(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-21
(54)【発明の名称】光治療装置
(51)【国際特許分類】
A61N 5/06 20060101AFI20220414BHJP
【FI】
A61N5/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021544431
(86)(22)【出願日】2020-01-31
(85)【翻訳文提出日】2021-09-15
(86)【国際出願番号】 KR2020001481
(87)【国際公開番号】W WO2020159280
(87)【国際公開日】2020-08-06
(32)【優先日】2019-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506029004
【氏名又は名称】ソウル バイオシス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SEOUL VIOSYS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】65-16,Sandan-ro 163 Beon-gil,Danwon-gu,Ansan-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ヨン ミン
(72)【発明者】
【氏名】ペ,ヒ ホ
(72)【発明者】
【氏名】イ,ア ヨン
【テーマコード(参考)】
4C082
【Fターム(参考)】
4C082PA02
4C082PA03
4C082PC02
4C082PE10
4C082PG17
4C082PJ25
(57)【要約】
本発明は、光治療装置に関する。本発明の実施形態に係る光治療装置は、治療部位感知部、治療部及び制御部を含む。治療部位感知部は、身体の治療部位を検出する。治療部は、上下方向に移動する第1移動部、胴体、及び治療用光を放出する複数の光源を含む光源部を含む。制御部は、第1移動部及び光源部の動作を制御する。ここで、制御部は、治療部位感知部が治療部位を検出すると、第1移動部を制御し、光源部を治療部位に密着させる。また、制御部は、光源部が治療部位に密着すると、治療部位に位置した光源が治療用光を放出するようにする。胴体は、光源部が治療部位に密着すると外形が変わり、光源部が治療部位から離れると外形が復元される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体において治療部位を検出する治療部位感知部と、
上下方向に移動する第1移動部、前記第1移動部に装着された胴体、及び前記胴体の下面に配置され、治療用光を放出する複数の光源を含む光源部を含む治療部と、
前記第1移動部及び前記光源部の動作を制御する制御部と、を含み、
前記制御部は、前記治療部位感知部が前記治療部位を検出するとき、前記第1移動部を制御し、前記光源部を前記治療部位に密着させ、
前記制御部は、前記光源部が前記治療部位に密着すると、前記治療部位に位置した前記光源が前記治療用光を放出するように前記光源部を制御し、
前記胴体は、前記光源部が前記治療部位に密着すると、前記治療部位が前記複数の光源をそれぞれ押す力によって外形が変わり、前記光源部が前記治療部位から離れると外形が復元される光治療装置。
【請求項2】
前記治療部位感知部は、前記身体を撮影し、前記身体の画像を取得し、
前記治療部位感知部は、前記画像から前記治療部位を検出し、前記治療部位に対する情報を含む治療部位信号を前記制御部に送信する、請求項1に記載の光治療装置。
【請求項3】
前記胴体を水平方向に移動させる第2移動部をさらに含む、請求項2に記載の光治療装置。
【請求項4】
前記治療部位感知部は、前記画像から前記治療部位の位置を検出し、前記治療部位信号は、前記治療部位の位置に対する情報をさらに含む、請求項3に記載の光治療装置。
【請求項5】
前記制御部は、受信した前記治療部位信号によって前記治療部が前記治療部位の上部に位置するように前記第2移動部を制御する、請求項4に記載の光治療装置。
【請求項6】
前記治療部位感知部は、
前記身体を撮影し、前記身体の画像を取得し、前記画像から前記治療部位の位置を検出する第1治療部位感知部、及び
前記身体から反射された光を受信し、前記治療部位を感知する第2治療部位感知部を含む、請求項1に記載の光治療装置。
【請求項7】
前記胴体を水平方向に移動させる第2移動部をさらに含む、請求項6に記載の光治療装置。
【請求項8】
前記制御部は、受信した前記治療部位信号によって前記治療部が前記治療部位の上部に位置するように前記第2移動部を制御する、請求項7に記載の光治療装置。
【請求項9】
前記第2治療部位感知部は前記光源に配置される、請求項6に記載の光治療装置。
【請求項10】
前記光源は、基板、及び前記基板上に配置された発光チップをさらに含む、請求項1に記載の光治療装置。
【請求項11】
前記光源は、前記基板の上部に配置される身体感知部をさらに含む、請求項10に記載の光治療装置。
【請求項12】
前記身体感知部の上面は、前記光源の上面と同一、又は高く位置する、請求項11に記載の光治療装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記身体感知部から身体感知信号を受信すると、前記第1移動部の動作を中断する、請求項10に記載の光治療装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記身体感知信号を受信した後、前記治療部位に前記治療用光が照射されるように前記光源部を制御する、請求項14に記載の光治療装置。
【請求項15】
前記治療部位又は治療部位の周辺の温度を感知し、感知された前記温度が予め設定された値以上になると、温度信号を前記制御部に送信する温度感知部をさらに含む、請求項1に記載の光治療装置。
【請求項16】
前記温度感知部は前記光源の内部に配置される、請求項1に記載の光治療装置。
【請求項17】
前記制御部は、前記温度信号を受信すると、前記治療用光の放出を中断するように前記光源部を制御する、請求項16に記載の光治療装置。
【請求項18】
前記制御部は、前記温度信号が発生した温度感知部が配置された光源の前記治療用光の放出を中断するように前記光源部を制御する、請求項17に記載の光治療装置。
【請求項19】
前記治療部位が位置した前記身体が挿入される治療空間を有するハウジングをさらに含む、請求項1に記載の光治療装置。
【請求項20】
前記ハウジングの内部に配置され、前記治療空間の熱を外部に放出する放熱部をさらに含む、請求項19に記載の光治療装置。
【請求項21】
前記治療部位感知部は、
前記身体の傷部位を感知する傷感知部、及び
前記治療部位である感染部位を感知する感染感知部を含む、請求項1に記載の光治療装置。
【請求項22】
前記感染感知部は、前記傷部位内の感染部位を感知する、請求項21に記載の光治療装置。
【請求項23】
前記傷感知部は、
前記傷部位を感知するための光を放出する第1測定用光源、及び
前記傷部位から励起されて反射された光を受光する第1受光用光源を含む、請求項21に記載の光治療装置。
【請求項24】
前記感染感知部は、
前記感染部位を感知するための光を放出する第2測定用光源、及び
前記感染部位から励起されて反射された光を受光する第2受光用光源を含む、請求項21に記載の光治療装置。
【請求項25】
前記治療部位を出力するディスプレイ部をさらに含む、請求項1に記載の光治療装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光治療装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光は、波長の種類によって異なる性質を有しており、近年、多様な波長帯の光を用いた装置が開発されて提供されている。
【0003】
生物体のDNAを破壊することによって細胞を破壊する紫外線は、細菌を破壊することによって感染を治療する治療装置に使用されている。しかし、紫外線を用いた従来の治療装置においては、感染部位を治療するとき、感染部位のみならず、正常な身体部位にも紫外線が照射されるという問題がある。
【0004】
赤外線を用いた治療装置においては、感染源が殺菌される程度の高い温度で感染源を加熱する方式なので、高い熱によって治療対象者が苦痛を感じ得るという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の解決しようとする課題は、治療用光を治療部位に正確に照射し、他の部位が治療用光によって損傷することを防止できる光治療装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態によると、治療部位感知部、治療部及び制御部を含む光治療装置が提供される。治療部位感知部は、身体の治療部位を検出する。治療部は、上下方向に移動する第1移動部と、第1移動部に装着された胴体と、胴体の下面に配置され、治療用光を放出する複数の光源を含む光源部とを含む。制御部は、第1移動部及び光源部の動作を制御する。ここで、制御部は、治療部位感知部が治療部位を検出すると、第1移動部を制御し、光源部を治療部位に密着させる。また、制御部は、光源部が治療部位に密着すると、治療部位に位置した光源が治療用光を放出するように光源部を制御する。また、胴体は、光源部が治療部位に密着すると、治療部位が複数の光源をそれぞれ押す力によって外形が変わる。また、胴体は、光源部が治療部位から離れると外形が復元される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態に係る光治療装置は、治療用光が治療部位にのみ照射されるようにすることができる。
【0008】
また、本発明の実施形態に係る光治療装置は、治療用光が身体の正常な部分に照射されることを防止し、治療部位ではない他の部位が損傷することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る光治療装置の例示図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る光治療装置の例示図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係る光治療装置の例示図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係る光治療装置の例示図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態に係る光治療装置の例示図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態に係る光治療装置の例示図である。
【
図7】本発明の第2の実施形態に係る光治療装置を示す例示図である。
【
図8】本発明の第2の実施形態に係る光治療装置を示す例示図である。
【
図9】本発明の第2の実施形態に係る光治療装置を示す例示図である。
【
図10】本発明の第2の実施形態に係る光治療装置を示す例示図である。
【
図11】本発明の第3の実施形態に係る光治療装置を示す例示図である。
【
図12】本発明の第3の実施形態に係る光治療装置を示す例示図である。
【
図13】本発明の第3の実施形態に係る光治療装置を示す例示図である。
【
図14】本発明の第4の実施形態に係る光治療装置を示す例示図である。
【
図15】本発明の第5の実施形態に係る光治療装置を示す例示図である。
【
図16】本発明の第6実施形態に係る光治療装置(600)を示す例示図である。
【
図17】本発明の第6実施形態に係る光治療装置(600)を示す例示図である。
【
図18】本発明の第6実施形態に係る光治療装置(600)を示す例示図である。
【
図19】本発明の第6実施形態に係る光治療装置(600)を示す例示図である。
【
図20】本発明の第6実施形態に係る光治療装置(600)を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付の各図面を参照して本発明の各実施形態を詳細に説明する。次に紹介する各実施形態は、当業者に本発明の思想を十分に伝達するための例示として提供されるものである。よって、本発明は、以下で説明する各実施形態に限定されるものではなく、他の形態に具体化することもできる。そして、各図面において、構成要素の幅、長さ、厚さなどは、便宜のために誇張して表現する場合がある。明細書全体にわたって同一の参照番号は同一の構成要素を示し、類似する参照番号は、対応する類似する構成要素を示す。
【0011】
本発明の実施形態に係る光治療装置は、治療部位感知部、治療部及び制御部を含む。
【0012】
前記治療部位感知部は、身体の前記治療部位を検出する。
【0013】
前記治療部は、上下方向に移動する第1移動部と、前記第1移動部に装着された胴体と、前記胴体の下面に配置され、治療用光を放出する複数の光源を含む光源部とを含む。
【0014】
前記制御部は、前記第1移動部及び前記光源部の動作を制御する。
【0015】
前記制御部は、前記治療部位感知部が前記治療部位を検出すると、前記第1移動部を制御し、前記光源部を前記治療部位に密着させる。
【0016】
また、前記制御部は、前記光源部が前記治療部位に密着すると、前記治療部位に位置した前記光源が前記治療用光を放出するように前記光源部を制御する。
【0017】
前記胴体は、前記光源部が前記治療部位に密着すると、前記治療部位が複数の前記光源をそれぞれ押す力によって外形が変わる。また、前記胴体は、前記光源部が前記治療部位から離れると外形が復元される。
【0018】
一実施形態によると、前記治療部位感知部は、前記身体を撮影し、前記身体の画像を取得することができる。また、前記治療部位感知部は、前記画像から前記治療部位を検出し、前記治療部位に対する情報を含む治療部位信号を前記制御部に送信することができる。
【0019】
他の実施形態によると、前記光治療装置は、前記胴体を水平方向に移動させる第2移動部をさらに含んでもよい。
【0020】
このとき、前記治療部位感知部は、前記画像から前記治療部位の位置を検出することができる。また、前記治療部位信号は、前記治療部位の位置に対する情報をさらに含んでもよい。
【0021】
また、前記制御部は、受信した前記治療部位信号によって前記治療部が前記治療部位の上部に位置するように前記第2移動部を制御することができる。
【0022】
他の実施形態によると、前記治療部位感知部は、第1治療部位感知部及び第2治療部位感知部を含んでもよい。
【0023】
前記第1治療部位感知部は、前記身体を撮影し、前記身体の画像を取得することができる。また、第1治療部位感知部は、前記画像から前記治療部位の位置を検出することができる。
【0024】
前記第2治療部位感知部は、前記身体から反射された光を受信し、前記治療部位を感知することができる。前記第2治療部位感知部は前記光源に配置されてもよい。
【0025】
このとき、光治療装置は、前記胴体を水平方向に移動させる第2移動部をさらに含んでもよい。
【0026】
また、前記制御部は、受信した前記治療部位信号によって前記治療部が前記治療部位の上部に位置するように前記第2移動部を制御することができる。
【0027】
前記光源は、基板、及び前記基板上に配置された発光チップをさらに含んでもよい。
【0028】
更に他の実施形態によると、前記光治療装置の前記光源は、前記基板の上部に配置される身体感知部をさらに含んでもよい。
【0029】
前記身体感知部の上面は、前記光源の上面と同一であってもよく、それより高く位置してもよい。
【0030】
前記制御部は、前記身体感知部から前記身体感知信号を受信すると、前記第1移動部の動作を中断することができる。
【0031】
また、前記制御部は、前記身体感知信号を受信した後、前記治療部位に前記治療用光が照射されるように前記光源部を制御することができる。
【0032】
更に他の実施形態によると、前記光治療装置は、前記治療部位又は治療部位の周辺の温度を感知する温度感知部をさらに含んでもよい。前記温度感知部は、感知された前記温度が予め設定された値以上になると、温度信号を前記制御部に送信することができる。
【0033】
前記温度感知部は、前記光源の内部に配置されてもよい。
【0034】
前記制御部は、前記温度信号を受信すると、前記治療用光の放出を中断するように前記光源部を制御することができる。
【0035】
又は、前記制御部は、前記温度信号が発生した温度感知部が配置された光源の前記治療用光の放出を中断するように前記光源部を制御することができる。
【0036】
前記光治療装置は、前記治療部位が位置した前記身体が挿入される治療空間を有するハウジングをさらに含んでもよい。
【0037】
また、前記光治療装置は、前記ハウジングの内部に配置され、前記治療空間の熱を外部に放出する放熱部をさらに含んでもよい。
【0038】
更に他の実施形態によると、前記治療部位感知部は、前記身体の傷部位を感知する傷感知部、及び前記治療部位である感染部位を感知する感染感知部を含んでもよい。
【0039】
前記感染感知部は、前記傷部位内の感染部位を感知することができる。
【0040】
前記傷感知部は、前記傷を感知するための光を放出する第1測定用光源、及び前記傷部位から励起されて反射された光を受光する第1受光用光源を含んでもよい。
【0041】
前記感染感知部は、前記感染部位を感知するための光を放出する第2測定用光源、及び前記感染部位から励起されて反射された光を受光する第2受光用光源を含んでもよい。
【0042】
前記光治療装置は、前記治療部位を出力するディスプレイ部をさらに含んでもよい。
【0043】
本発明の光治療装置は、治療用光を用いて治療部位に治療を行う装置である。光治療装置は、光治療が行われる治療空間を含み、治療空間には、治療部位が位置した身体が挿入される。
【0044】
以下において、本発明の光治療装置に関して説明するときは、光治療装置の治療空間に挿入される身体は足の指で、治療部位は足の爪であることを例示して説明する。しかし、足の指及び足の爪は、本発明の光治療装置に対する説明の理解を促進するための一例示に過ぎなく、これによって本発明を限定するのではない。
【0045】
光治療を受けることができる如何なる身体部位も、本発明の光治療装置の治療対象になり得る。
【0046】
以下、図面を通じて本発明の光治療装置に対して詳細に説明する。
【0047】
図1~
図6は、本発明の第1実施形態に係る光治療装置の例示図である。
【0048】
図1は、本発明の第1実施形態に係る光治療装置の斜視図である。
図2は、本発明の第1実施形態に係る光治療装置の一断面図(A1-A2)である。
図3は、本発明の第1実施形態に係る光治療装置の他の断面図(A3-A4)である。
図4は、本発明の第1実施形態に係る光治療装置の内部上面を示した図である。
図5は、第1実施形態に係る光治療装置の光源155の断面図である。また、
図6は、第1実施形態に係る光治療装置の一部の動作を示した例示図である。
【0049】
本発明の第1実施形態に係る光治療装置100は、ハウジング110、治療部位感知部120、治療部160、制御部180及び放熱部170を含む。治療部位感知部120、治療部160、制御部180及び放熱部170はハウジング110に配置される。
【0050】
ハウジング110は、光治療装置100の治療空間115を提供する。治療空間115は、治療部位への光治療が行われる空間である。
【0051】
ハウジング110には、内部に位置した治療空間115とハウジング110の外部とを連結する入口が形成されている。身体部位は、ハウジング110の入口を介して治療空間115に挿入される。
【0052】
治療部位感知部120は、身体の治療部位を感知する。例えば、治療部位感知部120は撮像装置である。
【0053】
本実施形態によると、治療部位感知部120は、ハウジング110の治療空間115の上面に配置される。
【0054】
治療部位感知部120は、治療空間115に位置した身体を撮影し、身体の画像を取得する。また、治療部位感知部120は、取得した画像から治療部位を検出する。
【0055】
治療部位感知部120の動作は、治療空間115に身体が挿入されたことを知らせる信号を受信したときに行われ得る。この信号は、身体が治療空間115に挿入されたことを感知する他の構成から直接受信したり、制御部180を通じて受信することができる。又は、治療部位感知部120の動作は、光治療装置100に電源が供給されると同時に行われてもよい。
【0056】
図3に示したように、治療空間115に足の指10が位置すると、治療部位感知部120は足の指10を撮影する。治療部位感知部120は、足の指10の画像から治療部位である足の爪に該当する領域を検出することができる。
【0057】
治療部位感知部120は、検出した治療部位に対する情報を含む治療部位信号を生成する。治療部位に対する情報は、画像において治療部位に該当する領域、治療部位の位置、治療部位と治療部位ではない他の部位との境界位置などであってもよい。
【0058】
治療部160は、第1移動部130、胴体140及び光源部150を含む。
【0059】
第1移動部130は、ハウジング110の治療空間115の上面に配置される。
【0060】
第1移動部130は、上下方向に長さ調節が可能である。すなわち、第1移動部130は、長さを可変にする方式で一端が上下方向に移動する。例えば、第1移動部130は、一部分が折り畳まれたり広がる方式で長さが調節されてもよい。又は、第1移動部130は、一部分が他の部分に挿入されたり、挿入された部分が下部方向に突出する方式で長さが調節されてもよい。このような方式のみならず、多様な方式で第1移動部130の長さが調節され得る。
【0061】
第1移動部130の下部には胴体140が配置される。
【0062】
胴体140は第1移動部130と連結される。例えば、胴体140は、第1移動部130の下端と結合されてもよい。胴体140は、第1移動部130の動きによって上下方向に移動するようになる。第1移動部130の長さが延長されると、胴体140は下部方向に移動する。また、長さが延長された第1移動部130が元の状態に復元されると、胴体140は上部方向に移動する。
【0063】
胴体140は弾性変形性質を有する材質からなる。弾性変形性質の胴体140は、外力によって外形が変わり、外力が除去されると再び元の状態に復元される。例えば、胴体140は、弾性力を有するゴム、ポリウレタンなどを含む材質で形成されたものであってもよい。
【0064】
図3及び
図4を参考にすると、光源部150は胴体140の下面に配置される。また、光源部150は、治療用光を放出する複数の光源155を含む。治療用光は、治療部位の感染源の除去又は病変の緩和において効果を有する光である。例えば、治療用光は、殺菌機能を有する紫外線波長帯の光であってもよい。又は、治療用光は、紫外線波長帯と隣接した380nm~495nmの波長帯の可視光線であってもよい。又は、治療用光は赤外線であってもよい。又は、治療用光は、赤外線、紫外線及び可視光線のうち少なくとも一つを含む光であってもよい。
【0065】
図5を参考にすると、光源155は、基板151、発光チップ152及びカバー153を含む。基板151は、発光チップ152を支持できるものであれば如何なる種類の基板151であってもよい。例えば、基板151は、発光チップ152と電気的に連結される回路パターンが形成された基板151であってもよい。
【0066】
発光チップ152は、光を放出する発光ダイオード素子(light diode device;LED)であってもよい。例えば、発光チップ152は、治療用光である赤外線、紫外線及び可視光線のうち少なくとも一つを放出することができる。
【0067】
カバー153は、発光チップ152の光が透過する材質からなり、発光チップ152を覆う。
【0068】
カバー153は、発光チップ152の光が入射される入射面と、光が出射される出射面とを含む。
【0069】
一実施形態として、
図5に示したように、カバー153は、発光チップ152と入射面とが密着した構造であってもよい。すなわち、カバー153は、発光チップと出射面との間の空間を充填する構造であってもよい。例えば、カバー153は、シリコーン樹脂又はエポキシ樹脂で形成されたものであってもよい。
【0070】
他の実施形態として、カバー153は、発光チップ152と入射面とが離隔した構造であってもよい。例えば、カバー153は、石英又はガラス材質で形成されたものであってもよい。このとき、カバー153と発光チップ152との間は、空間であったり、透光性樹脂で充填されることも可能である。
【0071】
カバー153は、埃、湿気などの外部異物及び外部衝撃などから発光チップ152を保護する。しかし、光源155をなす構成にカバー153が必ずしも含まれるのではなく、カバー153は省略されてもよい。
【0072】
光源155は、発光チップ152から放出された光の波長を変換する波長変換物質(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0073】
波長変換物質は、発光チップ152から放出された光の波長を特定の目的を有する光の波長に変換する。
【0074】
胴体140及び光源部150は、第1移動部130によって下部方向に移動する。胴体140及び光源部150が下部方向に移動していくと、複数の光源155のうち少なくとも一部が身体と接触するようになる。このとき、身体が複数の光源155を押し出す力が胴体140にも加えられ、胴体140の外形が変わるようになる。結局、複数の光源155は身体の表面に密着する。例えば、
図6に示したように、複数の光源155は足の指10の表面に密着する。本実施形態の光治療装置100は、このように複数の光源155が身体に密着した状態で治療部位に治療用光を照射する。
【0075】
制御部180は、光治療装置100の全般的な動作を制御する。制御部180は、治療部位感知部120が検出した治療部位に対する情報に基づいて第1移動部130及び光源部150の動作を制御する。
【0076】
放熱部170は、ハウジング110の治療空間115の熱を外部に放出する。よって、治療空間115に挿入された身体が高い熱によって損傷することを防止することができる。また、放熱部170は、ハウジング110に配置された各構成部が放出する熱を外部に放出し、各構成部の性能が低下することを防止することができる。例えば、放熱部170は、ファン、ヒートシンクなどのように放熱機能を有する公知の装置からなってもよい。
【0077】
以下、本実施形態の光治療装置100の光治療動作に対して詳細に説明する。
【0078】
治療部位感知部120は、治療空間115に位置した身体を撮影し、身体の画像を取得する。また、治療部位感知部120は、画像から治療部位を検出し、治療部位信号を制御部180に送信する。
【0079】
制御部180は、治療部位信号を受信すると、垂直移動信号を第1移動部130に送信する。
【0080】
第1移動部130は、垂直移動信号を受信すると、長さ延長動作を行う。第1移動部130が長さ延長動作を行うと、第1移動部130と連結された胴体140及び光源部150が下部方向に移動する。第1移動部130は、長さが最大限に延長されたり、下部に位置した身体によって長さがこれ以上延長されない場合は、長さ延長動作を中断する。
【0081】
第1移動部130の長さ延長動作が中断されると、複数のうち少なくとも一部の光源155が身体の表面に密着するようになる。このとき、光源155が密着した身体部位は治療部位を含む。例えば、複数の光源155は、足の爪を含む足の指10の表面に密着する。
【0082】
制御部180は、第1移動部130の長さ延長動作が停止すると、治療部位に対する情報に基づいて光源部150を制御する。
【0083】
制御部180は、治療部位に対応する位置に配置された各光源155を選択する。
【0084】
例えば、制御部180は、治療部位に対する情報に基づいてそれぞれの光源155の位置が足の爪に該当するのか、それとも足の指10の皮膚に該当するのかを判断することができる。これによって、制御部180は、足の爪の位置に該当する各光源155を選択することができる。
【0085】
又は、制御部180は、治療部位に対する情報に基づいて足の爪と皮膚との境界に該当する各光源155、及びそれらの各光源155の内側に位置した各光源155を選択することができる。
【0086】
制御部180は、選択した各光源155に電源が供給されるようにし、光源部150の光治療動作を制御する。よって、光源部150の各光源155のうち治療部位に密着した各光源155のみが治療用光を放出する。
【0087】
よって、光治療装置100は、治療空間115に位置した身体のうち治療部位にのみ光が照射されるようにすることができる。例えば、本実施形態の光治療装置100は、足の爪にのみ治療用光を照射し、足の指10の皮膚には治療用光が露出されない。
【0088】
制御部180は、光治療が行われてから一定時間が経過すると、光治療動作を中断するように光源部150を制御する。このとき、光治療動作時間は、予め設定され、制御部180又は光治療装置100のその他の構成部に格納されていてもよい。又は、制御部180は、外部から入力された信号によって光治療動作を中断するように光源部150を制御することができる。
【0089】
制御部180は、光治療動作が中断されると、垂直復帰信号を第1移動部130に送信する。
【0090】
第1移動部130は、垂直方向の復帰信号を受信すると、元の状態に復帰する。第1移動部130が元の状態に復帰すると、胴体140及び光源部150は、密着していた身体と離れながら上部方向に移動する。このとき、各光源155が身体と離れると、胴体140に加えられた力も除去され、胴体140の外形が復元される。
【0091】
本実施形態に係る光治療装置100は、弾性変形材質の胴体140によって各光源155を治療部位に密着させることができる。また、光治療装置100は、治療部位感知部120によって治療部位に位置した各光源155を選択し、選択した各光源155のみが治療用光を放出するようにすることができる。よって、光治療装置100は、治療部位に密着した光源155のみが治療用光を放出するようにすることができ、治療部位にのみ治療用光が照射されるようにすることができる。また、光治療装置100は、治療部位にのみ治療用光が照射されるので、他の部位が治療用光に露出して損傷することを防止することができる。
【0092】
図3及び
図4を参考にすると、本実施形態の光治療装置100においては、足の爪を治療するために治療空間115に治療部位感知部120及び治療部160がそれぞれ5個ずつ配置されている。しかし、光治療装置100の構造がこれに限定されるのではない。光治療装置100は、1個の治療部位感知部120で多数個の治療部位を感知することができる。また、光治療装置100は、治療空間115に配置される治療部位感知部120及び治療部160の個数を1個ずつ又はさらに多様に変更することができる。
【0093】
以下において、他の実施形態の光治療装置に対して説明するときは、以前の実施形態の光治療装置と重複する説明は、省略したり簡略に説明する。よって、省略したり簡略に説明した構成の詳細な説明は、以前の実施形態の説明を参考にすることができる。
【0094】
図7~
図10は、本発明の第2実施形態に係る光治療装置を示した例示図である。
【0095】
図7は、本発明の第2実施形態に係る光治療装置200の斜視図である。
図8は、本発明の第2実施形態に係る光治療装置200の一断面図(B1-B2)である。
図9は、本発明の第2実施形態に係る光治療装置200の他の断面図(B3-B4)である。
図10は、本発明の第2実施形態に係る光治療装置200の内部上面を示した図である。
【0096】
本発明の第2実施形態に係る光治療装置200は、ハウジング110、治療部位感知部120、第2移動部210、治療部230、制御部180及び放熱部170を含む。
【0097】
制御部180は、治療部位感知部120から受信した治療部位に対する情報に基づいて治療部230の第1移動部130及び光源部150を制御する。また、制御部180は、治療部位に対する情報に基づいて第2移動部210を制御する。
【0098】
治療部230は、第1移動部130、胴体140、光源部150及び連結部220を含む。連結部220は、第1移動部130及び第2移動部210と連結される。
【0099】
図9を参考にすると、連結部220の上部は第2移動部210と締結される。例えば、連結部220の上部は第2移動部210に挿入されてもよい。又は、連結部220は、第2移動部210の一部分を覆うように形成されることも可能である。
【0100】
また、連結部220の下部は第1移動部130と連結される。連結部220と第1移動部130は一体型であってもよい。又は、連結部220と第1移動部130は、互いに分離された個別構成であって、多様な方式で結合されたものであり得る。
【0101】
治療部230は、連結部220によって第2移動部210と結合され、第2移動部210によって水平方向に移動する。
【0102】
第2移動部210は、ハウジング110に位置した治療空間115の上面に位置する。
【0103】
第2移動部210は、ハウジング110の前面から後面を連結する線上で長く形成される。治療部230は、第2移動部210に沿って水平方向に移動する。すなわち、第2移動部210は、治療部230をハウジング110の入口が形成された前面方向に移動させたり、前面の反対面である後面方向に移動させる。
【0104】
制御部180は、治療部位感知部120から受信した治療部位に対する情報に基づいて水平移動信号を生成する。水平移動信号は、治療部位の位置に対する情報を含む。例えば、治療部位の位置に対する情報は、治療部位の中心位置に対する情報を含んでもよい。又は、治療部位の位置に対する情報は、治療部位と他の部位との境界位置に対する情報を含んでもよい。このように、治療部位の位置情報は、治療部位の位置を確認できるものであれば如何なる種類の情報であってもよい。
【0105】
制御部180は、治療部位の位置に対する情報を含む水平移動信号を第2移動部210に送信する。
【0106】
第2移動部210は、受信した水平移動信号によって治療部230を治療部位の上部まで移動させる。このとき、第2移動部210は、治療部230の下面が治療部位全体の上部に位置するように治療部230を移動させることができる。
【0107】
本実施形態の光治療装置200は、複数の治療部230を含む場合、それぞれの治療部230が互いに異なる位置に移動できるように治療部230と同一の個数の第2移動部210を含んでもよい。よって、複数の第2移動部210は、複数の治療部230とそれぞれ連結され、複数の治療部230を個別的に移動させることができる。
【0108】
制御部180は、第2移動部210が治療部位の上部に位置すると、垂直移動信号を生成し、これを第1移動部130に送信する。
【0109】
第1移動部130は、受信した垂直移動信号によって長さが延長される。第1移動部130の延長動作により、胴体140及び光源部150が下部方向に移動する。
【0110】
光源部150が治療部位に密着するようになると、制御部180は、治療部位に密着した光源155が治療光を放出するように光源部150を制御する。
【0111】
光治療が終了すると、制御部180は、垂直復帰信号を生成し、これを第1移動部130に送信する。
【0112】
第1移動部130が元の状態に復帰すると、制御部180は、水平復帰信号を生成し、これを第2移動部210に送信する。
【0113】
第2移動部210は、受信した水平復帰信号によって元の位置に復帰する。
【0114】
又は、制御部180は、垂直復帰信号と水平復帰信号を同時に第1移動部130及び第2移動部210に送信することができる。
【0115】
本実施形態に係る光治療装置200は、治療部位感知部120で治療部位の位置を検出し、第2移動部210によって治療部230が検出された治療部位の上部に移動する。よって、光治療装置200は、ユーザーが治療部230の下部に治療部位を直接位置させるときに比べて、さらに正確に治療部230が治療部位全体を覆うようにすることができる。これによって、光治療装置200は、治療部位全体に同時に光治療が行われるようにすることができる。
【0116】
図11~
図13は、本発明の第3実施形態に係る光治療装置を示した例示図である。
【0117】
図11は、本発明の第3実施形態に係る光治療装置300の内部上面を示した図である。
図12は、第3実施形態に係る光治療装置300の光源355の一実施形態を示した断面図である。また、
図13は、第3実施形態に係る光治療装置300の光源356の他の実施形態を示した断面図である。
【0118】
第3実施形態に係る光治療装置300は、ハウジング110、治療部位感知部120、第2移動部210、治療部330、制御部180及び放熱部170を含む。
【0119】
治療部330は、第1移動部130、胴体140、及び複数の光源355からなる光源部350を含む。
【0120】
本実施形態において、複数の光源355は、それぞれ基板151、少なくとも一つの発光チップ152、カバー153及び身体感知部310を含む。身体感知部310は、身体との接触を感知する。
【0121】
図11に示したように、身体感知部310は、光源355の枠に配置される。また、身体感知部310は、それぞれの光源355ごとに配置される。
【0122】
図12を参考にすると、一実施形態の光源355は、身体感知部310が基板151の上面に配置され、カバー153の側面を覆う。本実施形態において、光源355がカバー153を含むことを例示して説明したが、カバー153は省略されてもよい。
【0123】
本実施形態の光治療装置300の光源部350をなす光源は、
図12の光源355に限定されるものではない。光源部350をなす光源は、
図13に示した光源356であってもよい。
図13の他の実施形態の光源356は、カバー153の上面に身体感知部310が配置される。
【0124】
このように、身体感知部310の上面は、発光チップ152の上面と同一であったり、それより高い位置に位置する。また、身体感知部310の上面は、カバー153の上面より高い位置に位置したり、それと同一の位置に位置する。よって、治療部330が光治療のために上部から下部方向に移動すると、身体感知部310が治療空間115に位置した身体と接触するようになる。
【0125】
制御部180は、治療部位感知部120から治療部位信号を受信すると、治療部330が治療部位と密着するように第1移動部130及び第2移動部210のうち少なくとも一つを制御する。
【0126】
それぞれの光源355に含まれた身体感知部310は、身体と接触すると、身体感知信号を生成し、これを制御部180に送信する。
【0127】
制御部180は、各光源355から身体感知信号を受信すると、治療部330が下部方向に移動しないように第1移動部130の長さ延長動作を停止する。
【0128】
例えば、制御部180は、予め設定された任意の値以上の身体感知信号を受信すると、治療部位全体が各光源355と密着していると判断することができる。ここで、予め設定された任意の値は、制御部180が受信した身体感知信号を生成した身体感知部310の個数であってもよい。
【0129】
制御部180は、身体感知信号を生成した光源355の個数を把握し、身体と光源部350との密着の程度を把握することができる。身体感知信号を生成した光源355は、身体感知信号を生成した身体感知部310を含む光源355である。さらに、制御部180は、身体と光源部350との密着の程度によって治療部位全体が各光源355と密着した状態であるかどうかを判断することができる。
【0130】
例えば、制御部180は、全体の光源355のうち95%以上の光源355から身体感知信号を受信すると、第1移動部130の延長動作を中断することができる。
【0131】
又は、制御部180は、治療部位に対する情報と受信した身体感知信号とを比較し、治療部位と光源部350との密着の程度を把握することができる。制御部180は、治療部位に対応する領域に位置した各光源355に配置された全ての身体感知部310から身体感知信号を受信すると、治療部位全体が各光源355と密着していると判断することができる。制御部180は、治療部位に密着した全体の光源355から身体感知信号を受信すると、第1移動部130の延長動作を中断することができる。
【0132】
その後、制御部180は、光治療が行われるように光源部350を制御する。
【0133】
本実施形態の光治療装置300は、制御部180が治療部位信号及び身体感知信号を全て受信した後、治療部位に治療用光を照射する。よって、本実施形態の光治療装置300は、治療部330が治療部位に密着する前に光源部350から治療用光が放出されることを防止することができる。よって、本実施形態の光治療装置300は、治療部330が治療部位全体と密着した後で治療用光が放出されるので、治療用光が治療部位ではない他の身体部位に照射されることを防止することができる。
【0134】
また、本実施形態の光治療装置300は、治療部330が治療部位全体と密着する時点を検出することができる。よって、本実施形態の光治療装置300は、治療空間115に挿入された治療部位の高さによって治療部330の下部方向の移動範囲を調節することができる。これによって、本実施形態の光治療装置300は、治療部330が治療部位を含む身体を強く圧迫することによってユーザーが不快感を感じることを防止することができる。
【0135】
図14は、本発明の第4実施形態に係る光治療装置を示した例示図である。
【0136】
図14は、本発明の第4実施形態に係る光治療装置400の内部上面を示した図である。
【0137】
第4実施形態に係る光治療装置400は、ハウジング110、治療部位感知部、第2移動部210、治療部430、制御部180及び放熱部170を含む。
【0138】
本実施形態によると、それぞれの治療部位感知部は、治療部位の位置を感知する第1治療部位感知部420と、治療部位を感知する第2治療部位感知部460とを含む。
【0139】
例えば、第1治療部位感知部420は撮影装置を含み、第2治療部位感知部460は光センサーを含んでもよい。また、第2治療部位感知部460は、それぞれの光源455の内部に配置されてもよい。
【0140】
第1治療部位感知部420は、治療空間115に挿入された身体を撮影する。また、第1治療部位感知部420は、取得した身体の画像を通じて治療部位の位置を検出する。第1治療部位感知部420は、治療部位の位置に対する情報を含む治療部位位置信号を制御部180に送信する。
【0141】
制御部180は、治療部位位置信号を受信すると、治療部430が治療部位を含む身体部位に密着するように第1移動部130及び第2移動部210を制御する。このとき、制御部180は、治療部430の身体感知部310から身体感知信号を受信すると、第1移動部130の長さ延長動作を中断させることができる。
【0142】
第2治療部位感知部460は、第1移動部130の動作が中断されると、治療部位検出動作を開始する。例えば、第2治療部位感知部460は、制御部180から治療部位検出信号を受信すると、治療部位検出動作を開始することができる。
【0143】
又は、第2治療部位感知部460は、配置された光源455で身体感知信号を生成した場合、治療部位検出動作を開始することができる。
【0144】
第2治療部位感知部460は、身体から反射される光を受信する。例えば、第2治療部位感知部460は、感知用光を身体に照射し、身体から反射された感知用光を受信する。第2治療部位感知部460は、受信した光の反射率を計算し、光源455が密着した部位が治療部位であるのか、それとも他の部位であるのかを判断することができる。ここで、感知用光は、光源455が密着した部位が治療部位であるのか、それとも他の部位であるのかを判断するための光である。例えば、感知用光は、特定波長帯の可視光線であってもよい。
【0145】
身体は、部位によって光を吸収する程度が異なる。すなわち、身体は、部位によって互いに異なる光反射率を有してもよい。また、正常な身体部位と感染源が存在する部位も、光反射率が互いに異なり得る。例えば、足の指の皮膚と足の爪の光反射率は互いに異なる。したがって、第2治療部位感知部460は、受信した感知用光の反射率を計算し、これを予め設定された任意の値と比較する。ここで、予め設定された任意の値は、治療部位での光反射率範囲であってもよい。第2治療部位感知部460は、計算した光反射率が予め設定された任意の値に該当する場合、治療部位感知信号を生成し、制御部180に送信する。
【0146】
制御部180は、治療部位感知信号を受信すると、該当の信号を生成した第2治療部位感知部460が配置された光源455が治療部位にあると判断する。
【0147】
それぞれの治療部位感知部は、複数の第2治療部位感知部460を含んでもよい。例えば、
図14に示したように、それぞれの光源455の内部に2個の第2治療部位感知部460が配置されてもよい。
【0148】
それぞれの光源455の内部に配置された複数の第2治療部位感知部460は、それぞれ治療部位検出動作を行うことができる。複数の第2治療部位感知部460は、向い合う身体部位に応じて互いに異なる結果を検出することができる。例えば、光源455の全体が治療部位に位置する場合、複数の第2治療部位感知部460は、いずれも治療部位感知信号を制御部180に送信する。光源455が治療部位の境界に位置すると、一つの第2治療部位感知部460のみが治療部位感知信号を制御部180に送信することができる。
【0149】
制御部180は、一つの光源455に配置された複数の第2治療部位感知部460から全て治療部位感知信号を受信したとき、対応する光源455が治療部位に位置すると判断することができる。
【0150】
制御部180は、治療部位に位置すると判断した光源455から治療用光が照射されるように光源部450を制御することができる。
【0151】
本実施形態に係る光治療装置400は、それぞれの光源455ごとに配置された第2治療部位感知部460を通じて該当の光源455と密着した部位が治療部位であるかどうかを判断する。よって、光治療装置400は、治療部位に配置された光源455をさらに正確に選択することができる。
【0152】
また、本実施形態に係る光治療装置400は、それぞれの光源455に配置された複数の第2治療部位感知部460を通じて治療部位とのみ密着した光源455を選択することができる。
【0153】
よって、本実施形態に係る光治療装置400は、治療部位と密着している光源455をさらに正確に選択し、治療用光の照射範囲が正確に治療部位に限定されるようにすることができる。
【0154】
図15は、本発明の第5実施形態に係る光治療装置を示した例示図である。
【0155】
図15を参考にすると、第5実施形態に係る光治療装置500は、ハウジング110、治療部位感知部、第2移動部210、治療部530、制御部180及び放熱部170を含む。治療部位感知部は、第1治療部位感知部420及び第2治療部位感知部460を含んでもよい。
【0156】
治療部530は、第1移動部130、胴体140、及び複数の光源555からなる光源部550を含む。
【0157】
本実施形態において、複数の光源555は、それぞれ基板151、少なくとも一つの発光チップ152、カバー153、身体感知部310及び温度感知部510を含む。温度感知部510は光源555ごとに配置されてもよい。
【0158】
光源555から治療用光を治療部位に照射すると、治療用光の波長帯、強度又は光照射時間によって治療部位の温度が上昇し得る。
【0159】
温度感知部510は、光源555及び身体部位の周辺の温度を感知する。温度感知部510は、予め設定された任意の値以上の温度を感知すると、制御部180に温度信号を送信する。
【0160】
制御部180は、温度信号を受信すると、全ての光源555の治療用光放出動作が中断されるように光源部550を制御することができる。
【0161】
又は、制御部180は、温度信号を受信すると、該当の光源555の治療用光放出動作が中断されるように光源部550を制御することができる。ここで、該当の光源555は、温度信号を生成した温度感知部510が配置された光源555である。
【0162】
よって、本実施形態の光治療装置500は、治療部位に照射される治療用光によって身体が損傷することを防止することができる。例えば、光治療装置500は、治療用光によってユーザーが火傷を負ったり、熱い温度による不快感を感じることを防止することができる。
【0163】
図16~
図20は、本発明の第6実施形態に係る光治療装置600を示した例示図である。
【0164】
図16~
図20を参考にすると、第6実施形態に係る光治療装置600は、治療部位感知部620、治療部660、制御部680及びディスプレイ部690を含む。
【0165】
治療部位感知部620は、傷感知部621及び感染感知部625を含む。
【0166】
傷感知部621は、皮膚の傷を感知し、傷部位11の位置を検出する。傷感知部621は、第1測定用光源622及び第1受光用光源623を含む。第1測定用光源622は、傷を感知するための光を放出する発光チップ及び基板を含んでもよい。
【0167】
傷感知部621は、特定波長帯の光を放出し、傷から励起されて反射された光を受光する。
【0168】
開放型傷は、皮膚内の真皮組織を外部に露出させる。皮膚の真皮組織が外部に露出されると、真皮内に存在する繊維状のタンパク質が外部に露出される。ここで、繊維状のタンパク質の種類としては、コラーゲン、エラスチンなどがある。
【0169】
例えば、コラーゲンは、330nm~340nmの波長帯の光を吸収し、吸収した光を励起し、400nm~410nmの波長帯の光を放出する。また、エラスチンは、350nm~420nmの波長帯の光を吸収し、吸収した光を励起し、420nm~510nmの波長帯の光を放出する。
【0170】
これによって、第1測定用光源622は330nm~340nmの波長帯の光を放出し、第1受光用光源623は400nm~410nmの波長帯の光を受光することができる。又は、第1測定用光源622は350nm~420nmの波長帯の光を放出し、第1受光用光源623は410nm~510nmの波長帯の光を受光することができる。又は、第1測定用光源622は330nm~420nmの波長帯の光を放出するように構成され、第1受光用光源623は400nm~510nmの波長帯の光を受光するように構成されてもよい。
【0171】
このように、傷感知部621は、外部に現われた繊維状のタンパク質を感知し、傷部位11の位置及び範囲を検出する。
【0172】
感染感知部625は、傷部位11内の感染部位12を検出する。すなわち、感染感知部625は、傷部位11内に存在する感染源を感知する。感染感知部625は、第2測定用光源626及び第2受光用光源627を含む。第2測定用光源626は、感染部位12を感知するための光を放出する発光チップ及び基板を含んでもよい。
【0173】
感染感知部625は、特定波長帯の光を放出し、感染源に励起されて反射された光を受光する。
【0174】
ポルフィリン(porphyrin)は、バクテリアなどの感染源が有気呼吸をするのに必要な要素である。このポルフィリンも、特定波長の光を吸収し、吸収した光を励起して放出する。
【0175】
例えば、ポルフィリンは、405nmの波長帯の光を吸収し、吸収した光を励起し、635nmの波長帯の光を放出する。又は、ポルフィリンは、635nmの波長帯の光を吸収し、吸収した光を励起し、705nmの波長帯の光を放出する。
【0176】
これによって、第2測定用光源626は405nmの波長帯の光を放出し、第2受光用光源627は635nmの波長帯の光を受光することができる。又は、第2測定用光源626は635nmの波長帯の光を放出し、第2受光用光源627は705nmの波長帯の光を受光することができる。又は、第2測定用光源626は405nm~635nmの波長帯の光を放出するように構成され、第2受光用光源627は635nm~705nmの波長帯の光を受光するように構成されてもよい。
【0177】
ポルフィリンは、光を吸収し、活性酸素を生成する。活性酸素の濃度が低いときは、感染源が細胞増殖をするようになる。しかし、活性酸素の濃度が高くなると、細胞死滅に関与する物質が活性化され、感染源の分裂を停止し、感染源の細胞が死滅するようになる。
【0178】
よって、感染感知部625は、感染部位12を検出するだけでなく、感染源の細胞を死滅させる役割も同時に行うことができる。
【0179】
但し、傷部位11、及び傷部位11内の感染部位12を正確に検出するためには、傷感知部621及び感染感知部625に用いられる波長帯が異なることが好ましい。よって、本実施形態においては、傷感知部621の第1測定用光源622は330nm~340nmの波長帯の光を放出し、第1受光用光源623は400nm~410nmの波長帯の光を受光し、感染感知部625の第2測定用光源626は635nmの波長帯の光を放出し、第2受光用光源627は705nmの波長帯の光を受光するようにする。
【0180】
図17では、治療部位感知部620が一つの第1受光用光源623及び一つの第2受光用光源627を含むが、第1受光用光源623及び第2受光用光源627の個数は複数に変更されてもよい。
【0181】
治療部660は、移動部630、胴体140及び光源部650を含む。
【0182】
光源部650は、胴体140の下面に配置される。光源部650は、複数の光源651を含む。また、光源651は、光を放出する発光チップを含み、傷の感染源を殺菌する機能を有する治療用光を放出することができる。例えば、光源651は、殺菌機能を有するUVCである200nm~280nmの波長帯の光、及びUVBである280nm~320nmの波長帯の光のうち少なくとも一つの光を放出することができる。
【0183】
又は、光源651は、感染源の活性酸素の濃度を高め、感染源を死滅できる治療用光を放出することができる。例えば、光源651は、ポルフィリンが吸収する波長帯の光である405nmの波長帯の光、及び635nmの波長帯の光のうち少なくとも一つを放出するように構成されてもよい。
【0184】
又は、光源651は、感染源を殺菌する機能を有する光と、感染源の活性酸素の濃度を高めることができる光を全て含むように構成されてもよい。
【0185】
図17では、光源部650が複数の光源を含むことを示しているが、本実施形態がこれに限定されるのではない。光源部650は、一つの基板に複数の発光チップが実装された構造であってもよい。
【0186】
移動部630は、胴体140の上面と連結される。また、移動部630は、制御部680の信号によって一端が上下方向に移動する。ここで、移動部630の一端は、胴体140と接触する部分である。よって、移動部630の動きによって胴体140及び光源部650が上下方向に移動するようになる。
【0187】
また、移動部630は、制御部680の信号によって胴体140と連結された一端が左右方向に移動することも可能である。この場合、移動部630の一端が左右方向に移動すると、胴体140及び光源部650も左右方向に移動するようになる。例えば、移動部630は、
図16に示したようなアーム構造であってもよい。
【0188】
本発明の実施形態によると、治療部位感知部620及び光源部650は、治療部660の胴体140の下面に配置される。また、傷感知部621、感染感知部625及び光源部650は、互いに個別的に構成されてもよく、一つの基板を共有する形態であってもよい。
【0189】
また、本発明の実施形態に係る光治療装置600は、複数の治療部660及び治療部位感知部620を含む。説明の便宜上、
図18では、複数の治療部660のそれぞれの胴体140を第1~第3胴体141、142、143に区分して説明する。
図18を参考にすると、光治療装置600は、互いに連結された第1~第3胴体141、142、143を含む。第1~第3胴体141、142、143には、それぞれ光源部650及び治療部位感知部620が配置される。
【0190】
第1胴体141は、移動部630の下端と連結され、治療部位感知部620及び光源部650が下部方向に向くように配置され、第2胴体142及び第3胴体143は第1胴体141の両側にそれぞれ配置される。このとき、第2胴体142及び第3胴体143は、それぞれの治療部位感知部620及び光源部650が第1胴体141の下部方向に向くように配置される。また、第2胴体142及び第3胴体143は、第1胴体141を基準にして配置角度が変更されてもよい。よって、第1~第3胴体141、142、143により、胴体140の内側には治療空間115が形成される。また、光治療装置600は、治療部位感知部620及び光源部650が多様な位置から治療空間115に向いているので、治療部位の感知及び治療部位の治療をさらに正確に行うことができる。
【0191】
しかし、本発明は、光治療装置600が3個の胴体140、光源部650及び治療部位感知部620を含むものに限定されない。光治療装置600が含む胴体140、光源部650及び治療部位感知部620の個数は、当業者の選択によって多様に変更可能な事項である。
【0192】
制御部680は、本実施形態の光治療装置600の全般的な動作を制御する。
【0193】
制御部680は、治療部位感知部620が検出した傷部位11及び感染部位12に対する情報に基づいて移動部630及び光源部650の動作を制御する。また、制御部680は、治療部位感知部620の動作も制御することができる。
【0194】
ディスプレイ部690は、治療部位に対する情報を外部に出力する。例えば、ディスプレイ部690は、傷の位置、傷の範囲、傷部位11の形態などを外部に出力することができる。また、ディスプレイ部690は、感染部位12の位置、感染範囲などを外部に出力することができる。ディスプレイ部690は、このような治療部位に対する情報を画像の形態で表示することができる。
【0195】
また、ディスプレイ部690は、治療部位に対する情報を画像で表示できるものであればいずれにも位置し得る。例えば、ディスプレイ部690は、制御部680、移動部630などが配置された本体610に配置されてもよい。又は、ディスプレイ部690は、他の構成部と別途の装置で構成されてもよい。
【0196】
以下、本実施形態の光治療装置600の光治療動作に対して説明する。
【0197】
図18を参考にすると、治療空間115に治療部位が挿入される。このとき、制御部680は、外部信号を受信すると、治療空間115に挿入された身体である足の指10で傷部位11を検出するように傷感知部621を制御することができる。例えば、外部信号は、光治療装置600の本体610を通じて入力された光治療動作の開始を知らせる信号であってもよい。又は、外部信号は、身体が治療空間115に挿入されたとき、これを感知したセンサーの信号であってもよい。
【0198】
検出の結果、傷部位11が検出されていない場合、制御部680は、光治療装置600の全ての動作を中断することができる。
【0199】
検出の結果、傷部位11が検出されたが、傷部位11全体が検出されていない場合、制御部680は移動部630を制御する。例えば、傷感知部621の検出の結果、傷部位11が正常部位で取り囲まれた形態が検出されると、制御部680は、移動部630の移動を行わない。しかし、傷感知部621の検出の結果、傷部位11のうち一部においても正常部位で取り囲まれていない形態が検出されると、制御部680は、傷部位11と傷感知部621とがさらに離隔するように移動部630を制御することができる。すなわち、制御部680は、傷感知部621が傷部位11全体を検出できるように、移動部630を上部方向に移動するように制御することができる。
【0200】
又は、制御部680は、傷部位11と傷感知部621とがさらに離隔するように、身体の両側に位置した胴体140の角度を変更することもできる。
【0201】
検出の結果、傷部位11全体が検出されると、制御部680は、傷部位11の感染部位12を検出するように感染感知部625を制御することができる。
【0202】
このとき、光治療装置600は、傷部位11及び感染部位12の位置、範囲、形態などの情報を、ディスプレイ部690を通じて出力することができる。ディスプレイ部690は、
図19のように、傷部位11及び感染部位12の情報を画像で表示することができる。ユーザーは、ディスプレイ部690を通じて出力された画像に基づいて傷の程度及び傷部位11内の感染の程度を確認することができる。
【0203】
制御部680は、感染感知部625を通じて検出された感染情報に基づいて光源部650が治療用光を放出するように制御することができる。制御部680は、感染部位12に対応する位置の光源から治療用光が放出されるように光源部650を制御することができる。これによって、光治療装置600は、感染感知部625を通じて検出された感染部位12にのみ治療用光を照射することができる。
【0204】
このとき、制御部680は、移動部630を制御し、光源部650を治療部位に密着させることができる。この場合、それぞれの光源の治療用光が照射される範囲が狭くなるので、感染部位12にのみさらに正確に治療用光を照射することができる。
【0205】
光治療によって感染部位12から感染源が除去されると、
図20に示したように、ディスプレイ部690には、感染源が消えた傷部位11の画像が出力される。
【0206】
このように、光治療装置600は、傷部位11で感染部位12を判断し、感染部位12にのみ治療用光を照射することができる。また、光治療装置600は、ディスプレイ部690を通じて感染源が除去されることをリアルタイムで確認することができる。本実施形態の光治療装置600は、光治療時間の不足によって感染治療が不完全で終了したり、光治療時間の過多によって身体に不必要な光治療が行われることを防止することができる。
【0207】
本実施形態の光治療装置600は、以前の実施形態の光治療装置で説明した他の構成をさらに含んでもよい。
【0208】
以上で説明したように、本発明に対する詳細な説明は、添付の図面を参照した実施形態によって行われたが、上述した実施形態は、本発明の好ましい例を挙げて説明したものに過ぎないので、本発明が前記実施形態にのみ限定されると理解してはならなく、本発明の権利範囲は、後述する特許請求の範囲及びその等価概念で理解すべきであろう。
【国際調査報告】