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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-15
(54)【発明の名称】薄型バイザ
(51)【国際特許分類】
   B60J 3/02 20060101AFI20220408BHJP
【FI】
B60J3/02 A
B60J3/02 B
B60J3/02 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021550150
(86)(22)【出願日】2020-02-24
(85)【翻訳文提出日】2021-10-18
(86)【国際出願番号】 US2020019404
(87)【国際公開番号】W WO2020176372
(87)【国際公開日】2020-09-03
(31)【優先権主張番号】16/288,612
(32)【優先日】2019-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518271710
【氏名又は名称】アーヴィン オートモーティブ プロダクツ、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハフ、デイヴィッド
(57)【要約】
車両用の薄型バイザが、ピボットロッドと、バイザ本体を形成するように係合可能な第1および第2のシェルとを備える。バイザはまた、バイザ本体に固定されたバニティを備える。バイザは、バイザ本体内に位置決めされ、ピボットロッドと係合するキャリアを備える。バイザはまた、ピボットロッドの端部に配置された第1の電気接点と、キャリアの表面に配置された第2の電気接点とを備える。バイザは、キャリアの表面に配置された第3の電気接点をさらに備える。薄型バイザは、一般に、約17から18ミリメートルの幅を有し、人間工学的に設計された滑らかで小さなプロファイルのバイザを車両内に配置することを可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用のバイザであって、前記バイザは、
ピボットロッドと、
バイザ本体を形成するように係合可能な第1および第2のシェルと、
前記バイザ本体に固定されたバニティと、
前記バイザ本体内に位置決めされ、前記ピボットロッドと係合するキャリアと、
前記ピボットロッドの端部に配置された第1の電気接点と、
前記キャリア上に配置された第2の電気接点と、
前記キャリア上に配置された第3の電気接点と
を備える、車両用のバイザ。
【請求項2】
前記第2の電気接点が、前記キャリアの第1の端部またはその近くに配置される、請求項1に記載のバイザ。
【請求項3】
前記第3の電気接点が、前記キャリアの第2の端部またはその近くに配置される、請求項1に記載のバイザ。
【請求項4】
前記ピボットロッドの前記端部が、縮径された直径を有する、請求項1に記載のバイザ。
【請求項5】
前記第1の電気接点が、その一端から延びるフランジを有し、前記フランジは、前記ピボットロッドの外周面上の所定の大きさの円弧を覆う、請求項1に記載のバイザ。
【請求項6】
前記第2および第3の電気接点が略矩形の形状を有する、請求項1に記載のバイザ。
【請求項7】
前記第2および第3の電気接点が、その中央線またはその付近に配置された少なくとも一組のロックフィンガを有する、請求項6に記載のバイザ。
【請求項8】
前記キャリアが、その第1の端部から延びる第1のフランジを有し、前記キャリアは、その第2の端部から延びる第2のフランジを有する、請求項7に記載のバイザ。
【請求項9】
前記第1および第2のフランジが、その表面から延びる少なくとも1つのポストを有する、請求項8に記載のバイザ。
【請求項10】
前記少なくとも1つのポストが、前記一組のロックフィンガ内に配置され、前記一組のロックフィンガと相互作用する、請求項9に記載のバイザ。
【請求項11】
前記第3の電気接点が、前記バイザが格納位置または定位置から使用位置に回転されるときに前記フランジと係合し、前記第3の電気接点と前記フランジとの間の前記係合は、前記バイザと共に使用するためのライトと電源との間の電気回路を閉じる、請求項5に記載のバイザ。
【請求項12】
車両用のバイザであって、前記バイザは、
ピボットロッドと、
バイザ本体を形成するように係合可能な第1および第2のシェルと、
前記第1のシェルのポケット内に配置されたバニティと、
を備え、
前記バニティは、
フレームであって、前記フレームは、その上面の略半分を通って配置されたオリフィスを有する、フレームと、
前記フレーム内にスライド可能に配置されたドアと、
前記フレームと係合し、前記ドアの下に配置されたミラーと、
前記オリフィスの外縁で前記フレームに固定されたベゼルであって、前記ベゼルは前記ドアの外面と接触する、ベゼルと、
を備える、
車両用のバイザ。
【請求項13】
前記ポケットが、それを貫通して配置されたロックオリフィスを有する、請求項12に記載のバニティ。
【請求項14】
前記フレームが、その表面から延びるロックフィンガを有し、前記ロックフィンガは、前記フレームを前記第1のシェルに固定するために前記ロックオリフィスと相互係合可能である、請求項13に記載のバニティ。
【請求項15】
前記フレームが、その中実上面部分の下に配置された一対のチャネルを有し、前記ドアは、前記ドアが開いたときに前記一対のチャネル内をスライドして前記バイザの前記ミラーをユーザに開示し、前記ドアは、開いたときに前記ユーザの視界から隠れて前記中実上面の下に部分的に配置される、請求項12に記載のバニティ。
【請求項16】
前記フレームが側壁を有し、前記フレームは内側延在フランジを有し、前記内側延在フランジは前記ミラーの底面および前記ポケットと直接接触する、請求項12に記載のバニティ。
【請求項17】
前記ベゼルが略U字形の断面を有する、請求項12に記載のバニティ。
【請求項18】
車両用のバイザであって、前記バイザは、
ピボットロッドと、
バイザ本体を形成するように係合可能な第1および第2のシェルと、
前記バイザ本体内に配置されたバニティと、
を備え、
前記バニティは、
前記第1のシェルのポケット内に配置されたミラーと、
前記フレーム内にスライド可能に配置されたドアであって、前記ドアは前記ミラーの上に配置され、閉じたときに前記ミラーを隠す、ドアと、
前記フレームに固定され、前記ドアの上面と接触するベゼルと、
前記第1のシェルの表面から延びる一対のトラックであって、前記ドアは前記一対のトラック内にスライド可能に配置される、一対のトラックと、
を備える、
車両用のバイザ。
【請求項19】
前記ポケットが、その縁部全体に沿って配置されたオリフィスを有し、前記ドアが、前記オリフィスを通ってスライドする、請求項18に記載のバイザ。
【請求項20】
前記ドアが、左右に動くようにスライドし、前記ドアは、その上面から延びるハンドルを有し、前記ハンドルは、U字形断面を有する、請求項18に記載のバイザ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の室内用の可動サンバイザに関し、より詳細には、バイザ本体がピボットロッドに取り付けられたキャリアを閉じて保持するのに適合された2つのバイザ本体半体またはシェルを含むサンバイザに関する。
【背景技術】
【0002】
サンバイザは周知であり、従来技術で広く使用されている。長年にわたって、多くの異なるタイプの設計が車両に首尾よく採用されてきた。これらの従来技術のバイザの多くは、バイザ本体および他の内装部品を構築して車両内に取り付けることができる様々な方法で開発されている。設計の進歩は、多くの場合、内装部品の製造プロセスに複雑さを加える可能性がある。自動車産業では、コスト削減、ならびにそのような部品の製造プロセスにおける効率および速度の改善が重要であり続けている。自動車技術分野において特に注目されている1つの領域は、車両で使用するためのサンバイザまたはバイザなどの内装部品を組み立てるために必要なステップの数および複雑さを低減している。
【0003】
一般に、従来技術では、製造の単純さが自動車産業の革新を推進し続けており、製造を容易にするための部品の製造における品質および性能の損失が許容されることはほとんどない。コスト効率の良い方法で内装車両トリムに適合または補完する強力で軽量の構造を提供するためのバイザの特定の構造に関する実質的な先行技術がある。特に興味深いのは、2つの別個のシェル片のモールド成形を必要とする2つのシェル型構造であり、これらはその後、結合されてバイザ本体を形成する。1つの典型的なシェル設計では、バイザ半体は、長手方向縁部に沿って取り付けられた単一部品として形成され、次いで折り畳まれてバイザ本体を形成する。別のバイザ本体シェル設計では、バイザ半体は別々に形成され、次いで溶接または他の何らかの締結技術によって互いに取り付けられる。外面は、適切なバイザ面を提供するようにモールドされてもよく、または従来技術で知られている様々な異なる方法で所望の外部被覆を追加してもよい。2つのバイザ本体半体またはシェル設計は、バイザ本体を比較的迅速かつ容易に構築することを可能にするが、場合によっては、バイザシェル半体に取り付けられる様々な構成要素は、シェル半体を一緒に固定する前にいくつかの組み立てステップを組み込む必要がある。例えば、いくつかの既知の設計は、バイザ本体内にバイザピボットロッドを保持するために追加の取付片または軸支片を挿入する必要がある。このような設計を有するバイザの構造は、比較的時間がかかる。さらに、構造に利用される様々なスライド、ジャーナル、リテーナなどは、望ましくないノイズと共に、バイザ全体にかなりの費用および重量を追加し、1つを構築するのに必要な構成要素の数を増加させる可能性がある。
【0004】
場合によっては、部品を排除することにより、バイザの製造および構築の費用を削減することができる。しかしながら、サイズおよび重量の減少は、強度の低下を伴い得る。回転可能なバイザは、バイザコア、本体およびスライダ構成要素の脆い構造が、バイザシェル自体の反復トルク作用に耐えるには不十分であり、場合によっては構成要素の脱落または破損を引き起こす懸念がある。さらに、自動車の消費者は、動作時にはほとんど静かであり、かつバイザを枢動させる、スライドさせる、または回転させるときに望ましくないノイズまたは滑りを伴わないバイザを必要とする。したがって、当技術分野では、軽量で製造が容易であり、比較的少数の構成要素を使用するが、頻繁な繰り返し使用に耐え、システム全体にわたって厳しい公差を有する堅固な構造を提供するためにかなりの耐久性を付与する設計を利用するバイザを提供することが望ましい。さらに、当技術分野では、キャリアと、約17から18ミリメートルのバイザ本体全体の厚さとを有する改良された薄型バイザが必要とされている。また、当技術分野では、ヘッドライナ内に配置されたバイザバニティのライトをオンおよびオフにするスイッチを有することができ、バイザ内に直接配置されていない薄型バイザの概念を使用するサンバイザが必要とされている。また、当技術分野では、設計要件に応じてスライド式バニティまたは跳ね上げ式バニティを有することができるバイザが必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
本発明の1つの目的は、改良された薄型バイザを提供することであり得る。
【0006】
本発明の別の目的は、ピボットロッド上に配置されたキャリアを有する薄型バイザを提供することであり得る。
【0007】
本発明のさらに別の目的は、ミラーおよびバニティ内のミラーを覗き込む人を照らすために車両のヘッドライナに配置されたライトをオンにすることができるバニティスイッチを含む薄型バイザを提供することであり得る。
【0008】
本発明のさらに別の目的は、スライドドアが薄型バイザの本体内に配置されたバニティミラーを覆うことを可能にするスライド式バニティドアを有する薄型バイザを提供することであり得る。
【0009】
本発明によれば、上記および他の目的ならびに利点は、車両で使用するための薄型バイザの新規な設計によって得られる。薄型バイザは、一般に、ピボットロッドと、バイザ本体を形成するように係合可能な第1および第2のシェルとを備える。バイザはまた、バイザ本体に固定されたバニティと、バイザ本体に位置決めされたキャリアとを備え、キャリアはピボットロッドと係合する。バイザはまた、ピボットロッドの端部に配置された第1の電気接点と、キャリアの表面に配置された第2の電気接点とを備える。バイザは、キャリアの表面に配置された第3の電気接点をさらに備える。バイザ本体は、一般に、約17から18ミリメートルの厚さを有する薄型設計を有することができる。
【0010】
本発明の1つの利点は、改良された薄型バイザを提供することであり得る。
【0011】
本発明のさらに別の利点は、ピボットロッド上に配置されたキャリアを有する改良された薄型バイザを提供することであり得る。
【0012】
本発明のさらに別の利点は、バイザ本体内に配置されたバニティミラーのためのライトを提供するために、車両のヘッドライナに配置されたライトと共に、内部にバイザ回転スイッチを有する薄型バイザを提供することであり得る。
【0013】
本発明のさらに別の利点は、製造がより容易であり、相手先商標製品の製造業者にとってコストがより低い薄型バイザを提供することであり得る。
【0014】
本発明のさらに別の利点は、スライド式バニティドアをバイザ本体に組み込んで、その中に配置されたバニティミラーの被覆および被覆解除を可能にする薄型バイザを提供することであり得る。
【0015】
本発明の他の目的、特徴および利点は、添付の図面と併せて、以下の説明および添付の特許請求の範囲から明らかとされよう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明による薄型バイザの平面図である。
図2】本発明による薄型バイザと共に使用するためのキャリアの拡大図である。
図3】本発明によるキャリアの斜視図である。
図4】本発明による薄型バイザに使用されるキャリアの側面図である。
図5】本発明による薄型バイザに使用される電気接点の拡大図である。
図6】本発明による薄型バイザに使用されるキャリアの斜視図である。
図7】本発明による薄型バイザを示す図である。
図8】本発明による薄型バイザのスライド式バニティドアの斜視図である。
図9】本発明による薄型バイザの断面図である。
図10】本発明による薄型バイザの部分断面図である。
図11】本発明による薄型バイザの断面図である。
図12】本発明の代替の実施形態による、スライド式バニティドアを備えた薄型バイザの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面を参照すると、本発明の一実施形態による薄型バイザ、サンバイザまたはバイザ20が示されている。バイザ20は、スライド式バイザであってもよいし、非スライド式バイザであってもよい。バイザ20は、薄型バイザ、標準サイズのバイザ、または本発明による任意の他のタイプもしくはサイズのバイザであってもよい。一般に、本発明は、バイザ本体を形成するデュアルシェルまたは半体22,24を広く提供する。車両サンバイザ20は、キャリア28に取り付けられたピボットロッド26を有し、ピボットロッド26およびキャリア28は、それらが互いに固定されたときにバイザシェル部22,24内に捕捉される。したがって、キャリアは、バイザ本体自体の中で移動することなく1つの位置に乗るおよび/または固定され、一実施形態では、好ましくは、レールを介してバイザ本体内のバイザハーフシェルの1つに保持される。保持部はまた、シェル部22,24と一体的にモールドされ得るチャネル、棚などの他の表面および/または特徴を含むことができることに留意されたい。同様に、ピボットロッド26は、ブラケット、ベゼルまたは同様の構成要素を介してバイザ本体内に乗り、ピボットロッド26をその中に支持する。これらの構成要素は、バイザハーフシェル22,24に直接モールドされてもよい。本発明の他の態様には、本明細書に記載のサンバイザ20の製造方法も含まれる。さらに、本出願に示されるように、バイザ20は、限定されないが、自動車、海上車両、航空宇宙車両、軍用車両などの任意の既知のタイプの車両、および太陽が車両の内部区画にフィルタリングするのを阻止される必要があり得る任意の他の既知の車両で使用され得ることに留意されたい。また、本発明による薄型バイザ20のすべての構成要素は、一般に、任意の既知の製造プロセスによって押し出され、モールドされ、または成形されることができるプラスチック材料で作られてもよいことに留意されたい。しかしながら、任意の他の既知の金属、セラミック、プラスチック、複合材料、天然材料、または任意の他の既知の材料もまた、本明細書に記載の薄型バイザ20の部品または構成要素のいずれかに使用され得る。
【0018】
図に示す一実施形態では、薄型バイザ20は、細長いバイザ本体を形成するように係合可能な第1および第2の半体またはシェル22,24を含む。シェル22,24の係合を容易にするために、各シェルに様々なモールド特徴を含めることができる。例えば、それぞれのバイザシェル上に、それらの間のスナップ嵌めを可能にする相補的な構造を形成することができる。企図される一実施形態では、シェル22,24は、別個の基板半体から作られた2つのバイザシェルを有して形成され、次いで一緒に組み合わされて互いに閉じられ、振動溶接されて、図面に示すようにバイザ本体を形成することができる。しかしながら、他の企図される実施形態では、シェル22,24は、それぞれ一体のまたは接続された長手方向周縁部を有することによって形成されてもよいことに留意されたい。これにより、一実施形態では、縁部が接続された長手方向周縁部の周りに折り畳まれてクラムシェルバイザを完成させることができる。シェル22,24が別個の非接続部材として形成され、限定はしないが、ロック、締結具、化学的締結具、機械的締結具、または2つの物体を互いに嵌合するための任意の他のタイプの接続方法などの振動溶接以外の異なる締結技術を使用して接続される他の実施形態が企図される。別個の接続されていないシェル22,24が好ましいが、設計要件に応じて接続されたシェルを使用することもできる。バイザ20は、ピボットロッド26をさらに含み、ピボットロッド26は、バイザ本体の一端部に配置され、サンバイザが配置された車両のヘッドライナまたはルーフとは反対側の端部に接続される。薄型バイザ20は、好ましくは、シェル22,24がピボットロッド26の周りで閉じられ、ピボットロッド26をその間に捕捉することができるように形成される。また、薄型バイザ20は、一方のシェルの内側表面から配置されたレール機構30を介してまたは任意の他の方法によってシェル22,24の一方の中にまたは両方の間に捕捉されるキャリア28を含むことができる。薄型バイザ20のすべての構成部品は、限定はしないが、任意のタイプのプラスチック、金属、セラミック、複合材料、天然材料または任意の他の既知の材料などの既知の材料から既知のプロセスによって、および本明細書に記載の構成要素を設計および製造するために使用され得る任意のタイプのモールド技術、形成技術、化学的または機械的プロセスによって製造され得る。
【0019】
一般に、シェル22,24は、従来の方法でプラスチック材料の射出モールド成形によって形成される。例えば、シェル22,24は、モールドされたポリエチレンから、または何らかの他の適切な方法および/もしくは材料によって形成されてもよい。第1および第2のシェル22,24は、一般に、円弧状保持面、平坦または角度保持面などの任意の既知の形状の保持面を含み、これらはすべて、バイザシェルの縁部に平行に延びてバイザ壁の一部を画定する細長いまたはトラフ形状の面であってもよい。本発明は、図に示すように、より長いトラフ形状の特徴とより狭い弓形のレッジとの間で寸法が変化する保持面を有する設計を包含することができることをさらに理解されたい。さらに、シェル22,24の一方は、その所定の内側表面から延び、長手方向に延びるレール30を有してもよいし、有しなくてもよいことに留意されたい。レール30は、バイザハーフシェル22,24の一方の内側表面に沿って所定の距離だけ延びてもよいことに留意されたい。企図される一実施形態では、レール30は、一般に、断面で見たときにL字形を有し、シェル22,24の一方の内側表面から延びてもよい。バイザシェル22,24の一方または両方はまた、その内壁から延びる棚32を含むことができ、棚32は、バイザハーフシェル22,24の一方または両方の内側表面の所定の部分を横切って所定の長手方向距離だけ延びる。棚32は、一般に、バイザハーフシェル22,24の内側表面から垂直に延びる矩形の上面を有することができ、棚の底面とバイザハーフシェルの内側表面との間に配置された複数の異なるサイズおよび形状のブラケットを含むことができる。企図される一実施形態では、本明細書に記載のキャリア28は、棚32の上面に沿ってスライドするかまたはスライドしないように配置された底面を有し、キャリアの略中間点に沿って配置されたフランジまたはライディング面と相互係合するレール30を有することができることに留意されたい。バイザ本体の第1のシェル24のレール30および棚32は、互いに略平行であり、レール30は、棚32に対してバイザハーフシェル22,24の上方にまたは頂部に向かって配置されている。さらに、バイザハーフシェル22,24は、限定はしないが、ピボットロッド26、Dリング34、バニティ36、バイザ本体の上に配置されたカバー材料38、バニティスイッチ、面一または側面に取り付けられたユニバーサルオープナ、戻り止めアセンブリ、バイザ回転スイッチ、およびスライド式バニティドア40などの薄型バイザ20の様々な構成要素を受け入れて保持する他の表面を含むことができることに留意されたい。バイザハーフシェル22,24はまた、薄型バイザ20の設計要件に応じて、内側表面、側面または外側表面のいずれかから延びる任意の他の既知の複数のオリフィスまたは他の表面、ジャーナルまたはブラケットを含むことができる。
【0020】
薄型バイザ20はまた、一端でブラケットおよびコネクタ42に取り付けられたピボットロッド26を含み、これは車両のヘッドライナまたはルーフに固定される。ブラケット42は、1つまたは複数のワイヤ44または他の機構を介して車両の電気システムをブラケット42に接続するために、それに固定されたコネクタを有することができる。次いで、1つまたは複数のワイヤ44は、ピボットロッド26を通過するか、または別の方法でバイザ本体内に横断されてもよい。しかしながら、バイザ本体内に配置され得るバニティミラーの照明を可能にするために、中実のピボットロッドが使用されてもよく、電気を通すことができてもできなくてもよいことに留意されたい。一般に、バイザロッド26は中空であってもよく、これにより、1つまたは複数のワイヤ44がそれを通過し、次いで、バイザ本体内に配置されたバニティ36に、あるいはヘッドライナまたは車両もしくはバイザの別の場所に配置されたライトに電力を供給することができる。ブラケット42は、締め具または任意の他の既知の方法を介してルーフに固定されてもよい。ブラケット42は、ピボットロッド26のエルボの近くでピボットロッド26の一端を受け入れることができるオリフィスを含むことができ、ピボットロッド26は、一般に、エルボにおいて60度から120度の角度を有する。ピボットロッド26は、ブラケット42のオリフィス内に固定されて回転可能であってもよく、また、太陽を任意の角度から遮るために車両のフロントガラスと車両のサイドウィンドウとの間で揺動されてもよい。ピボットロッド26は、バイザおよびそれが配置される自動車の設計に応じて、任意の既知の長さおよび直径であってもよい。ワイヤ44は、自動車の電気システム間に接続され、バニティ36内のバイザミラーを照明するためのLEDまたは他の照明機構に通されてもよい。バイザ20、ピボットロッド26およびブラケット42は、限定されないが、プラスチック、セラミック、複合材料、金属、天然材料などの任意の既知の材料で作られてもよいことに留意されたい。バイザロッド26はまた、その一端付近に配置された1つまたは複数の所定のノッチ46を含んでもよく、そのノッチ46は、一般に、バイザロッド26の所定の表面に配置された矩形の切り欠きの形態を有する。ノッチ46表面が配置されていないバイザピボットロッド26を使用することも企図される。ピボットロッド26は、企図される一実施形態では、その全長の周りに配置された所定の直径を有することができる。しかしながら、ピボットロッド26はまた、ピボットロッドのエルボ端の反対側の第1の端部に縮径部48を配置していてもよい。この縮径部48は、ピボットロッド26の第1の端部で所定の長さだけ延びてもよい。ピボットロッド26の大径部と縮径部48との交差部には、肩部50が形成されてもよい。バイザピボットロッド26の縮径部48は、キャリア28がピボットロッド26の縮径部48の全体にわたって配置され得るように所定の長さだけ延びてもよい。第1の電気接点52は、バイザピボットロッド26の縮径部48の上に配置されるか、またはその中に一体化されている。第1の電気接点52は一般に金属材料で作られているが、電気を導通させることができる任意の他の既知の材料も第1の電気接点52に使用できることに留意されたい。一般に、第1の電気接点52は、その端部から延びるフランジ54を有する円筒形状を有してもよい。第1の電気接点52をピボットロッド26の縮径部48上に締まり嵌めもしくはプレス嵌めで配置すること、または任意の他の既知の化学的もしくは機械的締結技術を介してピボットロッド26の縮径部48に固定することが企図される。第1の電気接点52は、その外面に沿って配置された複数のコンタクトノッチを含んでも含まなくてもよく、これらのコンタクトノッチは、上述のノッチ46を模倣、一致、および/またはレイオーバーして覆う。これらのコンタクトノッチは、ヘッドライナの頂部に沿った格納位置または定位置から下方位置に、または車両のユーザによる使用位置においてバイザの回転中に必要な抵抗力を提供する際に戻り止めの使用を可能にするために使用され得る。コンタクトノッチは、バイザの制御された回転および車両の窓に対する異なる保護位置へのバイザの揺動を可能にすることができる。ノッチまたはくぼみがその外面に配置されておらず、滑らかな外側円筒面を有する第1の電気接点52を使用することも企図されることに留意されたい。第1の電気接点52は、一端の縮径部48の縁部から延びていてもよいし、延びていなくてもよい。第1の電気接点52の他端は、縮径部48とピボットロッド26の標準径部との交差部によって画定される肩部50に当接してもしなくてもよい。略円筒形状を有することによって、第1の電気接点52は、その第1の端部でピボットロッド26の縮径部48の外周または表面の一部または全部を完全に取り囲んでもよいことに留意されたい。フランジ54は、第1の電気接点52の一端から延び、ピボットロッド26の縮径部48と大径部との交差部で肩部50に当接または接触する。フランジ54は、一般に、ピボットロッド26の縮径部48の外面または外周の所定の部分のみを覆うことができる。企図される一実施形態では、所定の大きさの円弧または円の外周の度数がフランジ54を画定してもよい。企図される一実施形態では、フランジ54は、ピボットロッド26の縮径部48の外面または外周に配置された約90度部分または円弧を覆うことができる。しかしながら、第1の電気接点52内で使用される設計要件および材料に応じて、0度から360度までの任意の他の大きさの円弧がフランジ54に使用されてもよいことに留意されたい。したがって、ピボットロッド26の肩部50の近くでは、フランジ54は、ピボットロッド26の縮径部48の外周の外面の所定の部分のみを覆うことができ、ピボットロッド26が作られる材料、一般にプラスチック、複合材料または他の非導電性材料は、フランジ54に隣接する円周の他の外側部分で見ることができる。したがって、フランジ54が第1の電気接点52の一端から延びる所定の長さを有する場合、フランジ54の円弧の大きさと組み合わせてその長さのみが、導電性の第1の電気接点材料における肩部50付近の縮径部48の外周を覆ってもよい。したがって、フランジ54に隣接する縮径部48の他の部分は、ピボットロッド26を形成するために使用される非導電性材料であってもよい。
【0021】
バイザピボットロッド26は、本発明によるバイザハーフシェル22,24内に位置決めされて保持されるキャリア28内に配置される。キャリア28はまた、その一方の側に配置された第1、第2、および第3のキャビティ56を含むことができ、キャビティ56は一般に矩形または正方形の形状を有する。キャリア28は、一般に矩形形状を有するが、他の任意の形状も使用することができる。第1および第2のアーム58は、その頂部およびその両方の角から延びてもよい。アーム58は、互いに平行であり、一般に、その頂部付近に円形オリフィスを有する。オリフィスは、それを通ってピボットロッド26を受け入れる。壁またはパネルは、アーム間に配置されてもよく、一般に正方形または矩形形状を有する。壁は、キャリア28の両側および頂部から配置されてもよい。キャリア28の一方の側に配置された第1、第2、および第3のキャビティ56は、キャリア28のその側に所定の距離だけ延びるノッチ60を含んでも含まなくてもよいことに留意されたい。キャリア28の底面は、一般に、バイザハーフシェル22,24の一方または両方から配置された肩部32に沿って乗るか、またはその上に静止することができる平坦な表面であってもよい。キャリア28はまた、3つのキャビティ58の反対側の側面に、バイザ本体が完成したときにキャリア28をバイザハーフシェル22,24に対して所定の位置に固定するために、バイザハーフシェル22,24の一方の内側表面から延びるレールまたはフランジ30と係合するために使用されるチャネルまたは他の接続機構を含むことができる。3つのキャビティ58に関して説明したノッチ60は、他の2つからオフセットされたノッチ60のうちの2つを有することができ、それにより、4つのノッチがキャリア28内に配置され、2つの外側ノッチ60は、図面に示すように、2つの内側ノッチ60の下に配置されることに留意されたい。企図される一実施形態では、キャリア28は、本明細書に記載の薄型バイザ20での使用中に特定の位置に固定されてもよいことに留意されたい。しかしながら、キャリア28をバイザ本体内にスライド可能に配置して、キャリア28がバイザ本体に対してスライドすることを可能にし、それによってバイザ20が車両の内部客室内の異なる位置に移動することを可能にすることも企図される。したがって、スライド式または非スライド式のバイザ20をキャリア28と共に使用することができ、キャリア28は、その動作中にバイザ本体に対してスライド可能であるか、またはバイザ本体に対して一位置に固定される。キャリア28はまた、その第1の端部および第2の端部から延びるフランジ62を含んでもよい。一般に、フランジ62は、矩形形状であってもよく、キャリア28の第1の端部もしくは第2の端部のいずれか、または第1の端部と第2の端部の両方から延びてもよい。フランジ62は、バイザ20の設計要件に応じて、所定の長さ、幅、および厚さを有することができる。一般に、フランジ62は、矩形形状のフランジ62の長端の一方がキャリア28の第1および第2の端部と接触することができるようにバイザ本体から延びてもよく、フランジ62の2つの短い方の縁部および1つの長い方の縁部はキャリア28の端部の表面と接触しない。一般に、第1および第2の端部から配置されたフランジ62は、キャリア28内に直接モールドされてもよいが、機械加工、または接着剤、エポキシなどを使用しても使用しなくてもよい機械的締結技術もしくは化学的締結技術などの任意の他のタイプの締結技術によってモールド成形または製造後にフランジ62を固定されることも企図される。第1および第2のフランジ62の上面から少なくとも1つのポスト64が配置されてもよい。ポスト64は、一般に、円筒形状を有してもよく、中実または中空であってもよい。ポスト64は、一般に、第1および第2のフランジ62の上面の中間点に配置されてもよい。図面に示されている企図される一実施形態では、第1および第2のポスト64は、第1および第2のフランジ62の略中間点または中間線にまたはそれに沿って位置合わせされ、フランジ62の上面から外方向に延びることに留意されたい。図面に示されるような第1および第2のポスト64は、それらの間に配置された所定の距離を有してもよく、第2の電気接点66および第3の電気接点68と相互作用、接触または嵌合し得る所定の直径を有してもよい。第1および第2のフランジ62は、一般に、キャリア28の第1の端部および第2の端部の中間線または中間点から延びてもよいことに留意されたい。しかしながら、バイザ20の設計要件に応じて、フランジ62は、キャリア28の端部から任意の他の所定の位置に延びてもよい。キャリア28はまた、その上に配置された第2の電気接点66および第3の電気接点68を含んでもよい。一般に、第2および第3の電気接点66,68は、同じ設計および同じ形状を有し、したがって、本明細書では1つのユニットとして説明され得る。第2および第3の電気接点66,68は、一般に、その一端に丸みを帯びた縁部を有し、その対向端にワイヤコネクタが配置された矩形形状を有してもよい。丸みを帯びた縁部を有する第2のおよび第3の電気接点66,68の第1の端部は、正方形にされた縁部または任意の他の形状にされた縁部をその上に有してもよいことに留意されたい。第2および第3の電気接点66,68の第2の端部に位置するワイヤコネクタは、一般に、本発明による車両の電気システムおよび/またはヘッドライナもしくはバイザ20内の他の領域に配置されたライトから中空ピボットロッド26を通過するワイヤ44を圧着または半田付けするために使用され得る所定の形状のオリフィスをその中に有してもよい。第2のおよび第3の電気接点66,68は、一般に、それぞれ、その中央線またはその付近に配置された第1および第2のオリフィスまたはギャップを有してもよい。第2のおよび第3の電気接点66,68は、第2のおよび第3の電気接点66,68のそれぞれに配置された一対のフィンガを形成する第1および第2のフィンガ70の間にオリフィス、この場合は略円形オリフィスが配置されるように、その中に配置された一組のロックフィンガ70を含んでもよい。第1および第2のフィンガ70は互いに面し、その端部に配置された所定の形状のオリフィスを有し、オリフィスまたはギャップは、キャリア28のフランジ62上に配置された第1および第2のポスト64と相互作用してもよい。第2のおよび第3の電気接点66,68は、キャリア28のフランジ62の上面から配置された第1および第2のポスト64の上に配置されてもよく、したがって、第2のおよび第3の電気接点66,68をキャリア28に対して所定の位置に固定する。動作中、第2のおよび第3の電気接点66,68は、その底面が第1および第2のフランジ62の上面と接触または係合してもよい。第2のおよび第3の電気接点66,68上に配置された一対のフィンガ70は、第2のおよび第3の電気接点66,68をその中に配置されたキャリア28およびピボットロッド26に対して所定の位置に固定するために、第1および第2のポストの外面と相互係合して接触してもよい。第2の電気接点66の第1の端部は、ピボットロッド26の第1の端部の縁部またはその近傍に配置された第1の電気接点52がその360度の全周にわたって配置された第1の電気接点52を有し得るため、その底面が常に第1の電気接点52と係合してもよい。第3の電気接点68は、所定の位置で第1の電気接点52の端部から配置されたピボットロッド26および/またはフランジ54と係合してもよい。バイザ20が格納位置または定位置にあるとき、第3の電気接点68の底面は、ピボットロッド26の縮径部48のプラスチックまたは他の材料の外面と係合または接触することができる。これにより、電気回路を開くことができ、したがって、バイザ20が車両の内部のヘッドライナまたはルーフに対してその定位置にあるときに、ヘッドライナまたはバイザの他の部分に配置されたライトまたはLEDに電気を供給して照明することができない。バイザ20がその開位置または使用位置に動かされると、ピボットロッド26に対するキャリア28の回転は、第3の電気接点68の底面が第1の電気接点52のフランジ54と係合または接触することを可能にし、したがって、ライトと車両の電気システムとの間の電気回路を閉じ、車両内のバイザ20に配置されたバニティミラーを使用してLEDまたは電球に電気を流し、人のためにバニティミラーを照明することを可能にする。したがって、バイザ20がその格納位置からその下方位置または使用位置に、任意の他の角度も使用され得るが一般に約90度回転される限り、バイザのバニティライトは、車両のヘッドライナ内に配置されているか、またはバイザ本体のバニティもしくは他の部分内に配置されているかにかかわらず照明されてもよい。バイザ20が車両のルーフ内のヘッドライナに対して定位置に戻されると、第3の電気接点68は第1の電気接点52から係合解除し、したがって回路を開き、これにより電気システムとバニティ36のライトとの間の電気の流れを停止する。スイッチの精度および感度は、第1の電気接点52のフランジ54によって画定される所定のアークに応じて調整されてもよいことに留意されたい。ピボットロッド26を通過する第1および第2のワイヤ44は、一方のワイヤが第2の電気接点66に接続され、他方のワイヤがヘッドライナ内または車両バイザ20内の他の場所で光源に直接接続されてもよく、第3のワイヤ44が第3の電気接点68およびヘッドライナ内またはバニティもしくはバイザ20の他の部分に配置された光源に接続されていることに留意されたい。したがって、第2のおよび第3の電気接点66,68が両方とも第1の電気接点52と係合または接触すると、電気を車両の電気システムから光源まで通すことができ、本質的に回路を閉じて電気を流し、光を光源から発して照らすことができる。スライド式バイザを備えた同じ第1の電気接点52ならびに第2および第3の電気接点66,68システムを使用することも企図され、特定の設計を有するフランジ54は、車両の電気システムとバイザ用のバニティの光源との間の電気の通過を可能にし得ることに留意されたい。さらに、バイザピボットロッド26の縮径部のものと同様の円筒形状を有する中実金属の第1の電気接点52もまた、ピボットロッド26の端面から延びるフランジと共に使用されてもよく、そのフランジは、所定のアーチ型サイズのウェッジが取り外された略半円または円形形状を有し、第1の電気接点52のフランジ54は、そのウェッジに挿入され、そのウェッジまたは切り欠き部に固定され、バイザピボットロッド26の端部に固定されてもよいことに留意されたい。
【0022】
戻り止めアセンブリは、キャリア28とピボットロッド26との間に配置されてもよい。戻り止めアセンブリの任意の既知の設計が使用されてもよい。戻り止めは、キャリア28および戻り止めアセンブリがバイザハーフシェル22,24内に配置され、ピボットロッド26がそれを通って配置されると、ピボットロッド26がそれを通過し、ばねの上面に係合するようにすることができる。戻り止めアセンブリは、ピボットロッド26がキャリア28および/またはアームの内面とばねの上面との間に挟まれてピボットロッド26とバイザ本体との間の確実な接続を可能にするように、ピボットロッド26の外面に対して上向きの力と係合するばねを介してピボットロッド26をバイザ本体に固定するために使用されてもよい。ばねの形状は、ピボットロッド26に対してバイザ本体をスライドさせて回転させるのに必要な努力および力を可能にすることができることに留意されたい。さらに、企図される一実施形態では、戻り止めアセンブリのすべての部品が金属材料で作られているが、任意の他のプラスチック、セラミック、複合材料、または天然材料を戻り止めアセンブリ構成要素に使用することもできることに留意されたい。ばねには他の任意の形状が使用されてもよいことにも留意されたい。
【0023】
薄型バイザ20の企図される一実施形態では、ワイヤ経路指定オプションがその中に配置されてもよく、それと共にワイヤ経路指定システムが使用されてもよい。薄型バイザ20はまた、バニティ36を含んでもよい。バニティ36は、一般に、バニティドア40、バニティフレーム72、車両のヘッドライナ近くまたはヘッドライナ内に配置された任意選択のライトを有するバニティミラー74を含むことができる。バニティ36が照明される場合、バニティ36はまた、所定の方法で光を分配するための少なくとも1つのレンズ、またはそのような光分散を実行するためのライトガイド/専用ミラーを含むことができる。バニティフレーム72は、一般に、矩形形状を有する。バイザハーフシェル22,24の一方の外面内に配置されたポケット76に応じて、任意の他の形状がバニティフレーム72に使用されてもよいことに留意されたい。本発明では、バイザハーフシェル22,24の一方は、一般に、その外面に、湾曲した角を有してもよいが湾曲した角を有しなくてもよい矩形のポケット76を配置している。ポケット76は、バイザハーフシェル22,24の外面内に所定の距離だけ配置されてもよく、その各端部に配置された所定の第1および第2のオリフィス78を有してもよく、オリフィス78は、バニティフレーム72の底面から配置されたロック部材80と相互係合するロック面を形成するロックオリフィスである。ポケット76内に配置されたロックオリフィス78は、任意の一般的に知られている形状を有してもよいが、一般的には矩形または正方形の形状を有してもよく、またはバニティフレーム72の底面から延びるロック部材80の設計に応じて任意の他の既知の形状を有してもよい。一般に、矩形形状を有するバニティフレーム72は、その一端またはその近くに配置された所定の形状のオリフィスを有してもよく、所定の形状のオリフィスは、バニティフレーム72の長さの略半分に延びてもよい。したがって、バニティフレーム72は、一般に、バニティフレーム72の全体的な形状を模倣するように、矩形の一般的な形状の所定の形状のオリフィスを有する。バニティフレームの矩形オリフィス82は、バニティフレーム72の小さい外縁部材または部分がオリフィス82を部分的に画定して無傷のままであるように、その一端またはその付近に配置されてもよい。バニティフレーム72の反対側の半分は、同じ材料で作られ、バイザハーフシェル22,24の外面にブレンドされ得るように、中実面を有してもよい。バニティフレーム72がバニティハーフシェル22,24内に配置される場合、バニティフレーム72は、バニティフレーム72およびバイザ20の外面に対する審美的に心地よい外観を確保するために、バニティハーフシェル22,24の外面と同一平面であってもよい。バニティフレーム72は、その表面から延びるロックフィンガまたは部材80を有することができ、ロックフィンガ80は、バイザハーフシェル22,24の一方の内部に配置されたロック面と相互係合し、その結果、バニティフレーム72を、バニティフレーム72の底面から配置された少なくとも1つのロックフィンガ80を介してポケット76内のバイザハーフシェル22,24に対して固定することができる。企図される一実施形態では、各々がバニティフレーム72の各短い外縁から延びる第1および第2のロックフィンガ80は、その壁または底面から配置されてもよく、バイザハーフシェル22,24のポケット76のロックオリフィス78のロック面と相互係合することができるロック肩部を含んでもよい。これにより、バニティフレーム72を、バニティハーフシェル22,24に対して所定の位置にスナップロックすることができる。バニティフレーム72はまた、壁または側壁からそのバニティフレーム72の外周の周りに配置された内側延在フランジ84を含むことができることに留意されたい。バニティフレーム72の壁は、バイザハーフシェル22,24のポケット76の深さを模倣することができる所定の長さを有することができる。これにより、側壁は、バニティフレーム72の外周全体にわたって延びる。内側延在フランジ84は、バニティフレーム72の側壁の内側表面から所定の距離だけ延びることができる。内側延在フランジ84は、バニティフレーム72のオリフィス82に対するフランジ84の位置に応じて変化し得る所定の厚さを有することができることに留意されたい。オリフィス82の真下では、内側延在フランジ84は、バニティフレーム72の閉じた部分または中実部分の下に配置されたより厚い内側延在フランジ84部分よりも薄いプロファイルを有してもよい。内側延在フランジ84のより厚い部分は、バニティフレーム72のより長いまたは長手方向の縁部に沿って一対のチャネル86を形成することができる。これらのチャネル86は、それに関連する所定のサイズのギャップを有することができ、これにより、バニティドア40を、バニティフレーム72の中実外側部分の下に配置された一対のチャネル86内にスライド可能に配置することができる。これらのチャネル86は、その中実外面に関連するバニティフレーム72の全長の半分まで延びることができる。一対のチャネル86は、バニティフレーム72の中実上部の底面に直接隣接して配置されてもよいことに留意されたい。したがって、これにより、ドア40がその格納位置または開位置にあるときに、ドア40をバニティフレーム72の中実面の真下に配置することができ、それにより、バニティミラー74は、バニティ36のユーザに見える。バニティミラー74の設計要件に応じて、正方形、三角形、楕円形、円形などの任意の他の形状のバニティフレーム72が使用されてもよいことに留意されたい。ドア40は、一般に、所定の長さおよび厚さを有する矩形形状を有する。一般に、長さは、ドア40が閉位置にスライドして、バニティミラー74が見えないようにすると、バニティミラー74全体およびバニティミラー74が配置されているオリフィス82がドア40によって覆われ得るような長さである。ドア40は、バニティフレーム72内に配置された一対のチャネル86内でスライドするように、左右にスライドすることができる。ドア40は、その外面に直接モールドまたは配置されたハンドル88を含むことができる。一般に、ドアハンドル88は、ハンドル88が断面で見たときにU字形断面を有することができるように、ドア40のモールドまたは形成プロセス中に形成され得る。U字形断面は、ドア40の外面にバンプまたはハンドル88を提供して、ユーザがバンプまたはハンドル88を把持し、ドア40をその開位置にスライドさせることを可能にし、それにより、バニティミラー74がバイザ20のユーザに見えるようにする。バニティドア88は、任意の既知の厚さを有することができるが、一般に、厚さは、バニティフレーム72内に配置された一対のチャネル86に形成されたギャップ内に滑らかかつ快適に乗るような厚さであってもよいことに留意されたい。また、バニティ36のスライドドア40のための開位置と閉位置との間の容易なスライド努力を提供するために、一対のチャネル86および/またはバニティドア40の外縁に沿って特定の材料を使用することが企図される。バニティミラー74は、矩形形状、またはバニティフレーム72の半分の部分を通るオリフィス82の形状を模倣することができる形状を有することができる。ミラー74は、オリフィスの形状およびバニティ36の設計要件に応じて、任意の他の既知の形状を有することができることに留意されたい。バニティミラー74は、バニティフレーム72の側壁の底部に配置された内側延在フランジ84と接触するように、バニティフレーム72内に配置されてもよい。バニティミラー74は、内側延在フランジ84のより薄い部分と接触することができ、その結果、ミラー74の外縁の1つは、内側延在フランジ84がより薄い部分からより厚い部分に移行する場所に位置する表面または肩部と接触することができる。内側延在フランジ84のより薄い部分からより厚い部分への移行部によって画定されるこの肩部は、一般に、バニティミラー74がその1つの縁部に当接または接触することができ、バニティミラーの他の縁部がバニティフレーム72の側壁に当接または接触する平坦面であってもよい。テープ、接着剤、エポキシ、ロックフィンガ、ばねまたは他のロック面などの他の固定機構を使用して、バニティミラー74がバニティフレーム72を貫通して配置されたオリフィス82を通して見えるように、バニティミラー74を所定の位置でバニティフレーム72内に固定することもできることに留意されたい。ばねおよび他の表面を使用して、バニティフレーム72内にバニティミラー74を固定することもできる。したがって、バニティミラー74の底面は、バニティフレーム72の内側延在フランジ84の一部、特に、バニティフレーム72に配置されたオリフィス82に直接隣接する内側延在フランジ84の一部と係合または接触することができる。上述したように、バニティミラー74の真上には、スライドドア40が配置されている。したがって、スライドドア40が閉位置にあるとき、バニティミラー74は、バニティミラー74の真上に配置されたバニティドア40によってユーザの視界から隠される。ユーザが、バニティドア40の一端に配置されたハンドル88を掴み、バニティドア40をバニティフレーム72の中実部分に向かってスライドさせると、バニティミラー74は、バニティドア40に直接隣接してその真下に配置されるため、ユーザの視界に入ることができる。また、バニティ36は、バニティフレーム72のオリフィス82の外縁に沿って固定および配置されたベゼル90を含む。複数のロックフィンガは、ベゼル90の底面から延び、オリフィス82の外周に配置されたバニティフレーム72の所定の表面と相互作用することができることに留意されたい。ベゼル90をバニティフレーム72のオリフィス82の上面または任意の他の表面に固定するために、締まり嵌めまたは本質的に機械的および化学的の両方の任意の既知の接続方法を含むがこれらに限定されない任意の他の接続方法が使用されてもよいことに留意されたい。一般に、ベゼル90は、湾曲した縁部を有する矩形形状を有するが、ベゼル90が配置されるオリフィス82の設計によっては、縁部が湾曲していなくてもよいことに留意されたい。ベゼル90は、その各端部において第1および第2の短部材に接続された第1および第2の長部材を有し、それにより、略矩形の輪郭形状を形成してもよい。このベゼル90は、バニティドア40がその閉位置にあるときにドア40がバニティフレームオリフィス82およびバニティミラー74に対して固定されたままであるように、バニティフレーム72に固定されてもよい。ベゼル90は、略矩形の外形を形成する脚部のいずれかに沿って見たときに、略U字形の断面を有することができる。プレス嵌めを使用して、バニティフレーム72のオリフィス82の頂部内にバニティベゼル90を固定することも企図される。ドアハンドル88は、一般に、バニティドア40が閉位置にあるときに、バニティドア40がミラー74を完全に覆って隠すことを可能にするために、バニティドア40の端部から所定の距離だけ配置され、または、バニティドアハンドル88は、本明細書に記載され、図面に示されるもの以外の任意の他の既知の形状で、バニティドア40の外面のどこに配置されてもよいことに留意されたい。ベゼル90の底面は、バニティドア40が閉位置にあるとき、およびバニティドア40を開位置にスライドさせる間に、バニティドア40の外面に接触する。これにより、バニティドア40がその閉位置にあるときにバニティドア40が外れる可能性なしに、バニティドア40をバニティフレーム72内に固定することができる。
【0024】
本発明による薄型バイザ20の別の実施形態は、一般に、上述したようなバニティ36を使用するが、バニティ36は、バニティハーフシェル22,24の一方の内面に直接モールドされた一対のトラック92を含む。バニティドア40は、バニティハーフシェル22,24の内側表面に直接モールドされた一対のトラック92内にスライド可能に配置される。これは、バイザハーフシェル外面の所定の部分に配置されたポケット76の真上にのみバニティフレーム72を配置することを可能にしてもしなくてもよい。したがって、第2の実施形態におけるポケット76は、一般に矩形形状を有してもよいが、ポケット76の一端には、バニティハーフシェル22,24の一方の内側表面から延びるフランジまたは壁96に沿って配置された一対のトラック92内にバイザドア40をスライド可能に配置することを可能にする開放スロット94があってもよい。バニティハーフシェル22,24の内面から延びるフランジ96はまた、堅牢なバイザ本体と、バイザスライドドア40が開位置にあるときにスライド可能に配置され得る一対のトラック92とを提供するために、フランジ96の内面間に配置された任意の所定の形状および方向に延びる複数のリブを有することができる。これらのリブ98は、一般に、バイザハーフシェル22,24の一方の内側表面から延びるフランジ96のための支持システムを形成することができる。企図される一実施形態では、複数の三角形および四角形は、複数のリブ98が、バニティバイザハーフシェル22,24の内側表面から互いに所定の角度で配置されることによって画定されてもよい。したがって、動作中、スライドドア40は、バニティバイザハーフシェル22,24がその中に配置されたより小さいポケット76を有することを除いて、上述の実施形態と同じように機能し、ポケットは、一般に、バニティフレーム72内に配置されたミラー74の形状を模倣する。第2の実施形態では、ミラー74を支持する内側延在フランジがバイザハーフシェル22,24の一方のポケット76内に直接モールドされ、ドア40が、バイザバニティハーフシェル22,24のポケットの一端に配置されたスロット94を介してバニティバイザハーフシェル22,24内に直接配置された一対のトラック92内にスライド可能に配置され、フレームを使用せずにミラー74がバイザバニティハーフシェル22,24のポケット76内に固定された後にドア40がミラー74の頂部に直接配置されるように、バニティフレーム72を取り外すこともできることに留意されたい。ベゼル90は、バイザバニティハーフシェル22,24の外面に接続されるように、バイザハーフシェル22,24のポケット76の上面に配置され、ドア40がユーザの視界からミラー74を覆う閉位置にあるときに、バイザドア40がバイザバニティハーフシェル22,24のポケット76内に固定されるようにドア40の上部と係合することができる。したがって、バニティフレーム72の機能の一部を実行するためのポケット76の使用は、本発明による薄型バイザ20の別の実施形態において、スライド式バニティドア40を可能にするのに必要な構成要素の使用を減らすことができる。したがって、バニティ36のドア40は、その縁部全体に沿って配置されたポケット76のオリフィスを通って、バニティハーフシェル22,24の一方の内側表面から配置された予め形成された一対のトラック92内にスライドすることができる。
【0025】
以上、本発明を例示的に説明した。使用されている用語は、限定的なものではなく説明的な単語の性質であることが意図されていることを理解されたい。
【0026】
本発明の多くの修正および変形は、上記の教示に照らして可能である。したがって、添付の特許請求の範囲の範囲内で、本発明は、具体的に記載された以外の方法で実施され得る。
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【国際調査報告】