(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-22
(54)【発明の名称】電気筋肉刺激装置、システム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61N 1/36 20060101AFI20220415BHJP
【FI】
A61N1/36
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021543514
(86)(22)【出願日】2020-01-24
(85)【翻訳文提出日】2021-09-16
(86)【国際出願番号】 US2020015080
(87)【国際公開番号】W WO2020154680
(87)【国際公開日】2020-07-30
(32)【優先日】2019-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521329545
【氏名又は名称】パワードット,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】アレクセイ ピーサレフ
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053JJ01
4C053JJ24
(57)【要約】
本明細書に開示される装置、システム及び方法は、一般に、電気筋肉刺激に関するものであり、具体的には、装置、システム及び方法は、筋肉刺激、筋肉刺激のためのユーザフィードバック、及び筋肉刺激のためのリアルタイムの(又はリアルタイムに近い)調整のための企業向けシステムに関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筋肉刺激のためのシステムであって、
制御ユーザに関連付けられた第1コンピューティングデバイスと、
前記システムの第1エンドユーザに関連付けられた第1EMS(electrical muscle stimulation)装置セットであって、前記第1EMS装置セットのうちの1つ又は複数のEMS装置は、第1プロセッサ及び第1メモリと通信し、1つ又は複数の前記第1プロセッサ及び前記第1メモリは、前記第1コンピューティングデバイスと通信する、及び前記第1コンピューティングデバイスから命令を受信及び記憶するように構成される、第1EMS装置セットと、
前記システムの第2エンドユーザに関連付けられた第2EMS装置セットであって、前記第2EMS装置セットのうちの1つ又は複数のEMS装置は、第2プロセッサ及び第2メモリと通信し、1つ又は複数の前記第2プロセッサ及び前記第2メモリは、前記第1コンピューティングデバイスと通信する、及び前記第1コンピューティングデバイスから命令を受信及び記憶するように構成される、第2EMS装置セットと、
前記第1コンピューティングデバイスと、(i)1つ又は複数の前記第1プロセッサ及び前記第1メモリ、並びに(ii)1つ又は複数の前記第2プロセッサ及び前記第2メモリとの間の、1つ又は複数の通信チャネルであって、前記1つ又は複数の通信チャネルは、前記第1コンピューティングデバイスを介して、前記第1EMS装置セット及び前記第2EMS装置セットの動作を容易にし、かつEMS装置による刺激プログラムの独立した実施のための前記刺激プログラムの所定の送信後に、前記第1コンピューティングデバイスからの通信を停止するように切り替え可能である、1つ又は複数の通信チャネルと、
を具備するシステム。
【請求項2】
前記1つ又は複数の通信チャネルは、前記第1EMS装置セットのうちの1つ又は複数の前記EMS装置及び前記第2EMS装置セットのうちの1つ又は複数の前記EMS装置上で、前記1つ又は複数の刺激プログラムの実施のために、1つ又は複数の前記刺激プログラムを格納するデータを、前記第1コンピューティングデバイスから(i)1つ又は複数の前記第1プロセッサ及び前記第1メモリへ、並びに(ii)1つ又は複数の前記第2プロセッサ及び前記第2メモリへ、送信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記1つ又は複数の通信チャネルは、前記データの送信後、前記第1コンピューティングデバイスと、1つ又は複数の前記第1プロセッサ、前記第1メモリ、前記第2プロセッサ及び前記第2メモリとの間の送信を停止するように構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
1つ又は複数の前記第1プロセッサ及び前記第1メモリは、前記第1EMS装置セットのうちの1つ又は複数の前記EMS装置と統合される、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
1つ又は複数の前記第2プロセッサ及び前記第2メモリは、前記第2EMS装置セットのうちの1つ又は複数の前記EMS装置と統合される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記システムの前記第1エンドユーザに関連付けられた第2コンピューティングデバイスをさらに具備し、
1つ又は複数の前記第1プロセッサ及び前記第1メモリは、前記第2コンピューティングデバイスに配置される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第2コンピューティングデバイスは、前記第1EMS装置セットと分離及び区別されるが、通信する、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第2コンピューティングデバイスは、1つ又は複数のスマートフォン及びタブレットである、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記システムの前記第2エンドユーザに関連付けられた第3コンピューティングデバイスをさらに具備し、
1つ又は複数の前記第2プロセッサ及び前記第2メモリは、前記第3コンピューティングデバイスに配置される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記第3コンピューティングデバイスは、前記第2EMS装置セットと分離及び区別されるが、通信する、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第3コンピューティングデバイスは、1つ又は複数のスマートフォン及びタブレットである、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
1つ又は複数の前記第1メモリ及び前記第2メモリは、前記刺激プログラムを記憶するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
1つ又は複数の前記第1メモリ及び前記第2メモリは、EMS装置及び刺激セッションに関する履歴データを記憶するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記制御ユーザは、1人又は複数の医師及び理学療法士である、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1エンドユーザ及び前記第2エンドユーザは、前記制御ユーザの患者である、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1コンピューティングデバイスは、1つ又は複数のスマートフォン及びタブレットである、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
複数の筋肉刺激セッションを制御するための方法であって、
1つ又は複数の第1EMS(electrical muscle stimulation)装置へ無線接続することと、
前記1つ又は複数の第1EMS装置上で、第1刺激プログラムを起動することと、
前記1つ又は複数の第1EMS装置との通信から切断することと、
1つ又は複数の第2EMS装置へ無線接続することであって、前記第2EMS装置は、前記第1EMS装置と分離及び区別される、ことと、
前記1つ又は複数の第2EMS装置上で、第2刺激プログラムを起動することと、
前記1つ又は複数の第2EMS装置との通信から切断することと、
前記1つ又は複数の第1EMS装置と、前記1つ又は複数の第2EMS装置との間の通信及び制御を切り替えることと、
を含む、方法。
【請求項18】
前記1つ又は複数の第1EMS装置及び前記1つ又は複数の第2EMS装置は、異なるユーザに配置される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記1つ又は複数の第1EMS装置及び前記1つ又は複数の第2EMS装置は、同じユーザに配置される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記第1EMS装置及び前記第2EMS装置の合計数は、6を超える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1刺激プログラム及び前記第2刺激プログラムは、同じである、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記第1刺激プログラム及び前記第2刺激プログラムは、異なる、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記第1刺激プログラム及び前記第2刺激プログラムは、互いに関連付けられる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1刺激プログラムを、1つ又は複数の前記第1EMS装置に関連付けられた第1メモリへアップロードすること、をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項25】
前記第2刺激プログラムを、1つ又は複数の前記第2EMS装置に関連付けられた第2メモリへアップロードすること、をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項26】
筋肉刺激セッションを制御するための方法であって、
1つ又は複数のEMS(electrical muscle stimulation)装置を、1人又は複数のユーザへ適用することと、
制御ユーザのコンピューティングデバイスと、1つ又は複数のEMS装置のうちの少なくとも第1EMS装置との間の接続を、前記第1EMS装置を制御するために、確立することと、
前記コンピューティングデバイスを介して、少なくとも前記第1EMS装置上で、刺激セッションを開始することと、
前記コンピューティングデバイスを介して、少なくとも前記第1EMS装置上で、前記刺激セッションを制御することと、
前記コンピューティングデバイスを介して、前記刺激セッションへのアクセスを終了することであって、前記刺激セッションは、アクセスを終了した後、少なくとも前記第1EMS装置上で実行し続ける、ことと、
第2EMS装置を制御するために、1つ又は複数のEMS装置のうちの少なくとも前記第2EMS装置へ接続することであって、前記第2EMS装置は、前記第1EMS装置とは異なる、ことと、
を含む方法。
【請求項27】
規則を遵守するために、前記コンピューティングデバイスに接続された複数のEMS装置を評価することと、
前記規則に違反した場合、前記複数のEMS装置のうちの1つ又は複数を切断することと、
をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記規則は、前記コンピューティングデバイスに接続されたEMS装置のための所定の制限を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記所定の制限は、6つのEMS装置である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記コンピューティングデバイスから切断されたEMS装置は、前記刺激セッションを実行し続ける、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記EMS装置は、優先度に基づいて切断される、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記EMS装置は、接続のタイミングに基づいて切断される、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
前記EMS装置は、1つ又は複数の刺激セッションの進行に基づいて切断される、請求項27に記載の方法。
【請求項34】
前記コンピューティングデバイスを介して、少なくとも第2EMS装置上で、第2刺激セッションを開始することと、
前記コンピューティングデバイスを介して、少なくとも前記第2EMS装置上で、前記第2刺激セッションを制御することと、
をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項35】
前記コンピューティングデバイスを介して、前記第2刺激セッションへのアクセスを終了することと、
前記第2刺激セッションは、アクセスを終了した後、少なくとも前記第2EMS装置上で実行し続けることと、
をさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第1EMS装置上で、前記刺激セッションを開始することは、前記第1EMS装置と通信するメモリに、前記刺激セッションをアップロードすることを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項37】
前記刺激セッションを制御することは、
前記刺激セッションを開始することと、
前記刺激セッションを停止することと、
前記刺激セッション中に、前記第1EMS装置の起動の頻度を増加することと、
前記刺激セッション中に、前記第1EMS装置の起動の頻度を減少することと、
前記刺激セッション中に、前記第1EMS装置の強度を増加することと、
前記刺激セッション中に、前記第1EMS装置の強度を減少することと、
別の刺激セッションに変更することと、
のうちの1つ又は複数を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項38】
前記1つ又は複数のEMS装置は、少なくとも2人の異なるユーザに適用される、請求項26に記載の方法。
【請求項39】
前記接続は、前記コンピューティングデバイスによりアクセスされたモバイルアプリケーションを使用することにより確立される、請求項26に記載の方法。
【請求項40】
前記接続は、短距離通信プロトコルを介して確立される、請求項26に記載の方法。
【請求項41】
前記短距離通信プロトコルは、Bluetooth(登録商標)接続である、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記制御ユーザは、前記第1EMS装置が適用されるユーザである、請求項26に記載の方法。
【請求項43】
前記制御ユーザは、前記第1EMS装置が適用されるユーザでない、請求項26に記載の方法。
【請求項44】
前記制御ユーザは、1人又は複数の医師及び理学療法士であり、前記第1EMS装置が適用されるユーザは、前記制御ユーザの患者である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記刺激セッションへのアクセスを終了することは、前記第1EMS装置から切断することを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項46】
前記刺激セッションへのアクセスを終了することは、前記第1EMS装置の制御を停止することを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項47】
前記第2EMS装置は、前記第1EMS装置とは異なるユーザに適用される、請求項26に記載の方法。
【請求項48】
前記第2EMS装置は、前記第1EMS装置と同じユーザに適用される、請求項26に記載の方法。
【請求項49】
前記接続を確立するためのユーザリストから、前記1人又は複数のユーザのうちの1人のユーザを選択することと、
前記選択されたユーザに関連付けられたEMS装置上で、前記刺激セッションを開始することと、
をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項50】
前記コンピューティングデバイスを介して、前記刺激セッションを監視すること、をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項51】
前記刺激セッションを最後まで続けること、をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項52】
筋肉刺激セッションをカスタマイズするための方法であって、
ユーザのユーザアクティビティに関するサードパーティ情報を受信することであって、前記サードパーティ情報は、サードパーティデータソースから受信されたデータを含む、ことと、
追加のユーザベース情報に関して、前記ユーザに問い合わせることと、
前記ユーザベース情報を受信することと、
前記サードパーティ情報及び前記ユーザベース情報を評価して、所定の筋肉刺激セッションと、カスタマイズされた筋肉刺激セッションとの間で選択することと、
前記所定の筋肉刺激セッションが選択された場合、前記ユーザの血液から乳酸を洗い流すための血液循環及びエンドルフィン生成刺激モダリティを提供する、1つ又は複数の筋肉グループを対象とする1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッションの推奨を、前記ユーザへ提供することと、
前記カスタマイズされた筋肉刺激セッションが選択された場合、前記サードパーティ情報及び前記ユーザベース情報に基づいて、前記カスタマイズされた筋肉刺激セッションを生成することであって、前記カスタマイズされた筋肉刺激セッションは、前記ユーザの血液から乳酸を洗い流すための血液循環及びエンドルフィン生成刺激モダリティを提供する、1つ又は複数の筋肉グループを対象とする、ことと、
を含む、方法。
【請求項53】
前記ユーザに問い合わせることは、アクティビティリストからワークアウトの種類を選択するように前記ユーザに促すことを含み、前記ユーザベース情報は、前記ワークアウトの種類を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記ユーザに問い合わせることは、前記筋肉刺激セッションに関する、1つ又は複数の設定を選択するように前記ユーザに促すことを含み、前記ユーザベース情報は、前記筋肉刺激セッションに関する前記1つ又は複数の設定を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
前記筋肉刺激セッションに関する前記1つ又は複数の設定は、持続時間、強度、筋肉グループ及び1つ又は複数のEMS装置に関する属性のうちの少なくとも1つを含む、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記ユーザベース情報は、1つ又は複数のワークアウトの種類、ワークアウトの強度及びワークアウトの長さを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項57】
前記ユーザベース情報は、筋肉刺激セッションにおいて対象とするための、1つ又は複数の筋肉の識別子を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項58】
前記ユーザベース情報は、筋肉疲労又は筋肉痛に関するデータを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項59】
前記ユーザベース情報は、1つ又は複数の筋肉刺激セッション及びユーザアクティビティのユーザ履歴を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項60】
前記ユーザベース情報は、1つ又は複数の生理学的データ及び人口統計データを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項61】
1つ又は複数の前記サードパーティ情報及び前記ユーザベース情報は、1つ又は複数の物理データ、地理データ、測定データ及び検出データを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項62】
前記サードパーティ情報は、刺激セッションアプリケーションからの問い合わせに応答して、前記サードパーティデータソースから受信される、請求項52に記載の方法。
【請求項63】
前記サードパーティ情報は、1つ又は複数のワークアウトの種類、ワークアウトの強度及びワークアウトの長さを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項64】
前記サードパーティ情報は、心拍数データを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項65】
前記サードパーティ情報は、加速度計データを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項66】
1つ又は複数の前記所定の筋肉刺激セッション及び前記カスタマイズされた筋肉刺激セッションは、回復セッションである、請求項52に記載の方法。
【請求項67】
1つ又は複数の前記サードパーティ情報及び前記ユーザベース情報を受信することに応答して、前記ユーザに通知を送信すること、をさらに含む、請求項52に記載の方法。
【請求項68】
前記通知は、前記筋肉刺激セッションをスケジュールするための招待状を含む、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
1つ又は複数の前記所定の筋肉刺激セッション及び前記カスタマイズされた筋肉刺激セッションをスケジュールすること、をさらに含む、請求項52に記載の方法。
【請求項70】
1つ又は複数の前記所定の筋肉刺激セッション及び前記カスタマイズされた筋肉刺激セッションの後の実施のために、1つ又は複数の筋肉刺激セッションをスケジュールすること、をさらに含む、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記ユーザと関連付けられた、1つ又は複数のEMS(electrical muscle stimulation)装置上で、1つ又は複数の前記所定の筋肉刺激セッション及び前記カスタマイズされた筋肉刺激セッションを実行すること、をさらに含む、請求項52に記載の方法。
【請求項72】
1つ又は複数の前記サードパーティ情報及び前記ユーザベース情報に基づいて、前記ユーザが所定の乳酸閾値レベルを超えて費やした時間を推定すること、をさらに含む、請求項52に記載の方法。
【請求項73】
1つ又は複数の前記所定の筋肉刺激セッション及び前記カスタマイズされた筋肉刺激セッションに関するフィードバックのために、前記ユーザに問い合わせること、をさらに含む、請求項52に記載の方法。
【請求項74】
1つ又は複数の前記所定の筋肉刺激セッション及び前記カスタマイズされた筋肉刺激セッションに関するフィードバックを前記ユーザから受信すること、をさらに含む、請求項52に記載の方法。
【請求項75】
前記フィードバックは、1つ又は複数の測定情報及び検出情報を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記フィードバックは、1つ又は複数の前記所定の筋肉刺激セッション及び前記カスタマイズされた筋肉刺激セッションの有効性に関する情報を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
1つ又は複数の前記所定の筋肉刺激セッション及び前記カスタマイズされた筋肉刺激セッションの後の実施のために、前記フィードバックに基づいて、1つ又は複数の筋肉刺激セッションを選択すること、をさらに含む、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
筋肉刺激セッションをカスタマイズするための方法であって、
ユーザのユーザアクティビティに関するサードパーティ情報を受信することであって、前記サードパーティ情報は、サードパーティデータソースから受信されたデータを含む、ことと、
追加のユーザベース情報に関して、前記ユーザに問い合わせることと、
前記ユーザベース情報を受信することと、
前記サードパーティ情報及び前記ユーザベース情報に基づいて、カスタマイズされた筋肉刺激セッションを生成することであって、前記カスタマイズされた筋肉刺激セッションは、前記ユーザの血液から乳酸を洗い流すための血液循環及びエンドルフィン生成刺激モダリティを提供する、1つ又は複数の筋肉グループを対象とする、ことと、
を含む、方法。
【請求項79】
筋肉刺激セッションを選択するための方法であって、
ユーザのユーザアクティビティに関するサードパーティ情報を受信することと、前記サードパーティ情報は、サードパーティデータソースから受信されたデータを含むことと、
追加のユーザベース情報に関して、前記ユーザに問い合わせることと、
前記ユーザベース情報を受信することと、
複数の所定の筋肉刺激セッションを評価して、前記複数の所定の筋肉刺激セッションから、1つの所定の筋肉刺激セッションの推奨を前記ユーザへ提供することであって、前記所定の筋肉刺激セッションは、前記ユーザの血液から乳酸を洗い流すための血液循環及びエンドルフィン生成刺激モダリティを提供する、1つ又は複数の筋肉グループを対象とする、ことと、
を含む、方法。
【請求項80】
筋肉刺激セッションを制御するための方法であって、
エンドユーザに関連付けられた複数のEMS(electrical muscle stimulation)装置を使用して、筋肉刺激セッションを初期化することと、
前記エンドユーザの1つ又は複数の属性及び複数のEMS装置の1つ又は複数のパラメータを分析することを含めて、前記筋肉刺激セッションを監視することと、
前記エンドユーザの前記1つ又は複数の属性及び前記複数のEMS装置の前記1つ又は複数のパラメータの分析に基づいて、前記筋肉刺激セッションを調整することと、
を含む、方法。
【請求項81】
前記エンドユーザの前記1つ又は複数の属性は、前記エンドユーザの検出された又は測定された生理学的パラメータを含む、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記エンドユーザの前記1つ又は複数の属性は、前記エンドユーザに問い合わせることから受信されたフィードバックを含む、請求項80に記載の方法。
【請求項83】
前記筋肉刺激セッションに関するフィードバックについて、前記エンドユーザに問い合わせること、をさらに含む、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記筋肉刺激セッションを監視することは、検出データ及び前記エンドユーザに問い合わせることから受信されたフィードバックの組み合わせを分析することを含む、請求項80に記載の方法。
【請求項85】
前記複数のEMS装置の1つ又は複数の前記パラメータは、パルス幅、パルス周波数、収縮期の長さ、休止期の長さ、ランプアップ時間、ランプダウン時間、収縮数及び持続時間のうちの少なくとも1つを含む、請求項80に記載の方法。
【請求項86】
前記筋肉刺激セッションを調整することは、1つ又は複数のパルス幅、パルス周波数、収縮期の長さ、休止期の長さ、ランプアップ時間、ランプダウン時間、収縮数、及び持続時間を変更することを含む、請求項80に記載の方法。
【請求項87】
前記筋肉刺激セッションを調整することは、1つ又は複数の前記複数のEMS装置の位置を変更すること、を含む請求項80に記載の方法。
【請求項88】
前記筋肉刺激セッションを調整した後、前記筋肉刺激セッションのパラメータを記憶すること、をさらに含む、請求項80に記載の方法。
【請求項89】
前記記憶されたパラメータで初期パラメータを上書きすること、をさらに含む、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記筋肉刺激セッションから得られたフィードバック又はデータを記憶すること、をさらに含む、請求項80に記載の方法。
【請求項91】
前記初期化された筋肉刺激セッションは、調整可能な初期パラメータを使用したトライアルセッションを含む、請求項80に記載の方法。
【請求項92】
前記筋肉刺激セッションは、制御ユーザにより初期化される、請求項80に記載の方法。
【請求項93】
前記制御ユーザは、1人又は複数の医師及び理学療法士である、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記エンドユーザは、前記制御ユーザの患者である、請求項93に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年1月25日に出願された米国仮出願第62/797,050号の優先権を主張し、その全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、電気筋肉刺激に関するものであり、特に、本開示は、筋肉刺激、筋肉刺激のためのユーザフィードバック及び筋肉刺激のためのリアルタイムの(又はリアルタイムに近い)調整のための企業向け(enterprise)システムにおける装置、システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
電気刺激装置は、治療、療法、リラクゼーション、フィットネス、運動能力の向上、娯楽、その他の用途を含む、幅広い現実的用途を有する。例えば、電極は、ユーザに取り付けられてもよく、電気刺激装置は、トレーニング中等、ユーザの筋肉を刺激して働かせるため、インパルスをユーザに伝達してもよい。複数の利益を提供する一方で、電気刺激装置の使用は、例えば、取り扱いが難しいため、操作が難しいため、及び/又は機能が制限されているため、制限されている。改善された筋肉刺激システム及び機能の必要性が残っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書に開示される装置、システム及び方法は、一般に、電気筋肉刺激に関するものであり、特に、装置、システム及び方法は、筋肉刺激、筋肉刺激のためのユーザフィードバック及び筋肉刺激のためのリアルタイムの(又はリアルタイムに近い)調整のための企業向けシステムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様において、筋肉刺激のためのシステムは、制御ユーザに関連付けられた第1コンピューティングデバイスと、システムの第1エンドユーザに関連付けられた第1電気筋肉刺激(electrical muscle stimulation:EMS)装置セットであって、第1EMS装置セットのうちの1つ又は複数のEMS装置は、第1プロセッサ及び第1メモリと通信し、1つ又は複数の第1プロセッサ及び第1メモリは、第1コンピューティングデバイスと通信する、及び第1コンピューティングデバイスから命令を受信及び記憶するように構成される、第1EMS装置セットと、を含んでもよい。また、システムは、システムの第2エンドユーザに関連付けられた第2EMS装置セットであって、第2EMS装置セットのうちの1つ又は複数のEMS装置は、第2プロセッサ及び第2メモリと通信し、1つ又は複数の第2プロセッサ及び第2メモリは、第1コンピューティングデバイスと通信する、及び第1コンピューティングデバイスから命令を受信及び記憶するように構成される、第2EMS装置セットを含んでもよい。また、システムは、第1コンピューティングデバイスと、(i)1つ又は複数の第1プロセッサ及び第1メモリ、並びに第1コンピューティングデバイスと、(ii)1つ又は複数の第2プロセッサ及び第2メモリとの間の、1つ又は複数の通信チャネルであって、1つ又は複数の通信チャネルは、第1コンピューティングデバイスを介して、第1EMS装置セット及び第2EMS装置セットの動作を容易にし、かつEMS装置による刺激プログラムの独立した実施のための刺激プログラムの所定の送信後に、第1コンピューティングデバイスからの通信を停止するように切り替え可能である、1つ又は複数の通信チャネルを含んでもよい。
【0006】
態様は、以下の1つ又は複数の特徴を含んでもよい。1つ又は複数の通信チャネルは、第1EMS装置セットのうちの1つ又は複数のEMS装置及び第2EMS装置セットのうちの1つ又は複数のEMS装置上で、1つ又は複数の刺激プログラムの実施のために、1つ又は複数の刺激プログラムを格納するデータを、第1コンピューティングデバイスから(i)1つ又は複数の第1プロセッサ及び第1メモリへ、並びに(ii)1つ又は複数の第2プロセッサ及び第2メモリへ、送信するように構成されてもよい。データの送信後、1つ又は複数の通信チャネルは、第1コンピューティングデバイスと、1つ又は複数の第1プロセッサ、第1メモリ、第2プロセッサ及び第2メモリとの間の送信を停止するように構成されてもよい。1つ又は複数の第1プロセッサ及び第1メモリは、第1EMS装置セットのうちの1つ又は複数のEMS装置と統合されてもよい。1つ又は複数の第2プロセッサ及び第2メモリは、第2EMS装置のうちの1つ又は複数のEMS装置と統合されてもよい。システムは、システムの第1エンドユーザに関連付けられた第2コンピューティングデバイスをさらに含んでもよく、1つ又は複数の第1プロセッサ及び第1メモリは、第2コンピューティングデバイスに配置される。第2コンピューティングデバイスは、第1EMS装置セットと分離及び区別されるが、通信する。第2コンピューティングデバイスは、1つ又は複数のスマートフォン及びタブレットであってもよい。システムは、システムの第2エンドユーザに関連付けられた第3コンピューティングデバイスをさらに含んでもよく、1つ又は複数の第2プロセッサ及び第2メモリは、第3コンピューティングデバイスに配置されてもよい。第3コンピューティングデバイスは、第2EMS装置セットと分離及び区別されるが、通信する。第3コンピューティングデバイスは、1つ又は複数のスマートフォン及びタブレットであってもよい。1つ又は複数の第1メモリ及び第2メモリは、刺激プログラムを記憶するように構成されてもよい。1つ又は複数の第1メモリ及び第2メモリは、EMS装置及び刺激セッションに関する履歴データを記憶するように構成されてもよい。制御ユーザは、1人又は複数の医師及び理学療法士であってもよい。第1エンドユーザ及び第2エンドユーザは、制御ユーザの患者であってもよい。第1コンピューティングデバイスは、1つ又は複数のスマートフォン及びタブレットであってもよい。
【0007】
他の態様において、複数の筋肉刺激セッションを制御するための方法は、1つ又は複数の第1EMS装置へ無線接続することと、1つ又は複数の第1EMS装置上で、第1刺激プログラムを起動することと、1つ又は複数の第1EMS装置との通信から切断することと、1つ又は複数の第2EMS装置へ無線接続することであって、第2EMS装置は、第1EMS装置と分離及び区別される、ことと、1つ又は複数の第2EMS装置上で、第2刺激プログラムを起動することと、1つ又は複数の第2EMS装置との通信から切断することと、1つ又は複数の第1EMS装置と、1つ又は複数の第2EMS装置との間の通信及び制御を切り替えることと、を含んでもよい。
【0008】
態様は、以下の1つ又は複数の特徴を含んでもよい。1つ又は複数の第1EMS装置及び1つ又は複数の第2EMS装置は、異なるユーザに配置されてもよい。1つ又は複数の第1EMS装置及び1つ又は複数の第2EMS装置は、同じユーザに配置されてもよい。1つ又は複数の第1EMS装置及び1つ又は複数の第2EMS装置の合計数は、6を超えてもよい。第1刺激プログラム及び第2刺激プログラムは、同じであってもよい。第1刺激プログラム及び第2刺激プログラムは、異なってもよい。第1刺激プログラム及び第2刺激プログラムは、互いに関連付けられてもよい。方法は、第1刺激プログラムを、1つ又は複数の第1EMS装置に関連付けられた第1メモリへアップロードすることをさらに含んでもよい。方法は、第2刺激プログラムを、1つ又は複数の第2EMS装置に関連付けられた第2メモリへアップロードすることをさらに含んでもよい。
【0009】
他の態様において、筋肉刺激セッションを制御するための方法は、1つ又は複数のEMS装置を、1人又は複数のユーザへ適用することと、制御ユーザのコンピューティングデバイスと、1つ又は複数のEMS装置のうちの少なくとも第1EMS装置との間の接続を、第1EMS装置を制御するために、確立することと、コンピューティングデバイスを介して、少なくとも第1EMS装置上で、刺激セッションを開始することと、コンピューティングデバイスを介して、少なくとも第1EMS装置上で、刺激セッションを制御することと、コンピューティングデバイスを介して、刺激セッションへのアクセスを終了することであって、刺激セッションは、アクセスを終了した後、少なくとも第1EMS装置上で実行し続ける、ことと、第2EMS装置を制御するために、1つ又は複数のEMS装置のうちの少なくとも第2EMS装置へ無線接続することであって、第2EMS装置は、第1EMS装置とは異なる、ことと、を含んでもよい。
【0010】
態様は、以下の1つ又は複数の特徴を含んでもよい。方法は、規則を遵守するために、コンピューティングデバイスに接続された複数のEMS装置を評価することと、規則に違反した場合、複数のEMS装置のうちの1つ又は複数を切断することと、をさらに含んでもよい。規則は、コンピューティングデバイスに接続されたEMS装置のための所定の制限を含んでもよい。所定の制限は、6つのEMS装置であってもよい。コンピューティングデバイスから切断されたEMS装置は、刺激セッションを実行し続けてもよい。EMS装置は、優先度に基づいて切断されてもよい。EMS装置は、接続のタイミングに基づいて切断されてもよい。EMS装置は、1つ又は複数の刺激セッションの進行に基づいて切断されてもよい。方法は、コンピューティングデバイスを介して、少なくとも第2EMS装置上で、第2刺激セッションを開始することと、コンピューティングデバイスを介して、少なくとも第2EMS装置上で、第2刺激セッションを制御することと、をさらに含んでもよい。方法は、コンピューティングデバイスを介して、第2刺激セッションへのアクセスを終了することと、第2刺激セッションは、アクセスを終了した後、少なくとも第2EMS装置上で実行し続けることと、をさらに含んでもよい。第1EMS装置上で、刺激セッションを開始することは、第1EMS装置と通信するメモリに、刺激セッションをアップロードすることを含んでもよい。刺激セッションを制御することは、刺激セッションを開始することと、刺激セッションを停止することと、刺激セッション中に、第1EMS装置の起動の頻度を増加することと、刺激セッション中に、第1EMS装置の起動の頻度を減少することと、刺激セッション中に、第1EMS装置の強度を増加することと、刺激セッション中に、第1EMS装置の強度を減少することと、別の刺激セッションに変更することと、のうちの1つ又は複数を含んでもよい。1つ又は複数のEMS装置は、少なくとも2人の異なるユーザに適用されてもよい。接続は、コンピューティングデバイスによりアクセスされたモバイルアプリケーションを使用することにより確立されてもよい。接続は、短距離通信プロトコルを介して確立されてもよい。短距離通信プロトコルは、Bluetooth(登録商標)接続であってもよい。制御ユーザは、第1EMS装置が適用されるユーザであってもよい。制御ユーザは、第1EMS装置が適用されるユーザでなくてもよい。制御ユーザは、1人又は複数の医師及び理学療法士であってもよく、第1EMS装置が適用されるユーザは、制御ユーザの患者であってもよい。刺激セッションへのアクセスを終了することは、第1EMS装置から切断することを含んでもよい。刺激セッションへのアクセスを終了することは、第1EMS装置の制御を停止することを含んでもよい。第2EMS装置は、第1EMS装置とは異なるユーザに適用されてもよい。第2EMS装置は、第1EMS装置と同じユーザに適用されてもよい。方法は、接続を確立するためのユーザリストから、1人又は複数のユーザのうちの1人のユーザを選択することと、選択されたユーザに関連付けられたEMS装置上で、刺激セッションを開始することと、をさらに含んでもよい。方法は、コンピューティングデバイスを介して、刺激セッションを監視することをさらに含んでもよい。方法は、刺激セッションを最後まで続けることをさらに含んでもよい。
【0011】
他の態様において、筋肉刺激セッションをカスタマイズするための方法は、ユーザのユーザアクティビティに関するサードパーティ情報を受信することであって、サードパーティ情報は、サードパーティデータソースから受信されたデータを含む、ことと、追加のユーザベース情報に関して、ユーザに問い合わせることと、ユーザベース情報を受信することと、サードパーティ情報及びユーザベース情報を評価して、所定の筋肉刺激セッションと、カスタマイズされた筋肉刺激セッションとの間で選択することと、所定の筋肉刺激セッションが選択された場合、ユーザの血液から乳酸を洗い流すための血液循環及びエンドルフィン生成刺激モダリティを提供する、1つ又は複数の筋肉グループを対象とする、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッションの推奨を、ユーザへ提供することと、カスタマイズされた筋肉刺激セッションが選択された場合、サードパーティ情報及びユーザベース情報に基づいて、カスタマイズされた筋肉刺激セッションを生成することであって、カスタマイズされた筋肉刺激セッションは、ユーザの血液から乳酸を洗い流すための血液循環及びエンドルフィン生成刺激モダリティを提供する、1つ又は複数の筋肉グループを対象とする、ことと、を含んでもよい。
【0012】
態様は、以下の1つ又は複数の特徴を含んでもよい。ユーザに問い合わせることは、アクティビティリストからワークアウトの種類を選択するようにユーザに促すことを含んでもよく、ユーザベース情報は、ワークアウトの種類を含んでもよい。ユーザに問い合わせることは、筋肉刺激セッションに関する、1つ又は複数の設定を選択するようにユーザに促すことを含んでもよく、ユーザベース情報は、筋肉刺激セッションに関する1つ又は複数の設定を含んでもよい。筋肉刺激セッションに関する1つ又は複数の設定は、持続時間、強度、筋肉グループ及び1つ又は複数のEMS装置に関する属性のうちの少なくとも1つを含んでもよい。ユーザベース情報は、1つ又は複数のワークアウトの種類、ワークアウトの強度及びワークアウトの長さを含んでもよい。ユーザベース情報は、筋肉刺激セッションにおいて対象とするための、1つ又は複数の筋肉の識別子を含んでもよい。ユーザベース情報は、筋肉疲労又は筋肉痛に関するデータを含んでもよい。ユーザベース情報は、1つ又は複数の筋肉刺激セッション及びユーザアクティビティのユーザ履歴を含んでもよい。ユーザベース情報は、1つ又は複数の生理学的データ及び人口統計データを含んでもよい。1つ又は複数のサードパーティ情報及びユーザベース情報は、1つ又は複数の物理データ、地理データ、測定データ及び検出データを含んでもよい。サードパーティ情報は、刺激セッションアプリケーションからの問い合わせに応答して、サードパーティデータソースから受信されてもよい。サードパーティ情報は、1つ又は複数のワークアウトの種類、ワークアウトの強度及びワークアウトの長さを含んでもよい。サードパーティ情報は、心拍数データを含んでもよい。サードパーティ情報は、加速度計データを含んでもよい。1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションは、回復セッションであってもよい。方法は、1つ又は複数のサードパーティ情報及びユーザベース情報を受信することに応答して、ユーザに通知を送信することをさらに含んでもよい。通知は、筋肉刺激セッションをスケジュールするための招待状を含んでもよい。方法は、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションをスケジュールすることをさらに含んでもよい。方法は、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションの後の実施のために、1つ又は複数の筋肉刺激セッションをスケジュールすることをさらに含んでもよい。方法は、ユーザと関連付けられた、1つ又は複数のEMS(electrical muscle stimulation)装置上で、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションを実行することをさらに含んでもよい。方法は、1つ又は複数のサードパーティ情報及びユーザベースの情報に基づいて、ユーザが所定の乳酸閾値レベルを超えて費やした時間を推定することをさらに含んでもよい。方法は、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションに関するフィードバックのために、ユーザに問い合わせることをさらに含んでもよい。方法は、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションに関するフィードバックをユーザから受信することをさらに含んでもよい。フィードバックは、1つ又は複数の測定情報及び検出情報を含んでもよい。フィードバックは、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションの有効性に関する情報を含んでもよい。方法は、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションの後の実施のために、フィードバックに基づいて、1つ又は複数の筋肉刺激セッションを選択すること、をさらに含んでもよい。
【0013】
他の態様において、筋肉刺激セッションをカスタマイズするための方法は、ユーザのユーザアクティビティに関するサードパーティ情報を受信することであって、サードパーティ情報は、サードパーティデータソースから受信されたデータを含む、ことと、追加のユーザベース情報に関して、ユーザに問い合わせることと、ユーザベース情報を受信することと、サードパーティ情報及びユーザベース情報に基づいて、カスタマイズされた筋肉刺激セッションを生成することであって、カスタマイズされた筋肉刺激セッションは、ユーザの血液から乳酸を洗い流すための血液循環及びエンドルフィン生成刺激モダリティを提供する、1つ又は複数の筋肉グループを対象とする、ことと、を含んでもよい。
【0014】
さらに、他の態様において、筋肉刺激セッションを選択するための方法は、ユーザのユーザアクティビティに関するサードパーティ情報を受信することであって、サードパーティ情報は、サードパーティデータソースから受信されたデータを含む、ことと、追加のユーザベース情報に関して、ユーザに問い合わせることと、ユーザベース情報を受信することと、複数の所定の筋肉刺激セッションを評価して、複数の所定の筋肉刺激セッションから、1つの所定の筋肉刺激セッションの推奨を、ユーザへ提供することであって、所定の筋肉刺激セッションは、ユーザの血液から乳酸を洗い流すための血液循環及びエンドルフィン生成刺激モダリティを提供する、1つ又は複数の筋肉グループを対象とする、ことと、を含んでもよい。
【0015】
他の態様において、筋肉刺激セッションを制御するための方法は、エンドユーザに関連付けられた複数のEMS(electrical muscle stimulation)装置を使用して、筋肉刺激セッションを初期化することと、エンドユーザの1つ又は複数の属性及び複数のEMS装置の1つ又は複数のパラメータを分析することを含めて、筋肉刺激セッションを監視することと、エンドユーザの1つ又は複数の属性及び複数のEMS装置の1つ又は複数のパラメータの分析に基づいて、筋肉刺激セッションを調整することと、を含んでもよい。
【0016】
態様は、以下の1つ又は複数の特徴を含んでもよい。エンドユーザの1つ又は複数の属性は、エンドユーザの検出された又は測定された生理学的パラメータを含んでもよい。エンドユーザの1つ又は複数の属性は、エンドユーザへ問い合わせることから受信されたフィードバックを含んでもよい。方法は、筋肉刺激セッションに関するフィードバックについて、エンドユーザに問い合わせることをさらに含んでもよい。筋肉刺激セッションを監視することは、検出データ及びエンドユーザに問い合わせることから受信されたフィードバックの組み合わせを分析することを含んでもよい。複数のEMS装置の1つ又は複数のパラメータは、パルス幅、パルス周波数、収縮期の長さ、休止期の長さ、ランプアップ時間、ランプダウン時間、収縮数及び持続時間のうちの少なくとも1つを含んでもよい。筋肉刺激セッションを調整することは、1つ又は複数のパルス幅、パルス周波数、収縮期の長さ、休止期の長さ、ランプアップ時間、ランプダウン時間、収縮数、及び持続時間を変更することを含んでもよい。筋肉刺激セッションを調整することは、1つ又は複数の複数のEMS装置の位置を変更することを含んでもよい。方法は、筋肉刺激セッションを調整した後、筋肉刺激セッションのパラメータを記憶することをさらに含んでもよい。方法は、記憶されたパラメータで初期パラメータを上書きすることをさらに含んでもよい。方法は、筋肉刺激セッションから得られたフィードバック又はデータを記憶することをさらに含んでもよい。初期化された筋肉刺激セッションは、調整可能な初期パラメータを使用したトライアルセッションを含んでもよい。筋肉刺激セッションは、制御ユーザにより初期化されてもよい。制御ユーザは、1人又は複数の医師及び理学療法士であってもよい。エンドユーザは、制御ユーザの患者であってもよい。
【0017】
本教示のこれら及び他の特徴、態様及び利点は、以下の説明、実施例及び添付の特許請求の範囲を参照することにより、よりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本明細書に記載の装置、システム及び方法の前述及び他の目的、特徴及び利点は、添付図面に示されるように、その特定の実施形態の以下の説明から明らかになる。図面は、必ずしも縮尺どおりではなく、代わりに、本明細書に記載の装置、システム及び方法の原理を説明することに重点が置かれている。図面において、同様の参照番号は、一般に、対応する要素を識別する。
【0019】
【
図1】代表的な実施形態に係る、筋肉刺激のための企業向けシステムを示す。
【
図2】代表的な実施形態に係る、企業向けシステムを使用した筋肉刺激の方法のフローチャートである。
【
図3】代表的な実施形態に係る、ユーザフィードバックを伴う筋肉刺激のための方法のフローチャートである。
【
図4】代表的な実施形態に係る、筋肉刺激セッションを制御するための方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
実施形態は、好ましい実施形態が示されている添付の図を参照して、以下でより完全に説明される。しかしながら、前述のものは、多くの異なる形態で具体化することができ、本明細書に記載の例示された実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの例示された実施形態は、本開示が当業者に範囲を伝えるように提供される。
【0021】
本明細書に記載のすべての文書は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。単数形の項目への参照は、特に明記されていない限り、又は本文から明確でない限り、複数形の項目を含むと理解されるべきであり、その逆も同様である。文法的接続詞は、特に明記されていない限り、又は文脈から明らかでない限り、結合された節、文、単語等のすべての論理和及び接続詞の組み合わせを表現することを目的とする。したがって、「又は」という用語は、一般に、「及び/又は」等を意味すると理解されるべきである。
【0022】
本明細書の値の範囲の列挙は、限定することを意図せず、代わりに、本明細書に別段の記載がない限り、範囲内にあるすべての値を個別に参照し、そのような範囲内の個々の値は、ここに個別に記載されているかのように明細書に組み込まれる。「約」、「おおよそ」等の単語は、数値を伴う場合、意図された目的のために十分に動作するために当業者によって理解されるような逸脱を示すと解釈されるべきである。同様に、「約」、「ほぼ」又は「実質的に」等の近似語は、物性に関して使用される場合、対応する用途、機能、目的等のために十分に動作するために、当業者によって理解されるような逸脱の範囲を企図する(to contemplate a range of deviations)ものと理解されるべきである。値、及び/又は数値の範囲は、本明細書では、例としてのみ提供されており、記載された実施形態の範囲のための制限を構成するものではない。値の範囲が提供される場合、それらはまた、特に反対に明示されない限り、個別に記載されているかのように範囲内の各値を含むことを意図している。本明細書で提供される任意のすべての例又は例示的な言語(「例えば」、「など」等)の使用は、単に実施形態をより明らかにすることを意図しており、実施形態の範囲に制限をもたらさない。明細書のいかなる文言も、実施形態の実施に不可欠であるとして請求されていない要素を示すと解釈されるべきではない。
【0023】
以下の説明において、「第1」、「第2」、「上」、「下」、「アップ」、「ダウン」等の用語は、便宜上の言葉であり、特に反対の記載がない限り、限定用語として解釈されるべきではないことが理解されるであろう。
【0024】
一般に、本明細書に開示される装置、システム及び方法は、一般に、電気筋肉刺激に関し、特に、筋肉刺激、筋肉刺激のためのユーザフィードバック及び筋肉刺激のためのリアルタイムの(又はリアルタイムに近い)調整のための企業向けシステムに関する。本教示は、2017年3月22日に出願された国際出願番号PCT/IB2017/000383(WO/2017/163131として公開、2016年3月22日に出願された米国仮特許出願第62/311,811号及び2016年7月25日に出願された米国仮特許出願第62/366,299号の優先権を主張する)に開示された装置、システム及び方法のいずれかを含み、補足し、構築し、交換し、又は改善することができ、前述の各出願の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0025】
したがって、本明細書に開示される装置、システム及び方法は、一般に、電気刺激又は電気筋肉刺激(electrical muscular stimulation:EMS)装置の改善された機能性及びユーザビリティを提供してもよい。本明細書に記載のEMS装置は、電気インパルスを発生、及び/又はユーザに伝達するようにプログラムされる、又はその他の方法で、構造的及びプログラム的に構成されてもよい。したがって、EMS装置は、例えば、ユーザ上で刺激セッション(本明細書では、筋肉刺激セッション、刺激プログラム、セッション等と呼ばれてもよい)を実施するように構成された装置を含んでもよい。刺激セッションは、治療、療法、リラクゼーション、フィットネス、運動能力の向上、娯楽、それらの組み合わせ、及びその他の用途のために、EMS装置を介して、電気インパルスがユーザに伝達される、開始及び終了を伴うセッションを指してもよい。場合によっては、本開示のシステム、方法及び装置は、筋疲労抵抗(例えば、持久力)の改善、筋力及び力の増加、筋持久力及び筋力の改善、筋回復の改善(例えば、血流の増加を通じて)、及び/又は筋肉の強化を支援してもよい。場合によっては、刺激セッションは、一連の命令(例えば、非一時的なコンピュータコード、コンピュータプログラム及びその他)を介して実施された、開始及び終了を伴うセッションを指してもよい。
【0026】
一般に、本明細書に記載のEMS装置は、様々な用途に利用されてもよい。例えば、EMS装置は、筋萎縮の予防のために利用されてもよい。このように、EMS装置は、脳からの神経インパルスを模倣するように、電気インパルスを筋肉に伝達して、筋肉を刺激することで、特定の筋肉を利用できない患者の筋萎縮を防いでもよい。EMS装置は、さらに又はその代わりに、筋弛緩又は痛みの軽減のために利用されてもよい。例えば、EMS装置を介して伝達される電気インパルスは、筋肉のけいれんを引き起こす神経インパルスを打ち消してもよく、リラクゼーションを支援してもよい。EMS装置は、さらに又はその代わりに、娯楽又は一般的な刺激のために利用されてもよい。例えば、EMS装置は、娯楽モード(例えば、仮想現実)に関する刺激を提供するための媒体として利用されてもよい。EMS装置は、さらに又はその代わりに、医療目的で利用されてもよい。例えば、EMS装置を介して伝達される電気インパルスは、血液循環を増加させ、血栓を防止し、及び/又は治癒を促進するように利用されてもよい。EMS装置を介して伝達される電気インパルスは、さらに又はその代わりに、筋肉のリハビリテーションを支援し、必要に応じて筋肉の収縮を支援してもよい(例えば、下垂足補助)。EMS装置は、さらに又はその代わりに、一般的なフィットネス又は運動能力の向上にも利用されてもよい。例えば、EMS装置を介して伝達される電気インパルスは、トレーニングからの回復を支援してもよく、筋肉の活動を模倣することによってトレーニングを補助してもよい。
【0027】
EMS装置は、本体を含み、また、それは、本明細書では中央本体とも呼ばれ、電気インパルスを発生するために使用されるEMS装置の構成要素を指してもよい。例えば、中央本体は、バッテリ(EMS装置に搭載されているもの等)又はコンセント或いはその他の電源からの電流を受けることにより、電気インパルスを発生してもよい。場合によっては、EMS装置は、1つ又は複数の電極をさらに含んでもよく、その電気インパルスは、1つ又は複数の電極を介して、ユーザに伝達されてもよい。EMS装置は、さらに又はその代わりに、パルス発生器を含んでもよい。パルス発生器は、例えば、刺激セッションの実行に応答して、電気インパルスを発生するようにプログラムされても、又はその他の方法で構成されてもよい。パルス発生器は、電池又はコンセント等の別の電源から電流を受けることにより、電気インパルスを発生するようにプログラムされる、又はその他の方法で構成されてもよい。場合によっては、EMS装置は、バッテリを含んでもよく、それは、例えば、交換可能なバッテリ又は内蔵バッテリを含んでもよい。EMS装置は、さらに又はその代わりに、充電可能なリチウムバッテリのように、充電可能なバッテリを含んでもよい。場合によっては、ポートは、マイクロUSBポートのように、バッテリを充電するために提供されてもよい。
【0028】
EMS装置は、刺激チャネルを含んでもよく、それは、発生された電気インパルスの出力チャネルを参照できる。例えば、EMS装置は、任意の数の刺激チャネルを含んでもよい。場合によっては、中央本体は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、それ以上の刺激チャネルを含んでもよい。刺激チャネルの数は、電気インパルスのための独立した出力チャネルの数に対応してもよい。例えば、異なる電気インパルスは、刺激チャネルごとに発生されてもよく、及び/又はEMS装置により、さらに伝達されてもよい。場合によっては、すべての刺激チャネルの強度レベルは、ユーザ又はプログラムの指示に従って調整してもよい。或いは、各刺激チャネルの強度レベルは、個別に調整されてもよい。
【0029】
EMS装置は、1つ又は複数の電極をさらに含んでもよく、それは、例えば、粘着性のものの含有等により、ユーザの身体に配置するように構造的に構成されたパッド等と結合されても、又は一体であってもよい。場合によっては、電極の数は、EMS装置の刺激チャネルの数に対応してもよい。電極又はパッドは、パルス発生器により発生された電気インパルスをユーザへ伝達するように構成されてもよく、それにより、ユーザを刺激する。例えば、中央本体にて発生された電気インパルスは、有線接続を介して、1つ又は複数のパッドに伝達されてもよい。
【0030】
場合によっては、EMS装置又はEMS装置と通信する構成要素は、センサシステムを含んでもよい。センサシステムは、ユーザの筋肉からの信号、センサの状態に関する信号及び外部環境に関する信号等の信号を検出するように、プログラムされても、又はその他の方法で、構成されてもよい。センサシステムは、有用な情報を提供するため、及びEMS装置又はセッションの機能を向上させるために、刺激セッションと組み合わせて、相乗的に利用されてもよい。場合によっては、EMS装置(例えば、その本体)に搭載された検出モジュールの統合は、EMS装置のために可能なアプリケーションを増やしながら、EMS装置が使いやすく、かつユーザにとって邪魔にならないことを保証してもよい。場合によっては、センサシステムは、筋肉の表面からの信号を、例えばそれが収縮した場合に記録するように構成されてもよい。信号は、機械的、及び/又は電気的信号を含んでもよい。例えば、筋音図(mechanomyogram:MMG)又は低周波振動は、センサシステムを利用して、観察、及び/又は記録されてもよい。センサシステムは、信号を検出するための任意の適切な構成要素を含んでもよく、例えば、センサシステムは、加速度計、ジャイロスコープ、マイクロフォン、発光体又は検出器等を含んでもよい。例えば、刺激セッションが実施されている間、EMS装置の近くの筋肉は、伝達された電気インパルスにより収縮してもよく、センサシステムは、収縮する筋肉の表面からの信号(例えば、振動)を検出し、分析のためにこれらの信号を記録してもよい。分析は、EMS装置の処理ユニットで実行されてもよく、或いは、又は加えて、検出されたデータは、リモートデバイスに送信されてもよく、分析は、リモートデバイス、又はリモートデバイスと直接又は間接的に通信する別のデバイスで実行されてもよい。
【0031】
場合によっては、EMS装置は、LED等のように、視覚的インジケータを含んでもよい。このような視覚的インジケータは、EMS装置の様々な状態を示すために利用されてもよい。例えば、EMS装置の中央本体は、少なくとも2つのLEDインジケータを含んでもよく、第1LEDインジケータは、装置がオンにされているか、及び/又は装置が現在動作して又は刺激セッションを実行しているかを示すために使用されてもよく、第2LEDインジケータは、バッテリの充電状態を示すために使用されてもよい。
【0032】
本明細書に記載のEMS装置は、ユーザの1つ又は複数の筋肉又は筋肉グループを刺激するために、ユーザの身体に働くように構造的に構成されてもよい。例えば、粘着性のものは、EMS装置が、腕、脚、膝、胸、腹部、背中、首及び肩等、ユーザの身体の任意の場所に、普遍的に適用されることを可能にしてもよい。EMS装置とユーザとの他の結合は、さらに又はその代わりに、本開示の範囲から逸脱することなく利用されてもよい。
【0033】
場合によっては、複数のEMS装置は、互いに通信してもよい。複数のEMS装置は、刺激セッションを実行するためのユニットとして共に機能する。或いは、又は加えて、複数のEMS装置は、複数の刺激セッションを実施してもよい(それらは、同じであっても、又は異なってもよい)。複数のEMS装置は、例えば、異なる場所に亘って、1人又は複数の人のための刺激セッションを実行してもよい。場合によっては、複数のEMS装置は、範囲が多様で広大な刺激を実施するようにコンピューティングデバイスにより制御されてもよいが、各EMS装置は、適用が容易で目立たないままである。複数のEMS装置を介して収集されたデータは、追跡及び記憶の便宜上、コンピューティングデバイスにさらに送信されてもよく、例えば、サーバ、例えばクラウドサーバ等にさらにアップロードされてもよい。
【0034】
場合によっては、EMS装置で使用するためのプラットフォームが提供されてもよい。プラットフォームは、刺激プログラムが管理(例えば、作成、計画、スケジュール等)するデータベース又はサーバを含んでもよい。場合によっては、EMS装置、及び/又はコンピューティングデバイスにより追跡されたデータは、管理及び監視を容易にするために、プラットフォームにアップロードされてもよい。プラットフォームは、刺激セッションを管理及び追跡するための中央データベースとして機能してもよい。このように、プラットフォームは、エンドユーザの刺激セッションを管理及び追跡するための便利なツールを提供してもよい。例えば、プラットフォームは、専門の技術者、医療専門家又は他のサービスプロバイダが、クライアント又は患者であってもよいエンドユーザの刺激セッションを管理及び追跡するための便利なツールを提供してもよい。
【0035】
(筋肉刺激のための企業向けシステム)
【0036】
筋肉刺激のための企業向けシステムは、制御ユーザ(例えば、医師、トレーナー又は理学療法士)が、例えば、異なるエンドユーザ(例えば、患者)で同時に複数の刺激装置を制御する機能を特徴としてもよい。
【0037】
Wi-Fi(登録商標)及びBluetooth(登録商標)等の無線通信規格は、相互に大きな干渉なく、特定の半径内で移動するために使用できる通信チャネルの数により、制限されてもよい。周波数ホッピングが通常使用されるが、それは、常に信頼できる通信を保証するものではない。また、一方で、単一のスマートフォン又はタブレットは、通常、短距離通信プロトコルを通じて、特に限られた数の装置(6~8台のデバイス等)にのみ同時に接続でき、これらの制限は、一般に、使用されているオペレーティングシステム/ハードウェアドライバ及び通信ハードウェアチップに設定されている。
【0038】
しかしながら、本教示における筋肉刺激のための企業向けシステムにおいて、制御ユーザは、(無線で)接続された複数の筋肉スティミュレータに関連付けられた複数のエンドユーザで、複数の刺激プログラムのフロー及びパラメータを開始及び制御する、単一のコンピューティングデバイス(例えば、スマートフォン又はタブレット)又はコントローラを利用してもよい。対照的に、本教示の恩恵がなければ、典型的なBluetooth(登録商標)制限のある典型的なスマートフォンは、これらの制限のためにそのようなシステムを許可しない。
【0039】
筋肉刺激のための企業向けシステムは、筋肉スティミュレータに無線接続して操作するためのファームウェアを含んでもよく、例えば、そのファームウェアは、コンピューティングデバイス(例えば、スマートフォン)がすべての関連するパラメータを含む完全な刺激プログラムをメモリ(例えば、筋肉刺激装置又はそれに接続された装置のメモリ)内に無線でアップロードし、その刺激プログラムを起動し、その後、無線通信を切断することを許可するように構成されている。このようにして、筋肉刺激装置への無線通信が切断されている間、筋肉刺激装置は、自律モードで刺激パラメータを維持し続けながら、刺激プログラムをさらに実行してもよい。
【0040】
企業向けシステムは、関連する刺激プログラムを選択することをユーザに許可し、近くの「空いている(free)」筋肉スティミュレータに無線接続し、これらの筋肉スティミュレータに筋肉刺激セッションをアップロードして起動することをユーザに許可する、モバイルアプリケーション又はプラットフォームを含んでもよく、刺激セッションは、単一の又は複数の刺激装置で起動されてもよい。そのとき、必要に応じて及び既に開始されている刺激セッションの数に応じて、アプリケーションは、特定の筋肉刺激装置から自動的に切断でき、既にセッションを実行している筋肉スティミュレータのいずれかに接続すること(例えば、強度等の1つ又は複数の刺激パラメータを調整すること、又は刺激セッションを一時停止、再開、又は停止すること)、又は他の「空いている」筋肉スティミュレータとの新しいセッションを開始することを、ユーザに許可できる。
【0041】
モバイルアプリケーションは、さらに又はその代わりに、活発に実行されている刺激セッションの流れをより適切に制御及び反映するように更新するために、時々、バックグラウンドで特定の筋肉スティミュレータに接続し、切断するように構成されてもよい。
【0042】
したがって、本明細書に記載されるように、多くの無線通信技術(例えば、Bluetooth(登録商標))のチャネル数が限られているため(例えば、一度に操作できるチャネルは、6つ)、本教示を使用して、装置は、アプリケーションから刺激セッションをダウンロードでき、又はその他の方法で、受信でき、次に、追加のデバイスを無線通信できるように、オフラインにできる。これは、例えば、必要に応じて、又は要求に応じて、装置間で切り替える、装置をオンライン及びオフラインにすることにより、潜在的に無制限の数の装置を制御することを、ユーザに許可できる。ユーザは、さらに又はその代わりに、モバイルアプリケーション等を通じて、各装置上の刺激プログラム又はセッションの進行を監視してもよい。
【0043】
電気筋肉刺激装置の文脈で説明されているが、本教示は、他の療法及び治療に使用できることが理解されるであろう。同様に、Bluetooth(登録商標)の文脈で説明されているが、本教示は、別の無線技術又は他の通信プロトコルに使用することができる。
【0044】
図1は、代表的な実施形態による、筋肉刺激のための企業向けシステムを示している。システム100は、第1コンピューティングデバイス112を有する制御ユーザ110、第2コンピューティングデバイス122を有する複数のエンドユーザ120、プロセッサ及びメモリを有する(又はその他の方法で、プロセッサ及びメモリと通信する)複数のEMS(electrical muscle stimulation)装置130、通信インターフェース140、モバイルアプリケーション150、並びに他のリソース160(例えば、他のハードウェア又は外部リソース)を含んでもよく、システム100の1つ又は複数の構成要素は、データネットワーク101を通じて通信している、又はその他の方法で、データネットワーク101を通じて接続されている。
【0045】
上述のように、制御ユーザ110は、1人又は複数の医師、トレーナー又は理学療法士等であってもよい。複数のエンドユーザ120は、制御ユーザ110の患者又はクライアント等であってもよい。特定の実施形態において、制御ユーザ110は、さらに又はその代わりに、1つ又は複数のEMS装置130が関連付けられたユーザ、例えば、刺激セッションを実施することができるユーザであってもよい。したがって、特定の実施形態において、制御ユーザ110は、他のエンドユーザ120に関連付けられた1つ又は複数のEMS装置130に加えて、又はその代わりに、それら自身に関連付けられた1つ又は複数のEMS装置130を制御してもよい。第1コンピューティングデバイス112は、制御ユーザ110に関連付けられてもよく、例えば、第1コンピューティングデバイス112は、制御ユーザ110に関連付けられた、1つ又は複数のスマートフォン及びタブレットであってもよい。一般に、システム100は、第1コンピューティングデバイス112を使用して、制御ユーザ110が複数のEMS装置130を同時に制御するように構成されてもよく、及び/又はシステム100は、制御ユーザ110が完全な刺激プログラムをアップロードし、プログラムを起動し、自律モードを選択して切断し(disconnects in favor of an autonomous mode)、再接続し、及び/又は刺激プログラムを変更するように構成されてもよい。
【0046】
複数のEMS装置130は、2017年3月22日に出願された国際出願番号PCT/IB2017/000383(WO/2017/163131として公開)に記載されているものを含んでもよい。例えば、1つ又は複数のEMS装置は、電気インパルスを発生し、エンドユーザ120へ伝達するように、プログラムされても、又はその他の方法で、構成されてもよく、場合によっては、EMS装置130は、1つ又は複数の刺激セッションを実施してもよい。EMS装置130は、中央本体、1つ又は複数のパッド(例えば、パッドは、1つ又は複数の電極を含む)、及び/又は他の様々な構成要素を含んでもよい。
【0047】
1つ又は複数のEMS装置130は、プロセッサ及びメモリを含んでもよい、又はその他の方法で、プロセッサ及びメモリと通信してもよい。特定の実施形態において、複数のEMS装置130は、少なくとも2つの異なるエンドユーザ120に接続されてもよい。このようにして、システム100は、システム100の第1エンドユーザ121に関連付けられた第1EMS装置セット131、及びシステム100の第2エンドユーザ123に関連付けられた第2EMS装置セット133を含んでもよい。第1EMS装置セット131のうちの1つ又は複数のEMS装置130は、第1プロセッサ132a及び第1メモリ134aと通信してもよく、1つ又は複数の第1プロセッサ132a及び第1メモリ134aは、第1コンピューティングデバイスと通信する、及び第1コンピューティングデバイス112から命令を受信及び記憶するように構成されてもよい。同様に、第2EMS装置セット133のうちの1つ又は複数のEMS装置130は、第2プロセッサ132b及び第2メモリ134bと通信してもよく、1つ又は複数の第1プロセッサ132a及び第1メモリ134aは、第1コンピューティングデバイス112と通信する、及び第1コンピューティングデバイス112から命令を受信及び記憶するように構成されてもよい。本明細書に記載の1つ又は複数のプロセッサ及びメモリは、EMS装置130に配置されてもよく、及び/又は本明細書に記載の1つ又は複数のプロセッサ及びメモリは、別体のコンピューティングデバイスに配置されてもよい。例えば、1つ又は複数の第1プロセッサ132a及び第1メモリ134aは、第1EMS装置セット131のうちの1つ又は複数のEMS装置130と統合されてもよい。同様に、1つ又は複数の第2プロセッサ132b及び第2メモリ134bは、第2EMS装置セット133のうちの1つ又は複数のEMS装置130と統合されてもよい。さらに又はその代わりに、1つ又は複数の第1プロセッサ132a及び第1メモリ134aは、システム100の第1エンドユーザ121に関連付けられた第2コンピューティングデバイス122上に配置されてもよく、及び/又は、1つ又は複数の第2プロセッサ132b及び第2メモリ134bは、システム100の第2エンドユーザ123に関連付けられた第3コンピューティングデバイス124上に配置されてもよい。
【0048】
第1エンドユーザ121及び第2エンドユーザ123は、同じ地理的位置又は異なる地理的位置に位置してもよい。さらに、第1エンドユーザ121及び第2エンドユーザ123は、特定の実施形態において、同じ人間であってもよい-例えば、第1EMS装置セット131及び第2EMS装置セット133は、人間の異なる身体の部分又は筋肉グループに関連付けられる-、と理解されるであろう。システム100に含まれるEMS装置130は、すべて同じである必要がないことが、さらに理解されるであろう。例えば、第1EMS装置セット131のうちの1つ又は複数のEMS装置130は、第2EMS装置セット133のうちの1つ又は複数のEMS装置130とは異なってもよい。さらに又はその代わりに、第1EMS装置セット131のうちのEMS装置130は、第1EMS装置セット131のうちの他のEMS装置130とは異なってもよく、第2EMS装置セット133のうちのEMS装置130は、第2EMS装置セット133のうちの他のEMS装置130とは異なってもよい。異なるEMS装置130がシステム100において使用される場合、差異は、1つ又は複数の形状又は他の構造の差異、ハードウェア又はソフトウェアの差異(例えば、それと統合された又はその他の方法で、それと通信するハードウェア又はソフトウェア)、及び動作パラメータ又は動作能力の差異等に関連してもよい。
【0049】
システム100は、コントローラ170をさらに含んでもよく、コントローラ170は、EMS装置130を操作する制御ユーザ110を補助してもよい。したがって、EMS装置130は、例えば、EMS装置130から受信した信号又は制御ユーザ110或いはプロセッサ等から受信した命令に基づいて、EMS装置130との通信チャネル141のオン/オフを切り替えることを含めて、EMS装置130を操作するように構成されるコントローラ170と通信してもよい。一般に、コントローラ170は、システム100の任意の構成要素との通信関係(例えば、電気通信)で電気的に結合してもよい。一般に、コントローラ170は、システム100の構成要素を制御するように動作可能であってもよく、センサ信号、電力信号、センサ信号、通信信号等を送受信するための入力及び出力と共に、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ、 及びその他のデジタル及び/又はアナログの構成要素、及び前述の組み合わせを含むが、これに限定されない、ここに記載されたシステム100の様々な構成要素を制御することに適した、ソフトウェア及び/又は処理回路の任意の組合せを含んでよい。特定の実施形態において、コントローラ170は、オペレーティングシステム又はモバイルアプリケーション150の実行、グラフィカルユーザインターフェースの提供、システム100の構成要素の動作のための規則及び命令の設定及び提供、検出された情報の命令及び通知等への変換、並びに1つ又は複数の通信インターフェース140を通じた、ウェブサーバの操作、又はその他の方法で、リモートオペレータ、及び/又はアクティビティのホスティング(hosting)等のような関連機能を提供するために、十分な計算能力を備えるプロセッサ又は他の処理回路を含んでもよい。特定の実施形態において、コントローラ170は、プリント回路基板、アルデュイーノ(登録商標)コントローラ或いは同様のもの又はラズベリーパイ(登録商標)コントローラ等、プロトタイピングボード又は他のコンピュータ関連の構成要素を含んでもよい。
【0050】
コントローラ170又はシステム100の他の構成要素は、したがって、1つ又は複数のEMS装置130等、システム100の1つ又は複数の構成要素の動作のための命令を提供してもよい。異なるEMS装置130に送信されてもよい一連の命令は、互いに異なる場合もあれば、そうでない場合もあること、例えば、命令は、異なる時間に又は同時に送信されてもよく、異なる命令は、異なる刺激セッションを参照してもよく、異なる命令は、異なるEMS装置130を介して、異なる時間に又は同時に実施されてもよいこと、が理解されるであろう。
【0051】
コントローラ170は、1つ又は複数のコンピューティングデバイス、EMS装置130、システム100の別の構成要素、又はシステム100及びその構成要素と通信しているリモートデバイスに配置されたローカルコントローラであってもよい。例えば、1つ又は複数のコントローラ170及びコントローラ170と通信しているユーザインターフェースは、データネットワーク101を介してシステム100と通信する外部の構成要素(例えば、スマートフォン等のコンピューティングデバイス)に配置されてもよい。さらなる例として、コントローラ170は、EMS装置130に配置されてもよい。例えば、EMS装置130のセットは、マスターデバイスを構成してもよい。場合によっては、EMS装置130のセットは、例えば無線通信チャネルを介して、コマンドを複数の他のEMS装置130に送信又は分配するようにプログラムされてもよい、又はその他の方法で構成されてもよい単一のマスターデバイスを含んでもよく、コマンドは、刺激セッションの実施、及び/又は実行に関連してもよい。或いは、又は加えて、そのようなマスターデバイスは、他の装置からデータ又は信号を受信するように構成されてもよい。
【0052】
プロセッサ(例えば、1つ又は複数の第1プロセッサ132a及び第2プロセッサ132b)は、EMS装置130又はシステム100の別の構成要素のためのオンボードプロセッサを含んでもよい。プロセッサは、さらに又はその代わりに、例えば、通信インターフェース140を使用して、データネットワーク101を通じて、システム100又はシステム100の1つ又は複数の構成要素に接続された別体のコンピューティングデバイスに配置されてもよく、通信インターフェース140は、Wi-Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)の送信機及び受信機を含んでもよい。プロセッサは、本明細書に記載されているもの、又は技術分野で知られているもののいずれでもよい。プロセッサは、コントローラ170に含まれても、又はコントローラ170から分離されてもよく、例えば、コントローラ170又はシステム100の別の構成要素と通信するコンピューティングデバイスに含まれてもよい。実施形態において、プロセッサは、システム100を操作及び制御するためのモバイルアプリケーション150をホストするサーバに含まれる、又はサーバと通信する。
【0053】
メモリ(例えば、1つ又は複数の第1メモリ134a及び第2メモリ134b)は、本明細書に記載されているもの、又は技術分野で知られているもののいずれでもよい。メモリは、コンピュータコードを格納(contain)してもよく、システム100の1つ又は複数の構成要素(例えば、EMS装置130)の動作シーケンス、通知及びアラートのためのシーケンス又はコンテンツ、履歴データ(例えば、以前の入力、測定又は検出された情報、刺激セッション又はそれらのパラメータ、及び計算結果)等のようなデータを記憶してもよい。メモリは、さらに又はその代わりに、実行のためのプロセッサ(例えば、1つ又は複数の第1プロセッサ132a及び第2プロセッサ132b)に命令を提供する、記憶されたコンピュータ実行可能コードを格納してもよい。メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体を含んでもよい。したがって、特定の実施形態において、1つ又は複数の第1メモリ132a及び第2メモリ132bは、刺激プログラムを記憶するように構成される。さらに又はその代わりに、1つ又は複数の第1メモリ132a及び第2メモリ132bは、EMS装置130及び刺激セッションに関連する履歴データ-例えば、EMS装置130及び刺激セッションに関連する設定又はパラメータ、それらに関連するセンサデータ、EMS装置130及び刺激セッションに関連するユーザオプション又はフィードバック、スケジューリング情報及びタイミング情報、EMS装置130及び刺激セッションに応答するユーザに関連する生理学的データ等-を記憶するように構成されてもよい。
【0054】
システム100は、システム100の1つ又は複数の構成要素と通信するコンピューティングデバイス-例えば、1つ又は複数の第1コンピューティングデバイス112、第2コンピューティングデバイス122及び第3コンピューティングデバイス124をさらに含むことができ、より多い又は少ないコンピューティングデバイスが考えられる。
図1のシステム100の例示的な実施形態の文脈において、システム100は、システム100の第1エンドユーザ121に関連付けられた第2コンピューティングデバイス122及びシステム100の第2エンドユーザ123に関連付けられた第3コンピューティングデバイス124を含んでもよい。上述のように、本明細書に記載のプロセッサ及びメモリは、1つ又は複数の第2コンピューティングデバイス122及び第3コンピューティングデバイス124に配置されてもよい。さらに、1つ又は複数の第2コンピューティングデバイス122及び第3コンピューティングデバイス124は、それぞれ、第1EMS装置セット131及び第2EMS装置セット133と分離及び区別されることがあるが、通信してもよい。1つ又は複数の第2コンピューティングデバイス122及び第3コンピューティングデバイス124は、スマートフォン又はタブレット等であってもよい。
【0055】
コンピューティングデバイス(例えば、1つ又は複数の第1コンピューティングデバイス112、第2コンピューティングデバイス122及び第3コンピューティングデバイス124)は、オペレータにより操作される、又はその他の方法でシステム100内の他の参加者を管理、監視するための、システム100内の他の参加者と通信するための、又はその他の方法でシステム100内の他の参加者と交流するための、システム100内の任意のデバイスを含んでもよいシステム100において、オペレータにより操作される、又はその他の方法で他の参加者を管理、監視、通信又は他の方法で相互作用するために、又は他の方法で操作される、システム100内の任意のデバイスを含んでもよい。これは、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットワークコンピュータ、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチ又は他のウェアラブルコンピューティングデバイス、PDA、又は本明細書で企図されるシステム100に参加できる任意の他のデバイスを含んでもよい。一実施形態において、コンピューティングデバイスは、システム100内の別の参加者と統合されており、例えば、コンピューティングデバイスは、EMS装置130と統合されてもよい。
【0056】
コンピューティングデバイスは、例えば、システム100の構成要素と通信するユーザインターフェース113を含んでもよい。したがって、コンピューティングデバイスは、一般に、モバイルアプリケーション150のために、ユーザインターフェース113を提供してもよく、ユーザインターフェース113は、グラフィカルユーザインターフェース、文章又はコマンドラインインターフェース、ボリュームコントロールインターフェース、及び/又はジェスチャーベースインターフェースを含んでもよい。一般に、ユーザインターフェース113は、オペレータの相互作用のために、コンピューティングデバイスに適切な表示を生成してもよい。一実施形態において、ユーザインターフェース113は、システム100の1つ又は複数の構成要素の動作を制御するだけでなく、コントローラ170、プロセッサ及び他のリソース160へのアクセス及び通信を提供してもよい。ユーザインターフェース113は、システム100の1つ又は複数の構成要素からデータを受信するコンピューティングデバイス(例えば、モバイルアプリケーション150)上でローカルに実行されるアプリケーションにより、維持されてもよい。他の実施形態において、ユーザインターフェース113は、コンピュータ上で実行されるウェブブラウザ又は同様のもの内に表示することができる1つ又は複数のウェブページ等を通じて、ウェブサーバが情報を提供するようなコンピューティングデバイス上で、リモートで提供及び提示されてもよい。一実施形態において、ユーザインターフェース113は、さらに又はその代わりに、システム100内の別の参加者により提供され、及び/又はその上に配置されてもよい。
【0057】
本明細書に記載のコンピューティングデバイスは、一般に、刺激セッションを管理及び追跡するために利用されてもよい。例えば、ユーザは、コンピューティングデバイス又はコンピューティングデバイス上のアプリケーションを利用して、刺激セッションを考案(例えば、作成)、選択、スケジュール、又は計画し、刺激セッションのパラメータを制御してもよい。
【0058】
データネットワーク101は、システム100の参加者間でデータ及び制御情報を通信することに最適な、任意のネットワーク又は相互ネットワークであってもよい。これは、システム100の参加者間でデータを運ぶために使用されてもよい様々な企業エリア又はローカルエリアネットワーク及び他のスイッチ、ルータ、ハブ、ゲートウェイ等のいずれかと同様に、インターネット等のパブリックネットワーク、プライベートネットワーク、第3世代(3G及びIMT-2000等)、第4世代(LTE(EUTRA)又はWiMAX-Advanced(IEEE802.16m)(登録商標)等)等の公衆交換電話網、及び/又はその他の技術を含んでもよい。データネットワーク101は、有線又は無線ネットワーク、或いはそれらの任意の組み合わせ、例えば、Bluetooth(登録商標)又は他の同様の通信プロトコルネットワークを含んでもよい。また、当業者は、システム100に示された参加者が、データネットワーク101によって接続される必要がなく、したがって、データネットワーク101と無関係な他の参加者と協力して働くように構成されてもよいことも認識する。したがって、場合によっては、1つ又は複数のコンピューティングデバイスは、1つ又は複数のEMS装置130と直接又は間接的に通信してもよい。例えば、コンピューティングデバイスは、RF(radio-frequency)プロトコル又は他の無線通信を利用することにより、例えば、ANT+(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ガゼル(Gazell)プロトコル等を利用することにより、無線通信を介して、1つ又は複数のEMS装置130と通信してもよい。場合によっては、コンピューティングデバイスは、EMS装置130上で刺激セッションを実施するための命令を送信してもよく、データ(例えば、刺激セッションのパラメータに関するデータ又はセンサシステムからのデータ)は、EMS装置130又はEMS装置130と通信しているコンピューティングデバイスにより記録又は追跡されてもよく、このデータは、また、EMS装置130に命令を提供するコンピューティングデバイスに送り返されてもよい。
【0059】
データネットワーク101を介した通信、又は本明細書に記載のデバイス又はシステムの構成要素間の他の通信は、1つ又は複数の通信インターフェース140を介して提供されてもよい。通信インターフェース140は、例えば、論理計算を別体のコンピューティングデバイス上で実行することを可能にするために、Wi-Fi受信機及び送信機を含んでもよい。これは、スマートフォンアプリケーション等への接続を含んでもよい。より一般的には、通信インターフェース140は、システム100の任意の構成要素が互いに通信できるように適合されてもよい。したがって、通信インターフェース140は、図では、便宜上、第1コンピューティングデバイス112と結合して示されているのみだが、システム100の1つ又は複数の構成要素上に存在してよい。通信インターフェース140は、ネットワークインターフェース等を含んでも、又はネットワークインターフェース等と通信関係で接続されてもよい。通信インターフェース140は、システム100の構成要素を、データネットワーク101を介した通信関係でリモートデバイス(例えば、リモートコンピュータなどのコンピューティングデバイス)に結合するのに適したハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせを含んでもよい。限定ではなく例として、通信インターフェース140は、IEEE802.11規格(又はその任意の変形)に従って動作する有線或いは無線のイーサネット(登録商標)接続用の電子機器、又は他の任意の短距離或いは長距離無線ネットワークの構成要素等を含んでもよい。これは、Bluetooth(登録商標)又は赤外線トランシーバ等の短距離データ通信用のハードウェアを含んでもよく、それは、インターネット等のデータネットワークに結合されるローカルエリアネットワーク等に結合するために使用されてもよい。これは、さらに又はその代わりに、WiMAX接続又はセルラーネットワーク接続(例えば、CDMA、GSM(登録商標)、LTE、或いは任意の他の適切なプロトコル又はプロトコルの組み合わせを使用する)のためのハードウェア/ソフトウェアを含んでもよい。さらに、コントローラ170は、ステータス更新等を検索するために、データネットワーク101に自律的に接続すること等により、通信インターフェース140が接続されている任意のネットワークにおけるシステム100の構成要素による参加を制御するように構成されてもよい。
【0060】
システム100は、他のリソース160を含んでもよい。特定の実施形態において、他のリソース160は、センサ、カメラ、電源、配電盤等を含んでもよい。他のリソース160は、さらに又はその代わりに、ディスプレイ、スピーカー或いは他のオーディオトランスデューサ、発光ダイオード或いは他の照明、又はディスプレイの構成要素等の出力デバイスと同様に、キーボード、タッチパッド、コンピュータマウス、スイッチ、ダイヤル又はボタン等の入力デバイスを含んでもよい。システム100の他のリソース160は、さらに又はその代わりに、例えば、外部コンピュータ、外部ハードウェア、外部計装又はデータ収集システム等に接続するための様々なケーブル接続、及び/又はハードウェアアダプタを含んでもよい。
【0061】
他のリソース160は、さらに又はその代わりに、サーバ、データベース或いは他のデータストレージ、リモートリソース、ネットワークインターフェース又は処理回路等を含んでもよい。したがって、他のハードウェア又は他のソフトウェア等の他のリソース160は、上述した構成要素に加えて、又はその代わりに含まれてもよい。
【0062】
システム100は、第1コンピューティングデバイス112と、(i)第1プロセッサ132a及び第1メモリ134a、並びに(ii)第2プロセッサ132b及び第2メモリ134bとの間に、1つ又は複数の通信チャネル141を含んでもよい。別の言い方をすれば、第1コンピューティングデバイス112は、例えば、EMS装置130の無線制御のために、1つ又は複数の通信チャネル141を介して、複数のEMS装置130(例えば、1つ又は複数の第1EMS装置セット131及び第2EMS装置セット133)と通信している、別のコンピューティングデバイス(又は単にプロセッサ、及び/又はメモリ)と通信していてもよい。EMS装置130が一体型プロセッサ、メモリ、及び/又は通信インターフェース140を含むいくつかの実施形態において、第1コンピューティングデバイス112は、1つ又は複数の通信チャネル141を介して、EMS装置130と直接通信してもよい。したがって、1つ又は複数の通信チャネル141は、第1コンピューティングデバイス112を介して、第1EMS装置セット131及び第2EMS装置セット133の動作を容易にしてもよい。
【0063】
さらに、1つ又は複数の通信チャネル141は、EMS装置130による刺激プログラムの独立した実行のための刺激プログラムの所定の送信後に、第1コンピューティングデバイス112とEMS装置130との間の通信を停止するように-又はその他の方法で、第1コンピューティングデバイス112とEMS装置130との間の通信又はデータの転送を遮断するように-切り替え可能であってもよい。
【0064】
1つ又は複数の通信チャネル141は、1つ又は複数の刺激プログラムを格納するデータを、第1コンピューティングデバイス112からEMS装置130に送信するように構成されてもよい。これは、1つ又は複数の第1EMS装置セット131のうちの1つ又は複数のEMS装置130及び第2EMS装置セット133のうちの1つ又は複数のEMS装置130上における刺激プログラムの実施のために、第1コンピューティングデバイス112から(i)1つ又は複数の第1プロセッサ132a及び第1メモリ134aへ、並びに(ii)1つ又は複数の第2プロセッサ132b及び第2メモリ134bへの(例えば、1つ又は複数の刺激プログラムを格納する)データの送信を通じて、発生してもよい。データの送信後、1つ又は複数の通信チャネル141は、1つ又は複数の第1コンピューティングデバイス112と、並びに第1プロセッサ132a、第1メモリ134a、第2プロセッサ132b、及び第2メモリ134bの間との送信を停止するように構成されてもよい。
【0065】
本教示に係る方法は、1つ又は複数の第1EMS装置へ接続することと、第1刺激プログラムを第1EMS装置へアップロード又は起動することと、及び第1EMS装置から切断することとを含んでもよい。この方法は、さらに、1つ又は複数の第2EMS装置(第1EMS装置と分離及び区別されるもの)へ接続することと、第2刺激プログラムを第2EMS装置へアップロード又は起動することと、及び第2EMS装置から切断することとを含んでもよい。この方法は、第1EMS装置及び第2EMS装置の間の通信及び制御を切り替えることをさらに含んでもよい。換言すれば、本教示に従って複数の筋肉刺激セッションを制御する方法は、1つ又は複数の第1EMS装置に無線接続することと、1つ又は複数の第1EMS装置上で第1刺激プログラムを起動することと、1つ又は複数の第1EMS装置との通信から切断することと、1つ又は複数の第2EMS装置に無線接続することであって、第2EMS装置は、1つ又は複数の第1EMS装置と分離及び区別される、ことと、1つ又は複数の第2EMS装置上で第2刺激プログラムを起動することと、1つ又は複数の第2EMS装置との通信から切断することと、1つ又は複数の第1EMS装置及び1つ又は複数の第2EMS装置の間の通信及び制御を切り替えることを含んでもよい。
【0066】
図2は、代表的な実施形態による、企業向けシステムを使用する筋肉刺激のための方法200のフローチャートである。方法200は、例えば、
図1を参照して、上記され、説明されたシステム100を使用して実行されてもよいこと、が理解されるであろう。方法200は、複数のEMS装置上の複数の筋肉刺激セッションを制御するために使用してもよいことが理解されるであろう。方法200は、自分自身で筋肉刺激セッションを制御する単一のユーザ、又は1人又は複数の他の異なるユーザにより経験される筋肉刺激セッションを制御する1人又は複数のユーザに使用してもよいことが理解されるであろう。
【0067】
ステップ202に示されるように、方法200は、1つ又は複数のEMS装置を1人又は複数のユーザに適用することを含んでもよい。例えば、これは、刺激セッションで使用するために、EMS装置を複数の患者に適用すること(例えば、EMS装置を彼ら自身に適用すること、又は医療専門家等にEMS装置を適用させること)を含んでもよく、刺激セッションの制御は、医師及び理学療法士等の単一の制御ユーザにより実行される。
【0068】
ステップ204に示されるように、方法200は、EMS装置にその制御のために接続することを含んでもよい。接続は、モバイルアプリケーション等を使用して、例えば、本明細書に記載又は技術分野で知られている1つ又は複数の通信プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標))を使用して確立されてもよく、モバイルアプリケーションは、制御ユーザのコンピューティングデバイスを介して、アクセス可能である。したがって、方法200は、1つ又は複数の第1EMS装置へ無線接続することを含んでもよく、例えば、接続は、短距離通信プロトコル等を介して確立される。方法200は、さらに又はその代わりに、制御ユーザのコンピューティングデバイス及び少なくとも第1EMS装置の間の接続を、その制御のために確立することを含んでもよい。
【0069】
ステップ206に示されるように、方法200は、刺激セッションを開始することを含んでもよい。より具体的には、方法200は、制御ユーザのコンピューティングデバイスを介して、第1EMS装置上で刺激セッションを開始することを含んでもよい。このように、そして例として、ステップ202からステップ206は、(例えば、モバイルアプリケーション又は他の同様のソフトウェアを使用して)医師が患者リストから患者を選択してもよく、アプリケーションから1つ又は複数の事前登録されたEMS装置に接触又は接続してもよく、EMS装置を起動してもよく(例えば、アプリケーションは、最近起動された装置を自動的に認識して、それらに接続してもよい)、選択した1つ又は複数の装置の刺激セッションを開始してもよい。別の言い方をすれば、方法200は、接続を確立するためにユーザリストからユーザを選択し、選択されたユーザに関連付けられたEMS装置上で刺激セッションを開始することをさらに含んでもよい。いずれに関わらず、方法200は、ステップ204で接続された1つ又は複数の第1EMS装置上で第1刺激プログラムを起動することを含んでもよい。
【0070】
ステップ208に示されるように、方法200は、刺激セッションを制御することを含んでもよい。より具体的には、方法200は、コンピューティングデバイスを介して、少なくとも第1EMS装置上の刺激セッションを制御することを含んでもよい。刺激セッションを制御することは、刺激セッションを開始すること、刺激セッションを停止すること、刺激セッションを一時停止すること、刺激セッション中のEMS装置の起動の頻度を増加すること、刺激セッション中のEMS装置の起動の頻度を減少すること、刺激セッション中のEMS装置の強度を増加すること、刺激セッション中のEMS装置の強度を減少すること、及び別の刺激セッションへ変更すること等のうちの1つ又は複数を含んでもよい。刺激セッションを制御することは、さらに又はその代わりに、パルス幅、パルス周波数、収縮期の長さ又は周波数、休止期の長さ又は周波数、休止期間、ランプアップ時間、ランプダウン時間、デューティサイクルパラメータ、収縮数、持続時間、バーストパルスパラメータ、波形形状、相間間隔(interphase intervals)、刺激長さ、刺激強度、刺激セッション番号等のパラメータを調整することを含んでもよい。
【0071】
ステップ210に示されるように、方法200は、刺激セッションを終了することを含んでもよく、ステップ212に示されるように、方法200は、第2の異なるEMS装置(例えば、別のユーザ)に接続し、1つ又は複数のステップ204からステップ210を繰り返すことを含んでもよい。この文脈において、刺激セッションを終了することは、制御ユーザのコンピューティングデバイスによる刺激セッションへのアクセスを終了することを含んでもよく、EMS装置からの切断、及び/又はその他の方法で、EMS装置の制御を停止することを含んでもよい。換言すれば、方法200は、ステップ204で接続された、1つ又は複数の第1EMS装置との通信からの切断、及び第1EMSとは別体で配置される、1つ又は複数の第2EMS装置への無線接続を含んでもよい。次に、方法200は、1つ又は複数の第2刺激プログラム(例えば、それは、第1EMS装置上で動作している/動作していた第1刺激プログラムと同じ、異なる、関連付けられている、又は関連付けられていない)を、1つ又は複数の第2EMS装置上で起動することを含んでもよい。例えば、第1刺激プログラムは、協調的な又は協力的な方法で動作する刺激プログラムにより第2刺激プログラムに関連付けられてもよく、それは、刺激プログラムが単一のユーザ上で操作されている場合に、特に有用であってもよい。
【0072】
例として、医師は、刺激セッションを終了し、別の患者又は複数の患者に対して、ステップ204からステップ210を繰り返してもよく、例えば、すべての患者が自分の事前にスケジュールされた、又はアドホックにカスタマイズされた刺激セッションを受ける。患者のための刺激セッションは、制御ユーザがセッションを終了するときでさえ、継続してもよいことが理解されるであろう。このようにして、刺激セッションへ接続することは、その監視又は制御のために使用されてもよいが、刺激セッションは、制御ユーザがセッションを実行しているEMS装置との通信から切断したときに続行されてもよい。したがって、方法200は、コンピューティングデバイスを介した、1つ又は複数の刺激セッションへのアクセスを終了することを含んでもよく、アクセスを終了した後、刺激セッションは、EMS装置上で実行し続ける。接続又は切断された場合、方法200は、コンピューティングデバイスを介して、刺激セッションを監視することを含んでもよい。
【0073】
第1及び第2EMS装置を含む方法200の例において、第1EMS装置及び第2EMS装置は、異なるユーザに配置されてもよいこと、又は同じユーザに配置されてもよいことが理解されるであろう(例えば、第1EMS装置及び第2EMS装置は、異なる筋肉グループ又は身体の領域を刺激している)。
【0074】
ステップ214に示されるように、方法200は、接続されたEMS装置を評価することを含んでもよい。より具体的には、方法200は、規則を遵守するために、規則に違反した場合に、複数のEMS装置の1つ又は複数を切断するため、制御ユーザのコンピューティングデバイスに接続されている複数のEMS装置を評価することを含んでもよい。
【0075】
例えば、ステップ216に示されるように、規則は、コンピューティングデバイスに接続されたEMS装置の所定の制限(例えば、所定の制限は、6つのEMS装置である場合)を規定してもよい。このようにして、EMS装置の数が特定の所定の制限を超えると、方法200は、ステップ218に進んでもよく、一方、EMS装置の数が特定の所定の制限内にある場合、方法200は、ステップ220に進んでもよい。例として、医師が、新しいEMS装置のセットを使用して、新しい刺激セッションを開始する場合、アプリケーション等は、すでに接続されているEMS装置の数を決定し、EMS装置の合計数が特定の制限を超える場合(例えば、6)、アプリケーションは、以前に接続された1つ又は複数のEMS装置から切断し、代わりに新しいEMS装置に接続してもよい。このようにして、刺激セッションを実行し続けながら、特定の通信プロトコルの制限は、遵守されてもよい。したがって、特定の実施形態において、切断された装置は、制御するユーザとの通信から切断された場合でも、バックグラウンドで刺激セッションを実施し続けてもよい。
【0076】
EMS装置を接続及び切断するための他の規則(例えば、接続されるEMS装置の数の制限とは関係のない規則)も、さらに又はその代わりに可能である。例えば、特定のEMS装置を他のEMS装置よりも優先する規則があってもよい。このようにして、EMS装置は、優先度に基づいて切断されてもよい。さらなる例として、タイミングに基づいて、EMS装置を切断することを規定する規則があってもよい-例えば、EMS装置は、優先度に基づいて、及び/又はEMS装置上で実行された1つ又は複数の刺激セッションの進行に基づいて、切断されてもよい。
【0077】
したがって、ステップ218に示されるように、方法200は、例えば、数がそうでなければ(otherwise)特定の制限を超える場合、EMS装置を切断することを含んでもよい。そして、ステップ220に示されるように、方法200は、例えば、数が特定の制限を超えない場合、特定の又はすべてのEMS装置への接続を維持することを含んでもよい。したがって、方法200は、1つ又は複数の第1又は第2EMS装置との通信から切断すること、及び、例えば、同時に接続可能なEMS装置の数に応じて、第1EMS装置及び第2EMS装置の間の通信及び制御を切り替えることを含んでもよい。例えば、第1EMS装置及び第2EMS装置の合計数が「n」個よりも多い場合、同時に接続できる最大「n」個の装置が存在してもよい(例えば、「n」は、6に等しい)ため、切り替えることが有用であってもよい。
【0078】
特定の実施形態において、方法200は、コンピューティングデバイスを介して、(第1EMS装置上で以前に実行された第1刺激セッションに加えて、又はその代わりに、)第2EMS装置上で第2刺激セッションを起動すること、及びコンピューティングデバイスを介して、(第1EMS装置上の第1刺激セッションを制御することに加えて、又はその代わりに、)第2EMS装置上の第2刺激セッションを制御することを含む。そして、第2刺激セッションの確立及び/又は制御の後、方法200は、コンピューティングデバイスを介して、第2刺激セッションへのアクセスを終了することを含んでもよい。特定の実施形態において、アクセスを終了した後、第2刺激セッションは、少なくとも第2EMS装置で実行され続ける。
【0079】
ステップ222に示されるように、方法200は、例えば、制御ユーザに接続されているかどうかにかかわらず、刺激セッションを最後まで続けることを含んでもよい。これは、刺激プログラムが、1つ又は複数のEMS装置と通信する、又は1つ又は複数のEMS装置に不可欠なメモリにアップロードされることによって達成されてもよい。したがって、特定の実施形態において、方法200は、第1刺激プログラムを、1つ又は複数の第1EMS装置に関連付けられた第1メモリにアップロードし、第2刺激プログラムを、1つ又は複数の第2EMS装置に関連付けられた第2メモリにアップロードすることを含んでもよい。
【0080】
したがって、例として、方法200を使用して、医師等が以前に切断された(例えば、そのセッションで使用されるEMS装置が、通信から切断された)古いセッションの1つを再選択するとき、アプリケーションは、他のセッションで使用されているのと同じ数のEMS装置を自動的に切断し、現在選択されているセッションのEMS装置に再接続してもよい。このようにして、方法200は、刺激プログラムを動的に変更し、刺激セッションの流れを制御する機能を含む、刺激セッションの完全な制御を、医師又は他の制御ユーザに提供してもよい。
【0081】
(筋肉刺激のためのユーザフィードバック)
【0082】
サードパーティシステム/アプリケーション(Strava(登録商標)及びFitbit(登録商標)等)から取得した情報は、ユーザ向けの特定の刺激プログラムを作成するために十分でない。多くの場合、追加情報は、ユーザに適した、完全にカスタマイズされたセッションを作成するために、必要とされて又は望まれてよい。この目的のために、本教示は、追加情報についてユーザに問い合わせること、及びその情報を第三者情報と組み合わせて使用して、カスタマイズされた刺激セッションを作成することを含んでもよい。
【0083】
具体的には、機能は、1つ又は複数のサードパーティシステムから(又はEMS装置から直接、又は他のセンサから)情報を受信して、例えばユーザ又はユーザが行った活動についてより理解するための質問等で、ユーザに問い合わせることを含んでもよい。これは、サードパーティシステムにより報告されたアクティビティのより正確な分類を提供することができる。例えば、機能は、タグ及びフリーテキスト等を使用して、例えば、疲労又は痛みを感じている可能性のある筋肉グループまたは身体領域を選択すること、痛み又は痛みの程度を推定すること、及び回復又はパフォーマンス筋肉刺激セッション等ユーザの有用性を決定することを実行してもよい。この組み合わされた情報は、ユーザのために、1つ又は複数の筋肉刺激セッションを生成又はスケジュールするために使用されてもよく、これらの刺激セッションは、ユーザのために独自にカスタマイズできる。
【0084】
例として、これらの手法を使用して、カスタム回復プログラムを作成できる。さらなる例として、回復プログラムは、例えば、ユーザが推定乳酸閾値レベルを超えて身体活動に費やした時間に関連してサードパーティシステムから受信した情報に基づいて、ユーザの血液から余分な乳酸を流し出すためにまだ長くかつ実質的に十分な間に、ユーザが現在筋肉刺激セッションに充てなければならない個別の量の時間に適合する特定の数のサブフェーズを含むことができる。このようにして、セッションを、最も疲労した/痛い筋肉グループに対してオンデマンドで生成でき、フォローアップ回復及び乳酸閾値トレーニングセッションを、その後の実行のために、例えば12時間以内に、疲労の少ない筋肉グループに対して開発できる。
【0085】
刺激セッションの完了時、技術は、さらに又はその代わりに、例えば、多肢選択式の質問の形式で、又はフリーテキスト形式で、フィードバックを提供することを、ユーザに問い合わせてもよい(例えば、セッション中又は前と比較して、ユーザがセッションをより長期間実行したいのか、又はユーザが異なる設定を試したいのか(例えば、刺激セッションを多かれ少なかれ積極的/強烈にする)を、ユーザに尋ねる)。したがって、フィードバック回答は、ユーザのために将来カスタマイズされた刺激セッションの刺激パラメータを変更することに使用されてもよい。フィードバックは、さらに又はその代わりに、刺激セッション中に受信された、検出されたフィードバックを含んでもよい。
【0086】
時間の経過とともに、機械学習手法及びアルゴリズムは、例えば、類似のパターンに対して、(例えば、最も可能性の高い回答を事前に選択する、及び/又はただユーザに確認を依頼することにより)尋ねられる質問の数を減らすため又はユーザにより直観的又は効果的な制御を提供するために、ユーザの応答を分析することができる。
【0087】
図3は、代表的な実施形態による、ユーザフィードバックを伴う筋肉刺激のための方法300のフローチャートである。一般に、方法300は、筋肉刺激セッションをカスタマイズすること、又は思慮深く(そして、戦略的に)選択することを含んでもよく、それは、情報についてユーザに問い合わせること、その情報をサードパーティ情報と組み合わせて使用して、カスタマイズされた刺激セッションを作成する又は既存の刺激セッションを選択すること、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。
【0088】
ステップ302に示されるように、方法300は、ユーザアクティビティに関する情報を受信すること、例えば、ユーザのユーザアクティビティに関するサードパーティ情報を受信すること、を含んでもよく、サードパーティ情報は、サードパーティデータソースから受信されたデータを含む。特定の実施形態において、刺激セッションアプリケーションからの問い合わせに応答して、サードパーティ情報は、サードパーティのデータソースから受信される。例えば、刺激セッションアプリケーションを実行しているサーバは、最近のアクティビティ(例えば、実行中のワークアウト)に関する情報を、サードパーティシステム(Strava(登録商標)等)から受信し、サーバは、モバイルアプリケーション等を介して、関連するプッシュ通知を、ユーザに送信する。このようにして、モバイルアプリケーション等は、EMS回復セッション(または他の刺激セッション)をスケジュール及び実行するための招待状と共にプッシュ通知をユーザに送信してもよい。したがって、より一般的には、方法300は、1つ又は複数のサードパーティ情報及びユーザベース情報を受信することに応答して、ユーザに通知を送信することを含んでもよい。通知は、筋肉刺激セッションを開始又はスケジュールするための招待状を含んでもよい(以下で説明するステップ312も参照)。
【0089】
サードパーティ情報は、1つ又は複数のワークアウトの種類、ワークアウトの強度、ワークアウトの長さ、消費カロリー、身体活動の測定値(歩数等)、使用した体重又は抵抗、怪我の情報等を含んでもよい。サードパーティ情報は、さらに又はその代わりに、1つ又は複数の心拍数データ、加速度計データ、呼吸データ、筋音図法(MMG(mechanomyography))の読み取り値、その他の生理学的データ、地理的又はマップされた又は位置データ、環境データ(天気、温度、湿度等)等を含んでもよい。場合によっては、サードパーティ情報は、健康関連又はフィットネス関連のアプリケーションから取得されてもよい。例えば、健康及びフィットネス関連のアプリケーションプログラムは、一般に、ユーザに関する情報(例えば、実行されたいくつかの手順)をログに記録又は追跡するために使用されてもよい。アプリケーションプログラムの非限定的な例は、Apple Health(登録商標)、Fitbit(登録商標)、Google Fit(登録商標)、JawBone Up(登録商標)、MapMyFitness(登録商標)、Mind Body(登録商標)、Moves(登録商標)、Nike+(登録商標)、RunKeeper(登録商標)、Strava(登録商標)、Under Armour Connected Fit(登録商標)、Wahoo Fitness(登録商標)、Withings(登録商標)、Wodify(登録商標)等を含む。サードパーティ情報を受信するための通信は、1つ又は複数のアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を使用して実現できてもよい。APIは、一般に、特定のアプリケーションと相互作用してもよいソフトウェアアプリケーションを構築するための一連のルーチン、プロトコル又はツールを指してもよい。本明細書に記載の実施形態のいずれかにおいて、少なくとも1つのアプリケーションプログラム及びAPIの間の通信は、API呼び出しを含んでもよい。
【0090】
ステップ304に示されるように、方法300は、例えば、特定のユーザに適切な刺激或いは回復セッションを決定又は選択するために、又はカスタマイズされた刺激或いは回復セッションを作成する必要があるかどうかを決定又は選択するために、受信された情報を評価することを含んでもよい。
【0091】
情報収集及び評価の一部として、ステップ306に示されるように、方法300は、追加のユーザベース情報に関してユーザに問い合わせること、及びユーザのための刺激セッションを作成又は選択する際に使用するためのユーザベース情報を受信することを含んでもよい。そのようなユーザベース情報の例は、1つ又は複数のワークアウトタイプ、ワークアウト強度、ワークアウト長さ等を含んでもよい。ユーザベース情報は、さらに又はその代わりに、1つ又は複数の、筋肉刺激セッションで対象とするための1つ又は複数の筋肉の識別子、筋肉疲労又は筋肉痛に関連するデータ、1つ又は複数の筋肉刺激セッションのユーザ履歴及びユーザアクティビティ、生理学的データ、人口統計データ、健康情報(例えば、電子健康記録)又は病歴、投薬情報、体重、BMI(body mass index)、他のユーザ特性等を含んでもよい。したがって、1つ又は複数のサードパーティ情報及びユーザベース情報は、1つ又は複数の物理データ、地理データ、測定データ及び検出データを含んでもよい。
【0092】
例えば、ユーザは、モバイルアプリケーションを開始してもよく、アプリケーションは、例えば、「中強度実行セッション」等の彼/彼女のアクティビティの分類を提供するようにユーザに要求する、又はユーザは、活動リストから選択するように促されてもよい。同様に、アプリケーションは、例えば、以前に実行されたセッション又はアクティビティを道標として使用して、所望の刺激セッションの分類又は識別を提供するように、ユーザに問い合わせてもよい。ユーザは、さらに又はその代わりに、回復が必要であると彼/彼女が信じる筋肉グループを指定すること、及び/又は筋肉グループに筋肉疲労又は筋肉痛のレベルを提供することを要求されてもよい。そのような選択された筋肉の疲労/痛みのレベルは、ユーザが以前に分類されたアクティビティ又は刺激セッションを選択した場合に、メモリに記憶されてもよく、自動的に予め読み込まれてもよい。ユーザは、さらに又はその代わりに、例えば、15分未満、15~20分、20~30分、30分を超える等、回復セッションに使用できる時間を指定するように要求されてもよい。前述の情報のいずれか又はその他の情報について、リスト等から選択するようにユーザに促すことにより、ユーザに問い合わせてもよい。例として、ユーザに問い合わせることは、アクティビティリストから、ワークアウトタイプを選択するようにユーザに促すことを含んでもよく、ユーザベース情報は、ワークアウトタイプを含む。さらなる例として、ユーザに問い合わせることは、さらに又はその代わりに、筋肉刺激セッションに関する、1つ又は複数の設定を選択するようにユーザに促すことを含んでもよく、ユーザベース情報は、筋肉刺激セッションに関するこれらの設定を含む。ユーザにより提供される筋肉刺激セッションに関する1つ又は複数の設定は、持続時間、強度、筋肉グループ、1つ又は複数のEMS装置に関する属性、それらの組み合わせ等のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0093】
受信した情報の評価は、生理学的データ、物理的データ、地理的データ、測定又は検出されたデータ等の分析を含んでもよい。より一般的には、方法300は、1つ又は複数の第三者情報及びユーザベース情報に基づいて、ユーザが所定の乳酸閾値レベルを超えて費やした時間を推定することをさらに含んでもよい。例えば、サードパーティシステムからの心拍数又は速度データを使用して、ユーザが乳酸閾値レベルを超えて運動するのに費やした時間を推定してもよい。さらなる例として、筋音図法の読み取り値を分析して、筋肉のパフォーマンスパラメータ、例えば、筋肉の倦怠感のレベルを検出してもよい。さらに又はその代わりに、分析ステップは、歩行及びユーザのハンドグリップ分析等に関連してもよい。
【0094】
したがって、ステップ304に戻ると、方法300は、サードパーティ情報及びユーザベース情報を評価すること、及び所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションの間で選択することを含んでもよい。場合によっては、前述の選択は、相互に排他的ではない。例えば、所定の筋肉刺激セッションは、カスタマイズされた筋肉刺激セッションを作成するために、選択され、次に変更されてもよい。他の実施形態において、所定の筋肉刺激セッションは、変更することなく選択され、使用されてもよい。同様に、特定の実施形態において、カスタマイズされた筋肉刺激セッションは、最初から作成されてもよい。
【0095】
ステップ308に示されるように、方法300は、例えば、受信及び評価されたデータに応答して、カスタマイズされた刺激セッションを作成すること、又は事前に確立された刺激セッションを選択することを含んでもよい。あるいは、又はさらに、ステップ310に示されるように、方法300は、例えば、カスタム又は他の方法で、受信及び評価されたデータに同様に応答してもよい、1つ又は複数の刺激セッションを推奨することを含んでもよい。例えば、受け取った情報(例えば、乳酸閾値レベルを超えて費やされた推定又は既知の時間を含む)に応じて、カスタマイズされた回復セッションは、アプリケーションにより自動的に生成されてよい。例えば、最も疲労した/痛い筋肉グループに焦点を合わせ、ユーザの血液から乳酸を洗い流すための十分な血液循環及びエンドルフィン生成刺激モダリティを提供する。
【0096】
したがって、特定の実施形態において、所定の筋肉刺激セッションが選択されると、方法300は、1つ又は複数の筋肉グループを対象とする、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッションの推奨をユーザに提供することを含んでもよい。これらの所定の筋肉刺激セッションは、1つ又は複数の標的筋肉グループのユーザの血液から乳酸を洗い流すための血液循環及びエンドルフィン生成刺激モダリティを提供するように選択されてもよい。さらに、特定の実施形態において、カスタマイズされた筋肉刺激セッションが選択されると、方法300は、サードパーティ情報及びユーザベース情報に基づいて、1つ又は複数のカスタマイズされた筋肉刺激セッションを作成することを含んでもよい。これらのカスタマイズされた筋肉刺激セッションは、1つ又は複数の標的筋肉グループのユーザの血液から乳酸を洗い流すための血液循環及びエンドルフィン生成刺激モダリティを提供するために作成されてもよい。
【0097】
ステップ312に示されるように、方法300は、刺激又は回復セッションを選択及びスケジューリングすることを含んでもよい。このように、方法300は、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションをスケジュールすることを含んでもよい。これは、ユーザによって手動で行われてもよく、又はアプリケーション等により自動的に行われてもよい。特定の態様において、利用可能なユーザ時間が制限されている場合、より広い刺激パルスが回復プログラムに使用されてもよく、同時に、後続の実行のためにユーザのために追加の回復セッションが生成されてもよい。したがって、方法300は、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッション後に、実施のために1つ又は複数の筋肉刺激セッションをスケジュールすることをさらに含んでもよい。
【0098】
ステップ313に示されるように、方法300は、ユーザに関連付けられた、1つ又は複数のEMS装置上で、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションを実行することを含んでもよい。
【0099】
ステップ314に示されるように、方法300は、刺激又は回復セッションに関するフィードバックを取得することを含んでもよい。これは、問い合わせ等を通じて、客観的に測定又は検出された情報、或いはそれらの組み合わせを通じて、ユーザにより提供される主観的な情報に由来してもよい。したがって、方法300は、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションに関するフィードバックのために、ユーザに問い合わせること、及び/又は1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションに関するフィードバックを、ユーザから受信することを含んでもよい。例えば、生成された刺激セッションの完了時、ユーザは、彼/彼女の筋肉痛が減少したかどうか、及び/又は筋肉がより倦怠感を感じたかどうか等のフィードバックを提供するように要求されてもよい。フィードバックは、さらに又はその代わりに、1つ又は複数の測定情報、検出情報、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッションの有効性に関する情報等を含んでもよい。フィードバックに基づいて、刺激セッションのパラメータへの変更(例えば、刺激パルス幅及び刺激時間調整)は、分類されたアクティビティ(又は同様のアクティビティ)の将来のセッションのために自動的に提供されてもよい。さらに又はその代わりに、フィードバックに基づいて、方法300は、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッション後(又は前)に実行するために、1つ又は複数の筋肉刺激セッションを選択することを含んでもよい。
【0100】
本教示は、さらに又はその代わりに、(i)カスタマイズされた刺激セッションを作成する、又は(ii)既存のセッションを選択する機能を含んでもよい。例えば、一態様では、筋肉刺激セッションをカスタマイズするための方法は、ユーザのユーザアクティビティに関するサードパーティ情報を受信することであって、サードパーティ情報は、サードパーティデータソースから受信したデータを含む、ことと、追加のユーザベース情報を、ユーザに問い合わせすることと、ユーザベース情報を受信することと、サードパーティ情報及びユーザベース情報に基づいて、カスタマイズされた筋肉刺激セッションを生成することであって、カスタマイズされた筋肉刺激セッションは、ユーザの血液から乳酸を洗い流すための血液循環及びエンドルフィン生成刺激モダリティを提供する、1つ又は複数の筋肉グループを対象とする、ことと、を含む。別の態様において、筋肉刺激セッションを選択するための方法は、ユーザのユーザアクティビティに関するサードパーティ情報を受信することであって、サードパーティ情報は、サードパーティデータソースから受信したデータを含む、ことと、追加のユーザベース情報を、ユーザに問い合わせることと、ユーザベースの情報を受信することと、複数の所定の筋肉刺激セッションを評価して、1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッションのユーザへの推奨を、複数の所定の筋肉刺激セッションから提供することであって、所定の筋肉刺激セッションは、ユーザの血液から乳酸を洗い流すための血液循環及びエンドルフィン生成刺激モダリティを提供する、1つ又は複数の筋肉グループを対象とする、ことと、を含んでもよい。
【0101】
1つ又は複数の所定の筋肉刺激セッション及びカスタマイズされた筋肉刺激セッション(又は本明細書に記載の刺激セッションのいずれか)は、1つ又は複数の回復セッション、下垂足支援プログラム、リハビリテーションプログラム、リラクゼーションプログラム及び改善されたパフォーマンスプログラム等を含んでもよいことが理解されるであろう。本明細書で論じられる筋肉刺激セッションは、所望の効果(例えば、治療、フィットネス、パフォーマンス向上及び刺激等)、アプリケーション及び特定のパラメータ(例えば、収縮及び休息期間の刺激頻度、パルス幅、デューティサイクルパラメータ、ランプアップ値、ランプダウン値、バーストパルスパラメータ等)が異なってもよいことが理解されるであろう。例えば、刺激プログラムは、1つ又は複数の筋肉の疲労抵抗の改善(例えば、持久力の構築)、筋肉の強度及びパワーの増加、筋肉の回復の改善(例えば、血流の増加による)、筋肉の強化等を行うことを目的としてもよい。異なる刺激セッションは、異なる刺激パラメータを含んでもよい。
【0102】
(筋肉刺激のためのリアルタイム調整)
【0103】
本教示は、リアルタイム又はほぼリアルタイムで、刺激セッションを調整する(例えば、セッション又はそのパラメータを変更する)ように、ユーザを制御するための機能を含んでもよい。
【0104】
手持ち、ポータブル及びデスクトップ等のEMS装置を使用する場合、医師等の制御ユーザは、例えばEMS装置上で手動(ダイヤル等)又はデジタル(ボタン等)制御を用いて、刺激パラメータ(例えば、刺激パルス幅、刺激パルス周波数及び合計刺激時間等)の調整を「オンザフライ(on the fly)」で実行してもよい。この「オンザフライ」アプローチは、患者のリアルタイムフィードバック及び認識に基づいて、パラメータを正確に調整することを、制御ユーザに許可してもよい。しかしながら、「オンザフライ」アプローチには、(i)連続する複数のフェーズを含み、各フェーズが独自の刺激パラメータを持っている刺激セッションを実行及び制御することが常に可能ではない(例えば、これはデジタル制御を備えたマシンでのみ可能であってもよい)、(ii)強度、収縮/休息セッション中の休息間隔の周波数、ランプアップ及びダウン持続時間、周波数/パルス幅変調パラメータ、パルス間間隔等のより高度な刺激パラメータを制御することは、余分な紛らわしいボタン又はダイヤルを必要とすることがある、(iii)複数のEMS装置上で同じパラメータを同時に調整することは、不可能又は非現実的かもしれない、(iv)患者間の切り替えは、特定の患者の正しい記録を見つけて、マシンのパラメータを再調整するのに時間がかかるかもしれず、一部のマシンは、複数のプロファイルを記憶し素早く呼び出すためのデジタルメモリ及び能力がない、(v)すべてのマシンが刺激パラメータを記憶及びロックする機能を備えているとは限らず、例えば、マシンを患者にレンタルする場合、患者は、医師の知らないうちにパラメータを意図的に変更できる、という制限がある。
【0105】
本教示は、スマートフォン又はタブレット等のコンピューティングデバイス上で実行されるモバイルアプリケーション等から制御される無線接続されたEMS装置を使用することにより、前述の課題の1つ又は複数を克服してもよい。したがって、そのようなEMS装置及びシステム(及びモバイルアプリケーション)のファームウェアは、アクティブに実行されている刺激セッション中に関連する刺激パラメータを調整できること(例えば、各フェーズを個別に調整できること)を、医師又は他の制御ユーザに許可してもよい。
【0106】
調整されたパラメータは、例えば、特定のユーザに、又は一般に特定の刺激プログラムの将来のすべての刺激セッションのためにリンクされて、(ローカル又はクラウドに)記憶され、将来のセッションに自動的に適用されてよい。
【0107】
複数のEMS装置で同時にセッションを実行する場合、同じパラメータ(又は異なるパラメータ)は、同じEMS装置の複数の刺激チャネルの場合と同様に、複数のEMS装置で変更できる。さらに、一部のEMS装置は、調整されてもよく、他の装置は、調整されない。
【0108】
また、刺激パラメータは、例えば、刺激セッションを実行する前に、又はその後に実行される刺激セッション中に「オンザフライ」で、後で再調整できる。
【0109】
図4は、代表的な実施形態による、筋肉刺激セッションを制御するための方法400のフローチャートである。方法400は、特定の既知の状態を有する患者のために新しい刺激セッションをスケジュールする医師等から開始してもよい。しかしながら、どの刺激パラメータ(パルス幅、パルスの頻度、収縮フェーズの長さ、休止フェーズの長さ、ランプアップ/ダウン時間、収縮の合計数、セッションの合計時間等)が、特定の患者にとってより快適で効率的であるかわからない。
【0110】
ステップ402に示されるように、方法400は、エンドユーザに関連付けられた複数のEMS装置を使用して、筋肉刺激セッションを初期化することを含んでもよい。筋肉刺激セッションは、制御ユーザにより初期化されてもよく、例えば、制御ユーザは、1人又は複数の医師、トレーナー、及び理学療法士であり、エンドユーザは、制御ユーザの患者又はクライアントである。例えば、医師等は、初期パラメータを使用してトライアルセッションを初期化してもよいが、例えば、パラメータが調整されたときにフィードバックを提供するように患者に要求することにより、及び/又はセンサ等を使用して又はその他の方法で患者を監視すること(又は単なる観察)により、セッション中に関連するパラメータを調整できる。
【0111】
ステップ404に示されるように、方法400は、エンドユーザの1つ又は複数の属性及び複数のEMS装置の1つ又は複数のパラメータを分析することを含む、筋肉刺激セッションを監視することを含んでもよい。これは、センサ(例えば、生理学的センサ)を使用すること、及び/又は患者へ問い合わせること、又はその他の方法で患者からフィードバックを受信することを含んでもよい。
【0112】
ステップ404で分析されるエンドユーザの1つ又は複数の属性は、エンドユーザの検出又は測定された生理学的パラメータ(例えば、心拍数、血圧、パルスオキシメトリ、呼吸数及び情報、筋収縮、MMGの読み取り値、及び温度等)を含んでもよい。ステップ404で分析されるエンドユーザの1つ又は複数の属性は、さらに又はその代わりに、エンドユーザへの問い合わせから受け取ったフィードバックを含んでもよい。このようにして、方法400は、筋肉刺激セッションに関連するフィードバックについてエンドユーザに問い合わせることをさらに含んでもよい。したがって、上述のように、筋肉刺激セッションを監視することは、センサデータとエンドユーザへの問い合わせから受信したフィードバックとの組み合わせを分析することが含まれてもよい。
【0113】
ステップ404で分析される複数のEMS装置の1つ又は複数のパラメータは、パルス幅、パルス周波数、収縮期の長さ、休止期の長さ、休止期間、ランプアップ時間、ランプダウン時間、デューティサイクルパラメータ、収縮数、持続時間、バーストパルスパラメータ、波形形状、相間間隔等のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0114】
ステップ406に示されるように、方法400は、例えば、監視及びフィードバックに基づいて、刺激セッション中に刺激セッションを調整することを含んでもよい。したがって、方法400は、エンドユーザの前述の1つ又は複数の属性、及び複数のEMS装置の前述の1つ又は複数のパラメータの分析に基づいて、筋肉刺激セッションを調整することを含んでもよい。さらに、刺激セッションは、制御ユーザにより継続的に監視及び調整されてもよい。
【0115】
刺激セッションを調整することは、複数のEMS装置の1つ又は複数のパラメータ、例えば、ステップ404で分析される複数のEMS装置の同じパラメータへの調整を含んでもよい。このように、筋肉刺激セッションを調整することは、1つ又は複数のパルス幅、パルスの周波数、収縮段階の長さ、休止段階の長さ、ランプアップ時間、ランプダウン時間、収縮数及び筋肉刺激セッションの持続時間等を変更することを含んでもよい。刺激セッションを調整することは、さらに又はその代わりに、装置の追加又は除去を含む、複数のEMS装置のうちの1つ又は複数の位置を変更することを含んでもよい。
【0116】
ステップ408に示されるように、方法400は、刺激セッションのためのパラメータを記憶すること、及び/又は筋肉刺激セッションから取得されたフィードバック又はデータを記憶することを含んでもよい。このように、方法400は、筋肉刺激セッションを調整した後、筋肉刺激セッションのパラメータを記憶することを含んでもよい。例えば、医師が特定の患者のパラメータを記憶し、次に医師がその患者に対して同じスケジュールされたセッションを実行するときに、パラメータが自動的に予め読み込まれてもよい(例えば、選択したセッションのデフォルトパラメータを上書きする)。このようにして、方法400は、また、記憶されたパラメータでデフォルトパラメータを上書きすることを含んでもよい。もちろん、医師は、刺激セッション前又は刺激セッション中にパラメータをさらに再調整できる。そのために、開始される筋肉刺激セッションは、デフォルトパラメータを使用したトライアルセッションを含んでもよく、デフォルトパラメータは、調整可能である。
【0117】
システム、装置、方法及びプロセス等は、ハードウェア、ソフトウェア又は特定のアプリケーションに適したこれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアは、汎用コンピュータ、及び/又は専用コンピューティングデバイスを含んでもよい。これは、内部及び/又は外部メモリとともに、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、組み込みマイクロコントローラ、プログラマブルデジタルシグナルプロセッサ、或いはその他のプログラマブルデバイス又は処理回路での実現を含む。これは、さらに又はその代わりに、1つ又は複数の特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジックコンポーネント、又は電子信号を処理するように構成されてもよい任意の他の装置を含んでもよい。プロセス又はデバイスの実現は、プロセッサ、プロセッサアーキテクチャ、又は異なるハードウェア及びソフトウェアの異種の組み合わせと同様に、コンピュータ実行可能コードを含むことができ、コンピュータ実行可能コードは、C等の構造化プログラミング言語、C++等のオブジェクト指向プログラミング言語、又は他の任意の高レベル或いは低レベルのプログラミング言語(アセンブリ言語、ハードウェア記述言語、データベースプログラミング言語及び技術を含む)を使用して作成され、上のデバイスの1つで実行するために、記憶、コンパイル又は解釈(interpret)されてもよいことがさらに理解されるであろう。別の態様において、方法は、そのステップを実行するシステムで具体化してもよく、いくつかの方法で装置全体に分散させてもよい。同時に、処理することは、上述した様々なシステムのようなデバイス間で分散されても、又はすべての機能は、専用のスタンドアロン装置又は他のハードウェアに統合されてもよい。別の態様において、プロセスに関連するステップを実行するための手段は、ハードウェア、及び/又はソフトウェアのいずれかを含んでもよい。そのようなすべての順列及び組み合わせは、本開示の範囲内に入ることが意図されている。
【0118】
本明細書に記載の実施形態は、1つ又は複数のコンピューティングデバイス上で実行されるときに、そのステップのいずれか、及び/又はすべてを実行する、コンピュータ実行可能コード又はコンピュータ使用可能コードを含むコンピュータプログラム製品を含んでもよい。コードは、非一時的な方法でコンピュータメモリに格納されてもよく、コンピュータメモリは、プログラムが実行されるメモリ(プロセッサに関連付けられたランダムアクセスメモリ等)、又はディスクドライブ、フラッシュメモリ、その他の光学、電磁気、磁気、赤外線、その他のデバイス、又はデバイスの組み合わせ等のストレージデバイスである。別の態様において、システム及び方法のいずれかは、コンピュータ実行可能コード、及び/又は同じものからの任意の入力又は出力を運ぶ任意の適切な送信又は伝播媒体で具体化されてもよい。
【0119】
説明の目的で、前述の説明は、特定の実施形態を参照して説明されている。しかしながら、上の例示的な議論は、網羅的であること、又は開示を記載された正確な形式に限定することを意図するものではない。教示を考慮して、多くの修正及び変形が可能である。
【0120】
文脈上、明確に別段の定めがない限り、説明全体を通して、「構成する(comprise)」、「構成している(comprising)」、「含む(include)」、「含んでいる(including)」等の単語は、排他的又は網羅的な意味ではなく、したがって、「含むがこれに限定されない」という意味で、包括的な意味で解釈されるべきである。さらに、「ここに」、「以下に」、「上記」、「下記」という言葉、及び同様の意味の言葉は、このアプリケーション全体を指し、このアプリケーションの特定の部分を指すものではない。
【0121】
装置、システム及び方法は、限定ではなく、例として示されていることが理解されるであろう。例えば、上に提供された方法に関して、反対の明示的な指示がない限り、開示されたステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、修正、補足、省略、及び/又は再命令(re-ordered)されてもよい。多数の変形、追加、省略及び他の修正は、当業者には明らかである。加えて、説明及び図面における方法ステップの順序又は提示は、特定の順序が明示的に要求される、又は文脈から明らかでない限り、列挙されたステップを実行するこの順序を要求することを意図しない。
【0122】
本明細書に記載の実行の方法ステップは、異なる意味が明示的に提供される、又は文脈から明らかでない限り、以下の特許請求の範囲と一致して、そのような方法ステップを実行させる任意の適切な方法を含むことを意図する。したがって、例えば、Xのステップを実行することは、リモートユーザ、リモート処理リソース(例えば、サーバ又はクラウドコンピュータ)又はマシン等の別の当事者(party)にXのステップを実行させるための任意の適切な方法を含む。同様に、ステップを実行するX、Y及びZは、そのような他の個人又はリソースの任意の組み合わせを指示又は制御して、そのようなステップの利益を得るために、ステップX、Y及びZを実行する任意の方法を含んでもよい。したがって、本明細書に記載の実行の方法ステップは、異なる意味が明示的に提供される又はその他の方法で文脈から明確である場合を除いて、以下の特許請求の範囲の特許性と一致し、1つ又は複数の他の当事者又はエンティティにステップを実行させる任意の適切な方法を含むことを意図する。そのような当事者又は団体は、他の当事者又は団体の指示又は管理下にある必要はなく、特定の管轄区域内に位置する必要もない。
【0123】
方法及びシステムは、限定ではなく、例として示されていることが理解されるであろう。多数の変形、追加、省略、及び他の修正は、当業者には明らかである。加えて、説明及び図面における方法ステップの順序又は提示は、特定の順序が明示的に要求される又は他の方法で文脈から明らかである場合を除いて、この列挙されたステップを実行するこの順序を要求することを意図しない。したがって、特定の実施形態が示され、説明されているが、本開示の自明及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細の様々な変更及び修正を行うことができ、以下の特許請求の範囲によって定義される本発明の一部であり、これらは、法律によって許容される最も広い意味で解釈されるべきである。
【国際調査報告】