(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-02
(54)【発明の名称】エアロゾル供給デバイス
(51)【国際特許分類】
A24F 40/465 20200101AFI20220422BHJP
【FI】
A24F40/465
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021554585
(86)(22)【出願日】2020-03-09
(85)【翻訳文提出日】2021-11-08
(86)【国際出願番号】 EP2020056235
(87)【国際公開番号】W WO2020182745
(87)【国際公開日】2020-09-17
(32)【優先日】2019-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ローチ, アダム
(72)【発明者】
【氏名】サイエド, アシュレイ ジョン
(72)【発明者】
【氏名】トールセン, ミッチェル
(72)【発明者】
【氏名】ウォーレン, ルーク ジェームズ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC12
4B162AC22
(57)【要約】
エアロゾル供給デバイスは、変動磁場を生成するための少なくとも1つのインダクタコイルと、エアロゾル生成材料を受け取るように構成されたサセプタアセンブリとを備え、このサセプタアセンブリは、変動磁場が侵入することによって加熱可能である。サセプタアセンブリは、サセプタアセンブリの一端部に開口を画定する第1の部分を備え、この開口は第1の内部横断面を有する。サセプタアセンブリは、第1の部分に隣接する第2の部分をさらに備え、この第2の部分は第2の内部横断面を有する。第1の内部横断面は、第2の内部横断面よりも大きい。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのコイルと、
エアロゾル生成材料を受け取るように構成されたヒータアセンブリと、
を備えるエアロゾル供給デバイスであって、
前記ヒータアセンブリの少なくとも一部分が、前記少なくとも1つのコイルによって加熱可能であり、
前記ヒータアセンブリが、
前記ヒータアセンブリの一端部に開口を画定する第1の部分であって、前記開口が第1の内部横断面を有する、第1の部分と、
前記第1の部分に隣接し、第2の内部横断面を有する第2の部分と、
を備え、前記第1の内部横断面が前記第2の内部横断面よりも大きい、エアロゾル供給デバイス。
【請求項2】
前記第1の内部横断面及び前記第2の内部横断面が同軸である、請求項1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項3】
前記第1の内部横断面及び前記第2の内部横断面が相似している、請求項1又は2に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項4】
前記第1の部分が、前記第1の内部横断面から前記第2の内部横断面へと減少する内部横断面を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項5】
前記ヒータアセンブリが漏斗状である、請求項4に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項6】
前記第2の部分が略一定の内部横断面を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項7】
前記第2の部分が、前記第1の部分から前記ヒータアセンブリの別の端部まで延びている、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項8】
前記ヒータアセンブリが軸線を画定し、前記第1の部分が、前記軸線に沿って測定される約0.1mm~5mmの長さ寸有する、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項9】
前記ヒータアセンブリが軸線を画定し、
前記第1の部分が、前記軸線に沿って測定される第1の長さ寸法を有し、
前記ヒータアセンブリが、前記軸線に沿って測定される第2の長さ寸法を有し、
前記第1の長さ寸法が前記第2の長さ寸法の約10%未満である、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項10】
前記ヒータアセンブリが軸線を画定し、前記軸線と、前記ヒータアセンブリの前記開口における前記ヒータアセンブリの内面の接線とが、約50°~約70°の角度をなす、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項11】
前記ヒータアセンブリが軸線を画定し、前記第1の内部横断面が、前記軸線に垂直な方向で測定される約6mm~約10mmの最大寸法を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項12】
前記ヒータアセンブリが軸線を画定し、前記第2の内部横断面が、前記軸線に垂直な方向で測定される約4mm~約7mmの最大寸法を有する、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項13】
前記ヒータアセンブリが軸線を画定し、前記第1の内部横断面の外周が、前記第2の内部横断面の外周よりも約0.4mm~約3mmだけ前記軸線からさらに離れている、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項14】
前記ヒータアセンブリが一体構造を有する、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項15】
前記少なくとも1つのコイルが、変動磁場を生成するための少なくとも1つのインダクタコイルを備え、
前記ヒータアセンブリがサセプタアセンブリであり、
前記サセプタアセンブリの少なくとも一部分が、前記変動磁場の侵入によって加熱可能である、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項16】
エアロゾル供給デバイス用のヒータアセンブリを製造する方法であって、
長さに沿って略一定の内部横断面を有するヒータアセンブリを提供するステップと、
前記ヒータアセンブリの一端部における内部横断面が、前記一端部に隣接する前記略一定の内部横断面よりも大きくなるように、前記ヒータアセンブリの一端部において内部横断面を増大させるステップと、
を含む方法。
【請求項17】
前記内部横断面を増大させるステップがスエージングを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記内部横断面を増大させる前に、前記ヒータアセンブリの前記一端部を加熱するステップをさらに含む、請求項16又は17に記載の方法。
【請求項19】
前記ヒータアセンブリを提供するステップが、一体構造を有するヒータアセンブリを提供することを含む、請求項16~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
エアロゾル供給デバイス用のヒータアセンブリであって、エアロゾル生成材料を受け取るために中空であり、フレア状の端部を有するヒータアセンブリ。
【請求項21】
請求項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル供給デバイスと、
エアロゾル生成材料を含む物品と、
を備えるエアロゾル供給システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル供給デバイス、エアロゾル供給デバイス用のヒータアセンブリの製造方法、及びヒータアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
シガレット、シガーなどの喫煙品は、使用中にタバコを燃焼させてタバコの煙を生じさせる。タバコを燃焼させるこれらの物品の代替品を、燃焼させずに化合物を放出する製品を作り出すことによって提供しようとする試みがなされてきた。このような製品の例には、材料を燃焼させるのではなく加熱することによって化合物を放出する加熱デバイスがある。この材料は、例えばタバコ又は他の非タバコ製品でもよく、これらはニコチンを含むことも含まないこともある。
【発明の概要】
【0003】
本開示の第1の態様によれば、エアロゾル供給デバイスが提供される。このデバイスは、
少なくとも1つのコイルと、
エアロゾル生成材料を受け取るように構成されたヒータアセンブリと
を備える。ヒータアセンブリの少なくとも一部分は、少なくとも1つのコイルによって加熱可能である。ヒータアセンブリは、
ヒータアセンブリの一端部に開口を画定する第1の部分であって、開口が第1の内部横断面を有する、第1の部分と、
第1の部分に隣接し、第2の内部横断面を有する第2の部分と
を備える。第1の内部横断面は、第2の内部横断面よりも大きい。
【0004】
本開示の第2の態様によれば、エアロゾル供給デバイス用のヒータアセンブリを製造する方法が提供される。この方法は、
長さに沿って略一定の内部横断面を有するヒータアセンブリを提供すること、及び
ヒータアセンブリの一端部における内部横断面が、この一端部に隣接する略一定の内部横断面よりも大きくなるように、ヒータアセンブリの一端部において内部横断面を増大させることを含む。
【0005】
本開示の第3の態様によれば、エアロゾル供給デバイス用のヒータアセンブリが提供される。このヒータアセンブリは、エアロゾル生成材料を受け取るために中空であり、また、このヒータアセンブリはフレア状の端部を有する。
【0006】
本開示の別の態様によれば、エアロゾル供給デバイスが提供される。このデバイスは、
変動磁場を生成するための少なくとも1つのインダクタコイルと、
エアロゾル生成材料を受け取るように構成されたサセプタアセンブリと
を備える。サセプタアセンブリの少なくとも一部分は、変動磁場が侵入することによって加熱可能である。サセプタアセンブリは、
サセプタアセンブリの一端部に開口を画定する第1の部分であって、開口が第1の内部横断面を有する、第1の部分と、
第1の部分に隣接し、第2の内部横断面を有する第2の部分
とを備える。第1の内部横断面は、第2の内部横断面よりも大きい。
【0007】
本発明のさらなる特徴及び利点は、本発明の好適な実施形態の以下の説明から明らかになる。ここで、この説明は、例示のためにのみ提供され、添付図面を参照しながら行われる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】エアロゾル供給デバイスの一例の正面図である。
【
図2】外側カバーが取り外された状態の
図1のエアロゾル供給デバイスの正面図である。
【
図3】
図1のエアロゾル供給デバイスの断面図である。
【
図4】
図2のエアロゾル供給デバイスの分解図である。
【
図5】
図5Aは、エアロゾル供給デバイス内の加熱アセンブリの断面図であり、
図5Bは、
図5Aの加熱アセンブリの一部分の拡大図である。
【
図6】エアロゾル供給デバイスの中で使用するための例示的なサセプタアセンブリを示す正面図である。
【
図8】別の例示的なサセプタアセンブリの上面図である。
【
図9】
図6のサセプタアセンブリの一部分を示す図である。
【
図10】別のサセプタアセンブリの一部分を示す図である。
【
図11】別のサセプタアセンブリの一部分を示す図である。
【
図12】フレア状の端部を有するサセプタアセンブリを製造する方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書では、「エアロゾル生成材料」という用語は、加熱時に通常はエアロゾルの形態で揮発成分を提供する材料を含む。エアロゾル生成材料は、何らかのタバコ含有材料を含んでおり、例えば、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコ、又はタバコ代替品のうちの1つ以上を含んでもよい。エアロゾル生成材料は、他の非タバコ製品も含んでもよく、これらの非タバコ製品は、個々の製品に応じて、ニコチンを含んでもよいし、含まなくてもよい。エアロゾル生成材料は、例えば、固体、液体、ゲル、ワックスなどの形態であってもよい。エアロゾル生成材料は、例えば、複数の材料の組合せ又は混合物であってもよい。エアロゾル生成材料は、「喫煙材」と呼ばれることもある。
【0010】
典型的には吸入可能なエアロゾルを形成するために、エアロゾル生成材料を加熱して、エアロゾル生成材料を焼いたり燃焼させたりせずに、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させる装置が知られている。このような装置は、場合によって「エアロゾル生成デバイス」、「エアロゾル供給デバイス」、「非燃焼加熱式デバイス」、「タバコ加熱製品デバイス」又は「タバコ加熱デバイス」などと記述される。同様に、いわゆるeシガレットデバイスもあり、これは通常、液体の形態のエアロゾル生成材料(ニコチンを含んでもよいし、含まなくてもよい)を気化させる。エアロゾル生成材料は、装置に挿入することの可能なロッド、カートリッジ、又はカセット等の形態であってもよいし、これらの一部として提供されてもよい。エアロゾル生成材料を加熱して揮発させるためのヒータは、装置の「恒久的」部分として設けられてもよい。
【0011】
エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成材料を備える物品を加熱のために受け取ることができる。この文脈における「物品」とは、使用時にエアロゾル生成材料を含み又は収容し、任意で他の成分を使用時に含み又は収容する部品であり、ここで、エアロゾル生成材料は、これを揮発させるために加熱される。ユーザが吸入するエアロゾルを生成するためにこの物品が加熱される前に、ユーザは、この物品をエアロゾル供給デバイスに挿入してもよい。この物品は、例えば、物品を受け取るように寸法を定められたデバイスの加熱チャンバ内に配置されるように設定された所定の又は特定の寸法のものであってもよい。
【0012】
本開示の第1の態様は、エアロゾル生成材料を受け取るヒータアセンブリを有するエアロゾル供給デバイスを定める。例えば、ヒータアセンブリは、実質的に管状(すなわち、中空)にすることができ、エアロゾル生成材料を受け取ることができる。一例では、エアロゾル生成材料は、本質的に管状又は円筒状であり、「タバコスティック」と呼ばれることがあり、例えば、エアロゾル化可能材料は、特定の形状に形成されたタバコを含むことがあり、このタバコは、次に、紙又はホイルなどの1つ以上の他の材料でコーティングされるか巻かれる。
【0013】
ヒータアセンブリの少なくとも一部分は、少なくとも1つのコイルによって加熱される。加熱されたヒータアセンブリは、ヒータアセンブリ内に配置されたエアロゾル生成材料を加熱する。エアロゾル生成材料が最も効率的に加熱されることを確実にするには、ヒータアセンブリの内面がエアロゾル生成材料の外面に近接又は接触して配置されるべきである。しかし、この配置では、ユーザがエアロゾル生成材料を挿入しにくくなりうることが判明している。加えて、ヒータアセンブリとエアロゾル生成材料との間の嵌合の緊密性により、挿入中に、エアロゾル生成材料及び/又はエアロゾル生成材料を取り囲む1つ以上の材料に損傷が生じるおそれもある。例えば、ユーザは、エアロゾル生成材料を含む物品を中空ヒータアセンブリに挿入するときに、意図せずに物品の位置合わせを誤ることがある。この位置合わせ誤りにより、ヒータアセンブリの端部において物品をヒータアセンブリの縁にぶつけるおそれがあり、そのため場合によっては、物品が裂けたり損傷したりすることがある。
【0014】
それゆえに、エアロゾル生成材料をより簡単に挿入できるようにするために、ヒータアセンブリは、加熱が行われるヒータアセンブリの主要部分よりも幅が広いフレア状の端部を有する。したがって、このフレア状の端部は、ヒータアセンブリの主要部分よりも大きい内部断面積を有する。これにより、広い開口がヒータアセンブリの一端部に形成され、ユーザがエアロゾル生成材料を挿入しやすくなる。したがって、ヒータアセンブリは、ヒータアセンブリの一端部に開口を画定する第1の部分を備え、この開口は、第1の内部横断面と、第1の部分に隣接し、第2の内部横断面を有する第2の部分とを有し、第1の内部横断面は第2の内部横断面よりも大きい。それゆえに、第2の部分は、第1の部分よりも開口から遠くに配置されている。ユーザは、この開口を経由してエアロゾル生成材料をヒータアセンブリに挿入する。
【0015】
特定の一例では、少なくとも1つのコイルは、変動磁場を生成するための少なくとも1つのインダクタコイルを備え、ヒータアセンブリがサセプタアセンブリとなる。サセプタアセンブリの少なくとも一部分は、変動磁場が侵入することによって加熱可能である。したがって、エアロゾル供給デバイスは、誘導性ヒータを備えうる。
【0016】
第1及び第2の内部横断面は、円形、正方形、長方形又は楕円形などの任意の形状を有してよい。第1及び第2の内部横断面は、いくつかの例では、同じ形状を有することも異なる形状を有することもある。ヒータアセンブリは、全体として、長手方向軸線を含むことができ、第1及び第2の内部横断面は、長手方向軸線に実質的に垂直な方向に画定される。
【0017】
ヒータアセンブリの第1及び第2の部分は、互いに当接していてもよく、したがって直に隣り合っているか連続している。代替の構造では、第1及び第2の部分は、互いに間隔をあけて配置されてもよい。
【0018】
特定の一例では、ヒータアセンブリは、約40mm~約60mmの長さ寸法(ヒータアセンブリの長手方向軸線に平行な方向で測定されるもの)を有する。別の例では、ヒータアセンブリは、約40mm~約50mmの長さ寸法を有する。特に、ヒータアセンブリは、約44mm~約45mmの長さ寸法を有してもよい。
【0019】
第1及び第2の内部横断面は、同軸であってもよい。例えば、第1及び第2の横断面の各幾何中心は、軸線、例えばヒータアセンブリの長手方向軸線、に沿って整列されている。第2の部分は、その中心を通る軸線を画定してもよく、第1の部分は、この軸線に沿って変位され、かつこの軸線に中心が置かれる。このように製造すると、より一様な構成が得られる。この構成によれば、ユーザが開口の特定の縁/辺に向けて物品を位置決めする必要がないので、ユーザによるエアロゾル生成材料の挿入を容易にすることができる。加えて、この構成は、エアロゾル生成材料を単一の軸線に沿って挿入できるようにするので、エアロゾル生成材料を含む物品は、それが挿入されるときに曲がらない。
【0020】
第1及び第2の内部横断面は、(数学的な意味で)相似していてもよい。言い換えると、第1及び第2の内部横断面は、同じ形状の横断面を有していてもよい(ただし、サイズは異なる)。このような構造物は、ヒータアセンブリがより製造しやすくなることを意味することができ、及び/又は、エアロゾル生成材料が第2の部分内へ移動させられるときに第2の部分の内面に引っかからずに、エアロゾル生成材料をより容易に挿入できるようにする。特定の一例では、エアロゾル生成材料の横断面は、第1及び第2の内部横断面と同じ形状を有する。
【0021】
第1の部分は、第1の横断面から第2の横断面へと減少する内部横断面を有していてもよい。言い換えると、開口から第2の部分まで、内部横断面は、ヒータアセンブリの長手方向軸線に沿った様々な箇所で面積及び幅が減少しているので、第1の部分の横断面は、その長さ(ヒータアセンブリの長手方向軸線に平行な、開口から離れる方向で測定されるもの)に沿って徐々に小さくなる。内部横断面は、一定の減少率を有して(すなわち、ヒータアセンブリの内面が一定の勾配を有して)、円錐状の形状としてもよいし、変動する減少率を有して(すなわち、ヒータアセンブリの内面が変化する勾配を有して)、ホーン形状としてもよい。このように、フレア状の第1の部分は、一定又は変化する横断面の減少率のいずれを有してもよい。第1の部分は、単調に減少する横断面を有してもよい。
【0022】
ヒータアセンブリは、漏斗状であってもよい。したがって、第1の部分がフレア状であってもよく、第2の部分が、その長さに沿って一定のサイズの(又は変化するサイズの)横断面を有してもよい。第2の部分がその長さに沿って変化する横断面を有する例では、ヒータアセンブリは、(全体として)フレア状/テーパ状であると言うことができる。
【0023】
第2の部分は、略一定の内部横断面を有してもよい。したがって、第2の部分は、ヒータアセンブリの長手方向軸線に平行な方向で測定されるときに、その長さに沿って変化しない横断面を有してもよい。したがって、ヒータアセンブリの第2の部分は、第2の内部横断面と等しい内部横断面を有する。このような構造は、製造が容易でありうる。例えば、略一定の内部横断面を有するヒータアセンブリを最初に用意し、製造中に、ヒータアセンブリの外周を一端部において増大させて、フレア状の端部を形成してもよい。
【0024】
いくつかの例では、ヒータアセンブリは、内部横断面のみがヒータアセンブリの長さに沿ってサイズが変化するように、略一定の外部横断面を有する。
【0025】
第2の部分は、第1の部分からヒータアセンブリの別の端部まで延在してもよい。こうして、ヒータアセンブリは、第1の部分及び第2の部分のみを備え、一端部に第1の部分を有し、第2の部分が、第1の部分からヒータアセンブリの反対側/底側の端部まで延びるようになっていてもよい。
【0026】
ヒータアセンブリは、長手方向軸線などの軸線を画定してもよく、第1の部分は、例えば、その軸線に沿って測定される約5mm未満、約4mm未満、約3mm未満、若しくは約1mm未満、及び/又は約0.1mm超、若しくは約0.5mm超、例えば約0.1mm~5mmの長さ寸法を有してもよい。
【0027】
ヒータアセンブリは、長手方向軸線などの軸線を画定してもよく、第1の部分は、その軸線に沿って測定される第1の長さ寸法を有してもよく、ヒータアセンブリは、その軸線に沿って測定される第2の長さ寸法を有してもよく、第1の長さ寸法は、第2の長さ寸法の約10%未満、約5%未満、又は約1%未満であってもよい。
【0028】
これらの寸法は、エアロゾル生成材料を容易に挿入できるようにすることと、ヒータアセンブリが比較的コンパクトであること、及びヒータアセンブリ内の熱損失が最小化又は低減されることを確実にすることとの間のバランスを実現する。例えば、第1のフレア状の部分の長さが長すぎると、エアロゾル生成材料が均一に加熱されないという結果になることがあり、又は、使用中にエアロゾル生成材料を通る空気流に影響が及ぶことがある。
【0029】
ヒータアセンブリは、長手方向軸線などの軸線を画定してもよく、この軸線と、ヒータアセンブリの開口におけるヒータアセンブリの内面の接線とが、約50°~約70°、又は約50°~約60°の角度をなす。したがって、第1の部分は、軸線から外側に特定の角度でフレア状になっている。ユーザは材料の縁をヒータアセンブリの縁に引っかけて、例えば、外側の包装層を損傷したり引き裂いたりしがちなので、角度が大きければ大きいほど、エアロゾル生成材料を挿入しやすくすることができる。これらの範囲内の角度は、エアロゾル生成材料を容易に挿入できるようにすることと、ヒータアセンブリが比較的コンパクトであること、及びヒータアセンブリ内の熱損失が最小化又は低減されることを確実にすることとの間の良好なバランスを実現する。例えば、角度が大きすぎると、加熱及び空気流に大きな影響を与える可能性がある。
【0030】
ヒータアセンブリは、長手方向軸線などの軸線を画定してもよく、第1の内部横断面は、軸線に垂直な方向で測定される約5mm超、若しくは約6mm超、及び/又は約10mm未満、若しくは約7mm未満の最大寸法を有する。例えば、第1の内部横断面は、軸線に垂直な方向で測定される約6mm~約10mm、約6mm~約7mm、又は約6.5mmの最大寸法を有してもよい。これらの寸法は、エアロゾル生成材料を容易に挿入できるようにすることと、ヒータアセンブリが比較的コンパクトであること、及びヒータアセンブリ内の熱損失が最小化されることを確実にすることとの間のバランスを実現することができる。
【0031】
「最大寸法」とは、横断面の外周にある、最も遠い距離で分離されている2つの点の間の距離のことである。例えば、横断面が円形である例では、最大寸法は直径であり、横断面が正方形又は長方形である例では、最大寸法は対角線の長さである。
【0032】
ヒータアセンブリは、長手方向軸線などの軸線を画定してもよく、第2の内部横断面は、軸線に垂直な方向で測定される約4mm超、若しくは約5mm超、及び/又は約7mm未満、若しくは約6mm未満の最大寸法を有する。例えば、第2の内部横断面は、軸線に垂直な方向で測定される約4mm~約7mm、約5mm~約6mm、又は約5.5mm~約5.6mmの最大寸法を有してもよい。
【0033】
ヒータアセンブリは、長手方向軸線などの軸線を画定してもよく、第1の内部横断面の外周は、第2の内部横断面の外周よりも約0.4mm~約3mm、約0.4mm~約2mm、約0.4mm~約1mm、又は約0.4mm~約0.5mmだけ、軸線からさらに離れている。したがって、第1の内部横断面の幅は、第2の内部横断面の幅よりも広い。幅寸法は、軸線に垂直な方向で測定される。これにより、例えば、エアロゾル生成材料を挿入しやすいように開口を、加熱効率を損なうほどには広すぎないが、十分に大きくすることができる。加えて、これらの寸法は、ヒータが、デバイスの他の構成要素、例えば拡張チャンバ、と係合することを可能にする。
【0034】
ヒータアセンブリは、一体構造を有してもよい。一体構造は、ヒータアセンブリが製造しやすく、且つ破損しにくいことを意味しうる。このような例では、ヒータアセンブリは導電性材料から形成されていると言ってもよい。例えば、第1及び第2の部分は、炭素鋼などの導電性材料を含んでいてもよい。
【0035】
本開示の第2の態様では、ヒータアセンブリを製造する方法は、(i)長さに沿って略一定の内部横断面を有するヒータアセンブリを提供すること、及び(ii)ヒータアセンブリの一端部における内部横断面が、この一端部に隣接する略一定の内部横断面よりも大きくなるように、ヒータアセンブリの一端部において内部横断面を増大させることを含む。
【0036】
ヒータアセンブリの長さは、ヒータアセンブリの長手方向軸線に平行な方向で測定される。
【0037】
長さに沿って略一定の内部横断面を有するヒータアセンブリを提供することは、幅寸法が約4mm~7mmの内部横断面を有するヒータアセンブリを提供することを含んでもよい。ヒータアセンブリの一端部において内部横断面を増大させることは、内部横断面の幅寸法を約1mm~6mmだけ増大させることを含んでもよい。前述のものなど、他の寸法が用いられてもよい。
【0038】
いくつかの代替例では、ヒータアセンブリは、最初からその長さに沿って変化する内部横断面を有し、この方法は、ヒータアセンブリの一端部において内部横断面を増大させることを含む。
【0039】
内部横断面を増大させることは、スエージングを含んでもよい。スエージングは、物体をヒータアセンブリに挿入することを含んでもよく、この物体の少なくとも一部分は、ヒータアセンブリの内部横断面よりも大きい外部横断面を有する。例えば、物体は、力を加えることによって挿入することができ、これによりヒータアセンブリの端部が広がる。
【0040】
内部横断面を増大させる前に、ヒータアセンブリの前記一端部を加熱してもよい。熱を加えると、ヒータアセンブリがより可鍛性になって、ヒータアセンブリの端部を広げるために必要な力を低減させることができる。
【0041】
ヒータアセンブリを提供することは、一体構造を有するヒータアセンブリを提供することを含んでもよい。例えば、ヒータアセンブリは、押し出し又は引き抜きによって形成してもよい。
【0042】
本開示の第3の態様では、ヒータアセンブリは、エアロゾル生成材料を受け取るために中空にすることができ、このヒータアセンブリはフレア状の端部を有する。上述の特徴及びパラメータのいずれも、第3の態様のヒータアセンブリに適用することができる。
【0043】
いくつかの例では、ヒータアセンブリの第1の部分(すなわち、フレア状の端部)は、導電性材料から作られず、したがって、インダクタコイル(複数可)から磁場(複数可)が生じる結果として誘導的に加熱されることがない。ヒータアセンブリの第2の部分は、導電性材料を含むことができ、誘導的に加熱される。したがって、ヒータアセンブリは、導電性材料と非導電性材料の混合体を備えていてもよい。第1の部分は、例えば、PEEKなどのプラスチック材料を含んでもよい。第1の部分は、第2の部分に接続されてもよいし、第2の部分に当接してもよい。したがって、第1の部分は、デバイスの一部であってもよく、物品を第2の部分の中に案内するためにテーパ状/フレア状である。第1の部分は、コイルによって加熱されないように熱絶縁性であってもよい。
【0044】
前述のように、ヒータアセンブリは、サセプタアセンブリと呼ばれるものであってもよい。サセプタアセンブリはさらに、サセプタと呼ばれることもある。
【0045】
別の例では、ヒータアセンブリ/サセプタは、物品の直径よりも大きい直径を有する(すなわち、実質的に同じ大きさの直径ではない)。例えば、ヒータアセンブリの直径は、より容易に物品を挿入できるように、物品の直径よりも少なくとも0.1mm、又は少なくとも0.5mm、又は少なくとも1mmだけ大きくすることができる。デバイスは、物品をヒータアセンブリの中の所定の場所に保持するために物品に係合することができる、ピンなどの固定部材を備えていてもよい。このピンは、例えば、物品の遠位端部に挿入することができる。
【0046】
上で簡単に述べたように、いくつかの例では、コイル(複数可)は、使用時に、少なくとも1つの導電性加熱アセンブリ/部品/要素(ヒータアセンブリ/部品/要素とも呼ばれる)の加熱を生じるように構成されており、熱エネルギーが少なくとも1つの導電性加熱部品からエアロゾル生成材料へ伝導可能であって、それによりエアロゾル生成材料の加熱を生じるようになっている。
【0047】
いくつかの例では、コイル(複数可)は、使用時に、少なくとも1つの加熱アセンブリ/部品/要素に侵入するための変動磁場を生成し、それにより、少なくとも1つの加熱部品が誘導加熱及び/又は磁気ヒステリシス加熱されるように構成される。このような構成では、各加熱部品が「サセプタ」と呼ばれることがある。使用時に、少なくとも1つの導電性加熱部品に侵入するための変動磁場を生成し、それにより、少なくとも1つの導電性加熱部品が誘導加熱されるように構成されているコイルは、「誘導コイル」又は「インダクタコイル」と呼ばれることがある。
【0048】
デバイスは、加熱部品(複数可)、例えば導電性加熱部品(複数可)を含んでもよく、この加熱部品(複数可)は、加熱部品(複数可)のそのような加熱を可能にするためにコイル(複数可)に対して適切に配置されるか、又は配置可能であってもよい。この加熱部品(複数可)は、コイル(複数可)に対して固定位置にあってもよい。或いは、デバイスとこのような物品の両方が、少なくとも1つのそれぞれの加熱部品、例えば少なくとも1つの導電性加熱部品を備え、コイル(複数可)は、物品が加熱ゾーンにあるときに、デバイス及び物品のそれぞれの加熱部品(複数可)が加熱されるようにしてもよい。
【0049】
いくつかの例では、コイル(複数可)は螺旋状である。いくつかの例では、コイル(複数可)は、エアロゾル生成材料を受け取るように構成されたデバイスの加熱ゾーンの少なくとも一部を取り巻く。いくつかの例では、コイル(複数可)は、加熱ゾーンの少なくとも一部を取り巻く螺旋コイル(複数可)である。加熱ゾーンは、エアロゾル生成材料を受け取るように形成されたレセプタクルとすることができる。
【0050】
いくつかの例では、デバイスは、加熱ゾーンを少なくとも部分的に取り囲む導電性加熱部品を備え、コイル(複数可)は、導電性加熱部品の少なくとも一部を取り巻く螺旋コイル(複数可)である。いくつかの例では、導電性加熱部品は管状である。いくつかの例では、コイルはインダクタコイルである。
【0051】
図1は、エアロゾル生成媒体/材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル供給デバイス100の一例を示す。大まかには、デバイス100は、エアロゾル生成媒体を含む交換可能物品110を加熱して、デバイス100の使用者が吸入するエアロゾル又は他の吸入可能な媒体を生成するために使用することができる。
【0052】
デバイス100は、デバイス100の様々な構成要素を取り囲み収容するハウジング102(外側カバーの形態のもの)を備える。デバイス100は、一端部に開口104を有しており、加熱アセンブリによる加熱のために、この開口104を通して物品110を挿入してもよい。使用時は、物品110を加熱アセンブリに完全に又は部分的に挿入して、加熱アセンブリ内でヒータアセンブリの1つ以上の構成要素によって物品110を加熱してもよい。
【0053】
本例のデバイス100は、第1の端部部材106を備え、この端部部材は、物品110が所定の場所にないときに開口104を閉じるために、第1の端部部材106に対して移動可能な蓋108を備える。
図1では、蓋108は、開いた配置で示されているが、キャップ108は、閉じた配置になるように動いてもよい。例えば、ユーザは、蓋108を矢印「A」の方向に摺動させてもよい。
【0054】
デバイス100は、ボタンやスイッチなど、押されたときにデバイス100を作動させる、ユーザ操作可能な制御要素112を含んでもよい。例えば、ユーザは、スイッチ112を操作することによってデバイス100をオンにしてもよい。
【0055】
デバイス100は、ソケット/ポート114などの電気部品を備えてもよく、この部品は、デバイス100のバッテリーを充電するためのケーブルを受け取ることができる。例えば、ソケット114は、USB充電ポートなどの充電ポートであってもよい。いくつかの例では、ソケット114は、これに加えて又はこれに代えて、デバイス100と、コンピューティングデバイスなどの別のデバイスとの間でデータを転送するために使用してもよい。
【0056】
図2は、外側カバー102が取り外され物品110が存在していない
図1のデバイス100を描いている。デバイス100は、長手方向軸線134を画定している。
【0057】
図2に示すように、第1の端部部材106は、デバイス100の一端部に配置され、第2の端部部材116は、デバイス100の反対側の端部に配置されている。第1の端部部材106及び第2の端部部材116は共に、デバイス100の端面を少なくとも部分的に画定する。例えば、第2の端部部材116の底面は、デバイス100の底面を少なくとも部分的に画定する。外側カバー102の縁部も、端面の一部を画定してもよい。この例では、蓋108もデバイス100の上面の一部を画定する。
【0058】
開口104に最も近いデバイスの端部は、使用時にユーザの口に最も近いので、デバイス100の近位端部(又は口端部)と呼ばれることもある。使用時、ユーザは、物品110を開口104に挿入し、ユーザ制御部112を操作してエアロゾル生成材料の加熱を開始し、デバイスで生成されたエアロゾルを吸い込む。これによりエアロゾルは、デバイス100の中を流路に沿ってデバイス100の近位端部に向かって流れる。
【0059】
開口104から最も遠いデバイスの他方の端部は、使用時にユーザの口から最も遠い端部であるので、デバイス100の遠位端部と呼ばれることもある。デバイスで生成されたエアロゾルをユーザが吸い込むにつれて、エアロゾルはデバイス100の遠位端部から流れ出る。
【0060】
デバイス100は、電源118をさらに備える。電源118は、例えば、再充電可能バッテリー又は非再充電可能バッテリーなどのバッテリーであってもよい。適切なバッテリーの例としては、例えば、リチウムバッテリー、(リチウムイオンバッテリーなど)、ニッケルバッテリー(ニッケルカドミウムバッテリーなど)、及びアルカリバッテリーが挙げられる。バッテリーは、必要なときにコントローラ(図示せず)の制御の下で電力を供給してエアロゾル生成材料を加熱するために、加熱アセンブリに電気的に連結されている。この例では、バッテリーは、バッテリー118を所定の場所に保持する中央支持体120に接続されている。
【0061】
デバイスは、少なくとも1つの電子モジュール122をさらに備える。電子モジュール122は、例えば、プリント回路基板(PCB)を備えてもよい。PCB122は、プロセッサなどの少なくとも1つのコントローラ、及びメモリを支持してもよい。PCB122は、デバイス100の様々な電子部品を電気的に接続するための1つ以上の電気線路を備えてもよい。例えば、バッテリー端子は、電力をデバイス100全体に分配できるようにPCB122に電気的に接続されてもよい。ソケット114も、電気線路を介してバッテリーに電気的に結合されてもよい。
【0062】
例示的なデバイス100では、加熱アセンブリは誘導加熱アセンブリであり、誘導加熱プロセスよって物品110のエアロゾル生成材料を加熱するための様々な構成要素を備える。誘導加熱とは、電磁誘導によって導電性物体(サセプタなど)を加熱するプロセスのことである。誘導加熱アセンブリは、誘導要素、例えば1つ以上の誘導コイルと、交流電流などの変動電流を誘導要素に流すためのデバイスとを含んでもよい。誘導要素の変動電流は、変動磁場を発生させる。この変動磁場は、誘導要素に対して適切に配置されたサセプタに侵入し、サセプタ内部に渦電流を発生させる。サセプタには渦電流に対する電気抵抗があり、それゆえに、この抵抗に抗して渦電流が流れることにより、サセプタがジュール加熱によって加熱される。サセプタが鉄、ニッケル、又はコバルトなどの強磁性材料を含む場合には、サセプタの磁気ヒステリシス損失によって、すなわち、磁性材料の磁気双極子の向きが、変動する磁場と揃う結果として変動することによっても熱が発生しうる。例えば熱伝導による加熱と比較すると、誘導加熱では、熱がサセプタの内部で発生するので、急速な加熱が可能になる。さらに、誘導ヒータとサセプタとの間には何ら物理的接触の必要がないので、製造及び応用の自由度を高めることができる。
【0063】
例示的なデバイス100の誘導加熱アセンブリは、サセプタアセンブリ132(本明細書では「サセプタ」と呼ばれる)、第1のインダクタコイル124、及び第2のインダクタコイル126を備える。第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126は、導電性材料から作られる。この例では、第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126は、螺旋状に巻かれて螺旋インダクタコイル124、126を形成するリッツ線/ケーブルから作られる。リッツ線は、複数の個別の線から構成され、これらの線は個別に絶縁されており、撚り合わされて単一のワイヤを形成している。リッツ線は、導体の表皮効果損失を低減するように設計されている。例示的なデバイス100では、第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126は、方形の横断面を持つ銅リッツ線で作られる。他の例では、リッツ線は、円形などの他の形状の横断面を有してもよい。
【0064】
第1のインダクタコイル124は、サセプタ132の第1の部位を加熱するための第1の変動磁場を生成するように構成され、第2のインダクタコイル126は、サセプタ132の第2の部位を加熱するための第2の変動磁場を生成するように構成される。この例では、第1のインダクタコイル124は、デバイス100の長手方向軸線134に沿った方向に第2のインダクタコイル126と隣り合っている(すなわち、第1のインダクタコイル124と第2のインダクタコイル126は重なり合わない)。サセプタアセンブリ132は、単一のサセプタを備えてもよいし、2つ以上の別個のサセプタを備えてもよい。第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126の各端部130は、PCB122に接続することができる。
【0065】
第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126は、いくつかの例では、少なくとも1つの互いに異なる特性を有してもよいことを理解されたい。例えば、第1のインダクタコイル124は、第2のインダクタコイル126と異なる少なくとも1つの特性を有してもよい。より具体的には、一例において、第1のインダクタコイル124は、第2のインダクタコイル126とは異なる値のインダクタンスを有してもよい。
図2では、第1のインダクタコイル124と第2のインダクタコイル126は長さが異なっており、第1のインダクタコイル124が、第2のインダクタコイル126と比べて、サセプタ132のより小さい部位の上に巻かれるようになっている。したがって、第1のインダクタコイル124は、第2のインダクタコイル126とは異なる巻数を有していてもよい(個々の巻線の間隔が実質的に同じであることを想定)。さらに別の例では、第1のインダクタコイル124は、第2のインダクタコイル126とは異なる材料から作られていてもよい。いくつかの例では、第1及び第2のインダクタコイル124、126が実質的に同一であってもよい。
【0066】
この例では、第1のインダクタコイル124と第2のインダクタコイル126は、反対の方向に巻かれている。こうすることは、各インダクタコイルが別々の時間に通電される場合に有用となりうる。例えば、最初に、第1のインダクタコイル124が、物品110の第1の部位を加熱するために動作し、後の時点に、第2のインダクタコイル126が、物品110の第2の部位を加熱するために動作してもよい。各コイルを反対方向に巻くことが、特定の種類の制御回路と組み合わせて使用されたときに、非通電コイルに誘導される電流を低減する助けになる。
図2で、第1のインダクタコイル124は右巻きの螺旋であり、第2のインダクタコイル126は左巻きの螺旋である。しかし、別の実施形態では、インダクタコイル124、126が同じ方向に巻かれていてもよいし、或いは、第1のインダクタコイル124が左巻きの螺旋であり、第2のインダクタコイル126が右巻きの螺旋であってもよい。
【0067】
この例のサセプタ132は中空であり、したがって、エアロゾル生成材料が受け取られるレセプタクルを画定する。例えば、物品110は、サセプタ132に挿入することができる。この例では、サセプタ132は、円形の横断面を有する管状である。
【0068】
図2のデバイス100は、絶縁部材128をさらに備え、この絶縁部材は、略管状であってもよく、また、サセプタ132を少なくとも部分的に取り囲んでもよい。絶縁部材128は、例えば、プラスチックなどの任意の絶縁材料から作られてもよい。この特定の例では、絶縁部材は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)から作られている。絶縁部材128は、サセプタ132で発生した熱からデバイス100の様々な構成要素を絶縁する助けとなりうる。
【0069】
絶縁部材128は、第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126を完全に、又は部分的に支持することもできる。例えば、
図2に示されるように、第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126は、絶縁部材128の周囲に配置され、絶縁部材128の径方向外向きの面に接触している。いくつかの例では、絶縁部材128は、第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126に当接しない。例えば、絶縁部材128の外面と、第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126の内面との間に、小さな隙間が存在してもよい。
【0070】
特定の例では、サセプタ132と、絶縁部材128と、第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126とは、サセプタ132の中心長手方向軸線の周りに同軸である。
【0071】
図3は、デバイス100の側面を示す部分断面図である。この例では、外側カバー102が存在する。第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126の方形の横断面形状がより明確に見える。
【0072】
デバイス100は、サセプタ132の一端部と係合してサセプタ132を所定の場所に保持する支持体136をさらに備える。支持体136は、第2の端部部材116に接続されている。
【0073】
デバイスは、制御要素112の中に付随する第2のプリント回路基板138も備えてよい。
【0074】
デバイス100は、デバイス100の遠位端部の方に配置された第2の蓋/キャップ140及びばね142をさらに備える。ばね142は、サセプタ132にアクセスするために第2の蓋140を開けられるようにする。ユーザは、第2の蓋140を開けて、サセプタ132及び/又は支持体136を清掃してもよい。
【0075】
デバイス100は、サセプタ132の近位端部から離れて、デバイスの開口104に向かって延びる拡張チャンバ144をさらに備える。拡張チャンバ144の中に少なくとも部分的に保持クリップ146が、物品110がデバイス100内に受け取られたときに物品110に当接し、これを保持するように配置されている。拡張チャンバ144は、端部部材106に接続されている。
【0076】
図4は、
図1のデバイス100の、外側カバー102を省略した分解図である。
【0077】
図5Aは、
図1のデバイス100の一部分の横断面を描いている。
図5Bは、
図5Aの一領域のクローズアップを描いている。
図5A及び
図5Bは、サセプタ132の中に受け取られた物品110を示しており、物品110は、物品110の外面がサセプタ132の内面に当接するように寸法設定されている。これにより、加熱が最も効率的になることが保証される。この例の物品110は、エアロゾル生成材料110aを含む。エアロゾル生成材料110aは、サセプタ132の中に配置される。物品110は、フィルター、包装材料及び/又は冷却構造などの他の構成要素も含んでよい。
【0078】
図5Bは、サセプタ132の外面が、サセプタ132の長手方向軸線158に垂直な方向で測定される距離150だけ、インダクタコイル124、126の内面から離れていることを示す。特定の例では、距離150は、約3mm~4mm、約3~3.5mm、又は約3.25mmである。
【0079】
図5Bは、絶縁部材128の外面が、サセプタ132の長手方向軸線158に垂直な方向で測定される距離152だけ、インダクタコイル124、126の内面から離れていることをさらに示している。1つの特定の例では、距離152は約0.05mmである。別の例では、距離152は、インダクタコイル124、126が絶縁部材128に当たって接触するように実質的に0mmになっている。
【0080】
一例では、サセプタ132は、約0.025mm~1mm、又は約0.05mmの壁厚154を有する。
【0081】
一例では、サセプタ132は、約40mm~60mm、約40~45mm、又は約44.5mmの長さを有する。
【0082】
一例では、絶縁部材128は、約0.25mm~2mm、0.25~1mm、又は約0.5mmの壁厚156を有する。
【0083】
図6は、サセプタ132を描写しており、このサセプタ132は、この例では、材料の単一片から構築されており、したがって、一体構造を有する。他の例では、サセプタ132は一体構造を有しなくてもよく、いくつかの例では、誘導加熱されない材料を含んでもよい。上述したように、サセプタ132は中空であり、加熱するためにエアロゾル生成材料を受け取ることができる。エアロゾル生成材料をサセプタ内に受け取りやすくするために、サセプタ132は、フレア状の端部を有する。フレア状の端部は、サセプタ132のうちエアロゾル生成材料を受け取る端部に向かうように形成されている。この例では、フレア状の端部は、サセプタ132の近位端部/口端部に配置されている。
【0084】
サセプタは、第1の部分160及び第2の部分162を備え、第1の部分160は、サセプタ132のフレア状の端部を画定している。第1の部分160は長さ寸法164を有し、第2の部分162は長さ寸法166を有する。サセプタ132は、全長寸法168を有する。これらの長さ寸法は、サセプタ132の長手方向軸線172に平行な方向で測定される。
【0085】
第1の部分160は、サセプタ132の一端部に開口170を画定する。この開口は外周を有し(より明確に
図7に示す)、エアロゾル生成材料が中空のサセプタ132に挿入されることを可能にする。第1の部分160は、この開口において第1の内部横断面を有する。第2の部分162は、第1の部分に直に隣接して配置され、第2の内部横断面を有する。
図6に示されるように、第1の内部横断面は、第2の内部横断面よりも大きく、それによって、より広い端部を有するサセプタが形成される。第1及び第2の内部横断面は、サセプタ132の長手方向軸線172に対して垂直に配置された平面における横断面である。
【0086】
第1の部分160は、約0.1mm~約5mmの長さ寸法164を有してもよく、サセプタ132は、約40mm~約60mmの長さ寸法168を有してもよい。この特定の例では、第1の部分160は約2mmの長さ寸法164を有し、サセプタ132は約44.5mmの長さ寸法168を有するので、第1の部分の長さ164はサセプタの全長168の5%未満になる。これらの寸法は、エアロゾル生成材料を容易に挿入できるようにすることと、サセプタ132が比較的コンパクトであること、並びに加熱性能及び空気流への影響が低減されることを確実にすることとの間の良好なバランスを実現する。
【0087】
この例では、第1の部分160は、開口170から第2の部分162に向かって(すなわち、軸線172に沿って測定される方向に)サイズが小さくなる内部横断面を有する。そのため、第1の部分160の幅は、第1の部分160の長さ164に沿って狭くなる。第1の部分160は、開口において幅寸法174を有する。第1の部分160の幅は、長手方向軸線172に垂直な方向で測定される。対照的に、第2の部分162は、サイズが(面積及び幅寸法に関して)略一定である内部横断面を有する。そのため、第2の部分162の幅176は、第2の部分160の長さ166全体に沿って同じである。したがって、サセプタ132は、全体として漏斗状の形状を有する。
【0088】
図7は、
図6のサセプタの上面図である。この例では、サセプタ132は円筒形であり、第1及び第2の内部横断面は同じ円形状を有する。第1の部分160と第2の部分162は、これらの中心点が軸線172上に整列されるように同軸に配置されている。対照的に、
図11(以下で論じる)は、第1及び第2の部分が同軸ではないサセプタを描いている。
【0089】
前述のように、開口170、したがって第1の内部横断面は、幅寸法174を有する。第2の内部横断面は、幅寸法176を有する。サセプタは円筒形であるため、これらの幅寸法174、176は、第1及び第2の内部横断面の最大寸法(軸線172に垂直な方向で測定)に一致する。言い換えると、これらの幅は、サセプタの第1及び第2の部分の直径に一致する。
【0090】
この例では、第1の内部横断面は、約6.5mmの最大寸法174を有し、第2の内部横断面は、約5.5mmの最大寸法176を有する。したがって、開口170における第1の内部横断面の外周(すなわち外縁)は、第2の内部横断面の外周よりも約0.5mmだけ軸線172からさらに離れている。他の例では、第1の内部横断面の外周は、第2の内部横断面の外周よりも約0.4mm~約6mmだけ軸線からさらに離れていてもよい。第2の部分の外径は、第2の部分の内径176よりも約1~2mmの間で大きくすることができる。一例では、サセプタ132は、第2の部分の外径が約5.6mmになるように、約0.05mmの壁厚を有する。
【0091】
サセプタが、円筒形ではなく、正方形又は長方形の横断面を有する場合には、第1及び第2の内部横断面の最大寸法は、第1及び第2の部分の幅に一致しない。
図8はそのような例を描いている。この代替のサセプタの上面図では、第1の内部横断面は、軸線272に垂直な方向で測定される最大寸法274を有し、第2の内部横断面は、軸線272に垂直な方向で測定される最大寸法276を有する。
【0092】
図9は、
図6のサセプタ132の最上部の図である。ここで第1の部分160は、開口から第2の部分162へと減少する内部横断面を有する。この例では、第1の部分160の内部横断面は、第1の横断面から第2の横断面へ向かって変化する減少率を有し、すなわち、第1の部分160の内面182の勾配は、第1の部分160に沿った別々の点において異なる。例えば、点Bにおける内面の接線の勾配は、点Cにおける接線の勾配とは異なる。したがって、第1の部分160はホーン状の形状を有する。
【0093】
サセプタの開口170におけるサセプタの内面182の接線178が示されている。長手方向軸線172と接線178は角度180をなす。この特定の例では、角度180は約60°である。
【0094】
図10は、別のサセプタ332の最上部の図である。
図9と同様に、第1の部分360は、開口370から第2の部分362へと減少する内部横断面を有する。この例では、第1の部分360の内部横断面は、第1の横断面から第2の横断面へ向かって一定の減少率を有し、すなわち、第1の部分360の内面382の勾配は、別々の点において同じである。例えば、点Dにおける内面の接線の勾配は、点Eにおける接線の勾配と同じである。したがって、第1の部分360は円錐状の形状を有しうる。
【0095】
この例では、サセプタの開口におけるサセプタの内面382の接線378が示されている。長手方向軸線372と接線378は角度380をなす。この特定の例では、角度380は約50°である。
【0096】
図11は、別のサセプタ432の最上部の図である。
図9及び10と同様に、第1の部分460は、開口470から第2の部分462へと減少する内部横断面を有する。この例では、第1の部分460の内部横断面は、第1の横断面から第2の横断面へ向かって変化する減少率を有し、すなわち、第1の部分460の内面482の勾配は、軸線472に沿った方向で、第1の部分460に沿った別々の点において異なる。加えて、第1の部分460の内面482の勾配は、軸線472の周りの別々の点において異なる。したがって、開口470において第1の横断面は、第2の横断面と同軸ではない。その代わりに、第1及び第2の横断面の各中心点は、軸線472上に整列されていない。
【0097】
上述の例のいずれにおいても、第2の部分は、その長さに沿ってサイズが(面積及び幅寸法に関して)異なる内部横断面を有してもよい。
【0098】
いくつかの例(図示せず)では、サセプタは、3つ以上の部分を備えてもよく、したがって、第2の部分は、常に第1の部分からサセプタの反対側/下側の端部まで延びるわけではない。例えば、サセプタは、サセプタの他方の端部に配置されたフレア状の端部を有する第3の部分を備えていてもよい。第3の部分は、第1の部分及び/又は第2の部分よりも小さい又は大きい横断面を有してもよい。サセプタの他方の端部に配置されたこのフレア状の端部は、サセプタをクリーニングのためによりアクセスしやすいものにすることができる。
【0099】
図12は、エアロゾル供給デバイス用のサセプタを製造する方法のフロー図である。この方法は、ブロック502において、その長さに沿って略一定の内部横断面を有するサセプタを形成することを含む。このようなサセプタは、例えば、一体構造を有してもよい。
【0100】
第1の例では、サセプタ132は最初に、材料(金属など)のシートを管になるように巻き、継ぎ目に沿ってサセプタ132を封止/溶接することによって形成される。いくつかの例では、シートの端部は、封止されたときに重なり合っている。他の例では、シートの端部は、封止されたときに重なり合っていない。
【0101】
第2の例では、サセプタ132は最初に、深絞り技法によって形成される。この技法では、継ぎ目がないサセプタ132を得ることができる。しかし、前述の第1の例では、より短期間にサセプタ132を製造することができる。
【0102】
継ぎ目なしサセプタ132を形成する他の方法には、比較的厚い中空管の壁厚を低減して、比較的薄い中空管を得ることが含まれる。壁厚は、比較的厚い中空管を変形させることによって低減することができる。一例では、壁は、スエージング技術を用いて変形させることができる。一例では、壁は、ハイドロフォーミングによって変形させることができ、この場合、中空管の内周が増大する。高圧流体は、管の内面に圧力を付与することができる。別の例では、アイアニングによって壁を変形させることができる。例えば、サセプタ管の各壁は、2つの面の間で同時に加圧することができる。
【0103】
この方法は、ブロック504において、サセプタの一端部における内部横断面が、この一端部に隣接する略一定の内部横断面よりも大きくなるように、この一端部において内部横断面を増大させることをさらに含む。内部横断面を増大させる工程は、例えば、スエージングを含んでもよい。
【0104】
いくつかの例示的な方法では、内部横断面を増大させる前にサセプタの端部が加熱されてもよい。
【0105】
他の例示的な方法では、サセプタは、その長さに沿って変化する内部横断面を有してもよく、この方法は、サセプタの一端部において内部横断面を増大させることを含む。
【0106】
図13A~13Dは、スエージングプロセス中の様々な工程を描いている。
図13Aに示されるように、略一定の横断面602を有するサセプタ632が形成される。この例のサセプタ632は、中空で円筒形であるので、横断面602は円形状を有する。
図13Bは、サセプタ632の一端部に挿入される物体604を描いている。物体604は、サセプタ632の内部横断面602よりも大きい外部横断面608を有する部分606を有する。
【0107】
図13Cは、サセプタ632に挿入された物体604を描いている。物体604の一端部に力610が加えられ、この力は、物体をサセプタ632の中にさらに押し込む。物体604には、サセプタ632よりも横断面が大きい領域606があるので、この力610によりサセプタ632の端部が外側へ広がる。
図13Dは、フレア状の端部612を有するサセプタ632を描いている。ここでは、物体604がサセプタ632から取り出されている。
【0108】
上記の実施形態は、本発明の例示的なものとして理解されたい。本発明のさらなる実施形態が想起される。いずれか1つの実施形態に関して説明されたいずれかの特徴は単独で、又は説明された他の特徴と一緒に使用されてもよく、また、諸実施形態のうちのいずれか他のもの、又は実施形態のうちのいずれか他のものの任意の組合せ、のうちの1つ以上の特徴と一緒に使用されてもよいことを理解されたい。さらに、上述されていない等価物及び修正形態もまた、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の範囲から逸脱することなく使用することができる。
【国際調査報告】