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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-21
(54)【発明の名称】静脈内に配置するカテーテルの確認
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/06 20060101AFI20220414BHJP
【FI】
A61M25/06 500
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021541658
(86)(22)【出願日】2020-01-16
(85)【翻訳文提出日】2021-09-17
(86)【国際出願番号】 US2020013899
(87)【国際公開番号】W WO2020150483
(87)【国際公開日】2020-07-23
(31)【優先権主張番号】62/794,439
(32)【優先日】2019-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/741,911
(32)【優先日】2020-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イーピン マー
(72)【発明者】
【氏名】エス.レイ アイザックソン
(72)【発明者】
【氏名】ウェストン エフ.ハーディング
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ スパタロ
(72)【発明者】
【氏名】フイ トラン
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン カール バークホルツ
(72)【発明者】
【氏名】モハンクマル ナテーサン
(72)【発明者】
【氏名】キエット ジン チェン
(72)【発明者】
【氏名】キャスリン ウィリーバイロ
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA02
4C267AA21
4C267BB02
4C267BB08
4C267BB10
4C267BB12
4C267BB24
4C267CC01
4C267CC08
4C267HH08
(57)【要約】
カテーテルシステムはカテーテルアダプタを含み、このアダプタは遠位端及び近位端を含む。カテーテルシステムはカテーテルを含み、このカテーテルは遠位端、近位端、カテーテルの遠位端とカテーテルの近位端を通って伸びるカテーテル内腔、及びカテーテル内腔を形成する内側表面を含みうる。カテーテルはカテーテルアダプタの遠位端から遠位方向に伸びうる。カテーテルの遠位端は1つ以上のホール(hole)を含みうる。カテーテルの遠位端は1つ以上のチャネルを含みうる。ホール及び/又はチャネルは、カテーテルが患者の静脈内に配置されたことをしめす血管のフラッシュバックの可視化を容易にしうる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠位端及び近位端を含むカテーテルアダプタと、
遠位端、近位端、前記カテーテルの遠位端及び前記カテーテルの近位端を通って伸びるカテーテル内腔であって、前記カテーテルがカテーテルアダプタの遠位端から遠位方向に伸び、前記カテーテルの近位端がホールを含むカテーテル内腔と、
カテーテルを通って伸びる導入針であって、鋭利な遠位先端を含む導入針と、
前記導入針の外側表面と前記カテーテルの内側上面の間で、前記カテーテル内腔内に配置されたギャップであって、前記ギャップは、前記ホールが静脈に挿入されるのに応じて、血液がホールからギャップへ流れうるように、ホールと流体で連通するギャプと
を含む、カテーテルシステム。
【請求項2】
前記ギャップが環状である、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項3】
前記導入針が溝を含み、前記溝の遠位端がホールに近接しており、前記ギャップが溝の中に配置される、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項4】
前記ホールが第1のホールであり、前記溝が第1の溝であり、カテーテルの遠位端が第2のホールを含み、前記第2のホールが第1のホールよりも近位にあり、前記第2の溝の遠位端が前記第2のホールに近接する、請求項3に記載のカテーテルシステム。
【請求項5】
前記導入針は、遠位端、近位端、前記導入針の遠位端と前記導入針の近位端を通って伸びる導入針内腔、及び前記導入針内腔を形成する内側表面を含み、前記導入針の遠位端で前記導入針の内側表面に埋め込まれたセンサーを更に含み、前記センサーは導入針の近位端が静脈内にあることを検出するように構成される、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項6】
前記センサーは、生体インピーダンスセンサー、圧力センサー、静電容量センサー、又は赤外線センサーを含む、請求項5に記載のカテーテルシステム。
【請求項7】
複数の他のセンサーを更に含み、前記センサー及び複数の他のセンサーが生体インピーダンスセンサーを含み、前記センサー及び複数の他のセンサーが導入針の傾斜と整列される、請求項5に記載のカテーテルシステム。
【請求項8】
前記カテーテルの遠位端で前記ギャップに近接して、前記カテーテルの外側表面に埋め込まれたセンサーを更に含み、前記センサーは、カテーテルの遠位端が静脈内にある事を検出するように構成される、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項9】
前記センサーは、生体インピーダンスセンサー、圧力センサー、静電容量センサー、又は赤外線センサーを含む、請求項8に記載のカテーテルシステム。
【請求項10】
前記導入針は、遠位端、近位端、前記導入針の遠位端と前記導入針の近位端を通って伸びる導入針内腔、及び前記導入針内腔を形成する内側表面を含み、生体インピーダンスセンサーを更に含み、前記生体インピーダンスセンサーは第1の電極及び第2の電極を含み、前記第1の電極は、前記導入針の遠位端で前記導入針の内側表面に、又は、前記ギャップ内の前記カテーテルの遠位端で前記カテーテルの外側表面に埋め込まれ、前記第2の電極は患者の皮膚に固定されるように構成される、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項11】
遠位端及び近位端を含むカテーテルアダプタと、
遠位端、近位端、前記遠位端及び前記近位端を通って伸びるカテーテル内腔、及び前記カテーテル内腔を形成する内側表面を含むカテーテルであって、前記遠位端が遠位開口を含み、前記カテーテルが前記カテーテルアダプタの遠位端から遠位方向に伸び、前記カテーテルの内側表面が前記遠位開口から伸びる複数のチャネルを含むカテーテルと、
前記遠位開口を通って伸びる導入針であって、前記導入針は鋭利な遠位先端を含み、前記複数のチェネルは、前記カテーテルの遠位端が静脈に挿入されるのに応じて、血液が前記導入針の外側表面と前記カテーテルの内側表面の間を流れることができるように構成される、導入針と
を含む、カテーテルシステム。
【請求項12】
前記導入針は、遠位端、近位端、前記導入針の近位端と前記導入針の近位端を通って伸びる導入針内腔、及び前記導入針内腔を形成する内側表面を含み、前記導入針の遠位端で前記導入針の内側表面に埋め込まれたセンサーを更に含み、前記センサーは、導入針の遠位端が静脈内にあることを検出するように構成される、請求項11に記載のカテーテルシステム。
【請求項13】
前記カテーテル遠位端で前記ギャップに近接して前記カテーテルの外側表面に埋め込まれたセンサーを更に含み、前記センサーは、前記カテーテルの遠位端が静脈内にあることを検出するように構成される、請求項11に記載のカテーテルシステム。
【請求項14】
遠位端及び近位端を含むカテーテルアダプタと、
遠位端、近位端、前記遠位端及び前記近位端を通って伸びるカテーテル内腔、及び前記カテーテル内腔を形成する内側表面を含むカテーテルであって、前記カテーテルが前記カテーテルアダプタの遠位端から遠位方向に伸び、前記カテーテルの遠位端が遠位開口を含むカテーテルと、
前記遠位開口を通って伸びる導入針であって、鋭利な遠位先端を含む導入針と、
前記導入針が静脈に挿入されたことを示すように構成された第1の位置のインジケーターと、
前記カテーテルが静脈に挿入されたことを示すように構成された第2の位置のインジケーターと
を含む、カテーテルシステム。
【請求項15】
前記第2の位置のインジケーターは、前記カテーテルが第1の量で静脈に挿入されたことを示すように構成され、前記カテーテルが第2の量で静脈内に挿入されることを示すように構成された第3の位置のインジケーターを更に含む、請求項14に記載のカテーテルシステム。
【請求項16】
前記第1の位置のインジケーターは、前記導入針内で、前記導入針の外側表面と前記カテーテルの内側表面の間に配置されたギャップに近接するノッチを含み、前記第2の位置のインジケーターは、前記カテーテルの外側表面に配置された標示を含む、請求項14に記載のカテーテルシステム。
【請求項17】
前記第3のインジケーターは、
前記カテーテルの壁内に配置された内腔、及び前記内腔の遠位端の孔であって前記壁を通って伸びる孔、
前記導入針の外側表面内の溝及び前記カテーテルの壁を通って伸びる前記溝の遠位端のホール、
前記カテーテルの外側表面に埋め込まれたセンサー、又は
前記カテーテルの外側表面に配置された標示
を含む、請求項16に記載のカテーテルシステム。
【請求項18】
前記第1の位置のインジケーターは、
前記導入針の内側表面内に埋め込まれたセンサー、又は
前記導入針内で、前記導入針の外側表面と前記カテーテルの内側表面の間に配置されたギャップに近接するノッチ
を含む、請求項14に記載のカテーテルシステム。
【請求項19】
前記第1の位置のインジケーターはノッチを含み、前記第1の位置のインジケーターが前記ノッチ内に配置された吸収材料を更に含む、請求項18に記載のカテーテルシステム。
【請求項20】
前記第2のインジケーターが、
前記カテーテルの遠位端内に配置され、前記導入針の外側表面と前記カテーテルの内側表面の間に配置されたギャップと流体で連通するホール、
前記遠位開口から伸び、前記導入針の外側表面と前記カテーテルの内側表面の間に配置されたギャップと流体で連通するチャネル、
前記カテーテルの外側表面に埋め込まれたセンサー、
前記導入針の外側表面内にあり、前記導入針の外側表面と前記内側表面の間に配置されたギャップと流体で連通するチャネル、又は
前記カテーテルの外側表面に配置された標示
を含む、請求項14に記載のカテーテルシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、血管アクセスデバイス並びに関連するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カテーテルは、種々の注入療法に一般に使用される。例えば、カテーテルは、通常の生理食塩水、種々の医薬、及び完全非経口栄養剤などの流体を患者に注入するために使用されうる。カテーテルは、患者から血液を採取するためにも使用されうる。
【0003】
カテーテルの一般的なタイプは、オーバーニードル(over-the-needle)抹消静脈内カテーテル(「PIVC」)である。その名前が意味するとおり、オーバーニードルPIVCは、鋭利な遠位先端を有する導入針(introducer needle)を覆って取り付けられる。PIVC及び導入針は、導入針の遠位先端が患者の皮膚から見て外方に針が傾斜され、PIVCの遠位先端を越えて伸びるように組み立てられうる。PIVC及び導入針は、一般に皮膚を通して患者の静脈へ浅い角度で挿入される。
【0004】
血管内への導入針及び/又はPIVCの正しい配置を確かめるために、臨床医は、一般に血液の「フラッシュバック」があることを確認する。更に詳細には、幾つかの例では、導入針はノッチを含みうる。導入針の鋭利な遠位先端が患者の血管構造内に配置されるのに応じて、血液が、導入針の内腔を通して近位方向に流れ、ノッチを通して針の内腔から出てくる。
【0005】
次に、血液は、導入針の外側表面と透明でありうるPIVCの内側表面との間を近位方向に移動しうる。従って、臨床医は血液を可視化でき、これによって血管構造内の導入針の配置を確認できる。針の配置が確認されたら、臨床医は、静脈内の流れを一時的に妨げ、導入針を除去し、更なる血液採取及び/又は流体の注入のために、同じ位置にPIVCを残す。
【0006】
本明細書で請求される主題は、任意の不利益を解決する実施形態、又は上述した事項などの環境でのみ操作する実施形態に限定されない。むしろ、この背景技術は、本明細書に記載した幾つかの器具が実行されうる一例の技術領域を例示するために提供されるのみである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願第15/946,593
【特許文献2】米国特許出願第15/286,261
【発明の概要】
【0008】
本開示は、一般に、血管アクセスデバイス並びに関連するシステム及び方法に関する。幾つかの実施形態では、カテーテルシステムはカテーテルアダプタを含むことができ、このカテーテルアダプタは、遠位端、近位端、及びカテーテルの遠位端とカテーテルの近位端を通って伸びるカテーテルアダプタ内腔を含むことができる。幾つかの実施形態では、カテーテルシステムは、カテーテルを含むことができ、このカテーテルは、遠位端、近位端、カテーテルの近位端とカテーテルの近位端を通って伸びるカテーテル内腔、及びカテーテル内腔を形成する内側表面を含みうる。幾つかの実施形態では、カテーテルはカテーテルアダプタの遠位端から遠位方向に伸びることができる。
【0009】
幾つかの実施形態では、カテーテルシステムは、カテーテルから伸びうる導入針を含みうる。幾つかの実施形態では、導入針は、カテーテルの遠位端よりも遠位に配置されうる鋭利な遠位先端を含むことができる。幾つかの実施形態では、カテーテルの遠位端は、遠位開口を含むことができ、導入針はこの遠位開口を通って伸びることができる。
【0010】
幾つかの実施形態では、カテーテルアダプタの遠位端は、1つ以上のホール(hole)を含みうる。幾つかの実施形態では、カテーテルシステムは、導入針の外側表面とカテーテルの内側表面との間に配置されたギャップを含みうる。幾つかの実施形態では、このギャップは、カテーテル内腔内に配置されうる。幾つかの実施形態では、このギャップは、ホールが静脈に挿入されるのに応じて血液がホールを通してギャップに流れることができるようにホールと流体連通できる。幾つかの実施形態では、カテーテルの全て又は一部は透明であってよく、ギャプは、血液が流れ、臨床医に視認できる視覚化チャネルを含むことができる。
【0011】
幾つかの実施形態では、ギャップはホールに近接しうる。幾つかの実施形態では、ギャップは環状でありうる。幾つかの実施形態では、導入針は1以上の溝を含みうる。幾つかの実施形態では、それぞれの溝の遠位端は個々のホールに近接しうる。幾つかの実施形態では、ギャップは溝内に配置されうる。幾つかの実施形態では、ホールは、ホールの幾つかが他のホールよりも遠位にあるように配列されうる。
【0012】
幾つかの実施形態では、導入針は、遠位端、近位端、及び導入針の遠位端と導入針の近位端を通って伸びる導入針内腔、及び導入針内腔を形成する内側表面を含むことができる。幾つかの実施形態では、カテーテルシステムは、1つ以上のセンサーを含むことができる。幾つかの実施形態では、センサーは、導入針の遠位端で導入針の内側表面に埋め込まれうる。加えて、又は代替として、幾つかの実施形態では、センサーは、当該遠位端においてギャップに近接してカテーテルの内側表面に埋め込まれうる。
【0013】
幾つかの実施形態では、センサーは、導入針の遠位端及び/又はカテーテルの遠位端が静脈内にあることを検出するように構成されうる。幾つかの実施形態では、センサーは、生体インピーダンスセンサー、圧力センサー、静電容量センサー、赤外線センサー、又は他の適切なタイプのセンサーを含みうる。幾つかの実施形態では、センサーのパターン又は配列は変化しうる。幾つかの実施形態では、センサーは導入針の遠位端の傾斜と整列される。
【0014】
幾つかの実施形態では、個々のセンサーは、第1の電極と第2の電極を含みうる生体インピーダンスセンサーを含むことができる。幾つかの実施形態では、第1の電極は、導入針の遠位端で導入針の内側表面に埋め込まれるか、又は当該遠位端においてギャップに近接してカテーテルの内側表面に埋め込まれうる。幾つかの実施形態では、第2の電極は患者の皮膚に固定されるように構成される。
【0015】
幾つかの実施形態では、カテーテルの内側表面は、遠位開口から伸びうる1つ以上のチャネルを含むことができる。幾つかの実施形態では、チャネルは、カテーテルの遠位端が静脈に挿入されるのに応じて、導入針の外側表面とカテーテルの内側表面の間に血液の流れが可能となるように構成される。
【0016】
幾つかの実施形態では、導入針はノッチを含みうる。幾つかの実施形態では、導入針の外側表面はノッチによりも遠位にチャネルを含みうる。幾つかの実施形態では、チャネルの遠位端は遠位開口よりも遠位に配置されうる。幾つかの実施形態では、チャネルの近位端はギャップに近接しうる。幾つかの実施形態では、ギャップは、チャネルの遠位端が静脈に挿入されるのに応じて、血液がチャネルを通してギャップに流れうるようにチャネルと流体で連通することができる。幾つかの実施形態では、ノッチはギャップに近接しうる。
【0017】
幾つかの実施形態では、ギャップはチャネル及びノッチと流体で連通しうる。幾つかの実施形態では、ギャップは第1のギャップでよく、カテーテルシステムは、導入針の外側表面とカテーテルの内側表面との間に配置された第2のギャップを含むことができる。幾つかの実施形態では、第2のギャップはカテーテル内腔内に配置されうる。幾つかの実施形態では、第2のギャップは、導入針が静脈に挿入されるのに応じて、血液が導入針に流れ、ノッチを出て第2のギャップに流れることができるようにノッチと流体で連通しうる。幾つかの実施形態では、第1のギャップは第2のギャップから離れていてよい。
【0018】
幾つかの実施形態では、吸収材料が、ノッチ内に配置されていてもよく、及び/又はギャップ内に近位方向に伸びていてもよい。幾つかの実施形態では、吸収材料は多孔性でありうる。幾つかの実施形態では、吸収材料は、導入針内腔内でノッチよりも近位に配置されうる。幾つかの実施形態では、血液が吸収材料に接触するのに応じて、吸収材料が、膨張し、ノッチを覆いうる。
【0019】
上記の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示及び説明のためのものであり、本発明を制限するものではなく、特許請求の範囲に記載されるとおりに理解されるべきである。種々の実施形態は、図面に示された配置及び方法に限定されないことが理解されるべきである。実施形態は組み合わせることができること、又は他の実施形態が利用できること及び構造的変化は、そのように特許請求されていない限り、本発明の種々の実施形態の範囲から逸脱することなく行われうることも理解されるべきである。従って、以下の詳細な説明は制限の意味にとられるべきではない。
【0020】
例示的実施形態を、添付の図面の使用を通して、追加の特徴及び詳細と共に記載し、説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1A図1Aは、幾つかの実施形態に従った、一例のカテーテルシステムの上部斜視図である。
図1B図1Bは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの断面図である。
図2A図2Aは、幾つかの実施形態に従った、挿入位置に配置された従来のカテーテル及び従来の導入針の断面図である。
図2B図2Bは、幾つかの実施形態に従った、挿入位置に配置された一例のカテーテル及び一例の導入針であり、図1Aのカテーテルシステムで使用されうるものの断面図である。
図3図3は、幾つかの実施形態に従った、挿入位置に配置された別の従来技術のカテーテル及び別の従来技術の導入針の断面図である。
図4A図4Aは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの一例の遠位端の上部斜視図である。
図4B図4Bは、幾つかの実施形態に従った、図4Aの遠位端の下部斜視図である。
図4C図4Cは、幾つかの実施形態に従った、図4Aの遠位端の断面図である。
図5A図5Aは、幾つかの実施形態に従った、別の例のカテーテルの遠位端の下部斜視図である。
図5B図5Bは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの別の例の遠位端の断面図である。
図6A図6Aは、幾つかの実施形態に従った、別の例のカテーテルの遠位端の上部斜視図である。
図6B図6Bは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの別の例の遠位端の断面図であり、図6Aのカテーテルを例示する。
図7A図7Aは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの別の例の遠位端の断面図であり、一例のセンサーを例示する。
図7B図7Bは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの別の遠位端の断面図である。
図7C図7Cは、幾つかの実施形態に従った、図7Bの遠位端の上部斜視図である。
図7D図7Dは、幾つかの実施形態に従った、図7Bの遠位端の下部斜視図である。
図7E図7Eは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの別の例の遠位端の断面図である。
図7F図7Fは、幾つかの実施形態に従った、患者に挿入された図1Aのカテーテルシステムの上部斜視図であり、一例のセンサーを例示する。
図8A図8Aは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの別の例の遠位端の断面図である。
図8B図8Bは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの別の例の遠位端の断面図である。
図8C図8Cは、幾つかの実施形態に従った、図8Bの8C-8C線に沿った図8Bの遠位端の断面図である。
図8D図8Dは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの別の例の遠位端の断面図である。
図9A図9Aは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの別の例の遠位端の断面図であり、一例の吸収材料を例示する。
図9B図9Bは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの別の例の遠位端の断面図であり、第1の位置の吸収材料を例示する。
図9C図9Cは、幾つかの実施形態に従った、図9Bの遠位端の断面図であり、第2の位置の吸収材料を例示する。
図10A図10Aは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの別の例の遠位端の上部斜視図である。
図10B図10Bは、幾つかの実施形態に従った、図10Aの10B-10B線に沿った図10Aの遠位端の断面図である。
図10C図10Cは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの別の例の遠位端の断面図である。
図11A図11Aは、幾つかの実施形態に従った、一例の導入針の上部斜視図である。
図11B図11Bは、幾つかの実施形態に従った、図1Aのカテーテルシステムの別の例の遠位端の上部斜視図であり、図11Aの導入針を例示する。
図12図12は、幾つかの実施形態に従った、一例のカテーテルの上部斜視図であり、カテーテル上の複数の標示(marking)を例示する。
図13図13は、幾つかの実施形態に従った、一例のカテーテル挿入法の概略図である。
図14図14は、幾つかの実施形態に従った、別のカテーテル挿入法及びアラートパッチの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(実施形態の記載)
図1A~1Bを参照すると、幾つかの実施形態では、カテーテルシステム10は、針組立体12及びカテーテル組立体14を含みうる。図1A~1Bは、いくつかの実施形態に従った患者の静脈への挿入ができる状態の挿入位置のカテーテルシステムを例示する。いくつかの実施形態では、カテーテル組立体14は、カテーテルアダプタ16を含むことができ、これは、遠位端18、近位端20、及び遠位端18と近位端20を通って伸びるカテーテル組立体内腔21を含みうる。いくつかの実施形態では、カテーテル組立体14は、遠位端24及び近位端26を含むことができるカテーテル22を含みうる。いくつかの実施形態では、カテーテル22は、末梢静脈内カテーテル(「PIVC」)を含みうる。幾つかの実施形態では、カテーテル22の近位端26は、カテーテルアダプタ16内に固定されうる。
【0023】
幾つかの実施形態では、針組立体12は、カテーテルアダプタ16に除去可能に連結されうるニードルハブ28を含みうる。幾つかの実施形態では、針組立体12は、導入針30を含みうる。幾つかの実施形態では、導入針30の近位端は、ニードルハブ28内に固定されうる。幾つかの実施形態では、導入針30は、例えば図1A~1Bに例示されるように、カテーテルシステム10が患者の静脈への挿入ができる状態の挿入位置にあるとき、カテーテル22を通して伸びることができる。
【0024】
幾つかの実施形態では、針組立体12は、ニードルグリップ32を含むことができ、静脈内でのカテーテルの配置を確認したら、臨床医はこれを握り、近位方向に移動させて静脈から導入針30を引き抜く。幾つかの実施形態では、カテーテルシステム10は、延長管34を含むことができる。幾つかの実施形態では、延長管34の遠位端は、カテーテルアダプタ16に連結され得、延長管34の近位端はアダプタ36に連結されうる。
【0025】
幾つかの実施形態では、導入針30がカテーテルシステム10から除去されると、流体注入デバイスがアダプタ36に連結され、静脈に挿入されたカテーテル22を通して患者へ流体を誘導する。幾つかの実施形態では、血液収集デバイスがアダプタ36に連結され、静脈に挿入されたカテーテル22を通して患者から血液を採取することができる。
【0026】
幾つかの実施形態では、カテーテルシステム10は、カテーテルアダプタ16内に一体化された延長管34を有するように一体化することができ、これには、例えば、BD NEXIVA(商標) Closed IV Catheter System、BD NEXIVA(商標) DIFFUSICS(商標) Closed IV Catheter System、BD PEGASUS(商標) Safety Closed IV Catheter System、又は別の一体化されたカテーテルシステムなどがある。一体化されたカテーテルシステムの例は、図1A~1Bに例示される。幾つかの実施形態では、カテーテルシステム10は、延長管34を持たない非一体型であってもよい。
【0027】
幾つかの実施形態では、カテーテルシステム10は、排出口が設けられ、血液を観測すること、及び導入針30及び/又はカテーテル22内へ血液が近位方向へ流れるのを促進することができる。幾つかの実施形態では、カテーテルシステム10は、任意の適切な様式で排出口が設けられる。例えば、ベントプラグ38が、患者へのカテーテル組立体14の挿入の間にアダプタ36に連結されうる。幾つかの実施形態では、ベントプラグ38は空気を透過できるが、血液を透過できない。幾つかの実施形態では、カテーテル22、カテーテルアダプタ16、延長管34、アダプタ36、及びベントプラグ38は流体連通できる。別の例として、幾つかの実施形態では、ニードルハブ28は、フラッシュチャンバーを含むことができ、この例は、「改良されたフラッシュバックのためのノッチを有する導入針」(“INTRODUCER NEEDLE WITH NOTCHES FOR IMPROVED FLASHBACK,”)と題する2018年4月5日提出の米国特許出願第15/946,593(特許文献1)に記載されており、この文献は、その全体を参照により本明細書に取り込む。
【0028】
図2Aを参照すると、従来技術のカテーテル42の遠位端40及び従来技術の導入針46の遠位端44が例示される。従来技術の導入針46が患者の静脈47に挿入されるのに応じて、血液が従来技術の導入針46の鋭利な遠位先端48から従来技術の導入針46のノッチ50を出て、従来技術の導入針46の外側表面と従来技術のカテーテル42の内側表面の間に配置された環状のギャップに直接に流れうる。従来技術のカテーテル42は透明であり得、臨床医が血液を視認し、従来技術の導入針46の鋭利な遠位先端48が患者の静脈47内に配置されたことを確認することができる。
【0029】
鋭利な遠位先端48が患者の静脈47内に位置決めされたのを確認した後、次いで、臨床医は、典型的には、挿入角度を低くするように指示され、従来技術の導入針46を抜いて従来技術のカテーテル42を装着する前に、従来技術のカテーテル42を短距離進め、従来技術のカテーテル42の遠位端40が静脈47にあることを確実にする。従来技術のカテーテル42の遠位先端52は、「ライディスタンス(lie distance)」と呼ばれる距離まで従来技術の導入針46の遠位端44の傾斜の近位端から離れている。傾斜の長さは従来技術の導入針46のゲージサイズによって変化するので、従来技術のカテーテル42が、鋭利な遠位先端48が静脈を貫いたときから従来技術のカテーテル42の遠位先端52が静脈に入るときまで移動するのに必要な距離は、ゲージ及びライディスタンスによって変化する。多くの従来技術のカテーテル42の挿入は、早期に従来技術の導入針46を抜いて従来技術のカテーテル42を装着するため失敗する。
【0030】
図2Bを参照すれば、カテーテル22の遠位端24及び導入針30の遠位端31が、幾つかの実施形態に従った挿入位置で例示される。幾つかの実施形態では、導入針30は、カテーテル22の遠位端24よりも遠位方向に配置されうる鋭利な遠位先端48を含みうる。幾つかの実施形態では、カテーテル22の遠位端24は遠位開口56を含むことができ、この遠位開口はカテーテル22の最も遠位のエッジを含みうる。幾つかの実施形態では、導入針30は遠位開口56を通して伸びうる。
【0031】
幾つかの実施形態では、導入針30は、遠位端31、近位端、導入針30の遠位端及び導入針30の近位端を通って伸びる導入針内腔58、及び導入針内腔58を形成する内側表面60を含みうる。幾つかの実施形態では、内側表面60を含む導入針30の壁61は、ノッチを含まなくてもよい。
【0032】
幾つかの実施形態では、カテーテル22は、遠位端24、近位端26、遠位端24及び近位端26を通って伸びるカテーテル内腔62、及びカテーテル内腔62を形成する内側表面64を含みうる。幾つかの実施形態では、カテーテル22の遠位端24は1以上のホール66を含みうる。
【0033】
幾つかの実施形態では、ギャップ68が導入針30の外側表面とカテーテル22の内側表面64の間に配置されうる。幾つかの実施形態では、ギャップ68はカテーテル内腔62内に配置されうる。幾つかの実施形態では、ギャップ68は、ホール66が静脈47に挿入されるのに応じて、血液がホール66からギャプ68に流れうるようにホール66と流体で連通しうる。幾つかの実施形態では、カテーテル22の全て又は一部は透明であり得、ギャプ68は、血液が流れ、臨床医に可視化される可視化チャネルを含みうる。幾つかの実施形態では、ギャップ68はホール66に近接しうる。幾つかの実施形態では、ギャップ68は環状でありうる。
【0034】
図3を参照すると、従来技術のカテーテル70は、血液が従来技術のカテーテル70の最遠位端で従来技術のカテーテル70に入り込まないように、従来技術の導入針72上に装着されうる。これは、臨床医が、従来技術のカテーテル70が患者の静脈に入っているのを正確に決定するのを妨げうる。幾つかの実施形態では、従来技術のカテーテル70の陸部分(land portion)71は円筒状であり得る。
【0035】
図4A~4Cを参照すると、幾つかの実施形態では、カテーテル22の内側表面64は、遠位開口56に近接し、ギャップ68に近接しうる陸部分74を含みうる。幾つかの実施形態では、陸部分74の直径は導入針30の外側直径とほぼ等しく、これによって陸部分74が導入針30に接触する。幾つかの実施形態では、ホール66は陸部分74内に配置され得、クリアランス76はギャップ68からホール66までを接続しうる。幾つかの実施形態では、ホール66及び/又はギャップ68は、鋭利な遠位先端48と向かい合ったカテーテル22の頂部に配置されうる。幾つかの実施形態では、ホール66及び/又はギャップ68は、カテーテル22の底部で鋭利な遠位先端48と同じ側に配置され、カテーテル22が静脈内にあることを迅速に同定するのを容易にしうる。幾つかの実施形態では、ホール66及び/又はギャップ68はカテーテル22の頂部と下部の間に配置されうる。
【0036】
図5A~5Bを参照すると、幾つかの実施形態では、ホール66が伸長され、ホール66の近位端が陸部分74に近接して配置されうる。これらの及び他の実施形態では、クリアランス76(例えば図4C参照)は存在しなくてもよい。幾つかの実施形態では、ホール66はギャップ68に近接しうる。
【0037】
図6A~6Bを参照すると、幾つかの実施形態では、カテーテル22の内側表面64は、遠位開口56から伸びうる1つ以上のチャネル78を含みうる。幾つかの実施形態では、チャネル78は、カテーテル22の遠位端24が静脈に挿入されるのに応じて、導入針30の外側表面とカテーテル22の内側表面64の間に血液が流れるのを可能にするように構成されうる。幾つかの実施形態では、血液は静脈からチャネル78を通ってギャップ68に流れうる。幾つかの実施形態では、チャネル78の間で遠位開口の一部が導入針30に接触しうる。
【0038】
図7Aを参照すると、幾つかの実施形態では、例えば図1A~1Bのカテーテルシステム10などのカテーテルシステムは、1つ以上のセンサー80を含みうる。幾つかの実施形態では、センサー80は、導入針30の遠位端31で導入針30の内側表面60に埋め込まれうる。幾つかの実施形態では、センサー80は、導入針内腔58に近接し、導入針30内に移動する血液と接触するように構成されうる。
【0039】
幾つかの実施形態では、センサー80は、導入針30の遠位端31が静脈内にあることを検出するように構成されうる。幾つかの実施形態では、センサー80は、導入針30の遠位端が静脈から引き抜かれる及び/又は部分的に引き抜かれるのを検出するように構成されうる。幾つかの実施形態では、センサー80は、生体インピーダンスセンサー、圧力センサー、静電容量センサー、赤外線センサー、又は別の適切なタイプのセンサーを含みうる。幾つかの実施形態では、センサー80のパターン及び配列は変化しうる。
【0040】
幾つかの実施形態では、センサー80は、導入針30に埋め込まれうる1つ以上のリード線86に連結されうる。幾つかの実施形態では、リード線86は、センサー80を、プロセッサを含みうるモニターに接続しうる。センサー80は本出願のいずれの実施形態とも組み合わせることができ、センサー80を介して静脈内に導入針30が検出された後に、静脈内でカテーテル22が検出されるのを促進しうる。
【0041】
図7B~7Dを参照すると、複数のセンサー80が、幾つかの実施形態に従って例示される。幾つかの実施形態では、センサー80は、生体インピーダンスセンサーを含むことができ、これらはそれぞれ、2以上の電極84を含みうる。幾つかの実施形態では、個々の生体インピーダンスセンサーは、第1の電極84aと第2の電極84b(これらは、まとめて「電極84」と称することがある)を含みうる。幾つかの実施形態では、電極84は、概ね、長手軸方向に対して垂直に所定距離だけ離れうる。幾つかの実施形態では、電極84を隔てる距離の向き又は方向は変化しうる。
【0042】
幾つかの実施形態では、患者へ導入針30が進む間に、電流が生体インピーダンスセンサーに加わり、電極84を横切るインピーダンスが連続的に測定される。幾つかの実施形態では、導入針30の遠位端31が、電極84間で測定されるインビーダンスに基づいて静脈内に配置されることが決定されうる。幾つかの実施形態では、測定されるインピーダンスが閾値を越える若しくはそれ未満であるか、又は測定されるインピーダンスの変化が別の閾値を越えるのに応じて、導入針30の遠位端31が静脈内に配置されることが決定されうる。
【0043】
幾つかの実施形態では、導入針30の遠位端31が静脈内に配置されたことが決定されるのに応じて、カテーテルシステム又は別の場所でアラートが発せられうる。幾つかの実施形態では、導入針30の遠位端31が静脈から引き抜かれるか若しくは部分的に引き抜かれるのが決定されるのに応じて、アラートがカテーテルシステム又は別の場所で発せられる。幾つかの実施形態では、アラートは視覚的アラート又は音によるアラートを含みうる。幾つかの実施形態では、アラートはライト(光)を含むことができ、その例は、図14に関連して後述する。
【0044】
幾つかの実施形態では、センサー80は、導入針30の遠位端31の傾斜と整列されうる。幾つかの実施形態では、センサー80は、長手軸方向にジグザグに又は間隔をあけて配置される。幾つかの実施形態では、1つ以上のセンサー80は、1つ以上の他のセンサー80よりも近位方向に配置されうる。幾つかの実施形態では、センサー80の配置は、導入針30及び/又はカテーテル22が静脈に挿入される深さを臨床医が同定するのを容易にする。幾つかの実施形態では、臨床医は、カテーテル22が静脈内にあることを1つ以上のセンサー80によって検出するのに応じて、カテーテル22から導入針30を除去することができる。
【0045】
図7Eを参照すると、幾つかの実施形態では、センサー80は、カテーテル22の遠位端24でギャップ68に近接してカテーテル22の外側表面に埋め込まれうる。幾つかの実施形態では、導入針30は、遠位開口56に隣接及び/又は近接して配置されうるノッチ88を含みうる。幾つかの実施形態では、センサー80は、カテーテル22が静脈内にあるときに静脈内で血液と接触するように構成される。
【0046】
幾つかの実施形態では、センサー80は、長手軸方向にジグザグに又は間隔をあけて配置される。幾つかの実施形態では、1つ以上のセンサー80は1つ以上の他のセンサー80よりも近位方向に配置される。これらの実施形態では、センサー80の配置は、カテーテル22が静脈内に挿入される深さを臨床医が同定するのを容易にする。幾つかの実施形態では、センサー80は、静脈に関してカテーテル22の1つ以上の位置、例えば図14に関連して議論した位置、即ちカテーテルが静脈に入り込む、カテーテル22が静脈内に更に送り込まれる、及びカテーテルが静脈内に完全に挿入されるなどを確認するのを容易にしうる。幾つかの実施形態では、複数のセンサー80は、カテーテル22の外側表面に埋め込まれうるか、又は1つのセンサー80がカテーテル22の外側表面に包埋されうる。
【0047】
幾つかの実施形態では、センサー80は、カテーテル22の遠位端24が静脈内にあるのを検出するように構成されうる。幾つかの実施形態では、センサー80は、カテーテル22の遠位端24が静脈から引き抜かれるか又は部分的に引き抜かれるのを検出するように構成される。幾つかの実施形態では、カテーテル22及び導入針30を患者内に進める間に、電流が生体インピーダンスセンサーに加えられ得、電極84を横切るインピーダンスが連続的に測定されうる。幾つかの実施形態では、カテーテル22の遠位端24が、電極間で測定されるインピーダンスに基づいて、静脈内に配置されることが決定されうる。
【0048】
幾つかの実施形態では、測定されるインピーダンスが閾値を越えるか若しくはそれ未満となるかに応じて、又は、測定されるインピーダンスの変化が別の閾値を越えるのに応じて、カテーテル22の遠位端24が静脈内に配置されるのか決定されうる。幾つかの実施形態では、カテーテル22の遠位端24が静脈内に配置されるのが決定されるのに応じて、アラートがカテーテルシステム又は他の位置に発せられうる。幾つかの実施形態では、カテーテル22の遠位端24が引き抜かれるか又は部分的に引き抜かれるのが決定されるのに応じて、アラートがカテーテルシステム又は他の位置に発せられうる。
【0049】
図7Fを参照すると、幾つかの実施形態では、個々のセンサー80は、第1の電極84a及び第2の電極84bを含みうる生体インピーダンスセンサーを含みうる。幾つかの実施形態では、第1の電極84aは、導入針30の遠位端31で導入針30の内側表面68に埋め込まれうるか、又は、遠位端24でギャップ68に近接してカテーテル22の外側表面に埋め込まれうる。幾つかの実施形態では、第2の電極84bは、参照点として患者の皮膚に固定されるように構成されうる。
【0050】
幾つかの実施形態では、電極84巻で測定されるインピーダンスが閾値を超えるか若しくはそれ未満となるか、又は測定されるインピーダンスの変化が別の閾値を越えるのに応じて、導入針30及び/又はカテーテル22が静脈内に配置されるのが決定されうる。
【0051】
図8Aを参照すると、幾つかの実施形態では、導入針30はノッチ88を含みうる。幾つかの実施形態では、導入針30の外側表面はノッチ88よりも遠位にチャネル90を含みうる。幾つかの実施形態では、チャネル90の遠位端92は遠位開口56よりも遠位に配置されうる。幾つかの実施形態では、チャネル90の近位端94は、遠位開口56よりも近位に及び/又はギャップ68に近接して配置されうる。幾つかの実施形態では、ギャップ68は、チャネル90の遠位端92が静脈内に挿入されるのに応じて、血液がチャネル90を通ってギャップ68に流れうるように、チャネル90と流体で連通しうる。幾つかの実施形態では、ノッチ88はギャップ68に近接しうる。幾つかの実施形態では、ギャプ68はチャネル90及びノッチ88と液体で連通しうる。
【0052】
幾つかの実施形態では、ノッチ88及びチャネル90は、臨床医による2つの血液のフラッシュバックの可視化を促進することができ、2つの内の一つは、静脈内での導入針30挿入を示し、他方は静脈内でのカテーテル22の挿入を示す。幾つかの実施形態では、ノッチ88は、従来技術の導入針46(例えば図2Aに例示されるもの)のノッチ50よりも更に近位方向に配置され得、これは臨床医による2つの血液のフラッシュバックの混同を防止しうる。幾つかの実施形態では、ノッチ88は、導入針30の中央に又は近位端の方へ配置されうる。幾つかの実施形態では、チャネル90の長さは、導入針30が覆い隠されるのを、チャネル90を通って流れる血液が示すように調節される。幾つかの実施形態では、ノッチ88はカテーテルアダプタ16内に配置されうる。
【0053】
図8B~8Cを参照すると、幾つかの実施形態では、第1のギャップ68aは、第2のギャップ68bから離れうる。幾つかの実施形態では、第2のギャップ68bはまた、導入針30の外側表面とカテーテル22の内側表面64との間に配置されうる。幾つかの実施形態では、第2のギャップ68bはカテーテル内腔62内に配置されうる。幾つかの実施形態では、第2のギャップ68bは、導入針30が静脈内に挿入されるのに応じて、血液が導入針30内に流れ、ノッチ88を出て第2のギャップ68bに流れるように、ノッチ88と流体で連通しうる。幾つかの実施形態では、第1のギャップ68a及び第2のギャップ68bは、カテーテル22が静脈内にあることの指標と導入針30が静脈内にあることの指標の間の混同を防止する。
【0054】
図8Dを参照すると、幾つかの実施形態では、カテーテル22は非対称でありうる。例としての非対称カテーテルは、「非対称チップを有するカテーテル(CATHETER WITH AN ASYMMETRIC TIP)」と題する2016年10月5日に提出された、米国特許出願第15/286,261(特許文献2)に記載されており、この文献はその全体を参照により本明細書に取り込む。
【0055】
図9Aを参照すると、幾つかの実施形態では、吸収材料96が、ノッチ88内に配置されうる及び/又はギャップ68内で遠位方向に伸びうる。幾つかの実施形態では、吸収材料96は多孔性でありうる。幾つかの実施形態では、吸収材料96は血液と接触したとき赤く変化し、導入針30による静脈の侵入の迅速な指標を与えうる。幾つかの実施形態では、吸収材料96は、ノッチ88を出た血液がギャップ68内を遠位方向に流れるのを防止することができ、これはチャネル90を通って近位方向に移動する血液とノッチ88を出てくる血液の混じり合いを防止し、導入針30を抜いてカテーテル22を装着する時の区別及び決定を促進しうる。
【0056】
図9B~9Cを参照すると、幾つかの実施形態では、吸収材料96は、導入針内腔58内でノッチ88よりも近位に配置されうる。幾つかの実施形態では、吸収材料96は導入針30の外側表面に沿って伸びうる。
【0057】
幾つかの実施形態では、吸収材料96は多孔性でありうる。図9Bは、幾つかの実施形態に従った血液が接触する前の吸収材料96を例示する。図9Cは、幾つかの実施形態に従った血液と接触した後の吸収材料を例示する。
【0058】
幾つかの実施形態では、血液が吸収材料に接触するのに応じて、吸収材料96が膨張し又は膨らみ、ノッチ88を覆うことができる。幾つかの実施形態では、吸収材料96でノッチ88が覆われると、幾分かの初期の血液がノッチ88からギャップ68に流れた後、ノッチ88が閉鎖されうる。幾つかの実施形態では、ノッチ88の閉鎖は、チャネル90を通って近位方向に移動する血液と導入針30内の血液との混じり合いを防止し、導入針30を抜いてカテーテル22を装着する時の区別及び決定を促進しうる。
【0059】
図10を参照すると、幾つかの実施形態では、カテーテル22は複数の内腔を含みうる。例えば、カテーテル22は、カテーテル内腔62及び1以上の他の内腔98を含みうる。幾つかの実施形態では、他の内腔98はカテーテル22の壁内に配置されうる。幾つかの実施形態では、他の内腔98のそれぞれの遠位端は、カテーテル22の壁の部分を通って伸びうる孔100を含みうる。幾つかの実施形態では、他の内腔98のそれぞれの近位端は別の孔102を含むことができ、この孔は、ギャップ68に注ぎ、他の内腔98の排出を可能にしうる。
【0060】
幾つかの実施形態では、カテーテル内腔62は他の内腔98よりも大きく、カテーテル内腔62を通る注入療法を容易にする。幾つかの実施形態では、他の内腔98は、鋭利な遠位先端48の反対側のカテーテル22の頂部に配置され得、これは他の内腔98内の血液の可視化を促進しうる。幾つかの実施形態では、他の内腔98は、カテーテル22の底部に配置されうる。幾つかの実施形態では、他の内腔98は、カテーテル22の頂部と底部の間に配置することができ、これはまた、他の内腔98内の血液の可視化を容易にする。
【0061】
幾つかの実施形態では、孔100及び/又は他の内腔98は長手軸方向にジグザグに又は間隔を開けて配置されうる。例えば、第1の孔100a及び/又は第1の他の内腔98aは、例えば図10Aに例示されているように、第2の孔100b及び/又は第2の他の内腔98bよりも近接して配置されうる。幾つかの実施形態では、孔100の間隔は、カテーテル22が静脈に挿入される深さを臨床医が同定するのを容易にしうる。幾つかの実施形態では、臨床医は、1以上の他の内腔98内の血液の可視化に応じて、カテーテル22から導入針30を除去することができる。
【0062】
図11A~11Bを参照すると、幾つかの実施形態では、導入針30は1以上の溝103を含みうる。幾つかの実施形態では、溝103のそれぞれの遠位端104は、カテーテル22の壁を通って伸びうる個々のホール66に近接しうる。幾つかの実施形態では、ギャップ68は個々の溝103内に配置されうる。幾つかの実施形態では、ホール66のそれぞれの近位端106はギャップ68と整列されうる。
【0063】
幾つかの実施形態では、ホール66は、ホール66の幾つかが別のホール66よりも遠位にあるように配列される。幾つかの実施形態では、ホール66及び/又は溝103は長手軸方向にジグザグに又は間隔をあけて配列されうる。幾つかの実施形態では、ホール66の間隔は、カテーテル22が静脈に挿入される深さを臨床医が同定するのを容易にする。幾つかの実施形態では、臨床医は、1以上の溝103内の血液の可視化に応じてカテーテルから導入針30を除去することができる。
【0064】
幾つかの実施形態では、溝103は鋭利な遠位先端48と反対側のカテーテル22の頂部に配置することができ、これは、溝103内で血液の可視化を促進しうる。幾つかの実施形態では、溝103はカテーテル22の底部に配置されうる。幾つかの実施形態では、溝103はカテーテル22の頂部と底部の間に配置することができ、これは、溝103内の血液の可視化も容易にしうる。
【0065】
図12を参照すると、幾つかの実施形態では、カテーテル22の外側表面は1つ以上の標示(marking)108を含むことができ、これらは、漸次に変化し、静脈内へのカテーテル22の挿入の深さを臨床医に示すことができる。幾つかの実施形態では、臨床医は、幾つかの標示108にカテーテル22を進め、導入針30からカテーテル22を前方に離して装着することができる。幾つかの実施形態では、標示108は、均等に間隔があけられうる。幾つかの実施形態では、標示108はカテーテル22の長手軸に対して概ね垂直な線を含みうる。幾つかの実施形態では、臨床医は、個々の標示108が患者の皮膚の外側表面にそろうか又はこれと同じ高さになるようにカテーテル22を挿入しうる。幾つかの実施形態では、個々の標示108が患者の皮膚にそろうのに応じて、それは、カテーテル22が静脈内に挿入されるのを臨床医に示しうる。更に詳細には、個々の標示108が患者の皮膚にそろうのに応じて、それは、カテーテル22が静脈に入り込むこと、又はカテーテル22が静脈内に完全に挿入されることを臨床医に示しうる。幾つかの実施形態では、カテーテル22は、静脈壁がカテーテル22によって完全に貫かれたときに静脈に入り込みうる。幾つかの実施形態では、カテーテル22は、カテーテル22が注入又は採血などに使用できる状態であるとき静脈内に完全に挿入されうる。
【0066】
幾つかの実施形態では、第1の標示108が患者の皮膚の外側表面にそろうのに応じて、カテーテル22は、カテーテル22が静脈内へ入り込むのに対応する第1の量又は第1の深さで静脈内に挿入されうる。幾つかの実施形態では、第2の標示108が患者の皮膚の外側表面にそろうのに応じて、カテーテル22は、静脈内へのカテーテル22の完全な挿入に対応しうる第2の量又は第2の深さに挿入されうる。幾つかの実施形態では、第2の標示108は第1の標示108よりも近位にありうる。
【0067】
幾つかの実施形態では、個々のカテーテルシステムは、1以上の以下のもの、即ち、第1の位置のインジケーター、第2の位置のインジケーター、及び第3の位置のインジケーターを含むことができる。幾つかの実施形態では、第1の位置のインジケーターは、1つ以上の先の図の、ノッチ50、ノッチ88、吸収材料96、又は1つ以上のセンサー80を含みうる。幾つかの実施形態では、第1の位置のインジケーターを通って流れるか又はこれに接触する血液は、導入針30が静脈内に挿入されたことを臨床医に示すことができる。幾つかの実施形態では、静脈への導入針30の挿入は、静脈内への導入針30の入り込み、又は導入針30による静脈壁の貫通を含みうる。
【0068】
幾つかの実施形態では、第2の位置のインジケーターは、1つ以上の先の図の、ギャップ68と流体で連通するカテーテル22内の1つ以上のホール66、ギャップ68と流体で連通する1つ以上のチャネル78、カテーテル22内の1つ以上のセンサー80、個々の孔100と流体で連通する1つ以上の他の内腔98、それぞれが個々のホール66と近接する1つ以上の溝103、又は1つ以上の標示108を含みうる。幾つかの実施形態では、第2の位置のインジケーターは、第1の標示108を含み、患者の皮膚の外側表面と第2の位置のインジケーターがそろうことで、カテーテル22が第1の量又は第1の深さで静脈内に挿入されるのを臨床医に示すことができる。幾つかの実施形態では、第2の位置のインジケーターを通って流れるか、又はこれと接触する血液は、カテーテル22が第1の量又は第1の深さで静脈に挿入されるのを臨床医に示すことができる。幾つかの実施形態では、血液が第2の位置のインジケーターを通って流れるか、又はこれと接触するか、或いは、皮膚の外側表面と第2の位置のインジケーターがそろうのに応じて、カテーテル22は第1の量又は第1の深さで静脈内に挿入されうる。
【0069】
幾つかの実施形態では、第3の位置のインジケーターは、1つ以上の先の図の、ギャップ68と流体で連通するカテーテル22の1つ以上のホール66、カテーテル22内の1つ以上のセンサー、個々の孔100と流体で連通する1つ以上の他の内腔98、個々のホール66にそれぞれ近接した1つ以上の溝103、又は1つ以上の標示108を含みうる。幾つかの実施形態では、第3の位置のインジケーターは、第2の標示108を含み得、患者の皮膚の外側表面と第3の位置のインジケーターがそろうことで、第2の量又は第2の深さでカテーテル22が静脈内に挿入されたことを臨床医に示すことができる。幾つかの実施形態では、第3の位置のインジケーターを通って流れるか、又はこれと接触する血液は、第2の量又は第2の深さでカテーテル22が静脈内に挿入されることを示しうる。幾つかの実施形態では、血液が第3の位置のインジケーターを通って流れるか、又はこれと接触するのに応じて、或いは、第3の位置のインジケーターが皮膚の外側表面にそろうのに応じて、カテーテル22は第2の量又は第2の深さで静脈内に挿入されうる。
【0070】
図13を参照すると、幾つかの実施形態では、臨床医は、静脈内に導入針30が入り込んだことに対応する第1のフラッシュバック110と、これに続く、静脈内にカテーテル22が入り込んだことに対応する第2のフラッシュバック112とを観測しうる。幾つかの実施形態では、第1の血液のフラッシュバック110は、カテーテルシステム内のフラッシュチャンバー又は別の適切な位置で臨床医によって視認されうる。幾つかの実施形態では、第2の血液のフラッシュバック112は、例えば、少なくとも本出願の図2B及び図4~10に関して議論したギャプ68などの、カテーテル22と導入針30の間のギャップで臨床医によって視認されうる。
【0071】
図14を参照すると、幾つかの実施形態では、アラートパッチ114が患者の皮膚に接着されうる。幾つかの実施形態では、アラートパッチ114は、図7B~7Dに関して更に記載されうるアラートを与えるように構成される。幾つかの実施形態では、アラートパッチ114は、患者にカテーテル組立体の挿入段階に基づいて個々のアラートが与えられるように構成される。
【0072】
幾つかの実施形態では、アラートパッチ114は、以下の1つ以上のアラート、即ち第1のアラート、第2のアラート、第3のアラート、及び第4のアラートを与えるように構成されうる。幾つかの実施形態では、アラートパッチ114は、導入針30が静脈を突き刺すか又は静脈に入り込むのに応じて、第1のアラートを与えるように構成されうる。幾つかの実施形態では、アラートパッチ114は、カテーテル22が静脈に入り込むのに応じて、第2のアラートを与えるように構成されうる。幾つかの実施形態では、アラートパッチ114は、カテーテル22が静脈内に更に送り込まれるのに応じて、第3のアラートを与えうる。幾つかの実施形態では、アラートパッチ114は、カテーテル22が静脈内に完全に挿入されるのに応じて、第4のアラートを与えるように構成され得、このアラートは、導入針30をカテーテル22から除去しうる合図であってよい。幾つかの実施形態では、第1、第2、第3及び第4のアラートのそれぞれは、異なったライト(光)を含むことができ、このライト(光)は、活性化、明滅、明滅の停止、色の変化などであってよい。
【0073】
幾つかの実施形態では、臨床医がカテーテル組立体の挿入を身体的に実施しながら、アラートパッチ114は、カテーテル組立体の挿入の段階を容易に可視化するのを促進できる。幾つかの実施形態では、1以上のアラートが以下の1つ以上、即ち導入針がもはや静脈内に存在しない、カテーテル22がもはや静脈内に存在しない、又はカテーテル22がもはや完全に静脈内に挿入されていない、に応じて変化又は終了しうる。
【0074】
再度、本出願の実施形態は組み合わせることができる。例として、図8A~8Dの実施形態は、1以上のチャネル90に加えて、又はこれの代替として1つ以上のホール66(例えば図2B図4~5及び図7に例示されるもの)を含みうる。別の例として、図9A~9Cの実施形態は、1つ以上のチャネル90に加えて、又はこれの代替として1つ以上のホール66(例えば図2B図4~5及び図7に例示されるもの)を含みうる。
【0075】
本明細書で引用した全ての例及び条件付きの術語は、読者が、当技術を更に進める本発明者によって提案される発明及び概念を理解する助けとなることを、教育学的目的とすることを意図しており、このような特に引用された例及び条件に制限されないものであると解釈すべきである。本発明の実施形態が詳細に記載されているが、種々の交換、置換、及び変更が、当該実施形態に対して、本発明の精神及び範囲から逸脱することなくなされうることが理解されるべきである。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図12
図13
図14
【国際調査報告】