IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 青島海爾▲滾▼筒洗衣机有限公司の特許一覧 ▶ 海爾智家股▲フン▼有限公司の特許一覧

<>
  • 特表-衣類処理剤投入装置及び洗濯機 図1
  • 特表-衣類処理剤投入装置及び洗濯機 図2
  • 特表-衣類処理剤投入装置及び洗濯機 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-26
(54)【発明の名称】衣類処理剤投入装置及び洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/02 20060101AFI20220419BHJP
【FI】
D06F39/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021552714
(86)(22)【出願日】2020-02-25
(85)【翻訳文提出日】2021-10-15
(86)【国際出願番号】 CN2020076543
(87)【国際公開番号】W WO2020177574
(87)【国際公開日】2020-09-10
(31)【優先権主張番号】201910164801.4
(32)【優先日】2019-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517417854
【氏名又は名称】青島海爾▲滾▼筒洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER DRUM WASHING MACHINE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park,No.1 Haier Road,Laoshan District,Qingdao,Shandong 266101,China
(71)【出願人】
【識別番号】520148792
【氏名又は名称】海爾智家股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】趙 志強
(72)【発明者】
【氏名】許 昇
(72)【発明者】
【氏名】呂 佩師
【テーマコード(参考)】
3B166
【Fターム(参考)】
3B166AE01
3B166AE02
3B166BA48
3B166BA82
3B166BA83
3B166FB01
3B166FB02
3B166GA06
3B166GA46
(57)【要約】
本出願は、衣類処理剤投入装置及び洗濯機を提供し、衣類処理剤投入装置は、いずれも吐液口を有し、前記吐液口内にいずれも吐液単方向導通部品が設けられる少なくとも2つの投入チャンバと、前記投入チャンバ内に設けられるピストン機構と、主動部品、切替部品及び従動部品を含み、前記従動部品が前記ピストン機構と伝動連結される駆動機構とを含み、前記主動部品は、前記切替部品により異なる前記従動部品との伝動連結を切り替え、前記従動部品を駆動して前記従動部品に対応する前記投入チャンバ内の前記ピストン機構が運動するように駆動する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
いずれも吐液口を有し、前記吐液口内にいずれも吐液単方向導通部品が設けられる少なくとも2つの投入チャンバと、
前記投入チャンバ内に往復運動可能に設けられるピストン機構と、
主動部品、切替部品及び従動部品を含み、前記従動部品が複数あり、前記従動部品が前記投入チャンバに1対1で対応し、前記従動部品が前記ピストン機構と伝動連結される駆動機構と、を含み、
前記主動部品は、前記切替部品により異なる前記従動部品との伝動連結を切り替え、前記従動部品を駆動して前記従動部品に対応する前記投入チャンバ内の前記ピストン機構が運動するように駆動し、前記吐液単方向導通部品を導通して衣類処理剤の投入を行う、衣類処理剤投入装置。
【請求項2】
前記切替部品が可動部材を含み、前記可動部材は、前記主動部品と伝動連結され、且つ異なる前記従動部品の間を移動して伝動連結されることが可能であることで、前記主動部品の動力を異なる前記従動部品に伝達し、前記投入チャンバに対応する衣類処理剤の投入を行う、請求項1に記載の衣類処理剤投入装置。
【請求項3】
前記主動部品が主動ギヤを含み、前記従動部品が従動ギヤを含み、前記ピストン機構がピストンと、ピストンロッドとを含み、前記ピストンロッドの一端が前記従動ギヤに偏心して回転可能に連結され、
前記可動部材がフリーギヤであり、前記フリーギヤは、前記主動ギヤと噛合伝動を保持し、且つ異なる前記従動ギヤの間を移動して噛合伝動されることが可能である、請求項2に記載の衣類処理剤投入装置。
【請求項4】
前記切替部品が前記可動部材を取り付けるための取付具を含み、前記取付具上にシュートが開設され、前記フリーギヤがフリーギヤ軸を有し、前記フリーギヤ軸が前記シュート内に摺動可能に取り付けられることで、異なる前記従動ギヤと噛合伝動される、請求項3に記載の衣類処理剤投入装置。
【請求項5】
前記シュートが複数のストッパ部を有し、前記ストッパ部が前記従動部品と1対1で対応して設けられ、前記フリーギヤ軸が前記シュートに沿ってそれぞれの前記ストッパ部内に摺動されることで、前記フリーギヤが、対応する前記従動ギヤと噛合伝動される、請求項4に記載の衣類処理剤投入装置。
【請求項6】
前記切替部品が伝達ギヤをさらに含み、前記フリーギヤは、少なくとも1つの前記従動ギヤと直接噛合伝動され、前記伝達ギヤにより他の前記従動ギヤと噛合伝動されることが可能である、請求項3~5のいずれか一項に記載の衣類処理剤投入装置。
【請求項7】
前記投入チャンバが第1投入チャンバと、第2投入チャンバとを含み、前記ピストン機構が前記第1投入チャンバ内に設けられる第1ピストン機構と、前記第2投入チャンバ内に設けられる第2ピストン機構とを含み、前記従動部品が前記第1ピストン機構に連結される第1従動ギヤと、前記第2ピストン機構に連結される第2従動ギヤとを含み、
前記フリーギヤ軸がシュートの第1端に摺動されたとき、前記第1従動ギヤ及び前記第2従動ギヤのうちの一方と噛合伝動され、前記フリーギヤ軸がシュートの第2端に摺動されたとき、前記伝達ギヤと噛合伝動され、前記伝達ギヤが前記第2従動ギヤ及び前記第1従動ギヤのうちの他方と噛合伝達される、請求項6に記載の衣類処理剤投入装置。
【請求項8】
前記駆動機構が動力部品をさらに含み、前記動力部品の動力出力端は前記主動ギヤが回転するように直接駆動し、又は前記動力部品の動力出力端は伝動部品により前記主動ギヤが回転するように駆動する、請求項3に記載の衣類処理剤投入装置。
【請求項9】
前記動力部品が出力軸を有し、
前記主動ギヤが直接前記出力軸上に固定的に取り付けられ、或いは、前記伝動部品がウォームであり、前記ウォームが前記出力軸と固定的に連結されるか又は一体成形され、前記主動ギヤがウォームホィールであり、前記ウォームホィールが前記ウォームと噛合伝動される、請求項8に記載の衣類処理剤投入装置。
【請求項10】
筐体をさらに含み、前記筐体内が取付チャンバと、前記少なくとも2つの投入チャンバとを有し、前記駆動機構が前記取付チャンバ内に設けられ、
前記筐体内が少なくとも2つの収納チャンバをさらに有し、前記少なくとも2つの収納チャンバがそれぞれ異なる種類の衣類処理剤を収納し、
前記投入チャンバが入液口をさらに有し、前記入液口が前記収納チャンバに連通され、前記入液口内に入液単方向導通部品が設けられ、前記入液単方向導通部品と前記吐液単方向導通部品との導通方向が逆であり、
前記駆動機構は前記ピストン機構が前記投入チャンバ内で往復運動するように駆動するように構成され、前記入液単方向導通部品は、前記ピストン機構が往復運動する過程においてそれぞれ前記入液口を単方向に導通し、前記吐液単方向導通部品は、前記ピストン機構が往復運動する過程においてそれぞれ前記吐液口を単方向に導通し、前記収納チャンバ内の衣類処理剤が前記入液口により前記投入チャンバに吸入され、前記吐液口により投入が排出される、請求項1に記載の衣類処理剤投入装置。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載の衣類処理剤投入装置を有する洗濯機であって、
洗剤ボックスを含み、前記衣類処理剤投入装置の前記吐液口が前記洗剤ボックスに連通される、洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、出願日2019年03月05日、出願番号201910164801.4の中国特許出願の優先権を主張するものであり、上記出願のすべての内容が引用により本開示に援用される。
【0002】
本出願は洗濯機の洗剤投入の技術分野に関し、例えば、衣類処理剤投入装置及び洗濯機に関する。
【背景技術】
【0003】
洗濯機は、日常生活の中で使用される最も一般的な家電用品として、技術の発展と進歩に伴い、洗濯機の開発は人々の基本的な洗濯要求を満足させた上で、ますます多くのユーザーの使用体験を向上させることを重視している。ますます多くの洗濯機が、洗剤の自動投入機能を備えており、これにより、ユーザーは洗濯機で服を洗濯する時に、手動で洗剤を添加する必要がなくなり、ユーザーの使用を極めて容易にして、ユーザーの使用体験を向上させている。
【0004】
関連技術において、洗濯機洗剤の自動添加方法は、一般的にベンチュリ原理を採用して添加し、給水管での直径の変化により圧力の変化が生じて、一定の負圧を形成でき、洗剤を吸引して給水管に添加し、給水により洗濯機の洗濯外槽に均一に添加されるように駆動する。このような洗剤の自動投入方法は、構造の設計や組立に対して一定の要求を有し、実現するには構造が複雑で、コストが高い。また、いくつかの洗濯機は、モータ駆動の態様のギアポンプ、ペリスタポンプ、ピストンポンプにより投入し、該方法は、モータ及びポンプを余分に追加する必要があり、コストが高く、且つ精密な定量投入を実現できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願は、関連技術において洗濯機の洗剤の自動添加が精密ではなく、多種類の投入性が悪いという問題を解決することができる衣類処理剤投入装置及び洗濯機を提供する。本出願に係る投入装置は原理がより最適化され、実際の操作がより簡便で実行可能であり、且つ多種類の異なる機能の洗剤及び柔軟剤を精密に定量添加することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の第1態様は、衣類処理剤投入装置を提供し、以下のような技術方案を採用している。
【0007】
衣類処理剤投入装置であって、いずれも吐液口を有し、前記吐液口内にいずれも吐液単方向導通部品が設けられる少なくとも2つの投入チャンバと、
前記投入チャンバ内に往復運動可能に設けられるピストン機構と、
主動部品、切替部品及び従動部品を含み、前記従動部品が複数あり、前記従動部品が前記投入チャンバに1対1で対応し、前記従動部品が前記ピストン機構と伝動連結される駆動機構と、を含み、
前記主動部品は、前記切替部品により異なる前記従動部品との伝動連結を切り替え、前記従動部品を駆動して前記従動部品に対応する前記投入チャンバ内の前記ピストン機構が運動するように駆動し、前記吐液単方向導通部品を導通して衣類処理剤の投入を行う。
【0008】
本出願の第2態様は洗濯機を提供し、以下のような技術方案を採用している。
【0009】
本出願の第1態様に係る前記衣類処理剤投入装置を有する洗濯機であって、洗剤ボックスを含み、前記衣類処理剤投入装置の前記吐液口が前記洗剤ボックスに連通される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本出願の実施例に係る衣類処理剤投入装置の原理模式図1である。
図2】本出願の実施例に係る衣類処理剤投入装置の原理模式図2である。
図3】本出願の実施例に係る衣類処理剤投入装置の他の実施形態の原理模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本出願の衣類処理剤投入装置及び洗濯機を詳しく説明する。
【0012】
本実施例の衣類処理剤投入装置は、
それぞれ吐液口を有し、吐液口内にそれぞれ吐液単方向導通部品が設けられる少なくとも2つの投入チャンバと、
投入チャンバ内に往復運動可能に設けられるピストン機構と、
主動部品、切替部品及び従動部品を含み、従動部品が複数含まれ、それぞれ投入チャンバに1対1で対応し、従動部品がピストン機構と伝動連結される駆動機構と、を含み、
主動部品は、切替部品により異なる従動部品との伝動連結を切り替え、従動部品を駆動してそれに対応する投入チャンバ内のピストン機構が運動するように駆動し、吐液単方向導通部品を導通して衣類処理剤の投入を行う。
【0013】
本実施例の衣類処理剤投入装置の駆動機構は、1つの主動部品により動力を異なる従動部品に分配し、従動部品はそれに対応する投入チャンバ内のピストン機構が運動するように駆動し、吐液単方向導通部品を導通して衣類処理剤の投入を行うことにより、単動力多駆動の投入方法を実現し、これにより動力部品の使用率を向上させ、衣類処理剤投入装置の全体コストを下げ、広大な市場見通しを持っている。
【0014】
本実施例の前記切替部品は可動部材を含み、前記可動部材は、主動部品と伝動連結され、且つ異なる従動部品の間を移動して伝動連結されることが可能であることで、主動部品の動力を異なる従動部品に伝達して投入チャンバに対応する衣類処理剤の投入を行う。
【0015】
本実施例は、異なる従動部品の間を移動可能な可動部材により、主動部品の運動をそれぞれの従動部品に伝達し、従動部品はそれに対応する投入チャンバ内のピストン機構が運動するように駆動し、吐液単方向導通部品を導通して衣類処理剤の投入を行う。可動部材は、主動部品の駆動下で運動することができ、主動部品の運転形態(例えば、転向)を変えることにより、可動部材に異なる方向の力を加え、その運動の方向を変える。要するに、本出願は、1つの可動部材により、単一主動部品が異なる従動部品へ動力を伝達するという問題を解決し、本出願の単動力多駆動の投入方法を実現する。
【0016】
本実施例の1つの実施形態として、図1図3に示すように、前記主動部品が主動ギヤ3を含み、前記従動部品が従動ギヤ(図中の符号6、23のように)を含み、前記ピストン機構がピストン(図中の符号10、19のように)と、ピストンロッド(図中の符号8、21のように)とを含み、ピストンロッド(図中の符号8、21のように)の一端が従動ギヤ(図中の符号6、23のように)に偏心して回転可能に連結され、前記可動部材がフリーギヤ4であり、フリーギヤ4は、主動ギヤ3と噛合伝動を保持し、且つ異なる従動ギヤ(図中の符号6、23のように)の間を移動して噛合伝動される。
【0017】
本実施例のフリーギヤ4は主動ギヤ3と噛合伝動を保持して、動力が主動ギヤ3により常時フリーギヤ4に伝達されることができることを確保し、フリーギヤ4が異なる従動ギヤ(図中の符号6、23のように)の間を移動して噛合されることにより、主動ギヤ3の動力を対応する従動ギヤ(図中の符号6、23のように)に択一的に伝達する。
【0018】
本実施例のピストンロッド(図中の符号8、21のように)の一端が従動ギヤ(図中の符号6、23のように)に偏心して回転可能に連結され、従動ギヤ(図中の符号6、23のように)はピストン機構が運動するように駆動し、これにより、従動部品が主動部品の回転をピストン機構の往復直線運動に転換して、投入チャンバ内の衣類処理剤の投入を行うことができる。
【0019】
フリーギヤ4が異なる従動ギヤ(図中の符号6、23のように)の間を移動することを実現するために、本実施例の前記切替部品が可動部材を取り付けるための取付具を含み、取付具上にシュート26が開設され、前記フリーギヤ4がフリーギヤ軸25を有し、フリーギヤ軸25はシュート26内に摺動可能に取り付けられ、異なる従動ギヤ(図中の符号6、23のように)と噛合伝動される。
【0020】
本実施例は、フリーギヤ4のフリーギヤ軸25が自転可能であり、且つフリーギヤ4をシュート26に沿って摺動するように駆動することができるように設計され、フリーギヤがシュート26に沿って摺動することによりフリーギヤ4が異なる従動ギヤ(図中の符号6、23のように)の間を移動することを実現し、フリーギヤ4が自転することにより主動ギヤ3と従動ギヤ(図中の符号6、23のように)との噛合伝動を実現する。
【0021】
フリーギヤ4が1つの従動ギヤと噛合伝動される安定性を確保するために、本実施例のフリーギヤ軸25は、シュート26が1つの従動ギヤとお互いに噛合する位置に摺動されたとき、位置が限定される状態が保持されるので、本出願の前記シュート26は複数のストッパ部を有し、それぞれ従動ギヤに1対1で対応し、前記フリーギヤ軸がシュート26に沿ってそれぞれのストッパ部内に移動すると、フリーギヤ4が、対応する従動ギヤと噛合伝動される。
【0022】
本実施例の図面に示すように、本出願は2つの従動ギヤを有し、本出願のシュート26の両端はそれぞれ2つのストッパ部であり、フリーギヤ軸25の運動を限定し、フリーギヤ4が1つの従動ギヤと噛合伝動される安定性を確保する。
【0023】
フリーギヤ4が主動ギヤ3との噛合伝動を保持する必要があることから、フリーギヤ4の運動幅をできるだけ減らして、主動ギヤ3と噛合伝動される安定性を確保する必要がある。本出願の前記切替部品は伝達ギヤ5をさらに含み、前記フリーギヤ4は少なくとも1つの従動ギヤと直接噛合伝動され、伝達ギヤにより他の従動ギヤと噛合伝動される。本実施例は伝達ギヤ5を増加することにより、フリーギヤ4の移動距離を減らすことができ、駆動機構の全動力伝達の安定性を増加させる。
【0024】
本実施例の1つの実施形態として、本実施例の前記投入チャンバが第1投入チャンバ9と、第2投入チャンバ20とを含み、前記ピストン機構が第1投入チャンバ9内に設けられる第1ピストン機構(図中の符号8、10のように)と、第2投入チャンバ20内に設けられる第2ピストン機構(図中の符号21、19のように)とを含み、前記従動部品が第1ピストン機構に連結される第1従動ギヤ6と、第2ピストン機構に連結される第2従動ギヤ23とを含む。
【0025】
本実施例の前記フリーギヤ軸25はシュート26の一端に摺動されて第1従動ギヤ6/第2従動ギヤ23と噛合伝動され、フリーギヤ軸25がシュート26の他端に摺動されて伝達ギヤ5と噛合伝動され、伝達ギヤ5が第2従動ギヤ23/第1従動ギヤ6と噛合伝達される。図中、例示として、フリーギヤ4が第2従動ギヤ23と直接噛合伝動され、伝達ギヤ5により第1従動ギヤ6と噛合伝動される。
【0026】
本実施例の第1投入チャンバ9及び第2投入チャンバ20内がそれぞれ異なる種類の衣類処理剤を投入するために用いられ、例えば、第1投入チャンバ9に洗剤が投入され、第2投入チャンバ20に柔軟剤が投入されることで、1つの動力が2種類の衣類処理剤の投入を行うように駆動することを実現する。
【0027】
本実施例の前記駆動機構は動力部品1をさらに含み、前記動力部品1の動力出力端は直接主動ギヤ3が回転するように駆動するか、又は動力部品1の動力出力端は伝動部品2により主動ギヤ3が回転するように駆動する。
【0028】
本実施例の動力部品1は、駆動モータであってもよい。
【0029】
図1及び図2に示すように、本実施例の前記伝動部品2はウォームであり、前記ウォームが出力軸と固定的に連結されるか又は一体成形され、前記主動ギヤ3はウォームホィールであり、ウォームホィールがウォーム2と噛合伝動される。
【0030】
或いは、図3に示すように、本実施例の前記動力部品1は出力軸を有し、前記主動ギヤ3が直接出力軸上に固定的に取り付けられる。
【0031】
本実施例の前記衣類処理剤投入装置は、筐体を含み、筐体内に取付チャンバ27と、少なくとも2つの投入チャンバとを有し、前記駆動機構が取付チャンバ27内に設けられ、
前記筐体内が少なくとも2つの収納チャンバをさらに有し、それぞれ異なる種類の衣類処理剤を収納し、
前記投入チャンバが入液口をさらに有し、入液口が収納チャンバに連通され、前記入液口内に入液単方向導通部品が設けられ、前記入液単方向導通部品と吐液単方向導通部品との導通方向が逆であり、
駆動機構は、ピストン機構が投入チャンバ内で往復運動するように駆動し、入液単方向導通部品/吐液単方向導通部品はピストン機構が往復運動する過程においてそれぞれ入液口/吐液口を単方向に導通し、収納チャンバ内の衣類処理剤が入液口により投入チャンバに吸入され、吐液口により投入が排出される。
【0032】
いくつかの実施例において、図1~3に示すように、筐体内は第1投入チャンバ9、第2投入チャンバ20及び取付チャンバ27を有し、前記主動ギヤ3、フリーギヤ4、伝達ギヤ5、第1従動ギヤ6及び第2従動ギヤ23がいずれも取付チャンバ27内に設けられ、前記第1ピストン機構(図中の符号8、10のように)のピストンロッド8の一端がピストン10に連結され、他端が取付チャンバ27内に延伸して第1従動ギヤ6に偏心して回転可能に連結され、前記第2ピストン機構(図中の符号21、19のように)のピストンロッド21の一端がピストン19に連結され、他端が取付チャンバ27内に延伸して第2従動ギヤ23に偏心して回転可能に連結され、前記第1投入チャンバ9は第1入液口12と、第1吐液口14とを有し、第1入液口12に第1入液単方向弁11が設けられ、第1吐液口14に第1吐液単方向弁13が設けられ、前記第2投入チャンバ20は第2入液口15と、第2吐液口17とを有し、第2入液口15に第2入液単方向弁16が設けられ、第2吐液口17に第2吐液単方向弁18が設けられる。
【0033】
本実施例の前記第1従動ギヤ6に偏心して第1連結柱7が設けられ、前記第1ピストン機構のピストンロッド8が第1連結柱7上に回転可能に取り付けられ、前記第2従動ギヤ23に偏心して第2連結柱22が設けられ、前記第2ピストン機構のピストンロッド21が第2連結柱22上に回転可能に取り付けられる。このように、従動ギヤの回転をピストン機構を駆動する往復直線運動に転換することを実現する。
【0034】
本実施例は、前記衣類処理剤投入装置を有する洗濯機であって、洗剤ボックスを含み、前記衣類処理剤投入装置の吐液口が洗剤ボックスに連通される洗濯機をさらに提供する。
【0035】
本実施例は、同時に、洗濯機の給水の過程において、駆動機構はピストン機構が投入チャンバ内で往復運動するように駆動し、入液単方向導通部品/吐液単方向導通部品はピストン機構が往復運動する過程においてそれぞれ入液口/吐液口を単方向に導通し、収納チャンバ内の衣類処理剤が入液口により投入チャンバに吸入され、吐液口により投入が排出されるように制御されることを含む、洗濯機の制御方法を提供する。
【0036】
本実施例の駆動機構の駆動モータは正逆転を行うことができ、駆動モータの正逆転を制御することにより、第1投入チャンバ及び第2投入チャンバ内の異なる種類の衣類処理剤が異なる時間に投入されるように制御される。
【0037】
いくつかの実施例において、図1~2のような衣類処理剤投入装置を有する洗濯機の制御方法は、以下の通りである。
【0038】
駆動モータの正転(時計回り)について、
駆動モータは、伝動部品2の正転を駆動し、主動ギヤ3が時計回りに回転するように駆動し、フリーギヤ4が反時計回りに回転するように駆動し、且つフリーギヤ4は力の作用でフリーギヤ軸25がシュート26を移動することにより、フリーギヤ4が第2従動ギヤ23と噛合されて、第2従動ギヤ23が反時計回りに回転するように駆動することを実現し、第2従動ギヤ23が第2連結柱22を有して、回転運動を、第2ピストンロッド21の上下運動に変え、第2ピストンロッド21を介して第2投入チャンバ20内の第2ピストン19に連結され、第2入液単方向弁16、第2吐液単方向弁18はピストン機構が往復運動する過程においてそれぞれ単方向に導通され、収納チャンバ内の衣類処理剤が入液口により投入チャンバに吸入され、吐液口により投入が排出されることを実現する。
【0039】
駆動モータの逆転(反時計回り)について、
駆動モータは伝動部品2の逆転を駆動し、主動ギヤ3が反時計回りに回転するように駆動し、フリーギヤ4が時計回りに回転するように駆動し、且つフリーギヤ4は力の作用でフリーギヤ軸25がシュート26を移動することにより、フリーギヤ4が伝達ギヤ5と噛合され、伝達ギヤ5が反時計回りに回転するように駆動し、伝達ギヤ5が第1従動ギヤ6と噛合伝動され、第1従動ギヤ6が反時計回りに回転するように駆動することを実現し、第1従動ギヤ6が第1連結柱7を有して、回転運動を、第1ピストンロッド8の上下運動に変え、第1ピストンロッド8を介して第1投入チャンバ9内の第1ピストン10に連結され、第1入液単方向弁11、第1吐液単方向弁13はピストン機構が往復運動する過程においてそれぞれ単方向に導通され、収納チャンバ内の衣類処理剤が入液口により投入チャンバに吸入され、吐液口により投入が排出されることを実現する。
【0040】
図3のような衣類処理剤投入装置を有する洗濯機の制御方法も駆動モータの正逆転を制御することにより実現されるものであり、区別は単に駆動モータが直接主動ギヤ3の正逆転を駆動することにある。
【0041】
衣類が内槽に投入された後に、衣類の重量を量り、衣類の重量により衣類処理剤の投入量を確定し、衣類処理装置が投入量に従って定量投入するように制御されてもよい。
【0042】
さらに好ましくは、ユーザーは衣類処理剤を投入する量を選択でき、ユーザーの選択により、衣類処理装置が投入量に従って定量投入するように制御される。
【0043】
本出願の衣類処理剤投入装置の駆動機構は、1つの主動部品により動力を異なる従動部品に分配し、従動部品はそれに対応する投入チャンバ内のピストン機構が運動するように駆動し、吐液単方向導通部品を導通して衣類処理剤の投入を行うことにより、単動力多駆動の投入方法を実現し、これにより動力部品の使用率を向上させ、衣類処理剤投入装置の全体コストを下げ、広大な市場見通しを持っている。
図1
図2
図3
【国際調査報告】