IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スタフラ,トーマスの特許一覧

特表2022-523150スマートスピーカ用プライバシデバイス
<>
  • 特表-スマートスピーカ用プライバシデバイス 図1
  • 特表-スマートスピーカ用プライバシデバイス 図2
  • 特表-スマートスピーカ用プライバシデバイス 図3
  • 特表-スマートスピーカ用プライバシデバイス 図4
  • 特表-スマートスピーカ用プライバシデバイス 図5
  • 特表-スマートスピーカ用プライバシデバイス 図6
  • 特表-スマートスピーカ用プライバシデバイス 図7
  • 特表-スマートスピーカ用プライバシデバイス 図8
  • 特表-スマートスピーカ用プライバシデバイス 図9
  • 特表-スマートスピーカ用プライバシデバイス 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-21
(54)【発明の名称】スマートスピーカ用プライバシデバイス
(51)【国際特許分類】
   G10L 15/28 20130101AFI20220414BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20220414BHJP
   G10L 15/02 20060101ALI20220414BHJP
【FI】
G10L15/28 230K
G06F3/16 520
G06F3/16 650
G10L15/02 200D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021545926
(86)(22)【出願日】2020-02-07
(85)【翻訳文提出日】2021-09-24
(86)【国際出願番号】 CA2020050171
(87)【国際公開番号】W WO2020160683
(87)【国際公開日】2020-08-13
(31)【優先権主張番号】62/802,628
(32)【優先日】2019-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/958,305
(32)【優先日】2020-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519198948
【氏名又は名称】スタフラ,トーマス
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】特許業務法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スタフラ,トーマス
(57)【要約】
トリガが発生するまで、リスニングデバイスによる、ビデオおよび/またはオーディオデータの受信を防止するように構成されたプライバシ遮断デバイスに関するシステム、装置、および方法が説明される。ブロッカーは、リスニングデバイスの1つ以上のマイクロフォンおよび/または1つ以上のカメラによるビデオおよび/またはオーディオデータの受信を防止するように構成され得る。ブロッカーは、トリガを監視するために、1つ以上のマイクロフォン、1つ以上のカメラ、ならびに/または1つ以上の第2のマイクロフォンおよび/もしくは1つ以上の第2のカメラを使用し得る。ブロッカーは、データを処理し得る。トリガを検出すると、ブロッカーは、データをリスニングデバイスに送信し得る。例えば、ブロッカーは、発話されたフレーズの全部または一部をリスニングデバイスに送信し得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮断デバイスであって、
環境オーディオがマイクロフォンからリスニングデバイスに送信されることを防止するように構成された横取り回路と、
前記マイクロフォンを使用して、前記環境オーディオ中のオーディオトリガを決定するように構成されたリスニング回路と、
前記オーディオトリガに基づいて、第2の環境オーディオが前記リスニングデバイスによって受信されることを可能にするように構成された出力回路と、を備える、遮断デバイス。
【請求項2】
前記横取り回路が、前記マイクロフォンから前記リスニングデバイスへの信号を横取りすることによって、前記環境オーディオが前記マイクロフォンから前記リスニングデバイスに送信されることを防止するように構成されている、請求項1に記載の遮断デバイス。
【請求項3】
前記信号を横取りすることが、前記リスニングデバイスの伝送媒体を遮ることを含む、請求項2に記載の遮断デバイス。
【請求項4】
前記遮断デバイスが、第2のコンピューティングデバイスに設置されたときに、前記環境オーディオが前記マイクロフォンから前記リスニングデバイスに送信されることを防止するように構成されている、請求項1に記載の遮断デバイス。
【請求項5】
前記横取り回路が、
所定の期間の後、および前記第2の環境オーディオが前記リスニングデバイスによって受信されることを可能にした後、第3の環境オーディオが前記リスニングデバイスによって受信されることを防止するようにさらに構成されている、請求項1に記載の遮断デバイス。
【請求項6】
前記リスニングデバイスが、ネットワークに接続され、前記遮断デバイスが、前記ネットワークに接続されていない、請求項1に記載の遮断デバイス。
【請求項7】
前記リスニング回路が、前記リスニングデバイスに由来するオーディオを無視するように構成されている、請求項1に記載の遮断デバイス。
【請求項8】
前記オーディオトリガが、発話されたコマンドを含む、請求項1に記載の遮断デバイス。
【請求項9】
前記リスニング回路が、前記発話されたコマンドに対して音声認識アルゴリズムを使用して前記オーディオトリガを決定するように構成されている、請求項8に記載の遮断デバイス。
【請求項10】
コンピューティングデバイスであって、
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を備え、前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、前記コンピューティングデバイスに、
1つ以上の音がマイクロフォンから第2のコンピューティングデバイスに送信されることを防止することと、
前記マイクロフォンを介して前記1つ以上の音を監視することと、
前記1つ以上の音がオーディオトリガと関連付けられていると決定することと、
前記オーディオトリガに基づいて、1つ以上の第2の音が前記マイクロフォンを介して前記第2のコンピューティングデバイスによって受信されることを可能にすることと、を行わせる、コンピューティングデバイス。
【請求項11】
前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、前記コンピューティングデバイスに、前記マイクロフォンから前記第2のコンピューティングデバイスに送信される信号を横取りすることによって、前記マイクロフォンを介して前記1つ以上の音を監視させる、請求項10に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項12】
前記コンピューティングデバイスが、無線ネットワークを介して前記第2のコンピューティングデバイスに接続され、前記コンピューティングデバイスが、第2のマイクロフォンとして前記第2のコンピューティングデバイスに現れるように構成されている、請求項10に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項13】
前記コンピューティングデバイスが、前記第2のコンピューティングデバイス内に設置されたモジュールである、請求項10に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項14】
前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、前記コンピューティングデバイスに、
1つ以上の第2の音が前記第2のコンピューティングデバイスに由来すると決定することに基づいて、前記1つ以上の第2の音を無視することをさらに行わせる、請求項10に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項15】
前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、前記コンピューティングデバイスに、
1つ以上のスピーカを介して、前記1つ以上の第2の音を、前記第2のコンピューティングデバイスと関連付けられた第2のマイクロフォンに送信させることにより、前記コンピューティングデバイスに、前記1つ以上の第2の音が前記第2のコンピューティングデバイスによって受信されることを可能にさせる、請求項10に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項16】
前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、前記コンピューティングデバイスに、1つ以上の第3の音が前記マイクロフォンによって受信された後に、前記1つ以上の第2の音が受信されることを可能にさせる、請求項10に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項17】
前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、前記1つ以上の第2の音に基づいて、1つ以上の第3の音を前記第2のコンピューティングデバイスに送信することにより、前記コンピューティングデバイスに、前記1つ以上の第2の音が前記第2のコンピューティングデバイスによって受信されることを可能にさせる、請求項10に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項18】
前記1つ以上の第3の音が、前記1つ以上の第2の音に基づいて生成されたテキスト音声変換データを含む、請求項17に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項19】
前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、前記オーディオトリガと関連付けられた前記1つ以上の第2の音の一部分を除外することにより、前記コンピューティングデバイスに、前記1つ以上の第2の音が前記第2のコンピューティングデバイスによって受信されることを可能にさせる、請求項10に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項20】
システムであって、
第1のコンピューティングデバイスであって、
第1のマイクロフォンと、
1つ以上の第1のプロセッサと、
命令を記憶する第1のメモリと、を含み、前記命令が、前記1つ以上の第1のプロセッサによって実行されたときに、前記第1のコンピューティングデバイスに、前記第1のマイクロフォンを介してオーディオコンテンツを受信させる、第1のコンピューティングデバイスと、
第2のコンピューティングデバイスであって、
第2のマイクロフォンと、
1つ以上の第2のプロセッサと、
命令を記憶する第2のメモリと、を含み、前記命令が、前記1つ以上の第2のプロセッサによって実行されたときに、前記第2のコンピューティングデバイスに、
前記第1のマイクロフォンから前記第1のコンピューティングデバイスへの信号を横取りすることと、
前記第2のマイクロフォンを使用して、オーディオトリガと関連付けられた1つ以上の第2の音を検出することと、
前記オーディオトリガに基づいて、前記第1のコンピューティングデバイスが1つ以上の第3の音を受信することを許可することと、を行わせる、第2のコンピューティングデバイスと、を備える、システム。
【請求項21】
前記第1のコンピューティングデバイスが前記1つ以上の第3の音を受信することを許可することが、
前記1つ以上の第2の音に基づいて、前記1つ以上の第3の音を生成することを含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記第2のコンピューティングデバイスが、前記第1のコンピューティングデバイス内に設置され、前記第1のマイクロフォンおよび前記第2のマイクロフォンが同じである、請求項20に記載のシステム。
【請求項23】
前記第1のマイクロフォンから前記第1のコンピューティングデバイスへの前記信号を横取りすることが、
前記第1のコンピューティングデバイスに、1つ以上の第4の音を送信することを含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項24】
前記1つ以上の第4の音が、前記第2のコンピューティングデバイスによって記録された音に基づく、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記第1のマイクロフォンから前記第1のコンピューティングデバイスへの前記信号を横取りすることが、
前記第1のコンピューティングデバイスのミュート機能をアクティブ化することを含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項26】
前記1つ以上の第2の音が、ユーザによって発話され、前記オーディオトリガが、前記ユーザによって定義される、請求項20に記載のシステム。
【請求項27】
前記第1のコンピューティングデバイスが前記1つ以上の第3の音を受信することを許可することは、前記1つ以上の第3の音が前記第1のコンピューティングデバイスと関連付けられたスピーカに由来したものではなかったと決定することに基づく、請求項20に記載のシステム。
【請求項28】
前記第1のマイクロフォンから前記第1のコンピューティングデバイスへの前記信号を横取りすることが、前記第1のマイクロフォンを無効化することを含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項29】
方法であって、
遮断デバイスによって、第1のマイクロフォンとリスニングデバイスとの間の通信を横取りすることであって、前記遮断デバイスは、前記第1のマイクロフォンからの1つ以上の信号が前記リスニングデバイスによって受信されることを防止することによって通信を横取りするように構成されている、横取りすることと、
前記第1のマイクロフォンを使用して、および前記遮断デバイスによって、オーディオトリガと関連付けられた1つ以上の音を検出することと、
前記オーディオトリガと関連付けられた前記1つ以上の音を検出することに基づいて、1つ以上の第2の信号が前記リスニングデバイスによって受信されることを許可することと、を含む、方法。
【請求項30】
前記遮断デバイスおよび前記第1のマイクロフォンが、前記リスニングデバイス内に設置されたモジュールの一部である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
ユーザが、前記遮断デバイスに付随する命令を介して、前記リスニングデバイス内に前記モジュールを設置するように命令される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記1つ以上の第2の信号が前記リスニングデバイスによって受信されることを前記許可することが、一時的な期間である、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記遮断デバイスが、前記リスニングデバイスの1つ以上の配線を遮ることによって通信を横取りするように構成されている、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
前記第1のマイクロフォンが、前記リスニングデバイスと関連付けられた第2のマイクロフォンを置換する、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記第2のマイクロフォンと前記リスニングデバイスとの間の通信を防止することをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記オーディオトリガが、前記リスニングデバイスに対するコマンドに対応する、請求項29に記載の方法。
【請求項37】
前記コマンドが、1つ以上の発話されたワードである、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記遮断デバイスが、前記1つ以上の音を検出するように構成された回路を備える、請求項29に記載の方法。
【請求項39】
前記遮断デバイスが、前記1つ以上の信号を前記リスニングデバイスに送信する前に、前記第1のマイクロフォンから前記1つ以上の信号の一部分を除去するように構成されている、請求項29に記載の方法。
【請求項40】
前記遮断デバイスが、前記リスニングデバイスのインターフェースを介して設置されている、請求項29に記載の方法。
【請求項41】
スマートデバイスであって、
少なくとも1つのマイクロフォンと、
1つ以上のプロセッサと、
遮断回路と、を備え、前記遮断回路が、
前記1つ以上のプロセッサによる、前記遮断回路がトリガされていない状態にある間の前記少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止することであって、前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、前記遮断回路を介して管理される、防止することと、
前記遮断回路の入力デバイスを使用して、前記遮断回路のアクティブ化と関連付けられた第1のトリガを検出することと、
前記第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、前記1つ以上のプロセッサによる、前記少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることと、を行うように構成されている、スマートデバイス。
【請求項42】
前記第1のトリガが、オーディオトリガを含む、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項43】
前記オーディオトリガが、所定の音量内でユーザによって発話されるコマンドを含む、請求項42に記載のスマートデバイス。
【請求項44】
前記遮断回路が、少なくとも1つの第2のマイクロフォンをさらに備える、請求項42に記載のスマートデバイス。
【請求項45】
音声認識アルゴリズムおよび自然言語処理アルゴリズムのうちの少なくとも1つを使用して、前記オーディオトリガを処理することと、
前記処理に基づいて、前記オーディオトリガ内の1つ以上のワードが、トリガされた状態と関連付けられていると決定することと、により、前記遮断回路が、前記遮断回路をアクティブ化することと関連付けられた前記第1のトリガを検出するように構成されている、請求項42に記載のスマートデバイス。
【請求項46】
前記第1のトリガが、前記遮断回路の光学センサによって検出された運動に対応する、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項47】
前記第1のトリガが、ウェアラブルデバイスによって検出された運動に対応する、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項48】
前記第1の信号の受信を防止することが、前記少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含む、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項49】
前記トリガされた状態と関連付けられた期間が経過したと決定することに基づいて、前記トリガされていない状態に戻ることをさらに含む、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項50】
前記第1のトリガを処理して前記第1のトリガの起点を決定することに基づいて、前記スマートデバイスが前記第1のトリガを出力しなかったと決定することにより、前記遮断回路が、前記トリガされた状態に一時的に入り、前記第2の信号の受信を可能にするように構成されている、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項51】
前記少なくとも1つのマイクロフォンからの信号の受信を防止することが、前記1つ以上のプロセッサに、前記スマートデバイスと関連付けられた環境からの1つ以上の第2の音をエミュレートするように構成された1つ以上の第1の音を含む第3の信号を出力することを含む、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項52】
前記1つ以上の第1の音の第1の音量が、前記1つ以上の第2の音の第2の音量に基づく、請求項51に記載のスマートデバイス。
【請求項53】
前記遮断回路が前記トリガされていない状態にある間の期間、前記1つ以上の第2の音を記録することによって、前記1つ以上の第1の音を決定することをさらに含む、請求項51に記載のスマートデバイス。
【請求項54】
前記第2の信号を処理して、少なくとも1人のユーザの識別情報を隠すことと、
前記処理された第2の信号を前記1つ以上のプロセッサに出力することと、により、前記遮断回路が、前記トリガされた状態に一時的に入り、前記第2の信号の受信を可能にするように構成されている、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項55】
前記遮断回路および前記1つ以上のプロセッサが、同じハウジング内に位置する、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項56】
前記遮断回路が前記トリガされていない状態にあるとき、前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が接地される、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項57】
前記遮断回路が、前記少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた電気的活動が検出されたときを示すようにさらに構成されている、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項58】
前記遮断回路は、前記遮断回路が前記トリガされた状態にあるときを示すようにさらに構成されている、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項59】
前記遮断回路が、前記スマートデバイスによって使用されるネットワークを介して通信することができない、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項60】
前記第1のトリガが、ユーザによって構成可能である、請求項41に記載のスマートデバイス。
【請求項61】
方法であって、
遮断回路によって、スマートデバイスの1つ以上のプロセッサによる、前記遮断回路がトリガされていない状態にある間の前記スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止することであって、前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、前記遮断回路を介して管理される、防止することと、
前記遮断回路によって、および前記遮断回路の入力デバイスを使用して、前記遮断回路をアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、前記第1のトリガが、前記スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、検出することと、
前記第1のトリガを検出することに基づいて、前記遮断デバイスによって、トリガされた状態に一時的に入り、前記1つ以上のプロセッサによる、前記少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることと、を含む、方法。
【請求項62】
前記第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記オーディオトリガが、前記スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記スマートデバイスが、前記少なくとも1つの第2のマイクロフォンをさらに備える、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
前記第1のトリガを検出することが、
音声認識アルゴリズムを使用して、前記オーディオトリガを処理することと、
前記処理に基づいて、前記オーディオトリガ内の1つ以上のワードが、トリガされた状態と関連付けられていると決定することと、を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項66】
入力デバイスを備える遮断回路であって、前記遮断回路は、
スマートデバイスの1つ以上のプロセッサによる、前記遮断回路がトリガされていない状態にある間の前記スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止することであって、前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、前記遮断回路を介して管理される、防止することと、
前記遮断回路の前記入力デバイスを使用して、前記遮断回路をアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、前記第1のトリガが、前記スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、検出することと、
前記トリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、前記1つ以上のプロセッサによる、前記少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることと、を行うように構成されている、遮断回路。
【請求項67】
前記第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、請求項66に記載の遮断回路。
【請求項68】
前記オーディオトリガが、前記スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、請求項67に記載の遮断回路。
【請求項69】
前記スマートデバイスが、前記少なくとも1つの第2のマイクロフォンをさらに備える、請求項67に記載の遮断回路。
【請求項70】
音声認識アルゴリズムを使用して、オーディオトリガを処理することと、
前記処理に基づいて、前記オーディオトリガ内の1つ以上のワードが前記トリガされた状態と関連付けられていると決定することと、により、前記遮断回路が、前記遮断回路をアクティブ化することと関連付けられた前記第1のトリガを検出するように構成されている、請求項67に記載の遮断回路。
【請求項71】
システムであって、
スマートデバイスであって、
少なくとも1つのマイクロフォンと、
1つ以上のプロセッサと、
遮断モジュールインターフェースと、を含む、スマートデバイスと、
前記遮断モジュールインターフェースを介して前記スマートデバイスに接続するように適合された取り外し可能な遮断デバイスと、を備え、
前記取り外し可能な遮断デバイスは、前記遮断モジュールインターフェースに接続されたときに、
前記1つ以上のプロセッサによる、前記取り外し可能な遮断デバイスがトリガされていない状態にある間の前記少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止することであって、前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、前記遮断モジュールインターフェースを介して管理される、前記防止することと、
前記取り外し可能な遮断デバイスの入力デバイスを使用して、前記取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、前記第1のトリガが、前記スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、前記検出することと、
前記第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、前記1つ以上のプロセッサによる、および前記遮断モジュールインターフェースを介した、前記少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることと、を行うように構成されている、システム。
【請求項72】
前記取り外し可能な遮断デバイスが、前記遮断モジュールインターフェースから接続解除されたときに、前記1つ以上のプロセッサが、前記少なくとも1つのマイクロフォンから、および前記遮断モジュールインターフェースを介して、第3の信号を受信する、請求項71に記載のシステム。
【請求項73】
前記遮断モジュールインターフェースへの前記取り外し可能な遮断デバイスの接続は、前記1つ以上のプロセッサが前記第3の信号を受信することを防止する、請求項72に記載のシステム。
【請求項74】
前記第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、請求項71に記載のシステム。
【請求項75】
前記オーディオトリガが、前記スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、請求項74に記載のシステム。
【請求項76】
前記取り外し可能な遮断デバイスが、前記少なくとも1つの第2のマイクロフォンを備える、請求項74に記載のシステム。
【請求項77】
処理に基づいて、音声認識アルゴリズムを使用して、前記オーディオトリガ内の1つ以上のワードが前記トリガされた状態と関連付けられている前記オーディオトリガを決定することにより、前記取り外し可能な遮断デバイスが、前記取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた前記第1のトリガを検出するように構成されている、請求項74に記載のシステム。
【請求項78】
前記第1のトリガが、前記取り外し可能な遮断デバイスの光学センサによって検出された運動に対応する、請求項71に記載のシステム。
【請求項79】
前記第1のトリガが、ウェアラブルデバイスによって検出された運動に対応する、請求項71に記載のシステム。
【請求項80】
前記第1の信号の受信を防止することが、前記少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含む、請求項71に記載のシステム。
【請求項81】
前記取り外し可能な遮断デバイスは、
前記トリガされた状態と関連付けられた期間が経過したと決定することに基づいて、前記トリガされていない状態に戻るようにさらに構成されている、請求項71に記載のシステム。
【請求項82】
前記第1のトリガを処理して前記第1のトリガの起点を決定することに基づいて、前記スマートデバイスが前記第1のトリガを出力しなかったと決定することにより、前記取り外し可能な遮断デバイスが、前記トリガされた状態に一時的に入り、前記第2の信号の受信を可能にするように構成されている、請求項71に記載のシステム。
【請求項83】
前記少なくとも1つのマイクロフォンからの信号の受信を防止することが、前記1つ以上のプロセッサに、前記スマートデバイスと関連付けられた環境からの1つ以上の第2の音をエミュレートするように構成された1つ以上の第1の音を含む第3の信号を出力することを含む、請求項71に記載のシステム。
【請求項84】
前記1つ以上の第1の音の第1の音量が、前記1つ以上の第2の音の第2の音量に基づく、請求項83に記載のシステム。
【請求項85】
前記第2の信号を処理して、少なくとも1人のユーザの識別情報を隠すことと、
前記処理された第2の信号を前記1つ以上のプロセッサに出力することと、により、前記取り外し可能な遮断デバイスが、前記トリガされた状態に一時的に入り、前記第2の信号の受信を可能にするように構成されている、請求項71に記載のシステム。
【請求項86】
前記取り外し可能な遮断デバイスが前記トリガされていない状態にあるとき、前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が接地される、請求項71に記載のシステム。
【請求項87】
前記取り外し可能な遮断デバイスが、前記少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた電気的活動が検出されたときを示すようにさらに構成されている、請求項71に記載のシステム。
【請求項88】
前記取り外し可能な遮断デバイスは、前記取り外し可能な遮断デバイスが前記トリガされた状態にあるときを示すようにさらに構成されている、請求項71に記載のシステム。
【請求項89】
前記取り外し可能な遮断デバイスが、前記スマートデバイスによって使用されるネットワークを介して通信することができない、請求項71に記載のシステム。
【請求項90】
前記第1のトリガが、ユーザによって構成可能である、請求項71に記載のシステム。
【請求項91】
方法であって、
スマートデバイスの遮断モジュールインターフェースに物理的に接続された取り外し可能な遮断デバイスによって、前記スマートデバイスの1つ以上のプロセッサによる、前記取り外し可能な遮断デバイスがトリガされていない状態にある間の前記スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止することであって、前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、前記遮断モジュールインターフェースを介して管理される、防止することと、
前記取り外し可能な遮断デバイスの入力デバイスを使用して、前記取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、前記第1のトリガが、前記スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、前記検出することと、
前記第1のトリガを検出することに基づいて、前記取り外し可能な遮断デバイスによって、トリガされた状態に一時的に入り、前記1つ以上のプロセッサによる、および前記遮断モジュールインターフェースを介した、前記少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることと、を含む、方法。
【請求項92】
前記遮断モジュールインターフェースを介して、前記取り外し可能な遮断デバイスを前記スマートデバイスに接続することをさらに含み、前記取り外し可能な遮断デバイスを接続することが、前記1つ以上のプロセッサによる、前記少なくとも1つのマイクロフォンからの第3の信号の受信を防止する、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記遮断モジュールインターフェースを介して、前記取り外し可能な遮断デバイスを前記スマートデバイスから接続解除することをさらに含み、前記取り外し可能な遮断デバイスを接続解除することが、前記1つ以上のプロセッサによる、前記少なくとも1つのマイクロフォンからの第3の信号の受信を可能にする、請求項91に記載の方法。
【請求項94】
前記第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、請求項91に記載の方法。
【請求項95】
処理に基づいて、音声認識アルゴリズムを使用して、前記オーディオトリガ内の1つ以上のワードが前記トリガされた状態と関連付けられている前記オーディオトリガを決定することにより、前記取り外し可能な遮断デバイスが、前記取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた前記第1のトリガを検出するように構成されている、請求項92に記載の方法。
【請求項96】
取り外し可能な遮断デバイスであって、前記取り外し可能な遮断デバイスは、スマートデバイスの遮断モジュールインターフェースに接続されたときに、
前記スマートデバイスの1つ以上のプロセッサによる、前記取り外し可能な遮断デバイスがトリガされていない状態にある間の前記スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止することであって、前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、前記遮断モジュールインターフェースを介して管理される、防止することと、
前記取り外し可能な遮断デバイスの入力デバイスを使用して、前記取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、前記第1のトリガが、前記スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、前記検出することと、
前記第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、前記1つ以上のプロセッサによる、および前記遮断モジュールインターフェースを介した、前記少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることと、を行うように構成されている、取り外し可能な遮断デバイス。
【請求項97】
前記第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、請求項96に記載の取り外し可能な遮断デバイス。
【請求項98】
前記オーディオトリガが、前記スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、請求項97に記載の取り外し可能な遮断デバイス。
【請求項99】
前記取り外し可能な遮断デバイスが、前記少なくとも1つの第2のマイクロフォンを備える、請求項97に記載の取り外し可能な遮断デバイス。
【請求項100】
処理に基づいて、音声認識アルゴリズムを使用して、前記オーディオトリガ内の1つ以上のワードが前記トリガされた状態と関連付けられている前記オーディオトリガを決定することにより、前記取り外し可能な遮断デバイスが、前記取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた前記第1のトリガを検出するように構成されている、請求項97に記載の取り外し可能な遮断デバイス。
【請求項101】
システムであって、
少なくとも1つの第1のマイクロフォンを含むスマートデバイスと、
少なくとも1つの第2のマイクロフォンおよび出力デバイスを含む遮断デバイスと、を備え、前記遮断デバイスは、
前記少なくとも1つの第2のマイクロフォンを使用して、前記スマートデバイスと関連付けられた環境に対応する1つ以上の音を決定することと、
前記出力デバイスを使用して、第1のオーディオを前記少なくとも1つの第1のマイクロフォンに出力することであって、前記第1のオーディオが、前記1つ以上の音の音量に基づいて生成され、前記遮断デバイスがトリガされていない状態にある間、前記少なくとも1つの第1のマイクロフォンによる、環境オーディオの受信を妨げるように構成されている、出力することと、
前記少なくとも1つの第2のマイクロフォンを使用して、前記遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、前記第1のトリガが、前記スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、前記検出することと、
前記第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、前記少なくとも1つの第1のマイクロフォンに、および前記出力デバイスを使用して、前記第2のトリガを出力することと、を行うように構成されている、システム。
【請求項102】
前記第1のオーディオの第1の音量が、前記1つ以上の音の前記音量を超えるように構成されている、請求項101に記載のシステム。
【請求項103】
閾値を満たす前記1つ以上の音の前記音量に基づいて、前記1つ以上の音を選択することをさらに含む、請求項101に記載のシステム。
【請求項104】
前記第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、請求項101に記載のシステム。
【請求項105】
前記オーディオトリガが、前記スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、請求項104に記載のシステム。
【請求項106】
前記第1のトリガと関連付けられた1つ以上の第1のワードが、前記第2のトリガと関連付けられた1つ以上の第2のワードとは異なる、請求項104に記載のシステム。
【請求項107】
処理に基づいて、音声認識アルゴリズムを使用して、前記オーディオトリガ内の1つ以上のワードが前記トリガされた状態と関連付けられている前記オーディオトリガを決定することにより、前記遮断デバイスが、前記遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた前記第1のトリガを検出するように構成されている、請求項104に記載のシステム。
【請求項108】
前記第1のトリガが、前記遮断デバイスの光学センサによって検出された運動に対応する、請求項101に記載のシステム。
【請求項109】
前記第1のトリガが、ウェアラブルデバイスによって検出された運動に対応する、請求項101に記載のシステム。
【請求項110】
前記環境オーディオの受信を妨げることが、前記少なくとも1つの第1のマイクロフォンの少なくとも一部分を遮蔽することを含む、請求項101に記載のシステム。
【請求項111】
前記遮断デバイスが、
前記トリガされた状態と関連付けられた期間が経過したと決定することに基づいて、前記トリガされていない状態に戻るようにさらに構成されている、請求項101に記載のシステム。
【請求項112】
前記第1のトリガを処理して前記第1のトリガの起点を決定することに基づいて、前記スマートデバイスが前記第1のトリガを出力しなかったと決定することにより、前記遮断デバイスが、前記トリガされた状態に一時的に入り、前記第2のトリガを出力するように構成されている、請求項101に記載のシステム。
【請求項113】
前記第1のオーディオが、前記スマートデバイスの1人以上のユーザによる音声をエミュレートするように構成されている、請求項101に記載のシステム。
【請求項114】
前記遮断デバイスが前記トリガされていない状態にある間の期間、前記1つ以上の音を記録することにより、前記遮断デバイスが、前記1つ以上の音を決定するようにさらに構成されている、請求項101に記載のシステム。
【請求項115】
前記第2のトリガが、少なくとも1人のユーザの識別情報を隠すように構成されている、請求項101に記載のシステム。
【請求項116】
前記遮断デバイスが、前記スマートデバイスのハウジングの少なくとも一部分に取り付くように構成されている、請求項101に記載のシステム。
【請求項117】
前記遮断デバイスは、前記少なくとも1つの第1のマイクロフォンが、前記出力デバイスに由来するオーディオ以外のいかなるオーディオも受信することを妨げるように構成されている、請求項101に記載のシステム。
【請求項118】
前記遮断デバイスは、前記遮断デバイスが前記トリガされた状態にあるときを示すようにさらに構成されている、請求項101に記載のシステム。
【請求項119】
前記遮断デバイスが、前記スマートデバイスによって使用されるネットワークを介して通信することができない、請求項101に記載のシステム。
【請求項120】
前記第1のトリガが、ユーザによって構成可能である、請求項101に記載のシステム。
【請求項121】
方法であって、
遮断デバイスの少なくとも1つの第1のマイクロフォンを使用して、スマートデバイスと関連付けられた環境に対応する1つ以上の音を決定することと、
前記遮断デバイスの出力デバイスを使用して、第1のオーディオを前記スマートデバイスの少なくとも1つの第2のマイクロフォンに出力することであって、前記第1のオーディオが、前記1つ以上の音に基づき、前記遮断デバイスがトリガされていない状態にある間、前記少なくとも1つの第2のマイクロフォンによる、環境オーディオの受信を妨げるように構成されている、前記出力することと、
前記少なくとも1つの第1のマイクロフォンを使用して、前記遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、前記第1のトリガが、前記スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、前記検出することと、
前記第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、前記少なくとも1つの第2のマイクロフォンに、および前記出力デバイスを使用して、前記第2のトリガを出力することと、を含む、方法。
【請求項122】
前記第1のトリガが、少なくとも1つの第1のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記オーディオトリガが、前記スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、請求項122に記載の方法。
【請求項124】
前記第1のトリガと関連付けられた1つ以上の第1のワードが、前記第2のトリガと関連付けられた1つ以上の第2のワードとは異なる、請求項122に記載の方法。
【請求項125】
処理に基づいて、音声認識アルゴリズムを使用して、前記オーディオトリガ内の1つ以上のワードが前記トリガされた状態と関連付けられている前記オーディオトリガを決定することにより、前記遮断デバイスが、前記遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた前記第1のトリガを検出するように構成されている、請求項122に記載の方法。
【請求項126】
少なくとも1つの第1のマイクロフォンおよび出力デバイスを備える遮断デバイスであって、前記遮断デバイスは、
前記少なくとも1つの第1のマイクロフォンを使用して、スマートデバイスと関連付けられた環境に対応する1つ以上の音を決定することと、
前記出力デバイスを使用して、第1のオーディオを前記スマートデバイスの少なくとも1つの第2のマイクロフォンに出力することであって、前記第1のオーディオが、前記1つ以上の音に基づき、前記遮断デバイスがトリガされていない状態にある間、前記少なくとも1つの第2のマイクロフォンによる、環境オーディオの受信を妨げるように構成されている、前記出力することと、
前記少なくとも1つの第1のマイクロフォンを使用して、前記遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、前記第1のトリガが、前記スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、前記検出することと、
前記第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、前記少なくとも1つの第2のマイクロフォンに、および前記出力デバイスを使用して、前記第2のトリガを出力することと、を行うように構成されている、遮断デバイス。
【請求項127】
前記第1のトリガが、少なくとも1つの第1のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、請求項126に記載の遮断デバイス。
【請求項128】
前記オーディオトリガが、前記スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、請求項127に記載の遮断デバイス。
【請求項129】
前記第1のトリガと関連付けられた1つ以上の第1のワードが、前記第2のトリガと関連付けられた1つ以上の第2のワードとは異なる、請求項127に記載の遮断デバイス。
【請求項130】
処理に基づいて、音声認識アルゴリズムを使用して、前記オーディオトリガ内の1つ以上のワードが前記トリガされた状態と関連付けられている前記オーディオトリガを決定することにより、前記遮断デバイスが、前記遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた前記第1のトリガを検出するように構成されている、請求項127に記載の遮断デバイス。
【請求項131】
方法であって、
スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンと前記スマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第1の電気信号を検出することと、
前記第1の電気信号に基づいて、前記1つ以上のプロセッサによる、前記遮断回路がトリガされていない状態にある間の前記少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止すると決定することであって、前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、前記遮断回路を介して管理される、前記決定することと、
前記スマートデバイスの前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記スマートデバイスの前記1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第2の電気信号を検出することと、
前記第2の電気信号に基づいて、前記遮断回路が、前記遮断回路の入力デバイスを使用して、前記遮断回路をアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出すると決定することと、
前記スマートデバイスの前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記スマートデバイスの前記1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第3の電気信号を検出することと、
前記第3の電気信号に基づいて、前記第1のトリガを検出することに基づいて、前記遮断回路がトリガされた状態に一時的に入り、前記1つ以上のプロセッサによる、前記少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることを決定することと、を含む、方法。
【請求項132】
前記第1の電気信号を検出することが、前記スマートデバイスの1つ以上の回路を監視することを含む、請求項131に記載の方法。
【請求項133】
前記第1の電気信号を検出することが、前記スマートデバイスの電力使用を監視することを含む、請求項131に記載の方法。
【請求項134】
前記第1の電気信号、前記第2の電気信号、および前記第3の電気信号に基づいて、プライバシレベルを前記遮断回路に割り当てることをさらに含む、請求項131に記載の方法。
【請求項135】
前記第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、請求項131に記載の方法。
【請求項136】
前記第1のトリガが、前記遮断回路の光学センサによって検出された運動に対応する、請求項131に記載の方法。
【請求項137】
前記第1のトリガが、ウェアラブルデバイスによって検出された運動に対応する、請求項131に記載の方法。
【請求項138】
前記第1の信号の受信を防止することが、前記少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含む、請求項131に記載の方法。
【請求項139】
第4の電気信号に基づいて、前記トリガされた状態と関連付けられた期間が経過したと決定することに基づいて、前記遮断回路が前記トリガされていない状態に戻ると決定することをさらに含む、請求項131に記載の方法。
【請求項140】
前記第1のトリガを処理して前記第1のトリガの起点を決定することに基づいて、前記スマートデバイスが前記第1のトリガを出力しなかったと決定することにより、前記第3の電気信号に基づいて、前記遮断回路が、前記トリガ状態に一時的に入り、前記第2の信号の受信を可能にするように構成されていると決定することをさらに含む、請求項131に記載の方法。
【請求項141】
前記少なくとも1つのマイクロフォンからの信号の受信を防止することが、前記1つ以上のプロセッサに、前記スマートデバイスと関連付けられた環境からの1つ以上の第2の音をエミュレートするように構成された1つ以上の第1の音を含む第3の信号を出力することを含む、請求項131に記載の方法。
【請求項142】
前記1つ以上の第1の音の第1の音量が、前記1つ以上の第2の音の第2の音量に基づく、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
前記第1の電気信号に基づいて、前記遮断回路が前記トリガされていない状態にある間の期間、前記1つ以上の第2の音を記録することによって、前記遮断回路が前記1つ以上の第1の音を決定することをさらに含む、請求項141に記載の方法。
【請求項144】
前記第2の信号を処理して、少なくとも1人のユーザの識別情報を隠すことと、
前記処理された第2の信号を前記1つ以上のプロセッサに出力することと、により、前記第3の電気信号に基づいて、前記遮断回路が、前記トリガ状態に一時的に入り、前記第2の信号の受信を可能にするように構成されていると決定することをさらに含む、請求項131に記載の方法。
【請求項145】
方法であって、
スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンと前記スマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第1の電気信号を検出することと、
前記第1の電気信号に基づいて、遮断モジュールインターフェースを介して前記スマートデバイスに接続された取り外し可能な遮断デバイスが、前記スマートデバイスの前記1つ以上のプロセッサによる、前記取り外し可能な遮断デバイスがトリガされていない状態にある間の前記スマートデバイスの前記少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止すると決定することであって、前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、前記遮断モジュールインターフェースを介して管理される、前記決定することと、
前記スマートデバイスの前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記スマートデバイスの前記1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第2の電気信号を検出することと、
前記第2の電気信号に基づいて、前記取り外し可能な遮断デバイスが、前記取り外し可能な遮断デバイスの入力デバイスを使用して、前記取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出すると決定することであって、前記第1のトリガが、前記スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、前記決定することと、
前記スマートデバイスの前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記スマートデバイスの前記1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第3の電気信号を検出することと、
前記第3の電気信号に基づいて、前記第1のトリガを検出することに基づいて、前記取り外し可能な遮断デバイスが、トリガされた状態に一時的に入り、前記1つ以上のプロセッサによる、前記少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすると決定することと、を含む、方法。
【請求項146】
前記第1の電気信号を検出することが、前記スマートデバイスの1つ以上の回路を監視することを含む、請求項145に記載の方法。
【請求項147】
前記第1の電気信号を検出することが、前記スマートデバイスの電力使用を監視することを含む、請求項145に記載の方法。
【請求項148】
前記第1の電気信号、前記第2の電気信号、および前記第3の電気信号に基づいて、プライバシレベルを前記取り外し可能な遮断デバイスに割り当てることをさらに含む、請求項145に記載の方法。
【請求項149】
前記第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、請求項145に記載の方法。
【請求項150】
前記第1のトリガが、前記取り外し可能な遮断デバイスの光学センサによって検出された運動に対応する、請求項145に記載の方法。
【請求項151】
前記第1のトリガが、ウェアラブルデバイスによって検出された運動に対応する、請求項145に記載の方法。
【請求項152】
前記第1の信号の受信を防止することが、前記少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含む、請求項145に記載の方法。
【請求項153】
第4の電気信号に基づいて、前記トリガされた状態と関連付けられた期間が経過したと決定することに基づいて、前記取り外し可能な遮断デバイスが前記トリガされていない状態に戻ると決定することをさらに含む、請求項145に記載の方法。
【請求項154】
前記第1のトリガを処理して前記第1のトリガの起点を決定することに基づいて、前記スマートデバイスが前記第1のトリガを出力しなかったと決定することにより、前記第3の電気信号に基づいて、前記取り外し可能な遮断デバイスが、前記トリガ状態に一時的に入り、前記第2の信号の受信を可能にするように構成されていると決定することをさらに含む、請求項145に記載の方法。
【請求項155】
前記少なくとも1つのマイクロフォンからの信号の受信を防止することが、前記1つ以上のプロセッサに、前記スマートデバイスと関連付けられた環境からの1つ以上の第2の音をエミュレートするように構成された1つ以上の第1の音を含む第3の信号を出力することを含む、請求項145に記載の方法。
【請求項156】
前記1つ以上の第1の音の第1の音量が、前記1つ以上の第2の音の第2の音量に基づく、請求項155に記載の方法。
【請求項157】
前記第1の電気信号に基づいて、前記取り外し可能な遮断デバイスが前記トリガされていない状態にある間の期間、前記1つ以上の第2の音を記録することによって、前記取り外し可能な遮断デバイスが前記1つ以上の第1の音を決定するように構成されていると決定することをさらに含む、請求項155に記載の方法。
【請求項158】
前記第2の信号を処理して、少なくとも1人のユーザの識別情報を隠すことと、
前記処理された第2の信号を前記1つ以上のプロセッサに出力することと、により、前記第3の電気信号に基づいて、前記取り外し可能な遮断デバイスが、前記トリガ状態に一時的に入り、前記第2の信号の受信を可能にするように構成されていると決定することをさらに含む、請求項145に記載の方法。
【請求項159】
方法であって、
スマートデバイスの少なくとも1つの第1のマイクロフォンと前記スマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第1の電気信号を検出することと、
前記第1の電気信号に基づいて、遮断デバイスが、前記遮断デバイスの少なくとも1つの第2のマイクロフォンを使用して、前記スマートデバイスと関連付けられた環境に対応する1つ以上の音を決定すると決定することと、
前記スマートデバイスの前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記スマートデバイスの前記1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第2の電気信号を検出することと、
前記第2の電気信号に基づいて、前記遮断デバイスが、前記遮断デバイスの出力デバイスを使用して、第1のオーディオを前記スマートデバイスの前記少なくとも1つの第1のマイクロフォンに出力するように構成されていると決定することであって、前記第1のオーディオが、前記1つ以上の音に基づき、前記遮断デバイスがトリガされていない状態にある間、前記少なくとも1つの第1のマイクロフォンによる、環境オーディオの受信を妨げるように構成されている、前記決定することと、
前記スマートデバイスの前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記スマートデバイスの前記1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第3の電気信号を検出することと、
前記第3の電気信号に基づいて、前記遮断デバイスが、前記遮断デバイスの前記少なくとも1つの第2のマイクロフォンを使用して、前記遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出するように構成されていると決定することであって、前記第1のトリガが、前記スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、前記決定することと、
前記スマートデバイスの前記少なくとも1つのマイクロフォンと前記スマートデバイスの前記1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第4の電気信号を検出することと、
前記第4の電気信号に基づいて、前記遮断デバイスが、前記第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、前記少なくとも1つの第1のマイクロフォンに、および前記出力デバイスを使用して、前記第2のトリガを出力するように構成されていると決定することと、を含む、方法。
【請求項160】
前記第1の電気信号を検出することが、前記スマートデバイスの電力使用を監視することを含む、請求項159に記載の方法。
【請求項161】
方法であって、
ブロッカーによって、モバイルデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つを検出することと、
前記モバイルデバイスの前記位置および配向のうちの少なくとも1つに基づいて、前記モバイルデバイスが遮断モードにあると決定することと、
前記モバイルデバイスが遮断モードにあるという決定に基づいて、前記モバイルデバイスの1つ以上の入力を介して受信された1つ以上の信号を横取りすることと、
トリガされた状態と関連付けられたトリガを検出することと、
前記トリガを検出することに基づいて、前記モバイルデバイスの1つ以上のプロセッサが前記モバイルデバイスの前記1つ以上の入力から1つ以上の信号を受信することを可能にする前記トリガされた状態に入ることと、を含む、方法。
【請求項162】
前記モバイルデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つを検出することが、
前記モバイルデバイスが所定の時間、静止していると決定することをさらに含む、請求項161に記載の方法。
【請求項163】
前記モバイルデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つを検出することが、
前記モバイルデバイスが面する方向を決定することをさらに含む、請求項161に記載の方法。
【請求項164】
前記モバイルデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つを検出することが、
前記モバイルデバイスの第1の配向を決定することと、
前記モバイルデバイスの第2の配向を決定することと、
前記モバイルデバイスの前記第2の配向が第1の閾値を満たすか否かを決定することと、
前記第2の配向が前記第1の閾値を満たさないという決定に基づいて、前記モバイルデバイスが遮断モードにあると決定することと、をさらに含む、請求項161に記載の方法。
【請求項165】
前記1つ以上の信号を横取りすることが、
前記モバイルデバイスの伝送媒体を遮ることを含む、請求項161に記載の方法。
【請求項166】
前記1つ以上の信号を横取りすることが、
前記モバイルデバイスの1つ以上の配線を遮ることを含む、請求項161に記載の方法。
【請求項167】
前記1つ以上の信号を横取りすることが、
前記モバイルデバイスの前記1つ以上の入力を介して関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含む、請求項161に記載の方法。
【請求項168】
前記トリガが、前記モバイルデバイスの前記位置および前記配向のうちの少なくとも1つの変化を含む、請求項161に記載の方法。
【請求項169】
前記トリガが、ジェスチャ入力を含む、請求項161に記載の方法。
【請求項170】
前記ジェスチャ入力が、シェイク運動を含む、請求項169に記載の方法。
【請求項171】
前記トリガを検出することが、
前記モバイルデバイスの前記1つ以上の入力を介してオーディオトリガを受信することをさらに含む、請求項161に記載の方法。
【請求項172】
前記オーディオトリガが、1つ以上のジェスチャ入力を無効にする、請求項171に記載の方法。
【請求項173】
コンピューティングデバイスであって、
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を備え、前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、前記コンピューティングデバイスに、
前記コンピューティングデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つを検出することと、
前記コンピューティングデバイスの前記位置および配向のうちの前記少なくとも1つに基づいて、前記コンピューティングデバイスが遮断モードにあると決定することと、
前記コンピューティングデバイスが遮断モードにあるという決定に基づいて、前記コンピューティングデバイスの1つ以上の入力を介して受信された1つ以上の信号を横取りすることと、
トリガされた状態と関連付けられたトリガを検出することと、
前記トリガを検出することに基づいて、前記1つ以上のプロセッサが前記1つ以上の入力から1つ以上の信号を受信することを可能にする前記トリガされた状態に入ることと、を行わせる、コンピューティングデバイス。
【請求項174】
前記命令が、前記コンピューティングデバイスに、
前記コンピューティングデバイスが所定の時間、静止していると決定することをさらに行わせる、請求項173に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項175】
前記命令が、前記コンピューティングデバイスに、
前記コンピューティングデバイスが面する方向を決定することをさらに行わせる、請求項173に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項176】
前記命令が、前記コンピューティングデバイスに、
前記コンピューティングデバイスの第1の配向を決定することと、
前記コンピューティングデバイスの第2の配向を決定することと、
前記コンピューティングデバイスの前記第2の配向が第1の閾値を満たすか否かを決定することと、
前記第2の配向が前記第1の閾値を満たさないという決定に基づいて、前記コンピューティングデバイスが遮断モードにあると決定することと、をさらに行わせる、請求項173に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項177】
前記命令が、前記コンピューティングデバイスに、
前記コンピューティングデバイスの伝送媒体を遮ることをさらに行わせる、請求項173に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項178】
前記命令が、前記コンピューティングデバイスに、
前記コンピューティングデバイスの1つ以上の配線を遮ることをさらに行わせる、請求項173に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項179】
前記1つ以上の信号を横取りすることが、前記1つ以上の入力を介して関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含む、請求項173に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項180】
前記トリガが、ジェスチャ入力を含む、請求項173に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項181】
前記ジェスチャ入力が、シェイク運動を含む、請求項180に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項182】
前記命令が、前記コンピューティングデバイスに、
前記1つ以上の入力を介してオーディオトリガを受信することをさらに行わせる、請求項173に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項183】
前記オーディオトリガが、前記コンピューティングデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、請求項182に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項184】
前記オーディオトリガが、1つ以上のジェスチャ入力を無効にする、請求項182に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項185】
遮断デバイスであって、
1つ以上の信号が1つ以上の入力からモバイルデバイスのプロセッサに送信されることを防止するように構成された横取り回路と、
ジェスチャ入力を検出するように構成された加速度計と、
前記ジェスチャ入力に基づいて、1つ以上の第2の信号が前記モバイルデバイスの前記プロセッサによって受信されることを可能にするように構成された出力回路と、を備える、遮断デバイス。
【請求項186】
前記マイクロフォンを使用してオーディオトリガを決定するように構成されたリスニング回路をさらに備え、前記オーディオトリガは、前記出力回路に、前記1つ以上の第2の信号が前記モバイルデバイスの前記プロセッサによって受信されることを可能にさせる、請求項185に記載の遮断デバイス。
【請求項187】
前記遮断デバイスが、前記モバイルデバイスから電力を引き出す、請求項185に記載の遮断デバイス。
【請求項188】
前記遮断デバイスが、前記プロセッサを含まない、請求項185に記載の遮断デバイス。
【請求項189】
システムであって、
モバイルデバイスであって、
1つ以上の入力であって、前記1つ以上の入力が、少なくとも1つのマイクロフォンおよび少なくとも1つの画像キャプチャデバイスを含む、1つ以上の入力と、
1つ以上のプロセッサと、を含む、モバイルデバイスと、
前記モバイルデバイスに接続するように適合された遮断デバイスと、を備え、前記遮断デバイスが、前記モバイルデバイスに接続されたときに、
前記モバイルデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つを検出することと、
前記モバイルデバイスの前記位置および配向のうちの少なくとも1つに基づいて、前記モバイルデバイスが遮断モードにあると決定することと、
前記モバイルデバイスが遮断モードにあるという決定に基づいて、前記モバイルデバイスの1つ以上の入力を介して受信された1つ以上の信号を横取りすることと、
トリガされた状態と関連付けられたトリガを検出することと、
前記トリガを検出することに基づいて、前記モバイルデバイスの1つ以上のプロセッサが前記モバイルデバイスの前記1つ以上の入力から1つ以上の信号を受信することを可能にする前記トリガされた状態に入ることと、を行うように構成されている、システム。
【請求項190】
前記トリガが、前記モバイルデバイスの反復運動を含む、請求項189に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスマートスピーカ用プライバシデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
声の制御にマイクロフォンを使用するコンピュータデバイスは、ますます普及しており、これは、オーディオを常にリスニングして処理して、自発的な声コマンドがいつでも処理されることを可能にするデバイスを含む。これらのデバイスの多くは、大量のデータを永続的に記憶するコンピュータサーバにコマンドおよび他のデータを送る。
【0003】
これは、一般の人々に多くのプライバシリスクをもたらす。多くの場合、コンピューティングデバイスを永続的にリスニングすることによってもたらされる価値は、プライバシを保護するためにデバイスを使用することを控えることに対する望ましくないトレードオフをもたらす。他の場合では、人は、それらがリスニングしていることに気づいていない場合がある。したがって、プライバシを保護するが、リスニングデバイスがそれらの意図される価値を依然として提供するシステムは、価値がある。
【発明の概要】
【0004】
以降の概要では、発明の特徴の簡略化された概要を提示する。この概要は、広範囲の概説ではなく、主要なまたは重要な要素を特定することは意図していない。
【0005】
入力データがリスニングデバイスに到達することを遮断するためのシステム、装置、および方法が説明されている。リスニングデバイスは、第1のトリガ(例えば、「ウェイクワード」)に応答して、1つ以上の措置を実施する、1つ以上のマイクロフォンまたは1つ以上のカメラで構成され得る。例えば、リスニングデバイスは、スマートスピーカであり得る。コンピューティングデバイスであり得るブロッカーは、第2のトリガ(第1のトリガと同じまたは同様であり得る)が受信されるまで、リスニングデバイスが、そのような入力データを受信すること(例えば、1つ以上のマイクロフォンまたは1つ以上のカメラを介して)を防止するように構成され得る。例えば、ブロッカーは、オーディオデータまたはビデオデータが、1つ以上のマイクロフォンおよび/または1つ以上のカメラから収集される際に、リスニングデバイスによって受信されることを横取り(intercept)し得る。別の例として、ブロッカーは、リスニングデバイスの1つ以上のマイクロフォンに向けられたスピーカなどを使用して、1つ以上の音(例えば、ホワイトノイズ、1つ以上の周囲音を含む偽造周囲ノイズ、音声を難読化するように構成されたノイズ、偽会話データ)を再生し得る。ブロッカーは、オーディオおよび/またはビデオデータを検索し、そのようなデータを第2のトリガに関して監視する、1つ以上の第2のマイクロフォンおよび/または1つ以上の第2のカメラで構成され得る。ブロッカーは、リスニングデバイスの1つ以上のマイクロフォンおよび/または1つ以上のカメラを使用して、第2のトリガを監視し得る。例えば、ブロッカーは、1つ以上のマイクロフォンおよび/または1つ以上のカメラからの通信を横取りするリスニングデバイス内に物理的に設置されたモジュールであり得る。第2のトリガは、例えば、ジェスチャ、1つ以上の発話されたワードを含む発話されたコマンドなどであり得、ユーザによって(例えば、ブロッカーと関連付けられた構成ツールを使用して)定義され得る。ブロッカーは、例えば、リスニングデバイスがブロッカーをバイパスすることを試みることができないように、リスニングデバイスに由来するオーディオおよび/またはビデオを無視するように構成され得る。第2のトリガの存在を決定すると、ブロッカーは、オーディオおよび/またはビデオデータが、例えば、所定の期間、リスニングデバイスによって受信されることを許可し得る。ブロッカーは、そのようなデータをリスニングデバイスに送信する前に、そのようなオーディオおよび/またはビデオデータを修正し得る。例えば、ブロッカーは、コマンドを受信し、コマンドで言語認識アルゴリズムを使用し、テキスト音声変換アルゴリズムを使用して、コマンドを再現し、リスニングデバイスの1つ以上のマイクロフォンに向けられたスピーカを介してテキスト音声変換コマンドを出力し得る。ブロッカーは、そのようなデータをリスニングデバイスに送信する前に、所定の期間、待機し得る。
【0006】
これらのおよび他の特徴および利点は、以降でより詳細に説明される。
【0007】
いくつかの特徴は、添付の図面において、限定としてではなく、例として示されている。図面において、同様の数字は同様の要素を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の1つ以上の実施の態様による、リスニングデバイスに統合されたプライバシブロッカーの例を示す。
図2】本発明の1つ以上の実施の態様による、リスニングデバイスに統合することができるモジュール化されたプライバシブロッカーを示す。
図3】本発明の1つ以上の実施の態様による、リスニングデバイスに関して動作するプライバシブロッカーの例を示す。
図4】本発明の1つ以上の実施の態様による、リスニングデバイスに統合することができ、追加の構成要素を有するプライバシブロッカーの例を示す。
図5】本発明の1つ以上の実施の態様による、コンピューティングデバイスのハードウェア要素の例を示す。
図6】本発明の1つ以上の実施の態様による、リスニングデバイス向けの信号を横取りするためのフローチャートの例を示す。
図7】本発明の1つ以上の実施の態様による、リスニングデバイス向けの信号を横取りするためのフローチャートの例を示す。
図8】本発明の1つ以上の実施の態様による、リスニングデバイス向けの信号を横取りするためのフローチャートの例を示す。
図9】本発明の1つ以上の実施の態様による、リスニングデバイス向けの信号を横取りするためのフローチャートの例を示す。
図10】本発明の1つ以上の実施の態様による、モバイルデバイス向けの信号を横取りするためのフローチャートの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の様々な実施の形態の以下の説明では、上に特定され、本明細書の一部を形成し、本明細書において説明される態様を実施することができる様々な実施の形態が例示として示される添付の図面を参照する。本明細書において説明される範囲から逸脱することなく、他の実施の形態を利用することができ、構造的および機能的な変更を行うことができることを理解されたい。様々な態様は、他の実施の形態を可能とし、様々な異なる方法で実施または実行され得る。
【0010】
本明細書において使用される表現および専門用語は、説明の目的のためであり、限定としてみなされてはならないことを理解されたい。限定としてみなされるのではなく、本明細書において使用される語句および用語には、語句および用語の最も広い解釈および意味が与えられるべきである。「含む(including)」および「含む(include)」およびこれらの用語の変形の使用は、その後に列挙される項目およびそれらの等価物、ならびに追加項目およびそれらの等価物を包含することを意味している。「取り付けられる」、「接続される」、「連結される」、「配置される」、「係合する」という用語、および類似の用語の使用は、取り付け、接続、連結、配置、および係合が直接行われる、および間接的に行われる、の両方を含むことを意味している。
【0011】
リスニングデバイスは、限定されるものではないが、ホームアシスタント、ホームオートメーションアシスタント、音楽プレーヤ、テレビ、ゲームシステム、スマートフォン、スマートウォッチ、コンピュータモニタ、ラップトップ、コンピュータタブレット、物理的セキュリティシステム、自動車、ヘッドホン、目覚まし時計、およびキッチン機器を含む、幅広い様々なデバイス(例えば、コンピューティングデバイス)とすることができる。非限定的な例としては、Seattle,WashingtonのAmazon.com,Inc.によるEchoリスニングデバイス、Menlo Park,CaliforniaのGoogle Inc.によるHomeデバイス、Cupertino,CaliforniaのApple,Inc.によるHomePodシステムが挙げられ得る。リスニングデバイスは、この説明内では、リスニングデバイス、リスナデバイス、および/またはリスナと互換的に呼ばれ得る。
【0012】
非統合システム
本明細書に説明されるシステムは、主に非統合様式で実装され得、ブロッカーは、リスニングデバイスの入力デバイスによって送信される通信を横取りせずに、リスニングデバイスに追加される。ブロッカーデバイス(301)は、リスニングデバイス(302)の1つ以上のマイクロフォン(306)(ブロッカーデバイスの一部および/またはブロッカーデバイスの外部であり得る)をカバーするおよび/またはその近くの場所に配置され、リスニングデバイスが環境内の音をリスニングする能力を制限する、コンピューティングデバイスなどのデバイスであり得る。
【0013】
いくつかの実施の形態では、ブロッカーデバイス(301)は、マイクロフォン(304)、スピーカ(305)、プロセッサ、および電源(308)を含み得る。他の実施の形態では、ブロッカーは、プロセッサによって取り扱われる工程を実施するように構成された、1つ以上の集積回路などの回路を備え得る。さらに他では、回路と1つ以上のプロセッサとの組み合わせが使用され得る。
【0014】
ブロッカーデバイス(301)は、そのマイクロフォン(304)を使用して、環境内の音に関する情報(例えば、音データ)を受信し得る。マイクロフォン(304)は、例えば、発話されたワード、音楽などのような1つ以上の音を含む環境オーディオを受信するように構成され得る。マイクロフォンは、特定のタイプのマイクロフォンである必要はなく、オーディオを受信および/またはオーディオデータを送信するように構成された任意のデバイスであり得る。マイクロフォンは、そのような受信されたオーディオを音データとしてブロッカーのプロセッサに送り得る。プロセッサは、音を処理して、トリガ音が発生したかどうかを決定し得る。トリガ音が発生したと決定された場合、ブロッカーデバイスは、遮断モードから通過モードに切り替わり得、それによって、ブロッカーは、環境からの音がリスニングデバイス(302)によって受信されることを許可し得る。ブロッカーは、受動的遮断を実施し得、それによって、ブロッカーは、リスニングデバイスのマイクロフォン(306)の周囲に防音シールを有し、リスニングデバイスが盗聴することができないように、遮音を提供する。受動的遮断では、通過モードに入ったとき、ブロッカーは、ブロッカーが物理的に除去されずにリスニングデバイスが盗聴することができるように、ブロッカーがそのマイクロフォン(304)から聴こえる音をそのスピーカ(305)を通じて再生し得る。追加的および/または代替的に、ブロッカーは、能動的遮断を実施し得、それによって、ブロッカーは、リスニングデバイスが、盗聴することができないように、および/あるいは人間の盗聴者、または機械学習アルゴリズムを伴うか、もしくは伴わない自動盗聴器が盗聴することを可能にすることができないように、遮断モードにある間、そのスピーカ(305)から妨害音を再生し得、通過モードでは、ブロッカーは、そのスピーカから音を再生しないか、および/またはそのマイクロフォンから聴こえる音を再生して、それらを増幅し、そのため、リスニングデバイスは、簡単に盗聴することができる。
【0015】
統合システム
本明細書に説明されるシステムは、ブロッカーが、リスニングデバイスに追加され、リスニングデバイスの入力デバイスによって送信される通信を横取りするように構成される、統合された様式で実装され得る。ブロッカーデバイス(101)は、リスニングデバイス(102)に統合され得る。ブロッカーは、リスニングデバイスに恒久的に物理的に固定および/または装着される、クリップ(204)で一時的にクリップされる、ならびに/またはねじ込まれる、および/もしくは別様に一時的に装着される、ケーブルで緩く接続される、かつ/あるいはリスニングデバイスに物理的に接続されない場合がある。リスニングデバイスには、ブロッカーが使用されるか、またはバイパスされるかを制御する物理スイッチを有し得る。
【0016】
ブロッカーデバイス(101)は、プロセッサを含み得、リスニングデバイスが使用しない別個のマイクロフォン(104)を含み得るか、またはリスニングデバイスが使用する同じマイクロフォンに統合され得る(106)か、またはその両方である。ブロッカーが設置されている間、リスニングデバイスは、ブロッカーのプロセッサを通じて音情報を受信するためのアクセスを有し得、1つ以上のマイクロフォンから直接音情報を受信できない場合がある。いくつかの実装形態では、マイクロフォンが、信頼できないリスニングデバイスの一部ではないときなどの、マイクロフォンが信頼できる場合、代替的に、マイクロフォンは、ブロッカーが通過モードにあることを、ブロッカーが信頼できるマイクロフォンに示したときに、音情報をリスニングデバイスに直接送り得、遮断モードでは、リスニングデバイスは、マイクロフォンから音を受信することができない場合がある。ブロッカーとリスニングデバイスとの組み合わせであるシステム内に、1つのみのマイクロフォンまたはマイクロフォンのアレイが存在する場合、そのマイクロフォンは、遮断モードにある間のトリガ検出と、通過モードでブロッカーのプロセッサを介して音データをリスニングデバイスのプロセッサ(103)に提供することとの両方に使用され得る。本明細書に説明されるマイクロフォンのいずれも、ブロッカー、リスニングデバイス内、または両方とは別に位置し得る。組み合わせられたシステム内に2つの別個のマイクロフォンまたはマイクロフォンのアレイが存在する場合、いずれかのマイクロフォンは、遮断モードにある間のトリガ検出に使用され得るが、他方のマイクロフォンは、通過モードでブロッカーのプロセッサを介して音データをリスニングデバイスのプロセッサに提供するために使用され得る。
【0017】
リスニングデバイス(102)へのブロッカーデバイス(101)の統合は、接続された電気回路を有するか、無線接続を有するか、または両方の組み合わせの形態とすることができる。ブロッカーから1つ以上のマイクロフォンへの接続もまた、接続された電気回路を有するか、無線接続を有するか、または両方の組み合わせの形態とすることができ、リスニングデバイスへの統合と同じ形態である必要はない。例えば、1つ以上のマイクロフォンは、無線マイクロフォン、および/または1つ以上のマイクロフォンを含む無線デバイスとすることができる。ブロッカーから1つ以上のスピーカへの接続もまた、接続された電気回路を有するか、無線接続を有するか、またはその両方の組み合わせの形態とすることができるが、必ずしも、リスニングデバイスへの統合またはマイクロフォンへの接続と同じ形態である必要はない。任意の統合では、接続された電気回路は、電源線、アナログ補助ケーブルなどの従来の音送信線、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースなどの様々なデジタルデータ送信線、または複数のそのような接続された電気回路の任意の組み合わせを含み得る。任意の統合では、無線接続は、Wi-FiもしくはBluetoothなどの標準プロトコル、および/または独自のプロトコルを使用し得る。
【0018】
ブロッカーデバイス(101)は、ワイドエリアネットワーク(WAN)に直接接続する能力を有していない場合がある、および/またはWANに到達するために接続するデバイスは、マイクロフォンへのブロッカーデバイスのアクセスがリスニングデバイスに送る情報以外の盗聴リスクをもたらさないように、ブロッカーデバイスを顕著に制限する方法を有し得る。ブロッカーはまた、リスニングデバイスが無許可の盗聴を行うためにブロッカーを強制的に通過モードにすることができるリスクを低減するために、統合のいずれかを通じてリスニングデバイスからの命令を受け入れる能力がないか、または制限されている場合がある。
【0019】
電力フローシステム
ブロッカーデバイスは、電源にプラグ接続され得、リスニングデバイスの電力ケーブルは、ブロッカーの電力ソケットにプラグ接続され得る。ブロッカーデバイスは、プロセッサ、マイクロフォン、電力ケーブル、および電力ソケットから構成され得る。ブロッカーが遮断モードにある間、リスニングデバイスへの電力は、オフにされ得るが、ブロッカーが通過モードにある間、電力は、リスニングデバイスに利用可能であり得る。
【0020】
ブロッカーの電源およびリスニングデバイスの電源は、接続される必要はない。ブロッカーは、追加的および/または代替的に、他の電源から電力を受信し得る。例えば、ブロッカーは、リスニングデバイスから電力を受信し得る、バッテリ給電され得る、電池で電力を供給され、壁コンセントを通じて給電され得る、および/または別のデバイス(例えば、近くのラップトップ)から電力を受信し得る。ブロッカーに給電する任意の様々な方法が使用され得る。電力を節約するために、ブロッカーは、オーディオおよび/またはモーションが検出されないか、またはほとんど検出されないとき、低電力状態で動作するように構成され得る。
【0021】
プロセッサ
ブロッカーのプロセッサは、ソフトウェアを実行することができる(例えば、メモリ内に記憶された)より一般的なコンピューティングデバイスの一部であり得、それによって、ソフトウェアは、トリガが発生したかどうかを処理および決定するための命令を提供する。代替的および/または追加的に、プロセッサは、トリガが発生したかどうかを決定するために最小限のソフトウェアが必要とされるか、またはソフトウェアが必要とされないように、音を処理するために特別に設計されている回路基板を備え得る。両方のアプローチが使用される場合、回路基板は、トリガが任意の所与の時間で可能性であるか、または可能性が高いかどうかも決定するように初期処理を行い得、トリガがある程度の合理的なレベルの可能性を有すると決定すると、プロセッサの一般的なコンピューティング部分をウェイクアップおよび/または別様にアクティブ化して、ソフトウェアを使用して、トリガが実際に発生したか否かをより高い信頼性で確認し得る。このアプローチは、限定されるものではないが、電力の節約、および/またはブロッカーのソフトウェアでさえ、より少ない時間の割合の環境の音へのアクセスを有する追加のプライバシ保証を提供することを含む、いくつかの利点をもたらし得る。
【0022】
複数のマイクロフォン
このドキュメント全体を通した全ての場合に、マイクロフォン(単数)およびマイクロフォン(複数)は、互換的に使用され、例えば、単一のマイクロフォンが参照される任意の場合に、単一のマイクロフォンは、複数のマイクロフォンに置換されてもよい。全てのマイクロフォンはまた、マイクロフォンアレイおよび/またはマイクロフォンからのデータを提供する中間デバイスに置換されてもよい。
【0023】
能動的遮断
能動的遮断は、非統合実装で特に有用であり得る。ブロッカーは、言語認識を使用するデバイス、人工知能システム、および/または人間による盗聴を防止するために効果的である様々な能動的遮断方法の1つまたは任意の組み合わせを採用し得る。ブロッカーは、ランダム静的ノイズを発生させ得る。ブロッカーは、リアルタイムで、および/または過去の最大数秒として測定された、環境の音の進行中の音量を決定し、決定された環境音量に基づいて、発生するノイズ音量を調整し得、それにより、発生するノイズは、周囲の音量が低下したときに人々の邪魔をせずに盗聴を防止することをより確実にする。ブロッカーは、ブラウンノイズなどの、ホワイトノイズとは異なる特性、および/または人間の発話を理解することをより困難にすることが特に知られている特性を有するノイズを発生させ得る。ブロッカーは、特定の周波数範囲の存在および/もしくは音量、音波形のタイプ、周波数の持続時間、ならびに/または人間の発話がどの程度存在するかなどの、音量の決定と同様の環境の音の他の特徴を決定し、そのような決定を使用して、発生するノイズの音量、特性、周波数の混合および/もしくは持続時間、個々の周波数の音量、ならびに/または他の特徴を変化させ得る。例えば、ブロッカーは、周囲の一般的な音量が50dbであり、男性の声が80dbの短いバーストで話していると決定し、概して60dbであるが、典型的な男性の声の周波数を有する90dbの頻繁な短いバーストを有するノイズを発生させ得る。
【0024】
ブロッカーは、例えば、5ミリ秒未満~1分超の範囲の様々な長さの環境の音の複数の記録を記憶し、1つまたは複数の同時記録を発生するノイズに組み込み得る。ブロッカーは、遮断モード中、直近の通過モード中、および/またはその両方で、周期的に音を記録し得る。例えば、ブロッカーは、任意のモード中に15秒毎に3回の20ミリ秒の記録、任意のモード中に5分毎に2回の150ミリ秒の記録、および2つの最新の通過モードイベントからの3回の4秒の記録を実施し得、それらの各々を繰り返しループさせ、それらを全て一緒に組み合わせ、および/またはそれらをノイズと組み合わせ、ブロッカーのスピーカを通じて結果として生じるノイズを発生させ得る。その結果、リスニングデバイスおよび/または関連サーバが盗聴を可能にするためにフィルタ除去することがより困難になり得るノイズが発生する。代替的および/または追加的に、ノイズを発生する際に任意の所与の記録を使用する前に、記録が難読化のために修正される、および/または記録された音の1つ以上の特徴を近似し得るが、記録を記憶することを必要とせずに、音を後で発生させるために使用され得る方式に変換され得る。ブロッカーは、ブロッカーのソフトウェアにアクセスできないようにする、ブロッカーからネットワークに送信されることを不可能にする、および/またはブロッカーがネットワークに接続して記録を送信する機能を意図的に欠き得るやり方で記録を記憶し得、全てのこれらの選択肢は、記録がプライバシリスクではないという高度な保証を提供する。
【0025】
ブロッカーはまた、どのノイズを発生させるかの決定に一般的なノイズキャンセリング技法を採用してもよい。ブロッカーは、環境音の1つ以上の特性を分析し、事前に決定された騒音プロファイルおよび/または騒音記録の辞書から1つ以上の騒音プロファイルを選択するために使用される音に関するメタデータのプロファイルを構築することができる。特定の期間に発生するタイプの環境音を妨害するのに非常に効果的である。追加的および/または代替的に、辞書は、ノイズの層の1つを発生させるために環境音に適用されるべきである音修正の定義を含有し得る。
【0026】
ブロッカーは、リスナのスピーカを妨害する際に指向性スピーカを採用し得る。指向性スピーカは、近くのユーザへのノイズ障害を低減し得る。指向性スピーカは、パラメトリックラウドスピーカを含むが、より小さい規模における、ゾーン化されたオーディオシステムに典型的なタイプおよび技法を含み得る。
【0027】
ブロッカーは、リスナのマイクロフォンの1つ以上のための複数の妨害スピーカを有し得る。妨害スピーカは、ブロッカーとは独立して、ユーザによって、各々別個におよび/または集合的に位置付けられることができ得、このことは、ブロッカーがより多様なリスナ形状と互換的であることを可能にし得る。例えば、ブロッカーは、ブロッカーから、およびリスナの周囲の様々な位置から外に延在する、複数の可撓性または剛性の触手を有し得る。各触手は、1つ以上の妨害スピーカを有し得る。
【0028】
ブロッカーは、妨害テストモードを有し得、ブロッカーおよび/または別個のデバイスは、妨害されることを意図され、リスニングデバイスから予想される挙動を通常引き起こすことになる、特定の信号を発し得る。ブロッカーは、妨害が成功したかどうかを測定し得る。追加的または代替的に、ブロッカーは、妨害が成功したかどうか、および/またはオーディオがユーザを邪魔しているかどうかをユーザがブロッカーに示すことを要求し得る。ブロッカーは、異なる強度の妨害で複数回試験して、ユーザへの妨害を最小限に抑えながら、ユーザプライバシのバランスを取るために必要とされる最適な強度を決定し得る。
【0029】
ブロッカーは、マイクロフォンに影響を与えるために非可聴妨害を使用してもよい。非可聴妨害は、複数の超音波音波(例えば、パラメトリックラウドスピーカで使用されるものを含む)、単一の超音波音波、および/または全く音が出ない妨害を含み得る。無音妨害としては、リスナのマイクロフォンおよび/またはそれらの関連回路の磁気干渉、赤外線ベースの温度干渉、電磁干渉、電界の形態の電気干渉、量子干渉、振動、十分に近接するか、またはリスナおよび/もしくはマイクロフォンが光およびレーザによる干渉を受け易い距離からの非コヒーレント光が挙げられ得る。例えば、マイクロフォンは、光(例えば、発光ダイオード(LED)、レーザなど)からのパルスのパターンを、遠くからでも、マイクロフォンによって受信される音波と同等であると解釈し得ることが実証されており、このことは、声制御可能なシステムにおける光ベース(例えば、レーザベース)のオーディオインジェクション攻撃に有用であり得る。例えば、光(例えば、LED)は、マイクロフォンに近接する(例えば、<30cm)高強度の光とすることができる。光源が遠いほど、光源は、光の強度をマイクロフォンに集中させるようにより集束され得る。光は、マイクロフォンに、光を干渉(例えば、ホワイトノイズ)として解釈させ得る。いくつかの実施の形態では、ブロッカーは、遮断モード中にリスナのマイクロフォンを近接または離れた場所で代わりに妨害するために、この現象を使用し得る。無音ベースの妨害の使用は、1つのマイクロフォンの遮断を可能にするが、近接する別のマイクロフォンが信号を受信することを許可し得る(例えば、無音ベースの妨害による影響を受けない)。ブロッカーは、追加のプライバシ保証のために、音ベースの妨害、無音妨害、および/またはそれらの任意の組み合わせについて説明された技法を使用し得る。ブロッカーは、リスナのマイクロフォンと妨害源との間の空間への無音ベースの妨害を隔離するための遮音材および/またはカバーを提供し得る。
【0030】
電磁妨害または干渉は、電離放射線、可視光および不可視光、マイクロ波、および電波を含む、完全な電磁スペクトルを考慮する。光は、太陽または通常の電球によって生成される光などの非コヒーレントであってもよく、またはレーザ光源などのコヒーレントであってもよい。任意の電磁妨害技術について、妨害信号は、特定の周波数および/またはそれらの組み合わせから構成され得る。例えば、白色光および/または青色光と赤外光との組み合わせ。これらの周波数、またはキャリア信号は、所望される妨害効果を生成するように変調される。変調信号は、デジタルもしくはアナログ、または両方の組み合わせであってもよい。変調信号は、コーヒーショップの会話などの異なるノイズ特性および/もしくはオーディオ信号、またはマイクロフォンを妨害する目的で使用される任意の他の信号特性をエミュレートし得る。変調されたキャリア信号は、所望される妨害特性を有する信号をマイクロフォンが出力することになるように、マイクロフォンのステータスを変更するために使用され得る。線形プロセスの場合、マイクロフォンの出力信号は、変調されたキャリア信号と高い相関を有し得るが、非線形相互作用の場合、マイクロフォンの出力信号は、そのような相関を有していない場合がある。
【0031】
上記のキャリア信号を変調するためのノイズ特性は、限定されるものではないが、ホワイトノイズ、ピンクノイズ、ブラウニアンノイズなどを含み得る。マスキング効果を可能にするマイクロフォンに対するノイズレベルを誘発し得る周波数特性を有する波形などの他のノイズ特性が使用され得る。例えば、位相および/または周波数がランダムにまたは指定間隔で変化する正弦波。
【0032】
光スペクトルの境界外の電磁信号は、アンテナ、コイルを用いて、または他の手段によって生成され得る。電界は、平坦な導電性プレートまたは他の方法で生じ得る。量子干渉の実施の形態は、限定されるものではないが、量子もつれなどの原理の使用を含み得る。異なる周波数の振動を発生させるために使用され得るデバイスの例は、それに取り付けられた不平衡負荷を有する電磁モータであり得、その回転周波数は、変調されたキャリア信号によって制御される。マイクロフォンが音信号として解釈され得る振動を発生させる他のデバイスが同様に使用され得る。
【0033】
キャリア信号用の非コヒーレント光源は、発光ダイオード(LED)、または限定されるものではないが、蛍光灯もしくはフィラメント電球などの他の技術を用いて発生され得る。光ファイバおよびレンズなどの光学アーチファクトが、光ビームをマイクロフォンの膜に集束させるために使用され得る。LEDは、紫外線、可視光、または赤外線を生成し得、これらの任意の組み合わせは、キャリア信号として使用され得る。LEDは、マイクロフォンに近接して装着され得、レンズは、マイクロフォンの膜表面上に光を集束させるために使用され得る。またはLEDは、マイクロフォンから離して装着され得、光ファイバは、ビームをマイクロフォンの音ポート開口部に向けるために使用され得る。1つよりも多いマイクロフォンを有するデバイスの場合、十分な電力を有する単一のLEDおよび光ファイバネットワークは、変調された光信号を全てのマイクロフォンに分配するために使用され得る。または、マイクロフォンが、異なるか、またはわずかに異なる音妨害特性を受信するように、より多くのLEDが、光出力を増加させる、および/またはLED毎に1つの別個の変調された信号を発生させるために使用され得る。同様の原理が他の妨害技法にも当てはまる。
【0034】
コヒーレント光源は、レーザダイオードを用いて、または他の手段によって発生し得、光ビームをマイクロフォンの膜上に集束させるために、光ファイバおよびレンズなどの光学アーチファクトを使用し得る。コヒーレント光源の使用の原理は、非コヒーレント光源について説明されたものと同じままである。
【0035】
キャリア信号は、デジタルもしくはアナログシステム、または両方の組み合わせの使用によって変調され得る。これらのシステムは、受動的であってもよく、または能動的であってもよい。受動的妨害システムは、固定された特性を有し得るが、能動的妨害システムは、妨害信号の有効性を増加させるために環境に適応する。この例は、定電力でホワイトノイズを発生させる受動的システムと、音環境に応じてノイズ特性および/またはノイズ電力を変化させ得る能動的システムと、である。
【0036】
非可聴妨害技術および技法は、リスナデバイスおよびそのマイクロフォンに熱損傷などの物理的な被害を生じさせないように設計されるべきである。同時に、非可聴妨害技法は、周囲音が効果的にマスクされるように、マイクロフォンに十分な妨害を生じさせるべきである。例えば、ブロックされるオーディオ特性に依存して変化し得るデシベルの量だけ、マイクロフォンによって知覚されるノイズレベルを増加させる。さらに、1つまたは数個の非可聴妨害技法は、音マスキング効果を増加させるために、可聴妨害技法と組み合わせて使用され得る。妨害技法のマスキング効率を増加させる他の手段は、限定されるものではないが、マイクロフォンによってキャプチャされる周囲音の出力を減少させるためにノイズキャンセリングなどのアルゴリズムを使用し得る。
【0037】
受動的遮断
受動的遮断は、非統合実装における特定の用途を見出し得る。ブロッカーは、リスニングデバイスに物理的に取り付けられたときに遮音シールを形成するために、発泡体などの圧縮性材料を有し得る。リスニングデバイスに取り付くブロッカーの剛性または圧縮性部分は、様々なリスニングデバイス用に設計されている、他の形状に互換可能なアダプタから構成され得、互換可能なアダプタは、可能な設計のカタログから3Dプリントされ得る。ブロッカーは、様々な遮音材料および遮音技法を使用し得る。遮音材料は、全ての音がリスニングデバイスに到達することをブロックする必要はないが、代わりに、特定の量または範囲の音がリスニングデバイスに到達することを遮断し得る。例えば、ブロッカー上の遮音発泡体は、非常に大きな音(例えば、爆発)がリスニングデバイスに到達することを許可し得るが、発話と関連付けられた音がリスニングデバイスに到達することを弱め得る。
【0038】
受動的遮断の例として、リスニングデバイスは、リスニングデバイスの上部にマイクロフォンを有するホッケーパック状の形状であり得、ブロッカーは、リスニングデバイスの上部に取り付けられ、それによって、音波がマイクロフォンに到達することを遮断する円形発泡体要素を含み得る。受動的遮断の別の例として、リスニングデバイスは、円筒状の形状であり得、ブロッカーは、円筒上に摺動したときに、実質的に全ての音が円筒の周囲に分散された1つ以上のマイクロフォンに到達することを遮断する遮音されたシースを含み得る。
【0039】
信号の横取り (interception of signals)
ブロッカーは、オーディオデータおよび/またはビデオデータがリスニングデバイスおよび/またはリスニングデバイスの構成要素(例えば、リスニングデバイス内のプロセッサ)に到達する前に、オーディオデータおよび/またはビデオデータを横取り(intercept)するように構成され得る。例えば、ブロッカーは、そのようなデータがリスニングデバイスによって受信されることを可能にするのではなく、リスニングデバイスの1つ以上のマイクロフォンおよび/または1つ以上のカメラからオーディオデータおよび/またはビデオデータを受信および処理するように構成され得る。そのような横取りは、入力デバイスと関連付けられた1つ以上の伝送経路を遮るか、短絡するか、または別様に修正することを含み得る。例えば、マイクロフォン用の配線が切断され得、切断された配線の両端がブロッカーに挿入され得る。
【0040】
横取りは、入力デバイスとリスニングデバイスとの間の物理的な接続を必要としない。例えば、リスニングデバイスは、1つ以上の無線マイクロフォンおよび/または1つ以上の無線カメラからオーディオデータおよび/またはビデオデータを受信するように構成され得る。そのような信号の横取りは、ブロッカーが1つ以上の無線マイクロフォンおよび/または1つ以上の無線カメラとの接続を確立し、次いで、ブロッカーが1つ以上の無線マイクロフォンおよび/または1つ以上の無線カメラであるかのようにブロッカーをリスニングデバイスに提示することを含み得る。このように、リスニングデバイスは、ブロッカーに通信可能に接続されていることを知る必要がない。ブロッカーは、追加的および/または代替的に、1つ以上の無線マイクロフォンおよび/または1つ以上の無線カメラからリスニングデバイスへの直接的なオーディオデータおよび/またはビデオデータの送信を防止するために、妨害信号または他の方法を採用する。
【0041】
トリガ
ブロッカーは、遮断モードが通過モードに変化されるべきであると決定するために、様々なトリガを待機および/または検出し得る。ブロッカーは、トリガが発生したかどうかを決定する際に、マイクロフォンの1つ以上からの音情報を使用し得る。ブロッカーは、周囲音の音量を使用し得、例えば、少なくとも0.5秒間、50db以上の音がトリガであり得る。ブロッカーは、特定の周波数および/もしくは音波の形状、周波数および/もしくは音波の形状の組み合わせ、ならびに/または周波数の一般的なパターンを使用し得、例えば、具体的に何のワードが話されているかを決定することを試みずに、音節を発話している成人女性の声に典型的である周波数および波形、および/または口笛を吹いている人物が、トリガになり得る。ブロッカーは、様々な音声認識技法および/または言語認識技法(例えば、音声をワードにマッピングせずに音声を認識するのではなく、特定の言語のワードを認識する)を使用して、音情報をテキストに変換し、次いで、特定のワードまたはフレーズが話されているかを決定し得、例えば、「コマンド」というワードがトリガになり得る。ブロッカーは、特定のワードまたはフレーズが発話されていた可能性がより高いことを示す周波数および波形の特定のパターンが発生したかどうかを決定し得るが、一般に音情報をテキストに変換せず、例えば、ブロッカーは、「コマンド」というワードが発話されたか否かを単純に決定し得、発話された場合、それがトリガになり得、発話されていない場合、音声分析は、必要ない。
【0042】
ブロッカーは、トリガが発生したかどうかを決定する際に、マイクロフォン以外の情報源を使用してもよい。ブロッカーは、ユーザがトリガとして押す物理ボタンを有してもよい。ブロッカーは、ソフトウェアボタンを有するアプリケーションがインストールされた近くの携帯電話および/またはウェアラブルスマートウォッチへの接続、例えば、Bluetooth(登録商標)および/またはwifi接続を有する機能を有し得、そのソフトウェアボタンを押すことは、接続を通じてブロッカーまで信号を送らせ、そのような信号は、トリガになり得る。
【0043】
ブロッカーは、手首の回転などの運動ジェスチャを検出し得るポータブルデバイスへの接続を有する機能を有し得、ポータブルデバイスは、それがブロッカーデバイスへの接続を有すること、およびジェスチャが発生したと決定し得、次いで、信号をブロッカーまで送らせ得、そのような信号は、トリガになり得る。そのような運動ジェスチャは、例えば、スマートフォン、ポータブルデバイス、モーションコントローラなどの異なるコンピューティングデバイスから受信された加速度計データに対応し得る。
【0044】
ブロッカーは、直接、ならびに/またはサーバおよび/もしくはルータなどの中間デバイスを通じて、他のデバイスに統合し得、他のデバイスからの信号は、トリガとみなされる。例えば、ガレージドアオープナは、Wi-Fiネットワークを通じてブロッカーに信号を送り得、ガレージドアを開くことは、トリガとみなされ得る。別の例は、Bluetooth(登録商標)接続の存在および/またはWi-Fiネットワーク上のデバイスの存在などの様々な手段によって検出される特定のスマートウォッチの存在であり、これは、ブロッカーに、親などの指定された人物が近くに居ることを示し得、特定の人物または親の存在がトリガになり得、トリガは、親の存在なしの子供または他の個人のリスニングデバイスによる盗聴を防止し得る。そのような実装は、子供または他の個人が、親または指定された人物の存在なしでリスニングデバイスにコマンドを発行することを防止し得る。
【0045】
ブロッカーは、トリガが発生したかどうかを決定する際に、時刻および/または曜日などの、時間および日付ベースの情報を使用してもよい。例えば、月曜日から金曜日の午後5時~午後9時、または土曜日の午前11時~午後9時の時間は、ブロッカーがそれらの時間のブロック中に延長された通過モードにあるように、トリガになり得る。
【0046】
ブロッカーは、トリガが発生したかどうかを決定するために、近接センサ、モーションセンサ、赤外線センサ、および/または光センサを有する、および/またはそれらと統合し得る。例えば、誰かがブロッカーおよび/またはリスニングデバイスの近くで手を振ったことを検出する、自動ハンドドライヤに見られるものと同様の赤外線モーションセンサは、トリガになり得る。別の例は、居間の照明がオンであることを検出する光センサであり、これは、トリガになり得る。
【0047】
ブロッカーは、1つ以上のカメラを含むか、1つ以上のカメラと統合し得る(例えば、ネットワークを介しておよび/またはリスニングデバイス内で)。ブロッカーおよび/またはカメラは、トリガが発生したかどうかを決定するために、視覚データの様々な処理を実施するか、または視覚認識を実施し得る。例えば、ブロッカーは、カメラおよび視覚処理を使用して、誰かが手を頭の上で前後に振っている可能性が高いと決定し得、そのような手を振るおよび/または他のジェスチャは、トリガになり得る。別の例は、ブロッカーが、人数を計数することができるカメラに統合し得、ブロッカーが、カメラを周期的にポーリングして、部屋の中の人数を決定し得、部屋の中に1人のみ居ることがトリガになることである。別の例は、方向検出マイクロフォンおよび内蔵カメラの両方を有するブロッカーであり、これらは、一緒になって、発話源の決定された方向に位置する少なくとも1人がリスニングデバイスの方を向いていることも決定することができ、スピーカおよび/またはスピーカの近くの誰かがリスニングデバイスを向いていることが、トリガになる。
【0048】
トリガは、それらの組み合わせを含む、上記の個々のトリガのうちの1つ以上から構成され得る。そのような組み合わせは、ブール論理、各個々のトリガおよび/または個々のトリガの特定のブール組み合わせが、それに帰属する特定の数のポイントを有し得るポイントシステムを含み得、トリガは、閾値に到達するポイントの合計と関連付けられ得る。追加的および/または代替的に、偽陽性および偽陰性の確率が、組み合わせられたトリガが発生したとみなされるための、および/または特定の個々のトリガが発生していないという否定的アサーションのための1つ以上の所定の閾値に到達したかどうかを決定するために、個々のトリガを組み合わせるための1つ以上の式が使用され得る。個々のトリガ間の時間の長さもまた、式で使用され得、組み合わせられたトリガが発生したか否かの決定に影響を与え得る。例えば、物理ボタンを押すこと、および/または男性の声に典型的な周波数に加えて、2秒超、5秒未満の50dbの音の持続的な音量、その後の少なくとも1秒の無音、ただし午後6時~午後9時、正面玄関センサからの信号の欠如によって示される、正面玄関が過去4時間以内に開かれなかった場合のみ、および/または「コマンド」というワードが発話されたことを認識すること、および/または「こんにちは」という、より一般的なワード、その後の5秒以内の「送る」というワードを認識することのいずれかが、単一のトリガが発生したと決定するためのブロッカーにとっての要件論理になり得る。
【0049】
音声認識技法、言語認識技法、および/または他の言及されたトリガは、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)およびリカレントニューラルネットワーク(RNN)もしくはモデル、ならびに/またはそれらから生成されるアルゴリズムなどの、機械学習技法およびアプローチの使用を含み得る。ブロッカーによるそのような機械学習モデルの適用が顕著な処理能力を必要とするとき、トリガの発生の予備決定が、より少ない処理能力を必要とするがより低い精度を結果的にもたらし得る方法を使用して行われ得る。これは、より信頼性の高いトリガ決定のための非リアルタイム処理が完了されることができるまで、非常に短い通過状態を結果的にもたらし得る。より信頼性の高い結果は、通過状態を終了するために、および/または通過状態が短いウィンドウを越えて延長されることを可能にするために使用され得、このことは、ユーザが遅延なくリスニングデバイスとの通信を開始することを可能にし得る。
【0050】
ブロッカーは、トリガが発生したかどうかを決定する際に、環境の音量の増加を使用し得る。これは、コメントを発話する意図を検出する際の改善された精度、ワードの開始を検出する際の改善された精度、ならびに/または遮断モード中の減少した消費電力、および/もしくは声トリガを試験するための音データの時間ウィンドウの好ましい開始として音量増加を待機することによるトリガ検出中の増加した処理応答時間という点で利点を与え得る。音量の増加は、ほとんどの発話されたワードの開始などの前の数ミリ秒前と比較され得る。追加的または代替的に、音量の増加は、バックグラウンドミュージックが再生されている状態、および/またはユーザがバックグラウンドミュージックよりも大きい声トリガを発話している状態などの、より長い期間の周囲音量と比較され得る。
【0051】
ブロッカーは、電気回路によってブロッカーに接続されるか、もしくは無線接続を遠隔に有するか、または両方の組み合わせの入力デバイスを使用し得る。いくつかの態様によると、入力デバイスは、リスニングデバイスへの統合、およびその入力デバイスへのリスニングデバイスの接続と同じ形態である必要はない。ブロッカーは、特定のWi-Fi、Bluetooth(登録商標)、基本的なRF、または他の無線信号の検出および/または受信をトリガとして使用し得る。ブロッカーは、例えば、信号強度に基づいて、信号の近接度を確認し得る。追加的または代替的に、ブロッカーは、例えば、ブロードキャストIDをチェックすることによって、および/または信号によって送信されたPGP署名の有効性を確認することによって、信号源を確認し得る。ブロッカーは、信号源を、承認された信号源のホワイトリストおよび/またはブラックリストと比較し得る。例えば、ブロッカーは、これらの機能を使用して、ジオフェンシングベースのトリガを有するか、またはブロッカーがテーブル上の特定の電子パッドの上またはその所定の距離(例えば、10cm)内にあると決定し得る。代替的または追加的に、ブロッカーはまた、ジオフェンシングベースのトリガを提供するために、ブロッカー専用の、またはリスニングデバイスと共有される、GPSセンサを使用し得る。これは、役員室内の全ての互換性ブロッカーが会議の進行全体を通して遮断モードのままにする署名付き信号を発する企業の役員室ビーコンを有するなどの利点を有し得、役員室ビーコンは、装着された画面および/または別のものを介して、遮断モードに入ったことの確認をビーコンに信号で返したデバイスの数および/またはリストを含有するフィードバックをユーザに提供し得る。
【0052】
ブロッカーは、超音波、UV光、またはユーザに目立たない他のそのような信号を含む、聴覚のスペクトル外である高周波数の音を検出してもよい。高周波数の音は、トリガが発生したかどうかを決定する際に使用され得る。ブロッカーは、音ベースのトリガおよび無音ベースのトリガを検出するための本明細書に説明される方法の1つ以上を使用して、目立たない高周波信号を処理および分析し得る。例えば、超音波ビーコンの検出または特定の他の電子デバイスに対する近接度は、トリガが発生したかどうかを決定する際に使用され得る。
【0053】
ブロッカーは、トリガが発生したかどうかを決定する際に、リスニングデバイスが空き部屋、ポケット、および/またはキャリングケース内にあることを検出し得る。例えば、リスニングデバイスは、光の量および/もしくは他の特徴(例えば、可視および/または非可視周波数)を検出することによって、ならびに/または近接センサ、モーションセンサ、および/もしくは加速度計を使用することによって、空き部屋を検出し得る。ブロッカーは、リスニングデバイスがポケットにある間、例えば、リスニングデバイスがユーザのポケットにある間に環境に対してリスニングするように意図されていない場合、遮断モードのままであり得る。ブロッカーの入力センサは、ホストデバイスと共有される、および/またはリスニングデバイスから独立し得る。
【0054】
ブロッカーは、トリガが発生したかどうかを決定する際に、外部マイクロフォンが、それ自体またはオーディオAUX-INソケットなどのリスナにプラグ接続されていることを検出し得る。例えば、ブロッカーは、プラグインされている外部マイクロフォンに基づいて通過モードを有効にし得る。ブロッカーおよび/またはリッスンは、最初にプラグインされたとき、および/または周期的に、1つ以上の特定のトーンを発して、それがプライバシを尊重する構成要素であることを他の構成要素に合図し得る。
【0055】
ワードトリガ検出に関連する追加の詳細
ブロッカーは、環境の周囲音量が増加するにつれて、オーディオトリガの決定中に、より広い偽陽性許容範囲になるように構成され得る。これは、環境のノイズが増えるにつれて、偽陰性、トリガの見落としが増えることを防止し得る。ブロッカーは、周囲ノイズが人間の発話によって、または非発話ノイズによって引き起こされたかどうかを決定し得、ブロッカーは、この決定を、トリガ検出許容範囲に対する周囲音量の影響を決定する際に使用し得る。ブロッカーは、トリガ検出許容範囲に対する周囲音量の影響を決定する際に、ユーザ選好などの構成を受け入れ得る。
【0056】
ブロッカーは、オーディオトリガの一部として、単独で、および/または発話されたトリガワードと組み合わせて、口笛および/または拍手を受け入れ得る。ブロッカーはまた、口笛および/もしくは拍手を要求し得るか、またはそれは任意選択であり得るが、トリガ発生の信頼性を向上させる。これは、フォールバックオーディオトリガであり得、大音量の環境、または発話されたトリガワードのみを検出するのが困難である他の環境内における検出を補助し得る。
【0057】
ブロッカーは、例えば、トリガ発生の信頼性を向上させる、要求されるフレーズまたは任意選択の入力として、発話されたトリガワードの繰り返しを受け入れ得る。ブロッカーは、トリガワードの各々が、それ自体によってトリガであるかどうかを決定する際に、トリガワードの各繰り返しを使用し得、そのような繰り返しは、繰り返しの少なくとも1つが正常に検出されることになる可能性を本質的に向上させ得る、および/またはブロッカーは、任意のワードが全て繰り返されているか否かを評価し得、繰り返しが発生しているという事実を、各繰り返しに対するトリガワードの検出と組み合わせて、検出の精度を向上させ得る。ブロッカーは、ワードを検出することと比較して、繰り返しを検出するために同じおよび/または異なる検出アルゴリズムを使用し得、このことは、例えば、本質的に類似した周囲ノイズを有すると共に、同じスピーカである繰り返しによって支援され得る。ブロッカーは、繰り返し間の時間が繰り返しの試みを示すのに適切であるかどうかを決定し得、例えば、ブロッカーは、意図的な繰り返しを示し得る250ミリ秒間隔の繰り返しを要求し得るか、またはブロッカーは、最大5つの発話されたワードによる6秒以内の繰り返しを要求し得、これは、ユーザがトリガワードを一度発話し、フィードバックを確認するために待機し、失敗した後に、ユーザが再び試行したことを示し得る。これは、ブロッカーが、ユーザによる失敗した試行の後の再試行に対してトリガワードを検出する際の向上した精度を有することを可能にし得る。
【0058】
リスニングデバイスに由来するものなどの、追加のトリガ
ブロッカーは、トリガが発生したかどうかを決定するためにリスニングデバイスの挙動を使用し得る。トリガは、通過モードを結果的にもたらす初期トリガと、初期トリガが真陽性であったことを示す後続のトリガおよび/または確認と、を含み得る。ブロッカーは、リスニングデバイスの挙動を検出するために要求される期間に限定された期間を越えて通過モードを維持するために、確認トリガを要求し得る。追加的または代替的に、確認トリガは、通過モードを追加の時間だけ延長するために使用され得る。検出された挙動は、電話を受信することに応答して鳴っている電話などの、リスニングデバイスの使用状況に基づき得る。検出された挙動は、ブロッカーとのリスニングデバイスの通信の一部として、リスニングデバイスによって実施され得る。検出された挙動は、ブロッカーの互換性および/または改善された性能のための挙動を実施するようにリスニングデバイスを構成しているユーザであり得る。
【0059】
例えば、ブロッカーは、ブロッカーが「コマンド」というトリガワードを検出すると、リスニングデバイス(スマートスピーカなど)に対する通過モードに入り得る。追加的または代替的に、ブロッカーは、リスニングデバイス自体がそのウェイクワードを検出し(例えば、ユーザがスマートスピーカのウェイクワードを言ったことをブロッカーが検出することに加えてなど)、その処理をユーザに知らせたことを示唆するやり方でホームスピーカが挙動するか否かを観察し得る。そのような観察は、ブロッカーのマイクロフォンがリスニングデバイスの出力オーディオをリスニングして、コマンドの成功をユーザに示すことを伴い得る。例えば、スマートスピーカは、第1の所定の時間(例えば、75ミリ秒)の間、第1のトーン(例えば、589Hz)を発し、その後、第2の所定の時間(例えば、160ミリ秒)の間、第2のトーン(例えば、1169Hz)を発し得る。第2のトーンは、減衰を伴って第2の所定の時間の間、発せられ得る。追加的または代替的に、スマートスピーカは、リングによって先行される第3のトーン(例えば、350hz)のトーンを発し得る。一般に、スマートスピーカは、可聴および/または1オクターブ離れた任意のトーンを発し得る。いくつかの事例では、スマートスピーカは、リスニングデバイスに属するものとして検出され得る予測可能な特徴を有する声で発話し得る。追加的または代替的に、観察は、リスニングデバイスがそのユーザフィードバックライトを使用して、それが要求を処理していることをユーザに示していることを検出するように位置付けられた光センサ(例えば、光受容体)を有するブロッカーを伴い得る。光センサは、リスニングデバイス内に位置する、および/またはリスニングデバイスの外部にあるが、それに面し得る(例えば、向けられている)。リスニングデバイスの挙動の検出(例えば、確認として)は、ブロッカーによるトリガの誤検出のための通過モードの時間を短縮すること、偽陽性の制限された持続時間に起因して、リスニングデバイスのウェイクワードのリスニングデバイスの検出と比較して、ブロッカーがトリガ検出においてより広い偽陽性許容範囲であることを可能にすること、ならびに/または遮断デバイスおよび/もしくはリスニングデバイスの通過モードのユーザの認識を向上させることを含む、数個の利点を有し得る。これは、例えば、改善されたユーザプライバシを結果的にもたらし得る。加えて、リスニングデバイスの挙動を検出することは、通過モードを延長するために使用され得る。例えば、会話モードのスマートスピーカは、そのユーザフィードバックライトを、ユーザが保持する追加の質問を各々検出した後にオンにし得る。リスニングデバイスのフィードバックライトは、リスニングデバイスがより長い間、リスニングし続けていることをユーザが認識するのに十分であり得る。これは、ユーザがトリガワードを明示的に繰り返すことなく、ブロッカーが通過モードを繰り返し延長することを可能にし得る。
【0060】
ブロッカーは、アクティブであり、かつ十分に明るく照らされているリスニングデバイス(電話またはタブレットなど)のピクセルベースの画面に基づいて、リスニングデバイスの挙動を検出し得る。そのような検出は、スマートスピーカ上に見られるライト(LEDライトなど)を検出するために上記の方法の多くを使用し得る。ブロッカーは、電話の内側、画面の縁に沿って電話の外側に配置されている、電話の周囲の保護ケースに内蔵されている、および/または透明な画面プロテクタに内蔵されている、センサを含み得る。追加的または代替的に、ブロッカーは、例えば、ユーザが観察し得る最小限の可視光を有しながら、画面が電力消費を増加させることができないように信頼される場合、画面の電力消費を観察し得る。ブロッカーは、ユーザによるセンサの可変位置付けを可能にする、および/または画面の広い領域の平均輝度を検出する1つ以上のセンサを有し得る。画面の広い領域を検出することによって、デバイス(例えば、電話、タブレットなど)が画面の一部分を照明して、ブロッカーを騙して通過モードに入ることがより困難であり得るが、ユーザに警告するための画面からの十分な光を伴わない。ブロッカーは、時刻および/または周囲光レベルを考慮して、ユーザに警告するのに十分な光の量を決定し得る。
【0061】
リスニングデバイスは、通過モードが安全に早期に終了し得ることをブロッカーに合図し得る。追加的または代替的に、リスニングデバイスは、リスニングデバイスが使用される低い可能性を有することをブロッカーに合図し得る。例えば、リスニングデバイスは、その入力デバイス(マイクロフォンなど)が情報を提供するために利用可能になったことを検出し、それ自体のウェイクワードまたは他の要件が満たされていないこと、および通過モードが要求されていないことを分析し得る。ブロッカーは、この信号を受信して、別様に行うよりも通過モードを早く停止し得る。別の例では、リスニングデバイスは、ユーザによる使用状況が、典型的には、デバイスによって提供される信号(例えば、警告アラート)に応答するため、リスニングデバイス自体の固有の使用状況パラメータおよび/または予想される今後の使用状況を認識し得る。リスニングデバイスは、通過モードを引き起こすトリガに対するより高い信頼性閾値を示す信号をブロッカーに送信し得る。リスニングデバイスは、ユーザ体験を改善するために、ユーザプライバシに対する懸念を示すために、および/または特にバッテリ駆動のリスニングデバイスの場合に電力を節約するために、1つ以上の信号(例えば、明示的な信号)を提供し得る。そのような信号は、他の統合回路の追加の使用として、専用の統合回路を通じて、および/またはリスニングデバイスのスピーカを通じた、静かであるが検出可能なトーンなどの、リスニングデバイスの出力デバイスを通じたリスニングデバイス出力によって、送信され得る。
【0062】
ブロッカーは、1つ以上のセンサを用いて直接的に、および/またはリスニングデバイスの構成要素への信号を横取りすることによって、リスニングデバイスの挙動を検出し得る。検出は、間接的に発生し得る。例えば、ブロッカーは、リスニングデバイスおよび/またはそのプロセッサの電力消費の変化、リスニングデバイスの回路内の電気パターンの変化、リスニングデバイスからの電磁干渉の変化、および/またはリスニングデバイスがその入力デバイスのうちの1つ以上を使用している可能性があることを示す他の同様の効果を検出し得る。
【0063】
ブロッカーは、例えば、トリガが発生したかどうかを決定する際に、リスナの出力デバイスに送られる(例えば、送信される)横取りされたリスナデバイスの信号を使用し得る。追加的または代替的に、ブロッカーは、例えば、トリガが発生したかどうかを決定する際に、リスナデバイスの出力デバイスの検出された出力を使用し得る。例えば、着信に起因して電話が鳴り始めた場合、ブロッカーは、呼び出し音が十分な音量であることを検出し、通過モードに入り得るため、ユーザは、いかなる追加のトリガも要求されずに応答し得る。追加的または代替的に、電話のラウドスピーカは、ブロッカーが通話中に通過モードに入るおよび/またはそれを延長し得ることを、通話の過程の間、十分な音量および/または特徴(例えば、声に一致する)の音で発し得る。これは、部分的に、通過モードが暗黙的であるというユーザの認識に起因し得る。より高い保証のために、ブロッカーは、ユーザが電話による会話を有していることをさらに示唆するために、電話のそのラウドスピーカの使用をユーザによる断続的な発話の検出と組み合わせ得る。
【0064】
通過の長さが増加する際の増加する確実性のために複数の挙動を組み合わせる例として、ブロッカーは、第1の時間(例えば、1秒)の間、通過モードを開始するために「コマンド」というワードを検出すること、第2の時間(例えば、1秒)の間、通過モードを延長するためにリスニングデバイスのウェイクワードを言うユーザの検出を要求すること、第3の時間(例えば、5秒)、延長モードを延長するためにホストのライトが点滅することの検出を要求すること、および/または第4の時間(例えば、20秒)だけ、通過モードを延長するためにホストの声(十分な長さの時間の間、および/またはウェイクワードの数秒内、周囲ノイズレベルまたは時刻などの既知の環境状況を考慮してユーザ検出可能であると決定される音量)の検出を要求することを行い得る。
【0065】
ブロッカーは、機器がオフになるか否か、ホームオートメーションに起因して家の中の照明がオンまたはオフになること、および/またはガレージドアが開く音などの、リスニングデバイスの多数のタイプの挙動を使用し得る。これらの挙動は、直接意図されているか、コマンドの成功の副産物であり得、これは、リスニングデバイス、またはリスニングデバイスが通信もしくは制御するもの、あるいは複数の挙動の任意の組み合わせのいずれかに由来する。
【0066】
リスナは、通過モードを明示的に要求する信号を送り、ブロッカーが受信し得る。これは、ブロッカーが、そのような要求をログ記録すること、要求承認の調整を実施すること、要求が承認されるべきか否かを決定するために論理を実施すること、ユーザにフィードバックを提供してユーザに通知すること、および/またはより信頼できるトリガに対して増加したフィードバックを提供することを可能にし得る。
【0067】
リスナ、任意のクラウドコンピュータ、ブロッカーよりも強力なマイクロプロセッサ、および/または任意の一般的なコンピューティングシステムは、ブロックされる入力デバイスを要求しないトリガ検出を提供し得る。トリガ検出は、複雑および/または時間が掛かるおよび/または電力を消費する場合があり、またはそうでない場合もあり、進行中および/またはリアルタイムにブロッカーによって実施されることができる場合があり、またはそうでない場合もある。次いで、ブロッカーは、トリガが見つけられたという、信頼できるまたは信頼できない指示を受信し得、トリガイベントに関するメタ情報を受信し得る。次いで、ブロッカーは、提供されたメタ情報を使用し、ブロッカーが直接取得する情報を使用して、トリガを検証し得る。例えば、ブロッカーは、特定のポータブルデバイスが近くにあると検出されるまで(例えば、Bluetooth(登録商標)の存在に基づいて)、マイクロフォン信号がスマートスピーカに到達することを遮断するように構成(例えば、設定)され得る。ブロッカーは、Bluetooth(登録商標)信号をスキャンするリスナが、ポータブルデバイスを検出し、それが検出されたことおよび識別子をブロッカーに合図するまで、Bluetooth(登録商標)信号をスキャンせずに低電力モードのままであり得る。信号を受信すると、ブロッカーは、独自のBluetooth(登録商標)スキャンを実施し得る。これは、システム全体の進行準備の完了を可能にし得るが、ブロッカーが進行中および/またはリアルタイムに分析を実施することを要求しない。
【0068】
ブロッカーは、リスナおよび/または第3のデバイスから、トリガ選択および/またはトリガ検出のための構成選好を受信し得る。選好は、単独で、または他のトリガと組み合わせて、十分に信頼できるものとして、ブロッカーによって全て扱われる一連の可能性に由来し得る。選好としては、言語、トリガワード、トリガ検出のためにセンサ入力に対して適用する機械学習モデルの選択、ならびに/または承認済みとして信頼できるように暗号で署名され得るモデルおよび/もしくはパラメータの定義が挙げられ得る。例えば、選好は、「コマンド」というワードまたは「こんにちは」というワードがトリガワードであるかどうかを示し得るか、または更新された署名付き声モデルを含み得る。ブロッカーはまた、ユーザが、受信された任意の信頼できないパラメータの有効性を確認する、訓練および/または検証モードに入り得る。
【0069】
ユーザの取り扱いに由来するものなどの追加のトリガ
ブロッカーは、トリガが発生したかどうかを決定する際に、リスニングデバイスのユーザの取り扱いを使用し得る。これは、通過モードを結果的にもたらす初期トリガと、初期トリガが真陽性であったことを示す後続のトリガおよび/または確認と、を含み得る。検出された取り扱いは、リスニングデバイスの使用状況に基づき得る。例えば、通話中に電話を耳に当てるユーザ、および/またはGPSの画面をタッチして方向を要求するユーザ。トリガは、例えば、ブロッカーおよび/またはリスニングデバイス上のボタンを押すことによって、ブロッカーと通信するためにユーザによって実施される措置に基づいて検出され得る。いくつかの例では、トリガは、リスニングデバイスの使用状況に固有の挙動の修正された変形に基づいて検出され得る。例えば、ユーザがリスニングデバイスを非アクティブのままにする場合のリスニングデバイスの配向、または複数の取り扱いの任意の組み合わせ。ユーザの取り扱いは、本質的にポータブルである、電話、タブレット、および生体認証ウェアラブルなどの、多くのポータブルデバイスに適用され、それゆえに、顕著な運動および/または位置付け特徴を有する。ユーザの取り扱いはまた、スマート冷蔵庫ディスプレイ、スマート電子レンジ、およびスマートサーモスタットなどの静止している複数のデバイスにも適用され、触覚(例えば、タッチ)および/または操作の取り扱いを有する。いくつかのデバイスは、ユーザがそれらを取り扱っているときのみ使用され得、スマートスピーカなどの他のデバイスは、主にまたは時折、離れた場所にいるユーザによって使用される。
【0070】
本明細書に説明される他のトリガと同様に、ユーザの取り扱いは、例えば、イベントの取り扱いおよび/または一定期間のイベントの取り扱いの欠如に応答して検出され得る。例えば、トリガは、電話の加速度計の変化に応答して検出され得る。別のトリガは、電話が数分間動いているか、または十分な期間静止していないことに応答して検出され得る。同様に、例えば、電話がテーブルの上に置かれたままであるため、電話が一定期間(例えば、数分)動かされなかったときに、トリガが検出され得る。トリガは、例えば、NFCタグなどの検出可能な物体の存在に応答して検出され得る。あるいは、トリガは、検出可能な物体の欠如に応答して検出され得る。
【0071】
ブロッカーは、指紋スキャナ、タッチ画面、ならびに/またはリスニングデバイスおよび/もしくはブロッカーの他のタッチ検出可能な構成要素を使用して、トリガが発生したかどうかを決定し得る。例えば、ブロッカーは、例えば、タッチ画面がユーザの指によってタッチされた場合に、トリガが発生したと決定し得る。決定は、単独で、またはユーザがデバイスと相互作用している1つ以上のトリガと組み合わせて行われ得、ユーザが通過モードを所望する可能性は、ユーザがデバイスと相互作用しているという決定に応答して増加し得る。それゆえに、ブロッカーは、声ベースおよび/またはモーションベースのトリガの存在を評価するときに、より低い確実性の閾値を要求し得る。追加的または代替的に、ブロッカーは、代替トリガを十分なものとして扱い得る。
【0072】
ブロッカーは、電話上におけるタッピングを検出し得る。タッピングは、振動、運動、タッチなどを検出することによって検出され得る。多くのタイプの取り扱いトリガと同様に、検出は、イベントが1回以上発生することを単純に要求し得る。追加的または代替的に、検出は、イベントが特定のタイミングおよび/または期間を有することを要求し得る。
【0073】
ブロッカーは、リスニングデバイスがユーザによってカバーされているかどうかを検出し得る。例えば、スマートウォッチは、ユーザの手が時計をカバーしたときに通過モードを終了し得る。同様に、スマートウォッチは、カバーされている状態およびカバーされていない状態を2回繰り返したときに、通過モードを開始し得る。例えば、ユーザの手が一方向に動き、次いで、突然、他の方向に動くと、通過モードを開始し得る。スマートウォッチの通過モードは、例えば、手首が垂直から水平に急速に回転すること、手がスマートウォッチの上を右から左に動くこと、手がスマートウォッチを振ること、および/またはユーザが静止位置の後に手を高く持ち上げることに応答して開始し得る。
【0074】
ブロッカーは、リスニングデバイスが移動中の車両に配置されたことを検出し得る。例えば、ブロッカーは、1つ以上の加速度計ならびに/または他のモーションおよび/もしくは位置センサを使用して、自動車の振動を検出し得る。同様に、ブロッカーは、1つ以上のセンサを使用して、自動車、ユーザの特定の車両、および/または交通のいずれかの典型的な音を検出し得る。いくつかの実施の形態では、ブロッカーは、ユーザが、車両内に位置する近距離ビーコンおよび/または検出可能な物体(例えば、NFCタグ)の近くにいることを検出し得る。ブロッカーは、GPSセンサを使用してトリガを検出して、高速移動を検出し得る。
【0075】
ブロッカーは、リスニングデバイスがポケットおよび/もしくはキャリングケース内に配置されたこと、そこから取り出されたこと、ならびに/または現在その中に位置することを検出し得る。例えば、電話をポケットの中に入れるユーザは、電話が保持されていること、および/または手以外の任意の物体に触れていないことを検出し、その後、電話が布地を検出することを伴い得る。追加的または代替的に、電話は、ポケットの妥当な深さに一致する下向きの運動を検出し得る。いくつかの実施の形態では、光センサは、ポケットおよび/またはキャリングケース内に位置することと関連付けられた暗さを示し得る。
【0076】
ブロッカーは、リスニングデバイスの振動モードを検出し得、電話も能動的に取り扱われているように検出された場合のみ、振動を十分なトリガとみなし得る。
【0077】
リスニングデバイスおよび/またはそのケースは、タッチ感応性であり得る。ブロッカーは、ユーザのタッチおよび/またはグリップを検出し得る。ユーザのタッチおよび/またはグリップは、ユーザがリスニングデバイスをどのように使用するつもりであるかを示すために使用され得る。表示は、通過モードに入るか否かについてブロッカーに通知し得る。
【0078】
ブロッカーは、ジェスチャトリガとしてデバイスの配向を検出し得る。例えば、電話用のブロッカーは、電話の配向が地面に対して水平であり、配向が十分な期間維持されていることを検出し得る。この配向は、電話がかなり水平な表面でアイドル状態のままになっていることを示し得る。したがって、電話のマイクロフォンおよび/もしくは電話のGPSセンサの両方の通過モードに入る前に「コマンド」のトリガワードが要求され得る、ならびに/または物理的な無効化スイッチがユーザによって切り替えられる必要があり得、電話による任意の挙動を無視することが無視され得る。同じ電話が水平な表面でアイドル状態になった後に十分に動かされた場合、ブロッカーは、通過モードに入るためにリスナ挙動検出のより低い閾値を要求し得る。リスナ挙動検出のより低い閾値は、リスナがアクティブであることをリスナがユーザに通知していることを示し得る。ユーザが表面上にあるときでも通過モードが維持されることを望む場合、ユーザは、電話が水平ではなく角度を有して置かれるように、電話を物体の上に配置する、および/または電話をクレードルに置き得る。異なる位置および/または配向(例えば、通話の場合のように電話を垂直に保持する場合と、ビデオ会議またはラウドスピーカ通話の場合のように電話を水平に保持する場合)、通過モードに入る際に異なる影響を有し得る。例えば、電話による任意のさらなる挙動が要件ではなく、ユーザによって発話されるいかなるトリガワードもなしで、通過モードに入り得る。リスニングデバイスが充電している場合、ブロッカーによって検出され得るトリガが検出され得る。トリガは、例えば、ブロッカーなどの他のデバイスを充電している場合にも検出され得る。トリガは、リスニングデバイスの回路および/またはバッテリに対する充電の影響を観察することによって、充電クレードルなどの他のデバイスへの近接度に基づいて検出され得る。
【0079】
ブロッカーは、歩数計によって採用されるものなどの任意の好適な方法および/または技法を使用して、ユーザが歩いていることを検出して、トリガが発生したかどうかを決定するためにユーザの歩調を検出し得る。
【0080】
ブロッカーは、トリガが発生したかどうかを決定するために、暗黙的ジェスチャの意図的に修正された変形を検出し得る。例えば、ブロッカーは、ポケットの中にある間に逆さまであることを検出し、遮断モードのみのままであるが、一方、ポケットの中にある間に上下正しい状態にあると、遮断モードになる場合もあるが、ブロッカーは、他のトリガに遭遇したときに通過モードに入り得る。追加的または代替的に、ブロッカーは、車内で逆さまであることを検出し、遮断モードのままになり得る。ブロッカーは、車内にある間、通過モードに入るための1つ以上の他のトリガを無視し得る。デバイスが、逆さまの配向に基づいてインターフェースの回転を可能にする場合(例えば、デバイスの画面が依然として読み取り可能および/またはタッチ可能である場合)、これは、ユーザが、逆さまな状態(上下正しい状態ではなく)をセンサのトグルとして扱うことを可能にし得、電話を置かない限り通話中に電話が決して逆さまにならないことなどの暗黙的である場合もあれば、電話をクレードルに逆さまに置くなどの明示的な場合もある。同様に、ブロッカーは、横向き対縦向き、もしくは横向き左対縦向き右、および/または任意の他の配向もしくは配向の組み合わせの変化を検出し、その検出をトリガとして使用し得る。
【0081】
ブロッカーは、非常に意図的なジェスチャをトリガとして使用し得る。例えば、電話がテーブルの上にある間に電話を回転させること、テーブルの上で1回以上前から後ろに反転させること、電話を一方向に前から後ろに反転させて特定の方向に裏返すこと、電話を一方向に回転させ、次いで、他の方向に戻すこと、および/またはユーザがブロッカーと意図的に通信し、ブロッカーによって容易に検出可能であり得るときを除いて、発生する低い可能性を有し得る任意の他の意図的なジェスチャ。
【0082】
ブロッカーは、平坦な配向、運動の欠如、ならびに/またはパッド(例えば、充電パッド)の不在および/もしくは存在の特定の組み合わせを検出し得る。トリガの組み合わせによると、パッドは、他の存在するおよび/または構成されたトリガに関係なく、遮断モードを強制する「無音パッド」であり得る。あるいは、パッドは、他の存在するおよび/または構成されたトリガに関係なく、通過モードを強制する「リスニングパッド」であり得る。いくつかの実施の形態では、パッドは、運動の方向および/または欠如と組み合わせて検出されたときにどのトリガが要求されるかを変化させる「修正されたモードパッド」であり得る。
【0083】
ブロッカーは、トリガが発生したかどうかを決定する際に、リスニングデバイスを振っているユーザを検出し得る。
【0084】
加速度計などのトリガ検出用のブロッカーの入力センサは、リスナのマイクロフォンおよび/または他の入力デバイスと同じ電気回路上にあり得、リスナのプロセッサへのリスナの入力デバイスの信号を無効化するために、入力センサのトリガのためのマイクロプロセッサを要求してもよく、または要求しなくてもよい。
【0085】
リスナ入力デバイスに影響を与えるジェスチャの技法および例もまた、ブロッカーを要求せずに実装され得る。リスナ入力デバイスに影響を与えるジェスチャの技法および例は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアに実装された、リスナおよび/またはリスナのプロセッサによって、入力ジェスチャとして直接使用され得る。例えば、逆さまに反転される、および/または略水平な表面上で静止するなどの、電話の配向は、電話のオペレーティングシステムによって検出され、入力構成要素が有効であるか否か、および/または電話のソフトウェアが入力構成要素からのデータを処理するために選択するか否かに影響を与えるために使用され得る。
【0086】
より低いトリガ精度
ボタンが押されていることとは異なり、多くのタイプのトリガについて、例えば、ユーザが「コマンド」を言ったか否かを決定する際に、トリガが発生したか否かについて複雑な決定が存在し得る。ブロッカーは、リスニングデバイスよりも音ベースのトリガでは、より低い精度の方法およびアルゴリズムを使用し得る。そのようなより低い精度は、制限された数のオーディオトリガ、および制限された数の潜在的に生じる措置のため、ブロッカープロセッサが、リスニングデバイスのプロセッサよりも非力であることを可能にし得る。ブロッカーは、偽陽性の影響が、ブロックされる音の割合の名目上の減少以外にユーザ体験に悪影響を有しない場合があるため、トリガ検出に関して偽陰性よりも多い偽陽性を可能にし得る。
【0087】
通過モードの終了
ブロッカーは、様々なインジケータを使用して、通過モードをいつ終了するか、したがって、通過モードから遮断モードに戻すかを決定し得、これらのインジケータは、終了インジケータと呼ばれ得る。ブロッカーは、終了インジケータとして、通過モードに入ってからの経過時間を使用し得、例えば、通過モードは、15秒に制限され得、次いで、ブロッカーは、遮断モードに戻り得る。例えば、ブロッカーは、所定の期間の後に通過モードを停止し得る。ブロッカーは、この説明で説明されている任意のタイプのトリガを終了インジケータとして使用し得る。例えば、終了インジケータは、午後9時以降、かつ女性の声が検出されたことの両方であり得る。ブロッカーは、通過モードをトリガしたトリガに関するメタデータを使用して、どのタイプの終了インジケータおよび/またはそれらの終了インジケータのパラメータが必要とされるかを決定し得、例えば、トリガが午後4時に到達する時刻であった場合、ブロッカーは、終了インジケータのみが午後5時に到達する時刻のみであると決定するが、トリガが、発話された「コマンド」というワードであった場合、ブロッカーは、終了インジケータが、15秒経過するか、または、例えば、声の周波数または他の特徴に基づいて、異なる人物が発話を開始したことを検出し得るかのいずれかを決定し得る。ブロッカーは、終了インジケータに影響を与え得るトリガ中にユーザから追加のメタデータを受信し得、例えば、「コマンド」という用語がトリガとして発話される場合、終了インジケータは、デフォルトで15秒経過であり得るが、「コマンド1時間」および/または「コマンドロング」というフレーズがトリガとして発話された場合、終了インジケータは、トリガから1時間経過であり得る。
【0088】
ブロッカーは、周波数、トーン、波形などの音の特徴に基づいて、子供が発話していると決定し得、発話している任意の子供を終了インジケータとみなし得る。これは、子供のプライバシを保護する上で、および/または子供がリスニングデバイスにコマンドを発行することの防止の際に特に有益であり得る。ブロッカーは、声認識技法を使用して特定の指定された個人が発話していると決定し得、この人物が発話していることを終了インジケータとみなし得る。これは、特定の脆弱な成人のプライバシを保護する際、および/または特定の成人がリスニングデバイスにコマンドを発行することを防止する際に、特に有益であり得る。
【0089】
リスニングデバイスは、予約語および/もしくはフレーズ、ならびに/またはリスニングデバイスが検出する他の音を有し得、ユーザは、口頭コマンドが続くことをリスニングデバイスに示すために、ユーザのやり方で言うおよび/または引き起こし得、そのようなワードおよび/またはフレーズは、それが単一のワードおよび/またはワードである必要が全くない場合でも、「ウェイクワード」と呼ばれ得る。ブロッカーが通過モードにある間、ブロッカーは、マイクロフォンからの音を監視し、そのような音の中のウェイクワードの検出に基づいて、追加の期間の間、通過モードを延長し得、例えば、ユーザは、「コマンド、ちょっとリスナ、今何時ですか?…ちょっとリスナ、曲を再生して。」と言う場合があり、「ちょっとリスナ」というウェイクワードが使用され、おそらくリスニングデバイスが措置を講じる度、通過モードの15秒の時間制限が、追加の15秒延長されるため、ユーザは、リスニングデバイスとの会話がブロッカーによって切断されることを回避するために「コマンド」を繰り返し言う必要はない。ブロッカーが通過モードにあり、マイクロフォンからの音を監視している間、ブロッカーは、ユーザがリスニングデバイスと進行中の会話に関与していると決定することに基づいて、追加の期間の間、通過モードを延長し得る。進行中の会話の決定は、ユーザおよびリスニングデバイスが交代していることを検出すること、すなわち、ユーザが発話し、リスニングデバイスがそのスピーカを使用してユーザに返答を提供するほぼ直前にユーザが発話を停止し、リスニングデバイスがその応答を完了したほぼ後にユーザが再び発話を開始したことに基づき得る。例えば、ユーザが「コマンド、ちょっとリスナ、今何時ですか?」と言い、リスナが「午後9時」と応答し、次いで、ユーザが「今日は何日ですか?」と言い、リスナが「金曜日」と応答した場合、ブロッカーは、トリガおよびウェイクワードが発話されておらず、ブロッカーが15秒後に遮断モードに戻るように設定されていた場合でも、会話が5分後に終了したと決定されるまで、追加の期間の間、通過モードを延長し得る。進行中の会話の検出では、ブロッカーは、この明細書に説明されるように、リスニングデバイスのスピーカへの統合を使用し得る。
【0090】
通過前処理
ブロッカーが通過モードにあるとき、ブロッカーは、マイクロフォンからの全ての音を通過させ得る、および/またはブロッカーは、音がリスニングデバイスに渡る前にマイクロフォンからの音を前処理および/または修正し得る。ブロッカーは、人間の発話の周波数などの、一部の周波数のみに音をフィルタ処理し得、例えば、電子レンジが作動している間、および/または足音が聞こえる間に人物が発話している場合、ブロッカーは、リスニングデバイスが発話している人間の音のみを受信するように、音をフィルタ処理することによってマイクロフォンからの音を修正し得る。これは、リスニングデバイスの言語認識の改善された精度を結果的にもたらし得るが、通過モード中に発生する活動をリスニングデバイスが盗聴する能力を低減させることによって、向上したプライバシも結果的にもたらし得る。ブロッカーは、特定の音量閾値に到達していない期間中に全ての音を追加的および/または代替的にフィルタ処理し、それにより、非常に静かであるとみなされ、したがって、リスニングデバイス向けのコマンドである可能性が低いと決定される音がフィルタ処理され得、例えば、通過モード中に進行中のバックグラウンド運動ノイズおよび/またはささやき声は、それらをリスニングデバイスに渡す前に音から除去され得る。
【0091】
ブロッカーはまた、スピーカ認識を使用してトリガを実施した人物の声ではない任意の声をフィルタ除去し得、例えば、遮断モードのブロッカーは、ホームパーティで「コマンド」というトリガワードを使用して人物を検出し、15秒間通過モードに切り替え、通過モード中に、トリガコマンドを発行した人物を除いて、ホームパーティのゲストの全ての声をフィルタ除去し得、それにより、ゲストは、低減されたプライバシ影響を有する。これを行うために、ブロッカーは、様々なビーム形成、音源定位、および他の同様の技法を使用し得、ブロッカーはまた、トリガ検出中にそのような技法を使用して、トリガ検出の精度も改善し得る。ブロッカーはまた、訓練モードを有することによって精度を改善するディクテーションソフトウェアと同様に、ユーザがその声を用いて訓練する訓練モードを有し得、訓練データは、どの声がリスニングデバイスに通過することを制限するかを決めるためにスピーカ認識に使用される。
【0092】
マイクロフォンからの音の前処理の一部として、ブロッカーは、スピーカ検出、その後のオーディオフィルタ処理を使用し得る、および/もしくは代替的に音の合成再構成を使用し得る、ならびに/または両方の組み合わせを使用し得る。合成再構成は、ブロッカーがマイクロフォンから音を受信すること、ブロッカーのプロセッサが言語認識を実施して音をテキストワードに変換すること、そのテキストを発話する合成の声である音をブロッカーのプロセッサが生成し、次いで、ブロッカーがリスニングデバイスに生成された合成音のみを送ることを伴い得る。例えば、ブロッカーは、ユーザによって発話された1つ以上のワードを決定し、そのようなワードをテキストに変換し、テキスト音声変換アルゴリズムを使用し、テキスト音声変換オーディオを出力し得る。
【0093】
あるいは、および/または音声をテキストワードに変換する言語認識に加えて、音声認識は、音声を特定のワードに処理することを必要とせずに、音素ベースおよび/または別様に音節ごとに音を変換し得る。あるいは、音声認識は、言語認識に必要とされる工程の一部として行われる場合があるように、音素および/または言葉のセグメントなどの、音節の各構成要素を検出することによって、音をさらに細分化された中間形態に変換し得る。音節、音素、および/もしくはセグメントは、次いで、言語認識よりも元の音声に対してより正確な合成の声で音を生成するために使用され得る、ならびに/またはそれらは、それらを音波に戻すように変換せずに、様々な可能なセグメントを表す記号のストリームなどのデジタルデータとしてリスニングデバイスに配信され得る。合成の声を用いて音波に戻すように変換するか否かにかかわらず、言語認識に対するこれらの代替例は、リスニングデバイスが、それら自体の独自の言語認識機能の使用を行う能力を保持することを可能にし、ブロッカーデバイスによって必要とされる低い計算能力を可能にし、このことは、高水準言語認識を行う必要はないが、感情および/もしくはストレスのレベル、ならびに/またはリスニングデバイスがスピーカの長期的な履歴へのアクセスを有する、および/もしくはそれを維持することをスピーカが望まない他のメタデータを示す、音声のいくつかの特徴の除去などの、向上したプライバシの利点を可能にする。
【0094】
ブロッカーは、トリガ自体の全部または一部分をリスニングデバイスに渡し得る、および/またはブロッカーは、トリガを使用し得るが、リスニングデバイスにトリガ自体へのアクセスを提供しない場合があり、例えば、「コマンド」というワードの音がトリガである場合、そのワードの音は、リスナデバイスに渡される必要はないが、それにオーディオの全てのみが渡される必要がある。ブロッカーは、メモリストレージと、トリガ情報(例えば、トリガと関連付けられた1つ以上の音、トリガがアクティブ化されるユーザ指定期間)およびリスニングがリアルタイムではなく遅延後にトリガを受信することを可能にする通過音可能にする通過サウンドの両方を記憶する能力を有し得、ユーザは、通過モードで発話する前に待つ必要はなく、例えば、ブロッカーは、ユーザが「コマンド」を発話していることを検出して通過モードに入り、ユーザが「ライトをオンにする」と言うと同時に、ブロッカーは、ユーザが言う「コマンド」、その後の「ライトをオンにする」を渡すことを依然として必要とし、ワードが発話されることが終了するまで「コマンド」が発話されたことをブロッカーが決定しなかったため、約250ミリ秒遅延することになる。ブロッカーによるリスナデバイスへのこの遅延された通信は、リスニングデバイスがウェイクワードとして使用するものとトリガが同じフレーズである場合に特に有用であり、このことは、リスナデバイスがコマンドに接頭辞として要求するワードを発話する前に、トリガとして余分なワードを発話する必要がなくなる利便性をユーザに提供する。ブロッカーは、通過音を渡す前、通過音の途中の任意の時点、通過音で無音が検出されたとき、または通過モードの終了時に、追加の所定の音を再生し得る。例えば、ブロッカーは、リスニングデバイスがそのウェイクワードとして検出する音を挿入し得る。ブロッカーによるリスナデバイスへの遅延された通信はまた、ブロッカーが所定のウェイクワードを再生している間、トリガの後、およびリスニングデバイスに発話する前に、待機する必要がない利便性をユーザに提供し得るため、ウェイクワードを挿入するこの場合にも有用であり得る。非統合能動的遮断の特定の場合、ブロッカーは、トリガの遅延されたリプレイを実施し、同時に発生するリアルタイム音が、遅延されたリプレイを分析するリスナデバイスの能力と干渉しない程度の音量レベルでそのスピーカを通じてオーディオを通過させ得、ブロッカーは、ノイズキャンセリングを使用して、遅延されたリプレイを分析するためにリアルタイムオーディオがリスナデバイスの能力と干渉することを防止し得、ブロッカーは、遮断モード(トリガを含む)中のみならず、通過モード中も、ユーザがコマンドの発話を行っていると決定されるまで、ノイズを生成し続け、完全なコマンドが受信された後、および/または終了インジケータが検出された後のみ、リプレイを開始し得る。いくつかの事例では、トリガのリプレイは、光パルスの所定のパターンによって生成され得る。所定の光パルスは、トリガをマイクロフォンに中継し得る。
【0095】
リスニングデバイスがそのマイクロフォンからオーディオを受信しないときに不正挙動のリスクがある場合、および/または望ましくない挙動を有する場合、ブロッカーは、リスニングデバイスがマイクロフォンから受信していない音を検出することを防止するために要求される、周囲ノイズ、シミュレートされた周囲音、事前記録された周囲音、および/またはそのような音の組み合わせを送ることによってマイクロフォンをシミュレートし得る。
【0096】
ブロッカーは、入力デバイスから受信する情報をより高速にリプレイし得る。例えば、トリガワードがリスナのウェイクワードと同じである場合、および/またはブロッカーが通過モードに入る際にトリガワードをリスナに伝達する場合、ブロッカーは、ユーザが後続のコマンドを発話する前に要求し得る任意の遅延を低減するために、より高速にリプレイし得る。ブロッカーは、リスナのウェイクワードおよび/またはリスナへのコマンドのエイリアスとしてトリガを使用し得る。例えば、「コマンド」というトリガワードは、「こんにちはブランド、天気は何ですか」に翻訳され得る。ブロッカーは、遮断モードのときと、既に通過モードにあるときとの両方を含む、任意の時点でエイリアスの使用を行い得る。そのような前処理は、追加的および/または代替的に、代替通信チャネルを使用するブロッカーを結果的にもたらし、それが現在通過モードにあることをリスナに通知し得る。リスナはまた、遮断モードのときと比較して、入力デバイス信号が受信されていることを検出し得、ウェイクワードに対するその独自の要件をバイパスしてもよい。
【0097】
ブロッカーは、そのブロッカーによって、他のブロッカーによって、および/またはコマンドのライブラリから既に取得された情報をリプレイしてもよい。これは、リスナが使用状況パターンを検出することをブロッカーが中断させることを可能にし得る。リプレイは、本明細書に説明される通過前処理のいずれかの使用を行うことを含む、既に取得された情報の正確な複製、難読化されたバージョン、および/または既に取得された情報の修正されたバージョンであり得る。ユーザは、どのコマンドがリプレイされ得るか、および/またはどのコマンドがリプレイされ得ないかを示すことによって、ブロッカーを構成し得る。これは、ブロッカーが、ピザの注文などの、コストおよび/または懸念を有するコマンドを回避することを可能にし得る。
【0098】
ブロッカー構成可能性およびログ記録
ブロッカーは、様々なやり方でブロッカーに影響を与えるために、ユーザによって構成可能であり得る。ブロッカーは、遮断モードが通過モードに変更されるべきであると決定するために、どのタイプ(複数可)のトリガがブロッカーによって使用されるべきかを決定するために、ブロッカーによって使用されるユーザからの構成情報を受け入れ得、例えば、構成情報は、ガレージドアを開く、女性の声を発話する、「コマンド」というワード、「プライバシ」というワード、検出するwifiデバイスの全て、各デバイスが有効なトリガであるか否かを含む、リストを含み得る。ブロッカーは、トリガ用の構成パラメータを受け入れ得、例えば、構成情報は、時刻および日付のスケジュールトリガ用のスケジュールを形成する複数の開始時刻および終了時刻を含み得る。ブロッカーは、ブロッカーおよび/またはリスニングデバイスの使用状況に関する様々なログ記録データを記録するためのストレージを有し得、その例において、ログは、各トリガの日付、時刻、およびタイプ、ならびにトリガした人、通過モードで発話されたワードの転写、各通過モードの最初の10秒の記録を含み得る。ブロッカーの構成可能な態様の追加の非限定的な例は、任意の所与のトリガ後に通過モードに留まるデフォルトの時間の長さ、トリガの最小音量レベル、自動的に遮断モードに戻る前の無音の長さ、ログに記録するエントリの数、トリガが発生した可能性に要求される許容範囲および/もしくは最小値、ログに記録する情報の選択、wifiへの接続の仕方の命令、ブロッカー内のwifi電子機器が有効化されるべきか否か、ブロッカーが使用するべき言語、ブロッカーのクロックにおける現在時刻設定、ならびに/または他の構成用の制限無効化としての通過モードの最大長さを含む。
【0099】
ブロッカーは、構成情報を受信し、ログ記録データを提供するために、様々な機構のうちの1つ以上を使用し得る。ブロッカーは、ローカルwifiネットワーク上のハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)サーバエンドポイントとして作用し得、例えば、https://192.168.0.5を指すブラウザを使用してブロッカーの割り当てられたインターネットプロトコル(IP)アドレスに訪問することは、ユーザがネットワークプリンタの構成システムと同様の様式で対話することを可能にするウェブブラウザインターフェースをユーザに提案し得る。ブロッカーは、構成を可能にし、構成アプリケーションを実行しているBluetooth(登録商標)互換デバイスへのBluetooth(登録商標)接続を通じてログ記録を提供し得、例えば、ブロッカーは、構成情報をブロッカーに送るように設計された独自のアプリケーションを有するスマートフォンを使用する構成を可能にし得る。ブロッカーは、構成情報を受信してログを送信するために、USBコネクタを有し得、例えば、ブロッカーは、コンピュータにプラグ接続されたときにポータブルファイルストレージドライブとして挙動し、コンピュータが構成ファイルをブロッカーに送ることを可能にし得、このファイルは、次いで、ブロッカーによって構文解析されて、余分の構成情報になる。
【0100】
ブロッカーは、通過モードではなく、遮断モードから構成モードおよび/またはログ記録モードに変更するために予約されたトリガのタイプを有し得、例えば、「コマンド構成」と言うことは、ブロッカーを構成モードに入らせ得る、および/または物理ボタンを押すことは、構成モードに入り得る。構成モードでは、ブロッカーは、言語認識を使用して、構成情報を受信し得、例えば、「ハローというワードを無効化する」と言うことは、「ハロー」というワードを言うことを、もはやトリガとみなさないようにさせ得る。ブロッカーは、スピーカを使用して、既存の通信情報、構成命令、および/またはログ記録データをユーザに通信し得る。ブロッカーは、リスニングデバイスのプロセッサを介して、および/またはリスニングデバイスのスピーカに直接的に、音を再生するためにリスニングデバイスのスピーカに統合し得る。ブロッカーは、言語認識よりも単純であるオーディオ処理を使用し得、例えば、ブロッカーは、スピーカを使用してユーザに「ハローというワードをトリガにしたい場合は何かを言い、それ以外の場合は無音のままにして下さい」と伝え、次いで、その後の2秒以内に50dbを超える任意の音が発生したかどうかを決定し、それによって、音の存在は、ハローというワードがトリガになることを可能にし、音の欠如は、そのトリガを無効化することを示すことになる。構成モードに入るのではなく、トリガは、特定の構成変更を割り当てられ得、例えば、物理ボタンが、ブロッカーのBluetooth(登録商標)機能を切り替えるために使用され得る。
【0101】
ブロッカーはまた、他の自動システムによって構成可能であり得、例えば、家庭内の複数のブロッカーは、全て、複数のブロッカーおよび他のデバイスにわたって設定を自動的に調整および/または同期する集中構成サーバから、ブロッカーの個々のアプリケーションプログラミングインターフェース(API)への構成情報を受信し得る。
【0102】
ブロッカーは、声トリガを認識するように訓練され得る。声トリガは、声訓練モードによって初期化され得る。声訓練モードは、最初の使用時の初期の所定の使用回数に基づいて、声トリガを認識するように訓練され得る。声訓練モードは、ユーザからの信号の受信に応答して再訓練され得る。声訓練モードはまた、本明細書に説明されるように、リスニングデバイス応答検出方法のいずれかを使用して、ブロッカーのユーザの使用状況からの声トリガの発生を真陽性または偽陽性としてフラグ付けし得る。声訓練モードは、例えば、声トリガ検出システムへの訓練データとして、および/またはそのようなデータがトリガ構成に影響を与えるように、トリガ音データと共に追加のデータを提供し得る。
【0103】
声訓練の最大の影響に制限が課せられ得る。例えば、多数のトリガが発生したブロッカーの長期間使用後、システムは、訓練のためのより新しい発生の使用を停止するか、再訓練モードがユーザによって示されるまでより新しい発生の使用を行うことを停止し得る、ならびに/または新しい発生は、ブロッカーの訓練を継続するが、訓練されていないトリガモデルおよび/もしくはパラメータからの偏差の決定された閾値を累積的に超過せずに、訓練データのローリングウィンドウを形成することになる。
【0104】
ブロッカーは、その独自のトリガ検出品質を、通過モードを引き起こさなかったトリガ試行を識別することによって偽陰性(例えば、トリガの見落とし)に関して検出し得る。偽陰性は、トリガ試行の成功に先行している、および/または類似している可能性がある。例えば、ユーザが「コマンド」というトリガワードを言うことを試行したが、ブロッカーによって正常に検出されなかった場合、ユーザは、成功するまでトリガコマンドを繰り返し試し得る。試行の成功は、わずかに検出された可能性があるが、少し前と同じユーザ試行である可能性が高い。ブロッカーは、音データを伴う場合も伴わない場合でも、この検出品質情報を使用して、ブロッカーをさらに訓練する、および/または追加の訓練が推奨されることをユーザに合図し得る。
【0105】
ブロッカーは、通過モードに入った後に予想されるおよび/または要求されるリスニングデバイス挙動が何かを訓練される訓練モードを有し得、これは、ブロッカーが、より広範囲のリスニングデバイスと互換性を有すること、および/またはリスニングデバイスの挙動の変化に適応することを可能にし得る。
【0106】
ブロッカーの時刻および/または日付ベースのトリガは、構成可能であるのみならず、訓練可能であり得る。ブロッカーの時刻および/または日付ベースのトリガは、使用傾向に基づいて明示的または自動的に訓練され得る。例えば、ブロッカーは、スマートホームサーモスタットおよび/または学習用給湯器によって使用されるものと同じ方法および/または技法を使用して、典型的な使用時間および/またはユーザ選好を検出し得る。ブロッカーは、時刻、日付、および/または同様の情報を使用して、パラメータを修正し、他のトリガのエラー許容範囲を増加させ、および/または通過モード用の直接トリガではない他のトリガのエラー許容範囲を減少させ得る。
【0107】
ブロッカーは、画面および/またはボタンの欠如などの、非常に制限されたユーザインターフェース機能を有し得る。ブロッカーは、ジェスチャを使用して訓練モードに入り得、ジェスチャを使用して構成を変更し得、そのようなジェスチャは、トリガ方法のうちの1つ以上であり得る。例えば、ブロッカーは、ユーザがリスニングデバイスの配向を特定の回数反転したときに訓練モードに入ってもよく、これは、リスニングデバイスの通常の使用状況では発生する可能性が低く、したがって、検出中に偽陽性を有する可能性が低いジェスチャであり得る。次いで、ブロッカーは、ジェスチャ(リスニングデバイスの反転または回転など)の数を計数し得、そのような計数は、モードおよび/または他の数値パラメータ値に対応し得る。一例として、ブロッカーは、計数された反転数を、電話のどの方向(逆さま、または反時計回りの横向きなど)が遮断モードを示す方向であるべきかに対応するものとして考慮し得る。ブロッカーは、このためのプロセッサを、より基本的な回路が訓練モードを検出すると共に、後でトリガと比較される値を記憶し得るように、要求してもよく、または要求しなくてもよい。
【0108】
ブロッカーがインジケータを有するか否か位にかかわらず、リスニングデバイスは、ブロッカーが遮断モードにあるか否かを示すフィードバックをユーザに提供し得る。このフィードバックは、試験中にユーザフィードバックを補助し得る。例えば、携帯電話のソフトウェアアプリケーションは、マイクロフォンが任意のオーディオを受信しているか否かを示し、それにより、ユーザは、電話に統合されたブロッカー、および/またはブロッカーフィードバックインジケータなしでブロッカー試験することができる。リスニングデバイスはまた、その入力デバイスを監視して、および/またはその出力構成要素を使用して、ジェスチャベースの構成および/または訓練中にユーザに命令および/またはフィードバックを提供し得る。例えば、携帯電話上のソフトウェアアプリケーションは、ユーザが実施したい構成のリストからユーザが選択することを可能にし得、次いで、その構成を達成するためにユーザがどのジェスチャを実施するべきかについての命令を提供し得、次いで、実施された各ジェスチャの成功に関するフィードバックおよび各次の工程のガイダンス(電話の反転が正しい方向(例えば、反時計回り)に配置されており、さらに3回の反転が要求されるなど)を提供し得る。これは、リスナによるブロッカーへの任意の通信を伴ってもよく、または伴わなくてもよく、ブロッカーから直接的にユーザへの任意の別個のフィードバックを要求してもよく、またはそうでなくてもよい。
【0109】
リスナデバイスがトリガになること(自己トリガ)を防止する
ブロッカーは、ブロッカーが通過モードに入ることをリスナデバイス自体および/または他の無許可の電子機器がトリガすることを防止するために、1つ以上の方法を採用し得、例えば、リスニングデバイスは、そのスピーカを使用して「コマンド1時間」でブロッカーに無許可の盗聴を実施するように命令することを防止されることになる。ブロッカーは、方向検出マイクロフォンを使用し、リスニングデバイスの方向から来るいかなる音トリガも無視し得る。追加的および/または代替的に、ブロッカーは、より複雑な一般的な方向検出の代わりに、リスニングデバイスがオーディオを出力している(例えば、リスニングデバイスの1つ以上のスピーカを介して)、および/またはトリガすることを試行しているかどうかを検出することができ得るように、リスニングデバイスに近接して配置されている、および/またはリスニングデバイスに焦点を合わせられている、追加のマイクロフォンを使用し得る。この追加のマイクロフォンは、従来の空気マイクロフォンであり得る、および/またはそれは、固体物体を通って伝わる音のためのマイクロフォンとして機能する振動センサであり得、振動センサは、リスニングデバイスに直接的に、もしくはリスニングデバイスに触れているブロッカーに固定されることによって間接的に固定され得る。ブロッカーはまた、トリガ音が実際の人物および/または人工スピーカによって生成されたか否かを検出し得、例えば、ブロッカーは、トリガ音のスペクトル分析を行い、予想される高周波の欠如が存在し、それゆえに、トリガが無許可の電子機器によって生成されたため、トリガが無視されるべきであると決定し得る。ブロッカーはまた、無許可の電子機器および/またはリスナデバイス自体がコマンドを発行する場合に少なくとも証明が存在することを確保するために要求される組み合わせトリガとして、他のタイプのトリガの使用を行い得、例えば、ブロッカーは、人工スピーカがトリガ源になることを許可し得るが、人々が過去2秒以内にブロッカーと同じ部屋にいたことをモーション検出器が検出した場合に限る。
【0110】
ブロッカーは、自己トリガを防止するために、リスニングデバイスが生成している音を検出するより統合された方法を使用し得、例えば、ブロッカーは、リスニングデバイスのプロセッサとリスニングデバイスのスピーカとの間の媒介であり得、それにより、ブロッカーは、リスナのプロセッサによってリスニングデバイスのスピーカに送られる音情報を正確に監視することができる。
【0111】
自己アクティブ化のリスクを低減するために、またはトリガ検出に対するノイズの影響を低減するために、ブロッカーがトリガをリスニングするために処理する音入力からの、リスニングデバイスの出力音のノイズキャンセリングは、プロセッサの改善を要求しなくてもよい。代わりに、リスニングデバイスの出力音のノイズキャンセリングは、ブロッカーのサウンド入力を、横取りされたリスナの信号からそのスピーカへの信号の反転バージョンと組み合わせる回路を使用して実装され得る。組み合わされている反転信号を有するか、または有していないブロッカーの音入力は、リスナのスピーカからブロッカーのマイクロフォンまでの音の移動時間を考慮して、短い時間遅延の後に適用され得る。
【0112】
自己トリガを防止する方法のいずれかはまた、ブロッカーに追加の音情報を提供して、ノイズキャンセリングを補助するために、またはユーザトリガをリスニングデバイスによって生成されている他の音から区別するために使用され得る。
【0113】
ユーザへのフィードバック
ブロッカーは、ブロッカーの進行中の状態、他の状態情報、および/または活動情報をユーザに示すための様々なやり方を有し得る。ブロッカーは、ブロッカーのモードおよび/または他の情報をユーザに示す1つ以上のライトを有し得、例えば、ブロッカーは、遮断モードにあるときに消灯し、通過モードにあるときに最大15秒間点滅し、15秒間を超えて通過モードにあるときに連続点灯する、1つの小さいLEDライトを有し得る。ブロッカーは、スピーカを使用して、ユーザにフィードバックを提供し得る。例えば、ブロッカーは、ブロッカーを通過モードにするトリガが検出された後、スピーカに、200ミリ秒間ビープ音を鳴らさせ得る。別の例として、ブロッカーは、通過モードが終了したときに「遮断モードが再開された」と言うか、または通過モードで1時間毎に「依然としてリスニングしている」と言ってもよい。ブロッカーは、別のデバイスに信号を送り得、その結果、ユーザに通知し、例えば、ブロッカーは、通過モードに入る毎にwifiおよび/またはBluetooth(登録商標)メッセージをスマートフォンに送り、スマートフォンは、そのようなメッセージを受信すると振動すると共に、最新のメッセージの日付および時刻の視認可能なログをユーザに提供することになる。
【0114】
インジケータおよび/またはブロッカーフィードバックとも呼ばれるユーザへのフィードバックは、構成要素全体、ならびに/または構成要素の1つ以上の特定の部分および/若しくは特定の挙動を伴い得、これらは、まとめて、インジケータ構成要素と呼ばれ得る。
【0115】
ブロッカーは、リスナの入力デバイスがアクティブである、および/またはアクティブであることができることをユーザに示す目的で、専用であるインジケータ構成要素を使用し得る。ブロッカーはまた、リスナの動作および/またはブロッカーフィードバックの間で共有される目的を有するインジケータ構成要素を使用し得るが、リスナは、ブロッカーがユーザにフィードバックを正常に提供することを無効化することができない。
【0116】
ブロッカーは、リスニングデバイスの入力デバイスと同じ電気回路上にインジケータ構成要素を有し得、それにより、リスニングデバイスがフィードバックインジケータをアクティブ化せずにその入力デバイスの使用を行うことが不可能であり得る。例えば、ライト(例えば、LEDライト)は、リスナのマイクロフォンと同じ回路上にあり得、LEDライトがユーザにその使用状況を示さない状態で、リスナがマイクロフォンを使用することを不可能にし得る。
【0117】
ブロッカーは、この目的のために専用であるか、またはリスナの使用状況に暗黙的である、リスナの入力デバイスの使用状況の初期インジケータを検出し得、ユーザに対して1つ以上の類似または異なる二次フィードバックインジケータをトリガし得る。ブロッカーは、ユーザに提供する二次フィードバックの有無およびそのタイプを決定するために、例えば、様々な特性を評価すること、他のトリガが発生したかどうかを決定すること、および/またはユーザがリスナの入力デバイスの使用状況を既に認識している可能性を決定することによって、初期インジケータを前処理し得る。例えば、ユーザが電話をかけており、電話が音を出すことによってそのことをユーザに示しているとブロッカーが決定した場合、視覚フィードバック(例えば、LEDライト)が十分であり得る。しかしながら、電話が平坦に置かれているとブロッカーが決定した場合、ブロッカーは、ユーザへのフィードバックとして可聴ビープ音を追加的に選択し得る。
【0118】
ブロッカーはまた、リスナデバイスの振動によってユーザにフィードバックを提供してもよい。
【0119】
ブロッカーは、専用または共有の目的で出力ポートおよび/またはコネクタを有し得、ブロッカーは、互換性のあるデバイスがプラグインされている場合、信号を送るために使用する。その信号は、ブロッカーが通過モードにあるか否かに関する情報を含有し得る。互換性のあるデバイスは、LED電球のように単純なものであってもよく、または電話などのクラウド対応デバイスのように複雑なものであってもよい。互換性のあるデバイスは、ユーザに直接的にフィードバックを提供するか、またはブロッカーが別のデバイスおよび/もしくはフィードバックの形態と間接的に通信することを可能にし得る。例えば、互換性のあるデバイスは、マイクロフォン、GPS、および/または他のリスニングデバイスがアクティブであるときはいつでも、ライト(例えば、電球)が色を変化させるように、家のライト(例えば、電球)に送信するRF送信機を備え得る。出力ポートおよび/またはコネクタは、ブロッカーによって送られている(例えば、送信されている)データと関連付けられたプライバシリスクを低減するために、非常に低帯域幅の通信に制限され得る。リスナは、それ自体が互換性のあるフィードバックデバイスであってもよく、これは、ユーザへのフィードバックが信頼される必要がない場合に有用であり得る。例えば、ブロッカーは、インジケータのいくつかの特性に基づいて、直接的または間接的にフィードバックを提供するために、1つ以上のインジケータから選択し得る。インジケータの特性は、インジケータの存在、リスニングデバイスからのインジケータの距離、および/またはインジケータがブロッカーに通信する1つ以上の構成パラメータを含み得る。例えば、ブロッカーは、以前にブロッカーとペアリングされた最も近いウェアラブルデバイスを選択して、イベントのフィードバックをユーザに提供し得、そのような近接度は、イベントが意図した盗聴または意図しない盗聴であったかどうかを確認することができる可能性が最も高いユーザを示し得る。
【0120】
ブロッカーはまた、通過モードにないときにフィードバックを提供し得る。これは、プライバシが保証されていないことをユーザに通知するフィードバックにデフォルト設定された電力損失の追加の利点を有し得る。これは、結果的に、リスナに電力を依存するブロッカーが、ブロッカーへの電力をオフにするリスナによってバイパスされ得ないことを確保し得る。ブロッカーはまた、ブロッカーへの電力中断のユーザにフィードバックを提供するために十分な、少量のエネルギー貯蔵容量を有し得る。
【0121】
インジケータは、「P」の形で表示されるように設計されたライトであり、ライトがプライバシに関係していることをユーザに示す。
【0122】
ブロッカーのモードに関するフィードバックの代わりに、ブロッカーは、ブロッカーが通過モードにあった時間の長さ、および/またはブロッカーが通過モードにあった最後のときからの時間の長さに関連するインジケータを有し得る。例えば、インジケータ構成要素は、時間の長さが増加するにつれて増加する(例えば、より長く見える)光スライダであり得る。
【0123】
ブロッカー用コンテナ
ブロッカー、リスニングデバイス、およびいずれかの様々な構成要素の物理的な分離および/または組み合わせは、変化し得る。ブロッカーは、リスナの内側に位置してもよく、リスナがブロッカーの内側に位置してもよく、それらは、別個であってもよい。リスナが使用するマイクロフォンは、リスナの内側、ブロッカー内、バイパスおよび設置中にリスナの内側に位置し得るプライバシモジュール内に位置し得る、ならびに/または別個の物体とすることができる。リスナが使用するスピーカは、リスナの内側、ブロッカー内、バイパスおよび設置中にリスナの内側に位置し得るプライバシモジュール内に位置し得る、ならびに/または別個の物体とすることができる。リスナが使用するマイクロフォンおよびスピーカは、同じ構成要素内に物理的に位置してもよく、および/または両方が一緒に位置するが、ブロッカーおよびリスナから別個であってもよい。
【0124】
例えば、リスナは、恒久的に設置されたスピーカを有し、恒久的に設置されたマイクロフォンがなくてもよく、マイクロフォンが設置されているがスピーカが設置されていないバイパスモジュールを提供されてもよい。この例では、ブロッカーの使用を行うために、バイパスモジュールが撤去され得、マイクロフォンを収容するがスピーカを収容しないプライバシモジュールが設置され得、リスナは、次いで、プライバシモジュール内にあるブロッカーを通じてこのプライバシマイクロフォンの使用を開始し得る。この例を続けると、プライバシモジュールが撤去され得、マイクロフォンもスピーカも収容しないが、スタンドアロンのBluetooth(登録商標)マイクロフォンに接続することができるBluetooth(登録商標)互換システムを収容する第2のプライバシモジュールが設置され得、リスナは、次いで、プライバシモジュールのブロッカーを通じてこのスタンドアロンマイクロフォンの使用を開始し得る。
【0125】
別の例として、リスナは、恒久的に設置されたスピーカを有し得、リスナは、スタンドアロンのBluetooth(登録商標)マイクロフォンおよびスピーカに接続する機能を有し得、ブロッカーは、恒久的に設置されたマイクロフォンもスピーカも有していないが、入力として1つ以上のスタンドアロンBluetooth(登録商標)マイクロフォンおよび出力としてスピーカに接続することができるのみならず、それがBluetooth(登録商標)マイクロフォンおよびスピーカであるかのように作用することもでき得る。この例では、リスナは、それがマイクロフォンおよび/またはスピーカであるかのようにブロッカーに接続され得、ブロッカーは、ブロッカーのモードおよび本明細書全体の概要に依存して、音情報が通過することを可能にするか、または禁止するように進み得る。
【0126】
ブロッカーは、別個に提供され得、ユーザによって、リスニングデバイスに設置され得る。ブロッカーおよびリスニングデバイスの初期の分離は、特にブロッカーがリスニングデバイスとは異なる売り手および/またはさらに異なる製造者である場合、多くの場合、結合されたシステムの向上した信頼性およびプライバシ保証を可能にする。ブロッカーはまた、改ざん防止および/または改ざん検出プロセッサを有し得、および/またはブロッカーは、改ざん防止および/または改ざん明示物体内に収容され得、これは、ブロッカーがリスニングデバイスと一緒にパッケージ化されて販売されているときでも、ブロッカーが異なる製造者によって生産された改ざんされていない構成要素であるという向上した保証を提供し得る。改ざん関連の特徴は、セキュリティカプセル化の侵入の検出時の破損、データのゼロ化、改ざん防止ラベル、エンドユーザのみによって開封されることを意図した改ざん明示パッケージ、および/または他の同様の方法を含む。
【0127】
ブロッカー内の任意の数の構成要素は、モジュールの一部とすることができ、その逆も可能である。モジュールは、取り外し可能であり得、ブロッカーは、モジュールから取り外し可能であり得、両方であってもよく、またはどちらでもなくてもよい。モジュールは、異なる入力デバイス機能を有する複数のブロッカーをサポートし得る、および/またはリスナは、異なる機能を有する複数のモジュールをサポートし得る。異なる機能は、トリガのタイプ、入力センサのタイプ、処理能力のレベル、および/または改ざん証明のレベルの差を含み得る。
【0128】
ブロッカーは、SIMカード内に収容される、および/または取り外し可能なメモリカードの形状と一致し得る。これは、ブロッカーが、その外形に影響を与えることなく、電話などのデバイスの内側に収まることを可能にし得る。
【0129】
ブロッカーは、電話カバーなどの、デバイス周囲の保護ケース内に収容されてもよい。ブロッカーを有するケースは、電話用の追加のバッテリ電源として機能するバッテリを有し得る。追加的または代替的に、ブロッカーを有するケースは、それが囲むリスニングデバイスにプラグ接続されて、リスニングデバイスから電力を取得し得る。
【0130】
リスニングデバイスで利用可能な追加の統合ポイント
リスニングデバイスは、統合されることを意図する、および/または人間を対象とするが、統合されることができる、追加のインターフェースを有し得る。リスニングデバイスは、ミュートボタンおよび/またはスイッチを有し得、コマンドボタンおよび/またはスイッチを有し得る。ブロッカーは、「スマートボタン」に一般的に見られるものと同様に、1つ以上のロボットボタンプッシャを有し得、遮断モードと通過モードとの間のモードを切り替えるブロッカーは、ボタンプッシャに、リスニングデバイスのミュートおよび/またはアクションボタンを押させ、それによって、ミュート機能および/または異なる機能をアクティブ化する。追加的および/または代替的に、ブロッカーは、リスニングデバイスのミュート/アクションボタンとリスニングデバイスのプロセッサとの間の電気回路に接続し、ブロッカーがモードを切り替えるときはいつでも、回路のバイパス(リスニングデバイスに送られる信号)を引き起こし得る。追加的および/または代替的に、ブロッカーは、リスニングデバイスのボタンとリスニングデバイスのプロセッサとの間の中間デバイスとして機能し、ならびに/またはボタン構成要素をブロッカーおよび/もしくはブロッカーに統合されている代替構成要素と完全に置換し得、それにより、リスニングデバイスのプロセッサは、ブロッカーがモードを切り替えるときはいつでも、ボタンが押されることと同等の信号を受信する。マイクロフォンをミュートすることができるボタンとの統合は、リスニングデバイスのプロセッサとリスニングデバイスのマイクロフォンとの間の媒介であるブロッカーに対する代替であり得る。
【0131】
ブロッカーは、マイクロフォンをミュートすることに直接関係することを意図していない、ボタン、スイッチ、指紋スキャナ、タッチ画面インターフェース、ジャイロスコープ、モーションセンサなどの、リスニングデバイスの他の物理インターフェース構成要素に統合し得る。ブロッカーは、他のインターフェース構成要素とリスニングデバイスのプロセッサとの間の電気回路を横取りおよび/もしくは検出することによってこれらの他のインターフェース構成要素に統合し得る、ならびに/またはブロッカーは、媒介であり得る。マイクロフォンとリスニングデバイスのプロセッサとの間の媒介であることによって、マイクロフォンに統合されているブロッカーと組み合わせて、他のインターフェース構成要素へのブロッカーの統合は、ブロッカーが、構成要素がユーザによって使用されたことを検出し、遮断モードから通過モードに切り替え(それゆえに、マイクロフォンが音情報をリスニングデバイスのプロセッサに送ることの許可を開始する)、終了インジケータの後に遮断モードに戻すように切り替えることを可能にし得る。他のインターフェース構成要素へのブロッカーの統合は、構成要素からの情報の部分的な処理のみを実施し得、例えば、指紋スキャナへの統合は、スキャナが全て使用されたか否かを監視することのみを伴い、スキャンされたもの、および/または指紋が正しかったか否かに関するデータを伴わない場合がある。
【0132】
スマートウォッチであるリスニングデバイスの例として、スマートウォッチは、マイクロフォンと内蔵加速度計を有し、ブロッカーは、スマートウォッチの内側に位置し得、ブロッカーは、時計、および汎用コンピューティングプロセッサのいかなる複雑さも有していない非常に単純な回路から構成され得、ブロッカーは、ウォッチのプロセッサへの加速度計の信号を受動的に監視するために統合され得(干渉および/または修正なしで)、ブロッカーは、マイクロフォンとウォッチのプロセッサとの間の媒介として統合される。この例では、ブロッカーは、加速度計がユーザの手首の回転を検出した後、30秒間、音情報のみがマイクロフォンからウォッチのプロセッサに伝わることを可能にし、それ以外の場合、マイクロフォンは、効果的にミュートされ得る。ブロッカーがスマートウォッチの内蔵加速度計ではなく、その独自の専用の加速度計を使用する、別の例もまた、可能であるが、上記の例は、マイクロフォンからの音情報の流れを有効化または無効化するときに、ブロッカーの制御を無効化またはバイパスすることを防止する構成内の構成要素の増加した共有に起因して、より少ない構成要素を要求する利点を有し得る。これらの例の両方で、ブロッカーおよびリスニングデバイスは、任意のCPU、複雑な論理回路、ソフトウェア、および/または他の汎用コンピューティング構成要素を共有する必要はなく、ブロッカーの処理とリスニングデバイスの処理とのそのような分離は、無許可の盗聴を実施するためにブロッカーの論理と干渉することができるリスニングデバイスのリスクを大幅に低減し得る。
【0133】
リスニングデバイスはまた、ブロッカーなどの外部デバイスが、リスニングデバイスのマイクロフォンとリスニングデバイスのプロセッサとの間の信号を確実に横取り、制約、および/またはトグルすることを簡便に可能にし得る意図的な統合ポイントおよび/または回路を有し得、必須ではないが、好ましくは、リスニングデバイスのプロセッサが、モードを切り替えるブロッカーの効果を変更することを可能にしない回路を使用する。例えば、リスニングデバイスは、単純なUSBポートおよび/またはBluetooth(登録商標)接続を使用してブロッカーから信号を受信する能力を有し得、信号は、そのマイクロフォンからの音情報の処理を停止するように、および/またはウェイクアップするように、リスニングデバイスに示す。
【0134】
電源としてのブロッカー
ブロッカーは、リスニングデバイスまたはリスニングデバイスの構成要素に電力を提供するバッテリを収容し得る。リスナデバイスは、恒久的に設置されたバッテリを含むこのブロッカーを有し得るか、またはリスナデバイスは、バッテリを含む相互交換可能なブロッカーを可能にし得、例えば、いくつかの携帯電話は、バッテリを交換する能力を有し、バッテリを含むブロッカーは、同様に交換可能である。
【0135】
マイクロフォンの代わりの、またはマイクロフォンに追加のカメラ
リスニングデバイスは、実際には、マイクロフォンの代わりにカメラを含む、ウォッチングデバイス、またはリスニングおよびウォッチングデバイスの両方であり得、統合されたブロッカーは、リスニングデバイスの場合と同様に、ウォッチングデバイスのコンテキスト内で非常に類似して機能し得、そのようなシステムは、ウォッチングシステムと呼ばれ得る。ウォッチングシステムは、リスニングシステムと多くの特性を共有し得、リスニングシステムについてこの説明全体で説明されている技法の多くは、ウォッチングシステムにも同様に適用され得る。自己トリガおよび通過前処理に関連するこの説明のセクションは、そのようなウォッチングシステムに適用される必要のないセクションの例である。より具体的には、ウォッチングシステムの場合、ブロッカーは、この説明全体で概説されているものと同じ物理的統合を有し得るが、接続を通じた音データの代わりに、ビデオデータ、視覚データ、および/または視聴覚データであり得る。ブロッカーの構成要素および構成要素の場所は、この説明全体で概説されているものと同じであり得るが、マイクロフォンの代わりにカメラを含む。ブロッカーのプロセッサ、トリガのタイプ、より低い精度トリガ検出を使用する能力、通過モードを終了するための論理、ブロッカー構成可能性、ブロッカーログ記録、ユーザへのフィードバック、コンテナ、およびリスニングで利用可能な追加の統合ポイントに関するこの説明のセクションは、全て、適用可能なままであり得る。
【0136】
ウォッチングシステムでは、遮断デバイスは、1つ以上のカメラからウォッチングデバイスの1つ以上のプロセッサに送信されるビデオデータを横取りし、そのようなビデオデータを処理し、処理に基づいてビデオデータをウォッチングデバイスに送信し得る。例えば、以下により詳細に説明されるように、遮断デバイスは、ビデオデータの全部または一部分を難読化すること、プライバシのためにビデオデータの要素(例えば、未成年者を描写し得るビデオデータの一部分)を除去することなどを行い得る。
【0137】
追加的および/または代替的に、ウォッチングシステムでは、カメラとウォッチングデバイスのプロセッサとの間の媒介として作用する遮断デバイスの代わりに、遮断デバイスは、レンズを閉じさせ得、および/またはカバーさせ得、例えば、いくつかのカメラは、カメラへの電力が切断されたときにレンズが閉じられるべきか、および/またはレンズが自動的に閉じるかを合図する能力を含み、この場合、遮断デバイスは、遮断モード中にカメラに電力を失わせ得る。
【0138】
ブロッカーがウォッチングシステムの通過モードにあるとき、ブロッカーは、カメラからの全てのビデオを通過させ得る、ならびに/またはカメラからのビデオ画像を、ウォッチングデバイスに渡す前に、前処理および/もしくは修正し得る。ブロッカーは、カメラの視野のいくつかの場所のみにビデオをフィルタ処理し得、例えば、ブロッカーは、視野の上半分のみを示すように、および/または最近移動した視野の一部分のみを示すように、ビデオストリームを修正し得、それにより、ウォッチングデバイスがカメラからデータの一部のみを受信する。これは、ウォッチングデバイスによって見られることを意図しない活動をウォッチングデバイスがスパイする能力を低減することによって、向上したプライバシを結果的にもたらし得る。ブロッカーはまた、特定のオーディオ音量閾値に達していない期間中に全てのビデオをフィルタ処理し得、それにより、ユーザが発話していない場合、ウォッチングデバイスは、ブロッカーが通過モードにあり、かつウォッチングデバイスが音情報を受信することができても、ビデオストリームを受信しない。ブロッカーは、ウェブサイトnudedetect.comで宣伝されているシステムなどの市販のツールと統合する、および/またはそれを組み込んで、ビデオのヌードおよび/または他の特性を検出し、不適切なコンテンツが存在するという決定の際に、ビデオがウォッチングデバイスのプロセッサによって受信されることを制約し得る。ブロッカーは、そのようなコンテンツの適切性チェックを、2秒毎に1フレームのみなどの周期的に実施し得る。ブロッカーは、3秒などの、短い時間量だけ、ビデオストリームがウォッチングデバイスに到達することを遅延させ得る。例えば、ブロッカーが2秒毎に適切性をチェックし、ビデオストリームが3秒遅延される場合、ブロッカーは、全フレームをチェックするよりも少ない計算能を要求し得るが、ブロッカーは、遅延に起因して、最大3秒の過去まで有効にビデオストリームを遮断することができ、不適切なコンテンツがウォッチングデバイスに到達するリスクなしで、ブロッカーが処理能力を低減することを可能にする。ブロッカーは、検閲の潜在的な重要性に起因して、より高い程度の偽陽性(誤って不適切なフラグ付け)および低い程度の偽陰性(不適切なコンテンツの見落とし)を受け入れ得、それゆえに、ブロッカーは、いくつかの市販のツールよりも不適切なコンテンツ検出に対してより単純な戦略を採用し得る。より単純な戦略の例として、ブロッカーは、ユーザの肌の色が典型的に何色であるかについて構成および/または訓練され得、その肌の色であると決定されるフレームの割合をリアルタイムで決定し得、閾値に到達すると、フレーム全体および/または全ての肌の色の画素のみを、任意の肌の色の画素から任意の所与の距離内にある全ての画素と共に検閲し得る。
【0139】
リスニングデバイスの販売後修正のためのプロセス
ユーザは、ブロッカーとインターフェースするようにリスニングデバイスを修正し得、ブロッカーで提供される命令に対する修正に基づき得る。例えば、ユーザは、市販のスマートスピーカなどのリスニングデバイスを購入し、ブロッカーに提供された命令に従うことによって、ブロッカーで使用するためにリスニングデバイスの1つ以上の態様を開くおよび/または別様に修正し得る。ユーザは、それによって、ユーザが以前に購入したリスニングデバイス上に販売後のブロッカーを設置することができる。ブロッカーに提供される命令は、リスニングデバイス上にブロッカーを設置するために1つ以上の工程に関してユーザに命令し得る。例えば、命令(例えば、ブロッカーに提供される)に基づいて、ユーザは、リスニングデバイスのマイクロフォンにつながる配線を切断し得、配線の各切断端をブロッカーの一部分に挿入し得る。別の例として、ユーザは、命令に基づいて、マイクロフォンを含むリスニングデバイスの一部分を、その独自のマイクロフォンを収容し得るブロッカーと置換し得る。別の例として、ユーザは、命令に基づいて、カメラを含むリスニングデバイスの一部分を、その独自のカメラを収容し得るブロッカーと置換し得る。別の例として、ユーザは、リスニングデバイスのマイクロフォンを無効化し(例えば、物理的に破壊する)、ブロッカーを外部マイクロフォンとしてリスニングデバイスに接続する(例えば、リスニングデバイスがブロッカーに依存させられ得る)ように命令され得る。
【0140】
命令は、ユーザによって講じられるべき1つ以上の工程を指定し得る。例えば、上記のように、命令は、マイクロフォン用の配線を切断し、切断された配線の端をブロッカーに物理的に挿入するようにユーザに命令し得る。そのような1つ以上の工程は、紙、デジタルなどでブロッカーによって提供される命令に概説され得る。例えば、ブロッカーは、ユーザによって最初にオンにされたときに、ブロッカーをリスニングデバイスに取り付けるための1つ以上の工程を通じてユーザをガイドするように構成され得る。
【0141】
命令は、ユーザに置換するように命令し得る、および/またはリスニングデバイスの修正は、リスニングデバイスの全部または一部分を、リスニングデバイスがブロッカーと通信することを可能にするように構成されたインターフェースと置換することを含み得る。例えば、命令は、ユーザに、リスニングデバイス上にネットワークインターフェース(例えば、イーサネットポート)を設置させ、ネットワークインターフェースを使用して、リスニングデバイスをブロッカーに接続させ得る。別の例として、リスニングデバイスは、1つ以上の回路基板を含み得、ユーザは、命令に応答して、既存の回路基板を、リスニングデバイスにブロッカーの機能を使用させる新しい回路基板と置換し得る。
【0142】
リスニングデバイスの修正は、リスニングデバイス上で、またはリスニングデバイスに対して実行しているソフトウェアを修正および/または変更することを含み得る。例えば、リスニングデバイスは、ブロッカーを使用することに関する制約を取り除く新しいソフトウェアでフラッシュされ得る。別の例として、リスニングデバイスは、ブロッカーによるリスニングデバイスの機能へのアクセスを許可するように構成され得る。別の例として、リスニングデバイスが制御されたエコシステムの一部である場合(例えば、同じ会社が販売する製品群内の他の製品のみと連携する製品群)、リスニングデバイス上のソフトウェアは、ブロッカーを信頼するように、および/またはブロッカーをエコシステムの信頼された部分と関連付けるように修正され得る。リスニングデバイス上のソフトウェアの修正および/または変更は、ブロッカーをリスニングデバイスに物理的に接続すること、リスニングデバイスも接続されているネットワークに接続された第2のコンピューティングデバイス上で命令を実行することなどを含み得る。例えば、スマートフォンを伴うリスニングデバイスのユーザは、最初にリスニングデバイスに固有の第1のソフトウェアをスマートフォン上にインストールし、第1のソフトウェアを介してリスニングデバイスとの接続を確立し、次いで、接続を介して、リスニングデバイス上で実行する第3のソフトウェアを修正する、第2のソフトウェアを実行し得る。
【0143】
追加のリスナ入力デバイスおよびリスナ
ブロッカーによって遮断されるリスナ上の1つ以上の入力デバイスは、マイクロフォンのみである必要はない。入力デバイスは、マイクロフォン、カメラ、GPS、加速度計、近接センサ、光センサ、または別のものなどの、リスナの環境に関する情報をリスナが受信することを目的とする構成要素を含み得る。入力デバイスはまた、環境を観察していない構成要素を含み得るが、むしろ、リスナの環境に関する情報をリスナに間接的に提供し得るか、または間接的に提供し得ない、Bluetooth(登録商標)チップセットもしくはwifiチップセットなどの通信構成要素、および/またはセルラーSIMカードである。
【0144】
ブロッカーは、複数の接続された入力デバイスの各々、または複数のリスナ全体に対して、選択的および/または具体的にモードを決定し得る。ブロッカーは、どの1つ以上の入力デバイスを有効にするかに関して選択的であり得、1つ以上のリスナまたはリスナの構成要素のうちのどの1つが、1つ以上の入力デバイスから情報を受信することができるかに関して選択的であり得る。例えば、ブロッカーは、電話の位置が通話のトリガであると決定し、マイクロフォン信号のみがSIMカードに直接通じることを可能にし得るが、それに対して、電話の異なる位置は、異なるトリガであり、マイクロフォン信号がSIMカードおよび電話の一次マイクロプロセッサの両方に通じることを可能にし得る。これは、スマートフォン上のオペレーティングシステムが通話を盗聴することをブロッカーが遮断することを可能にし得る。
【0145】
ブロッカーは、入力デバイスのプロトコルの各機能に対して選択的にモードを決定し得る。例えば、ブロッカーは、リスナとBluetooth(登録商標)エンドポイントとの間のBluetooth(登録商標)接続が、リスナから外に音を送ることを可能にするが、マイクロフォン情報がリスナに戻ることを可能にしない場合がある。ブロッカーは、Bluetooth(登録商標)エンドポイントから戻されるデータの量を制限することによってこれを行って、Bluetooth(登録商標)エンドポイントから戻されるデータの特性を制限することによって、および/または別様に、例えば、再生および一時停止などの基本的なコマンドが受信されることを可能にするが、マイクロフォンデータが受信されることを可能にし得ない。
【0146】
リスニングデバイスは、キッチンキャビネットに装着されたタブレットおよびモバイルホームアシスタントロボットであってもよい。
【0147】
マルチブロッカー管理
トリガ検出は、ユーザが対話しようとしている1つ以上のリスナを区別する方法を有し得る。ブロッカーは、ユーザが対話しようとしているリスナがどれかを区別するために、複数のデバイス向けのマルチワードトリガを有し得る。例えば、「コマンド」という一般的なトリガの後に「電話」というトリガワードが続く場合があり、これは、電話に取り付けられたブロッカーのみが通過モードを続行することを示し得る。ブロッカーは、トリガの一部分が検出されると通過モードに入り、次いで、トリガの別の部分が検出されない場合、遮断モードに戻り得、第2の部分は、ブロッカーによってトリガとして同時に使用され得るが、ウェイクワードおよび/またはコマンドとしてリスナによっても使用され得る。例えば、「コマンド、ハロー、ブランドA」が、トリガ全体であり、「コマンド」というワードは、最終的に望まれるデバイスブランドがどれであっても、全てのブロッカーが通過に入ることを可能にし、ユーザが2回繰り返さなくても「ハロー、ブランドA」を受信することができ、「ブランドB」のブロッカーが遮断モードに戻る場合、プライバシの懸念が最小限に抑えられ得る。所与のブロッカーは、所与のブロッカーが意図されたものであると否定的に確認する代わりに、異なるリスナが意図されていると肯定的に確認しない限り、デフォルトで通過モードのままであり得、これは、ブロッカーが偽陰性(例えば、トリガの見落とし)を低減することを可能にし得る。
【0148】
ブロッカーはまた、入力デバイスからリスナへの信号を分析し、それらがブロッカーの対応するリスナと互換性がないと決定し得る。ブロッカーは、遮断モードを再開させ得る。例えば、「ライトオン」というコマンドが検出された場合、ライトを有していないステレオ用のブロッカーは、遮断モードに戻り得る。
【0149】
パーミッションの細分化の利点
遮断モードにあるか、1つ以上のリスナのプロセッサがリスナの入力デバイスからのデータにアクセスすることを防止するブロッカーは、リスナがユーザのために含む構成選択肢と比較して、リスナおよび/またはリスナのソフトウェアアプリケーションに対するより細分化されたパーミッションをユーザに提供する利点を有し得る。例えば、リスナは、アプリケーションがカメラ入力デバイスおよび/または関連するカメラフラッシュライトの使用を行うことができるか否かを示す、アプリケーション毎に単一のソフトウェア許可設定を有し得る。しかしながら、ブロッカーによると、ユーザは、ソフトウェアアプリケーションオペレーティングシステムに、カメラおよびフラッシュライトのペア用の定義済みパーミッションを与えることができ得るが、アプリケーションは、フレッシュライトに点滅することを合図することのみができるが、遮断モード中にカメラにアクセスすることができない。別の例として、ユーザは、Bluetooth(登録商標)ビーコンが動作することを必要とするソフトウェアアプリケーション用の電話のオペレーティングシステム上のロケーションサービスを有効化することができ、ソフトウェアアプリケーションは、ユーザの位置を追跡するために使用され得、それゆえに、ロケーションサービスを要求し、ユーザは、アプリケーションがGPS測位を使用することを依然として遮断する。
【0150】
組み合わせの追加の例
以下は、本明細書に説明されるような様々な実施の形態および/または特徴を組み合わせた非限定的な例であることを意図している。
【0151】
第1の例として、マイクロフォンおよびミュートボタンを有する静止スマートスピーカは、声でアクティブ化されるブロッカーを有する。ブロッカーは、USBによって給電され、マイクロフォンを収容し、ブロッカーが通過モードにあるときはいつでもオンになるLEDライトを有し、ユーザがウェイクワードを言った結果としてモードが通過モードに切り替わるときはいつでもスマートスピーカのミュートボタンを自動的に押し、ある期間が経過した後、遮断モードに戻るように切り替えるためにスマートスピーカのミュートボタンを自動的に処理し、および/または光センサ(スマートスピーカがコマンドを受信したことをユーザに示したか否かを検出するように位置付けられている)がアクティブであることを要求し、そうでない場合、ブロッカーがより早く通過モードを終了し得る。
【0152】
第2の例として、マイクロフォンおよび/またはGPSの入力デバイスを有する、ユーザが取り扱う電話は、声でアクティブ化されるブロッカーを有し得る。ブロッカーは、電話の回路から電力を引き出し、遮断モード中に電話の入力デバイスと電話のプロセッサとの間の信号を横取りし、ウェイクワードに関するマイクロフォン信号を監視し、ユーザがウェイクワードを言った際に通過モードに切り替え、終了トリガが発話された際および/またはある期間が経過した際に遮断モードに戻る。
【0153】
第3の例として、入力構成要素としてマイクロフォンおよびカメラを有するユーザが取り扱う電話は、ジェスチャでアクティブ化されるブロッカーを有し得る。ブロッカーは、電話のバッテリから電力を引き出し、マイクロプロセッサを有しておらず、電話の入力デバイスと電話の処理に通じる回路との間の信号を横取りし、少なくとも加速度計を有し得る。ブロッカーは、電話が静止している間、最低2秒間略水平面に上向きもしくは下向きである間、電話が静止しているか、もしくは移動しているかにかかわらず逆さまになっている間、ならびに/または電話が直前まで逆さまになっていたが、現在横向きおよび/もしくは別の位置にあるが、上下正しい向きの少なくとも10度以内にない間(逆さまの状態から)、遮断モードに留まり得る。この例の拡張であるが、マイクロプロセッサを有するブロッカーによると、ブロッカーはまた、電話のマイクロフォンを使用して、声トリガがジェスチャトリガを無効化するかどうかを決定し得、ブロッカーは、2秒間の長時間の振れを検出して、各振れの時間から所定のおよび/または事前定義された時間量(例えば、2時間)の間、通過モードを強制し得、電話が逆さまである場合、各振れに対してより敏感な閾値を有する。
【0154】
リスナデバイスの検査
リスニングデバイスは、どのプライバシ指定をリスナと関連付けるかを決定する検査を受け得る。そのような検査は、リスナの物理的検査および/またはリスナの回路図の検査によるものであり得る。検査の工程は、本明細書にリスト化されている順序で実施する必要はない。インスペクタは、リスニング設計を検査して、プロセッサの特定のピンが、1つ以上の入力デバイス(センサ)まで直接的に通じるかどうか、および/または全長を試験され得、未試験の空隙なしの、1つ以上のセンサまでの経路を有するかどうかを決定し得る。インスペクタは、センサとプロセッサとの間の特定の構成要素がバイパスできないように、センサに直接的または間接的に接続されている回路が、十分に隔離されていることを試験し得る。インスペクタは、センサがプロセッサに信号を提供している任意の時点で、構成要素間の特定のものがユーザに十分なフィードバックを提供することを試験し得る。インスペクタは、リスニングデバイスの一次プロセッサとは別のブロッカーのマイクロプロセッサが、ブロッカーのマイクロプロセッサに接続されている回路のいずれかを通じて再プログラムされること、または更新されたソフトウェアを有することができないことを試験し得る。上記の全てが真である場合、リスニングデバイスは高いプライバシメトリックを割り当てられ得る。
【0155】
その他
リスニングデバイスのミュートボタンを押し得るロボットボタンプッシャはまた、ロボットトグルスイッチャ、カメラシャッタスライダ、および/またはリスニングデバイス上で操作される制御部に対応する様々な同等の物理的マニピュレータであってもよい。
【0156】
ブロッカーのプロセッサおよびリスナのプロセッサの両方は、同じ共有回路基板上にあってもよく、またはそうでなくてもよい。
【0157】
ブロッカーのプロセッサおよびリスナのプロセッサは、リスナがブロッカーの動作に影響を与えることができないことを確保するために、他の保護および/または分離を有し得る。
【0158】
図の説明
図1~6は、以下に提供されるように、上記の特徴を実装するために使用され得る。図1は、ブロッカーデバイス101がリスニングデバイス102に統合されている例示的なシステムを図示する。図1は、例えば、リスニングデバイスに統合されたデバイスに関して上記の特徴を実装し得、本明細書の他のセクションで説明される特徴を実装し得る。リスニングデバイス102は、他の構成要素の中でも、プロセッサ103、電源接続107、1つ以上のマイクロフォン106を含み得る。プロセッサ103、およびリスニングデバイス102の他の要素は、ブロッカーデバイス101の同様の要素とは異なってもよい。例えば、リスニングデバイス102およびブロッカーデバイス101は、両方、異なるプロセッサであるとしても、プロセッサを有し得る。リスニングデバイスは、WANを介してリスニングデバイスサーバ109に接続し得る。リスニングデバイス102は、電源接続108を通じてブロッカーデバイス101に電力を提供し得る。ブロッカーは、1つ以上のマイクロフォン104を有し得、これは、通過モードおよび遮断モードの両方にある間にブロッカーによって使用され得る。1つ以上のマイクロフォン106は、媒介としてブロッカーデバイス101を通じてプロセッサ103への1つ以上の接続105を有し得、プロセッサ103は、ブロッカーデバイス101が通過モードにあるときのみ利用し得る。1つ以上のマイクロフォン106は、例えば、2つの配線105によって接続され得、ブロッカーデバイス101は、プロセッサ103と1つ以上のマイクロフォン106との間の回路の1つのセグメント(信号配線としても知られ得る、出力セグメント)と直列であることのみを必要とし得るが、一方、他の配線は、プロセッサ103に直接通じ得るが、プロセッサ103に音情報を独立して提供することができない。
【0159】
図2は、ブロッカー201がリスニングデバイス202と統合されることができる例示的なシステムを図示する。ブロッカー201は、概して、上記に論じられたように、ブロッカーの統合された形態に対応し得、本明細書の他のセクションで説明する特徴を実装し得る。リスニングデバイス202は、他の構成要素の中でも、プロセッサ203、電源接続207、および1つ以上のマイクロフォン206(例えば、一組のマイクロフォン)を含み得る。リスニングデバイス202はまた、バイパスモジュール210および/またはプライバシモジュール211を受け入れ得るモジュールソケットを有し得る。リスニングデバイス202は、WANを介してリスニングデバイスサーバ209に接続し得る。リスニングデバイス202は、ブロッカー201を収容する、バイパスモジュール210の電力受信コネクタ212に接続するリスニングデバイス202の電源コネクタ208を通じてブロッカー201に電力を提供し得る。プライバシモジュール411が設置されている場合、電源コネクタ208は、何にも接続しない場合がある。1つ以上のマイクロフォン206は、図2に2つの配線として示される、1つ以上の接続205を有し得、これは、バイパスモジュール210および/またはプライバシモジュール211上のそれぞれのコネクタに接続することになる、モジュールソケットのコネクタに通じ得る。モジュールソケットはまた、プロセッサ203へのモジュールソケットの2つ以上のコネクタ間に1つ以上の追加の接続を有し得る。バイパスモジュール210およびプライバシモジュール211は、モジュールをリスニングデバイス202のモジュールソケットに固定する際にクリップ204を支援し得る突起213を有し得る。バイパスモジュール210がモジュールソケット内に設置されている場合、1つ以上のマイクロフォン206およびリスニングデバイスのプロセッサ203は、いかなる媒介もなしで互いに接続され得る。プライバシモジュール211がモジュールソケット内に設置された場合、1つ以上のマイクロフォン206からの配線の両方は、リスニングデバイスのプロセッサ203へのそれらの接続の媒介としてブロッカー201を有する。
【0160】
図3は、ブロッカーデバイス301がリスニングデバイス302と密接に統合されていない例示的なシステムを図示する。ブロッカー301は、概して、上記に論じられた、ブロッカーの非統合形態に対応し得、本明細書の他のセクションで説明する特徴を実装し得る。リスニングデバイス302は、他の構成要素の中でも、プロセッサ303、電源接続307、および1つ以上のマイクロフォン306を含み得る。リスニングデバイス302は、ワイドエリアネットワークを介してリスニングデバイスサーバ309に接続し得る。ブロッカーデバイスは、一組のマイクロフォンなどであり得る1つ以上のマイクロフォン304、1つ以上のスピーカ305、および電源308を含み得る。ブロッカーデバイス301は、そのスピーカ305を通じてノイズを再生して、1つ以上のマイクロフォン306が環境から音を受信することを妨害し得、1つ以上のマイクロフォン304を使用してトリガを検出したときに、ノイズの再生を停止し得る。
【0161】
図4は、ブロッカー401がリスニングデバイス402に統合され得る異なるやり方を示す。ブロッカー401は、概して、上記に論じられた、ブロッカーの統合された形態に対応し得、本明細書の他のセクションで説明する特徴を実装し得る。リスニングデバイス402は、他の構成要素の中でも、プロセッサ403、電源接続407、および1つ以上のマイクロフォン406を含み得る。リスニングデバイスはまた、バイパスモジュール410および/またはプライバシモジュール411を受け入れ得るモジュールソケットを有し得る。リスニングデバイス402は、WANを介してリスニングデバイスサーバ409に接続し得る。リスニングデバイス402は、ブロッカー401を収容する、プライバシモジュール411の電力受信コネクタ412に接続するリスニングデバイス402の電源コネクタ408を通じてブロッカー401に電力を提供し得る。バイパスモジュール410が設置されている場合、電源コネクタ408は、何にも接続しない場合がある。1つ以上のマイクロフォン406は、1つ以上の接続405、この場合は1つの配線接続を有し得、これは、モジュールソケットのコネクタに通じ、バイパスモジュール410および/またはプライバシモジュール411上のそれぞれのコネクタに接続する。リスニングデバイス402の1つ以上のスピーカは、接続414を有し得、この場合は1つの配線接続として示され、これは、モジュールソケットのコネクタに通じ、バイパスモジュール410および/またはプライバシモジュール411のそれぞれのコネクタに接続することになる。モジュールソケットはまた、プロセッサ403へのモジュールソケットの2つ以上のコネクタ間に接続を有し得る。バイパスモジュール410およびプライバシモジュール411は、クリップ404と併せて、モジュールをリスニングデバイス402のモジュールソケットに固定し得る突起413を有し得る。バイパスモジュール410がモジュールソケット内に設置されている場合、1つ以上のマイクロフォン406およびスピーカは、いかなる媒介もなしでリスニングデバイスのプロセッサ403に接続され得る。プライバシモジュール411がモジュールソケット内に設置されている場合、1つ以上のマイクロフォン406およびスピーカの両方は、リスニングデバイスのプロセッサ403へのそれらの接続への媒介としてブロッカー401を有する。プライバシモジュール411、および/またはその中のブロッカー401は、Bluetooth(登録商標)接続などの無線接続417を介して、1つ以上のマイクロフォン416に接続し得、1つ以上のマイクロフォン416は、ブロッカーが遮断モードにある間のトリガ検出を支援し得、および/または代替的に、プライバシモジュールは、1つ以上のマイクロフォン416へのその接続を使用して、リスニングデバイスの1つ以上のマイクロフォン406に接続する必要性を置換し得る。プライバシモジュール411および/またはブロッカー401は、415をWANに接続する能力を欠き得る。
【0162】
図5は、図1~4に示されるデバイスのいずれかを実装するために使用され得るコンピューティングデバイス500のハードウェア要素を示す。例えば、リスニングデバイスは、必須ではないが、コンピューティングデバイスを備え得る。同様に、ブロッカーは、必須ではないが、コンピューティングデバイスとして実装され得、それにより、ブロッカーに関して上記に論じられたプロセッサは、図5に関して説明されたプロセッサと同じまたは類似であり得る、および/または図1~4に示されるブロッカーのプロセッサは、必須ではないが、コンピュータデバイスを備え得る。コンピューティングデバイス500は、1つ以上のプロセッサ501を備え得、プロセッサ501は、コンピュータプログラムの命令を実行して、本明細書に説明される機能のいずれかを実施し得る。命令は、読み出し専用メモリ(ROM)502、ランダムアクセスメモリ(RAM)503、取り外し可能な媒体504(例えば、USBドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD))、および/または他のタイプのコンピュータ可読媒体もしくはメモリ内に記憶され得る。命令はまた、取り付けられた(または内部の)ハードドライブ505および/または他のタイプの記憶媒体に記憶され得る。コンピューティングデバイス500は、ディスプレイデバイス506(例えば、外部テレビおよび/または他の外部もしくは内部ディスプレイデバイス)およびスピーカ514などの、1つ以上の出力デバイスを備え得、ビデオプロセッサなどの1つ以上の出力デバイスコントローラ507を備え得る。1つ以上のユーザ入力デバイス508は、リモート制御部、キーボード、マウス、タッチ画面(ディスプレイデバイス506と統合され得る)、マイクロフォンなどを備え得る。コンピューティングデバイス500はまた、外部ネットワーク509と通信するために、ネットワーク入力/出力(I/O)インターフェース510(例えば、ネットワークカード)などの1つ以上のネットワークインターフェースを備え得る。ネットワークI/Oインターフェース510は、有線インターフェース(例えば、電気、無線周波数(RF)、光(ファイバを介した))、無線インターフェース、または2つの組み合わせであり得る。ネットワークI/Oインターフェース510は、外部ネットワーク509を介して通信するように構成されたモデムを備え得る。外部ネットワーク509は、例えば、外部ネットワーク509、家庭内ネットワーク、ネットワークプロバイダの無線、同軸、ファイバ、もしくはハイブリッドファイバ/同軸分配システム、または任意の他の所望のネットワークへの通信リンクを含み得る。コンピューティングデバイス500は、全地球測位システム(GPS)マイクロプロセッサ511などの場所検出デバイスを備え得、これは、全地球測位信号を受信および処理し、外部サーバおよびアンテナからの可能な支援により、コンピュータデバイス500の地理的位置を決定するように構成され得る。
【0163】
図5は、例示的なハードウェア構成を示すが、コンピューティングデバイス500の要素のうちの1つ以上は、ソフトウェアとして、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせとして実装されてもよい。コンピューティングデバイス500の構成要素の追加、除去、結合、分割などのために修正が行われてもよい。加えて、図1~4に示される要素は、本明細書に説明されるものなどの動作を実施するように構成されている基本的なコンピューティングデバイスおよび構成要素を使用して実装され得る。例えば、コンピューティングデバイス500のメモリは、プロセッサ501および/またはコンピューティングデバイス500の1つ以上の他のプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングデバイス500に、本明細書に説明される動作のうちの1つ、いくつか、または全てを実施させる、コンピュータ実行可能命令を記憶し得る。そのようなメモリおよびプロセッサはまた、または代替的に、1つ以上の集積回路(IC)を通じて実装され得る。ICは、例えば、ROMに記憶された、および/またはIC内に組み込まれた、プログラミング命令または他のデータにアクセスするマイクロプロセッサであり得る。例えば、ICは、本明細書に説明される計算および他の動作専用のゲートおよび/または他の論理を有する特定用途向け集積回路(ASIC)を含み得る。ICは、ROMまたはRAMから読み出されたプログラミング命令の実行に基づいていくつかの動作を、ゲートまたは他の論理に組み込まれた他の動作と共に実施し得る。さらに、ICは、画像データをディスプレイバッファに出力するように構成され得る。
【0164】
追加的または代替的に、ブロッカーデバイスは、本明細書に説明される特徴を実施するように構成された回路(例えば、特別な目的の回路)を使用して実装され得る。例えば、ブロッカーは、1つ以上の音を検出および処理するように特別に構成された特定用途向け集積回路(ASIC)を含み得る。別の例として、ブロッカーは、音の存在を検出するように構成された低レベル回路を含み得る。ブロッカーは、例えば、無許可の当事者によるメモリの修正を防止するために、メモリなしで構成され得る。言い換えると、図5は、コンピューティングデバイスを図示しているが、ブロッカーデバイスもリスニングデバイスもコンピューティングデバイスである必要はない。例えば、ブロッカーデバイスは、ブロッカーデバイスがオーディオデータを記憶して第三者に送信することができないと、ブロッカーデバイスのユーザを安心させるように、完全に回路を使用して構成され得る。
【0165】
上記のように、遮断デバイスは、通信(例えば、信号)がリスニングデバイスに到達することを防止するために設置され得る。図6は、リスニングデバイス向けの信号を横取りするためのプロセス600のフローチャートを示す。プロセス600の工程の一部または全部は、遮断デバイス101などの、本明細書に説明される1つ以上のコンピューティングデバイスを使用して実施され得る。
【0166】
工程610では、遮断デバイス101などの遮断デバイスは、第1の信号を受信し得る。第1の信号は、オーディオデータ、ビデオデータ、またはマイクロフォンから受信された他の通信であり得る。マイクロフォンは、リスニングデバイス内に設置されているモジュールの一部であってもよい。いくつかの事例では、モジュールは、マイクロフォンとリスニングデバイスのプロセッサとの間に設置された遮断デバイスであり得る。追加的または代替的に、マイクロフォンは、リスニングデバイスの一部であり得る。あるいは、マイクロフォンは、リスニングデバイス向けの信号を横取りするように構成された遮断デバイスのマイクロフォンであってもよい。これに関して、マイクロフォンは、遮断デバイスと関連付けられたマイクロフォンに置換し得る。リスニングデバイス向けの信号を横取りすることは、第1のマイクロフォンからの1つ以上の信号がリスニングデバイスによって受信されることを防止することを含み得る。これに関して、遮断デバイスは、リスニングデバイスの1つ以上の配線を横取りすることによって信号を横取りするように構成され得る。
【0167】
工程620では、遮断デバイスは、信号がトリガと一致するか否かを決定し得る。上記のように、トリガは、遮断デバイスによって認識されるオーディオコマンドであり得る。トリガは、遮断デバイスの遮断モードをアクティブ化するため使用され得、遮断モードは、信号がリスニングデバイスに到達することを防止し得る。同様に、トリガは、遮断モードを非アクティブ化するために使用され得る。遮断モードが非アクティブ化されると、遮断デバイスは、信号が遮断デバイスを通過してリスニングデバイスに到達することを許可し得る。信号がトリガと一致するか否かを決定することは、上記の技法のうちの1つ以上を使用して、オーディオトリガと関連付けられた1つ以上の音を検出することを含み得る。いくつかの事例では、オーディオトリガは、リスニングデバイスに対するコマンドに対応する。好ましい実施の形態では、コマンドは、1つ以上の発話されたワードであり得る。信号がトリガと一致しない場合、遮断デバイスは、工程625で、信号がリスニングデバイスに到達することを防止し得る。遮断デバイスは、能動的遮断、受動的遮断などの上記の遮断技法のいずれかを使用し得る。いくつかの事例では、信号がリスニングデバイスに到達することを防止することは、リスニングデバイスが信号全体を受信することを防止することを含み得る。これに関して、遮断デバイスは、1つ以上の信号をリスニングデバイスに送信する前に、第1のマイクロフォンから1つ以上の信号の一部分を除去するように構成され得る。信号がトリガと一致するとき、遮断デバイスは、遮断モードを非アクティブ化し得る。
【0168】
工程630では、遮断デバイスは、マイクロフォンから第2の信号を受信し得る。第2の信号は、遮断デバイスが非アクティブ化された後に受信され得る。第1の信号と同様に、第2の信号は、オーディオデータ、ビデオデータ、および/またはマイクロフォンから受信された何らかの他の通信であり得る。工程640では、遮断デバイスは、第2の信号がトリガと一致するか否かを決定し得る。そうである場合、コンピューティングデバイスは、遮断モードを再アクティブ化して、工程625に戻り得る。したがって、第2の信号は、全体的または部分的に、リスニングデバイスに到達することを防止され得る。遮断デバイスは、トリガの監視を再開し得る。
【0169】
しかしながら、第2の信号がトリガと一致しないとき、遮断デバイスは、工程650で、第2の信号をリスニングデバイスに送り得る。第2の信号をリスニングデバイスに送ることは、1つ以上の第2の信号がリスニングデバイスによって受信されることを許可することを含み得る。図6に示されるように、プロセス600は、遮断デバイスが遮断モードを再アクティブ化するためのトリガを受信するまで、信号がリスニングデバイスに渡ることを可能にし続け得る。いくつかの例では、遮断デバイスは、一時的な期間、1つ以上の第2の信号がリスニングデバイスによって受信されることを許可し得る。その期間の終わりに、遮断デバイスは、遮断モードを再アクティブ化して、任意の信号がリスニングデバイスに到達することを横取りして防止し得る。
【0170】
図7は、リスニングデバイス向けの信号を横取りするための例を示す。プロセス700の工程の一部または全部は、遮断デバイス101などの、本明細書に説明される1つ以上のコンピューティングデバイスを使用して実施され得る。
【0171】
工程710では、遮断回路は、第1の信号を受信し得る。遮断回路は、スマートデバイスの1つ以上のプロセッサと同じハウジングに位置し得る。遮断回路は、トリガされていない状態にある間、少なくとも1つのマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路を接地し得る。いくつかの実施の形態では、遮断回路は、少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた電気的活動が検出されたときを示し得る。追加的または代替的に、遮断回路は、遮断回路がトリガ状態にあるときを示し得る。遮断回路は、スマートデバイスによって使用されるネットワークを介した通信を行うことができない場合がある。他の実施の形態では、遮断回路は、1つ以上のインターフェースを介してスマートデバイスに接続するように適合された取り外し可能なデバイスであってもよい。第1の信号第1の信号は、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンによって生成され得る。上記に論じられたように、第1の信号は、オーディオデータ、ビデオデータ、またはリスニングデバイス内に設置された遮断モジュールの一部および/もしくはリスニングデバイス内に設置されたモジュールの一部であるマイクロフォンから受信された他の通信であり得る。遮断回路は、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンと1つ以上のプロセッサとの間にあり得る。
【0172】
工程720では、遮断回路は、それがトリガされていない状態にあるか否かを決定し得る。遮断回路がトリガされていない状態にないとき、遮断回路は、工程725で、第1の信号がリスニングデバイスに渡ることを可能にし得る。しかしながら、遮断回路は、工程730で、第1の信号がスマートデバイスの1つ以上のプロセッサによって受信されることを防止し得る。第1の信号の受信を防止することは、少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含み得る。追加的または代替的に、第1の信号の受信を防止することは、スマートデバイスの1つ以上のプロセッサに第3の信号を出力することを含み得る。第3の信号は、スマートデバイスと関連付けられた環境からの1つ以上の第2の音をエミュレートするように構成された1つ以上の第1の音を含み得る。1つ以上の第1の音の第1の音量は、1つ以上の第2の音の第2の音量に基づき得る。遮断回路は、トリガされていない状態で、ある期間、1つ以上の第2の音を記録することによって、1つ以上の第1の音を決定し得る。
【0173】
工程740では、遮断回路は、遮断回路のアクティブ化と関連付けられた第1のトリガを検出し得る。第1のトリガは、遮断回路の入力デバイスを使用して検出され得る。第1のトリガは、スマートデバイスのアクティブ化と関連付けられた第2のトリガとは異なり得る。第1のトリガは、少なくとも1つのマイクロフォンから受信されたオーディオトリガであり得る。オーディオトリガは、ユーザによって発話されるコマンドであり得る。コマンドは、スマートデバイスの所定の距離内で発話され得る。第1のトリガは、ユーザによって構成可能であり得る。スマートデバイスは、少なくとも1つのマイクロフォンを備え得る。遮断回路は、例えば、音声認識アルゴリズムを使用して、オーディオトリガを処理し得る。遮断回路は、例えば、処理に基づいて、オーディオトリガ内の1つ以上のワードがトリガされた状態と関連付けられていると決定し得る。いくつかの実施の形態では、第1のトリガは、遮断回路の光学センサによって検出された運動に対応し得る。追加的または代替的に、第1のトリガは、ウェアラブルデバイスによって検出された運動に対応し得る。
【0174】
工程750では、遮断回路は、第1のトリガの検出に基づいて、トリガされた状態に一時的に入り得る。遮断回路は、例えば、第1のトリガを処理して第1のトリガの起点を決定することに基づいて、スマートデバイスが第1のトリガを出力しなかったと決定することによって、トリガされた状態に一時的に入り、第2の信号の受信を可能にするように構成され得る。遮断回路は、トリガされた状態に一時的に入り、第2の信号を処理して少なくとも1人のユーザの識別情報を隠し、処理された第2の信号をスマートデバイスの1つ以上のプロセッサに出力することによって、第2の信号の受信を可能にするように構成され得る。工程760では、遮断回路は、スマートデバイスの1つ以上のプロセッサが、少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号を受信することを可能にし得る。トリガされた状態と関連付けられた期間が経過した後、遮断回路は、トリガされていない状態に戻り得る。
【0175】
図8は、リスニングデバイス向けの信号を横取りするための例を示す。プロセス800の工程の一部または全部は、遮断デバイス101などの、本明細書に説明される1つ以上のコンピューティングデバイスを使用して実施され得る。
【0176】
工程810では、遮断デバイスは、第1の信号を受信し得る。第1の信号は、遮断デバイスの少なくとも1つの第1のマイクロフォンを介して受信され得る。遮断デバイスは、トリガされていない状態にある間、少なくとも1つのマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路を接地し得る。いくつかの実施の形態では、遮断回路は、少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた電気的活動が検出されたときを示し得る。追加的または代替的に、遮断回路は、遮断回路がトリガ状態にあるときを示し得る。遮断回路は、スマートデバイスによって使用されるネットワークを介した通信を行うことができない場合がある。他の実施の形態では、遮断回路は、1つ以上のインターフェースを介してスマートデバイスに接続するように適合された取り外し可能なデバイスであってもよい。第1の信号第1の信号は、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンによって生成され得る。
【0177】
工程820では、遮断デバイスは、第1の信号が、スマートデバイスと関連付けられた環境の1つ以上の音に対応すると決定し得る。1つ以上の音の音量を超えるように構成されているoの第1の音量。遮断デバイスは、例えば、遮断デバイスがトリガされていない状態にある場合、ある期間、第1の信号を記録し得る。
【0178】
工程830では、遮断デバイスは、第1の信号をスマートデバイスの少なくとも1つの第2のマイクロフォンに出力し得る。遮断デバイスは、遮断デバイスの出力デバイスを使用して第1の信号を出力し得る。第1の出力された信号の第1の音量は、1つ以上の環境音の音量を超えるように構成され得る。遮断は、閾値を満たす1つ以上の第1の信号の音量に基づいて出力するように、1つ以上の第1の信号を選択し得る。第1の信号は、スマートデバイスと関連付けられた環境の1つ以上の音に基づき得る。いくつかの実施の形態では、第1の出力された信号は、スマートデバイスの1人以上のユーザによる発話をエミュレートするように構成され得る。第1の信号は、遮断デバイスがトリガされていない状態にある間の環境オーディオの、少なくとも1つの第2のマイクロフォンによる、受信を妨げるように構成され得る。環境オーディオの受信を妨げることは、少なくとも1つの第1のマイクロフォンの少なくとも一部分を遮蔽することを含み得る。
【0179】
工程840では、遮断デバイスは、遮断デバイスのアクティブ化と関連付けられた第1のトリガを検出し得る。第1のトリガは、遮断デバイスの入力デバイスを使用して検出され得る。第1のトリガは、スマートデバイスのアクティブ化と関連付けられた第2のトリガとは異なり得る。第1のトリガは、少なくとも1つのマイクロフォンから受信されたオーディオトリガであり得る。オーディオトリガは、ユーザによって発話されるコマンドであり得る。コマンドは、スマートデバイスの所定の距離内で発話され得る。第1のトリガは、ユーザによって構成可能であり得る。スマートデバイスは、少なくとも1つのマイクロフォンを備え得る。遮断デバイスは、例えば、音声認識アルゴリズムを使用して、オーディオトリガを処理し得る。遮断デバイスは、例えば、処理に基づいて、オーディオトリガ内の1つ以上のワードがトリガされた状態と関連付けられていると決定し得る。いくつかの実施の形態では、第1のトリガは、遮断回路の光学センサによって検出された運動に対応し得る。追加的または代替的に、第1のトリガは、ウェアラブルデバイスによって検出された運動に対応し得る。
【0180】
工程850では、遮断デバイスは、第1のトリガの検出に基づいて、トリガされた状態に一時的に入り得る。遮断デバイスは、例えば、第1のトリガを処理して第1のトリガの起点を決定することに基づいて、スマートデバイスが第1のトリガを出力しなかったと決定することによって、トリガされた状態に一時的に入り、第2の信号の受信を可能にするように構成され得る。遮断デバイスは、トリガされた状態に一時的に入り、第2の信号を処理して少なくとも1人のユーザの識別情報を隠し、処理された第2の信号をスマートデバイスの1つ以上のプロセッサに出力することによって、第2の信号の受信を可能にするように構成され得る。工程860では、遮断デバイスは、スマートデバイスの1つ以上のプロセッサが、少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号を受信することを可能にし得る。トリガされた状態と関連付けられた期間が経過した後、遮断回路は、トリガされていない状態に戻り得る。
【0181】
図9は、リスニングデバイス向けの信号を横取りするための例を示す。プロセス900の工程の一部または全部は、遮断デバイス101などの、本明細書に説明される1つ以上のコンピューティングデバイスを使用して実施され得る。
【0182】
工程910では、遮断デバイスは、第1の信号を検出し得る。第1の信号を検出することは、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第1の電気信号を検出することを含み得る。追加的または代替的に、第1の信号を検出することは、スマートデバイスの1つ以上の回路を監視することを含み得る。いくつかの実施の形態では、第1の信号を検出することは、スマートデバイスの電力使用を監視することを含み得る。
【0183】
工程920では、ブロックデバイスは、遮断回路がトリガされていない状態にある間、遮断回路が第1の信号の受信を防止すると決定し得る。第1の信号の受信を防止することは、少なくとも1つのマイクロフォンと、遮断回路を介して行われる1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路を含み得る。第1の信号の受信を防止することは、少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含み得る。
【0184】
工程930では、遮断デバイスは、第2の信号を検出し得る。第2の信号は、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた1つ以上の電気信号であり得る。
【0185】
工程940では、遮断デバイスは、第2の信号に基づいて第1のトリガを検出し得る。第2の信号に基づいて第1のトリガを検出することは、例えば、第2の信号に基づいて、遮断回路が第1のトリガを検出すると決定することを含み得る。第2の信号は、遮断回路の入力デバイスを使用して検出され得る。第1のトリガは、遮断回路のアクティブ化と関連付けられ得る。第1のトリガは、スマートデバイスのアクティブ化と関連付けられた第2のトリガとは異なり得る。第1のトリガは、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガ、遮断回路の光学センサ、および/またはウェアラブルデバイスによって検出された運動を含み得る。
【0186】
工程950では、遮断デバイスは、第1のトリガの検出に基づいて、トリガされた状態に入り得る。遮断デバイスは、トリガされた状態に一時的に入るように構成され得る。遮断デバイスは、トリガされた状態に一時的に入り、第2の信号を処理して少なくとも1人のユーザの識別情報を隠し、処理された第2の信号をスマートデバイスの1つ以上のプロセッサに出力することによって、第2の信号の受信を可能にするように構成され得る。工程960では、遮断デバイスは、第3の信号を受信し得る。工程970では、遮断デバイスは、スマートデバイスの1つ以上のプロセッサが、第3の信号を受信することを可能にし得る。いくつかの事例では、遮断デバイスは、例えば、第1の信号、第2の信号、および/または第3の信号に基づいて、プライバシレベルを遮断回路に割り当て得る。トリガされた状態と関連付けられた期間が経過した後、遮断が再開され、プロセス900が最初から開始し得る。
【0187】
図10は、モバイルデバイス向けの信号を横取りするための例を示す。プロセス1000の工程の一部または全部は、遮断デバイス101および/またはデバイス500などの、本明細書に説明される1つ以上のコンピューティングデバイスを使用して実施され得る。
【0188】
工程1010では、遮断デバイス101などのデバイスは、モバイルデバイス(例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット、ラップトップなど)などのデバイスの位置および/または配向を検出し得る。上記で論じられたように、デバイスの位置および/または配向は、デバイス上に位置する加速度計などの1つ以上のセンサを使用して決定され得る。いくつかの事例では、デバイスの位置および/または配向を検出することは、デバイスが所定の時間量静止していたか否か、および/またはデバイスが向いている方向(例えば、上向き、下向き、その側部、角度など)を決定することを含み得る。さらなる例では、デバイスの位置および/または配向を検出することは、デバイスの第1の配向および第2の配向を決定することを含み得る。デバイスは、モバイルデバイスの第2の配向が、デバイスが所定の角度(例えば、≧10度)で保持されているなどの、閾値を満たすか否かを決定し得る。第2の方向が閾値を満たさない場合、デバイスは、遮断モードのままになり得る。しかしながら、第2の配向が閾値を満たしている場合、デバイスは、通過モードなどの、トリガされた状態に入り得る。
【0189】
工程1020では、デバイス(例えば、遮断デバイス101)は、1つ以上の第1の信号を受信し得る。1つ以上の第1の信号は、遮断デバイスの少なくとも1つの第1のマイクロフォンを介して受信され得る。追加的または代替的に、1つ以上の第1の信号は、デバイス500(例えば、モバイルデバイス)などのデバイスのマイクロフォンを介して受信され得る。いくつかの事例では、1つ以上の第1の信号は、モバイルデバイスの画像キャプチャデバイスによって取得され得る。工程1030では、デバイス(例えば、ブロックデバイス101)は、デバイスが遮断モードにあるか否かを決定し得る。上記に論じられたように、遮断モードは、遮断デバイスのデフォルト動作であり得る。追加的または代替的に、遮断モードは、1つ以上のユーザ入力に応答して入り得る。デバイス(例えば、遮断デバイス101)が遮断モードにない場合、遮断デバイスは、1つ以上の信号が、工程1035でモバイルデバイスのプロセッサによって受信されることを可能にし得る。
【0190】
しかしながら、遮断デバイスが遮断モードにあるとき、遮断デバイスは、工程1040で1つ以上の第1の信号を横取りし得る。1つ以上の信号を横取りすることは、モバイルデバイスの1つ以上のプロセッサによる1つ以上の第1の信号の受信を防止することを含み得る。1つ以上の信号は、モバイルデバイスの伝送媒体を遮ること、モバイルデバイスの1つ以上の配線を遮ること、および/またはモバイルデバイスの1つ以上の入力と関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することによって、1つ以上のプロセッサに到達することを防止され得る。いくつかの実施の形態では、遮断回路は、少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた電気的活動が検出されたときを示し得る。
【0191】
工程1050では、遮断デバイスは、トリガされた状態と関連付けられたトリガを検出し得る。トリガは、シェイク運動および/または他の反復運動などのジェスチャ入力を含み得る。追加的または代替的に、ジェスチャ入力は、モバイルデバイスの一連のおよび/または一続きの位置および/または配向であり得る。さらなる例では、トリガはまた、オーディオトリガを含み得る。オーディオトリガは、遮断デバイスおよび/またはモバイルデバイスの1つ以上の入力を介して受信され得る。オーディオトリガは、モバイルデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含み得る。いくつかの事例では、オーディオトリガは、ジェスチャ入力のうちの1つ以上を無効化し得る。工程1050でトリガが検出されない場合、プロセス1000は、工程1020に戻り得る。しかしながら、トリガが工程1050で検出されたとき、プロセス1000は、工程1060に進み得る。
【0192】
工程1060では、遮断デバイスは、トリガされた状態に入り得る。上述されたように、トリガされた状態は、1つ以上の信号がモバイルデバイスの1つ以上のプロセッサに送信されることを可能にする通過モードであり得る。いくつかの事例では、遮断デバイスは、トリガされた状態に一時的に入り、1つ以上の第2の信号の受信を可能にするように構成され得る。工程1060では、遮断デバイスは、1つ以上の第2の信号を受信し得る。上記に論じられた1つ以上の第1の信号と同様に、1つ以上の第2の信号は、遮断デバイスおよび/またはモバイルデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンを介して受信され得る。追加的または代替的に、1つ以上の第2の信号は、モバイルデバイスの画像キャプチャデバイスによって取得され得る。工程1070では、遮断デバイスは、モバイルデバイスの1つ以上のプロセッサが、1つ以上の入力を介して受信された1つ以上の第2の信号を受信することを可能にし得る。トリガされた状態と関連付けられた期間が経過した後、遮断デバイスは、トリガされていない状態に戻り得、処理は、工程1010で再び開始し得る。
【0193】
本明細書に論じられるデバイス、プロセス、および技法を使用することによって、スマートスピーカ、パーソナルアシスタントなどの家庭内リスニングデバイスからより高いレベルのプライバシが得られ得る。
【0194】
「遮断デバイス」、「リスニングデバイス」という用語、それらのプロセッサ、およびそれらのマイクロフォンは、例えば、遮断デバイスがプロセッサを有すると説明され、リスニングデバイスも異なるプロセッサを有すると説明されるように本明細書に説明されているが、本明細書に説明されるデバイスは、修正されてもよい。例えば、ブロッカーのプロセッサに関連する本明細書のフレーズは、全体としての遮断デバイスに関連してもよく、またはその逆も可能である。同様に、別の例として、リスニングデバイスのプロセッサに関連する本明細書のフレーズは、全体としてのリスニングデバイスに関連してもよく、またはその逆も可能である。本明細書に説明される1つ以上のマイクロフォンおよび/または1つ以上のカメラは、本明細書のいずれかのデバイスの内側にあるか、取り付けられているか、または遠隔にあってもよい。例えば、上記のように、マイクロフォンのうちの1つ以上は、無線であってもよい。
【0195】
例示的な実施の形態
以下、様々な特徴が、一連の番号付きの条項または段落で強調されることになる。これらの特徴は、本発明または本発明の概念を限定するものとして解釈されるべきではないが、そのような特徴の重要性または関連性の特定の順番を示唆せずに、本明細書に説明されるいくつかの特徴の強調として単に提供される。
【0196】
条項1.遮断デバイスであって、環境オーディオがマイクロフォンからリスニングデバイスに送信されることを防止するように構成された横取り回路(intercept circuitry)と、マイクロフォンを使用して、環境オーディオ中のオーディオトリガを決定するように構成されたリスニング回路と、オーディオトリガに基づいて、第2の環境オーディオがリスニングデバイスによって受信されることを可能にするように構成された出力回路と、を備える、遮断デバイス。
【0197】
条項2.横取り回路が、マイクロフォンからリスニングデバイスへの信号を横取りすることによって、環境オーディオがマイクロフォンからリスニングデバイスに送信されることを防止するように構成されている、条項1に記載の遮断デバイス。
【0198】
条項3.信号を横取りすることが、リスニングデバイスの伝送媒体を遮ることを含む、条項1~2のいずれか一項に記載の遮断デバイス。
【0199】
条項4.デバイスが、第2のコンピューティングデバイスに設置されたときに、環境オーディオがマイクロフォンからリスニングデバイスに送信されることを防止するように構成されている、条項1~3のいずれか一項に記載の遮断デバイス。
【0200】
条項5.横取り回路が、所定の期間の後、および第2の環境オーディオがリスニングデバイスによって受信されることを可能にした後、第3の環境オーディオがリスニングデバイスによって受信されることを防止するようにさらに構成されている、条項1~4のいずれか一項に記載の遮断デバイス。
【0201】
条項6.リスニングデバイスが、ネットワークに接続され、遮断デバイスが、ネットワークに接続されていない、条項1~5のいずれか一項に記載の遮断デバイス。
【0202】
条項7.リスニング回路が、リスニングデバイスに由来するオーディオを無視するように構成されている、条項1~6のいずれか一項に記載の遮断デバイス。
【0203】
条項8.オーディオトリガが、発話されたコマンドを含む、条項1~7のいずれか一項に記載の遮断デバイス。
【0204】
条項9.リスニング回路が、発話されたコマンドに対して音声認識アルゴリズムを使用してオーディオトリガを決定するように構成されている、条項1~8のいずれか一項に記載の遮断デバイス。
【0205】
条項10.コンピューティングデバイスであって、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶するメモリと、を備え、命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングデバイスに、1つ以上の音がマイクロフォンから第2のコンピューティングデバイスに送信されることを防止することと、マイクロフォンを介して1つ以上の音を監視することと、1つ以上の音がオーディオトリガと関連付けられていると決定することと、オーディオトリガに基づいて、1つ以上の第2の音がマイクロフォンを介して第2のコンピューティングデバイスによって受信されることを可能にすることと、を行わせる、コンピューティングデバイス。
【0206】
条項11.命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングデバイスに、マイクロフォンから第2のコンピューティングデバイスに送信される信号を横取りすることによって、マイクロフォンを介して1つ以上の音を監視させる、条項10に記載のコンピューティングデバイス。
【0207】
条項12.コンピューティングデバイスが、無線ネットワークを介して第2のコンピューティングデバイスに接続され、コンピューティングデバイスが、第2のマイクロフォンとして第2のコンピューティングデバイスに現れるように構成されている、条項10~11のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0208】
条項13.コンピューティングデバイスが、第2のコンピューティングデバイス内に設置されたモジュールである、条項10~12のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0209】
条項14.命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングデバイスに、1つ以上の第2の音が第2のコンピューティングデバイスに由来すると決定することに基づいて、1つ以上の第2の音を無視することをさらに行わせる、条項10~13のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0210】
条項15.命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングデバイスに、1つ以上のスピーカを介して、1つ以上の第2の音を、第2のコンピューティングデバイスと関連付けられた第2のマイクロフォンに送信させることにより、コンピューティングデバイスに、1つ以上の第2の音が第2のコンピューティングデバイスによって受信されることを可能にさせる、条項10~14のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0211】
条項16.命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングデバイスに、1つ以上の第3の音がマイクロフォンによって受信された後に、1つ以上の第2の音が受信されることを可能にさせる、条項10~15のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0212】
条項17.命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、1つ以上の第2の音に基づいて、1つ以上の第3の音を第2のコンピューティングデバイスに送信することにより、コンピューティングデバイスに、1つ以上の第2の音が第2のコンピューティングデバイスによって受信されることを可能にさせる、条項10~16のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0213】
条項18.1つ以上の第3の音が、1つ以上の第2の音に基づいて生成されたテキスト音声変換データを含む、条項10~17のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0214】
条項19.命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、オーディオトリガと関連付けられた1つ以上の第2の音の一部分を除外することにより、コンピューティングデバイスに、1つ以上の第2の音が第2のコンピューティングデバイスによって受信されることを可能にさせる、条項10~18のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0215】
条項20.システムであって、第1のコンピューティングデバイスであって、第1のマイクロフォンと、1つ以上の第1のプロセッサと、命令を記憶する第1のメモリと、を含み、命令が、1つ以上の第1のプロセッサによって実行されたときに、第1のコンピューティングデバイスに、第1のマイクロフォンを介してオーディオコンテンツを受信させる、第1のコンピューティングデバイスと、第2のコンピューティングデバイスであって、第2のマイクロフォンと、1つ以上の第2のプロセッサと、命令を記憶する第2のメモリと、を含み、命令が、1つ以上の第2のプロセッサによって実行されたときに、第2のコンピューティングデバイスに、第1のマイクロフォンから第1のコンピューティングデバイスへの信号を横取りすることと、第2のマイクロフォンを使用して、オーディオトリガと関連付けられた1つ以上の第2の音を検出することと、オーディオトリガに基づいて、第1のコンピューティングデバイスが1つ以上の第3の音を受信することを許可することと、を行わせる、第2のコンピューティングデバイスと、を備える、システム。
【0216】
条項21.第1のコンピューティングデバイスが1つ以上の第3の音を受信することを許可することが、1つ以上の第2の音に基づいて、1つ以上の第3の音を生成することを含む、条項20に記載のシステム。
【0217】
条項22.第2のコンピューティングデバイスが、第1のコンピューティングデバイス内に設置され、第1のマイクロフォンおよび第2のマイクロフォンが同じである、条項20~21のいずれか一項に記載のシステム。
【0218】
条項23.第1のマイクロフォンから第1のコンピューティングデバイスへの信号を横取りすることが、第1のコンピューティングデバイスに、1つ以上の第4の音を送信することを含む、条項20~22のいずれか一項に記載のシステム。
【0219】
条項24.1つ以上の第4の音が、第2のコンピューティングデバイスによって記録された音に基づく、条項20~23のいずれか一項に記載のシステム。
【0220】
条項25.第1のマイクロフォンから第1のコンピューティングデバイスへの信号を横取りすることが、第1のコンピューティングデバイスのミュート機能をアクティブ化することを含む、条項20~24のいずれか一項に記載のシステム。
【0221】
条項26.1つ以上の第2の音が、ユーザによって発話され、オーディオトリガが、ユーザによって定義される、条項20~25のいずれか一項に記載のシステム。
【0222】
条項27.第1のコンピューティングデバイスが1つ以上の第3の音を受信することを許可することは、1つ以上の第3の音が第1のコンピューティングデバイスと関連付けられたスピーカに由来したものではなかったと決定することに基づく、条項20~26のいずれか一項に記載のシステム。
【0223】
条項28.第1のマイクロフォンから第1のコンピューティングデバイスへの信号を横取りすることが、第1のマイクロフォンを無効化することを含む、条項20~27のいずれか一項に記載のシステム。
【0224】
条項29.方法であって、遮断デバイスによって、第1のマイクロフォンとリスニングデバイスとの間の通信を横取りすることであって、遮断デバイスは、第1のマイクロフォンからの1つ以上の信号がリスニングデバイスによって受信されることを防止することによって通信を横取りするように構成されている、横取りすることと、第1のマイクロフォンを使用して、および遮断デバイスによって、オーディオトリガと関連付けられた1つ以上の音を検出することと、オーディオトリガと関連付けられた1つ以上の音を検出することに基づいて、1つ以上の第2の信号がリスニングデバイスによって受信されることを許可することと、を含む、方法。
【0225】
条項30.遮断デバイスおよび第1のマイクロフォンが、リスニングデバイス内に設置されたモジュールの一部である、条項29に記載の方法。
【0226】
条項31.ユーザが、遮断デバイスに付随する命令を介して、リスニングデバイス内にモジュールを設置するように命令される、条項29~30のいずれか一項に記載の方法。
【0227】
条項32.1つ以上の第2の信号がリスニングデバイスによって受信されることを許可することが、一時的な期間である、条項29~31のいずれか一項に記載の方法。
【0228】
条項33.遮断デバイスが、リスニングデバイスの1つ以上の配線を遮ることによって通信を横取りするように構成されている、条項29~32のいずれか一項に記載の方法。
【0229】
条項34.第1のマイクロフォンが、リスニングデバイスと関連付けられた第2のマイクロフォンを置換する、条項29~33のいずれか一項に記載の方法。
【0230】
条項35.第2のマイクロフォンとリスニングデバイスとの間の通信を防止することをさらに含む、条項29~34のいずれか一項に記載の方法。
【0231】
条項36.オーディオトリガが、リスニングデバイスに対するコマンドに対応する、条項29~35のいずれか一項に記載の方法。
【0232】
条項37.コマンドが、1つ以上の発話されたワードである、条項29~36のいずれか一項に記載の方法。
【0233】
条項38.遮断デバイスが、1つ以上の音を検出するように構成された回路を備える、条項29~37のいずれか一項に記載の方法。
【0234】
条項39.遮断デバイスが、1つ以上の信号をリスニングデバイスに送信する前に、第1のマイクロフォンから1つ以上の信号の一部分を除去するように構成されている、条項29~38のいずれか一項に記載の方法。
【0235】
条項40.遮断デバイスが、リスニングデバイスのインターフェースを介して設置されている、条項29~30のいずれか一項に記載の方法。
【0236】
条項41.スマートデバイスであって、少なくとも1つのマイクロフォンと、1つ以上のプロセッサと、遮断回路と、を備え、遮断回路が、1つ以上のプロセッサによる、遮断回路がトリガされていない状態にある間の少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止することであって、少なくとも1つのマイクロフォンと1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、遮断回路を介して管理される、防止することと、遮断回路の入力デバイスを使用して、遮断回路をアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、第1のトリガが、スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、検出することと、第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、1つ以上のプロセッサによる、少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることと、を行うように構成されている、スマートデバイス。
【0237】
条項42.第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、条項41に記載のスマートデバイス。
【0238】
条項43.オーディオトリガが、スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、条項41~42のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0239】
条項44.遮断回路が、少なくとも1つの第2のマイクロフォンをさらに備える、条項41~43、請求項2のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0240】
条項45.音声認識アルゴリズムを使用して、オーディオトリガを処理することと、処理に基づいて、オーディオトリガ内の1つ以上のワードがトリガされた状態と関連付けられていると決定することと、により、遮断回路が、遮断回路をアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出するように構成されている、条項41~44のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0241】
条項46.第1のトリガが、遮断回路の光学センサによって検出された運動に対応する、条項41~45のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0242】
条項47.第1のトリガが、ウェアラブルデバイスによって検出された運動に対応する、条項41~46のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0243】
条項48.第1の信号の受信を防止することが、少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含む、条項41~47のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0244】
条項49.トリガされた状態と関連付けられた期間が経過したと決定することに基づいて、トリガされていない状態に戻ることをさらに含む、条項41~48のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0245】
条項50.第1のトリガを処理して第1のトリガの起点を決定することに基づいて、スマートデバイスが第1のトリガを出力しなかったと決定することにより、遮断回路が、トリガされた状態に一時的に入り、第2の信号の受信を可能にするように構成されている、条項41~49のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0246】
条項51.少なくとも1つのマイクロフォンからの信号の受信を防止することが、1つ以上のプロセッサに、スマートデバイスと関連付けられた環境からの1つ以上の第2の音をエミュレートするように構成された1つ以上の第1の音を含む第3の信号を出力することを含む、条項41~50のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0247】
条項52.1つ以上の第1の音の第1の音量が、1つ以上の第2の音の第2の音量に基づく、条項41~51のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0248】
条項53.遮断回路がトリガされていない状態にある間の期間、1つ以上の第2の音を記録することによって、1つ以上の第1の音を決定することをさらに含む、条項41~52のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0249】
条項54.第2の信号を処理して、少なくとも1人のユーザの識別情報を隠すことと、処理された第2の信号を1つ以上のプロセッサに出力することと、により、遮断回路が、トリガされた状態に一時的に入り、第2の信号の受信を可能にするように構成されている、条項41~53のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0250】
条項55.遮断回路および1つ以上のプロセッサが、同じハウジング内に位置する、条項41~54のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0251】
条項56.遮断回路がトリガされていない状態にあるとき、少なくとも1つのマイクロフォンと1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が接地される、条項51~55のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0252】
条項57.遮断回路が、少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた電気的活動が検出されたときを示すようにさらに構成されている、条項51~56のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0253】
条項58.遮断回路は、遮断回路がトリガされた状態にあるときを示すようにさらに構成されている、条項51~57のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0254】
条項59.遮断回路が、スマートデバイスによって使用されるネットワークを介して通信することができない、条項51~58のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0255】
条項60.第1のトリガが、ユーザによって構成可能である、条項51~59のいずれか一項に記載のスマートデバイス。
【0256】
条項61.方法であって、スマートデバイスの1つ以上のプロセッサによる、遮断回路がトリガされていない状態にある間のスマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止することであって、少なくとも1つのマイクロフォンと1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、遮断回路を介して管理される、防止することと、遮断回路によって、および遮断回路の入力デバイスを使用して、遮断回路をアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、第1のトリガが、スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、検出することと、第1のトリガを検出することに基づいて、遮断デバイスによって、トリガされた状態に一時的に入り、1つ以上のプロセッサによる、少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることと、を含む、方法。
【0257】
条項62.第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、条項61に記載の方法。
【0258】
条項63.オーディオトリガが、スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、条項61~62のいずれか一項に記載の方法。
【0259】
条項64.スマートデバイスが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンをさらに備える、条項61~63のいずれか一項に記載の方法。
【0260】
条項65.第1のトリガを検出することが、音声認識アルゴリズムを使用して、オーディオトリガを処理することと、処理に基づいて、オーディオトリガ内の1つ以上のワードがトリガされた状態と関連付けられていると決定することと、を含む、条項61~64のいずれか一項に記載の方法。
【0261】
条項66.入力デバイスを備える遮断回路であって、遮断回路は、遮断回路によって、スマートデバイスの1つ以上のプロセッサによる、遮断回路がトリガされていない状態にある間のスマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止することであって、少なくとも1つのマイクロフォンと1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、遮断回路を介して管理される、防止することと、遮断回路の入力デバイスを使用して、遮断回路をアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、第1のトリガが、スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、検出することと、トリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、1つ以上のプロセッサによる、少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることと、を行うように構成されている、遮断回路。
【0262】
条項67.第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、条項66に記載の遮断回路。
【0263】
条項68.オーディオトリガが、スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、条項66~67のいずれか一項に記載の遮断回路。
【0264】
条項69.スマートデバイスが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンをさらに備える、条項66~68のいずれか一項に記載の遮断回路。
【0265】
条項70.音声認識アルゴリズムを使用して、オーディオトリガを処理することと、処理に基づいて、オーディオトリガ内の1つ以上のワードがトリガされた状態と関連付けられていると決定することと、により、遮断回路が、遮断回路をアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出するように構成されている、条項66~69のいずれか一項に記載の遮断回路。
【0266】
条項71.システムであって、スマートデバイスであって、少なくとも1つのマイクロフォンと、1つ以上のプロセッサと、遮断モジュールインターフェースと、遮断モジュールインターフェースを介してスマートデバイスに接続するように適合された取り外し可能な遮断デバイスと、を備え、取り外し可能な遮断デバイスは、遮断モジュールインターフェースに接続されたときに、1つ以上のプロセッサによる、取り外し可能な遮断デバイスがトリガされていない状態にある間の少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止することであって、少なくとも1つのマイクロフォンと1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、遮断モジュールインターフェースを介して管理される、防止することと、取り外し可能な遮断デバイスの入力デバイスを使用して、取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、第1のトリガが、スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、検出することと、第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、1つ以上のプロセッサによる、および遮断モジュールインターフェースを介した、少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることと、を行うように構成されている、システム。
【0267】
条項72.取り外し可能な遮断デバイスが、遮断モジュールインターフェースから接続解除されたときに、1つ以上のプロセッサが、少なくとも1つのマイクロフォンから、および遮断モジュールインターフェースを介して、第3の信号を受信する、条項71に記載のシステム。
【0268】
条項73.遮断モジュールインターフェースへの取り外し可能な遮断デバイスの接続は、1つ以上のプロセッサが第3の信号を受信することを防止する、条項71~72のいずれか一項に記載のシステム。
【0269】
条項74.第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、条項71~73のいずれか一項に記載のシステム。
【0270】
条項75.オーディオトリガが、スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、条項71~74のいずれか一項に記載のシステム。
【0271】
条項76.取り外し可能な遮断デバイスが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンを備える、条項71~75のいずれか一項に記載のシステム。
【0272】
条項77.処理に基づいて、音声認識アルゴリズムを使用して、オーディオトリガ内の1つ以上のワードがトリガされた状態と関連付けられているオーディオトリガを決定することにより、取り外し可能な遮断デバイスが、取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出するように構成されている、条項71~76のいずれか一項に記載のシステム。
【0273】
条項78.第1のトリガが、取り外し可能な遮断デバイスの光学センサによって検出された運動に対応する、条項71~77のいずれか一項に記載のシステム。
【0274】
条項79.第1のトリガが、ウェアラブルデバイスによって検出された運動に対応する、条項71~78のいずれか一項に記載のシステム。
【0275】
条項80.第1の信号の受信を防止することが、少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含む、条項71~79のいずれか一項に記載のシステム。
【0276】
条項81.取り外し可能な遮断デバイスは、トリガされた状態と関連付けられた期間が経過したと決定することに基づいて、トリガされていない状態に戻るようにさらに構成されている、条項71~80のいずれか一項に記載のシステム。
【0277】
条項82.第1のトリガを処理して第1のトリガの起点を決定することに基づいて、スマートデバイスが第1のトリガを出力しなかったと決定することにより、取り外し可能な遮断デバイスが、トリガされた状態に一時的に入り、第2の信号の受信を可能にするように構成されている、条項71~81のいずれか一項に記載のシステム。
【0278】
条項83.少なくとも1つのマイクロフォンからの信号の受信を防止することが、1つ以上のプロセッサに、スマートデバイスと関連付けられた環境からの1つ以上の第2の音をエミュレートするように構成された1つ以上の第1の音を含む第3の信号を出力することを含む、条項71~82のいずれか一項に記載のシステム。
【0279】
条項84.1つ以上の第1の音の第1の音量が、1つ以上の第2の音の第2の音量に基づく、条項71~83のいずれか一項に記載のシステム。
【0280】
条項85.第2の信号を処理して、少なくとも1人のユーザの識別情報を隠すことと、処理された第2の信号を1つ以上のプロセッサに出力することと、により、取り外し可能な遮断デバイスが、トリガされた状態に一時的に入り、第2の信号の受信を可能にするように構成されている、条項71~84、請求項1のいずれか一項に記載のシステム。
【0281】
条項86.取り外し可能な遮断デバイスがトリガされていない状態にあるとき、少なくとも1つのマイクロフォンと1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が接地される、条項71~85のいずれか一項に記載のシステム。
【0282】
条項87.取り外し可能な遮断デバイスが、少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた電気的活動が検出されたときを示すようにさらに構成されている、条項71~86のいずれか一項に記載のシステム。
【0283】
条項88.取り外し可能な遮断デバイスは、取り外し可能な遮断デバイスがトリガされた状態にあるときを示すようにさらに構成されている、条項71~87のいずれか一項に記載のシステム。
【0284】
条項89.取り外し可能な遮断デバイスが、スマートデバイスによって使用されるネットワークを介して通信することができない、条項71~88のいずれか一項に記載のシステム。
【0285】
条項90.第1のトリガが、ユーザによって構成可能である、条項71~89のいずれか一項に記載のシステム。
【0286】
条項91.方法であって、スマートデバイスの遮断モジュールインターフェースに物理的に接続された取り外し可能な遮断デバイスによって、スマートデバイスの1つ以上のプロセッサによる、取り外し可能な遮断デバイスがトリガされていない状態にある間のスマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止することであって、少なくとも1つのマイクロフォンと1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、遮断モジュールインターフェースを介して管理される、防止することと、取り外し可能な遮断デバイスの入力デバイスを使用して、取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、第1のトリガが、スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、検出することと、第1のトリガを検出することに基づいて、取り外し可能な遮断デバイスによって、トリガされた状態に一時的に入り、1つ以上のプロセッサによる、および遮断モジュールインターフェースを介した、少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることと、を含む、方法。
【0287】
条項92.遮断モジュールインターフェースを介して、取り外し可能な遮断デバイスをスマートデバイスに接続することをさらに含み、取り外し可能な遮断デバイスを接続することが、1つ以上のプロセッサによる、少なくとも1つのマイクロフォンからの第3の信号の受信を防止する、条項91に記載の方法。
【0288】
条項93.遮断モジュールインターフェースを介して、取り外し可能な遮断デバイスをスマートデバイスから接続解除することをさらに含み、取り外し可能な遮断デバイスを接続解除することが、1つ以上のプロセッサによる、少なくとも1つのマイクロフォンからの第3の信号の受信を可能にする、条項91~92のいずれか一項に記載の方法。
【0289】
条項94.第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、条項91~93のいずれか一項に記載の方法。
【0290】
条項95.処理に基づいて、音声認識アルゴリズムを使用して、オーディオトリガ内の1つ以上のワードがトリガされた状態と関連付けられているオーディオトリガを決定することにより、取り外し可能な遮断デバイスが、取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出するように構成されている、条項91~94のいずれか一項に記載の方法。
【0291】
条項96.取り外し可能な遮断デバイスであって、取り外し可能な遮断デバイスは、スマートデバイスの遮断モジュールインターフェースに接続されたときに、スマートデバイスの1つ以上のプロセッサによる、取り外し可能な遮断デバイスがトリガされていない状態にある間のスマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止することであって、少なくとも1つのマイクロフォンと1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、遮断モジュールインターフェースを介して管理される、防止することと、取り外し可能な遮断デバイスの入力デバイスを使用して、取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、第1のトリガが、スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、検出することと、第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、1つ以上のプロセッサによる、および遮断モジュールインターフェースを介した、少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることと、を行うように構成されている、取り外し可能な遮断デバイス。
【0292】
条項97.第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、条項96に記載の取り外し可能な遮断デバイス。
【0293】
条項98.オーディオトリガが、スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、条項96~97のいずれか一項に記載の取り外し可能な遮断デバイス。
【0294】
条項99.取り外し可能な遮断デバイスが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンを備える、条項96~98のいずれか一項に記載の取り外し可能な遮断デバイス。
【0295】
条項100.処理に基づいて、音声認識アルゴリズムを使用して、オーディオトリガ内の1つ以上のワードがトリガされた状態と関連付けられているオーディオトリガを決定することにより、取り外し可能な遮断デバイスが、取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出するように構成されている、条項96~99のいずれか一項に記載の取り外し可能な遮断デバイス。
【0296】
条項101.システムであって、少なくとも1つの第1のマイクロフォンを含むスマートデバイスと、少なくとも1つの第2のマイクロフォンおよび出力デバイスを含む遮断デバイスと、を備え、遮断デバイスは、少なくとも1つの第2のマイクロフォンを使用して、スマートデバイスと関連付けられた環境に対応する1つ以上の音を決定することと、出力デバイスを使用して、第1のオーディオを少なくとも1つの第1のマイクロフォンに出力することであって、第1のオーディオが、1つ以上の音の音量に基づいて生成され、遮断デバイスがトリガされていない状態にある間、少なくとも1つの第1のマイクロフォンによる、環境オーディオの受信を妨げるように構成されている、出力することと、少なくとも1つの第1のマイクロフォンを使用して、遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、第1のトリガが、スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、検出することと、第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、少なくとも1つの第1のマイクロフォンに、および出力デバイスを使用して、第2のトリガを出力することと、を行うように構成されている、システム。
【0297】
条項102.第1のオーディオの第1の音量が、1つ以上の音の音量を超えるように構成されている、条項101に記載のシステム。
【0298】
条項103.閾値を満たす1つ以上の音の音量に基づいて、1つ以上の音を選択することをさらに含む、条項101~102のいずれか一項に記載のシステム。
【0299】
条項104.第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、条項101~103のいずれか一項に記載のシステム。
【0300】
条項105.オーディオトリガが、スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、条項101~104のいずれか一項に記載のシステム。
【0301】
条項106.第1のトリガと関連付けられた1つ以上の第1のワードが、第2のトリガと関連付けられた1つ以上の第2のワードとは異なる、条項101~105のいずれか一項に記載のシステム。
【0302】
条項107.処理に基づいて、音声認識アルゴリズムを使用して、オーディオトリガ内の1つ以上のワードがトリガされた状態と関連付けられているオーディオトリガを決定することにより、遮断デバイスが、遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出するように構成されている、条項101~106のいずれか一項に記載のシステム。
【0303】
条項108.第1のトリガが、遮断デバイスの光学センサによって検出された運動に対応する、条項101~107のいずれか一項に記載のシステム。
【0304】
条項109.第1のトリガが、ウェアラブルデバイスによって検出された運動に対応する、条項101~108のいずれか一項に記載のシステム。
【0305】
条項110.環境オーディオの受信を妨げることが、少なくとも1つの第1のマイクロフォンの少なくとも一部分を遮蔽することを含む、条項101~109のいずれか一項に記載のシステム。
【0306】
条項111.遮断デバイスは、トリガされた状態と関連付けられた期間が経過したと決定することに基づいて、トリガされていない状態に戻るようにさらに構成されている、条項101~110のいずれか一項に記載のシステム。
【0307】
条項112.第1のトリガを処理して第1のトリガの起点を決定することに基づいて、スマートデバイスが第1のトリガを出力しなかったと決定することにより、遮断デバイスが、トリガされた状態に一時的に入り、第2のトリガを出力するように構成されている、条項101~111のいずれか一項に記載のシステム。
【0308】
条項113.第1のオーディオが、スマートデバイスの1人以上のユーザによる音声をエミュレートするように構成されている、条項101~112のいずれか一項に記載のシステム。
【0309】
条項114.遮断デバイスは、遮断デバイスがトリガされていない状態にある間の期間、1つ以上の音を記録することによって、1つ以上の音を決定するようにさらに構成されている、条項101~113のいずれか一項に記載のシステム。
【0310】
条項115.第2のトリガが、少なくとも1人のユーザの識別情報を隠すように構成されている、条項101~114のいずれか一項に記載のシステム。
【0311】
条項116.遮断デバイスが、スマートデバイスのハウジングの少なくとも一部分に取り付くように構成されている、条項101~115のいずれか一項に記載のシステム。
【0312】
条項117.遮断デバイスは、少なくとも1つの第1のマイクロフォンが、出力デバイスに由来するオーディオ以外のいかなるオーディオも受信することを妨げるように構成されている、条項101~116のいずれか一項に記載のシステム。
【0313】
条項118.遮断デバイスは、遮断デバイスがトリガされた状態にあるときを示すようにさらに構成されている、条項101~117のいずれか一項に記載のシステム。
【0314】
条項119.遮断デバイスが、スマートデバイスによって使用されるネットワークを介して通信することができない、条項101~118のいずれか一項に記載のシステム。
【0315】
条項120.第1のトリガが、ユーザによって構成可能である、条項101~119のいずれか一項に記載のシステム。
【0316】
条項121.方法であって、遮断デバイスの少なくとも1つの第1のマイクロフォンを使用して、スマートデバイスと関連付けられた環境に対応する1つ以上の音を決定することと、遮断デバイスの出力デバイスを使用して、第1のオーディオをスマートデバイスの少なくとも1つの第2のマイクロフォンに出力することであって、第1のオーディオが、1つ以上の音に基づき、遮断デバイスがトリガされていない状態にある間、少なくとも1つの第2のマイクロフォンによる、環境オーディオの受信を妨げるように構成されている、出力することと、少なくとも1つの第1のマイクロフォンを使用して、遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、第1のトリガが、スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、検出することと、第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、少なくとも1つの第2のマイクロフォンに、および出力デバイスを使用して、第2のトリガを出力することと、を含む、方法。
【0317】
条項122.第1のトリガが、少なくとも1つの第1のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、条項121に記載の方法。
【0318】
条項123.オーディオトリガが、スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、条項121~122のいずれか一項に記載の方法。
【0319】
条項124.第1のトリガと関連付けられた1つ以上の第1のワードが、第2のトリガと関連付けられた1つ以上の第2のワードとは異なる、条項121~123のいずれか一項に記載の方法。
【0320】
条項125.処理に基づいて、音声認識アルゴリズムを使用して、オーディオトリガ内の1つ以上のワードがトリガされた状態と関連付けられているオーディオトリガを決定することにより、遮断デバイスが、遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出するように構成されている、条項121~124のいずれか一項に記載の方法。
【0321】
条項126.少なくとも1つの第1のマイクロフォンおよび出力デバイスを備える遮断デバイスであって、遮断デバイスは、少なくとも1つの第1のマイクロフォンを使用して、スマートデバイスと関連付けられた環境に対応する1つ以上の音を決定することと、出力デバイスを使用して、第1のオーディオをスマートデバイスの少なくとも1つの第2のマイクロフォンに出力することであって、第1のオーディオが、1つ以上の音に基づき、遮断デバイスがトリガされていない状態にある間、少なくとも1つの第2のマイクロフォンによる、環境オーディオの受信を妨げるように構成されている、出力することと、少なくとも1つの第1のマイクロフォンを使用して、遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出することであって、第1のトリガが、スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、検出することと、第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、少なくとも1つの第2のマイクロフォンに、および出力デバイスを使用して、第2のトリガを出力することと、を行うように構成されている、遮断デバイス。
【0322】
条項127.第1のトリガが、少なくとも1つの第1のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、条項126に記載の遮断デバイス。
【0323】
条項128.オーディオトリガが、スマートデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、条項126~127のいずれか一項に記載の遮断デバイス。
【0324】
条項129.第1のトリガと関連付けられた1つ以上の第1のワードが、第2のトリガと関連付けられた1つ以上の第2のワードとは異なる、条項126~128のいずれか一項に記載の遮断デバイス。
【0325】
条項130.処理に基づいて、音声認識アルゴリズムを使用して、オーディオトリガ内の1つ以上のワードがトリガされた状態と関連付けられているオーディオトリガを決定することにより、遮断デバイスが、遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出するように構成されている、条項126~129のいずれか一項に記載の遮断デバイス。
【0326】
条項131.方法であって、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第1の電気信号を検出することと、第1の電気信号に基づいて、1つ以上のプロセッサによる、遮断回路がトリガされていない状態にある間の少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止すると決定することであって、少なくとも1つのマイクロフォンと1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、遮断回路を介して管理される、決定することと、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第2の電気信号を検出することと、第2の電気信号に基づいて、遮断回路が、遮断回路の入力デバイスを使用して、遮断回路をアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出すると決定することであって、第1のトリガが、スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、決定することと、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第3の電気信号を検出することと、第3の電気信号に基づいて、第1のトリガを検出することに基づいて、遮断回路がトリガされた状態に一時的に入り、1つ以上のプロセッサによる、少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすることとを決定することと、を含む、方法。
【0327】
条項132.第1の電気信号を検出することが、スマートデバイスの1つ以上の回路を監視することを含む、条項131に記載の方法。
【0328】
条項133.第1の電気信号を検出することが、スマートデバイスの電力使用を監視することを含む、条項131~132のいずれか一項に記載の方法。
【0329】
条項134.第1の電気信号、第2の電気信号、および第3の電気信号に基づいて、プライバシレベルを遮断回路に割り当てることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【0330】
条項135.第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、条項131~134のいずれか一項に記載の方法。
【0331】
条項136.第1のトリガが、遮断回路の光学センサによって検出された運動に対応する、条項131~135のいずれか一項に記載の方法。
【0332】
条項137.第1のトリガが、ウェアラブルデバイスによって検出された運動に対応する、条項131~136のいずれか一項に記載の方法。
【0333】
条項138.第1の信号の受信を防止することが、少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含む、条項131~137のいずれか一項に記載の方法。
【0334】
条項139.第4の電気信号に基づいて、トリガされた状態と関連付けられた期間が経過したと決定することに基づいて、遮断回路がトリガされていない状態に戻ると決定することをさらに含む、条項131~138のいずれか一項に記載の方法。
【0335】
条項140.第1のトリガを処理して第1のトリガの起点を決定することに基づいて、スマートデバイスが第1のトリガを出力しなかったと決定することにより、第3の電気信号に基づいて、遮断回路が、トリガ状態に一時的に入り、第2の信号の受信を可能にするように構成されていると決定することをさらに含む、条項131~139のいずれか一項に記載の方法。
【0336】
条項141.少なくとも1つのマイクロフォンからの信号の受信を防止することが、1つ以上のプロセッサに、スマートデバイスと関連付けられた環境からの1つ以上の第2の音をエミュレートするように構成された1つ以上の第1の音を含む第3の信号を出力することを含む、条項131~140のいずれか一項に記載の方法。
【0337】
条項142.1つ以上の第1の音の第1の音量が、1つ以上の第2の音の第2の音量に基づく、条項131~141のいずれか一項に記載の方法。
【0338】
条項143.第1の電気信号に基づいて、遮断回路がトリガされていない状態にある間の期間、1つ以上の第2の音を記録することによって、遮断回路が1つ以上の第1の音を決定することをさらに含む、条項131~142のいずれか一項に記載の方法。
【0339】
条項144.第2の信号を処理して、少なくとも1人のユーザの識別情報を隠すことと、処理された第2の信号を1つ以上のプロセッサに出力することと、により、第3の電気信号に基づいて、遮断回路が、トリガ状態に一時的に入り、第2の信号の受信を可能にするように構成されていると決定することをさらに含む、条項131~143のいずれか一項に記載の方法。
【0340】
条項145.方法であって、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第1の電気信号を検出することと、第1の電気信号に基づいて、遮断モジュールインターフェースを介してスマートデバイスに接続された取り外し可能な遮断デバイスが、スマートデバイスの1つ以上のプロセッサによる、取り外し可能な遮断デバイスがトリガされていない状態にある間のスマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第1の信号の受信を防止すると決定することであって、少なくとも1つのマイクロフォンと1つ以上のプロセッサとの間の各通信経路が、遮断モジュールインターフェースを介して管理される、決定することと、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第2の電気信号を検出することと、第2の電気信号に基づいて、取り外し可能な遮断デバイスが、取り外し可能な遮断デバイスの入力デバイスを使用して、取り外し可能な遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出すると決定することであって、第1のトリガが、スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、決定することと、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第3の電気信号を検出することと、第3の電気信号に基づいて、第1のトリガを検出することに基づいて、取り外し可能な遮断デバイスが、トリガされた状態に一時的に入り、1つ以上のプロセッサによる、少なくとも1つのマイクロフォンによって生成された第2の信号の受信を可能にすると決定することと、を含む、方法。
【0341】
条項146.第1の電気信号を検出することが、スマートデバイスの1つ以上の回路を監視することを含む、条項145に記載の方法。
【0342】
条項147.第1の電気信号を検出することが、スマートデバイスの電力使用を監視することを含む、条項145~146のいずれか一項に記載の方法。
【0343】
条項148.第1の電気信号、第2の電気信号、および第3の電気信号に基づいて、プライバシレベルを取り外し可能な遮断デバイスに割り当てることをさらに含む、条項145~147のいずれか一項に記載の方法。
【0344】
条項149.第1のトリガが、少なくとも1つの第2のマイクロフォンから受信されたオーディオトリガを含む、条項145~148のいずれか一項に記載の方法。
【0345】
条項150.第1のトリガが、取り外し可能な遮断デバイスの光学センサによって検出された運動に対応する、条項145~149のいずれか一項に記載の方法。
【0346】
条項151.第1のトリガが、ウェアラブルデバイスによって検出された運動に対応する、条項145~150のいずれか一項に記載の方法。
【0347】
条項152.第1の信号の受信を防止することが、少なくとも1つのマイクロフォンと関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含む、条項145~151のいずれか一項に記載の方法。
【0348】
条項153.第4の電気信号に基づいて、トリガされた状態と関連付けられた期間が経過したと決定することに基づいて、取り外し可能な遮断デバイスがトリガされていない状態に戻ると決定することをさらに含む、条項145~152のいずれか一項に記載の方法。
【0349】
条項154.第1のトリガを処理して第1のトリガの起点を決定することに基づいて、スマートデバイスが第1のトリガを出力しなかったと決定することにより、第3の電気信号に基づいて、取り外し可能な遮断デバイスが、トリガ状態に一時的に入り、第2の信号の受信を可能にするように構成されていると決定することをさらに含む、条項145~153のいずれか一項に記載の方法。
【0350】
条項155.少なくとも1つのマイクロフォンからの信号の受信を防止することが、1つ以上のプロセッサに、スマートデバイスと関連付けられた環境からの1つ以上の第2の音をエミュレートするように構成された1つ以上の第1の音を含む第3の信号を出力することを含む、条項145~154のいずれか一項に記載の方法。
【0351】
条項156.1つ以上の第1の音の第1の音量が、1つ以上の第2の音の第2の音量に基づく、条項145~155のいずれか一項に記載の方法。
【0352】
条項157.第1の電気信号に基づいて、取り外し可能な遮断デバイスがトリガされていない状態にある間の期間、1つ以上の第2の音を記録することによって、取り外し可能な遮断デバイスが1つ以上の第1の音を決定するように構成されていると決定することをさらに含む、条項145~156のいずれか一項に記載の方法。
【0353】
条項158.第2の信号を処理して、少なくとも1人のユーザの識別情報を隠すことと、処理された第2の信号を1つ以上のプロセッサに出力することと、により、第3の電気信号に基づいて、取り外し可能な遮断デバイスが、トリガ状態に一時的に入り、第2の信号の受信を可能にするように構成されていると決定することをさらに含む、条項145~157のいずれか一項に記載の方法。
【0354】
条項159.方法であって、スマートデバイスの少なくとも1つの第1のマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第1の電気信号を検出することと、第1の電気信号に基づいて、遮断デバイスが、遮断デバイスの少なくとも1つの第2のマイクロフォンを使用して、スマートデバイスと関連付けられた環境に対応する1つ以上の音を決定すると決定することと、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第2の電気信号を検出することと、第2の電気信号に基づいて、遮断デバイスが、遮断デバイスの出力デバイスを使用して、第1のオーディオをスマートデバイスの少なくとも1つの第1のマイクロフォンに出力するように構成されていると決定することであって、第1のオーディオが、1つ以上の音に基づき、遮断デバイスがトリガされていない状態にある間、少なくとも1つの第1のマイクロフォンによる、環境オーディオの受信を妨げるように構成されている、決定することと、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第3の電気信号を検出することと、第3の電気信号に基づいて、遮断デバイスが、遮断デバイスの少なくとも1つの第2のマイクロフォンを使用して、遮断デバイスをアクティブ化することと関連付けられた第1のトリガを検出するように構成されていると決定することであって、第1のトリガが、スマートデバイスをアクティブ化することと関連付けられた第2のトリガとは異なる、決定することと、スマートデバイスの少なくとも1つのマイクロフォンとスマートデバイスの1つ以上のプロセッサとの間の通信経路と関連付けられた第4の電気信号を検出することと、第4の電気信号に基づいて、遮断デバイスが、第1のトリガを検出することに基づいて、トリガされた状態に一時的に入り、少なくとも1つの第1のマイクロフォンに、および出力デバイスを使用して、第2のトリガを出力するように構成されていると決定することと、を含む、方法。
【0355】
条項160.第1の電気信号を検出することが、スマートデバイスの電力使用を監視することを含む、条項159に記載の方法。
【0356】
条項161.方法であって、ブロッカーによって、モバイルデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つを検出することと、モバイルデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つに基づいて、モバイルデバイスが遮断モードにあると決定することと、モバイルデバイスが遮断モードにあるという決定に基づいて、モバイルデバイスの1つ以上の入力を介して受信された1つ以上の信号を横取りすることと、トリガされた状態と関連付けられたトリガを検出することと、トリガを検出することに基づいて、モバイルデバイスの1つ以上のプロセッサがモバイルデバイスの1つ以上の入力から1つ以上の信号を受信することを可能にするトリガされた状態に入ることと、を含む、方法。
【0357】
条項162.モバイルデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つを検出することが、モバイルデバイスが所定の時間、静止していると決定することをさらに含む、条項161に記載の方法。
【0358】
条項163.モバイルデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つを検出することが、モバイルデバイスが面する方向を決定することをさらに含む、条項161~162のいずれか一項に記載の方法。
【0359】
条項164.モバイルデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つを検出することが、モバイルデバイスの第1の配向を決定することと、モバイルデバイスの第2の配向を決定することと、モバイルデバイスの第2の配向が第1の閾値を満たすか否かを決定することと、第2の配向が第1の閾値を満たさないという決定に基づいて、モバイルデバイスが遮断モードにあると決定することと、をさらに含む、条項161~163のいずれか一項に記載の方法。
【0360】
条項165.1つ以上の信号を横取りすることが、モバイルデバイスの伝送媒体を遮ることを含む、条項161~164のいずれか一項に記載の方法。
【0361】
条項166.1つ以上の信号を横取りすることが、モバイルデバイスの1つ以上の配線を遮ることを含む、条項161~165のいずれか一項に記載の方法。
【0362】
条項167.1つ以上の信号を横取りすることが、モバイルデバイスの1つ以上の入力を介して関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含む、条項161~166のいずれか一項に記載の方法。
【0363】
条項168.トリガが、ジェスチャ入力を含む、条項161~167のいずれか一項に記載の方法。
【0364】
条項169.ジェスチャ入力が、シェイク運動を含む、条項161~168のいずれか一項に記載の方法。
【0365】
条項170.トリガを検出することが、モバイルデバイスの1つ以上の入力を介してオーディオトリガを受信することをさらに含む、条項161~169のいずれか一項に記載の方法。
【0366】
条項171.オーディオトリガが、モバイルデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、条項161~170のいずれか一項に記載の方法。
【0367】
条項172.オーディオトリガが、1つ以上のジェスチャ入力を無効にする、請求項10に記載の方法。
【0368】
条項173.コンピューティングデバイスであって、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶するメモリと、を備え、命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングデバイスに、コンピューティングデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つを検出することと、コンピューティングデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つに基づいて、コンピューティングデバイスが遮断モードにあると決定することと、コンピューティングデバイスが遮断モードにあるという決定に基づいて、コンピューティングデバイスの1つ以上の入力を介して受信された1つ以上の信号を横取りすることと、トリガされた状態と関連付けられたトリガを検出することと、トリガを検出することに基づいて、1つ以上のプロセッサが1つ以上の入力から1つ以上の信号を受信することを可能にするトリガされた状態に入ることと、を行わせる、コンピューティングデバイス。
【0369】
条項174.命令が、コンピューティングデバイスに、コンピューティングデバイスが所定の時間、静止していると決定することをさらに行わせる、条項173に記載のコンピューティングデバイス。
【0370】
条項175.命令が、コンピューティングデバイスに、コンピューティングデバイスが面する方向を決定することをさらに行わせる、条項173~174のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0371】
条項176.命令が、コンピューティングデバイスに、コンピューティングデバイスの第1の配向を決定することと、コンピューティングデバイスの第2の配向を決定することと、コンピューティングデバイスの第2の配向が第1の閾値を満たすか否かを決定することと、第2の配向が第1の閾値を満たさないという決定に基づいて、コンピューティングデバイスが遮断モードにあると決定することと、をさらに行わせる、条項173~175のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0372】
条項177.命令が、コンピューティングデバイスに、コンピューティングデバイスの伝送媒体を遮ることをさらに行わせる、条項173~176のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0373】
条項178.命令が、コンピューティングデバイスに、コンピューティングデバイスの1つ以上の配線を遮ることをさらに行わせる、条項173~177のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0374】
条項179.1つ以上の信号を横取りすることが、1つ以上の入力を介して関連付けられた回路の少なくとも一部分を接地することを含む、条項173~178のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0375】
条項180.トリガが、ジェスチャ入力を含む、条項173~179のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0376】
条項181.ジェスチャ入力が、シェイク運動を含む、条項173~180のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0377】
条項182.命令が、コンピューティングデバイスに、1つ以上の入力を介してオーディオトリガを受信することをさらに行わせる、条項173~181のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0378】
条項183.オーディオトリガが、コンピューティングデバイスの所定の距離内でユーザによって発話されるコマンドを含む、条項173~182に記載のコンピューティングデバイス。
【0379】
条項184.オーディオトリガが、1つ以上のジェスチャ入力を無効にする、条項173~183のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【0380】
条項185.遮断デバイスであって、1つ以上の信号が1つ以上の入力からモバイルデバイスのプロセッサに送信されることを防止するように構成された横取り回路と、ジェスチャ入力を検出するように構成された加速度計と、ジェスチャ入力に基づいて、1つ以上の第2の信号がモバイルデバイスのプロセッサによって受信されることを可能にするように構成された出力回路と、を備える、遮断デバイス。
【0381】
条項186.マイクロフォンを使用してオーディオトリガを決定するように構成されたリスニング回路をさらに備え、オーディオトリガは、出力回路に、1つ以上の第2の信号がモバイルデバイスのプロセッサによって受信されることを可能にさせる、条項185に記載の遮断デバイス。
【0382】
条項187.遮断デバイスが、モバイルデバイスから電力を引き出す、条項185~186のいずれか一項に記載の遮断デバイス。
【0383】
条項188.遮断デバイスが、プロセッサを含まない、条項185~187のいずれか一項に記載の遮断デバイス。
【0384】
条項189.システムであって、モバイルデバイスであって、1つ以上の入力であって、1つ以上の入力が、少なくとも1つのマイクロフォンおよび少なくとも1つの画像キャプチャデバイスを含む、1つ以上の入力と、1つ以上のプロセッサと、モバイルデバイスに接続するように適合された遮断デバイスと、を備え、遮断デバイスが、モバイルデバイスに接続されたときに、モバイルデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つを検出することと、モバイルデバイスの位置および配向のうちの少なくとも1つに基づいて、モバイルデバイスが遮断モードにあると決定することと、モバイルデバイスが遮断モードにあるという決定に基づいて、モバイルデバイスの1つ以上の入力を介して受信された1つ以上の信号を横取りすることと、トリガされた状態と関連付けられたトリガを検出することと、トリガを検出することに基づいて、モバイルデバイスの1つ以上のプロセッサがモバイルデバイスの1つ以上の入力から1つ以上の信号を受信することを可能にするトリガされた状態に入ることと、を行うように構成されている、システム。
【0385】
条項190.トリガが、モバイルデバイスの反復運動を含む、条項189に記載のシステム。
【0386】
いくつかの例を上で説明したが、それらの例の特徴および/または工程は、任意の所望の様態で結合、分割、省略、再配置、改変、および/または増強することができる。様々な変更、修正、および改良が当業者には容易に想起されるであろう。そのような変更、修正、および改良は、本明細書で明示的には述べられていないが、本説明の一部であることが意図され、本開示の精神および範囲内にあることが意図される。したがって、前述の説明は、例示に過ぎず、限定的ではない。
【0387】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年2月7日出願の「Privacy Device For Smart Speakers」と題された米国特許仮出願第62/802,628号、および2020年1月7日出願の「Privacy Device for Smart Speakers」と題された米国特許仮出願第62/958,305号の優先権を主張し、それらの全体は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】