(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-26
(54)【発明の名称】カテーテルアセンブリへの器具の配送を容易にするニードルレスアクセスコネクタ
(51)【国際特許分類】
A61M 39/06 20060101AFI20220419BHJP
A61M 25/06 20060101ALI20220419BHJP
A61M 39/10 20060101ALI20220419BHJP
【FI】
A61M39/06 110
A61M25/06 500
A61M39/06 122
A61M39/10 100
A61M25/06 580
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021540890
(86)(22)【出願日】2020-01-10
(85)【翻訳文提出日】2021-09-14
(86)【国際出願番号】 US2020013105
(87)【国際公開番号】W WO2020150095
(87)【国際公開日】2020-07-23
(32)【優先日】2019-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン カール バークホルツ
(72)【発明者】
【氏名】ヒーナ ダニ
(72)【発明者】
【氏名】メーガン シューリッヒ
(72)【発明者】
【氏名】デレク ジュエル
【テーマコード(参考)】
4C066
4C267
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC01
4C066JJ07
4C066QQ15
4C267AA24
4C267BB18
4C267BB33
4C267CC08
4C267HH20
(57)【要約】
ニードルレスアクセスコネクタは、器具送達デバイスに結合するように構成された近位端と、末梢静脈内カテーテルアセンブリに結合するように構成された遠位端とを含み得る本体を含み得る。ニードルレスアクセスコネクタはまた、近位端と遠位端の間の本体に配置されたアコーディオン弁を含み得る。アコーディオン弁は、アコーディオン部分を含み得る。アコーディオン部分の圧縮およびアコーディオン弁の開放に応答して、近位端および遠位端を通って延びる直線経路が露出されて、器具送達デバイスの器具が曲がらずに直線経路を通って近位端から遠位方向に移動し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニードルレスアクセスコネクタであって、
本体であって、
器具送達デバイスと結合するように構成された近位端と、
末梢静脈カテーテルアセンブリと結合するように構成された遠位端と、
を備える、本体と、
前記近位端と前記遠位端との間で前記本体内に配置されたアコーディオン弁であって、前記アコーディオン弁がアコーディオン部分を有し、前記アコーディオン部分の圧縮および前記アコーディオン弁の開放に応答して、前記近位端および前記遠位端を通って延びる直線経路が露出し、前記器具送達デバイスの器具が曲がらずに前記直線経路を通って前記近位端から前記遠位端まで遠位方向に移動できるようになっている、アコーディオン弁と、
を備える、ニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項2】
前記アコーディオン弁が開いたときに、前記アコーディオン弁を通って伸びるように構成された支柱をさらに備える、請求項1に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項3】
前記支柱の近位端が可撓性である、請求項2に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項4】
前記アコーディオン弁が、剛性部分であって、前記アコーディオン弁の近位に配置される剛性部分を備える、請求項2に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項5】
前記アコーディオン弁は、前記アコーディオン弁の内面に配置された剛性部分を備え、前記剛性部分が前記支柱に接触する、請求項4に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項6】
前記アコーディオン弁の近位端は剛性部分を備える、請求項4に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項7】
近位位置と遠位位置との間でスライドするように構成された雄型ルアーフィッティングをさらに備え、前記雄型ルアーフィッティングが前記近位位置から前記遠位位置にスライドすることに応答して、前記雄型ルアーフィッティングが前記アコーディオン弁の近位端に接触し、アコーディオン弁を遠位方向に移動させる、請求項1に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項8】
前記アコーディオン弁がスリットを有し、前記スリットは、前記雄型ルアーフィッティングからの接触に応答して、前記アコーディオン弁が前記支柱に接触する前に開く、請求項7に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項9】
前記雄型ルアーフィッティングが前記近位位置から前記遠位位置にスライドすることに応答して、前記アコーディオン弁が前記支柱上で開く、請求項7に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項10】
前記アコーディオン弁が、スリットを備える、請求項9に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項11】
前記近位端と前記遠位端との間で前記本体内に配置された逆流防止弁をさらに備える、請求項1に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項12】
前記近位端と前記遠位端との間で前記本体内に配置された他の逆流防止弁をさらに備える、請求項1に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項13】
前記本体は、単一のユニットとして一体的に形成される、請求項1に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項14】
前記本体は、逆流防止弁を構成する第1の部品と、アコーディオン弁を構成する第2の部品とを備え、前記第1の部品のルアーフィッティングが、前記第2の部品の対応するルアーフィッティングに結合されている、請求項1に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項15】
前記第2の部品は、サイドポート及び前記サイドポートから伸びる延長チューブを備える、請求項14に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項16】
前記遠位端は、前記末梢静脈カテーテルアセンブリと結合する、請求項1に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項17】
サイドポートをさらに備え、当該サイドポートは、他のバルブを備え、当該他のバルブは、流体が当該他のバルブの外面の周りを流れて当該他のバルブを通過するように圧縮可能である、請求項1に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項18】
サイドポートをさらに備え、当該サイドポートは、他のバルブを備え、当該他のバルブがアコーディオン部を備える、請求項1に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項19】
前記他のバルブが開いているときに前記他のバルブを通って延びるように構成された他の支柱をさらに備える、請求項18に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【請求項20】
前記遠位端が延長チューブを備え、前記延長チューブが遠位ポートから外方に延びる、請求項1に記載のニードルレスアクセスコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
カテーテルは、一般的にさまざまな注入治療に用いられる。例えば、カテーテルは、生理食塩水、さまざまな薬剤、および総合的な非経口栄養のような流体を患者へと注入するために用いられることができる。また、カテーテルは、患者から血液を採取するために用いられることができる。
【0002】
カテーテルの一般的なタイプは、オーバーザニードル式末梢静脈カテーテル(peripheral intravenous catheter)(「PIVC」)である。その名前が暗示するように、オーバーザニードル式PIVCは、鋭利な遠位先端を有する誘導針の上に取り付けられることができる。PIVCおよび誘導針は、組み立てられることができることによって、誘導針の遠位先端が針の斜面が患者の皮膚とは反対側を向く状態でPIVCの遠位先端を越えて延びる。PIVCおよび誘導針は、一般的に、皮膚を通じて患者の血管系へと浅い角度で挿入される。
【0003】
血管における誘導針、および/または、PIVCの適切な配置を検証すべく、臨床医は、一般的に、PIVCアセンブリのフラッシュバック室内に血液の「フラッシュバック」があるということを確認する。針の配置が確認されると、臨床医は、血管系における流れを一時的に塞いで、誘導針を取り除き、将来的な採血、および/または、輸血のためにPIVCを定位置に残しておくことができる。
【0004】
末梢静脈IVカテーテルを用いた採血は、具体的には、カテーテルの留置時間が1日より長い場合に、いくつかの理由のために困難である場合がある。例えば、カテーテルを患者に長い期間の間挿入したままにした場合に、カテーテルは、狭窄する、壊れる、ねじれる、デブリ(例えば、フィブリンまたは血小板血餅)により閉塞すること、および血管系へのカテーテルの先端の付着することの影響をより受けやすくなる場合がある。このため、カテーテルは、カテーテルの配置の時に血液サンプルを採取するためによく用いられる場合があり、カテーテル留置期間の間に血液サンプルを採取するために用いられる頻度は、より少ない。故に、血液サンプルが必要な場合に、採血のための静脈へのアクセスをもたらす追加の針刺しが必要となり、これは、患者にとって苦痛となる場合があり、材料費が結果的により高くなる。したがって、例えば、カテーテル、および追加の針刺しのない患者の血管系におけるプローブ器具のような血液サンプル器具を配置することを容易にするカテーテルシステムおよび方法が必要である。
【0005】
本明細書で特許請求される主題は、あらゆる不利益を解決する、または上記で説明されるもののような環境においてだけ動作する実施形態に限定されない。むしろ、本背景技術は、本明細書で説明されるある実装が実施されることができるある例示の技術領域を説明するためにだけ提供される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、一般に、ニードルレスアクセスコネクタ(needleless access connectors)(「NACs」)、および関連するシステムおよび方法に関する。いくつかの実施形態では、NACは、器具送達デバイスに結合するように構成された近位端および末梢静脈内カテーテルアセンブリに結合するように構成された遠位端を含み得る本体を含み得る。いくつかの実施形態では、NACはまた、近位端と遠位端との間の体内に配置されたアコーディオン弁を含み得る。
【0007】
いくつかの実施形態では、アコーディオン弁は、アコーディオン部分を含み得る。いくつかの実施形態では、アコーディオン部分の圧縮およびアコーディオン弁の開放に応答して、近位端および遠位端を通って延びる直線経路が露出されて、器具送達デバイスの器具が曲がらずに直線経路を通って近位端から遠位方向に移動し得る。
【0008】
いくつかの実施形態では、NACは、アコーディオン弁が開いているときにアコーディオン弁を通って延びるように構成された支柱を含み得る。いくつかの実施形態では、支柱の近位端は可撓性であり得る。いくつかの実施形態では、アコーディオン弁は、アコーディオン部分の近位に配置され得る剛性部分を含み得る。いくつかの実施形態では、剛性部分は、アコーディオン弁の内面に配置され得る。いくつかの実施形態では、剛性部分が支柱に接触し得る。いくつかの実施形態では、アコーディオン弁の近位端は、剛性部分を含み得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、NACは、近位位置と遠位位置との間をスライドするように構成された雄型ルアーフィッティングを含み得る。いくつかの実施形態では、雄型ルアーフィッティングが近位位置から遠位位置にスライドすることに応答して、雄型ルアーフィッティングは、アコーディオン弁の近位端に接触し、アコーディオン弁を遠位方向に動かすことができる。いくつかの実施形態では、アコーディオン弁はスリットを含み得る。いくつかの実施形態では、スリットは、雄型ルアーフィッティングからの接触に応答して、そしてアコーディオン弁が支柱に接触する前に開くことができる。いくつかの実施形態では、近位位置から遠位位置にスライドする雄型ルアーフィッティングに応答して、アコーディオン弁が支柱上で開くことができる。
【0010】
いくつかの実施形態では、NACは、近位端と遠位端との間の体内に配置され得る逆流防止弁を含み得る。いくつかの実施形態では、NACは、近位端と遠位端との間の体内に配置された別の逆流防止弁を含み得る。いくつかの実施形態では、本体は、単一のユニットとして一体的に形成され得る。いくつかの実施形態では、本体は、逆流防止弁を含む第1の部品と、アコーディオン弁を備える第2の部品とを含み得る。いくつかの実施形態において、第1の部品のルアーフィッティングは、第2の部品の対応するルアーフィッティングに結合され得る。いくつかの実施形態では、第2の部品は、サイドポートおよびサイドポートから延びる延長チューブを含み得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、NACの遠位端は、末梢静脈内カテーテルアセンブリに結合され得る。いくつかの実施形態では、NACはサイドポートを含み得る。いくつかの実施形態では、サイドポートは、正または中立変位(a positive or neutral displacement)(「PND」)弁を含み得る。いくつかの実施形態では、PND弁は、流体がPND弁の外面の周りを流れてPND弁を通過するように圧縮可能であり得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、サイドポートおよびPND弁は、NACの縦軸に対して90度で配置され得る。いくつかの実施形態では、サイドポートおよびPND弁は、NACの長手方向軸に対して90度未満で配置され得、これにより、そこを通る遠位方向への器具の挿入を容易にし得る。いくつかの実施形態では、サイドポートおよびPND弁は、NACの縦軸に対して90度を超えて配置することができ、これにより、サイドポートおよびNACのフラッシングを容易にすることができる。
【0013】
前述の一般的な説明、および以下の詳細な説明は、共に例示的、説明的なものであり、特許請求されている本発明を限定するものではないことを理解されたい。さまざまな実施形態は、図面に示されている構成および手段に限定されないことを理解されたい。また、実施形態は組み合わされてよいこと、または他の実施形態が利用されてよいこと、およびそのように特許請求されていない限り、本発明のさまざまな実施形態の範囲から逸脱することなく構造変更がなされてよいことを理解されたい。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
例示的な実施形態は、添付の図面の使用を通して、さらに具体的にかつ詳細に記載および説明されることとなる。
【
図1A】
図1Aは、いくつかの実施形態による、例示的なNACの断面図であり、近位位置でのNACの例示的な雄型ルアーフィッティングを示す。
【
図1B】
図1Bは、いくつかの実施形態による、NACの近位端に結合された例示的な器具送達デバイスおよび遠位位置に取り付けられた雄型ルアーを示す、NACの断面図である。
【
図1C】
図1Cは、NACの上面斜視図であり、いくつかの実施形態による、近位位置での雄型ルアーフィッティングを示している。
【
図1D】
図1Dは、いくつかの実施形態による、
図1Cの線1D~1Dに沿ったNACの断面図である。
【
図2A】
図2Aは、いくつかの実施形態による、例示的なアコーディオン弁の例示的な剛性部分を示す、NACの断面図である。
【
図2B】
図2Bは、いくつかの実施形態による、NACに挿入された別の例示的な雄型ルアーフィッティングを示す、NACの断面図である。
【
図3A】
図3Aは、いくつかの実施形態による、例示的な支柱および近位位置に取り付けられた雄型ルアーを示す、NACの断面図である。
【
図3B】
図3Bは、いくつかの実施形態による、遠位位置での雄型ルアーフィッティングを示す、NACの断面図である。
【
図4A】
図4Aは、いくつかの実施形態による、支柱のないNACの断面図である。
【
図4B】
図4Bは、いくつかの実施形態による、遠位位置での雄型ルアーフィッティングを示す、支柱のないNACの断面図である。
【
図5A】
図5Aは、いくつかの実施形態による、逆流防止弁の例を示す、NACの断面図である。
【
図5B】
図5Bは、いくつかの実施形態による、遠位位置での逆流防止弁および雄型ルアーフィッティングを示す、NACの断面図である。
【
図6】
図6は、いくつかの実施形態による、中心からずれたスリットを有するアコーディオン弁を示す、NACの断面図である。
【
図7】
図7は、いくつかの実施形態による、例示的な遠位部分の断面図である。
【
図8A】
図8Aは、いくつかの実施形態による、例示的なカテーテルアセンブリに結合されたNACの上面斜視図である。
【
図8B】
図8Bは、いくつかの実施形態による、例示的な延長チューブを示す、カテーテルアセンブリに結合されたNACの上面斜視図である。
【
図9A】
図9Aは、いくつかの実施形態による、サイドポートを示す、NACの上面斜視図である。
【
図9B】
図9Bは、いくつかの実施形態による、第1の位置にあるサイドポートおよび特定の逆流防止弁を示す、NACの断面図である。
【
図9C】
図9Cは、いくつかの実施形態による、第2の位置にあるサイドポートおよび特定の逆流防止弁を示す、NACの断面図である。
【
図9D】
図9Dは、いくつかの実施形態による、サイドポートおよびサイドポートに結合された例示的な医療機器を示す、NACの断面図である。
【
図9E】
図9Eは、いくつかの実施形態による、例示的なガイド機能を示す、NACの断面図である。
【
図9F】
図9Fは、いくつかの実施形態による、例示的な延長チューブを示す、NACの断面図である。
【
図9G】
図9Gは、いくつかの実施形態による、例示的なルアーフィッティングを有するサイドポートを示す、NACの断面図である。
【
図9H】
図9Hは、いくつかの実施形態による、ルアーフィッティングを有するサイドポートおよびそれを通って延びる例示的な器具を示す、NACの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示は、一般に、ニードルレスアクセスコネクタ(「NAC」)、および関連するシステムおよび方法に関する。ここで
図1A~1Dを参照すると、いくつかの実施形態による、例示的なNAC10が示されている。いくつかの実施形態では、NAC10の遠位端12が血管アクセスデバイスに結合されている場合、NAC10は患者の血管系へのアクセスを提供し得る。いくつかの実施形態では、血管アクセスデバイスは、例えば、末梢静脈内カテーテル(「PIVC」)アセンブリなどのカテーテルアセンブリを含み得る。いくつかの実施形態では、一緒に結合された血管アクセスデバイスおよびNAC 10は、採血、流体送達、患者またはデバイスのモニタリング、または他の臨床的必要性のために使用され得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、NAC10は、NAC10内の支柱14と、支柱14上に延びるアコーディオン弁16とを含み得る。いくつかの実施形態では、NAC10は、例えば
図1Aに示される近位位置と、例えば
図1Bに示される遠位位置との間でスライドし得る雄型ルアーフィッティング18を含み得る。いくつかの実施形態では、雄型ルアーフィッティング18が遠位位置にある場合、雄型ルアーフィッティング18は、NAC10の雌型ルアーフィッティング20内に配置され得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス22、または別の医療デバイスを、雄型ルアーフィッティング18に結合することができる。いくつかの実施形態では、雄型ルアーフィッティング18は、器具送達デバイス22の雄型ルアーフィッティング18の近位端への結合に続いて、またはそれに応答して、近位位置から遠位位置に前進させることができる。いくつかの実施形態において、近位位置から遠位位置への雄型ルアーフィッティング18の移動に応答して、雄型ルアーフィッティング18は、アコーディオン弁16に接触し得、そしてアコーディオン弁16は、遠位方向に移動し得る。さらに、いくつかの実施形態では、支柱14は、アコーディオン弁16を貫通することができる。いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16の一部は、雄型ルアーフィッティング18が遠位位置に配置されている場合、雄型ルアーフィッティング18と支柱14との間に留まり得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16が開かれると、NAC10は、NAC10の管腔25を通る真っ直ぐで直接的な経路24を提供し得、これは、NAC10、および/または、血管アクセスデバイスを通る器具26の患者の血管系への進入を容易にし得る。いくつかの実施形態では、経路24は流体経路であり得る。いくつかの実施形態では、管腔25は、NAC10を通って延びることができる。いくつかの実施形態では、器具26は、流体注入または採血のためのチューブ、ガイドワイヤ、センサーを備えたプローブ、または消毒のためのライトチューブを含み得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、それを通って延びる開口部36を有する支柱14は、アコーディオン弁16を支持し得、NAC10を介して遠位方向に器具26の誘導を容易にし得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス22は、器具26をNAC10内、および/または、血管アクセスデバイス内に遠位方向に前進させるための前進タブまたは別の機構を含み得る。いくつかの実施形態では、器具26の一部は、器具送達デバイス22内に固定され得る。器具送達デバイスの非限定的な例は、「血管アクセス器具のための送達デバイス」と題された、2018年7月10日に出願された米国特許出願第62/696,229号に記載されており、これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0020】
いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16は、近位位置から遠位位置への雄型ルアーフィッティング18の動きに応答して、支柱14上で開くことができる。いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16は、支柱14上で、または支柱14と接触する直前に、アコーディオン弁16の開放を容易にし得るスリット28を含み得る。いくつかの実施形態では、スリット28は、支柱14によるアコーディオン弁16のコアリングを防止することができる。いくつかの実施形態では、支柱14は短縮され得、アコーディオン弁16は、スリット28が開いた状態で成形されて、アコーディオン弁16が支柱14に接触する前にアコーディオン弁16の事前開放を可能にし、支柱14がアコーディオン弁16をコアリングする可能性を低減することができる。いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16はスリット28を含まなくてもよく、支柱14はアコーディオン弁16を貫通してアコーディオン弁16を開くことができる。いくつかの実施形態では、支柱14の近位端30は、鈍く、および/または、先細になり得る。いくつかの実施形態では、支柱14の近位端30の内径は、器具26を支柱14に送り込むまたは誘導するための1つまたは複数の引き込み機能を含み得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16は、プリーツ部分またはアコーディオン部分32を含み得、これは、近位位置から遠位位置への雄型ルアーフィッティング18の動きに応答して遠位方向に崩壊するように構成され得る。いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16の少なくとも一部は、可撓性材料を含み得る。いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16の少なくとも一部は、シリコーンまたは別の適切な材料を含み得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16は、近位位置から遠位位置への雄型ルアーフィッティング18の動きに応答して支柱14に接触し得る剛性部分34を含み得る。いくつかの実施形態では、剛性部分34は、アコーディオン弁16の完全性を維持し、支柱14上のアコーディオン弁16のコアリングから保護することができる。いくつかの実施形態では、剛性部分34は、アコーディオン弁16の内側部分に配置され得る。いくつかの実施形態では、剛性部分34は、雄型ルアーフィッティング18を雌型ルアーフィッティング20に挿入する前に、および/または、それに応答して、支柱14に接触することができる。いくつかの実施形態では、剛性部分34は、アコーディオン弁16を裏打ちすることができる。いくつかの実施形態では、剛性部分34は、近位位置から遠位位置への雄型ルアーフィッティング18の動きに応答して、アコーディオン形状に適合しない場合がある。いくつかの実施形態では、剛性部分34の遠位にあるアコーディオン弁16の部分は、近位位置から遠位位置への雄型ルアーフィッティング18の動きに応答して、アコーディオン形状を含み得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、支柱14は、それを通って延びる開口部36を有する環状であり得る。いくつかの実施形態では、支柱14を通って延びる開口部36の直径は、器具26が血管アクセスデバイスに対して遠位方向に支柱14を容易に通過できるように、器具26の外径よりも大きくてもよい。いくつかの実施形態において、開口部36は、経路24の少なくとも一部を形成し得る。いくつかの実施形態では、支柱14の近位端30の外径は、支柱14の近位端30がNAC10内に配置された雄型ルアーフィッティング18の部分内に配置され得るように、NAC10内に配置された雄型ルアーフィッティング18の部分の内径よりも小さくてもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、NAC10の遠位端12は、例えば、スリップまたはねじ山のオスまたは雌型ルアーフィッティングなどの別のルアーフィッティングを含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス22は、任意の数の方法で、NAC10の近位端38に結合することができる。例えば、器具送達デバイス22は、スリップまたはスレッドルアーフィッティングまたは非ルアーフィッティングを介して、NAC10の近位端38に結合され得る。
【0025】
ここで
図2A~2Bを参照すると、いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16を作動させ、経路24を開く雄型ルアーフィッティング18を、特定の器具送達デバイス22など、NAC10とは別のデバイスに配置することができる。いくつかの実施形態では、NAC10の近位端38は、雌型ルアーフィッティング20を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス22のNAC10への結合に応答して、雄型ルアーフィッティング18は、アコーディオン弁16に接触することができ、アコーディオン弁16は、遠位に移動することができる。さらに、いくつかの実施形態では、支柱14は、アコーディオン弁16を貫通することができる。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス22がNAC10に結合されている場合、アコーディオン弁16の剛性部分34は、雄型ルアーフィッティング18と支柱14との間に留まり得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16は、器具送達デバイス22のNAC10への結合に応答して、支柱14上で開くことができる。いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16は、支柱14上で、または支柱14と接触する直前に、アコーディオン弁16の開放を容易にし得るスリット28を含み得る。いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16は、雄型ルアーフィッティング18によって遠位方向に押されることに応答して開くことができる。いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16は、器具送達デバイス22のNAC10への結合に応答して遠位方向に圧縮するように構成され得るプリーツまたはアコーディオン部分32を含み得る。いくつかの実施形態では、剛性部分34は、アコーディオン弁16の近位端の一部を含み得る。いくつかの実施形態では、剛性部分34は、アコーディオン弁16の近位端の全体を含み得る。いくつかの実施形態では、剛性部分34は、支柱14、および/または、雄型ルアーフィッティング18に接触することができる。
【0027】
ここで
図3A~3Bを参照すると、いくつかの実施形態では、支柱14の近位端30は、支柱14の遠位端31よりも柔らかく、より柔軟な材料を含み得るキャップ部分40を含み得る。いくつかの実施形態では、キャップ部分40は、アコーディオン弁16とインターフェースし得、複数回の使用後のアコーディオン弁16のコアリングを防止し得る。いくつかの実施形態では、支柱14は、それぞれがその近位端にキャップ部分40を含むことができる対向するピンと置き換えることができる。ここで
図4A~4Bを参照すると、いくつかの実施形態では、NAC10は支柱14を含まない場合がある。
【0028】
ここで
図5A~5Bを参照すると、いくつかの実施形態では、NAC10は、NAC10の管腔25内に配置された1つまたは複数の逆流防止弁42を含み得る。いくつかの実施形態では、NAC10は、第1の逆流防止弁42a、および/または、第2の逆流防止弁42b(総称して「逆流防止弁42」と呼ばれ得る)を含み得、これらは、第1の逆流防止弁42aの遠位に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1の逆流防止弁42a、および/または、第2の逆流防止弁42bは、双方向性であり得、したがって、流体投与または吸引のために開くことができる。いくつかの実施形態では、第1の逆流防止弁42a、および/または、第2の逆流防止弁42bは、一方向弁であり得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、逆流防止弁42は、ベル形またはテーパ型であり得、これは、逆流防止弁42を介した器具のねじ切りを容易にし得る。いくつかの実施形態では、逆流防止弁42は、それを通って延びるスリットを含み得る。いくつかの実施形態では、スリットは、器具26によって開かれ得る。いくつかの実施形態では、逆流防止弁42は、器具26が逆流防止弁42から取り外されたときに管腔25を密封して、NAC10が血管アクセス装置から切り離される際の逆流を防止し得る。いくつかの実施形態では、逆流防止弁42は、微生物の侵入を防ぐことができる。いくつかの実施形態では、逆流防止弁42は、支柱14、および/または、アコーディオン弁16の遠位に配置され得る。
【0030】
ここで
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、スリット28は、中心から外れているか、または開口部36を通って延びることができるNAC10の長手方向軸44と整列していなくてもよい。いくつかの実施形態では、近位位置から遠位位置への雄型ルアーフィッティング18の移動、および/または、NAC10への器具送達デバイス22の結合に応答して、スリット28に隣接するアコーディオン弁16に最初に接触する支柱14の近位端30の部分はまた、中心から外れているか、または非対称であり得る。これらおよび他の実施形態では、経路24は、NAC10を通って遠位に移動する器具26が、曲げたり方向を変えたりすることなく、NAC10を通って、および/または、長手方向軸44に沿って延びることができるように、直線経路を提供することができる。いくつかの実施形態では、近位位置から遠位位置への雄型ルアーフィッティング18の移動、および/または、NAC10への器具送達デバイス22の結合に応答して、最初にアコーディオン弁16に接触し、アコーディオン弁16を貫通する支柱の近位端30の一部は、中心からずれていてもよい。
【0031】
ここで
図7を参照すると、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の逆流防止弁42を含むNAC10の部分46は、アコーディオン弁16、および/または、支柱14を含むNAC10の別の部分に結合される別個のユニットであり得る。いくつかの実施形態では、逆流防止弁42を含むNAC10の部分は、例えば、スリップ、または、ねじ山のオス、または、雌型フィッティングなどのルアーフィッティングを介して、アコーディオン弁16、および/または、支柱を含むNAC10の他の部分に結合され得る。他の実施形態では、逆流防止弁42を含むNAC10の部分、およびアコーディオン弁16、および/または、支柱を含むNAC10の他の部分は、単一のユニットとして一体的に形成され得る。
【0032】
ここで
図8A~8Bを参照すると、いくつかの実施形態による、例示的な血管アクセスデバイスが示されている。言及したように、いくつかの実施形態では、血管アクセスデバイスは、例えば、PIVCアセンブリなどのカテーテルアセンブリ48を含み得る。いくつかの実施形態では、一緒に結合されたカテーテルアセンブリ48およびNAC10は、採血、流体送達、患者またはデバイスの監視、または他の臨床的必要性のために使用され得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ48は、カテーテルアダプタ50、およびカテーテルアダプタ50から遠位に延びるカテーテル52を含み得る。カテーテルアセンブリ48は、任意の適切なカテーテルアセンブリを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ50は、統合された延長チューブを備えたサイドポートを含み得る。いくつかの実施形態では、例えば、
図8A~8Bに示されるように、カテーテルアダプタ50は、サイドポートおよび統合された延長チューブを含まなくてもよい。
【0034】
ある実施形態において、カテーテル52は、PIVCを含むことができる。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ48は、針ハブおよび導入針を含み得る針アセンブリ(図示せず)に取り外し可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、導入針が患者の静脈に挿入されることに応答して、血液の逆流が導入針の鋭い遠位先端を通って流れ、導入針とカテーテル52との間、および/または、カテーテルアセンブリ48内の別の位置で臨床医に見えることがある。
【0035】
いくつかの実施形態では、カテーテル52が患者の血管系内に配置されていることを血液フラッシュバックを介して確認したことに応答して、針アセンブリをカテーテルアセンブリ48から取り外すことができる。いくつかの実施形態では、針アセンブリがカテーテルアセンブリ48に結合されている場合、導入針は、カテーテルアダプタ50の管腔内に配置された隔壁を通って延びることができる。いくつかの実施形態では、NAC10は、針アセンブリがカテーテルアダプタ50から取り外された後、カテーテルアダプタ50の近位端に結合され得る。いくつかの実施形態では、NAC10は、サイドポート54と、サイドポート54と統合された延長チューブ56とを含み得る。いくつかの実施形態では、逆流防止弁42を含むNAC10の部分46と、アコーディオン弁16、および/または、支柱14を含むNAC10の他の部分は、一緒に結合され得る。
【0036】
ここで
図9Aを参照すると、いくつかの実施形態では、NAC10はサイドポート54を含み得、および/または、NAC10のハウジングまたは本体55は、単一のユニットとして一体的に形成され得る。いくつかの実施形態では、サイドポート54は、NAC10がT字形を含むように、NAC10の長手方向軸44に垂直に延びることができる。いくつかの実施形態では、サイドポート54は、NAC10がY字型を含むように(例えば、
図9F~9Hに示されるように)、長手方向軸44に対して90度未満の角度をとることができる。
【0037】
ここで
図9B~9Dを参照すると、いくつかの実施形態では、サイドポート54は、正または中立変位(a positive or neutral displacement)(「PND」)弁58を含み得、これは、医療機器60をサイドポートから切り離すときに中立または正の流体変位を提供し得る。「正の変位」という用語は、NAC10から流体が押し出されることを指す。NAC10から押し出された流体は、カテーテル52および/または、患者に押し込まれ得る。「負の変位」という用語は、流体が患者からカテーテル52に引き込まれ、場合によっては次にNAC10に引き込まれることを指す。
【0038】
いくつかの実施形態では、NAC10は、例えば、医療機器60などの、近位端38の医療機器、および/または、サイドポート54の医療機器との切断時に中立または正の流体変位を提供し得る。いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16、および/または、PND弁58は、中立または正の流体変位に寄与し得る。いくつかの実施形態では、第1の医療機器がNAC10の近位端38から切り離されている場合、および/または、第2の医療機器がサイドポート54から切り離されている場合、流体は、管腔内の血液の逆流を克服するためにNAC10から押し出され得る。いくつかの実施形態では、中立流体変位を提供するNAC10は、特定の医療機器とNAC10との結合または分離時に、流体がNAC10からカテーテルアダプタ50に移動するのを防ぐことができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、PND弁58は、圧縮可能、および/または、固体であり得る。いくつかの実施形態では、PND弁58は、PND弁58を通る流体経路を含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、流体は、例えば
図9Cに示されるように、医療機器60のサイドポート54への結合に応答して、PND弁58の周りを流れることができる。いくつかの実施形態では、PND弁58は、近位ポート62内に配置され得、そしてアコーディオン弁16、および/または、支柱14は、サイドポート54内に配置され得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の逆流防止弁42は、様々な場所に配置され得る。いくつかの実施形態では、特定の逆流防止弁42は、例えば
図9Bに示されるように、サイドポート流体経路と経路24との接合部の近位に配置され得る。いくつかの実施形態では、特定の逆流防止弁42は、例えば
図9Cに示されるように、サイドポート流体経路と経路24との接合部の遠位に配置され得る。
【0041】
ここで
図9Eを参照すると、いくつかの実施形態では、アコーディオン弁16は、近位ポート62、および/または、サイドポート54に配置され得る。さらに、いくつかの実施形態では、支柱14は、近位ポート62、および/または、サイドポート54に配置され得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス22は、例えば、
図2Bに示されているように、近位ポート62に結合され得る。他の実施形態では、器具送達デバイス22は、例えば、
図9Eに示されるように、サイドポート54に結合され得る。いくつかの実施形態では、第1の器具26は、第2の器具26がサイドポート54を通って前進するのと同時に、近位ポート62を通って前進することができる。これらの実施形態では、NAC10の内面は、ガイド特徴64を含み得、これは、器具26を遠位ポート66に向かって遠位方向に案内するように構成された先細りまたは湾曲した表面を含み得る。
【0042】
ここで
図9Fを参照すると、いくつかの実施形態では、遠位端12は、延長チューブ67を含み得る。いくつかの実施形態では、延長チューブ67の近位端は、遠位ポート66と統合され得、遠位ポート66から延長され得る。いくつかの実施形態では、延長チューブ67の近位端は、ボンドポケットを介して遠位ポート66内に固定され得る。いくつかの実施形態では、延長チューブ67の遠位端は、血管アクセスデバイスに結合され得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス22は、近位ポート62に結合され得、そして器具は、NAC10を通って遠位に前進され得る。いくつかの実施形態では、器具26が延長チューブ67内に遠位方向に移動する際に引っかからないように、延長チューブ67の近位端に近接した経路24の直径70は、延長チューブ67の内径72以下であり得る。
【0043】
ここで
図9Gを参照すると、いくつかの実施形態では、サイドポート54は、例えば、スリップ、または、ねじ山のオス、または、雌型ルアーフィッティングなどのルアーフィッティングを含み得る。追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、近位ポート62は、例えば、スリップ、または、ねじ山のオス、または、雌型ルアーフィッティングなどのルアーフィッティングを含み得る。いくつかの実施形態では、近位ポート62、および/または、サイドポート54は、アコーディオン弁16、および/または、支柱14を含み得る。いくつかの実施形態では、器具26が延長チューブ67内に遠位方向に移動する際に引っかからないように、延長チューブ67の近位端に近接した経路24の直径70は、延長チューブ67の内径72以下であり得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、近位ポート62、および/または、サイドポート54は、PND弁58を含み得、これは、それを通って延びる開口部なしに、圧縮可能、および/または、中実であり得る。いくつかの実施形態では、PND弁58は、PND弁58を通る流体経路を含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、流体は、例えば、
図9Cに示されるように、医療機器60のサイドポート54への結合に応答して、PND弁58の周りを流れることができる。いくつかの実施形態では、PND弁58が圧縮されていない場合、PND弁58の少なくとも外側または近位部分は、サイドポート54の直径全体にわたって延在し得、これは、サイドポート54を遮断し得る。いくつかの実施形態では、特定の器具26は、例えば、
図9Hに示されるように、サイドポート54を通して遠位方向に挿入され得る。追加的または代替的に、特定の器具26は、近位ポート62を通して遠位方向に挿入され得る。
【0045】
実施形態を組み合わせることができることを理解されたい。さらに詳細には、本開示の任意の特定の図に示されている、または記載されている特徴は、本開示の1つまたは複数の他の図の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができる。例えば、
図2A~2Bに示されるアコーディオン弁16は、いくつかの実施形態によれば、
図1A~1Bのアコーディオン弁16を含むか、またはそれに対応し得る。
【0046】
本明細書に記載のすべての例示および条件付き文言は、本技術を促進するために、読者が本発明および本発明者によって提供される概念を理解する助けとなるような教育的目的のために意図されており、そのような具体的に記載されている例示および条件に限定されないものと解釈されるべきである。本発明の実施形態について詳細に記載されているが、本発明の精神および範囲から逸脱することなくさまざまな変更、置換、および改変をなし得ることを理解されたい。
【国際調査報告】