(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-18
(54)【発明の名称】ノズル要素およびそのようなノズル要素を有する歯科治療装置
(51)【国際特許分類】
A61C 3/025 20060101AFI20220411BHJP
【FI】
A61C3/025
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021551573
(86)(22)【出願日】2020-03-04
(85)【翻訳文提出日】2021-08-30
(86)【国際出願番号】 EP2020055695
(87)【国際公開番号】W WO2020178338
(87)【国際公開日】2020-09-10
(32)【優先日】2019-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500000485
【氏名又は名称】フェルトン ホールディング ソシエテ アノニム
【氏名又は名称原語表記】Ferton Holding SA
【住所又は居所原語表記】rue Saint Maurice 34 CH-2800 Delemont,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】フローラン ベアニ
(72)【発明者】
【氏名】ティアゴ ベルトローテ
(72)【発明者】
【氏名】マルセル ドネ
(72)【発明者】
【氏名】マキシム フルニエ
(72)【発明者】
【氏名】ルブルトン エチエンヌ
【テーマコード(参考)】
4C052
【Fターム(参考)】
4C052AA10
4C052BB12
4C052EE03
(57)【要約】
歯科治療装置、特に、歯根(3)の表面の少なくとも一部を歯肉縁下クリーニングすることを目的とする歯科治療装置のノズル要素(1)であって、-長尺方向(L)に細長く、歯周ポケット(7)に少なくとも部分的に挿入されるように構成されている基体(2)と、-粉末ガス混合物(12)を運搬するための第1の供給チャネル(10)であって、基体(2)の内部に組み込まれる、第1の供給チャネル(10)と、-粉末ガス混合物(12)を噴出するために細長い基体(2)の端部領域(E)にある該第1の供給チャネル(10)の第1の出口開口部(11)であって、好ましくは、長尺方向(L)に対して傾斜している第1の噴出方向(E1)に粉末ガス混合物(12)を横方向に噴出するように構成される、第1の出口開口部(11)と、を有し、該ノズル要素(1)は、基体(2)の端部領域(E)に、少なくとも1つの圧力解放チャネルの少なくとも一部を提供するように構成される、ノズル要素(1)。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯科治療装置、特に、歯根(3)の表面の少なくとも一部を歯肉縁下クリーニングすることを目的とする歯科治療装置のノズル要素(1)であって、
長尺方向(L)に細長く、歯周ポケット(7)に少なくとも部分的に挿入されるように構成されている基体(2)と、
粉末ガス混合物(12)を運搬するための第1の供給チャネル(10)であって、前記基体(2)の内部に組み込まれる、第1の供給チャネル(10)と、
前記粉末ガス混合物(12)を噴出するために前記細長い基体(2)の端部領域(E)にある前記第1の供給チャネル(10)の第1の出口開口部(11)であって、好ましくは、前記長尺方向(L)に対して傾斜している第1の噴出方向(E1)に前記粉末ガス混合物(12)を横方向に噴出するように構成される、第1の出口開口部(11)と、を有し、
前記ノズル要素(1)は、少なくとも1つの圧力解放チャネルの少なくとも一部を提供するように構成される、
ノズル要素(1)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの圧力解放チャネルの前記部分は、(i)前記基体(2)の前記端部領域(E)に形成されるか、(ii)前記基体(2)の長さに沿って形成され、好ましくは、前記ノズル要素が挿入される前記歯周ポケット(7)以上の長さを有し、かつ/または、(iii)前記基体(2)の外面(A)の形状によって、特に前記基体(2)の前記端部領域(E)まで延在する溝(14)によって形成されることを特徴とする、請求項1に記載のノズル要素(1)。
【請求項3】
流体(21)を運搬するための第2の供給チャネル(20)は、前記基体(2)の内部に組み込まれ、前記第2の供給チャネル(20)は、前記基体(2)の前記端部領域(E)の前記基体(2)の前(遠位)側(F)で前記流体(21)を第2の噴出方向(E2)に噴出するための第2の出口開口部(21)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のノズル要素(1)。
【請求項4】
前記基体(2)は、前記第1のチャネル(10)を形成している第1の導管(71)と、前記第2のチャネル(20)を形成している第2の導管(72)とで形成されることを特徴とする、請求項3に記載のノズル要素(1)。
【請求項5】
前記基体(2)は、少なくとも第1の側壁(41)と、任意で第2またはそれ以上の、好ましくは長尺方向(L)に垂直な方向に前記第1の側壁(41)に相対する側壁(42)とを有し、前記第1の側壁(41)および/または前記第2の側壁(42)は、使用中に歯の表面に接触するための少なくとも2つの接触点(C)を有し、前記第1の側壁(41)は、2つの接触点(C)の間に、特に前記第1の側壁(41)と前記第1の側壁(41)にある前記2つの接触(C)点の間の想像上の第1の線(51)とを境界とする第1の凹部(S1)を有し、かつ/または前記第2の側壁(42)は、2つの接触点(C)の間に、特に前記第2の側壁(42)と前記第2の側壁(42)にある前記2つの接触点(C)の間の想像上の第2の線(52)とを境界とする第2の凹部(S2)を有することを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のノズル要素(1)。
【請求項6】
前記第1の壁(41)の第1の表面(61)は、前記第1の凹部(S1)に割り当てられ、前記第2の壁(42)の第2の表面(62)は、前記第2の凹部(S2)に割り当てられ、前記ノズル要素(1)の合計表面に対する前記第1の表面(61)と前記第2の表面(62)との和の比率の値は、1~20%、好ましくは2~15%、最も好ましくは3~10%であるか、あるいはほとんどの場合は7%であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のノズル要素(1)。
【請求項7】
前記第1の壁(41)の第1の表面(61)は、前記第1の凹部(S1)に割り当てられ、任意で前記第2またはそれ以上の壁(42)の第2またはそれ以上の表面(62)は、前記第2またはそれ以上の凹部(S2)に割り当てられ、前記凹部の前記表面61および62の和は、0.01~1mm
2、好ましくは0.02~0.8mm
2であり、最も好ましくは0.03~0.2mm
2であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のノズル要素(1)。
【請求項8】
第1の噴出方向(E1)に平行な方向に測定される前記第1の側壁(41)と前記第2の側壁(42)との間の距離は、前記第1の噴出方向(E1)および前記長尺方向(L)に垂直な方向に沿って調整されることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のノズル要素(1)。
【請求項9】
前記長尺方向(L)に垂直な断面に、前記基体(2)は、前記第1の側壁(41)と前記第2の側壁(42)との間に最短距離(I)を有し、前記最短距離(I)は少なくとも0.2mmであり、かつ/または、前記第1の凹部(S1)は、前記2つの接触点(C)の間にある前記第1の側壁(41)と前記想像上の第1の線(51)との間に第1の凹部の最大深さ(d1)を有し、前記第2の凹部(C2)は、前記接触点(C)の間にある前記第2の側壁(42)と前記想像上の第2の線(52)との間に第2の凹部の最大深さ(d2)を有し、前記想像上の第1の線(51)と前記想像上の第2の線(52)との間の前記合計距離(DT)に対する前記第1の凹部の深さ(d1)と前記第2の凹部の深さ(d2)との和の比率の値は、0.1~0.9、好ましくは0.2~0.5、最も好ましくは0.3~0.45であるか、あるいはほとんどの場合は0.37でさえあることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載のノズル要素(1)。
【請求項10】
前記基体(2)は、弾性材料から形成され、かつ/または一体に形成されることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載のノズル要素(1)。
【請求項11】
前記ノズル要素(1)は、前記ノズル要素(1)をハンドピースまたは前記ハンドピースのアダプタに装着するための装着区分(30)を有することを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載のノズル要素(1)。
【請求項12】
前記装着区分(30)は、前記ハンドピースの長尺方向の延長部が前記第1の側壁(41)に対して約45°未満、さらに好ましくは25°未満、最も好ましくは15°未満の角度で傾斜するように向けられるように構成されることを特徴とする、請求項11に記載のノズル要素(1)。
【請求項13】
前記第1の側壁(41)および前記第2の壁(42)は、前記基体の長さ(LB)にわたって前記長尺方向(L)に沿って互いに概ね平行に延在し、前記圧力解放チャネルは、少なくとも前記基体(2)の前記長さ(LB)にわたって、好ましくは前記基体(2)の前記全長(LB)にわたって延在することを特徴とする、請求項1~12のいずれか一項に記載のノズル要素(1)。
【請求項14】
前記第1の凹部(S1)および/または前記第2の凹部(S2)は、前記第1のチャネル(10)と第2のチャネル(20)との間に配置されることを特徴とする、請求項1~13のいずれか一項に記載のノズル要素(1)。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか一項に記載のノズル要素(1)を有する、
歯科治療装置、特にガス粉末噴射装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズル要素およびそのようなノズル要素を有する歯科治療装置に関する。
【背景技術】
【0002】
先行技術では、歯科治療装置、特に歯の表面を研磨することを目的とする粉末噴射装置のノズル要素がよく知られている。
【0003】
ある特定のノズル要素、例えばドイツ特許第10331583B3号(特許文献1)で知られている。該ノズル要素は、歯根の表面の少なくとも一部を歯肉縁下クリーニングするように構成されている。しかしながら、ノズル要素を歯周ポケットに挿入する必要があるため、歯肉縁下クリーニングのためにノズル要素を用いることにはいくつかの課題が伴う。特に、治療を最適な条件で行うために、ノズル要素は適切な機械特性(例えば剛性)を備えている必要がある。したがって、このノズル要素は、細長い基体を有し、ドイツ特許第10331583B3号(特許文献1)は、粉末ガス混合物を横方向に噴出させることを提案している。このようにして、噴出された粉末ガス混合物は、ノズル要素が歯周ポケットに挿入されるときに歯根の表面に向けられる。
【0004】
しかしながら、歯肉縁下クリーニングに用いるノズル要素の別の課題は、リスクすなわち皮下気腫を軽減することである。このような皮下気腫は、細菌感染、すなわち菌血症を引き起こすおそれがあり、歯肉縁下の空気研磨の主なリスクの代表である。粉末ガス混合物を横方向に噴出することは皮下気腫のリスクを軽減するが、本発明の目的は、皮下気腫のリスクをさらに軽減するノズル要素を提供することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この目的は、請求項1に記載のノズル要素および請求項14に記載の歯科治療装置によって達成される。好適な実施形態は、従属請求項、本文および図面に組み込まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様によれば、歯科治療装置、特に、歯根の表面の少なくとも一部を歯肉縁下クリーニングすることを目的とする歯科治療装置のノズル要素であって、長尺方向に細長く、歯周ポケットに少なくとも部分的に挿入されるように構成されている基体と、粉末ガス混合物を運搬するための第1の供給チャネルであって、基体の内部に組み込まれる、第1の供給チャネルと、粉末ガス混合物を噴出するために細長い基体の端部領域にある該第1の供給チャネルの第1の出口開口部であって、好ましくは、長尺方向に対して傾斜している第1の噴出方向に粉末ガス混合物を横方向に噴出するように構成される、第1の出口開口部と、を有し、ノズル要素は、好ましくは少なくとも基体の端部領域に、少なくとも1つの圧力解放チャネルの少なくとも一部を提供するように構成される、ノズル要素が提供される。
【0008】
先行技術とは対照的に、本発明によるノズル要素は、好ましくは少なくとも基体の端部領域に、かつ/または基体の長さに沿って、少なくとも1つの圧力解放チャネルを実現する。該少なくとも1つの圧力解放チャネルは、基体の端部領域で圧力を下げる。さもなければ、この圧力低下はノズル要素の使用中に歯周ポケットで起こる。この少なくとも1つの圧力解放チャネルは、ノズル要素が挿入される歯周ポケット以上の長さを少なくとも有する寸法である必要がある。歯周ポケットの中の圧力を0.8バール(圧力解放チャネルがないノズル要素の場合)から約30%低下させることが可能であることがわかった。皮下気腫は、主に汚染された空気および細菌の浸透の影響を受けるため、本発明によるノズル要素によってポケットの中の圧力を下げることで、該皮下気腫のリスクが有利に軽減される。
【0009】
歯肉縁下クリーニングに適するように、ノズル要素、特に基体は、ノズル要素を歯周ポケットに少なくとも部分的に挿入できるように構成される必要がある。したがって、特に基体は、挿入方向に沿って測定される挿入長さの分だけノズル要素を歯周ポケットに挿入できるように構成され、挿入方向に沿って測定される歯周ポケットの全長に対する挿入長さの比率は、少なくとも0.5、好ましくは少なくとも0.7であり、さらに好ましくは少なくとも0.8である。さらに、ノズルの断面には、拡張していく断面がない。すなわち長尺方向に沿って測定される断面は縮小するか、第1の出口開口部に向かって少なくとも一定である。例えば、ノズル要素の断面は、第1の出口開口部の方向に小さくなっている。
【0010】
さらに、ノズル要素にはキャップがない。すなわちノズル要素の前方端部、特に細長い基体の前方端部にはキャップが構成されていない。例えば、ノズル要素は、特に細長い基体の端部領域で一体品、すなわち、ノズル要素を破壊しない限りサブ構成要素に分割できない単位である。
【0011】
このほか、第1の出口開口部は、細長い基体の一部である。好ましくは、細長い基体は、直線状である。すなわち湾曲領域がない。これにより、ノズル要素を歯周ポケットに挿入するのをサポートする。さらに、圧力解放チャネルは、長尺方向に対向する前方端部で、好ましくは基体の前方端部で開口している。
【0012】
先行技術に加えて、または先行技術とは対照的に、本発明によるノズル要素により、ノズルを歯周ポケットに挿入する場合の治療に必要なノズルの機械的特徴を失わずに、少なくとも1つの圧力解放チャネルの存在が可能となる。
【0013】
好ましくは、「圧力解放チャネル」という用語は、空気が、基体に沿って、または基体の内部に流れ込むことによって、歯周ポケットから、特に空気ガス混合物が噴出される歯周ポケットの底部から流れる、または流出することを可能にする基体のあらゆる構造を表す。特に、圧力解放チャネルは、空気が第1の出口開口部から出て歯周ポケットから流れるのを確立するか可能にする基体のあらゆる構造を含む。圧力解放チャネルは、基体の内部で少なくとも部分的に延在するチャネルまたは孔によって実現される可能性もある。圧力解放チャネルは、好ましくは基体の長さに沿って延在し、歯周ポケット以上の長さを有する。ただし、これより短い長さも可能である。例えば端部から歯周ポケットが少し開いて空気を解放する領域までで、この場合、空気は歯周ポケットから流れる、または流出する。
【0014】
好ましくは、基体は、歯周ポケットに挿入することが可能な細長く平坦な基体を形成する。「細長い」という用語は、基体の長尺方向の長さが、長尺方向に垂直な方向に測定される基体の直径の少なくとも5倍よりも長いことを意味する。「端部領域」という用語は、特に、第1の出口開口部を含む基体の区分を指す。好ましくは、端部領域は、使用中に歯周ポケットの底部に対向している基体の遠位端から長尺方向に最大5mm、さらに好ましくは最大2.5mm、最も好ましくは最大1.5mmにわたって延在している。特に、「組み込まれる」という用語は、第1の供給チャネルが基体の内部に含まれていることを意味する。
【0015】
ノズル要素はさらに、ハンドピースに可逆的に装着できるように構成されてよく、あるいは、ハンドピースの一体部分である。好ましくは、基体は、第1の側壁および第2の側壁を有し、ノズル要素の使用時には、第1の側壁は歯の表面と対向し、第2の側壁は歯齦と対向する。好ましくは、第1の出口は、第1の側壁および/または第2の側壁に組み込まれる。さらに、複数の第1の出口を第1の側壁および/または第2の側壁に設けることを構想できる。例えば、複数の第1の出口は、長尺方向の同じ高さに構成されるか、互いに長尺方向にずれている。第1の出口は、好ましくは、長尺方向に垂直な平面の環状方向に沿って均等に分布することが想定される。特に、粉末ガス混合物は、長尺方向に対して傾斜している第1の噴出方向に第1の出口から噴出される。
【0016】
好適な実施形態によれば、少なくとも1つの圧力解放チャネルの部分が、基体の外面の形状、特に基体の端部領域に延在する溝によって形成されることが想定される。例えば溝は、U字型、C字型かつ/またはV字型で、外面に沿って長尺方向に延在する。圧力解放チャネルを基体の外形で実現することにより、基体の内部にそれ以上チャネルを含める必要がない。さらに、溝には自由にアクセスできるため、例えばブロックしている要素を圧力解放チャネルから除去することで外面を簡単にクリーニングできる。ノズル要素の使用中、溝または凹部は、歯、特に歯根に対向する。好ましくは、圧力解放チャネルは、第1の側壁および/または第2の側壁に含まれ、例えば、基体は、少なくとも2つの溝を有し、各溝が圧力解放チャネルを形成する。好ましくは、1つの溝が第1の側壁に含まれ、かつ/または1つの溝が第2の側壁に組み込まれ、第1の側壁の溝および第2の側壁の溝は、好ましくは互いに相対するように構成される。さらに、溝は、第1の側壁に平行な方向に測定される第1の側壁の中位に構成される。このほか、長尺方向に垂直な平面上で測定される溝または凹部の断面は、概ね一定のままであるか、ノズル要素の遠位端部領域から近位端部まで長尺方向に沿って増大する。第1の側壁および/または第2の側壁に、特に互いに平行に複数の溝を設けることを考えることもできる。
【0017】
特に、流体を運搬するための第2の供給チャネルも基体に組み込まれ、第2の供給チャネルは、基体の端部領域の基体の前側(または遠位側)で流体を噴出するための第2の出口開口部を有する。第2の供給チャネルを用いることによって、歯周ポケット、特に歯周ポケットの底部に注水することが有利に可能である。したがって、流体、好ましくは、水は第2の噴出方向に沿って噴出され、第2の噴出方向は、基体の長尺方向に概ね平行である。特に、第1の噴出方向は、第2の噴出方向に対して傾斜しているか傾いている。例えば、第1の噴出方向は、第2の噴出方向に垂直である。さらに、第1の供給チャネルおよび第2の供給チャネルは、長尺方向に沿って互いに概ね平行に延在する。
【0018】
別の実施形態では、長尺方向に垂直な平面で測定される第1の供給チャネルの断面は、同じ平面で測定される第2の供給チャネルの断面よりも大きい。好ましくは、第1の供給チャネルおよび特に該断面の中心は、第2の供給チャネルの隣、特に該断面の中心の隣に、第1の側壁および/または第2の側壁の全体コースに概ね平行な方向に構成される。
【0019】
さらに、好ましくは、基体は、第1のチャネルを形成している第1の導管と、第2のチャネルを形成している第2の導管とで形成されることが想定される。第1の導管と第2の導管とを互いに隣り合わせて配置することによって、凹部またはV字型の溝を基体の外面に容易に設けることが有利に可能である。溝が端部領域まで延在するためには、第1の導管と第2の導管の両方が端部領域まで延在する必要がある。言い換えれば、第1の導管および第2の導管は、圧力解放チャネルが端部領域および/または第1の出口まで延在することを実現するために概ね同じ長さを有する必要がある。
【0020】
好適な実施形態によれば、基体は、少なくとも第1の側壁と、任意で第2またはそれ以上の側壁、好ましくは長尺方向に垂直な方向に第1の側壁に相対する側壁とを有し、第1の側壁および/または第2の側壁は、使用中に歯の表面に接触するための少なくとも2つの接触点を有し、第1の側壁は、2つの接触点の間に、特に第1の側壁と第1の側壁にある2つの接触点の間の想像上の第1の線とを境界とする第1の凹部を有し、かつ/または第2の側壁は、2つの接触点の間に、特に第2の側壁と第2の側壁にある2つの接触点の間の想像上の第2の線とを境界とする第2の凹部を有することが想定される。そのため、有利には、第1の凹部および/または第2の凹部は、空気を歯周ポケットから流出させるために2つの接触点の間に設けられる。第1および/または第2の凹部がなければ、第1の側壁は、例えば歯と接触し、封止する、または押し付ける領域を形成してしまい、空気がポケットから流出することが妨げられる。接触点および凹部は、ルーラーなどによって特定されることもあり、ルーラーは、第1の側壁に当接するまで第1および/または第2の側壁の方へ動く。好ましくは、第1の側壁および/または第2の側壁は、複数の接触点を含む直線区分と、第1および/または第2の側壁に凹部を形成する湾曲区分とを有する。好ましくは、直線区分の合計は、第1および/または第2の側壁の湾曲区分よりも大きい。好ましくは、第1の側壁および第2の側壁は、互いに概ね平行に延在し、かつ/または第1の側壁と第2の側壁との間の中央に延在する平面に対して鏡面対称であることが想定される。
【0021】
特に、第1の凹部には第1の表面が割り当てられ、第2の凹部には第2の表面が割り当てられ、ノズル要素の合計表面に対する第1の表面と第2の表面との和の比率の値は、1~20%、好ましくは2~15%、最も好ましくは3~10%であるか、あるいはほとんどの場合は7%でさえある。ノズル要素の合計表面は、チャネルを含む基体の合計面積である。
【0022】
該比率は、第1の凹部および/または第2の凹部の深さを特定する。前述の比率が、安定したノズル要素と、歯周ポケットから外部に空気を十分に流出させて歯周ポケット内の圧力を大幅に低下させる圧力解放チャネルの断面の両方を実現することがわかった。
【0023】
好ましくは、少なくとも第1の凹部には第1の表面が割り当てられ、第2またはそれ以上の凹部には第2またはそれ以上の表面が割り当てられ、凹部の表面の和は、0.01~1mm2、好ましくは0.02~0.8mm2であり、最も好ましくは0.03~0.2mm2である。
【0024】
好ましくは、第1の噴出方向に平行な方向に測定される第1の側壁と第2の側壁との間の距離は、第1の噴出方向および長尺方向に垂直な方向で調整される。すなわち、この距離は増減する。
【0025】
さらに、長尺方向に垂直な断面では、基体は、第1の側壁と第2の側壁との間に延在する最少の直径を有し、この最少の直径または距離は、少なくとも0.2mmであり、かつ/または、第1の凹部は、第1の側壁と2つの接触点の間にある想像上の第1の線との間に第1の凹部の最大深さを有し、第2の凹部は、第2の側壁と接触点の間にある想像上の第2の線との間に第2の凹部の最大深さを有し、想像上の第1の線と想像上の第2の線との間の合計距離に対する第1の凹部の深さと第2の凹部の深さとの和の比率の値は、0.1~0.9、好ましくは0.2~0.5であり、最も好ましくは0.3~0.45であるか、あるいはほとんどの場合は0.37でさえあることが想定される。この比率は、第1の供給チャネルと第2のチャネルとの間の領域での基体の厚みを特定する。このような比率が、安定した耐久性のあるノズル要素を実現することがわかった。
【0026】
好適な実施形態によれば、基体は、弾性材料から形成され、かつ/または一体に形成されることが想定される。弾性であるが故に、ノズル要素は、例えば損傷を避けるために歯周ポケット内でわずかに変形することが可能である。「一体に」という用語は、とりわけノズル要素が、例えば接着方式で互いに接続しているいくつかの異なる構成要素から成り立っていることを意味する。代わりに、ノズル要素を一体部品として成形することもある。
【0027】
さらに、ノズル要素は、ノズル要素をハンドピースまたはハンドピースのアダプタに装着するための装着区分を有することが想定される。そのため、ノズル要素は、ハンドピースまたは空気研磨装置、特に粉末噴射装置に容易に適用できる。
【0028】
好ましくは、装着区分は、ハンドピースの長尺方向の延長部が第1の側壁に対して約45°未満、さらに好ましくは25°未満、最も好ましくは15°未満の角度で傾斜するように向けられるように構成されることが想定される。その結果、ハンドピースは、使用中に使用者がノズル要素および歯周ポケットを自由に見られるような向きになる。というのも、ハンドピースは見える方向に配置されていないからである。
【0029】
さらに、第1の側壁および第2の壁は、基体の長さにわたって長尺方向に沿って互いに概ね平行に延在し、圧力解放チャネルは、少なくとも基体の長さにわたって、好ましくは基体の全長にわたって延在することを構想できる。
【0030】
第1の凹部および/または第2の凹部は、第1のチャネルと第2のチャネルとの間に配置されることも考えられる。
【0031】
本発明の別の態様は、本発明によるノズル要素を有する歯科治療装置、特にガス粉末噴射装置に関する。文脈で言及したすべての特徴および利点またはノズル要素は、歯科治療装置にも同様に当てはまり、この逆も当てはまる。
【0032】
まだ明示的に記載していないいかなる場合も、本発明に記載した範囲を限定したり拡大したりしない限り、個々の実施形態またはその個々の態様および特徴を互いに組み合わせたり入れ替えたりできるが、これは、そのような組み合わせまたは入れ替えに意味があり、本発明の趣旨に沿っている場合である。本発明の1つの実施形態に関して記載している利点は、適用可能な場合はいつでも、本発明の他の実施形態の利点でもある。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】動作中である本発明の第1の好適な実施形態によるノズル要素の概略側面図である。
【
図2】本発明の第2の好適な実施形態によるノズル要素の概略斜視図である。
【
図3】本発明の第2の好適な実施形態によるノズル要素の別の概略斜視図である。
【
図4】本発明の第3の好適な実施形態によるノズル要素の概略断面図である。
【
図5】本発明の第4の好適な実施形態によるノズル要素の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1には、本発明の好適な実施形態による、特に使用中のノズル要素1を示している。好ましくは、ノズル要素1は、歯肉縁下クリーニング、特に歯根3の空気研磨を目的とする。動作中、このようなノズル要素1は、歯齦4または歯肉と歯根3とで形成される歯周ポケット7の中に配置される。歯根3の表面のクリーニングを行うため、治療しようとする表面領域の一箇所の近くに配置されているノズル要素1から粉末ガス混合物12が噴出される。
特に、ノズル要素1は、基体2を有し、基体2は、第1の側壁41および第2の側壁42を有する。特に、動作中、第1の側壁41は歯根3に対向し、第2の側壁42は歯齦4に対向することが想定される。好ましくは、第1の側壁41および第2の側壁42は、概ね互い平行に延在し、長尺方向Lに細長い概ね平坦な基体2を形成する。すなわち長尺方向Lに平行な方向に測定される第1の側壁41および/または第2の側壁42の長さは、第1の側壁41と第2の側壁42との間で長尺方向Lに垂直な方向に測定されるノズル要素1の幅Wよりも大きく、好ましくはこの幅の4倍よりも長い。
【0035】
基体2は、ノズル要素1の使用中に歯周ポケットの底部8に対向する基体2の前側または遠位側Fに向かって、特に第1の側壁41と第2の側壁42とが互いに対して斜めになる配置によって長尺方向Lに沿って先細りになることも構想可能である。特に、基体2の端部領域Eは、使用中に歯周ポケットの底部8に対向している前側または遠位側Fを含む。基体2の広がりが概ね平坦であるために、ノズル要素1は、治療しようとする歯根3の歯の表面領域に自由にアクセスできるように歯周ポケット7に挿入することが可能である
【0036】
好ましくは、粉末ガス混合物12は、基体2の端部領域Eで第1の側壁41に組み込まれている第1の出口開口部11から横方向に噴出されることが想定される。このような横方向の噴出を実現するために、第1の側壁41および/または第2の側壁42は、該第1の出口開口部11を含む。さらに、粉末ガス混合物12は、基体2に組み込まれている第1の供給チャネル10を介して第1の出口開口部11まで運搬されることが想定される。とりわけ、流体22、好ましくは水を第2の出口開口部21まで運搬するために、第2の供給チャネル20が基体2の中に追加で組み込まれる。
第1の出口開口部11とは対照的に、第2の出口開口部21は、基体2の前側Fに設けられ、ノズル要素1の使用中に流体22を歯周ポケットの底部8の方へ噴出する。その結果、ガス粉末混合物12は、ノズル要素1によって第1の出口開口部11から第1の噴出方向E1に噴出され、流体22は、ノズル要素1によって第2の出口開口部22から第2の噴出方向E2に噴出され、第1の噴出方向E1および第2の噴出方向E2は、互いに平行ではない、または少なくともゼロ以外の角度を形成する。特に、第1の噴出方向E1は、第2の噴出方向E2に垂直に延在する。
【0037】
ガス粉末混合物12が横方向に噴出されるように第1の出口開口部11を第1の側壁41および/または第2の側壁42に設けることで、気腫が形成されるリスクを軽減する。さもなければ、気腫は、加圧され汚染された空気および細菌が浸透することによって引き起こされるおそれがある。気腫のリスクをさらに軽減するために、ノズル要素1は、好ましくは基体2の端部領域Eまで延在する少なくとも1つの圧力解放チャネルの少なくとも一部を提供する。
基体2の端部領域Eは、前側Fから長尺方向Lに沿って延在する第1の長さL1を有し、この長さは、第1の側壁41と第2の側壁42との間で長尺方向Lに垂直な方向に測定されるノズル要素1の幅Wの最大10倍、好ましくは最大5倍、最も好ましくは2.5倍である。好ましくは、第1の出口開口部11は、端部領域E内で第1の側壁41および/または第2の側壁42に設けられる。さらに、基体2の前側Fは、先端、すなわち尖った端部として形成されることが想定される。
【0038】
例えば、圧力解放チャネルは、基体2の内部に組み込まれる。さらに好ましくは、基体2の外面A、特に第1の側壁41および/または第2の側壁42の外面Aは、圧力解放チャネルの少なくとも一部を提供するために第1の凹部S1および/または第2の凹部S2を設けるように形成されることが想定される。特に、歯根3/歯齦4の表面と、第1の凹部S1にある第1の側壁41の表面/第2の凹部S2にある第2の側壁42の表面とが、ノズル要素1の使用中に圧力解放チャネル全体を形成することを構想できる。特に、圧力解放チャネルを用いることによって、歯周ポケット7の圧力を首尾よく30%低下させられることを示すことが可能である。
【0039】
図2および
図3は、第2の好適な実施形態によるノズル要素1をいくつかの異なる斜視図で示したものである。ノズル要素1は、
図1に示したノズル要素1と概ね同じだが、第1の凹部S1および/または第2の凹部S2を溝14として、特にV字型の溝14として追加で明記している。さらに、ノズル要素1は、ノズル要素をハンドピース(図示せず)に可逆的に装着するための装着区分30を有し、ハンドピースは、粉末ガス混合物12および/または流体22を発生させ、供給し、特に粉末ガス混合物12および流体22が適切な圧力になるようにする。
【0040】
好ましくは、ノズル要素2は、ノズル要素1をハンドピース(図示せず)に接続するためのインターフェースを形成する装着区分30を含む。例えば、装着区分30は、第1のチャネル10および第2のチャネル20の漏斗形の部分を含む。さらに、装着区分30は、基体2に隣接している。とりわけ、基体1は、第1の側壁41および第2の側壁42が互いに概ね平行になるように、好ましくは互いに相対する第1の側壁41と第2の側壁42とによって画成される。「概ね平行」とは、ここでは第1の側壁41と第2の側壁42との間の傾斜角が15°未満、好ましくは5°未満であることを意味する。それとは対照に、装着区分30にある第1の側壁41および第2の側壁42は、第1の側壁41と第2の側壁42との間の傾斜角が15°よりも大きくなるように配置される。例えば、長さLBを有する基体2は、概ね5~15mm、好ましくは10mmにわたって長尺方向Lに沿って延在し、ノズル要素1の全長LTは、概ね10~30mmであり、好ましくは20mmである。特に、長尺方向Lに沿って測定されるノズル要素1の全長LTに対する基体2の長さLBの比率は、0.4~0.6である。
【0041】
特に、圧力解放チャネルは、少なくとも基体2の端部領域Eからノズル要素2の装着区分30まで延在する。基体2に圧力解放チャネルの部分を形成するため、長尺方向に沿って直線状に延在する溝14が設けられ、この溝は、好ましくは第1のチャネル10の中心と第2のチャネル20の中心との間に、長尺方向Lに垂直な方向に位置している。さらに、溝14は、第1の側壁41および/または第2の側壁42に組み込まれるか、第1の側壁41および/または第2の側壁42の湾曲によって形成されることが想定される。
【0042】
図2および
図3に示したノズル要素1、特に基体2は、外面Aに配置された目印要素13を有する。そのため、基体2が使用中に歯周ポケット7の中にどれだけ挿入されたかを監視することが有利に可能である。
【0043】
図4は、本発明の第3の好適な実施形態によるノズル要素1の概略断面図である。とりわけ、
図4に示した断面は、
図2および
図3に示したノズル要素1によって実現され得る。とりわけ、この断面図は、基体2の外面Aが、使用中に歯根3の表面に同時に接触できる少なくとも2つの接触点Cを含むことを示し、環状方向Uに沿った2つの接触点Cの間では、第1の側壁41の2つの接触点2の間には第1の凹部S1が設けられ、かつ/または第2の側壁42での2つの接触点Cの間には42第2の凹部S2が設けられる。とりわけ第1の凹部S1は、第1の凹部S1の領域にある第1の側壁41の外面Aと、第1の側壁41にある2つの接触点Cの間の想像上の第1の直線51とが境界となる、またはこの両者で画成される。同じように、第2の凹部S2は、第2の凹部S2の領域にある第2の側壁42の外面Aと、第2の側壁42にある2つの接触点Cの間の想像上の第2の直線52とが境界となる、またはこの両者で画成される。
【0044】
さらに、第1の凹部S1には第1の側壁41の第1の表面61を割り当てることが可能で、第2の凹部S2には第2の側壁42の第2の表面62を割り当てることが可能であり、ノズル要素1の合計表面に対する第1の表面S1と第2の表面S2との和の比率の値は、1~20%、好ましくは2~15%、最も好ましくは3~10%であるか、あるいはほとんどの場合は7%でさえある。そのため、安定したノズル要素1を製造でき、ノズル要素1は、依然として可能な限り小さく設計される。
【0045】
さらに、第1の凹部S1には第1の側壁41の第1の表面61を割り当てることが可能で、第2の凹部S2には第2の側壁42の第2の表面62を割り当てることが可能であり、表面S1とS2との和は、0.01~1mm2、好ましくは0.02~0.8mm2であり、最も好ましくは0.03~0.2mm2である。
【0046】
さらに、長尺方向Lに垂直な断面に、基体2は、第1の側壁41と第2の側壁42との間に最短距離Iを有し、この最短距離は少なくとも0.2mmであり、かつ/または第1の凹部S1は、2つの接触点Cの間にある第1の側壁41と想像上の第1の線51との間に第1の凹部の最大深さd1を有し、第2の凹部S2は、接触点Cの間にある第2の側壁42と想像上の第2の線52との間に第2の凹部の最大深さd2を有する。想像上の第1の線51と想像上の第2の線52との間の合計距離DTに対する第1の凹部の深さd1と第2の凹部の深さd2との和の比率の値は、0.1~0.9、好ましくは0.2~0.5、最も好ましくは0.3~0.45であるか、あるいはほとんどの場合は0.37である。
【0047】
図5は、本発明の第4の好適な実施形態によるノズル要素1の概略断面図である。とりわけ、
図5に示したノズル要素1は、第1の導管71および第2の導管72を備え、第1の導管71は第1のチャネル10を形成し、第2の導管72は第2のチャネル20を形成する。
【符号の説明】
【0048】
1 ノズル要素
2 基体
3 歯根
4 歯齦
7 歯周ポケット
8 底部
10 第1の供給チャネル
11 第1の出口開口部
12 粉末ガス混合物
13 目印
14 溝
20 第2の供給チャネル
21 第2の出口開口部
22 流体
30 装着区分
41 第1の側壁
42 第2の側壁
51 想像上の第1の直線
52 想像上の第2の直線
61 第1の表面
62 第2の表面
71 第1の導管
72 第2の導管
S1 第1の凹部
S2 第2の凹部
d1 第1の凹部の深さ
d2 第2の凹部の深さ
I 最短距離
A 外面
E 端部領域
E1 第1の噴出方向
E2 第2の噴出方向
F 前(遠位)側
DT 合計距離
W 幅
L 長尺方向
L1 第1の長さ
LT 全長
LB 基体の長さ
C 接触点
U 環状方向
【国際調査報告】