、前記分析システムは、第一の関連実験情報、ゲーティング戦略、第二の関連実験情報、ゲーティング戦略を生成するためのゲーティング方法、ゲーティング方法の1つ以上の入力パラメータ、ゲーティング方法の1つ以上の出力パラメータ、及び/又はゲーティング方法を実装する分析ツールを含むファイルを生成するようにプログラムされる、項目1から項目10のいずれか1つに記載の収集システム。
【0169】
12.前記ゲーティング戦略は、前記パラメータのペアに対応する複数のゲートを備える、項目1から項目11のいずれか1つに記載の収集システム。
【0170】
13.前記参照分類基準は、第一の複数の粒子から選択された第一の複数の関心のある粒子を含む、項目12に記載の収集システム。
【0171】
14.ゲーティング戦略を生成するために、分析システムは、
ゲート戦略を使用して、第一の複数の関心のある粒子を第一の複数の粒子の残りの粒子から区別する尺度に基づいて、パラメータの一部又はすべてに対応する複数のゲートの数を決定し、前記試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値、前記分類基準、及び前記複数のゲートに基づいて、複数のポリゴンを生成するようプログラムされ、
前記複数のポリゴンのうちの少なくとも2つは、異なる形状のポリゴンからなり、前記複数のゲートの数と前記複数のポリゴンの数は同一である、項目13に記載の収集システム。
【0172】
15.前記測定値は、前記ゲーティング戦略を使用して、前記第一の複数の関心のある粒子を前記第一の複数の粒子の残りの粒子から区別する純度測定値及び歩留まり測定値を含む、項目14に記載の収集システム。
【0173】
16.複数のポリゴンを生成するために、分析システムは、複数の関心のある粒子の一部又は全部を囲む複数のポリゴンを生成するようにプログラムされる、項目14又は項目15に記載の収集システム。
【0174】
17.前記ハードウェアプロセッサは、実行可能命令によより、前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値を粒子分析器から受信するようにプログラムされる、項目1から項目16のいずれか1つに記載の収集システム。
【0175】
18.前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
前記粒子分析器から第二フォーマットの第一関連実験情報を受信し、
前記第二フォーマットの第一関連実験情報から前記第一フォーマットの第一関連実験情報を生成し、
第一フォーマットの第二関連実験情報から、第二フォーマットの第二関連実験情報を生成するようにプログラムされ、
粒子分析器にゲーティング戦略を表す粒子分析器構成を送信するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
前記ゲーティング戦略を表し、第二フォーマットの第二関連実験情報から生成された粒子分析器構成を粒子分析器に送信する、項目1から項目17のいずれか1つに記載の収集システム。
【0176】
19.前記第二フォーマットの第一関連実験情報は、前記粒子分析器の識別子を含み、前記第一フォーマットの第一関連実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含む、項目18に記載の収集システム。
【0177】
20.前記第二フォーマットの第二関連実験情報は、前記粒子分析器の識別子を含み、前記第一フォーマットの第二関連実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含む、項目18に記載の収集システム。
【0178】
21.前記分析システムが、ゲーティング戦略を生成する前に、第一の関連実験情報が第一のフォーマットであることを決定するようにプログラムされる、項目18から項目20のいずれか1つに記載の収集システム
【0179】
22.前記第一フォーマットの第一関連実験情報は、前記粒子分析器の識別子を含む、項目1から項目21のいずれか1つに記載の収集システム。
【0180】
23.前記第一フォーマットの第一関連実験情報は、前記収集システムの識別子を含む、項目1から項目22のいずれか1つに記載の収集システム。
【0181】
24.前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
前記ゲーティング戦略を表し、前記粒子分析器のための粒子分析器構成を生成し、
前記粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、実験に関連する試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を収集することを前記粒子分析器に行わせるようプログラムされる、項目1から項目23のいずれか1つに記載の収集システム。
【0182】
25.前記参照分類基準は、関心のある第一の複数の粒子を第一の複数の粒子の残りの粒子から区別するための、試料の第一の複数の粒子のパラメータの複数の値を特定するゲーティング情報を含む、項目1から項目24のいずれか1つに記載の収集システム。
【0183】
26.前記試料の第一の複数の粒子の参照分類基準を受信するために、前記分析システムは、以下のようにプログラムされる:前記第一の複数の粒子から関心のある第一の複数の粒子の選択を受信する、項目1から項目25のいずれか1つに記載の収集システム。
【0184】
27.前記第一の複数の関心のある粒子の選択を受け取るために、前記分析システムは、前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に対応する複数の画像を表示するようにプログラムされる、項目26に記載の収集システム。
【0185】
28.前記試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値は、前記第一の複数の粒子によって蛍光的に放出される光の測定値を含む、項目1から項目27のいずれか1つに記載の収集システム。
【0186】
29.前記第一の複数の粒子によって蛍光的に放出される光は、前記第一の複数の粒子に結合した細胞成分結合試薬によって蛍光的に放出される光を含む、項目28に記載の収集システム。
【0187】
30.ゲーティング戦略を生成するための分析システムであって、
実行可能な命令を格納するように構成される非一時的なメモリと、
前記非一時的なメモリと通信するハードウェアプロセッサと
を備え、
前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
粒子分析器と通信している収集システムから、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、第一のフォーマットの前記実験の第一の関連実験情報とを受信し、
前記実験に関連した試料の第一の複数の粒子に関する参照分類基準を受け取り、
ゲーティング戦略を、(1)実験に関連付けられた試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連付けられた試料の第一の複数の粒子の参照分類基準とに基づいて生成するようにプログラムされる。
【0188】
31.前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能命令により、
前記実験の第一の関連実験情報及び第一のフォーマットのゲーティング戦略を含む、前記実験の第二の関連実験情報を生成し、
前記実験の第二の関連実験情報を前記収集システムに送信するようにプログラムされる、項目30に記載の分析システム。
【0189】
32.前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
前記第一の関連実験情報を含み、前記ゲーティング戦略を表す粒子分析器構成を生成し、前記粒子分析器構成を前記収集システムに送信するようにプログラムされ、
前記収集システムは、粒子分析器の構成を受信するようにプログラムされる、項目30に記載の分析システム。
【0190】
33.ゲーティング戦略を生成するための分析システムであって、
実行可能な命令を格納するように構成される非一時的なのメモリと、
前記非一時的なメモリと通信するハードウェアプロセッサと
を備え、
前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
粒子分析器と通信する収集システムから、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、第一のフォーマットの前記実験の第一の関連実験情報とを受信し、
前記実験に関連した試料の第一の複数の粒子に関する参照分類基準を受け取り、
ゲーティング戦略を、(1)実験に関連付けられた試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連付けられた試料の第一の複数の粒子の参照分類基準とに基づいて生成し、
前記ゲーティング戦略が生成されたことを示す指標を前記収集システムに送信するようにプログラムされる。
【0191】
34.前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
前記実験の第一の関連実験情報及び第一のフォーマットのゲーティング戦略を含む、実験の第二の関連実験情報を生成し、
前記実験の第二の関連実験情報を収集システムに送信するようにプログラムされ、
ゲーティング戦略が生成されたことを示す指標は、第二の関連実験情報を含む、項目33に記載の分析システム。
【0192】
35.前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
前記第一の関連実験情報からなり、前記ゲーティング戦略を表す粒子分析器構成を生成し、
前記粒子分析器構成を前記収集システムに送信し、
前記ゲーティング戦略が生成されたことを示す指標は、前記粒子分析器構成を含む、項目33に記載の分析システム。
【0193】
36.ゲーティング戦略を生成するための分析システムであって、
実行可能な命令を格納するように構成される非一時的なメモリと、
前記非一時的なメモリと通信するハードウェアプロセッサと
を備え、
前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令によって、
粒子分析器と通信する収集システムから、実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、第一のフォーマットの前記実験の第一の関連実験情報を受信し、
前記実験に関連した試料の第一の複数の粒子に関する参照分類基準を受け取り、
ゲーティング戦略を、(1)前記実験に関連付けられた試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連付けられた試料の第一の複数の粒子の参照分類基準とに基づいて生成し、
前記実験の第一の関連実験情報及び第一のフォーマットのゲーティング戦略を含む、前記実験の第二の関連実験情報を生成し、
前記実験の第二の関連実験情報を収集システムに送信するようにプログラムされる。
【0194】
37.前記ゲーティング戦略を生成するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能命令により、分析ツールのゲーティング方法を使用して、(1)実験に関連付けられた試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と(2)実験に関連付けられた試料の第一の複数の粒子の参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略を生成するようにプログラムされる、項目30から項目36のいずれか1つに記載の分析システム。
【0195】
38.前記第二の関連実験情報は、ゲーティング法、ゲーティング法の1つ以上の入力パラメータ、ゲーティング法の1つ以上の出力パラメータ、及び/又は分析ツールを含む、項目37に記載の分析システム。
【0196】
39.前記粒子分析器構成は、ゲーティング法、ゲーティング法の1つ以上の入力パラメータ、ゲーティング法の1つ以上の出力パラメータ、及び/又は分析ツールを含む、項目37又は項目38に記載の分析システム。
【0197】
40.前記第二の関連実験情報を生成するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、第一の関連実験情報、ゲーティング戦略、第二の関連実験情報、ゲーティング戦略を生成するためのゲーティング方法、ゲーティング方法の1つ以上の入力パラメータ、ゲーティング方法の1つ以上の出力パラメータ、及び/又はゲーティング方法を実装する分析ツールを含むファイルを生成するようにプログラムされる、項目30から項目39のいずれか1つに記載の分析システム。
【0198】
41.前記ゲーティング戦略は、前記パラメータのペアに対応する複数のゲートを備える、項目30から項目40のいずれか1つに記載の分析システム。
【0199】
42.前記参照分類基準は、前記第一の複数の粒子から選択された第一の複数の関心のある粒子を含む、項目38に記載の分析システム。
【0200】
43.前記ゲーティング戦略を生成するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
前記ゲーティング戦略を使用して、第一の複数の関心のある粒子を第一の複数の粒子の残りの粒子から区別する尺度に基づき、パラメータのいくつか又はすべてに対応する複数のゲートの数を決定し、
前記試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値、前記分類基準、及び前記複数のゲートに基づいて、複数のポリゴンを生成するようにプログラムされ、
前記複数のポリゴンのうちの少なくとも2つは、異なる形状のポリゴンからなり、前記複数のゲートの数と前記複数のポリゴンの数は同一である、項目42に記載の分析システム。
【0201】
44.前記測定値は、前記ゲーティング戦略を使用して前記第一の複数の粒子の残りの粒子から前記第一の複数の関心のある粒子を区別する純度測定値及び収率測定値を含む、項目43に記載の分析システム。
【0202】
45.複数のポリゴンを生成するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、関心のある複数の粒子の一部又はすべてを囲む複数のポリゴンを生成するようにプログラムされる、項目43から項目44のいずれか1つに記載の分析システム。
【0203】
46.前記収集システムは、第二のフォーマットから第一のフォーマットの第一の関連実験情報を生成し、前記第一のフォーマットから前記第二のフォーマットの第二の関連実験情報を生成するようプログラムされる、項目30から項目45のいずれか1つに記載の分析システム。
【0204】
47.第二フォーマットの第一関連実験情報は、粒子分析器の識別子を含み、第一フォーマットの第一関連実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含む、項目46に記載の分析システム。
【0205】
48.前記第二フォーマットの第二関連実験情報は、前記粒子分析器の識別子を含み、前記第一フォーマットの第二関連実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含む、項目46に記載の分析システム。
【0206】
49.前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、ゲーティング戦略を生成する前に、第一の関連実験情報が第一のフォーマットであることを決定するようにプログラムされる、項目46から項目48のいずれか1つに記載の分析システム。
【0207】
50.前記第一フォーマットの第一関連実験情報は、粒子分析器の識別子を含む、項目30から項目49のいずれか1つに記載の分析システム。
【0208】
51.前記第一フォーマットの第一関連実験情報は、前記収集システムの識別子を含む、項目30から項目50のいずれか1つに記載の分析システム。
【0209】
52.前記収集システムは、前記ゲーティング戦略を表す粒子分析器のための粒子分析器構成を生成し、前記粒子分析器構成を前記粒子分析器に送信するようにプログラムされ、
前記粒子分析器は、粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、前記実験に関連する試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を収集するようにプログラムされる、項目30から項目51のいずれか1つに記載の分析システム。
【0210】
53.参照分類基準は、関心のある第一の複数の粒子を第一の複数の粒子の残りの粒子から区別するための、試料の第一の複数の粒子のパラメータの複数の値を特定するゲーティング情報を含む、項目30から項目52のいずれか1つに記載の分析システム。
【0211】
54.前記試料の第一の複数の粒子の参照分類基準を受信するために、前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
関心のある第一の複数の粒子の中から関心のある第一の複数の粒子の選択を受け取る、項目30から項目53のいずれか1つに記載の分析システム。
【0212】
55.第一の複数の関心のある粒子の選択を受け取るために、前記ハードウェアプロセッサは、前記実行可能な命令により、
前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に対応する複数の画像を表示する、項目54に記載の分析システム。
【0213】
56.前記試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値は、前記第一の複数の粒子によって蛍光的に放出される光の測定値を含む、項目30から項目55のいずれか1つに記載の分析システム。
【0214】
57.前記第一の複数の粒子によって蛍光的に発せられる光は、前記第一の複数の粒子に結合した細胞成分結合試薬によって蛍光的に発せられる光を含む、項目56に記載の分析システム。
【0215】
58.試料の複数の粒子を分類する方法であって、
ハードウェアプロセッサの制御下で、
(1)粒子分析器によって収集された実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの実験の第一の関連実験情報とを受信し、
前記実験に関連した試料の第一の複数の粒子に対する参照分類基準を受け取り、
ゲーティング戦略を、(1)前記実験に関連した試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連した試料の第一の複数の粒子の参照分類基準とに基づいて生成する。
【0216】
59.前記実験の第一の関連実験情報及び第一のフォーマットのゲーティング戦略を含む、実験の第二の関連実験情報を生成し、
粒子分析器に、ゲーティング戦略を表し、前記実験の第二の関連実験情報から生成された粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、前記実験に関連する試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を収集させる、項目58に記載の方法。
【0217】
60.前記実験の第二の関連実験情報からゲーティング戦略を表す粒子分析器構成を生成し、
粒子分析器構成を粒子分析器に送信する、項目59に記載の方法。
【0218】
61.第一の関連実験情報を含み、第一のフォーマットでゲーティング戦略を表す粒子分析器構成を生成し、
粒子分析器に、粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、前記実験に関連する試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を収集させる、項目58に記載の方法。
【0219】
62.前記粒子分析器構成を前記粒子分析器に送信する、項目59に記載の方法。
【0220】
63.試料の複数の粒子を分類する方法であって、
ハードウェアプロセッサの制御下で、
(1)粒子分析器によって収集された実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの実験の第一の関連実験情報とを受信し、
前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子に関する参照分類基準を受け取り、
ゲーティング戦略を、(1)前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子の参照分類基準とに基づいて生成し、
前記実験の第一の関連実験情報と第一のフォーマットのゲーティング戦略とを含む、実験の第二の関連実験情報を生成し、
粒子分析器に、ゲーティング戦略を表す粒子分析器構成に少なくとも部分的に基づいて、前記実験に関連する試料の第二の複数の粒子のパラメータの測定値を収集させ、前記実験の第二の関連実験情報から生成する。
【0221】
64.ゲーティング方法及び/又はゲーティング方法を実装する分析ツールを使用して、(1)前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子の参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略を生成する、項目58から項目63のいずれか1つに記載の方法。
【0222】
65.前記第二の関連実験情報は、ゲーティング法、ゲーティング法の1つ以上の入力パラメータ、ゲーティング法の1つ以上の出力パラメータ、及び/又は分析ツールを含む、項目64に記載の方法。
【0223】
66.前記粒子分析器構成は、ゲーティング法、ゲーティング法の1つ以上の入力パラメータ、ゲーティング法の1つ以上の出力パラメータ、及び/又は分析ツールからなる、項目64から項目65のいずれか1つに記載の方法。
【0224】
67.前記第二の関連実験情報を生成することは、第一の関連実験情報、ゲーティング戦略、第二の関連実験情報、ゲーティング戦略を生成するためのゲーティング方法、ゲーティング方法の1つ又は複数の入力パラメータ、ゲーティング方法の1つ又は複数の出力パラメータ、及び/又はゲーティング方法を実施する分析ツールを含むファイルを生成することを含む、項目58から項目66のいずれか1つに記載の方法。
【0225】
68.ゲーティング戦略は、パラメータのペアに対応する複数のゲートを備える、項目58から項目67のいずれか1つに記載の方法。
【0226】
69.参照分類基準は、第一の複数の粒子から選択された関心のある第一の複数の粒子を含む、項目68に記載の方法。
【0227】
70.前記ゲーティング戦略を生成することは、
前記ゲーティング戦略を使用して第一の複数の粒子を第一の複数の粒子の残りの粒子から区別する尺度に基づいて、パラメータの一部又は全部に対応する複数のゲートの数を決定し、
前記試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値、前記分類基準、及び前記複数のゲートに基づいて複数のポリゴンを生成することを含み、s
前記複数のポリゴンのうちの少なくとも2つは、異なる形状のポリゴンを含み、前記複数のゲートの数と前記複数のポリゴンの数とが同一である、項目69に記載の方法。
【0228】
71.前記測定値は、ゲーティング戦略を使用して第一の複数の関心のある粒子を第一の複数の粒子の残りの粒子から区別する純度測定値及び歩留まり測定値を含む、項目70に記載の方法。
【0229】
72.前記複数のポリゴンを生成することは、複数の関心のある粒子の一部又はすべてを囲む複数のポリゴンを生成することを含む、項目70から項目71のいずれか1つに記載の方法。
【0230】
73.(1)実験に関連付けられた試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)第一のフォーマットの実験の第一の関連付けられた実験情報とを分析システムに送信し、
前記分析システムによって、前記実験に関連する試料の第一の複数の粒子の参照分類基準を受信し、
前記分析システムを使用して、(1)実験に関連する試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値と、(2)実験に関連する試料の第一の複数の粒子の参照分類基準とに基づいて、ゲーティング戦略を生成し、
前記分析システムを使用して、前記実験の第一の関連実験情報と第一のフォーマットのゲーティング戦略とを含む実験の第二の関連実験情報を生成する、項目58から項目72のいずれか1つに記載の方法。
【0231】
74.第二のフォーマットで第一の関連実験情報を受信し、
前記第二のフォーマットの第一の関連実験情報から前記第一のフォーマットの第一の関連実験情報を生成し、
第一のフォーマットの第二の関連実験情報から、第二のフォーマットの第二の関連実験情報を生成する、項目58~73のいずれか1つに記載の方法。
【0232】
75.前記第二フォーマットの第一関連実験情報は、粒子分析器の識別子を含み、前記第一フォーマットの第一関連実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含む、項目74に記載の方法。
【0233】
76.前記第二フォーマットの第二関連実験情報は、粒子分析器の識別子を含み、前記第一フォーマットの第二関連実験情報は、別の粒子分析器の識別子を含む、項目74の方法。
【0234】
77.前記第一の関連実験情報は、第一のフォーマットであることを決定する、項目74から項目76のいずれか1つに記載の方法。
【0235】
78.前記分析システムによって、第一の関連実験情報が第一のフォーマットであることを決定する、項目77に記載の方法。
【0236】
79.前記第一のフォーマットの第一の関連実験情報は、粒子分析器の識別子を含む、項目58から項目78のいずれか1つに記載の方法。
【0237】
80.前記第一フォーマットの第一関連実験情報は、収集システムの識別子を含む、項目58から項目79のいずれか1つに記載の方法。
【0238】
81.前記参照分類基準は、関心のある第一の複数の粒子を第一の複数の粒子の残りの粒子から区別するための、前記試料の第一の複数の粒子のパラメータの複数の値を識別するゲーティング情報を含む、項目58から項目80のいずれか1つに記載の方法。
【0239】
82.前記試料の第一の複数の粒子に対する参照分類基準を受信することは、第一の複数の粒子の中から関心のある第一の複数の粒子の選択を受信することを含む、項目58から項目81のいずれか1つに記載の方法。
【0240】
83.関心のある第一の複数の粒子の選択を受信することは、前記実験に関連する前記試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値に対応する複数の画像を表示することを含む、項目82に記載の方法。
【0241】
84.前記試料の第一の複数の粒子のパラメータの測定値は、第一の複数の粒子によって蛍光的に放出される光の測定値を含む、項目58から項目83のいずれか1つに記載の方法。
【0242】
85.前記第一の複数の粒子によって蛍光的に発せられる光は、第一の複数の粒子に結合した細胞成分結合試薬によって蛍光的に発せられる光を含む、項目84に記載の方法。
【0243】
一般的に、本明細書、特に添付の請求項(例えば、添付の請求項の本体)で使用される用語は、一般的に「オープン」な用語として意図されていることが、当業者には理解されるであろう(例えば、「including」という用語は、「~を含むが、これに限定されない」と解釈されるべきであり、「having」という用語は、「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、「include」という用語は、「~を含むが、これに限定されない」と解釈されるべきである、などである。導入された請求項の記載の特定の数が意図されている場合、そのような意図は請求項に明示的に記載され、そのような記載がない場合にはそのような意図は存在しないことが、当業者にはさらに理解されるであろう。例えば、理解を助けるために、以下の添付の請求項には、請求項の記載を導入するために、「少なくとも1つ」及び「1つ以上」という導入フレーズの使用が含まれる。しかし、このようなフレーズの使用は、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の記述の導入が、そのような導入された請求項を含む特定の請求項を、そのような記述を1つだけ含む実施形態に限定することを意味するように解釈されるべきではない。同じ請求項が、導入フレーズ「1つ以上」又は「少なくとも1つ」及び「a」又は「an」などの不定冠詞(「a」や「an」は、「少なくとも1つ」や「1つ以上」を意味すると解釈されるべきである)を含む場合であっても、クレームの記述の導入に使用される定冠詞の使用についても同様である。さらに、導入された請求項の記載の特定の数が明示的に記載されている場合でも、当業者であれば、そのような記載は少なくとも記載された数を意味するように解釈すべきであることを認識するであろう(例えば、他の修飾語を伴わない「2回の再現」という記載は、少なくとも2回の再現、又は2回以上の再現を意味する)。さらに、「A、B、Cなどのうちの少なくとも1つ」と類推される慣例が使用されている場合、一般に、そのような構造は、当業者が慣例を理解する意味で意図される(例えば、「A、B、Cのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、A及びBの組、A及びCの組、B及びCの組、及び/又はA、B、及びCの組などを有するシステムを含むが、これらに限定されない)。A、B、又はCなどのうちの少なくとも1つ」に類する慣例が使用されている場合、一般に、そのような構造は、当業者が慣例を理解する意味で意図されている(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、A及びBの組、A及びCの組、B及びCの組、及び/又はA、B、及びCの組などを有するシステムを含むが、これらに限定されない)。当業者であればさらに理解するであろうが、明細書、特許請求の範囲、図面のいずれにおいても、2つ以上の代替的な用語を提示する実質的にすべての分離した単語及び/又はフレーズは、いずれかの用語、いずれかの用語、又は両方の用語を含む可能性を意図していると理解すべきである。例えば、「A又はB」という語句は、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むと理解される。
【0244】
さらに、本開示の特徴又は側面がマーカッシュ群の観点から説明される場合、当業者は、本開示がそれによってマーカッシュ群のメンバーの任意の個々のメンバー又はサブグループの観点からも説明されることを認識するであろう。
【0245】
当業者に理解されるように、書面による説明を提供する点など、あらゆる目的のために、本明細書に開示されているすべての範囲は、あらゆる可能なサブ範囲及びそのサブ範囲の組み合わせをも包含する。記載されている任意の範囲は、同じ範囲を少なくとも等しい半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分解することを十分に説明し、可能にするものとして容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書に記載されている各範囲は、下位3分の1、中間3分の1、上位3分の1などに容易に分解することができる。また、当業者であれば理解できると思われるが、「~まで」、「少なくとも」、「~より大きい」、「~より小さい」などの言葉は、記載されている数を含み、その後、上述のようにサブレンジに分解することができる範囲を指す。最後に、当業者であれば理解するであろうが、範囲には個々のメンバーが含まれる。したがって、例えば、1~3個の物品を有するグループとは、1、2、又は3個の物品を有するグループを指す。同様に、1~5個の物品を有するグループは、1、2、3、4、又は5個の物品を有するグループを意味するなどである。
【0246】
本明細書に開示された方法は、記載された方法を達成するための1つ以上のステップ又はアクションを含む。方法のステップ及び/又はアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに交換することができる。言い換えれば、ステップ又はアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップ及び/又はアクションの順序及び/又は使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく変更されてもよい。
【0247】
本明細書では様々な側面及び実施形態を開示してきたが、他の側面及び実施形態も当業者には明らかであろう。本明細書に開示された様々な側面及び実施形態は、説明のためのものであり、限定することを意図したものではなく、真の範囲及び精神は以下の特許請求の範囲によって示される。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】