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特表2022-523846昇降回転及び交換可能なマスコット付き筆記具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-26
(54)【発明の名称】昇降回転及び交換可能なマスコット付き筆記具
(51)【国際特許分類】
   B43K 29/00 20060101AFI20220419BHJP
【FI】
B43K29/00 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021553052
(86)(22)【出願日】2020-03-06
(85)【翻訳文提出日】2021-09-06
(86)【国際出願番号】 KR2020003176
(87)【国際公開番号】W WO2020180150
(87)【国際公開日】2020-09-10
(31)【優先権主張番号】10-2019-0026068
(32)【優先日】2019-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521493617
【氏名又は名称】エイチエムプラス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】リム、セン ジャエ
(57)【要約】
多様に形状化されたマスコットを昇降及び回転可能であり、交換可能なように構成することによって、使用者の好奇心と興味を誘発して購入意欲を高められ、使用上の利便性及び楽しみを倍増させることができる筆記具が開示される。ペン本体20の内部には回転部材60が挿入され、ペン本体20の上部外側には中孔の上部カバー30が分離可能に結合され、押圧部材40は連結部材70によって回転部材60に連結され、ペン本体20の側壁の一側に形成された溝21には操作部材50の連結部52が配置され、操作部材50の第1本体部51はペン本体20の内部に挿入され、操作部材50のクリップ部53はペン本体20の外部に露出される。前記押圧部材40は、一体からなるキャラクター形状部41とキャラクター支持部42とで構成され、キャラクター支持部42の内部には一定の深さに閉鎖孔が形成され、キャラクター支持部42は上部カバー30を通ってペン本体20内に挿入される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部及び下部が開放された中孔の円筒形ペン本体20と、前記ペン本体20の内部に挿入されてインキ組成物Iを内部に収容するペン芯80と、前記ペン芯80を弾性的に支持するためのバネ86と、前記ペン本体20の下部に螺合方式で締結される下部キャップ90とを含む筆記具において、
一部分が外部に露出されるように前記ペン本体20内に挿入される操作部材50であって、前記操作部材50は円筒形の第1本体部51、前記第1本体部51の放射状一側から前記第1本体部51に対して垂直に一定長さだけ延びた連結部52、及び前記連結部52の自由端部に一体に形成されたクリップ部53を含む、操作部材50と、
前記ペン本体20の内部に回転可能に挿入される回転部材60であって、前記回転部材60は円筒形の第2本体部61及び前記第2本体部61の下部から前記第2本体部61の外径よりも大きな外径を有するように放射状外部に拡張された拡張部62を含む、回転部材60と、
前記ペン本体20の上部外側に分離可能に結合される中孔の上部カバー30と、
前記ペン芯80を前記ペン本体20の下部に露出させるために前記筆記具の使用者が押圧する押圧部材40であって、前記押圧部材40は一体からなるキャラクター形状部41とキャラクター支持部42とで構成され、前記キャラクター支持部42の内部には、一定の深さに閉鎖孔が形成され、前記キャラクター支持部42は、前記上部カバー30を通って前記ペン本体20内に挿入され、前記ペン本体20内に挿入された前記操作部材50の前記第1本体部51の上部内側に挿入される、押圧部材40と、
前記押圧部材40と前記回転部材60とを連結する連結部材70であって、前記連結部材70は全体としてピン状をなす第3本体部71及び前記第3本体部71の中間位置から放射状外部に突出した係止部72を備え、前記回転部材60の前記第2本体部61が前記操作部材50の前記第1本体部51内に挿入されて配置された状態で、前記第2本体部61内に前記連結部材70が挿入されて配置され、前記第3本体部71のうち前記係止部72を境にしてその上側部位は前記キャラクター支持部42内に挿入される、連結部材70と、を備えることを特徴とする、
筆記具。
【請求項2】
前記ペン本体20の側壁の一側には溝21が形成され、前記第1本体部51は前記ペン本体20の内部に挿入され、前記連結部52は前記溝21を通過するように配置され、前記クリップ部53は前記ペン本体20の外部に露出され、前記ペン本体20の上部には第1突出部22が形成され、前記第1突出部22の放射状外面上には第1係止段23が形成され、前記上部カバー30の放射状内面上には第2係止段33が放射状内側に突出して形成され、前記第2係止段33が前記第1係止段23を下方向に通るように前記筆記具の使用者が前記上部カバー30を下方向に加圧することによって前記上部カバー30が前記第1突出部22上に装着されることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
【請求項3】
前記第1本体部51の下段部には螺子山状の第1接触部54が形成され、前記拡張部62の放射状外周面上には多数の第2突出部63が一定の間隔をおいて形成され、前記第2突出部63の上段部は前記第2本体部61と前記拡張部62との境を通って前記第2本体部61側に延び、前記第2突出部63の上段部には第2接触部64が形成され、前記第2接触部64は前記第1接触部54の形状に対応して鋭角で傾斜するように形成され、前記回転部材60で前記拡張部62を除いた前記第2本体部61が前記第1本体部51内に挿入され得ることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は筆記具に関し、より詳細には、多様な形状のマスコットを昇降及び回転可能であり、交換可能なように構成することによって、使用者の好奇心と興味を誘発して購入意欲を高め、使用上の利便性及び楽しみを倍増させることができる筆記具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、筆記具とは、紙に文字を書いたり、絵を描く際に用いられるものであって、大きくは黒鉛芯を使う鉛筆、色鉛筆及びシャープペンシル類と、インキを使うペン類とに分けられる。筆記具の種類としては、鉛筆、色鉛筆、水性及び油性サインペン、マーカー、筆、シャープペンシル、ペン、万年筆、ボールペンなどがある。
【0003】
筆記具を製造する関連業界では筆記具を購入する小中学生、特に子供達の興味を誘発させて購入意欲を高められる多様な形状の筆記具を開発している。例えば、筆記具の本体に一体に取り付けられたり、脱着可能に取り付けられるマスコットを備えた筆記具を開発して発売している。
【0004】
このような例として、下記の特許文献には、昇降するクリップによって一定の回転角で回転する回転遊戯具を有する筆記具が開示されている。この特許に開示された筆記具はペン本体10の上部に締結されたノッククリップ30の昇降によって動力を伝達する動力伝達手段により一定の角度で回転する回転遊戯具40を備えている。
【0005】
ところが、このような筆記具は、前記動力伝達手段としてノッククリップ30部分にラックギア32を設け、前記ラックギア32に歯合されるギア44をノッククリップ30の全面に取り付けられた回転板41との間に設置して駆動するので、構造が複雑であり、正常に作動しないという問題があった。また、回転板41の全面に取り付けられる回転遊戯具40がノッククリップ30部分の前方で回転するため、使用者が筆記具のノッククリップ30部分をしっかりと見なければ回転する状態を正確に見られないという使用上の制約があった。
【0006】
従って、このような筆記具の短所を克服して筆記具を購入しようとする小中学生の興味を誘発させることができ、使用上の利便性を向上させた筆記具を開発する必要性が浮上してきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】大韓民国登録特許公報第10-1763220号(登録日付:2017年07月25日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、多様に形状化されたマスコットを昇降及び回転可能であり、交換可能なように構成することによって、使用者の好奇心と興味を誘発して購入意欲を高められ、使用上の利便性及び楽しみを倍増させることができる筆記具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述したような技術的課題を解決するために、本発明の筆記具は、上部及び下部が開放された中孔の円筒形ペン本体と、前記ペン本体の内部に挿入されてインキ組成物を内部に収容するペン芯と、前記ペン芯を弾性的に支持するためのバネと、前記ペン本体の下部に螺合方式で締結される下部キャップとを含む筆記具において、一部分が外部に露出されるように前記ペン本体内に挿入される操作部材と、前記操作部材は円筒形の第1本体部、前記第1本体部の放射状一側から前記第1本体部に対して垂直に一定長さだけ延びた連結部、及び前記連結部の自由端部に一体に形成されたクリップ部を含み、前記ペン本体の内部に回転可能に挿入される回転部材と、前記回転部材は円筒形の第2本体部及び前記第2本体部の下部から前記第2本体部の外径よりも大きな外径を有するように放射状外部に拡張された拡張部を含み、前記ペン本体の上部外側に分離可能に結合される中孔の上部カバーと、前記ペン芯を前記ペン本体の下部に露出させるために前記筆記具の使用者が押圧する押圧部材と、前記押圧部材と前記回転部材とを連結する連結部材とを含むことを特徴とする。
【0010】
前記ペン本体の側壁の一側には溝が形成され、前記第1本体部は前記ペン本体の内部に挿入され、前記連結部は前記溝を通過するように配置され、前記クリップ部は前記ペン本体の外部に露出される。
【0011】
前記ペン本体の上部には第1突出部が形成され、前記第1突出部の放射状外面上には第1係止段が形成され、前記上部カバーの放射状内面上には第2係止段が放射状内側に突出して形成され、前記第2係止段が前記第1係止段を下方向に通るように前記筆記具の使用者が前記上部カバーを下方向に加圧することによって前記上部カバーが前記第1突出部上に装着される。
【0012】
前記第1本体部の下段部には螺子山状の第1接触部が形成され、前記拡張部の放射状外周面上には多数の第2突出部が一定の間隔をおいて形成され、前記第2突出部の上段部は前記第2本体部と前記拡張部との境を通って前記第2本体部側に延び、前記第2突出部の上段部には第2接触部が形成され、前記第2接触部は前記第1接触部の形状に対応して鋭角で傾斜するように形成され、前記回転部材で前記拡張部を除いた前記第2本体部が前記第1本体部内に挿入されることができる。
【0013】
前記押圧部材は、一体からなるキャラクター形状部とキャラクター支持部とで構成され、前記キャラクター支持部の内部には一定の深さに閉鎖孔が形成され、前記キャラクター支持部は前記上部カバーを通って前記ペン本体内に挿入され、前記ペン本体内に挿入された前記操作部材の前記第1本体部の上部内側に挿入される。
【発明の効果】
【0014】
以上で説明したように、本発明によれば、筆記具の押圧部材を筆記具の本体から容易に分離できるようにすることによって、使用上便利な効果が得られる。また、筆記具の押圧部材を回転可能に構成し、多様なマスコットに形状化することによって、使用者の好奇心と興味を誘発して購入意欲を高められ、使用上の利便性及び楽しみを倍増させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の好適な実施例に係る筆記具の分解斜視図である。
図2図1に示された筆記具の結合状態斜視図である。
図3図1に示された筆記具の構成部品のうち一部の部品の結合状態斜視図である。
図4図1に示された筆記具の結合状態断面図であって、使用前と使用後の状態を示す図である。
図5図4に示された筆記具の部分拡大図である。
図6】本発明の好適な実施例において交換可能な多様なマスコットの例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好適な実施例に係る昇降回転及び交換可能なマスコット付き筆記具について説明する。
【0017】
図1及び図2には、本発明の好適な実施例に係る筆記具10が示されている。
【0018】
筆記具10は、上部及び下部が開放された中孔の円筒形ペン本体20、前記ペン本体20の上部外側に結合される中孔の上部カバー30、前記上部カバー30を経由して前記ペン本体30の上部内側に回転及び分離可能に装着される押圧部材40、一部分が外部に露出されるように前記ペン本体20内に挿入される操作部材50、前記ペン本体20の内部に回転可能に挿入された回転部材60、前記押圧部材40と前記回転部材60とを連結する連結部材70、前記ペン本体20の内部に挿入され、インキ組成物Iを内部に収容するペン芯80、前記ペン芯80を弾性的に支持するためのバネ86、及び前記ペン本体20の下部に螺合方式で締結される下部キャップ90を含む。
【0019】
まず、円筒形ペン本体20の側壁の一側には、操作部材50の作動を可能にするための溝21(図4及び図5参照)がペン本体20の長手方向に沿って一定長さだけ切り欠いて形成される。ペン本体20の上部には、第1突出部22が形成され、前記第1突出部22の放射状外面上には第1係止段23が形成される。前記第1突出部22の放射状外側には、前記上部カバー30が嵌合されて結合されるが、このために上部カバー30の放射状内面上には第2係止段33(図5参照)が放射状内側に突出して形成される。ペン本体20の下部放射状内面上には、雌螺子部24が形成される。前記雌螺子部24には、下部キャップ90が螺合方式で締結される。
【0020】
次に、押圧部材40は、前記ペン芯80を前記ペン本体20の下部に露出させる際に筆記具の使用者が押圧する部分である。押圧部材40は、一体からなるキャラクター形状部41とキャラクター支持部42とで構成される。キャラクター形状部41とキャラクター支持部42の内側には、キャラクター支持部42から始まる閉鎖孔(図示せず)が一定の深さだけ形成される。
【0021】
図面記載における便宜上、図1図5には円筒形に示したが、該当技術分野における熟練した当業者は、図1図5に示された押圧部材40を多様なマスコットの形に形状化できることが容易に理解できるだろう。
【0022】
そのような例示として、図6には、本発明の好適な実施例に係る押圧部材40の多様な形状が示されている。図6に示すように、押圧部材40は、ゴムや合成樹脂材で製造されることができ、特にキャラクター形状部41は、使用者の好奇心と美感を刺激できるように多様な形のキャラクターに形状化できる。
【0023】
本発明によれば、好ましくは、押圧部材40は、押圧部材40を製造するための原料として用いられるゴムに加圧性導電性物質を混合して製造する。通常、ゴムは電気が通らない不導体として知られているが、カーボンブラック(Carbon Black)などの添加により一定の圧力を加えると、圧電効果によって電気的信号を発生させて導電性を呈するようにすることができる。即ち、導電性ゴムが接触回路に接触すると、スイッチがオン(ON)になり得るが、このような特性を反映して製作された本発明の押圧部材40を、例えば携帯電話の画面上に接触すると、携帯電話の回路に電流が流れるようにして電気信号を伝達できるので、携帯電話のアプリを活性化させることができる。
【0024】
図1及び図6を参照する。押圧部材40のキャラクター支持部42は、上部カバー30を通ってペン本体20内に挿入されるが、このとき、ペン本体20内に挿入されている操作部材50の第1本体部51の上部内側に挿入される。
【0025】
一方、前記操作部材50は、円筒形の第1本体部51、前記第1本体部51の放射状一側から前記第1本体部51に対して垂直に一定長さだけ延びた連結部52、及び前記連結部52の自由端部に一体に連結されるように形成されて前記第1本体部51の長手方向に沿って一定長さだけ延びたクリップ部53で構成される。前記操作部材50をペン本体20に設ける場合、前記第1本体部51はペン本体20の内部に挿入され、前記連結部52はペン本体20の溝21を通過するように配置され、前記クリップ部53はペン本体20の外部に露出される。
【0026】
前記第1本体部51がペン本体20の内部に挿入された状態で前記第1本体部51の下部には、回転部材60が挿入されて配置され、前記第1本体部51内には前記連結部材70が挿入される。
【0027】
図3は、図1に示された筆記具10の構成部品のうち一部の部品の結合状態を示す図である。
【0028】
図3に示したように、前記第1本体部51の下段部には螺子山状の第1接触部54が形成される。第1接触部54は、下記で説明する回転部材70の第2接触部64と接触する。
【0029】
図1及び図3を参照する。回転部材60は、円筒形の第2本体部61及び前記第2本体部61の下部から第2本体部61の外径よりも大きな外径を有するように放射状外部に拡張された拡張部62を有する。前記拡張部62の放射状外周面上には、多数の第2突出部63が形成される。第2突出部63は、拡張部62の放射状外周面で一定の間隔をおいて形成され、第2突出部63の上段部は第2本体部61と拡張部62との境を通って第2本体部61側に延びる。第2突出部63の上段部には、前述した第2接触部64が形成されるが、前記第2接触部64は、第1接触部54の形状に対応して鋭角で傾斜するように形成される。前記回転部材60の第2本体部61は、操作部材50の第1本体部51の内径よりも小さな外径を有するので、前記回転部材60で拡張部62を除いた第2本体部61が操作部材50の第1本体部51内に挿入されることができる。
【0030】
前記回転部材60の第2本体部61が操作部材50の第1本体部51内に挿入されて配置された状態で、前記第2本体部61内には、前記連結部材70が挿入されて配置される。連結部材70は、全体としてピン状をなす第3本体部71及び前記第3本体部71の中間位置から放射状外部に突出した係止部72を備える。第3本体部71のうち係止部72を境にしてその上側部位は押圧部材40のキャラクター支持部42内に挿入されることができる。
【0031】
一方、従来技術と同様、ペン本体20の内部には、ペン芯80が配置されるが、ペン芯80の上部は、回転部材60の下部に挿入され、ペン芯80の下部はペン本体20の下部の外部に露出される。ペン芯80の下段には、ペン先82が付着されており、ペン芯80の下部放射状外面上には、バネストッパ84が放射状外部に突出するように形成されている。ペン芯80の内部には、インキ組成物I(図4及び図5参照)が充填されている。筆記具10は、前記ペン本体20内でペン芯80の放射状外面上に配置されてペン芯80を弾性的に支持するバネ86、及び前記ペン本体20の下部に螺合方式で締結される下部キャップ90を更に含む。
【0032】
図4及び図5は、筆記具10の結合状態断面図であって、筆記具10の使用者が操作部材50を押圧する前と後の状態が示されている。
【0033】
図4及び図5の左側に示したように、筆記具10の使用者が操作部材50を押圧する前の状態を簡略に説明すると、前述したように、操作部材50は、連結部52がペン本体20の溝21を通過し、第1本体部51はペン本体20内に挿入する方式で配置される。
【0034】
回転部材60は、拡張部62を除いた第2本体部61を下から上へ前記第1本体部51内に挿入する方式で配置され、連結部材70は、第3本体部71を上から下へ前記第2本体部61内に挿入する方式で配置される。
【0035】
このような状態で上部カバー30は、ペン本体20の上部に提供された第1突出部22の放射状外面上に加圧方式で嵌着される。即ち、上部カバー30の放射状内面上に形成された第2係止段33が前記第1突出部22の放射状外面上に形成された第1係止段23を下方向に通るように上部カバー30を下方向に加圧して装着する。一旦、上部カバー30が第1突出部22の放射状外面上に装着されると、使用者が上方向に外力を作用しない限り、上部カバー30はその位置に維持される。
【0036】
次に、押圧部材40のキャラクター支持部42が上部カバー30の内部空間を通るように押圧部材40を上部カバー30内に位置させながら、連結部材70の第3本体部71がキャラクター支持部42の内側に挿入するように下方向に加圧して締結することになる。
【0037】
図4及び図5の右側に示したように、筆記具10の使用者が操作部材50を押圧すると、操作部材50は、連結部52が溝21の上部位置から下部位置まで下降し、これにより操作部材50の第1本体部51がペン本体20の内部空間から下方向に下降することになる。
【0038】
図3で詳細に示すように、操作部材50の第1本体部51が下方向に加圧されると、第1本体部51の下段部に提供された第1接触部54が回転部材60の第2接触部64と接触しながら第2接触部64の傾斜面を押圧する。すると、前記第1接触部54と前記第2接触部64間の共同作動によって操作部材50の第1本体部51が回転することになる。その結果、回転部材60内に挿入されている連結部材70の第3本体部71に嵌着された押圧部材40が同様に回転する。
【0039】
結果として、押圧部材40は、操作部材50を押圧すると、下へ下降しながら回転し、その反対に操作部材50を元に戻すと、上へ上昇しながら回転する。従って、本発明に係る筆記具10の使用者は筆記具10を使用中に興味を感じながら筆記作業を行える。
【0040】
図6を参照して説明したように、押圧部材40のキャラクター形状部41は、多様な形のキャラクターに形状化されており、筆記具10の使用者は一次的にはマスコットに対する美感と好感を有することができ、マスコットが昇下降及び回転する状態を目で確認できるため、好奇心と楽しみを感じることができる。
【0041】
以上、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、該当技術分野における熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更可能であることが理解できるだろう。
【符号の説明】
【0042】
10 筆記具
20 ペン本体
21 溝
22、63 突出部
23、33 係止段
26C 嵌合溝
30 上部カバー
40 押圧部材
41 キャラクター形状部
42 キャラクター支持部
50 操作部材
51、61、71 本体部
52 連結部
53 クリップ部
54、64 接触部
62 拡張部
70 連結部材
72 係止部
80 ペン芯
82 ペン先
86 バネ
90 下部キャップ
I インキ組成物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】