(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-20
(54)【発明の名称】ヒートシンク付き入出力コネクタ
(51)【国際特許分類】
G06F 1/20 20060101AFI20220413BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20220413BHJP
H01R 13/46 20060101ALN20220413BHJP
【FI】
G06F1/20 C
H05K7/20 E
G06F1/20 B
H01R13/46 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021552174
(86)(22)【出願日】2020-03-19
(85)【翻訳文提出日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 US2020023465
(87)【国際公開番号】W WO2020191116
(87)【国際公開日】2020-09-24
(32)【優先日】2019-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ディルマン
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー エル カプシチンスキ
【テーマコード(参考)】
5E087
5E322
【Fターム(参考)】
5E087EE02
5E087EE14
5E087MM08
5E087PP06
5E087QQ01
5E087RR03
5E087RR49
5E322AA01
5E322AA02
5E322AB04
5E322BA01
(57)【要約】
【解決手段】カードは、その中にコンタクトパッドが設けられた後部分を有し、第1の側に実装された入出力(I/O)コネクタアセンブリを有し、I/Oコネクタアセンブリはケージ内に配置されたレセプタクルコネクタを含む。ヒートシンクアセンブリがケージに実装され、挿入プラグモジュールを冷却するのを助けるように、ケージ内に延在するように構成されている。必要に応じて、カードの第2の側に第2のヒートシンクが実装され得る。第2のヒートシンクは、ポート内に挿入されたモジュールが両側から冷却され得るように、カードのアパーチャを通ってI/Oコネクタアセンブリによって画定されたポート内に延在することができる。カードは、垂直に、または水平に実装されるように構成されることが可能である。
【選択図】
図34
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードアセンブリであって、
前部分と、後部分と、第1の側と、第2の側と、第1および第2の側の間に延在するアパーチャと、前記後部分に配置されたコンタクトパッドとを有するカードと、
該カードの第1の側に実装されたI/Oケージアセンブリであって、該I/Oケージアセンブリは、前開口部でポートを画定するケージを有し、前記ポート内に配置されて該ポート内に挿入されたプラグモジュールを係合するように構成されたレセプタクルコネクタを有し、前記ケージは第1の開口部と第2の開口部とを含み、第1および第2の開口部は前記ケージの両側に配置されており、前記第2の開口部は前記アパーチャと揃えられている、I/Oケージアセンブリと、
前記ケージ上に配置され、前記ポート内に延在するように前記第1の開口部内に延在する第1の突起を有する、第1のヒートシンクアセンブリと、
前記カードの第2の側に配置された第2のヒートシンクアセンブリであって、該第2のヒートシンクアセンブリは、前記ポート内に延在するように前記アパーチャおよび前記第2の開口部を通って延在する第2の突起を有する、第2のヒートシンクアセンブリと
を備えるカードアセンブリ。
【請求項2】
前記I/Oケージアセンブリは第1のI/Oケージアセンブリであり、前記アパーチャは第1のアパーチャであり、前記カードは第2のアパーチャを有し、該第2のアパーチャと揃えられた第2のI/Oケージアセンブリを支持し、前記ポートは第1のポートであり、前記第2のI/Oケージアセンブリは第2のポートを画定する、請求項1に記載のカードアセンブリ。
【請求項3】
前記カードは垂直に揃えられるように構成されている、請求項2に記載のカードアセンブリ。
【請求項4】
前記第1のヒートシンクアセンブリは、それぞれ第1および第2のポートに挿入されるプラグモジュールと係合するように構成されたライディングヒートシンクである、請求項1に記載のカードアセンブリ。
【請求項5】
前記I/Oケージアセンブリから延在するケーブルアセンブリをさらに備え、該ケーブルアセンブリは、コネクタからチップパッケージに隣接するコネクタシステムに高速信号を渡すように構成されている、請求項1に記載のカードアセンブリ。
【請求項6】
前記第1のヒートシンクアセンブリはライディングヒートシンクである、請求項1に記載のカードアセンブリ。
【請求項7】
コンピューティングボックスであって、
前面を有するボックスと、
該ボックス内で水平に配置された回路基板であって、該回路基板は前記前面から離間しており、ボードコネクタが実装されている、回路基板と、
該回路基板に実装されたカードアセンブリであって、該カードアセンブリは、
前部分と、後部分と、第1の側と、第2の側と、第1および第2の側の間に延在するアパーチャと、前記後部分に配置されたコンタクトパッドとを有し、該コンタクトパッドは前記ボードコネクタと係合する、カードと、
該カードの第1の側に実装されたI/Oケージアセンブリであって、該I/Oケージアセンブリは、前縁でポートを画定するケージと、前記ポート内に配置されて該ポートに挿入されたプラグモジュールと係合するように構成されたレセプタクルコネクタとを含み、前記ケージの前縁は、前記ボックスの前面と揃えられており、前記ケージは第1の開口部と第2の開口部とを含み、第1および第2の開口部は前記ケージの両側に配置されており、前記第2の開口部は前記アパーチャと揃えられている、I/Oケージアセンブリと、
前記ケージ上に配置され、前記ポート内に延在するように前記第1の開口部内に延在する第1の突起を有する、第1のヒートシンクアセンブリと、
前記カードの第2の側に配置された第2のヒートシンクアセンブリであって、該第2のヒートシンクアセンブリは、前記ポート内に延在するように前記アパーチャおよび前記第2の開口部を通って延在する第2の突起を有する、第2のヒートシンクアセンブリと
を備えるカードアセンブリと
を備えるコンピューティングボックス。
【請求項8】
前記ボードコネクタは、前記コンタクトパッドを垂直方向に受け入れるように構成されている、請求項7に記載のボックスアセンブリ。
【請求項9】
前記コネクタは、ケーブルアセンブリへのコネクタであり、前記ケーブルアセンブリは、これに沿って高速信号を分配するように構成されている、請求項7に記載のボックスアセンブリ。
【請求項10】
前記ケーブルアセンブリは、チップパッケージに隣接して配置されたコネクタアセンブリに接続されている、請求項9に記載のボックスアセンブリ。
【請求項11】
前記ボックスは、互いに隣接して配置された複数のカードアセンブリを支持し、該カードアセンブリの各々は、垂直構成で配置されている、請求項7に記載のボックスアセンブリ。
【請求項12】
前記前面は、隣接するカードアセンブリによって設けられた開口部の各々の間に配置された複数の空気流開口部を含む、請求項11に記載のボックスアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年3月19日に出願された米国特許仮出願第62/820,608号明細書、および2019年3月29日に出願された米国特許仮出願第62/826,009号明細書の優先権を主張する。
【0002】
本開示は、入出力(I/O)コネクタの分野に関し、より具体的には、高データレート用途での使用に適したI/Oコネクタに関する。
【背景技術】
【0003】
入出力(I/O)コネクタは、2つのデバイス間の信号の伝送を提供するために一般的に使用される。I/Oコネクタは、理論的な観点からパッシブケーブルアセンブリの使用を困難にするデータレートおよび距離をサポートするために、ますます使用されている。結果として、このようなケーブルアセンブリの多くが光ケーブルとして提供されている。
【0004】
光ケーブルは、より高額であるが、長距離にわたって高データレートを提供することができるシステムを設定できるようにする。たとえば、パッシブケーブルではサポートすることが不可能な距離である100メートル(またはそれ以上)の距離で、クワッド小型フォームファクタプラグ(QSFP)コネクタシステムを介して100Gbがサポートされ得る。しかしながら、光ケーブルの使用に伴う1つの問題は、トランシーバによって放出された熱エネルギーが、単一のボックスまたはシャーシに多くのポートを詰め込むことを困難にすることである。結果として、特定の個人は、熱エネルギーの管理方法を改善するのに役立つ設計を高く評価するだろう。
【0005】
特許文献1で開示されているように、冷却を提供するのに役立つライディングヒートシンクを提供するためのコネクタが知られている。この設計を改善する試みはいくらか成功したが、多くの場合、特許文献2によって開示される設計のように、高額すぎるか、またはあまり効果的な冷却を提供しない。このため、特定の個人は、冷却技術のさらなる改善を高く評価するだろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6,749,448号明細書
【特許文献2】中国実用新案206789813号明細書
【発明の概要】
【0007】
1つの縁にコンタクトパッドが設けられた従来の回路基板であり得るカードを含むカードアセンブリが提供され、これには入出力(I/O)コネクタアセンブリが実装されており、カードアセンブリは、カードの対向する2つの側にヒートシンクアセンブリを有するように構成されることが可能である。一実施形態では、ヒートシンクのうちの1つはカードを通じて延在する。カードは、垂直に、または水平に実装されるように構成されることが可能である。
【0008】
一実施形態では、ポートを画定するI/Oコネクタアセンブリを有するカードは、垂直配向で実装される。ヒートシンクアセンブリは、カードの両側に設けられることが可能である。両側のヒートシンクアセンブリは、ライディングヒートシンクとして構成されることが可能であり、両方のヒートシンクアセンブリは、挿入プラグモジュールが両側から冷却され得るように、それぞれのポート内に延在することができる。一実施形態では、ヒートシンクアセンブリのうちの1つは、カードの1つ以上のアパーチャを通じて延在する。
【0009】
別の実施形態では、2つの積層ポートを画定するI/Oコネクタアセンブリを有するカードがカードに実装され、カードは水平方向に配置されている。ヒートシンクアセンブリは、カードの両側に設けられることが可能である。両方のヒートシンクアセンブリは、ライディングヒートシンクであり得、挿入プラグモジュールが、上部または底部ポート側のどちらに挿入されているかにかかわらず冷却され得るように、それぞれのポート内に延在することができる。一実施形態では、ヒートシンクアセンブリのうちの1つはカードを通じ延在する。内部ヒートシンク
【0010】
別の実施形態では、ポートを画定するI/Oコネクタアセンブリが実装されたカードは、水平方向に構成されている。ヒートシンクアセンブリは、カードの両側に設けられることが可能である。ヒートシンクアセンブリは、ライディングヒートシンクとして構成されることが可能であり、挿入プラグモジュールが両側から冷却され得るように、対向する2つの側からポート内に延在することができる。一実施形態では、ヒートシンクのうちの1つはカードを通じて延在する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本出願は、例によって示されており、類似の参照番号が同様の要素を示す以下の添付図に限定されるものではない。
【0012】
【
図1】ボックスの側面が取り外された、ボックスの一実施形態の斜視図である。
【
図2】I/Oケージアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図2A】ヒートシンクの一実施形態の斜視図である。
【
図3】ボックスの前面の一実施形態の斜視図である。
【
図5】ボックス内で使用され得る前面の特徴の斜視図である。
【
図8】
図7に示されるカードアセンブリの別の斜視図である。
【
図9】カードアセンブリの別の実施形態の斜視図である。
【
図10】
図9に示される実施形態の簡略化された斜視図である。
【
図11】回路基板に接続されたカードアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図12】ケーブルトレイを含むボックスシステム内に配置されたカードアセンブリの斜視図である。
【
図13】回路基板に実装された複数のカードアセンブリの斜視図である。
【
図16】
図13に示される実施形態の簡略化された斜視図である。
【
図17】I/Oコネクタアセンブリのポートの側面図である。
【
図18】
図16に示される実施形態のカードアセンブリの部分分解斜視図である。
【
図19】カードが取り外された、
図16に示されるカードアセンブリの分解斜視図である。
【
図20】
図18に示される実施形態の簡略化された斜視図である。
【
図21】ケージおよびヒートシンクが取り外された、
図16に示される実施形態の簡略化された斜視図である。
【
図23】
図22に示される実施形態の簡略化された斜視図である。
【
図26A】支持部材によって支持される複数のカードアセンブリの別の実施形態の斜視図である。
【
図26G】
図26Bに示される実施形態での使用に適した支持部材の実施形態の斜視図である。
【
図27A】水平に揃えられたカードアセンブリを有するボックスの概略図である。
【
図28】カードアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図30】カードに実装された単一のケージを示す、カードアセンブリの別の実施形態の斜視図である。
【
図34】カードアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明は、例示的な実施形態を記載し、開示された特徴は、明確に開示された組み合わせに限定されるように意図されない。したがって、別途記載されない限り、本明細書に開示される特徴は、簡潔にするために別途示されなかった追加の組み合わせを形成するために、互いに組み合わせられてもよい。
【0014】
図1~
図2Aは、有用な熱放散を提供するボックス22に収容された複数の入出力(I/O)コネクタアセンブリ20の一実施形態を示す。I/Oコネクタアセンブリ20は、ボックス22内に水平に実装された前回路基板24に実装され、電気的に結合されている。前回路基板24は、I/Oコネクタアセンブリ20の積層ペアの間に配置されている。コネクタアセンブリ20は、I/Oコネクタアセンブリ20から後回路基板26に高速信号を伝送するためのバイパス配置でチップパッケージを支持する第1の後回路基板26に結合されている。コネクタアセンブリ20はまた、I/Oコネクタアセンブリ20からそこに低速信号を伝送するための第2の後回路基板(図示せず)にも結合されている。プラグモジュール(図示せず)は、I/Oコネクタアセンブリ20に実装されている。プラグモジュールは、クワッド小型フォームファクタ(QSFP)トランシーバモジュール、または他の任意の所望のトランシーバモジュール(非限定的に、SFP、CXPなど)であってもよい。プラグモジュールからの高速信号は、I/Oコネクタアセンブリ20から後回路基板26にルーティングされる。低速信号および電力は第2の後回路基板まで、前回路基板24を通じてルーティングされてもよく、またはケーブルを使用してルーティングされてもよい。
図1および
図2に示される実施形態は、特定レベルの熱負荷がある状況で良好に機能するが、このような設計は、8~10(またはそれ以上)ワットを出力するプラグモジュールを冷却使用とするときには限界になる傾向がある。加えて、前回路基板24は、特定の環境ではパッケージすることが困難な場合がある。
【0015】
ボックス22は、行と列で形成されて貫通して提供された複数のペアの積層開口部30を有する、前壁28を有する。各開口部30は、前壁28の側縁28a、28bに対して水平に延在する。したがって、離間した開口部30の上列32が提供され、離間した開口部30の下列34が提供され、これらは前壁28のセクション36によって互いに離間している。図示されるように、開口部30は2セットの2x6行列を形成するが、これは例示的な実施形態であり、開口部30の数はこの構成とは異なってもよい。前壁28は、これを貫通するように設けられた複数の空気流開口部38を有し、該空気流開口部38は、その中に実装されたI/Oコネクタアセンブリ20を冷却するために前壁28を通じて空気が流れるようにする。このため、前壁28は、所与の空気圧勾配に対してより多くの空気がボックス22を通じて流れることを可能にするように、空気抵抗を低下させるように構成されることが可能である。
【0016】
ボックス22は、説明目的のためにほとんどの壁が取り外された状態で示されているが、典型的には底壁88、ならびに側壁、後壁、および上壁(図示せず)を含む。フレームは、ボックス内に配置されることが可能であり、前壁28から後方に延在する側壁42、44と類似であり得、フレームは、ボックス22内に配置された回路基板を支持するのを助けることができる。
【0017】
前回路基板24は、水平配向で実装され、前壁28のセクション36から後方に延在するように配置されている。したがって、前回路基板24は、開口部30の上列32と開口部30の下列34との間に配置されている。I/Oコネクタアセンブリ20のペアは、前回路基板24に向かい合わせで実装されている。したがって、複数の離間したI/Oコネクタアセンブリ20が前回路基板24の上面に実装され、複数の離間したI/Oコネクタアセンブリ20が前回路基板24の底面に実装されている。
【0018】
I/Oコネクタアセンブリ20のうちの1つの一例が
図2に示されている。I/Oコネクタアセンブリ20は、前端46aおよび後端46bを有し、その前端46aから後端46bに向かって延在するポート48を有する導電性ケージ46と、ケージ46のポート48内に実装されたレセプタクルコネクタ(図示せず)と、ケージ46に実装されたヒートシンクアセンブリ50と、レセプタクルコネクタに接続されたケーブルアセンブリ52とを含む。
【0019】
ケージ46は、平行な第1および第2の壁54、56と、その反対の側縁で第1および第2の壁54、56の間に延在する平行な側壁58、60とを含む。壁54、56、58、60の内面は、ポート48を形成する。第2の壁56は、ケージ46の後端46bに近接して開口部(図示せず)が形成されるように、ケージ46の全長にわたって延在しない。ケージ46の壁54は、ケージ46の前端46aの後方にあってこれを貫通する開口部(図示せず)を含む。レセプタクルコネクタは、第2の壁56によって形成された開口部を通ってポート48に挿入され、レセプタクルコネクタのおよび端子(図示せず)は、第2の壁56から延在する。ケージ46を前壁28のそれぞれの開口部30に接続するのを支援するために、壁54、56、58、60にスプリングフィンガー62が設けられてもよい。ケージ46は、打ち抜きおよび成形によって形成され得る。ケージ46は、熱伝導性であり、その中に実装された構成要素のためのシールドアセンブリを形成する。ケージ46が前壁28に接続されると、ケージ46の前端46aは、前壁28を通るポートを形成する。
【0020】
図1~
図2Aに示される実施形態では、ヒートシンクアセンブリ50は、熱伝導性材料から形成され、ヒートシンク66と、ヒートシンク66をケージ46の壁54に取り付けるクリップ68とを含む。図示されるように、ヒートシンク66は、第1の表面70aおよびベース70の前端70cからベース70の後端70dまで延在する平坦な第2の対向する表面70bを有するベース70と、第1の表面70aから外向きに延在する複数の導電性フィン72と、第2の表面70bから外向きに延在する突起74とを含む。突起74は、図示されるように、動作中に挿入プラグモジュールとのより滑らかな係合を保証するために、面取り部または傾斜した前部分を含み得る。図面に示されるような実施形態では、フィン72は長尺であり、その間に長尺のチャネル76が形成されるように、前端70cから後70dまで延在する。図示されるように、複数セットのフィン72が提供され、フィン72のセットはベース70の第1の表面70aのセクション78によって分離されている。代替実施形態(図示せず)では、フィン72は、柱のアレイとして、または必要に応じてその他何らかの所望のフィンパターン/構造で形成されることが可能である。
【0021】
第2の表面70bは、壁54の外面に対して着座する。突起74は、ケージ46の壁54の開口部を通って、そのポート48内に延在する。クリップ68は、ケージ46の壁54にヒートシンク66を取り付けるために側壁158、160に取り付けられており、一実施形態では、クリップ68はセクション78内に着座している。
【0022】
プラグモジュール(図示せず)は、ケージ46の前端46aを通ってポート48に挿入され、既知の方法でレセプタクルコネクタと係合する。プラグモジュールは、一次電磁封じ込めを形成し、ケージ46は、プラグモジュールの周りに導電性スリーブを形成する。プラグモジュールがケージ46に挿入されると、プラグモジュールは、突起74と、およびレセプタクルコネクタ90のカードスロットと係合する。クリップ68は、プラグモジュールが挿入されて突起74と係合したときに、ヒートシンク66のベース70が壁54から離れるように移動することを可能にする。挿入プラグモジュールを冷却するために、突起74は、プラグモジュールの冷却を助けるために、より高温のプラグモジュールから離れてフィン72(一実施形態では対流によって熱を放散することができる)に向かって熱エネルギーを伝導する。
【0023】
ケーブルアセンブリ52は、プラグモジュールから第1の後回路基板26に高速信号を伝送するためにレセプタクルコネクタに接続された複数のケーブル80と、プラグモジュールから第2の後回路基板に低速信号を伝送するためにレセプタクルコネクタに接続された複数のケーブル82とを含む。ケーブル80はコネクタ84で終端し、ケーブル82はコネクタ86で終端する。
【0024】
図1~
図2Aの実施形態では、上列32のI/Oコネクタアセンブリ20は、壁54が上壁を形成し、フィン72が前回路基板24から上方に延在するように、前回路基板24の上面に実装された壁56を有する。上列32のケージ46は、表面実装技術(SMT)動作を介して、または当該技術分野で知られるような圧入テールを使用する締まり嵌めを介して、前回路基板24に実装され得る。I/Oコネクタアセンブリ20の上列32のケージ46内のレセプタクルコネクタは、低速信号および電力が通る経路を提供するために、前回路基板24と電気的に接続する。上列32のコネクタアセンブリ20のフィン72間のチャネル76は、空気が開口部38およびチャネル76を流れるように、空気流開口部38と揃う。下列34のI/Oコネクタアセンブリ20は、壁54が底壁を形成し、フィン72が前回路基板24から下方に延在するように、前回路基板24の底面に実装された壁56を有する。下列34のケージ46は、表面実装技術(SMT)動作を介して、または当該技術分野で知られるような圧入テールを使用する締まり嵌めを介して、前回路基板24に実装され得る。I/Oコネクタアセンブリ20の下列34のケージ46内のレセプタクルコネクタは、低速信号および電力が通る経路を提供するために、前回路基板24と電気的に接続する。下列34のコネクタアセンブリ20のフィン72間のチャネル76は、空気が開口部38およびチャネル76を流れるように、空気流開口部38と揃う。
【0025】
図1~
図2Aに示される実施形態は、典型的に、両方のI/Oコネクタアセンブリが標準的なライディングヒートシンク構成を使用できるように、I/Oコネクタアセンブリ20によって形成されたポートの上列32のプラグモジュールが、I/Oコネクタアセンブリ20によって形成されたポートの下列34のプラグモジュールと反対の配向を有することを必要とする。
【0026】
ボックス22の床88は、ケーブル80がケージ46から後回路基板26まで延在する際にケーブル80を支持するために使用され得る。あるいは、トレイが使用され得る。トレイが使用される場合、(前コネクタ部分に堅固にまたは柔軟に接続されることが可能な)トレイは、ASIC/コンピュータチップに隣接する場所に高速信号を搬送するケーブルをルーティングするのに役立ち、ケーブルが(かなりの数のケーブルが提供される場合に望ましいであろう)所望の配向のままであることを保証するのに役立つことができる。
【0027】
図27A、
図27Bは、強化された熱放散を提供する(開口部30の上列32なしでボックス22のように形成され得る)ボックス110に収容された入出力(I/O)コネクタアセンブリ120を含む複数のカードアセンブリ115の一実施形態の概略図を示す。具体的には、
図27A、
図27Bは、水平カード構造の概略図を示す。カードアセンブリ115が使用される一実施形態では、カード124は、ヒートシンク166を含むI/Oコネクタアセンブリ120を支持する。主回路基板126上に直角コネクタ220を設けることができ、カード124は、直角コネクタ220に挿入されるように構成されたカードの背縁にコンタクトパッド124cを含むことができる。理解され得るように、カード124はまた、ケーブル128を用いて主回路基板126に接続されることも可能である。
【0028】
図示されるように、I/Oコネクタアセンブリ120は、ボックス110内に配置され、ボックスには、(任意の所望の高性能チップであり得る)チップパッケージ126aを支持する主回路基板126が配置されている。コネクタアセンブリ120は、I/Oコネクタアセンブリ120からチップパッケージ126aに高速信号を低損失で伝送するためにコネクタシステム129に接続されたケーブル128を使用して、バイパス配置の後回路基板126に結合されている。上述のように、プラグモジュール(図示せず)はI/Oコネクタアセンブリ120に嵌合される。プラグモジュールは、クワッド小型フォームファクタ(QSFP)トランシーバモジュール、またはQSFP-DD、SFP、CXP、OSFPなどのような他の任意の所望のフォーマットであってもよい。他の実施形態(
図3~
図25に示されるものなど)もまた、高速信号を受信および/または伝送するように構成されたチップパッケージに隣接するコネクタシステムに接続されたそれぞれのI/Oコネクタアセンブリから延在するケーブルを有するように意図されることに、留意すべきである。
【0029】
図28~
図37を参照すると、水平に揃えられたポートの実施形態が提供され、1つは積層構成であり、1つは単列バージョンである。いずれの場合も、I/Oコネクタアセンブリはカードに実装されている。一実施形態では、カードは、
図16に、または
図27Bに概略的に示されるもののような、および
図27Bのような、接点の列を含むことができ、カードアセンブリは、ポートが水平に提供されるように、直角コネクタ(図示せず)に挿入されるように構成される。
図13~
図25に示される実施形態で示されたものと同様のケーブルは、I/Oコネクタアセンブリから後方に延在し、高速信号経路を提供する。別の実施形態では、カードは、より大きい回路基板の一部であり得、高速信号用のケーブルは、
図13~
図25に示される実施形態で示されたものと同様のI/Oコネクタアセンブリから後方に延在する。あるいは、I/Oコネクタアセンブリは、バイパス構成を省略し、単に標準的な信号伝送媒体としてカードを使用することができる。後者の構造は、シグナルインテグリティの観点からは性能が低くなるが、依然として強化された冷却性能を提供することができる。
【0030】
図34~
図37を参照すると、カードアセンブリ115は、カード124に実装されたI/Oコネクタアセンブリ120を含む。I/Oコネクタアセンブリ120は、前端146aおよび後端146bを有する導電性ケージ146を有し、ケージ146は、その前端146aから後端146bに向かって延在するポート148を画定する。レセプタクルコネクタ190は、カード124に実装され、ポート148内に配置されており、第1のヒートシンクアセンブリ150はケージ146の上側に実装され、第2のヒートシンクアセンブリ192はケージ146の下側に実装され、ケーブルアセンブリ(図示せず)は、
図13~
図25に示される実施形態と同様の方法でレセプタクルコネクタ190に接続されることが可能である。
【0031】
ケージ146は、平行な上壁および底壁154、156と、その反対の側縁で上壁および底壁154、156の間に延在する平行な側壁158、160とを含む。壁154、156、158、160の内面は、ポート148を形成する。底壁156は、ケージ146の後端46bに近接して開口部194が形成されるように、ケージ46の全長にわたって延在しない。底壁156は、ケージ46の前端46aの後方にあってこれを貫通する開口部196を有する。上壁154は、ケージ46の前端46aの後方にあってこれを貫通する開口部198を有する。開口部196、198は、互いに揃えられてもよい。ケージ146を前壁28のそれぞれの開口部30に接続するのを支援するために、壁154、156、158、160にスプリングフィンガー162が設けられてもよい。ケージ146は、打ち抜きおよび成形によって形成され得る。ケージ146は、熱伝導性であり、その中に実装された構成要素のためのシールドアセンブリを形成する。ケージ146がボックス22の前壁28に接続されると、ケージ146の前端146aは、前壁28を通って延在するポートを画定するのに役立つ。
【0032】
第1のヒートシンクアセンブリ150は、熱伝導性材料から形成され、ヒートシンク166と、ヒートシンク166をケージ146の上壁154に取り付けるクリップ168とを含む。図示されるように、ヒートシンク166は、上面170aおよびベース170の前端170cからベース170の後端170dまで延在する平坦な下面170bを有するベース170と、上面170aから外向きに延在する複数の導電性フィン172と、下面170bから外向きに延在する突起174とを含む。突起174は、下面170bから離間しているがこれと平行な平面174aを有する。表面174a、170b間の距離は、突起174の深さを定義する。図面に示されるような実施形態では、フィン172は長尺であり、その間に長尺のチャネル176が形成されるように、前端170cから後170dまで延在する。図示されるように、複数セットのフィン172が提供され、フィン172のセットはベース170の上面170aのセクション178によって分離されている。代替実施形態(図示せず)では、フィン172は、柱のアレイとして、またはその他何らかの所望のフィン構造で形成される。
【0033】
ベース170の下面170bは、上壁154の外面に対して着座する。突起174は、ケージ146の上壁154の開口部198を通って、そのポート148内に延在する。クリップ168は、ケージ146の上壁154にヒートシンク166を取り付けるために側壁158、160に取り付けられており、一実施形態では、クリップ168はセクション178内に着座している。
【0034】
第2のヒートシンクアセンブリ192は、熱伝導性材料から形成され、ヒートシンク202と、ヒートシンク202をケージ146に取り付けるクリップ204とを含む。図示されるように、ヒートシンク202は、下面206aおよびベース206の前端206cからベース206の後端206dまで延在する平坦な上面206bを有するベース206と、下面206aから外向きに延在する複数の導電性フィン208と、上面206bから外向きに延在する突起210とを含む。突起210は、上面206bから離間しているがこれと平行な平面210aを有する。表面210a、206b間の距離は、突起210の深さを定義する。図面に示されるような実施形態では、フィン208は長尺であり、その間に長尺のチャネル212が形成されるように、前端206cから後206dまで延在する。図示されるように、複数セットのフィン208が提供され、フィン208のセットはベース206の下面206aのセクション278によって分離されている。代替実施形態(図示せず)では、フィン208は、柱のアレイとして、またはその他何らかの所望のフィン配置で形成される。
【0035】
カード124は、これを貫通して設けられた開口部216を有する。ケージ144がカード124の上面124aに実装されると、開口部216はケージ144のそれぞれの開口部196と揃う。理解され得るように、
図34~
図37のカードアセンブリは単一のI/Oコネクタアセンブリを示すが、代替実施形態では、カード124に追加のI/Oコネクタアセンブリが提供される(カード124がより大きくなるという条件で)。
【0036】
第2のヒートシンクアセンブリ192は、カード124およびケージ146に組み立てられる。ベース206の上面206bはカード124の下面124bに当接し、突起210はカード124の開口部216を通って延在し、底壁156の開口部196を通ってポート148内にさらに延在する。クリップ204は、カード124のアパーチャ218を通って延在し、ケージ146の側壁158、160と係合する。
【0037】
プラグモジュール(図示せず)は、ケージ146の前端146aを通ってポート148に挿入され、既知の方法でレセプタクルコネクタ190と係合する。プラグモジュールは、一次電磁封じ込めを形成し、ケージ146は、プラグモジュールの周りに導電性スリーブを形成する。プラグモジュールがケージ146に挿入されると、プラグモジュールは、突起174、210の表面74a、210aと、およびレセプタクルコネクタ190のカードスロットと係合する。クリップ168、204は、プラグモジュールが挿入されるとそれぞれのヒートシンク166、202のベース170、206がそれぞれの上壁および底壁154、156から離れるように移動することを可能にする。挿入プラグモジュールを冷却するために、フィン172、208は、ケージ146内に実装されたプラグモジュールから離れるように熱を伝導し、対流および放射によって熱を放散する。理解され得るように、突起210はカード124およびケージ146の底壁156の両方を通って延在するので、突起210は、突起174の深さよりも深い深さを有することができる。
【0038】
ケージ146は、表面実装技術(SMT)動作を介して、または当該技術分野で知られるような圧入テールを使用する締まり嵌めを介して、カード124に実装され得る。レセプタクルコネクタ190は、(
図37に示されるように)全ての信号または低速信号のみ、および電力が通る経路を提供するために、カード124と電気的に接続する(
図22を参照して示される通り。このため、
図13~
図25で提供される特徴は、
図34~
図37に示されるコネクタとともに使用されることが可能である。コネクタアセンブリ120のフィン172、208間のチャネル176、212は、空気が開口部38およびチャネル176、212を流れるように、空気流開口部38と揃う。
【0039】
図28~
図33は、(図示しないコンタクトパッドを含むことができる)カードアセンブリ120’を形成するためにカード124に実装されることが可能なケージ146’の修正された実施形態を提供する。
図28~
図33から理解され得るように、一実施形態では、コネクタは積層コネクタであり得、上部実装ライディングヒートシンク、内部ライディングヒートシンク、および底部実装ライディングヒートシンクを含むことができ、上部および底部実装ライディングヒートシンクのフィンは基板の両側に配置され、底部ライディングヒートシンクは基板およびケージを通って延在する。
図28~
図33の実施形態は、
図27A、
図27Bおよび
図34~
図37の実施形態との類似点を有し、本明細書では相違点のみが記載される。
図28~
図33に示されるように、ケージ146’は、上部ポート232が中間ヒートシンクアセンブリハウジング230の上方に設けられて下部ポート234が中間ヒートシンクアセンブリハウジング230の下方に設けられるように、中間ヒートシンクアセンブリハウジング230を含むように修正されている。中間ヒートシンクアセンブリハウジング230は、ケージ146’内に第3のヒートシンクアセンブリ236のマウントを提供する。
【0040】
中間ヒートシンクアセンブリハウジング230は、互いに離間しているが、上部壁および下部壁238、240の前端の間に延在する前壁242によって互いに接続され、前壁242から離間した位置で上部壁および下部壁238、240の間に延在する壁244を支持する、上部壁および下部壁238、240を含む。前壁242は、空気の流れを可能にするために、これを貫通する複数の開口部246を有する。上部壁および下部壁238、240が、空気の流れを可能にするために、これを貫通する複数の開口部を有してもよい。ヒートシンク穴248は、下部壁240を貫通して提供され、その前縁および後縁から離間している。
【0041】
ヒートシンクアセンブリハウジング230は、上部壁および下部壁238、240の側縁がケージ146’のそれぞれの側壁158、160の内面に近接するように、ケージ146’内に実装される。前壁242は、ケージ146’の壁154、156、158、160の前縁とほぼ揃っている。ヒートシンクアセンブリハウジング230の後端は、底壁156を貫通する開口部194の前縁と揃っているか、またはほぼ揃っている。上部壁および下部壁238、240は、たとえばアパーチャとともに着座しているタブを係止することによって、ケージ146’の側壁158、160に適切に固定される。ヒートシンクアセンブリハウジング230およびケージ146’の側壁158、160の部分は、第3のヒートシンクアセンブリ236が実装されるヒートシンクアセンブリ保持空間250を形成する。
【0042】
第3のヒートシンクアセンブリ236は、熱伝導性材料から形成され、ヒートシンク252と、ヒートシンク252をヒートシンクアセンブリハウジング230の上部壁238に取り付けるクリップ254とを含む。図示されるように、ヒートシンク252は、上面256aおよびベース256の前端からベース256の後端まで延在する平坦な下面256bを有するベース256と、上面256aから外向きに延在する複数の導電性フィン258と、ベース256の下面256bから下向きに延在する突起260とを含む。突起260は、下面256bから離間しているがこれと平行な平面260aを有する。表面260a、256b間の距離は、突起260の深さを定義する。図面に示されるような実施形態では、フィン258は長尺であり、その間に長尺のチャネル262が形成されるように、ベース256の前端からベース256の後まで延在する。ヒートシンク252のベース256の下面は下部壁240の上面に対して着座し、突起260は、突起260が下部ポート234に入るように、ヒートシンク穴248を通って延在する。
【0043】
上部ポート232は、上壁154、中間ヒートシンクアセンブリハウジング230の上部壁238の上方の側壁158、160の上部分、および中間ヒートシンクアセンブリハウジング230の上部壁238によって形成される。第1のヒートシンクアセンブリ150の突起174は、上部ポート232内に延在する。下部ポート234は、底壁156、中間ヒートシンクアセンブリハウジング230の下部壁240の下方の側壁158、160の下部分、および中間ヒートシンクアセンブリハウジング230の下部壁240によって形成される。第2のヒートシンクアセンブリ192の突起210は、下部ポート234内に延在する。
【0044】
プラグモジュールがケージ146’の上部ポート232に挿入されると、プラグモジュールは、突起174、210の表面174a、201aと、およびレセプタクルコネクタ190の上部カードスロット264と係合する。ケージ146’の上部ポート232に挿入された挿入プラグモジュールを冷却するために、フィン175は、ケージ146’の上部ポート232内に実装されたプラグモジュールから離れるように熱を伝導し、対流によって熱を放散する。プラグモジュールがケージ146’の下部ポート234に挿入されると、プラグモジュールは、突起210、260と、およびレセプタクルコネクタ190の下部カードスロット266と係合する。クリップ204、254は、プラグモジュールが挿入されるとそれぞれのヒートシンク202、252のベース206、256がそれぞれの下部壁156、240から離れるように移動することを可能にする。ケージ146’の下部ポート234に挿入された挿入プラグモジュールを冷却するために、フィン208、258は、ケージ146’の下部ポート234内に実装されたプラグモジュールから離れるように熱を伝導し、対流によって熱を放散する。
【0045】
挿入下部プラグモジュールの両側のヒートシンク252、202の使用により、下部プラグモジュールとより冷たい空気との間の熱抵抗を低減することができ、こうして負荷下での熱性能を改善するのに役立つ。理解され得るように、図示される設計では、挿入下部プラグモジュールは、挿入プラグモジュールとフィン404、420の端部との間の熱抵抗を低減するのを助けるためにフィン258、208を短く保ちながら、両側から冷却されることが可能である。突起210は前回路基板124およびケージ146’の底壁156の両方を通って延在するので、突起210は、突起260の深さよりも深い深さを有する。突起174、260は、同じ深さを有し得る。
【0046】
前回路基板124は、
図27A~
図37ではI/Oコネクタアセンブリ20の下方に配置されて示されているが、前回路基板124がボックス22内のI/Oコネクタアセンブリ20の上方に配置されるように、構成要素はボックス22内で反転させられてもよい。
【0047】
図3~
図25は、強化された熱放散を提供するボックス322に収容された複数のカードアセンブリ357の一実施形態を示す。2つのI/Oコネクタを向かい合わせの配置(典型的には上部ポートのプラグが底部ポートのプラグとは反対の配向を有することを必要とし、
図1に示される)で実装するのではなく、ポートは、QSFPコネクタまたは他の任意の所望のコネクタ構成であり得る、2つのIOポートを支持するカードアセンブリ357(
図9)を提供することによって、上部ポートに底部ポートと側面を共有させて、垂直に配置されている。I/Oコネクタアセンブリ320は、I/Oコネクタアセンブリ320からそこに低速信号を伝送するためにボックス322内に水平に実装された前回路基板324に実装され、電気的に接続されている。コネクタアセンブリ320は、I/Oコネクタアセンブリ320から後回路基板326に高速信号を伝送するためのバイパス配置で後回路基板326にさらに接続されている。プラグモジュール(図示せず)は、I/Oコネクタアセンブリ320に挿入されることが可能である。プラグモジュールは、クワッド小型フォームファクタ(QSFP)トランシーバモジュール、または他の任意の適切なモジュール構成(非限定的に、QSDP-DD、SFP、CXP、OSFPなど)であってもよい。プラグモジュールからの高速信号は、ケーブルを介してI/Oコネクタアセンブリ320から後回路基板326にルーティングされる。低速信号および電力は、回路基板324を介してルーティングされる。特定の実施形態では、後回路基板326および回路基板324が同じ回路基板であり得ることにも、留意すべきである。
【0048】
ボックス322(前壁のみが示されているため全体は示されていない)は、典型的には(ラックシステムに実装され得る典型的なスイッチのように)長方形の形状であり、行と列で形成されて貫通して提供された複数のペアの積層開口部330を有する前面328aを有する前壁328を有する、従来の6つの側面を有することができる。各開口部330は、I/Oコネクタアセンブリによって提供され、前壁328の上縁および底縁328b、328cに対して垂直に延在する。したがって、離間した開口部330の上列332が提供され、離間した開口部330の下列334が提供される。隣接するペアの開口部330(1つは上列332、1つは下列334)は、前壁328のセクション336によって互いに離間している。図示されるように、開口部330は、セクション336間に2つの開口部330のセットを形成するが、別の実施形態では、開口部330の数は異なってもよい。前壁328の各セクション336は、これを貫通するように設けられた複数の空気流開口部338を有し、該空気流開口部338は、その中に実装されたI/Oコネクタアセンブリ320を冷却するために前壁328を通じて空気が流れるようにする。このため、前壁328は、所与の空気圧勾配に対してより多くの空気がボックス322を通じて流れることを可能にするように、空気抵抗を低下させるように構成されることが可能である。
【0049】
フレーム状構造は、ボックス内に提供されることが可能であり、上部ブレース340とともに前壁328から後方に延在する側壁342、344を含むことができる。前回路基板324は、水平配向で実装され、開口部330の下列334の下方に配置されることが可能である。
【0050】
カードアセンブリの例が、
図7、
図16、および
図19に示される。とりわけ、
図7の実施形態は、カードの片側に第1のヒートシンクのみを含み、カードの第2の側の第2のヒートシンクは省略している。理解され得るように、追加の冷却のために、カードは中央にアパーチャを有することができ、第2のヒートシンクアセンブリがケージ内に延在する突起を有するように、第2のヒートシンクアセンブリはその上に実装されることが可能である。第1のヒートシンクアセンブリと同様に、ヒートシンクは、単一のユニットまたは複数のユニットであり得る。たとえば、一実施形態では、ヒートシンクは、既知のようなライディングヒートシンクであり得る。当然ながら、モジュールの両側の2つのライディングヒートシンクの使用により、モジュールとより冷たい空気との間の熱抵抗を低減することができ、こうして負荷下での熱性能を改善するのに役立つ。両方のヒートシンクを撓ませる能力により、通常は単一の保持クリップであるものの剛性と全体的に等しい、より剛性の高い両側の保持クリップを潜在的に可能にする。このような剛性の増加により、一定レベルの挿入力を提供しながら、挿入モジュールの両側に改善された熱界面を提供し得ると期待される。したがって、理解され得るように、特定の実施形態では、挿入モジュールは、挿入モジュールとフィンの端部との間の熱抵抗を低減するのを助けるためにフィンを短く保ちながら、両側から冷却されることが可能である。
【0051】
理解され得るように、カードは2つのアパーチャを有してもよく、1つは各ポートに揃えられる。このような構成は、カードの中心部分がケージから実装テールを受け入れることを可能にし、こうしてより安全/堅牢な構造を提供する可能性がある。しかしながらこのような構造は必要ではなく、両方のポートに揃えられた単一のアパーチャもまた、特定の用途に適している。一実施形態では、アパーチャは、コネクタがアパーチャにわたって延在するようなサイズになっている。このような実施形態では、理解され得るように、アパーチャのサイズの増加により、嵌合するヒートシンクが挿入モジュールと係合するための表面積を大きくすることができる。当然ながら、アパーチャのサイズ(およびヒートシンク上の突起の対応するサイズ)は、熱性能要件を考慮して調整することができる。
【0052】
図示されるように、カード上のコンタクトパッドは、カードの上縁と底縁との間に配置される。従来のカードは、安定性の目的で底部にコンタクトパッドを有し、図示される実施形態は、安定性の観点からあまり望ましくないだろう。しかしながら、上部または底部からオフセットされたコンタクトパッドを有することで、特定の場合に従来の設計によって提供された安定性よりも価値があると判断されたパッケージングの改善を可能にする。必要に応じて、ケージがフロントパネルにしっかりと係合することを保証することにより、さらなる安定性を提供することができる。
【0053】
図示されるように、カードアセンブリ357は、カード358に実装されたI/Oコネクタアセンブリ320を有し、各I/Oコネクタアセンブリ320は、前端346aおよび後端346bを有する導電性ケージ346を含み、それぞれの導電性ケージ346は、開口部330を画定し、その前端346aから後端346bに向かって延在する上部ポート348と、その前端346aの開口部330から後端346bに向かって延在する下部ポート350とをさらに画定する。カードアセンブリ357は、ケージ346の上部ポート348内に実装された上部レセプタクルコネクタ352と、ケージ346の下部ポート350内に実装された下部レセプタクルコネクタ354とをさらに含む。レセプタクルコネクタ352、354の両方は、前縁391を有する。カードアセンブリ357は、ケージ346に実装された第1のヒートシンクアセンブリ356と、従来の回路基板または所望の構成を有する他の何らかの基板であり得、その片側にケージ346およびレセプタクルコネクタ352、354が実装されるカード358と、ケージ346およびカード358に実装された第2のヒートシンクアセンブリ360とをさらに含む。カードアセンブリ357は、レセプタクルコネクタ352、354に接続されたケーブルアセンブリ362をさらに含む。理解され得るように、カード358は、ボックス322内に垂直に配置され、このため前回路基板324に対して直交することが可能である。カードアセンブリ357が、コンタクトパッド432を上向きまたは下向きにして実装され得ることに、留意すべきである。結果として、上部ポートおよび下部ポートの使用は、カードアセンブリ357がボックス内にどのように実装されるかに応じて配向が反転され得るので、議論を容易にするためのものである。
【0054】
ケージ346は、上部壁364と、その対向する側縁でそこから上部壁364と平行な下部壁370まで下向きに延在する平行な側壁366、368とを含む。中間壁372は、側壁366、368の間に延在し、上部壁および下部壁364、366と平行である。上部ポート348は、上部壁364、側壁366、368の上部分、および中間壁372によって形成される。下部ポート350は、下部壁370、側壁366、368の下部分、および中間壁372によって形成される。
【0055】
側壁366は、中間壁372の上方でケージ346の前端346aに近接し、上部ポート348と連通している、上部開口部374を有する。上部開口部374は、前縁374aと、反対側の後縁374bと、前縁および後縁374a、374bの間に延在する上縁および底縁374c、374dとを有する。一実施形態では、上部開口部374は長方形である。側壁368は、中間壁372の下方でケージ346の前端346aに近接し、下部ポート350と連通している、下部開口部376をさらに有する。下部開口部376は、前縁376aと、反対側の後縁376bと、に前縁および後縁376a、376bの間に延在する上縁および底縁376c、376dとを有する。一実施形態では、下部開口部376は長方形である。開口部374、376は、互いに揃えられている。
【0056】
側壁368は、中間壁372の上方でケージ346の前端346aに近接し、上部ポート348と連通している、上部開口部378を有する。上部開口部378は、前縁378aと、反対側の後縁378bと、前縁および後縁378a、378bの間に延在する上縁および底縁378c、378dとを有する。一実施形態では、上部開口部378は長方形である。側壁368は、中間壁372の下方でケージ346の前端346aに近接し、下部ポート350と連通している、下部開口部380をさらに有する。下部開口部380は、前縁380aと、反対側の後縁380bと、前縁および後縁380a、380bの間に延在する上縁および底縁380c、380dとを有する。一実施形態では、下部開口部380は長方形である。開口部378、380は、互いに揃えられている。
【0057】
側壁368は、中間壁372の上方でケージ346の後端346bに、上部ポート348と連通している上部開口部382を有する。上部レセプタクルコネクタ352は、上部開口部382を通って上部ポート348内に実装される。側壁368は、中間壁372の下方でケージ346の後端346bに、下部ポート350と連通している下部開口部384をさらに有する。下部レセプタクルコネクタ354は、下部開口部384を通って下部ポート350内に実装される。開口部382、384は、レセプタクルコネクタ354がレセプタクルコネクタ352の上方になるように、互いに揃えられる。
【0058】
ケージ346をボックス322の前壁328に接続するのを支援するために、壁364、366、368、370にスプリングフィンガー386が設けられてもよい。ケージ346は、打ち抜きおよび成形によって形成され得る。ケージ346は、熱伝導性であり、その中に実装された構成要素のためのシールドアセンブリを形成する。ケージ346がボックス322の前壁328に接続されると、ケージ346の前端346aは、前壁328を通るポートを形成する。
【0059】
レセプタクルコネクタ352、354が、
図19~
図21に示される。各レセプタクルコネクタ352、354は、その前端に開口するカードスロット390を有し、プラグモジュールのパドルカード(図示せず)が受け入れられる、ハウジング388を含む。カードスロット390内の複数の端子は、パドルカードに接続する。図示されるように、各レセプタクルコネクタ352、354は、ケーブルアセンブリ362に接続する複数の横方向に離間したウエハ392をさらに有する。低速信号が従来のSMTスタイルの端子と同様のグループでカード358に接続されている間に(水平のカードスロットに対して)垂直ウエハで構成された高速信号を有するなど、別の構成も考えられることに留意すべきである。高速信号は、プラグモジュールから、カードスロット390の端子を通り、次いでケーブルアセンブリ362に伝送される。低速信号および電力は、パドルカード、側壁368を通って延在してカード358に接続されたレセプタクルコネクタの端子394を介してルーティングされる。一実施形態では、レセプタクルコネクタ352、354の前端は、開口部378、380の後縁378b、380bの後方にある。代替実施形態では、レセプタクルコネクタ352、354の前端は、開口部378、380の後縁378b、380bと重なる。
【0060】
第1のヒートシンクアセンブリ356は、熱伝導性材料から形成され、上部ヒートシンク396と、下部ヒートシンク398と、ヒートシンク396、398をケージ346の側壁366に取り付けるクリップ400とを含む。図示されるように、各ヒートシンク396、398は、第1の側面402aおよびベース402の前端402cからベース402の後端402dまで延在する平坦な第2の側面402bを有するベース402と、第1の側面402aから外向きに延在する複数の導電性フィン404と、第2の側面402bから外向きに延在する突起406とを含む。各突起406は、第2の側面402bから離間しているがこれと平行な平面406aを有する。表面406a、402b間の距離は、各突起406の深さを定義する。図面に示されるような実施形態では、フィン404は長尺であり、その間に長尺のチャネル408が形成されるように、前端402cから後402dまで延在する。図示されるように、複数セットのフィン404が提供され、フィン404のセットはベース402の第1の側面402aのセクション410によって分離されている。代替実施形態(図示せず)では、フィン404は、柱のアレイとして形成される。
【0061】
上部ヒートシンク396のベース402の第2の側面402bは、側壁366の外面に対して着座する。上部ヒートシンク396の突起406は、ケージ346の側壁366の上部開口部374を通って、その上部ポート348内に延在する。下部ヒートシンク398のベース402の第2の側面402bは、側壁366の外面に対して着座する。下部ヒートシンク398の突起406は、ケージ346の側壁366の下部開口部376を通って、その下部ポート350内に延在する。クリップ400は、ケージ146の側壁366にヒートシンク396、398を取り付けるために上壁および底壁154、156に取り付けられており、一実施形態では、クリップ400はセクション410内に着座している。
【0062】
第2のヒートシンクアセンブリ360は、熱伝導性材料から形成され、上部ヒートシンク412と、下部ヒートシンク414と、ヒートシンク412、414をケージ346の側壁366に取り付けるクリップ416とを含む。図示されるように、各ヒートシンク412、414は、第1の側面418aおよびベース418の前端418cからベース418の後端418dまで延在する平坦な第2の側面418bを有するベース418と、第1の側面418aから外向きに延在する複数の導電性フィン420と、第2の側面418bから外向きに延在する突起422とを含む。各突起422は、第2の側面418bから離間しているがこれと平行な平面422aを有する。表面422a、418b間の距離は、各突起422の深さを定義する。図面に示されるような実施形態では、フィン420は長尺であり、その間に長尺のチャネル424が形成されるように、前端418cから後418dまで延在する。図示されるように、複数セットのフィン420が提供され、フィン420のセットはベース418の第1の側面418aのセクション426によって分離されている。代替実施形態(図示せず)では、フィン420は、柱のアレイとして形成される。
【0063】
カード358は、ケージ346の側壁368と重なってこれに接続された前部分428と、前部分428の後端およびケージ346の後端326bから外向きに延在する後部分430とを有する。後部分430は複数のコンタクトパッド432を有し、これらは列で配置され、その縁に設けられ、コネクタ434によって前回路基板324に接続している。こうして後部分430は、前回路基板324へのカード358の取り付けのための実装フランジを提供する。一実施形態では、コンタクトパッド432は後部分430の下縁430aに設けられて前回路基板324は後部分430の下方に位置し、前回路基板324がカード358によって支持されるように、コンタクトパッド432を前回路基板324に電気的に接続するために、コネクタ434が使用される。
図6~11に示されるような一実施形態では、コンタクトパッド432は、後部分430の上縁430bに設けられ(カードを180度回転させると上縁が下縁になると理解される)、前回路基板324は後部分430 430の上に位置し、前回路基板324がカード358によって支持されるように(または代替実施形態では、回路基板324がカード358を支持するのに役立つ)、各後部分430のコンタクトパッド432を前回路基板324に電気的に接続するために、コネクタが使用される。コネクタ434は、(嵌合するコンタクトパッドが垂直方向でコネクタ434に挿入されるという点で)垂直スタイルボードコネクタとして示されることに留意すべきである。一実施形態では、コンタクトパッド432は後部分430の後縁430cに設けられ、前回路基板324は後部分430の上または後部分430の下に位置し、前回路基板324がカード358によって支持されるように、コンタクトパッド432を前回路基板324に電気的に接続するために、直角コネクタが使用される。一実施形態では、コンタクトパッド432は後部分430の上縁430bおよび後部分430の後縁に設けられ、前回路基板324は後部分430の上に位置し、前回路基板324がカード358によって支持されるようにコネクタによってコンタクトパッド432に接続される。一実施形態では、コンタクトパッド432は後部分430の下縁430aおよび後部分430の後縁430cに設けられ、前回路基板324は後部分430の下に位置し、前回路基板324がカード358によって支持されるようにコネクタによってコンタクトパッド432に接続される。一実施形態では、コンタクトパッド432は後部分430の下縁および上縁430a、430bに設けられ、第1の前回路基板324は後部分430の上に位置し、第1の前回路基板324がカード358によって支持されるようにコネクタによって上縁のコンタクトパッド432に接続され、第2の前回路基板324は後部分430の下に位置し、第2の前回路基板324がカード358によって支持されるようにコネクタによって下縁のコンタクトパッド432に接続される。
【0064】
前回路基板324が後部分430の下縁430aに接続されると、各後部分430の下縁430aは、それぞれのケージ346の下部壁370の上方に垂直に離間する。前回路基板324が後部分430の上縁430bに接続されると、各後部分430の上縁430bは、それぞれのケージ346の上部壁364の下方に垂直に離間する。これにより、前回路基板324をケージ346のすぐ後に配置するための空間を提供し、ボックス322内の追加の垂直空間を使用しない。
【0065】
ケージ346の側壁368は、後部分430がケージ346によって外向きに片持ち支持されるように、前部分428に取り付けられる。ケージ346の側壁368は、表面実装技術(SMT)動作を介して、または当該技術分野で知られるような圧入テールを使用する締まり嵌めを介して、カード358に接続される。ケージ346が圧入テールを使用してカード358上に押しつけられる場合には、はんだ付け作業は必要とされず、機能する材料のタイプのさらなる選択が可能である。レセプタクルコネクタ352、354は、カード358に電気的に接続され、カード358に表面実装されてもよく、または当該技術分野で知られるようなカード358の導電性ビア内に延在する圧入テールを有してもよい。
【0066】
カード358の前部分428は、中間壁372の上方でケージ346の前端346aに近接し、上部ポート348と連通している、上部開口部またはポート436を有する。上部ポート436は、前縁436aと、反対側の後縁436bと、前縁および後縁436a、436bの間に延在する上縁および底縁436c、436dとを有する。一実施形態では、上部ポート436は長方形である。カード358は、中間壁372の下方でケージ346の前端346aに近接し、下部ポート350と連通している、下部アパーチャ438をさらに有する。下部アパーチャ438は、前縁438aと、反対側の後縁438bと、前縁および後縁438a、438bの間に延在する上縁および底縁438c、438dとを有する。一実施形態では、レセプタクルコネクタの前縁391は、後縁438bを超えて延在し、このためレセプタクルコネクタは、アパーチャ438(および同様にアパーチャ436)と重なることができる。一実施形態では、下部アパーチャ438は長方形である。アパーチャ436、438は、互いに揃えられている。一実施形態では、前部分428の前縁428aはケージ346の前端346aと揃い、前部分428の後縁428bはケージ346の後端346bの後方にあり、前部分428の上縁428cはケージ346の上部壁364と揃い、前部分428の底縁428dはケージ346の下部壁370と揃っている。第1の平坦な側面428eは、側壁368に対して当接する縁428a~428dの間に延在し、第2の平坦な側面428fは、前部分428の反対側で縁428a~428dの間に延在する。
【0067】
カード358の後部分430は、縁430a~430cの間に延在し、前部分428の第1の平坦な側面428eと同一平面上にある第1の平坦な側面430dと、後部分430の反対側で縁430a~430cの間に延在し、第2の側面428fと同一平面上にある第2の側面430eとを有する。
【0068】
第2のヒートシンクアセンブリ360は、クリップ416によってカード358およびケージ346に組み立てられる。上部ヒートシンク412のベース418の第2の側面418bは、カード358の第2の側面428fに対して着座する。上部ヒートシンク412の突起422は、カード358の上部アパーチャ436を通り、ケージ346の側壁368の上部開口部378を通って、その上部ポート348内に延在する。下部ヒートシンク414のベース418の第2の側面418bは、カード358の第2の側面428fに対して着座する。下部ヒートシンク414の突起422は、カード358の下部アパーチャ438を通り、ケージ346の側壁368の下部開口部380を通って、その下部ポート350内に延在する。クリップ416は、カード358の開口部216を通って延在し、ケージ346の上部壁および下部壁364、370と係合する。一実施形態では、クリップ400は、セクション410に着座する。
【0069】
プラグモジュール(図示せず)は、ケージ346の前端346aを通って上部ポート348に挿入され、既知の方法で上部レセプタクルコネクタ352と係合する。プラグモジュールは、一次電磁封じ込めを形成し、ケージ346は、プラグモジュールの周りに導電性スリーブを形成する。プラグモジュールがケージ346の上部ポート348に挿入されると、プラグモジュールは、上部ヒートシンク396、412の表面406a、422a、突起406、422と、および上部レセプタクルコネクタ352のカードスロット390と係合する。クリップ400、416は、プラグモジュールが上部ポート348に挿入されるとそれぞれの上部ヒートシンク396、412のベース402、418がそれぞれの側壁366、368から離れるように移動することを可能にする。上部ポート348に挿入されたプラグモジュールを冷却するために、フィン404、420は、上部ポート348に挿入されたプラグモジュールから離れるように熱を伝導し、対流によって熱を放散することができる。
【0070】
同様に、プラグモジュール(図示せず)は、ケージ346の前端346aを通って下部ポート350に挿入され、既知の方法で下部レセプタクルコネクタ354と係合する。プラグモジュールは、一次電磁封じ込めを形成し、ケージ346は、プラグモジュールの周りに導電性スリーブを形成する。プラグモジュールがケージ346の下部ポート350に挿入されると、プラグモジュールは、下部ヒートシンク398、414の突起406、422の表面406a、422aと、および下部レセプタクルコネクタ354のカードスロット390と係合する。クリップ400、416は、プラグモジュールが下部ポート350に挿入されるとそれぞれの下部ヒートシンク398、414のベース402、418がそれぞれの側壁366、368から離れるように移動することを可能にする。下部ポート350に挿入されたプラグモジュールを冷却するために、フィン404、420は、下部ポート350に挿入されたプラグモジュールから離れるように熱を伝導し、対流によって熱を放散する。結果として、この実施形態により、各プラグモジュールを同じ方向でポート348、350に挿入することができる。
【0071】
図示されるように、突起422はカード358およびケージ146’の側壁368の両方を通って延在するので、突起422は、突起406の深さよりも深い深さを有する。理解され得るように、上部ヒートシンク396のベース402は下部ヒートシンク398のベース402から分離されて示されているが、単一の連続するベースが提供されることも可能である。
【0072】
上部ヒートシンク412のベース418は下部ヒートシンク414のベース418から分離されて示されているが、
図18に示されるように、単一の連続するベースが提供されることも可能である。カード358を通る2つの別個のアパーチャ436、438が図に示されているが、上部および下部ヒートシンク412、414上の両方の突起422を収容する単一の開口部がこれを貫通して設けられることも可能である。
【0073】
各プラグモジュールの両側のヒートシンク396、398、414、416の使用により、プラグモジュールとより冷たい空気との間の熱抵抗を低減することができ、こうして負荷下での熱性能を改善するのに役立つ。理解され得るように、図示される設計では、挿入プラグモジュールは、挿入プラグモジュールとフィン404、420の端部との間の熱抵抗を低減するのを助けるためにフィン404、420を短く保ちながら、両側から冷却されることが可能である。
【0074】
図20に示されるように、レセプタクルコネクタ352、354の前端は、それぞれのアパーチャ436、438の後端436b、438bと重なることができる。上部および下部ヒートシンク412、414の突起422は、それぞれのアパーチャ436、438の後端436b、438bと重なるレセプタクルコネクタ352、354の前端と接触し得る。これにより、レセプタクルコネクタ352、354から熱を放散するのを支援する。
【0075】
ケーブルアセンブリ362は、プラグモジュールから後回路基板326に高速信号を伝送するために上部レセプタクルコネクタ352に接続された複数のケーブル440と、プラグモジュールから後回路基板326に高速信号を伝送するために下部レセプタクルコネクタ354に接続された複数のケーブル442とを含む。ケーブル440はコネクタ446で終端し、ケーブル442はコネクタ448で終端する。
図11に示されるように、前回路基板324は、コネクタ434が実装されるカード358に取り付けられた剛性セクション450と、剛性セクション450を一緒に接続するフレックス回路452とで形成されることが可能である。理解され得るように、隣接カードアセンブリ357が前回路基板324に実装されると、
図13に示されるように、ヒートシンクアセンブリ356上のフィン404は、隣接カードアセンブリのヒートシンクアセンブリ360上のフィン420に対向する。
【0076】
図26Aおよび
図26Fに示されるような実施形態では、カード358の後部分430は、側面430d、430eの各々から外向きに延在する絶縁材料で形成されたブロック454を有する。各ブロック454は、コンタクトパッド432が設けられる縁から延在し、後部分430の後縁430cから延在する。前回路基板324上のコネクタ434は、ブロック454が受け入れられる開口部456を有する。ブロック454は、カード358およびコネクタ434を適切に配向するのを支援する。
【0077】
前回路基板324に実装された隣接カードアセンブリをさらに支持するために、
図26A~
図26Hに示されるような支持部材460が、アセンブリにさらなる剛性を提供するために隣接カードアセンブリ357の間に設けられることが可能である。支持部材460は、ボックス322内に適切に固定される。支持部材460は、好ましくは導電性材料で作られるが、より容易な形成およびより低コストのために(ただし熱性能も低下する)絶縁材料で作られることも可能である。支持部材460は、説明を容易にするために
図26A~
図26Hに示される配向で説明されるが、コンタクトパッド432が後部分430の上縁430bにあるようにI/Oコネクタアセンブリ320が提供されるとき、支持部材460は、
図26A~
図26Hに示される配向から使用時に180度回転されることになる。
【0078】
一実施形態では、支持部材460は、一般にIビームとして形成されてもよく、前端462aおよび後端462bを有する上部水平延在壁462と、前端464aおよび後端464bを有する底部水平延在壁464と、上壁および底壁462、464を一緒に接続する垂直接続壁466とを有する。
【0079】
上壁462は、上面462cと、底面462dと、前端462aから後端462bまで上面および底面426c、426dの間に延在する第1の側縁462eと、前端462aから後端462bまで上面および底面426c、426dの間に延在する反対側の第2の側縁462fとを有する。底面462dは平坦である。複数のノッチ468が上壁462に設けられ、第1の側縁462eから延在する。複数のノッチ470が上壁462に設けられ、第2の側縁462fから延在する。
【0080】
底壁464は、上面464cと、底面464dと、前端464aから後端464bまで上面および底面426c、426dの間に延在する第1の側縁464eと、前端464aから後端464bまで上面および底面426c、426dの間に延在する反対側の第2の側縁464fとを有する。底面464dは平坦である。複数のノッチ472が底壁464に設けられ、第1の側縁464eから延在する。複数のノッチ474が底壁464に設けられ、第2の側縁464fから延在する。底壁464の上面464cは、上壁462の底面462dに対向する。底壁464は、上壁462よりも長さが短い。
【0081】
垂直接続壁466は、上壁および底壁462、464の前端462a、464aから上壁462の前部分476から後端462bまで延在する後部分478まで延在する前部分476を有する。前部分476は、底壁464の後端464bまで延在する。前部分476は、前面476aと、後面476bと、前面および後面476a、476bの間に延在する第1の側面476cと、前面および後面476a、476bの間に延在する第2の側面476dとを有する。前部分476の幅は、側面476c、476dの間で定義される。
【0082】
後部分478は、前端478aと、後面478bと、前端478aと後面478bとの間に延在する第1の側面478cと、前端478aと後面478bの間に延在する第2の側面478dと、前端478aと後面478bとの間に延在する下端面478eとを有する。後部分478の幅は、側面478c、478dの間で定義される。前部分476の後面476bおよび後部分478の下端面478eによってノッチ480が画定される。
【0083】
垂直に離間した開口部482、484の第1のペアは、第1の上部開口部482が設けられ、前部分476の第1の水平部分486によって分離された第1の下部開口部484が設けられるように、その前面476aの後方の前部分476を貫通して提供される。垂直に離間した開口部488、490の第2のペアは、第2の上部開口部488が設けられ、前部分476の第2の水平部分492によって分離された第2の下部開口部490が設けられるように、第1のペアの開口部482、484の後方の前部分476を貫通して提供される。第1のペアの開口部482、484は、前部分476の垂直部分494によって第2のペアの開口部488、490から分離されている。前部分476の前垂直部分496は、開口部482、484の前方に画定され、前部分476の後垂直部分498は、開口部488、490の後方に画定される。
【0084】
前垂直部分496は、水平部分486、492の幅と同じ幅を有する。前垂直部分496は、前面476aから開口部482、484まで延在する複数の開口部500を有する。垂直部分494は、前垂直部分496および水平部分486、492よりも狭い幅を有し、水平部分486、492の途中に設けられている。後垂直部分496は、前垂直部分496および水平部分486、492よりも狭い幅を有し、第2の側面476dからオフセットされている。
【0085】
後部分478は、後垂直部分498と等しい幅を有して後垂直部分498と揃っている前部分504と、前部分504から延在して前垂直部分496と等しい幅を有する後部分506とを有する。開口部508は、前部分504に隣接するその前端から垂直接続壁466の後面478bまで後部分506を通って延在する。
【0086】
水平に延在する離間したリブ510は、前部分476の後垂直部分496および後部分478の前部分504の第1の側面476c、478cから外向きに延在する。水平に延在する離間したリブ512は、前部分476の後垂直部分496および後部分478の前部分504の第2の側面476d、478dから外向きに延在する。したがって、垂直接続壁466の片側によって第1のポケット514が形成され、垂直接続壁466の反対側によって第2のポケット516が形成される。
【0087】
カードアセンブリ357が支持部材460に取り付けられると、各カードアセンブリ357のカード358は、それぞれのポケット514、516内に着座し、各カードアセンブリ357のカード358上の脚は、ノッチ468、470、472、474内に着座し、摩擦嵌めによって係合されるか、または恒久的に固定され得る。ポケット514内に着座したカード358は、前垂直部分496、水平部分486、492、およびリブ510に対して係合する。ポケット516内に着座したカード358は、前垂直部分496、水平部分486、492、およびリブ512に対して係合する。各カードアセンブリ357のカード358は、垂直部分494から離間している。結果として、カード358と支持部材460との間で、支持部材460の前方から支持部材460の後方に空気が流れることができる。フィン420は、支持部材460の両側のポケット514、516内に着座する。
【0088】
図26Cおよび
図26Fに示されるように、一実施形態では、フィン420の自由端にカバー518が取り付けられる。カバー518は、好ましくは熱伝導性材料である。カバー518は、導電性接着剤によってフィン420に取り付けられてもよい。加えて、I/Oコネクタアセンブリ320にライトパイプが設けられてもよい。
【0089】
本明細書で提供される開示は、その好適で例示的な実施形態に関して特徴を説明する。本開示の検討から、添付請求項の範囲および趣旨の範囲内でその他多くの実施形態、修正例、および変形例が、当業者によって想起されるだろう。
【国際調査報告】