(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-19
(54)【発明の名称】熱管理ユニット及び熱管理システム
(51)【国際特許分類】
F25B 39/02 20060101AFI20220412BHJP
F16K 27/00 20060101ALI20220412BHJP
F28D 9/00 20060101ALI20220412BHJP
【FI】
F25B39/02 S
F16K27/00 B
F28D9/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021552219
(86)(22)【出願日】2020-03-19
(85)【翻訳文提出日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 CN2020080137
(87)【国際公開番号】W WO2020192541
(87)【国際公開日】2020-10-01
(31)【優先権主張番号】201920396182.7
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505241533
【氏名又は名称】浙江三花智能控制股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG SANHUA INTELLIGENT CONTROLS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】XIALIQUAN,QIXING STREET,XINCHANG COUNTY,SHAOXING,ZHEJIANG 312500,PEOPLE’S REPUBLIC OF CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】臧 晨 強
(72)【発明者】
【氏名】花 志 国
【テーマコード(参考)】
3H051
3L103
【Fターム(参考)】
3H051BB10
3H051CC01
3H051CC11
3L103AA01
3L103AA29
3L103BB37
3L103CC02
3L103CC29
3L103DD12
(57)【要約】
本出願は熱管理ユニット及び熱管理システムを開示している。
弁ユニットと熱交換コアとを含む熱管理ユニットであって、熱交換コアは溶接によって弁ユニットに固定接続され、弁ユニットはさらに、回路基板に電気接続されるセンサーを含み、センサーの少なくとも一部は第3流路に入り込み、センサーは第3流路における作動媒体の温度及び/または圧力を検出でき、熱交換コアは少なくとも1つの位置決め部を含み、弁ボディは少なくとも1つの係合部を含み、位置決め部は係合部に対応するように係合配置されることで、以上の構成により、センサー、弁ユニット及び熱交換コアを集積させるように組み立てることで、管路とセンサー回線との接続を相対的に減少させ、さらに、構成の簡単化に寄与し、装着を便利にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱交換コアと弁ユニットとを含む熱管理ユニットであって、前記熱交換コアを基準として、前記弁ユニットは前記熱交換コアの上方にあり、前記熱交換コアは溶接によって前記弁ユニットに固定接続され、前記弁ユニットは弁ボディ、弁体、弁口及び回路基板を含み、前記弁体は前記弁口に対して運動して、前記弁口の開度を調節でき、前記弁ボディは互いに連通できる第1流路と第2流路とを含み、前記第1流路と前記第2流路とは前記弁口の両側にあり、前記第1流路の少なくとも一部は前記弁口の上方にあり、前記第2流路の少なくとも一部は前記弁口の下方にあり、前記弁ボディはさらに第3流路を含み、前記弁ボディにおいて、前記第三流路は前記第1流路、前記第2流路と連通していなく、前記弁ユニットはさらに、前記弁ボディに固定接続されるとともに、前記回路基板に電気接続されるセンサーを含み、前記センサーの少なくとも一部は前記第3流路に入り込み、前記センサーは前記第3流路における作動媒体の温度及び/または圧力を検出でき、前記熱交換コアは少なくとも1つの位置決め部を含み、前記弁ボディは少なくとも1つの係合部を含み、前記位置決め部が前記係合部に対応するように係合配置されることで、前記熱交換コアと前記弁ボディとの少なくとも一部の相対位置を限定する熱管理ユニット。
【請求項2】
前記熱交換コアは2つの前記位置決め部を含み、一方の前記位置決め部を第1位置決め部、他方の前記位置決め部を第2位置決め部として定義し、前記弁ボディは2つの前記係合部を含み、一方の前記係合部を第1係合部、他方の前記係合部を第2係合部として定義し、前記第1位置決め部は前記第1係合部に隙間嵌めされるように配置され、前記第2位置決め部は前記第2係合部に隙間嵌めされるように配置され、前記第1位置決め部の厚さは、前記第1係合部の厚さより大きく、前記第2位置決め部の厚さは、前記第2係合部の厚さより大きいことを特徴とする請求項1に記載の熱管理ユニット。
【請求項3】
前記第1位置決め部と前記第2位置決め部とは、前記熱交換コアの主体部に成形され、前記熱交換コアの主体部の上面から突起するように配置され、前記弁ボディはそれぞれ前記弁ボディの両側にある第1壁面と第2壁面とを含み、前記第1流路の入口孔は前記第1壁面に成形され、前記第2流路の出口孔は前記第2壁面に成形され、前記第1係合部と前記第2係合部とは孔状を呈して、前記第2壁面から前記第1壁面の方向へ延伸することを特徴とする請求項2に記載の熱管理ユニット。
【請求項4】
前記熱交換コアは熱交換主体と装着板とを含み、前記装着板は前記熱交換主体と前記弁ユニットとの間に設けられ、前記熱交換主体と前記装着板とは、位置決めされるように配置されるとともに、溶接によって固定接続され、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部とは、前記装着板に成形されており、孔状を呈して前記装着板の天井面から前記装着板の底面の方向へ延伸し、前記弁ボディはそれぞれ前記弁ボディの両側にある第1壁面と第2壁面とを含み、前記第1流路の入口孔は前記第1壁面に成形され、前記第2流路の出口孔は前記第2壁面に成形され、前記第1係合部と前記第2係合部とは、前記第2壁面から、前記第2壁面から離れた方向へ突起するように配置され、前記第1係合部は前記第2流路と連通し、前記第2係合部は前記第3流路と連通し、前記第1係合部は前記第2流路の出口孔を取り囲むように配置され、前記第2係合部は前記第3流路の入口孔を取り囲むように配置され、前記第1係合部の少なくとも一部は前記第1位置決め部に挿入されるとともに、前記第1位置決め部に対応して隙間嵌めされるように配置され、前記第2係合部の少なくとも一部は前記第2位置決め部に挿入されるとともに、前記第2位置決め部に対応して隙間嵌めされるように配置されることを特徴とする請求項2に記載の熱管理ユニット。
【請求項5】
前記熱交換コアは互いに連通していない第1流体通路と第2流体通路とを含み、前記第1流体通路は互いに連通している第1孔路と第2孔路とを含み、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部とは前記第1孔路と前記第2孔路との間に設けられ、弁ボディは、前記第2壁面から前記第1壁面の方向へ凹むように配置され、前記第1壁面を貫通していない第1凹溝と第2凹溝とを含み、前記第1凹溝は前記第2流路と連通し、前記第2凹溝は前記第3流路と連通し、前記第1係合部と前記第2係合部とは前記第1凹溝と前記第2凹溝との間にあり、前記第1凹溝は前記第2流路と前記第1孔路とを連通させ、前記第2凹溝は前記第3流路と前記第2孔路とを連通させることを特徴とする請求項2または3に記載の熱管理ユニット。
【請求項6】
前記装着板は前記装着板の両側にある天井面と底面とを含み、前記弁ボディは溶接によって前記天井面に固定接続され、前記熱交換主体は溶接によって前記底面に固定接続され、前記装着板は、前記底面から前記天井面の方向へ凹むように配置され、前記天井面を貫通していない第1凹溝と第2凹溝とを含んでおり、前記第1位置決め部が前記第1凹溝の上方にあり、前記第2位置決め部が前記第2凹溝の上方にあり、前記第1位置決め部が前記第1凹溝と連通し、前記第2位置決め部が前記第2凹溝と連通するように定義されることを特徴とする請求項4に記載の熱管理ユニット。
【請求項7】
前記装着板は、位置決めされるように配置されるとともに、溶接によって固定接続される第1シートと第2シートとを含み、前記弁ボディは溶接によって前記第1シートに固定接続され、前記熱交換主体は溶接によって前記第2シートに固定接続され、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部とは、前記第1シートに成形され、前記第1シートの上下面を貫通し、前記第2シートは、前記第2シートの上下面を貫通する第1凹溝と第2凹溝とを含み、前記第1位置決め部は前記第1凹溝と連通し、前記第2位置決め部は前記第2凹溝と連通することを特徴とする請求項4に記載の熱管理ユニット。
【請求項8】
前記熱交換コアは互いに連通していない第1流体通路と第2流体通路とを含み、前記第1流体通路は互いに連通している第1孔路と第2孔路とを含み、前記第1凹溝は前記第2流路と前記第1孔路とを連通させ、前記第2凹溝は前記第3流路と前記第2孔路とを連通させており、前記第1位置決め部を前記第1凹溝に投影し、前記第1位置決め部の少なくとも一部の投影は、前記第1凹溝内にあり、前記第2位置決め部を前記第2凹溝に投影し、前記第2位置決め部の少なくとも一部の投影は前記第2凹溝内にあることを特徴とする請求項6または7に記載の熱管理ユニット。
【請求項9】
前記第1凹溝は、平面状を呈する第1側面と第2側面とを含み、前記第1側面の一端は第1弧面を介して、前記第2側面の一端に接続され、前記第1弧面の半径は前記第2流路出口孔の半径より大きく、前記第1側面の他端は第2弧面を介して、前記第2側面の他端に接続され、前記第2弧面の半径は前記第1孔路入口孔の半径より大きく、前記第1弧面は前記第2弧面より、前記第2流路の出口孔に近接し、前記第1弧面は前記第2弧面より、前記第1位置決め部に近接することを特徴とする請求項8に記載の熱管理ユニット。
【請求項10】
前記第2凹溝は、平面状を呈する第3側面と第4側面とを含み、前記第3側面の一端は第3弧面を介して、前記第4側面の一端に接続され、前記第3弧面の半径は前記第3流路入口孔の半径より大きく、前記第3側面の他端は第4弧面を介して、前記第4側面の他端に接続され、前記第4弧面の半径は前記第2孔路の出口孔の半径より大きく、前記第3弧面は前記第4弧面より、前記第3流路の入口孔に近接し、前記第4弧面は前記第3弧面より、前記第2位置決め部に近接することを特徴とする請求項9に記載の熱管理ユニット。
【請求項11】
熱管理システムであって、圧縮機、凝縮器及び熱管理ユニットを含み、前記熱管理ユニットは請求項1~10の何れかの1項に記載の熱管理ユニットであり、前記圧縮機の出口は前記凝縮器の入口と連通し、前記凝縮器の出口は前記熱管理ユニットの第1流路の入口と連通し、前記圧縮機の入口は前記熱管理ユニットの第3流路の出口と連通する熱管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2019年03月27日にて中国特許庁に提出され、出願番号が201920396182.7であり、発明名称が「熱管理ユニット及び熱管理システム」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は援用されることで、本出願に結合される。
【0002】
本発明は車両である技術分野に関わり、特に熱管理ユニット及び熱管理システムに関わる。
【背景技術】
【0003】
電気自動車またはハイブリッドカーの電池熱管理システムにおいて、電気自動車またはハイブリッドカーの電池は動作すると、熱が生じて、電池の正常動作を保証するために、電池を冷却する必要があり、冷却液による冷却は通常の方式である。通常の電池冷却システムは熱交換器と膨張弁とを含み、液体冷媒は膨張弁の絞り作用を経た後、熱交換器に入って、熱交換器に対して、一般的に、二流路熱交換器を採用して、その内部には、冷媒と冷却液という2つの流体が流動し、両者は熱交換器において互いに隔離するとともに、熱交換を行うことで、冷却液を冷却し、冷却液の循環を介して、電池を冷却する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、熱交換器及び膨張弁はいずれも単独の部材であり、両者は共に管路などの方式で接続され、このような、管路による接続方式のため、ユニット全体の重量が重くなり、ユニット全体の耐振動性には不利であり、さらに、接続管の破断などの現象が生じやすく、また、システムを便利に制御するために、一般的に、熱交換器の出口管路にセンサーを配置することで、熱交換器の出口にある作動媒体に関するパラメータを採集し、センサーはハーネスを介して電子膨張弁の制御手段に接続され、制御手段は関するパラメータを取得した後、相応的な制御プログラムに基づき、電子膨張弁の開度を調節して、そうすれば、センサーの機械的接続及び電気接続に関わり、さらに、システム構成全体は複雑になる。
【0005】
本出願は、構成の簡単化に寄与するための熱管理ユニット及び熱管理システムを提供することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を実現するために、本出願の1つの実施形態は以下の技術案を採用し、
熱交換コアと弁ユニットとを含む熱管理ユニットであって、前記熱交換コアを基準として、前記弁ユニットは前記熱交換コアの上方にあり、前記熱交換コアは溶接によって前記弁ユニットに固定接続され、前記弁ユニットは弁ボディ、弁体、弁口及び回路基板を含み、前記弁体は前記弁口に対して運動して、前記弁口の開度を調節でき、前記弁ボディは互いに連通できる第1流路と第2流路とを含み、前記第1流路と前記第2流路とは前記弁口の両側にあり、前記第1流路の少なくとも一部は前記弁口の上方にあり、前記第2流路の少なくとも一部は前記弁口の下方にあり、前記弁ボディはさらに第3流路を含み、前記弁ボディにおいて、前記第3流路は、前記第1流路及び前記第2流路と連通していなく、前記弁ユニットはさらに、前記弁ボディに固定接続されるとともに、前記回路基板に電気接続されるセンサーを含み、少なくとも前記センサーの一部は前記第3流路に入り込み、前記センサーは前記第3流路内の作動媒体の温度及び/または圧力を検出でき、前記熱交換コアは少なくとも1つの位置決め部を含み、前記弁ボディは少なくとも1つの係合部を含み、前記位置決め部は前記係合部に対応するように係合配置されることで、前記熱交換コアと前記弁ボディとの少なくとも一部の相対位置を限定する。
【0007】
本技術案において、熱交換コアは溶接によって、弁ユニットに固定接続され、弁ユニットはさらに、回路基板に電気接続されるセンサーを含み、センサーの少なくとも一部は第3流路に入り込み、センサーは第3流路内の作動媒体の温度及び/または圧力を検出でき、熱交換コアは少なくとも1つの位置決め部を含み、弁ボディは少なくとも1つの係合部を含み、位置決め部は係合部に対応するように係合配置されることで、熱交換コアと弁ボディとの少なくとも一部の相対位置を限定し、具体的に、弁ボディは1つの係合部のみを含む場合、位置決め部は係合部に対応するように係合配置されることで、熱交換コアと弁ボディという両者のうちの何れかの一方の、両者の間の接触面に沿う移動を限定でき、弁ボディは2つ以上の係合部を含む場合、位置決め部は係合部に対応するように係合配置されることで、熱交換コアと弁ボディとの間の相対回動、及び熱交換コアと弁ボディという両者のうちの何れかの一方の、両者の間の接触面に沿う移動を限定でき、以上の構成により、センサー、電子膨張弁及び熱交換コアを集積させるように組み立て、このように、管路とセンサー回線との接続を相対的に減少させ、さらに、構成の簡単化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本出願の熱管理ユニットの第1の実施形態の立体構成模式図である。
【
図2】
図1における熱管理ユニットの分解構成模式図であり、図面は冷媒の流動経路を示す。
【
図3】
図1における熱管理ユニットの前面構成模式図である。
【
図4】
図3における熱管理ユニットの、A-A方向に沿う断面の断面構成模式図である。
【
図5】
図3における熱管理ユニットの、B-B方向に沿う断面の断面構成模式図である。
【
図6】
図3における熱管理ユニットの、C-C方向に沿う断面の断面構成模式図である。
【
図7】
図1または
図2における熱交換コアの立体構成模式図であり、図面は冷媒及び冷却液の流動経路を示す。
【
図8】
図1または
図2における弁ボディの、1つの方向での立体構成模式図である。
【
図9】
図8における弁ボディの前面構成模式図である。
【
図10】
図1または
図2における弁ボディの、他の方向での立体構成模式図である。
【
図11】本出願の熱管理ユニットの第2の実施形態の立体構成模式図である。
【
図12】
図11における熱管理ユニットの分解構成模式図である。
【
図13】
図11における装着板の、1つの方向での立体構成模式図である。
【
図14】
図11における装着板の、他の方向での立体構成模式図である。
【
図17】
図16における弁ボディの、E-E方向に沿う断面の断面構成模式図である。
【
図18】
図16における弁ボディの、F-F方向に沿う断面の断面構成模式図である。
【
図19】本出願の熱管理ユニットの第3の実施形態の立体構成模式図である。
【
図20】
図19における熱管理ユニットの分解構成模式図である。
【
図23】本出願の熱管理ユニットの第4の実施形態の立体構成模式図である。
【
図24】
図23における熱管理ユニットの分解構成模式図であり、図面は冷媒の流動経路を示す。
【
図27】本出願の熱管理ユニットの第5の実施形態の立体構成模式図である。
【
図28】
図27における熱管理ユニットの分解構成模式図である。
【
図29】本出願の新型熱管理ユニットの第6の実施形態の立体構成模式図である。
【
図30】
図29における熱管理ユニットの分解構成模式図である。
【
図31】本出願の熱管理システムの実施形態の接続模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下は図面及び具体的な実施形態を結合して、本出願をさらに説明する。
図1及び
図2を参照し、熱管理ユニット100は熱交換コア2と弁ユニット1とを含み、熱交換コア2を基準として、弁ユニット1は熱交換コア2の上方にあり、熱交換コア2は直接または間接的に、弁ユニット1に固定接続され、本実施例において、弁ユニット1は、高圧冷媒の絞り及び降圧を実現できる絞り装置であり、熱交換コア2の内部には冷媒及び冷却液という2つの流体が流動し、両者は熱交換コアにおいて互いに離隔するとともに、熱交換を行うことで、冷却液を冷却しまたは加熱する。
図1~
図6を参照し、弁ユニット1は弁ボディ11、弁体13、ロータユニット14、ステータユニット15及び回路基板16を含み、ステータユニット15はロータユニット14の外周に嵌められ、本実施例において、ステータユニット15とロータユニット14との間には、ステータユニット15とロータユニット14とを分離させるためのスリーブ19が設けられ、ステータユニット15は回路基板16に電気接続され、弁ユニット1はさらに、弁口120の両側にある流通通路を連通させることができる弁口120を有し、本実施例において、弁ユニット1はさらに、弁体13の外周に設けられるとともに、位置制限されるように配置される弁座12を含み、弁口120は弁座12に成形され、弁体13は弁口120に近接し、及び弁口120から離れることで、作動媒体の、弁口120での流通断面積を変更し、さらに、弁口120に絞りを形成できる。弁ユニット1が動作している際、ステータユニット15の巻線を通じた電流を、所定規律に従って変化させるように制御することで、可変する励起磁場を発生させるようにステータユニット15を制御し、ロータユニット14は励起磁場の作用で回動し、ロータユニット14は弁体13を弁口120に対して運動させ、弁口120の開度を調節でき、このように、ロータユニットは弁体を弁口に対して運動させ、このような、ステータユニットを通じた電流を制御するように弁体の、弁口に対する開度を制御する方式は、流量に対する制御精度を向上させることができる。
【0010】
図1~
図10を参照し、弁ボディ1は弁口120の両側にある第1流路17と第2流路18とを含み、少なくとも第1流路17の一部は弁口120の上方にあり、少なくとも第2流路18の一部は弁口120の下方にあり、このように、冷媒は弁口120で絞りを形成でき、弁ボディ11はさらに第3流路10を含み、
図2、
図5及び
図6を参照し、弁ユニット1はさらに回路基板16に電気接続されるセンサー9を含み、少なくともセンサー9の一部は第3流路10に入り込み、センサー9は第3流路10内の作動媒体の温度及び/または圧力を検出でき、センサーを集積させるように弁ユニットに組み立てることで、センサー回線の電気接続を減少させることができる。
【0011】
図7を参照し、熱交換コア2は第1流体通路21と第2流体通路22とを含み、第1流体通路21及び第2流体通路22にはそれぞれ2つの異なる流体が流通し、具体的に、第1流体通路21は冷媒の流通のために用いられ、第2流体通路22は冷却液の流通のために用いられ、第1流体通路は第2流体通路と連通していなく、区別を便利にするために、破線の経路は、冷媒の、熱交換コアでの流動経路であり、実線の経路は、冷却液の流動経路であり、
図7を参照し、熱交換コア2は底板24、端板23及び流通板25を含み、底板24と端板23とは熱交換コアの両端にあり、流通板25は底板24と端板23との間にあり、流通板25はいくつかの第1流通板(図示せず)及びいくつかの第2流通板(図示せず)を含み、第1流通板(図示せず)と第2流通板(図示せず)とは互いに間隔をもって積層配置され、隣接する第1流通板(図示せず)と第2流通板(図示せず)との間は流路を形成することで、流体が隣接する第1流通板(図示せず)と第2流通板(図示せず)との間に形成された流路内で流動でき、さらに、冷却液と冷媒とが熱交換コア内で、熱交換を実現できる。
図7を参照し、第1流体通路21は第1孔路211と第2孔路212とを含み、隣接する第1流通板(図示せず)と第2流通板(図示せず)との間に形成された通路を介して、第1孔路211と第2孔路212とを連通させる。
【0012】
本出願において、熱交換コア2は溶接によって弁ユニット1に固定接続され、センサー9は回路基板16に電気接続されるとともに、弁ボディ11に対して位置決めされるように固定接続され、少なくともセンサー9の一部は第3流路10に入り込み、センサー9は第3流路10内の作動媒体の温度及び/または圧力を検出でき、熱交換コア2は少なくとも1つの位置決め部を含み、弁ボディは少なくとも1つの係合部を含み、位置決め部は係合部に対応するように係合配置されることで、熱交換コア2と弁ボディ1との少なくとも一部の相対位置を限定し、具体的に、弁ボディ1が1つの係合部のみを含む場合、位置決め部は係合部に対応するように係合配置されることで、熱交換コアと弁ボディという両者のうちの何れかの一方の、両者の間の接触面に沿う移動を限定でき、弁ボディが2つ以上の係合部を含む場合、位置決め部は係合部に対応するように係合配置されることで、熱交換コアと弁ボディとの間の相対回動、及び熱交換コアと弁ボディという両者のうちの何れかの一方の、両者の間の接触面に沿う移動を限定でき、以上の構成により、センサー、電子膨張弁及び熱交換コアを集積させるように組み立てることで、管路とセンサー回線との接続を減少させ、さらに、構成の簡単化に寄与し、装着を便利にする。
【0013】
前記の記載内容に対して、本出願の熱管理ユニットは4つの実施形態を有し、以下は本出願における熱管理ユニット4つの実施形態の構成を詳しく記載する。
【0014】
以下の4つの実施形態の熱管理ユニットを便利に記載するために、第1の実施形態の熱管理ユニットを熱管理ユニット100として示し、他の符号に対していずれも添え字を付いていなく、第2の実施形態の熱管理ユニットを熱管理ユニット100aとして示し、他の符号に対して、添え字として、いずれもaをついて、第3の実施形態の熱管理ユニットを熱管理ユニット100bとして示し、他の符号に対して、添え字として、いずれもbを付いて、第4の実施形態の熱管理ユニットを熱管理ユニット100cとして示し、他の符号に対して、添え字として、いずれもcを付く。
【0015】
図1~
図10を参照し、
図1~
図10は本出願における熱管理ユニットの第1の実施形態の構成模式図であり、以下は本出願における熱管理ユニットの第1の実施形態の構成を詳しく紹介する。
【0016】
図1~
図10を参照し、本実施例において、熱交換コア2は直接的に弁ユニット1に固定接続され、具体的に、弁ユニット1における弁ボディ11は溶接によって、熱交換コア2における端板23に固定接続されるため、アダプタを配置することで両者の固定接続を実現する必要がなくなり、熱管理ユニットの全体高さを相対的に低減させ、熱管理ユニットの軽量化に寄与する。
【0017】
図8を参照し、弁ボディ11は、弁ボディの両側に位置しており、平行配置される第1壁面111と第2壁面112とを含み、第1流路17の入口孔(図示せず)は第1壁面111に成形され、第2流路18の出口孔(図示せず)は第2壁面112に成形され、本実施例において、弁ボディ11は2つの係合部を含み、一方の係合部を第1係合部113として、他方の係合部を第2係合部114として定義し、第1係合部113と第2係合部114とは孔状を呈して、第2壁面112から第1壁面111の方向へ延伸し、第2流路18と第3流路10との間に設けられ、
図7を参照し、熱交換コア2は2つの位置決め部を含み、一方の位置決め部を第1位置決め部26として、他方の位置決め部を第2位置決め部27として定義し、第1位置決め部26と第2位置決め部27とは熱交換コア2の上面から突起するように配置されるとともに、第1孔路211と第2孔路212との間に設けられ、
図1及び
図2を結合し、第1位置決め部26と第1係合部113とは対応して、隙間嵌めされるように配置され、第2位置決め部27と第2係合部114とは対応して、隙間嵌めされるように配置され、本実施例において、第1位置決め部26の突起高さは第1係合部113の深さより小さく、第2位置決め部27の突起高さは第2係合部114の深さより小さく、ここで、「第1位置決め部26と第2位置決め部27との突起高さ」は、第1位置決め部26と第2位置決め部27との厚さであり、「第1係合部113と第2係合部114との深さ」は、第1係合部113と第2係合部114との厚さであり、このように、弁ボディの第2壁面112を位置決めの基準として、弁ボディと熱交換コアとを適切に装着できることに相当する。
【0018】
図8を参照し、弁ボディ11はさらに、第2壁面112から第1壁面111の方向へ凹むように配置されており、第1壁面111を貫通していない第1凹溝3と第2凹溝4とを含み、第1凹溝3は第2流路18と連通し、第2凹溝4は第3流路10と連通し、第1係合部113と第2係合部114とは第1凹溝3と第2凹溝4との間にあり、
図1~
図10を参照し、第1凹溝3と第2凹溝4とは、弁体13の中心線L1に対して傾斜配置され、
図8の第1凹溝3と凹溝4とは略八字状で配置され、第1凹溝3は弁ボディの第2流路18と熱交換コアの第1孔路211とを連通させ、第2凹溝4は弁ボディの第3流路10と熱交換コアの第2孔路212とを連通させ、このように、弁ユニット1と熱交換コア2との間の流路の連通を実現し、弁ユニット1と熱交換コア2とを一体として集積させることができる。
【0019】
図8を参照し、本実施例において、第1凹溝3の深さ及び第2凹溝4の深さは5mmの以上、且つ6mmの以下であり、このように、弁ユニット1と熱交換コア2との間を連通させることができるように保証する前提で、流体の、第1凹溝3及び第2凹溝4内での圧力降下を低減させ、さらに、流体の、第1凹溝3及び第2凹溝4内での流動抵抗を減少させる。
【0020】
図8及び
図9を参照し、第1凹溝3は平面状を呈する第1側面31と第2側面32とを含み、第1側面31の一端は第1弧面33を介して、第2側面32の一端に接続され、ここで、「第1側面31の一端と第2側面32の一端」は同一側にあり、第1側面31の他端は第2弧面34を介して、第2側面32の他端に接続され、ここで、「第1側面31の他端と第2側面32の他端」は同一側にあり、以上の両側は異なる側であり、
図1、
図2、
図7及び
図8を結合し、本実施例において、第2弧面34より、第1弧面33は弁ボディの第2流路18の出口孔181に近接し、第2弧面34の半径は第1弧面33の半径より大きく、第1弧面33の半径は弁ボディの第2流路18の出口孔181の半径より大きく、無論、第1弧面33の半径は、弁ボディの第2流路18の出口孔181の半径に等しくてもよく、第2弧面34の半径は、熱交換コアの第1孔路211の入口孔2111の半径より大きく、無論、第2弧面34の半径は、熱交換コアの第1孔路211の入口孔2111の半径に等しくてもよく、これによって、冷媒の流動に寄与し、第2流路18の出口孔181及び第1孔路211の入口孔2111を第1凹溝3に投影し、第2流路18の出口孔181の投影及び第1孔路211の入口孔2111の投影は第1凹溝3内にあり、これによって、第1凹溝3は第2流路18と第1孔路211とを連通させ、第2凹溝4は第3側面41及び第4側面42を含み、第3側面41の一端は第3弧面43を介して、第4側面42の一端に接続され、ここで、「第3側面41の一端と第4側面44の一端」は同一側にあり、第3側面41の他端は第4弧面44を介して、第4側面42の他端に接続され、ここで、「第3側面41の他端と第4側面42の他端」は同一側にあり、以上の両側は異なる側であり、本実施例において、第3弧面43の半径は第4弧面44の半径に等しく、無論、第3弧面33の半径は第4弧面44の半径より小さくて、第3弧面43の半径は第3流路10の入口孔101の半径より大きく、第4弧面44の半径は熱交換コアの第2孔路212の出口孔2111の半径より大きくてもよく、第4弧面44より、第3弧面43は弁ボディの第3流路10の入口孔101に近接し、第3流路10の入口孔101及び第2孔路212の出口孔2121を第2凹溝4に投影し、第3流路10の入口孔101の投影及び第2孔路212の出口孔2121の投影は第2凹溝4内にあり、これによって、第2凹溝4は、第3流路10と第2孔路212とを連通させることができる。
【0021】
図1及び
図2を参照し、本実施例において、弁ユニット1は熱交換コアの長さ方向に沿って配置され、具体的に、弁ボディ11の第1流路17及び弁ボディの第3流路10は熱交換コアの長さ方向に沿って配置され、また、弁ユニット1の一部は熱交換コア2から張り出し、具体的に、弁ユニット1における、弁ボディ11に固定接続されるハウジングは熱交換コア2の幅方向に沿って、熱交換コア2から相対的に張り出し、これによって、熱管理ユニットの構成はコンパクトになり、また、本実施例において、熱交換コア2の接続管及び弁ユニット1は、熱交換コア1主体の同一側に位置し、無論、熱交換コア2の接続管及び弁ユニット1は熱交換コア1主体の異なる側に位置してもよい。
【0022】
図11~
図18を参照し、
図11~
図18は本出願における熱管理ユニットの第2の実施形態の構成模式図であり、以下は本出願における熱管理ユニットの第2の実施形態の構成を詳しく紹介する。
【0023】
図11~
図18を参照し、熱交換コア2aは熱交換主体8aと装着板5aとを含み、装着板5aは熱交換主体8aと弁ユニット1aとの間に設けられ、熱交換主体8aと装着板5aとは位置決めされるように配置されるとともに、溶接によって固定接続され、具体的に、装着板5aは、装着板5aの両側に位置しており、対向配置される天井面51aと底面52aとを含み、本実施例において、弁ボディ11aは溶接によって、装着板の天井面51aに固定接続され、熱交換コア2aは溶接によって、装着板の底面52aに固定接続され、無論、弁ボディ11aと装着板5aとは、ネジまたはボルトなどの他の接続方式を採用してもよく、
図13を参照し、装着板5aは、装着板の底面52aから突起するように配置される2つの突起部58aを含み、突起部58aに対応するように、熱交換主体8aの上面に孔を形成し、熱交換主体8aの上面の孔は突起部58aに対応するように係合配置されることで、装着板5aと熱交換主体8aとは位置決めされるように配置され、本実施例において、装着板5aを配置することで、弁ボディ11aと熱交換コア2aとを一体として間接的に固定接続させ、さらに、弁ユニット1aと熱交換コア2aとを一体として集積させ、このように、システムにおける管路配置を減少させ、さらに、構成の簡単化に寄与し、装着を便利にする。
【0024】
図11~
図18を参照し、熱交換コア2aは2つの位置決め部を含み、一方の位置決め部を第1位置決め部55aとして、他方の位置決め部を第2位置決め部56aとして定義し、
図13及び
図14を参照し、本実施例において、第1位置決め部55aと第2位置決め部56aとは装着板5aに成形され、孔状を呈しており、装着板5aの天井面51aから、装着板の底面52aの方向へ延伸し、
図15を参照し、弁ボディ11aは2つの係合部を含み、一方の係合部を第1係合部113aとして、他方の係合部を第2係合部114aとして定義し、第1係合部113aと第2係合部114aとは第2壁面112aから、第2壁面112aから離れた方向へ突起するように配置され、且つ円環状を呈して、第1係合部113aは第2流路18aと連通し、第2係合部114aは第3流路10aと連通し、本実施例において、少なくとも第1係合部113aの一部は第1位置決め部55aに挿入されるとともに、第1位置決め部55aに対応して、隙間嵌めされるように配置され、第2係合部114aの少なくとも一部は第2位置決め部56aに挿入されるとともに、第2位置決め部56aに対応して、隙間嵌めされるように配置され、第1係合部113aの突起高さは第1位置決め部55aの深さより小さく、第2係合部114aの突起高さは第2位置決め部56aの深さより小さく、ここで、「第1係合部113aと第2係合部114aとの突起高さ」は、第1係合部113aと第2係合部114aとの厚さであり、「第1位置決め部56aと第2位置決め部57aとの深さ」は、第1位置決め部56aと第2位置決め部57aとの厚さであり、このように、弁ボディの第2壁面112aを位置決め基準として、弁ボディと熱交換コア2aとを適切に装着することができることに相当する。
【0025】
図13を参照し、装着板5aは、底面52aから天井面51aの方向へ凹むように配置されており、天井面51aを貫通していない第1凹溝3aと第2凹溝4aとを含み、第1位置決め部55aは第1凹溝3aの上方に位置し、第2位置決め部56aは第2凹溝4aの上方に位置し、第1位置決め部55aは第1凹溝3aと連通し、第2位置決め部56aは第2凹溝4aと連通するように定義され、このように、第2流路18aは第1凹溝3aと連通し、第3流路10aは第2凹溝4aと連通するように保証でき、さらに、第2流路18aと熱交換コアの第1孔路211、及び第3流路10aと熱交換コア2aの第2孔路212との連通を実現できる。
【0026】
図11~
図13を参照し、装着板5aは、装着板の両側に位置しており、対向配置される第1外壁53aと第2外壁54aとを含み、第1外壁53aと第2外壁54aとは装着板5aの長さ方向にあり、
図11を結合し、本実施例において、弁ユニット1aは装着板5aの第1外壁53aに相対的に近接するように配置され、熱交換コア2aの幅方向に沿って、弁ユニット1aの一部は、装着板5aの第1外壁53aから張り出し、
図13及び
図14を参照し、第1凹溝3aと第2凹溝4aとは、第1外壁53aまたは第2外壁54aに対して傾斜配置され、具体的に、第1凹溝3aと第2凹溝4aとは略八字状で配置され、第1凹溝3aの深さ及び第2凹溝4aの深さは5mmの以上、且つ6mmの以下であり、このように、弁ユニット1aと熱交換コア2aとを連通させることができるように保証する前提で、流体の、第1凹溝3a及び第2凹溝4a内での圧力降下を相対的に低減させ、さらに、流体の、第1凹溝3a及び第2凹溝4a内での流動抵抗を相対的に減小させ、また、本実施例において、第1位置決め部55aと第2位置決め部56aとの深さは、第1凹溝3aと第2凹溝4aとの深さより小さく、無論、第1位置決め部55aと第2位置決め部56aとの深さは、第1凹溝3aと第2凹溝4aとの深さの以上であってもよい。
【0027】
図11~
図15を参照し、本実施例において、第1弧面33aは第2弧面34aより、第1位置決め部55aに近接し、第4弧面 44aは第3弧面43aより、第2位置決め部56aに近接し、また、本実施例において、第1凹溝3aの第1弧面33aと第2弧面34aとの半径は等しく、第2凹溝4aの第3弧面43aと第4弧面44aとの半径は等しく、無論、第2弧面33aの半径は第1弧面33aの半径より大きく、第4弧面44aの半径は第3弧面43aの半径より大きくてもよく、このように、流体流動の安定性に寄与し、ここで、第1凹溝3aと第2凹溝4aとの他の形状特徴について、第1の実施形態を参照すればよく、一々贅言していない。
【0028】
図7、
図11~
図18を参照し、第1凹溝3aは弁ボディ11aの第2流路18aと熱交換コア2aの第1孔路211とを連通させ、第2凹溝4aは弁ボディ11aの第3流路10aと熱交換コア2aの第2孔路212とを連通させ、このように、弁ユニット1aと熱交換コア2aとの間の流路の連通を実現し、弁ユニット1aと熱交換コア2aとを一体として集積させ、弁ユニット1はさらに、回路基板16aに電気接続されるセンサー9aを含み、センサー9aの少なくとも一部は弁ボディ11aの第3流路10aに入り込み、センサー9aは第3流路10a内の作動媒体の温度及び/または圧力を検出でき、これによって、センサーを集積させるように弁ユニット1aに組み立てることで、センサー回線の電気接続を減少させる。
【0029】
図13及び
図14を参照し、装着板5aはさらに、装着板5aの天井面51a及び底面52aを貫通する、熱管理ユニットと外部システムとの装着のための装着孔57aを含み、このように、熱管理ユニットと外部システムとの装着をより便利にする。具体的に、
図11において、装着板5aの長さ方向の両端はいずれも熱交換コア2aに対して、ラグが張り出し、装着孔57aはラグの位置に設けられる。
【0030】
熱管理ユニットの第1の実施形態に比べると、本実施形態において、熱管理ユニットは装着板5aを含み、弁ボディ11aと熱交換コア2aとは装着板5aを介して固定接続を実現し、第1位置決め部55aと第2位置決め部56aとは装着板5aに成形され、且つ孔状を呈して、第1係合部113aと第2係合部114aとは突起する円環状を呈して、本実施例の他の特徴について、第1の実施形態を参照すればよく、ここで、一々贅言していない。
【0031】
図19~
図22を参照し、
図19~
図22は本出願における熱管理ユニットの第3の実施形態の構成模式図であり、以下は本出願における熱管理ユニットの第3の実施形態の構成を詳しく紹介する。
【0032】
図19~
図22を参照し、装着板5bはさらに弁ボディ1bと熱交換主体8bとの間に設けられるとともに、固定接続される第1シート6bと第2シート7bとを含み、具体的に、本実施例において、第1シート6bと第2シート7bとは位置決めされるように配置され、溶接によって固定接続され、無論、第1シート6bと第2シート7bとはネジまたはボルトなどの他の接続方式を採用してもよく、ここで、第1シート6bと第2シート7bとの位置決めは、第1シート6bの突起部63bと第2シート7bの貫通孔71bとの係合配置を利用してもよく、
図19~
図22を参照し、弁ボディ11bは溶接によって、第1シート6bに固定接続され、熱交換主体8bは溶接によって、第2シート7bに固定接続され、このように、弁ボディ11bと熱交換主体8bとを一体として間接的に固定接続し、さらに、弁ユニット1bと熱交換主体8bとを一体として集積させることができ、システムにおける管路配置を減少させ、さらに、構成の簡単化に寄与し、装着を便利にする。
【0033】
図19~
図22を参照し、本実施例において、第1位置決め部61bと第2位置決め部62bとは第1シート6bに成形され、第1シート6bの長さ方向に沿って分布され、第1シート6bの上下面を貫通し、第2シート7bは第2シート7bの上下面を貫通する第1凹溝3bと第2凹溝4bとを含み、第1位置決め部61bは第1凹溝3bと連通し、第2位置決め部62bは第2凹溝4bと連通し、本実施例において、熱管理ユニット100bは1つの第1シート6b、及び1つの第2シート7bのみを含み、無論、2つまたは複数の第1シート6b、及び2つまたは複数の第2シート7bを含んでもよく、そして重畳するように、第1凹溝3b、第2凹溝4b、第1位置決め部61b及び第2位置決め部62bを形成する。
【0034】
熱管理ユニットの第1の実施形態に比べると、本実施形態において、熱管理ユニット100bは固定接続される第1シート6bと第2シート7bとを含み、第1位置決め部61bと第2位置決め部62bとは第1シート6bに成形され、第1凹溝3bと第2凹溝4bとは第2シート7bに成形され、第1シート6bと第2シート7bとが固定されたものは、第2実施形態の装着板5cに相当し、本実施例の他の特徴について、第2の実施形態を参照すればよく、ここで、一々贅言していない。
【0035】
図23~
図26を参照し、
図23~
図26は本出願における熱管理ユニットの第4の実施形態の構成模式図であり、以下は本出願における熱管理ユニットの第4の実施形態の構成を詳しく紹介する。
【0036】
図23~
図26を参照し、本実施例において、熱管理ユニット100cはさらに、弁ボディ1cと熱交換主体8cとの間に設けられる装着板5cを含み、弁ボディ11は溶接によって、装着板5cの天井面に固定接続され、熱交換コア2cは溶接によって、装着板5cの底面に固定接続され、装着板5cは、装着板の両側に位置しており、対向配置される第1外壁51cと第2外壁52cとを含み、第1外壁51cと第2外壁52cとは装着板の長さ方向にあり、本実施例において、第1凹溝3cと第2凹溝4cとは装着板5cに成形され、第1凹溝3cは第1外壁51cまたは第2外壁52cに平行し、第2凹溝4cは第1外壁51cまたは第2外壁52cに対して傾斜配置され、具体的に、
図23~
図26を参照し、装着板5cは、溶接によって固定接続される第1シート6cと第2シート7cとを含み、弁ボディ11cは溶接によって第1シート6cに固定接続され、熱交換主体8cは溶接によって第2シート7cに固定接続され、これによって、弁ボディ11cと熱交換主体8cとを一体として間接的に固定接続し、さらに、弁ユニット1cと熱交換主体8cとを一体として集積させることができ、システムにおける管路配置を減少させ、さらに、構成の簡単化に寄与し、装着を便利にする。
【0037】
図26を参照し、本実施例において、第1凹溝3cと第2凹溝4cとは第2シート7cに成形され、第2シート7cの上下面を貫通し、第1凹溝3cは第2シート7cの第1外壁71cまたは第2シート7cの第2外壁72cに平行し、第2凹溝4cは第2シート7cの第1外壁71cまたは第2シート7cの第2外壁72cに対して傾斜配置され、第1凹溝3cの厚さ及び第2凹溝4cの厚さは、5mmの以上且つ6mmの以下であり、このように、弁ユニット1cと熱交換コア2cとを連通させることができるように保証する前提で、流体の、第1凹溝3c及び第2凹溝4c内での圧力降下を低減させ、さらに、流体の、第1凹溝3c及び第2凹溝4c内での流動抵抗を減小させ、ここで、第1凹溝と第2凹溝との形状特徴について、第2の実施形態を参照すればよく、一々贅言していない。
【0038】
図25を参照し、第1シート6cは、第1シート6cの上下面を貫通しており、第1シート6cの幅方向に沿って分布される第1位置決め部61cと第2位置決め部62cとを含み、第1位置決め部61cと第2位置決め部62cとを第2シート7cに投影し、第1位置決め部61cの投影は第1凹溝3c内にあり、第2位置決め部62cの投影は第2凹溝4c内にあり、このように、流体流動の安定性に寄与し、本実施例において、装着板5cは1つの第1シート6c及び1つの第2シート7cのみを含み、無論、2つまたは複数の第1シート6c及び2つまたは複数の第2シート7cを含んでもよく、そして、重畳するように、第1凹溝3c、第2凹溝4c、第1位置決め部61c及び第2位置決め部62cを形成し、無論、第2実施例と同じように、装着板5cは1つのシートのみで構成されてもよい。
【0039】
熱管理ユニットの第1の実施形態に比べると、本実施形態において、熱管理ユニット100cは装着板5cを含み、弁ボディ11aと熱交換コア2aとは装着板5cを介して固定接続を実現し、装着板5cは固定接続される第1シート6cと第2シート7cとを含み、第1位置決め部61cと第2位置決め部62cとは第1シート6cに成形され、第1凹溝3cと第2凹溝4cとは第2シート7cに成形され、また、本実施例において、弁ユニット1cの装着方位も異なって、具体的に、弁ボディの第1流路17c及び第3流路10cは熱交換コア2cの幅方向に沿って配置され、相応するように、
図24に示すように、第1凹溝3cは第2シート7cの一側にあり、長さ方向に沿って延伸し、第2凹溝4cは傾斜配置され、その一端がほぼ第1凹溝3cの延伸方向にあり、他端が第2シート7cの他側に傾斜することで、当該装着方位での第3流路10cと連通関係を構築し、本実施例の他の特徴について、第1の実施形態を参照すればよく、ここで、一々贅言していない。
【0040】
図27~
図28を参照し、
図27~
図28は本出願における熱管理ユニットの第5の実施形態の構成模式図であり、以下は本出願における熱管理ユニットの第5の実施形態の構成を詳しく紹介する。
【0041】
図27~
図28を参照し、熱管理ユニット100dは熱交換コア2dと弁ユニット1dとを含み、熱交換コア2dは2つの位置決め部を含み、一方の位置決め部を第1位置決め部26dとして、他方の位置決め部を第2位置決め部27dとして定義し、第1位置決め部26dと第2位置決め部27dとは熱交換コア2dの上面から突起するように配置されるとともに、第1孔路211dと第2孔路212dとの間に設けられ、第1位置決め部26dは弁ボディ11dの第1係合部に対応して、隙間嵌めされるように配置され、第2位置決め部27dは弁ボディ11dの第2係合部に対応して、隙間嵌めされるように配置され、これによって、弁ボディ11dと熱交換コア2dとは位置決めされるように装着され、ここで、弁ボディの第1係合部及び弁ボディの第2係合部について、本出願の熱管理ユニットの第1の実施形態を参照すればよく、一々贅言していない。
【0042】
熱管理ユニットの第1の実施形態に比べると、本実施形態において、弁ユニット1dは熱交換コア2dの幅方向に沿って配置され、弁ユニット1dの駆動側は熱交換コア2dの接続管に向かって、その構成はコンパクトであり、占有空間は小さく、本実施例の他の特徴について、第1の実施形態を参照すればよく、ここで、一々贅言していない。
【0043】
図29~
図30を参照し、
図29~
図30は本出願における熱管理ユニットの第6の実施形態の構成模式図であり、以下は本出願における熱管理ユニットの第6の実施形態の構成を詳しく紹介する。
【0044】
図29~
図30を参照し、熱管理ユニット100eは熱交換コア2eと弁ユニット1eとを含み、熱交換コア2eは2つの位置決め部を含み、一方の位置決め部を第1位置決め部26e、他方の位置決め部を第2位置決め部27eとして定義し、第1位置決め部26eと第2位置決め部27eとは熱交換コア2eの上面から突起するように配置されるとともに、第1孔路211eと第2孔路212eとの間に設けられ、第1位置決め部26eは弁ボディ11eの第1係合部に対応して、隙間嵌めされるように配置され、第2位置決め部27eは弁ボディ11eの第2係合部に対応して、隙間嵌めされるように配置され、これによって、弁ボディ11eと熱交換コア2eとは位置決めされるように装着され、ここで、弁ボディの第1係合部及び弁ボディの第2係合部について、本出願における熱管理ユニットの第1の実施形態を参照すればよく、一々贅言していない。
【0045】
熱管理ユニットの第1の実施形態に比べると、本実施形態において、弁ユニット1eは熱交換コア2eの幅方向に沿って配置され、弁ユニット1dの駆動側は、熱交換コア2dの接続管と背中合わせに配置され、本実施例の他の特徴について、第1の実施形態を参照すればよく、ここで、一々贅言していない。
【0046】
図31を参照し、本発明はさらに熱管理システムを開示し、熱管理システムは空調システムと電池冷却システムとを含み、空調システムは圧縮機102、凝縮器101、第1電子膨張弁104及び蒸発器103を含み、空調システムが動作している際、冷媒は圧縮機102により、高温高圧の冷媒になるように圧縮され、高温高圧の冷媒は凝縮器101を経た後、常温高圧の冷媒になり、常温高圧の冷媒は第1電子膨張弁104を介して、蒸発器103に入って、常温高圧の冷媒は第1電子膨張弁104を経た後、その圧力が小さくなるため、冷媒は気化し、低温の冷媒になり、低温の冷媒は、蒸発器103により、大量の熱を吸収して、冷媒になり、圧縮機102に戻って、電池冷却システムは圧縮機102、凝縮器101、第2電子膨張弁104、熱交換器106及び電池パックを含み、電池冷却システムが動作している際、冷媒は圧縮機102により、高温高圧の冷媒になるように圧縮され、高温高圧の冷媒は凝縮器101を経た後、常温高圧の冷媒になり、常温高圧の冷媒は第2電子膨張弁105を介して、熱交換器106に入って、熱交換器106内で熱交換を行って、熱交換器106による熱交換後の冷媒は、再び電池パックに流入することで、電池パックにおける電池を冷却する。当該冷凍システムにおいて、第1電子膨張弁104と蒸発器103とは、2つの個別の部材として、単独にシステム管路に装着されてもよいし、第1電子膨張104と蒸発器103とを集積させるように組み立てた後、システム管路に装着してもよく、同じように、第2電子膨張弁105と熱交換器106とは2つの個別の部材として、単独にシステム管路に装着されてもよく、無論、第2電子膨張105と熱交換器106とを集積させるように組み立てた後、システム管路に装着してもよく、記載を便利にするために、ここで、第2電子膨張弁105と熱交換器106とが集積されるように組み立てられたユニットを総称して熱管理ユニットといって、当該熱管理ユニットは、本発明に記載の熱管理ユニットである。
【0047】
ここで、以上の実施例は本発明に記載の技術案を限定していなく、ただ本発明を説明するためのものであり、本明細書は前記実施例を参照して、本発明を既に詳しく説明したが、当業者であれば、本発明に対して組み合わせ、補正または等価差し替えを行ってもよく、本発明の精神及び範囲から逸脱しない全ての技術案及びその改良は、いずれも本発明の請求項の範囲に該当する。
【国際調査報告】