(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-21
(54)【発明の名称】液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置
(51)【国際特許分類】
D01H 1/115 20060101AFI20220414BHJP
【FI】
D01H1/115 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021554749
(86)(22)【出願日】2020-03-22
(85)【翻訳文提出日】2021-09-10
(86)【国際出願番号】 CN2020080546
(87)【国際公開番号】W WO2021189169
(87)【国際公開日】2021-09-30
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521395986
【氏名又は名称】蘇州康孚智能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SUZHOU KANGFU INTELLIGENT TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Building 10, No. 1188, West Second Ring Road, Shengze Town, Wujiang District Suzhou, Jiangsu 215228, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】甘 以明
(72)【発明者】
【氏名】汪 凌
(72)【発明者】
【氏名】朱 延方
【テーマコード(参考)】
4L056
【Fターム(参考)】
4L056BA03
(57)【要約】
液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置であって、梳き洗い箱、乾燥箱及び糸梳き箱を含み、洗浄ローラは、梳き洗い箱内に設けられて水溶液に浸入されており、第一水絞りローラは、乾燥箱に設けられ、第二水絞りローラは、第一水絞りローラの下方に設けられており、乾燥箱に第一ガイドローラが設けられ、乾燥箱内に第一乾燥ローラ及び第二乾燥ローラが設けられており、乾燥箱内に加熱装置及びガス分配部材が更に設けられ、且つガス分配部材にガスシャワーヘッドが設けられており、第一抽気機は、糸梳き箱に設けられ、且つ第一抽気機に搬送管及び還気管が設けられており、糸梳き箱上に除湿箱が設けられ、除湿箱内に除湿装置が設けられており、引締装置は、糸梳き箱の内部の両側に設けられ、引締装置にテンションローラが設けられており、第二ガイドローラは、糸梳き箱に設けられてテンションローラの両側に位置する。本発明は、機能が多様で、操作が簡単であり、使用勝手がよく、梳き洗い、乾燥及びブラッシング吸着機能を兼備し、糸梳き効果が優れており、糸の生産効率の向上に役立つ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置であって、梳き洗い箱(1)、乾燥箱(2)、糸梳き箱(3)、洗浄ローラ(6)、第一密封箱(12)、第一水絞りローラ(8)、第二水絞りローラ(9)、電動伸縮ロッド(10)、第一抽気管(16)、第一抽気機(19)、第二ガイドローラ(26)、引締装置(28)、回動管(35)を含み、
梳き洗い箱(1)内に水溶液が添加されており、その内部の両側に搬入ローラ(4)及び搬入ローラ(5)が設けられ、洗浄ローラ(6)は、梳き洗い箱(1)内に設けられて水溶液に浸入されており、且つ洗浄ローラ(6)は、搬入ローラ(4)と搬入ローラ(5)との間に位置し、第一密封箱(12)は、梳き洗い箱(1)と乾燥箱(2)とを接続し、且つ第一密封箱(12)と搬入ローラ(5)とは、同じ側に位置し、第一水絞りローラ(8)は、乾燥箱(2)に設けられて第一密封箱(12)内に位置し、第二水絞りローラ(9)は、第一水絞りローラ(8)の下方に設けられ、電動伸縮ロッド(10)は、第一密封箱(12)に設けられて第二水絞りローラ(9)に接続されており、梳き洗い箱(1)に排水口(11)が設けられ、排水口(11)は、第一密封箱(12)に連通しており、
乾燥箱(2)は、梳き洗い箱(1)上に水平に設けられ、糸梳き箱(3)は、乾燥箱(2)上に水平に設けられており、乾燥箱(2)に第一ガイドローラ(24)が設けられ、乾燥箱(2)内には、第一乾燥ローラ(13)及び第二乾燥ローラ(14)が設けられ、且つ第一乾燥ローラ(13)は、第二乾燥ローラ(14)の下方に位置し、乾燥箱(2)内に加熱装置(15)及びガス分配部材(22)が更に設けられ、且つガス分配部材(22)にガスシャワーヘッド(23)が設けられており、第一抽気機(19)は、糸梳き箱(3)に設けられ、且つ第一抽気機(19)に搬送管(20)及び還気管(21)が設けられており、糸梳き箱(3)上に除湿箱(17)が設けられ、除湿箱(17)内に除湿装置(18)が設けられており、搬送管(20)と除湿箱(17)とは連通し、還気管(21)とガス分配部材(22)とは連通し、第一抽気管(16)は、乾燥箱(2)と除湿箱(17)とを連通しており、
引締装置(28)は、糸梳き箱(3)の内部の両側に立設され、引締装置(28)にテンションローラ(27)が設けられており、第二ガイドローラ(26)は、糸梳き箱(3)に設けられてテンションローラ(27)の両側に位置し、且つテンションローラ(27)の位置する高さは、第二ガイドローラ(26)の位置する高さよりも低くなっており、引締装置(28)は、固定筒(40)、可動筒(41)、挿入ロッド(42)、位置規制部材(43)及び弾性部材(44)を含み、可動筒(41)は、立設して固定筒(40)内に插入され、挿入ロッド(42)は、固定筒(40)内に立設して可動筒(41)に插入されており、位置規制部材(43)は、可動筒(41)内に設けられて挿入ロッド(42)に接続され、弾性部材(44)は、可動筒(41)内に立設して位置規制部材(43)に接続されており、
糸梳き箱(3)に濾過箱(32)が設けられ、濾過箱(32)内に濾過装置(33)が設けられ、回動管(35)は、糸梳き箱(3)に設けられて濾過箱(32)内に搬入されており、回動管(35)の外周面にブラシローラ(29)が設けられ、ブラシローラ(29)には、回動管(35)と連通する接続通路(39)が設けられおり、糸梳き箱(3)に第二抽気機(30)が設けれ、第二抽気機(30)には、濾過箱(32)と連通する第二抽気管(31)が設けられている、ことを特徴とする液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置。
【請求項2】
第二密封箱(25)を更に含み、第二密封箱(25)は、乾燥箱(2)と糸梳き箱(3)とを接続し、第一ガイドローラ(24)は、第二密封箱(25)内に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置。
【請求項3】
第一水絞りローラ(8)及び第二水絞りローラ(9)の外周面には、軟性吸水層(36)が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置。
【請求項4】
第一乾燥ローラ(13)及び第二乾燥ローラ(14)内には、加熱層(37)が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置。
【請求項5】
第一乾燥ローラ(13)及び第二乾燥ローラ(14)の数は、複数組であり、且つ第一乾燥ローラ(13)と第二乾燥ローラ(14)とは、間隔を空けて設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置。
【請求項6】
洗浄ローラ(6)の数は、3組であり、且つそのうちの2組は、同じ水平線に位置し、残りの1組は、その2組の間の上方に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置。
【請求項7】
ブラシローラ(29)の数は、3組であり、且つそのうちの2組は、同じ水平線に位置し、残りの1組は、その2組の間の上方に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置。
【請求項8】
濾過箱(32)に汚物収集バケット(34)が設けられ、且つ汚物収集バケット(34)にバルブが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置。
【請求項9】
搬入ローラ(4)、搬入ローラ(5)、洗浄ローラ(6)、第一乾燥ローラ(13)、第二乾燥ローラ(14)、第一ガイドローラ(24)、第二ガイドローラ(26)及びテンションローラ(27)の外周面には、環状の糸ガイド溝(38)が設けられ、環状の糸ガイド溝(38)は、その数が複数組であり、且つ縦方向に等距離に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置。
【請求項10】
梳き洗い箱(1)、乾燥箱(2)及び糸梳き箱(3)には、環状の糸ガイド溝(38)と対応する複数組の糸ガイド孔が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糸の生産の技術分野に関し、特に液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置に関する。
【背景技術】
【0002】
紡糸プロセスとは、コットン等の材料を糸に紡ぐことを指し、その流れとして、一般に混打綿、梳綿、練条、粗紡、精紡等の主な工程を経ることになり、高級製品に使用される糸及びスレッドの場合は、更にコーミング工程を追加する必要がある。異なる要求の綿糸を生産するには、異なる加工手順が採用されるが、現在使用されている糸梳き装置は、構造が比較的簡単で、機能が単一であり、使用効果が低く、改善が必要となる。
【発明の概要】
【0003】
(一)発明目的
背景技術に存在する技術的問題を解決するために、本発明は、機能が多様で、操作が簡単であり、使用勝手がよく、梳き洗い、乾燥及びブラッシング吸着機能を兼備し、糸梳き効果が優れており、糸の生産効率の向上に役立つ液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置を提案する。
【0004】
(二)解決手段
本発明は、液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置であって、梳き洗い箱、乾燥箱、糸梳き箱、洗浄ローラ、第一密封箱、第一水絞りローラ、第二水絞りローラ、電動伸縮ロッド、第一抽気管、第一抽気機、第二ガイドローラ、引締装置、回動管を含み、
梳き洗い箱内に水溶液が添加されており、その内部の両側に搬入ローラ及び搬入ローラが設けられ、洗浄ローラは、梳き洗い箱内に設けられて水溶液に浸入されており、且つ洗浄ローラは、搬入ローラと搬入ローラとの間に位置し、第一密封箱は、梳き洗い箱と乾燥箱とを接続し、且つ第一密封箱と搬入ローラとは、同じ側に位置し、第一水絞りローラは、乾燥箱に設けられて第一密封箱内に位置し、第二水絞りローラは、第一水絞りローラの下方に設けられ、電動伸縮ロッドは、第一密封箱に設けられて第二水絞りローラに接続されており、梳き洗い箱に排水口が設けられ、排水口は、第一密封箱に連通しており、
乾燥箱は、梳き洗い箱上に水平に設けられ、糸梳き箱は、乾燥箱上に水平に設けられており、乾燥箱に第一ガイドローラが設けられ、乾燥箱内には、第一乾燥ローラ及び第二乾燥ローラが設けられ、且つ第一乾燥ローラは、第二乾燥ローラの下方に位置し、乾燥箱内に加熱装置及びガス分配部材が更に設けられ、且つガス分配部材にガスシャワーヘッドが設けられており、第一抽気機は、糸梳き箱に設けられ、且つ第一抽気機に搬送管及び還気管が設けられており、糸梳き箱上に除湿箱が設けられ、除湿箱内に除湿装置が設けられており、搬送管と除湿箱とは連通し、還気管とガス分配部材とは連通し、第一抽気管は、乾燥箱と除湿箱とを連通しており、
引締装置は、糸梳き箱の内部の両側に立設され、引締装置にテンションローラが設けられており、第二ガイドローラは、糸梳き箱に設けられてテンションローラの両側に位置し、且つテンションローラの位置する高さは、第二ガイドローラの位置する高さよりも低くなっており、引締装置は、固定筒、可動筒、挿入ロッド、位置規制部材及び弾性部材を含み、可動筒は、立設して固定筒内に插入され、挿入ロッドは、固定筒内に立設して可動筒に插入されており、位置規制部材は、可動筒内に設けられて挿入ロッドに接続され、弾性部材は、可動筒内に立設して位置規制部材に接続されており、
糸梳き箱に濾過箱が設けられ、濾過箱内に濾過装置が設けられ、回動管は、糸梳き箱に設けられて濾過箱内に搬入されており、回動管の外周面にブラシローラが設けられ、ブラシローラには、回動管と連通する接続通路が設けられおり、糸梳き箱に第二抽気機が設けれ、第二抽気機には、濾過箱と連通する第二抽気管が設けられている、液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置を提案している。
【0005】
好ましくは、第二密封箱を更に含み、第二密封箱は、乾燥箱と糸梳き箱とを接続し、第一ガイドローラは、第二密封箱内に位置する。
【0006】
好ましくは、第一水絞りローラ及び第二水絞りローラの外周面には、軟性吸水層が設けられている。
【0007】
好ましくは、第一乾燥ローラ及び第二乾燥ローラ内には、加熱層が設けられている。
【0008】
好ましくは、第一乾燥ローラ及び第二乾燥ローラの数は、複数組であり、且つ第一乾燥ローラと第二乾燥ローラとは、間隔を空けて設けられている。
【0009】
好ましくは、洗浄ローラの数は、3組であり、且つそのうちの2組は、同じ水平線に位置し、残りの1組は、その2組の間の上方に位置する。
【0010】
好ましくは、ブラシローラの数は、3組であり、且つそのうちの2組は、同じ水平線に位置し、残りの1組は、その2組の間の上方に位置する。
【0011】
好ましくは、濾過箱に汚物収集バケットが設けられ、且つ汚物収集バケットにバルブが設けられている。
【0012】
好ましくは、搬入ローラ、搬入ローラ、洗浄ローラ、第一乾燥ローラ、第二乾燥ローラ、第一ガイドローラ、第二ガイドローラ及びテンションローラの外周面には、環状の糸ガイド溝が設けられ、環状の糸ガイド溝は、その数が複数組であり、且つ縦方向に等距離に設けられている。
【0013】
好ましくは、梳き洗い箱、乾燥箱及び糸梳き箱には、環状の糸ガイド溝と対応する複数組の糸ガイド孔が設けられている。
【0014】
本発明の上記解決手段は、次の有益な技術的効果を有する。
洗浄ローラが回動すると、糸は、水溶液を通過し、糸に対する梳き洗い操作が行われ、糸は、第一水絞りローラと第二水絞りローラとの間を通過し、第一水絞りローラ及び第二水絞りローラは、糸を絞り、糸に含まれている水分を絞り出し、糸は、乾燥箱内に入り込み、複数の第一乾燥ローラ及び第二乾燥ローラの設置により、乾燥箱内での糸の搬送経路が大幅に改善され、加熱装置は、乾燥箱内を加熱し、糸に対する徹底的な乾燥が実現され、第一抽気機は抽気を行って、乾燥箱内の熱湿気は、第一抽気管を介して除湿箱内に入り込み、除湿装置によって熱湿気内の水分が除去され、除湿された熱気は、還気管を介してガス分配部材内に入り込み、ガスシャワーヘッドによって熱気が糸に吹き付けられ、熱気の回収利用が実現され、エネルギーが節約されるだけでなく、乾燥効率の向上にも役たち、乾燥後の糸は、第一ガイドローラに押し付けられて糸梳き箱内に入り込み、糸は、テンションローラの下方を通過し、引締装置によってテンションローラに下向きの引っ張り力が印加されることで、搬送中の糸が常にテンション状態とされることができ、糸梳き操作に役立ち、糸は、ブラシローラに押し付けられると、ブラシローラが回動して糸をブラッシングし、第二抽気機により、第二抽気管を介して回動管内が負圧状態になるように抽気され、糸に付着している風綿や塵埃等のごみを濾過箱内に吸い込むことに役立ち、濾過装置により、抽出された気体が濾過され、糸梳き効果が大幅に向上され、普及に適している。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本発明による液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置の構造模式図である。
【
図2】
図2は、本発明による液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置における糸梳き箱の右側面図である。
【
図3】
図3は、本発明による液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置におけるA部の部分拡大図である。
【
図4】
図4は、本発明による液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置における引締装置の構造模式図である。
【
図5】
図5は、本発明による液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置における第二水絞りローラの構造模式図である。
【
図6】
図6は、本発明による液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置における第一乾燥ローラの構造模式図である。
【
図7】
図7は、本発明による液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置におけるブラシローラの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の目的、解決手段及び利点をより明確及び明瞭にするために、以下、具体的な実施形態を挙げて図面を参照しながら、本発明を更に詳しく説明する。理解すべきなのは、これらの説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の範囲を制限するものではない。なお、以下の説明では、本発明の概念が不必要に混淆されないように、公知構造及び技術についての説明を省略している。
【0017】
図1~7に示すように、本発明による液体制御型の糸生産用自動糸梳き装置は、梳き洗い箱1、乾燥箱2、糸梳き箱3、洗浄ローラ6、第一密封箱12、第一水絞りローラ8、第二水絞りローラ9、電動伸縮ロッド10、第一抽気管16、第一抽気機19、第二ガイドローラ26、引締装置28、回動管35を含み、
梳き洗い箱1内に水溶液が添加されており、その内部の両側に搬入ローラ4及び搬入ローラ5が設けられ、洗浄ローラ6は、梳き洗い箱1内に設けられて水溶液に浸入されており、且つ洗浄ローラ6は、搬入ローラ4と搬入ローラ5との間に位置し、洗浄ローラ6の数は、3組であり、且つそのうちの2組は、同じ水平線に位置し、残りの1組は、その2組の間の上方に位置し、第一密封箱12は、梳き洗い箱1と乾燥箱2とを接続し、且つ第一密封箱12と搬入ローラ5とは、同じ側に位置し、第一水絞りローラ8は、乾燥箱2に設けられて第一密封箱12内に位置し、第二水絞りローラ9は、第一水絞りローラ8の下方に設けられ、電動伸縮ロッド10は、第一密封箱12に設けられて第二水絞りローラ9に接続されており、梳き洗い箱1に排水口11が設けられ、排水口11は、第一密封箱12に連通しており、
乾燥箱2は、梳き洗い箱1上に水平に設けられ、糸梳き箱3は、乾燥箱2上に水平に設けられており、乾燥箱2に第一ガイドローラ24が設けられ、乾燥箱2内には、第一乾燥ローラ13及び第二乾燥ローラ14が設けられ、且つ第一乾燥ローラ13は、第二乾燥ローラ14の下方に位置し、第一乾燥ローラ13及び第二乾燥ローラ14の数は、複数組であり、且つ第一乾燥ローラ13と第二乾燥ローラ14とは、間隔を空けて設けられており、乾燥箱2内に加熱装置15及びガス分配部材22が更に設けられ、且つガス分配部材22にガスシャワーヘッド23が設けられており、第一抽気機19は、糸梳き箱3に設けられ、且つ第一抽気機19に搬送管20及び還気管21が設けられており、糸梳き箱3上に除湿箱17が設けられ、除湿箱17内に除湿装置18が設けられており、搬送管20と除湿箱17とは連通し、還気管21とガス分配部材22とは連通し、第一抽気管16は、乾燥箱2と除湿箱17とを連通しており、
引締装置28は、糸梳き箱3の内部の両側に立設され、引締装置28にテンションローラ27が設けられており、第二ガイドローラ26は、糸梳き箱3に設けられてテンションローラ27の両側に位置し、且つテンションローラ27の位置する高さは、第二ガイドローラ26の位置する高さよりも低くなっており、引締装置28は、固定筒40、可動筒41、挿入ロッド42、位置規制部材43及び弾性部材44を含み、可動筒41は、立設して固定筒40内に插入され、挿入ロッド42は、固定筒40内に立設して可動筒41に插入されており、位置規制部材43は、可動筒41内に設けられて挿入ロッド42に接続され、弾性部材44は、可動筒41内に立設して位置規制部材43に接続されており、
糸梳き箱3に濾過箱32が設けられ、濾過箱32内に濾過装置33が設けられ、回動管35は、糸梳き箱3に設けられて濾過箱32内に搬入されており、回動管35の外周面にブラシローラ29が設けられ、ブラシローラ29には、回動管35と連通する接続通路39が設けられおり、ブラシローラ29の数は、3組であり、且つそのうちの2組は、同じ水平線に位置し、残りの1組は、その2組の間の上方に位置し、糸梳き箱3に第二抽気機30が設けれ、第二抽気機30には、濾過箱32と連通する第二抽気管31が設けられており、
搬入ローラ4、搬入ローラ5、洗浄ローラ6、第一乾燥ローラ13、第二乾燥ローラ14、第一ガイドローラ24、第二ガイドローラ26及びテンションローラ27の外周面には、環状の糸ガイド溝38が設けられ、環状の糸ガイド溝38は、その数が複数組であり、且つ縦方向に等距離に設けられており、梳き洗い箱1、乾燥箱2及び糸梳き箱3には、環状の糸ガイド溝38と対応する複数組の糸ガイド孔が設けられている。
【0018】
1つの選択的な実施例において、第二密封箱25を更に含み、第二密封箱25は、乾燥箱2と糸梳き箱3とを接続し、第一ガイドローラ24は、第二密封箱25内に位置する。
【0019】
1つの選択的な実施例において、第一水絞りローラ8及び第二水絞りローラ9の外周面には、軟性吸水層36が設けられており、それは、弾性があるため、水絞り効果の向上に役立つ。
【0020】
1つの選択的な実施例において、第一乾燥ローラ13及び第二乾燥ローラ14内には、加熱層37が設けられており、糸の乾燥効率を大幅に向上させることができる。
【0021】
1つの選択的な実施例において、濾過箱32に汚物収集バケット34が設けられ、且つ汚物収集バケット34にバルブが設けられており、汚物収集バケット34により、濾過された汚物が収集され、使用に役立つ。
【0022】
本発明では、使用の際、糸が順次に搬入ローラ4、洗浄ローラ6、搬入ローラ5に押し付けられ、洗浄ローラ6が回動すると、糸は、水溶液を通過し、糸に対する梳き洗い操作が行われ、次に、糸は、第一水絞りローラ8と第二水絞りローラ9との間を通過し、電動伸縮ロッド10によって第一水絞りローラ8と第二水絞りローラ9との間の距離が調整されることで、糸の搬送中に、第一水絞りローラ8及び第二水絞りローラ9は、糸を絞り、糸に含まれている水分を絞り出し、絞り出された水溶液は、排水口11に沿って梳き洗い箱1内に還流し、その後、糸は、乾燥箱2内に入り込み、順次に第一乾燥ローラ13及び第二乾燥ローラ14に押し付けられ、複数の第一乾燥ローラ13及び第二乾燥ローラ14の設置により、乾燥箱2内での糸の搬送経路が大幅に改善され、加熱装置15は、乾燥箱2内を加熱し、糸に対する徹底的な乾燥が実現され、第一抽気機19は抽気を行って、乾燥箱2内の熱湿気は、第一抽気管16を介して除湿箱17内に入り込み、除湿装置18によって熱湿気内の水分が除去され、除湿された熱気は、還気管21を介してガス分配部材22内に入り込み、ガスシャワーヘッド23によって熱気が糸に吹き付けられ、熱気の回収利用が実現され、エネルギーが節約されるだけでなく、乾燥効率の向上にも役立ち、
乾燥後の糸は、第一ガイドローラ24に押し付けられて糸梳き箱3内に入り込み、糸は、テンションローラ27の下方を通過し、引締装置28によってテンションローラ27に下向きの引っ張り力が印加されることで、搬送中の糸が常にテンション状態とされることができ、糸梳き操作に役立ち、糸は、ブラシローラ29に押し付けられると、ブラシローラ29が回動して糸をブラッシングし、第二抽気機30により、第二抽気管31を介して回動管35内が負圧状態になるように抽気され、糸に付着している風綿や塵埃等のごみを濾過箱32内に吸い込むことに役立ち、濾過装置33により、抽出された気体が濾過され、糸梳き効果が大幅に向上され、普及に適している。
【0023】
理解されたいのは、本発明の上記具体的な実施形態は、あくまでも本発明の原理を例示的に説明又は解釈するためのものに過ぎず、本発明に対する制限を構成しない。したがって、本発明の精神及び範囲から逸脱ことなく行われた修正、同等的置換、改良等は、全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。なお、本発明の添付の特許請求の範囲は、添付の特許請求の範囲及び境界、又はこれらの範囲及び境界の同等の形態内の全ての変更及び修正例をカバーすることを意図している。
【符号の説明】
【0024】
1 梳き洗い箱、2 乾燥箱、3 糸梳き箱、4 搬入ローラ、5 搬入ローラ、6 洗浄ローラ、8 第一水絞りローラ、9 第二水絞りローラ、10 電動伸縮ロッド、11 排水口、12 第一密封箱、13 第一乾燥ローラ、14 第二乾燥ローラ、15 加熱装置、16 第一抽気管、17 除湿箱、18 除湿装置、19 第一抽気機、20 搬送管、21 還気管、22 ガス分配部材、23 ガスシャワーヘッド、24 第一ガイドローラ、25 第二密封箱、26 第二ガイドローラ、27 テンションローラ、28 引締装置、29 ブラシローラ、30 第二抽気機、31 第二抽気管、32 濾過箱、33 濾過装置、34 汚物収集バケット、35 回動管、36 軟性吸水層、37 加熱層、38 環状の糸ガイド溝、39 接続通路、40 固定筒、41 可動筒、42 挿入ロッド、43 位置規制部材、44 弾性部材
【国際調査報告】