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特表2022-522500霧化発生器、衣類処理設備及びその制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-19
(54)【発明の名称】霧化発生器、衣類処理設備及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   D06F 33/34 20200101AFI20220412BHJP
   D06F 39/00 20200101ALI20220412BHJP
【FI】
D06F33/34
D06F39/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021551850
(86)(22)【出願日】2020-03-02
(85)【翻訳文提出日】2021-10-14
(86)【国際出願番号】 CN2020077457
(87)【国際公開番号】W WO2020177671
(87)【国際公開日】2020-09-10
(31)【優先権主張番号】201910165011.8
(32)【優先日】2019-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508252789
【氏名又は名称】チンタオ ハイアール ウォッシング マシーン カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】520198579
【氏名又は名称】ハイアール・スマート・ホーム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park, No.1 Haier Road, Laoshan District, Qingdao, Shandong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】趙 志強
(72)【発明者】
【氏名】許 昇
(72)【発明者】
【氏名】王 得軍
(72)【発明者】
【氏名】莊 仲凱
(72)【発明者】
【氏名】孫 廣彬
【テーマコード(参考)】
3B166
3B167
【Fターム(参考)】
3B166AA02
3B166AE04
3B166BA14
3B166BA64
3B166BA78
3B166BA82
3B166BA83
3B166BA86
3B166DA21
3B167AA02
3B167AE04
3B167BA14
3B167BA64
3B167BA78
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3B167BA83
3B167BA86
3B167KA18
3B167LA23
3B167LC07
3B167LC17
3B167LE04
3B167LF11
3B167LG08
(57)【要約】
本発明の目的は、従来の霧化発生器において構造が複雑、液位測定精度が悪いという問題を解決することである。
【課題】
【解決手段】本発明は、衣類処理の技術分野に関し、具体的に霧化発生器、衣類処理設備及びその制御方法に関する。かかる目的を達成するために、本発明の霧化発生器は、ハウジングと霧化モジュールとを備え、ハウジング内には、液体を収容可能な霧化チャンバーが設けられ、ハウジング上には、霧化チャンバーに連通する給液口と、給風口と、送霧口とが設けられ、霧化モジュールは、超音波霧化シートを含み、霧化モジュールは、超音波霧化シートの振動により霧化チャンバー内の液体を霧化するとともに振動により霧化チャンバー内の液位の高さを検出するように設けられる。本発明は、霧化発生器の構成を大きく簡略化し、液位測定の精度と準度を向上させる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
霧化発生器であって、
ハウジングと霧化モジュールとを備え、
前記ハウジングの内部には、液体を収容可能な霧化チャンバーが設けられ、
前記ハウジングには、前記霧化チャンバーに連通する給液口、給風口及び送霧口が設けられ、
前記霧化モジュールは超音波霧化シートを含み、
前記霧化モジュールは、前記超音波霧化シートの振動により前記霧化チャンバー内の液体を霧化するとともに、前記振動により前記霧化チャンバー内の液位の高さを検出するように設けられる、
ことを特徴とする霧化発生器。
【請求項2】
前記ハウジングの底部には透水孔が開設され、
前記霧化モジュールは、前記霧化シートホルダをさらに含み、
前記超音波霧化シートは、前記霧化シートホルダにより、前記ハウジングの外部における前記透水孔に対応する箇所に密封するように固定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の霧化発生器。
【請求項3】
前記ハウジング内に仕切り板が設けられ、
前記仕切り板は前記ハウジングを取付チャンバーと前記霧化チャンバーとに仕切るものであり、
前記取付チャンバー内にはコントローラが設けられ、
前記霧化モジュールは前記超音波霧化シートを駆動するための駆動回路板をさらに含み、
前記駆動回路板は前記霧化シートホルダに取り付けられ、
前記コントローラは前記駆動回路板に接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載の霧化発生器。
【請求項4】
前記給液口は、前記霧化チャンバーの底面に設けられ、
前記霧化チャンバー内に、前記給液口と前記超音波霧化シートとを離間するフローバッファプレートが前記給液口に対応して設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の霧化発生器。
【請求項5】
前記フローバッファプレートは、前記霧化チャンバーの底面から上に延びて形成され、
前記フローバッファプレートの一側は、前記霧化チャンバーの一つの内壁に固定的に接続され、他側は、前記霧化チャンバーのもう一つの内壁まで延びて該内壁との間に隙間が形成される、
ことを特徴とする請求項4に記載の霧化発生器。
【請求項6】
前記給風口は、前記ハウジングの前記取付チャンバーに対応する箇所に設けられ、及び/又は、
前記給風口にファンが配置され、
前記コントローラは、前記ファンの起動と停止を制御するように、前記ファンと接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載の霧化発生器。
【請求項7】
前記ハウジング内には連通チャンバーがさらに設けられ、
前記霧化チャンバーは、第1の連通孔を介して前記連通チャンバーに連通し、
前記噴霧口は、第2の連通孔を介して前記連通チャンバーに連通する、
ことを特徴とする請求項3に記載の霧化発生器。
【請求項8】
前記噴霧口は、前記ハウジングの底面に設けられ、
前記霧化発生器は接続チューブをさらに含み、
前記噴霧口が前記接続チューブを介して前記第2の連通孔に連通する、及び/又は、 前記連通チャンバー内には、前記第1の連通孔及び/又は前記第2の連通孔を密封可能な弁機構が設けられ、
前記コントローラが前記弁機構に接続されて前記弁機構の開閉を制御する、ことを特徴とする請求項7に記載の霧化発生器。
【請求項9】
ケースと、前記ケース内に設置される洗濯槽とを含む衣類処理設備であって、
前記衣類処理装置は、請求項1~8のいずれか1項に記載の霧化発生器をさらに含み、
前記給液口は、給液チューブ及び電磁弁を介して水源に連通し、
前記噴霧口は噴霧チューブを介して洗濯槽に連通する、
ことを特徴とする衣類処理設備。
【請求項10】
衣類処理設備の制御方法であって、
前記衣類処理設備がケースと、前記ケース内に設けられた洗濯槽及び霧化発生器とを含み、
前記霧化発生器は、ハウジングと霧化モジュールとを含み、
前記ハウジング内には液体を収容可能な霧化チャンバーが設けられ、
前記ハウジングの上には前記霧化チャンバーに連通する給液口、給風口及び噴霧口が設けられ、
前記給液口は、給液チューブ及び電磁弁を介して水源に連通し、
前記噴霧口は噴霧チューブを介して洗濯槽に連通し、
前記霧化モジュールは、振動により前記霧化チャンバー内の液位の高さを検出するとともに前記霧化チャンバー内の液体を霧化する超音波霧化シートを含み、
前記制御方法は、
電磁弁の開弁を制御することと、
前記電磁弁の開弁と同時に、或いは後に、前記超音波霧化シートを振動させるように制御し、前記霧化チャンバー内の液位の高さを検出することと、
前記液位の高さが所定の高さに達したか否かを判断することと、
判断結果に基づいて、前記電磁弁の閉鎖を選択的に制御することと、
を含むことを特徴とする衣類処理設備の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類処理の技術分野に関し、具体的に、霧化発生器、衣類処理設備及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
科技の発展や生活レベルの向上に連れ、家電機器の機能も益々増えていく。洗濯機を例とすれば、現在の洗濯機のほとんどは、蒸気洗浄機能(またはエアウォッシュとも言う)を併せて有し、蒸気洗浄機能は霧化発生器によって実現され、霧化発生器における霧化素子は、液体を蒸気に霧化した後、霧化チューブを介して洗濯槽内に蒸気を噴霧して槽内の衣類の処理を行うことにより、しわや異臭の除去などの衣類への手入れが実現される。
【0003】
霧化発生器は、通常、筺体を含み、筺体上には給風口と、給液口と、噴霧口が設けられ、筺体内には、霧化素子と、液位の高さを検出するための液位センサとが設けられている。作動時、液位センサは、液位の高さを検出することで、筺体内の水の流入量を制御し、水量が過多や過少のせいで水のオーバーフローや霧化素子の破損を防止する。しかしながら、筺体内に液位センサを設けることでは、霧化発生器の構造が複雑になるだけでなく、既存の洗濯機で使用される液位センサは、媒体の密度や温度に大きく影響され、精度が悪いことが多い。
【0004】
したがって、上記の課題を解決するため、本分野では新しい霧化発生器が必要とされる。
【発明の概要】
【0005】
従来技術における上記課題を解決するために、即ち、従来の霧化発生器に存在する構造が複雑で、液位測定精度が悪いという問題を解決するために、本発明は、ハウジングと霧化モジュールとを備え、前記ハウジング内には液体を収容可能な霧化チャンバーが設けられ、前記ハウジング上には前記霧化チャンバーに連通する給液口、給風口及び噴霧口が設けられ、前記霧化モジュールは超音波霧化シートを含み、前記霧化モジュールは、前記超音波霧化シートの振動により前記霧化チャンバー内の液体を霧化するとともに前記振動により前記霧化チャンバー内の液位の高さを検出するように設けられる霧化発生器を提供する。
【0006】
上記霧化発生器は、前記ハウジングの底部には透水孔が開設され、前記霧化モジュールは、前記霧化シートホルダをさらに含み、前記霧化シートホルダにより、前記超音波霧化シートが前記ハウジングの外部における前記透水孔に対応する箇所に密封するように固定されることが好ましい。
【0007】
上記霧化発生器は、前記ハウジング内に仕切り板が設けられ、前記仕切り板は前記ハウジングを取付チャンバーと前記霧化チャンバーとに仕切るものであり、前記取付チャンバー内にはコントローラが設けられ、前記霧化モジュールは前記超音波霧化シートを駆動するための駆動回路板をさらに含み、前記駆動回路板は前記霧化シートホルダに取り付けられ、前記コントローラは前記駆動回路板に接続されることが好ましい。
【0008】
上記霧化発生器は、前記給液口は、前記霧化チャンバーの底面に設けられ、前記霧化チャンバーには、前記給液口と前記超音波霧化シートとを離間するフローバッファプレートが、前記給液口に対応して設けられることが好ましい。
【0009】
前記霧化発生器は、前記フローバッファプレートは、前記霧化チャンバーの底面から上に延びて形成され、前記フローバッファプレートの一側は、前記霧化チャンバーの内壁に固定的に接続され、他側は、前記霧化チャンバーのもう一つの内壁まで延びて該内壁との間に隙間が形成されることが好ましい。
【0010】
前記霧化発生器は、前記給風口は、前記ハウジングの前記取付チャンバーに対応する箇所に設けられ、及び/又は、前記給風口にはファンが配置され、前記コントローラは、前記ファンの起動と停止を制御するように、前記ファンと接続されることが好ましい。
【0011】
上記霧化発生器は、前記ハウジング内には連通チャンバーがさらに設けられ、前記霧化チャンバーは、第1の連通孔を介して前記連通チャンバーに連通し、前記噴霧口は、第2の連通孔を介して前記連通チャンバーに連通することが好ましい。
【0012】
前記霧化発生器は、前記噴霧口は、前記ハウジングの底面に設けられ、前記霧化発生器は接続チューブをさらに含み、前記噴霧口が前記接続チューブを介して前記第2の連通孔に連通し、及び/又は、前記連通チャンバー内には、前記第1の連通孔及び/又は前記第2の連通孔を密封可能な弁機構が設けられ、前記コントローラが前記弁機構に接続されて前記弁機構の開閉を制御することが好ましい。
【0013】
本発明は、ケースと、前記ケース内に設けられた洗濯槽とを含む衣類処理装置をさらに提供し、前記衣類処理装置は、前記好ましい構成のいずれかの霧化発生器をさらに含み、前記給液口は、給液チューブ及び電磁弁を介して水源に連通し、前記噴霧口は噴霧チューブを介して洗濯槽に連通する。
【0014】
また、本発明は、衣類処理設備の制御方法を提供し、前記衣類処理装置がケースと、前記ケース内に設けられた洗濯槽及び霧化発生器とを含み、前記霧化発生器は、ハウジングと霧化モジュールとを含み、前記ハウジング内には液体を収容可能な霧化チャンバーが設けられ、前記ハウジング上には前記霧化チャンバーに連通する給液口、給風口及び噴霧口が設けられ、前記給液口は、給液チューブ及び電磁弁を介して水源に連通し、前記噴霧口は噴霧チューブを介して洗濯槽に連通し、前記霧化モジュールは、振動により前記霧化チャンバー内の液位の高さを検出するとともに前記霧化チャンバー内の液体を霧化する超音波霧化シートを含む。
【0015】
前記制御方法は、電磁弁の開弁を制御することと、前記電磁弁の開弁と同時に、或いは開弁の後に、前記超音波霧化シートを制御し、振動させて、前記霧化チャンバー内の液位の高さを検出することと、前記液位の高さが所定の高さに達したか否かを判断することと、判断結果に基づいて、前記電磁弁の閉鎖を選択的に制御することと、を含む。
【0016】
当業者が理解できるように、本発明は、霧化発生器は、ハウジングと霧化モジュールとを備え、ハウジング内には、液体を収容可能な霧化チャンバーが設けられ、ハウジングには、霧化チャンバーに連通する給液口と、給風口と、噴霧口とが設けられ、霧化モジュールは、超音波霧化シートを含み、霧化モジュールは、超音波霧化シートの振動により霧化チャンバー内の液体を霧化するとともに振動により霧化チャンバー内の液位の高さを検出するように設けられることが好ましい。
【0017】
上記設置方式により、本発明は、霧化発生器の構成を大きく簡略化し、液位測定の精度と準度を向上させるようになった。具体的には、霧化素子として超音波霧化シートを用いることにより、超音波霧化シートに液位測定と霧化機能とが同時に持たせて、振動により霧化チャンバーの液位の高さを測定可能であるとともに、霧化チャンバー内の液体を霧化することもでき、霧化発生器の構造を大幅に簡素化した。液位の測定が必要な場合、超音波霧化シートは低い動作周波数で動作し、パルス超音波を送信し、その音波は液体表面で反射して超音波霧化シートで受信され、音波の送信と受信の間の時間に基づいて液位の高さが算出される。上記超音波霧化シートの測定原理によれば、測定時に液体密度、粘度、温度等の影響が小さいので、このような測定方式では、測定の精度を保証することができる。霧化が必要な場合、超音波霧化シートは比較的に高い周波数で作動し、高周波共振により液状水分子構造を散らして、自然的に飛散する水ミストが発生し、衣類ケアの体験を向上させる。
【0018】
さらに、給液口が霧化チャンバーの底面に設けられ、霧化チャンバー内には、給液口に対応する箇所にフローバッファプレートが設けられ、フローバッファプレートにより給液口と超音波霧化シートとを離間し、このような設置方式により、霧化チャンバーの給液の際に、フローバッファプレートによって霧化チャンバーに液体が侵入する際に生じる水しぶきを効果的に抑制することができ、水流衝撃等による液位変動を小さくして超音波霧化シートの液位検出精度をさらに高める。
【図面の簡単な説明】
【0019】
以下、本発明の霧化発生器、当該霧化発生器を含む衣類処理設備及びその制御方法を、図面を参照しながら、ドラム洗濯機と合わせて説明する。
【0020】
図1】本発明のドラム洗濯機の構造概略図である。
図2】本発明の霧化発生器の外形図(一)である。
図3】本発明の霧化発生器の外形図(二)である。
図4】本発明の霧化発生器の筺体内部の構造図である。
図5図2のB‐B線の断面図である。
図6】本発明の霧化発生器の第2のシェル蓋を除いた構造図である。
図7図2のA‐A線の断面図である。
図8】本発明の霧化発生器の第1のシェル蓋の構造図(一)である。
図9】本発明の霧化発生器の第1のシェル蓋の構造図(二)である。
図10】本発明の霧化発生器の制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。当業者が理解すべきことは、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではない。例えば、本実施形態において、ドラム洗濯機と合わせて説明するが、その目的は、本発明の保護範囲の限定ではなく、本発明は、パルセータ洗濯機または洗濯乾燥機などの他の衣類処理装置に適用することもできる。
【0022】
なお、本発明の説明において、用語「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「内」、「外」などの方向又は位置関係を示す用語は、図面に示される方向又は位置関係に基づいており、これは説明の便宜上のものであり、前記装置又は素子が特定の方向を有し、特定の方向で構築や操作をする必要があることを示したり暗示したりするものではないため、本発明に対する制限として理解されるべきでない。また、用語「第1の」、「第2の」、「第3の」は目的を説明するためだけに使用され、相対的な重要性を示したり暗示したりするものと理解されるべきでない。
【0023】
また、本発明の説明において、特に明確な規定や限定がない限り、用語「取付」、「連通」、「接続」は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても良いし、取り外し可能に接続しても良いし、一体的に接続しても良い。機械的な接続であっても良いし、電気的な接続であっても良い。直接に接続しても良いし、中間媒体を介して間接に接続しても良いし、2つの素子の内部における連通であってもよい。当業者は、具体的な状況に応じて前述の用語が本発明における具体的な意味を理解できる。
【0024】
まず、図1図4を参照しながら本発明のドラム洗濯機について説明する。なお、図1は本発明のドラム式洗濯機の概略構造図、図2は本発明の霧化発生器の外形図(一)、図3は本発明の霧化発生器の外形図(二)、図4は本発明の霧化発生器の筐体内部の構造図である。
【0025】
図1に示すように、従来の霧化発生器4が有する、構成が複雑で液位測定精度が悪いという問題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、主にケース1と、ケース1内に設けられた内筒2と、外筒3と、霧化発生器4と、乾燥モジュール5と、制御ユニット9とを含む。内筒2は、衣類の保持に使用されるものであり、乾燥モジュール5は外筒3に循環連通して外筒3と内筒2とに対して熱風の流れを供給するように内筒2内にある衣類を乾燥させる。霧化発生器4は、給液チューブ6及び電磁弁8を介して水源と連通し、噴霧チューブ7を介して外筒3と連通し、霧化発生器4が作動する際に、水源が電磁弁8及び給液チューブ6により霧化発生器4に入り、霧化発生器4によって水を水ミストに霧化した後、噴霧チューブ7により内筒2まで噴射されて内筒2内の衣類を処理する。
【0026】
図2図4を参照し、霧化発生器4は、ハウジング41と、霧化チャンバー42内の液体をスチームに霧化可能な霧化モジュール44とを含む。ハウジング41内には仕切り板417が設けられ、仕切り板417によってハウジング41をお互いに連通する霧化チャンバー42と取付チャンバー43とに仕切られ、霧化チャンバー42は液体を収容可能であり、ハウジング41には霧化チャンバー42に連通する給風口4111、給液口4112及び噴霧口4113が設けられ、給液口4112は、給液チューブ6に接続され、噴霧口4113は、噴霧チューブ7に接続される。霧化モジュール44は、振動により霧化チャンバー42内の液体を霧化し、且つ、振動により霧化チャンバー42内の液位の高さを検出可能な超音波霧化シート441を含む。取付チャンバー43にはコントローラ47が設けられ、コントローラ47は、超音波霧化シート441の起動と停止を制御するように、ケーブル471を介して制御ユニット9に接続され、コントロールライン472を介して霧化モジュール44に接続される。
【0027】
上記設置方式により、本発明は、霧化発生器4の構成を大きく簡略化し、液位測定の精度と準度を向上させる。具体的には、霧化素子として超音波霧化シート441を用いることにより、超音波霧化シート441に液位測定と霧化機能とが同時に持たせて、振動により霧化チャンバー42の液位の高さを測定可能であるとともに、霧化チャンバー42内の液体を霧化することもでき、霧化発生器4の構造を大幅に簡素化した。超音波霧化シート441の測定原理によれば、測定時に液位密度、粘度、温度等の影響が小さいので、このような測定方式は、測定の精度を保証することができる。さらに、ハウジング41に仕切り板417を設けてハウジング41を霧化チャンバー42と取付チャンバー43とに仕切るとともに、取付チャンバー43に超音波霧化シート441に接続されたコントローラ47を設けることにより、本発明の霧化発生器4は、既に工場出荷時にコントローラ47と超音波霧化シート441とを組み立てられたため、ドラム式洗濯機を組み立てる際に、霧化発生器4をドラム式洗濯機内部の所定の位置に取り付けてケーブル471を用いてコントローラ47と制御ユニット9とをゲーブル接続すればよい、組立過程は極めて便利であり、組立手順を大きく簡略化し、組立効率が向上する。
【0028】
以下、図2図9を参照しながら霧化発生器4について詳細に説明する。なお、図5は、図2のB‐Bにおける断面図であり、図6は、本発明の霧化発生器の第2のシェル蓋を除いた構造図であり、図7は、図2のA‐Aにおける断面図であり、図8は、本発明の霧化発生器の第1のシェル蓋の構造図(一)であり、図9は、本発明の霧化発生器の第1のシェル蓋の構造図(二)である。
【0029】
図2図4に示すように、ある可能な実施形態では、ハウジング41は、筺体411と、第1のシェル蓋412と、第2のシェル蓋413と、を含み、筺体411内には、仕切り板417が設けられ、仕切り板417によって筺体411をお互いに連通する霧化チャンバー42と取付チャンバー43とに仕切られ、筺体411の底面における霧化チャンバー42に対応する側に給液口4112と噴霧口4113とが設けられ、筺体411の側面が取付チャンバー43と対応する位置に給風口4111が設けられる。フローバッファプレート416が霧化チャンバー42の底面から上側に延びており、フローバッファプレート416が給液口4112と超音波霧化シート441の間に設けられ、その一側が霧化チャンバー42の内壁に固定的に接続され、もう一側が霧化チャンバー42のもう一つの内壁まで延びて該内壁との間に隙間を形成し、液体を流出させる。図5を参照し、霧化チャンバー42の底部には透水孔(図示せず)が設けられ、超音波霧化シート441が筺体411の外部に設けられるとともに霧化シートホルダ442内の密封材443を介して当該透水孔に密封するように接続されて霧化チャンバー42内の液体を水ミストに霧化する。図4を再び参照し、取付チャンバー43における給風口4111に面する箇所にコントローラ47が設けられ、仕切り板417は、切欠き4171を有し、切欠き4171は、コントローラ47に対応して仕切り板417の一側に設けられる。給風口4111とコントローラ47との間にはファン48が設けられ、ファン48の空気吸引口は給風口4111に対応して設けられ、空気排出口は仕切り板417に向けて設けられることにより、ファン48の運転時に、筐体411外の空気が筐体411まで吸引されてコントローラ47を通過した後、ほとんどの空気が切り欠き4171を通って霧化チャンバー42まで到達する。
【0030】
図6図9を参照し、ハウジング41には、霧化チャンバー42とお互いに独立した連通チャンバー(図示せず)が形成され、霧化チャンバー42は、第1の連通孔4141を介して連通チャンバーに連通し、噴霧口4113は、接続チューブ46及び第2の連通孔4142を介して連通チャンバーに連通することにより、霧化チャンバー42に入り込んだ空気によって超音波霧化シート441により霧化した蒸気を引っ張って、第1の連通孔4141、連通チャンバー、第2の連通孔4142及び連通チューブを順次通過した後、噴霧口4113から排出される。つまり、給風口4111と噴霧口4113との間には、取付チャンバー43、切り欠き4171、霧化チャンバー42、第1の連通孔4141、連通チャンバー、第2の連通孔4142、及び連通チューブによって一本の完全な気体通路が形成され、この気体通路は、コントローラ47の一部を流れる。図4および図5を再び参照し、霧化シートホルダ442には、超音波霧化シート441を駆動するための駆動回路板444も実装されており、コントローラ47は、超音波霧化シート441とファン48の起動と停止をそれぞれ制御するように、超音波霧化シート441とファン48とにそれぞれ接続される。なお、取付チャンバー43の底面には、コントロールライン472が通過可能な糸通し孔(図示せず)が設けられ、コントロールライン472の一端は、駆動回路板444に接続され、他端は、糸通し孔を通過してコントローラ47に接続される。
【0031】
図8及び図9を参照し、ある可能な実施形態では、第1のシェル蓋412には、横向きリブ板414と縦向きリブ板415とが設けられ、横向きリブ板414が第1のシェル蓋412の3つの順次に隣り合う内側面に固定的に接続され、縦向きリブ板415が第1のシェル蓋412の頂面及び上記3つの順次に隣り合う内側面のうち、2つの対向する内側面に固定的に接続されて、横向きリブ板414、縦向きリブ板415、及び3つの順次に隣り合う内側面が共同で包囲された連通チャンバーが形成され、第2のシェル蓋413は、連通チャンバーにカバー可能に設けられる。図4図7および図8を参照し、横向きリブ板414には、霧化チャンバー42及び噴霧口4113に対応して第1の連通孔4141及び第2の連通孔4142が開設され、霧化チャンバー42は、第1の連通孔4141を介して連通チャンバーに接続され、噴霧口4113が接続チューブ46を介して第2の連通孔4142に接続される。空気ダンパ4143が横向きリブ板414の底面から下側に延びており、空気ダンパ4143が霧化チャンバー42内まで延びて切り欠き4171に対応して設けられる。
【0032】
図6および図7を参照し、ある可能な実施形態では、連通チャンバーには、第1の連通孔4141と第2の連通孔4142とを同時に密封可能のように弁機構45が設けられる。このうち、弁機構45は、駆動部451と密封ブロック452とを含み、コントローラ47は、駆動部451に接続されて駆動部451の起動と停止を制御し、駆動部451は、密封ブロック452に接続されるとともにコントローラ47の制御で密封ブロック452を、連通チャンバー内を往復摺動するように駆動可能となる。例えば、駆動部451は、エアシリンダ、電気シリンダまたはリニアモーターであり、駆動部451の出力軸は、密封ブロック452に固定的に接続され、密封ブロック452を、連通チャンバー内を往復摺動するように駆動する。密封ブロック452の底面は、第1の連通孔4141と第2の連通孔4142とを同時に被覆可能で、被覆後に比較的良好な密封状態を維持する。
【0033】
上記設置方式の利点は、以下の通りである。霧化素子として超音波霧化シート441を用いることにより、超音波霧化シート441の原理を利用して、液位検出機能と霧化機能の兼備を実現でき、霧化発生器4の構造を大きく簡略化するとともに、超音波霧化シート441の測定原理によれば、測定時に液体密度、粘度や温度等の影響が小さいので、液位測定の精度を確保することもできる。霧化チャンバー42内には、給液口4112に対応する箇所にフローバッファプレート416が設けられ、フローバッファプレート416により給液口4112と超音波霧化シート441とを離間し、このような設置方式により、霧化チャンバー42の給液の際に、フローバッファプレート416によって霧化チャンバー42に液体が侵入する際に生じる水しぶきを効果的に抑制することができ、水流衝撃等による液位変動を小さくして超音波霧化シート441の液位検出精度をさらに高める。仕切り板417を用いてハウジング41を霧化チャンバー42と取付チャンバー43とに仕切るとともに、取付チャンバー43内にコントローラ47を設けられて駆動回路板444、駆動部451及びファン48にそれぞれ接続することで、本発明の霧化発生器4の高集積化を実現し、コントローラ47は、超音波霧化シート441、駆動部451、及びファン48の起動と停止を同時に制御することができ、洗濯機を組み立てる際に上記部品をそれぞれ配線するのを回避し、組立効率が向上する。コントローラ47と給風口4111との間にはファン48が設けられ、かつ、ファン48の空気吸引口は給風口4111に対応して設けられ、空気排出口は仕切り板417に向けて設けられ、仕切り板417のコントローラ47に対応する箇所に切り欠き4171が設けられ、これにより、霧化発生器4が動作している際に、霧化発生器4の作動時の気流がコントローラ47を流れることによりコントローラ47を放熱させてコントローラ47の動作寿命及び作動安定性を向上させる。
【0034】
連通チャンバーを第1の蓋体の上に設けるとともに、噴霧口4113を筺体411の底面に設け、さらに、連通チューブを用いて噴霧口4113と第2の連通孔4142とを接続して、取付チャンバー43、霧化チャンバー42、連通チャンバー及び連通チューブによって一本の完全な気体通路が形成され、これを基にファン48の作用も加えて、水ミストの排出が自然に強くなる。噴霧口4113は、ハウジング41の底面に設けると噴霧チューブ7との接続が便利になり、噴霧チューブ7を折り曲げることなく外筒3に連結でき、水ミストの噴射行程を短縮し、水ミストの噴射効果を高める。横向きリブ板414の底面において空気ダンパ4143が切り欠き4171に対応して延びるという設置方式により、ファン48が吹き出した風を、切り欠き4171を通過してから迂回させて、風の水ミストに対する持ち運び効果を高め、水ミストが速やかに排出する目的を果たし、風が吹き出したが水ミストが依然として霧化チャンバー42に残留するのを回避する。超音波霧化シート441は、霧化シートホルダ442を介して筺体411の外部に密封するように設けられるとともに取付チャンバー43に糸通し孔が設けられることにより、コントロールライン472の配線が霧化チャンバー42を経由せず、コントロールライン472が水に接触することによる安全問題の発生が回避され、霧化発生器4の安全性を向上させる。
【0035】
霧化素子は超音波霧化シート441を採用し、霧化発生器4は電子高周波発振(発振周波数が1.7MHzや2.4MHzなどの聴覚範囲を超える周波数であり、この電子発振は人体及び動物に対して完全に無害である)を利用して、霧化シートの高周波共振により液状水分子構造を散らして自然的に飛散する水ミストが発生し、水ミストが1~100μmの超微粒子に霧化される。よって、水ミストが均一であり、加熱またはあらゆる化学試薬が添加する必要がない。加熱霧化の方式と比較するとエネルギーは90%を省いた。また、霧化の過程中に大量のマイナスイオンが放出され、それらと空気中に浮遊する煙や粉塵等との静電反応を発生して煙や粉塵等を沈殿させるとともに、ホルムアルデヒド、一酸化炭素、細菌等の有害物質も効果的に除去することができ、さらに、ミクロンサイズの水分子は、より早く衣類に吸着することができ、衣類のケア体験がより良好となる。
【0036】
霧化発生器4内に連通チャンバーを設けるとともに連通チャンバーに弁機構45を設けることにより、洗濯機の運転安全性を大きく向上することができ、乾燥モジュール5の起動時に湿熱空気が霧化発生器4と洗濯機内部へ逆流して電気素子が湿気により短絡するのを有効に回避する。具体的には、ハウジング41に霧化チャンバー42と独立した連通チャンバーを設けるとともに霧化チャンバー42と噴霧口4113とを連通チャンバーで連通させることで、連通チャンバーが、水ミストが霧化チャンバー42から噴霧口4113に至るまでの必要な通路となる。また、連通チャンバー内には弁機構45が設けられ、弁機構45によって第1の連通孔4141と第2の連通孔4142との密封可能な設置方式により、弁機構45が上記通路を完全に遮断することができ、外部の空気が噴霧口4113から霧化発生器4内に逆流することを阻止でき、特に、洗濯機の乾燥モジュール5の起動時に、洗濯槽内の湿気のある空気が霧化発生器4に逆流して給風口4111から洗濯機内部へ排出されるのを阻止でき、霧化発生器4や洗濯機内の電気部品の湿気による短絡等の不具合を回避し、洗濯機の運転安全性を大幅に向上させる。また、上述した設置方式は、実現可能性が高く、効果も抜群であり、大規模な普及・利用に有利である。
【0037】
なお、上記好ましい実施形態は、本発明の原理を述べるためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではない。本発明の原理を逸脱しない限り、当業者は、本発明をより具体的なアプリケーションシーンに適用可能とするように、上記設置方式を調整することができる。
【0038】
例えば、ある置換可能な実施形態では、弁機構45の設置方式は決められたものではなく、第1の連通孔4141及び/又は第2の連通孔4142を密封できる条件を満たせば、当業者がこれを調整してもよい。例えば、駆動部451として通常のモータを選択し、駆動部451と密封ブロック452との間に伝動部材を設けて密封ブロック452の往復摺動を実現してもよい。例えば、伝動部材は、ボールねじ等であってもよい。また、密封ブロック452は、第1の連通孔4141及び第2の連通孔4142の一方のみを密封するように設けられてもよく、同様に湿熱空気の逆流を防止する機能を実現することができる。
【0039】
また、別の置換可能な実施形態では、霧化チャンバー42から水ミストを効果的に排出できれば、筐体411内にはファン48を設けず、ファン48を筐体411内あるいは他の位置に設けてもよい。例えば、ファン48は噴霧チューブ7の上等に設けてもよい。
【0040】
また、別の置換可能な実施形態では、当業者は、連通チャンバーの設置位置を調整することもでき、連通チャンバーの設置方式が霧化チャンバー42と互いに独立する条件を満たしていればよい。例えば、連通チャンバーを、第1のシェル蓋412ではなく、筐体411の内部に設けてもよい。
【0041】
また、別の置換可能な実施形態では、噴霧口4113の設置位置はそれでなく、筺体411の側壁、第1のシェル蓋412、または第2のシェル蓋413などに設けられてもよく、第2の連通孔4142と接続チューブ46の設置位置を相応的に調整すればよい。このような噴霧口4113の設置位置の調整は、本発明の原理を逸脱しない。
【0042】
また、別の置換可能な実施形態では、フローバッファプレート416の設置形態や設置位置を調整することができ、霧化チャンバー42の給液の際に液面の変動を低減できる条件を満たしていればよい。例えば、フローバッファプレート416が霧化チャンバー42の内壁または第1の蓋体に設けられるとともにその下側と霧化チャンバー42との間に一定の隙間を残してもよい。
【0043】
当然ながら、上記置換可能な実施形態の間、及び、置換可能な実施形態と好ましい実施形態との間は、置換、組み合わせして使用することで新しい実施形態を実現し、より具体的なアプリケーションシーンに適用可能となる。
【0044】
次に、図10を参照して、本発明のドラム式洗濯機の制御方法について説明する。なお、図10は、本発明のドラム式洗濯機の制御方法のフローチャートである。
【0045】
図10に示すように、本発明のドラム式洗濯機の制御方法は、主に下記ステップを含む。
【0046】
電磁弁8の開弁を制御するS100。例えば、ユーザがドラム式洗濯機の蒸気洗浄等の関連機能を選択すると、霧化チャンバー42内へ給水するように、制御ユニット9が電磁弁8を制御して開弁させる。
【0047】
電磁弁8の開弁と同時に、超音波霧化シート441を振動させるように制御し、霧化チャンバー42内の液位の高さを検出するS200。例えば、電磁弁8の開弁と同時に、コントローラ47は、駆動回路板444をONにするように制御し、駆動回路板444は、超音波霧化シート441を作動させるように制御し、超音波霧化シート441は、振動により霧化チャンバー42内の液位の高さを検出する。超音波霧化シート441の検出タイミングを調整してもよく、例えば、電磁弁8が一定時間開弁した後に超音波霧化シート441の振動を制御して霧化チャンバー42内の液位の高さを検出する。
【0048】
液位の高さが所定の高さに達したか否かを判断するS300。例えば、所定の高さを衣類重量に基づいて算出された高さ又は予め設定された高さとし、超音波霧化シート441が液位の高さを検出するとともに、その液位の高さが所定の高さに達したか否かを判断する。
【0049】
判断結果に基づいて、電磁弁8の閉鎖を選択的に制御するS400。例えば、液位の高さが所定の高さに達する場合、電磁弁8を制御し閉鎖させ、液位の高さが所定の高さに達していない場合、超音波霧化シート441は液位の高さを連続的に検出する。
【0050】
上記制御方法により、本発明のドラム式洗濯機は、超音波霧化シート441により液位の高さを検出可能となり、液位の測定精度を高めてドラム式洗濯機の制御精度を向上させることができる。
【0051】
以下、図1図10を参照して、ある可能な実施形態に係るドラム式洗濯機の動作プロセスについて説明する。
【0052】
ある可能な実施形態では、ユーザがドラム式洗濯機のコントロールパネル上で蒸気洗浄オプションを選択した後、電磁弁8が開弁され、霧化チャンバー42内に対して給水し、超音波霧化シート441が液位の高さを先に検出し、液位が所定の高さに達した後、電磁弁8が閉鎖され、コントローラ47は、駆動回路板444及びファン48を同時に起動させるように制御し、超音波霧化シート441は、霧化チャンバー42内の水を霧化するとともに、ファン48によって外気が給風口4111を介して取付チャンバー43まで吸引され、空気がコントローラ47を流れてコントローラ47を冷却した後、切り欠き4171を通じて霧化チャンバー42に流入し、この空気によって超音波霧化シートにより霧化した蒸気を引っ張って、第1の連通孔4141、連通チャンバー、第2の連通孔4142、連通チューブ、噴霧口4113及び噴霧チューブ7を順次通過した後、内筒2に噴射されて衣類を処理する。
【0053】
これで、本発明の態様を、図面に示された好ましい実施形態と合わせて説明したが、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは、当業者に容易に理解される。本発明の原理から逸脱することない前提で、当業者は関連する技術的特徴に対して同等の変更又は置換を行うことができ、これらの変更又は置換後の態様はいずれも、本発明の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0054】
1…ケース、2…内筒、3…外筒、4…霧化発生器、41…ハウジング、411…筺体、4111…給風口、4112…給液口、4113…噴霧口、412…第1のシェル蓋、413…第2のシェル蓋、414…横向きリブ板、4141…第1の連通孔、4142…第2の連通孔、4143…空気ダンパ、415…縦向きリブ板、416…フローバッファプレート、417…仕切り板、4171…切り欠き、42…霧化チャンバー、43…取付チャンバー、44…霧化モジュール、441…超音波霧化シート、442…霧化シートホルダ、443…密封材、444…駆動回路板、45…弁機構、451…駆動部、452…密封ブロック、46…接続チューブ、47…コントローラ、471…ケーブル、472…コントロールライン、48…ファン、5…乾燥モジュール、6…給液チューブ、7…噴霧チューブ、8…電磁弁、9…制御ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】