(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-15
(54)【発明の名称】ライトボックスおよびそれを含むライトボックス群
(51)【国際特許分類】
G09F 13/04 20060101AFI20220408BHJP
E04C 2/54 20060101ALI20220408BHJP
【FI】
G09F13/04 Z
E04C2/54 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021541720
(86)(22)【出願日】2020-02-28
(85)【翻訳文提出日】2021-09-06
(86)【国際出願番号】 EP2020055278
(87)【国際公開番号】W WO2020174083
(87)【国際公開日】2020-09-03
(31)【優先権主張番号】102019105068.5
(32)【優先日】2019-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521318206
【氏名又は名称】エスエルエル サービス ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ロブル、トーマス
【テーマコード(参考)】
2E162
5C096
【Fターム(参考)】
2E162BA10
2E162BB01
2E162CD04
5C096AA24
5C096AA27
5C096BA01
5C096BB26
5C096BB41
5C096CB07
5C096CC06
5C096DB03
5C096FA02
5C096FA09
(57)【要約】
本発明は、表側(11)を有する表部(10)と、裏側(21)を有する裏部(20)とを有するライトボックス(1)に関する。表部(10)は、表側(11)を形成し、周縁(13)を有する、印刷可能であり、半透明であり、ロール可能なロール可能な表プラスチック板(12)を有する。さらに、表部(10)は、周囲の第1接続ストリップ(14)を有する。周囲の第1接続ストリップ(14)は、表プラスチック板(12)に固定され、且つ、表プラスチック板(12)の周縁(13)全体に少なくとも略沿って延在する。裏部(20)は、裏側(21)を形成し、周縁(23)を有する、ロール可能な裏プラスチック板(22)を有する。さらに、裏部(20)は、周囲の第2接続ストリップ(24)を有し、これが裏プラスチック板(12)に固定され、裏プラスチック板(22)の周縁(23)全体に少なくとも略沿って延在する。少なくとも1つの電気的発光ユニット(30)が、裏側(21)と反対の、裏プラスチック板(22)の内側(25)に配置される。表部(10)が、第1接続ストリップ(14)および第2接続ストリップ(24)により裏部(20)の前に固定可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表側を有する表部と、裏側を有する裏部とを備えるライトボックスであって、
前記表部は、前記表側を形成し、且つ、周縁を有する、印刷可能であり、半透明であり、ロール可能な表プラスチック板を有し、
前記表部は、周囲の第1接続ストリップを有し、前記周囲の第1接続ストリップは、前記表プラスチック板に固定され、且つ、前記表プラスチック板の前記周縁全体に少なくとも略沿って延在し、
前記裏部は、前記裏側を形成し、且つ、周縁を有する、ロール可能な裏プラスチック板を有し、
前記裏部は、周囲の第2接続ストリップを有し、前記周囲の第2接続ストリップは、前記裏プラスチック板に固定され、且つ、前記裏プラスチック板の前記周縁全体に少なくとも略沿って延在し、
少なくとも1つの電気的発光ユニットが、前記裏側と反対の、前記裏プラスチック板の内側に配置され、
前記表部は、前記第1接続ストリップおよび前記第2接続ストリップにより前記裏部の前に固定可能である、ライトボックス。
【請求項2】
前記表部は、前記表プラスチック板をロールすることで、可逆的にロールに形成可能である、請求項1に記載のライトボックス。
【請求項3】
前記裏部は、前記裏プラスチック板をロールすることで、可逆的にロールに形成可能である、請求項1または2に記載のライトボックス。
【請求項4】
前記第1接続ストリップおよび前記第2接続ストリップは、可撓性であるか弾性変形可能である、請求項1から3のいずれか一項に記載のライトボックス。
【請求項5】
前記裏部の前に前記表部を固定することは、前記第1接続ストリップおよび前記第2接続ストリップ間の直接接触を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のライトボックス。
【請求項6】
前記裏部の前に前記表部を固定することは、前記第1接続ストリップおよび前記第2接続ストリップ間のスペーサを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のライトボックス。
【請求項7】
前記第1接続ストリップおよび前記第2接続ストリップにより、前記裏部の前に前記表部を固定することは、損傷なく解除可能な接続である、請求項1から6のいずれか一項に記載のライトボックス。
【請求項8】
前記第1接続ストリップおよび前記第2接続ストリップ間の、損傷なく解除可能である前記接続は、磁気に基づく、請求項7に記載のライトボックス。
【請求項9】
前記表プラスチック板は、箱状体を形成するように、折り線を使用して折り曲げ可能であり、前記箱状体は、前記表側に隣接して、前記第1接続ストリップが固定される側部を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のライトボックス。
【請求項10】
前記裏プラスチック板は、箱状体を形成するように、折り線を使用して折り曲げ可能であり、前記箱状体は、前記裏側に隣接して、前記第2接続ストリップが固定される側部を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載のライトボックス。
【請求項11】
前記第1接続ストリップは、前記表側と反対の、前記表プラスチック板の内側に固定される、請求項1から10のいずれか一項に記載のライトボックス。
【請求項12】
前記裏プラスチック板は、不透明および/または遮光性である、請求項1から11のいずれか一項に記載のライトボックス。
【請求項13】
前記少なくとも1つの電気的発光ユニットは、前記裏側にわたって分散されたLEDを有する、請求項1から12のいずれか一項に記載のライトボックス。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載のライトボックスを少なくとも2つ備えるライトボックス群であって、前記ライトボックスは、前記少なくとも2つのライトボックスの前記表側が、隣同士に配置されるように、隣接して隣り合い、前記ライトボックスは、損傷なく解除可能な接続により互いに固定される、ライトボックス群。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に特許請求されたライトボックスと、そのようなライトボックスを少なくとも2つ含む請求項14に特許請求されたライトボックス群とに関する。
【背景技術】
【0002】
ライトボックスは、情報担体上の情報をハイライトするように、暗闇でも見やすくするように、または単純に例えばポスターよりも高品質の印象を与えるために、情報担体を後ろから照らすために使用される。近年これらは、従来のとおり、一方では単純な提示の選択肢としてのポスターと、他方ではフラットスクリーンとの間の中間段階を形成する。
【0003】
例えば、DE 20 2006 006 889 U1に、半透明印刷フィルムまたは写真スライド提示のためのライトボックスが開示されている。内部を有するライトボックスハウジングが、アルミプロファイルストリップと、後壁とから形成される。光源が内部に配置される。フィルムまたはスライド固定用、または透光性カバーペイン用の面ファスナストリップが、アルミプロファイルストリップの領域において、ライトボックスハウジングの表側に配置される。
【0004】
この実施形態は、比較的複雑な構造を有するので、製造するのが比較的高価となる。情報および広告スペースとしての使用の場合、重量も無視できない。ライトボックスは急遽運搬および設置する必要があることが多いためである。
【0005】
したがって、目的は、従来技術の欠点を解消し、安価で、設置および搬送が容易な情報および広告スペース用のライトボックスを作成することである。
【発明の概要】
【0006】
本発明の主な特徴は請求項1および請求項14に特定されている。改良点は請求項2から13の主題である。
【0007】
本発明は、表側を有する表部と、裏側を有する裏部とを有するライトボックスに関する。表部は、表側を形成し、且つ、周縁を有する、印刷可能であり、半透明であり、ロール可能な表プラスチック板を有する。さらに、表部は、周囲の第1接続ストリップを有する。周囲の第1接続ストリップは、表プラスチック板に固定され、且つ、表プラスチック板の周縁全体に少なくとも略(または完全に)沿って延在する。一方裏部は、裏側を形成し、且つ、周縁を有する、ロール可能な裏プラスチック板を有する。さらに、裏部は、周囲の第2接続ストリップを有する。周囲の第2接続ストリップは、裏プラスチック板に固定され、且つ、裏プラスチック板の周縁全体に少なくとも略(または完全に)沿って延在する。少なくとも1つの電気的発光ユニットが、裏側と反対の、裏プラスチック板の内側に配置される。この場合、表部は、第1接続ストリップおよび第2接続ストリップにより裏部の前に固定可能である。
【0008】
それらのロール可能な特性により、表部と裏部は、ロールされることにより、容易に収納できる。したがって、ライトボックスは容易に搬送可能で、展示会または見本市などのプレゼンテーション領域の短期間装飾にも適する。表プラスチック板には、例えば、模様、ロゴ、および/または文字列が印刷されるものとする。裏部は、異なる印刷が施された表部と組合せ可能である。
【0009】
本発明のより詳細な改良によると、表部は、表プラスチック板をロールすることで、可逆的にロールに形成可能である。これにより、表部がコンパクトに梱包および容易に搬送可能となる。
【0010】
さらなるより詳細な改良によると、裏部は裏プラスチック板をロールすることで、可逆的にロールに形成可能である。これにより、裏部がコンパクトに梱包および容易に搬送可能となる。
【0011】
変形例において、表部および裏部は、表および裏プラスチック板を共にロールすることで、互いの上に敷設されて可逆的にロールに形成可能である。これにより、ライトボックスは、特に省スペースに搬送可能となる。
【0012】
好ましくは、ライトボックスは、(1または複数の)ロールを収納するための包装筒を有する。これにより、搬送による、特にプラスチック板に対する衝撃損傷が回避される。
【0013】
一実施形態において、第1接続ストリップおよび第2接続ストリップにより、裏部の前に表部を固定することは、損傷なく解除可能な接続である。この結果、ライトボックスは繰り返し設置および取り外し可能となる。
【0014】
特定の実施形態によると、第1接続ストリップおよび第2接続ストリップは、特に表部および/または裏部が第1接続ストリップおよび/または第2接続ストリップの長手方向に、ロール可能となるように、可撓性であるか弾性変形可能である。任意で、ロール方向を横切って延在する接続ストリップは、(より)剛性となるように設計可能である。これにより、ライトボックスの高度な剛性が実現可能となる。
【0015】
一改良バージョンにおいて、裏部の前に表部を固定することは、第1接続ストリップおよび第2接続ストリップ間の直接接触を含む。この結果、損傷なく解除可能な第1接続ストリップ間および第2接続ストリップ間の接続は、例えば、接着、特にファンデルワールス力に基づくことが可能となる。例えば、接着は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、シリコーン、またはポリ(オルガノ)シロキサンにより第1接続ストリップおよび/または第2接続ストリップを形成することで実現できる。代替によると、損傷なく解除可能な第1接続ストリップおよび第2接続ストリップ間の接続は、これらを面ファスナの形式で設計することで実現可能である。
【0016】
別のバージョンによると、裏部の前に表部を固定することは、例えば、表プラスチック板、裏プラスチック板、またはプロファイルバーである、第1接続ストリップおよび第2接続ストリップ間のスペーサを含む。これによると、接続ストリップを隠すか、外側に配置可能となる。外側の配置によると、例えば額縁が形成できる。スペーサとしてのプロファイルバーを用いて、構造的補強が提供可能となる。しかし、ライトボックス設置用に剛性構造要素が一切ない変形例によると、特に高度な搬送し易さが実現される。
【0017】
さらに、損傷なく解除可能な第1接続ストリップおよび第2接続ストリップ間の接続が、磁気に基づくことができる選択肢もある。これは、使用が特に便利である。磁石は何よりも、特に表部の裏部に対するセンタリングを促すのに適するためである。
【0018】
原則的に、第1接続ストリップは、前後に並んだ第1ストリップセグメントにより構成可能である。これにより、組み立てが容易になり、磁気効果を及ぼし合うもの同士の正確な位置決めを可能にする。さらに、例えば、ケーブル通路用の、画定された間隙をストリップセグメント間に設けることができる。
【0019】
同様に、第2接続ストリップも、前後に並んだ第2ストリップセグメントにより構成可能である。
【0020】
磁気に基づき、損傷なく解除可能な接続を形成するために、第1接続ストリップおよび/または第2接続ストリップは少なくとも部分的に磁化されるものとする。第1接続ストリップおよび第2接続ストリップの群の、他方のストリップを、任意で少なくとも部分的に磁化可能とできる(しかし磁化はされない)。
【0021】
特定の実施形態において、第1接続ストリップおよび/または第2接続ストリップは磁気ストリップで、第1接続ストリップおよび第2接続ストリップの群の他方は、磁気ストリップであるか、磁化可能ストリップである。
【0022】
第1接続ストリップおよび/または第2接続ストリップは好ましくは、それぞれ第1および第2プラスチック板に接着結合されるか、溶着される。これは、それらが永続的に安定して固定されることを意味する。
【0023】
損傷なく解除可能な第1接続ストリップおよび第2接続ストリップ間の接続が外周に略わたって形成される場合、ライトボックスの高寸法安定性が実現される。これは、発光ユニットからの光が発せられ得る間隙および間隔を回避することにもなる。
【0024】
ライトボックスは好ましくは直方体である。このために、表側および裏側は、好ましくは同じ大きさで、好ましくは矩形で、好ましくは使用時に平坦である。
【0025】
特定の実施形態では、表プラスチック板は、箱状体を形成するように、折り線を使用して折り曲げ可能である。箱状体は、表側に隣接して、第1接続ストリップが固定される側部を有する。このようにして、視覚的に目を引く側面が提供でき、さらに高寸法安定性を有するより深いライトボックスが得られる。これは、例えば、表プラスチック板が4つの側縁を有する矩形で、いずれの場合も4つの側縁に隣接して、側部を形成するための折り線が延在し、4つの側部は表部を裏部の前に固定するために、折り線に沿って表側から離れるように垂直に立設した姿勢にできるようにすることで、実現可能である。この場合、表プラスチック板の側部が、それぞれの折り線に直交する均一の幅を有することが好ましい。第1接続ストリップの幅は、表プラスチック板の側部の幅に少なくとも略一致することができる。特に、それは若干より小さくてよい。これは、側部の安定に帰結し、折り線に沿った鋭い屈折が支持される。これは、表側のうねりも回避する。折り線をエンボス加工または材料弱化で設計することが実用的である。これにより正確に折り曲げることが容易となる。角は切り欠かれるか、折りたたみ可能なフラップを形成するものとする。
【0026】
任意で、裏プラスチック板は、箱状体を形成するように、折り線を使用して折り曲げ可能である。箱状体は、裏側に隣接して、第2接続ストリップが固定される側部を有する。これは、側部を立てると即、裏部が寸法的に安定することを意味する。
例えば、裏プラスチック板は4つの側縁を有する矩形にでき、いずれの場合も4つの側縁に隣接して、側部を形成するための折り線が延在し、4つの側部は表部を裏部の前に固定するために、折り線に沿って裏側から離れるように垂直に立設した姿勢にできるようにする。裏プラスチック板の側部は、それぞれの折り線に直交する均一の幅を有することが好ましい。これにより、均一の高さを有する箱状体に折り曲げることが可能になる。折り線をエンボス加工または材料弱化で設計することが実用的である。これにより正確に折り曲げることが容易となる。第2接続ストリップの幅は、好適には、裏プラスチック板の側部の幅に少なくとも略一致するものとする。特に、それは若干より小さくてよい。これは、側部の安定に帰結し、折り線に沿った鋭い屈折が第2接続ストリップによって支持される。
【0027】
表プラスチック板も任意の折り線を有する場合、表プラスチック板の側部の幅が、裏プラスチック板の側部の幅に少なくとも略一致する改良が好ましい。側部を折り曲げた後、結果として、少なくとも略同一の形状を有し、一方が他方の内部に配置可能な2つの箱状体が得られる。これら箱状体が組み合わされた後、発光ユニットが内部に配置された閉鎖箱状体が作成される。ただし、まず2つの箱状体を時系列に折り曲げるという必要はない。各側部を接続ストリップにより互いに固定し、側部を1つずつ徐々に所定の姿勢にすることも同じく可能である。この場合、2つの箱状体は、事前に個別に存在することなく、最終結果としてのみ、一方が他方の内側に存在する。
【0028】
具体的な実施形態において、表プラスチック板の側部は、裏プラスチック板の側部の外側での使用の状態で配置される。これにより、同様に迷光が発し得ることのない、表側の外周に、視覚的に目を引く縁が提供される。
【0029】
さらに、任意で、第1接続ストリップを、表側の反対の表プラスチック板の内側に固定することも可能である。結果として、裏部の前に表部を固定した際の視認不能領域にそれが存在する。したがって、第2接続ストリップにより近くにも配置され、したがってより強い接続を形成可能である。
【0030】
ライトボックスの1つのバージョンでは、裏プラスチック板は、不透明および/または遮光性である。これは、目障りな背景光が漏洩可能となることなく、ライトボックスの内部構造を視認可能とすることなく、光の裏側入射とシェーディング発生により表側が不均一な照明になることなく、ライトボックスが特に自由に設置することもできることを意味する。
【0031】
ライトボックスの好ましい特徴は、発光ユニットが裏側にわたって分散されたLEDを有することである。これにより省電力となり、さらに、ライトボックスが平坦な構造でも、表側の均一な照明が実現される。さらに、LED(発光ダイオード)は一般的に極めて小さいため、裏部をロールしても、それらはほとんど干渉しない。好ましい変形例によると、発光ユニットはLEDストリップにより形成される。これらは、個別部品としてロール可能であり、その結果、裏プラスチック板への固定後でも、裏プラスチック板のロール時に大きな障害とならない。一方で、あるいはLEDレールも、それらが裏プラスチック板に、そのロール方向を横切るように固定されると使用できる。
【0032】
ライトボックスは任意で、例えばアイレットまたは凹部などのフック掛け、あるいは吊索のような吊下装置を有することができる。吊下装置は好ましくは裏部、ここでは好ましくは裏プラスチック板の裏側に配置される。ライトボックスは、吊下装置により吊下可能で、例えば壁に掛けることができる。代替で、またはさらに、ライトボックスはスタンドを有することが可能である。そのようなスタンドは、例えば、表および/または裏プラスチック板に配置されるか、または取り付けられることができる。スタンドにより、ライトボックスが、例えばテーブル上のような空間に自由に設置可能である。
【0033】
本発明はさらに、上述および下記のライトボックスを少なくとも2つ有するライトボックス群に関する。ライトボックスは、2つのライトボックスの表側が隣同士に配置されるように、隣接する方式で隣り合う。ライトボックス同士は、損傷なく解除可能な接続により、好ましくはそれらの第1接続ストリップおよび/または第2接続ストリップにより互いに固定される。これにより、搬送用に容易に個別部品に分解可能な、大きなプレゼンテーション領域を提供可能となる。複数のライトボックスの表部と裏部とが、共にロールされて、搬送用の共ロールを形成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
本発明のさらなる特徴、詳細、および効果は、請求項の文言および図面を参照した例示的実施形態の以下の説明から自明となる。
【0035】
【
図1】表部が裏部から持ち上がっているように示されている、ライトボックスの概略的斜視図を示す。
【
図2】表部および裏部が隣同士に示されている、ライトボックスの概略図を示す。
【
図4】ロールを形成するようにロールされた、ライトボックスの裏部の概略的斜視図を示す。
【
図5】その表部およびその裏部がロールを形成するように共にロールされた、ライトボックスの概略的斜視図を示す。
【
図6】2つのライトボックスを有するライトボックス群の概略的斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図1は、概略的斜視図でライトボックス1を示す。ライトボックスは、矩形の表側11を有する表部10と、矩形の裏側21を有する裏部20とを有する。
【0037】
表部10は、裏部20から持ち上がっているように示されている。表部10の主要素は、表側11を形成し、周縁13を有する、印刷可能であり、半透明であり、ロール可能な表プラスチック板12である。表プラスチック板12には、例えば、模様、ロゴ、および/または文字列が印刷可能である。さらに、表プラスチック板12を、折り線16を使用して折り曲げることで、側部18を有する箱状体17が形成される。この斜視では、第1接続ストリップ(
図2および3の参照符号14参照)が側部18に固定されていることは見えない。表側11は、折り線16に沿って、側部18に隣接する。表部10を裏部20の前に固定するために、側部は折り線16に沿って、表側11から離れるように垂直に立設した姿勢にされる。
【0038】
表プラスチック板12の4つの側部18は、特に
図2において見られるように、それぞれの対応する折り線16に直交する均一の幅B1を有する。4つの側部18の間の角はそれぞれ切り欠かれている。
図2はさらに、表部10の周囲の第1接続ストリップ14が、表側11と反対の、表プラスチック板12の内側15に固定され、表プラスチック板12の周縁13全体に少なくとも略沿って延在することが示されている。第1接続ストリップ14は、可撓性であるか弾性変形可能であり、4つの第1ストリップセグメント14a、14b、14c、14dから構成される。第1ストリップセグメント14a、14b、14c、14dは、前後に並び、それぞれ4つの側部18のうちの1つに固定されている。第1接続ストリップ14は、磁気ストリップである。第1接続ストリップ14の幅B2は、側部18の幅B1よりも若干小さく、その結果、幅B1、B2は略一致する。
【0039】
図1および
図2による裏部20は、裏側21を形成するロール可能な裏プラスチック板22を有する。裏プラスチック板22は不透明および/または遮光性で、周縁23を有する。さらに、裏部20は、周囲の第2接続ストリップ24を有する。周囲の第2接続ストリップ24は、裏プラスチック板22に、特に
図1による裏側21に固定され、また、これからはずれて、
図2において裏側21と反対の、裏プラスチック板22の内側25に固定される。第2接続ストリップ24は、裏プラスチック板22の周縁23全体に少なくとも略沿って延在する。
【0040】
図1によると、裏プラスチック板22は、箱状体27を形成するように、折り線26を使用して折り曲げられる。箱状体27は、裏側21に隣接して、第2接続ストリップ24が固定される側部28を有する。
図2によると、側部28は、裏側21と同一面内にある。4つの側部28の間の角はそれぞれ切り欠かれる。具体的には、裏プラスチック板22は4つの側縁を有する矩形である。いずれの場合も4つの側縁に隣接して、側部28を形成するための折り線26が延在し、4つの側部28は、表部10を裏部20の前に固定するために、折り線26に沿って裏側21から離れるように垂直に立設した姿勢にできるようにする。裏プラスチック板22の側部28は、それぞれの対応する折り線26に直交する均一の幅B3を有することが好ましい。第2接続ストリップ24の幅B4は、側部28の幅B3よりも若干小さく、その結果、側部28のこの幅B3に少なくとも略一致する。同時に、表プラスチック板12の側部18の幅B1は、裏プラスチック板22の側部28の幅B3に少なくとも略一致する。
【0041】
第2接続ストリップ24は、可撓性であるか弾性変形可能であり、4つの第2ストリップセグメント24a、24b、24c、24dから構成される。第2ストリップセグメント24a、24b、24c、24dは、前後に並び、それぞれ裏部20の側部28のうちの1つに固定されている。第2接続ストリップ24も、磁気ストリップである。
【0042】
さらに、裏側21にわたって分散されたLEDから成る電気的発光ユニット30が、裏プラスチック板22の内側25に固定される。発光ユニット30は、特に互いに平行に延在するLEDストリップである。
【0043】
図2による表部10および裏部20がいかに組み立て可能であるかは、
図3による概略断面から理解可能である。ここで、表部10は、第1接続ストリップ14および第2接続ストリップ24により裏部20の前に固定される。この組み立てにおいて、表プラスチック板12の側部18は、裏プラスチック板22の側部28の外側にある。
【0044】
図1に示す第2接続ストリップ24の配置では、裏部20の前に表部10を固定することが、第1接続ストリップ14および第2接続ストリップ24間の直接接触を含むことが理論上可能となる。一方、
図2および
図3による変形例によると、裏部20の前に表部10を固定することは、第1接続ストリップ14および第2接続ストリップ24間のスペーサを含む。スペーサは、裏プラスチック板22、特にその側部28である。
【0045】
ここではいずれも磁気ストリップである第1接続ストリップ14および第2接続ストリップ24により裏部20の前に表部10を固定することは、損傷なく解除可能で、磁気に基づく接続Vを可能とする。
図1に記載の配置の場合、接着または面ファスナ接続を、損傷なく解除可能な第1接続ストリップ14および第2接続ストリップ24間の接続Vに使用可能である。
【0046】
側部18、28にほとんど完全に沿った接続ストリップ14、24の延在は、損傷なく解除可能で、外周に少なくとも略わたって延在する、第1接続ストリップ14および第2接続ストリップ24間の接続Vに帰結する。
【0047】
図4は、ロールR2を形成するためにロールされた、ライトボックスの裏部20の概略斜視図を示す。技術的特徴に関して、この裏部20は
図2の改良点に対応する。その理由から、繰り返しを回避するため、
図2に関する説明の流れが参照される。図示のように、発光ユニット30のLEDストリップは、ロール方向を横切って延在する。
【0048】
一方で、
図5は、設置されていないライトボックス1の概略斜視図を示す。その代わりに、その表部10とその裏部20は、ロールR3を形成するために、互いの上に敷設されて、共にロールされる。
【0049】
図6は、2つのライトボックス1を有するライトボックス群50の概略的斜視図を示す。2つのライトボックス1は、2つのライトボックス1の表側11が、隣同士に配置されるように、隣接して隣り合う。ライトボックス1は、いずれも磁気ストリップである、それらの第1接続ストリップ14および第2接続ストリップ24により、ライトボックス1は、損傷なく解除可能な接続V2を介して互いに固定される。
【0050】
本発明は上述の実施形態の1つに限定されず、様々な方法で変形可能である。
【0051】
請求項、明細書、および図面から生じる、構造的詳細、空間的配置、および方法の段階を含むすべての特徴および効果は、個別におよび様々な組合せの両方において、本発明にとって必須であり得る。
【0052】
[参照符号のリスト]
1 ライトボックス
10 表部
11 表側
12 表プラスチック板
13 周縁
14 第1接続ストリップ
14a 第1ストリップセグメント
14b 第1ストリップセグメント
14c 第1ストリップセグメント
14d 第1ストリップセグメント
15 内側
16 折り線
17 箱状体
18 側部
20 裏部
21 裏側
22 裏プラスチック板
23 周縁
24 第2接続ストリップ
24a 第2ストリップセグメント
24b 第2ストリップセグメント
24c 第2ストリップセグメント
24d 第2ストリップセグメント
25 内側
26 折り線
27 箱状体
28 側部
30 電気的発光ユニット
50 ライトボックス群
B1 表プラスチック板の側部の幅
B2 第1接続ストリップの幅
B3 裏プラスチック板の側部の幅
B4 第2接続ストリップの幅
R2 ロール
R3 ロール
V 損傷なく解除可能な接続
V2 損傷なく解除可能な接続
【国際調査報告】