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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-02
(54)【発明の名称】歯科用器具
(51)【国際特許分類】
   A61C 13/15 20060101AFI20220422BHJP
   A61C 1/02 20060101ALI20220422BHJP
   A61C 1/07 20060101ALI20220422BHJP
   A61C 1/08 20060101ALI20220422BHJP
   A61C 5/55 20170101ALI20220422BHJP
   A61C 19/04 20060101ALI20220422BHJP
【FI】
A61C13/15
A61C1/02 Z
A61C1/07
A61C1/08 L
A61C5/55
A61C19/04 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021576770
(86)(22)【出願日】2020-03-10
(85)【翻訳文提出日】2021-10-26
(86)【国際出願番号】 EP2020056396
(87)【国際公開番号】W WO2020182837
(87)【国際公開日】2020-09-17
(31)【優先権主張番号】19162053.3
(32)【優先日】2019-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521406721
【氏名又は名称】アイ-デント・イノベーションズ・フォー・デンティストリー・エスエー
【氏名又は名称原語表記】I-DENT INNOVATIONS FOR DENTISTRY SA
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】ベーアシュテッヒャー,ヤン
【テーマコード(参考)】
4C052
【Fターム(参考)】
4C052AA16
4C052AA17
4C052BB06
4C052EE01
4C052EE08
4C052NN05
4C052NN15
(57)【要約】
モジュール式コードレスのペン型歯科用器具であって:
(a)上記器具を握り及び保持するための細長い本体であって、その遠位端にコネクタ部分を有する細長い本体、
(b)上記細長い本体の上記遠位端で上記コネクタ部分に取り外し可能に接続されるように適合された近位端を有する棒状部分、
を含み、
上記歯科用器具は、上記細長い本体と上記棒状部分との間に熱流障壁部をさらに含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コードレスのモジュール式ペン型歯科用器具(1)であって:
(a)前記器具を握り及び保持するための細長い本体(10)であって、その遠位端にコネクタ部分(12)を有するもの;及び
(b)前記細長い本体の前記遠位端で前記コネクタ部分(12)に取り外し可能に接続されるように適合された近位端を有する棒状部分(20);
を含み、
前記歯科用器具は、前記細長い本体(10)と前記棒状部分(20)との間に熱流障壁部を更に含み、
前記細長い本体(10)は、再充電可能電池(111)と、コネクタ部分(12)を介して前記棒状部分(20)と通信可能に接続された主制御ユニット(67)とを備え、
前記棒状部分(20)は、前記細長い本体(10)内の前記再充電可能電池(111)によって電力を供給され、且つ前記細長い本体(10)の前記主制御ユニット(67)と通信可能に接続されたモジュール制御ユニット(21)を備えている、
前記コードレスのモジュール式ペン型歯科用器具。
【請求項2】
前記棒状部分は、以下の機能:
(i)硬化用の放射光を放射すること;
(ii)診断用の照明光を放射すること;
(iii)癌検診用の照明光を提供すること;
(iv)歯科用ミラーを回転させることにより、セルフクリーニングの間接視野を提供すること;
(v)歯科用チップを振動させること;
(vi)電流刺激又は熱/冷気の印加に基づいて歯髄の活力試験を提供すること;
(vii)加熱されたガッタパーチャ充填法を提供すること;及び
(viii)蛍光支援された齲蝕検出を容易にすること;
から選択される機能を提供する、請求項1に記載のモジュール式ペン型歯科用器具。
【請求項3】
前記熱流障壁部(30)は、空隙、及び/又は、断熱材を含む1又は複数の固体要素である、請求項1又は2に記載のモジュール式ペン型歯科用器具(1)。
【請求項4】
前記1又は複数の固体要素は、ゴム製のOリング(92)と、前記細長い本体(10)及び前記棒状部分(20)の、相互に接触し樹脂で作られた部分を含む、請求項3に記載のモジュール式ペン型歯科用器具。
【請求項5】
前記主制御ユニット(67)は、前記コネクタ部分(12)を通して前記棒状部分(20)と単一の線を介して通信可能に接続されている、請求項1に記載のモジュール式ペン型歯科用器具。
【請求項6】
前記モジュール制御ユニット(21)は、前記棒状部分(20)の動作パラメータを前記主制御ユニット(67)へ伝達するように機能し、前記動作パラメータは、出力電圧、前記先端部への電流、前記機能のタイミング、及びユーザーフィードバックを提供するための音響的及び光学的表示、から選択される、請求項1に記載のモジュール式ペン型歯科用器具。
【請求項7】
前記棒状部分の前記近位端(25)は、摩擦による適合接続、又は形状適合接続、又はそれらの組み合わせによって、前記細長い本体の前記遠位端で前記コネクタ部分(12)に取り外し可能に接続されている、請求項1~6のいずれか1項に記載のモジュール式ペン型歯科用器具。
【請求項8】
前記棒状部分(20)は、クイックカプラー接続(91)によって前記細長い本体(10)に取り外し可能に接続されている、請求項1~7のいずれか1項に記載のモジュール式ペン型歯科用器具。
【請求項9】
前記クイックカプラー接続(91)は、前記器具の長手方向軸の周りで前記棒状の360°回転を可能にする、請求項8に記載のモジュール式ペン型歯科用器具。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具を提供するための部品キットであって、
(A)少なくとも2つの請求項1に記載されたような棒状部分(20)であって、少なくとも1つの前記細長い本体の遠位端(14)で前記コネクタ部分(12)に取り外し可能に接続されるように適合された近位端(25)を有する前記棒状部分であり、前記少なくとも2つの棒状部分は、前記棒状部分により各々互いに異なる機能を提供する、
を備えている、
上記部品キット。
【請求項11】
更に、
(B)上記器具を握り及び保持するための1又は複数の細長い本体(10)であって、その遠位端にコネクタ部分(12)を有している、
を備える、請求項10に記載の部品キット。
【請求項12】
更に、
(C)充電器ベース(141)、
を備える、請求項10又は11に記載のコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具を提供するための部品キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コードレスのモジュール式ペン型歯科用器具であって、本器具を握り及び保持するための細長い本体を含み、特定の機能を有する棒状部分と組み合わせることができる上記器具に関する。異なる機能を提供する異なる棒状部分を使用することができる。従って、本発明はまた、先行する請求項のいずれか1つによって定義されるような、コードレスのモジュール式ペン型歯科用器具を提供するための部品キットであって、少なくとも2つの棒状部分を含むものを提供する。
【背景技術】
【0002】
歯科医は、治療を必要とする広範囲の歯の状態に遭遇する可能性がある。例えば、歯科の患者は、予防的、治療診断的、又は美容的な治療を必要とする可能性がある。歯科医は、様々な状態のそれぞれを治療できるために、外部制御ユニット、及び/又は、電源に接続されうる回転工具用の歯科用ハンドピースを含む幅広い歯科用器具を利用可能で直ちに使用できる状態に保つことを求められる。歯科用ハンドピースは、様々な回転工具が歯科用ハンドピースに接続されうるという点で便利である。しかし、歯科医は、歯科用ハンドピースの機能を超える追加機能を必要とする。この目的のために、歯科医は、それぞれが特定の機能に特化された追加の特殊な器具を使用する場合がある。
【0003】
例えば、光硬化性の組成物を硬化させるために、歯科医は、特定の波長の放射線を放出するように適合された光源を含む歯科用で硬化用の光装置を用いる。しかし、異なる光硬化性歯科用組成物は、硬化のために異なる波長の光を必要とする場合がある。従って歯科医は、将来硬化される必要のある潜在的に異なる光硬化性の歯科用組成物と同じ数の歯科用で硬化用の光を必要とする。さらに、歯科用組成物を光硬化させる以外の理由で歯科組織の照明光が必要となる場合があり、それにより、光の波長及び強度は、再び特定の機能に適合させられる必要がある。
【0004】
最後に、歯科医は、どのような照射機能とも関係のない追加の歯科用器具を必要とする場合がある。例えば、歯科医は、歯科用ミラーが頬腔に導入されるときに水噴霧又は唾液によるぼやけを防ぐために回転する歯科用ミラーを必要とする場合がある。更に、特定の高粘度の歯科用組成物は、超音波振動を加えると歯科用組成物が歯の空洞(虫歯)に流れ込むのを容易にするように、チキソトロピー特性を備えている。従って、歯科医は、この特定のタイプの歯科用組成物に超音波振動能力を提供するように適合された器具を必要とする。
【0005】
広範囲の歯の状態を治療するために歯科医が必要とする異なる機能のそれぞれについて異なる歯科用器具を所有する必要があるとすると、かなりのコストがかかる可能性がある。さらに、様々な歯科用器具の幅広い選択肢を維持するには、追加のリソースが必要である。歯科用製品及び治療法の継続的な多様化を考慮すると、機能を単一の器具に組み合わせることが望ましい。
【0006】
例えば、米国特許出願公開 US 2006275732は、複数のLEDを用いて構築されうる硬化用の光を開示しており、少なくとも2つのLEDが、異なる波長の光に敏感な開始剤を活性化する能力を有するように、異なるスペクトルプロファイルを有している。
【0007】
しかし、先行技術から知られた歯科用器具(特に、異なる波長を備える光の照射機能を提供するコードレスのペン型歯科用器具)は、無関係で多様な機能、例えば、歯科用ミラーを回転させることによる自己洗浄する間接視野の提供、歯科用チップの振動、電流の刺激又は熱/冷気の印加に基づく歯髄活力テストの提供、又は加熱されたガッタパーチャ充填法(Gutta percha plugging)の提供などを行うために使用することはできない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様によれば、本発明の問題は、広範囲の歯の状態の治療において機能性を提供するために用いられうるコードレスのペン型歯科用器具を提供することであり、それにより機能性は、特定の波長又は波長範囲の光の照射、歯科用ミラーの回転によるセルフクリーニング間接視野の提供、歯科用チップを振動させること、電流刺激又は熱/冷気の印加に基づく歯髄の活力テストの提供、又は加熱されたガッタパーチャ充填法の提供を含む幅広い代替機能から選択されうる。
【0009】
第2の態様によれば、本発明の別の問題は、幅広い歯の状態の治療において機能性を提供するために用いられうるコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具を提供するための部品キットを提供することであり、それにより、上記機能性は、特定の波長又は波長範囲の光の照射、歯科用ミラーの回転によるセルフクリーニング間接視野の提供、歯科用チップを振動させること、電流刺激又は熱/冷気の印加に基づく歯髄の活力テストの提供、又は加熱されたガッタパーチャ充填法の提供、を含む幅広い代替機能から選択されうる。
【0010】
第1の態様によれば、本発明は、コードレスのモジュール式ペン型歯科用器具であって:
(a)上記器具を握り及び保持するための細長い本体であって、その遠位端にコネクタ部分を有しているもの;
(b)上記細長い本体の上記遠位端で上記コネクタ部分に取り外し可能に接続されるように適合された近位端を有する棒状部分;
を備え、
上記歯科用器具は、上記細長い本体と上記棒状部分との間に熱流障壁部を更に含んでいるものを提供する。
【0011】
第2の態様によれば、本発明は、本発明のコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具を提供するための部品キットであって:
(A)少なくとも2つの請求項1に記載されたような棒状部分であって、少なくとも1つの上記細長い本体の遠位端で上記コネクタ部分に取り外し可能に接続されるように適合された近位端を有し、少なくとも2つの棒状部分は、上記棒状部分により各々互いに異なる機能を提供するもの、
を含む上記部品キットを提供する。
【0012】
本発明は、更なる棒状部分が用いられる場合、特に上記歯科用器具の上記棒状部分の長手方向軸の周りの回転が維持されなければならない場合に、更なる棒状部分との結合及び通信を悪化させる可能性がある上記細長い本体における熱の蓄積を低減するために、上記細長い本体と上記棒状部分との間に熱流障壁部が存在するという条件下で、モジュールが選択された場合、コードレスのペン型歯科用器具が、広範囲の機能を提供しうるという認識に基づいている。
【0013】
更に、本発明は、広範囲の機能が提供されうる一方、同時に上記細長い本体部分と上記棒状部分との間の電線の数の削減を伴う適切な標準化インターフェースが実現されうるように、上記細長い本体内のマイクロプロセッサに基づくだけでなく、上記棒状部分内のマイクロプロセッサに基づく計算能力を提供する必要があるという認識に基づいている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】A図は、本発明によるコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具の実施形態の上面断面図である。 B図は、A図に示されたコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具の部分詳細図である。
図2図1に示された本発明によるコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具の実施形態の側面断面図を示す。
図3図1に示されたような本発明によるコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具の実施形態の底面図である。
図4図1に示されたような本発明によるコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具の実施形態の上面図である。
図5図1に示された実施形態の細長い本体を含む分解斜視図である。
図6】上記器具を握り保持するための細長い本体の側面図である。
図7】上記器具を握り保持するための細長い本体の上側面からの斜視図である。
図8】細長い本体の遠位端でコネクタ部分に取り外し可能に接続されるように適合された近位端を有する棒状部分のより詳細な側面図である。
図9図8に示された棒状部分の底側面からの斜視図である
図10図8に示された棒状部分のより詳細でない側面図である。
図11】細長い本体の内側にその近位端で配置された電池モジュールの上側面からの分解斜視図である。
図12】細長い本体の内側にその近位端で配置されアセンブルされた電池モジュールの側面図である。
図13図12に示された電池モジュールの上側面からの斜視図である。
図14】コードレスのモジュール式ペン型歯科用器具の充電器ベースの断面図である。
図15図14の上面図である。
図16図15の上側面からの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、コードレスのモジュール式ペン型歯科用器具を提供する。本モジュール式歯科用器具は、交換可能な複数の棒状部分によって複数の機能を提供する。交換可能な各棒状部分は、モジュール特有の機能に特化されている。本開示で規定される歯科用器具の複数の機能は、独立して、又は追加のコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具の別の棒状部分との組み合わせにおいて達成される。上記棒状部分は、細長い本体にコネクタ部分を介して取り外し可能且つ通信可能に接続されている。上記細長い本体は、この棒状部分に電力を供給し、主制御ユニットを介して棒状部分を制御する。この目的のために、棒状部分には、モジュール制御ユニットが備わっている。さらに、別の機能を達成するために、追加の付属品が上記棒状部分に取り付けられうる。
【0016】
「モジュール式」という用語は、本歯科用器具が、使用における柔軟性と多様性のために標準化されたユニット又は寸法で構築されていることを意味する。従って、各棒状部分の近位端は標準化されており、その結果、専用モジュール固有の機能の様々な棒状部分は、標準のコネクタ部分を介して標準化された細長い本体に組み立てられうる。組み立てられた棒状部分と細長い本体とは全体として、十分な機械的特性を有し、操作に対して完全に機能する。即ち、細長い本体は、棒状部分に電力を供給し、棒状部分が制御ユニットを介して動作するように制御する。本開示で規定されるような歯科用器具の複数の機能は、細長い本体に組み立てられた複数の交換可能な棒状部分によって、独立して又は協調的に達成される。
【0017】
「コードレス」という用語は、本歯科用器具が使用中に有線の外部電源を必要としないことを意味する。従って、本歯科用器具は、通常、電池(例えば、再充電可能電池、単三電池のスタック、又は超コンデンサ(supercapacitor))によって電力を供給される。「コードレス」という用語は、例えばソフトウェアの更新又は歯科用器具の修理のために、電気ケーブルが接続されうるプラグなどのインターフェースの存在を排除するものではない。「コードレス」という用語は、例えばバッテリーが故障した場合に、外部電源の使用を可能にするために電気ケーブルを接続できるプラグなどのインターフェースの存在を排除するものではない。好ましい実施形態において、本歯科用器具は、無線通信技術(例えば、ブルートゥース(商標)又は赤外線通信技術)を介してデータを送受信することができる無線通信ユニットを備えている。別の好ましい実施形態において、本歯科用器具は、ワイヤレス電力ユニットを備え、それは、充電又は動作のために近距離場又は遠距離場のワイヤレス電力伝送を介して電力を受け取る。
【0018】
「ペン型」という用語は、本発明の歯科用器具に関して、その全体的な形状及び寸法並びにこの歯科用器具によって機能が提供される方向が、歯科医がペンのように片手で歯科用器具を握り、保持し、操作しうるように適合されていることを意味する。従って、本発明の歯科用器具は、10~30cm、より好ましくは15~25cmの全長を有しうる。「ペン型」という用語は、歯科医が本歯科用器具を正確にペンのように握り、保持し、操作することを特に必要とするものではない。組み立てられたモジュール式ペン型歯科用器具は、棒状部分の遠位端でモジュール固有の機能を提供し、且つ歯科医が組み立てられた上記歯科用器具の中央又は近位端の周りで上記歯科用器具を握り、保持し、操作することを可能にする。好ましい実施形態において、スイッチは、歯科医が片手で棒状部分の機能を制御できるように、組み立てられた歯科用器具の中心部近くの細長い本体の側面に配置されている。
【0019】
本発明のコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具は、器具を握り及び保持するための細長い本体を提供する。細長い本体は、一般に円筒形であり、歯科医が片手で歯科用器具を握り、保持し、操作するのに適している。この細長い本体は、必須な構成要素を本体内に収容するためのスペースを備えている。好ましい実施形態において、スイッチは、歯科医が棒状部分の機能を片手で制御することを可能にするように、組み立てられた歯科用器具の中心近くの細長い本体の側面に配置されている。
【0020】
上記細長い本体は、その遠位端にコネクタ部分を有する。上記コネクタ部分は、細長い本体内部に在る主制御ユニット及び再充電可能電池への通信接続及び電気接続を提供する。上記コネクタ部分は、様々な棒状部分の近位端への安全な通信的、電気的、及び機械的接続を可能にするように標準化されている。その結果、上記コネクタ部分は、棒状部分と細長い本体との間の安全で、柔軟で、取り外し可能な、機械的及び電気的接続を可能にし、その結果、組み立てられた歯科用器具が完全に機能する。さらに、上記コネクタ部分は、棒状部分と細長い本体との間の熱流障壁部を介して断熱を提供する。断熱は、棒状部分で発生する熱が棒状部分と細長い本体との間の安全な接続に悪影響を与えるのを防ぐ。断熱はまた、熱が細長い本体内の重要な構成要素に悪影響を与えるのを防ぐ。好ましい実施形態において、コネクタ部分は、歯科用器具の長手方向軸の周りでの棒状部分の360°の回転を可能にする。回転能力は、追加の自由度を提供することによって、歯科医が歯科用器具を操作するのを容易にする。
【0021】
本発明のコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具は、細長い本体の遠位端でコネクタ部分に取り外し可能に接続されるように適合された近位端を有する棒状部分を提供する。上記棒状部分は、一般に、円筒形の物体であり、その遠位端でモジュール固有の機能を提供する。上記棒状部分は、完全に機能するように上記細長い本体に接続される必要がある。上記棒状部分は、モジュール固有の必須構成要素をその筐体内部に備えている。上記棒状部分のこれらの必須構成要素は、電動で制御される細長い本体内の制御ユニットに接続されることになっている。上記棒状部分は、標準化された近位端を有し、これは、コネクタ部分を介して細長い部分に機械的に、通信可能に、及び電気的に接続されうる。上記棒状部分は、その筐体内部に別の必須の構成要素を含み、これら構成要素は必ずしも細長い本体に接続されている必要はない。
【0022】
歯科用器具はさらに、細長い本体と棒状部分との間の熱流障壁部をコネクタ部分に備え、このコネクタ部分は細長い本体の遠位端に置かれている。熱流障壁部の両側が温度差を有する場合、熱流障壁部は、熱流障壁部を通過する熱伝達を受動的又は能動的に防ぎ、低減し、又は制限する。
【0023】
熱流障壁部は、棒状部分と細長い本体部分との間の可能な温度差、棒状部分と細長い本体部分との間に存在する材料、棒状部分と細長い本体部分との間で熱が伝達される領域、及び棒状部分と細長い本体部分との間で熱が伝達されなければならない距離、を調整することによって提供されうる。
【0024】
従って、平坦な表面界面、温度T1の棒状部分から温度T2の細長い本体部分への厚さdを有する熱流障壁部の表面領域Aを通過する熱の伝達を仮定すると、それにより熱流障壁部の熱伝導値はkであり、熱伝達率をこれらの変数に関連付ける式は次の通りである。
熱伝達率=kA(T1-T2)/d(ジュール/秒)
好ましくは、熱流障壁部の材料は、最大1.5W/m/℃、好ましくは最大1W/m/℃、より好ましくは最大0.1W/m/℃の材料の熱伝導率kを有する断熱材である。
【0025】
熱流障壁部は、熱流が棒状部分と細長い本体との間の安全な接続に悪影響を与えることを防止する。熱流障壁部はまた、熱流が細長い本体又は棒状部分の必須構成要素に悪影響を与えるのを防止する。好ましい実施形態において、熱流障壁部は、棒状部分を細長い本体から熱的に隔離して、棒状部分によって生成される熱流による電子機器及びコネクタ部分の過熱を防止する。別の好ましい実施形態において、熱流障壁部は、電池、暖かい手、又は制御ユニットから発生する熱流によって冷却された棒状部分の望ましくない加熱を防ぐために、棒状部分と細長い本体との間に断熱性を与える。さらに別の好ましい実施形態において、熱流障壁部は、接続部分の過熱を回避するための能動的冷却を提供するが、そうでなければ、棒状部分と細長い本体との接続が不安定になるであろう。
【0026】
本開示で規定されるように、モジュール式ペン型歯科用器具は、以下の機能性:
(i)硬化用の放射光を放射すること;
(ii)診断用の照明光を放射すること;
(iii)癌検診用の照明光を提供すること;
(iv)歯科用ミラーを回転させることにより、セルフクリーニングの間接視野を提供すること;
(v)歯科用チップを振動させること;
(vi)電流の刺激又は熱/冷気の施与に基づいて歯髄活力試験を提供すること;
(vii)加熱されたガッタパーチャ充填法(Gutta percha plugging)を提供すること;
(viii)蛍光支援された齲蝕(うしょく、カリエス、むし歯)検出を容易にすること;
から選択された機能性を備えた棒状部分を提供する。
【0027】
硬化用の放射光を放射する機能性は、歯科用組成物を硬化させるのに適した電磁放射に属している。放射線は十分な強度を持ち、特定の光硬化性の歯科用組成物と両立性のあるピーク波長を持っている必要がある。典型的には、硬化用の光の波長は、紫色、及び/又は、青色光の範囲内でありうる。放射の光源は、所望の範囲で最大発光を有する発光ダイオード(LED)から選択される。好ましい実施形態において、歯科医が特定の光硬化性の歯科用組成物に最も適切な棒状部分を選択できるように、異なる波長、及び/又は、異なる強度で硬化用の光を放出する一連の棒状部分が提供される。
【0028】
診断用の照明光を放射する機能性は、口腔を照明するのに適した電磁放射に属している。好ましくは、明るい白色光が使用される。棒状部分の遠位端の光源は、口腔を照らしうるので、治療及び/又は診断は、反射、蛍光、及び/又は、透過からの光に基づいて実行されうる。
【0029】
癌検診用の照明光を提供する機能性は、棒状部分の遠位端での光源が、蛍光、及び/又は、反射における違いによって癌性組織を正常組織から視覚的に区別するのに適した特定の波長の光を放出でき、その結果、上記歯科用器具が口腔癌の検診に使用されうる場合に属している。
【0030】
歯科用ミラーを回転させることによるセルフクリーニング(自己洗浄)間接視野の機能性は、棒状部分の遠位端に組み込まれて歯科医に間接視野を提供するミラー、即ちセルフクリーニング歯科用ミラーに属している。セルフクリーニング機能は、遠心力を利用して、水しぶきや唾液からの水滴(これらは、視覚を遮りぼやけさせる)を除去する回転式歯科用ミラーを含むことで実現される。
【0031】
歯科用チップを振動させる機能性は、振動(例えば、超音波振動機能)を与えるように適合された棒状部分の遠位端にあるチップに属している。歯科用チップは、研磨用ブラシ、超音波チップ、又は針から選択されうる。特定の高粘度の歯科用組成物は、チキソトロピー特性を備えているため、超音波振動を加えると、上記歯科用組成物が歯の空洞(虫歯)に流れ込むのを容易にする。好ましい実施形態において、棒状部分の遠位端にある超音波チップを用いて、超音波振動を送達して、高粘度の歯科用組成物の流動性を改善することができる。1実施形態において、振動するチップは、根管の洗浄(特にすすぎ)のために使用される。根管に挿入されたチップや針の振動により、以前に根管に導入されていた洗浄液が乱流に変動し、根管の洗浄性が向上する。
【0032】
電流刺激又は熱/冷気の施与に基づいて歯髄の活力試験を提供する機能性は、加熱/冷却又は電流伝導機能を提供するように適合された棒状部分の遠位端にあるチップに属している。歯髄の活力は、電流、冷却、又は加熱によってテストされうる。電流、冷却源、又は加熱源が歯に適用されると、神経学的反応が誘発され、患者によって報告される。加熱/冷却又は電流伝導能力を備えた棒状部分は、このような歯髄の活力試験に適している。
【0033】
加熱されたガッタパーチャ充填法を提供する機能性は、加熱機能を提供するように適合された棒状部分の遠位端にあるチップに属している。ガッタパーチャは、トランスイソプレンとしてモノマー単位で作られたゴムのようなエラストマーである。通常、根管治療中に使用される。暖められた又は加熱されたガッタパーチャ充填物は、一貫して密度が高く、寸法が安定した、3次元の根管充填のために用いられる。加熱用先端部付きの棒状部分は、加熱されたガッタパーチャ充填法のプロセスを可能にした。
【0034】
蛍光支援された齲蝕検出を容易にする機能性は、齲蝕病変を健康な硬い歯の組織から視覚的に区別することができる波長及び強度での光の照射に属している。
【0035】
本開示で規定されるようなモジュール式ペン型歯科用器具の熱流障壁部は、空隙、及び/又は、断熱材を含む1又は複数の固体要素を含みうる。熱流障壁部は、空隙、真空ギャップ、及び/又は、断熱材を含む1又は複数の固体要素から選択された、上で規定されたような断熱材の組み合わせを用いることによって提供されうる。断熱材を含む固体要素は、固体、独立気泡発泡体、連続気泡発泡体、不織布、多孔質材、又はそれらの組み合わせの形態でありうる。
【0036】
本開示で規定されるようなモジュール式ペン型歯科用器具における熱流障壁部において、上記1又は複数の固体要素は、ゴム製のOリング、及び細長い本体と棒状部分の部品(それらは、樹脂製で互いに接触している)を含んでいる。好ましくは、熱流障壁部は、Oリング又はその軸に沿って穴を有するシリンダであり、それらは、電気接続が熱流障壁部を通過すること可能にする。好ましい実施形態において、熱流障壁部は、空隙及びゴム又は他の適切な樹脂から作られたOリングを含む。熱流障壁部はまた、相変化材料を含む熱複合材料を含みうる。
【0037】
熱流障壁部はまた、棒状部分又は細長い本体内の構成要素と、又は歯科用器具に取り付けられた外部付属品と協調して機能することができる。好ましい実施形態において、熱流障壁部は、制御ユニットによって電力を供給された熱電式のユニットであり、それはコネクタ部分を能動的に冷却する。別の好ましい実施形態において、熱流障壁部は、ヒートシンクを含み、それは、ポンピング又は対流によって循環される冷却剤によって連続的に冷却される。
【0038】
本開示において、細長い本体は、再充電可能電池と、コネクタ部分を通して(又は無線通信を用いることによって)棒状部分と通信可能に接続される主制御ユニットとを備えている。細長い本体は、主制御ユニット、再充電可能電池、及びコネクタ部分からなる。
主制御装置は、回路と1又は複数のチップで構成される電気システムである。主制御ユニットの主要な電子機器は、通常、従来のプリント回路基板(硬質か柔軟であるかのどちらか)に取り付けられている。通信可能な接続とは、電力と信号の両方を送信する電気接続を指し、接続された部品は電力を供給され、及び/又は相互に通信できる。
好ましくは、主制御ユニットは、無線接続(例えば、ブルートゥース接続)を介して棒状部分と通信可能に接続されている。再充電可能電池は、主制御ユニットに通信可能に且つ電気的に接続されている。再充電可能電池は、再充電可能電池パック、1又は複数の単三電池、又は超コンデンサパックから選択されうる。
好ましくは、スイッチは細長い本体の外側に設置され、スイッチは主制御ユニットに通信可能に接続されている。スイッチは、棒状部分の特定の機能の活性化を可能にする。
【0039】
好ましくは、本開示において、主制御ユニットは、単一のデータ線を介し、コネクタ部分を用いて通信可能に棒状部分と接続されている。単一のデータ線は、信号を送信できる単一の導線を指す。好ましくは、更なる電力線及び任意選択的に接地線が存在する。単一データ線接続のメリットは、自由に回転できる2つの部品間の簡単で堅牢な電気接続を可能にすることである。好ましくは、コネクタ部分を介した棒状部分との接続は、棒状部分の長手方向軸の周りで回転対称性を示す。
【0040】
本開示において、棒状部分は、細長い本体内の再充電可能電池によって供電され、且つ上記細長い本体の主制御ユニットと通信可能に接続されたモジュール制御ユニットを含む。
【0041】
本開示において、棒状部分は、モジュール制御ユニットを含み、上記モジュール制御ユニットは、棒状部分の動作パラメータを主制御ユニットに伝達するように機能し、上記動作パラメータは、出力電圧、チップへの電流、機能のタイミング、及びユーザーフィードバックを提供するための音響的及び光学的表示から選択される。
【0042】
本開示において、棒状部分の近位端は、細長い本体の遠位端でコネクタ部分に取り外し可能に接続されている。好ましくは、接続は、摩擦嵌合接続若しくは形状嵌合接続、又はそれらの組み合わせによって実現される。摩擦嵌合は、締まりばめの一種であり、それは、他の固定手段によるのではなく、部品を押し合わせた後の摩擦によって達成される2つの部品間の固定を指す。形状嵌合とは、形状の変化によって達成される、2つの部品間の固定による接続を指す。
【0043】
より好ましくは、棒状部分は、クイックカプラー接続によって細長い本体に取り外し可能に接続されている。クイックカプラー接続とは、アタッチメントの迅速な変更を可能にする接続を指す。それらはまた、注意深い設計と製造、及び適切な使用によって克服しなければならない追加の安全上のリスクをもたらす。
さらにより好ましくは、クイックカプラー接続により、上記器具の縦軸の周りで棒状体を360°回転させることができる。
【0044】
本開示において、コードレスのモジュール式ペン型歯科用器具は、部品キットの形態で提供される。これらのモジュールは、様々な実施形態において実装されることができ、特許請求の範囲に記載の本発明の範囲から逸脱することなく、いくつかの構成においてパッケージ化されうる。
【0045】
部品キットは、(A)少なくとも2つの棒状部分、を含み、上記棒状部分は、少なくとも1つの細長い本体の遠位端でコネクタ部分に取り外し可能に接続されるように適合された近位端を有する。少なくとも2つの棒状部分は、上記棒状部分により各々互いに異なる機能を提供する。
【0046】
好ましくは、部品キットは、(B)上記器具を握り及び保持するための1又は複数の細長い本体をさらに含み、その遠位端にコネクタ部分を有する。
【0047】
好ましくは、コードレスのモジュール式ペン型歯科用器具を提供するための部品キットであって、それは、(C)充電器ベース、をさらに含む。充電器ベースは、本開示で規定されるように、歯科用器具の構成要素又は組み立てられた構成要素を支持及び受容するための手段を備えた1又は複数のハウジングを有する。充電器ベースは、テストする光強度テスト領域を提供する。
【0048】
次に、本発明を図に基づいて更に説明する。
【0049】
図1のA図は、本発明によるコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具1の実施形態の上面断面図を示す。具体的には、図1のA図は、上記器具を握り保持するための細長い本体10、並びに上記細長い本体の遠位端14及び近位端15を示している。上記細長い本体10は、主制御ユニット67及び再充電可能電池111を含んでいる。図1のA図は、棒状部分20及びその近位端25を示している。上記細長い本体10と上記棒状部分20との間の接続は、熱流障壁部30によって断熱されている。
【0050】
図1のB図は、図1のA図の細長い本体10及び棒状部分20のコネクタ部分をより詳細に示している。細長い本体10の遠位端14、棒状部分の近位端25、熱流障壁部30、及び歯科用器具1の長手方向軸の周りの360°回転を支持するゴム製Oリング92、及びそれらの細長い本体10と棒状部分20との間の断熱部が示されている。
【0051】
図2は、図1に示された本発明によるコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具の実施形態の側面断面図である。具体的には、図2は、上記器具を握り及び保持するための細長い本体10、及び上記細長い本体の遠位端14及び近位端15とを示している。上記細長い本体10は、主制御ユニット67及び再充電可能電池111を含む。図2は、棒状部分20及びそのモジュール制御ユニット21、並びに近位端25を示す。上記細長い本体10と棒状部分20との間の接続は、熱流障壁部30によって熱的に断熱された上記細長い本体10の遠位端でのコネクタ部分12によって確立されている。
【0052】
図3は、図1に示されたような本発明によるコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具の1実施形態の底面図である。具体的には、細長い本体10とその遠位端14及び近位端15とが示されている。上記棒状部分20の近位端25は、上記細長い本体10に継ぎ目なく接続され、上記歯科用器具1の長手方向軸の周りの360°の回転を支持している。
【0053】
図4は、図1に示されたような本発明によるコードレスのモジュール式ペン型歯科用器具の1実施形態の上面図である。具体的には、細長い本体10とその遠位端14及び近位端15とを示されている。上記棒状部分20の近位端25は、上記細長い本体10にシームレスに接続され、上記歯科用器具1の長手方向軸の周りの360°の回転を支持している。
【0054】
図5は、図1に示された実施形態の細長い本体10を構成する個々の内部部品を示している。
【0055】
図6は、上記機器を握り保持するための上記細長い本体10の側面図であり、図7は、その上側面からの斜視図を示す。
【0056】
図8は、上記細長い本体10の遠位端14でコネクタ部分12に解放可能に接続されるように適合された近位端25を有する棒状部分20の詳細な側面図を示す。具体的には、棒状部分20及びそのクイックカプラー接続部91が示されている。上記クイックカプラー接続部91は、上記歯科用器具1の長手方向軸の周りの360°の回転を支持し、上記棒状部分20と上記細長い本体10との間の接触は、ゴム製のOリング92によって規定される。
【0057】
図9は、図8に記載された実施形態のより詳細でない底面斜視図を示し、図10はその側面図を示している。
【0058】
図11は、上記細長い本体の内側にその近位端で配置された分解された電池モジュールの分解斜視図を示している。具体的には、上記細長い本体10の近位端15が示されている。再充電可能電池111が示されている。
【0059】
図12は、上記細長い本体の内側にその近位端で配置され組み立てられた電池モジュールの側面図を示し、図13はその上側面からの斜視図を示している。具体的には、上記細長い本体15の近位端が示され、これは、コードレスのモジュール式ペン型歯科用器具1の後端を規定している。
【0060】
図14は、コードレスのモジュール式ペン型歯科用器具の充電器ベースの断面図、図15はその上面図、そして図16はその上側面からの斜視図を示している。具体的には、充電器ベース141が示されている。
【符号の説明】
【0061】
1: コードレスのモジュール式ペン型歯科用器具
10: 細長い本体
12: 細長い本体の遠位端のコネクタ部分
14: 細長い本体の遠位端
15: 細長い本体の近位端
20: 棒状部分
21: モジュール制御ユニット
25: 棒状部分の近位端
30: 熱流障壁部
67: 主制御ユニット
91: クイックカプラー接続部
92: ゴム製Oリング
111: 再充電可能電池
141: 充電器ベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】