(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-20
(54)【発明の名称】ハイブリッドパレット
(51)【国際特許分類】
B65D 19/32 20060101AFI20220413BHJP
B65D 19/26 20060101ALI20220413BHJP
【FI】
B65D19/32 B
B65D19/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021552223
(86)(22)【出願日】2020-03-04
(85)【翻訳文提出日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 US2020020869
(87)【国際公開番号】W WO2020180918
(87)【国際公開日】2020-09-10
(32)【優先日】2019-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509270351
【氏名又は名称】シーエイチイーピー テクノロジー プロプライエタリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マシュー ウッド
(72)【発明者】
【氏名】ポール エム.メリア
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル ジェイ ランツ
【テーマコード(参考)】
3E063
【Fターム(参考)】
3E063AA03
3E063BA01
3E063BA05
3E063BA08
3E063BA11
3E063CA04
3E063EE03
3E063GG10
(57)【要約】
パレットは、プラスチック製の上部デッキと竹製の下部デッキを含む。竹製の下部デッキは、一緒に積層された竹のストリップから作成された、竹製のボードを含む。支持ブロックは、竹製の下部デッキとプラスチック製の上部デッキとの間に結合され、持ち上げ部材を受け入れるための間隙が、それらの間に形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック製の上部デッキと、
複数の竹製のボードを含む、竹製の下部デッキと、
前記竹製の下部デッキと前記プラスチック製の上部デッキとの間に結合された複数の支持ブロックであって、持ち上げ部材を受容するための間隙が、それらの間に形成される、上記支持ブロックと、
を含むことを特徴とするパレット。
【請求項2】
請求項1に記載のパレットであって、各々の竹製のボードが、一緒に積層された複数の竹のストリップを含むことを特徴とするパレット。
【請求項3】
請求項2に記載のパレットであって、各々の竹製のボードが、さらに、前記複数の竹のストリップに追加されたプラスチック複合材を含むことを特徴とするパレット。
【請求項4】
請求項2に記載のパレットであって、各々の竹のストリップの方向が、隣接する竹のストリップの方向に直交することを特徴とするパレット。
【請求項5】
請求項1に記載のパレットであって、各々の竹製のボードは、
一緒に積層された複数の竹のストリップを含む上部セクションであって、前記複数の竹のストリップが、第1の方向に延びる、前記上部セクションと、
一緒に積層された複数の竹のストリップを含む下部セクションであって、前記複数の竹のストリップが、前記第1の方向に延びる、前記下部セクションと、
前記上部セクションと前記下部セクションとの間の少なくとも1つの中間セクションであって、前記少なくとも1つの中間セクションは、一緒に積層された複数の竹のストリップを含み、前記複数の竹のストリップは、前記第1の方向とは異なる、第2の方向に延びる、前記中間セクションと、
を含むことを特徴とするパレット。
【請求項6】
請求項5に記載のパレットであって、前記第2の方向は、前記第1の方向に対して、直交、および、交差のうちの少なくとも一つであることを特徴とするパレット。
【請求項7】
請求項1に記載のパレットであって、前記竹製の下部デッキは、
一対の竹製の端部デッキボードと、
前記一対の竹製の端部デッキボードの間に伸びる、一対の竹製の接続ボードと、
前記一対の竹製の端部デッキボードの間に延びる、中間の竹製の接続ボードであって、前記中間の竹製の端部デッキボードと前記竹製の接続ボードは、前記竹製の端部デッキボードに直交する、前記中間の竹製の接続ボードと、
を含むことを特徴とするパレット。
【請求項8】
請求項7に記載のパレットであって、前記一対の竹製の端部デッキボードと前記一対の竹製の接続ボードの間の、それぞれの接合部が、留め継ぎされることを特徴とするパレット。
【請求項9】
請求項1に記載のパレットであって、前記支持ブロックのうちの少なくとも1つは、
上面と、
下面と、
前記上面と前記下面の間に延びる、第1と第2の対の、対向する側面であって、前記側面の一つは、パレットが旋回させられることを可能にするために、前記持ち上げ部材の端部を受容するための、その中に形成されたポケットを有する、前記側面と、
を含むことを特徴とするパレット。
【請求項10】
請求項9に記載のパレットであって、さらに、前記竹製のボードのうちの1つを通り、前記少なくとも1つの支持ブロックの前記ポケット内に延びる、少なくとも1つのクリンチ釘を含むことを特徴とするパレット。
【請求項11】
請求項1に記載のパレットであって、前記支持ブロックのうちの少なくとも1つは、
上面と、
下面と、
前記上面と前記下面の間に延び、そこを通って延びる第1の開口部を有する、第1の対の対向側面と、
前記上面と前記下面の間に延び、そこを通って延び、前記第1の開口部と交差する、第2の開口部を有する、第2の対の対向側面と、
を含むことを特徴とするパレット。
【請求項12】
請求項11に記載のパレットであって、さらに、前記竹製のボードの1つを通って、前記少なくとも1つの支持ブロックの、前記第1または第2の開口部に延びる、少なくとも1つのクリンチ釘を含むことを特徴とするパレット。
【請求項13】
請求項1に記載のパレットであって、各支持ブロックが、木材、プラスチック、木材およびプラスチックの複合材、ならびに、金属のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とするパレット。
【請求項14】
請求項1に記載のパレットであって、前記プラスチック製の上部デッキが、モノリシックプラスチック製の上部デッキを含むことを特徴とするパレット。
【請求項15】
請求項14に記載のパレットであって、前記モノリシックプラスチック製の上部デッキが、支持のためにその中に挿入された複数の金属ストリップを含み、各金属ストリップは、それを通って延びる貫通穴を含み、前記貫通穴は、前記プラスチック製の上部デッキの上面に直交する方向に延びることを特徴とするパレット。
【請求項16】
パレットを製造するための方法であって、
プラスチック製の上部デッキを形成することと、
複数の竹製のボードを含む、竹製の下部デッキを形成することと、
複数の支持ブロックを形成することと、
竹製の下部デッキとプラスチック製の上部デッキの間に、前記複数の支持ブロックを結合することであって、それらの間に、持ち上げ部材を受容するための間隙が形成される、上記結合することと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、各々の竹製のボードは、一緒に積層された複数の竹のストリップを含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項16に記載の方法であって、各々の竹製のボードは、
一緒に積層された複数の竹のストリップを含む上部セクションであって、前記複数の竹のストリップが、第1の方向に延びる、前記上部セクションと、
一緒に積層された複数の竹のストリップを含む下部セクションであって、前記複数の竹のストリップが、前記第1の方向に延びる、前記下部セクションと、
前記上部セクションと前記下部セクションとの間の少なくとも1つの中間セクションであって、前記少なくとも1つの中間セクションは、一緒に積層された複数の竹のストリップを含み、前記複数の竹のストリップは、前記第1の方向とは異なる、第2の方向に延びることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項16に記載の方法であって、前記竹製の下部デッキを形成することは、
一対の竹製の端部デッキボードを形成することと、
前記一対の竹製の端部デッキボードの間に延びる、一対の竹製の接続ボードを形成することと、
前記一対の竹製の端部デッキボードの間に延びる、中間の竹製の接続ボードを形成することであって、前記中間の竹製の接続ボードおよび前記竹製の接続ボードは、前記竹製の端部デッキボードに直交する、前記中間の竹製の接続ボードを形成することと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、前記一対の竹製の端部デッキボードと前記一対の竹製の接続ボードとの間の、それぞれの接合部が、留め継ぎされることを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
この出願は、2019年3月6日に出願された、米国仮出願第62/814,358号の利益を主張し、これにより、それは、参照によりその全体において、本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本開示は、パレットの分野、より具体的には、ハイブリッドパレットに関する。
【背景技術】
【0003】
パレットは、慣行的に、商品の輸送と保管に使用される。パレットは、通常、支持ブロックで区切られた、上部デッキと下部デッキを含む。パレットは、機器の積み込み、輸送および保管のためのアイテムの積み重ねを含む、いくつかの目的に資するように使用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パレットは、それが使用されている特定の目的に資するために、耐久性を維持する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
パレットは、プラスチック製の上部デッキと竹製の下部デッキを含む。竹製の下部デッキは、複数の竹製ボードを含む。複数の支持ブロックが、竹製の下部デッキとプラスチック製の上部デッキとの間に結合され、それらの間に、持ち上げ部材を受容するための間隙が形成される。
【0006】
各々の竹製のボードは、一緒に積層された複数の竹のストリップを含み得る。各々の竹製のボードは、さらに、複数の竹のストリップに追加された、プラスチック複合材を含み得る。各々の竹のストリップの方向は、隣接する竹のストリップの方向に直交し得る。
【0007】
他の実施形態では、各々の竹製のボードは、上部セクション、下部セクション、および、上部セクションと下部セクションとの間の少なくとも1つの中間セクションを含み得る。上部セクションは、一緒に積層された複数の竹のストリップを含み得、複数の竹のストリップは、第1の方向に延びる。同様に、下部セクションは、一緒に積層された複数の竹のストリップを含み得、複数の竹のストリップは、第1の方向に延びる。少なくとも1つの中間セクションは、一緒に積層された複数の竹のストリップを含み得、複数の竹のストリップは、第1の方向とは異なる第2の方向に延びる。第2の方向は、第1の方向に対して、直交するか、または、交差し得る。
【0008】
竹製の下部デッキは、一対の竹製の端部デッキボード、一対の竹製の端部デッキボードの間に延びる、一対の竹製の接続ボード、および、一対の竹製の端部デッキボードの間に延びる、中間の竹製の接続ボードを含み得る。中間の竹製の接続ボード、および、竹製の接続ボードは、竹製の端部デッキボードに直交し得る。一対の竹製の端部デッキボードと、一対の竹製の接続ボードの間の、それぞれの接合部は、留め継ぎされ得る。
【0009】
支持ブロックの少なくとも1つは、上面、下面、および、上面と下面との間に延びる、第1および第2の対の、対向する側面を含み得る。側面の1つは、パレットが旋回させられるのを可能にするために、持ち上げ部材の端部を受容するための、その中に形成されたポケットを有し得る。少なくとも1つのクリンチ釘は、竹製のボードの1つを通って、少なくとも1つの支持ブロックのポケット内に延び得る。
【0010】
支持ブロックの少なくとも1つは、上面および下面を含み得る。第1の対の対向する側面は、上面と下面との間に延在し、それを通って延びる、第1の開口部を有し得る。第2の対の対向する側面は、上面と下面との間に延在し、それを通って延び、第1の開口部と交差する第2の開口部を有し得る。少なくとも1つのクリンチ釘は、竹製のボードの1つを通って、少なくとも1つの支持ブロックの、第1または第2の開口部に延び得る。
【0011】
各支持ブロックは、木材、プラスチック、木材とプラスチックの複合材、または、金属であり得る。プラスチック製の上部デッキは、モノリシックプラスチック製の上部デッキとして構成され得る。モノリシックプラスチック製の上部デッキは、支持のためにその中に挿入された、複数の金属ストリップを含み得、各金属ストリップは、それを通って延びる貫通孔を含む。貫通孔は、プラスチック製の上部デッキの上面に直交する方向に延び得る。
【0012】
別の態様は、上記のようなパレットを製造するための方法に向けられる。方法は、プラスチック製の上部デッキを形成すること、複数の竹製のボードを含む、竹製の下部デッキを形成すること、および、複数の支持ブロックを形成することを含む。方法は、さらに、竹製の下部デッキとプラスチック製の上部デッキとの間に、複数の支持ブロックを結合することを含み、それらの間に、持ち上げ部材を受容するための間隙が形成される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示によるハイブリッドパレットの上面斜視図である。
【
図2】
図1に示されるハイブリッドパレットの分解図である。
【
図3】
図1に示されるハイブリッドパレットの側面図である。
【
図4】
図1に示されるハイブリッドパレットの端面図である。
【
図5】
図1に示される上部デッキの分解部分図である。
【
図6】
図1に示される、より大きなサイズの、支持ブロックのうちの1つの上面斜視図である。
【
図7】
図1に示される、より小さなサイズの、支持ブロックのうちの1つの上面斜視図である。
【
図8】
図1に示されるハイブリッドパレットの製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本説明は、例示的な実施形態が示される、添付の図面を参照してなされる。しかしながら、多くの異なる実施形態が使用され得、したがって、説明は、本明細書に記載された、特定の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が、完璧であり、完全であるように提供される。同様の番号は、全体を通して同様の要素を指す。
【0015】
最初に、
図1―
図3を参照すると、ハイブリッドパレット20は、プラスチックで形成された上部デッキ30、竹で形成された下部デッキ40、および、それらの間に配置された、複数の離間した支持ブロック50、60を含む。支持ブロック50、60は、木材、プラスチック、木材/プラスチック複合材、または、金属から形成され得る。
【0016】
支持ブロック50、60は、持ち上げ部材を受容するために、上部および下部デッキ30、40の間に間隙を形成する。リフト部材は、フォークリフトまたはパレットジャッキの金属タインであり得る。上部デッキ30は、また、載荷層として知られ、下部デッキ40は、また、基部層として知られる。
【0017】
ハイブリッドパレット20の分解図が
図2に提供される。上部デッキ30は一体として形成され、支持のためにその中に挿入された、金属棒またはストリップ32を含む。一体の上部デッキ30は、モノリシック上部デッキと称され得る。
【0018】
金属ストリップ32は、穴34を貫通される。上部デッキ30は、また、貫通された穴36を含む。穴34、36は、上部デッキ30の耐久性を損なわない。金属ストリップが支持のために追加されない場合、上部デッキは、必要とされる支持を提供するために、より厚いものである必要があるであろう。貫通された穴34は、上部デッキ30の上面に直交する方向に延びる。
【0019】
下部デッキ40は、一対の離間した端部デッキボード42と、端部デッキボード42の間に延びる、一対の離間した接続ボード44を含む。下部デッキ40は、また、端部デッキボード42の間に延びる中間接続ボード46を含む。接続ボード44および中間接続ボード46は、端部デッキボード42に直交する。
【0020】
下部デッキ40のボード42、44、46のそれぞれは、竹の茎から切り取られた、積層された竹のストリップまたは細長い薄板を含む。竹のボード42、44、46は、積層された竹のストリップを、一緒にプレスすることによって形成される。プラスチック複合材が、積層された竹のストリップに加えられ得、それらの両方は、高温で一緒にプレスされる。
【0021】
耐久性を高めるために、竹のボード42、44、46は、積層されたときに各々の竹のストリップが隣接する竹のストリップに直交するように形成され得る。あるいは、竹のボード42、44、46は、複数のセクションにおいて、一緒に積層された、竹のストリップの層として形成され得る。例えば、竹のボード42、44、46は、それぞれ、上部および下部セクション、および、少なくとも1つの中間セクションを有し得、少なくとも1つの中間セクションにおける竹のストリップの方向は、上部と下部のセクションにおける竹のストリップの方向に対して、交差され得、または、直交し得る。
【0022】
接続ボード44と端部デッキボード42との間の接合部は、標準的であり得、または、留め継ぎされ得る。標準的な接合部では、各接続ボード44の端部は、端部デッキボード42の側面に突き当たる。あるいは、端部デッキボード42の端部は、各接続ボード44の側面に突き当たる。留め継ぎ接合部では、接続ボード44の端部と端部デッキボード42の端部が、45度の角度で接合される。さらに、接続ボード44と端部デッキボード42との間の接合部は、下部デッキ40の耐久性をさらに高めるために、階段状(すなわち、ノッチ付き)であり得る。
【0023】
上記されるように、支持ブロック50、60は、木材、プラスチック、木材/プラスチック複合材、または、金属から形成され得る。木質プラスチック複合材から形成される場合、各支持ブロック50、60は、例えば、木質充填剤、プラスチック、および、紙の混合物を含む。例示の混合物は、20%の木材充填剤、60%のプラスチック、20%の紙である。この例示の混合物は、説明目的のためであり、限定するものではない。
【0024】
木材、プラスチック、または、木材/プラスチック複合材の支持ブロック50、60は、すべて、一般に長方形の形状を有するであろう。支持ブロック50、60が金属で形成される場合、各支持ブロックは、一般にC字形またはU字形であるであろう。
【0025】
支持ブロック50は、端部デッキボード42と、接続ボード44または中間接続ボード46のいずれか一つとの、両方に接触するが、支持ブロック60は、接続ボード44または中間接続ボード46の1つと接触するのみである。支持ブロック50は、支持ブロック60と比較してより大きいサイズである。他の実施形態では、支持ブロック50、60は、同じサイズであり得る。
【0026】
図示された各支持ブロック50は、支持ブロック50の側面54の1つから、対向する側面56に向かって部分的に延びる、ポケットまたはスクープ52を含む。より具体的には、支持ブロック50は、上面、下面、および、上面と下面との間に延びる、第1および第2の対の、対向する側面を含む。ポケット52は、側面54の1つに形成される。ポケット52は、対向する側面56まで、完全には延びない。ポケット52は、耐久性を損なわない。各支持ブロック50の角は、湾曲させられ、または、斜角とされ得る。
【0027】
ポケット52がその中に形成された側面54は、ポケット52を取り囲む、外側の露出壁を含む。ポケット52は、底面と、隣接する側面を含み、隣接する側面は、外側の露出壁と底面に対して、非直交であり、または、角度が付けられる。あるいは、ポケット52内の隣接する側面は、外側の露出壁および底面に対して直交または垂直であり得る。
【0028】
ポケット52がその中に形成された支持ブロック50の利点は、各ポケット52がフォークリフト操作者によるハイブリッドパレット20の旋回を容易にすることである。パレットの旋回はピンホイールとして知られる。ハイブリッドパレット20をピンホイールするために、フォークリフトの操作者は、フォークリフトの鋭利な金属タインの1つを使用して、支持ブロック50の1つのポケット52に接触する。ポケット52は、タインが、90度旋回させられるハイブリッドパレット20のために、ハイブリッドパレット20を把持することを可能にする。
【0029】
支持ブロック60は、耐久性を損なうことなく開口部62を含む。ポケット52とは対照的に、第1の開口部62は、対向する側壁64を完全に貫通して延び、第2の開口部63は、対向する側壁65を完全に貫通する。より具体的には、支持ブロック60は、上面、下面、上面と下面との間に延び、それを通って延びる第1の開口部62を有する、第1の対の対向する側面64、および、上面および下面の間に延び、それを通って延びる第1の開口部62と交差する第2の開口部63を有する、第2の対の対向する側面65を含む。各支持ブロック60の角部は、湾曲または斜角であり得る。
【0030】
ネジが、上部デッキ30を図示の支持ブロック50、60に固定するために使用され得る。釘が、下部デッキ40を図示の支持ブロック50、60に固定するために使用され得る。支持ブロック50、60が金属で形成される場合、ねじが、下部デッキ40を金属支持ブロックに固定するために使用されるであろう。
【0031】
支持ブロック50、60が木材、プラスチック、または、木材プラスチック複合材から形成される場合、支持ブロック50のポケット52、および、支持ブロック60の開口部62、63は、クリンチ釘が使用されることを可能にする。釘打ち機は、釘打ち機の一部が下部デッキ40の下方にあり、釘打ち機の一部がポケット52または開口部62、63内にあるように配置され、クリンチ釘が下部デッキ40に打ち込まれると、クリンチ釘の先端は、ポケット52または開口部62、63内に露出され、露出された先端は、次いで、支持ブロック50、60内に曲げられる。
【0032】
代替の実施形態では、ハイブリッドパレット20は、上部デッキ30が、竹で形成され、下部デッキ40が、プラスチックで形成されるように構成され得る。支持ブロック50、60は、どの特定の材料にも限定されない。
【0033】
ここで、
図8を参照すると、ハイブリッドパレット20を作成するための方法を示すフローチャート100が説明されるであろう。開始から(ブロック102)、方法は、ブロック104で、プラスチック製の上部デッキ30を形成することと、ブロック106で、複数の竹のボード42、44、46を含む、竹製の下部デッキ40を形成することを含む。ブロック108で、複数の支持ブロック50、60が形成される。方法は、さらに、ブロック110で、竹製の下部デッキ40とプラスチック製の上部デッキ30との間に、複数の支持ブロック50、60を結合することを含む。竹製の下部デッキ40とプラスチック製の上部デッキ30との間に、吊り上げ部材を受容するための隙間が形成される。方法は、ブロック112で終了する。
【0034】
パレットの大部分は、主に、木材やプラスチックなどの材料で構成される。木製パレットはコストの面で有利であるが、重量が比較的重くなり得る。プラスチックパレットは簡単に成形され得、木製パレットよりも耐久性があり、軽量である。しかし、プラスチックパレットの欠点は、木製パレットよりも高価なことである。上記されるハイブリッドパレット20は、これらの懸念に対処する。
【0035】
本発明の多くの修正および他の実施形態が、前述の説明および関連する図面に提示された教示の利益を有する、当業者の頭に浮かぶであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されるべきではなく、修正および実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることを意図されることが理解される。
【国際調査報告】