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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-26
(54)【発明の名称】着用可能な張力装置
(51)【国際特許分類】
   A41D 1/00 20180101AFI20220419BHJP
   A41D 13/00 20060101ALI20220419BHJP
   A41D 1/22 20180101ALI20220419BHJP
   A41D 31/04 20190101ALI20220419BHJP
   A61F 5/01 20060101ALI20220419BHJP
【FI】
A41D1/00 C
A41D13/00 115
A41D1/22 Z
A41D31/04 Z
A61F5/01 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021543163
(86)(22)【出願日】2020-01-23
(85)【翻訳文提出日】2021-09-17
(86)【国際出願番号】 US2020014844
(87)【国際公開番号】W WO2020154539
(87)【国際公開日】2020-07-30
(31)【優先権主張番号】62/796,035
(32)【優先日】2019-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2019/046430
(32)【優先日】2019-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2019/055740
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/745,348
(32)【優先日】2020-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2020/013970
(32)【優先日】2020-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/745,352
(32)【優先日】2020-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521151153
【氏名又は名称】アラインメド・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュルツ,ウィリアム・ジェイ
【テーマコード(参考)】
3B011
3B030
4C098
【Fターム(参考)】
3B011AA01
3B011AB18
3B011AC17
3B030AA02
3B030AA03
3B030AB03
4C098AA02
4C098BB01
4C098BC03
4C098BC08
4C098BD15
(57)【要約】
本明細書に含まれる例示的な実施形態は、ニューロバンド、姿勢マウント、拡張パネル、およびそれらの組み合わせを含む生体力学的構成要素を有する衣類を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部分および後部分を含む上半身の衣類であって、複数のニューロバンドを具備する衣類。
【請求項2】
前部分は、着用者の肩を越えて着用者の胸部領域を越えた後部分から、着用者の使用位置における着用者の胸郭の一部を越えた位置にある着用者の胸部の下の位置まで延在するように構成され、衣類は、使用位置における着用者の胸郭に近接する下縁部で終端するように構成される、請求項1に記載の衣類。
【請求項3】
衣類の前部分は、少なくとも2つの領域、すなわち、弾性がより大きい第2の領域よりも弾性が低減された第1の領域を備え、第1の領域は、第2の領域よりも衣類の下縁部に向かって配置される、請求項2に記載の衣類。
【請求項4】
前部分は、衣類の前部第1の側面の衣類の下縁部から、使用位置における着用者の胸部領域を越えて、着用者の肩を越えて、衣類の背中を横切って、使用位置における着用者の首および脊椎を横切って、着用者の第2の肩を越えて、胸部領域を覆う衣類の前部第2の側面の下へ、衣類の下縁部まで延在するパネルを備える、請求項3に記載の衣類。
【請求項5】
パネルは、異なる布地特性を組み込んで前部分に異なる弾性を生じさせる単一の一体材料でできている、請求項4に記載の衣類。
【請求項6】
衣類前部分は、隣接するセクションと比較して異なる弾性の少なくとも3つのセクションを有する、請求項5に記載の衣類。
【請求項7】
パネルは、衣類の下縁部で弾性が低減された第1の領域を画定するように、衣類の下縁部で前部第1の側面および前部第2の側面で折り畳まれる、請求項5に記載の衣類。
【請求項8】
第1の領域は少なくとも2インチであり、着用者を支持するためのバンドを形成する、請求項7に記載の衣類。
【請求項9】
前部分は、衣類の前部第1の側面と前部第2の側面との間で分離可能であり、前部第1の側面および前部第2の側面は取り外し可能に取り付け可能である、請求項1に記載の衣類。
【請求項10】
第1の対のニューロバンドを備え、第1の対のニューロバンドの各々は指向性弾性を具備する、請求項1に記載の衣類。
【請求項11】
指向性弾性のストレッチの主なバイアスの方向は、使用位置における着用者の位置で衣類の垂直軸線に対して斜めである、請求項10に記載の衣類。
【請求項12】
第2の対のニューロバンドを備え、第1の対のニューロバンドは、衣類の底縁部に沿って空間を画定する弧を生成するように配置される、請求項11に記載の衣類。
【請求項13】
第2の対のニューロバンドの少なくとも一部は、第1の対のニューロバンドの弧の空間に配置されている、請求項12に記載の衣類。
【請求項14】
第2の対のニューロバンドは、第1の対のニューロバンドの弧内の領域で、ある長さに沿って互いに直接取り付けられている、請求項13に記載の衣類。
【請求項15】
第1の対のニューロバンドの一部は、第2の対のニューロバンドの一部と重なっている、請求項14に記載の衣類。
【請求項16】
第2の対のニューロバンドは、第2の対のニューロバンドが第1の対のニューロバンドと重なる領域において互いに分離されている、請求項15に記載の衣類。
【請求項17】
第1の対のニューロバンドは、第2の対のニューロバンドが第1の対のニューロバンドと重なる領域の内部部分では、第2の対のニューロバンドに取り付けられていない、請求項16に記載の衣類。
【請求項18】
第1の対のニューロバンドは、第1の対のニューロバンドが、第1の対のニューロバンドのうちの一方の一部が第2の対のニューロバンドのうちの一方の一部と重なる領域に沿って第2の対のニューロバンドに対して移動できるように、第2の対のニューロバンドの終端縁部に終端縁部に沿って結合されている、請求項16に記載の衣類。
【請求項19】
衣類の前部分は可変弾性のセクションを備える、請求項1に記載の衣類。
【請求項20】
衣類の前部分にジッパーをさらに備える、請求項19に記載の衣類。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
出生から死亡まで、我々はすべて、生活し、我々の最善を実行するのを助けるために1つの身体を与えられる。残念なことに、広範囲の筋骨格系、神経系および循環器系の疾患および障害が、損傷、環境、職業、遺伝学および疾患の問題として存在する。動的解剖学的衣類は、運動中の身体に対する治療支援および抵抗の接合面を提供し、したがって、傷害、関節炎、慢性疼痛、感覚処理障害、筋肉不均衡、関節の位置ずれおよび姿勢不良に関連する身体疾患に介入する。
【背景技術】
【0002】
女性は、上半身の解剖学的構造および生理学を考慮すると、特に罹患しやすい。女性の胸部は、重心の前に延び、女性特有の力分布を上半身に課す重量の突出を提供する。女性の胸部はまた、柔らかく敏感な組織で作られており、それは圧迫および力の印加を不快にし、時には痛みを与える。姿勢を再調整するための、ならびに/あるいは身体バランス、整列、循環、および/または姿勢のずれのプロセスに介入し、影響し、または他の方法で助けるための衣類は、女性の上半身の解剖学的構造に対する障害に直面している。従来の衣類またはテーピングの解決策は、身体に対する引張りの直線的適用を提供する。しかし、女性の胸部領域を横切る、またはその周囲の力は不快であり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本明細書に記載の着用可能な張力装置の例示的な実施形態は、ニューロバンドと総称される弾性パネル、バンド、および縫い目の解剖学的配置を含む能動機構を含むことができる。ニューロバンドは、動的シーケンスで筋肉を活性化するために引張抵抗を加えることができる。したがって、特定の筋肉に対する抵抗は、筋組織を訓練し、再訓練し、そうでなければ活性化するための本明細書に記載の例示的な方法によるものであってもよい。この治療手法は、着用可能な張力衣類を介して目標筋肉に対する引張抵抗を使用することに特有である。そのような着用可能な張力装置の例示的な利点は、睡眠中であっても、快適でぴったりした衣類を定期的に着用すること以外に、測定可能な効果を有するために行動の訓練または変更を必要としない受動療法を提供することである。運動中の身体とニューロバンドとの接合面は、運動のエネルギーを採取し、したがって適切な期間にわたって身体からより多く得るための並外れた方法を提供する。このように、ニューロバンドは、身体的リハビリテーション、疼痛管理および損傷防止のための介護者の戦略における補助的な処置として役立つことができる。反復的でぎくしゃくした動きが経時的に傷害を引き起こす職業環境では、衣類は、過度に使用される筋肉群および十分に使用されない筋肉群の必要性に対応する便利で経済的な生体人間工学的介入として、衣服の上に快適に着用されるように設計されている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書に記載の衣類の例示的な実施形態は、衣類の前部から衣類の後部への力の継ぎ目のない伝達を提供する。例えば、上体に使用するための衣類は、着用者の使用中の構成にあるとき、着用者の肩部分の上で衣類の前側から衣類の後側への縫い目のない移行部を有することができる。
【0005】
本明細書に記載の衣類の例示的な実施形態は、女性の解剖学的構造の固有の生理学に適応し、着用者の胸部領域の周りの衣類の拡張および着用者の胸部領域の被覆を可能にする。したがって、衣類は、着用者の正面重量を着用者の背中に向かって分布させるための構造的支持を生成するように構成され得る。
【0006】
本明細書に記載の例示的な実施形態は、治療結果のために神経筋活動に影響を及ぼすため、または身体の向きを改善するために女性が着用する衣類を含む。一例は、筋肉バランス、身体の整列、循環および/または姿勢の健康を助けるために着用されるぴったりした衣類である。形状に合った衣類は、慢性疼痛、傷害、疾患および障害の補助治療として使用され得る。ぴったりした衣類はまた、女性の解剖学的構造によって着用者の背中に加えられる正面重量を支持するように支持および架橋するために使用されてもよい。例示的な実施形態は、一般に、姿勢形態、健康およびフィットネス、快適性、可動域、可動域との干渉の低減、およびそれらの組み合わせにおける機能的改善のために人によって着用される衣類または装置に関する。
【0007】
例示的な実施形態は、健康およびフィットネスを改善するために人間の生理学の生来のプロセスと体系的に相互作用し、影響を及ぼすために使用される解剖学的衣類部分の非線形および/または非直交構造を画定する衣類などのウェアラブルデバイスを含むことができる。
【0008】
例示的な実施形態は、集合的にニューロバンドと呼ばれる、特定の弾性抵抗を有する動的材料を具備してもよい。ニューロバンドは、脊髄および脳との間で送信される身体運動の力と方向および感覚情報に影響を及ぼすために、インタラクティブマトリクスに配置されてもよい。したがって、機能の正常化は、筋肉および関節が時間および損傷と共に行う機能不全の適応を逆転または減速させることによって達成され得る。
【0009】
本明細書に記載の例示的な方法は、自然な動きおよび中立的な解剖学的構造を能動的に強制することによって筋萎縮を予防または軽減するために、動的引張抵抗および触覚を適用するためにニューロバンドを使用することができる。
【0010】
本明細書に記載の例示的な実施形態は、単一および/または多方向の配向を含む体系的な弾性特性を有する材料を具備することができる。例示的な実施形態では、材料は、繊維の垂直配向を回避または低減するために斜めの配向で編まれるか、または織られる。例示的な実施形態は、緯糸の有無にかかわらず、経糸織を含む。
【0011】
例示的な実施形態では、衣類は、ユーザの胸部領域の拡張または変動を可能にするために、より大きなストレッチを有するフロントパネルを含むことができる。例示的な実施形態では、着用者の胸部を覆うように構成された衣類の前部分のストレッチのバイアスは、水平方向または身体方向にわたっている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】ハーフトップとして構成された、本明細書に記載の実施形態による衣類の例示的な実施形態の正面図である。
図2図1の衣類の例示的な実施形態の背面図である。
図3】衣類の後部分の内側を示すために衣類の前部分が取り除かれた、図1の衣類の切欠図である。
図4】フルトップとして構成された、本明細書に記載の実施形態による衣類の例示的な実施形態の例示的な正面図である。
図5】フルトップとして構成された、本明細書に記載の実施形態による衣類の例示的な実施形態の例示的な正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
好ましい実施形態の以下の説明では、本明細書の一部を形成し、本発明を実施することができる特定の実施形態を例示として示す添付の図面を参照する。本発明の実施形態の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が使用されることができ、構造的変更が行われることができることを理解されたい。
【0014】
上述したように、筋肉、関節、感覚および循環系が損なわれる多種多様なヒトの状態の症状は、我々が働いたり遊んだりする固有の環境に適合する外骨格介入によって助けられ得る。本明細書に記載の着用可能な張力装置は、便利な期間にわたって、快適に、体系的に、衣類の下または上に着用されるように設計された生活様式技術を含むことができる。着用可能な張力技術は、筋骨格の健康の社会学的および経済的負担に影響を及ぼすことを目的としている。
【0015】
本明細書に記載の着用可能な張力装置の例示的な実施形態は、静的および動的運動の両方における人体の独特な動きに対処するために、特定の弾性記憶(ニューロバンド)および非線形構造を有する適合性のエラストマ織物を使用して、個々の上半身解剖学的構造にぴったりとフィットする衣類を含む。ニューロバンドは、対応するレベルの弾性力に隣接する多方向レベルの弾性力を提供する。ニューロバンドの配置に応じて、罹患した解剖学的構造を訓練、再訓練、または維持するために局所抵抗が身体に適用され、それによって症状の軽減がもたらされ得る。
【0016】
現在の圧迫衣類は、治療抵抗を特定の正確なレベルに局所化させず、その結果、過度に使用され、かつ十分に使用されていない筋肉の最適な訓練を提供しない。現在の圧迫衣類およびパフォーマンスウェアは、ぴったりした見栄えのため、および過度の重量および質量で解剖学的構造を快適にフィットさせることが困難であるため、物理的にフィットする人口統計を対象としている。さらに、脂肪組織(脂肪組織)の圧迫は、姿勢不良、早期疲労、筋肉不均衡、関節の位置ずれおよび循環障害などの肥満に関連する機能不全の適応を減少させる手段に対処していない。胸および胸部領域内のエラスタン素材の比率が高く、衣類全体にわたって非線形構造技術を有することによって、身体を支えるための構造的完全性を維持しながら、衣類の柔軟な拡張が胸部の軟組織で達成され得る。
【0017】
パネル、バンド、および縫い目を含むニューロバンドは、必要な治療力の量を説明するために位置および密度が異なる場合がある。各パネル、バンドおよび縫い目のエラストマ特性は、正確な解剖学的および生理学的目的を有するものとして説明され得る。
【0018】
本明細書に記載の例示的な実施形態は、ニューロバンドを使用する。例示的な実施形態は、可変ストレッチ特性のバンドを使用する手順および技術を含むことができる。本明細書で説明される例示的な実施形態はバンドに関するものであるが、本発明は「バンド」の特定の幾何学的構成に限定されない。代わりに、所望の相対的なストレッチ特性および/または身体に対する位置を有する材料部分の任意の構成は、「バンド」の定義内に包含される。したがって、バンドは、本明細書に記載されるように、または当業者によって理解されるように、直線状または細長いピース、円形ピース、弧、および幾何学的部分または非幾何学的部分の任意の組み合わせを含むことができる。
【0019】
例示的な実施形態では、記載された手順および技術は、対応する神経筋解剖学的特徴に沿ってまたはその上で開始および終了するように固定されるように、ニューロバンドを位置決めおよび配向することを含むことができる。したがって、構成および位置は、神経筋動態学または神経筋マッピングを反映するかまたはそれに対応することができる。ニューロバンドの例示的な実施形態は、関節を支持、負荷、および負荷解除するための筋肉およびその機能を物理的に促進するために使用され得る。例示的な実施形態が使用されて、良好な姿勢および最適な身体機構に沿った特定の位置に関節を位置決めすることができる。例示的な実施形態は、姿勢を強化し、痛みを軽減し、回復を助けるために使用され得る。
【0020】
例示的な実施形態は、とりわけ、パフォーマンスウェア、コンプレッションウェア、シェープウェア、マタニティウェアなどの、フォームフィットを有する衣類と共に使用されてもよい。このような外骨格衣料品は、制限的、装着不良、位置決め不良、または不快となり得る非定型の張力および圧力を生じ得る。例示的な実施形態は、人間の解剖学的構造および生理学の固有の特性に対処する構築技術および材料を使用して解剖学的適合性を改善するために使用されることができる。例示的な実施形態は、材料および構成要素パネルを使用、構成、および位置決めして、それらが重なる、接触する、または横断する筋肉群の収縮特性を相乗的に支援または対応することができる。例示的な実施形態は、隣接する筋組織の動態配列に対処するための解剖学的固定位置に対応する境界および/または縫い目を有する解剖学的形態を画定または対応するように材料セクションを構成することができる。例示的な実施形態は、着用者の軟組織に課される力または関連する不快感を低減するために、材料および構成要素パネルを使用し、構成し、位置決めすることができる。例示的な実施形態は、新しい衣類を必要とせずに、異なる着用者の様々な解剖学的構造に対応するための衣類拡張を可能にすることができる。したがって、単一の衣類構成を使用し、多くの異なる身体形状に対応することができる。
【0021】
例示的な実施形態は、人の動態に沿って方向的に配置されたストレッチ特性および引張特性を組み込むことができる。これは、1つまたは複数のぴったりした姿勢の衣類の様々なアンカーポイントを使用して行われることができる。ニューロバンドは、着用者の前部を着用者の後部に連結して、女性の上半身の解剖学的構造から生成された重量および力を着用者の後部に向かって支持基礎構造に伝達することができる。
【0022】
例示的な実施形態は、最適なアライメントを維持および保持するために身体自身のリソースに能動的に影響を与える衣類および方法であって、バイオフィードバックを使用して固有受容感覚、運動感覚、触覚、ならびに中枢、末梢、および体性感覚神経の他の構成要素の感覚を増強して良好な姿勢を維持および保持する衣類および方法、バイオフィードバックを使用して最適な身体機構をサポートすると同時に筋肉記憶および筋肉再訓練を強化する衣類および方法、ならびにそれらの組み合わせを含む。
【0023】
例示的な実施形態は、ニューロバンドを含むことができる。例示的なニューロバンドは、ニューロバンドがオーバーレイする筋組織の収縮特性を模倣するように設計されたストレッチ特性を有する合成および/または天然材料を含むことができる。例示的なニューロバンド構造および線維配向は、特定の筋肉および関節が特定の機能を果たすのを助けるように調整されることができる。例示的なニューロバンドは、それらの力が広い領域にわたって広がることを可能にするように構築され得る。例示的なニューロバンドは、人間の可動性の実行において筋肉および関節の動きを促進するためにバイオフィードバックを動的に提供するように構成された引張特性および触覚特性を含むことができる。例示的なニューロバンドは動的に配置されてもよく、特定の機能を実行する際に筋肉および関節を支援するように調整されてもよい。
【0024】
例示的な実施形態は、本明細書に記載の実施形態による例示的なニューロバンドのための取り付け点を作製するための姿勢マウントを含むことができる。姿勢マウントは、本明細書に記載の実施形態によるニューロバンドの張力(すなわち、引張り)機能を支持するためのアンカーポイントを提供するように構成され得る。姿勢マウントは、衣類が着用者に配置されたときに腱および/または靭帯の位置に対応するか、または重ね合わせることができる。したがって、姿勢マウントは、身体の対応する筋肉領域に重なる関連するニューロバンドの開始位置および停止位置として機能する特定の解剖学的位置を提供することができる。姿勢マウント取り付け部は、1つまたは複数のニューロバンドが取り付けられたときに筋肉および関節が特定の機能を実行するのを支援するように構成され得る。姿勢マウントは、取り付けられたニューロバンドを補助および支持するための剛性または半剛性の取り付け位置を画定することができる。
【0025】
例示的な実施形態は、身体の1つまたは複数の領域における圧迫を回避するように構成された衣類を含むことができる。例えば、例示的な衣類は、身体の下にある解剖学的特徴に対する制限の少ない動きを可能にするか、または圧力を低減するように構成された拡張パネルを含むことができる。例示的な拡張パネルは、腹部、胸部、またはそれらの組み合わせの上または周囲に含まれてもよい。例示的な拡張パネルは、本体の選択領域にわたってパネルのより大きな拡張を提供するために、双方向または多方向のストレッチ配向を含むことができる。
【0026】
衣類の例示的な実施形態は、衣類全体にわたって特定の弾性および引張支持を調整するための例示的な縫い目構造を含む。例示的な縫い目構造および配置は、縫い目が結合され得る関連するニューロバンドの引張強度の人間の動態および方向性伝達に対応し得る。
【0027】
例示的な実施形態は、本明細書に記載の実施形態による衣類を含むことができる。例示的な衣類は、本明細書に記載の実施形態によるニューロバンドおよび/または姿勢マウントを画定するための異なる部分または構成部品を含むことができる。例示的な実施形態は、弾性の一方向、双方向、可変方向のバイアスを有する材料部分を含むことができる。例示的な実施形態は、本明細書に記載の実施形態による下にある身体の解剖学的構造を支持するために、特定の構成および配向において弾性のバイアスを配向することができる。例示的な実施形態は、姿勢マウント位置が身体の下にある解剖学的構造に対して位置に対してニューロバンドを位置決めして固定することができるように、材料の弾性がニューロバンドと比較して低減される姿勢マウント位置を含むことができる。
【0028】
本明細書で使用される場合、弾性は、一般に、材料が所与の力の下でストレッチすることができる量を指す。したがって、弾性が大きいほど、力が加えられたときのストレッチ量が大きいことを示す。剛性または半剛性材料は、低い弾性を有し、伸張しないか、または力の印加下で非常に限られたストレッチしか含まないと考えられる。本明細書で使用される場合、ストレッチのバイアスは、一般に、材料がストレッチのバイアスの方向において他の方向よりも大きな弾性を有することを示す。材料は、1つまたは複数のストレッチバイアスを有することができる。材料のストレッチのバイアスの各方向は、同じ弾性または異なる弾性を有することができる。したがって、材料は、第1の方向のストレッチの主なバイアスおよび第2の方向のストレッチの第2のバイアスを有することができ、第1のストレッチのバイアスは、第2のストレッチのバイアスに関連する弾性よりも大きい弾性を有する。
【0029】
図1から図3は、ハーフトップとして使用するための例示的なニューロバンド構成を示す。例示的な衣類1は、図2および図3にそれぞれ示されるように、後部分4および前部分4を含む。図3は、図1にほぼ対応する衣類の裏側の内側の例示的な図を示しており、8A、8B、8Cを含む衣類の前部分は、ニューロバンド6および20の相互作用をよりよく理解するために図から取り除かれている。
【0030】
例示的な実施形態では、衣類2の前部は、衣類の底部から、使用位置にある着用者の胸部の上、着用者の肩の上、または衣類の上部の上を、衣類の前部から後部に横断し、衣類の後部を横切り、使用構成で着用者の首の後ろまたは肩/脊椎の上を横断し、着用者の肩または衣類の上部の上を通り、衣類の他の前側、胸部の上を通って、衣類の底部に戻るように延在する単一のパネルを含むことができる。フロントパネル8は、個々のユーザの胸部サイズの変動に対応するために弾性であってもよい。例示的な実施形態では、フロントパネル8は、衣類の領域内で異なる弾性を可能にするための1つまたは複数のセクションを含んでもよい。セクションは、様々な布地パターン、低密度布地領域、補強層を通して、または互いに取り付けられた別個のパネルで作製されることができる。例示的な実施形態では、フロントパネル8は、様々なセクションに様々な弾性を作り出すために、様々な布地の配向、密度、パターン、織り方などを組み込んだ単一の一体パネルでできている。例えば、フロントパネル8は、2つまたは3つ以上のセクションを含んでもよい。
【0031】
例示的な実施形態では、セクション8Cは、衣類の下部または底部領域に対応することができる。第1のセクション8Cは、1つまたは複数の他のセクションと比較して弾性が低減され、ユーザの胸部の軟組織を安定させて支持し、本明細書に記載のニューロバンドを含む衣類の残りの部分を支持する。例示的な実施形態では、第1の第2の908Cは、複数の材料層によって作製されてもよい。例えば、2つの層が別々に取り付けられてもよく、および/または単一の材料パネルが折り畳まれてもよい。例示的な実施形態では、衣類の底縁部は、下バンドを画定するために衣類に縫い付けられ、接着され、または他の方法で取り付けられる材料の折り重ねによって形成される。
【0032】
例示的な実施形態では、セクション8Bは、使用位置において着用者の胸部の軟組織を概ね覆うフロントパネル8の内部部分に対応してもよい。第2のセクション8Bは、衣類のパネルの1つ、複数、またはすべてと比較して、より大きな弾性を有することができる。増加した弾性は、例えばセクション8Cと比較して材料パネル層を減少させることによって、または繊維密度、繊維パターン、またはそれらの組み合わせを減少させることによって作製されてもよい。
【0033】
例示的な実施形態では、フロントパネル8は、フロントパネル8の上側部分に対応するセクション8Aを含むことができる。上部セクション8Aは、同じ弾性を有するセクション8Bの延長部であってもよく、またはセクション8Bの内部部分とは異なる弾性を有してもよい。上部セクション8Aは、衣類の上部にわたって延在し、衣類の前部から衣類の後部まで延在してもよい。上部セクション8Aは、衣類の裏側の周りに、かつ衣類の裏側を横切って延在してもよい。上部セクション8Aは、衣類の首開口部および/または腕開口部の少なくとも一部を画定し、および/またはこれに隣接していてもよい。上部セクション8Aは、底部セクション8Cと中央セクション8Bとの間の弾性を有することができる。上部セクション8Aは、底部セクション8Cまたは中央セクション8Cとほぼ同じ弾性を有することができる。
【0034】
例示的な実施形態では、フロントパネル8は、分離可能および/または取り付け可能であってもよい。フロントパネル8は、ジッパー12、フック/アイファスナ10、または、例えばボタン、フック、スナップ、フックとループなどの接続の組み合わせを含むことができる。例示的な実施形態では、衣類は、首開口部および2つの腕開口部を含む。例示的な実施形態では、開口部は、裾を交換するための弾性部分14を含む。本明細書に記載の実施形態による裾は、衣類の縁部を形成するために1つまたは複数のパネルの縁部の周りに折り畳まれた別個の弾性片を含むことができる。裾はまた、弾性的な可撓性を可能にしながら布帛を保持するために、布帛に結合または含浸された材料を含んでもよい。
【0035】
図9Bは、ニューロバンドを含む本明細書に記載の実施形態による衣類の例示的な後部4を示す。図示するように、衣類の後部は複数のニューロバンド6、20を含む。例示的な実施形態では、第1の対のニューロバンド20は、第2の対のニューロバンド6が配置される境界またはフレームを形成する。境界は、図8の外周部12、ニューロバンド16、および/または境界18と同様であってもよい。一対のニューロバンド20は、衣類の後部に弧または卵形の開口部を画定する。開口部は、本明細書で説明されるように裾914を有することができる。一対のニューロバンド20は、指向性弾性を具備してもよい。実線の矢印によって示されているように、ニューロバンド20の弾性のバイアスは、使用位置において着用者の脊椎に沿って配置されるであろう衣類の垂直軸に対して斜めである。一対のニューロバンド20は、隣接していてもよく、または腕開口部の一部を画定してもよい。一対のニューロバンド20は、衣類の後側でフロントパネル908に結合し、衣類の後部でニューロバンド20の上部に沿ってフロントパネル8に結合してもよい。一対のニューロバンド20を横切る上縁部は、使用位置において着用者の背中を横切る弧を画定する。ニューロバンド20の上縁部は、腕開口部の中央領域で始まり、上縁部が衣類を横切って横断するにつれて首開口部に向かって上方に延在する。例示的な実施形態では、上縁部は、三角筋および/または棘下筋の縁部の位置に近似し、僧帽筋を横断する。
【0036】
例示的な実施形態では、衣類は一対のニューロバンド6を含む。一対のニューロバンドは、僧帽筋群の上に位置するように構成され、僧帽筋の筋線維の近似的方向に弾性のバイアスを有する。図示するように、一対のニューロバンド6は、衣類の底部に沿って一対のニューロバンド20によって形成された開口部を横切って延在する。一対のニューロバンド6は、上方に延在し、使用位置において着用者の脊椎の上に配置されるように構成された衣類の垂直中心に沿って垂直に互いに直接結合される。ニューロバンド6間の取り付けは、姿勢マウントを画定することができる。一対のニューロバンド6は、衣類の上部または首開口部に向かってバンドの長さに沿って取り付けられていない。一対のニューロバンドは、使用中の構成においてユーザの脊椎に対応する衣類の垂直軸から離れるように、かつ互いに離れるように傾斜している。一対のニューロバンド6は、衣類の垂直軸から離れて、衣類の肩に向かって互いに離れるように延在し、そこではフロントパネル8が衣類の上部にわたって延在する。一対のニューロバンド906は、ニューロバンドの上部領域に沿ったそれぞれのニューロバンドの一部に沿って、一対のニューロバンド2の下または上に延在し、それとオーバーラップしてもよい。例示的な実施形態では、一対のニューロバンド6は、衣類4の後部のニューロバンド906の上側部分でフロントパネル8に結合する。
【0037】
第2の対のニューロバンド6に対する例示的な第1の対のニューロバンド20の関係は、衣類の後部分の内側を示す図3の切欠図によって示されている。第1の対のニューロバンド20のうちの第1のものは、使用構成において、衣類の側面および衣類の底部から衣類の肩部に向かって上方に延在し、衣類の首開口部に向かって、かつ着用者の脊椎の上で衣類の中心垂直軸に向かって弧を描く。第1の対のニューロバンド20の第2の完了は、第1の対のニューロバンド20のうちの第1のものと鏡像関係にある。第1の対のニューロバンドは、第1の対のニューロバンド20のうちの第1のものと第2のものとを分離して、衣類の底縁部から弧状の構成を作製する。第2の対のニューロバンド6は、第1の対のニューロバンド20によって形成された分離部内に配置される。第2の対のニューロバンドのうちの第1のものは、それぞれのニューロバンドの下側部分に沿った長さ22に沿って第1の対のニューロバンドのうちの第1のものに結合されている。第2の対のニューロバンド6のうちの第1のものは、第2の長さに沿って、第2の対のニューロバンド6のうちの第2のものに、衣類のほぼ中央の垂直方向に沿って結合されている。第2の対のニューロバンド6の互いへの取り付けの第2の長さは、第2の対のニューロバンドの一方と第1の対のニューロバンドの一方との間の取り付け長さ22よりも長くてもよい。第2の対のニューロバンド6は、取り付け長さの端部の後に、互いに上方に離れて分岐する。第2の対のニューロバンド6は、第1の対のニューロバンド20の内側に延びて、第1の対のニューロバンドを有する第2の層を形成するものとして示されている。点線は、第2の対のニューロバンドの後の第1の対のニューロバンドの連続を示す。第2の対のニューロバンド6は、第1の対のニューロバンドの幅を横切って、分離空間から離れた第1の対のニューロバンドの上縁部または外縁部で衣類および第1の対のニューロバンドに結合することができる。例示的な接続位置22は、衣類の肩に向かってニューロバンド6の終端部にある。第1の対のニューロバンド20および第2の対のニューロバンド6は、第1の対のニューロバンドのいずれかのニューロバンドを横断する長さに沿って取り付けられていなくてもよい。したがって、第2の対のニューロバンド6の各々は、第1の対のニューロバンドのいずれかの幅にわたって第1の対のニューロバンドの各々に対して局所的に移動することができる。第1の対のニューロバンドおよび第2の対のニューロバンドは、ニューロバンドの外縁部に沿ってのみ互いに対して静的に位置決めされる。
【0038】
ニューロバンドの例示的な実施形態が本明細書に記載される。衣類の例示的な実施形態は、本明細書に記載の特徴の任意の組み合わせを含むことができる。例えば、一実施形態の開口部は、別の実施形態の1つまたは複数のニューロバンド構成と組み合わされることができる。ニューロバンドは、当業者によって理解されるように、任意の組み合わせで組み合わされることができ、選択された構成は、例示のみを目的として提供されている。
【0039】
図1図3に示す衣類は、着用者を支持し、身体の前部の体重に対する支持力を身体の後側に伝達するように構成される。衣類は、衣類の上部セクションを含み、衣類の上部セクションは、衣類の後部の周りの衣類の前部の第1の側面から、一方の側面から他方の側面まで横切って、次いで衣類の前部を越えて衣類の前部の他方の側面まで延在する。このセクションは、衣類の前部から衣類の後部への力を支持するために使用され得る。衣類の裏側は、着用者の背中に力を伝達するために1対のニューロバンドで構成される。
【0040】
図4は、完全なシャツ構成の例示的な実施形態を示す。完全なシャツ構成は、図1図3に示すようにハーフシャツの構成と同様に構成され得る。衣類21の完全なシャツ構成は、衣類の前部および衣類の後部を含むことができる。衣類の前部は、衣類の底部から衣類の上部にわたって、衣類の後部の周りに延在し、衣類の前部の他方の側面で衣類の底部まで戻るフロントパネルを含むことができる。
【0041】
フロントパネルは、2つ以上の異なる弾性領域を含むことができる。図示するように、衣類の前部は、衣類の上部から衣類の底部まで横断する4つの異なる弾性領域8A、8B、8C、8Dを含むことができる。所与の弾性領域は、所与の領域の1つまたは複数の隣接する辺上の1つまたは複数の領域と異なっていてもよい。弾性領域は、1つまたは複数の他の弾性領域と同じであってもよい。図示するように、着用者の腹部8Dおよび/または胸部8Bの上の使用位置における着用者の解剖学的特徴を覆うように構成された領域は、1つまたは複数の他の弾性領域よりも大きい弾性領域を含むことができる。例示的な実施形態では、衣類8Aの上部の領域は、上半身に支持力および引張力を加えて着用者の胸部を支持し、身体の前部から身体の後部または衣類の後部まで着用者を支持する力を伝達するために、弾性がより低くてもよい。例示的な実施形態では、使用中の構成において着用者の胸部の下の領域であって、着用者8Cの胸郭の一部の上に配置された領域は、衣類の前部の1つまたは複数の他の領域よりも低い弾性を有することができる。胸郭上の部分は、衣類の前部の他の領域と比較して、最も弾性の低い領域を含んでもよい。着用者の胸郭の上および胸部の下の衣類の部分は、着用者に対して衣類を支持するための解剖学的アンカーとして作用することができる。
【0042】
衣類は、衣類の前側に沿って分離するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、衣類は、衣類の前側に沿ってジッパーを含むことができる。ジッパーは、衣類が衣類の他端とは無関係に衣類の上部および底部からジッパーを開け閉めすることができるように、双方向ジッパーであってもよい。例えば、衣類は、衣類の底部から上部まで完全にジッパーで開け閉めされてもよい。着用者は、衣類の中央部分に取り付けを維持しながら、衣類の底端部および上端部の両方から途中の部分で衣類のジッパーを開けることができる。
【0043】
図4に示す衣類の後部は、図2図3に示す衣類と同様であってもよい。衣類は、第1の対のニューロバンドおよび第2の対のニューロバンドの底端部が単に下方に延びて衣類の終端部を着用者の下側位置に下方に移動させるように、下方に延在することができる。あるいは、衣類は、裏側に衣類の底部パネル部分を画定するために、ニューロバンドの底部から延在する1つまたは複数の領域を含むことができる。
【0044】
衣類の例示的な実施形態は、本明細書に記載の衣類の任意の実施形態を覆うことができる1つまたは複数の外層を含むことができる。例えば、図1図3と同様の衣類は、前部、後部に、またはそれらの組み合わせの上に配置された外層を含むことができる。外層は、衣類の1つまたは複数の縫い目または縁部に結合されてもよい。例えば、外層22は、図1図3または図4の衣類の上に配置され、衣類の上部から衣類の底部まで延在してもよい。最上層22は、首用の開口部および/または腕用の開口部で下にある層に結合することができる。最上層22は、フォームフィッティング構成であってもよく、または着用者の着用位置において外層と着用者の身体との間の分離を可能にする、より大きな構成であってもよい。したがって、最上層22を使用して、フィッティング下層を覆う緩いカバーを提供することができる。外層はまた、ハーフトップ長さまたはフルトップ長さであってもよい。外層は、下にある層と同じまたは異なる長さであってもよい。外層は、下にある層と同じ長さまたはそれより長い長さであってもよい。例示のみを目的として、異なる弾性領域を含む下にある層は、外層22の下に層が存在することを示すために点線で示されている。
【0045】
本明細書に記載の例示的な実施形態は、ニューロバンドを含む構成要素を含む。構成要素は、衣類、袖、またはモジュール式の取り付け部と一体化または画定することができる。本明細書に記載の実施形態による衣類はまた、姿勢マウント、拡張パネル、および/またはニューロバンドの任意の組み合わせ、あるいはこれらのいずれかの1つまたは複数の任意の組み合わせを含むことができる。例示的な実施形態では、ニューロバンドは、弾性の少なくとも1つのバイアスを具備する。衣類は、複数のニューロバンドを含むことができ、第1のニューロバンドは、着用者の腕部分を包み込み、袖を画定するように構成され、第2のニューロバンドは、衣類の前部から衣類の後部まで着用者の肩を覆って配置される。例示的な実施形態は、使用位置において、着用者の脊椎を覆い、着用者の肩甲骨および/または鎖骨に沿った姿勢マウントを含む。
【0046】
例示的な実施形態では、衣類の多層部分を作製するために材料をオーバーラップすることによってニューロバンドが作製される。ニューロバンドは、弾性のバイアスを含んでもよく、オーバーラップする材料は、第1の層および第2の層が弾性のバイアスを整列させないように配向されてもよい。ニューロバンドの折り返しは、例えば、首または腕開口部などの衣類の開口部の一部を画定することができる。
【0047】
複数のニューロバンド、複数の姿勢マウント、複数の拡張パネル、およびそれらの組み合わせを有する衣類の例示的な実施形態が本明細書に記載されている。ニューロバンドは、姿勢マウントおよび/またはアンカーパネルよりも弾性の材料を含むことができる。ニューロバンドは、双方向の弾性バイアスを含むことができる。双方向の弾性バイアスの弾性軸は、互いに傾斜していてもよい。
【0048】
例示的な実施形態では、衣類は、第1の対のニューロバンドおよび第2の対のニューロバンドを含むことができ、第1の対のニューロバンドはニューロバンドの第2の部分とオーバーラップする。複数のニューロバンドは、第1の対のニューロバンドおよび第2の対のニューロバンドを含むことができ、第1の対のニューロバンドは、第1の対のニューロバンドのうちの第1のものの少なくとも一部と第1の対のニューロバンドのうちの第2のものの少なくとも一部との間に分離部を有する弓形形状を画定するように構成される。第2の対のニューロバンドは、第1の対のニューロバンド間の分離部に配置され得る。第1の対および第2の対のニューロバンドは、弾性のバイアスを含むことができる。第1の対および第2の対のニューロバンドの弾性のバイアスの軸は、互いに垂直または斜めであってもよい。第1の対または第2の対のニューロバンドの各々の間の弾性のバイアスの軸は、互いに垂直または斜めであってもよい。例えば、第1の対のニューロバンドのうちの第1のものは、第1の対のニューロバンドのうちの第2のものまたは第2の対のニューロバンドのうちの第1のもののいずれかに対して垂直または斜めであってもよく、第1の対のニューロバンドのうちの第1のものおよび第2の対のニューロバンドのうちの第1のものは、衣類の同じ側にあり、第1の対のニューロバンドのうちの第2のものおよび第2の対のニューロバンドのうちの第2のものとは衣類の反対側にある。第1の対のニューロバンドの弾性のバイアスは、衣類が上方または下方のいずれかを横切るときに衣類の中心軸に向かって進むことができ、第2の対のニューロバンドの弾性のバイアスは、第1の対の弾性のバイアスが互いに収束または発散するように衣類が上方または下方のいずれかを横切るときに衣類の中心軸線から離れることができる。
【0049】
例示的な実施形態では、第1の対のニューロバンドを有する衣類は、ニューロバンドの下縁部に沿って分離が生じる卵形またはアーチ形状を形成することができ、第1の対のニューロバンドとオーバーラップする第2の対のニューロバンドも有する。第1の対のニューロバンドは、第1の対のニューロバンドがオーバーラップの一部に沿って第2の対のニューロバンドに対して移動できるように、第2の対のニューロバンドの終端縁部に終端縁部に沿って結合されてもよい。
【0050】
例示的な実施形態では、衣類は、可変弾性のセクションを有するフロントパネルを含むことができる。衣類はまた、衣類の前部分にジッパーを有してもよい。
【0051】
例示的な実施形態は、前部分および後部分を含む上半身の衣類を含み、衣類は複数のニューロバンドを具備する。衣類の前部分は、着用者の肩を越えて着用者の胸部領域を越えた後部分から、着用者の使用位置にある着用者の胸郭の一部を越えた位置にある着用者の胸部の下の位置まで延在するように構成されてもよい。衣類は、使用位置において着用者の胸郭に近接する下縁部で終端するように、ハーフトップとして構成されてもよい。前部分は、衣類の前部第1の側面の衣類の下縁部から、使用位置における着用者の胸部領域を越えて、着用者の肩を越えて、衣類の背中を横切って、使用位置における着用者の首および脊椎を横切って、着用者の第2の肩を越えて、胸部領域を覆う衣類の前部第2の側面の下へ、衣類の下縁部まで延在するパネルを含むことができる。パネルは、異なる布地特性を組み込んで前部分に異なる弾性を生じさせる単一の一体材料で作られ得る。パネルは、衣類の下縁部で弾性が低減された第1の領域を画定するように、衣類の下縁部で前部第1の側面および前部第2の側面で折り畳まれ得る。第1の領域は、着用者のための支持を提供するバンドを形成するために少なくとも2インチであってもよい。
【0052】
例示的な衣類の前部分は、少なくとも2つの領域、すなわち、弾性がより大きい第2の領域よりも弾性が低減された第1の領域を含むことができ、第1の領域は、第2の領域よりも衣類の下縁部に向かって配置される。衣類前部分は、隣接するセクションと比較して異なる弾性の少なくとも3つのセクションを含むことができる。
【0053】
例示的な衣類の前部分は、衣類の前部第1の側面と前部第2の側面との間で分離可能であってもよく、前部第1の側面および前部第2の側面は取り外し可能に取り付け可能である。
【0054】
例示的な衣類は、第1の対のニューロバンドを含むことができ、第1の対のニューロバンドの各々は指向性弾性を具備する。指向性弾性のストレッチの主なバイアスの方向は、使用位置における着用者の位置で衣類の垂直軸線に対して斜めである。その衣類はまた、第2の対のニューロバンドを含むことができる。第1の対のニューロバンドは、衣類の底縁部に沿って空間を画定する弧を形成するように配置され、第2の対のニューロバンドの少なくとも一部は、第1の対のニューロバンドの弧の空間内に配置され得る。第2の対のニューロバンドは、第1の対のニューロバンドの弧内の領域で、ある長さに沿って互いに直接取り付けられ得る。第1の対のニューロバンドの一部は、第2の対のニューロバンドの一部と重なっている。第2の対のニューロバンドは、第2の対のニューロバンドが第1の対のニューロバンドと重なる領域において互いに分離されてもよい。第1の対のニューロバンドは、第2の対のニューロバンドが第1の対のニューロバンドと重なる領域の内部部分では、第2の対のニューロバンドに取り付けられなくてもよい。第1の対のニューロバンドは、第1の対のニューロバンドが、第1の対のニューロバンドのうちの一方の一部が第2の対のニューロバンドのうちの一方の一部と重なる領域に沿って第2の対のニューロバンドに対して移動できるように、第2の対のニューロバンドの終端縁部に終端縁部に沿って結合されてもよい。衣類の前部分は、可変の/異なる弾性のセクションを含むことができる。
【0055】
本明細書に記載の例示的な実施形態は、単一および/または多方向の配向を含む体系的な弾性特性を有する材料を具備することができる。例示的な実施形態では、材料は、繊維の垂直配向を回避または低減するために斜めの配向で編まれるかまたは織られる。例示的な実施形態は、緯糸の有無にかかわらず、経糸織を具備する。例示的な実施形態は、弾性材料が注入された織布またはニット材料を具備する。織布またはニット材料は、ナイロンを含むことができる。弾性材料は、ライクラ、スパンデックス、エラストマなどを含むことができる。例示的な実施形態は、緯糸の有無にかかわらず、経糸織および/または経編を具備する材料を含む。例示的な実施形態では、緯糸はチタンストランドを具備してもよい。例示的なニューロバンドは、弾性の二重バイアスを含むことができる。双方向の弾性方向は、同じ力の印加の下で、ニューロバンドが別の方向よりも一方向に大きく拡張することを可能にすることができる。双方向の弾性は、ニューロバンドが弾性の軸線またはバイアスの各々に沿って同じ量または異なる量だけ拡張することを可能にすることができる。例えば、ニューロバンドは、双方向の弾性軸を有する経糸織を具備することができ、弾性軸線の各々は互いに斜めである。第1の軸線または弾性のバイアスは、第2の軸線または弾性のバイアスよりも大きくてもよく、材料は、同じ量の力が与えられた場合に第2の軸線に沿ってストレッチするよりも大きな量だけ第1の軸線に沿ってストレッチする。しかしながら、材料は、弾性軸線のいずれかに垂直な方向においてバイアス軸線または弾性のいずれかよりもストレッチしない場合がある。例示的な実施形態では、例示的なニューロバンドは、弾性の双方向バイアスを具備する。各弾性軸線は、互いに斜めである。例示的な実施形態では、各軸線に沿った弾性はほぼ等しい。例示的な実施形態では、第1の軸線に沿った弾性は、第2の軸線に沿った弾性よりも約10%~40%大きい。
【0056】
例示的な実施形態では、衣類の縫い目の1つまたは複数および/またはすべては、接合されることができる。例示的な実施形態では、衣類の縫い目のうちの1つまたは複数および/またはすべてが縫い付けられなくてもよい。例示的な実施形態では、縫い目は、縫い目のパネル内およびパネル間に材料を一体化することによって接合されてもよい。
【0057】
本明細書に記載のニューロバンド、縫い目、または結合部の例示的な実施形態は、弾性体が注入された織布またはニット材料を含むことができる。例示的な実施形態では、そのような注入材料を製造する方法は、ニットまたは織物材料などの布材料および弾性材料のシートを提供することを含むことができる。例示的な実施形態では、布およびシートは、互いに重ねられてもよい。例示的な実施形態では、シートおよび布帛のストレッチのバイアスは、所望の配向に配置されてもよい。シートおよび布帛のストレッチのバイアスは、平行、斜め、垂直、または他の方向であってもよい。例示的な実施形態では、弾性材料が加熱されて布地に弾性を注入する。例示的な実施形態では、布帛は、ナイロンまたはナイロンブレンドを具備してもよい。弾性体は、スパンデックスなどのエラストマであってもよい。
【0058】
本発明の実施形態が添付の図面を参照して十分に説明されたが、様々な変更および修正が当業者には明らかになることに留意されたい。そのような変更および修正は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の実施形態の範囲内に含まれると理解されるべきである。具体的には、例示的な構成要素が本明細書に記載されている。これらの構成要素の組み合わせは任意の組み合わせで使用され得る。例えば、任意の構成要素、特徴、ステップまたは部品は、統合され、分離され、細分され、除去され、複製され、追加され、または任意の組み合わせで使用され、本開示の範囲内に留まることができる。実施形態は単なる例示であり、特徴の例示的な組み合わせを提供するが、それに限定されない。
【0059】
本明細書および特許請求の範囲で使用される場合、「備える」および「具備する」という用語およびそれらの変形は、指定された特徴、ステップまたは整数が含まれることを意味する。これらの用語は、他の特徴、ステップまたは構成要素の存在を排除するものと解釈されるべきではない。
【0060】
前述の説明、または以下の特許請求の範囲、または添付の図面に開示した特徴は、それらの特定の形態で、または開示された機能を実行するための手段、または開示された結果を達成するための方法もしくはプロセスに関して、必要に応じて、別個に、またはそのような特徴の任意の組み合わせで、本発明をその多様な形態で実現するために利用されることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】