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特表2022-523694乗り物のサンルーフにおける第1のセットの複数の割り当てられた電気制御透過スイッチ素子を制御するための方法、及びそのような方法によって制御するためのサンルーフ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-26
(54)【発明の名称】乗り物のサンルーフにおける第1のセットの複数の割り当てられた電気制御透過スイッチ素子を制御するための方法、及びそのような方法によって制御するためのサンルーフ
(51)【国際特許分類】
   B60J 3/04 20060101AFI20220419BHJP
   G02F 1/13 20060101ALI20220419BHJP
   G02F 1/1334 20060101ALI20220419BHJP
   G02F 1/15 20190101ALI20220419BHJP
   B60J 1/00 20060101ALI20220419BHJP
   B60J 7/00 20060101ALI20220419BHJP
【FI】
B60J3/04
G02F1/13 505
G02F1/1334
G02F1/15 502
B60J1/00 W
B60J7/00 P
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021543445
(86)(22)【出願日】2020-01-14
(85)【翻訳文提出日】2021-09-27
(86)【国際出願番号】 EP2020050743
(87)【国際公開番号】W WO2020156795
(87)【国際公開日】2020-08-06
(31)【優先権主張番号】19153929.5
(32)【優先日】2019-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500374146
【氏名又は名称】サン-ゴバン グラス フランス
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100217179
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 智史
(74)【代理人】
【識別番号】100202418
【弁理士】
【氏名又は名称】河原 肇
(72)【発明者】
【氏名】フロリアン マンツ
(72)【発明者】
【氏名】ライアン ハンモウト
【テーマコード(参考)】
2H088
2H189
2K101
【Fターム(参考)】
2H088EA34
2H088GA10
2H088MA20
2H189AA04
2H189HA16
2H189MA15
2K101AA22
2K101DA01
2K101EK05
(57)【要約】
【課題】改善されたサンルーフ、及び対応する方法による制御を提供すること。
【解決手段】本発明は、乗り物のサンルーフにおける第1のセットの複数の割り当てられた電気制御透過スイッチ素子を制御するための方法、及びかかる方法で制御するためのサンルーフに関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗り物のサンルーフにおける第1のセット(M1)の複数の割り当てられた電気制御透過スイッチ素子(T1、T2、T3)を制御するための方法であって、前記第1のセット(M1)の前記透過スイッチ素子(T1、T2、T3)は、前後に並んで配置され、第1の端部透過スイッチ素子(T1)及び第2の端部透過スイッチ素子(T3)が備えられ、少なくとも1つの第1のスイッチ素子(S1)及び少なくとも1つの第2のスイッチ素子(S2)が制御のために利用可能であり、以下の工程を含む、方法:
・所定の時間内で前記第1のスイッチ素子(S1)の第1のスイッチング状態を受け取る工程(100)であって、
・前記第1のセット(M1)の透過スイッチ素子(T1、T2、T3)のすべてが不透明である場合は、前記第2の端部透過スイッチ素子(T3)が透明にスイッチングされ、
・前記第1のセット(M1)の透過スイッチ素子(T1、T2、T3)のすべてが透明である場合は、前記第2の端部透過スイッチ素子(T3)が不透明にスイッチングされ、
・前記第1の端部透過スイッチ素子(T1)が不透明であり、前記第2の端部透過スイッチ素子(T3)が透明である場合は、前記第1のセットの透明透過スイッチ素子に隣接する前記透過スイッチ素子(T2)が透明にスイッチングされる、
工程(100)、
・所定の時間内で前記第2のスイッチ素子(S2)の第1のスイッチング状態を受け取る工程(200)であって、
・前記第1のセット(M1)の透過スイッチ素子(T1、T2、T3)のすべてが不透明である場合は、前記第1の端部透過スイッチ素子(T1)が透明にスイッチングされ、
・前記第1のセット(M1)の透過スイッチ素子(T1、T2、T3)のすべてが透明である場合は、前記第1の端部透過スイッチ素子(T1)が不透明にスイッチングされ、
・前記第2の端部透過スイッチ素子(T3)が不透明であり、前記第1の端部透過スイッチ素子(T1)が透明である場合は、前記第1のセットの透明透過スイッチ素子に隣接する前記透過スイッチ素子(T2)が透明にスイッチングされる、
工程(200)。
【請求項2】
所定の時間内で前記第1のスイッチ素子(S1)の一連の第1のスイッチング状態を受け取る工程(300)であって、
・前記第1の端部透過スイッチ素子(T1)が透明である場合は、前記第1のセットの透過スイッチ素子(T1、T2、T3)のすべてが不透明にスイッチングされ、
・前記第1の端部透過スイッチ素子(T1)が不透明である場合は、前記第1のセットの透過スイッチ素子(T1、T2、T3)のすべてが透明にスイッチングされる、
工程(300)をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サンルーフは、第2のセット(M2)の透過スイッチ素子(T11、T12、T13)をさらに含み、前記第2のセット(M2)の前記透過スイッチ素子(T11、T12、T13)は、前後に並んで配置され、第1の端部透過スイッチ素子(T11)及び第2の端部透過スイッチ素子(T13)が備えられ、前記第2のセット(M2)の前記第1の端部透過スイッチ素子(T11)は、前記第1のセットの前記第2の端部透過スイッチ素子(T3)の隣にあり、前記方法は、所定の時間内で前記第2のスイッチ素子(S2)の一連の第1のスイッチング状態を受け取る工程(400)、それに続いて、
・所定の時間内で前記第1のスイッチ素子(S1)の第1のスイッチング状態を受け取る工程(500)であって、
・前記第2のセット(M2)の透過スイッチ素子(T11、T12、T13)のすべてが不透明である場合は、前記第2の端部透過スイッチ素子(T13)が透明にスイッチングされ、
・前記第2のセット(M2)の透過スイッチ素子(T11、T12、T13)のすべてが透明である場合は、前記第2の端部透過スイッチ素子(T13)が不透明にスイッチングされ、
・前記第1の端部透過スイッチ素子(T11)が不透明であり、前記第2の端部透過スイッチ素子(T13)が透明である場合は、前記第2のセットの透明透過スイッチ素子に隣接する前記透過スイッチ素子(T12)が透明にスイッチングされる、
工程(500)と、
・所定の時間内で前記第2のスイッチ素子(S2)の第1のスイッチング状態を受け取る工程(600)であって、
・前記第2のセット(M2)の透過スイッチ素子(T11、T12、T13)のすべてが不透明である場合は、前記第1の端部透過スイッチ素子(T11)が透明にスイッチングされ、
・前記第2のセット(M2)の透過スイッチ素子(T11、T12、T13)のすべてが透明である場合は、前記第1の端部透過スイッチ素子(T11)が不透明にスイッチングされ、
・前記第2の端部透過スイッチ素子(T13)が不透明であり、前記第1の端部透過スイッチ素子(T11)が透明である場合は、前記第2のセットの透明透過スイッチ素子に隣接する前記透過スイッチ素子(T12)が透明にスイッチングされる、
工程(600)と、
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
所定の時間内で前記第1のスイッチ素子(S1)の一連の第1のスイッチング状態を受け取る工程(700)であって、
・前記第2のセットの前記第1の端部透過スイッチ素子(T11)が透明である場合は、前記第2のセットの透過スイッチ素子(T11、T12、T13)のすべてが不透明にスイッチングされ、
・前記第2のセットの前記第1の端部透過スイッチ素子(T11)が不透明である場合は、前記第1のセットの透過スイッチ素子(T11、T12、T13)のすべてが透明にスイッチングされる、
工程(700)、
をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第1のセット(M1)の複数の割り当てられた電気制御透過スイッチ素子(T1、T2、T3)を有するサンルーフであって、前記第1のセット(M1)の前記透過スイッチ素子(T1、T2、T3)は、前後に並んで配置され、第1の端部透過スイッチ素子(T1)及び第2の端部透過スイッチ素子(T3)が備えられ、少なくとも1つの第1のスイッチ素子(S1)及び少なくとも1つの第2のスイッチ素子(S2)が制御のために利用可能であり、前記第1のスイッチ素子(S1)及び前記第2のスイッチ素子(S2)は、請求項1又は2に記載の方法を制御するように設置される、サンルーフ。
【請求項6】
前記サンルーフは、第2のセット(M2)の透過スイッチ素子(T11、T12、T13)をさらに含み、前記第2のセット(M2)の前記透過スイッチ素子(T11、T12、T13)は、前後に並んで配置され、第1の端部透過スイッチ素子(T11)及び第2の端部透過スイッチ素子(T13)が備えられ、前記第2のセット(M2)の前記第1の端部透過スイッチ素子(T11)は、前記第1のセットの前記第2の端部透過スイッチ素子(T3)の隣にあり、少なくとも1つの第1のスイッチ素子(S1)及び少なくとも1つの第2のスイッチ素子(S2)が制御のために利用可能であり、前記第1のスイッチ素子(S1)及び前記第2のスイッチ素子(S2)は、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法を制御するように設置されることを特徴とする、請求項5に記載のサンルーフ。
【請求項7】
前記第1のスイッチ素子(S1)及び前記第2のスイッチ素子(S2)は、前記サンルーフの一方の側に、又はグラフィカルユーザーインターフェースに配置されることを特徴とする、請求項5又は6に記載のサンルーフ。
【請求項8】
前記透過スイッチ素子は、PDLC素子を備えることを特徴とする、請求項5~7のいずれか一項に記載のサンルーフ。
【請求項9】
請求項5~8のいずれか一項に記載のサンルーフを有する、乗り物。
【請求項10】
前記乗り物が、陸上用、水上用、空中用、又は宇宙船であることを特徴とする、請求項9に記載の乗り物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗り物のサンルーフにおける第1のセットの複数の割り当てられた電気制御透過スイッチ素子を制御するための方法、及びそのような方法によって制御するためのサンルーフに関する。
【背景技術】
【0002】
乗り物にサンルーフを装備することは公知である。しかし、日射量によっては、乗り物の乗員又は他の装置に日射が直接当たることが望ましくない状況が明らかに存在する。
【0003】
この目的のために、これまでに、透明性をスイッチング可能であるように設計された制御可能な素子が開発された。
【0004】
ウィンドシールドに関連する例示的なスイッチング可能透明性素子は、本出願者の国際公開第2017/157626(A1)号パンフレットから公知である。例示的なサンルーフは、独国特許出願第102011002801(A1)号明細書及び米国特許第9365161(B2)号明細書から公知である。
【0005】
しかし、透明性の変化からの恩恵をすべての乗員が同等に受けていない状況が存在する。
【0006】
国際特許出願WP2018/182676(A1)号パンフレットからは、乗り物の占有状況、太陽光の位置、及び方向に応じて乗り物の窓の色を制御するための方法が知られている。独国特許出願第102013001334号明細書からは、ジェスチャ制御によってウィンドシールドを暗くすることが知られている。独国特許出願第102011003256(A1)号明細書からは、ウィンドシールド中のサンウェッジ(sun wedge)のスイッチング制御が知られている。
【0007】
加えて、制御素子のために利用可能であるスペースがほとんどないことも留意されるべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この背景に対して、本発明の目的は、改善されたサンルーフ、及び対応する方法による制御を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、乗り物のサンルーフにおける第1のセットの複数の割り当てられた電気制御透過スイッチ素子を制御するための方法であって、第1のセットの透過スイッチ素子は、前後に並んで配置され、第1の端部透過スイッチ素子及び第2の端部透過スイッチ素子が備えられ、少なくとも1つの第1のスイッチ素子及び少なくとも1つの第2のスイッチ素子が制御のために利用可能である、方法によって達成され、この方法は、所定の時間内で第1のスイッチ素子の第1のスイッチング状態を受け取る工程であって、第1のセットの透過スイッチ素子のすべてが不透明である場合は、第2の端部透過スイッチ素子が透明にスイッチングされ;第1のセットの透過スイッチ素子のすべてが透明である場合は、第2の端部透過スイッチ素子が不透明にスイッチングされ;第1の端部透過スイッチ素子が不透明であり、第2の端部透過スイッチ素子が透明である場合は、第1のセットの透明透過スイッチ素子に隣接する透過スイッチ素子が透明にスイッチングされる、工程と、所定の時間内で第2のスイッチ素子の第1のスイッチング状態を受け取る工程であって、第1のセットの透過スイッチ素子のすべてが不透明である場合は、第1の端部透過スイッチ素子が透明にスイッチングされ;第1のセットの透過スイッチ素子のすべてが透明である場合は、第1の端部透過スイッチ素子が不透明にスイッチングされ;第2の端部透過スイッチ素子が不透明であり、第1の端部透過スイッチ素子が透明である場合は、第1のセットの透明透過スイッチ素子に隣接する透過スイッチ素子が透明にスイッチングされる、工程とを含む。
【0010】
すなわち、本発明は、複数の透過スイッチ素子を、少数のスイッチ素子で、両方向へシフトするような順序で効果的に制御することを可能とするものである。
【0011】
本発明の1つの実施形態では、この方法はさらに、所定の時間内で第1のスイッチ素子の一連の第1のスイッチング状態を受け取る工程を有し、第1の端部透過スイッチ素子が透明である場合は、第1のセットの透過スイッチ素子のすべてが不透明にスイッチングされ;第1の端部透過スイッチ素子が不透明である場合は、第1のセットの透過スイッチ素子のすべてが透明にスイッチングされる。
【0012】
すなわち、本発明は、複数の透過スイッチ素子を、少数のスイッチ素子で、すべての透過スイッチ素子に作用する方法で効果的に制御することを可能とするものである。
【0013】
本発明の1つの実施形態では、サンルーフは、第2のセットの透過スイッチ素子を有し、第2のセットの透過スイッチ素子は、前後に並んで配置され、第1の端部透過スイッチ素子及び第2の端部透過スイッチ素子が備えられ、第2のセットの第1の端部透過スイッチ素子は、第1のセットの第2の端部透過スイッチ素子の隣にあり、方法は、所定の時間内で第2のスイッチ素子の一連の第1のスイッチング状態を受け取る工程であって、それに続いて、第1のスイッチ素子の第1のスイッチング状態が所定の時間内に受け取られ、第2のセットの透過スイッチ素子のすべてが不透明である場合は、第2の端部透過スイッチ素子が透明にスイッチングされ;第2のセットの透過スイッチ素子のすべてが透明である場合は、第2の端部透過スイッチ素子が不透明にスイッチングされ;第1の端部透過スイッチ素子が不透明であり、第2の端部透過スイッチ素子が透明である場合は、第2のセットの透明透過スイッチ素子に隣接する透過スイッチ素子が透明にスイッチングされる、工程と、所定の時間内で第2のスイッチ素子の第1のスイッチング状態を受け取る工程であって、第2のセットの透過スイッチ素子のすべてが不透明である場合は、第1の端部透過スイッチ素子が透明にスイッチングされ;第2のセットの透過スイッチ素子のすべてが透明である場合は、第1の端部透過スイッチ素子が不透明にスイッチングされ;第2の端部透過スイッチ素子が不透明であり、第1の端部透過スイッチ素子が透明である場合は、第2のセットの透明透過スイッチ素子に隣接する透過スイッチ素子が透明にスイッチングされる、工程とを含む。
【0014】
すなわち、本発明によって、1つのペインをサブセットに細分することも可能であり、この場合、サブセットを、別々に、又は一体化されたセットとして制御することができる。このことによって、ユーザーにとっての制御の柔軟性が高まる。
【0015】
本発明の別の実施形態では、この方法はさらに、所定の時間内で第1のスイッチ素子の一連の第1のスイッチング状態を受け取る工程を有し、第2のセットの第1の端部透過スイッチ素子が透明である場合は、第2のセットの透過スイッチ素子のすべてが不透明にスイッチングされ;第2のセットの第1の端部透過スイッチ素子が不透明である場合は、第1のセットの透過スイッチ素子のすべてが透明にスイッチングされる。
【0016】
本発明の別の実施形態によると、第1のセットの複数の割り当てられた電気制御透過スイッチ素子を有するサンルーフが提供され、第1のセットの透過スイッチ素子は、前後に並んで配置され、第1の端部透過スイッチ素子及び第2の端部透過スイッチ素子が備えられ、少なくとも1つの第1のスイッチ素子及び少なくとも1つの第2のスイッチ素子が制御のために利用可能であり、第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子は、本発明に従う方法を制御するように設置される。
【0017】
すなわち、本発明は、複数の透過スイッチ素子を、少数のスイッチ素子で、両方向へシフトするような順序で効果的に制御することを可能とするものである。
【0018】
別の実施形態によると、サンルーフはさらに、第2のセットの透過スイッチ素子を有し、第2のセットの透過スイッチ素子は、前後に並んで配置され、第1の端部透過スイッチ素子及び第2の端部透過スイッチ素子が備えられ、第2のセットの第1の端部透過スイッチ素子は、第1のセットの第2の端部透過スイッチ素子の隣にあり、少なくとも1つの第1のスイッチ素子及び少なくとも1つの第2のスイッチ素子が制御のために利用可能であり、第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子は、本発明に従う方法を制御するように設置される。
【0019】
すなわち、本発明によって、1つのペインをサブセットに細分することも可能であり、この場合、サブセットを、別々に、又は一体化されたセットとして制御することができる。このことによって、ユーザーにとっての制御の柔軟性が高まる。
【0020】
本発明の別の実施形態によると、第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子は、サンルーフの一方の側に、又はグラフィカルユーザーインターフェースに配置される。
【0021】
本発明のなお別の実施形態によると、透過スイッチ素子は、PDLC素子を備える。
【0022】
一般性を失うことなく、本発明はまた、本発明に従うペインを備えた乗り物を提供することもできる。特に、乗り物は、陸上用、水上用、空中用、又は宇宙船であってよく、これらの混合形態も排除するものではない。
【0023】
本発明は、図面及び例示的な実施形態を参照して以下で詳細に説明される。図面は、模式図であり、縮尺を合わせてはいない。図面は、本発明を限定するものではまったくない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、本発明の態様に従う制御方法の順序を模式的に示す図である。
図2図2は、第1の状態である本発明の態様に従う電気制御透過スイッチ素子を備えたサンルーフの模式図である。
図3図3は、第2の状態である図1の電気制御透過スイッチ素子を備えたサンルーフの模式図である。
図4図4は、本発明のさらなる態様に従う電気制御透過スイッチ素子を備えたサンルーフの模式図である。
図5図5は、本発明の1つの実施形態に従う電気制御透過スイッチ素子を備えたサンルーフの制御システムの模式図である。
図6図6は、本発明の別の実施形態に従う電気制御透過スイッチ素子を備えたサンルーフの制御システムの模式図である。
図7図7は、本発明の他の態様に従う電気制御透過スイッチ素子を備えたサンルーフの模式図である。
図8図8は、本発明の別の実施形態に従う電気制御透過スイッチ素子を備えたサンルーフの制御に関連するユーザーインターフェースの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下では、本発明を、図面を参照してより詳細に示す。各々の場合において、個別に用いられても、又は組み合わせて用いられてもよい様々な態様が記載されることには留意されたい。すなわち、何れの態様も、まったくの代替物として明確に示されていない限り、本発明の異なる実施形態と共に用いられてよい。
【0026】
さらに、単純化のために、以下では、原則として常に1つの実体のみが参照される。しかし、明確に示されていない場合、本発明は、各々の場合において、複数の実体を考慮させる場合もある。したがって、「1つの(a)」及び「1つの(an)」の語の使用は、単純な実施形態において、少なくとも1つの実体が用いられることの示唆としてのみ理解されるべきである。
【0027】
以下で方法が記載される範囲において、方法の個々の工程は、文脈からそうでないことが明確に示されない限り、いかなる順序で配置及び/又は組み合わせが成されてもよい。さらに、方法は、そうでないことが明確に示されない限り、互いに組み合わされてもよい。
【0028】
数値によるデータは、通常は厳密な値として解釈されるべきではなく、+/-1%から+/-10%までの許容差も含む。
【0029】
本出願において標準、仕様、又は同種のものが言及される範囲において、出願日の時点で適用可能である標準、仕様、又は同種のものは少なくとも、常に参照される。すなわち、標準/仕様などの改訂又は入れ替えが成された場合、本発明にもそれが適用される。
【0030】
様々な実施形態が図面で示される。図面及び関連する記述中で「前」/「後ろ」/「右」、及び「左」が言及される範囲において、以下では、乗り物で用いられる場合、考え得る(主要な)移動方向が矢印で示されるものと仮定する。すなわち、矢印の方向が「前」であり、それに基づいて、観察方向は、「左」が図の下部であり、「右」が図の上部である。
【0031】
以下の記述では、「透過スイッチ素子」、「透明」、及び「不透明」の用語が用いられる範囲において、これは、透明性に対する何らかの影響を意味する。この文脈において、色の変化も、限られた波長範囲(可視光の)での透明性に影響を与える結果となり得る。すなわち、透過スイッチ素子は、特に可視光範囲において、少なくとも部分的な透明状態から透明度の強さが低下した(「不透明」)状態に、二元的に又は段階的に変化する。この目的のために、対応する透過スイッチ素子に対する適切な電圧又は適切な電流が固定され得る。本発明の実施形態において、透過スイッチ素子は、液晶素子として、特にポリマー分散液晶素子 PDLC)として、又はポリマー分散網目状ディスプレイ(PNLC)として、又はエレクトロクロミック透過スイッチ素子として実装される。
【0032】
図2、3、5、及び6は、第1のセットM1の割り当てられた電気制御透過スイッチ素子T1、T2、T3を備えた本発明に従う例示的なサンルーフを示す。第1のセットM1にあるスイッチング可能素子の厳密な数は、これより多くても又は少なくてもよい。
【0033】
図4は、第1のセットM1の割り当てられた電気制御透過スイッチ素子T1、T2、T3及び第2のセットM2の割り当てられた電気制御透過スイッチ素子T11、T12、T13を備えた本発明に従う別の例示的なサンルーフを示す。第1のセットM1又は第2のセットM2にあるスイッチング可能素子の厳密な数は、これより多くても又は少なくてもよい。すなわち、ここで、セットは、前後に並んで配置される。
【0034】
図7は、本発明に従う別の例示的なサンルーフを示す。しかし、ここでは、互いに独立して制御することができる第1のセットM1は、移動の方向に互いに隣り合って示される。したがって、対応するスイッチ素子S1_L、S2_L、又はS1_R、S2_Rが、隣り合ったセットに対して備えられていてよい。自動車の場合、運転者の制御が(例:左ハンドルの場合はS1_L、S2_L)隣のセットに対するマスター制御として働くように備えられていてもよい。
【0035】
以下において、制御は、最初は第1のセットM1に関してのみ説明される。この制御は、本発明のすべての実施形態で用いることができる。
【0036】
本発明に従うサンルーフは、第1のセットM1に少なくとも複数の割り当てられた電気制御透過スイッチ素子T1、T2、T3を有し、第1のセットM1の透過スイッチ素子T1、T2、T3は、(移動の方向に)前後に並んで配置される。
【0037】
以下において、第1のセットM1には3つの素子があると仮定する。その場合、T1は、第1の端部透過スイッチ素子(前)を形成し、T2は、第2の端部透過スイッチ素子(後ろ)を形成する。
【0038】
少なくとも1つの第1のスイッチ素子S1及び少なくとも1つの第2のスイッチ素子S2が制御のために利用可能である。
【0039】
スイッチ素子S1、S2は、図6及び7に示されるように、適切な位置(乗り物内)に独立したスイッチ素子として配置されてよく、及び/又は図5に示されるように、スイッチ素子としてペイン中に一体化されてよく、及び/又は図8に示されるように、有線若しくは無線制御に適するグラフィカルユーザーインターフェース、GUIを介して利用可能とされてもよい。同様に、スイッチ素子S1、S2は、組み合わされたロータリースイッチ又はロッカースイッチに一体化されてもよい。一般性を失うことなく、スイッチングは、音声認識によって行われてもよい。
【0040】
第1のスイッチ素子S1及び第2のスイッチ素子S2は、以下で説明される方法を制御するように設置される。
【0041】
例えば、工程100では、第1のスイッチ素子S1の第1のスイッチング状態が、所定の時間内に受け取られる。透過スイッチ素子T1、T2、T3の以前の状態に応じて、新しい状態へのスイッチングがここで開始される。
【0042】
第1のセットM1の透過スイッチ素子T1、T2、T3のすべてが不透明である場合、第2の端部透過スイッチ素子T3が透明にスイッチングされる。反対に、第1のセットM1の透過スイッチ素子T1、T2、T3のすべてが透明である場合、第2の端部透過スイッチ素子T3は、不透明にスイッチングされる。しかし、第1の端部透過スイッチ素子T1が不透明であり、第2の端部透過スイッチ素子T3が透明である場合、第1のセットの透明透過スイッチ素子に隣接する透過スイッチ素子T2が透明にスイッチングされる。
【0043】
反対に、工程200において、第2のスイッチ素子S2の第1のスイッチング状態が、所定の時間内に受け取られた場合、透過スイッチ素子T1、T2、T3の以前の状態に応じて、新しい状態への別のスイッチングがここで開始される。
【0044】
第1のセットM1の透過スイッチ素子T1、T2、T3のすべてが不透明である場合、第1の端部透過スイッチ素子T1が透明にスイッチングされる。反対に、第1のセットM1の透過スイッチ素子T1、T2、T3のすべてが透明である場合、第1の端部透過スイッチ素子T1は、不透明にスイッチングされる。しかし、第2の端部透過スイッチ素子T3が不透明であり、第1の端部透過スイッチ素子T1が透明である場合、第1のセットの透明透過スイッチ素子に隣接する透過スイッチ素子T2が透明にスイッチングされる。
【0045】
明らかに、セットM1は、より多くの透過スイッチ素子を含有することもできる。その場合、透過スイッチ素子は、1つの状態から別の状態への変化が不透明及び透明の透過スイッチ素子の間の境界で発生するという意味で、カーテンのようにそれぞれ増加及び減少しながらスイッチングされる。
【0046】
すなわち、本発明は、乗り物の乗員のために、透明性を様々な方法で制御することを可能とするものである。例えば、1つのサブ領域だけを「不透明」にスイッチングすることができ、一方異なる領域は、「透明」にスイッチングされる。制御は、極めてスペースを節約するように設計することができる。すなわち、本発明は、複数の透過スイッチ素子を、少数のスイッチ素子で、両方向へシフトするような順序で効果的に制御することを可能とするものである。
【0047】
方法の1つの実施形態では、単一のスイッチング状態だけでなく、その代わりに、所定の時間内の一連のスイッチング状態が検出されるように備えられてもよい。
【0048】
一連のスイッチング状態は、所定の時間内での連続的なスイッチングによって実現することもできる。その場合、例えば、連続的なスイッチング状態は、所定の時間内での単一エッジの変化(single edge change)として認識することができ、一方単一のスイッチング状態は、二重エッジの変化(double edge change)として認識することができる。当然、これは他の実装を除外するものではない。むしろ、単一のスイッチング状態及び一連のスイッチング状態は、単一のスイッチ素子上での区別可能な動作として理解することができる。
【0049】
例えば、この方法はさらに、所定の時間内で第1のスイッチ素子S1の一連の第1のスイッチング状態を受け取る工程300を有し、第1の端部透過スイッチ素子T1が透明である場合は、第1のセットの透過スイッチ素子T1、T2、T3のすべてが不透明にスイッチングされ;第1の端部透過スイッチ素子T1が不透明である場合は、第1のセットの透過スイッチ素子T1、T2、T3のすべてが透明にスイッチングされる。
【0050】
すなわち、本発明は、複数の透過スイッチ素子を、少数のスイッチ素子で、すべての透過スイッチ素子に作用する方法で効果的に制御することを可能とするものである。
【0051】
サンルーフがさらに第2のセットM2の透過スイッチ素子T11、T12、T13を有する場合、第2のセットM2の透過スイッチ素子T11、T12、T13は、図4に示されるように、同様に前後に並んで配置されてよく、第2のセットM2の第1の端部透過スイッチ素子T11及び第2のセットM2の第2の端部透過スイッチ素子T13が備えられ、第2のセットM2の第1の端部透過スイッチ素子T11は、第1のセットM1の第2の端部透過スイッチ素子T3の隣にある。
【0052】
すなわち、本発明によって、1つのペインをサブセットに細分することも可能であり、この場合、サブセットを、別々に、又は一体化されたセットとして制御することができる。このことによって、ユーザーにとっての制御の柔軟性が高まる。
【0053】
この場合、方法は、所定の時間内で第2のスイッチ素子S2の一連の第1のスイッチング状態を受け取る工程400をさらに含んでもよい。その後、500において第1のスイッチ素子S1の第1のスイッチング状態が所定の時間内に受け取られた場合、第2のセットの透過スイッチ素子T11、T12、T13の以前の状態に応じて、新しい状態への別のスイッチングがここで開始される。
【0054】
第2のセットM2の透過スイッチ素子T11、T12、T13のすべてが不透明である場合、第2の端部透過スイッチ素子T13が透明にスイッチングされる。反対に、第2のセットM2の透過スイッチ素子T11、T12、T13のすべてが透明である場合、第2の端部透過スイッチ素子T13は、不透明にスイッチングされる。しかし、第1の端部透過スイッチ素子T11が不透明であり、第2の端部透過スイッチ素子T13が透明である場合、第2のセットの透明透過スイッチ素子に隣接する透過スイッチ素子T12が透明にスイッチングされる。
【0055】
反対に、工程400に続いて、600において第2のスイッチ素子S2の第1のスイッチング状態が所定の時間内に受け取られた場合、第2のセットの透過スイッチ素子T11、T12、T13の以前の状態に応じて、新しい状態への別のスイッチングがここで開始される。
【0056】
第2のセットM2の透過スイッチ素子T11、T12、T13のすべてが不透明である場合、第1の端部透過スイッチ素子T11が透明にスイッチングされる。反対に、第2のセットM2の透過スイッチ素子T11、T12、T13のすべてが透明である場合、第1の端部透過スイッチ素子T11は、不透明にスイッチングされる。しかし、第2の端部透過スイッチ素子T13が不透明であり、第1の端部透過スイッチ素子T11が透明である場合、第2のセットM2の透明透過スイッチ素子に隣接する透過スイッチ素子T12が透明にスイッチングされる。
【0057】
方法の別の実施形態では、単一のスイッチング状態だけでなく、その代わりに、一連のスイッチング状態が検出されるように備えられてもよい。
【0058】
例えば、第1のスイッチ素子S1の一連の第1のスイッチング状態が、工程700において所定の時間内に受け取られるように備えられてもよい。第2のセットM2の第1の端部透過スイッチ素子T11が透明である場合、第2のセットの透過スイッチ素子T11、T12、T13のすべてが不透明にスイッチングされ、第2のセットM2の第1の端部透過スイッチ素子T11が不透明である場合、第1のセットの透過スイッチ素子T11、T12、T13のすべてが透明にスイッチングされる。
【0059】
また、この場合、例えば、第2のセットM2(例:後部の乗員のための)も、それ自体のスイッチ素子による別個の制御を有していてよいことにも留意されたい。自動車の場合、第1のセットM1の制御が、その後ろにあるセットのマスター制御として働くように備えられていてもよい。
【0060】
ここで、上述のアイデアは、乗り物の異なるペインと組み合わされてもよいことには留意されたい。例えば、制御は、フロントウィンドウ(例:スイッチング可能サンバイザーウェッジの形態)及び/又はリアウィンドウを含んでもよい。すなわち、第2のセットM2は、リアウィンドウに(少なくとも部分的に)配置されてもよく、又は第1のセットM1は、フロントウィンドウに(少なくとも部分的に)配置されてもよい。
【0061】
本発明の1つの実施形態では、スイッチ素子は、グラフィカルユーザーインターフェース、GUIに配置される。GUI上のスイッチ素子を作動させることによって、状態のスイッチングを開始することができる。スイッチ素子は、ジェスチャ認識(「スワイプ」)として実装されてもよい。一般性を失うことなく、スイッチングは、音声認識によって行われてもよい。
【0062】
図8を参照すると、環状バッファのような制御を示すことも可能である。制御は、透過スイッチ素子として利用可能であるセル数を2倍とすることができる(セットあたり)シフトレジスタとして見ることができる。透過スイッチ素子の数に対応する二元マスク(「111」)は、これらを通してシフトし、「1」は、第1の状態、例えば不透明であり、「0」は、第2の状態、例えば透明である。シフト操作によって、透過スイッチ素子が「不透明」又は「透明」となる方向を適切に指定することができる。例えば、矢印方向のS1を押すことによって、透過スイッチ素子T3に対応するセルが「1」から「0」に変化し、一方先頭の「1」は、透過スイッチ素子T1に対応するセルから、次のスイッチングされていないセルに押し出される。反対に、スイッチ素子S2がS1の代わりに押されると、方向は逆になる。
【0063】
一般性を失うことなく、本発明はまた、本発明に従うペインを備えた乗り物を提供することもできる。特に、乗り物は、陸上用、水上用、空中用、又は宇宙船であってよく、これらの混合形態も排除するものではない。
【0064】
本発明を、サンルーフに関して上記で記載したが、本発明の概念は、建築物の窓ガラスなどにも同様に適用可能である。
【0065】
提示した制御によって、ユーザーは直感的な操作が可能となる。制御によって、透過スイッチ素子の層状の制御が可能となる。所定の時間の選択に応じて、ユーザーに対する全体としての効果において、「不透明」部分の透過スイッチ素子は、透過スイッチ素子に対して増加又は減少される。すなわち、通常のスイッチング状態の変化によって少しずつの変化が起こされ、その結果として、ユーザーの眼が光の変化に対して、より時間を掛けて慣れていくことができる。すなわち、変化は、連続的に知覚され得る。
【0066】
透過スイッチ素子のために用いられる技術に応じて、その状態を変化させることが意図される各個別の透過スイッチ素子は、フェージング効果をさらに備えていてもよい。これも、少しずつの変化が起こされる結果となり、その結果として、ユーザーの眼が光の変化に対して、より時間を掛けて慣れていくことができる。
【0067】
しかし、制御はさらに、例えば両方のスイッチ素子を押すことによって、「不透明」領域のサイズを適合可能であるように備えることもできる。例えば、両方のスイッチ素子を押すことによって、変化モードを起動することができ、スイッチ素子S1を再度押すことによって、「不透明」領域のサイズを広げることができ、一方スイッチ素子S2を再度押すことによって、「不透明」領域のサイズを減少させることができる。これは、例えば、ビットマスクを変化させることによって行うことができる。両方のスイッチ素子S1、S2を再度押すことによって、変化モードから出ることができる。別の選択肢として、又は加えて、所定の時間後に自動的に変化モードから出て、スイッチ素子S1、S2がそれらの以前の機能に戻ることも可能である。
【0068】
透過スイッチ素子の厳密な形状は、例として示されているだけである。他の形態も、同様に実現可能である。
【符号の説明】
【0069】
T1、T2、T3、T11、T12、T13 電気制御透過スイッチ素子
M1、M2 セット
S1、S2 スイッチ素子
GUI グラフィカルユーザーインターフェース
100 第1のスイッチ素子の第1のスイッチング状態を受け取る工程
200 第2のスイッチ素子の第1のスイッチング状態を受け取る工程
300 第1のスイッチ素子の一連の第1のスイッチング状態を受け取る工程
400 第2のスイッチ素子の一連の第1のスイッチング状態を受け取る工程
500 第1のスイッチ素子の第1のスイッチング状態を受け取る工程
600 第2のスイッチ素子の第1のスイッチング状態を受け取る工程
700 第1のスイッチ素子の一連の第1のスイッチング状態を受け取る工程
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】