(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-20
(54)【発明の名称】車両の姿勢を制御するシステム及び方法、並びに当該システムを備える車両
(51)【国際特許分類】
B62K 5/027 20130101AFI20220413BHJP
B62K 5/10 20130101ALI20220413BHJP
B62M 7/12 20060101ALI20220413BHJP
B62M 9/00 20060101ALI20220413BHJP
B62J 45/415 20200101ALI20220413BHJP
B62J 45/412 20200101ALI20220413BHJP
【FI】
B62K5/027
B62K5/10
B62M7/12
B62M9/00 D
B62J45/415
B62J45/412
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021552165
(86)(22)【出願日】2020-03-04
(85)【翻訳文提出日】2021-09-30
(86)【国際出願番号】 IB2020051824
(87)【国際公開番号】W WO2020178751
(87)【国際公開日】2020-09-10
(31)【優先権主張番号】102019000003179
(32)【優先日】2019-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519453733
【氏名又は名称】クーデル・ソシエテ・アノニム
【氏名又は名称原語表記】QOODER S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【氏名又は名称】山田 卓二
(72)【発明者】
【氏名】モローニ,マルコ
【テーマコード(参考)】
3D011
【Fターム(参考)】
3D011AA03
3D011AD04
3D011AD18
(57)【要約】
車両を横切る第1の回転軸に対して傾斜する少なくとも1つの第1の駆動輪(R1)と車両を横切る第2の回転軸に対して傾斜する少なくとも1つの第2の駆動輪(R2)を備える自動車車両であって、車両は、動力発生のための動力源と、第1の傾斜駆動輪(R1)と第2の傾斜駆動輪(R2)への動力伝達のためのトランスミッションを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を横切る第1の回転軸(Y)に対して傾斜する少なくとも第1の駆動輪(R1)と前記車両を横切る第2の回転軸(Y)に対して傾斜する少なくとも第2の駆動輪(R2)を備える自動車車両であって、
前記車両は、動力を発生する動力源と、前記第1の傾斜駆動輪(R1)と前記第2の傾斜駆動輪(R2)に動力を伝えるトランスミッションを備え、
前記動力源は、分離して独立な第1の電気モータ(12)と第2の電気モータ(13)を備え、
前記トランスミッションは、動力をそれぞれ独立に前記第1の電気モータ(12)から前記第1の傾斜駆動輪(R1)に及び前記第2の電気モータ(13)から前記第2の傾斜駆動輪(R2)に伝えるように構成された2つの部分を備え、
前記車両は、1またはそれ以上のパラメータを受信し、処理する及び前記1またはそれ以上のパラメータに従って、前記第1の電気モータ(12)と前記第2の電気モータ(13)を制御するように構成された電子制御ユニットを備え、それにより、前記1またはそれ以上のパラメータに依存する前記第1の電気モータ(12)及び/または前記第2の電気モータ(13)の制御ユニットの動作は、前記第1の電気モータ(12)及び/または前記第2の電気モータ(13)からそれぞれ独立に前記第1の傾斜駆動輪(R1)及び/または前記第2の傾斜駆動輪(R2)への動力の伝達をもたらす、自動車車両。
【請求項2】
少なくとも前記第1の電気モータ(12)は、発生され、前記第1の傾斜駆動輪(R1)に伝達される動力が、それぞれ進行方向及び進行方向の反対に前記第1の傾斜駆動輪(R1)の回転をもたらすように、2つの反対の回転方向に回転するように構成される、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記第2のモータ(13)は、また発生され、前記第2の傾斜駆動輪(R2)に伝達される動力が、それぞれ進行方向及び進行方向の反対に前記第2の傾斜駆動輪(R2)の回転をもたらすように、2つの反対の回転方向30に回転するように構成される、請求項2に記載の車両。
【請求項4】
前記第1の電気モータ(12)または前記第1の電気モータ(12)及び前記第2の電気モータ(13)の両方のそれぞれは、強制減速を電気エネルギの発生に変換するように構成され、前記第1の電気モータ(12)または前記第1の電気モータ(12)及び前記第2の電気モータ(13)の両方のそれぞれの減速は、前記1またはそれ以上のパラメータに従って、前記制御ユニットによって制御される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両。
【請求項5】
前記第1の電気モータ(12)及び前記第2の電気モータ(13)は、それぞれ第1の回転シャフト(14)及び第2の回転シャフト(15)を備え、
前記第1の回転シャフト(14)及び前記第2の回転シャフト(15)は、前記第1の傾斜駆動輪(R1)と第2の傾斜駆動輪(R2)の前記横方向の傾斜軸(Y)と平行に配置される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両。
【請求項6】
前記トランスミッションの前記第1の部分と前記第2の部分は、それぞれ前記第1の回転シャフト(14)と堅く結合された第1のプーリ(16)と、第2の回転シャフト(15)に堅く結合された第2のプーリ(17)と、それぞれ前記第1のプーリ(16)及び前記第2のプーリ(17)によって回転して駆動されるそれぞれ第1のトランスミッションベルト(18)と第2のトランスミッションベルト(19)を備える、請求項5に記載の車両。
【請求項7】
前記第1のトランスミッションベルト(18)と前記第2のトランスミッションベルト(19)は、それぞれ前記第1のプーリ(16)及び前記第2のプーリ(17)と第3のプーリ(20)及び第4のプーリ(21)の間に延在する請求項6に記載の車両。
【請求項8】
前記第3のプーリ(20)及び前記第4のプーリ(21)は、それぞれ前記第1の傾斜駆動輪(R1)と前記第2の傾斜駆動輪(R2)に堅く結合される、請求項7に記載の車両。
【請求項9】
前記第1の回転シャフト(14)と前記第2の回転シャフト(15)は、前記第1の傾斜駆動輪(R1)及び前記第2の傾斜駆動輪(R2)の前記横方向の傾斜軸(Y)と平行な同じ軸に沿って配置される、請求項6乃至8のいずれか1項に記載の車両。
【請求項10】
前記第3のプーリ(20)及び前記第4のプーリ(21)は、アイドルである、請求項7に記載の車両。
【請求項11】
前記トランスミッション(11)の前記第1の部分及び前記第2の部分は、それぞれ前記第1のプーリ(16)及び前記第2のプーリ(17)によって回転して駆動される第3のトランスミッションベルト(22)及び第4のトランスミッションベルト(23)を備える、請求項10に記載の車両。
【請求項12】
前記トランスミッションの前記第1の部分と前記第2の部分において、前記第3のプーリ(20)と前記第4のプーリは、前記第3のトランスミッションベルト(22)と前記第4のベルトトランスミッション(23)によって回転して駆動される、請求項11に記載の車両。
【請求項13】
前記第1のトランスミッションベルト(18)及び前記第2のトランスミッションベルト(19)は、それぞれ前記第3のプーリ(20)と前記第1の駆動輪(R1)に堅く固定された第5のプーリ(24)及び前記第4のプーリ(21)と前記第2の駆動輪(R2)に堅く固定された第6のプーリ(25)の間に延在する、請求項11に記載の車両。
【請求項14】
2つの前記傾斜駆動輪(R1,R2)は、前記傾斜軸(Y)の周りに旋回可能な第1の固定アーム(B1)及び前記傾斜軸(Y)の周りに旋回可能な第2の固定アーム(B2)によって前記車両の前記シャーシに機械的に固定される、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の車両。
【請求項15】
例えば走行速度、前記シャーシの傾斜、前記第1の固定アーム(B1)及び前記第2の固定アーム(B2)に作用する力など、パラメータをそれぞれ検出及び/または測定する複数のセンサ及び/または測定手段を備え、
前記センサ及び/または前記測定手段は、前記制御ユニットに接続され、それぞれの検出及び/または測定の結果を前記制御ユニットと通信するように構成される、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の車両。
【請求項16】
2つの前記傾斜駆動輪(R1,R2)は、前記車両の後ろまたは前に配置される、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の車両。
【請求項17】
前記第1の駆動輪(R1)は、また前記車両に対して長手方向の第1の傾斜軸(X)に対して旋回可能であり、
前記第2の駆動輪(R2)は、前記車両に対して長手方向の第2の傾斜軸(X)に対して旋回可能である、請求項1乃至16のいずれか1項に記載の車両。
【請求項18】
前記傾斜駆動輪(R1,R2)のそれぞれは、それぞれの前記駆動輪(R1,R2)にブレーキトルクを加えるように構成されたそれぞれのブレーキ装置(31,32)と関連付けられる、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の車両。
【請求項19】
(a)請求項14乃至18のいずれか1項に記載の自動車車両(100)を提供するステップと、
(b)反対の方向及び/または異なる値を有するそれぞれの回転トルクを、それぞれのトランスミッションを通してそれぞれの電気モータ(12,13)によって2つの前記駆動輪(R1,R2)に分け与えるステップ及び/またはそれぞれのブレーキ(31,32)によってブレーキトルクを前記駆動輪(R1,R2)の少なくとも1つに分け与えるステップと同時に、前記車両の横方向のそれぞれの回転軸(Y)の周りに、少なくとも1つの前記駆動輪(R1,R2)と関連する固定アーム(B1,B2)の回転を引き起こすように、それぞれのトランスミッションを通ってそれぞれの電気モータ(12,13)によって駆動トルクを少なくとも1つの前記駆動輪(R1,R2)に加えるステップと、
を含む、傾斜車両の傾斜及び姿勢を調節する方法。
【請求項20】
前記ステップ(b)は、それぞれ電気モータ(12,13)によって駆動される、関連駆動ベルト(18,19,22,23)によって、駆動トルクを少なくとも1つの前記駆動輪(R1,R2)に加えることによって実行される、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、傾斜した車輪を備える車両の分野に関する。特に、本発明は、特に同じ横方向の軸に配置された少なくとも2つの傾斜した車輪を備えるモータサイクルの分野に関する。詳細に、本発明は、車両、特に前述のタイプのモータサイクルの傾斜性能を改善するのに適切な装置及び/またはシステム、並びに方法に関する。またさらに詳細に、本発明は、前述の電気またはハイブリッド駆動車両の分野に関し、及び車両及び/または前述のタイプのモータサイクルの姿勢の自動制御管理及び/または制御のための装置及び/またはシステム及び方法に関する。最後に、本発明は、前述のタイプの装置またはシステムを備える少なくとも2つの傾斜した車輪を備える、車両、特に電気駆動モータサイクルに関する。
【背景技術】
【0002】
傾斜車輪車両は、最先端技術で知られ、ここからユーザによって広く拡散され、理解され、ここで定義「傾斜した車輪車両」は、例えば少なくとも2つの傾斜した前輪及び1つの(一般的に)傾斜しない後輪を備えるモータサイクルなど、少なくとも一対の傾斜した車輪を備える、車両、特にモータサイクル、スクータ、クアッドなどを意味し、2つの揺れる後輪を備える車両も、同様に少なくとも一対の傾斜した車輪を備える四輪車両も定義内に含まれる。
【0003】
上記の傾斜した車輪車両の主な特徴は、(少なくとも2つの)傾斜した車輪が、横方向に並んで配置された車輪、一般的に排他的ではないと述べられるが、前輪、のいわゆる傾斜システムの存在によって横向きに傾くことができる。
【0004】
傾斜した車輪車両(以後、簡潔にするために、「傾斜車両」とも呼ばれる)は、一般的に要求及び/または環境に応じて、運転者によって稼働される揺動固定装置を備える。
【0005】
特に、装置及び/またはシステムは、傾斜ブロック(または揺動固定)が、一般的に時速数キロメートルに等しい、車両の仕様によって(及び従って製造者によって)確立されたしきい値以下の速度で、スイッチによって、運転者によって稼働され、揺動または傾斜固定は、運転者が始めにアクセルを開いたときに自動的に動作を停止する。
【0006】
前に簡単に概説された従来技術に従う傾斜ブロック装置及び/またはシステムは、例えば実施の容易性や実質的に含まれるコストなど、異なる観点から理解できるが、しかしながら、本発明がそれぞれ解決し克服する目的がある問題及び/または欠点がないわけではない。
【0007】
第1の問題または不利益は、車両が、ブロックが許容される速度しきい値内にある及び傾斜システムがブロックされるとき、すなわち、車両がまだ動いているが傾斜がブロックされるとき、車両は、解放速度に到達するまで(自動固定装置の場合において)または通常操作レバーのボタンによって揺動固定の手動開放まで(ブロックの手動挿入または動作を停止する装置の場合において)傾斜固定状態のままであり、垂直面に対して車両の横方向の(それぞれ右または左に)不安定を引き起こすようにまたマンホールまたはいずれにせよ高さの違いなど、穴または凸凹に当たる(残念ながらそのような状況は頻繁にあり、凸凹道路面に由来する)可能性がある。これらの場合において、再始動、したがって揺動が解除されると、運転者は、車両が、漸進的に速度が増す「回復」段階の間完全に垂直でなく、横に倒れる傾向にあるので、深刻に難しい問題に直面する実際の効果的なリスクがあり、不安定を打ち消すために、運転者が他の車両と衝突の現実のリスクがある、またはいずれにせよ隣接する車道または車線に跳ぶリスクのある軌道の変化を不可避的に含む操縦でハンドルに介入することを余儀なくされる。
【0008】
さらに、一般的な用語で、さらなる不利益は、(ピットまたはマンホールカバー)凸凹のイベントにおいて、固定された傾斜システムを有する車両が障害物に直面することは、また車両の横転を引き起こし、車両、運転者、その他の乗員、及び近くにいる人または物に横転をもたらす。車両は、また特に上に概説された不利益によって不利にされた、電気及び/またはハイブリッドけん引自動車車両及び/またはモータサイクルとしても知られる、特に電気またはハイブリッドけん引モータサイクルも知られている。
【発明の概要】
【0009】
本発明の範囲は、したがって上記概説された従来技術に従って傾斜をブロックする装置及び/またはシステムに関連する問題及び/または不利益を効果的に及び信頼性を持って克服することができる解決法を提供することである。
【0010】
本発明のさらなる範囲は、サスペンションの動作の積極的な制御及び管理ができ、そのため低速走行時及び一時的停止時に傾斜した車両の垂直性の維持を保証する装置、システムまたは方法を提供することである。
【0011】
特に、運転者がバランスを維持するために地面に足を着ける必要なく、特に「クアッドモード」(続く記載を参照)において地形及び路面の状態に関係なく、好ましくは自動的に実質的に垂直位置に車両を維持することは、本発明の範囲にある。
【0012】
本発明に従って、サスペンションの動作を制御することによって、通常のドライブ条件において、したがって低速から高速で車両の傾斜(tilting)角度(傾斜(inclination))を調節することもでき、この方法で、安定性を制御及び保証し、したがって、危険な横滑りを避ける。
【0013】
特に、本発明のさらなる範囲は、
-ユーザが、通常地面に足を設置する、すなわち、一般的に、減速駆動時及び一時的な駐車時(赤信号、停止など)、「クワッドモード」として定義される使用条件において3またはそれ以上の車輪の車両が垂直性を(好ましくは自動的に)維持することを保証する、
-不慮の走行及び/または使用者のパラメータに従って、理想的な傾斜角度を実行することによって上記車両の傾斜を実行及び制御する、ことができる装置及び/またはシステム及び/または方法を提供することである。
【0014】
広範な車両で、実質的にその改良をする必要なく実施され、及び簡単な及び早い操作によって、したがって低コストで実行可能及び設置可能である、前述のタイプの装置を提供することも、本発明の範囲内に含まれる。
【0015】
本発明は、少なくとも電気またはハイブリッドけん引モータサイクルにおいて、上記概説された目的が、特にそれらが傾斜タイプであるならば、積極的な方法で及び不慮の状態に従って、駆動輪に動作の伝達ができるのに適したシステムを提供することによって効果的に達成される、一般的な考察に由来する。
【0016】
実際に、本発明のさらなる態様に従って、横方向の車両の不安定の場合において、例えば、車両の矯正または再配置が、例えば車両の傾斜、瞬間的な速度など、特にまた不慮の状態に依存して互いに反対の方向に向けられたトラクショントルクのパラメータに従って、2つの駆動輪に異なるトラクショントルクを分け与えることによって素早く信頼性を有して得られる。
【0017】
本発明のさらなる態様は、車両またはモータサイクルの再配置の観点で、さらに満足した結果でさえ、前に概説される(及び以下に詳細に記載される)ように、油圧サスペンションシステムに接続された電動油圧ポンプが、車両に設置された装置(速度センサ、慣性プラットフォーム、エンジン回転数など)の信号を処理するソフトウェアによって動作され、その関数として、他よりむしろ一方向へ、またはシリンダから他のシリンダへまたはその逆に、サスペンションの内側に含まれる流体を供給し、また1またはそれ以上の電磁弁の寄与を利用し、この方法で、停止及び低速及び/またはカーブの間の車両の傾斜角度の制御時に、車両によって保持される垂直性を保証し、車両の安定性を明確に改善する、出願人の名において特許出願102019000001247に記載された車両の2つの車輪の傾斜を管理する積極的に液体及び気体を利用するシステムと便利に組み合わせられたトラクション管理システムの使用によって保証される事実に関する。
【0018】
上記考慮に基づいて、従来技術に従うサスペンション固定システムの不利益を克服する及び/または上記されたさらなる範囲を達成するために、本発明は、車両を横切るそれぞれの傾斜軸に対してそれぞれ傾斜する少なくとも第1の駆動輪R1と第2の駆動輪R2を備える自動車車両に関し、当該車両は、動力発生のための動力源と、当該第1の傾斜駆動輪R1と第2の傾斜駆動輪R2への動力伝達のためのトランスミッションを備え、当該動力源は、分離して独立な第1の電気モータ12と第2の電気モータ13を備え、当該トランスミッションは、動力をそれぞれ独立に当該第1の電気モータ12から当該第1の傾斜駆動輪R1に、及び当該第2の電気モータ13から当該第2の傾斜駆動輪R2に伝えるように構成された2つの部分を備え、当該車両は、1またはそれ以上のパラメータを受信し、処理する及び当該1またはそれ以上のパラメータの関数として、当該第1の電気モータ12と当該第2の電気モータ13を制御するように構成された電子制御ユニットを備え、それにより、当該1またはそれ以上のパラメータの関数として制御ユニットによる当該第1の電気モータ12及び/または第2の電気モータ13の制御は、当該第1の電気モータ12及び/または第2の電気モータ13からそれぞれ当該第1の傾斜駆動輪R1及び/または当該第2の傾斜駆動輪R2への動力の独立な伝達をもたらす。
【0019】
そのようなパラメータは、自動的に制御ユニットによって取得され、伝達され(例えば、以下によく理解されるように、例えば駆動速度、シャーシの傾斜など、パラメータを検出及び/または測定するセンサまたは検出装置によって)、その結果、姿勢調節は、制御ユニットのマッピング及びこれらのパラメータがそのような制御ユニットによって処理されるアルゴリズムに依存して自動的である。代わりにまたは組み合わせて、これらのパラメータは、ユーザによって望まれた方法で車両の姿勢を調節することを制御ユニットに強制するための運転者による自発的な行動を示し、これは、例えばパラメータがユーザによって動作される制御装置(例えばボタンを押す、つまみを回すなどによって切り替えられるスイッチ)の活性または非活性の状態を示す場合であり、その場合、関係のあるパラメータは、制御装置からの電気信号の出力であるか(制御装置が例えばオン-オフスイッチである)、または制御装置の活性化の度合い(制御装置のユーザによって働く圧力、つまみへのユーザによって与えられた角度変位など)であり、その値は、場合によっては、時間の関数としても専用のセンサによって便利に検出される(その結果、例えば、車両の応答は、ユーザが行動を実行する速度を上がると比例して強くなる)。
【0020】
1つの実施形態に従って、少なくとも当該第1の電気モータ12は、発生され、当該第1の傾斜駆動輪R1に伝達される動力が、それぞれ進行方向及び進行方向の反対に当該第1の傾斜駆動輪R1の回転をもたらすように、2つの反対の回転方向に回転するように構成される。
【0021】
1つの実施形態に従って、当該第2のモータ13は、また発生され、当該第2の傾斜駆動輪R2に伝達される動力が、それぞれ進行方向及び進行方向の反対に当該第2の傾斜駆動輪R2の回転をもたらすように、2つの反対の回転方向に回転するように構成される。
【0022】
1つの実施形態に従って、当該第1の電気モータ12または当該第1の電気モータ12及び第2の電気モータ13の両方のそれぞれは、強制減速を電気エネルギの発生に変換するように構成され、当該第1の電気モータ12または当該第1の電気モータ12及び第2の電気モータ13の両方のそれぞれの減速は、当該1またはそれ以上のパラメータに従って、当該制御ユニットによって制御される。
【0023】
1つの実施形態に従って、当該第1の電気モータ12及び第2の電気モータ13は、それぞれ第1の回転シャフト14及び第2の回転シャフト15を備え、当該第1の回転シャフト14及び第2の回転シャフト15は、当該第1の傾斜駆動輪R1と第2の傾斜駆動輪R2の当該横方向の回転軸と平行に配置される。
【0024】
1つの実施形態に従って、当該トランスミッションの当該第1の部分と第2の部分は、それぞれ当該第1の回転シャフト14と堅く固定された第1のプーリ16と、第2の回転シャフト15に堅く固定された第2のプーリ17と、それぞれ当該第1のプーリ16及び第2のプーリ17によって回転して駆動されるそれぞれ第1のトランスミッションベルト18と第2のトランスミッションベルト19を備える。
【0025】
1つの実施形態に従って、当該第1のトランスミッションベルト18と第2のトランスミッションベルト19は、それぞれ当該第1のプーリ16及び第2のプーリ17と第3のプーリ20及び第4のプーリ21の間に延在する。
【0026】
1つの実施形態に従って、当該第3のプーリ20及び第4のプーリ21は、それぞれ当該第1の傾斜駆動輪R1と当該第2の傾斜駆動輪R2に堅く結合される。
【0027】
1つの実施形態に従って、当該第1の回転シャフト14と第2の回転シャフト15は、当該第1の傾斜駆動輪R1及び第2の傾斜駆動輪R2の当該横方向の回転軸と平行な同じ軸に沿って配置される。
【0028】
1つの実施形態に従って、当該第3の中間プーリ20及び第4の中間プーリ21は、アイドルである、すなわちベルトまたはトランスミッション要素によって回転して駆動され、それにより、当該第3のプーリ20と第4のプーリ21のそれぞれの当該ベルトまたは要素トランスミッションの係合を仮に取り外すことによって、プーリ20及び21のそれぞれは、2つの反対の回転方向に自由に回転する。
【0029】
1つの実施形態に従って、当該トランスミッションの当該第1の部分及び第2の部分は、それぞれ当該第3のプーリ20及び第4のプーリ21によって回転して駆動される第3のトランスミッションベルト22及び第4のトランスミッションベルト23を備える。
【0030】
1つの実施形態に従って、当該トランスミッションの当該第1の部分と第2の部分は、それぞれ当該第3のトランスミッションベルト22と当該第4のベルトトランスミッションベルト23によって回転して駆動され、それぞれ当該第1の傾斜駆動輪R1と当該第2の傾斜駆動輪(R2)と堅く結合される第5のプーリ24と第6のプーリ25を備える。
【0031】
1つの実施形態に従って、2つの当該傾斜駆動輪R1,R2は、それぞれ第1の振動固定アームB1及び第2の振動固定アームB2によって当該車両のシャーシに機械的に固定される。
【0032】
1つの実施形態に従って、当該車両は、例えば走行速度、当該シャーシの傾斜、当該第1の固定アームB1及び第2の固定アームB2に作用する力など、パラメータをそれぞれ検出及び/または測定する複数のセンサ及び/または測定手段を備え、当該センサ及び/または測定手段は、当該制御ユニットに接続され、それぞれの検出及び/または測定の結果を当該制御ユニットと通信するように構成される。
【0033】
1つの実施形態に従って、当該車両は、三輪車であり、2つの当該傾斜駆動輪R1,R2は、当該車両の第3の車輪に対して後方に配置された共通軸に沿って配置される。
【0034】
上記のように、本発明に従うシステムは、第1の振動固定アーム及び第2の振動固定アームによって当該車両のシャーシに機械的に固定された車両の2つの車輪の傾斜を制御する積極的に液体と気体を利用するシステムと組み合わせて用いられるように構成されることが好ましく、システムは、それぞれ当該フレームと当該第1の振動固定アームと当該第2の振動固定アームの間に介在するように構成された少なくとも第1のシリンダ及び第2のシリンダを備え、当該第1及び第2のシリンダは、それぞれ両方とも容積が可変で、それぞれ当該第1のシリンダに収納される第1の並進ピストンと、当該第2のシリンダに収納される第2の並進ピストンによって定義される第1のチャンバと第2のチャンバを備え、当該第1のチャンバ及び第2のチャンバは、非圧縮性液体を含み、当該第1のチャンバから当該第2のチャンバへの当該非圧縮性液体の移動は、当該第2のチャンバの容積の増加をもたらす一方で、当該第2のチャンバから当該第1のチャンバへの当該非圧縮性液体の移動は、当該第1のチャンバの容積の増加をもたらし、当該システムは、当該第1のチャンバと当該第2のチャンバを流体連通に置く第1の接続手段を備え、そのため当該非圧縮性液体は、当該第1のチャンバから当該第2のチャンバに及び当該第2のチャンバから当該第1のチャンバに交互に移動し、当該システムは、当該第1の接続手段と流体接続する電動ポンプを備え、当該システムは、さらに当該電動ポンプの電気制御のための制御ユニットを備え、当該ユニットは、1またはそれ以上のパラメータを受信し、処理し、当該1またはそれ以上のパラメータの関数として当該電動ポンプを電気的に制御するのに適し、そのため当該1またはそれ以上のパラメータの関数として当該電動ポンプの電気動作は、当該1またはそれ以上のパラメータに従って、当該第1のチャンバから当該第2のチャンバへまたは当該第2のチャンバから当該第1のチャンバへ、当該電動ポンプによって当該非圧縮性液体の移動をもたらす。
【0035】
1つの実施形態に従って、当該システムは、当該第1の接続手段及び当該電動ポンプと流体接続する電磁弁を備え、当該電磁弁は、当該制御ユニットによって電気的に制御され、当該第1のチャンバと第2のチャンバの間の当該非圧縮性液体の移動を防ぐ閉位置と、当該第1のチャンバと第2にチャンバの間の流体の移動が可能な1またはそれ以上の開位置の間を切り替え可能である。
【0036】
1つの実施形態に従って、当該システムは、当該第1のチャンバ及び第2のチャンバが流体連通に置かれる第2の接続手段を備える。
【0037】
1つの実施形態に従って、当該システムは、当該三方弁に接続された回路流体タンクを備える。
【0038】
1つの実施形態に従って、当該システムは、当該第2の接続手段に沿って配置され、電気的に制御された遮断手段を備え、当該遮断手段は、当該第1のチャンバと第2のチャンバが当該第2の接続手段によって流体連通に置かれない閉位置と、当該第1のチャンバと第2のチャンバが当該第2の接続手段によって流体連通に置かれる1またはそれ以上の開位置の間を切り替え可能である。
【0039】
1つの実施形態に従って、当該システムは、当該第2の接続手段と流体連通する蓄積手段を備え、当該第1のチャンバから当該第2のチャンバへ及び当該第2のチャンバから当該第1のチャンバへの当該非圧縮性液体の移動が当該蓄積手段の当該非圧縮性液体の少なくとも一部の蓄積をもたらす。
【0040】
1つの実施形態に従って、当該遮断手段は、当該第2の接続手段と当該第1の蓄積手段の間に介在し、当該遮断手段は、当該第1のチャンバと第2のチャンバが流体連通に置かれず、当該第1の蓄積手段が当該第2の接続手段と流体連通に置かれない第1の位置と、当該第1のチャンバと第2にチャンバが当該第2の接続手段によって流体連通に置かれ、当該第1の蓄積手段が当該第2の接続手段と流体連通に置かれない第2の位置と、当該第1のチャンバと第2のチャンバが当該第2の接続手段によって流体連通に置かれ、当該第1の蓄積手段が当該第2の接続手段と流体連通に置かれる第3の位置の間を切り替え可能な三方弁を備える。
【0041】
1つの実施形態に従って、当該遮断手段は、当該第2の接続手段と当該第1の蓄積手段の間に介在し、当該遮断手段は、直列に配置され、相互に当該第1のチャンバと第2のチャンバが流体連通に置かれず、当該第1の蓄積手段が当該第2の接続手段と流体連通に置かれない第1の形態と、当該第1のチャンバと第2のチャンバが当該第2の接続手段によって流体連通に置かれ、当該第1の蓄積手段が当該第2の接続手段と流体連通に置かれない第2の形態と、当該第1のチャンバと第2のチャンバが当該第2の接続手段によって流体連通に置かれ、当該第1の蓄積手段が当該第2の接続手段と流体連通に置かれる第3の形態と、を切り替え可能な3つのオンオフバルブを備える。
【0042】
1つの実施形態に従って、当該第1の蓄積手段は、第3のシリンダに収納される第3の並進可能なピストンによって制限される容積が可変である第3のチャンバによって定義され、当該第3のシリンダは、圧縮性ガスを含み、当該第3のチャンバに対して配置された容積が可変な第4のチャンバを備え、当該第3のチャンバの当該非圧縮性液体の蓄積は、当該第3のチャンバの拡張と当該第4のチャンバの当該ガスの圧縮をもたらし、結果として当該第4のチャンバの容積が減少する。
【0043】
1つの実施形態に従って、当該システムは、当該第1の接続手段と流体連通する当該第2の蓄積手段を備え、当該第1のチャンバから当該第2のチャンバへ及び当該第2のチャンバから当該第1のチャンバへ当該非圧縮性液体の移動が第2の蓄積手段の当該非圧縮性液体の少なくとも一部の蓄積をもたらす。
【0044】
1つの実施形態に従って、当該第2の蓄積手段は、両方とも容積が可変であり、それぞれ第4のシリンダに収納される第4の並進可能なピストン及び第5のシリンダに収納される第5の並進可能なピストンによって定義される第5のチャンバと第6のチャンバによって定義され、当該第4のシリンダと第5のシリンダは、両方とも容積が可変で圧縮性ガスを含むそれぞれ第7のチャンバと第8のチャンバを備え、当該第7のチャンバと第8のチャンバは、それぞれ当該第5のチャンバ及び第6のチャンバに対して配置され、当該第5のチャンバと第6のチャンバの当該非圧縮性液体の蓄積は、それぞれ当該第5のチャンバと第6のチャンバの拡張と、当該第7のチャンバと第8のチャンバの当該ガスの圧縮をもたらし、その結果、それぞれ当該第7のチャンバと第8のチャンバの容積が減少する。
【0045】
本発明は、そのため、第1の振動固定アーム及び第2の振動固定アームによって当該車両のフレームに機械的に固定される少なくとも2つの傾斜車輪を備える車両に特に有利であり、当該車両は、上記概説された実施形態の1つに従って姿勢の電気制御システム、好ましくは2つの当該傾斜車輪の傾斜を制御する積極的に液体と気体を利用するシステムを備える。
【0046】
1つの実施形態に従って、当該車両は、例えば走行速度、当該シャーシの傾斜、当該第1のアーム固定及び第2の固定アームに作用する応力など、それぞれパラメータを検出する及び/または測定する複数のセンサ及び/または測定手段を備え、当該センサ及び/または測定手段は、当該制御ユニットに接続され、それぞれの検出及び/または測定の結果を当該制御ユニットに通信するように構成される。
【0047】
1つの実施形態に従って、当該車両は、共通の横軸に沿って配置された2つの傾斜した前輪を備える三輪車である。
【0048】
1つの実施形態に従って、当該車両は、共通の横軸に沿って配置された2つの傾斜した後輪を備える三輪車である。
【0049】
1つの実施形態に従って、当該車両は、共通の横軸に沿って配置された2つの傾斜した前及び/または後輪を備える四輪車である。
【0050】
本発明のさらなる可能な実施形態は、特許請求の範囲によって定義される。
【0051】
以下、本発明は、図に示された実施形態の次の詳細な説明によって明確になるであろう。しかしながら、本発明は、以下に記載され、図に示された実施形態に限定されない。それどころか、当業者にとって明白である以下に記載され図に示された実施形態の全てのそれらの変形は、本発明の範囲内にある。
図において。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【
図1】本発明のそれぞれの実施形態に従う装置またはシステムを備える車両の概略斜視図を示す。
【
図2】本発明のそれぞれの実施形態に従う装置またはシステムを備える車両の概略斜視図を示す。
【
図3】本発明のそれぞれの実施形態に従う装置またはシステムを備える車両の概略斜視図を示す。
【
図4】本発明のそれぞれの実施形態に従う装置またはシステムを備える車両の概略斜視図を示す。
【
図5】固定アームが横方向の回転軸Yの周りに振動(例えば時計回り)を与えられる動作モードの順序の2つの車両形態の2つの側面図を示す。
【
図6】固定アームが横方向の回転軸Yの周りに振動(例えば時計回り)を与えられる動作モードの順序の2つの車両形態の2つの側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0053】
本発明は、傾斜駆動輪を備える電動傾斜モータサイクルの姿勢の管理及び/または制御のために用いられるとき、特に有利な用途であり、これは、本発明が前述のタイプの傾斜モータサイクルを特に参照して以下に記載されるためであり、本発明は、出願人の名の下に欧州特許第2046589号及び/または出願人の名の下に特許出願102019000001247に記載されるように、例えばHTSタイプのサスペンションなど3またはそれ以上の車輪車両の揺動を制御する液体と気体を利用するサスペンションと適切に連動する。
【0054】
特に、本発明は、自動車タイプの閉じた車体で設計された傾斜車両で実行され、運転の快適性と安全性を向上する。
【0055】
図において、車両100の横方向に並んで配置され、第1の振動固定アームB1及び第2の振動固定アームB2によってそれぞれ機械的に支持される車両100の2つの駆動輪R1及びR2が観察され、2つのアームB1及びB2のそれぞれは、その端部において、それぞれ回転ハブM1及びM2に回転可能に固定され、2つのアームB1及びB2は、そのため
図1及び2の二重矢印によって示される2つの反対の回転方向にそれぞれハブM1及びM2上で回転可能である。
【0056】
2つのアームB1及びB2のそれぞれは、またそれぞれ第1のシリンダC1及び第2のシリンダC2のための結合を定義するように便利にフォーク形状にされ、両方のシリンダC1及びC2は、サスペンションシステムの一部であり、したがって、車両100のシャーシ(詳細に図示せず)とそれぞれ当該第1の振動固定アームB1及び当該第2の振動固定アームB2の間に介在し、当該シリンダ第1C1及び第2C2は、それぞれ第1のシリンダC1に収納された第1の並進可能なピストン及び第2のシリンダC2に収納された第2の並進可能なピストンによって区切られる両方とも容積が可変な第1のチャンバ及び第2のチャンバを備え(実質的に知られている方法に従い、そのため簡潔のために詳細に記載されない)、当該第1のチャンバ及び第2のチャンバは、例えば油圧オイルなど、非圧縮性液体を含む。
【0057】
示されるように、車両100は、第1の電気モータ12及び第2の電気モータ13からなる動力源と、第1の12及び第2の13モータからそれぞれ車輪R1及びR2に動力の伝達のためのトランスミッションシステムを備える。
【0058】
モータ12及び13は、便利にバッテリBによって電力を与えられ、1つの実施形態に従って、それらは、エネルギ回復タイプである、すなわち例えばブレーキ及び/または減速の間、発電することができる。
【0059】
バッテリBは、またソケット接続(完全電気車両の場合において)及びハイブリッド車両の場合において燃焼機関によって駆動される発電機の両方によって再充電可能である。
【0060】
上記されたように、本発明の特殊性は、電気モータ12及び13が完全に互いに独立である事実によって示される一方(続く記載参照)、本発明の第2の特殊性は、トランスミッションが第1のモータ12及び第2のモータ13から等しく独立に駆動輪R1及びR2に動力を伝達することができるように構成される事実によって示される。
【0061】
本発明の文脈において、表現「独立なモータ」は、第1のモータ12及び第2のモータ13が稼働され、動作を停止され、加速され、減速され、したがって、互いに完全に独立に2つの反対の回転方向(二重矢印によって示されるように)にそれぞれ回転に置かれることを意味する意図があり、例えば、モータ12は、回転方向に回転する一方で、モータ13は、同時に停止したまままたは反対の回転方向に回転することができる。当該第1のモータ12及び第2のモータ13の独立な使用の異なる組み合わせは、本質的に明確で、したがって詳細な記載は簡潔のために省略する。
【0062】
1つの実施形態に従って、当該第1のモータ12及び第2のモータ13は、それぞれ回転シャフト14及び第2の回転シャフト15を備え、当該第1の回転シャフト14及び第2の回転シャフト15上にそれぞれ第1のプーリ16及び第2のプーリ17が堅く結合され、当該第1の回転シャフト14及び第2の回転シャフト15、当該第1のモータ12及び第2のモータ13はそれぞれ上述のように要求及び/または環境に応じて回転速度を可変に2つの反対の回転方向にそれぞれ当該第1の回転シャフト14及び第2の回転シャフト15(したがって当該第1のプーリ16及び第2のプーリ17)を回転するように構成される。
【0063】
図2に示される実施形態に従って、2つのモータ12及び13は、それぞれその回転シャフト14及び15に平行に並んで配置され、トランスミッションシステムは、第1のプーリ16と車輪R1に堅く固定されたプーリ20を係合する第1のトランスミッションベルト18を備える(したがってベルト18は、プーリ16とプーリ20の間に延在する)。同じ方法で、トランスミッションベルト19は、第2のプーリ17(モータ13によって
図2の図に覆われる)と車輪R2に堅く固定されたプーリ21を係合する(したがってベルト19は、プーリ17とプーリ21の間に延在する)。
【0064】
したがって、反時計及び時計回転方向(図に対して)に当該第1の回転シャフト14及び第2の回転シャフト15の回転は、それぞれ進行方向及び進行方向と反対の方向へのそれぞれの車輪R1及びR2の回転をもたらすことは上記から明確である。特に上記方法に従って2つのエンジン12及び13の管理に由来するが、特に、ABS装置を備えるならば、ブレーキシステムと組み合わせて、車両の応答が観察されることができる。
【0065】
実際に、左に不安定にされ、左と右の両方の車輪のブレーキ(場合によっては、存在するならばABSシステムによって定義された異なる値でブロックされるまたはブレーキする)を備える車両を想像すると、進行方向の左車輪に分け与えられたトラクションは、左から右への車両のトルクを発生し、また右車輪に分け与えられた進行方向反対のトラクションは、左から右への車両のトルクを発生し、2つのトルクの結果は、車両の再配置を引き起こす。
【0066】
図3及び4に示される実施形態は、当該第1のモータ12及び第2のモータ13が、それぞれ第1の回転シャフト及び第2の回転シャフトが平行な軸に沿って配置され、車両100に対して横切るが、高さ及び/または深さに沿って違いにオフセットするように配置される点で、
図1及び2と異なる。この場合において、2つのプーリ20及び21は、アイドルであり、それぞれプーリ14と車輪R1及びプーリ15と車輪R2の間の中間位置にあり、それぞれベルト22及びベルト23を回転して駆動し、ベルト18及び19は、それぞれプーリ20に固定されたプーリ20aと車輪R1に堅く固定されたプーリ24の間、プーリ21に堅く固定されたプーリ21aと車輪R2に堅く固定されたプーリ25の間に延在する。
【0067】
上記のように、本発明に従って、2つの電気モータ12及び13は、電気制御ユニット(図示せず)によって管理され、その結果それぞれの回転シャフト14及び15は、上記概説された方法に従って独立に回転する。この目的のために、当該制御ユニットは、1またはそれ以上のパラメータを受信し、処理し、当該1またはそれ以上のパラメータに従って当該第1のモータ12と第2のモータ13を電気的に制御するように構成され、それにより、当該1またはそれ以上のパラメータに従う当該第1のモータ12及び第2のモータ13の電気制御は、当該第1のモータ12及び第2のモータ13からそれぞれ当該第1の車輪R1と第2の車輪R2に動力の伝達をもたらし、したがって、場合によっては異なる回転速度及び場合によっては異なる回転方向で、独立な方法で、当該第1の車輪R1と第2の車輪R2の回転をもたらす。
【0068】
非限定の例として、車両速度、傾斜、エンジン回転数などは、制御ユニットによって処理されるパラメータの中にあり、当該パラメータは、車両に配置されたセンサ(図示せず)によって制御ユニットに検出され通信される。代わりにまたは組み合わせて、制御ユニットによって処理されるパラメータは、制御装置の起動及び/または変調を示す信号を含み、その関数として、制御ユニットは、2つの電気モータ12,13の1つによってトルクを調節する。
【0069】
さらに、好ましい実施形態に従って、傾斜駆動輪R1,R2のそれぞれは、それぞれブレーキ装置31,32(例えば当業者によってよく知られる従来のディスクまたはドラムブレーキ)と関連し、それぞれR1,R2駆動輪にブレーキトルクを適用する。
【0070】
以下、本発明に従う姿勢制御システムの可能な使用モードの記載が与えられる。
【0071】
例えば車両100が静止または減速したとき、例えば左に、すなわち運転者の反時計に横方向に不安定になった状況を仮定すると、その場合において、右駆動輪R2に分け与えられる進行方向の回転トルクと組み合わせる左駆動輪R1に分け与えられる進行方向と反対の回転トルク(そのような回転トルクの値は、要求及び/または環境に応じて調節され、例えば車輪R1のトルクは、不安定に比例した値を有し、R2車輪のトルクは、不安定に反比例した値を有する)は、制御ユニットによって管理された時計回りに生じるトルク(再び運転者を参照して)を発生し、したがって車両の矯正を発生する。
【0072】
同じ操作は、特に乏しいグリップの条件で、駆動トルクの供給を支持するために、特にABSシステムを備えるならば、ブレーキシステムも用いることによって、したがって、例えばブレーキホイールに作用する回転と反対の方向にトルクを増すことによって、上記のように、さらに効果的になされる。
【0073】
同様に、減速の間、エンジンブレーキが用いられ、エネルギ回復(回生ブレーキ)によって決定され、安定性制御効果を得るためまたは車両の垂直性を維持するために、駆動輪の間に適切に管理され分配される。
【0074】
実際に、例えば車輪R1のブレーキを遮断することによって、及び同じ車輪R1に駆動トルクを供給することによって、提供されたトルクは、それぞれのアームB1の回転をもたらし、そのため車両を元の位置に持ってくることができる推力またはトラクションをもたらす。
【0075】
したがって、本発明の1つの態様によると、反対方向及び/または異なる値を有するそれぞれの回転トルクを(それぞれのトランスミッションを通るそれぞれの電気モータ12,13によって)2つの傾斜駆動輪R1,R2に加える及び/またはそれぞれのブレーキ31,32によってブレーキトルクを駆動輪R1,R2の少なくとも1つに加え、同時に、車両を横切るそれぞれの回転軸Yの周りにそのような少なくとも1つの駆動輪R1,R2と関連する固定アームB1,B2の回転を引き起こすように、(それぞれのトランスミッションを通るそれぞれの電気モータ12,13によって)駆動トルクをそのような少なくとも1つの駆動輪R1,R2に適用することによって、上記された実施形態の1つに従うように構成された傾斜車両の傾斜及び姿勢に影響を与える方法を実施することができる。
【0076】
1つの実施形態に従って、上記ステップは、それぞれの電気モータ12,13によって駆動される関連駆動ベルト18,19,22,23によって回転トルクを1または両方の駆動輪R1,R2に加えることによって実行される。
【0077】
例えば、
図5及び6に示されるように、それぞれのブレーキ31によって第1の駆動輪R1にブレーキトルクを加えることができる。同時に(図に観察される)時計回り方向に回転のトルクをそのような車輪R1に適用することは、
図6に示される矢印の方向にそれぞれの固定アームB1の振動を引き起こし、その結果車両の姿勢100を修正する。
【0078】
したがって、本発明が、従来技術による不利益を克服する所定の目的を達成できることが、図に示された本発明の実施形態の前の詳細な説明によって示された。
【0079】
特に、本発明によって、解決法は、車両、特にモータサイクルの駆動輪のトラクションの分離管理及び駆動輪の当該分離制御を車両及び/またはモータサイクルの姿勢の効果的な制御に変換することができて利用可能にされる。
【0080】
特に、本発明により、車両は、バランスを維持するために運転者が地面に足を設置する必要なく、特に「クアッドモード」(前の記載参照)で地面及び路面の状態に関係なく、自動的に実質的に垂直位置を維持することができる。
【0081】
本発明に従うシステムによって、2つの駆動輪に2つの電気モータによって分け与えられたトルクを制御することによって、通常の駆動条件、したがって低速から高速の傾斜(tilting)角度(傾斜(inclication))を調節することができ、この方法で、安定性を制御し保証し、したがって、危険な横滑りを避ける。
【0082】
特に、本発明によって、装置及び/またはシステムは、
-使用者が通常地面に足を用いる、すなわち一般的に減速時及び一時的な駐車時の運転時である(赤信号、停止など)「クアッドモード」として定義される使用の状態の3またはそれ以上の車輪の車両の垂直性の自動的な維持を保証する。
-走行及び/または使用の不慮のパラメータに従って、理想の傾斜角度を実行することによって上記車両の傾斜を実行及び制御する、ことができるものが利用可能にされる。
【0083】
さらに、本発明に従う装置またはシステムは、車両の広い範囲で、及びその実質的な改良の必要なく実行され、並びに簡単で早い操作、したがって低コストで、設置可能である。
【0084】
本発明は、図に示された実施形態の詳細な記載によって上記に明確にされるが、本発明は、上記され図に示された実施形態に制限されない。それどころか、全てのそれらの変更及び/または上記された及び図に示され、当業者に明らかに及び即座に明白になるであろう実施形態の構造バリエーションは、本発明の範囲内に含まれる。
【0085】
例えば、本発明に従って、前に記載されたプーリは、歯付きピニオンまたは歯付きリングによって置換され、この場合においてトランスミッションベルトは、それぞれのトランスミッションチェーンによって置換される。
【0086】
さらに、当該第1の駆動輪R1及び第2の駆動輪R2は、それぞれ車両に対して長手方向のそれ自体の傾斜軸Xに対して傾斜(tilting)できる(したがって傾斜可能(inclinable)。
【0087】
本発明の範囲は、したがって、特許請求の範囲によって定義される。
【手続補正書】
【提出日】2021-01-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を横切る第1の回転軸(Y)に対して傾斜する少なくとも第1の駆動輪(R1)と前記車両を横切る第2の回転軸(Y)に対して傾斜する少なくとも第2の駆動輪(R2)を備える自動車車両であって、
前記車両は、動力を発生する動力源と、前記第1の傾斜駆動輪(R1)と前記第2の傾斜駆動輪(R2)に動力を伝えるトランスミッションを備え、
前記動力源は、分離して独立な第1の電気モータ(12)と第2の電気モータ(13)を備え、
前記トランスミッションは、動力をそれぞれ独立に前記第1の電気モータ(12)から前記第1の傾斜駆動輪(R1)に及び前記第2の電気モータ(13)から前記第2の傾斜駆動輪(R2)に伝えるように構成された2つの部分を備え、
前記車両は、1またはそれ以上のパラメータを受信し、処理する及び前記1またはそれ以上のパラメータに従って、前記第1の電気モータ(12)と前記第2の電気モータ(13)を制御するように構成された電子制御ユニットを備え、それにより、前記1またはそれ以上のパラメータに依存する前記第1の電気モータ(12)及び/または前記第2の電気モータ(13)の制御ユニットの動作は、前記第1の電気モータ(12)及び/または前記第2の電気モータ(13)からそれぞれ独立に前記第1の傾斜駆動輪(R1)及び/または前記第2の傾斜駆動輪(R2)への動力の伝達をもたらし、
2つの前記傾斜駆動輪(R1,R2)は、前記第1の回転軸(Y)の周りを旋回可能な第1の固定アーム(B1)及び前記第2の回転軸(Y)の周りを旋回可能な第2の固定アーム(B2)によって前記車両の前記シャーシに機械的に固定され、
前記第1の駆動輪(R1)は、また前記車両に対する長手方向の第1の傾斜軸(X)に対して旋回可能であり、
前記第2の駆動輪(R2)は、また前記車両に対する長手方向の第2の傾斜軸(X)に対して旋回可能である、自動車車両。
【請求項2】
前記電気制御ユニットは、前記車両の横方向に不安定の状態において、不安定が発生する前記車両の側面に配置された前記駆動輪(R1,R2)にトルクを分け与えるように構成され、
前記トルクは、前記車両がそれ自体を矯正するように、2つの前記駆動輪(R1,R2)の他に分け与えられる進行方向のトルクと組み合わせて、前記駆動輪(R1,R2)の進行の回転方向と反対に分け与えられる、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
少なくとも前記第1の電気モータ(12)は、発生され、前記第1の傾斜駆動輪(R1)に伝達される動力が、それぞれ進行方向及び進行方向の反対に前記第1の傾斜駆動輪(R1)の回転をもたらすように、2つの反対の回転方向に回転するように構成される、請求項1または2に記載の車両。
【請求項4】
前記第2のモータ(13)は、また発生され、前記第2の傾斜駆動輪(R2)に伝達される動力が、それぞれ進行方向及び進行方向の反対に前記第2の傾斜駆動輪(R2)の回転をもたらすように、2つの反対の回転方向30に回転するように構成される、請求項
3に記載の車両。
【請求項5】
前記第1の電気モータ(12)または前記第1の電気モータ(12)及び前記第2の電気モータ(13)の両方のそれぞれは、強制減速を電気エネルギの発生に変換するように構成され、前記第1の電気モータ(12)または前記第1の電気モータ(12)及び前記第2の電気モータ(13)の両方のそれぞれの減速は、前記1またはそれ以上のパラメータに従って、前記制御ユニットによって制御される、請求項1乃至
4のいずれか1項に記載の車両。
【請求項6】
前記第1の電気モータ(12)及び前記第2の電気モータ(13)は、それぞれ第1の回転シャフト(14)及び第2の回転シャフト(15)を備え、
前記第1の回転シャフト(14)及び前記第2の回転シャフト(15)は、前記第1の傾斜駆動輪(R1)と前記第2の傾斜駆動輪(R2)の
前記第1及び第2の回転軸(Y)と平行に配置される、請求項1乃至
5のいずれか1項に記載の車両。
【請求項7】
前記トランスミッションの前記第1の部分と前記第2の部分は、それぞれ前記第1の回転シャフト(14)と堅く結合された第1のプーリ(16)と、第2の回転シャフト(15)に堅く結合された第2のプーリ(17)と、それぞれ前記第1のプーリ(16)及び前記第2のプーリ(17)によって回転して駆動されるそれぞれ第1のトランスミッションベルト(18)と第2のトランスミッションベルト(19)を備える、請求項
6に記載の車両。
【請求項8】
前記第1のトランスミッションベルト(18)と前記第2のトランスミッションベルト(19)は、それぞれ前記第1のプーリ(16)及び前記第2のプーリ(17)と第3のプーリ(20)及び第4のプーリ(21)の間に延在する請求項
7に記載の車両。
【請求項9】
前記第3のプーリ(20)及び前記第4のプーリ(21)は、それぞれ前記第1の傾斜駆動輪(R1)と前記第2の傾斜駆動輪(R2)に堅く結合される、請求項
8に記載の車両。
【請求項10】
前記第1の回転シャフト(14)と前記第2の回転シャフト(15)は、前記第1の傾斜駆動輪(R1)及び前記第2の傾斜駆動輪(R2)の
前記第1及び第2の回転軸(Y)と平行な同じ軸に沿って配置される、請求項6乃至8のいずれか1項に記載の車両。
【請求項11】
前記第3のプーリ(20)及び前記第4のプーリ(21)は、アイドルである、請求項
8に記載の車両。
【請求項12】
前記トランスミッション(11)の前記第1の部分及び前記第2の部分は、それぞれ前記第1のプーリ(16)及び前記第2のプーリ(17)によって回転して駆動される第3のトランスミッションベルト(22)及び第4のトランスミッションベルト(23)を備える、請求項
11に記載の車両。
【請求項13】
前記トランスミッションの前記第1の部分と前記第2の部分において、前記第3のプーリ(20)と前記第4のプーリは、前記第3のトランスミッションベルト(22)と前記第4のベルトトランスミッション(23)によって回転して駆動される、請求項
12に記載の車両。
【請求項14】
前記第1のトランスミッションベルト(18)及び前記第2のトランスミッションベルト(19)は、それぞれ前記第3のプーリ(20)と前記第1の駆動輪(R1)に堅く固定された第5のプーリ(24)及び前記第4のプーリ(21)と前記第2の駆動輪(R2)に堅く固定された第6のプーリ(25)の間に延在する、請求項
12に記載の車両。
【請求項15】
例えば走行速度、前記シャーシの傾斜、前記第1の固定アーム(B1)及び前記第2の固定アーム(B2)に作用する力など、パラメータをそれぞれ検出及び/または測定する複数のセンサ及び/または測定手段を備え、
前記センサ及び/または前記測定手段は、前記制御ユニットに接続され、それぞれの検出及び/または測定の結果を前記制御ユニットと通信するように構成される、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の車両。
【請求項16】
2つの前記傾斜駆動輪(R1,R2)は、前記車両の後ろまたは前に配置される、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の車両。
【請求項17】
前記傾斜駆動輪(R1,R2)のそれぞれは、それぞれの前記駆動輪(R1,R2)にブレーキトルクを加えるように構成されたそれぞれのブレーキ装置(31,32)と関連付けられる、請求項1乃至
16のいずれか1項に記載の車両。
【請求項18】
(a)請求項
1乃至17のいずれか1項に記載の自動車車両(100)を提供するステップと、
(b)反対の方向及び/または異なる値を有するそれぞれの回転トルクを、それぞれのトランスミッションを通してそれぞれの電気モータ(12,13)によって2つの前記駆動輪(R1,R2)に分け与えるステップ及び/またはそれぞれのブレーキ(31,32)によってブレーキトルクを前記駆動輪(R1,R2)の少なくとも1つに分け与えるステップと同時に、前記車両の横方向のそれぞれの回転軸(Y)の周りに、少なくとも1つの前記駆動輪(R1,R2)と関連する前記固定アーム(B1,B2)の回転を引き起こすように、それぞれのトランスミッションを通ってそれぞれの電気モータ(12,13)によって駆動トルクを少なくとも1つの前記駆動輪(R1,R2)に加えるステップと、
を含む、傾斜車両の傾斜及び姿勢を調節する方法。
【請求項19】
前記ステップ(b)は、それぞれ電気モータ(12,13)によって駆動される、関連駆動ベルト(18,19,22,23)によって、駆動トルクを少なくとも1つの前記駆動輪(R1,R2)に加えることによって実行される、請求項
18に記載の方法。
【国際調査報告】