(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-26
(54)【発明の名称】ランチボックス
(51)【国際特許分類】
A45C 11/20 20060101AFI20220419BHJP
A47J 36/24 20060101ALI20220419BHJP
F24C 7/10 20210101ALI20220419BHJP
【FI】
A45C11/20 E
A47J36/24
F24C7/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021549441
(86)(22)【出願日】2020-02-20
(85)【翻訳文提出日】2021-08-20
(86)【国際出願番号】 ES2020070123
(87)【国際公開番号】W WO2020178465
(87)【国際公開日】2020-09-10
(32)【優先日】2019-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521370950
【氏名又は名称】シーエス セントロ スターリング,エセ.クープ.
(71)【出願人】
【識別番号】521370961
【氏名又は名称】シリコナス シラム エセ.アー
(71)【出願人】
【識別番号】521370972
【氏名又は名称】アグルパシオン クラスター デ エレクトロドメスティコス デ エウスカディ アー.イ.エー
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】アランセタ アギーレ,フランシスコ ハビエル
(72)【発明者】
【氏名】ガラテ ガルダズ,フアン アントニオ
(72)【発明者】
【氏名】ゴリチャテギ レトラザ,シャビエル
【テーマコード(参考)】
3B045
4B055
【Fターム(参考)】
3B045BA13
3B045CE07
3B045DA41
3B045FC04
3B045LA10
3B045LB04
4B055AA17
4B055AA50
4B055BA31
4B055CA21
4B055CA71
4B055CB01
4B055DB02
(57)【要約】
ランチボックス(1)は、食品(C)用の容器(2)と、漏れのないように容器(2)を閉鎖する閉鎖蓋(3)とを有し、閉鎖蓋(3)は、電気加熱手段(4)を有する。閉鎖蓋(3)は、容器(2)内の食品(C)が閉鎖蓋(3)上に支持されたときに、加熱手段(4)に向かって電流を流すことができるように閉じられるスイッチング手段(5)を有する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品(C)用の容器(2)と、漏れのないように前記容器(2)を閉鎖する閉鎖蓋(3)とを有し、前記閉鎖蓋(3)は電気的な加熱手段(4)を有するランチボックスであって、
前記閉鎖蓋(3)は、前記容器(2)内の前記食品(C)が前記閉鎖蓋(3)上に支持されたときに、前記加熱手段(4)に向かって電流を流すことができるように閉じられるスイッチング手段(5)を有することを特徴とするランチボックス。
【請求項2】
前記スイッチング手段(5)は、前記閉鎖蓋(3)上への前記容器(2)内の前記食品(C)の重さの結果として閉じられるように構成されている、請求項1に記載のランチボックス。
【請求項3】
前記スイッチング手段(5)は、少なくとも2つの対向する導電性要素(5a、5b)を有し、これら導電性要素は、当初は互いに分離されており、前記容器(2)内の前記食品(C)の重さが一方の前記導電性要素(5a)に作用し、前記導電性要素(5a)を他方の前記導電性要素(5b)に接触するまで移動させたときに、前記加熱手段(4)に向かう電流の通過を可能にするように構成されてなる、請求項2に記載のランチボックス。
【請求項4】
前記スイッチング手段(5)は、前記閉塞蓋(3)内に長手方向に配置された2つの可撓性シート(6a、6b)を有し、それぞれの前記可撓性シート(6a、6b)は、前記導電性要素(5a、5b)のうちの1つを有する、請求項3に記載のランチボックス。
【請求項5】
前記導電性要素(5a、5b)は、前記可撓性シート(6a、6b)の対向面上に配置された導電性表面である、請求項4に記載のランチボックス。
【請求項6】
前記加熱手段(4)は、前記スイッチング手段(5)の前記可撓性シート(6a、6b)のうちの1つに接する発熱抵抗体(8)を有する、請求項4または5に記載のランチボックス。
【請求項7】
前記発熱抵抗体(8)は、前記スイッチング手段(5)の前記可撓性シート(6a、6b)の一方にスクリーン印刷されてなる、請求項6に記載のランチボックス。
【請求項8】
前記閉鎖蓋(3)は、好ましくはプラスチック製の硬質ケーシング(13)を有し、前記スイッチング手段(5)は、前記硬質ケーシング(13)の内面に配置され、前記スイッチング手段(5)は、食品用のシリコン層(14)によって覆われてなる、先行する請求項のいずれかに記載のランチボックス。
【請求項9】
前記スイッチング手段(5)は、食品用の前記シリコン層(14)の中に埋め込まれてなる、請求項8に記載のランチボックス。
【請求項10】
前記閉鎖蓋(3)の前記スイッチング手段(5)と直列に配置された安全スイッチング手段(10)を有し、前記安全スイッチング手段(10)は、前記ランチボックス(1)が閉じられたときに電流の通過を可能にするように構成されてなる、先行する請求項のいずれかに記載のランチボックス。
【請求項11】
前記安全スイッチング手段(10)は、少なくとも2つの対向する導電性要素(10a、10b)を有し、これら導電性要素は、当初は互いに分離されており、前記ランチボックス(1)を閉じるときに前記容器(2)が一方の前記導電性要素(10a)を押し、前記導電性要素(10a)を他方の前記導電性要素(10b)に接触するまで移動させたときに、前記加熱手段(4)に向かう電流の通過を可能にするように構成されてなる、請求項10に記載のランチボックス。
【請求項12】
前記スイッチング手段(5)および前記安全スイッチング手段(10)は食品用シリコンの同一の層(14)に埋め込まれ、前記層(14)は、漏れのないように前記容器(2)を閉鎖するための周囲封止部(15)を有する、請求項10または11に記載のランチボックス。
【請求項13】
前記閉鎖蓋(3)は、外部電源に接続されるように構成されたコネクター(9)を有し、前記スイッチング手段(5)は、前記コネクター(9)と前記加熱手段(4)との間に配置される、先行する請求項のいずれかに記載のランチボックス。
【請求項14】
先行する請求項のいずれかに記載のランチボックス(1)の閉鎖蓋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品用の容器と、漏れのないように容器を閉鎖する閉鎖蓋とを有するランチボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術
食品用の容器と、漏れのないように容器を閉鎖する閉鎖蓋とを有するランチボックスが知られている。食品を消費する前に食品を加熱するための加熱手段を組み込んだランチボックスも知られている。
【0003】
米国特許出願公開第2017/0137205号明細書は、食品用の容器と、漏れのないように容器を閉鎖する閉鎖蓋とを有するランチボックスを記載している。ランチボックスは、容器内に電気加熱手段を有し、また閉鎖蓋内に電気加熱手段を有することができる。
【0004】
米国特許第6144016号明細書は、食品用の容器と、漏れのないように容器を閉鎖する閉鎖蓋とを有するランチボックスを開示し、閉鎖蓋は、電気加熱手段を有する。
【発明の概要】
【0005】
発明の開示
本発明の目的は、特許請求の範囲に明示されるランチボックスを提供することである。
【0006】
本発明のランチボックスは、食品用の容器と、漏れのないように容器を閉鎖する閉鎖蓋とを有する。閉鎖蓋は、電気加熱手段を有し、また、容器内の食品が閉鎖蓋上に支持されたときに加熱手段に向かって電流を流すことができるように閉じられるスイッチング手段を有する。
【0007】
本発明は、ランチボックスに含まれる食品を加熱するために、ユーザがランチボックスを上下逆さまにして、閉鎖蓋上に食品を支持しなければならないという、ランチボックスの新しい概念を提供する。この位置では、食品がランチボックスの閉鎖蓋上に支持されている状態で、閉鎖蓋の加熱手段への電流の通過が許容され、前記食品の加熱が生じる。
【0008】
本発明のこれらおよび他の利点および特徴は、図面および本発明の詳細な説明を考慮すると明らかになるのであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本発明のランチボックスの閉鎖蓋の一実施形態の断面図を示す。
【
図2】
図2は、ランチボックスが容器上に支持されている状態で、ランチボックスの容器を閉鎖する
図1の閉鎖蓋の断面図を示す。
【
図3】
図3は、ランチボックスが閉鎖蓋上に支持されている状態で、
図2のランチボックスの断面図を示す。
【
図4】
図4は、
図1の閉鎖蓋の加熱手段およびスイッチング手段の分解図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
発明の詳細な開示
図2に示すように、本発明のランチボックスは、食品C用の容器2と、漏れのないように容器2を閉鎖する閉鎖蓋3とを有する。閉鎖蓋3は、電気的な加熱手段4を有する。
図1に示す閉鎖蓋3は、
図3に示すように、容器2内の食品Cが閉鎖蓋3上に支持されたときに、加熱手段4に向かって電流を流すことができるように閉じられるスイッチング手段5を有する。
【0011】
好ましい実施形態では、スイッチング手段5は、図面に示す実施形態と同様に、閉鎖蓋3上への容器2内の食品Cの重さの結果として閉じられるように構成される。スイッチング手段5は、好ましくは少なくとも2つの対向する導電性要素5aおよび5bを有する。これらの導電性要素は、当初は互いに分離されており、容器2内の食品Cの重さが一方の前記導電性要素5aに作用し、その要素5aを他方の導電性要素5bに接触するまで移動させたときに、加熱手段4に向かう電流の通過を可能にするように構成されている。
【0012】
好ましい実施形態では、
図2に示すように、スイッチング手段5は、閉鎖蓋3内に長手方向に配置された2つの可撓性シート6aおよび6bを有し、可撓性シート6aは導電性要素5aを有し、可撓性シート6bは導電性要素5bを有する。導電性要素5aおよび5bは、好ましくは、可撓性シート6aおよび6bの対向面上に配置された導電性表面である。
【0013】
可撓性シート6aおよび6bは、この実施形態では可撓性シート6bに配置されたストッパ16によって分離されている。ランチボックス1が上下逆さまに置かれ、食品Cが閉鎖蓋3の上に置かれると、
図3に示すように、可撓性シート6aは食品Cの重量の結果として曲がり、導電性要素5aは導電性要素5bに接触する。ランチボックス1が通常の位置に戻されると、可撓性シート6aは再び可撓性シート6bから分離される。
【0014】
加熱手段4は、好ましくは、スイッチング手段5の可撓性シート6aまたは6bの一方に接する発熱抵抗体8を有する。好ましい実施形態では、発熱抵抗体8は、
図4に示すように、スイッチング手段5の可撓性シート6aまたは6bの一方、好ましくは、容器2の内側に対向する可撓性シート6aの面にスクリーン印刷される。
【0015】
好ましい実施形態では、閉鎖蓋3は、好ましくはプラスチック製の硬質ケーシング13を有する。スイッチング手段5は、前記硬質ケーシング13の内面に配置され、前記スイッチング手段5は、好ましくは、食品用のシリコン層14によって覆われている。好ましい実施形態では、スイッチング手段5は、食品用のシリコン層14の中に埋め込まれている。
【0016】
好ましい実施形態では、ランチボックス1はまた、閉鎖蓋3のスイッチング手段5と直列に配置された安全スイッチング手段10を有する。安全スイッチング手段10は、ランチボックス1が閉じられたときに電流の通過を可能にするように構成される。
図5は、本実施形態に対応する電気回路を示す。このようにして、加熱手段4はランチボックス1が閉じられている場合にのみ電力を供給され、閉鎖蓋3が容器2から分離されたときに、前記加熱手段4が加熱することを防止する。
【0017】
安全スイッチング手段10は、好ましくは、少なくとも2つの対向する導電性要素10aおよび10bを有する。これら導電性要素10aおよび10bは、
図1に示されるように、当初は互いに分離されており、
図2に示されるように、ランチボックス1を閉じるときに容器2が一方の前記導電性要素10aを押し、前記導電性要素10aを他方の導電性要素10bに接触するまで移動させると、加熱手段4に向かって電流を流すことができるように構成されている。
【0018】
好ましい実施形態では、スイッチング手段5および安全スイッチング手段10は、食品用シリコンの同じ層14に埋め込まれ、前記層14は漏れのないように容器2を閉鎖するための周囲封止部15を有する。さらに、好ましい実施形態では、導電性要素10aおよび10bは、
図1から
図3に示すように、可撓性シート6aおよび6bの対向面上に配置された導電性表面である。
【0019】
閉鎖蓋3は、好ましくは、外部電源に接続されるように構成されたコネクター9(
図1~
図4には示されていない)を有する。スイッチング手段5は、コネクター9と加熱手段4との間に配置される。図示する実施形態では、
図5に示すように、スイッチング手段5および安全スイッチング手段10は、コネクター9と加熱手段4との間に直列に配置されている。
【0020】
本発明はまた、閉鎖蓋3および容器2が漏れのないように容器2が閉鎖されるように互いに適合するのに適した形状および寸法を有する限り、異なる従来の容器2と共に使用することができる、上述したものと同様の閉鎖蓋3にも関する。したがって、閉鎖蓋3は、従来の容器2を、食品を加熱することができる容器に変換する付属品である。
【国際調査報告】