(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-22
(54)【発明の名称】CNC旋盤を制御するための制御命令データを生成する方法
(51)【国際特許分類】
G05B 19/4097 20060101AFI20220415BHJP
B23B 1/00 20060101ALI20220415BHJP
【FI】
G05B19/4097 C
B23B1/00 N
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021551788
(86)(22)【出願日】2020-02-06
(85)【翻訳文提出日】2021-10-25
(86)【国際出願番号】 EP2020052922
(87)【国際公開番号】W WO2020177969
(87)【国際公開日】2020-09-10
(32)【優先日】2019-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520333435
【氏名又は名称】エービー サンドビック コロマント
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ヨハンソン, アダム
(72)【発明者】
【氏名】レフ, ロニー
【テーマコード(参考)】
3C045
3C269
【Fターム(参考)】
3C045AA10
3C045EA03
3C045EA04
3C269AB02
3C269BB08
3C269EF02
3C269EF39
3C269EF70
3C269EF71
3C269MN42
(57)【要約】
旋削工具(7)によって旋削動作を実行するようにCNC旋盤を制御するための制御命令データを生成する方法であって、制御命令データを生成するステップであって、終了位置(11)から最も遠く離れている機械加工されていない内面(3)の点で切削に入るように旋削工具(7)を命令する、ならびに旋削工具(7)が終了位置(11)に到達する、または切削深さ(8)が最大許容切削深さもしくは推奨される切削深さ(5)のどちらか一方と等しく又は当該一方より大きく、それによって旋削工具(7)が内面(3)から離れるように移動するように命令される、または旋削工具(7)が予め定められた位置に到達し、それによって旋削工具(7)が内面(3)から離れるように移動するように命令されるまで終了位置(11)に向かって内面(3)に沿って移動するように旋削工具(7)を命令するための制御命令データを生成するステップを含む制御命令データを生成する方法である。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
旋削工具(7)によって旋削動作を実行するようにCNC旋盤を制御するための制御命令データを生成する方法であって、
金属ブランク(2)の表現を選択するステップと、
旋削工具(7)の表現を選択するステップと、
前記金属ブランク(2)から前記旋削工具(7)によって除去される材料のボリューム(1)を選択するステップであって、前記ボリューム(1)は内面(3)および外面(4)によって限定され、前記金属ブランク(2)は周面(80)によって限定され、前記周面(80)は前記外面(4)を備える、除去される材料のボリューム(1)を選択するステップと、
終了位置(11)を選択するステップと、
前記旋削工具(7)のための推奨される切削深さ(5)を選択するステップと、
前記旋削工具(7)のための推奨される許容切削深さを選択するステップと、
上記選択に基づいて、制御命令データを生成するステップであって、
(b)前記終了位置(11)から最も遠隔である機械加工されていない前記内面(3)の点で切削に入るように前記旋削工具(7)を命令するため、
および
(c)- 前記旋削工具(7)が前記終了位置(11)に到達するまで、または
- 切削深さ(8)が、最大許容切削深さもしくは前記推奨される切削深さ(5)のどちらか一方と等しくまたは当該一方より大きく、それによって前記旋削工具(7)が前記内面(3)から離れるように移動するように命令されるまで、または
- 前記旋削工具(7)が予め定められた位置に到達し、それによって前記旋削工具(7)が前記内面(3)から離れるように移動するように命令される
まで、
前記終了位置(11)に向かって前記内面(3)に沿って移動するように前記旋削工具(7)を命令するため
の制御命令データを生成するステップと、
を含む制御命令データを生成する方法。
【請求項2】
ステップ(b)の前に、
(a)前記終了位置(11)から最も遠隔にある前記内面(3)の一点における切削深さ(8)が前記旋削工具の前記最大許容切削深さ以下となるまで、1つまたは複数の旋削パス(51、52、53、54、55)を通って前記材料のボリューム(1)の一部を取り除くように前記旋削工具(7)を命令する
ための制御命令データを生成するさらなるステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ステップ(a)中に2つ以上の旋削パス(51、52、53、54、55)を実行するように前記旋削工具(7)を命令するための制御命令データを生成するさらなるステップを含み、
ステップ(a)中、第1の前記旋削パス(52、54、55)のための最大切削深さは、全ての連続する旋削パス(51、53)のための最大切削深さ未満である、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記旋削工具(7)が前記終了位置(11)に到達するまでステップ(c)を繰り返すさらなるステップ
を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
ステップ(a)および(c)中に、前記旋削工具(7)のための最小切削深さ(9)が前記切削深さ(8)未満であるように前記旋削工具(7)を選択するさらなるステップ
を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記内面(3)が円筒形の、円錐形の、または平らである少なくとも1つの部分面(21、22、23、24)を備えるように前記内面(3)を選択するさらなるステップ
を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
ステップ(c)中に、前記円筒形の、円錐形の、または平らな部分面(21、22、23、24)のうちの最長のものに平行またはほぼ平行である方向に移動するように前記旋削工具(7)を命令するための制御命令データを生成するさらなるステップ
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ステップ(a)中に一連の平行な旋削パス(51、52、53、54)を通って材料を取り除く
ための制御命令データを生成する前記さらなるステップを含む、
請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
一連の旋削パス(50、51、52、53、54)内で前記材料のボリューム(1)を取り除くように前記旋削工具を命令するための制御命令データを生成するさらなるステップを含み、
ベースライン(40)に関連した前記旋削パス(50)のための最大切削深さ(60)が、前記第1の旋削パス(54)のための最大切削深さ(64)よりも大きい、
請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記旋削工具(7)のための切りくず厚さ値を選択するステップと、
送り速度が前記切りくず厚さ値を切り込み角(17)の正弦関数で除算したものに等しくなるように前記送り速度を選択するステップと、をさらに含み、
前記切り込み角(17)は、送り(18)の方向と前記旋削工具(7)の主切削刃(19)との間の角度として定義される、
請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
切削から出ていくときに送り速度を低下させるように前記旋削工具(7)を命令するための制御命令データを生成するさらなるステップ
を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
ステップ(b)中に弧に沿って切削に入るように前記旋削工具(7)を命令するための制御命令データを生成するさらなるステップ
を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記内面(3)が、90°のコーナーを備えるように前記内面(3)を選択するさらなるステップ
を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記旋削工具(7)は、工具本体(81)と、前記工具本体(81)のインサート座部に装着される旋削用インサート(82)とを備え、
前記旋削用インサート(82)は、第1の切削刃(19)と、第2の切削刃(83)と、前記第1の切削刃(19)と第2の切削刃(83)とを接続する凸形のノーズ切削刃(84)とを備え、
前記第1の切削刃(19)と前記第2の切削刃(83)との間に形成されるノーズ角は、平面視で85°以下である、
請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記ノーズ切削刃(84)は、0.2~2.0mmの曲率半径を有し、
前記第1の切削刃および前記第2の切削刃(19、83)は、平面視で直線である
請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
縦成分を持たない径方向に、またはその縦方向に移動するように、全ての旋削パス(50、51、52、53、54、55)における前記旋削工具(7)を命令するための制御命令データを生成するステップ
をさらに含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
請求項1から16のいずれか一項によりもたらされる命令データを含むコンピュータプログラム。
【請求項18】
請求項1から16のいずれか一項に記載の方法による命令データを生成するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属切削の技術分野に属する。より具体的には、本発明は、旋削工具による旋削動作を実行するようにCNC旋盤を制御するための制御命令データを生成する分野に属する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、CNC旋盤を制御するための制御命令データを生成する方法に関する。旋削は、コンピュータによる数値制御(CNC)旋盤を用いて一般に行われる金属切削の形態である。金属ブランクが、ジョーなどの締め付け手段によって締め付けられ、金属ブランクは、スピンドルによって回転される。典型的には、CNC旋盤は、1つまたは複数のマシンインターフェースを含み、これに旋削工具が取り外し可能に締め付けられ得る。一般に、旋削工具は、典型的には超硬合金などの耐摩耗材料から作製される旋削用インサートを備える。実際の切削中、旋削工具は、金属ワークピースに対して移動させられる。この相対移動は、送りと呼ばれる。旋削工具の移動は、金属ブランクの回転軸と平行な方向とすることができ、これは、一般に、縦送りまたは軸方向送りと呼ばれる。さらに、旋削工具の移動は、金属ブランクの回転軸に直交する方向にあり得、これは、径方向送りまたは正面削りと一般に呼ばれる。他の移動角度、または送り方向も可能であり、これは、一般に、倣いまたは倣い旋削として知られている。切削に入ることから切削から出ていくことまでの順序は、パスとして知られている。金属ブランクから材料のボリュームを取り除くためのある特定の旋削工具によって作成されるパスの合計は、工具パスと呼ばれ得る。この工具パスは指示または命令に対応する。通常、材料のボリュームは、多くのやり方で取り除くことができる。例えば、命令は、送り方向、切削深さ、送り、切削速度などの要因に対して異なり得る。材料のボリュームは、数多くのやり方で取り除くことができるが、必ずしも全てのやり方が、機械加工時間、工具寿命、チップ破損などの要因に関して等しくはない。したがって、命令データを賢く選択するやり方における案内の必要がある。
【0003】
旋削工具によって旋削動作を実行するようにCNC旋盤を制御するための制御命令データを生成する方法は、米国特許出願公開第2016/0089760(A1)号に記載されている。
図4では、切削深さは旋削用インサートのノーズ半径よりも大きい値であるように設定されるべきであることが説明されている。
【0004】
しかしながら、発明者らは 金属除去の結果を改善するために 命令データを生成するさらなる必要があることを見つけた。
【発明の概要】
【0005】
本発明の主な目的は、制御命令データを生成する改善された方法を提供することである。特に目的の1つは、金属ブランクの機械加工を改善するために切削深さを選択するやり方を改善することである。
【0006】
この目的は、旋削工具によって旋削動作を実行するようにCNC旋盤を制御するための制御命令データを生成する方法であって、金属ブランクの表現を選択するステップと、旋削工具の表現を選択するステップと、金属ブランクから旋削工具によって除去される材料のボリュームを選択するステップであって、前記ボリュームは内面および外面によって限定され、金属ブランクは周面によって限定され、周面は外面を備える、除去される材料のボリュームを選択するステップと、終了位置を選択するステップと、旋削工具のための推奨される切削深さを選択するステップと、旋削工具のための推奨される許容切削深さを選択するステップと、上記に基づいて、制御命令データを生成するステップであって、終了位置から最も遠隔である、すなわち最も遠く離れている機械加工されていない内面の点で切削に入るように旋削工具を命令するため、および(c)旋削工具が終了位置に到達するまで、または、切削深さが最大許容切削深さもしくは推奨される切削深さのどちらか一方と等しくまたは当該一方より大きく、それによって旋削工具が内面から離れるように移動するように命令されるまで、または、旋削工具が予め定められた位置に到達し、それによって旋削工具が内面から離れるように移動するように命令されるまで、終了位置に向かって内面に沿って移動するように旋削工具を命令するための制御命令データを生成するステップと、を含む制御命令データを生成する方法により実現される。
【0007】
そのような方法によって、機械加工物、および特に内面は、より短い時間で旋削動作により機械加工することができる。例えば、旋削工具が切削深さがある値に到達しない限り内面から離れて移動するように命令されないことによって、機械加工時間は、そのような機械加工がいくつかの機械加工ステップによって行われる場合と比べて減少させることができる。そのような方法によって、制御命令データは、種々の機械加工物を有効なやり方で機械加工するために、種々の金属ブランクのために生成され得る。
【0008】
方法は、旋削工具によって金属ワークの旋削動作を実行するようにCNC旋盤を制御するNCコード(数値制御コード)などの制御命令データを生成するものである。言い換えれば、方法は、CNC旋盤のための旋削工具パスを生成するものである。この文脈では、CNC旋盤は、旋削工具によって旋削動作を実行するのに適したCNC機械工具である。
【0009】
CNC旋盤は、旋削工具が接続または接続可能にされるマシンインターフェースを備える。
【0010】
方法は、機械加工物、すなわち、旋削動作後のブランクの所望の形状のSTEP-ファイルまたはIGS-ファイルなどの電子的なCAD(コンピュータ支援設計)モデルをインポートするステップを含むことができる。言い換えれば、方法は、機械加工物の表現をインポートする方法を含んでもよい。
【0011】
金属ブランクの表現が選択される。金属ブランクの表現は、(例えば、ISO10303-21に定義されるような)STEP-ファイル、またはIGS-ファイルなどの好ましくはCADモデルの形態でインポートされるのが好ましいものであり得る。好ましくは、前記表現は、好ましくは三次元測定機(CMM:Coordinate Measuring Machine)により物理的な金属ブランクの形状測定のステップによって得ることができる。金属ブランクは、周面によって限定される。
【0012】
旋削工具の表現が選択される。好ましくは、旋削工具は、電子ツールライブラリから選択され、好ましくは、この電子ツールライブラリは、CNC旋盤にまたはCNC旋盤の一部に接続された工具マガジンからの旋削工具の表現である。
【0013】
前記旋削工具は、手動でまたは自動で選択されてもよい。
【0014】
好ましくは、前記旋削工具は、旋削工具の形状、内面の形状、機械加工物の形状、機械加工物の表面品質の要件、金属ブランクの関連する旋削工具の向き、マシンインターフェースの向き、金属ブランクをCNC旋盤のスピンドルに締め付ける手段の幾何学的形状、金属ブランクの材料等などの幾何学的限定および他の限定を考慮に入れて選択される。
【0015】
旋削工具は、内面に沿って以下に定められる開始位置から以下に定められる終了位置への方向に機械加工するのに適しているように選択される。
【0016】
好ましくは、旋削工具は、工具本体と、工具本体のインサート座部に装着される旋削用インサートとを備える。工具本体は、CNC旋盤内に装着されるまたはCNC旋盤に接続される。
【0017】
好ましくは、旋削用インサートは、第1の切削刃と、第2の切削刃と、第1の切削刃と第2の切削刃とを接続する凸形のノーズ切削刃とを備える。好ましくは、第1の切削刃と第2の切削刃との間に形成されるノーズ角は、平面視で85°以下である。ノーズ切削刃は、円弧の形状を有してもよく、または完全な円弧からわずかに逸脱した形状を有してもよい。好ましくは、ノーズ切削刃は、0.2~2.0mmの曲率半径を有する。好ましくは、第1の切削刃および第2の切削刃は、平面視で直線である。代替として、第1の切削刃および第2の切削刃は、わずかに凸形または凹形であってもよく、凸形のノーズ切削刃の曲率半径よりも2倍よりも大きく、好ましくは10倍よりも大きい曲率半径を有する。
【0018】
内面は、ノーズ切削刃によってだけで形成され、あるいは少なくとも最大限までまたは少なくとも部分的に形成される。内面は、回転軸について回転対称である。
【0019】
好ましくは、第1の切削刃は、10~45°、好ましくは20~40°の切り込み角17でアクティブであるように配置されるまたは向けられる。切り込み角は、送り方向とこの場合には第1の切削刃であるアクティブな切削刃との間の角度である。
【0020】
切り込み角は、材料のボリュームが取り除かれる1つおよび複数のパス中に変わり得る。しかしながら、好ましくは、旋削工具は、最長の面を機械加工するときに、切り込み角が上記間隔内にあるように配置されるべきである。
【0021】
旋削工具によって金属ブランクから取り除かれる材料のボリュームが選択される。
【0022】
旋削工具が選択された後に前記ボリュームが選択される必要はない。言い換えれば、方法は、ボリュームを選択する前に旋削工具を選択するステップを含むことができ、または方法は、旋削工具を選択する前にボリュームを選択するステップを含むことができる。
【0023】
前記ボリュームは、内面(好ましくは、前記機械加工物は内面を含む)と、外面(金属ブランクの周面は外面を備える)とによって限定される。機械加工物から外面までの距離は、機械加工物から内面までの距離よりも大きい。
【0024】
前記ボリュームは、前記ボリュームが選択された旋削工具を用いて取り除くことができるように選択される。代替として、明確に述べると、旋削工具は、前記ボリュームが選択された旋削工具を用いて取り除かれ得るように選択される。
【0025】
旋削動作は、前記ボリュームの少なくとも一部を取り除くためのものである。
【0026】
終了位置が選択される。終了位置は、前記ボリュームが取り除かれたときに旋削工具が位置する内面に沿った点または区域として定められる。
【0027】
好ましくは、終了位置は、終了位置が内面の終点にあるように選択される。好ましくは、内面は、例えば、
図3におけるように断面で見るとき、2点間のラインに沿って延びる。好ましくは、2点の他方は、開始位置として選択される。
【0028】
内面の最長の部分面が円筒形である場合、好ましくは、終了位置は、回転軸に最も近く位置する前記2つの点の一方として選択される。
【0029】
内面の最長の部分面が平らである場合、すなわち、回転軸に直交する場合、好ましくは、終了位置は、回転軸から最も離れて位置する前記2点の一方として選択される。
【0030】
旋削工具のための最大切削深さ、すなわち、旋削工具のための最大許容切削深さ、すなわち、旋削工具のための上側閾値または上側閾値関数が好ましくは選択される。最大切削深さは、旋削工具の送り方向に応じた旋削工具のための上側閾値または上側閾値関数であり、内面の形状および旋削工具の向きを考慮に入れる。最大切削深さは、内面から離れるとともに内面に直交する距離として理解することができる。
【0031】
方法は、旋削工具のための推奨される切削深さを選択するステップを含む。前記推奨される切削深さは、旋削工具のための最大切削深さに等しくてもよく、好ましくは旋削工具のための最大切削深さ未満であり得る。
【0032】
好ましくは、最大切削深さまたは上側閾値関数は、第1の切削刃に沿ったまたは第2の切削刃に沿った点に対応するように選択され得る。
【0033】
最大切削深さは、ある移動方向(送り方向)に縦旋削の場合、ある特定の値、および反対方向に縦旋削の場合、異なる値に選択されてもよい。1つまたは複数の送り方向については、値がゼロであり得る。したがって、最大切削深さは、送りの方向に依存する上側閾値関数として理解することができる。
【0034】
旋削工具の推奨される切削深さは、旋削工具の最大許容切削深さとして対応するやり方で理解することができる。
【0035】
旋削工具の位置を参照すると、これは、旋削工具の点または区域を生成する面の位置として理解されるはずである。言い換えれば、旋削工具の位置は、ノーズ切削刃の位置である。
【0036】
旋削工具は、終了位置から最も遠く離れている機械加工されていない内面の点として定められる開始位置で切削に入ることによって旋削パスを実行するように命令される。旋削工具は、以下の基準の1つが満たされるまで終了位置に向かって内面に沿って移動するように命令される。
【0037】
旋削工具は終了位置に到達し、すなわち、内面はある単独の旋削パス内で機械加工され、この単独の旋削パスのための切削深さは、常に旋削工具の最大許容切削深さ以下である。
【0038】
代替として、旋削工具は、旋削工具が内面に沿って移動している間に、切削深さが旋削工具のための最大切削深さ以上である点に到達する。旋削工具の最大許容切削深さは上側閾値であり、この値を超えて旋削工具が稼働するのが禁じられるので、内面に沿った旋削工具の移動が停止させられる。したがって、「切削深さは、~である」は、この文脈において、「切削深さが到達する」と理解されるべきである。
【0039】
内面に沿った旋削工具の移動が停止させられた後、旋削工具は、好ましくは予め定められた方向に、内面から離れるように移動するように命令され、それによって切削から出ていく。前記予め定められた方向は、内面がそのような面を含む場合、内面の最長の円筒形の、平らな、または円錐形の部分面に平行である。さもなければ、旋削工具は、内面から離れるとともに内面に直交する方向に移動するように命令される。
【0040】
代替として、旋削工具は、旋削工具が内面に沿って移動している間に、切削深さが旋削工具のための推奨される切削深さ以上である点に到達し、同様に、旋削工具の移動は停止させられ、旋削工具は、内面から離れるように移動するように命令される。
【0041】
代替として、旋削工具は、旋削工具が予め定められた位置に到達するときに停止するように命令される。好ましくは、切削深さは、旋削工具が前記所定の位置に到達するときに、旋削工具の推奨される切削深さ以上である。
【0042】
そのような予め定められた位置は、内面が1つまたは複数の円筒形の、平らな、または円錐形の部分面を含むという条件下で定義され得る。仮想線、またはベースラインは、前記面のうちの最長のものに交わって描かれ得る。前記予め定められた位置は、内面と複数の旋削工具の推奨される切削深さに平行であるとともにベースラインから推奨される切削深さだけ離間しているラインとの間の交点として定義され、ベースラインは、最長の円錐形の、平らな、または円錐形の内面の部分面に交わる。予め定められた位置に到達した後、旋削工具は、前記予め定められた位置から離れるように、および内面から離れるように移動するように命令される。
【0043】
好ましくは、方法は、第2の切削刃は旋削パスの少なくとも一部の最中に好ましくは90°を上回る、好ましくは100°を上回る前逃げ角を形成するように旋削工具を配置するステップを含む。第2の切削刃は、後刃である。言い換えれば、送り方向、すなわち、旋削用インサートの移動方向と、第2の切削刃との間の角度は、好ましくは90°未満、好ましくは80°未満である。
【0044】
内面から離れるように移動することは、好ましくは、内面に直交する方向に、または内面に直交するものから+/-30°以内である。
【0045】
一実施形態によれば、方法は、ステップ(b)の前に、(a)終了位置から最も遠く離れている内面の点における切削深さが旋削工具の最大許容切削深さ以下となるまで、1つまたは複数の旋削パスを通って材料のボリュームの一部を取り除くように旋削工具を命令するさらなるステップを含む。
【0046】
方法は、開始位置における切削深さ、すなわち終了位置から最も遠く離れている内面の点が最大切削深さ以下となるまで、1つまたは複数の好ましくは平行な旋削パスを通って材料のボリュームの一部を取り除くように旋削工具を命令するステップを含む。
【0047】
前記ステップは、荒削りステップである。前記ステップは、金属ブランクの周面の機械加工を含む。
【0048】
好ましくは、旋削工具は、終了位置から最も遠く離れている内面の点における切削深さが旋削工具の推奨される切削深さ以下になるまで、材料のボリュームの一部を取り除くように命令される。
【0049】
好ましくは、前記材料のボリュームの一部は、直線状であり、内面の最長の部分面に平行である1つまたは複数の旋削パスによって取り除かれる。
【0050】
一実施形態によれば、方法は、ステップ(a)中に、2つ以上の旋削パスを実行するように旋削工具を命令するさらなるステップと、ステップ(a)中に全ての連続する旋削パスのための最大切削深さ未満であるように第1の旋削パスのための最大切削深さを選択するさらなるステップとを含む。
【0051】
そのような方法によって工具寿命は、改善することができる。外面がブランクの周面の一部であるので、この面の機械加工は、より多くの工具摩耗をもたらし得る。これは、プランクの外殻が、より硬いものであり得るおよび/またはより一様でない面を有し得るためである。
【0052】
好ましくは、前記旋削パスは、内面に連続的により近くなる。言い換えれば、続く旋削パス中に取り除かれる材料のボリュームは、内面と以前の旋削パス中に取り除かれる材料のボリュームとの間である。
【0053】
一実施形態によれば、方法は、旋削工具が終了位置に到達するまでステップ(c)を繰り返すさらなるステップを含む。
【0054】
そのような方法によって、機械加工は、より短い時間で作製され得る。
【0055】
言い換えれば、方法は、1つまたは複数の追加の旋削パスを実行することを含む。言い換えれば、内面は、2つ以上の旋削パスによって形成される。
【0056】
一実施形態によれば、方法は、ステップ(a)および(c)中に、旋削工具のための最小切削深さが切削深さ未満であるように旋削工具を選択するさらなるステップを含む。
【0057】
そのような方法によって、機械加工は、よりトラブルフリーのやり方で行われ得る。例えば、チップ破損および/またはチップ制御は、切削深さが旋削工具の推奨される最小切削深さ未満でないため改善され得る。
【0058】
一実施形態によれば、方法は、内面が円筒形、円錐形、または平面である少なくとも1つの部分面を備えるように材内面を選択するさらなるステップを含む。
【0059】
内面は、円筒形、すなわち、金属ブランクの回転軸から一定の距離にある全ての点、円錐形、すなわち、金属ブランクの回転軸から直線状に増加または減少する距離における全ての点、あるいは平面、すなわち、平面内であるのいずれかの少なくとも1つの部分面または面の一部を備える。
【0060】
一実施形態によれば、方法は、ステップ(c)中に、円筒形の、円錐形の、または平らな部分面のうちの最長のものに平行またはほぼ平行である方向に旋削工具を移動させるさらなるステップを含む。
【0061】
そのような方法によって、パスの個数が減少し得るので、機械加工時間は減少し得る。
【0062】
旋削工具は、ステップ(c)の少なくとも一部の部分の最中、最長の部分面に平行またはほぼ平行に移動する。好ましくは、前記方向は、ベースラインに平行である。好ましくは、前記方向は、内面から離れるようである。好ましくは、方向は、回転軸に平行である。
【0063】
一実施形態によれば、方法は、ステップ(a)中に、一連の平行な旋削パスを通って材料を取り除くように旋削工具を命令するさらなるステップを含む。
【0064】
好ましくは、前記平行な旋削パス、またはパスは、ベースラインに平行である。好ましくは、旋削工具は、少なくともほとんどの旋削パス、好ましくは全ての旋削パス中で同じ方向に移動する。
【0065】
好ましくは、旋削工具の移動は、各ラインに沿っており、最も外側のラインから始まり、内側に移動する。
【0066】
好ましくは、旋削工具の移動は、少なくともほとんどの旋削パス、好ましくは全ての旋削パス中で内面から離れるようなおよび外面に向かう方向である。
【0067】
一実施形態によれば、方法は、一連の旋削パス内で旋削工具によって材料のボリュームを取り除くさらなるステップを含み、ベースラインに関連した旋削パスのための最大切削深さは、第1の旋削パスのための最大切削深さよりも大きい。
【0068】
第1の旋削パスは、最も外側のラインに関連した旋削パスである。
【0069】
一実施形態によれば、方法は、旋削工具のための切りくず厚さ値を選択するさらなるステップと、送り速度が切りくず厚さ値を切り込み角の正弦関数で除算したものと等しくなるように送り速度を選択するさらなるステップとを含み、切り込み角は、送りの方向と旋削工具の主切削刃との間の角度として定義される。
【0070】
そのような方法によって、工具寿命は改善される。
【0071】
前記切りくず厚さ値は、好ましくは金属ブランクの材料を考慮に入れて、手動で選択することができる、または好ましくはデータベースからインポートすることができる。
【0072】
前記送り速度は、旋削工具のための推奨される送り速度である。
【0073】
言い換えれば、方法は、金属ブランクの回転に関連するおよび上記計算による送りの方向に関連する速度で移動するように旋削工具を命令するステップを含む。
【0074】
一実施形態によれば、方法は、切削から出ていくときに送り速度を低下させるさらなるステップを含む。
【0075】
そのような方法によって、工具寿命は、改善される。
【0076】
したがって、送り速度は、少なくとも1つの旋削パス、好ましくは2つ以上の旋削パスについて減少する。通常、送り速度は、回転毎ミリメートルの単位で測定される。好ましくは、送り速度の減少は、切削から出ていく前、1と10mmの間、より好ましくは2~8mmで開始する。好ましくは、送り速度は、選択された送り速度以前の送り速度、すなわち、減少前の送り速度と比較して10~70%、より好ましくは20~50%だけ減少する。
【0077】
一実施形態によれば、方法は、ステップ(b)中に弧に沿って切削に入るように旋削工具を命令するさらなるステップを含む。
【0078】
そのような方法によって、工具寿命は、改善され得る。
【0079】
好ましくは、少なくともステップ(b)中に、旋削工具は、すなわち、切削に入るときに、入口で弧に沿って移動しまたは切削を開始するように命令される。好ましくは、少なくともステップ(b)中に、前記弧は、内面に接しており、好ましくは、旋削工具が内面から離れるように移動する方向に接している。
【0080】
好ましくは、前記弧は、円弧である、好ましくは、前記円弧は、1~10mm、さらにより好ましくは2~5mmであるその曲率半径を有する。
【0081】
一実施形態によれば、方法は、内面が90°のコーナーを備えるように内面を選択するさらなるステップを含む。
【0082】
85°以下のノーズ角は、90°のコーナー、すなわち、2つの壁面が互いに直角であることが、旋削用インサートの向きを変えることなく旋削用インサートのノーズ部の1つを用いて機械加工することができるという利点を与える。2つの壁面は、回転軸に直交する1つの平らな面と、回転軸に対して一定の距離を有する1つの面とを備える。
【0083】
好ましくは、方法は、前記平らな面から離れるように移動するように旋削工具を命令するステップを含む。
【0084】
この文脈における90°コーナーは、円筒壁または円柱面が、好ましくはベースラインに沿ってまたは平行に、回転軸から離れるように正面削りであるように、好ましくは、金属ワークピースの外側または外面上または外側または外面に形成される外側コーナーである90°コーナーである。これは、回転軸と同心の孔の内部または内側の内面上またはそこに形成され得る任意のコーナーとは対照的である。円形または曲線状のセグメントが、旋削用インサートのノーズ切削刃と同じ曲率半径を有する円の4分の1、またはほぼ円である形状の4分の1の形状中の弧の形状における回転軸を含む平面内の断面にある。代替として、円形または曲線状のセグメントは、旋削用インサートのノーズ切削刃よりも大きい曲率半径を有する。
【0085】
好ましくは、方法は、前記90°のコーナーから離れるように移動するように旋削工具を命令するステップを含む。
【0086】
一実施形態によれば、旋削工具は、工具本体と、工具本体のインサート座部に装着された旋削用インサートとを備え、旋削用インサートは、第1の切削刃と、第2の切削刃と、第1の切削刃と第2の切削刃とを接続する凸形のノーズ切削刃とを備え、第1の切削刃と第2の切削刃の間に形成されたノーズ角は、平面視で85°以下である。
【0087】
第1の切削刃はアクティブな切削刃である。第2の切削刃は非アクティブな切削刃である。第2の切削刃は全ての旋削パスに対して非アクティブである。
【0088】
一実施形態によれば、ノーズ切削刃は、0.2~2.0mmの曲率半径を有し、第1の切削刃および第2の切削刃は、平面視で直線である。
【0089】
一実施形態によれば、方法は、縦成分を持たない径方向に、またはその縦方向に移動するように、全ての旋削パスにおける旋削工具を命令するための制御命令データを生成するさらなるステップを含む。
【0090】
言い換えれば、全てのパスは、縦成分を持たず、すなわち単にまたは純粋に径方向に、すなわち回転軸に向かうとともに回転軸に直交する、すなわち正面削りであり、あるいはその縦方向に、すなわちその縦方向成分を有して、すなわち、回転軸に沿った同じ方向になっている。したがって、その縦方向については、径成分と縦方向成分を共に含む倣い削り、または縦方向成分だけを有する、すなわち回転軸に平行な倣い削りとして理解されたい。明確にするために、全ての旋削パスは、径方向、または同じ縦方向、あるいはそれらの組合せである。
【0091】
一実施形態によれば、上述した方法のいずれかによる命令データを含むコンピュータプログラムが提供される。
【0092】
一実施形態によれば、コンピュータプログラムは、上述した方法のいずれかによる方法によって命令データを生成するために用意される。
【0093】
次に、本発明は、本発明の異なる実施形態の説明によりおよび添付図面の参照により、より詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【
図3】
図2の機械加工物、および旋削工具を示す側面図である。
【
図4】
図2の機械加工物が
図1の金属ブランクから形成されるいくつかのパスを示す断面図である。
【
図5】
図2の機械加工物が金属ブランクから形成されるいくつかのパスを示す断面図である。
【
図6】機械加工物が金属ブランクから形成されているいくつかのパスを示す断面図である。
【
図7】機械加工物が金属ブランクから形成されているいくつかのパスを示す断面図である。
【
図8】機械加工物が金属ブランクから形成されているいくつかのパスを示す断面図である。
【
図9】機械加工物および旋削工具を示す側面図である。
【
図10】機械加工物および旋削工具を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0095】
周面80によって制限され、回転軸A1周りに回転可能である金属ブランク2を斜視図で示す
図1を参照する。金属ブランク2は、3Dモデルによって表すことができる。金属ブランクは、鋳物材料または鍛造材料によるものであり得る。金属ブランクは、機械加工物であってもよい。金属ブランクは、
図1におけるようなほぼ円筒形形状を有し得るか、または任意の他の形状を有し得る。例えば、金属ブランクは、回転軸と同心の穴のような穴を備えることができる。周面80は、金属ブランクから取り除かれる材料のボリュームについての境界面または限界である外面4を備え、それによって機械加工物を形成または生成する。
【0096】
次に、機械加工物81または機械加工された構成部品を斜視図で示す
図2を参照する。機械加工物81は、3Dモデルによって表すことができる。機械加工物81は、回転軸A1周りに回転可能であり、回転軸A1について対称である。回転軸A1は、金属ブランク2と機械加工物81の両方について同じである。機械加工物81は、金属ブランク2から旋削プロセス、すなわち、金属切削プロセスによって作製され、機械加工物81の体積は、金属ブランク2の体積よりも小さい。機械加工物81は、内面3を備え、内面3は、金属ブランク2から取り除かれる材料のボリュームについての境界面または限界である。内面3は、少なくとも部分面21~26を備え、これは、部分面21、23、および25に関しては円筒形、すなわち、機械加工物81の回転軸A1から一定の距離にある全ての点であり得る。部分面は、部分面26のように円錐形、すなわち、金属ブランクの回転軸から直線状に増加または減少する距離における全ての点であり得る。部分面22および24などの部分面は、回転軸A1に直交する平面内にあり得る。内面は、曲がった部分面などの追加の部分を備えることができる。
【0097】
前記部分面21~26のそれぞれについて、それぞれの長さ31~36が定められ得る。前記長さ31~36は、表面が円筒形である場合、回転軸A1に沿って測定され(31,33,および35参照)、表面が平らである場合、回転軸A1に直交して測定され(32および34参照)、表面が円錐形である場合、包絡面に沿っておよび回転軸に向かって測定される(36参照)。見ることができるように、部分面33は、最長である。
【0098】
次に、マシンインターフェース85を介してCNC旋盤(図示せず)に接続された旋削工具7と共に、
図2の機械加工物8を側面図で示す
図3を参照する。旋削工具7は、工具本体81と、工具本体のインサート座部81に装着された旋削用インサート82とを備える。旋削用インサート82は、主切削刃19と、副切削刃83と、第1および第2の切削刃19、83を接続する凸形のノーズ切削刃84とを備える。ノーズ切削刃84は、機械加工物81の内面3を生成する。旋削工具7は、前端および後端を備え、縦軸A2、すなわち中心軸は、前端から後端まで延びる。後端は、マシンインターフェースに接続される。前端は、インサート座部を備える。縦軸A2は、機械加工物81の回転軸A1に直交する
【0099】
旋削用インサート82は、第1の切削刃および第2の切削刃から等距離で延びる二等分線が工具本体の縦軸A2に対して35~55°の角度をなすようにインサート座部に装着される。
【0100】
図3では、旋削工具7は、概して右手側の方へ内面3に沿って移動させられ、開始位置10から開始し、終了位置11の方へ移動する。
【0101】
第1の切削刃19はアクティブな切削刃である。第2の切削刃83は非アクティブな切削刃である。
【0102】
旋削工具7の縦軸A2から第1の切削刃19までの距離は、旋削工具7の縦軸A2から第2の切削刃83までの距離よりも短い。前記距離は、第1および第2の切削刃19、83の対応する点まで、すなわちノーズ切削刃84から等しい距離にある点までそれぞれ測定される。
【0103】
旋削工具7のための推奨される切削深さ5は、開始位置10から終了位置11へ内面を機械加工するとき、点線5として示される。推奨される切削深さは、内面3から離れるようなおよび内面3に直交した距離6として理解することができる。前記距離6は、例えば、垂直方向と比べて水平方向に異なる距離のように、全ての方向に一定であってもなくてもよい。
【0104】
対応するようにして、旋削工具7のための最小切削深さ9は、点線9として示すことができ、旋削工具7のための最小切削深さ9は、内面3から離れるようなおよび内面3に直交する距離85として理解することができる。
【0105】
旋削工具7のための最大切削深さ(図示せず)は、類似のやり方で理解することができる。
【0106】
次に、
図3の旋削工具(図示せず)を用いて機械加工される
図3の機械加工物81を示す
図4を参照する。回転軸A1に対しての旋削工具の向きは、
図3におけるようになっている。機械加工物81は、
図1に示された金属ブランク2から機械加工される。外面4と内面3とで制限される材料のボリューム1は、いくつかの旋削パス52、51、50、53、54を通って取り除かれる。ベースライン40は、ベースラインが最長の面23と交わるように設定される。材料のボリューム1内のさらなるライン41、42、43が加えられる。前記ライン40~43は、平行であり、旋削工具7の推奨される切削深さ5に等しい距離だけ離間している。前記材料のボリューム1は、小部分70、71、72、73、74に分けられるか、または分割されており、前記ライン40~43は、隣接した小部分70~74間の境界を表す。各小部分70~74は、以下の順番、すなわち、52、51、50、53、54で、それぞれの旋削パス50~54の1つを通って取り除かれる。パス50~53は、右手側に向かって全て少なくとも部分的に同じ方向であり、少なくとも部分的に平行である。
【0107】
ベースライン40およびベースライン40に隣接した外側のライン41、すなわち、ベースラインの隣りかつ最長の面23に直交するラインが、距離14だけ離間しており、距離14は最も外側のライン42と外面4の間の直交距離15よりも大きい。
【0108】
ベースライン40に関連した旋削パス50のための最大切削深さ60は、第1の旋削パス52のための最大切削深さ64よりも大きい。
【0109】
内面、すなわち、パス51、50、53、54を機械加工するとき、旋削工具(図示せず)は、開始位置10、すなわち、終了位置11から最も遠くに離れている機械加工されていない内面3の点で切削に入るように命令される。旋削工具7は、パス51において内面3に沿って終了位置11に向かって移動するように命令される。パス51における移動は、まず、右手側に向かって縦であり、次いで図において径方向下向きである。旋削工具、またはより具体的には、ノーズ切削刃が、ライン41と内面3の間の交点の形態で予め定められた位置に到達するとき、旋削工具は、内面から離れるように移動するように命令される。旋削工具は、切削から出ていくまで、ライン41に沿って右手側に向かって移動するように命令される。
【0110】
パス51の後、パス50は、パス51において旋削工具が内面に沿った旋削工具の移動を停止させた前記予め定められた点で開始する。パス50では、旋削工具は、内面3に沿って、まず
図4の下向きに、次いでベースライン40に沿って右手側に向かって切削から出ていくまで移動させられる。旋削工具は、回転軸A1に平行に移動するとき、90°のコーナーから離れるように移動している。
【0111】
パス50の後、パス53において、旋削工具は、回転軸に向かって、続いて90°のコーナーから離れるような方向に、および内面に沿って右手側に向かって、次いで内面から離れるようにおよびライン43に沿って移動する。最後のパス54は、内面に沿って、より具体的には、
図2に26で示される円錐形の部分面に沿っている。最後の2つのパス53、54の後、内面3の機械加工が完成する。
【0112】
次に、
図5の参照がなされると、
図5は、
図4と比較して材料のボリュームが異なるので、旋削パスがわずかに異なるということを除いて
図4と同じである。言い換えれば、金属ブランク81の形状は、
図4と比較して異なり、結果として、機械加工順序または工具経路が異なる。
図4におけるように材料のボリューム1の第1の部分は、第1の旋削パス52を通った旋削工具によって取り除かれており、この旋削パス52は、
図4におけるように、直線状であり、内面3の最長の部分面23に平行である。
図4におけるように、前記パス52は、ライン42に沿っている。前記ライン40、41、42、43は、
図4におけるものに対応するやり方で、すなわち、旋削工具7の推奨される切削深さ5に等しい距離だけ離間している。第1の旋削パス52中の最大切削深さ62は、続く旋削パス53について旋削工具のための推奨される切削深さ5に等しい最大切削深さよりも小さい。
【0113】
第1のパス52の後、続く旋削パス50において、旋削工具は、開始点10で開始し、切削深さ8が旋削工具の推奨される切削深さ5よりも大きくなるまで、および旋削工具がライン40と内面3の間の交点の形態の予め定められた位置に到達するまで内面3に沿って移動する。次いで、旋削工具は、切削から出ていくまでベースライン40に沿って右手側に向かって内面3から離れるように移動するように命令される。最後の2つのパス53、54は、
図4におけるように実行される。
【0114】
次に、材料のボリューム1を取り除き、続いてさらなる材料のボリューム90の取り除きによって、機械加工物81が形成される金属ブランク2を示す
図6を参照する。第1の述べられた材料のボリューム1は、旋削工具(図示せず)によって取り除かれ、好ましくは、この旋削工具は、機械加工物81の回転軸A1に平行に向けられた旋削工具の縦軸を有する。材料のボリューム1の内面3は、平らな部分面21が最も長い2つの部分面21、22を備える。平らな部分面21は、
図6に見ることができるように、回転軸A1に直交する平面内に位置する。ベースライン40は、ベースラインが最長の部分面21に交わるように描かれている。さらなるライン41、42、43、44、45が、材料のボリューム1内で、ベースライン40に平行に、隣接したラインは旋削工具の推奨される切削深さ5に等しい距離だけ離間しているように描かれている。前記ライン40~45は、前記ボリューム1を小部分70~75に分ける。言い換えれば、前記ライン40~45は、隣接した小部分70~75の間の境界を表す。第1のパス52は直線状であり、ベースライン40に平行であり、第1のパス52の最大切削深さ62は、旋削工具の推奨される切削深さ5よりも小さい。同様に、続くパス51は、直線状であり、ベースライン40に平行であるが、切削深さは旋削工具の推奨される切削深さ5に等しい。次のおよび最後のパス50では、旋削工具は、開始点10で開始し、終点11まで内面3に沿って移動するように命令される。最後のパス50中、切削深さは、旋削工具の推奨される切削深さ以下である。
【0115】
次に、旋削工具(図示せず)による材料のボリューム1の取り除きによって機械加工物81が形成される金属ブランク2を示す
図7を参照する。好ましくは、旋削工具は
図3に示された旋削工具であってもよく、好ましくは、旋削工具は、
図3の旋削工具のように向けられてもよく、すなわち、その縦軸を機械加工物81の回転軸A1に直交するように向けている。内面3は、1つの平らな部分面22と、1つの円錐形の部分面21とを備える。平らな部分面22は、回転軸A1に直交する平面内にある。円錐形の部分面21の長さ31は、平らな部分面22の長さ32よりも大きい。ベースライン40は、円錐形の部分面21に沿って描かれている。さらなるライン41~45は、材料のボリューム1の内側に、ベースライン40に平行に、隣接したラインが旋削工具の推奨される切削深さ5に等しい距離だけ離間しているように配置される。前記ライン41~45は、前記材料のボリューム1の隣接した小部分間の境界を表す。各小部分は、それぞれの旋削パス50~55によって取り除かれる。前記旋削パス50~55は、少なくとも部分的に平行、および少なくとも部分的に同じ方向であり、より具体的には、平らな部分面22から離れる方向である。第1のパス55のための最大切削深さ65は、全ての続くパス50~54のための最大切削深さよりも大きい小さい。ライン41~43は、予め定められた位置を表す点において内面に交わる。パス51~53中、旋削工具がそのような予め定められた位置に到達するとき、旋削工具は、それぞれのライン41~43に沿って、内面から離れるように、および前記予め定められた位置から離れるように移動するように命令される。
【0116】
次に、旋削工具(図示せず)よる材料のボリューム1の取り除きによって機械加工物81が形成される金属ブランク2を示す
図8に注目する。
図8は、金属ブランク81の形状とは異なり、結果として機械加工順序または工具経路、すなわち、パスの総数が異なるという点で
図7とは異なる。
【0117】
ベースライン40およびライン41~44は、
図7に関するものに対応するやり方で取り除かれる材料のボリューム1内に描かれている。
【0118】
旋削工具は、パス51において開始位置10で切削に入り、内面3に沿って移動するように命令される。ライン43とライン42の間で、切削深さは、推奨される切削深さを上回るが、旋削工具の最大許容切削深さ未満である。旋削工具がライン42と内面3の間の交点に到達するとき、旋削工具は、ライン42に沿って前記交点から離れるように移動し、それによって切削から出ていくように命令される。次のパス50では、旋削工具は、旋削工具が第1のパス51中に内面から離れるように移動するように命令されたところで、すなわちライン42と内面3の間の交点で、切削に入るように命令される。旋削工具は、終点または終了位置11に向かって内面3に沿って移動するように命令される。パス50中、切削深さは、旋削工具の推奨される切削深さ5以上には決してならない。
【0119】
図4~
図8に与えられる例から理解できるように、内面および外面は、例えば、金属ブランクの形状および機械加工物の形状に応じて、いくつかの形状を有することができる。したがって、旋削工具によって旋削動作を実行するようにCNC旋盤を制御するための制御命令データを生成する方法であって、金属ブランクの表現を選択するステップと、旋削工具の表現を選択するステップと、旋削工具のための推奨される切削深さを選択するステップと、金属ブランクから旋削工具によって取り除かれる材料のボリュームを選択するステップであって、前記ボリュームは内面および外面によって限定され、前記金属ブランクは周面によって限定され、周面は外面を備える、取り除かれる材料のボリュームを選択するステップと、上記に基づいて、(I)旋削の推奨される切削深さが切削深さ以下であり、(II)旋削工具の推奨される切削深さが切削深さを上回り、または(III)旋削工具の推奨される切削深さが切削深さよりも小さいのと切削深さよりも大きいのと間で変わっていることの結果として、機械加工ストラテジーのための制御命令データを生成するステップと、を含むCNC旋盤を制御するための制御命令データを生成する方法を提供することが好ましい。
【0120】
(II)旋削工具の推奨される切削深さが切削深さを上回る場合、方法は、旋削工具を平行な線に沿って移動させ、最も外側のラインから開始することにより、旋削パスを順番に作製することによって材料のボリュームを取り除くさらなるステップを含むことが好ましい。好ましくは、前記ラインは、旋削工具の最大許容切削深さに等しい距離で離間されている。好ましくは、上記方法は、なくともほとんどの旋削パス、好ましくは全ての旋削パス中で、旋削工具を同じ方向に移動させるさらなるステップを含む。好ましくは、上記方法は、少なくともほとんどの旋削パス、好ましくは全ての旋削パス中で、内面から離れるとともに外面に向かう方向に旋削工具を移動させるさらなるステップを含む。
【0121】
(I)推奨される切削深さが切削深さ以下である場合、方法は、開始位置および終了位置を選択するさらなるステップと、旋削工具を開始位置から終了位置まで内面に沿って移動するさらなるステップとを含む。好ましくは、上記方法は、金属ブランクの回転軸から開始位置までの距離が金属ブランクの回転軸から終了位置までの距離よりも大きいように開始位置および終了位置を選択するさらなるステップを含む。
【0122】
次に、機械加工物81および
図3の旋削工具7を側面図または断面図で示す
図9を参照する。旋削工具は、マシンインターフェース85を介してCNC旋盤(図示せず)に接続される。旋削工具7は、工具本体81と、工具本体81のインサート座部に装着された旋削用インサート82とを備える。
図9に示されるように、旋削用インサート82は、旋削工具7の平面視で、旋削用インサート82は、第1および第2の切削刃19、83間で延びる二等分線(図示せず)に対して対称またはほぼ対称である。ノーズ切削刃84は、機械加工物81の内面3を生成する。旋削工具7は、前端および後端を備え、縦軸A2、すなわち中心軸は、前端から後端まで延びる。旋削パス中、すなわち、金属ブランクから材料を取り除くとき、切り込み角17は、送りの方向18、すなわち旋削工具7の移動と旋削工具7の主切削刃19との間の角度として定められる。第1の切削刃19は、ベースライン(図示せず)に平行な送りの方向18にて機械加工するとき、10~45°、好ましくは、20~40°の切り込み角17でアクティブであるように配置され、または向けられる。
【0123】
旋削工具7の縦軸A2と回転軸A1の間の角度が一定である場合、送りの方向18を変更すると、切り込み角17が変化する。例えば、
図9において、送りの方向18を回転軸A1に平行な方向から回転軸に対する傾斜している方向に、すなわち、円錐形部分に変更するとき、切り込み角が増加するので、送り速度は減少するはずである。
【0124】
好ましくは、切りくず厚さ値は、旋削工具7について選択され、送り速度は、送り速度が切りくず厚さ値を切り込み角17の正弦関数で除算したものに等しくなるように選択される。
【0125】
切削から出ていく前に、好ましくは1~20mm、より好ましくは3~10mmの距離で、切削から出ていく前、送り速度は、好ましくは20~80%だけ、さらにより好ましくは40~70%減少する。言い換えれば、旋削工具は、切削から出ていく前により遅いペースで移動するように命令される。
【0126】
次に、機械加工物81を例えば、
図3および
図9の旋削工具7と共に側面図または断面図で示す
図10を参照する。旋削工具は、マシンインターフェース85を介してCNC旋盤(図示せず)に接続される。旋削工具7は、工具本体81と、工具本体81のインサート座部に装着された旋削用インサート82とを備える。送りの方向は、18、18’、18’’、18’’’で示されるように異なる方向にあってもよい。したがって、軸A2の向きが変更されない場合、切り込み角は、送りの方向18、18’、18’’、18’’’の依存において異なり得る。旋削工具7のための推奨される切削深さ5、5’、5’’、5’’’は、18、18’、18’’、18’’’に依存して異なり得る。好ましくは、旋削工具のための旋削工具7のための推奨される切削深さ5、5’、5’’、5’’’は、第1または第2の切削刃に沿ってそれぞれ点90、91に対応するように選択される。好ましくは、旋削工具のための最小切削深さ、および旋削工具のための最大切削深さは、それぞれ、対応するやり方で選択される。
【0127】
好ましくは、旋削工具7は、パス50に見られるように、切削に入る際または切削を開始する際、すなわち、切削に入るとき、弧に沿って移動するように命令される。好ましくは、前記弧は、内面3に接しており、好ましくは、旋削工具が内面3から離れるように移動する方向に(右手側に向かって水平方向に)接している。前記弧は、円弧である。
【0128】
次に、
図11および
図12を参照する。ここには、内面3および外面4によって限定された材料のボリュームが断面図で示されている。内面3の最長の部分面に対応するベースライン40は、内面3に交わっている。内面および外面3、4は、距離95だけ離間している。
図10と
図11の両方において、材料のボリュームは、小部分70~72に分けられ、1つまたは複数のライン41、42は、隣接した小部分70~72間の境界を表す。前記ライン41またはライン42は、ベースライン40に平行であり、ベースライン40から離間している。
図11では、材料のボリュームは、3つの小部分70、71、72に分けられるか、または分割される。
図12では、材料のボリュームは、2つの小部分70~71に分けられる。
図11では、距離60、61は、旋削工具の推奨される切削深さに等しい。
図12では、各距離60、61は、内面および外面3、4の間の距離95の半分に等しい。いつものように、旋削工具のための推奨される切削深さは、送りの方向、すなわち、旋削工具の移動に対して旋削工具の推奨される切削深さとして理解されるはずである。
【0129】
図11および
図12では、距離95は4.3mmである。旋削工具のための推奨される切削深さは、2.0mmである。旋削工具のための最小および最大切削深さは、それぞれ、0.5および2.5mmである。したがって、
図11の第1のパス中、小部分72を取り除くとき、切削深さは、旋削工具の最小切削深さ未満である0.3mmである。したがって、旋削工具の推奨される切削深さ未満の切削深さは、許容できる結果を与えることができるが、例えばチップ破損に対して最適な結果を与えない可能性があるので、材料のボリュームおよび工具経路(パス)を分けることの
図11の説明が改善され得る。
【0130】
図12では、距離60、61は、それぞれ2.15mmであり、言い換えれば、旋削工具の最大許容切削深さ以下および旋削工具の最小切削深さ以上である。したがって、
図12は、
図11よりも好ましい。
【0131】
図12では、それぞれの切削深さは、以下による。
m mod a_p≧a_p minが真である場合、a_p actual=a_p
m mod a_p≧a_p min が偽である場合、そして
m/FLOOR(m/a_p)≦a_p maxが真である場合、
a_p actual=m/FLOOR(m/a_p)とし、
m/FLOOR(m/a_p)≦a_p maxが偽である場合、
a_p actual=(m-a_p min)/FLOOR(m/a_p)とする。
【0132】
ここで、mは、ベースライン40に直交する最大残り深さ、すなわち4.3mmである。a_pは、旋削工具のための推奨される切削深さ、すなわち2.0mmである。modは、ある数字を別の数字で除算した後の余りを見つける演算子である。したがって、m mod a_pは、4.3mod2.0=0.3である。0.3はa_p min(旋削工具のための最小切削深さ)よりも小さいので、第1のセグメントは偽である。したがって、次のステップは、m/FLOOR(m/a_p)を計算することであり、ただし、FLOORは、入力として実数をとり、出力として上記実数以下の最大の整数を与える関数である。したがって、FLOOR(m/a_p)は、floor(4.3/2.0)に等しく、FLOOR(2.15)に等しく、2.0に等しく、これは、m/FLOOR(m/a_p)が、3/2.0=2.15に等しいことを意味する。2.15は2.5以下であるので、a_p maxは、この例では2.5mmである旋削工具のための最大切削深さであるため、式 m/FLOOR(m/a_p)≦a_p maxは真である。したがって、a_p actual=m/FLOOR(m/a_p)であり、これは、切削深さ(a_p actual)が2.15に設定されることを意味する。言い換えれば、外面4と共にパス中に取り除かれる材料を規定する
図12のライン41は、
図12の外面の下方2.15に配置される。同じ式は、次のパスを計算するために使用され、
図12の次のパスについてのわずかな唯一の違いは、mが2.15mmであるということである。
【0133】
説明した制御命令データを生成する方法および材料のボリュームを分ける方法は、コンピュータにより実施されると理解されたい。したがって、オブジェクト、移動、および他のエンティティは、表示、好ましくはそのようなエンティティの電子的表示として理解されたい。
【国際調査報告】