(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-27
(54)【発明の名称】マッチング方法およびマッチング装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/436 20110101AFI20220420BHJP
【FI】
H04N21/436
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021553352
(86)(22)【出願日】2019-04-03
(85)【翻訳文提出日】2021-11-08
(86)【国際出願番号】 CN2019081245
(87)【国際公開番号】W WO2020181596
(87)【国際公開日】2020-09-17
(31)【優先権主張番号】201910177167.8
(32)【優先日】2019-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521402435
【氏名又は名称】深▲せん▼感臻科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SEI ROBOTICS CO., LTD
【住所又は居所原語表記】501,Productivity Building A,#5 Hi-Tech Middle 2nd Road,Nanshan District Shenzhen,Guangdong,China
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】尹 継聖
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164UB21S
5C164UB26S
5C164UB41S
5C164UB71P
5C164YA15
(57)【要約】
本発明に係るマッチング方法は、セットトップボックス、制御待ち端末、リモコンおよびクラウドサーバーを含むシステムにおいて実行され、セットトップボックスと制御待ち端末とは接続されており、セットトップボックスとクラウドサーバーとはネットワークを介して接続され、該方法は、セットトップボックスを介して制御待ち端末のEDID情報を取得し、EDID情報に基づいてフラグ情報を確定するステップと、セットトップボックスを介してフラグ情報をクラウドサーバーに送信するステップと、クラウドサーバーを介してフラグ情報に対応する赤外線コード値ライブラリを照会し、赤外線コード値ライブラリをセットトップボックスに送信するステップと、セットトップボックスを介して赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値をリモコンに送り、マッチングを行うステップと、を含む。本発明によれば、自動でマッチングでき、ユーザの操作が簡便で、マッチングの効率を向上でき、ユーザの体験を向上できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セットトップボックス、制御待ち端末、リモコンおよびクラウドサーバーを含むシステムにおいて実行されるマッチング方法であって、前記セットトップボックスと前記制御待ち端末とは接続されており、前記セットトップボックスと前記クラウドサーバーとはネットワークを介して接続され、
前記セットトップボックスを介して前記制御待ち端末のEDID情報を取得し、前記EDID情報に基づいてフラグ情報を確定するステップと、
前記セットトップボックスを介して前記フラグ情報を前記クラウドサーバーに送信するステップと、
前記クラウドサーバーを介して前記フラグ情報に対応する赤外線コード値ライブラリを照会し、前記赤外線コード値ライブラリを前記セットトップボックスに送信するステップと、
前記セットトップボックスを介して前記赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値をリモコンに送り、マッチングを行うステップと、
を含むことを特徴とするマッチング方法。
【請求項2】
前記セットトップボックスと前記制御待ち端末とはHDMIケーブルを介して接続され、
前記セットトップボックスを介して前記制御待ち端末のEDID情報を取得することは、前記セットトップボックスを介して前記HDMIケーブルを利用することにより前記制御待ち端末のEDID情報を取得することを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のマッチング方法。
【請求項3】
前記フラグ情報はCompany infoであり、前記EDID情報にはManufacture Nameフィールド情報が含まれ、
前記EDID情報に基づいてフラグ情報を確定することは、前記EDID情報におけるManufacture Nameフィールド情報を抽出することを含み、
予め前記セットトップボックス内に記憶されたpnpIDリストにおいて、前記Manufacture Nameフィールド情報と対応するCompany infoを照会し、ここで、前記pnpIDリストには、Manufacture Nameフィールド情報とCompany infoとの対応関係が記憶されている、ことを特徴とする請求項1に記載のマッチング方法。
【請求項4】
前記赤外線コード値ライブラリには、一つまたは複数セットの赤外線コード値が含まれ、
前記セットトップボックスを介して前記赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値をリモコンに送り、マッチングを行うことは、
前記セットトップボックスを介して前記赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値について並べ替えすることと、
予め設けたプロトコルに基づいて、現在カプセル化されておらず、かつ、並べ替えにおいて最も前の赤外線コード値をカプセル化することと、
カプセル化された赤外線コード値を、ブルートゥースローエナジーを介してリモコンに送信することと、
前記リモコンが予め設けたプロトコルに基づいて、カプセル化された赤外線コード値を解析し、現在解析された赤外線コード値を自身のメモリに記憶することと、
リモコンが第一モードにおいて現在解析された赤外線コード値により制御待ち端末に対して検証のための学習を行うことと、
検証のための学習が成功すると、前記リモコンと前記制御待ち端末との間のマッチングが成功することと、
を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のマッチング方法。
【請求項5】
検証のための学習が失敗した場合、前記予め設けたプロトコルに基づいて、現在カプセル化されておらず、かつ、ソート順で最も前の赤外線コード値をカプセル化するとのフローを実行する、ことを特徴とする請求項4に記載のマッチング方法。
【請求項6】
前記リモコンと前記セットトップボックスとはブルートゥースローエナジーを介して接続され、前記マッチング方法は、
前記リモコンから前記セットトップボックスへブルートゥースローエナジー信号を送信することにより、前記セットトップボックスを制御することを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のマッチング方法。
【請求項7】
前記リモコンには複数の赤外線ボタンが設けられ、
前記検証のための学習は、前記赤外線ボタンを制御することにより、前記制御待ち端末を操作して前記赤外線ボタンの値に対応する操作を実行するように、制御できるか否かを判断することを含む、ことを特徴とする請求項4に記載のマッチング方法。
【請求項8】
前記赤外線ボタンは、Power赤外線ボタン、vol+赤外線ボタン、vol-赤外線ボタン、mute赤外線ボタンのうちの一つまたは複数の任意の組み合わせを含む、ことを特徴とする請求項7に記載のマッチング方法。
【請求項9】
セットトップボックス、制御待ち端末、リモコンおよびクラウドサーバーを含むシステムにおいて使用されるマッチング装置であって、前記セットトップボックスと前記制御待ち端末とは接続されており、前記セットトップボックスと前記クラウドサーバーとはネットワークを介して接続され、
前記セットトップボックスを介して前記制御待ち端末のEDID情報を取得し、前記EDID情報に基づいてフラグ情報を確定する取得モジュールと、
前記セットトップボックスを介して前記フラグ情報を前記クラウドサーバーに送信する送信モジュールと、
前記クラウドサーバーを介して前記フラグ情報に対応する赤外線コード値ライブラリを照会し、前記赤外線コード値ライブラリを前記セットトップボックスに送信する照会モジュールと、
前記セットトップボックスを介して前記赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値をリモコンに送り、マッチングを行うマッチングモジュールと、
を含む、ことを特徴とするマッチング装置。
【請求項10】
前記セットトップボックスと前記制御待ち端末とはHDMIケーブルを介して接続され、
前記セットトップボックスを介して前記制御待ち端末のEDID情報を取得することは、前記セットトップボックスを介して前記HDMIケーブルを利用することにより前記制御待ち端末のEDID情報を取得することを含む、ことを特徴とする請求項9に記載のマッチング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理技術分野に関し、特にマッチング方法(Matching Method)およびマッチング装置(Matching Device)に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、リモコン(remote controller)によりテレビを制御する方法において、通常はメーカーによりテレビおよびテレビに対応するリモコンをマッチングしておく。しかしながら、このような方法だと、一旦マッチングされたリモコンが壊れるか紛失されるなどの状況が発生すると、テレビを制御できなくなり、非常に不便になってしまう。
【0003】
上述のような状況に対応するため、現在は他の制御方法として、手動でコード値を入力可能なリモコンが応用され、手動で異なるコード値を順番に入力し、さらに異なるコード値に基づいてテレビを制御する。具体的には、どのコード値がテレビを制御できるかを試す方法でマッチングを学習する。しかしながら、このような方法は煩雑で不便であり、一般の方は把握できず、手間もかかるため、ユーザの体験が非常に悪い。このため、さらなるよいマッチング方法が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、自動でマッチングでき、ユーザの操作が簡便で、マッチングの効率を向上でき、ユーザの体験を向上できるマッチング方法およびマッチング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明に係るマッチング方法は、セットトップボックス、制御待ち端末、リモコンおよびクラウドサーバーを含むシステムにおいて実行されるマッチング方法であって、前記セットトップボックスと前記制御待ち端末とは接続されており、前記セットトップボックスと前記クラウドサーバーとはネットワークを介して接続され、
前記セットトップボックスを介して前記制御待ち端末のEDID情報を取得し、前記EDID情報に基づいてフラグ情報を確定するステップと、
前記セットトップボックスを介して前記フラグ情報を前記クラウドサーバーに送信するステップと、
前記クラウドサーバーを介して前記フラグ情報に対応する赤外線コード値ライブラリを照会し、前記赤外線コード値ライブラリを前記セットトップボックスに送信するステップと、
前記セットトップボックスを介して前記赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値をリモコンに送り、マッチングを行うステップと、
を含む。
【0006】
一つの具体的な実施例において、前記セットトップボックスと前記制御待ち端末とはHDMIケーブルを介して接続され、
前記セットトップボックスを介して前記制御待ち端末のEDID情報を取得することは、前記セットトップボックスを介して前記HDMIケーブルを利用することにより前記制御待ち端末のEDID情報を取得することを含む。
【0007】
一つの具体的な実施例において、前記フラグ情報はCompany infoであり、前記EDID情報にはManufacture Nameフィールド情報が含まれ、
前記EDID情報に基づいてフラグ情報を確定することは、前記EDID情報におけるManufacture Nameフィールド情報を抽出することを含み、
予め前記セットトップボックス内に記憶されたpnpIDリストにおいて、前記Manufacture Nameフィールド情報と対応するCompany infoを照会し、ここで、前記pnpIDリストには、Manufacture Nameフィールド情報とCompany infoとの対応関係が記憶されている。
【0008】
一つの具体的な実施例において、前記赤外線コード値ライブラリには、一つまたは複数セットの赤外線コード値が含まれ、
前記セットトップボックスを介して前記赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値をリモコンに送り、マッチングを行うことは、
前記セットトップボックスを介して前記赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値について並べ替えすることと、
予め設けたプロトコルに基づいて、現在カプセル化されておらず、かつ、並べ替えにおいて最も前の赤外線コード値をカプセル化することと、
カプセル化された赤外線コード値を、ブルートゥースローエナジーを介してリモコンに送信することと、
前記リモコンが予め設けたプロトコルに基づいて、カプセル化された赤外線コード値を解析し、現在解析された赤外線コード値を自身のメモリに記憶することと、
リモコンが第一モードにおいて現在解析された赤外線コード値により制御待ち端末に対して検証のための学習を行うことと、
検証のための学習が成功すると、前記リモコンと前記制御待ち端末との間のマッチングが成功することと、
を含む。
【0009】
検証のための学習が失敗した場合、前記予め設けたプロトコルに基づいて、現在カプセル化されておらず、かつ、ソート順で最も前の赤外線コード値をカプセル化するとのフローを実行する。
【0010】
一つの具体的な実施例において、前記リモコンと前記セットトップボックスとはブルートゥースローエナジーを介して接続され、前記マッチング方法は、
前記リモコンから前記セットトップボックスへブルートゥースローエナジー信号を送信することにより、前記セットトップボックスを制御することを含む。
【0011】
一つの具体的な実施例において、前記リモコンには複数の赤外線ボタンが設けられ、
前記検証のための学習は、前記赤外線ボタンを制御することにより、前記制御待ち端末を操作して前記赤外線ボタンの値に対応する操作を実行するように、制御できるか否かを判断することを含む。
【0012】
一つの具体的な実施例において、前記赤外線ボタンは、Power赤外線ボタン、vol+赤外線ボタン、vol-赤外線ボタン、mute赤外線ボタンのうちの一つまたは複数の任意の組み合わせを含む。
【0013】
さらに、上記目的を達成するための本発明に係るマッチング装置は、セットトップボックス、制御待ち端末、リモコンおよびクラウドサーバーを含むシステムにおいて使用されるマッチング装置であって、前記セットトップボックスと前記制御待ち端末とは接続されており、前記セットトップボックスと前記クラウドサーバーとはネットワークを介して接続され、
前記セットトップボックスを介して前記制御待ち端末のEDID情報を取得し、前記EDID情報に基づいてフラグ情報を確定する取得モジュールと、
前記セットトップボックスを介して前記フラグ情報を前記クラウドサーバーに送信する送信モジュールと、
前記クラウドサーバーを介して前記フラグ情報に対応する赤外線コード値ライブラリを照会し、前記赤外線コード値ライブラリを前記セットトップボックスに送信する照会モジュールと、
前記セットトップボックスを介して前記赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値をリモコンに送り、マッチングを行うマッチングモジュールと、
を含む。
【0014】
一つの具体的な実施例において、前記セットトップボックスと前記制御待ち端末とはHDMIケーブルを介して接続され、
前記セットトップボックスを介して前記制御待ち端末のEDID情報を取得することは、前記セットトップボックスを介して前記HDMIケーブルを利用することにより前記制御待ち端末のEDID情報を取得することを含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るマッチング方法およびマッチング装置は、セットトップボックス、制御待ち端末、リモコンおよびクラウドサーバーを含むシステムにおいて実行/使用され、セットトップボックスと制御待ち端末とは接続されており、セットトップボックスとクラウドサーバーとはネットワークを介して接続され、該方法は、セットトップボックスを介して制御待ち端末のEDID情報を取得し、EDID情報に基づいてフラグ情報を確定するステップと、セットトップボックスを介してフラグ情報をクラウドサーバーに送信するステップと、クラウドサーバーを介してフラグ情報に対応する赤外線コード値ライブラリを照会し、赤外線コード値ライブラリをセットトップボックスに送信するステップと、セットトップボックスを介して赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値をリモコンに送り、マッチングを行うステップと、を含む。本発明によれば、自動でマッチングでき、ユーザの操作が簡便で、マッチングの効率を向上でき、ユーザの体験を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の実施例に係る課題解決の技術的手段をより明確に説明するため、以下では、実施例に係る図面について簡単に紹介する。なお、以下の図面は単に本発明の一部の実施例のみ示したものであって、本発明の保護範囲をなんら限定しないことに注意されたい。いわゆる当業者であれば、創作的な工夫をしない前提で、さらにこれらの図面に基づいて他の関連する図面を得ることができる。
【
図1】本発明の実施例に係るマッチング方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の実施例に係るマッチング方法において使用されるシステムを示す図である。
【
図3】本発明の実施例に係るマッチング方法においてマッチングプロセスのフローチャートである。
【
図4】本発明の実施例に係るマッチング装置の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る各実施例についてさらに全面的に説明する。本発明は、様々な実施例を有することができ、各実施例について調整や改良を行ってもよい。しかしながら、本発明に係る各実施例は、以下に記載される特定の実施例における図面に限定されず、本発明は、本発明に係る各実施例の技術的思想および範囲内において行われるすべての改良、均等なものおよび/または選択可能な方法へ置き換えも保護範囲に含むことに注意されたい。
【0018】
本発明に係る各実施例において用いられる用語は、特定の実施例を説明するためにのみ用いられ、本発明に係る各実施例を限定するものではない。したがって、以下の説明において、単数の形式で使用される用語は、上下の説明において明確に示した他、複数の形式を含んでもよい。特別に限定しない限り、以下の説明において使用されるすべての用語(専門用語および科学技術用語を含む)は、いわゆる当業者の通常理解される定義と同じ定義を有する。上述の用語(たとえば、通常使用される辞書において限定した用語)は、本発明に係る各実施例において明確に示した他、関連する技術分野における用語の定義と同じ定義を有し、理想化された定義やフォーマルすぎる定義で解釈されてはならない。
【0019】
(実施例1)
本実施例に係るマッチング方法は、セットトップボックス、制御待ち端末、リモコンおよびクラウドサーバーを含むシステムにおいて実行され、セットトップボックスと制御待ち端末とは接続され、セットトップボックスとクラウドサーバーとはネットワークを介して接続されている。
図1に示すように、本実施例に係るマッチング方法は、以下のステップを含む。
【0020】
(ステップ101)
セットトップボックスを介して制御待ち端末のEDID情報を取得し、当該EDID情報に基づいてフラグ情報を確定する。
【0021】
具体的には、
図2に示すように、上記システムは、セットトップボックス、制御待ち端末、リモコンおよびクラウドサーバーを含む。本実施例では、制御待ち端末がテレビ(TV)であり、リモコン(RCU)を例として説明する。システムにおいて、各機能モジュールは互いに接続されており、リモコンとテレビとの間の接続が単方向赤外線通信(IR)による接続であるほか、その他の接続はいずれも双方向通信による接続である。まず、セットトップボックス(STB)は、HDMIケーブルを介してテレビに接続され、セットトップボックスにおけるAPKアプリケーションソフトウェアによりテレビのEDID情報を取得し、続いて、クラウドサーバーと接続した後、EDIDに対応する赤外線コード値を照会し、赤外線コード値に基づいてリモコンが赤外線信号を送信できるように、ブルートゥースローエナジー(BLE)を介して照会された赤外線コード値をリモコンに送信する。このようにして、テレビについてのマッチングを学習し、マッチングできたらテレビを制御できる。
【0022】
具体的には、セットトップボックスと制御待ち端末とはHDMIケーブルを介して接続される。ステップ101において、「セットトップボックスを介して制御待ち端末のEDID情報を取得」することは、セットトップボックスがHDMIケーブルを介して制御待ち端末のEDID(Extended Display Identification Data、拡張ディスプレイ識別データ)情報を取得することを含む。
【0023】
なお、上記フラグ情報はCompany info(企業情報)であり、上記EDID情報はManufacture Name(メーカー名称)フィールド情報を含む。
【0024】
また、上記「EDID情報に基づいてフラグ情報を確定する」ことは、EDID情報におけるManufacture Nameフィールド情報を抽出することを含む。
【0025】
予めセットトップボックス内に記憶されたpnpIDリストにおいて、Manufacture Nameフィールド情報と対応するCompany infoを照会する。ここで、pnpIDリストには、Manufacture Nameフィールド情報とCompany infoとの対応関係が記憶されている。
【0026】
具体的には、セットトップボックスにはpnpIDリストが予め記憶され、該リストにはManufacture Nameフィールド情報とCompany infoとの対応関係が記憶されている。このようにして、フラグ情報、すなわちCompany infoを取得する。
【0027】
(ステップ102)
セットトップボックスを介してフラグ情報をクラウドサーバーに送信する。
具体的には、ネットワークを介してフラグ情報をクラウドサーバーに送信する。
【0028】
(ステップ103)
クラウドサーバーを介してフラグ情報と対応する赤外線コード値ライブラリを照会し、赤外線コード値ライブラリをセットトップボックスに送信する。
【0029】
(ステップ104)
セットトップボックスを介して赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値をリモコンに送り、マッチングを行う。
【0030】
一つの具体的な実施例において、赤外線コード値ライブラリには、一つまたは複数セットの赤外線コード値が含まれている。
【0031】
ステップ104において、「セットトップボックスにより赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値をリモコンに送り、マッチングを行う」ことは、
セットトップボックスを介して赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値について並べ替えすることと、
予め設けたプロトコルに基づいて、現在カプセル化されておらず、かつ、並べ替えにおいて最も前の赤外線コード値をカプセル化することと、
カプセル化された赤外線コード値を、ブルートゥースローエナジーを介してリモコンに送信することと、
リモコンが予め設けたプロトコルに基づいて、カプセル化された赤外線コード値を解析し(逆カプセル化)、現在解析された赤外線コード値を自身のメモリに記憶することと、
リモコンが第一モードにおいて現在解析された赤外線コード値により制御待ち端末に対して検証のための学習を行うことと、
検証のための学習が成功すると、リモコンと制御待ち端末との間のマッチングが成功することと、
を含む。
【0032】
具体的には、第一モードは赤外線モードであり、すなわち、リモコンは赤外線の方式により、現在(カレント)解析された赤外線コード値に基づいて、制御待ち端末に対して赤外線の制御信号を発射し、制御待ち端末の反応が赤外線の制御信号に合っているか否かに応じて検証のための学習が成功したか否かを判断する。
【0033】
具体的には、たとえば、赤外線コード値ライブラリには赤外線コード値A、赤外線コード値Bおよび赤外線コード値Cのような3セットの赤外線コード値が含まれ、これら3セットの赤外線コード値に対して、たとえば、赤外線コード値A-赤外線コード値B-赤外線コード値Cとの順番で並べ替えできる。この際、赤外線コード値Aをリモコンに送信し、その後、リモコンにより赤外線コード値Aを解析し、かつ、第一モードにおいて赤外線コード値Aに基づいて制御待ち端末に対して検証のための学習を行う。
【0034】
具体的に、第一モードは、制御待ち端末としてテレビを例にすれば、予め設定されたTVモードであってよい。
【0035】
具体的に、赤外線コード値Aについての検証のための学習が失敗したら、上記方法は、さらに、
検証のための学習が失敗した場合、「予め設けたプロトコルに基づいて、現在カプセル化されておらず、かつ、並べ替えにおいて最も前の赤外線コード値をカプセル化する」フローを実行する。
【0036】
具体的には、上述の例であれば、赤外線コード値Aに対する検証のための学習が失敗した場合、検証のための学習が成功するまで、後続の赤外線コード値B、赤外線コード値Cの順に、赤外線コード値Aと同様の操作を行う。
【0037】
一つの具体的な実施例において、リモコンとセットトップボックスとはブルートゥースローエナジーを介して接続され、該方法は、
リモコンからセットトップボックスへブルートゥースローエナジー信号を送信することにより、セットトップボックスを制御することを含む。
【0038】
具体的には、制御待ち端末に対して検証のための学習を行うほか、さらに、セットトップボックスに基づいてマッチングを行ってもよい。
【0039】
具体的には、リモコンには複数の赤外線ボタンが設けられている。
【0040】
上述の検証のための学習は、赤外線ボタンを制御することにより、制御待ち端末が該赤外線ボタンの値に対応する操作を実行するように操作できるか否かを判断することを含む。
【0041】
一つの具体的な実施例において、上記赤外線ボタンは、Power赤外線、vol+赤外線、vol-赤外線、mute赤外線のうちの一つまたは複数の任意の組み合わせを含む。
【0042】
一つの具体的な実施例において、たとえば、セットトップボックスにAPKアプリケーションソフトウェアをインストールし、リモコンとセットトップボックスシステムは既にブルートゥースローエナジーによりペアリングされている。セットトップボックスにAPKアプリケーションソフトウェアがインストールされると、該APKアプリケーションソフトウェアによりTVのEDID情報を取得する。EDID情報の取得が成功した後、EDIDにおけるManufacture Nameフィールド情報を抽出し、該Manufacture Nameフィールド情報とローカルに記憶されたpnpIDリストとを比較してCompany infoを照会する。Company infoの照会が成功した後、インターネットを介してクラウドサーバーにおいてCompany info情報に対応する赤外線コード値ライブラリを探す。赤外線コード値ライブラリの照会が成功すると、インターネットを介して赤外線コード値ライブラリをAPKアプリケーションソフトウェアに伝送し記憶する。ここで、赤外線コード値ライブラリは複数セットであってよく、上述のAPKアプリケーションソフトウェアは第一セットの赤外線コード値をプライベートプロトコルにカプセル化する。カプセル化が終了すると、BLE接続によりプライベートプロトコルデータをリモコンに伝送する。リモコンはプライベートプロトコルデータを受信すると、プライベートプロトコルデータを解析し始め、解析が成功すると、赤外線コード値をリモコンのflashに記憶する。TVに向けてリモコンを操作し、上述の4つのボタン値についての学習が成功したか否かを検証する。
学習が失敗した場合、第二セットの赤外線コード値を検証し始め、TVに対する操作が成功するまで行うか、または、全ての赤外線コード値を学習してもTVを操作できない場合はスマート学習を終わらせる。リモコンをTVモードに切り替えると、リモコン上のLEDは2回点滅し、上述の4つのボタンを操作すると、IR信号をTVに送信する。続いて、OTTモードに切り替えると、リモコン上のLEDは3回点滅し、上述の4つのボタンを操作すると、ブルートゥースローエナジー信号をセットトップボックスに送信する。
【0043】
たとえば、制御待ち端末がテレビである場合、リモコンによりテレビのPower、vol+、vol-、muteとの4つのボタンの赤外線コード値を学習する原理は
図3に示されるとおりである。学習の主なプロセスは、STB(セットトップボックス)がHDMIケーブルを介してTV(テレビ)のEDID情報を取得し、EDIDにおけるManfacture Name(メーカー名称)によりPNPIDリストからCompany info(企業情報)を検出できるか否かを判断することと、クラウドサーバーにおいてCompany infoに対応する銘柄の赤外線コード値を照会することと、検出した赤外線コード値がBLEを介してリモコンに伝送されることと、を含むことにより、リモコンが受信した赤外線コード値に基づいてテレビを制御し、テレビの電源ON/OFFが成功したら、学習は成功である。
【0044】
(実施例2)
本発明に係るマッチング装置は、セットトップボックス、制御待ち端末、リモコンおよびクラウドサーバーを含むシステムにおいて使用され、セットトップボックスと制御待ち端末とは接続され、セットトップボックスとクラウドサーバーとはネットワークを介して接続されている。
図4に示すように、本実施例に係るマッチング装置は、
セットトップボックスを介して制御待ち端末のEDID情報を取得し、当該EDID情報に基づいてフラグ情報を確定する取得モジュール201と、
セットトップボックスによりフラグ情報をクラウドサーバーに送信する送信モジュール202と、
クラウドサーバーによりフラグ情報と対応する赤外線コード値ライブラリを照会し、赤外線コード値ライブラリをセットトップボックスに送信する照会モジュール203と、
セットトップボックスにより赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値をリモコンに送り、マッチングを行うマッチングモジュール204と、
を含む。
【0045】
一つの具体的な実施例において、セットトップボックスと制御待ち端末とはHDMIケーブルを介して接続される。
【0046】
上述の取得モジュール201が「セットトップボックスを介して制御待ち端末のEDID情報を取得」することは、セットトップボックスがHDMIケーブルを介して制御待ち端末のEDID情報を取得することを含む。
【0047】
一つの具体的な実施例において、上記フラグ情報はCompany infoであり、上記EDID情報はManufacture Nameフィールド情報を含む。
【0048】
上述の取得モジュール201が「EDID情報に基づいてフラグ情報を確定する」ことは、EDID情報におけるManufacture Nameフィールド情報を抽出することを含む。
【0049】
予めセットトップボックス内に記憶されたpnpIDリストにおいて、Manufacture Nameフィールド情報と対応するCompany infoを照会する。ここで、pnpIDリストには、Manufacture Nameフィールド情報とCompany infoとの対応関係が記憶されている。
【0050】
一つの具体的な実施例において、赤外線コード値ライブラリには、一つまたは複数セットの赤外線コード値が含まれている。
【0051】
上述のマッチングモジュール204が「セットトップボックスにより赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値をリモコンに送り、マッチングを行う」ことは、
セットトップボックスにより赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値について並べ替えすることと、
予め設けたプロトコルに基づいて、現在カプセル化されておらず、かつ、並べ替えにおいて最も前の赤外線コード値をカプセル化することと、
カプセル化された赤外線コード値を、ブルートゥースローエナジーを介してリモコンに送信することと、
リモコンが予め設けたプロトコルに基づいて、カプセル化された赤外線コード値を解析し(逆カプセル化)、現在解析された赤外線コード値を自身のメモリに記憶することと、
リモコンが第一モードにおいて現在解析された赤外線コード値により制御待ち端末に対して検証のための学習を行うことと、
検証のための学習が成功すると、リモコンと制御待ち端末との間のマッチングが成功することと、
を含む。
【0052】
一つの具体的な実施例において、マッチングモジュール204は、さらに、検証のための学習が失敗した場合、「予め設けたプロトコルに基づいて、現在カプセル化されておらず、かつ、ソート順で最も前の赤外線コード値をカプセル化する」フローを実行する。
【0053】
一つの具体的な実施例において、リモコンとセットトップボックスとはブルートゥースローエナジーを介して接続され、該システムは、リモコンからセットトップボックスへブルートゥースローエナジー信号を送信することにより、セットトップボックスを制御する制御モジュールをさらに含む。
【0054】
一つの具体的な実施例において、上記リモコンには複数の赤外線ボタンが設けられている。
【0055】
上述の検証のための学習は、赤外線ボタンを制御することにより、制御待ち端末が該赤外線ボタンの値に対応する操作を実行するように操作できるか否かを判断することを含む。
【0056】
一つの具体的な実施例において、上記赤外線ボタンは、Power赤外線、vol+赤外線、vol-赤外線、mute赤外線のうちの一つまたは複数の任意の組み合わせを含む。
【0057】
以上のとおりで、本発明に係るマッチング方法およびマッチング装置は、セットトップボックス、制御待ち端末、リモコンおよびクラウドサーバーを含むシステムにおいて使用され、セットトップボックスと制御待ち端末とは接続され、セットトップボックスとクラウドサーバーとはネットワークを介して接続されている。該方法は、セットトップボックスを介して制御待ち端末のEDID情報を取得し、当該EDID情報に基づいてフラグ情報を確定することと、セットトップボックスによりフラグ情報をクラウドサーバーに送信することと、クラウドサーバーによりフラグ情報と対応する赤外線コード値ライブラリを照会し、赤外線コード値ライブラリをセットトップボックスに送信することと、セットトップボックスにより赤外線コード値ライブラリにおける赤外線コード値をリモコンに送り、マッチングを行うことと、を含む。これによって、自動でマッチングでき、ユーザの操作が簡便で、マッチングの効率を向上でき、ユーザの体験を向上できる。
【0058】
いわゆる当業者であれば、本発明に係る図面は単に好ましい実施形態の理解に用いられる図面であって、図面におけるモジュールまたはフローは必ずしも本発明を実施するために必須のものではない。
【0059】
いわゆる当業者であれば、本発明に係る実施形態における装置中のモジュールは、実施形態に応じて実施形態における装置内に配置され、相応的に変化することで異なる実施形態における一つまたは複数の装置内に位置されてもよい。上述の実施形態におけるモジュールは、組み合わせて一つのモジュールになっても、さらに複数のサブモジュールに分けられてもよい。
【0060】
上述の説明において順番を示したものは単に説明のために用いられ、実施形態の優劣を示したものではない。
上述の説明は、本発明に係るいくつかの具体的な実施例にすぎず、本発明を限定するものではない。いわゆる当業者が本発明の技術的思想に基づいて行われた改良や変化はいずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【国際調査報告】