(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-22
(54)【発明の名称】マルチゲーム機の表示装置
(51)【国際特許分類】
A63F 5/00 20060101AFI20220415BHJP
A63F 13/80 20140101ALI20220415BHJP
A63F 13/30 20140101ALI20220415BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20220415BHJP
【FI】
A63F5/00 Z
A63F5/00 B
A63F13/80 F
A63F13/30
A63F13/53
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021547462
(86)(22)【出願日】2019-03-07
(85)【翻訳文提出日】2021-10-06
(86)【国際出願番号】 KR2019002639
(87)【国際公開番号】W WO2020179952
(87)【国際公開日】2020-09-10
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519065444
【氏名又は名称】ネックスケイド シーオー.,エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】NEXCADE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】905 55,Digital-ro 34-gil Guro-gu Seoul 08378 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨンファン
(57)【要約】
マルチゲーム機の表示装置を開示する。本発明の少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて各ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置は、ゲームの結果として当選確率、ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを表示部に表示するように制御し、表示部に直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウと、直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウとのうち少なくとも1つを表示するように構成することにより、高い当選確率及び様々な当選確率に対するプレイヤーの期待需要が満たされ、プレイヤー自身の様々な戦略や戦術を介入させることができ、当選に対する十分な期待が満たされるという効果がある。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて各ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置において、
前記ゲーム機が、
円形板の中心を基準に扇状に55個以内のスペースに均一に分割し、前記55個以内のスペースを同一または異なるサイズに再分割した少なくとも2個のベット区域で構成されるホイール板部と、
前記ホイール板部を回転させる駆動部と、
前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、
前記ホイール板部の外周面に備えられ、前記ボール発射部から発射されたボールが回転する固定されたボール回転部と、
過去のゲームの当選点数をベット点数で割った当選確率を表示する表示部と、
前記駆動部が駆動されて前記ホイール板部が回転し、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のベット区域に配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う点数支払部と、
前記点数支払部が当選点数を支払うと、当選点数の合計をベット点数の合計で割った当選確率、ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを前記表示部に表示するように制御する制御部とを含み、
前記表示部が、
直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウと、直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウとのうち少なくとも1つを表示する、マルチゲーム機の表示装置。
【請求項2】
前記ホイール板部が、
0と1番~36番を表示した37個のベット区域、または0及び00と1番~36番を表示した38個のベット区域に均一に分割して表示する、請求項1に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項3】
前記ホイール板部が、
前記ベット区域に、「0」または「00」を基準に時計方向または反時計方向に前記数字を配列して「1」~「36」番を順次表示する、請求項2に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項4】
前記ホイール板部が、
配当率が異なる9個以内のベット区域に再分割したものである、請求項1に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項5】
前記各ベット区域を配当率毎に異なるカラーで表示する、請求項4に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項6】
前記ホイール板部が、
配当率の異なる3個のベット区域に再分割し、3個のベット区域を緑色、赤色及び黒色のカラーで表示する、請求項1に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項7】
前記ゲーム機が、
ゲーム回数が表示されたボタンをさらに含み、
前記制御部は、ゲーム回数の表示されたボタンが入力されると、当該ゲーム回数内での各ベット区域の当選回数を前記表示部に表示する、請求項1に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項8】
前記ゲーム回数ボタンが入力されると、
前記制御部が、前記表示部の一側に10単位のゲーム回数を表示するボタンを順に配列して表示し、100単位のゲーム回数はページを移動して表示する、請求項7に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項9】
ゲーム回数を入力する入力部をさらに含み、
前記制御部は、前記入力部からゲーム回数が入力されると、入力されたゲーム回数内での各ベット区域の当選回数を表示する、請求項1に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項10】
前記マルチゲーム機が、
ネットワークで接続された各ゲーム機でベットされた各ベット区域のベット額をリアルタイムで集計し、各ゲーム機の表示部にベット額が高い順または低い順にベット区域とベット額の少なくとも1つを表示する、請求項1に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項11】
少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて各ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置において、
前記ゲーム機が、
円形板の中心を基準に扇状に37個または38個のスペースに均一に分割し、「0」または「00」を基準に時計方向または反時計方向に数字を配列して「1」~「36」番を順次表示したホイール板部と、
前記ホイール板部を回転させる駆動部と、
前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、
前記ホイール板部の外周面に備えられ、前記ボール発射部から発射されたボールが回転する固定されたボール回転部と、
前記駆動部を駆動して前記ホイール板部を回転させ、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射するように制御し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のスペースに配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う制御部とを含む、マルチゲーム機の表示装置。
【請求項12】
前記ゲーム機が、
ゲーム回数が表示されたボタンをさらに含み、
前記制御部は、ゲーム回数の表示されたボタンが入力されると、当該ゲーム回数内での各ベット区域の当選回数を前記表示部に表示する、請求項11に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項13】
前記ゲーム回数ボタンが入力されると、
前記制御部が、前記表示部の一側に10単位のゲーム回数を表示するボタンを順に配列して表示し、100単位のゲーム回数はページを移動して表示する、請求項12に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項14】
ゲーム回数を入力する入力部をさらに含み、
前記制御部は、前記入力部からゲーム回数が入力されると、入力されたゲーム回数内での各ベット区域の当選回数を表示する、請求項11に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項15】
前記マルチゲーム機が、
ネットワークで接続された各ゲーム機でベットされた各ベット区域のベット額をリアルタイムで集計し、各ゲーム機の表示部にベット額が高い順または低い順にベット区域とベット額の少なくとも1つを表示する、請求項11に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項16】
過去のゲームの当選点数をベット点数で割った当選確率を表示する表示部と、
前記駆動部を駆動して前記ホイール板部を回転させ、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射するように制御するスタートボタンと、
前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のスペースに配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う点数支払部とをさらに含み、
前記制御部は、
前記点数支払部が当選点数を支払うと、当選点数の合計をベット点数の合計で割った当選確率、ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを前記表示部に表示するように制御する、請求項11に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項17】
前記表示部が、
直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウと、直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウとのうち少なくとも1つを表示する、請求項16に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項18】
少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて各ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置において、
前記ゲーム機が、
円形板の中心を基準に扇状に55個以内のスペースに均一に分割し、配当率が同一または異なる9個以内のベット区域に再分割したホイール板部と、
前記ホイール板部を回転させる駆動部と、
前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、
前記ホイール板部の外周面に備えられ、前記ボール発射部から発射されたボールが回転する固定されたボール回転部と、
前記駆動部を駆動して前記ホイール板部を回転させ、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射するように制御し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のスペースに配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う制御部とを含む、マルチゲーム機の表示装置。
【請求項19】
前記ホイール板部が、
3個のベット区域に分割し、各ベット区域を緑色、赤色及び黒色のカラーで表示する、請求項18に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項20】
前記ホイール板部が、
配当率が異なる9個以内のベット区域に再分割し、前記各ベット区域を配当率毎に異なるカラーで表示する、請求項18に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項21】
過去のゲームの当選点数をベット点数で割った当選確率を表示する表示部と、
前記駆動部が駆動されて前記ホイール板部が回転し、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のベット区域に配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う点数支払部とをさらに含み、
前記制御部が、
前記点数支払部で当選点数が決定されると、当選点数の合計をベット点数の合計で割った当選確率、ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを前記表示部に表示するように制御する、請求項18に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項22】
前記表示部が、
直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウと、直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウとのうち少なくとも1つを表示する、請求項21に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項23】
前記マルチゲーム機が、
ネットワークで接続された各ゲーム機でベットされた各ベット区域のベット額をリアルタイムで集計し、各ゲーム機の表示部にベット額が高い順または低い順にベット区域とベット額の少なくとも1つを表示する、請求項18に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項24】
少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて各ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置において、
前記ゲーム機は、
配当率に応じて当選点数を支払う点数支払部と、
過去のゲームの当選点数をベット点数で割った当選確率を表示する表示部と、
前記点数支払部が当選点数を支払うと、当選点数の合計をベット点数の合計で割った当選確率、ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを前記表示部に表示するように制御する制御部とを含み、
前記表示部は、
直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウと、直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウとのうち少なくとも1つを表示する、マルチゲーム機の表示装置。
【請求項25】
前記表示部の当選確率の表示は、
ゲームが進められる画面、または他の画面において行われる、請求項24に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項26】
少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて各ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置において、
前記表示装置が、
オフラインで駆動されるゲームの内容を撮影して前記ゲーム機にリアルタイムで表示しているときにベットが行われるルーレットゲームとダブルアップゲームをはじめとする、競馬ゲーム、バカラゲーム、カードゲーム、スロットゲームから少なくとも1つを選択してプレイする、マルチゲーム機の表示装置。
【請求項27】
前記表示装置が、
前記少なくとも3つのゲームから1つを選択する選択ボタンを備え、
前記選択ボタンにより当該ゲームが選択されると、前記表示装置が、当該ゲームを進めることのできるゲーム画面を表示装置に表示する、請求項26に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項28】
前記ルーレットゲームが、
円形板の中心を基準に扇状に0と1番~36番を表示した37個のベットスペース、または0及び00と1番~36番を表示した38個のベットスペースに均一に分割して表示するホイール板部と、
前記ホイール板部を回転させる駆動部と、
前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、
前記ホイール板部の外周面に備えられ、前記ボール発射部から発射されたボールが回転する固定されたボール回転部と、
過去のゲームの当選点数をベット点数で割った当選確率を表示する表示部と、
前記駆動部が駆動されて前記ホイール板部が回転し、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のベットスペースに配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う点数支払部とを表示する、請求項26に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項29】
前記ホイール板部が、
前記ベットスペースに、「0」または「00」を基準に時計方向または反時計方向に前記数字を配列して「1」~「36」番を順次表示したものである、請求項28に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項30】
前記ルーレットゲームが、
ゲーム回数が表示されたボタンをさらに含み、
前記制御部は、ゲーム回数の表示されたボタンが入力されると、当該ゲーム回数内での各スペースの当選回数を前記表示部に表示すると共に、前記表示部の一側に10単位のゲーム回数を表示するボタンを順に配列して表示し、100単位のゲーム回数はページを移動して表示する、請求項28に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項31】
前記ダブルアップゲームが、
円形板の中心を基準に扇状に55個以内のスペースに均一に分割し、配当率が同一または異なる9個以内のベット区域に再分割したホイール板部と、
前記ホイール板部を回転させる駆動部と、
前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、
前記ホイール板部の外周面に備えられ、前記ボール発射部から発射されたボールが回転する固定されたボール回転部と、
前記駆動部を駆動して前記ホイール板部を回転させ、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射するように制御し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のスペースに配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う制御部とを含む、請求項26に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項32】
前記ダブルアップゲーム機が、
過去のゲームの当選点数をベット点数で割った当選確率を表示する表示部と、
前記駆動部が駆動されて前記ホイール板部が回転し、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のベット区域に配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う点数支払部とをさらに含み、
前記制御部が、
前記点数支払部で当選点数が決定されると、当選点数の合計をベット点数の合計で割った当選確率、ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを前記表示部に表示するように制御する、請求項31に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項33】
前記表示部が、
直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウと、直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウとのうち少なくとも1つを表示する、請求項32に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項34】
前記ダブルアップゲームが、
ネットワークで接続された各ゲーム機でベットされた各ベット区域のベット額をリアルタイムで集計し、各ゲーム機の表示部にベット額が高い順または低い順にベット区域とベット額の少なくとも1つを表示する、請求項26に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム機の表示装置に関し、より詳しくは、オン/オフラインで行われる少なくとも1つのゲームをネットワークで接続して1つの表示装置に表示し、表示装置でゲームを選択すると当該ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
数世紀にかけて多くの人々にゲームの関心と興味を持たせてきたルーレットゲームは、自然数の0~36番を回転するホイールに規則的に配列しておき、その配列した数字の番号に向かってボールをローリングさせ、当該ボールが特定番号に配置されると、所定の規則に従って当選を決める一種の勝率ゲームである。
【0003】
ルーレットゲームにはルーレットゲーム用ホイールを用いるが、このルーレットゲーム用ホイールとは、事前に規則的な数字の番号を表示しておいた回転するゲーム用回転盤のようなものを意味する。
【0004】
ルーレットゲームに用いられるルーレットホイールは、アメリカンスタイルとヨーロピアンスタイルに二分されるが、昔から今までルーレットホイールの表面に表示する数字の番号の配列は変遷しておらず、そのまま用いられている。
【0005】
図1は、古典的なルーレットゲーム用ルーレットホイール10の構造を示す図であり、回転を案内するホイールボウル11と、ボウル11の中心に固定されるシャフト12と、シャフト12に挟まれるハウジング13を中心に有してシャフト12を中心に回転し、表面に0~36の数字板19が等間隔に整列されて表示されるホイールヘッド14と、ホイールヘッド14に装着され、ボール18を数字の番号の各位置に配置させるために等間隔に凹設されたポケット16を有するセパレータ17と、シャフト12を中心に装着され、ボール18をポケット16のいずれか1カ所に自由に転がせる傾斜した傾斜板15と、ホイールヘッド14を物理的に外部から回転させる回転手段とを備える。
【0006】
図2は、ルーレットホイール10の表面に表示される数字の番号の配列及び配列規則を示す図であり、その配列及び規則は、ホイールヘッド14の円周方向に等間隔のスペースで0~36の数字が表記されるものとなっている。この構造は、0の数字が1つであるヨーロピアンスタイルのルーレットホイールの模型である。
【0007】
図3は、ルーレットホイール10の表面に表示される数字の番号の配列及び配列規則を示す図であり、その配列及び規則は、ホイールヘッド14の円周方向に等間隔のスペースで00、0~36の数字が表記されるものとなっている。この構造は、0の数字が2つであるアメリカンスタイルのルーレットホイールの模型である。
【0008】
図2及び
図3に示すルーレットホイール10上の数字板19の番号の配列は、共通して奇数と偶数と色が規則的かつ連続して交互に配置される配列であり、数の配列においていずれの数字も重複しない配列である。
【0009】
0の数字が1つである
図2においては、0の数字がホイールヘッド14の円周に沿ってある一点に配列され、2つである
図3においては、シャフト12を中心に0と00が180゜線上に位置するように配列されている。
【0010】
よって、ルーレットホイール10の数字板19の配列板状の0~36番の数字の配分は奇数と偶数の規則が調和しており、また0を除く他の0~36の数字は重複しないようになっている。
【0011】
ルーレットホイールを用いるゲームは、まずホイールヘッド14を回し、ボールを回転するホイール上で回すとボール18がボウル11に凹設された溝に沿って回り、遠心力が弱くなると転んで下の数字板に落ち、セパレータ17間のポケット16に配置されて0~36のいずれかの数字を示すという順序で行われ、ここで、奇数または偶数が決定され、また数字板19の区域をレッドとブラックで表示しておくと、ボール18の現在位置によりレッドとブラックのいずれかのカラーが決定されるので、所定のゲーム規則を適用して配当を行ったり、勝率を競うゲームである。
【0012】
このような従来のルーレットゲームは、ただ1つのボールを用いるので、当選確率に対するプレイヤーの期待需要が十分に満たされないという問題があった。すなわち、従来のルーレットゲームは、プレイヤーが0~36番の番号を選択し、ディーラーまたはプレイヤーが1つのボールを回転するルーレットホイールに逆方向にローリング(rolling)させ、ルーレットホイール上の特定番号のポケットに落ちると、その番号にベットしたプレイヤーが勝つようになっているため、1目賭け(single number bet)の場合、ヨーロピアンスタイルは1/37の当選確率、アメリカンスタイルは1/38の当選確率が画一的に適用されることから、プレイヤーのルーレットゲームの当選に対する十分な期待が満たされないという欠点があった。
【0013】
特に、従来のルーレットゲームには、確率がディーラーにより左右されて不正確であること、ルーレット1テーブルに2人のディーラーを要することにより人件費が生じること、ディーラーとプレイヤーのトラブルがあること、配当率と当選確率が低いこと、カジノ空間の限界により多人数は参加できないことなどの問題があった。
【0014】
一方、それとは異なり、電子ゲーム装置には、スロットマシン(shot machine)、ルーレットゲーム装置、カードゲーム装置などのゲーム媒体のように、個別ゲームやネットワークを介した多人数ゲームが行えるという利点がある。
【0015】
このような電子ゲーム装置の1つであるルーレットゲーム装置は、チップを当選可能番号(win-possible number)にベットしてゲームを楽しむ装置である。ルーレットゲームは、回転するホイールに自然数0~36番及び2種類のカラーを規則的に配列し、その数字が配列されたホイールにディーラーがボールをローリング(rolling)させ、当該ボールが特定番号に配置されると、数字が表示されたベットボードでプレイヤーがベットした数字及びカラーと、前記ホイールでボールが位置する数字及びカラーなどを比較して当選を決める方法で行われる一種の勝率ゲームである。
【0016】
しかしながら、電子ルーレットゲーム装置は、プレイヤーに目の前のゲームの結果のみ提供するか、またはリアルタイム情報でない以前の結果やリアルタイム情報のみ提供するので、プレイヤーは様々な戦略や戦術を立てるための情報の不足を感じることになる。
【0017】
よって、プレイヤーは確率を高めるための様々な戦略や戦術に必要な情報を直接調べてから記号にベットするので、長時間かかる。
【0018】
また、個別ゲームを選択するためにゲーマーが巡回しながら好みのゲーム機を選択してゲームを行う従来の方式でネットワークゲームを行うことはでき、1人のゲーマーの前に数台のゲーム機を設置したり、数台のゲーム機を表示した状態でゲーマーがゲームを楽しむことはできるが、オフラインで実際に行っているゲームを1カ所で選択して行えるようにする環境は整えられていない。
【0019】
さらに、現在用いられている電子ルーレットゲーム装置は、記号にベットする方法において煩雑な操作を要するという問題がある。よって、プレイヤーは1ゲームの当選確率を高めるために自分の考えた場合の数の全てにベットしようと努力するが、速いゲーム進行に合わせて各ゲームに自分の戦略及び戦術を全て適用しながらベットするにはベットのための操作があまりにも煩雑であり、習熟したプレイヤーであっても容易ではない。このような難しさにより、ルーレットゲーム装置の操作に習熟していない初心者においては、なおさら当選確率を高めるための自分の戦略及び戦術を用いる時間的余裕がなく、ほとんど全てのゲームにランダムベットを行うという結果がもたらされる。
【0020】
これらの結果はプレイヤーに自分の様々な戦略や戦術が介入する余地を残さないので、当選確率の期待需要が満たされず、プレイヤーはゲームを極めて単純な方法で行うことになり、ゲームに退屈しやすくなる。また、当然ながら当選率が確率的に低くなるので、プレイヤーのゲームに対する意欲がなくなり、ゲームに興味を持たなくなるという問題が生じる。
【0021】
前記問題によりルーレットゲームにおいては他のカジノゲームに比べてプレイヤーの離脱が一層進んでいるので、このような電子ルーレットゲームの問題を解決する方法が切実に求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
前記問題を解決するための本発明は、ホイールゲームにおけるベット点数、当選点数及び当選確率を表示する、マルチゲーム機の表示装置を提供することを目的とする。
【0023】
また、本発明は、ベット点数、当選点数及び当選確率を表示すると共に、直前ゲーム表示ウィンドウと直前ゲームを含むグループ表示ウィンドウを表示し、当選に関する情報を正確に提供する、マルチゲーム機の表示装置を提供することを目的とする。
【0024】
さらに、本発明は、ネットワークを用いて同一ゲームまたは異種ゲームを数人が同時に行う際に、複数のゲームのうち所望の1つのゲームを選択して行うことのできる、マルチゲーム機の表示装置を提供することを目的とする。
【0025】
さらに、本発明は、プレイヤー自身の様々な戦略や戦術を適用することにより、初心者でも十分に勝率が高いゲームを探してベットすることのできる、マルチゲーム機の表示装置を提供することを目的とする。
【0026】
さらに、本発明は、古典的なルーレットゲームのゲーム規則に変化を加えることにより、参加者の興味を引き起こし、勝率をさらに高くし、様々なゲーム規則を適用して楽しむことができる、マルチゲーム機の表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0027】
前記課題を解決するための本発明による、少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて各ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置は、円形板の中心を基準に扇状に55個以内のスペースに均一に分割し、前記55個以内のスペースを同一または異なるサイズに再分割した少なくとも2個のベット区域で構成されるホイール板部と、前記ホイール板部を回転させる駆動部と、前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、前記ホイール板部の外周面に備えられ、前記ボール発射部から発射されたボールが回転する固定されたボール回転部と、過去のゲームの当選点数をベット点数で割った当選確率を表示する表示部と、前記駆動部が駆動されて前記ホイール板部が回転し、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のベット区域に配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う点数支払部と、前記点数支払部が当選点数を支払うと、当選点数の合計をベット点数の合計で割った当選確率、ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを前記表示部に表示するように制御する制御部とを含むようにゲーム機を構成し、前記表示部は、直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウと、直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウとのうち少なくとも1つを表示するように構成する。
【0028】
また、ホイール板部は、配当率が異なる9個以内のベット区域に再分割したものであってもよく、3個のベット区域に再分割したものであることが好ましい。
【0029】
さらに、ゲーム回数が表示されたボタンを備えるか、ゲーム回数を入力する入力部を備え、入力されるゲーム回数に応じて各ベット区域の当選回数を表示するように構成する。
【0030】
一方、前記課題を解決するための本発明の他の実施形態による、少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて各ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置において、円形板の中心を基準に扇状に37個または38個のスペースに均一に分割し、「0」または「00」を基準に時計方向または反時計方向に数字を配列して「1」~「36」番を順次表示したホイール板部と、前記ホイール板部を回転させる駆動部と、前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、前記ホイール板部の外周面に備えられ、前記ボール発射部から発射されたボールが回転する固定されたボール回転部と、前記駆動部を駆動して前記ホイール板部を回転させ、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射するように制御し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のスペースに配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う制御部とを含むように前記ゲーム機を構成する。
【0031】
また、ネットワークで接続された各ゲーム機でベットされた各ベット区域のベット額をリアルタイムで集計し、各ゲーム機の表示部にベット額が高い順または低い順にベット区域とベット額の少なくとも1つを表示するように前記ゲーム機を構成する。
【0032】
一方、前記課題を解決するための本発明のさらに他の実施形態による、少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて各ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置において、円形板の中心を基準に扇状に55個以内のスペースに均一に分割し、配当率が同一または異なる9個以内のベット区域に再分割したホイール板部と、前記ホイール板部を回転させる駆動部と、前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、前記ホイール板部の外周面に備えられ、前記ボール発射部から発射されたボールが回転する固定されたボール回転部と、前記駆動部を駆動して前記ホイール板部を回転させ、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射するように制御し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のスペースに配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う制御部とを含むように前記ゲーム機を構成する。
【0033】
一方、前記課題を解決するための本発明のさらに他の実施形態による、少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて各ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置において、配当率に応じて当選点数を支払う点数支払部と、過去のゲームの当選点数をベット点数で割った当選確率を表示する表示部と、前記点数支払部が当選点数を支払うと、当選点数の合計をベット点数の合計で割った当選確率、ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを前記表示部に表示するように制御する制御部とを含むように前記ゲーム機を構成し、前記表示部は、直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウと、直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウとのうち少なくとも1つを表示するように構成する。
【0034】
また、前記表示部の当選確率の表示は、ゲームが進められる画面において行われるようにしてもよく、他の画面において行われるようにしてもよい。
【0035】
また、前記課題を解決するための本発明のさらに他の実施形態による、少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて各ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置は、オフラインで駆動されるゲームの内容を撮影して前記ゲーム機にリアルタイムで表示しているときにベットが行われるルーレットゲームとダブルアップゲームをはじめとする、競馬ゲーム、バカラゲーム、カードゲーム、スロットゲームから少なくとも1つを選択してプレイするように構成する。
【発明の効果】
【0036】
よって、本発明のマルチゲーム機の表示装置によれば、ベット点数、当選点数及び当選確率を表示するか、または直前ゲーム表示ウィンドウと直前ゲームを含むグループ表示ウィンドウを表示することにより、不正確な確率についての疑問を解消することができるだけでなく、ディーラーの存在により人件費が生じ、ディーラーとプレイヤーのトラブルがあり、配当率と当選確率が低く、カジノ空間の限界により多人数は参加できないという問題を解消することができる。
【0037】
また、本発明のマルチゲーム機の表示装置によれば、従来の手動式ルーレットゲームとデジタルルーレットゲーム(Digital Roulette Game)のように異なるゲームを表示することにより、所望の1つのゲームを選択して行うことができるので、当選確率に対するプレイヤーの期待需要が満たされ、プレイヤー自身の様々な戦略や戦術を介入させることのできるゲームを選択して楽しむことができるという効果がある。
【0038】
さらに、本発明のマルチゲーム機の表示装置によれば、様々な戦略及び戦術のために必要な情報を容易に把握できるように提供することができるので、プレイヤー自身の様々な戦略や戦術を介入させることができ、当選確率に対するプレイヤーの期待需要と当選に対する十分な期待が満たされるという効果がある。
【0039】
さらに、従来とは異なるルーレット板を提供することにより、画一的なゲームから逸脱した様々なゲームから、ネットワークに基づいて複数の人数が同じゲームまたは異なるゲームを選択して行うことができるので、ゲームの人数に制限がないという空間的な利点が得られ、最大限に収益を創出することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】古典的なルーレットゲーム用ルーレットホイールの構造を示す図である。
【
図2】古典的なルーレットゲーム用ルーレットホイールの構造を示す図である。
【
図3】古典的なルーレットゲーム用ルーレットホイールの構造を示す図である。
【
図4】本発明のマルチゲーム機の表示装置の主な構成図である。
【
図5】本発明のマルチゲーム機の表示装置の主な構成図である。
【
図6】行っているゲームを表示部に表示した図である。
【
図7】スロットゲームを選択した場合に表示部に表示されるゲームの一例である。
【
図8】ルーレットゲーム機を用いたマルチゲーム機の表示装置について説明するための図である。
【
図9】ルーレット2ゲームにおいて表示部に表示されるベット画面のレイアウトを示す図である。
【
図10】ルーレット2ゲームにおいて表示部に表示されるベット画面のレイアウトを示す図である。
【
図11】ルーレット2ゲームにおいて表示部に表示されるベット画面の他のレイアウトを示す図である。
【
図12】本発明のダブルアップゲームにおいて表示部に表示されるベット画面のレイアウトを示す図である。
【
図13】本発明のダブルアップゲームにおいて表示部に表示されるベット画面のレイアウトを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本明細書及び請求の範囲に用いられる用語や単語は、通常のまたは辞書的な意味に限定して解されてはならず、発明者は自らの発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適宜定義できるという原則に立脚して、本発明の技術的思想に符合する意味と概念に解されるべきである。
【0042】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」という場合、これは特に断らない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいことを意味する。また、明細書における「...部」、「...機」、「モジュール」、「装置」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェア及び/またはソフトウェアの組み合わせにより実現することができる。
【0043】
明細書全体において、「及び/または」とは、少なくとも1つの関連項目から提示されるあらゆる組み合わせを意味するものと解されるべきである。例えば、「第1の項目、第2の項目及び/または第3の項目」とは、第1の項目、第2の項目または第3の項目だけでなく、第1の項目、第2の項目及び第3の項目の少なくとも2つから提示されるあらゆる項目の組み合わせを意味する。
【0044】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
【0045】
図4及び
図5は、本発明のマルチゲーム機の表示装置の主な構成図であり、本発明のマルチゲーム機の表示装置は、少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて同一または異種のゲームを多数表示した状態で、いずれかのゲームを選択すると、選択したゲームが進められるように構成される。
【0046】
そのために、本発明のマルチゲーム機の表示装置100は、オフラインでゲーム機を中心に実際のディーラーやプレイヤーが参加して少なくとも1つのゲームが進められるカジノゲーム300と、グラフィックで行われるビデオゲーム200の映像を表示し、選択されたいずれかのゲームが進められるように制御する。
【0047】
より具体的には、マルチゲーム機の表示装置100は、ゲーム装置を制御する端末制御部110と、サウンド部120と、ゲームを選択するゲーム選択部130と、キー入力部140と、貨幣投入を検知する貨幣投入検知ユニット150と、タイマー160と、カジノゲーム300及びビデオゲーム200の映像を表示してゲームの進行過程を表示する表示部190と、表示部190に表示されるゲームを出力するゲーム出力部180とを含む。
【0048】
サウンド部120は、ゲームの進行と並行して軽快な音楽を出力するように制御され、ジャックポット点数を表示する際や、ダブルアップ(Double-up)ゲームまたはボーナスゲームの際に音響を加えて効果を増大させるように構成される。
【0049】
それと共に、視覚的な効果を増大させるものとして、様々な色を発するランプを設置して駆動してもよい。
【0050】
ゲーム選択部130は、表示部190に表示されるゲームから1つのゲームを選択するように構成される。
【0051】
キー入力部140には、ゲームの進行に必要なボタンが設置される。
【0052】
特に、本発明においては、ゲームスタートボタンと共に、ゲーム回数が表示されたボタンや、ゲーム回数を入力するボタンを備え、必要に応じたボタンを押して表示部190に必要な情報が表示されるようにすることができる。
【0053】
ゲーム回数ボタンは、例えば、「前のゲーム」、「1~10」、「1~20」...「1~100」などを備え、当該ボタンを押すと、例えば、「1~20」ボタン(直前ゲームを含む以前の20ゲームを意味する)を押すと、端末制御部110は、当選点数の総合計をベット点数の総合計で割った当選確率、ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを表示部190に表示するように制御する。
【0054】
また、当該ゲームにおける各番号の当選回数なども表示する。
【0055】
さらに、キー入力部140に数字キーなどの入力手段を構成し、数字の入力によりゲーム回数が入力されると、端末制御部110は、入力されたゲーム回数内での各ベット区域の当選回数を表示するようにする。
【0056】
貨幣投入検知ユニット150としては、コイン投入口からの硬貨やメダルなどの投入を検知する公知のセンサや、紙幣投入口またはカードリーダによる紙幣や代用紙幣などの投入を検知する公知の紙幣検知装置が用いられる。
【0057】
タイマー160は、残りベット時間または残りベット時間の進行をグラフまたは数字で表示する。
【0058】
本発明におけるカジノゲーム300にはカジノで実際に行われるあらゆるゲームが含まれるが、本発明においては、説明の便宜上、従来のルーレットゲーム(ROULETTE I、以下「ルーレット1」という)310、従来のルーレットとは数字の組み合わせが異なるルーレットII(ROULETTE II、以下「ルーレット2」という)320、及びダブルアップ(DOUBLE UP II)330を行い、当該ゲームを各カメラ312、322、332で撮影した映像をネットワークで接続されたプレイヤーに送信することにより、遠隔でもゲームに参加できるようにする。
【0059】
また、本発明におけるビデオゲームとは、個別マシン機器にリールの代わりにグラフィックでゲームが表示されるようにしたゲーム機を意味し、そのようなゲームとしては、競馬ゲーム、バカラゲーム、カードゲーム、スロットゲームが挙げられ、また、オフラインで行われるゲームと同じゲームがグラフィックで表示されて進められるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0060】
すなわち、カジノゲーム300とビデオゲーム200は、同じゲームであってもよく、異なるゲームであってもよい。
【0061】
一方、ディスプレイ装置400は、ゲーム場の中央に大きな画面で設置され、カジノゲーム300とビデオゲーム200から提供される複数のゲームの進行状況が一目で分かるように便宜を提供する。
【0062】
図4に示すように、ディスプレイ装置400に、従来のルーレット1 310、従来のルーレットとは数字の組み合わせが異なるルーレット2 320、ダブルアップ(DOUBLE UP II)330及びスロットゲーム210が表示されている。
【0063】
端末制御部110は、カジノの現場で行っているゲームを撮影した少なくとも1つのカジノゲーム300と、グラフィックで動作するビデオゲーム200を表示部190に表示し、表示部190に表示したゲームのうちいずれかのゲームがゲーム選択部130により選択されると、当該ゲームを表示部190に表示した状態で当該ゲームが進められるように制御する。
【0064】
例えば、表示部190に表示したゲームからプレイヤーがスロット(SLOT)ゲーム210を選択すると、端末制御部110は、スロット(SLOT)ゲーム210の進行速度に合わせて、画面にスロット(SLOT)ゲーム210の進行に関する画像を表示するように制御する。
【0065】
同図には省略されているが、これらのグラフィック、すなわちビデオゲームに関する内容を別途のDBやメモリに保存できることは言うまでもない。
【0066】
図6は行っているゲームを表示部に表示した図であり、画面をタッチしてスロットゲーム210を選択すると、端末制御部110は、
図7のスロットゲームを選択した場合に表示部に表示されるゲームの一例のように、スロットゲームに関するゲーム進行画面を表示するように制御する。
【0067】
同図に示すように、表示部190にリール表示部aを配置し、リール表示部aの一側(同図においてはリール表示部の下)に入力ボタンbがそれぞれ構成されている。
【0068】
また、リール表示部aにはゲームに必要な映像や文字などが表示されてもよく、本実施形態においては、15個の模様(キャラクター)を備えたリールキャラクターが縦×横=3×5の配列を有するように構成され、リール駆動部cの駆動により各リールキャラクターが可変表示される。
【0069】
入力ボタンbは、ベット金額を設定できるように異なるベット金額が表示されたベットボタンを含む。
【0070】
端末制御部110は、入力ボタンbによりベット金額が選択されると、ベット金額が選択されたリール表示部、及びベット金額が選択されていないリール表示部のリールを同時に回転させ、所定時間経過後に同時に停止させ、次いでベット金額が選択されたリール表示部に停止したリールキャラクターの模様が所定の当選ラインに所定の回数以上同一の模様を含むと判断されると、配当率に応じて当選点数を合算して支払うように動作する。
【0071】
前述したスロットゲームは、リールゲーム機を例示したものであり、グラフィックで構成されるビデオゲームの1つを例示したものである。
【0072】
よって、リールゲームだけでなく、競馬ゲーム、バカラゲーム、カードゲームなどで構成してもよいことは言うまでもない。
【0073】
また、点数支払部170は、ホイール板部321が回転し、ホイール板部321が回転すると、ボール発射部322がボールを発射し、ボール発射部322から発射されたボールがボール回転部20を回転し、その後ホイール板部のベット区域に配置されると、配当率に応じて当選点数を支払うように動作する。
【0074】
端末制御部110は、点数支払部170が当選点数を支払うと、当選点数の合計をベット点数の合計で割った当選確率、ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを表示部190に表示するように制御する。
【0075】
また、端末制御部110は、少なくとも2台のマルチゲーム機の表示装置100、すなわち数台のゲーム機がネットワークで接続されている場合、ネットワークで接続された各ゲーム機でベットされた各ベット区域のベット額をリアルタイムで集計し、各ゲーム機の表示部にベット額が高い順または低い順にベット区域とベット額の少なくとも1つを表示するようにする。
【0076】
さらに、表示部190は、過去のゲームの当選点数、ベット点数及び当選点数をベット点数で割った当選確率を表示する。
【0077】
このような当選確率に関しては、直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウを表示してもよく、直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウを表示してもよい。
【0078】
その具体的な表示内容については詳細に後述する。
【0079】
符号220は、ビデオゲームのうちの競馬ゲームを意味する。
【0080】
以下、図面を参照して、本発明において新たに構成したルーレット2(ROULETTE II)320とダブルアップ(DOUBLE UP II)330のゲームについて説明する。
【0081】
前述したように、カジノゲームに区分されるルーレット2(ROULETTE II)320とダブルアップ(DOUBLE UP II)330は、実際にオフラインでゲームが進められ、その映像が表示部190に表示されてもよく、ビデオゲームのようにグラフィックでゲームが進められてもよいことは言うまでもない。
【0082】
プレイヤーの立場ではカジノゲームであってもビデオゲームであっても進められる方式は同一であるので、以下ではカジノゲームを中心にゲームの進行方法について説明する。
【0083】
また、ルーレットゲーム機は、ホイール板部の構成によって、従来の数字板を用いるルーレット1(ROULETTE I)310ゲームと、数字板の構成が異なるルーレット2(ROULETTE II)320ゲームに区分されるものの、その他の構成要素は同一であり、従来の構成と同一の構成要素には同一の符号を用い、その詳細な説明を省略する。
【0084】
まず、
図6を参照して、ホイール板部の構成について説明する。
【0085】
図6は、ルーレットホイールに数字が配列され、ブラック、レッドに色が分けられたレイアウトのベットテーブルを用いるルーレットゲームの例について説明する図である。
【0086】
図面を白黒で表示するために、やむを得ずレッドを無色で表示し、ブラックを斜線または陰影で表示して区別する。
【0087】
ホイール板部321は、円形板の中心を基準に扇状に55個以内のスペースに均一に分割し、前記55個以内のスペースを同一または異なるサイズに再分割した少なくとも2個のベット区域で構成される。
【0088】
すなわち、ホイール板部は、均等な55個のスペースを用いる場合はベットスペースが55個になり、同一または異なるサイズのグループとする場合はベットスペースが55個未満になるという意味である。
【0089】
本発明において、ベット区域を従来の36または37個ではなく、55個以内のスペースに区分するのは、プレイヤーの当選確率を高くするためである。
【0090】
例えば、従来のように「0」と36個のベット区域に区分する場合、各ベット区域に全てベットすると、当選確率は約97.3%(=(36/37)×100))であるが、計55個のスペースに区分する場合、当選確率が約98.2%(=(54/55)×100)になるので、従来のゲームより高い当選確率を提供することができ、プレイヤーがより積極的にゲームに臨むようになるという効果がある。
【0091】
すなわち、ホイール板部を55個のスペースに分割する場合、0と1番~54番を表示した55個のベット区域、または0及び00と1番~54番を表示した53個のベット区域に均一に分割して表示する。
【0092】
よって、均等に54個のベット区域で構成する場合、数字の配列を従来と同様の配列にしてもよい。
【0093】
あるいは、「0」または「00」を基準に時計方向または反時計方向に「1」~「54」番を順次表示する。
【0094】
図6に示すように、ホイール板部は、0と1番~36番を表示した37個のベット区域に区分して数字を配列してもよい。
【0095】
従来のホイール板部が「0」または「00」を基準に36個で構成されているので、同じホイール板部を用いるために数字を配列したものである。
【0096】
また、同図に示すように、各数字は、赤色と黒色を用いて、隣接する数字がカラーで分けられている。
【0097】
図8のルーレットゲーム機を用いたマルチゲーム機の表示装置について説明するための図に示すように、本発明のルーレットゲーム機を用いたマルチゲーム機の表示装置は、円形板の中心を基準に扇状に55個以内のスペースに均一に分割し、前記55個以内のスペースを同一または異なるサイズに再分割した少なくとも2個のベット区域で構成されるホイール板部321と、ホイール板部321を回転させる駆動部323と、回転するホイール板部321にボールを発射するボール発射部322と、ホイール板部321の外周面に備えられ、ボール発射部322から発射されたボールが回転する固定されたボール回転部20とを含む。
【0098】
また、本発明のルーレットゲーム機を用いたマルチゲーム機の表示装置は、ゲーム進行に必要なキー入力部325と、キー入力部325から開始信号が送信されると、駆動部323を駆動してホイール板部321を回転させ、所定時間経過後にボール発射部322からホイール板部321の回転方向と逆方向または同一方向にボールを発射するように制御するルーレット制御部324とをさらに含む。
【0099】
さらに、ルーレット制御部324は、通信インタフェース326を介して各ゲーム端末の端末制御部110と通信し、ゲームの進行状況やベット内容などを送信する。
【0100】
ゲームの進行状況を受信した端末制御部110は、プレイヤーがルーレットゲームを選択した場合、カメラから送信される映像は表示部190の縁部に表示し、表示部190には
図9や
図10のようなベット画面を表示する。
【0101】
端的には、ルーレットゲームは数字を当てる確率であるので、数字を12349のように順次配列したからと言って確率が変わるわけではないとも考えられるが、そうするとルーレットゲームの様々なゲーム規則を適用できず、興味が薄れる。
【0102】
よって、
図9及び
図10のように、表示部190に表示されるベット画面は、当選確率などを表示する情報ウィンドウ350と、ベットボード(betting board)340に区分して表示されるが、情報ウィンドウ350は画面の上部に横バーの形態で構成され、ベットボード340は情報ウィンドウ350の下部に容易に所望の番号を選択してベットできるように構成される。
【0103】
まず、ベットボード340においては、36個の数字が3分の1ずつ12の数字が配列されている。
【0104】
左側の最初の数字は「0」になっており、Column第1のラインは1~12のベット区域を偶数・奇数で背景色を変えて表示している。
【0105】
Column第2のラインは13~24のベット区域を偶数・奇数で背景色を変えて表示しており、Column第3のラインは25~36のベット区域を偶数・奇数で背景色を変えて表示している。
【0106】
ここで、Rはレッドを示し、Bはブラックを示す。
【0107】
具体的には、第1のラインは{1R 2B 3R 4B 5R 6B 7R 8B 9R 10B 11R 12B}に配分されており、第2のラインは{13R 14B 15R 16B 17R 18B 19R 20B 21R 22B 23R 24B}に配分されており、第3のラインは{25R 26B 27R 28B 29B 30R 31B 32R 33B 34R 35B 36R}に配分されており、各ラインは、Rが6個であり、Bが6個である。
【0108】
よって、R色は全て奇数で構成され、B色は全て偶数で構成される。
【0109】
36個の番号のうち、ダースベット(Dozen Bet)345は、1、2、3、4、13、14、15、16、25、26、27、28番の<A ZONE>、5、6、7、8、17、18、19、20、29、30、31、32番の<B ZONE>、10、11、12、13、21、22、23、24、33、34、35、36番の<C ZONE>の3つのダースに分かれており、各数字の配分が番号表示部に均一に分かれていなければならない。これはロウベット(Row Bet)343も同様であり、ロウベットは、1つのラインからなる1番ライン1~12、2番ライン13~24、3番ライン25~36、すなわち数字が12ずつの3つのラインに分かれている。
【0110】
また、ハーフベット(Half Bet)341においては、1~18の数字を選択する<1~18>ボタンと、19~36の数字を選択する<19~36>ボタンが表示される。
【0111】
さらに、偶数・奇数選択ボタン(Odd and Even Bet)342などが表示される。
【0112】
本発明においては、奇数はRedで表示され、偶数はBlackで表示されている。
【0113】
前述したベットボードとは異なるレイアウトを設定してもよい。
【0114】
このレイアウトは、プレイヤーが必要な情報を確認しながら所望のベットの組み合わせを容易に選択できるように、
図11のように構成してもよい。
【0115】
図11のルーレット2ゲームにおいて表示部に表示されるベット画面の他のレイアウトを示す図に示すように、左側の最初の数字は「0」になっており、DOZEN1~12区域(348)は1~12のベット区域を偶数・奇数で背景色を変えて表示している。
【0116】
DOZEN13~24区域(348)は13~24のベット区域を偶数・奇数で背景色を変えて表示しており、DOZEN25~36区域(348)は25~36のベット区域を偶数・奇数で背景色を変えて表示している。
【0117】
ここで、Rはレッドを示し、Bはブラックを示す。
【0118】
具体的には、DOZEN1~12区域(348)は{1R 2B 3R 4B 5R 6B 7R 8B 9R 10B 11R 12B}に配分されており、DOZEN13~24区域(348)は{13R 14B 15R 16B 17R 18B 19R 20B 21R 22B 23R 24B}に配分されており、DOZEN25~36区域(348)は{25R 26B 27R 28B 29B 30R 31B 32R 33B 34R 35B 36R}に配分されており、各ラインはRが6個であり、Bが6個である。
【0119】
よって、R色は全て奇数で構成され、B色は全て偶数で構成される。
【0120】
36個の番号のうち、コラムベット(COLUMN BET)は、1st column、2nd column、3rd columnに区分されており、1st columnは1、4、7、10、13、16、19、22、25、28、31、34番からなり、2nd columnは2、5、8、11、14、17、20、23、26、29、32、35番からなり、3rd columnは3、6、9、12、15、18、21、24、27、30、33、36番からなる。
【0121】
また、ハーフベット(Half Bet)341においては、1~18の数字を選択する<1~18>ボタンと、19~36の数字を選択する<19~36>ボタンが表示される。
【0122】
さらに、偶数・奇数選択ボタン(Odd and Even Bet)342などが表示される。
【0123】
すなわち、本発明におけるベットボード画面は、前述したベットボタンを含むものであればいかなるものでもよく、レイアウトが限定されるものではない。
【0124】
また、特定機能ボタン(special button)として、1つの区域にベットする一般ベットボタン(1 at once)、タッチした番号を中心に3個の番号を除く残り34個の番号にベットする34 at onceボタン、タッチした番号を中心に5個の番号を除く残り32個の番号にベットする32 at onceボタン、タッチした番号を中心に7個の番号を除く残り30個の番号にベットする30 at onceボタンなどを表示してもよい。
【0125】
ベットボード340における数字の配列が片方に偏って奇数ばかり、同じ色ばかり、同じダースの数字ばかり、同じコラムの数字ばかり集まっている、または固まっていると、ルーレットゲームの規則適用が確率的に行われず、興味を半減させ、事前に読まれることがあり、正常なゲームが行えないので、
図9及び
図10のように、「0」が1つであるか、「00」があるかないかにかかわらず、ホイール板部の表面に表示される数字板は、ゲーム規則の適用に興味を持たせる最大条件、すなわち偶数・奇数、カラー、ダースの数字、コラムの数字などが偏っておらず、左右、上下、対角方向に交互になるように配列されている。
【0126】
つまり、従来のルーレットゲーム310は、0~36の数字を所定の規則に従ってホイール板部に配列し、それが数世紀の間変わらず現在もそのまま適用されているが、前述したように、ヨーロピアンスタイルとアメリカンスタイルでは、ルーレットホイール上の数字配列に「0」の数字が1つであるか、「00」があるかの差異が見出されるが、このような変化は、ルーレットゲームの規則適用に一部変化をもたらすものとみなされる。
【0127】
また、古典的なルーレットゲームの基本規則は現在までそのまま維持されているが、数字の偶数・奇数、数字の位置、色などは勝率が低く、また様々なルーレットゲームに適しておらず、さらに様々なルーレットゲーム方式の適用によりゲームに興味を持たせることができず、ルーレットホイールの数字板の組み合わせが不完全であるので、ルーレットゲームを娯楽や余暇として楽しむことができなかった。さらに、数世紀の間ルーレットホイールがそのまま用いられており、ゲームの規則や方式が変化していないので、ルーレットゲームの規則や形式における多様な変化が求められている。
【0128】
本発明のベット画面は、オフラインで進められるルーレットゲーム装置にベットのために構成されるベットボード(betting board)を同様に表示して用いる。ホイール上に表示された数字と同じ数字を含む図形文字として、0~36の数字及び文字がスペース形態のベットボード上に表示されている。よって、表示部190にスペース形態で配列された数字を含むベットボードを用いるので、プレイヤーは、ホイールにボールが位置する記号(数字、文字、カラーなど)を予想し、その記号にチップをベットすればよい。
【0129】
ここで、プレイヤーは、ベットする記号を決定する前に、当選確率を高めるために自分の様々な戦略や戦術を介入させて、勝率が高いと予想される記号を決定する。すなわち、プレイヤーは、ベットする記号を決定する判断要素として、ルーレットゲームにおける過去の当選結果、ホイール上に連続して表示された記号、他のプレイヤーのベット状況などを注視して記号を決定する。
【0130】
このような表示は、偶数・奇数、カラー、ダースの数字、コラムの数字などが偏っておらず、左右、上下、対角方向に交互になる最大条件に近づくように構成され、数世紀の間変わらずそのまま適用されているルーレットゲームにおいて、数字の再配列と位置及び色の変化によりゲーム方式を多様化することができ、十分に興味を引くことができる。
【0131】
図6のルーレット2 320に示すように、ホイール板部を37個のスペースに等分し、各スペースをベット区域として設定し、各ベット区域に「0」を基準に時計方向に数字を配列して「1」~「36」番を順次表示している。
【0132】
また、ホイール板部を37個のスペースに等分し、ベット区域に「0」を基準に反時計方向に数字を配列して「1」~「36」番を順次表示してもよい。
【0133】
さらに、「0」及び「00」を含み、1番~36番を表示した38個のベット区域に均一に分割して表示し、「0」または「00」を基準に時計方向または反時計方向に「1」~「36」番を順次表示してもよい。
【0134】
同図に示すように、1、3、5、7のように奇数のベット区域は背景色が赤色(Red)で表示されており、偶数のベット区域は背景色が黒色(Black)で表示されており、「0」は緑色(green)で表示されている。
【0135】
一方、
図6のダブルアップII(DOUBLEUP II)330に示すように、ルーレット2 320と同様に、ホイール板部を概して37個のスペースに等分し、3つのカラーでベット区域を区分した場合の例である。
【0136】
すなわち、ルーレット1のホイール板部を用いて、9個以内のベット区域からなるものであるが、同図においては3個のベット区域からなり、カラーが異なるように構成したものであり、ダブルアップ2という。
【0137】
同図においては、数字「0」のベット区域(斜線領域)は緑色で表示されており、数字「1」~「18」の領域の背景色は無色で表示されているが、実際には赤色であり、数字「19」~「36」の領域の背景色は陰影で表示されているが、実際には黒色である。
【0138】
結局のところ、このような領域の区分は配当率の差異を意味するものであり、同図においては、数字「0」の配当率は36倍であり、赤色と黒色の配当率はそれぞれ「1/2」である。
【0139】
このような原理を用いると、配当率が異なる9個以内のベット区域に再分割してダブルアップゲームを形成することができる。
【0140】
すなわち、配当率の差異を視覚的に容易に区別できるように、各ベット区域を配当率毎に異なるカラーで表示する。
【0141】
図6のダブルアップIIは、赤色と黒色の実際の配当率は同一であるが、左右を区別してベットできるように、赤色と黒色で表示したものである。
【0142】
以下、前述したマルチゲーム機の表示装置の作動について説明する。
【0143】
まず、ネットワークで接続された各ゲーム機の表示装置において、現在行っているゲームを表示部190に表示する。
【0144】
表示部に表示するゲームは、前述したように、同じ種類のゲームであってもよく、異なるゲームであってもよく、一部は同じゲームであり、他は異なるゲームであってもよく、また、実際にオフラインで行っているゲームの映像を表示してもよく、グラフィックで構成されたゲームを表示してもよい。
【0145】
図6のように、表示部190に表示されたゲームからプレイヤーが所望のゲームを選択すると、端末制御部110は、当該ゲームに関する内容を表示部190に表示する。
【0146】
表示部190に表示されたゲームからプレイヤーがルーレット2 320を選択すると、端末制御部110は、ルーレット制御部324がルーレットゲームを制御してゲームが開始されるように制御する。
【0147】
ルーレット制御部324は、当該ゲームにベットできる画面や、過去のゲームヒストリーなどの画面を端末制御部110に送信し、表示部190に表示させる。
【0148】
このような画面は、
図9及び
図10の表示部に表示されるベット画面のレイアウトを示す図のように、「0」を含み、1~36の数字が偶数・奇数に区別されて配列されている。
【0149】
すなわち、ルーレット2のためのベットボードが前述したように表示される。
【0150】
本発明におけるルーレット2は、円形板を扇状に37個または38個のスペースに均一に分割し、「0」または「00」を基準に時計方向または反時計方向に数字を配列して「1」~「36」番を順次表示するが、本発明においては、ホイール板部を「0」を基準に時計方向に「1」~「36」番を順次表示しているので、ベット区域は、
図9のように、ゲーム規則の適用に興味を持たせる最大条件、すなわち偶数・奇数、カラー、ダースの数字、コラムの数字などが偏っておらず、左右、上下、対角方向に交互になるように配列されている。
【0151】
また、端末制御部110は、
図9及び
図10のように、初期に表示部190にゲーム関連情報を表示する際、情報ウィンドウ350に、
図9のように無表示にしてもよく、
図10のようにリターン(RETURN(%))の内容を表示してもよい。
【0152】
情報ウィンドウ350の下部には、横バーの形態で情報表示ボタン351があり、その表示ボタンには「BETTING」、「0~36」、「HISTORY」、「RESULT」、「RETURN」、「TOP 10」、「BONUS」ボタンが表示されており、当該ボタンがタッチされると、当該機能が実行されるように動作する。
【0153】
当然ながら、ボタンをタッチボタンで構成してもよいことは言うまでもない。
【0154】
図9に示すように、情報ウィンドウ350は、画面の上部に横バーの形態で構成されており、ベットボード340は、情報ウィンドウ350の下側に、容易に所望の番号を選択してベットできるようにベット区域毎に表示される。
【0155】
このようなベットボードは、実際のカジノなどで行っているゲームを撮影して表示する場合は、オフラインで行われているベット時間と同一時間内にベットが完了しなければならないので、必要に応じてゲーム機に接続されたタイマーを用いて残り時間を表示し、ベット時間情報を知らせるようにしてもよい。
【0156】
情報表示ボタン351を押すと、当該情報が情報ウィンドウ350に表示される。
【0157】
情報表示ボタン351のうち「BETTING」ボタンは現在行っているゲームのベット状況を表示するものであり、「BETTING」ボタンを選択すると、ネットワークで連動する各ゲーム機において「BETTING」ボタンの下側のベットボードと同じベットボードにベットされたベット区域とベット額をリアルタイムで集計し、ベット額が高い順に左側から右側にベット区域を順次表示する。すなわち、特定ゲーム機においてルーレット「1」のベットボードが表示されている状態で「BETTING」ボタンを選択すると、ネットワークで連動する各ゲーム機においてルーレットゲーム「1」にベットされた各ベット区域のベット額をリアルタイムで集計し、「BETTING」ボタンを選択したゲーム機の情報ウィンドウにベット額が高い順または低い順にベット区域を表示する。
【0158】
「0~36」ボタンは、「0~36」ボタンを選択したゲーム機に限って、所定のゲーム回数内での各ベット区域の当選回数を高い順または低い順に整列して表示する。すなわち、特定ゲーム機において所定のゲーム回数を選択すると、0~36番が何回当選したかが分かる。
【0159】
「HISTORY」ボタンは、所定のゲームの間の当該ゲーム機の当選記録を表示する。
【0160】
「RESULT」ボタンは、当該ゲーム機においてプレイヤーがベットした直近20競技の当選区域と当選結果を表示する。
【0161】
「RETURN」ボタンは、当該ゲーム機の1~10,000競技の各ゲーム回数の当選確率を表示する。
【0162】
「TOP 10」ボタンは、当該ゲーム機の1~10位の当選状況を1日、7日、30日単位で表示する。当選点数、当選時間帯毎に確認することができる。
【0163】
また、「BONUS」ボタンは、当該ゲーム機の1~50のLUCKY BONUS当選記録を表示し、当選時間、ゲーム機の種類、当選内容を表示する。
【0164】
このような情報表示ボタン以外にも、ゲーム回数が表示されたボタンを用いたり、入力部からゲーム回数を入力することにより、情報を確認することができる。
【0165】
ここで、前述したように、必要に応じて、ネットワークで接続された各ゲーム機でベットされた各ベット区域のベット額をリアルタイムで集計し、表示部190にベット額が高い順または低い順にベット区域とベット額の少なくとも1つを表示するようにしてもよい。
【0166】
前述したように、情報ウィンドウ350に必要な情報を表示させて確認し、その後ベットが完了したらキー入力部140のゲームスタートボタンを押すか、または映像を表示したゲームの場合は実際のゲーム機でゲームが始まると、ゲームの進行状況を表示部190に表示させる。
【0167】
まず、ゲームが開始すると、端末制御部110は、ゲーム出力部180により
図6のルーレット2 320ゲームを表示部190の画面全体に表示するか、またはベットボード340の画面の一側の小さい画面にルーレット2の進行過程を表示する。
【0168】
また、実際のゲーム機を撮影した映像を表示する場合も、当該映像によりルーレット2 320ゲームを画面全体に表示するか、またはベットボード340の画面の一側の小さい画面にルーレット2の進行過程を表示する。
【0169】
ルーレットを選択した場合のゲーム進行過程は次の通りである。
【0170】
まず、ルーレット制御部324が駆動部323を駆動してホイール板部321を回転させ、回転するホイール板部にボールを発射するようにボール発射部322を制御する。
【0171】
ボール発射部322から発射されたボールは、ホイール板部321の外周面に備えられたボール回転部20を回転し、その後回転速度の減速によりホイール板部のベットスペースに配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う。
【0172】
この場合、端末制御部110は、点数支払部170により配当率に応じて当選点数が支払われると、当選点数の合計をベット点数の合計で割った当選確率、ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを表示部190に表示するように制御する。
【0173】
また、表示部190には、直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウ、または直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウを表示する。
【0174】
図10においては、情報表示ボタン351のうち「RETURN(%)」ボタンをタッチすると、情報ウィンドウ350の左側の列に「LAST GAME」、「TOTAL BET」、「TOTAL WIN」、「RETURN(%)」が順に表示され、「LAST GAME」は情報を表示するゲームがどのゲームであるかを示し、「TOTAL BET」は過去のゲームの総ベット金額を示し、「TOTAL WIN」は総当選金額を示し、「RETURN(%)」は当選確率を示す。
【0175】
同図に示すように、情報ウィンドウ350に、直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウ352と、直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウ353が表示されている。
【0176】
直前ゲーム表示ウィンドウ352には、過去の直近ゲームを意味する「1」、総ベット金額である175ドル、当選金額である180ドル、当選確率(RETURN)である102.86%が表示されている。
【0177】
グループ表示ウィンドウ353には、直前ゲームを含む過去の19ゲーム、すなわち1~20ゲームにおける総ベット金額、総当選金額、当選確率である101.52%が表示されている。
【0178】
また、情報ウィンドウ350のグループ表示ウィンドウ353には、1~40ゲーム、1~80ゲーム、1~100ゲーム、1~150ゲームに関する情報などが表示されている。
【0179】
本発明においては、グループ表示ウィンドウ353に直前ゲームを含む複数の所定のゲームに関する情報(1、1~10、1~20、1~30など)を表示するように構成されているが、ゲーム区間を設定して表示してもよいことは言うまでもない。
【0180】
すなわち、直前ゲームを含まずに2~18ゲームなどのように数字を入力して設定するようにしてもよい。
【0181】
一方、表示部190に表示されたゲームからプレイヤーがダブルアップ2 330を選択すると、ルーレット制御部324は、当該ゲームにベットできる画面や、過去のゲームヒストリーなどの画面を端末制御部110に送信し、表示部190に表示させる。
【0182】
図12及び
図13の本発明のダブルアップゲームにおいて表示部に表示されるベット画面のレイアウトを示す図に示すように、上部には情報ウィンドウ370が表示されており、情報ウィンドウ370の下部に情報表示ボタン351が横バーの形態で表示されている。
【0183】
ダブルアップ2における情報表示ボタン351には、「BETTING」ボタン、「HISTORY2」ボタン、「RESULT」ボタン、「RETURN(%)」ボタン、「TOP 10」ボタン、「BONUS」ボタン及び「TABLES」ボタンが表示されており、当該ボタンをタッチすると、当該情報が情報ウィンドウ370に表示される。その表示方法はルーレット2と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
【0184】
表示部190の下段左側にはダブルアップ2に用いられるホイール板部360が表示されており、その右側にはベットボード361が表示されている。
【0185】
ホイール板部360には、ベット区域を3つに再分割した状態のホイール板部が例示されている。
【0186】
本実施形態においては、ベット区域が3つのカラーで構成されているが、実際にはルーレット2 320のようにホイール板部を概して37個のスペースに等分し、3つのカラーでベット区域を区分したものである。
【0187】
すなわち、同図においては、数字「0」のベット区域(斜線領域)は緑色で表示されており、数字「1」~「18」の領域の背景色は無色で表示されているが、実際には赤色であり、数字「19」~「36」の領域の背景色は陰影で表示されているが、実際には黒色である。
【0188】
右側のベットボード361には、3つのカラーに対するベット状況が表示されている。
【0189】
このようなベットボードは、実際のカジノなどで行っているゲームを撮影して表示する場合は、オフラインで行われているベット時間と同一時間内にベットが完了しなければならないので、必要に応じてゲーム機に接続されたタイマーを用いて残り時間を表示し、ベット時間情報を知らせるようにしてもよい。
【0190】
情報表示ボタン371を押すと、当該情報が情報ウィンドウ370に表示される。
【0191】
このような情報表示ボタン以外にも、ゲーム回数が表示されたボタンを用いたり、入力部からゲーム回数を入力することにより、情報を確認することができる。
【0192】
ここでも、前述したように、必要に応じて、ネットワークで接続された各ゲーム機でベットされた各ベット区域のベット額をリアルタイムで集計し、表示部190にベット額が高い順または低い順にベット区域とベット額の少なくとも1つを表示するようにしてもよい。
【0193】
前述したように、情報ウィンドウ370に必要な情報を表示させて確認し、その後ベットが完了したらゲームの進行状況を表示部190に表示させる。
【0194】
まず、ゲームが開始すると、端末制御部110は、ゲーム出力部180により
図12のダブルアップ2ゲームを表示部190の画面全体に表示するか、またはベットボード361の画面の一側の小さい画面にダブルアップ2の進行過程を表示する。
【0195】
また、オフラインで作動するゲームの内容や、ルーレットを撮影した映像を表示する場合も、当該映像を表示部190の画面全体に表示するか、またはベットボード361の画面の一側の小さい画面にダブルアップ2の進行過程を表示する。
【0196】
ダブルアップ2を選択した場合について、概してルーレット2と同様であるが、簡単に説明する。
【0197】
まず、ルーレット制御部324が駆動部323を駆動してホイール板部321を回転させ、回転するホイール板部にボールを発射するようにボール発射部322を制御する。
【0198】
ボール発射部322から発射されたボールは、ホイール板部321の外周面に備えられたボール回転部20を回転し、その後回転速度の減速によりホイール板部のベットスペースに配置されると、配置されたベットスペースのカラーに応じた配当率を計算し、当選点数を支払う。
【0199】
この場合、端末制御部110は、点数支払部170により配当率に応じて当選点数が支払われると、当選点数の合計をベット点数の合計で割った当選確率、ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを表示部190に表示するように制御する。
【0200】
また、表示部190には、直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウ、または直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウを表示する。
【0201】
図13においては、情報表示ボタン371のうち「RETURN(%)」ボタンをタッチすると、情報ウィンドウ370の左側の列に「LAST GAME」、「TOTAL BET」、「TOTAL WIN」、「RETURN(%)」が順に表示され、「LAST GAME」は情報を表示するゲームがどのゲームであるかを示し、「TOTAL BET」は過去のゲームの総ベット金額を示し、「TOTAL WIN」は総当選金額を示し、「RETURN(%)」は当選確率を示す。
【0202】
同図に示すように、情報ウィンドウ370に、直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウ372と、直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウ373が表示されている。
【0203】
直前ゲーム表示ウィンドウ372には、過去の直近ゲームを意味する「1」、総ベット金額である175ドル、当選金額である180ドル、当選確率(RETURN)である102.86%が表示されている。
【0204】
グループ表示ウィンドウ373には、直前ゲームを含む過去の19ゲーム、すなわち1~20ゲームにおける総ベット金額、総当選金額、当選確率である101.52%が表示されている。
【0205】
また、情報ウィンドウ370のグループ表示ウィンドウ373には、1~40ゲーム、1~80ゲーム、1~100ゲーム、1~150ゲームに関する情報などが表示されている。
【0206】
本発明においては、グループ表示ウィンドウ373に直前ゲームを含む複数の所定のゲームに関する情報(1、1~10、1~20、1~30など)を表示するように構成されているが、ゲーム区間を設定して表示してもよいことは言うまでもない。
【0207】
すなわち、直前ゲームを含まずに2~18ゲームなどのように数字を入力して設定するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0208】
その他、競馬ゲーム、バカラゲーム、カードゲームなどは、一般的なゲームルールを適用することができるので、その詳細な説明を省略する。
【0209】
前記構成を用いると、本発明は、様々な運営方法を選択してゲーム機を運営することができる。
【0210】
すなわち、ホイール板部の構成を変えてルーレットゲームのみ行う方法、他のゲームとネットワークで接続してゲームを進める方法などが挙げられる。
【0211】
第一に、ルーレットのホイール板部を55個以内のスペースに均一に配分し、55個以内のスペースを同一または異なるサイズに再分割して少なくとも2個のベット区域を構成し、これを用いたルーレットゲームにより、1)独立型(Stand alone)で1つ以上設置して運営してもよく、2)これを映像で撮影して各ゲーム機の表示部に表示させ、複数のゲーム機でゲームを進めてもよく、3)ルーレットゲームと他のゲームを1つのゲーム機に搭載し、所望のゲームから1つ以上を選択してプレイしてもよい。
【0212】
また、各ゲーム運営方法においてルーレットの構成のみ異なり、その他は同様であるので、他のゲーム運営方法とは異なる代表的なゲームについてのみ説明し、重複する説明を避ける。
【0213】
以下、1)~3)番のゲームのうち、3)番のゲームについて具体的に説明する。
【0214】
3)番のゲームは、円形板の中心を基準に扇状に55個以内のスペースに均一に分割し、前記55個以内のスペースを同一または異なるサイズに再分割した少なくとも2個のベット区域で構成されるホイール板部と、前記ホイール板部を回転させる駆動部と、前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、ボール回転部と、過去のゲームの当選点数をベット点数で割った当選確率を表示する表示部と、配当率に応じて当選点数を支払う点数支払部とを含み、前記表示部に、直前ゲームの当選確率を表示する直前ゲーム表示ウィンドウと、直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウとのうち少なくとも1つを表示する。
【0215】
第二に、ホイール板部を円形板の中心を基準に扇状に37個または38個のスペースに均一に分割し、「0」または「00」を基準に時計方向または反時計方向に数字を配列して「1」~「36」番を順次表示した構成を用いたルーレットゲームにより、1)独立型(Stand alone)で1つ以上設置して運営してもよく、2)これを映像で撮影して各ゲーム機の表示部に表示させ、複数のゲーム機でゲームを進めてもよく、3)ルーレットゲームと他のゲームを1つのゲーム機に搭載し、所望のゲームから1つ以上を選択してプレイしてもよい。
【0216】
これらのうち、2)番のゲームについて具体的に説明する。2)番のゲームは、円形板の中心を基準に扇状に37個または38個のスペースに均一に分割し、「0」または「00」を基準に時計方向または反時計方向に数字を配列して「1」~「36」番を順次表示したホイール板部と、前記ホイール板部を回転させる駆動部と、前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、ボール回転部と、前記駆動部を駆動して前記ホイール板部を回転させ、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射するように制御し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のスペースに配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う制御部とを含む。
【0217】
第三に、ルーレットのホイール板部を円形板の中心を基準に扇状に55個以内のスペースに均一に分割し、配当率が同一または異なる9個以内のベット区域に再分割し、これを用いたダブルアップゲームにより、1)独立型(Stand alone)で1つ以上設置して運営してもよく、2)これを映像で撮影して各ゲーム機の表示部に表示させ、複数のゲーム機でゲームを進めてもよく、3)ルーレットゲームと他のゲームを1つのゲーム機に搭載し、所望のゲームから1つ以上を選択してプレイしてもよい。
【0218】
以下、1)~3)番のゲームのうち、1)番のゲームについて具体的に説明する。
【0219】
1)番のゲームは、円形板の中心を基準に扇状に55個以内のスペースに均一に分割し、配当率が同一または異なる9個以内のベット区域に再分割したホイール板部と、前記ホイール板部を回転させる駆動部と、前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、前記ホイール板部の外周面に備えられ、前記ボール発射部から発射されたボールが回転する固定されたボール回転部と、前記駆動部を駆動して前記ホイール板部を回転させ、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射するように制御し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のスペースに配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う制御部とを含む。
【0220】
この場合、ホイール板部を3個のベット区域に分割し、各ベット区域を緑色、赤色及び黒色のカラーで表示してホイール板部を構成してもよい。
【0221】
すなわち、
図12及び
図13のように、ベット区域を3個に区分してダブルアップ2ゲームを行ってもよい。
【0222】
第四に、少なくとも3つのゲーム機をネットワークで接続し、少なくとも1つのゲーム機はオフラインで駆動される実写ゲームを映像で撮影して表示し、他の少なくとも1つのゲーム機はソフトウェア的に、すなわちグラフィックでゲームを生成して表示し、それらのいずれかのゲームを選択してゲームを進めるようにする運営方法を選択してもよい。
【0223】
すなわち、オフラインで駆動されるゲームの内容を撮影し、前記ゲーム機にリアルタイムで表示しているときにベットが行われるルーレットゲーム、ダブルアップゲームをはじめとする、競馬ゲーム、バカラゲーム、カードゲーム、スロットゲームから少なくとも1つを表示し、ゲームを選択してプレイできるようにする方法である。
【0224】
ここで、キー入力部140に3つ以上のゲームからいずれかを選択する選択ボタンを備えるようにしてもよく、
図6のように、表示部190に表示されたゲームからいずれかをタッチしてゲームを選択するようにしてもよい。
【0225】
この場合、ホイール板部の番号配列が従来の構造と同一のルーレットゲームと、いずれか一方向に順次番号を配列したホイール板部を用いる本発明のルーレット2ゲームのいずれかを進めてもよく、同時に進めてもよく、少なくとも1つを複数羅列してゲームを進めてもよいことは言うまでもない。
【0226】
また、同じゲームをオフラインで行ってもよく、グラフィックで構成されたゲームを2つ以上表示して行ってもよく、従来のゲームを羅列し、いずれかが選択されると、前述したように、表示部190に表示した情報ウィンドウと情報表示ボタンによりゲームに必要な情報を表示させ、より効果的にゲームを運営できるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0227】
以上、本発明の具体例について詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲内で様々な変形及び修正が可能であることは当業者にとって明らかであるので、それらの変形及び修正も本発明に含まれることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0228】
本発明は、表示装置に表示されたゲームからいずれかのゲームを選択するとゲームが進められるようにするものであり、ゲーム場の数台のゲーム機をネットワークで接続して表示し、表示されたゲームを選択すると当該ゲームが進められるので、不正確な確率についての疑問を解消することができるだけでなく、カジノ空間の限界により多人数は参加できないという問題を解消することができ、プレイヤーはゲームを楽しむことができ、運営者は収益を創出することができる。
【手続補正書】
【提出日】2021-10-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて各ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置において、
前記ゲーム機が、
円形板の中心を基準に扇状に55個以内のスペースに均一に分割し、前記55個以内のスペースを同一または異なるサイズに再分割した少なくとも2個のベット区域で構成されるホイール板部と、
前記ホイール板部を回転させる駆動部と、
前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、
前記ホイール板部の外周面に備えられ、前記ボール発射部から発射されたボールが回転する固定されたボール回転部と、
前記駆動部が駆動されて前記ホイール板部が回転し、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のベット区域に配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う点数支払部と、
ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを前記表示部に表示するように制御する制御部と、
ゲーム回数が表示されたボタンと、
ゲーム回数を入力する入力部とを含み、
前記制御部は、前記表示部の一側に10単位または100単位のゲーム回数を表示するボタンを順に配列して表示し、前記ゲーム回数が表示されたボタンのうちの1つが入力されると、当該ゲーム回数内での各ベット区域の当選回数を前記表示部に表示するか、
前記入力部からゲーム回数が入力されると、入力されたゲーム回数内での各ベット区域の当選回数を表示する、マルチゲーム機の表示装置。
【請求項2】
前記ホイール板部が、
0と1番~36番を表示した37個のベット区域、または0及び00と1番~36番を表示した38個のベット区域に均一に分割して表示する、請求項1に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項3】
前記ホイール板部が、
前記ベット区域に、数字の配列を時計方向または反時計方向に「1」~「36」番を順次表示する、請求項2に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項4】
前記ホイール板部が、
9個以内のベット区域に分割され、配当率毎に各前記ベット区域を異なるカラーで表示し、ベットに参加した人数又は各ベット区域のベット額を数字で表示する、請求項1に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項5】
前記表示部は、
過去のゲームの当選点数の合計をベット点数で割った当選確率を表示し、直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウを表示する、請求項1に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項6】
前記マルチゲーム機が、
ネットワークで接続された各ゲーム機でベットされた各ベット区域のベット額をリアルタイムで集計し、各ゲーム機の表示部にベット額が高い順または低い順にベット区域とベット額の少なくとも1つを表示する、請求項1に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項7】
少なくとも3つのゲーム機がネットワークで接続されて各ゲームが進められるように構成されるマルチゲーム機の表示装置において、
前記ゲーム機は、
配当率に応じて当選点数を支払う点数支払部と、
過去のゲームの当選点数をベット点数で割った当選確率を表示する表示部と、
を備え、
オフラインでリアルタイムで行われるルーレットゲームとダブルアップゲームを撮影したオフラインゲームと競馬ゲーム、バカラゲーム、カードゲーム、スロットゲームのうちの1つ以上のビデオゲームを表示部に同時に表示し、
前記表示部に表示されたゲームのうち選択ボタンにより1つのゲームが選択されると、当該ゲームを進めることのできるゲーム画面を表示装置に表示し、
前記ルーレットゲームは、
円形板の中心を基準に扇状に0と1番~36番を表示した37個のベットスペース、または0及び00と1番~36番を表示した38個のベットスペースに均一に分割して表示するホイール板部と、
前記ホイール板部を回転させる駆動部と、
前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、
前記ホイール板部の外周面に備えられ、前記ボール発射部から発射されたボールが回転する固定されたボール回転部と、
前記駆動部が駆動されて前記ホイール板部が回転し、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のベットスペースに配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う点数支払部と、
を備え、
前記ゲーム機は、
前記点数支払部が当選点数を支払うと、当選点数の合計をベット点数の合計で割った当選確率、ベット点数及び当選点数の少なくとも1つを前記表示部に表示するように制御する制御部を備え、
前記表示部は、
直前ゲームを含む連続2ゲーム以上の当選確率を表示する1つ以上のグループ表示ウィンドウを表示し、
前記当選確率の表示は、
ゲームが進められる画面、または他の画面において行われる、マルチゲーム機の表示装置。
【請求項8】
ゲーム回数が表示されたボタンを含み、
前記制御部は、
前記表示部の一側に10単位または100単位のゲーム回数を表示するボタンを順に配列して表示し、
前記ゲーム回数が表示されたボタンのうちの1つが入力されると、当該ゲーム回数内での各ベット区域の当選回数を前記表示部に表示する、
請求項7に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項9】
ゲーム回数を入力する入力部を含み、
前記制御部は、
前記入力部からゲーム回数が入力されると、入力されたゲーム回数内での各ベット区域の当選回数を表示する、
請求項7に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項10】
前記ホイール板部が、
前記ベットスペースに表示する「1」~「36」番の数字配列を時計方向または反時計方向に順次表示したものである、
請求項7に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項11】
前記ダブルアップゲームが、
円形板の中心を基準に扇状に55個以内のスペースに均一に分割し、配当率が同一または異なる9個以内のベット区域に再分割したホイール板部と、
前記ホイール板部を回転させる駆動部と、
前記回転するホイール板部にボールを発射するボール発射部と、
前記ホイール板部の外周面に備えられ、前記ボール発射部から発射されたボールが回転する固定されたボール回転部と、
前記駆動部を駆動して前記ホイール板部を回転させ、前記ホイール板部が回転すると、前記ボール発射部がボールを発射するように制御し、前記ボール発射部から発射されたボールが前記ボール回転部を回転し、その後ホイール板部のスペースに配置されると、配当率に応じて当選点数を支払う制御部とを含む、
請求項7に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項12】
前記ダブルアップゲームとバカラゲームは、
ベットに参加した人数又は各ベット区域のベット額を数字で表示する、
請求項7に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【請求項13】
前記
マルチゲーム機が、
ネットワークで接続された各ゲーム機でベットされた各ベット区域のベット額をリアルタイムで集計し、各ゲーム機の表示部にベット額が高い順または低い順にベット区域とベット額の少なくとも1つを表示する、
請求項7に記載のマルチゲーム機の表示装置。
【国際調査報告】