(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-26
(54)【発明の名称】ワードコードを生成する方法、ワードコードを認識する方法、及びその装置、コンピュータープログラム
(51)【国際特許分類】
G06V 30/18 20220101AFI20220419BHJP
【FI】
G06K9/46 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021541706
(86)(22)【出願日】2019-01-23
(85)【翻訳文提出日】2021-09-14
(86)【国際出願番号】 CN2019072818
(87)【国際公開番号】W WO2020147140
(87)【国際公開日】2020-07-23
(31)【優先権主張番号】201910045595.5
(32)【優先日】2019-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521317494
【氏名又は名称】北京悦時網絡科技発展有限公司
【氏名又は名称原語表記】YUESHI NETWORK TECHNOLOGY DEVELOPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Building 2,No.12,Xidawang Road,Chaoyang District Beijing 100022(CN)
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】特許業務法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】李 宝亮
【テーマコード(参考)】
5B064
【Fターム(参考)】
5B064CA12
5B064FA02
(57)【要約】
機械視覚分野に関する、ワードコードを生成する方法、ワードコードを認識する方法、及びその装置、記録媒体を提供する。ワードコードを生成する方法は、ユーザが入力した対象字句および対応する対象ファイルを取得するステップと、対象字句における各文字を点画の接続点に基づいて分割して、分割配列を得るステップと、を含み、ワードコードを認識する方法は、ワードコードを含む画像を取得し、含まれた対象字句を認識するステップと、対象字句に対して同一のルールに基づいて分割して、すべての異常配列番号を認識し、ワードコードについて、システムにより設計された符号化メカニズムに基づいて生成されたものだと判断された場合、直接読み取り、呼び出しができ、でない場合、対象字句に対応する対象字句配列番号および異常配列番号に従って、ワードコードに対応する予め入力された対象ファイルを呼び出すステップと、を含む。同一の字句が、異なる機械視覚特徴を備えるワードコードを大規模に生み出すことができ、ワードコードの様態が文字でもありながら、人の目で字義を認識することと機械による認識が結合できることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワードコードを生成する方法であって、
ユーザが入力した対象字句および対応する対象ファイルを取得するステップと、
前記対象字句における各文字を点画の接続点に基づいて分割して、分割配列を得るステップと、
前記分割配列の数が前記対象ファイル内のキャラクタと反応メカニズムを表現するのに十分であるか否かを判断するステップと、
前記分割配列の数が前記キャラクタと反応メカニズムを表現するのに十分である場合、システムにより設計された符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成し、分割配列の一部を選択して、異なる比率での太らせ/細らせといった各属性値の異常組合せ符号化処理を実行し、異なる機械視覚的異常特徴に基づいて、対象ファイル内のキャラクタと反応メカニズムを直接対応、且つ表現し、
前記分割配列の数が前記キャラクタと反応メカニズムを表現するのに十分でない場合、前記分割配列からいくつかの分割配列要素をランダムに選択して、属性値に対して異常処理を行い、前記異常配列と前記対象字句字義配列に基づいて、前記ワードコードに予め設定された対象ファイルに対応しワードコードを生成し、異なる分割配列の順列組合せに基づいて、同一の字句から異なる機械視覚的特徴を持つワードコードを大量に生成するステップと、
ワードコードは、文字に融合されて、文字分割配列属性値の異常調整はワードコードの文字可読性を維持して、視覚的形態が文字のままであって、読み取った後に異常特徴に基づいてそれぞれ設定された異なる対象ファイルを呼び出すことができるだけではなく、字義も表現できるようにして、機械認識と人目認識の統合を実現することを特徴とする、を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記分割配列からいくつかの分割配列要素をランダムに選択して、属性値に対して異常処理を行い、ワードコードを生成する方法であって、
異常処理された分割配列要素の配列番号と反応メカニズムを順次記録し、
前記対象字句に基づいて生成された字句字義配列番号と異常要素配列番号を組み合わせてワードコード配列番号を生成し、前記ワードコード配列番号と前記ワードコード及びワードコードに対応する対象ファイルとの間の相関関係をそれぞれ確立し、
符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成する場合は、直接システムにより設計されたルールで読取り可能ワードコードと反応メカニズムを生成し、符号化メカニズムのワードコードは依然としてワードフレームワークで実装されている、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記分割配列要素の属性値に対して処理し、異なる順列組合せの配列と属性値次元を選択して組み合わせることで、同一の字句から異なる機械視覚的意味を有するワードコードをもっと大量に生成して、異なる対象ファイルの表現に対応する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ワードコードを生成する装置であって、
使用者が入力した対象字句および対応する対象ファイルを取得し、対象分割モジュールをトリガーする対象取得モジュールと、
前記対象字句における各文字を点画接続点に基づいて分割し、分割配列を得、ワードコード生成モジュールをトリガーする対象分割モジュールと、
前記分割配列の数が対象ファイル内のキャラクタを表現するのに十分である場合、符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成し、一部分割配列を選択して異常特徴を追加し、システムにより設計された符号化メカニズムに基づいて、対応する対象ファイル内のキャラクタと反応メカニズムを直接表現し、前記分割配列の数が対象ファイル内のキャラクタを表現するのに十分でない場合、前記分割配列からいくつかの分割配列要素をランダムに選択して異常処理を行い、ワードコードを生成し、前記ワードコードと前記対象ファイルに対して対象文字配列番号及び異常配列番号に基づいて相関関係を確立し、ワードコードを出力するワードコード生成モジュール、を含むことを特徴とする装置。
【請求項5】
ワードコードを認識する方法であって、
ワードコードを含む画像を取得し、前記ワードコードに対応する対象字句を認識するステップと、
前記対象字句における各文字を点画の接続点に基づいて分割して、ワードコード分割配列を得るステップと、
前記ワードコード分割配列から視覚的異常配列を認識するステップと、
前記ワードコードが、システムにより設計された符号化メカニズムに基づいて生成されたものであるか否かを判断し、前記ワードコードが、システムにより設計された符号化メカニズムに基づいて生成されたものである場合には、前記ワードコードを直接読み取り、対象ファイル呼び出しを行い、前記ワードコードが、システムにより設計された符号化メカニズムに基づいて生成されたものでない場合には、前記対象字句に対応する対象文字配列及び前記異常配列に従って、前記ワードコードに対応する予め設定された対象ファイルを呼び出すステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項6】
ワードコードを認識する装置であって、
ワードコードを含む画像を取得し、前記ワードコードに対応する対象字句を認識し、ワードコード分割モジュールをトリガーする対象字句認識モジュールと、
前記対象字句における各文字を点画接続点に基づいて分割し、ワードコード分割配列を得て、異常認識モジュールをトリガーするワードコード分割モジュールと、
前記ワードコード分割配列から異常配列を認識し、対象ファイル呼び出しモジュールをトリガーする異常認識モジュールと、
ワードコードがシステムにより設計された符号化メカニズムに基づいて生成されているか否かを判断し、そうである場合、直接読み取って反応メカニズムに基づいて対象ファイルを呼び出し、そうでない場合は、前記対象字句に対応する対象文字配列及び前記異常配列に基づいて、前記ワードコードに対応する予め設定された対象ファイルを呼び出す対象ファイル呼び出しモジュール、を含むことを特徴とする装置。
【請求項7】
ワードコードであって、
前記ワードコードに異常処理された対象字句が含まれ、
前記異常処理された対象字句は設定された対象ファイルを表現するのに使用され、
前記対象字句は字句字義配列番号を生成するのに使用され、
前記異常処理された対象字句に異常要素が含まれ、
前記異常要素は異常要素配列番号を生成するのに使用され、
前記字句字義配列番号と前記異常要素配列番号は、前記ワードコード配列番号に対応する予め保存された対象ファイルを取得するためのワードコード配列番号を生成するのに使用される、ことを特徴とするワードコード。
【請求項8】
プログラムが記憶され、前記プログラムが請求項1~3の何れか一項に記載されたワードコードを生成する方法を実現させる、ことを特徴とするコンピュータ可読の記憶媒体。
【請求項9】
プログラムが記憶され、前記プログラムが請求項5に記載されたワードコードを認識する方法を実現させる、ことを特徴とするコンピュータ可読の記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、機械視覚分野に関し、具体的に、ワードコードを生成する方法、ワードコードを認識する方法、及びその装置、記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
情報技術の発展に伴い、2次元コード、バーコードはその符号化範囲が広く、情報容量が大きく、使い方が簡単であるなどの特徴で広く応用されている。
【0003】
本発明の実施形態を実現する中で、発明者は、従来の2次元コード技術に少なくとも以下の問題があることを発見した。2次元コードは、機械認識のためにのみ存在するもので、それは、2次元コードを使用すると、余計な紙面スペースを占めることになり、2次元コードの形態は濃い四角形で視覚的に唐突であり、文章や印刷物に組み込むと、閲読体験が著しく損なわれ、組版が難しく、印刷サイズや表示精度の要求が高くなる。そして、使用時に文字や他の種類の注釈をしなければ、使用者は2次元コードの意図を理解できない。2次元コード機器は認識できるが、人目は認識できず、人為的に置換され、様々な損失や問題を起こしやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明の実施形態では、従来の技術に存在する問題点を解決するための、ワードコードの生成方法、認識方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明の実施形態は、下記のような技術案を提供する。
【0006】
第一の側面で、本発明はワードコードの生成方法であって、同一の字句から異なる機械視覚的特徴を持つ大量のワードコードを生成して、ワードコードと文字を一つにすることができて、生成後の視覚形態が依然として文字となっているが、機械認識後はそれぞれ設定された対象ファイルを呼び出せるとともに、人目でもその文字の意味が読めて、人目認識と機械認識が統合される特徴を持つ。
【0007】
具体的には以下の通りである。
使用者により入力された対象字句及び対応する対象ファイルを取得する;
前記対象字句中の各文字を点画の接続点に基づいて分割し、分割配列を得る;
前記分割配列の数が前記対象ファイル内の文字を表現するのに十分であるか否かを判断して、十分である場合、システムに設計された符号化メカニズムに従ってワードコードを生成し、一部の分割配列を選択して、異なる比率での太らせ/細らせ、色値、筆遣い、分割配列に各種グラフィックスを追加、要素の形状の多元化処理を行い、異常特徴によって対象ファイルの文字に直接対応してそれを表現するとともに、文字分割配列属性値調整はワードコードの文字可読性を維持する;
前記分割配列の数が前記対象ファイル内の文字を表現するのに十分ではない場合、分割配列からいくつかの分割配列要素をランダムに選択して、異常処理を行い、視覚異常配列番号と対象字句字義配列番号に基づいてワードコードに予め設定された対象ファイルに対応しワードコードを生成し、異なる配列の順列組合せにより、同一の字句から異なる機械視覚的特徴を持つワードコードをもっと大量に生成して、ワードコードの視覚的形態を文字のままにしながら、読み取った後にそれぞれ設定された異なる対象ファイルを呼び出せるようにして、機械認識と人目認識の統合を実現する。
【0008】
本発明のもう一つの実施形態においては、前記分割配列からランダムにいくつかの分割配列要素を選択し異常処理を行い、ワードコードを生成する。それには、異常処理された分割配列要素の配列番号を順次記録するステップと、
前記対象字句から生成された対象字句字義配列番号と視覚異常配列番号を組み合わせてワードコード配列番号を生成し、前記ワードコード配列番号と前記ワードコードおよびワードコードに対応する対象ファイルの相関関係をそれぞれ確立するステップと、符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成する場合は直接システム設計ルールに基づいて、ファイル種別と処理方法を含む読み取り可能なワードコードを生成し、符号化メカニズムワードコードは、各文字分割配列により実現されるステップが含まれている。
【0009】
本発明のもう一つの実施形態において、前記分割配列要素に対して異常処理を行う。それには、前記分割配列要素の属性値に対して処理し、異なる順列組み合わせの配列と次元を選択し混合して、同一の字句から異なる機械視覚的特徴を持つ大量のワードコードを生成して、異なる表現の対象ファイルに対応できるようにするステップが含まれている。
【0010】
本発明のもう一つの実施形態では、対象字句の各文字に対して、点画の接続点に基づいて分割する。それには、
前記対象字句の各文字を認識し、前記異なる言語の文字が点画ルールに基づいて分割可能な場合には、点画ルールに従って前記文字を分割するステップと、前記文字が点画ルールに基づいて分割できない場合には前記文字に対して点画接続点を分析し、接続点に基づく分割の場合、システムは同一の分割ルールを保持してワードコードを読み取るステップが含まれている。
【0011】
本発明のもう一つの実施形態において、前記方法にはまた、
前記対象字句に基づいて対象字句字義配列番号を生成するステップと、
それに応じて、前記分割配列からランダムにいくつかの分割配列要素を選択して異常処理を行い、ワードコードを生成するステップと、さらに、異常処理された分割配列要素の配列番号を順次記録するステップと、
前記対象字句字義配列番号および前記視覚異常配列番号からワードコード配列番号を生成し、前記ワードコード配列番号と前記ワードコード及び対象ワードコードに対応する対象ファイルの相関関係をそれぞれ確立するステップと、符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成する場合は直接システム設計ルールに基づいて読み取り可能なワードコードを生成するステップが含まれている。
【0012】
第2の側面で、本発明は、ワードコードの生成装置であって、以下のモジュールが含まれている。
【0013】
対象取得モジュール 使用者が入力した対象字句および対応する対象ファイルを取得し、対象分割モジュールをトリガーする。
【0014】
対象分割モジュール 前記対象字句の各文字を点画接続点に基づいて分割し、分割配列を取得し、ワードコード生成モジュールをトリガーする。
【0015】
ワードコード生成モジュール 前記分割配列数が対象ファイルの文字を表現するのに十分である場合に、符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成し、一部分割配列を選択して異常特徴を追加し、システムに設計された符号化メカニズムに基づいて、対応する対象ファイル文字、ファイル種別、および処理方式を直接表現し、前記分割配列数が対象ファイル文字を表現するのに十分でない場合、前記分割配列からランダムにいくつかの分割配列要素を選択して異常処理を行い、ワードコードを生成し、前記ワードコードと前記対象ファイルに対してシステムの配列番号ルールに基づいて相関関係を確立し、ワードコードを出力する。
【0016】
第3の側面で、本発明は、ワードコードの認識方法であって、
ワードコードを含む画像を取得し、前記ワードコードに対応する対象字句を認識するステップと、
前記対象字句中の各文字を点画の接続点に基づいて分割して、ワードコード分割配列を得るステップと、
前記ワードコード分割配列から異常配列を認識するステップと、
ワードコードが符号化メカニズムに基づいて生成されているか否かを判断し、ワードコードが符号化メカニズムに基づいて生成されている場合は直接読み出して対象ファイルを呼び出し、ワードコードが符号化メカニズムに基づいて生成されていない場合は、前記対象字句に対応する対象文字配列番号及び前記視覚異常配列番号に基づいて、前記ワードコードに対応する予め設定された対象ファイルを呼び出すステップが含まれている。
【0017】
第4の側面で、本発明は、ワードコードの認識装置であって、以下のモジュールが含まれている。
対象字句認識モジュール ワードコードを含む画像を取得し、前記ワードコードに対応する対象字句を認識し、ワードコード分割モジュールをトリガーする。
ワードコード分割モジュール 前記対象字句中の各文字を点画の接続点に基づいて分割して、ワードコード分割配列を得、異常認識モジュールをトリガーする。
異常認識モジュール 前記ワードコード分割配列から異常配列を認識し、対象ファイル呼び出しモジュールをトリガーする。
対象ファイル呼び出しモジュール ワードコードが符号化メカニズムに基づいて生成されているか否かを判断し、ワードコードが符号化メカニズムに基づいて生成されている場合は直接読み出して対象ファイルを呼び出し、ワードコードが符号化メカニズムに基づいて生成されていない場合は、前記対象字句に対応する対象文字配列番号及び前記視覚異常配列番号に基づいて、前記ワードコードに対応する予め設定された対象ファイルを呼び出す。
【0018】
第5の側面で、本発明は、ワードコードであって、
前記ワードコードは、異常処理された対象字句を含み、
前記異常処理された対象字句は設定された対象ファイルの表現に使用され、
前記対象字句は、前記対象字句字義配列番号の生成に使用され、
前記の異常処理された対象字句には、異常要素が含まれ、
前記異常要素は、視覚異常配列番号の生成に使用され、
前記対象字句字義配列番号および前記視覚異常配列番号は、前記ワードコード配列番号に対応する、予め保存された対象ファイルを取得するためのワードコード配列番号の生成に使用される。
【0019】
第6の側面で、本発明は、コンピュータ可読の記憶媒体であって、前記コンピュータ可読の記憶媒体にはプログラムが保存されており、前記プログラムは上記ワードコードの生成方法を実現するために使用される。
【0020】
第7の側面で、本発明は、コンピュータ可読の記憶媒体であって、前記コンピュータ可読の記憶媒体にはプログラムが保存されており、前記プログラムは上記ワードコードの認識方法を実現するために使用される。
【発明の効果】
【0021】
本発明の実施形態は、以下の長所を有する。
【0022】
ワードコードの視覚形態は文字であり、同一の字句から膨大な数の異なる機械視覚的特徴を持つワードコードを生成することができ、スキャンしてそれぞれ設定された異なる対象ファイルを呼び出せるとともに、字句の意味も表現できて、機械認識と人目認識が統合できる。
【0023】
2次元コードは文字やいろんな注釈が必要であり、形態が唐突である濃い四角形で、文章や印刷物に組み込むと異物感があるのに比べて、ワードコードは各種の文字シーンでスムーズに読むことができるとともに、使用者のために情報及び接続サービスを拡張することができる。
【0024】
また、ワードコードは文字構造に融合されて組版しやすく、応用後に人為的な置換が難しくなり、人目認識と機械認識が統合されるということは、スキャン機能を実現するために、スキャン用コードで余計な紙面リソースを消耗する必要がなくなることを意味する。
【0025】
実際の応用シーンで、例えば、異なるベンダの印刷物における中国語「
(操作説明動画)」の6字のワードコード領域をスキャンすることにより、数十億の異なるメーカーのそれぞれ設定した具体的な製品の操作説明動画のリンクが開けて、使用者は、拡張された読み取りおよび接続を非常に簡単に行うことができ、対応する対象ファイルは常にオンラインで更新することができる。例えば、同一の子供向け読み物の異なる語彙をスキャンすることで、異なるリンクを開いて知識照会の拡張ができる。これによって類推する。
【0026】
本発明において、対象字句字義配列番号および視覚異常配列番号に基づいて字句に対応する対象ファイルを開く方式は、段階的に認識することで、一段階目で認識エラーの発生を大幅に回避でき、対象ファイルリソースの識別子の複雑度制限を受けない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明の実施形態を明確に説明するために、実施形態、従来技術の説明において使用される付図について以下に説明する。以下の説明における付図は単なる例示にすぎず、当業者にとっては、創造的な労働を必要とせずに提供された付図からさらに他の実施付図を得ることもできる。
【0028】
本明細書に記載されている構造、比率、サイズ等は、いずれも本明細書に開示されているものに合わせて、この技術を熟知した者が理解し、読むことができるようにするために使用されるもので、本発明の実施可能な限定条件を示すものではない。構造の修飾、比率関係の変更又はサイズの調整は、本発明がもたらす効果及び達成可能な目的に影響を及ぼさない限り、いずれも本発明にて開示される技術的内容がカバー可能な範囲内にあるものである。
【0029】
【
図1】
図1は、本発明の一つの実施形態においてのワードコードの生成方法を示すフローチャートである;
【
図2】
図2は、本発明のもう一つの実施形態においてのワードコード生成装置の構造図である;
【
図3】
図3は、本発明のもう一つの実施形態においてのワードコードの認識方法を示すフローチャートである;
【
図4】
図4は、本発明のもう一つの実施形態においてのワードコードの認識装置の構造図である。
【0030】
付図において、801は対象字句認識モジュールで、802はワードコード分割モジュールで、803は異常認識モジュールで、804は対象ファイル呼び出しモジュールである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の実施形態について、以下に特定の実施形態を例にして説明する。この技術を熟知した者は、本明細書に開示された内容から本発明の他の長所および機能を容易に理解することができる。記載された実施形態は、本発明の実施形態の一部であって、実施形態の全部ではないことは明らかである。本発明の実施形態に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく得られる他のすべての実施形態は、すべて本発明の請求する保護範囲に属する。
【0032】
本発明では、対象字句を点画の接続点に基づいて分割して分割配列を得、分割配列からいくつかの分割配列要素をランダムに取得し、分割配列要素に対して異常処理を行い、太さ、筆遣い、色値、要素の形状の各属性値を調整し、多次元で混合してワードコードを生成し、異なる配列を順列組み合わせることで同一の字句から異なる機械視覚的特徴を有するワードコードを大量に生成して、符号化メカニズムルールと配列番号ルールに従って対象ファイルと関連関係を確立して、スキャンして読み取ることでそれぞれに設定されている異なる対象ファイルを呼び出せるようにする。
【0033】
ワードコードは文字構造に融合されていて、視覚形態は文字のままであって、文字の人目認識性を損なわずに機械認識と人目認識を統合する。
【0034】
本発明の第1の側面は、ワードコードの生成方法であって、
図1に示すステップが含まれている。
【0035】
ステップ201:使用者により入力された対象字句及び対応する対象ファイルを取得する;
【0036】
本発明の実施形態では、使用者により入力された対象字句および対象ファイルを取得し、取得した対象ファイルを認識する。対象ファイルは、統一リソース認識子URLであってもよく、画像情報、音声情報、テキスト情報、動画情報、アカウント情報、各対象ファイル種別であってもよい。
【0037】
システムは自動的に有効性チェックを行い、チェックの結果、ワードコードの読み取りと判断され、予め入力された対象ファイルが開ける場合は、ワードコードを出力して使用者が使用するようにする。使用者は異なるサイズとフォーマットを選択できる。予め入力された対象ファイルが開けない場合は、使用者に有効な対象ファイルの入力を求めて、新たにワードコードを生成する。
【0038】
対象ファイルが画像情報、音声情報、テキスト情報、動画情報、アカウント情報のうちの1つであることが認識された場合、対象ファイルのフォーマット種別を認識し、対象ファイルのフォーマット種別が読み取り可能であると判断された場合は保存する。読み取り不可と判断された場合は、使用者に認識可能なフォーマット種別のファイルを入力しなおすように求める。
【0039】
さらに、対象字句及び対応する対象ファイルを取得する際にはまた、乱数セットを生成し、予め設定された方式に従って乱数に基づいて対象字句字義配列番号を生成して保存する。具体的には、対象字句に対応する各文字の発音又は頭文字略字を乱数につなぎ合わせて字義配列番号を生成することができる。対象字句字義配列番号は、現在の対象字句を表示するために使用される。
【0040】
例を挙げて説明すると、使用者が入力した対象字句及び対応する対象ファイルを取得し、対象字句を認識した時、対象字句が漢字「
(私の字句)」と認識される。対象ファイルを認識した時、対象ファイルがユニファイドリソース認識子URLと認識される。
【0041】
さらに、取得した使用者により入力された対象字句は、予め設定されたルールに従って使用者自身が対象字句を異常設定したものでもよく、それに対応して、システムは当該対象字句を取得した際にそれに対して判断するだけで、それが利用可能であると判断された場合にワードコードを生成し、利用不可であると判断された場合には使用者に利用不可であることを知らせる。
【0042】
ステップ202:対象字句の各文字を点画接続点に基づいて分割して、分割配列を得る。
【0043】
本発明の実施形態において、対象字句の各文字を点画接続点に基づいて分割する方法としては、以下を含む。
【0044】
対象字句の各文字を認識し、認識された文字が点画ルールに基づいて分割可能な場合は点画ルールに従って文字を分割し、そうでない場合は文字の接続点を解析し、接続点に基づいて分割して、分割後の各要素を分割配列とする。さらに、分割配列に従って、分割配列内の各要素の点画配列番号を分割配列番号とする。
【0045】
対象字句が中国漢字の「
(私の字句)」だとして例証すると、「
」を漢字の点画ルールに従って分割し、筆順に従って各点画に対して配列番号を確立する。「我」字の「丿」点画の配列番号は1、「我」字の「一」点画の配列番号は2、「我」字の「亅」点画の配列番号は3、「我」字の「
」点画の配列番号は4、「我」字の「
」点画の配列番号は5、「我」字の「丿」点画の配列番号は6、「我」字の「丶」点画の配列番号は7、「的」字の「丿」点画の配列番号は8、「的」字の「
」点画の配列番号は9とする。このように漢字の筆順ルールに従って「
」の各点画を順次に分割し、対応する点画配列番号を確立する。
【0046】
「
」の4字の画数は30画で、中国の携帯電話番号数よりはるかに多くの異なるワードコードを生成することができる。異なる組み合わせの点画配列に対して異常処理(例えば、単一の比率で太めにする)を行う。異常処理を行う画数をnとした場合、C
n
30種類の異なる「
」を生成することができる。つまり、数が非常に多いC
n
30種類のワードコードが生成され、C
n
30種類のワードコードとも、認識された後C
n
30種類のリンクなどの対象ファイルに対応でき、それが開けることになり、システムはn未満の異なる配列番号で異なるワードコードを生成し、異なる太さ比率と異なる属性値を混合することにより、同一の字句から異なる機械視覚的特徴を有するワードコードを非常に大量に生成できるようにして、同一のワードコードをスキャンすることにより、そのそれぞれ設定された対象ファイルを呼び出すことができるようにする。例えば、異なるエリアの異なる事業者の同一の文字である「
(張記麺屋)」をスキャンすることにより、名称が「
」である異なる事業者により設定されたリンク、アカウント情報、コンテンツなど各種類の対象ファイルが取得できる。
【0047】
対象字句が英語文字の「My Phrase」だとして例証すると、英語文字の接続点を解析し、ルールに従って接続点を分割し、順序に従って順次に分割番号を確立し、分割配列番号及び対応する分割部分を要素として分割番号を構成する。他の文字はこれによって類推する。
【0048】
本発明の実施形態において、使用者によって入力された対象字句に対応する分割配列中の要素が予め設定された値より少ないことが検出された場合、生成可能な異なるワードコードを拡張するために、複数の異常混合、分割配列数の増加、および同一の分割配列の異なる異常方式を重ねる方法を採用することができる。特殊文字に対応するワードコードが尽きた場合、システムは自動的に文字数を増やしてワードコード配列番号の組み合わせの数を拡張するように使用者に促す。
【0049】
ステップ203:分割配列の数が対象ファイル文字を表現するのに十分であるか否かを判断し、十分である場合はステップ204を実行し、そうでない場合はステップ205を実行する。
【0050】
ステップ204:本システムにより設計された符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成し、一部分割配列を選択して、異常特徴を追加することで、対応する対象ファイル文字を直接表現する。
【0051】
本発明の実施形態において、分割配列の数が対象ファイル文字を表現するのに十分であるか否かを判断することにより、分割配列数が対象ファイル文字を表現するのに十分であると判断された場合、符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成する。分割配列数が対象ファイル文字を表現するのに十分でないと判断された場合には、配列番号に基づいてワードコードを生成する。
【0052】
本発明ではまた、使用者が選択したワードコード生成メカニズムを取得し、当該使用者が選択したワードコード生成メカニズムに基づいてワードコードを生成することができる。使用者が選択可能なワードコード生成メカニズムには、符号化メカニズムに基づくワードコード生成メカニズムと、配列番号に基づくワードコード生成メカニズムがある。使用者が選択した符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成する場合には、さらに分割配列の数に対して判断して、対象ファイル文字を表現するのに十分である場合は符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成し、そうでない場合には、配列番号に基づいてワードコードを生成するように使用者に促す。
【0053】
ステップ205:分割配列からランダムにいくつかの分割配列要素を選択して、異常処理を行い、ワードコードを生成して、ワードコードと対象ファイルの相関関係を確立し、ワードコードを出力する。
【0054】
本発明の実施形態において、分割配列からランダムに少なくとも1つの要素を選択し異常処理を行って、処理後の要素を得て、処理後の要素と分割配列中の他の要素を分割配列番号に従って対象字句に再構成し、ワードコードを得て、当該ワードコードと対象ファイルの相関関係を確立して、ワードコードがトリガーされた際に、それと関連付けられてある対象ファイルを取得できるようにする。
【0055】
分割配列からランダムにいくつかの分割配列要素を選択して異常処理を行うときには、また、異常処理されたすべての要素を取得して各要素の分割配列番号を取得し、予め設定された方式を用いて各要素の分割配列番号に基づいて視覚異常配列番号を生成し、視覚異常配列番号と対象字句字義配列番号に基づいてワードコード配列番号を生成し、ワードコード配列番号とワードコード、対象ファイルの相関関係を確立し、ワードコード配列番号を保存する。さらに、ワードコードおよび対応する対象ファイルの一意性を保証するために、本発明の方法では、既存のワードコード配列番号および処理方式を自動的に避けて重複を防ぐ。
【0056】
本発明の実施形態において、異常処理方式は、太らせ/細らせ、筆遣い、形態、色値、分割配列に各種グラフィックスを追加、要素の形状といった属性値の少なくとも1つの調整を含むが、これらに限定されない。さらに、異常処理を行うときには、異常処理方式に対応する属性値を設定することにより、同じ異常処理方式で異なる属性値を採用して、生成されるワードコード配列番号が異なるようにすることができる。例えば、同一の対象字句に基づいて、分割配列中の同じ要素に対して異なる太さ比率で太め処理を行った場合、生成されるワードコード配列番号は異なる。
【0057】
要素の太さ、筆遣い、色値、形状の多次元処理により、ワードコード配列番号の数を増やして、同一の対象字句から生成可能なワードコードの数が、全ての分割配列の順列組み合わせ数であって、異なる異常処理方式で混合することにより、組み合わせの数を大幅に増やせることができる。すなわち、同一の対象字句から生成可能な、異なる特徴を有するワードコードの数を大幅に増やせることができる。
【0058】
さらに、ワードコードと対象ファイルに相関関係が確立されている場合はまた、ワードコードをスキャンし、設定された対象ファイルが取得可能であるか否かをチェックし、対象ファイルが取得可能である場合はワードコードを出力し、取得不可の場合には、現在のステップに戻ってワードコードを再生成する。
【0059】
本発明において、対象字句字義配列番号と視覚異常配列番号に基づいて字句に対応する対象ファイルを開く方法を採用していて、段階的に認識する長所としては、1段階目で認識エラーの発生を極力回避することができ、設定された対象ファイルを開くことができるか否かを、ワードコードの生成直後にバックグラウンドで自動的にスキャンしてチェックすることにより、認識精度を保証し、向上させることである。
【0060】
本発明の第2の側面は、ワードコードの生成装置であって、
図2に示すモジュールが含まれている。
【0061】
対象取得モジュール401 使用者によって入力された対象字句および対応する対象ファイルを取得し、対象分割モジュール402をトリガーする。
【0062】
本発明の実施形態において、対象取得モジュール401は、以下のユニットを含む。
【0063】
対象取得ユニット4011 使用者により入力された対象字句および対応する対象ファイルを取得し、ファイル認識ユニット4012をトリガーする。
【0064】
ファイル認識ユニット4012 対象ファイルを認識し、認識された対象ファイルがユニファイドリソース認識子URLである場合に、対象ファイルチェックユニット4013をトリガーし、認識された対象ファイルがユニファイドリソース認識子URLでない場合には、可読性チェックユニット4014をトリガーする。
【0065】
対象ファイルチェックユニット4013 対象ファイルが認識された場合に、対象ファイルの有効性をチェックし、対象ファイルが有効であり、且つ開ける場合、ファイル保存ユニット4015をトリガーし、対象ファイルが無効である場合に、使用者に有効な対象ファイルを入力しなおすように促す。
【0066】
可読性チェックユニット4014 認識された対象ファイルがユニファイドリソース認識子URLでない場合に、対象ファイルのフォーマット種別を認識し、フォーマット種別に基づいて対象ファイルの可読性をチェックし、対象ファイルが可読である場合にファイル保存ユニット4015をトリガーし、対象ファイルが可読でない場合に使用者に認識可能なフォーマット種別のファイルを入力しなおすように促す。
【0067】
ファイル保存ユニット4015 対象ファイルを保存する。
【0068】
さらに、対象取得モジュール401は、以下のユニットを含む。
【0069】
文字配列コード生成ユニット4016 ファイル保存ユニット4015と接続し、乱数のセットを生成し、予め設定された方式に従って乱数に基づいて対象字句義配列番号を生成して保存する。具体的には、対象字句に対応する各文字の発音または頭文字略字を乱数につなぎ合わせて対象字句字義配列番号を生成することができる。対象字句字義配列番号は、現在の対象字句を認識するのに使用される。
【0070】
対象分割モジュール402 対象字句の各文字を点画接続点に基づいて分割し、分割配列を得て、ワードコード生成モジュール403をトリガーする。
【0071】
本発明の実施形態において、対象分割モジュール402は、以下のユニットを含む。
【0072】
文字認識ユニット4021 対象字句を認識し、分割ユニット4022をトリガーする。
【0073】
分割ユニット4022 認識された文字が点画ルールに基づいて分割可能な場合に、点画ルールに基づいて文字を分割して分割配列を得、また、認識された文字が点画ルールに基づいて分割不可能な場合に、文字の接続点分析を行い、接続点を分割して分割配列を得る。
【0074】
さらに、分割ユニット4022は、以下の子ユニットを含む。
【0075】
点画分割子ユニット40221 認識された文字が点画ルールに基づいて分割可能である場合に、点画ルールに基づいて対象字句に対して点画分割を行い、点画毎に順次分割配列番号を決め、分割配列番号及び対応する点画を要素として分割配列を構成する。
【0076】
接続点分割子ユニット40222 認識された文字が点画ルールに基づいて分割不可能な場合、文字の接続点を分析して接続点を分割し、分割して得た部分毎に順次分割配列番号を決め、分割配列番号及び対応する分割して得た部分を要素として分割配列を構成する。
【0077】
ワードコード生成モジュール403 分割配列の数が対象ファイル文字を表現するのに十分である場合に、符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成し、一部分割配列を選択して異常特徴を付加して、対応する対象ファイル文字を直接表現し、前記分割配列の数が対象ファイル文字を表現するのに十分でない場合は、分割配列からいくつかの分割配列要素をランダムに選択して異常処理を行って、ワードコードを生成し、ワードコードと対象ファイルの相関関係を確立し、ワードコードを出力する。
【0078】
本発明の実施形態において、ワードコード生成モジュール403は、以下のユニットを含む。
【0079】
異常処理ユニット4031 分割配列から少なくとも1つの要素をランダムに選択して異常処理を行って、処理後の要素を得た後、処理後の要素と分割配列中の他の要素を組み合わせて対象字句を再構成して、ワードコードを得る。
【0080】
ワードコード配列番号生成ユニット4032 異常処理ユニット4031と接続し、分割配列の数が対象ファイルの文字を表現するのに十分でない場合に、異常処理されたすべての要素を取得し、各要素の分割配列番号を取得して、予め設定された方式に従って各要素の分割配列番号に基づいて視覚異常配列番号を生成し、視覚異常配列番号および対象字句字義配列番号に基づいてワードコード配列番号を生成し、また、ワードコード配列番号が既に存在するか否かを判断して、ワードコード配列番号が既に存在する場合に、異常処理ユニット4031をトリガーして、対象字句を分割しなおし、ワードコード配列番号が存在しない場合には、ワードコード配列番号とワードコードおよび対象ファイルの相関関係を確立し、ワードコード配列番号を保持する。
【0081】
本発明の実施形態はまた以下のユニットを含む。
【0082】
符号化メカニズム生成ユニット 前記分割配列の数が対象ファイルの文字を表現するのに十分である場合に、符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成し、一部分割配列を選択して異常特徴を付加することで、対応する対象ファイルの文字を直接表現する。
【0083】
ワードコードチェックユニット4033 異常処理ユニット4031とワードコード出力ユニット4034とそれぞれ接続し、異常処理ユニット4031によりワードコードが生成された場合に、ワードコードをスキャンして、対象ファイルが取得可能か否かをチェックし、予め設定された時間内に対象ファイルが取得された場合にワードコード出力ユニット4034をトリガーし、取得されなかった場合、異常処理ユニット4031をトリガーしてワードコードを生成しなおす。
【0084】
ワードコード出力ユニット4034 ワードコードを出力する。
【0085】
また、ワードコードファイルを出力する際に、人目認識タグを追加してスキャン可能であることを表示し、出力サイズ及び選択仕様を限定して、小サイズのワードコードの異常特徴を拡大することにより認識性を維持し、使用者は再出力とスタイルカスタマイズを選択できる。
【0086】
本発明の第3の側面は、ワードコードの認識方法であって、
図3に示すように、以下のステップを含む。
【0087】
ステップ601:ワードコードを含む画像を取得し、ワードコードに対応する対象字句を認識する。
【0088】
本発明の実施形態において、スキャンする方式でワードコードが含まれている画像を取得し、そこからワードコードに対応する対象字句を認識することができる。
【0089】
ステップ602:対象字句中の各文字を点画接続点に基づいて分割し、ワードコード分割配列を得る。
【0090】
本発明の実施形態において、対象字句の各文字を認識し、認識された文字が点画ルールに基づいて分割可能な場合は、点画ルールに基づいて文字を点画分割し、筆順に従って順次に各画に分割配列番号を付け、分割配列番号及び対応する点画を要素としてワードコード分割配列を構成し、認識された文字が点画ルールに従って分割できない場合、文字の接続点を分析して、接続点を分割し、順序に従って順次に分割された部分ごとに分割配列番号を付け、分割配列番号及び対応する分割された部分を要素としてワードコード分割配列を構成する。
【0091】
ステップ603:ワードコード分割配列から異常配列を認識する。
【0092】
本発明の実施形態において、現在の環境における対象字句の標準文字属性を取得する。
【0093】
標準文字属性に基づいてワードコード分割配列を判断して、その中から標準文字属性と異なる分割配列要素を選択して、異常要素として定義し、その異常属性を順次記録する。
【0094】
さらに、ワードコード分割配列の異常認識をする前に、ワードコードをスキャンする際に、図形収集装置とワードコードの間に傾きがあることにより、収集されたワードコードの画像が変形(例えば、ワードコードを前方からスキャンすると、スキャンして得られたワードコード画像が、上が細くなり、下が太くなる)されて、ワードコードの異常認識時に誤差が生じたり、認識に失敗したりすることを避けるために、アプリケーションにてワードコードの投影に基づいて傾きを計算し、計算結果に基づいてワードコードの各点画を自動的に補正する。
【0095】
ステップ604:ワードコードが符号化メカニズムに基づいて生成されているか否かを判断し、そうである場合はステップ605を実行し、そうでない場合はステップ606を実行する。
【0096】
本発明の実施形態において、異常配列から予め設定した位置の異常配列要素を取得し、予め設定した位置の異常配列要素に基づいて、ワードコードが符号化メカニズムに基づいて生成されているか否かを判断する。
【0097】
ステップ605:直接読み取り、対象ファイルを呼び出す。
【0098】
本発明の実施形態において、対象字句の分割配列が多く、公式アカウントまたはウェブアドレスの対象ファイルの表現に十分である場合、符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成することにより、対象ファイルを中央サーバに格納する必要がなくなり、リソースを節約するとともに、ワードコードの読み取りで対象ファイルを呼び出すのがより簡単になる。
【0099】
ステップ606:対象字句に対応する対象文字配列と異常配列に基づいて、ワードコードに対応する予め設定された対象ファイルを呼び出す。
【0100】
本発明の実施形態において、異常要素の分割配列番号に基づいて視覚異常配列番号を生成し、視覚異常配列番号及び対象字句字義配列番号に基づいてワードコード配列番号を生成して、ワードコード配列番号に対応する対象ファイルを取得し、対象ファイルを呼び出す。
【0101】
さらに、ワードコード配列番号を生成する際にはまた、ワードコード配列番号が存在するか否かを判断し、存在する場合はワードコード配列番号に対応する対象ファイルを取得し、対象ファイルを呼び出し、終了し、存在しない場合は、当該文字がワードコードではないことを表示し、終了する。
【0102】
本発明の第4の側面は、ワードコードの認識装置であって、
図4に示すように以下のモジュールを含む。
【0103】
対象字句認識モジュール801 ワードコードを含む画像を取得し、ワードコードに対応する対象字句を認識し、ワードコード分割モジュール802をトリガーする。
【0104】
本発明の実施形態において、対象字句認識モジュール801は、スキャンの方式でワードコードを含む画像を取得し、そこからワードコードに対応する対象字句を認識して、字句分割モジュール802をトリガーする。
【0105】
ワードコード分割モジュール802 対象字句中の各文字を点画接続点に基づいて分割し、ワードコード分割配列を得て、異常認識モジュール803をトリガーする。
【0106】
本発明の実施形態において、ワードコード分割モジュール802は、対象字句の各文字を認識して、認識された文字が点画ルールに基づいて分割可能な場合は、点画ルールに基づいて文字を点画分割し、筆順に従って各点画毎に分割配列番号を決め、分割配列番号及び対応する点画を要素として、ワードコード分割配列を構成し、異常認識モジュール803をトリガーし、認識された文字が点画ルールに基づいて分割できない場合は、文字の接続点を分析して接続点を分割し、順序に従って各分割された部分ごとに分割配列番号を決め、分割配列番号及び対応する分割された部分を要素として、ワードコード分割配列を構成し、異常認識モジュール803をトリガーする。
【0107】
異常認識モジュール803 ワードコード分割配列から異常配列を認識し、対象ファイル呼び出しモジュール804をトリガーする。
【0108】
本発明の実施形態において、異常認識モジュール803は、現在の環境における対象字句の標準文字属性を取得し、標準文字属性に基づいてワードコード分割配列を判断して、そこから標準文字属性と異なる要素を異常要素として選別し、その配列を順次記録する。
【0109】
対象ファイル呼び出しモジュール804 ワードコードが符号化メカニズムに基づいて生成されているか否かを判断し、そうである場合、直接読み取って対象ファイルを呼び出し、そうでない場合は、対象字句に対応する対象文字配列及び異常配列に基づいて、ワードコードに対応する予め設定された対象ファイルを呼び出す。
【0110】
本発明の実施形態において、対象ファイル呼び出しモジュール804は、ワードコードがシステム設計の符号化メカニズムに基づいて生成された場合に、直接読み取って、対象ファイルを呼び出し、ワードコードが配列番号に基づいて生成された場合には、異常要素の分割配列番号に基づいて視覚異常配列番号を生成し、視覚異常配列番号および対象字句字義配列番号に基づいてワードコード配列番号を生成して、ワードコード配列番号に対応する対象ファイルを取得して、対象ファイルを呼び出す。
【0111】
さらに、対象ファイル呼び出しモジュール804は、ワードコード配列番号を生成する際に、ワードコード配列番号が存在するか否かを判断し、存在する場合はワードコード配列番号に対応する対象ファイルを取得し、対象ファイルを呼び出し、終了し、存在しない場合は、当該文字がワードコードではないことを表示し、終了する。
【0112】
本発明の実施形態において、システムに設計された符号化ルール、即ち符号化メカニズムに基づいてワードコードを生成し、読み取る方式を提供して、ワードコード分割配列が対象ファイルを表現するのに十分である場合、システム内で並行されているワードコードを直接生成するメカニズムを選択することで実現可能である。
【0113】
ワードコード生成方法として、対象字句の全ての文字を点画接続点に基づいて分割し、分割された部分毎に、異なる比率での太め、形状、および各種の属性値を含む、規定された異常特徴に基づいて、順次に常用文字に対応付けて、設定された対象ファイルを表現し、システムは一部分割配列をカスタマイズして、直接読み取るワードコードを表現し、一部配列をカスタマイズして当該ワードコードを読み取った後呼び出す対象ファイルの種別を表現する。例えば、文字を点画接続点に基づいて分割した後、分割配列の最初の1画を10%太めにして文字aとし、最初の1画を20%太めにして文字bとし、最初の1画を30%太めにして文字cとし、その以降もこれによって類推して符号化メカニズムの配列を完成して、分割配列のそれぞれを全部符号化ルールに基づいて、太らせ、筆遣い、細らせ、形状などのさまざまな異常方式を組み合わせて、さまざまな文字を表現し、対応させることができる。表現する字句が長すぎる場合、システムは分割配列を増やし、各分割配列上の異常点を増やすことで、より多くの情報を保有することができる。このメカニズムは、文字の形を維持する。
【0114】
ワードコード認識方法として、システムにより設定された符号化ルールである符号化メカニズムに基づいて直接読み取り、システムは対象ワードコードを認識する際に、自動的に当該ワードコード認識メカニズムを有効にして、すべての分割配列の異常特徴を順次に認識完了することで対象ファイルを読み取ることができる。
【0115】
本発明の第5の側面は、ワードコードであって、ワードコードは、異常処理された対象字句と、
対象字句字義配列番号を生成する対象字句と、
設定された対象ファイルを表現する前記の異常処理された対象字句と、
異常処理された対象字句に含まれている異常要素を含む。
【0116】
異常要素は視覚異常配列番号を生成するのに使用される。
【0117】
対象字句字義配列番号および視覚異常配列番号は、ワードコード配列番号に対応する対象ファイルを取得するためのワードコード配列番号を生成するのに使用される。
【0118】
本発明の実施形態において、ワードコードは以下の特徴がある。字句の各文字の分割配列属性値処理に基づいて実現され、文字構造に融合されて、同一の字句から異なる機械視覚的特徴を持つ大量のワードコードを生成できる。そして、スキャン後にそれぞれ設定された異なる対象ファイルを呼び出すことができ、また、字義の表現も一体化して、使用者に情報接続サービスを提供する。
【0119】
文字の人目認識性を損なうことなく、ワードコードが依然として閲読可能な文字として現れることは、余計な機械認識コードが紙面リソースを占める必要がなくなり、人目認識と機械認識が統合されることを意味する。
【0120】
二次元コードなどの方式とは異なり、ワードコードはただの文字の形で現れ、機械のスキャンにより対応する対象ファイルを呼び出せるとともに、文字そのものの字義も表現できて、文章、動画、写真、印刷物、野外シーンでスムーズに埋め込めるという長所がある。
【0121】
本発明の第6の側面は、コンピュータ可読の記憶媒体であって、コンピュータ可読の記憶媒体にはプログラムが格納されていて、当該プログラムは上記のようなワードコードの生成方法を実現するためのものである。
【0122】
本発明の第7の側面は、コンピュータ可読の記憶媒体であって、コンピュータ可読の記憶媒体にはプログラムが格納されていて、当該プログラムは上記のようなワードコードの認識方法を実現するためのものである。
【0123】
上記にて、一般的な説明および具体的な実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、本発明を基にして、それに改修または改良を加えることができる。これは当業者にとっては明らかである。したがって、本発明の精神を逸脱しない範囲で行われるこれらの改修または改良は、全て、本発明が請求する保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2021-09-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワードコードを生成する方法であって、
ユーザが入力した対象字句および対応する対象ファイルを取得するステップと、
前記対象字句における各文字を点画の接続点に基づいて分割して、分割配列を得るステップと、
前記分割配列の数が前記対象ファイル内のキャラク
タを表現するのに十分であるか否かを判断するステップと、
前記分割配列の数が前記キャラク
タを表現するのに十分である場合、
予め設定された符号化メカニズムに
従ってワードコードを生成し、
前記分割配列の
少なくとも一部を選択
し、前記分割配列の少なくとも一部の
各種の属性値に対して視覚的異
常符号化処理を
行って、機械視覚的異常特徴
を得、前記機械視覚的異常特徴は、前記対象ファイ
ルの前記キャラク
タを直
接表現
するために使用され、前記機械視覚的異常特徴は、前記対象ファイルの前記キャラクタに対応しており、
前記分割配列の数が前記キャラク
タを表現するのに十分でない場合、前記分割配列からいくつかの分割配列要素をランダムに選択して、
前記属性値に対して
視覚的異常処理を行い、
視覚的異常処理された分割配列要素の配列番号を順次記録し、記録された配列番号を視覚異常配列番号として記録されるステップと、
前記対象字句に対応する文字の発音または頭文字を乱数とつなぎ合わせて、対象字句字義配列番号を生成するステップと、
前記
視覚異常配列
番号および前記対象字句字義配列
番号に基づい
てワードコードを生成し、
前記ワードコードと前記対象ファイルを関連付けるステップと
、を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
異なる分割配列の順列と組合せに従って、前記ワードコードを生成し、異なるワードコードは異なる機械視覚的特徴を有し、前記ワードコードの視覚的形態は依然として文字である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記分割配列の少なくとも一部の各種の属性値に対して視覚的異常符号化処理を行って、機械視覚的異常特徴を得る前記ステップは、
前記分割配列の少なくとも一部を選択して、異なる比率での太らせ/細らせ処理、色値、筆遣い、分割配列に各種グラフィックスを追加、および要素の形状といった属性値のうちの少なくとも1つに対して前記視覚的異常符号化を実行するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記分割配列からいくつかの分割配列要素をランダムに選択して、前記属性値に対して視覚的異常処理を行う前記ステップは、
異常に処理された分割配列要素の配列番号を順次記録するステップと、
前記視覚異常配列番号と前記対象字句字義配列番号を組み合わせて、ワードコード配列番号を生成し、前記ワードコード配列番号と前記ワードコードとの間の相関関係を確立し、前記ワードコード配列番号と前記ワードコードに対応する前記対象ファイルとの間の相関関係を確立するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ワードコードが前記符号化メカニズムに基づいて生成される場合、システム内で設計されたルールに基づいて読み取り可能なワードコードを直接生成するステップをさらに含み、前記符号化メカニズムのワードコードは、依然としてワードフレームワークで実装されている、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
異なる組み合わせの分割配列が選択されて組み合わされるか、または、異なる組み合わせの属性値が選択されて組み合わされ、同じ文字が、異なる機械視覚的意味を持つワードコードを生成する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ワードコードを認識する方法であって、
ワードコードを含む画像を取得し、前記ワードコードに対応する対象字句を認識するステップと、
前記対象字句における各文字を点画の接続点に基づいて分割して、ワードコード分割配列を得るステップと、
前記ワードコード分割配列から視覚的異常配列を認識するステップと、
前記ワードコードが、システムにより設計された符号化メカニズムに基づいて生成されたものであるか否かを判断し、前記ワードコードが、システムにより設計された符号化メカニズムに基づいて生成されたものである場合には、前記ワードコードを直接読み取り、対象ファイル呼び出しを行い、前記ワードコードが、システムにより設計された符号化メカニズムに基づいて生成されたものでない場合には、前記対象字句に対応する視覚異常配列番号および対象字句字義配列番号に従って、前記ワードコードに対応する予め設定された対象ファイルを呼び出すステップと
、を含み、
前記視覚異常配列番号および前記対象字句字義配列番号は、
視覚的異常処理された分割配列要素の配列番号を順次記録し、記録された配列番号を前記視覚異常配列番号として記録されるプロセスと、
前記対象字句に対応する文字の発音または頭文字を乱数とつなぎ合わせて、対象字句字義配列番号を生成するプロセスと、によって決定されることを特徴とする方法。
【請求項8】
ワードコードを認識する装置であって、
ワードコードを含む画像を取得し、前記ワードコードに対応する対象字句を認識し、ワードコード分割モジュールをトリガーする
ように構成される対象字句認識モジュールと、
前記対象字句における各文字を点画接続点に基づいて分割し
て、ワードコード分割配列を得て、
視覚的異常認識モジュールをトリガーする
ように構成される前記ワードコード分割モジュールと、
前記ワードコード分割配列から
視覚異常配列
番号を認識し、対象ファイル呼び出しモジュールをトリガーする
ように構成される前記視覚的異常認識モジュールと、
前記ワードコードが、システムにより設計された符号化メカニズムに基づいて生成
されたものであるか否かを判断し、
前記ワードコードが、システムにより設計された符号化メカニズムに基づいて
生成されたものである場合には、それを直接読み取り、対象ファイル呼び出し
を行い、前記ワードコードが、システムにより設計された符号化メカニズムに基づいて生成されたものでない場合には、前記対象字句に対応す
る前記
視覚異常配列
番号および対象字句字義配列番号に従って、前記ワードコードに対応する予め設定された対象ファイルを呼び出す
ように構成される前記対象ファイル呼び出しモジュールと、を
備え、
前記視覚異常配列番号および前記対象字句字義配列番号は、
視覚的異常処理された分割配列要素の配列番号を順次記録し、記録された配列番号は視覚異常配列番号として記録されるプロセスと、
前記対象字句に対応する文字の発音または頭文字を乱数とつなぎ合わせて、対象字句字義配列番号を生成するプロセスと、によって決定されることを特徴とする装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】