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特表2022-524253悪臭漏れ防止用気密手段を備えたゴミ箱
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-02
(54)【発明の名称】悪臭漏れ防止用気密手段を備えたゴミ箱
(51)【国際特許分類】
   B65F 1/06 20060101AFI20220422BHJP
   B65F 1/00 20060101ALI20220422BHJP
   B65F 1/16 20060101ALI20220422BHJP
【FI】
B65F1/06
B65F1/00 A
B65F1/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021524455
(86)(22)【出願日】2019-11-07
(85)【翻訳文提出日】2021-05-07
(86)【国際出願番号】 KR2019015071
(87)【国際公開番号】W WO2020096375
(87)【国際公開日】2020-05-14
(31)【優先権主張番号】10-2018-0136543
(32)【優先日】2018-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0136546
(32)【優先日】2018-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518359306
【氏名又は名称】張 光 玉
【氏名又は名称原語表記】CHANG,Kwang Ok
【住所又は居所原語表記】603ho Hyundai Ainvil 29-0 Apgujeong-ro 22-gil Gangnam-gu Seoul Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】521185583
【氏名又は名称】ジャニベル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】JANIBELL,INC.
【住所又は居所原語表記】12000 Jersey Court.Unit103, Rancho Cucamonga,CA 91730 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094477
【弁理士】
【氏名又は名称】神野 直美
(74)【代理人】
【識別番号】100078813
【弁理士】
【氏名又は名称】上代 哲司
(74)【代理人】
【識別番号】100118382
【弁理士】
【氏名又は名称】多田 央子
(72)【発明者】
【氏名】張 光 玉
【テーマコード(参考)】
3E023
【Fターム(参考)】
3E023AA06
3E023AA14
3E023BA12
3E023GD05
3E023MA04
3E023MC02
3E023MC03
(57)【要約】
【課題】ごみ袋が掛けられる内箱を上昇押圧させて上部キャップの気密部に内箱の上端部が密着されて上部キャップと内箱との隙間の間からごみの悪臭が漏れることを防止でき、側面カバーの開閉だけで内箱の上昇と下降が自動で行われることにより使い勝手を向上させた、悪臭漏れ防止用気密手段を備えるゴミ箱を提供する。
【解決手段】ごみ投入口と底面に前記投入口の周縁に沿って形成された気密部とを有する上部キャップ、及び開閉可能な側面カバーとを有する本体と、前記本体内で昇降可能に結合され、上、下方開口部を形成してごみ袋が掛けられる側壁部を有する内箱と、前記側面カバーの閉鎖時に連動して前記内箱を上昇させ、ごみ袋が掛けられた前記側壁部の上端を前記気密部に密着させる悪臭漏れ防止用気密手段と、を含むことを特徴とするゴミ箱。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ごみ投入口と底面に前記投入口の周縁に沿って形成された気密部とを有する上部キャップ、及び開閉可能な側面カバーとを有する本体と、
前記本体内で昇降可能に結合され、上、下方開口部を形成してごみ袋が掛けられる側壁部を有する内箱と、
前記側面カバーの閉鎖時に連動して前記内箱を上昇させ、ごみ袋が掛けられた前記側壁部の上端を前記気密部に密着させる悪臭漏れ防止用気密手段と、
を含むことを特徴とするゴミ箱。
【請求項2】
前記気密手段は、前記本体内で前後移動可能に結合されて前進作動時に前記内箱を押圧して上昇させる押圧部材を含むことを特徴とする、請求項1に記載のゴミ箱。
【請求項3】
前記気密手段は、前記本体内でそれぞれ互いに連動して前後移動可能に結合された一対の押圧部材を含み、これら押圧部材の前進作動時に前記内箱が押圧されて上昇することを特徴とする、請求項1に記載のゴミ箱。
【請求項4】
前記側面カバーは、前記押圧部材の前後移動方向に開閉可能であり、
前記押圧部材は、前記側面カバーの方向に突出した突出端を含み、
前記側面カバーの閉鎖時に側面カバーが前記押圧部材の突出端を押し付けて押圧部材が前進作動することを特徴とする、請求項2又は3に記載のゴミ箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ごみ袋が掛けられる内箱を上昇・押圧させて上部キャップの気密部に内箱の上端部が密着されながら上部キャップと内箱との隙間の間からごみの悪臭が漏れることを防止することができ、使用者が別途の操作なしに側面カバーの開閉だけで内箱の上昇と下降が自動で行われることにより使い勝手を向上させた、悪臭漏れ防止用気密手段を備えたゴミ箱に関する。
【背景技術】
【0002】
韓国登録特許第10-1772615号は、ゴミ箱の蓋の自動開閉及び紫外線殺菌により悪臭の発生を防止して、良い使い勝手及び衛生・環境性を図ることができる構造のゴミ箱を開示している。
前記ゴミ箱は、上面が開放されたケースと、前記ケースの上部に開閉可能であり、かつ密閉されるように結合される蓋と、前記蓋に設けられ、ケースの内部空間に向けて紫外線及びオゾンを発生させて殺菌及び脱臭するための殺菌手段と、使用者の近接を感知して前記蓋を自動開閉するための開閉手段と、給電手段と、前記蓋が閉まった状態で所定の周期で前記殺菌手段を動作させ、前記開閉手段の開閉を制御するためのマイコンと、を含んでなる。
これによってゴミ箱の内部を殺菌及び脱臭して悪臭発生を防止することができ、使用者の近接によってゴミ箱の蓋を自動で開放させ、一定時間後に自動閉鎖させることで使用者の汚物投入行為が便利になる効果を奏する。
【0003】
前記ゴミ箱によれば、殺菌手段の繰り返し作動で悪臭発生を防止できる。しかし、生ごみなどが含まれる場合、完全な内部殺菌及び脱臭し難く、特に、ごみの量が多く積載されている場合は、殺菌手段によってごみの腐敗を完全に防止することができず、悪臭発生の防止効果が不充分である。
そこで、悪臭発生を完全に防止することができないということに鑑みるとき、内部の悪臭がゴミ箱の外部へ漏洩することを防止することが、他の対策として望まれる。
【0004】
ところが、前記ゴミ箱の構造においては、ごみ袋の内部で発生した悪臭は、ごみ袋が掛けられる内箱とごみ投入口との間の隙間から漏洩するので、このような悪臭の漏れを防止することができる構成に不備があり、一般的なパッキングの使用のみでは悪臭漏れ防止に限界があるという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明は、前述した問題点を解決するために案出されたもので、その目的は、使用中に悪臭による不快感及び不便さを解消できるように、ごみ袋が掛けられた内箱が上部キャップの気密部に密着されて、ごみ袋内のごみから発生した悪臭が上部キャップと内箱との間の隙間から漏れることを遮断することができ、使用者がごみ袋の取り替えまたは取り出しなどを実施する際に、別途の操作なしに、側面カバーの開閉だけで内箱の上昇と押圧が自動的に行われる、悪臭漏れ防止用気密手段を備えたゴミ箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明によるゴミ箱は、ごみ投入口と底面に前記投入口の周縁に沿って形成された気密部とを有する上部キャップ、及び開閉可能な側面カバーを備える本体と、前記本体内部で昇降可能に結合され、上・下方開口部を形成してごみ袋が掛けられる側壁部を有する内箱と、前記側面カバーの閉鎖時に連動して前記内箱を上昇させ、ごみ袋が掛けられた前記側壁部の上端を前記気密部に密着させる悪臭漏れ防止用気密手段と、を含む。
【0007】
また、本発明によるゴミ箱において、前記気密手段は、前記本体内で前後移動可能に結合されて前進作動時に前記内箱を押圧して上昇させる押圧部材を含むことを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明によるゴミ箱において、前記気密手段は、前記本体内部でそれぞれ互いに連動して前後移動可能に結合された一対の押圧部材を含み、これら押圧部材の前進作動時に前記内箱が押圧されて上昇する。
【0009】
また、本発明によるゴミ箱において、前記側面カバーは、前記押圧部材の前後移動方向で開閉可能であり、前記押圧部材は、前記側面カバーの方向に突出した突出端を含み、前記側面カバーの閉鎖時に側面カバーが前記押圧部材の突出端を押し付けて押圧部材が前進作動する。
【発明の効果】
【0010】
本発明による悪臭漏れ防止用気密手段を備えたゴミ箱は、ごみ袋が掛けられた内箱が上部キャップの気密部に密着されており、殺菌手段などの作動にもかかわらず内部のごみにより悪臭が発生した時、悪臭がゴミ箱の外部へ漏れることを遮断することで、使用中に悪臭による不快感及び不便さを解消することができる。
【0011】
特にごみ袋の取り替えまたは取り出しの際に、側面カバーの開放によって内箱が自動で下降し側面カバーの閉鎖によって内箱が自動で上昇することで気密性を維持するので、使い勝手がよくなる。
また、押圧部材の前進による内箱の上昇操作の構造が簡素化されて作製の便宜性の確保及び製造コストの節減が可能であるだけでなく、内箱の安定した支持及び昇降に伴う高さの変化が自然に行われることにより故障発生のリスクを減らすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明によるゴミ箱の第1の実施例を示した斜視図である。
図2】本発明による気密手段の第1の実施例を示した要部側面図である。
図3】本発明による気密手段の第1の実施例を示した要部分解斜視図である。
図4】本発明によるゴミ箱の第2の実施例を示した斜視図である。
図5】本発明による気密手段の第2の実施例を示した要部側面図である。
図6】本発明による気密手段の第2の実施例を示した要部分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができる。以下に実施の形態(または実施例)について詳細に説明する。
しかし、これらは本発明を特定の開示の形態に対して限定するものではなく、本発明は、本発明の思想及び技術の範疇に属するすべての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0014】
本発明による悪臭漏れ防止用気密手段を備えたゴミ箱を説明するにあたり、便宜のために、厳密ではない大略の方向の基準を図1及び図4を参考して特定すれば、押圧パネルの足踏みが具備された前面に対向する方向を基準に重力が作用する方向を下方とした方向のまま上下左右を決める。他の図面と係わる発明の詳細な説明及び特許請求の範囲でも特別の言及がない限りこの基準によって方向を特定して記述する。
次に、本発明による悪臭漏れ防止用気密手段を備えたゴミ箱を添付された図面を参照して説明する。
【0015】
図1図6に示すように、本発明によるゴミ箱は、ケース11を形成する本体10と、本体10内に、ごみ袋が掛けられる内箱20と、前記内箱20を本体10の上部キャップ12に密着させて悪臭の漏洩を防止する悪臭漏れ防止用気密手段30、130とを含む。
特に、前記本体10には、ケース11の内側上端部に内箱20が設けられており、ごみ袋をかけることができる。
【0016】
本明細書の図面では、内箱20の外面にごみ袋として使用可能なゴミポーチを挟み込んでからゴミポーチを内箱20の内側に繰り出されるように掛けた後、ゴミポーチの下端を縛って使用し、その後ゴミポーチが満タンになったらこれを切断して排出する実施例が代表的に示されている。前述した構成の本体10を用いると、本体10内に一枚のごみ袋を掛けて毎度取り替えて使用する必要がなく、ごみの量に合わせてゴミポーチを切断して排出することができるため非常に便利である。
ただし、本発明の核心は、ゴミポーチが掛けられた内箱20と、ごみ投入口12aが形成された上部キャップ12との間の隙間を埋めて悪臭の漏洩を防止することに主な目的がある。従って、例えば、リサイクルごみ袋のように1枚のごみ袋を内箱20に掛けて使用しても良い。このように本体10の詳細構成は変わることができる。
【0017】
以下では、説明の便宜上、図面に表現されたごみ袋をゴミポーチと通称する。
具体的に、前記本体10は、ごみ投入口12aと、底面に前記投入口12aの周縁に沿って形成された気密部13とを有する上部キャップ12を含む。
前記上部キャップ12は、ケース11の上面を覆ってごみ投入口12aを開閉する外蓋14とは別個に、ごみ投入口12aを内側で二重に密閉するように開閉される内部カバー(図示せず)をさらに含むことができる。
【0018】
前記気密部13は、下端が開口された溝状であって、内箱20及びそれに掛けられたゴミポーチ(又は一杖のごみ袋)の厚さを勘案した溝の幅を有する。内側にゴムやシリコンなどの合成樹脂からなるパッキング13aがさらに具備されることが望ましい。
このような上部キャップ12は、本体10のケース11の上端に結合されることができ、上部キャップ12の安定した支持のためにケース11の内縁に立設された支持棒(図示せず)に結合されてもよい。
【0019】
また、前記本体10は、後述する第2、第3の押圧部材132A、132Bの前後移動方向に開閉可能な側面カバー16を含む。
前記側面カバー16は、一側端が本体10にヒンジ結合されてスイング式に開閉され、側面カバー16の内側面において、後述する第1、第2の押圧部材32、132Aの第1、第2の突出端34、134と対応する位置に突出し、一方向下向きに傾斜するように形成された押付端17を含む。
前記押付端17は、側面カバー16の閉鎖作動時、第1、第2の押圧部材32、132Aの第1、第2の突出端34、134を内側へ押し付けて、気密手段30、130の作動によって内箱20が上昇する。
【0020】
前記内箱20は、前記本体10内部で昇降可能に結合され、上・下側の開口部21aを形成してゴミポーチが掛けられる側壁部21を含む。
前記側壁部21は、上端部で内側に折り曲げられた圧着部21bを有し、前記圧着部21bが溝状の気密部13にはめ込まれて内部パッキング13aに密着される。
前記内箱20の支持のために、前記本体10の内側上端の所定の高さには、内箱20の開口部21aに相当するサイズの袋挿通部15aが上下面を貫通して形成された支持板15が設けられる。
【0021】
また、前記内箱20は下方開口部21aの周縁に沿って外側に突出したフランジ部22を備え、前記支持板15と対応する模様及び面積を有しており、前記開口部21a及び挿通部15aと連通される貫通部23aが上下貫通形成され、貫通部23aの周りの上面に前記フランジ部22が嵌合される嵌挿部23bを有する昇降板23を含み、前記昇降板23の上面に結合された内箱20が支持板15の上面に安着された状態で昇降する。
このような内箱20は、前記支持板15を貫通して立設されたガイド棒(図示せず)にスライド結合されて内箱20の昇降が案内される。
【0022】
次いで、前記悪臭漏れ防止用気密手段30、130は、前記内箱20を上昇させて、ゴミポーチが掛けられた側壁部21の上端を前記気密部13に密着させる。
まず、第1の気密手段30は、前記本体10内で前後移動可能に結合されて前進作動時に前記内箱20を押圧して上昇させる押圧部材を含む。
【0023】
具体的に、前記第1の気密手段30は、前記内箱20の両側面に設けられた第1の被押圧部31と、前記第1の被押圧部31の下端に面接して前記本体10内で前後移動可能にそれぞれ結合され、上面が上下高さ差を有するように連結された第1の上部水平面33a及び第1の下部水平面33bと、第1の上・下部水平面33a、33bを傾斜するように連結する第1の傾斜面33cとからなる第1の押圧部33を備える第1の押圧部材32と、を含み、前記第1の押圧部材32の前進時、前記第1の被押圧部31が前記第1の傾斜面33cに乗って前記第1の上部水平面33aに支持されて前記内箱20が上昇し、前記第1の押圧部材32の後進時、前記第1の被押圧部31が前記第1の下部水平面33bに支持されて前記内箱20が下降する。
【0024】
前記第1の被押圧部31は内箱20の両側面に突出するように設けられており、このような第1の被押圧部31は前記内箱20の両側面に軸設されて前後回転可能に結合された支持ローラーで構成されている。このような支持ローラーは、内箱20、より厳密には昇降板23の各側面で前後に並べられた2つ以上具備されることが望ましい。
【0025】
前記第1の押圧部材32は、棒(bar)タイプの部材であって、前記支持板15の両側面に突出結合された案内部15bがはめ込まれてスライド結合される第1の摺動溝32aを含み、前後に並べられた各支持ローラーに対応して第1の押圧部材32の上面に前記第1の上・下部水平面33a、33b及び第1の傾斜面33cからなる一対の第1の押圧部33が前後に配設される。
もちろん、前記支持ローラー及び第1の押圧部33の個数は変わることができる。
前記第1の押圧部33は、第1の上部水平面33aの下方に第1の下部水平面33bが溝状に連結されて、第1の上、下部水平面33a、33bの間が、所定の角度を持ちながら流線形に傾斜した第1の傾斜面33cに連結される。
【0026】
一方、前記側面カバー16は、前記第1の押圧部材32の前後移動方向に開閉可能であり、前記第1の押圧部材32は、前記側面カバー16の方向に突出した第1の突出端34を含んでおり、前記側面カバー16の閉鎖時に前記第1の押圧部材32の第1の突出端34を押し付けて第1の押圧部材32が前進作動する。
前記側面カバー16は、一側端が本体10にヒンジ結合されてスイング式に開閉されて、側面カバー16の閉鎖時に前記第1の押圧部材32が前進作動する。
この時、前記側面カバー16は内側面で前記第1の突出端34と対応する位置に突出し、一方向下向きに傾斜するように形成された押付端17を含む。
【0027】
この時、図面に示されていないが、前記押付端17と第1の突出端34とはワンタッチ方式で互いに着脱自在に連結されてもよく、または雌雄結合または係合などの方式で着脱自在に設けられてもよい。
したがって、ごみ袋の取り替えまたは取り出しのために使用者が側面カバー16を開けば、前記第1の押圧部材32が自動で後進しながら内箱20が下降し、ごみ袋の取り替えまたは取り出し済み後に使用者が側面カバー16を閉めれば、前記第1の押圧部材32が自動的に前進しながら内箱20が上昇して、気密性の強化によって悪臭の漏洩を防止することができる。
このように側面カバー16による内箱20の昇降が自動的に行われるので、使用者は気密性の維持のための別途の操作なしにゴミ箱を容易かつ便利に使うことができる。
【0028】
前記押付端17は、側面カバー16の軸部側から内側上向きに傾斜するように形成された直角三角形の平面形状を有するものであって、特に側面カバー16の軸部に隣接した第1の突出端34と対応する位置に設けられることが望ましい。
前記押付端17により前記側面カバー16の軸部に隣接した第1の突出端34を押圧可能にした理由は、スイング開閉式の側面カバー16の場合、側面カバー16の軸部が設けられている一側端と軸部の反対側である他側端との回動距離が相異なるので、側面カバー16の他側端が広い半径を有する弧状に回動しながら閉鎖されて側面カバー16の内側面が第1の突出端34にほぼ直交する方向に当接することにより、第1の突出端34による引っ掻きが生じない反面、側面カバー16の一側端は回動距離が短く第1の突出端34が側面カバー16の内面側に斜め方向に当接することにより、第1の突出端34による引っ掻きの危険性が高いので、前記直角三角形の形状の押付端17を通じて第1の突出端34と側面カバー16との当接角度を任意に変更して引っ掻きを防止するためである。
この他に、本発明のゴミ箱は、図面に示されているように、足踏み18の押圧によって蓋14が自動で開閉される構造を有することが望ましく、足踏み18と蓋14との連動作動方式には制限がない。
【0029】
次に、このような構成の本発明による第1の気密手段30の作動について具体的に説明する。
まず、ゴミポーチなどの着脱ないし入れ替え使用のために前記側面カバー16を開放すれば、別途の追加操作なしに自動的に前記第1の押圧部材32が本体10の開口方向に後進するようになる。
このとき、第1の押圧部材32の後進は、使用者が第1の突出端34を手で直接引っぱって手動ですることもできるが、使い勝手の向上のために側面カバー16と第1の押圧部材32との間をワンタッチ方式で互いに着脱可能に連結するとか、あるいは雌雄結合または係合などの方式で着脱可能に設けるか、若しくは第1の押圧部材32を後進方向に弾性支持するばねの更なる取付けなどによって側面カバー16の開放時に第1の押圧部材32が自動で後進するようにしてもよい。
【0030】
このように第1の押圧部材32が後進すれば、第1の上部水平面33aに支持されていた第1の被押圧部31、すなわち支持ローラーが回転しながら第1の傾斜面33cに乗って第1の下部水平面33bに降りて支持され、前記内箱20の上端部が溝状の気密部13から外れて内箱20の着脱が可能になる。
そして、ゴミポーチの取り付け又は入れ替え後、内箱20を支持板15に取付け完了後に側面カバー16を閉鎖すれば、側面カバー16の押付端17及び他方の内側面が順次に各第1の突出端34に当接しながら第1の押圧部材32を押し付けて前進する。
このように前記第1の押圧部材32が前進すると、第1の下部水平面33bに支持されていた支持ローラーは、第1の傾斜面33cに乗って第1の上部水平面33aに上がった状態で支持され、これによって内箱20の全体が上昇しながら内箱20の上端が気密部13に引き込まれながら気密部13の内側に密着されて、内箱20と上部キャップ12との間の隙間が気密に密閉されるので、使用中にゴミ箱の内部で発生した悪臭がゴミ箱の外部へ漏洩することを防止することができる。
【0031】
次に、第2の気密手段130は、前記本体10内でそれぞれ互いに連動して前後移動可能に結合された一対の第2、第3の押圧部材132A、132Bを含み、第2、第3の押圧部材132A、132Bの前進作動時に前記内箱20が押圧されて上昇する。
具体的には、前記第2、第3の押圧部材132A、132Bは、上面が上下高さ差を有するように連結された第2の上部水平面133a及び第2の下部水平面133bと、第2の上、下部水平面133a、133bを傾斜するように連結する第2の傾斜面133cとからなる第2の押圧部133とを有し、各々の第2、第3の押圧部材132A、132Bが互いに接する内側面に歯車部135aを備えるラックギヤ部135が上下に所定間隔だけ離れて設けられている。
前記第2の気密手段130は、第2、第3の押圧部材132A、132Bの各々の第2の押圧部133に面接するように前記内箱20の両側面で前後にそれぞれ設けられた一対の第2の被押圧部131A、131Bと、前記第2、第3の押圧部材132A、132Bのラックギヤ部135の間に噛合されて前後回転可能に結合された連動ギヤ136とを含む。そして、前記第2、第3の押圧部材132A、132Bが内側へ前進するとき、前記第2の被押圧部131A、131Bが前記第2の傾斜面133cに乗って前記第2の上部水平面133aに支持されて前記内箱20が上昇し、前記第2、第3の押圧部材132A、132Bが外側へ後進するとき、前記第2の被押圧部131A、131Bが前記第2の下部水平面133bに支持されて前記内箱20が下降する。
【0032】
前記第2の被押圧部131A、131Bは、内箱20の両側面に突出するように設けられ、このような第2の被押圧部131A、131Bは前記内箱20の両側面に軸設されて前後回転可能に結合された支持ローラーで構成される。このような支持ローラーは、内箱20、より厳密には昇降板23の各側面で前後に並べられた2つ以上が設けられる。
【0033】
前記各第2、第3の押圧部材132A、132Bは互いに対応する形状の棒(bar)タイプの部材であって、前記支持板15の両側面に突出結合された案内部15bがはめ込まれてスライド結合される第2の摺動溝132aを含み、前後に並べられた各々の第2の被押圧部131A、131B、すなわち支持ローラーに対応して上面にそれぞれ前記第2の上、下部水平面133a、133bと、第2の傾斜面133cとからなる第2の押圧部133を備える第2の押圧部材132Aと第3の押圧部材132Bとが前後に並べられて設けられる。
この時、各々の第2、第3の押圧部材132A、132Bは、それぞれの内側端に上下高さが異なるように突出連結されたラックギヤ部135を有し、各ラックギヤ部135の下面及び上面に前記歯車部135aが長手方向に設けられる。
【0034】
前記第2の押圧部133は、第2の上部水平面133aの下方に第2の下部水平面133bが溝状に連結され、第2の上、下部水平面133a、133bの間が所定の角度を持ちながら流線形に傾斜した第2の傾斜面133cに連結される。
前記連動ギヤ136は、前記支持板15の両側面の中央に軸設されて前後回転し、外周縁に各歯車部135aと噛合可能なギヤ歯が設けられて、いずれか一つの押圧部材132Aが前後進する時に一緒に回転しながら駆動力を他の押圧部材132Bに伝達して、第2、第3の押圧部材132A、132Bが互いに連動して一緒に前後進作動する。
そして、前記側面カバー16の方向側に設けられた第2の押圧部材132Aは、側面カバー16の方向に突出した第2の突出端134を有し、前記側面カバー16の閉鎖時に前記押圧部材132Aの第2の突出端134を押し付けて第2、第3の押圧部材132A、132Bらが連動して前進作動する。
【0035】
したがって、ごみ袋の取り替えまたは取り出しのために使用者が側面カバー16を開けば、前記第2、第3の押圧部材132A、132Bが自動で後進しながら内箱20が下降し、ごみ袋の取り替えや取り出しの完了後に使用者が側面カバー16を閉めれば、前記第2、第3の押圧部材132A、132Bが自動で前進しながら内箱20が上昇するので、気密性の強化によって悪臭の漏洩を防止することができる。
このように側面カバー16による内箱20の昇降が自動的に行われることにより、使用者は気密性の維持のための別途の操作なしにゴミ箱を容易かつ便利に使うことができる。
【0036】
第2の実施例でも、前記押付端17は軸部に隣接した第2の突出端134と対応する位置に設けられることが望ましい。
以下、このような構成の本発明による第2の気密手段130の作動について具体的に説明する。
【0037】
まず、ゴミポーチなどの着脱又は入れ替え使用のために前記側面カバー16を開放すれば、別途の追加操作なしに自動で前記第2、第3の押圧部材132A、132Bが本体10の前後にそれぞれ後進するようになる。
この時、第2、第3の押圧部材132A、132Bの後進は、使用者が第2の突出端134を手で直接引っ張って手動ですることもできるが、使い勝手の向上のために、側面カバー16と第2、第3の押圧部材132A、132Bとの間をワンタッチ方式で互いに着脱自在に連結するか、または雌雄結合または係合などの方式で着脱可能に設けるか、または第2、第3の押圧部材132A、132Bを後進方向に弾性支持するばねの更なる取り付けなどによって側面カバー16の開放時に第2、第3の押圧部材132A、132Bが自動で後進させることもできる。
【0038】
このように第2、第3の押圧部材132A、132Bが後進すれば、夫々の第2の押圧部133の第2の上部水平面133aに支持されていた被押圧部131、すなわち支持ローラーが回転するとともに第2の傾斜面133cに乗って第2の下部水平面133bに下降して支持され、前記内箱20の上端部が溝状の気密部13から外れて内箱20の着脱が可能になる。
そして、ゴミポーチの取り付け乃至入れ替え後に内箱20の支持板15への取付けを済ませた後、側面カバー16を閉鎖すれば、側面カバー16の押付端17及び他方内側面が順次に各第2の突出端134に当接しながら第2の押圧部材132Aを押し付けて前進し、これによって連動ギヤ136が回転しながら第3の押圧部材132Bを第2の押圧部材132Aの反対方向に前進させる。
前記第2、第3の押圧部材132A、132Bが前進すれば、各々の第2の押圧部133の第2の下部水平面133bに支持されていた支持ローラーは、第2の傾斜面133cに乗って第2の上部水平面133aに上がった状態で支持され、これによって内箱20の全体が上昇しながら内箱20の上端が気密部13に引き込まれながら気密部13の内側に密着され、内箱20と上部キャップ12との間の隙間が気密に密閉されるので、使用中にゴミ箱の内部で発生した悪臭がゴミ箱の外部へ漏洩することを防止することができる。
【0039】
前述した構成の第1、第2の気密手段30、130を備える本発明は、悪臭漏れ防止のために使用者が別途の操作を追加する必要なく、側面カバー16の開閉だけで内箱20の昇降が行われることにより、気密性の強化及び維持が得られて、使い勝手が非常に良くなる。
更に溝状の気密部13上にパッキング13aを介挿すると内箱20の密着力が一層強く維持されることにより気密性が向上して悪臭の外部への漏洩を完全に遮断することができる。
【0040】
以上、本発明を説明するにあたり、添付された図面を参照して悪臭漏れ防止用気密手段を備えたゴミ箱を主に説明したが、本発明は当業者によって多様な修正、変更及び置換が可能であり、このような修正、変更及び置換は本発明の保護範囲に属するものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0041】
10 本体
11 ケース
12 上部キャップ
12a 投入口
13 気密部
14 蓋
15 支持板
15a 挿通部
15b 案内部
16 側面カバー
17 押付端
18 足踏み
20 内箱
21 側壁部
21a 開口部
22 フランジ部
23 昇降板
23a 貫通部
23b 嵌挿部
30、130 気密手段
31、131A、131B 被押圧部
32、132A、132B 押圧部材
32a、132a 摺動溝
33、133 押圧部
33a、133a 上部水平面
33b、133b 下部水平面
33c、133c 傾斜面
34、134 突出端
135 ラックギヤ部
35a 歯車部
136 連動ギヤ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】