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特表2022-523628可動ヘッドを有する携帯照明および組立方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-26
(54)【発明の名称】可動ヘッドを有する携帯照明および組立方法
(51)【国際特許分類】
   F21L 4/00 20060101AFI20220419BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20220419BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20220419BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220419BHJP
【FI】
F21L4/00 410
F21V23/04 130
F21V23/00 160
F21L4/00 413
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021540473
(86)(22)【出願日】2020-01-10
(85)【翻訳文提出日】2021-09-11
(86)【国際出願番号】 US2020013010
(87)【国際公開番号】W WO2020150076
(87)【国際公開日】2020-07-23
(31)【優先権主張番号】16/738,282
(32)【優先日】2020-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/793,681
(32)【優先日】2019-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】29/676,840
(32)【優先日】2019-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】29/716,897
(32)【優先日】2019-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504307353
【氏名又は名称】ストリームライト、インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】マクレナン、ダブリュー.、ロス
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014GA02
(57)【要約】
【要約】
携帯照明(10)および組み立て方法(200)は、電力源を支持する照明ボディ(20)と、光源(90)を有する照明ヘッド(40)とを有する。回転接合部(50)は、照明ボディ(20)および照明ヘッド(40)のうちの一方から、サイズと形状面で相補的な、照明ボディ(20)および照明ヘッド(40)のもう一方の円筒状の穴に延伸する中空円筒部材と、中空円筒部材を円筒状の穴に保持するファスナー(52)と、電力源を光源(90)に接続するため、回転接合部の中空円筒部材を通して延伸する1つ以上の導電体とを有している。ヒンジカバー(30)は、閉じたカバー(30)を照明ボディ(20)に対して保持するため、照明ボディ(20)の部分に係合するアーム部材を含む、または照明ボディ(20)のねじ穴に係合するつまみねじを含むラッチを有している。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動照明ヘッドを有する携帯照明であって、
電力源を支持するための照明ボディと、
前記電力源によって印加された場合に光を発する光源を支持するための照明ヘッドと、
前記照明ボディおよび前記照明ヘッドを可動関係で接合する回転接合部であって、
前記照明ボディおよび前記照明ヘッドのうちの一方から延伸する中空円筒状中心部材であって、前記中空円筒状中心部材を受納するため、前記照明ボディおよび前記照明ヘッドのうちの他方がサイズと形状面で前記中空円筒状中心部材に相補的である円筒状の穴を有する中空円筒状中心部材と、
前記照明ボディおよび前記照明ヘッドのうちの他方の前記円筒状の穴に前記中空円筒状中心部材を保持するため、前記照明ボディおよび前記照明ヘッドのうちの一方の前記中空円筒状中心部材に係合する、前記照明ボディおよび前記照明ヘッドのうちの他方の内部に配置されたファスナーと、
前記照明ボディの前記電力源を前記照明ヘッドの光源に接続するため、前記回転接合部の前記中空円筒状中心部材を通して延伸する1つ以上の導電体とを有する回転接合部と、
前記光源に選択的に印加して光を発するため、前記1つ以上の導電体を通して前記光源および前記電力源に回路で連結している電気スイッチとを有するものである
可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項2】
請求項1記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記照明ボディ内に配置され、前記電力源に電気的に接続されるための1つ以上の電気接点を有する接点アセンブリを更に有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項3】
請求項2記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記接点アセンブリは、内部に少なくとも2つの穴を持つ絶縁ブランクと、前記少なくとも2つの穴の各々に位置する導電性のグロメットとを有し、各グロメットは、前記絶縁ブランクの各穴に保持され、前記少なくとも2つの導電体のうちの1つに電気的に接続されるように形成されているものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項4】
請求項1記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記光源は電子回路基板を有し、前記電子回路基板は前記スイッチを支持する、または前記電子回路基板は前記少なくとも2つの導電体に接続されている、または前記電子回路基板は前記スイッチを支持し、前記少なくとも2つの導電体に接続されているものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項5】
請求項4記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記照明ヘッドは可撓性のアクチュエータを有しており、前記電子回路基板は、前記スイッチが前記可撓性のアクチュエータに隣接するように前記照明ヘッドに配置されているので、前記可撓性のアクチュエータを押圧することにより前記スイッチが作動するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項6】
請求項1記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記照明ボディは、電力源を挿入および除去するための開口部と、前記開口部に隣接した少なくとも1つの突出部とを有しており、前記照明ボディは、更に、前記開口部を覆うためのサイズおよび形状を有するカバーを有し、前記カバーは、前記照明ボディの前記少なくとも1つの突出部に係合することにより前記カバー用にヒンジを画成するための少なくとも1つのフック部材、または前記照明ボディに係合させ、前記カバーを前記照明ボディに対して保持し、前記開口部を覆うためのラッチ、または前記照明ボディの前記少なくとも1つの突出部に係合することにより前記カバー用にヒンジを画成するための少なくとも1つのフック部材と、前記照明ボディに係合させ、前記カバーを前記照明ボディに対して保持し、前記開口部を覆うためのラッチとを有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項7】
請求項6記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記少なくとも1つのフック部材は、前記照明ボディの前記少なくとも1つの突出部にぱちりと嵌合し、ファスナーなしにその位置に保持されるのに十分な可撓性を有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項8】
請求項6記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記ラッチは、前記照明ボディの相補的ラッチ部材に係合し、前記カバーを前記照明ボディに対して保持しかつ前記開口部を覆うための、前記照明ボディの方向へ延伸したラッチアーム、または前記カバーを通過する穴に配置されたファスナーであって、前記照明ボディの相補的ラッチ部材に係合し、前記カバーを前記照明ボディに対して保持しかつ前記開口部を覆うため、前記照明ボディの方向に延伸した係合部材を有するファスナーを有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項9】
請求項6記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記ラッチは、前記照明ボディの方向へ延伸したラッチアームであって、前記カバーを前記照明ボディに対して保持しかつ前記開口部を覆うため、前記照明ボディの相補的ラッチ突出部に係合するための突出部を有しているラッチアーム、または前記照明ボディの相補的ねじ穴に係合したねじファスナーであって、前記カバーを前記照明ボディに対して保持しかつ前記開口部を覆うため、前記カバーを通過する穴に配置され、前記照明ボディの方向に延伸したねじ軸を有するねじファスナーを有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項10】
請求項1記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記照明ボディを把持するサイズおよび形状のコの字型グリップを有するクリップと、前記コの字型グリップが前記照明ボディを把持している際に、前記照明ボディの近くにそれに沿って配置される細長部材とを更に有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項11】
請求項1記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記照明ヘッドの光源は照明用光源を有している、または摺動可能レンズは前記光源を覆ったりその覆いを取ったりするために可動性である、または摺動可能レンズは、前記光源を覆ったりその覆いを取ったりするために前記照明ヘッドの表面を横方向に移動可能であり、前記照明ヘッドの光源は照明用光源と、前記照明用光源を覆ったりその覆いを取ったりするために可動性である摺動可能レンズとを有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項12】
請求項11記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記摺動可能レンズは、光フィルタ、着色光フィルタ、光拡散フィルタ、またはそれらの組み合わせを有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項13】
請求項1記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記ファスナーは、ねじファスナー、ボルト、ねじ、従動ファスナー、ピン、リベット、釘、スパイク、バーブドファスナー、クリップ、クランプ、ナット、スピードナット、キャップナット、エイコーンナット、成型ヘッド、ピーニングヘッド、熱成型ヘッド、溶接、加熱溶接、超音波溶接、化学溶接、ろう接、接着剤、またはそれらの組み合わせを含むものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項14】
可動照明ヘッドを有する携帯照明であって、
電力源を支持するための照明ボディと、
前記電力源によって印加された場合に光を発する光源を支持するための照明ヘッドと、
前記照明ボディおよび前記照明ヘッドを可動関係で接合する回転接合部であって、前記照明ボディおよび前記照明ヘッドの間の開口部を画成する回転接合部と、
前記照明ボディの前記電力源と前記照明ヘッドの光源とを接続するため、前記回転接合部の開口部を通して延伸する1つ以上の導電体とを有しており、
前記照明ボディは、電力源を挿入および除去するための開口部および前記開口部に隣接した少なくとも1つの突出部を有しているが、前記照明ボディは、前記照明ボディの開口部を覆うためのサイズおよび形状を有するカバーであって、前記照明ボディの前記少なくとも1つの突出部に係合することによりヒンジを画成するための少なくとも1つのフック部材および前記照明ボディに係合させ、前記カバーを前記照明ボディに対して保持し、前記開口部を覆うためのラッチを有するカバーと、
前記光源を選択的に印加して光を発するため、前記1つ以上の導電体を通して前記光源および前記電力源に回路で連結している電気スイッチとを更に有するものである
可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項15】
請求項14記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記カバーは、前記照明ボディ内部の電力源との間で電気接点を形成するため、少なくとも1つのばねを有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項16】
請求項14記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記カバーは少なくとも1つのフック部材およびそれと一体化された前記ラッチの一部を有するカバーブランクであって、少なくとも1つの電気接点を受納するための凹部を有するものであるカバーブランクと、前記カバーブランクの凹部に配置される少なくとも1つの電気接点とを有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項17】
請求項16記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記少なくとも1つの電気接点は、単一長さのばね線で形成された1つ以上の円錐蔓巻ばね接点、または上部に形成された前記カバーブランクの一部によって前記カバーブランクの凹部に保持されている、単一長さのばね線で形成された1つ以上の円錐蔓巻ばね接点を有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項18】
請求項16記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記照明ボディの開口部を密閉するため、前記カバーブランクの周囲溝に配置されるシールリングを更に有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項19】
請求項14記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記少なくとも1つのフック部材は、前記照明ボディの前記少なくとも1つの突出部にぱちりと嵌合し、ファスナーなしにその位置に保持されるのに十分な可撓性を有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項20】
請求項14記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記ラッチは、前記照明ボディの相補的ラッチ部材に係合し、前記カバーを前記照明ボディに対して保持しかつ前記開口部を覆うための、前記照明ボディの方向へ延伸したラッチアーム、または前記カバーを通過する穴に配置されたファスナーであって、前記照明ボディの相補的ラッチ部材に係合し、前記カバーを前記照明ボディに対して保持しかつ前記開口部を覆うため、前記照明ボディの方向に延伸した係合部材を有するファスナーを有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項21】
請求項14記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記ラッチは、前記照明ボディの方向へ延伸したラッチアームであって、前記カバーを前記照明ボディに対して保持しかつ前記開口部を覆うため、前記照明ボディの相補的ラッチ突出部に係合するための突出部を有しているラッチアーム、または前記照明ボディの相補的ねじ穴に係合したねじファスナーであって、前記カバーを前記照明ボディに対して保持しかつ前記開口部を覆うため、前記カバーを通過する穴に配置され、前記照明ボディの方向に延伸したねじ軸を有するねじファスナーを有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項22】
請求項14記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記照明ボディの前記少なくとも1つの突出部は、各々小さい第二突出部を有する2つの対向する大きい第一突出部を有しており、前記少なくとも1つのフック部材は、2つの空間的間隔を有するフックと、前記フックの各々に隣接する穴とを有し、前記ヒンジは、前記フック部材の穴の各々に延伸する前記各小さい第二突出部を有する、前記2つの対向する大きい第一突出部にそれぞれ係合する、前記2つの空間的間隔を持つフックを有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項23】
請求項14記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記回転接合部は、前記照明ボディおよび前記照明ヘッドのうちの一方から延伸する中空円筒状中心部材であって、前記照明ボディおよび前記照明ヘッドのうちの他方が、前記中空円筒状中心部材を受納するため、前記中空円筒状中心部材にサイズと形状面で相補的な円筒状の穴を有するものである中空円筒状中心部材と、前記照明ボディおよび前記照明ヘッドのうちの他方の前記円筒状の穴に前記中空円筒状中心部材を保持するため、前記照明ボディおよび前記照明ヘッドのうちの一方の前記中空円筒状中心部材に係合する前記照明ボディおよび前記照明ヘッドのうちの他方の内部に配置されたファスナーとを有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項24】
請求項23記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記ファスナーは、ねじファスナー、ボルト、ねじ、従動ファスナー、ピン、リベット、釘、スパイク、バーブドファスナー、クリップ、クランプ、ナット、スピードナット、キャップナット、エイコーンナット、成型ヘッド、ピーニングヘッド、熱成型ヘッド、溶接、加熱溶接、超音波溶接、化学溶接、ろう接、接着剤、またはそれらの組み合わせを含むものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項25】
請求項14記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記照明ボディを把持するサイズおよび形状のコの字型グリップを有するクリップと、前記コの字型グリップが前記照明ボディを把持している際に、前記照明ボディの近くにそれに沿って配置される細長部材とを更に有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項26】
請求項14記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記照明ヘッドの光源は照明用光源を有している、または摺動可能レンズは前記光源を覆ったりその覆いを取ったりするために可動性である、または摺動可能レンズは、前記光源を覆ったりその覆いを取ったりするために前記照明ヘッドの表面を横方向に移動可能であり、前記照明ヘッドの光源は照明用光源と、前記照明用光源を覆ったりその覆いを取ったりするために可動性である摺動可能レンズとを有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項27】
請求項26記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、前記摺動可能レンズは、光フィルタ、着色光フィルタ、光拡散フィルタ、またはそれらの組み合わせを有するものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項28】
請求項14記載の可動照明ヘッドを有する携帯照明において、内部に少なくとも2つの穴を持つ絶縁ブランクと、前記少なくとも2つの穴の各々に位置する導電性のグロメットとを持つ前記接点アセンブリを更に有し、各グロメットは、前記絶縁ブランクの各穴に保持され、前記少なくとも2つの導電体のうちの1つに電気的に接続されるように形成されているものである可動照明ヘッドを有する携帯照明。
【請求項29】
可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法であって、
延伸した中空円筒部材またはサイズと形状面で前記中空円筒部材に相補的な円筒状の穴を有する照明ボディ筐体を取得する工程と、
延伸している前記中空円筒部材およびサイズと形状面で前記中空円筒部材に相補的な前記円筒状の穴のうちの他方を有する照明ヘッド筐体を取得する工程と、
前記中空円筒部材をサイズと形状面で前記中空円筒部材に相補的な前記円筒状の穴に挿入する工程と、
前記照明ボディ筐体および前記照明ヘッド筐体を可動関係で接合して回転接合部を形成するため、前記中空円筒部材を前記円筒状の穴に固定する工程と、
延伸している少なくとも2つの導電体を有する電池接点アセンブリを取得する工程と、
前記電池接点アセンブリを前記照明ボディ筐体に配置し、前記少なくとも2つの導電体を前記中空円筒状中心部材を通して前記照明ヘッド筐体に配置する工程と、
前記少なくとも2つの導電体を光源に接続する工程と、
前記光源を前記照明ヘッド筐体に配置する工程と、
レンズを前記照明ヘッド筐体内の前記光源の前面に配置する工程とを有するものである
可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項30】
請求項29記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記中空円筒状中心部材を前記円筒状の穴に固定して、前記照明ボディ筐体および前記照明ヘッド筐体を可動関係で接合し、回転接合部を形成する工程は、前記円筒状の穴を有する前記照明ボディ筐体および前記照明ヘッド筐体のうちの1つの内部を通してアクセス可能な前記中空円筒状中心部材の末端にファスナーを適用する工程を有するものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項31】
請求項30記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記固定工程は、ねじファスナー、ボルト、ねじ、従動ファスナー、ピン、リベット、釘、スパイク、バーブドファスナー、クリップ、クランプ、ナット、スピードナット、キャップナット、エイコーンナット、成型ヘッド、ピーニングヘッド、熱成型ヘッド、溶接、加熱溶接、超音波溶接、化学溶接、ろう接、接着剤、またはそれらの組み合わせを適用する工程を有するものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項32】
請求項29記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記少なくとも2つの導電体を光源に接続する工程および前記光源を前記照明ヘッド筐体に配置する工程は、前記少なくとも2つの導電体を発光半導体を含む電子回路基板に電気的に接続する工程と、前記発光半導体によって照射される光がそこから外側に向けられるような配向によって、前記電子回路基板を前記照明ヘッド筐体に配置する工程とを有するものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項33】
請求項29記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記照明ヘッド筐体は、前記光源を選択的に作動するための電気スイッチを内部に有しており、前記方法は、前記電気スイッチに隣接した前記照明ヘッド筐体の開口部に可撓性ブーツを配置する工程と、前記可撓性ブーツを保持するため、前記照明ヘッド筐体にリングを取り付ける工程とを更に有するものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項34】
請求項33記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記可撓性ブーツを保持するためにリングを前記照明ヘッド筐体に取り付ける工程は、前記照明ヘッド筐体に前記リングを加熱成形する工程、前記照明ヘッド筐体に前記リングを溶接する工程、前記照明ヘッド筐体に前記リングを加熱溶接する工程、前記照明ヘッド筐体に前記リングを超音波的に溶接する工程、前記照明ヘッド筐体に前記リングを化学的に溶接する工程、前記照明ヘッド筐体に前記リングをろう接する工程、前記リングと前記照明ヘッド筐体との間に接着剤を適用する工程、およびそれらの組み合わせが含まれるものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項35】
請求項29記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記光源および前記レンズを保持するため、前記照明ヘッド筐体にフェースキャップを取り付ける工程を更に有するものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項36】
請求項35記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記光源を保持するために前記照明ヘッド筐体にフェースキャップを取り付ける工程は、前記照明ヘッド筐体に前記フェースキャップを加熱成形する工程、前記照明ヘッド筐体に前記フェースキャップを溶接する工程、前記照明ヘッド筐体に前記フェースキャップを加熱溶接する工程、前記照明ヘッド筐体に前記フェースキャップを超音波的に溶接する工程、前記照明ヘッド筐体に前記フェースキャップを化学的に溶接する工程、前記照明ヘッド筐体に前記フェースキャップをろう接する工程、前記フェースキャップと前記照明ヘッド筐体との間に接着剤を適用する工程、およびそれらの組み合わせが含まれるものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項37】
請求項29記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記照明ボディ筐体は開口部を有しており、前記開口部の近くに少なくとも1つの突出部を有しており、前記照明ボディ筐体の前記開口部に相補的なサイズおよび形状を有するカバーであって、前記少なくとも1つの突出部に係合するためのサイズおよび形状の少なくとも1つのフックを有するカバーを取得する工程と、前記カバーの少なくとも1つのフックを前記照明ボディ筐体の前記少なくとも1つの突出部に係合させる工程であって、前記カバーは前記照明ボディ筐体に蝶番式に取り付けられる工程と、前記照明ボディ筐体の開口部に前記カバーを取り付けて閉じる工程とを更に有するものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項38】
請求項37記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記カバーを取得する工程は、延伸するラッチ突出部を有するカバーを取得する工程を有しており、前記照明ボディ筐体の開口部に前記カバーを取り付けて閉じる工程は、前記カバーのラッチ突出部を前記照明ボディ筐体のラッチ部分に係合させる工程を有するものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項39】
請求項37記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記カバーを取得する工程は、前記照明ボディの相補的ラッチ部材に係合させ、前記カバーを前記照明ボディに対して保持して前記開口部を覆うための、前記照明ボディの方向へ延伸するラッチアームを有するカバーを取得する工程と、前記カバーを通過する穴に配置されたファスナーを有するカバーであって、前記照明ボディの相補的ラッチ部材に係合させ、前記カバーを前記照明ボディに対して保持して前記開口部を覆うための、前記照明ボディの方向へ延伸する係合部材を有するカバーを取得する工程とを有するものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項40】
請求項37記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記カバーを取得する工程は、前記照明ボディの方向へ延伸するラッチアームを有するカバーであって、前記照明ボディの相補的ラッチ突出部に係合させ、前記カバーを前記照明ボディに対して保持して前記開口部を覆うための突出部を有するカバーを取得する工程と、前記カバーを通過する穴に配置されたねじファスナーを有するカバーであって、前記照明ボディの相補的ねじ穴に係合させ、前記カバーを前記照明ボディに対して保持して前記開口部を覆うための、前記照明ボディの方向へ延伸するねじ軸を有するカバーを取得する工程とを有するものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項41】
請求項37記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記カバーを取得する工程は、少なくとも1つの穴を有するカバーブランクを取得する工程と、前記少なくとも1つの穴に導電性のグロメットを配置する工程と、前記少なくとも1つの穴に保持されるべき前記グロメットを成形する工程とを有し、前記成形されたグロメットは、前記照明ボディ筐体の内部の電力源用に少なくとも1つの電気接点を提供するものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項42】
請求項37記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記カバーを取得する工程は、ばね接点を受納するための、少なくとも1つの凹部を有するカバーブランクを取得する工程と、前記少なくとも1つの凹部に導電性のばねを配置する工程と、前記少なくとも1つの凹部に前記導電性のばねを保持するため、前記少なくとも1つの凹部に隣接して1つ以上の端部を成形する工程とを有し、前記導電性のばねは、前記照明ボディ筐体の内部の電力源用に少なくとも1つの電気ばね接点を提供するものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項43】
請求項29記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、前記電池接点アセンブリを取得する工程は、少なくとも2つの穴を有する非導電性ブランクを取得する工程と、前記少なくとも2つの穴の各々に導電性のグロメットを配置する工程と、前記少なくとも2つのグロメットのうちの各1つに隣接して、前記少なくとも2つの導電体のうちの1つを配置する工程と、前記少なくとも2つのグロメットを成形する工程であって、各成形されたグロメットを前記少なくとも2つの導電体のうちの各1つに電気的に接続し、各成形されたグロメットを前記少なくとも2つの穴のうちの各1つに保持する工程とを有し、前記成形されたグロメットが、前記照明ボディ筐体の内部の電力源に接続するための、少なくとも2つの電気接点を提供するものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【請求項44】
請求項29記載の可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法において、開口部の対向する側に溝を有するフェイスキャップを取得する工程を更に有し、前記照明ヘッド筐体内の前記光源の前面にレンズを配置する工程が、前記フェイスキャップの溝に光学フィルタを配置する工程であって、前記光学フィルタを前記溝内で滑動可能とする工程と、前記光学フィルタの近くの前記ファイスキャップに前記レンズを配置する工程と、前記レンズを前記光源近くに置き、前記光学フィルタを前記照明ヘッドのレンズの外側に置いて、前記照明ヘッド筐体に前記フェイスキャップを配置する工程とを有するものである可動照明ヘッドを有する照明を組み立てる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、その全体が参照として本明細書に援用される、「可動ヘッドを有する携帯照明」と言う題の2019年12月12日出願の米国特許出願第29/716,897号、「可動ヘッドを有する携帯照明および組立方法」と言う題の2019年1月17日出願の米国特許出願第62/793,681号、および「可動ヘッドを有する携帯照明」と言う題の2019年1月15日出願の米国特許出願第29/676,840号の恩恵および優先権並びに継続出願を主張する、「可動ヘッドを有する携帯照明および組立方法」と言う題の2020年1月9日出願の米国特許出願第16/738,282号の恩恵および優先権を主張する。
本発明は、可動ヘッドを有する携帯照明およびその組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
可動ヘッドを有する携帯照明は、一般的に、特に電源を支持する照明ボディと、特に光源を支持する照明ヘッドとを有している。斯かるタイプの照明は、照明ヘッドが照明ボディに対して可動(例えば、回転または旋回可能)となるように、照明ボディと照明ヘッドとの間に回転接合部を必要とする。
【0003】
斯かる回転接合部について、種々の配置が提案および使用されており、その多くが(ほとんど全てではないが)、例えば信頼性や接合部(従って照明)の耐用年数を減じ得る甚大な複雑性を有している。加えて、斯かる接合部の組み立ては、回転接合部の複雑性の故に同様に複雑であり、照明内の空間が通常狭く、各場所に配置し固定する必要のある異なる部品の数が多い故に、込み入っており多くの時間を要するものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
照明(例えば、回転接合部や他の構成要素)の複雑性を減少させるように構成され、望ましくは耐久性を改善し、製造時間を短縮するように構成された可動照明ヘッドを有する携帯照明の必要性が存在すると、本出願者は信じるものである。
【0005】
携帯照明への組み立てや設置が容易で、望ましくは複雑性の減少および製造時間の短縮を可能とするカバーであって、電源を設置および除去するためのアクセスを提供するためのカバー(例えば、電池カバー)の必要性が存在すると、本出願者は信じるものである。
【0006】
可動照明ヘッドを有する携帯照明の組み立て方法であって、複雑性(例えば、回転接合部および他の構成要素の複雑性)が減少した照明を利用する方法の必要性も存在すると、本出願者は信じるものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、携帯照明は、電力源を支持する照明ボディおよび光源を支持する照明ヘッドと、回転接合部であって、照明ボディおよび照明ヘッドのうちの1つから延伸した中空円筒部材と、照明ボディおよび照明ヘッドのうちの他方にサイズと形状面で相補的な穴と、中空円筒部材を穴に保持するために中空円筒部材に係合するファスナーと、電力源と光源とを接続するために中空円筒部材を通して延伸する1つ以上の導電体とを有する回転接合部と、光源に選択的に印加して照明を提供するため、1つ以上の導電体を通して光源および電力源に回路で連結されている電気スイッチとを有するものである。
【0008】
携帯照明は、電力源を支持する照明ボディと、電力源によって印加されて光を発する光源を支持する照明ヘッドと、照明ボディおよび照明ヘッドを可動関係で開口部を画成しつつ接合する回転接合部と、照明ボディは開口部および当該開口部の近くに少なくとも1つの突出部を有しているが、当該開口部を覆うサイズおよび形状を有するカバーであって、少なくとも1つの突出部に係合することによりヒンジを画成するための少なくとも1つのフック部材を有し、照明ボディに対してカバーを保持するためのラッチ突出部を有しているカバーと、光源を選択的に印加するため、1つ以上の導電体を通して、光源および電力源を回路で連結する電気スイッチとを有するものである。
【0009】
加えて、携帯照明を組み立てる方法は、延伸した中空円筒部材またはサイズと形状面で中空円筒部材に相補的な円筒状の穴を有する照明ボディ筐体を取得する工程と、延伸している中空円筒部材および円筒状の穴のうちの他方を有する照明ヘッド筐体を取得する工程と、中空円筒部材を円筒状の穴に挿入する工程と、照明ボディ筐体および照明ヘッド筐体を可動関係で接合して回転接合部を形成するため、中空円筒部材を円筒状の穴に固定する工程と、延伸している少なくとも2つの導電体を有する電池接点アセンブリを取得する工程と、電池接点アセンブリを照明ボディ筐体内に配置し、少なくとも2つの導電体を中空円筒状中心部材を通して配置する工程と、少なくとも2つの導電体を光源に接続する工程と、光源を照明ヘッド筐体に配置する工程とを有するものである。
本明細書に記載されている配置および/または特許請求されている配置を要約するにあたり、本明細書に詳細に記載されている概念および/または要素および/または工程が抜粋されている、あるいは簡略化されている場合がある。如何なる要約も、特許請求項の主題に関する主要な特徴、必須の特徴、要素、および/または工程を特定する意図を有するものではなく、従って、特許請求項の主題の範囲を制限する意図を有するものではなく、それを制限したり定義づけたりするように解釈されるべきでもない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
好ましい実施形態の詳細な記載は、図面との関連で一読することにより、より鮮明かつ容易に理解されるであろう。
図1図1~4は、異なる方向から見た場合の、可動ヘッドを有する携帯照明の例示的実施形態の斜視図である。
図2図1~4は、異なる方向から見た場合の、可動ヘッドを有する携帯照明の例示的実施形態の斜視図である。
図3図1~4は、異なる方向から見た場合の、可動ヘッドを有する携帯照明の例示的実施形態の斜視図である。
図3A図3A~4Aは、異なる方向から見た場合の、可動ヘッドを有する携帯照明の別の例示的実施形態の斜視図である。
図4A図3A~4Aは、異なる方向から見た場合の、可動ヘッドを有する携帯照明の別の例示的実施形態の斜視図である。
図4図1~4は、異なる方向から見た場合の、可動ヘッドを有する携帯照明の例示的実施形態の斜視図である。
図5図5~10は、例示的照明の4つの側面、上部末端、および下部末端を示す、直交する6面図である。
図6図5~10は、例示的照明の4つの側面、上部末端、および下部末端を示す、直交する6面図である。
図7図5~10は、例示的照明の4つの側面、上部末端、および下部末端を示す、直交する6面図である。
図8図5~10は、例示的照明の4つの側面、上部末端、および下部末端を示す、直交する6面図である。
図9図5~10は、例示的照明の4つの側面、上部末端、および下部末端を示す、直交する6面図である。
図10図5~10は、例示的照明の4つの側面、上部末端、および下部末端を示す、直交する6面図である。
図11図11~12は、可動ヘッドの代替位置を示す、可動ヘッドを有する例示的携帯照明の斜視図である。
図12図11~12は、可動ヘッドの代替位置を示す、可動ヘッドを有する例示的携帯照明の斜視図である。
図13A図13A~Bは、図1~12の例示的照明の斜視図であり、それぞれ開いた位置にある例示的カバーを示したものである。
図13B図13A~Bは、図1~12の例示的照明の斜視図であり、それぞれ開いた位置にある例示的カバーを示したものである。
図13C図13C~Dは、図3Aおよび4Aの例示的照明の斜視図であり、それぞれ開いた位置にある例示的カバーを示したものである。
図13D図13C~Dは、図3Aおよび4Aの例示的照明の斜視図であり、それぞれ開いた位置にある例示的カバーを示したものである。
図14図14は、内部の特徴が閲覧できる例示的照明の断面図である。
図14A図14Aは、例示的照明のカバーの内部図および側面図である。
図14B-C】図14B~Cは、例示的カバーおよびそのヒンジの詳細を示す斜視図および断面図である。
図14D図14Dは、内部の特徴が閲覧できる例示的照明の断面図である。
図15図15は、例示的照明の分解立体図である。
図15A図15Aは、例示的カバーの分解立体図である。
図16図16は、他の例示的照明の分解立体図である。
図16A図16A~Bは、それぞれ例示的カバーの平面図および横断面図である。
図16B図16A~Bは、それぞれ例示的カバーの平面図および横断面図である。
図17図17は、可動照明ヘッドを有する携帯照明を組み立てる方法またはプロセスを示す概略的フローチャートである。
図17A-B】図17A~Eは、当該工程の種々の態様を示すフローチャートである。
図17C-D】図17A~Eは、当該工程の種々の態様を示すフローチャートである。
図17E図17A~Eは、当該工程の種々の態様を示すフローチャートである。
【0011】
図面において、2つ以上の図面で要素または特徴が示される場合、各図面において斯かる要素または特徴を示すのに同じ英数字の名称が使用される場合があり、図面において密接に関連した、または改変された要素が示される場合、当該改変された要素または特徴を示すのに、同じ英数字の名称が「a」、「b」などを付して示される場合がある。類似の要素または特徴は、異なる図面で類似の英数字の名称で、および明細書で類似の名称で示される場合がある。通例であるが、図面の種々の特徴は原寸に比例して描かれているものではなく、種々の特徴の寸法は明瞭さのために任意に拡大したり縮小したりして示されており、図面に示される値はいずれも例示目的を主眼としたものである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1、2、3,および4は、異なる方向から見た場合の、可動ヘッド40を有する携帯照明10の例示的実施形態の斜視図である。図3Aおよび4Aは、異なる方向から見た場合の、可動ヘッド40を有する携帯照明10'の別の例示的実施形態の斜視図である。図5、6、7、8、9、および10は、図1~4の例示的照明10の4つの側面、上部末端、および下部末端を示す、直交する6面図である。図11および12は、可動ヘッド40の代替位置を示す、可動ヘッド40を有する例示的携帯照明10の斜視図である。図13Aおよび13Bは、図1~12の例示的照明の斜視図であり、図13Cおよび13Dは、図3Aおよび4Aの例示的照明の斜視図であり、それぞれ開いた位置にある例示的カバーを示したものである。携帯照明10、10'は、光源80を有する可動ヘッド40(例えば、照明ヘッド40)に旋回接合部50を通して接続される照明ボディ20、20'を有している。携帯照明10および10'は、閉鎖位置においてカバー30、30'を保持するための電池カバー30、30'およびラッチ32L、32'Lの配列を除き、同一である。
【0013】
照明ボディ20は、電力源(例えば、1つ以上の電池)を受納するための内部空洞を持つ照明ボディ筐体22を有している。1つ以上の電池を設置および除去するための筐体22の開口部は、ラッチカバーアセンブリ30で覆われている。照明ボディ20および照明ヘッド40を接続する旋回接合部50を通して照明ボディ20に対して可動(例えば、旋回可能)な照明ヘッド40は、内部に光源80を持つ照明ヘッド筐体42を有している。照明ボディ20'および筐体22'は、本明細書に記載されるように、ラッチ32Lおよび32'Lの配列を除き、照明ボディ20および筐体22と同一である。
【0014】
光は、内部の電気スイッチを操作するため、照明ヘッド40のアクチュエーター90によって作動され、選択的に印加される照明ヘッド40の光源80によって、照明10から照射される。光源80は、照明ヘッド40内部の発光装置(例えば、発光ダイオード(LED)を覆うレンズ86(例えば、透明なプラスチックレンズ86)を通して光を照射する。発光装置の前面を移動し照射光の特徴を光学的に変化させることができる摺動可能光学フィルタ88が、フェイスキャップ44(またはベゼル44)に提供される。光学フィルタ88は、好みに合わせて、着色フィルタ(例えば、赤または緑色のフィルタ88)または拡散フィルタ88(例えば、透明拡散器88)であってもよい。
【0015】
照明ボディ20、20'は、電力源(例えば、電池、燃料電池など)を受納するための内部空洞を持つ照明ボディ筐体22、22'を有している。内部空洞へのアクセスは、例えばカバーアセンブリ30、30'によって覆われる開口部(例えば、筐体22の底部末端)を通して行われる。カバーアセンブリ30、30'は一方の末端に1つ以上のフック32Hを持つカバー32、32'を有しており、当該フックは、ボディ筐体22の1つ以上の突出部に係合することにより、カバー32の一方の末端にヒンジを提供するものである。カバー32、32'は、フック32Hの反対側末端に、ボディ筐体22、22'の相補的ラッチ部分に係合する32L、32'Lを有している。
【0016】
カバーアセンブリ30、30'は、1つ以上のフック32Hおよびその反対側の末端にあるラッチング部材32L、32'Lを有するカバー32、32'(例えば、成型プラスチックカバー32、32')を有しているので、カバーアセンブリ30、30'が例えば照明ボディ20、20'およびその筐体22、22'の開口部近くに閉じられる場合に、カバーアセンブリ30、30'は、照明ボディ筐体22、22'に蝶番式に取り付けられ、照明ボディ20、20'に取り外し可能に固定される。カバー32、32'は、照明ボディ筐体22、22'の内部に面する表面に、筐体22、22'の内部空洞に電力源(例えば、1つ以上の電池)を接続するための電気接点36を提供する1つ以上の接点ばね36受納用の1つ以上の凹部を有している。カバー32、32'は、フック32Hおよびラッチ32L、32'Lを含む、一体型に成型されたプラスチック部分であるのが好ましく、1つ以上の接点スプリング36は、単一長さのばね線から成形されるのが好ましい。湿気、ほこり、および他の破片が照明ボディ20、20'に入るのを少なくするため、ガスケットまたはシールが、カバー32、32'の周辺(例えば、内部の溝)に提供されるのが好ましい。
【0017】
アクチュエーター90は、照明ヘッド筐体42に取り付けられたブーツリング46によって所定位置に保持される柔軟な円形ブーツを有しているのが好ましい。例えば、円形ブーツを押圧すると、照明ヘッド40の内部に位置する素子が動き、電気スイッチが作動し(例えば、操作され)、その結果、光源80が光を発するための光源80への電力の印加が、選択的に制御されるようになる。
【0018】
照明10、10'が人、機器、物体、ヘルメット装着装置などに取り付けられるように、任意のクリップ60が照明ボディ20、20'に提供されてもよい。クリップ60は、スチール、ばね鋼、ベリリウム銅、極めて弾力性のあるプラスチックなどの非常に弾力性のある素材製であるのが好ましい。クリップ60は、照明ボディの側面に沿って延伸する細長部材62を有しており、当該細長部材は、遠位端で照明ボディ20、20'を押圧するがボディ20、20'から離れることもできるので、照明10、10'をポケット、ベルトなどの物体に取り付けることができる反発力を有している。
【0019】
クリップ60は、ねじや他のファスナーで照明10、10'に取り付けられてもよいが、好ましい例示的クリップ60は、指の間に照明ボディ20、20'をしっかり把持できるサイズおよび形状のコの字型またはC字型の把持部材64を有しており、従って照明10、10'に迅速かつ容易に取り付けたり、それから外したりすることが可能である。クリップ60付き照明10、10'が、ヘルメットマウントやベルトマウントなどの類似サイズのポストやボタンなどに取り外し可能に取り付けられるため、クリップ60は、細長部材62に鍵穴形状の開口部を有しているのが好ましい。
【0020】
図11および12の可動ヘッド40を有する例示的携帯照明10の斜視図はその可動ヘッド40の代替位置を示しており、照明10'の可動ヘッド40は照明ボディ20'に対して同様に移動可能である。1つの図においては、ヘッド40は、照明ボディ20、20'に対して旋回接合部50の周りを第一方向に回転されており、もう一つの図においては、ヘッド40は、照明ボディ20、20'に対して旋回接合部50の周りを第一方向とは反対の第二方向に回転されている。回転接合部50は、照明ボディ20、20'に対して少なくとも+/―90度、全回転で少なくとも180度の回転角について、任意の望ましい回転位置に照明ヘッド40を保持するのに十分な摩擦力を有している。摩擦は、中空円筒部材22Mの外側表面および円筒状の穴42Sの内側表面が互いに接触する際に生じる。加えて、シール50Sは、照明ヘッド40を望みの位置に保持する傾向のある摩擦力を増大または減少させるように選択されたサイズおよび素材であってよい。
【0021】
図14は、内部の特徴が閲覧できる例示的照明10の断面図であり、図14Aは、例示的照明10のカバー30の内部図および側面図であり、図14Bおよび14Cは、例示的カバーおよびそのヒンジの詳細を示す斜視図および断面図であり、図14Dは、内部の特徴が閲覧できる例示的照明10'の断面図であり、図15は、例示的照明10の分解立体図であり、図15Aは、その例示的カバー30の分解立体図であり、図16は、他の例示的照明10'の分解立体図であり、図16Aおよび16Bは、それぞれ例示的カバー30の平面図および横断面図である。照明筐体20、20'は、電力源を受納するための空洞と旋回接合部50の一方側を提供するための構造とを持つ照明ボディ筐体22、22'を有している。照明ヘッド40は、光源80と旋回接合部50のもう一方側を提供するための構造とを持つ照明ヘッド筐体42を有している。
【0022】
旋回接合部50は、照明ボディ20、20'および照明ヘッド40のうちの1つから延伸する中空円筒状中心部材を有する旋回または回転接合部によって提供され、照明ボディ20、20'および照明ヘッドのうちの他方は、中空円筒状中心部材を受納するための、中空円筒状中心部材のサイズおよび形状に相補的な円筒状の穴を有するものである。中空円筒部材は円筒状の穴よりも長いので、その末端は円筒状の穴を通過して延びている。照明ボディ20、20'および照明ヘッド40のうちの他方の内部に配置されるファスナーは、中空円筒状中心部材に係合し、それにより中空円筒状中心部材を円筒状の穴に保持し、回転接合部50を提供している。
【0023】
図示されている例示的照明10、10'において、中空円筒状中心部材22Mはボディ筐体22、22'から延伸し、相補的な円筒状の穴はヘッド筐体42から延伸しており、ファスナー52が、中空円筒部材22Mの末端を把持し、照明10、10'の旋回または回転接合部50によって、筐体22、22'、および42を保持している。ボディ筐体22、22'およびヘッド筐体42は、各々、一体的に成型された回転接合部50を提供する、中空円筒状中心部材または相補的円筒状の穴を有する成型プラスチック部分であるのが好ましい。例示的ファスナー52は、中空円筒状中心部材の末端近くの周囲溝に配置されるばねクリップ52であってもよい。湿気、ほこり、および他の破片が照明10に進入するのを防ぐため、シール50Sが提供されてもよい。
【0024】
電池接点アセンブリ70は、1つ以上の電池用に1つ以上の接点を提供するため、ボディ筐体22、22'の電池用空洞の上部末端に配置される。接点アセンブリ70は、電力源に電気的に接続されるための1つ以上の電気接点74と、照明ヘッド40の光源80に接続されるため、中空円筒状中心部材22Mを通過して延伸する1つ以上の導電体78とを有している。
【0025】
例示的接点アセンブリ70は、少なくとも2つの穴を内部に有する絶縁ブランク72と、その少なくとも2つの穴の各々に電導性のグロメット74とを有している。各グロメット74は、絶縁ブランク72の各穴に保持され、少なくとも2つの導電体78のうちの1つに電気的に接続されるように形成される。
【0026】
例示的光源80は、発光源82(例えば、発光ダイオード(LED)82)を積載している回路基板100と、アクチュエーター配列90を通して照明10、10'の外側から作動される電気スイッチ102とを有している。回路基板100は、光源80を好みの明るさで操作したり望みの実行時間を提供したりするのに適した電圧および/または電流へ電源(例えば、電池)からの電力を変換するため、追加の電気回路(例えば、DCコンバータ)を有していてもよい。更に、回路基板100は、スイッチ102を通して提供されるユーザー入力(例えば、照明ON、照明OFF、一時的ON、減光、増光、点滅、明滅、ストローブなど)に応答して照明10の操作モードを制御するため、マイクロプロセッサまたは他のプロセッサおよび/またはコントローラを有していてもよい。
【0027】
例示的アクチュエーター90は、一般的に、ヘッド筐体42の開口部に相補的な周囲形状を有する可撓性ブーツ92を有しており、基底部を形成するためにブーツ42がその中に配置されているが、当該ブーツは、内部方向すなわちスイッチ102の方向に延伸する中央が厚くなった領域であって、ブーツ92が押圧されるとスイッチ102を作動するためのプランジャとして機能する領域を有するものである。ブーツリング46が、照明ヘッド筐体42の所定位置に保持されており、任意の適切なファスナーによってそこに取り付けられている。1つの好ましい照明ヘッド40においては、ブーツリング44は、加熱溶接される、超音波的に溶接される、あるいは接着剤により筐体42に取り付けられる。ブーツ92は、ゴム状または弾力性のあるプラスチックであり、照明10を作動しているユーザーによって与えられた圧力が開放されると、押圧していない状態の形状(例えば、自然な緩んだ状態の形状)に戻るのに必要な弾力を持つ形状を有しているのが好ましい。しかし、押圧していない状態の形状および位置にブーツ92が戻るのを助けるため、ブーツ92と回路基板102との間にばねが提供されてもよい。
【0028】
光源80は、LED82が発する光を好ましいビームおよび方向にするための光学素子84と、LED82および光学素子84を覆う比較的平らな透明のレンズ86とを更に有している。光学素子84は、湾曲した反射鏡(例えば、一般的な放物面反射鏡または他の湾曲した反射素子84)であってもよいし、固形光学素子84(例えば、全内反射(TIR)素子84)であってもよい。図示されている実施形態においては、光学素子84は、 平らなレンズ86に隣接しその下側に配置された比較的平らな部分(照明10、10'のユーザー用の指示マークまたは他のマーク用の表面として使用可能な部分)を有している。
【0029】
レンズ86および光学反射鏡84は、ヘッド筐体42に適合するフェイスキャップまたはベゼル84によってヘッド筐体42の所定位置に保持され、任意の適切なファスナーによって固定されている。1つの好ましい実施形態においては、照明ヘッドのフェイスキャップ44は、加熱溶接されている、または超音波的に溶接されている、あるいは接着剤によって筐体42に取り付けられている。フェイスキャップ44は、光源80によって照射される光をレンズ86を通して通過させるのに適した大きさの開口部を画成する環状のもの、例えば、光学反射鏡84の広い末端に相補的な円形の開口部である。
【0030】
フェイスキャップ44の開口部は、細長い形状であるのが好ましく、図示の実施形態においては、反射鏡84の広い末端のサイズに類似したサイズの、2つの対向する実質的に平行な長い側面および2つの末端(1つの末端は真っ直ぐで、もう一方の末端は半円形)を有している。更に、フェイズキャップ44は、対向する溝またはスロットを実質的に平行な長い側面に有し、フェイスキャップ44の長い寸法に沿って摺動可能となるように、対向する末端が対向する溝に載っている、摺動性の光学フィルタ88またはレンズ88を有しているのが好ましい。
【0031】
光学フィルタまたはレンズ88は、円形の反射鏡84の広い末端を覆い、そこから照射される光に影響を及ぼすように、フェイスキャップ44の開口部の円形末端方向に移動または滑動させてもよいし、あるいは光源80から照射される光に影響を及ぼさないように、開口部の真っ直ぐな末端方向に移動させてもよい。光学フィルタまたはレンズ88は、例えば、着色フィルタ、拡散フィルタ、ビームスプレッディングレンズ、ビームナローイングレンズであってもよいし、好みに合わせて他の任意の光学的特性を有するものであってもよい。
【0032】
回路構成の劣化の可能性を少なくするため、抗酸化(「デオキソ」)ペレットまたは他の化学的に活性なペレットが照明ヘッド40に提供されてもよく、電池によって(例えば、放出されるガスなどにより)発生する圧力を抑えるため、排出口が、照明ボディ20、20'に提供されてもよい。
【0033】
カバー30、30'は、カバーブランク32、32'(一体成型プラスチック部品またはベースであるのが好ましい)を有している。カバーブランク32、32'は、ボディ筐体22、22'の1つ以上の相補的突出部22Pにホック留めし、カバー30、30'の蝶番付属装置を提供するため、1つ以上のフック32Hを1つの末端に有している。突出部22Pにぱちんと納まり、カバー30、30'が筐体22、22'から外れないようにするため、フック32Hは突出部22Pの直径よりも僅かに小さい開口部を有するのが好ましい。カバーブランク32、32'は、カバー32、32'を筐体22、22'の近くへ移動させて底部末端の電池アクセス開口部を覆う際に、ラッチ突出部22L、22'Lに係合させるため、筐体22、22'の方向に延伸する成型ラッチ32L、32'Lも有している。
【0034】
フック32Hおよび筐体突出部22Pによって提供されるカバーヒンジに関して言えば、フック32Hおよび突出部22Pは、各々、ヒンジのピンおよび管状部を画成する大きい第一相補的部分(例えば、突出部または窪み)を有しており、更に、カバー30、30'が保持され、照明筐体22、22'から外れないようにするため、突出部22P上のフック32Hを保持する小さい相補的部分も有している。各円筒状のヒンジ突出部22Pの外側末端には、フック32Hの外側壁の小さい穴32H2に適合するサイズの、小さい同軸第二突出部22P2が存在する。斯かる第二突出部22P2は、カバー30、30'が完全に開けられた際に、照明ボディ20、20'の筐体22、22'にカバー30、30'を保持するものである。第二突出部22P2がなければ、筐体22、22'に隣接する閉じた位置から180度回転させると、カバー30、30'は筐体22、22'から抜け落ちることになるであろう。突出部22Pは、カバー30、30'の取り付け中に圧力がかかった場合、対向する32Hを押しのけて突出部22P上にフック留めできるように、突出部22P2を穴32H2に挿入し易くする面取りを有している。
【0035】
照明10、10'の例示的ラッチ32L、32'Lは、実質的に照明ボディ20、20'の同じ位置にあり、実質的に同じ機能(例えば、筐体22、22'に近い閉じた位置にカバー30、30'を保持する機能)を実行する。ラッチ32Lは、カバー30が筐体22の近くに移動させられた際にラッチ部分22Lに係合し、カバー30を筐体22近くの位置に保持するための、カバー32から照明ボディ筐体22の方向へ延伸するラッチアーム32Aを有している。ラッチ32Lは、ラッチアーム32Aをラッチ部分22Lから外す目的でラッチアーム32Aの遠位端を筐体22から引き離すように移動させることにより解放される。
【0036】
同様に、ラッチ32'Lは、カバー30'が筐体22'の近くに移動させられた際にラッチ部分22'Lに係合し、カバー30'を筐体22'近くの位置に保持するための、照明ボディ筐体22'の方向へ延伸するラッチアーム32'Aを有している。ラッチアーム32'Aは、例えば、回転されて筐体22'のラッチ部分22'L(例えば、対応する筐体22'のねじ開口部22'L)に係合するつまみねじ32Sのねじ末端である。ラッチ32'Lは、ラッチアーム32'Aをラッチ部分22'Lから引き離す目的で回転させ、つまみねじ32'Aを筐体22'の穴22' Lから外すことにより解放される。
【0037】
カバー30は、筐体22、22'内の電力源端末に接続するための、1つ以上の電気接点36も提供する。カバーブランク32,32'は、1つ以上のばね接点36を受納するサイズおよび形状の、1つ以上の成型された凹部32Rを有しているのが好ましい。2つの円筒状の電池を受納する図示されている実施形態においては、2つのばね接点36が提供される。ばね接点36は、単一長さのばね線で形成され、筐体22、22'へ延伸して内部の電池に接触するように成形された2つの円錐蔓巻ばねを有しているのが好ましい。ばね接点36は、凹部32Rに配置され、次に、例えば、加熱し、凹部32Rの末端をばね36の部分上に内側に押圧することにより、または接着剤などを用いることにより固定されるのが好ましい。
【0038】
図15において、丸内の数字および項目番号は以下の通りである。
【表1】
【0039】
図15Aにおいて、丸内の数字および項目番号は以下の通りである。
【表2】
【0040】
図17は、可動照明ヘッド40を有する携帯照明10を組み立てる方法またはプロセス200を示す概略的フローチャートである。図17A~Eは、工程200の種々の態様230、250、270、280を示すフローチャートである。工程200は、ボディ筐体22、22'を取得する工程210およびヘッド筐体42を取得する工程215(1つは延伸する中空円筒部材を有し、他方は相補的な円筒状の穴を有する)で開始される205。延伸する中空円筒部材を円筒状の穴に挿入する工程220は回転接合部50の構造を提供するものであり、例えば円筒状の穴を通過して延伸する中空円筒部材の末端にファスナーを適用して回転接合部を保持することにより、延伸する中空円筒部材を円筒状の穴に固定する工程225は一つの作動条件を示している。密閉または摩擦を提供するため、シール(例えば、オーリングシール)が穴の円筒部材の周りに配置される。
【0041】
電池接点アセンブリ70を取得する工程230は、電池接点アセンブリ70を照明ボディ筐体22、22'に配置する工程240、および回転接合部50の中空円筒部材の中空を通過させて電線(導電体)78を照明ヘッド筐体42に配置する工程245の前に行わる。電線78を光源80に接続する工程250はヘッド筐体80の近くで行われ、照明ヘッド80をヘッド筐体42に挿入する工程260は電線を弛緩させる傾向を有し、内部に緩い状態を作り出す。ワイヤ78は、はんだ付けなどで回路基板100に電気的に接続される。
【0042】
レンズ86をヘッド筐体42の光源80上およびその近辺に配置し、フェイスキャップ44で保持する工程270およびスイッチアクチュエーター90を設置する工程280により、照明ヘッドの組み立てが完了する。例えばフック32Hをボディ筐体22、22'の突出部22P上に配置することにより電池カバー30、30'をボディ筐体22、22'に設置する工程290により、可動ヘッドを有する携帯照明10,10'の組み立てが完了する。
【0043】
完了済み照明10、10'の印加工程295および試験工程295は、方法200によって組み立てられる照明10,10'のいくつかまたは全てにおいて行われてもよいし、あるいは一切行われなくてもよい。印加工程が行われる場合、印加工程295は照明10、10'を適切な電力源に接続することにより行われてもよいし、あるいは1つ以上の適切な電池を照明ボディ20、20'の電池用空洞に配置し、電池カバー30、30'を閉じることにより行われてもよい。
【0044】
例示的方法200の工程並びに以下に記載される例示的プロセス態様230~280は正確に実行される必要はなく、便利なように、あるいは照明10,10'の特定の実施形態および組み立て職員及び設備にとって便利なように順番を入れ替えてもよい。
【0045】
図17Aは、電池接点アセンブリ70を取得する工程230に関するプロセス200の態様230を示すフローチャートである。電池接点アセンブリ70の取得は、1つ以上の穴を有する絶縁ブランク72を取得する工程232で開始され、1つ以上の穴に1つ以上のグロメット74を配置する工程234と、グロメット(複数も可)の近くに導電体(ワイヤ)を配置する工程と、グロメット(複数も可)を成形して、ワイヤ(複数も可)をグロメット(複数も可)に固定し、グロメット(複数も可)を絶縁ブランクに固定することにより、電池接点アセンブリ70を作製する工程238とを有するものである。
【0046】
図17Bは、電線を光源80に接続する工程250に関するプロセス200の態様250を示すフローチャートである。回転接合部50を通してヘッド筐体42内に電線78の自由端が延伸しているが、電子回路基板を取得する工程252の後に、例えばはんだ付け、圧着、または別の適切な接続を形成することにより、ワイヤ78の末端を回路基板100に接続する工程254が行われる。光学素子84(例えば、湾曲した反射鏡84またはTIR素子84)について言えば、例えばヘッド筐体42に設置される前に、回路基板100に対して適切な位置に光学素子84を配置する工程256が行われる。
【0047】
図17Cは、レンズ86を照明ヘッド筐体42に配置する工程270に関するプロセス200の態様270を示すフローチャートである。光源およびヘッド筐体42の開口部近辺にレンズ86を配置する工程272は、光学フィルタ86をフェイスキャップ44の溝に配置する工程の前に行われてもよいし(272)、あるいは既に配置されている光学フィルタ88近辺のフェイスキャップ44にそれを配置する工程272Aを行うことにより、工程274の後に実行されてもよい。フェイスキャップ44をヘッド筐体42に配置する工程276によりレンズ86および光学フィルタ88が獲得され、次に、例えば加熱溶接、化学溶接、超音波溶接、および/または接着剤による取り付けを行うことにより、フェイスキャップ44をヘッド筐体42に固定する工程278が行われる。
【0048】
図17Dはスイッチアクチュエーターブーツ92を設置する工程280に関するプロセス200の態様280を示すフローチャートである。スイッチアクチュエーターブーツ90を設置する工程280は、スイッチブーツ92をヘッド筐体44の開口部に配置する工程282と、その前または後に行われる、電気スイッチ102を例えばヘッド筐体44の回路基板100に配置する工程284とを有するものである。ブーツリング46をヘッド筐体44の位置に配置する工程286は、ブーツリング46およびブーツ96を例えば加熱溶接、化学溶接、接着剤の使用により保持するため、ブーツリング46をヘッド筐体44に固定する工程288の前に行われる。
【0049】
図17Eは、電池カバー30、30'を照明筐体22、22'に設置する工程に関するプロセス200の態様290を示すフローチャートである。電池カバー30、30'を設置する工程290は、カバーブランク32、32'を取得する工程292と、カバーブランク32、32'の周辺溝にシールリング34を配置する工程294と、カバーブランク32、32'の凹部32Rにばね接点36を配置する工程296と、例えば凹部32Rの1つ以上の端に加熱成形または熱かしめ成形を行うことにより、あるいは接着剤を使用することによりばねを固定し、カバー30、30'の組み立てを完了する工程297とを有するものである。次に、カバー30、30'は、電力源(例えば、電池)を筐体22、22'に配置して、あるいは配置しないまま、フック32Hを筐体22、22'の突出部22Pにぱちんと納め、カバー30、30'を閉じ、カバー30、30'と筐体22、22'の各ラッチ部32Lおよび22Lを互いに係合させることにより、筐体22、22'に取り付けられる(298)。
【0050】
典型的な実施形態において、照明ボディ20、20'、照明ボディ筐体22、22'、カバー30、30'、カバーブランク32、32'、照明ヘッド40、照明ヘッド筐体42、フェイスキャップ44、およびブーツリング46は、ナイロン、強化ナイロン、ナイロン6、ポリカーボネート、ポリエチレン、PC/PETプラスチックブレンド、ABSプラスチック、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエステル-ポリカーボネートブレンド、ABSポリカーボネートブレンド(LEXAN(登録)ポリカーボネート、XENOYポリエステル-ポリカーボネートブレンド、CYCALOY ABSポリカーボネートブレンドなど)などの成型プラスチック(各々関連特徴を含む単一の成型品であるのが好ましい)製であるのが好ましく、あるいは熱可塑性ナイロンまたは登録商標CAPRON(登録)およびNYPEL(登録)の下に販売されているような他の弾性プラスチック、熱可塑性弾性化合物、登録商標NYLABOND(登録)の下に販売されている熱可塑性加硫物、あるいはファイバーグラス、炭素繊維などの強化素材を含むまたはそれらを含まない、並びに熱伝導性充填素材を含むまたはそれらを含まない任意の他の適切なプラスチックまたは他の成型可能素材であってもよい。
【0051】
伝導体78およびグロメット74は、金属、例えば、銅、真鍮、青銅、リン青銅、ベリリウム銅、アルミニウム、スチール、ばね鋼、ステンレス鋼、または別の適切な導電性素材であるのが好ましい。
【0052】
レンズ86、光学フィルタ88、反射鏡84、および/またはTIR光学素子84は、ガラス製、ポリカーボネート製、ナイロン製、アクリル製、PMMA製、または別の適切な澄明な、透明な、または半透明なプラスチック製、または他の適切な素材製であってもよい。
【0053】
クリップ60および接点ばね36は、スチール製、ばね鋼製、ステンレス鋼製、ベリリウム銅製、またはばね様の特性を有する別の適切な素材製であるのが好ましい。
【0054】
前述の素材は多くの配給業者や供給業者を通して市場で入手可能である。
【0055】
可動照明ヘッド40を有する携帯照明10は、電力源を支持するための照明ボディ20と、電力源によって印加された場合に光を発する光源を支持するための照明ヘッド40と、照明ボディ20および照明ヘッド40を可動関係で接合する回転接合部50であって、照明ボディ20および照明ヘッド40のうちの1つから延伸する中空円筒状中心部材であって、中空円筒状中心部材を受納するため、照明ボディ20および照明ヘッド40のうちの他方がサイズと形状面で中空円筒状中心部材に相補的である円筒状の穴を有する中空円筒状中心部材と、照明ボディ20および照明ヘッド40のうちの他方の円筒状の穴に中空円筒状中心部材を保持するため、照明ボディ20および照明ヘッド40のうちの1つの中空円筒状中心部材に係合する、照明ボディ20および照明ヘッド40のうちの他方の内部に配置されたファスナー52と、照明ボディ20の電力源を照明ヘッド40の光源に接続するため、回転接合部50の中空円筒状中心部材を通して延伸する1つ以上の導電体78とを有する回転接合部と、光源に選択的に印加して光を発するため、1つ以上の導電体78を通して光源および電力源に回路で連結している電気スイッチ102とを有するものであってもよい。可動照明ヘッド40を有する携帯照明10は、照明ボディ20内に配置され、電力源に電気的に接続されるための1つ以上の電気接点を有する接点アセンブリを更に有するものであってもよい。接点アセンブリ70は、内部に少なくとも2つの穴を持つ絶縁ブランクと、少なくとも2つの穴の各々に位置する導電性のグロメットとを有していてもよく、各グロメットは、絶縁ブランクの各穴に保持され、少なくとも2つの導電体78のうちの1つに電気的に接続されるように形成されているものである。光源80は電子回路基板を有していてもよく、電子回路基板はスイッチを支持する、または電子回路基板は少なくとも2つの導電体78に接続されている、または電子回路基板はスイッチを支持し、少なくとも2つの導電体78に接続されているものである。照明ヘッド40は可撓性のアクチュエータを有していてもよく、電子回路基板は、スイッチが可撓性のアクチュエータに隣接するように照明ヘッド40に配置されているので、可撓性のアクチュエータを押圧することによりスイッチが作動するものである。照明ボディ20は、電力源を挿入および除去するための開口部と、開口部に隣接した少なくとも1つの突出部とを有していてもよく、照明ボディ20は、更に、開口部を覆うためのサイズおよび形状を有するカバー30を有していてもよく、カバー30は、照明ボディ20の少なくとも1つの突出部に係合することによりカバー30用にヒンジを画成するための少なくとも1つのフック部材、または照明ボディ20に係合させ、カバー30を照明ボディ20に対して保持し、開口部を覆うためのラッチ、または照明ボディ20の少なくとも1つの突出部に係合することによりカバー30用にヒンジを画成するための少なくとも1つのフック部材と、照明ボディ20に係合させ、カバー30を照明ボディ20に対して保持し、開口部を覆うためのラッチとを有するものである。少なくとも1つのフック部材は、照明ボディ20の少なくとも1つの突出部にぱちりと嵌合し、ファスナーなしにその位置に保持されるのに十分な可撓性を有するものである。ラッチは、照明ボディ20の相補的ラッチ部材に係合し、カバー30を照明ボディ20に対して保持しかつ開口部を覆うための、照明ボディ20の方向へ延伸したラッチアーム、またはカバー30を通過する穴に配置されたファスナーであって、照明ボディ20の相補的ラッチ部材に係合し、カバー30を照明ボディ20に対して保持しかつ開口部を覆うため、照明ボディ20の方向に延伸した係合部材を有するファスナーを有するものであってもよい。ラッチは、照明ボディ20の方向へ延伸したラッチアームであって、カバー30を照明ボディ20に対して保持しかつ開口部を覆うため、照明ボディ20の相補的ラッチ突出部に係合するための突出部を有しているラッチアーム、または照明ボディ20の相補的ねじ穴に係合したねじファスナーであって、カバー30を照明ボディ20に対して保持しかつ開口部を覆うため、カバー30を通過する穴に配置され、照明ボディの方向に延伸したねじ軸を有するねじファスナーを有するものであってもよい。携帯照明10は、照明ボディ20を把持するサイズおよび形状のコの字型グリップを有するクリップ60と、コの字型グリップが照明ボディ20を把持している際に、照明ボディ20の近くにそれに沿って配置される細長部材とを更に有するものであってもよい。可動照明ヘッド40を有する携帯照明10であって、照明ヘッド40の光源80は照明用光源を有している、または摺動可能レンズ88は光源を覆ったりその覆いを取ったりするために可動性である、または摺動可能レンズ88は、光源を覆ったりその覆いを取ったりするために照明ヘッド40の表面を横方向に移動可能であってもよく、照明ヘッド40の光源80は照明用光源と、照明用光源を覆ったりその覆いを取ったりするために可動性である摺動可能レンズとを有していてもよい。摺動可能レンズ88は、光フィルタ、着色光フィルタ、光拡散フィルタ、またはそれらの組み合わせを有するものであってもよい。ファスナー52は、ねじファスナー、ボルト、ねじ、従動ファスナー、ピン、リベット、釘、スパイク、バーブドファスナー、クリップ、クランプ、ナット、スピードナット、キャップナット、エイコーンナット、成型ヘッド、ピーニングヘッド、熱成型ヘッド、溶接、加熱溶接、超音波溶接、化学溶接、ろう接、接着剤、またはそれらの組み合わせを含むものであってもよい。
【0056】
携帯照明10は、電力源を支持するための照明ボディ20と、電力源によって印加された場合に光を発する光源を支持するための照明ヘッド40と、照明ボディ20および照明ヘッド40を可動関係で接合する回転接合部50であって、照明ボディ20および照明ヘッド40の間の開口部を画成する回転接合部50と、照明ボディ20の電力源と照明ヘッド40の光源とを接続するため、回転接合部50の開口部を通して延伸する1つ以上の導電体78とを有しており、照明ボディ20は、電力源を挿入および除去するための開口部および開口部に隣接した少なくとも1つの突出部を有しているが、照明ボディ20は、照明ボディ20の開口部を覆うためのサイズおよび形状を有するカバー30であって、照明ボディ20の少なくとも1つの突出部に係合することによりヒンジを画成するための少なくとも1つのフック部材および照明ボディ20に係合させ、カバー30を照明ボディ20に対して保持し、開口部を覆うためのラッチ突出部を有するカバーと、光源を選択的に印加して光を発するため、1つ以上の導電体78を通して光源および電力源に回路で連結している電気スイッチ102とを更に有するものであってもよい。カバー30は、照明ボディ20内部の電力源との間で電気接点を形成するため、少なくとも1つのばねを有するものであってもよい。カバー30は、少なくとも1つのフック部材およびそれと一体化されたラッチの一部とを有するカバーブランクであって、少なくとも1つの電気接点を受納するための凹部を有するものであるカバーブランクと、カバーブランクの凹部に配置される少なくとも1つの電気接点とを有するものであってもよい。少なくとも1つの電気接点は、単一長さのばね線で形成された1つ以上の円錐蔓巻バネ接点、または上部に形成されたカバーブランクの一部によってカバーブランクの凹部に保持されている、単一長さのばね線で形成された1つ以上の円錐蔓巻バネ接点を有するものであってもよい。携帯照明10は、照明ボディ20の開口部を密閉するため、カバーブランクの周囲溝に配置されるシールリングを更に有するものであってもよい。少なくとも1つのフック部材は、照明ボディの少なくとも1つの突出部にぱちりと嵌合し、ファスナーなしにその位置に保持されるのに十分な可撓性を有するものであってもよい。ラッチは、照明ボディ20の相補的ラッチ部材に係合し、カバー30を照明ボディ20に対して保持しかつ開口部を覆うための、照明ボディ20の方向へ延伸したラッチアーム、またはカバー30を通過する穴に配置されたファスナーであって、照明ボディ20の相補的ラッチ部材に係合し、カバー30を照明ボディ20に対して保持しかつ開口部を覆うため、照明ボディの20方向に延伸した係合部材を有するファスナーを有するものであってもよい。ラッチは、照明ボディ20の方向へ延伸したラッチアームであって、カバー30を照明ボディ20に対して保持しかつ開口部を覆うため、照明ボディ20の補足的ラッチ突出部に係合するための突出部を有しているラッチアーム、または照明ボディ20の補足ねじ穴に係合したねじファスナーであって、カバー30を照明ボディ20に対して保持しかつ開口部を覆うため、カバー30を通過する穴に配置され、照明ボディ20の方向に延伸したねじ軸を有するねじファスナーを有するものであってもよい。照明ボディ20の少なくとも1つの突出部は、各々小さい第二突出部を有する2つの対向する大きい第一突出部を有していてもよく、少なくとも1つのフック部材は、2つの空間的間隔を有するフックと、フックの各々に隣接する穴とを有していてもよく、ヒンジは、フック部材の穴の各々に延伸する各小さい第二突出部を有する、2つの対向する大きい第一突出部にそれぞれ係合する、2つの空間的間隔を持つフックを有するものであってもよい。回転接合部50は、照明ボディ20および照明ヘッド40のうちの1つから延伸する中空円筒状中心部材であって、照明ボディ20および照明ヘッド40のうちの他方が、中空円筒状中心部材を受納するため、中空円筒状中心部材にサイズと形状面で相補的な円筒状の穴を有するものである中空円筒状中心部材と、照明ボディ20および照明ヘッド40のうちの他方の前記円筒状の穴に中空円筒状中心部材を保持するため、照明ボディ20および照明ヘッド40のうちの1つの中空円筒状中心部材に係合する照明ボディ20および照明ヘッド40のうちの他方の内部に配置されたファスナー52とを有するものであってもよい。ファスナー52は、ねじファスナー、ボルト、ねじ、従動ファスナー、ピン、リベット、釘、スパイク、バーブドファスナー、クリップ、クランプ、ナット、スピードナット、キャップナット、エイコーンナット、成型ヘッド、ピーニングヘッド、熱成型ヘッド、溶接、加熱溶接、超音波溶接、化学溶接、ろう接、接着剤、またはそれらの組み合わせを含むものであってもよい。携帯照明10は、照明ボディ20を把持するサイズおよび形状のコの字型グリップを有するクリップと、コの字型グリップが照明ボディを把持している際に、照明ボディ20の近くにそれに沿って配置される細長部材とを更に有するものであってもよい。携帯照明10において、照明ヘッド40の光源は照明用光源を有していてもよい、または摺動可能レンズは光源を覆ったりその覆いを取ったりするために可動性である、または摺動可能レンズは、光源を覆ったりその覆いを取ったりするために照明ヘッド40の表面を横方向に移動可能であり、照明ヘッド40の光源は照明用光源と、照明用光源を覆ったりその覆いを取ったりするために可動性である摺動可能レンズとを有していてもよい。摺動可能レンズは、光フィルタ、着色光フィルタ、光拡散フィルタ、またはそれらの組み合わせを有するものであってもよい。携帯照明10は、内部に少なくとも2つの穴を持つ絶縁ブランクと、少なくとも2つの穴の各々に位置する導電性のグロメットとを持つ接点アセンブリを更に有していてもよく、各グロメットは、絶縁ブランクの各穴に保持され、少なくとも2つの導電体のうちの1つに電気的に接続されるように形成されるものであってもよい。
【0057】
照明10を組み立てる方法200は、延伸した中空円筒部材またはサイズと形状面で中空円筒部材に相補的な円筒状の穴を有する照明ボディ筐体22を取得する工程210と、延伸している中空円筒部材およびサイズと形状面で中空円筒部材に相補的な円筒状の穴のうちの他方を有する照明ヘッド筐体42を取得する工程215と、中空円筒部材をサイズと形状面で中空円筒部材に相補的な円筒状の穴に挿入する工程220と、照明ボディ筐体22および照明ヘッド筐体42を可動関係で接合して回転接合部50を形成するため、中空円筒部材を円筒状の穴に固定する工程225と、延伸している少なくとも2つの導電体78を有する電池接点アセンブリを取得する工程230と、電池接点アセンブリを照明ボディ筐体22に配置し、少なくとも2つの導電体78を中空円筒状中心部材を通して照明ヘッド筐体42に配置する工程2430と、少なくとも2つの導電体78を光源に接続する工程250と、光源を照明ヘッド筐体42に配置する工程260と、レンズを照明ヘッド筐体42内の光源の前面に配置する工程270とを有するものであってもよい。照明10を組み立てる方法200において、中空円筒状中心部材を円筒状の穴に固定して、照明ボディ筐体22および照明ヘッド筐体42を可動関係で接合し、回転接合部50を形成する工程225は、円筒状の穴を有する照明ボディ筐体22および照明ヘッド筐体42のうちの1つの内部を通してアクセス可能な中空円筒状中心部材の末端にファスナー52を適用する工程を有するものであってもよい。照明10を組み立てる方法200において、固定工程225は、ねじファスナー、ボルト、ねじ、従動ファスナー、ピン、リベット、釘、スパイク、バーブドファスナー、クリップ、クランプ、ナット、スピードナット、キャップナット、エイコーンナット、成型ヘッド、ピーニングヘッド、熱成型ヘッド、溶接、加熱溶接、超音波溶接、化学溶接、ろう接、接着剤、またはそれらの組み合わせを適用する工程を有するものであってもよい。照明10を組み立てる方法200において、少なくとも2つの導電体78を光源に接続する工程および光源を照明ヘッド筐体42に配置する工程は、少なくとも2つの導電体78を発光半導体を含む電子回路基板に電気的に接続する工程と、発光半導体によって照射される光がそこから外側に向けられるような配向によって、電子回路基板を照明ヘッド筐体42に配置する工程とを有するものであってもよい。照明10を組み立てる方法200において、照明ヘッド筐体42は、光源を選択的に作動するための電気スイッチを内部に有していてもよく、当該方法200は、電気スイッチに隣接した照明ヘッド筐体42の開口部に可撓性ブーツを配置する工程と、可撓性ブーツを保持するため、照明ヘッド筐体42にリングを取り付ける工程とを更に有するものであってもよい。照明10を組み立てる方法200において、可撓性ブーツを保持するためにリングを照明ヘッド筐体42に取り付ける工程は、照明ヘッド筐体42にリングを加熱成形する工程、照明ヘッド筐体42にリングを溶接する工程、照明ヘッド筐体42にリングを加熱溶接する工程、照明ヘッド筐体42にリングを超音波的に溶接する工程、照明ヘッド筐体42にリングを化学的に溶接する工程、照明ヘッド筐体42にリングをろう接する工程、リングと照明ヘッド筐体42との間に接着剤を適用する工程、およびそれらの組み合わせが含まれるものであってもよい。照明10を組み立てる方法200は、光源およびレンズを保持するため、照明ヘッド筐体42にフェースキャップを取り付ける工程を更に有するものである。照明10を組み立てる方法200において、光源を保持するために照明ヘッド筐体42にフェースキャップを取り付ける工程は、照明ヘッド筐体42にフェースキャップを加熱成形する工程、照明ヘッド筐体42にフェースキャップを溶接する工程、照明ヘッド筐体42にフェースキャップを加熱溶接する工程、照明ヘッド筐体42にフェースキャップを超音波的に溶接する工程、照明ヘッド筐体42にフェースキャップを化学的に溶接する工程、照明ヘッド筐体42にフェースキャップをろう接する工程、フェースキャップと照明ヘッド筐体42との間に接着剤を適用する工程、およびそれらの組み合わせが含まれるものであってもよい。照明10を組み立てる方法200において、照明ボディ筐体22は開口部を有しており、開口部の近くに少なくとも1つの突出部を有しており、当該方法200は、照明ボディ筐体22の開口部に相補的なサイズおよび形状を有するカバー30であって、少なくとも1つの突出部に係合するためのサイズおよび形状の少なくとも1つのフックを有するカバーを取得する工程と、カバー30の少なくとも1つのフックを照明ボディ筐体22の少なくとも1つの突出部に係合させる工程であって、カバー30は照明ボディ筐体22に蝶番式に取り付けられる工程と、照明ボディ筐体22の開口部にカバー30を取り付けて閉じる工程とを更に有するものであってもよい。照明10を組み立てる方法200において、取得されるカバー30は、延伸するラッチ突出部を有していてもよく、照明ボディ筐体22の開口部にカバー30を取り付けて閉じる工程は、カバー30のラッチ突出部を照明ボディ筐体22のラッチ部分に係合させる工程を有するものであってもよい。照明10を組み立てる方法200において、カバー30を取得する工程は、少なくとも1つの穴を有するカバーブランクを取得する工程と、少なくとも1つの穴に導電性のグロメットを配置する工程と、少なくとも1つの穴に保持されるべきグロメットを成形する工程とを有し、成形されたグロメットは、照明ボディ筐体22の内部の電力源用に少なくとも1つの電気接点を提供するものである。照明10を組み立てる方法200において、カバー30を取得する工程は、ばね接点を受納するための、少なくとも1つの凹部を有するカバーブランクを取得する工程と、少なくとも1つの凹部に導電性のばねを配置する工程と、少なくとも1つの凹部に導電性のばねを保持するため、少なくとも1つの凹部に隣接して1つ以上の端部を成形する工程とを有していてもよく、それにより、導電性のばねは、照明ボディ筐体22の内部の電力源用に少なくとも1つの電気ばね接点を提供するものである。照明10を組み立てる方法200において、電池接点アセンブリを取得する工程は、少なくとも2つの穴を有する非導電性ブランクを取得する工程と、少なくとも2つの穴の各々に導電性のグロメットを配置する工程と、少なくとも2つのグロメットのうちの各1つに隣接して、少なくとも2つの導電体78のうちの1つを配置する工程と、少なくとも2つのグロメットを成形する工程であって、各成形されたグロメットを少なくとも2つの導電体78のうちの各1つに電気的に接続し、各成形されたグロメットを少なくとも2つの穴のうちの各1つに保持する工程とを有していてもよく、それにより、成形されたグロメットが、照明ボディ筐体の内部の電力源に接続するための、少なくとも2つの電気接点を提供するものである。照明10を組み立てる方法200は、開口部の対向する側に溝を有するフェイスキャップを取得する工程を更に有し、照明ヘッド筐体42内の光源の前面にレンズを配置する工程が、フェイスキャップの溝に光学フィルタを配置する工程であって、光学フィルタを溝内で滑動可能とする工程と、光学フィルタの近くのファイスキャップにレンズを配置する工程と、レンズを光源近くに置き、光学フィルタを照明ヘッドのレンズの外側に置いて、照明ヘッド筐体42にフェイスキャップを配置する工程とを有するものであってもよい。
【0058】
本明細書で使用される場合、「約」と言う用語は、寸法、サイズ、公式化、パラメーター、形状、および他の量並びに特性が正確なものではなく、正確である必要もなく、望みに応じて、公差、変換要因、四捨五入、測定誤差、および当業者に周知の他の要因を反映する近似値、および/またはそれよりも大きいまたは小さいものであってもよいことを意味するものである。一般的に、寸法、サイズ、公式化、パラメーター、形状、または他の量および特性は、明示的に記述されているか否かに拘わらず「約」または「近似」である。非常に異なるサイズ、形状、および寸法の実施形態は、記述済みの配列を利用されてよいことに注目されたい。
【0059】
「前」、「後」、「後部」、「側」、「末端」、「上部」、「底部」、「上」、「下」、「左」、「右」、「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「の下」、「の上」、「縦的に」、「横的に」などの用語が、1つ以上の実施形態および/または現在の配列の使用を記述するのに、本明細書において便宜上用いられている場合があるが、記述されている部品は、任意の好みの配向に配置されていてもよいし、および/または任意の好みの位置および/または配向で利用されてもよい。位置および配向に関する斯かる用語は、便宜上使用されているに過ぎず、特許請求されている発明を制限する意図のないことを理解されたい。
【0060】
本明細書で使用される場合、「および/または」と言う用語は、接続的格および分離的格を包含するものであり、従って、「Aおよび/またはB」と言う句は、「A」または「B」および「AおよびB」を包含する。加えて、1つ以上の要素「のうちの少なくとも1つ」と言う用語は、任意の要素のうちの1つ、任意の要素のうちの2つ以上、全要素を含む要素の2つ以上を意図するものであり、従って、例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」と言う句は、「A」、「B」、「C」、「AおよびB」、「AおよびC」、「BおよびC」、および「A、B、およびC」を包含する。
【0061】
本明細書に使用されるファスナーと言う用語は、ボルト、ねじ、従動ファスナー、並びにピン、リベット、釘、スパイク、バーブドファスナー、クリップ、クランプ、ナット、スピードナット、キャップナット、エイコーンナットなどのねじファスナーを含む、本明細書記載の使用に適した任意のファスナーまたは他の締結装置を含むものであってよい。本明細書記載の例示的実施形態の通常の使用においてファスナーが取り外し可能であることが明白である場合、取り外し可能ファスナーの方が好ましい。更に、ファスナーには、必要に応じて、ピーニングヘッドや熱成型ヘッドなどの成型ヘッド、溶接、加熱溶接、超音波溶接、化学溶接などの溶接、ろう接、接着剤などの他の形式の締結方法が含まれてもよい。
【0062】
種々の操作、プロセスまたは方法または操作の工程、および/または要素がある順番で記載されていたとしても、操作、工程、および/または要素は、斯かる順番、あるいは任意の特定の順番で実行される必要はない。
【0063】
本明細書で使用される場合、「接続されて」および「連結されて」と言う用語、並びにそれらの変形は、完全な同意語を意味するものであっても、そうでなくてもよいし、いくつかの類似のものおよびいくつかの異なるものを包含していてもよい。本明細書の文脈で示される「接続されて」と言う用語は、直接の電気的および/または物理的接触を相互に行う要素を一般的に意味しており、本明細書の文脈で示される「連結されて」と言う用語は、相互に協調および/または相互作用するため、例えば1つ以上の中間要素を通して、間接的な電気的および/または物理的接触を相互に行う要素を一般的に意味しているが、直接接触している要素を含むものであってもよい。
【0064】
本明細書において、電池と言う用語は、1つ以上の電気化学的セルを有する電気化学的装置を意味するものとして使用され、従って、電池は、個々のユニットであれパッケージユニットであれ、単一の電池および複数の電池を包含するものであってよい。斯かる装置は、限定されないが、燃料電池、超コンデンサ、太陽電池などを含んでもよい。前述の電池のいずれも、単回使用であってもよいし、再充電式であってもよいし、あるいはその両方であってもよい。
【0065】
種々の実施形態において、電池は、特定の装置において適切であると考えられる場合、1つ以上のバッテリーセル、例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上のバッテリーセルを有していてもよい。電池は、特定の装置にとって望ましい作動時間および/または使用時間を提供するため、適切な数のセルおよびセル容量を有する多様な種類の電池化学タイプ、例えば、炭素亜鉛電池、アルカリ電池、鉛酸蓄電池、ニッケルカドミウム(Ni-Cd)電池、ニッケル水素(NiMH)電池、リチウムイオン(Li-Ion)電池などのタイプを使用してもよい。本明細書記載の例では、通常約2.5~3.5ボルトを生じる、2つの円筒形のバッテリーセルパッケージ、通常、炭素亜鉛電池、アルカリ電池、ニッケルカドミウム電池、NiMH電池、またはリチウムイオン電池が使用される。それによって生じる電圧は、満充電に近づくと高くなり、放電状態、特に高電流を提供し低レベルの充電状態(例えば、放電状態近辺)になると低くなる。
【0066】
本明細書において、DCコンバータと言う用語は、入力電力において1つの電圧/電流レベルを受け取り、出力DC電力において異なる電圧/電流レベルを提供する任意の電子回路を意味するものとして使用される。その例には、DC-DCコンバータ、AC-DCコンバータ、ブーストコンバータ、降圧コンバータ、バックブーストコンバータ、シングルエンド一次インダクタコンバータ(SEPIC)、シリーズ微調整要素、電流レベル調整器などが含まれてもよい。入力および出力は、例えば変圧器および/またはコンデンサによってDC連結および/またはAC連結されてもよい。DCコンバータは、例えば出力において電圧および/または電流レベルを調整するための回路を有していてもよいし、それなしであってもよく、異なる電圧および/または電流レベルで、および/または異なる形態(例えば、ACまたはDC)で電力を提供する1つ以上の出力を有していてもよい。
【0067】
更に、「最適である」または「最適であると考えられる」と言う記述は、完全な最適条件を意味するものであっても、そうでなくてもよいが、設計者および/または適用される制御機能(例えば、電池、LEDなどの電源、または他の光源の所定の組み合わせの明るさおよび/または実行時間)によって規定される決定規則および/または基準に従って選択される、望ましいまたは満足いくほどに「最適である」と考えられる条件を意味する。
【0068】
本発明は、前述の例示的実施形態に関して記載されているが、以下の特許請求項によって規定される本発明の範囲および精神内の種々の変形が当業者には明白であろう。例えば、単一のLED源が図示されているとしても、着色光源、赤外線源、および/またはレーザー光源を含む複数のLEDおよび/または複数の光源が、個別に、または任意の望ましい組み合わせで、使用されてもよい。
【0069】
図示されている配列では、照明ボディ20の空洞に2つの円筒形の電池、例えば2つのAA電池または2つのAAA電池が受納されることになっているが、単一の電池が利用されてもよいし、あるいは3つ以上の電池が利用されてもよく、その形状は、円筒形であっても、長方形であっても、あるいは任意の他の形状であってもよい。
【0070】
照明ヘッド40との関連で単一の摺動可能光学フィルタ88が図示されており、赤色の光学フィルタが現在望ましいものであると考えられているが、2つ以上の光学フィルタおよび/またはレンズが提供されてもよく、提供される光学フィルタ88は、照射される光の特定の光学特性、例えば、色、拡散、ビーム形状、ビーム強度の均一性などに影響を及ぼすように選択されてもよい。
【0071】
特定の特徴が、凸型部分(例えば、隆起、ボス、フランジ、突出部、または他の凸型部分)として記載されているが、斯かる特徴は、積極的に形成されてもよいし、凹型部分(例えば、溝、スロット、穴、窪み、凹部、または他の凹型部分)が作製された後の残りとして形成されてもよい。同様に、特定の特徴が、凹型部分(例えば、溝、スロット、穴、窪み、凹部、または他の凹型部分)として記載されているが、斯かる特徴は、積極的に形成されてもよいし、凸型部分(例えば、隆起、ボス、フランジ、突出部、または他の凸型部分)が作製された後の残りとして形成されてもよい。
【0072】
本明細書で特定されている米国仮特許出願、米国特許出願、および/または米国特許は、それが本明細書にどのように言及または記載されているかに関係なく、任意の目的および全ての目的のため、その全体が参照として本明細書に援用されるものである。
【0073】
最後に、記載されている数値は典型的または例示的な値であり、限定的な値ではなく、実質的により大きいおよび/または実質的により小さい値を除外するものではない。任意の所定の実施形態における値は、本明細書記載の例示的または典型的な値よりも実質的に大きくてもよいし、および/または実質的に小さくてもよい。
図1
図2
図3
図3A
図4
図4A
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図13D
図14
図14A
図14B-C】
図14D
図15
図15A
図16
図16A
図16B
図17
図17A-B】
図17C-D】
図17E
【国際調査報告】