(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-22
(54)【発明の名称】アセンブリ内の張力損失を観察するための装置
(51)【国際特許分類】
F16B 31/02 20060101AFI20220415BHJP
【FI】
F16B31/02 P
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021549167
(86)(22)【出願日】2020-02-13
(85)【翻訳文提出日】2021-08-18
(86)【国際出願番号】 EP2020053798
(87)【国際公開番号】W WO2020169450
(87)【国際公開日】2020-08-27
(32)【優先日】2019-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521365819
【氏名又は名称】リオネル・ユティール
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】リオネル・ユティール
(57)【要約】
本発明は、例えば、実装されたねじ付きロッドと、2つの変形不可能なワッシャ(2a、2b)であって、内面(20a、20b)、外面(21a、21b)、外周壁(22a、22b)、および中央開口部(24)を区切る内周壁(23a、23b)を含む、2つの変形不可能なワッシャ(2a、2b)と、2つの変形不可能な前記ワッシャ(2a、2b)の間に挟まれた、直径方向に変形可能な観察リング(3)とが協働することによる、構造物の張力損失を観察するための観察装置(1)に関し、観察リングは耐破砕性であり、少なくとも1つのワッシャの厚さ(e)が、ワッシャの中心からその外周端(25)に向かって減少し、それにより、最小の厚さが、少なくとも1つのワッシャ(2a、2b)の外周端に向かって配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造物の張力損失を観察するための観察装置(1)であって、ねじ(60)およびナット(70)等からなるボルト(5)が実装されたねじ付きロッドと、内面(20a、20b)、外面(21a、21b)、外周壁(22a、22b)、および中央開口部(24)を区切る内周壁(23a、23b)をそれぞれ備えた、2つの変形不可能なワッシャ(2a、2b)と、2つの変形不可能な該ワッシャ(2a、2b)の間に挟まれた、直径方向に変形可能な観察リング(3)とが協働することにより機能する、観察装置(1)において、
前記観察リングが耐破砕性を有し、少なくとも一方のワッシャ(2a、2b)の厚さ(e)が、ワッシャの中心から外周端(25)に向かって減少し、それにより、最小の厚さが、前記少なくとも一方のワッシャ(2a、2b)の外周端に位置していることを特徴とする、観察装置(1)。
【請求項2】
前記ワッシャの一方が、他方のワッシャの直径(D2)よりも大きい直径(D1)を有していることを特徴とする、請求項1に記載の観察装置(1)。
【請求項3】
変形不可能な前記ワッシャ(2a、2b)の少なくとも一方が、その内面(20a、20b)上に中央突起(26)を備え、締め付け後に、前記中央突起(26)の内面(260)が、他方のワッシャ(20a、20b)の内面(20a、20b)に対して接合するように意図されていることを特徴とする、請求項1に記載の観察装置(1)。
【請求項4】
2つの変形不可能な前記ワッシャ(2a、2b)は、その内面(20a、20b)上に中央突起(26)を備え、締め付け後に、それらの内面(260)が互いに接合するように意図されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項5】
2つの前記ワッシャ(22a、22b)の厚さ(e)が、それぞれのワッシャの中心からそれらの外周端(25)に向かって減少し、それにより、最小の厚さが、それぞれのワッシャの前記外周端に位置していることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項6】
一方の前記ワッシャの内面(20a、20b)が、色(31)でコーティングされていることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項7】
変形可能な前記観察リング(3)が、螺旋型のトルクばねによって実装され、そのワイヤの両端が一緒に固定されていることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項8】
変形可能な前記観察リング(3)が、剛性材料から製造され、直径方向の変形を可能にするためにその断面に切り込みがなされていることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項9】
前記観察リング(3)の断面が、台形の四辺形を形成していることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項10】
前記観察リング(3)が、平行な側面(4a)の1つがワッシャの周囲外側(25)に向けられた台形断面を有する輪郭を含むことを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項11】
前記観察リング(3)が、変形不可能な前記ワッシャ(2a、2b)の内面(20a、20b)とスライド接触することを意図した表面に配置されたベアリングボール(50)を含み、それにより、動きが促進されていることを特徴とする、請求項1~6、8~10のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項12】
変形不可能な前記ワッシャ(2a、2b)の間に配置されたばね要素(6)を含み、そにより、当該観察装置が緩んだ場合にそれらの分離を強制する軸方向の推力がもたらされることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項13】
変形可能な前記観察リング(3)が、金属から作られていることを特徴とする、請求項1~12のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アセンブリ内の張力損失を観察するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ボルト、つまりナットとネジ、またはスタッドに取り付けられたナットによって組み立てられた部品は、非常に多くの製品に含まれている。
【0003】
一部のアプリケーションでは、ナットを所定の締め付け状態にすることが非常に重要である。これは、例えば、クレーンの要素を組み立てる、またはパイロンを地面に固定する場合、走行クレーンの構造、機械式上昇塔、ナセルなど、例えばジェットコースターなどの見本市会場の乗り物の場合である。
【0004】
アセンブリナットの所定の締め付けを可能にするために、コンストラクターはトルクレンチまたはドライバーを提案し、その締め付けは較正および決定されます。しかしながら、そのような手段の使用は、構造物の張力損失の視覚的チェックを実行することを可能にせず、これは、時には数百または数千のナットを含む組み立てられた構造物にとって深刻なハンディキャップとなる。さらに、これらの手段は、目に見えない、深刻で危険な欠点を意味する不要な緩みを防ぐことはできない。
【0005】
非効率性および/または早期摩耗の理由で、我々の知る限り使用されていないナット締め付けを観察することを可能にする装置がある。特に、エラストマーが使用される装置では、一旦押しつぶされると、締め付けられるとワッシャを越えて突出する周辺突起によって実行される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、前述した欠点を解決することであり、特に単純で、安価で、信頼性の高い観察装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
構造の2つの要素を組み立てることを目的とした、本発明のアセンブリにおける張力喪失を観察するための装置であって、例えば、ねじおよびナットからなるボルト組み立てが実行された後、ねじ付きロッドと、内面、外面、外周壁、および中央開口部を区切る内周壁とを含む、2つの変形不可能なワッシャと、2つの変形不可能なワッシャの間に挟まれた、直径方向に変形可能な観察リングとが協働する。本発明のワッシャの少なくとも1つまたは両方のワッシャの厚さは、ワッシャの中心からそれらの外周端に向かって減少する。
【0008】
本発明はまた、変形不可能なワッシャの少なくとも1つが、その内面に中央突起を備え、その内面は、締め付け後、別のワッシャの内面に対して接合するように意図されていることを特徴とする。しかしながら、特定の要件においては、2つの変形不可能なワッシャは、その内面に、締め付け後に接合するように意図されている中央突起を備えている。
【0009】
したがって、本発明のワッシャの1つは、他のワッシャの直径よりも大きい直径を有し、ワッシャの1つの内面を明らかにするために、有利には色で覆われている。
【0010】
本発明の変形可能なリングは、金属から製造されている。したがって、それは、ワイヤの両端が一緒に固定されている、らせん型のトルクばねによって実装され得る。それはまた、剛性材料で実装され、直径の変形を可能にするためにその断面に切り込みがされ得る。
【0011】
したがって、リングの断面の形状は、台形の四辺形、または平行な側面の1つがワッシャの周囲外側に向けられている任意の台形の輪郭であってもよい。
【0012】
本発明による観察装置は、リングの表面に配置され、変形不可能なワッシャの内面とスライド接触することを意図したベアリングボールを含み、したがって、前記リングの動きを促進する。
【0013】
軸方向の推力が提供され、装置が緩んだ場合に強制的に分離するために、変形不可能なワッシャの間に配置されたばね要素が含まれている。そして、ばね要素の位置決めおよび保持を可能にするために、ワッシャの少なくとも1つは、前記ワッシャの中央開口部の近くで、その内面に円形の溝を備えている。
【0014】
本発明の他の特徴および利点は、非限定的な例としてのみ与えられる添付の図面に関する以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】2つの異なる実施形態による本発明の装置の概要を示す。
【
図2】2つの異なる実施形態による本発明の装置の概要を示す。
【
図3】2つの異なる実施形態による、組み立ての過程での本発明の装置の断面を示す。
【
図4】2つの異なる実施形態による、組み立ての過程での本発明の装置の断面を示す。
【
図5a】本発明の好ましい実施形態による装置の断面を示しており、締め付けが行われていない状態を示す。
【
図5b】締め付けが実行された後の
図5aの装置の断面図を示す。
【
図6a】本発明の第2の実施形態による装置の断面で示しており、締め付けが行われていない状態を示す。
【
図6b】締め付けが実行された後の
図6aの装置の断面図を示す。
【
図7a】別の実施形態による装置の断面で示しており、締め付けが行われていない状態を示す。
【
図7b】締め付けが実行された後の
図7aの装置の断面図を示す。
【
図8a】さらに別の実施形態による装置の断面を示しており、締め付けが実行されていない状態を示す。
【
図8b】締め付けが実行された後の
図8aの装置の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
観察装置(1)は、構造の一部を形成する2つの要素を組み立てるために使用されることを意図しており、組み立ては、例えば、ねじ(60)およびナット(70)からなるボルト(5)によって実施される。
【0017】
構造は、例えば、クレーンであり、アセンブリは、例えば、2つの輪郭を規定されたセクションに関連し得るが、構造はまた、コンクリートのブロックに埋め込まれたスタッドによって地面に固定されたパイロンであり得る。当然、本発明は、本発明の範囲から逸脱することなく、すべてのタイプの構造またはアセンブリに関係し得る。
【0018】
本発明によれば、観察装置(1)は、ナット(7)の下に配置されることを意図した観察およびアセンブリワッシャを構成し、変形不可能な要素(2a、2b)の間に配置された弾性変形可能な要素(3)を含み、前記ナットが締め付けられると、弾性変形可能な要素(3)が移動して変形する。
【0019】
変形不可能な要素(2a、2b)は、変形不可能な材料から製造された少なくとも1つのワッシャによって形成される。
【0020】
したがって、本発明の装置の好ましい実施形態は、2つの変形不可能なワッシャ(2a、2b)であって、それぞれが、内面(20a、20b)、外面(21a、21b)、外周壁(22a、22b)、および中央開口部(24)を区切る内周壁(23a、23b)を含むディスクを形成する、2つの変形不可能なワッシャ(2a、2b)と、2つの変形不可能なワッシャ(2a、2b)の間に挟まれた直径方向に変形可能な観察リング(3)とから構成される。
【0021】
したがって、本発明の好ましい実施形態によれば、ワッシャ(2a、2b)の少なくとも1つは、直角台形の一般的な形態の断面を有し、その傾斜部分が、装置の内側に向かって配置される。
【0022】
他の変形では、断面は三角形、または等脚台形の形状である。
【0023】
本発明の主な特徴によれば、ワッシャ(2a、2b)の少なくとも1つの厚さ(e)が、ワッシャの中心(24)からその外周端(25)に向かって減少する。したがって、ワッシャの少なくとも1つの内面は、外向きの傾斜を形成する。換言すれば、内周壁(23a、23b)の高さ(H2)は、外周壁(22a、22b)の高さ(H1)よりも大きい。少なくとも1つのワッシャ(2a、2b)の内面(20a、20b)によって形成される前記外向きの傾斜は、リング(3)を押し、それを直径方向に変形させて、締め付け中に少なくとも1つのワッシャ(2a、2b)の外周(22a、22b)に現れるようにする。
【0024】
したがって、本発明の好ましい実施形態によれば、それぞれのワッシャの厚さ(e)は、ワッシャ(24)の中心からその外周端(25)に向かって減少し、2つのワッシャ間の空間は、装置(1)の外周部(EXT)に向かって拡大する。
【0025】
本発明の好ましい実施形態によれば、ワッシャ(2a、2b)はそれぞれ、異なる直径(D1、D2)を含む。
【0026】
ワッシャ(2a、2b)の直径(D1、D2)は異なり、上部ワッシャ(2a)は有利に小さく、直径(D1)は下部ワッシャ(2b)の直径(D2)よりも小さく、下部ワッシャ(2b)の内面(20b)の少なくとも一部への視覚的アクセスを可能にする。
【0027】
したがって、観察リング(3)は、2つのワッシャ(2a、2b)の間に、より具体的には、外周に開いた空間に挟まれている。締め付け時にスペースが減少するため、リングは外側に押し出される。
【0028】
したがって、締め付け中、リング(3)は少なくとも部分的に上部ワッシャ(2a)の外周を越えて突出し、下部ワッシャ(2b)の内面(20b)が見えるかどうかを一目で確認することが可能である。
【0029】
したがって、緩みを見やすくするために、そして本発明の好ましい実施形態によれば、内面(20a、20b)は、ワッシャの外周に近い部分が着色されている。
【0030】
したがって、観察装置(1)は、直径方向に伸縮可能な変形可能リング(3)からなり、弾性材料から製造されたその外径(DE)を減少または増加させることを可能にする。したがって、弾性変形可能な要素(3)およびワッシャ(2a、2b)の1つの内面(20a、20b)は、アセンブリ内の張力損失を観察するための手段を生み出す。
【0031】
本発明の1つの特徴によれば、変形不可能なワッシャ(2a、2b)の少なくとも1つは、その内面上に、締め付け後にその内面(260)がもう一方のワッシャ(2a、2b)の内面(20a)に対して接合するように意図された中央突起(26)を備えている。
【0032】
別の変形実施形態によれば、2つのワッシャ(2a、2b)は、互いに接触するように意図された中央突起を含む。
【0033】
1つまたは複数の突起は、締め付け力がかかる装置の機械的停止を実行する。
【0034】
本発明によれば、変形可能な観察リング(3)は、摩耗、UVおよび他の応力に耐性のある材料から製造される。したがって、本発明の好ましい実施形態によれば、変形可能なリング(3)は、金属材料から製造される。したがって、変形可能なリングは、金属から有利に製造される。他の実施形態によれば、リングは、カーボンまたは樹脂などの複合材料から製造される。
【0035】
したがって、本発明によれば、変形可能リング(3)は、直径方向に伸縮が可能であり、言い換えれば、リングは耐破砕性を有し、直径方向にのみ変形する。リングは、互いに実質的に直交する直径面(P)および中心軸(X)を含み、直径面(P)内でのみ変形する。
【0036】
本発明によれば、変形可能なリングは、螺旋型のトルクばねによって実装され、ワイヤの両端が一緒に固定されている。そして、そのターンが、リング(3)の直径面(P)に対して実質的に垂直に配置されている。
【0037】
前記ばねは円筒形の断面を有する。
【0038】
しかしながら、本発明の分野から逸脱することなく、ばねの断面は、リングの外径上に位置するフラットを有する。
【0039】
締め付け中に、それに加えられた圧力がばねのターンを互いに分離するように押し、直径(DE)が大きいばねを生成し、これにより、少なくとも1つのワッシャ(2a、2b)の外周(25)を越えて突出する。
【0040】
変形実施形態によれば、変形可能なリング(3)は、剛性材料から製造され、その断面に切り込みがされて、直径方向の変形を可能にする。
【0041】
そして、別の変形実施形態によれば、変形可能リング(3)は、中空の管状輪郭セクションで製造され、その断面に切り込みがされる。
【0042】
他の変形実施形態によれば、リング(3)の断面は、台形の四辺形または三角形を形成する。
【0043】
リング(3)は、台形断面を有する輪郭を含み、その平行な側面の1つが、ワッシャ(2a、2b)の周囲外側(25、EXT)に向けられている。
【0044】
リング(3)は、変形不可能なワッシャ(2a、2b)の内面(20a、20b)の少なくとも1つとスライド接触することを意図した表面に配置されたベアリングボール(50)を含み、これにより、その動きが容易である。そして、本発明の好ましい実施形態によれば、ベアリングボールは、ワッシャの2つの内面と接触している。
【0045】
ナット(7)の締め付け中に、変形可能なリングが、正しい締め付けの指標を構成する周辺突起を形成することが理解されよう。
【0046】
ナットがたまたま緩むと、変形可能なリングが収縮し、周辺の突出部分が少なくとも部分的に消失することも理解されよう。
【0047】
したがって、構造のボルトを一目見ただけで、ユーザーはそれらのいずれかがすべてまたは部分的に緩んでいるかどうかを確認できる。
【0048】
本発明の好ましい実施形態によれば、提供されるナットへの軸方向推力のために、装置が緩んだ場合に分離を強制するために、装置は、2つの変形不可能なワッシャ(2a、2b)の間に配置されたばね要素(6)を含む。
【0049】
前記ばね要素(6)は、有利には螺旋スラストばねである。
【0050】
当然のことながら、材料の寸法と弾性特性は、得られる結果に応じて選択される。
【0051】
本発明の別の特徴によれば、2つのワッシャ(2a、2b)のうちの少なくとも1つは、ワッシャ(2a、2b)の中央開口部(24)の近くに円形の溝(7)を備えている。この溝の機能は、スラストばね(6)を配置して保持することである。これは、ばねの少なくとも一方の端部がこの溝(7)に配置されているためである。本発明の好ましい実施形態によれば、2つのワッシャ(2a、2b)は、ばね(6)を配置するための円形の溝(7)を備えている。
【0052】
さらに、2つのワッシャ(2a、2b)は、クリッピング、接着剤による接着または溶接によって一緒に回転するように拘束され、超音波または振動によって、若しくは機械式の接続によってさえも実施される。
【0053】
本発明のリング(3)は、例えば、黄色、赤、オレンジ、青、またはリン光またはその視認性を改善するための再帰反射などに着色され得ることにも留意されたい。
【符号の説明】
【0054】
1 観察装置
2a、2b 変形不可能な要素、ワッシャ
3 弾性変形可能な要素、観察リング
7 ナット
20a、20b 内面
21a、21b 外面
22a、22b 外周壁
23a、23b 内周壁
24 中央開口部
25 外周端、周辺外側
26 中央突起
e 厚さ
P 直径面
X 中心軸
【手続補正書】
【提出日】2021-02-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造物の張力損失を観察するための観察装置(1)であって、ねじ(60)およびナット(70)等からなるボルト(5)が実装されたねじ付きロッドと、内面(20a、20b)、外面(21a、21b)、外周壁(22a、22b)、および中央開口部(24)を区切る内周壁(23a、23b)をそれぞれ備えた、2つの変形不可能なワッシャ(2a、2b)と、2つの変形不可能な該ワッシャ(2a、2b)の間に挟まれた、直径方向に変形可能な観察リング(3)とが協働することにより機能する、観察装置(1)において、
前記観察リングが互いに略直交する直径面(P)および中心軸(X)を含み、前記観察リングが
、耐破砕性を有し、
前記直径面(P)でのみ変形し、少なくとも一方のワッシャ(2a、2b)の厚さ(e)が、ワッシャの中心から外周端(25)に向かって減少し、それにより、最小の厚さが、前記少なくとも一方のワッシャ(2a、2b)の外周端に位置していることを特徴とする、観察装置(1)。
【請求項2】
前記ワッシャの一方が、他方のワッシャの直径(D2)よりも大きい直径(D1)を有していることを特徴とする、請求項1に記載の観察装置(1)。
【請求項3】
変形不可能な前記ワッシャ(2a、2b)の少なくとも一方が、その内面(20a、20b)上に中央突起(26)を備え、締め付け後に、前記中央突起(26)の内面(260)が、他方のワッシャ(20a、20b)の内面(20a、20b)に対して接合するように意図されていることを特徴とする、請求項1に記載の観察装置(1)。
【請求項4】
2つの変形不可能な前記ワッシャ(2a、2b)は、その内面(20a、20b)上に中央突起(26)を備え、締め付け後に、それらの内面(260)が互いに接合するように意図されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項5】
2つの前記ワッシャ(22a、22b)の厚さ(e)が、それぞれのワッシャの中心からそれらの外周端(25)に向かって減少し、それにより、最小の厚さが、それぞれのワッシャの前記外周端に位置していることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項6】
一方の前記ワッシャの内面(20a、20b)が、色(31)でコーティングされていることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項7】
変形可能な前記観察リング(3)が、螺旋型のトルクばねによって実装され、そのワイヤの両端が一緒に固定されていることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項8】
変形可能な前記観察リング(3)が、剛性材料から製造され、直径方向の変形を可能にするためにその断面に切り込みがなされていることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項9】
前記観察リング(3)の断面が、台形の四辺形を形成していることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項10】
前記観察リング(3)が、平行な側面(4a)の1つがワッシャの周囲外側(25)に向けられた台形断面を有する輪郭を含むことを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項11】
前記観察リング(3)が、変形不可能な前記ワッシャ(2a、2b)の内面(20a、20b)とスライド接触することを意図した表面に配置されたベアリングボール(50)を含み、それにより、動きが促進されていることを特徴とする、請求項1~6、8~10のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項12】
変形不可能な前記ワッシャ(2a、2b)の間に配置されたばね要素(6)を含み、そにより、当該観察装置が緩んだ場合にそれらの分離を強制する軸方向の推力がもたらされることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【請求項13】
変形可能な前記観察リング(3)が、金属から作られていることを特徴とする、請求項1~12のいずれか一項に記載の観察装置(1)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アセンブリ内の張力損失を観察するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ボルト、つまりナットとネジ、またはスタッドに取り付けられたナットによって組み立てられた部品は、非常に多くの製品に含まれている。
【0003】
一部のアプリケーションでは、ナットを所定の締め付け状態にすることが非常に重要である。これは、例えば、クレーンの要素を組み立てる、またはパイロンを地面に固定する場合、走行クレーンの構造、機械式上昇塔、ナセルなど、例えばジェットコースターなどの見本市会場の乗り物の場合である。
【0004】
アセンブリナットの所定の締め付けを可能にするために、コンストラクターはトルクレンチまたはドライバーを提案し、その締め付けは較正および決定されます。しかしながら、そのような手段の使用は、構造物の張力損失の視覚的チェックを実行することを可能にせず、これは、時には数百または数千のナットを含む組み立てられた構造物にとって深刻なハンディキャップとなる。さらに、これらの手段は、目に見えない、深刻で危険な欠点を意味する不要な緩みを防ぐことはできない。
【0005】
非効率性および/または早期摩耗の理由で、我々の知る限り使用されていないナット締め付けを観察することを可能にする装置がある。特に、エラストマーが使用される、仏国特許発明第2906854号明細書(特許文献1)に開示されているような装置では、一旦押しつぶされると、締め付けられるとワッシャを越えて突出する周辺突起によって実行される。これらの装置においてエラストマーを使用しても、長期間または特定の極端な条件下での機能について保証することはできない。エラストマーを使用しない他の装置も存在するが、目に見える要素が周辺に突出せず、ワッシャ内に格納されないため、緩みがはっきりと見えない。したがって、他の装置では、観察要素は元の形状または場所に戻らず、緩みではなく、締められたことに留意することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】仏国特許発明第2906854号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、前述した欠点を解決することであり、特に単純で、安価で、信頼性の高い観察装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
構造の2つの要素を組み立てることを目的とした、本発明のアセンブリにおける張力喪失を観察するための装置であって、例えば、ねじおよびナットからなるボルト組み立てが実行された後、ねじ付きロッドと、内面、外面、外周壁、および中央開口部を区切る内周壁とを含む、2つの変形不可能なワッシャと、2つの変形不可能なワッシャの間に挟まれた、直径方向に変形可能な観察リングとが協働する。本発明のワッシャの少なくとも1つまたは両方のワッシャの厚さは、ワッシャの中心からそれらの外周端に向かって減少する。
【0009】
本発明はまた、変形不可能なワッシャの少なくとも1つが、その内面に中央突起を備え、その内面は、締め付け後、別のワッシャの内面に対して接合するように意図されていることを特徴とする。しかしながら、特定の要件においては、2つの変形不可能なワッシャは、その内面に、締め付け後に接合するように意図されている中央突起を備えている。
【0010】
したがって、本発明のワッシャの1つは、他のワッシャの直径よりも大きい直径を有し、ワッシャの1つの内面を明らかにするために、有利には色で覆われている。
【0011】
本発明の変形可能なリングは、金属から製造されている。したがって、それは、ワイヤの両端が一緒に固定されている、らせん型のトルクばねによって実装され得る。それはまた、剛性材料で実装され、直径の変形を可能にするためにその断面に切り込みがされ得る。
【0012】
したがって、リングの断面の形状は、台形の四辺形、または平行な側面の1つがワッシャの周囲外側に向けられている任意の台形の輪郭であってもよい。
【0013】
本発明による観察装置は、リングの表面に配置され、変形不可能なワッシャの内面とスライド接触することを意図したベアリングボールを含み、したがって、前記リングの動きを促進する。
【0014】
軸方向の推力が提供され、装置が緩んだ場合に強制的に分離するために、変形不可能なワッシャの間に配置されたばね要素が含まれている。そして、ばね要素の位置決めおよび保持を可能にするために、ワッシャの少なくとも1つは、前記ワッシャの中央開口部の近くで、その内面に円形の溝を備えている。
【0015】
本発明の他の特徴および利点は、非限定的な例としてのみ与えられる添付の図面に関する以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】2つの異なる実施形態による本発明の装置の概要を示す。
【
図2】2つの異なる実施形態による本発明の装置の概要を示す。
【
図3】2つの異なる実施形態による、組み立ての過程での本発明の装置の断面を示す。
【
図4】2つの異なる実施形態による、組み立ての過程での本発明の装置の断面を示す。
【
図5a】本発明の好ましい実施形態による装置の断面を示しており、締め付けが行われていない状態を示す。
【
図5b】締め付けが実行された後の
図5aの装置の断面図を示す。
【
図6a】本発明の第2の実施形態による装置の断面で示しており、締め付けが行われていない状態を示す。
【
図6b】締め付けが実行された後の
図6aの装置の断面図を示す。
【
図7a】別の実施形態による装置の断面で示しており、締め付けが行われていない状態を示す。
【
図7b】締め付けが実行された後の
図7aの装置の断面図を示す。
【
図8a】さらに別の実施形態による装置の断面を示しており、締め付けが実行されていない状態を示す。
【
図8b】締め付けが実行された後の
図8aの装置の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
観察装置(1)は、構造の一部を形成する2つの要素を組み立てるために使用されることを意図しており、組み立ては、例えば、ねじ(60)およびナット(70)からなるボルト(5)によって実施される。
【0018】
構造は、例えば、クレーンであり、アセンブリは、例えば、2つの輪郭を規定されたセクションに関連し得るが、構造はまた、コンクリートのブロックに埋め込まれたスタッドによって地面に固定されたパイロンであり得る。当然、本発明は、本発明の範囲から逸脱することなく、すべてのタイプの構造またはアセンブリに関係し得る。
【0019】
本発明によれば、観察装置(1)は、ナット(7)の下に配置されることを意図した観察およびアセンブリワッシャを構成し、変形不可能な要素(2a、2b)の間に配置された弾性変形可能な要素(3)を含み、前記ナットが締め付けられると、弾性変形可能な要素(3)が移動して変形する。
【0020】
変形不可能な要素(2a、2b)は、変形不可能な材料から製造された少なくとも1つのワッシャによって形成される。
【0021】
したがって、本発明の装置の好ましい実施形態は、2つの変形不可能なワッシャ(2a、2b)であって、それぞれが、内面(20a、20b)、外面(21a、21b)、外周壁(22a、22b)、および中央開口部(24)を区切る内周壁(23a、23b)を含むディスクを形成する、2つの変形不可能なワッシャ(2a、2b)と、2つの変形不可能なワッシャ(2a、2b)の間に挟まれた直径方向に変形可能な観察リング(3)とから構成される。
【0022】
したがって、本発明の好ましい実施形態によれば、ワッシャ(2a、2b)の少なくとも1つは、直角台形の一般的な形態の断面を有し、その傾斜部分が、装置の内側に向かって配置される。
【0023】
他の変形では、断面は三角形、または等脚台形の形状である。
【0024】
本発明の主な特徴によれば、ワッシャ(2a、2b)の少なくとも1つの厚さ(e)が、ワッシャの中心(24)からその外周端(25)に向かって減少する。したがって、ワッシャの少なくとも1つの内面は、外向きの傾斜を形成する。換言すれば、内周壁(23a、23b)の高さ(H2)は、外周壁(22a、22b)の高さ(H1)よりも大きい。少なくとも1つのワッシャ(2a、2b)の内面(20a、20b)によって形成される前記外向きの傾斜は、リング(3)を押し、それを直径方向に変形させて、締め付け中に少なくとも1つのワッシャ(2a、2b)の外周(22a、22b)に現れるようにする。
【0025】
したがって、本発明の好ましい実施形態によれば、それぞれのワッシャの厚さ(e)は、ワッシャ(24)の中心からその外周端(25)に向かって減少し、2つのワッシャ間の空間は、装置(1)の外周部(EXT)に向かって拡大する。
【0026】
本発明の好ましい実施形態によれば、ワッシャ(2a、2b)はそれぞれ、異なる直径(D1、D2)を含む。
【0027】
ワッシャ(2a、2b)の直径(D1、D2)は異なり、上部ワッシャ(2a)は有利に小さく、直径(D1)は下部ワッシャ(2b)の直径(D2)よりも小さく、下部ワッシャ(2b)の内面(20b)の少なくとも一部への視覚的アクセスを可能にする。
【0028】
したがって、観察リング(3)は、2つのワッシャ(2a、2b)の間に、より具体的には、外周に開いた空間に挟まれている。締め付け時にスペースが減少するため、リングは外側に押し出される。
【0029】
したがって、締め付け中、リング(3)は少なくとも部分的に上部ワッシャ(2a)の外周を越えて突出し、下部ワッシャ(2b)の内面(20b)が見えるかどうかを一目で確認することが可能である。
【0030】
したがって、緩みを見やすくするために、そして本発明の好ましい実施形態によれば、内面(20a、20b)は、ワッシャの外周に近い部分が着色されている。
【0031】
したがって、観察装置(1)は、直径方向に伸縮可能な変形可能リング(3)からなり、弾性材料から製造されたその外径(DE)を減少または増加させることを可能にする。したがって、弾性変形可能な要素(3)およびワッシャ(2a、2b)の1つの内面(20a、20b)は、アセンブリ内の張力損失を観察するための手段を生み出す。
【0032】
本発明の1つの特徴によれば、変形不可能なワッシャ(2a、2b)の少なくとも1つは、その内面上に、締め付け後にその内面(260)がもう一方のワッシャ(2a、2b)の内面(20a)に対して接合するように意図された中央突起(26)を備えている。
【0033】
別の変形実施形態によれば、2つのワッシャ(2a、2b)は、互いに接触するように意図された中央突起を含む。
【0034】
1つまたは複数の突起は、締め付け力がかかる装置の機械的停止を実行する。
【0035】
本発明によれば、変形可能な観察リング(3)は、摩耗、UVおよび他の応力に耐性のある材料から製造される。したがって、本発明の好ましい実施形態によれば、変形可能なリング(3)は、金属材料から製造される。したがって、変形可能なリングは、金属から有利に製造される。他の実施形態によれば、リングは、カーボンまたは樹脂などの複合材料から製造される。
【0036】
したがって、本発明によれば、変形可能リング(3)は、直径方向に伸縮が可能であり、言い換えれば、リングは耐破砕性を有し、直径方向にのみ変形する。リングは、互いに実質的に直交する直径面(P)および中心軸(X)を含み、直径面(P)内でのみ変形する。
【0037】
本発明によれば、変形可能なリングは、螺旋型のトルクばねによって実装され、ワイヤの両端が一緒に固定されている。そして、そのターンが、リング(3)の直径面(P)に対して実質的に垂直に配置されている。
【0038】
前記ばねは円筒形の断面を有する。
【0039】
しかしながら、本発明の分野から逸脱することなく、ばねの断面は、リングの外径上に位置するフラットを有する。
【0040】
締め付け中に、それに加えられた圧力がばねのターンを互いに分離するように押し、直径(DE)が大きいばねを生成し、これにより、少なくとも1つのワッシャ(2a、2b)の外周(25)を越えて突出する。
【0041】
変形実施形態によれば、変形可能なリング(3)は、剛性材料から製造され、その断面に切り込みがされて、直径方向の変形を可能にする。
【0042】
そして、別の変形実施形態によれば、変形可能リング(3)は、中空の管状輪郭セクションで製造され、その断面に切り込みがされる。
【0043】
他の変形実施形態によれば、リング(3)の断面は、台形の四辺形または三角形を形成する。
【0044】
リング(3)は、台形断面を有する輪郭を含み、その平行な側面の1つが、ワッシャ(2a、2b)の周囲外側(25、EXT)に向けられている。
【0045】
リング(3)は、変形不可能なワッシャ(2a、2b)の内面(20a、20b)の少なくとも1つとスライド接触することを意図した表面に配置されたベアリングボール(50)を含み、これにより、その動きが容易である。そして、本発明の好ましい実施形態によれば、ベアリングボールは、ワッシャの2つの内面と接触している。
【0046】
ナット(7)の締め付け中に、変形可能なリングが、正しい締め付けの指標を構成する周辺突起を形成することが理解されよう。
【0047】
ナットがたまたま緩むと、変形可能なリングが収縮し、周辺の突出部分が少なくとも部分的に消失することも理解されよう。
【0048】
したがって、構造のボルトを一目見ただけで、ユーザーはそれらのいずれかがすべてまたは部分的に緩んでいるかどうかを確認できる。
【0049】
本発明の好ましい実施形態によれば、提供されるナットへの軸方向推力のために、装置が緩んだ場合に分離を強制するために、装置は、2つの変形不可能なワッシャ(2a、2b)の間に配置されたばね要素(6)を含む。
【0050】
前記ばね要素(6)は、有利には螺旋スラストばねである。
【0051】
当然のことながら、材料の寸法と弾性特性は、得られる結果に応じて選択される。
【0052】
本発明の別の特徴によれば、2つのワッシャ(2a、2b)のうちの少なくとも1つは、ワッシャ(2a、2b)の中央開口部(24)の近くに円形の溝(7)を備えている。この溝の機能は、スラストばね(6)を配置して保持することである。これは、ばねの少なくとも一方の端部がこの溝(7)に配置されているためである。本発明の好ましい実施形態によれば、2つのワッシャ(2a、2b)は、ばね(6)を配置するための円形の溝(7)を備えている。
【0053】
さらに、2つのワッシャ(2a、2b)は、クリッピング、接着剤による接着または溶接によって一緒に回転するように拘束され、超音波または振動によって、若しくは機械式の接続によってさえも実施される。
【0054】
本発明のリング(3)は、例えば、黄色、赤、オレンジ、青、またはリン光またはその視認性を改善するための再帰反射などに着色され得ることにも留意されたい。
【符号の説明】
【0055】
1 観察装置
2a、2b 変形不可能な要素、ワッシャ
3 弾性変形可能な要素、観察リング
7 ナット
20a、20b 内面
21a、21b 外面
22a、22b 外周壁
23a、23b 内周壁
24 中央開口部
25 外周端、周辺外側
26 中央突起
e 厚さ
P 直径面
X 中心軸
【国際調査報告】