IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サミ ラブズ リミテッドの特許一覧

特表2022-524665催淫組成物および雄性性機能不全の管理
<>
  • 特表-催淫組成物および雄性性機能不全の管理 図1
  • 特表-催淫組成物および雄性性機能不全の管理 図2
  • 特表-催淫組成物および雄性性機能不全の管理 図3
  • 特表-催淫組成物および雄性性機能不全の管理 図4
  • 特表-催淫組成物および雄性性機能不全の管理 図5
  • 特表-催淫組成物および雄性性機能不全の管理 図6
  • 特表-催淫組成物および雄性性機能不全の管理 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-10
(54)【発明の名称】催淫組成物および雄性性機能不全の管理
(51)【国際特許分類】
   A61K 36/81 20060101AFI20220427BHJP
   A61K 36/48 20060101ALI20220427BHJP
   A61K 36/53 20060101ALI20220427BHJP
   A61K 36/906 20060101ALI20220427BHJP
   A61K 36/67 20060101ALI20220427BHJP
   A61P 15/10 20060101ALI20220427BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220427BHJP
   A61K 31/58 20060101ALI20220427BHJP
   A61K 31/352 20060101ALI20220427BHJP
   A61K 31/4525 20060101ALI20220427BHJP
   A61K 31/198 20060101ALI20220427BHJP
   A61K 31/585 20060101ALI20220427BHJP
   A23L 33/105 20160101ALI20220427BHJP
【FI】
A61K36/81
A61K36/48
A61K36/53
A61K36/906
A61K36/67
A61P15/10
A61P43/00 111
A61P43/00 105
A61P43/00 121
A61K31/58
A61K31/352
A61K31/4525
A61K31/198
A61K31/585
A23L33/105
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020569770
(86)(22)【出願日】2019-04-17
(85)【翻訳文提出日】2021-01-20
(86)【国際出願番号】 US2019027783
(87)【国際公開番号】W WO2020171833
(87)【国際公開日】2020-08-27
(31)【優先権主張番号】201941006993
(32)【優先日】2019-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】501394435
【氏名又は名称】サミ ラブズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100183379
【弁理士】
【氏名又は名称】藤代 昌彦
(72)【発明者】
【氏名】マジード ムハンメド
(72)【発明者】
【氏名】ナガブシャナム カリヤナム
(72)【発明者】
【氏名】バニ サラン
(72)【発明者】
【氏名】パンデイ アンジャリ
【テーマコード(参考)】
4B018
4C086
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4B018LB01
4B018LB10
4B018MD48
4B018MD61
4B018ME14
4B018MF02
4C086AA01
4C086AA02
4C086BA08
4C086BC21
4C086DA13
4C086GA02
4C086GA12
4C086MA03
4C086MA04
4C086MA22
4C086MA23
4C086MA35
4C086MA37
4C086MA41
4C086MA52
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZA81
4C086ZB21
4C086ZC02
4C086ZC20
4C086ZC61
4C088AB36
4C088AB38
4C088AB48
4C088AB59
4C088AB81
4C088AC01
4C088BA11
4C088MA07
4C088MA22
4C088MA23
4C088MA35
4C088MA37
4C088MA41
4C088MA52
4C088NA05
4C088NA14
4C088ZA81
4C088ZB21
4C088ZC02
4C088ZC20
4C088ZC61
4C206AA01
4C206AA02
4C206FA56
4C206MA03
4C206MA04
4C206MA42
4C206MA43
4C206MA55
4C206MA57
4C206MA61
4C206MA72
4C206NA05
4C206NA14
4C206ZA81
4C206ZB21
4C206ZC02
4C206ZC20
4C206ZC61
(57)【要約】
本発明は、雄性性機能不全および関連障害の治療管理のための組成物を開示する。具体的には、本発明は、催淫薬として使用するための、60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物、12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物、5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物、12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)抽出物、0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物を含む組成物を開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む、催淫薬として使用するための組成物。
【請求項2】
ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)阻害剤、テストステロン増強剤、一酸化窒素増強剤、cGMP増強剤、鎮痙剤および血管拡張剤、アンドロゲン受容体活性剤、並びにcGMPタンパク質キナーゼ活性剤の群から選択される少なくとも1種の植物化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
薬学的に/栄養補助的に許容される、賦形剤、助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、グミ、散剤、懸濁剤、乳剤、チュアブル剤、キャンディ、または食料品の形態で投与される、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
哺乳動物の性欲を高める方法であって、哺乳動物の体重に基づいて、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む組成物の有効用量を、性欲を高める効果を必要とする哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
【請求項5】
前記組成物が、ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)阻害剤;テストステロン増強剤、一酸化窒素増強剤、cGMP増強剤、鎮痙剤および血管拡張剤、アンドロゲン受容体活性剤、並びにcGMPタンパク質キナーゼ活性剤の群から選択される少なくとも1種の植物化合物を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記組成物の効果用量が、50~200mg/kg体重である、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記哺乳動物が、好ましくは雄性である、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記哺乳動物が、好ましくはヒトである、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記組成物が、薬学的に/栄養補助的に許容される、賦形剤、助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、グミ、散剤、懸濁剤、乳剤、チュアブル剤、キャンディ、または食料品の形態で投与される、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
哺乳動物における雄性性機能不全および関連障害の治療的管理のための方法であって、哺乳動物の体重に基づいて、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む組成物の有効用量を、雄性性機能不全および関連障害の治療的管理効果を必要とする哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
【請求項11】
前記雄性性機能障害が、勃起機能不全、早漏、遅漏もしくは射精困難、および性欲減退を含む群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記雄性性機能障害が、好ましくは、勃起機能不全および性欲減退である、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記雄性性機能不全の管理が、ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)を阻害すること、テストステロン、一酸化窒素、およびcGMPのレベルを高めること、ならびにアンドロゲン受容体およびcGMPタンパク質キナーゼを活性化することによってもたらされる、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記組成物の有効用量が、50~200mg/kg体重である、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記哺乳動物が、好ましくは雄性である、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記哺乳動物が、好ましくはヒトである、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記組成物が、薬学的に/栄養補助的に許容される、賦形剤、助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、グミ、散剤、懸濁剤、乳剤、チュアブル剤、キャンディ、または食料品の形態で投与される、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、パリ条約に基づき2019年2月22日に出願されたインド特許出願第201941006993号からの優先権を主張する出願である。
発明の分野
本発明は、雄性性機能不全および関連障害の治療管理のための組成物に関する。具体的には、本発明は、雄性性機能不全に関連する障害を管理するための、植物抽出物および植物化学物質を含む組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
雄の性的興奮は、脳、神経伝達物質、二次伝達物質、平滑筋、血管などを含む神経系および血管系に関与する複雑な生化学経路、身体的事象ならびに心理的事象によって引き起こされる。性機能不全は、上記のいずれかに関与する経路が乱された場合に生じる。雄性性機能不全の一般的なタイプとしては、勃起不全、早漏、遅漏もしくは射精困難(inhibited ejaculation)、および性欲減退が挙げられる。
身体的および生理的な問題の組合せは、雄性において性機能不全、特に勃起不全の原因となり得る。脳は、勃起を生じさせる一連の身体的事象を引き起こして性的興奮を感じ始めることにおいて、重要な役割を果たす。鬱病、不安または他の精神的健康状態、ストレスまたはストレスに起因する関係性の問題、コミュニケーション不足は、勃起機能不全を生じさせるかまたは悪化させる。
【0003】
最新の説明によれば、陰茎勃起は、心因性およびホルモン機能性および神経血管の非アドレナリン作用性の非コリン性メカニズムを伴う複雑な過程である。陰核海綿体によって生成される亜酸化窒素は、勃起機能の主要な血管作用性で非コリン性の非アドレナリン作用性神経伝達物質かつ化学的媒介物質である。一酸化窒素は、GTPを3’、5’-環状グアノシン一リン酸(cGMP)に変換する酵素であるグアニル酸シクラーゼを刺激し、cGMPは、動脈の平滑筋を弛緩させ、陰茎への血流を増加させる。陰茎から血液を運び去る静脈が収縮し、結果として、陰核海綿体において加圧された血液を補足し、その結果、勃起を生じさせる。
さらに、cGMPレベルは、勃起を長時間維持することにおいて主要な役割を果たす。理想的には、cGMPは、ホスホジエステラーゼ酵素によって5’GMPへと変換され、結果として勃起を抑える。ホスホジエステラーゼ酵素の阻害は、性的満足感を提供する陰茎の勃起を持続させることができる(参考文献を提供してください)。
【0004】
したがって、陰茎機能不全の治療および関連する雄性性機能障害の治療的管理のためには、一酸化窒素のレベルを増加させて陰茎の血流を増加させること、環状一リン酸塩(cGMP)のレベルを増加させるための酵素グアニル酸シクラーゼの活性化、および平滑筋弛緩を増加するためのcGP特異的タンパク質キナーゼのレベルの増加のメカニズムの全ての段階を標的とすることが必要である。
最新の化学組成物は、雄性性機能不全の治療において様々な経路を介して作用する1種または複数種の薬剤を含む。わずかな先行技術について、以下において言及する。
国際出願WO2018220232では、主に、勃起機能の治療において同時に、連続して、または別々に使用するための、ボツリヌス毒素、主にオナボツリヌストキシンA、アボボツリヌストキシンA、およびインコボツリヌストキシンA;PDE5阻害剤、主としてシルデナフィルクエン酸塩、ロデナフィル、アバナフィル、ミロデナフィル、シルデナフィル(sildeafil)、タダラフィル、および他の誘導体を含む組成物を説明している。
【0005】
発明の名称が「Composition and method for treatment of erectile dysfunction」である米国特許出願第15/434226号では、大麻およびその抽出物と併用した、バルデナフィル(vaedenafil)、アバナフィル、およびその許容可能な塩のような1つの化学的に活性な抗勃起機能不全薬(AED)の使用が開示されている。
米国特許第7,147,874号では、早漏および/または性的刺激に対する過敏反応の予防および治療のための医薬組成物が提供されることを開示している。組成物は、精製されたセンソ(sumsoo)抽出物と、主成分としてサポニンを含有する精製された高麗ニンジン抽出物を含み、他の薬草精油成分を含まない。
【0006】
米国特許出願公開第2006/0269623号は、勃起機能不全障害の予防もしくは治療およびその症状改善のための、ならびに勃起機能不全に対する予防的手段としての、薬草組成物および処置方法について教示している。その方法は、以下の薬草および他の成分:サヨウ(Herba Cynomorii)、ビャクジュツ(Rhizhomnas atractylodis macrocephalae)、ラジクス・リューマニア・グルチノーザ・ロングイ(Radix rehmannia glutinosea longui)、インヨウカク(Herba epimedii)、クコシ(Fructus lycii)、ゴミシ(Fructus schisandrae chinensis)、カシュウ(Radix poloygoni multiflor)、セイロンシナモン(Cortex cinnamonia cassiae)、シャニン(Fructus amoni)、および高麗人参(Radix ginseng)を含む治療有効組成物を投与するステップを含む。Kottaら(Kotta et al., Exploring scientifically proven herbal aphrodisiacs, Pharmacogn Rev. 2013 Jan-Jun; 7(13): 1-10)は、薬物のアーユルヴェーダ系において使用される様々な薬草催淫薬について概説している。
様々な他のデバイス、例えば、真空装置、陰茎インプラントなども利用可能であるが、それらは、機能が著しく損なわれた患者のみに役立つものである。これらの装置を使用する際に、挫傷、皮膚の損傷、および陰茎痛が生じる場合のあることが認められている。
【0007】
雄性性機能不全のための既存の治療は、性機能不全の全ての側面を標的としておらず、それは、状態の再発に通じる。その上、それら既存の治療は、副作用を有するかまたは使用に対してあまり快適ではないことが報告されている。したがって、性機能不全の全ての病態生理的側面を標的とすることによって雄性性機能不全の治療的管理において安全で効率的な製品を提供する、まだ対処されていない産業的ニーズが存在する。
本発明は、催淫薬としてならびに雄性性機能不全および関連障害の治療的管理において使用するための、植物抽出物および植物化合物を含む組成物を開示することによって、上記の問題を解決するものである。
【0008】
本発明の原理目的は、催淫薬として使用するための、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskohlii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全ファンド(Total fand)を含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む組成物を開示することである。
【0009】
本発明の別の目的は、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskohlii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む組成物を使用した、雄性性機能不全および関連障害の治療的管理のための方法を開示することである。
本発明は、上記の目的を解決し、さらなる関連する利点を提供する。
【発明の概要】
【0010】
本発明は、雄性性機能不全および関連障害の治療的管理のための組成物を提供する。
【0011】
より具体的には、本発明は、一酸化窒素、テストステロン、およびcGMPのレベルを増加させることにより、催淫薬としての使用のための、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskohlii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む組成物を開示する。
本発明の他の特徴および利点は、一例として本発明の原理を例示する添付の図面と関連して為される以下のより詳細な説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】雄wistarラットの乗駕行動に対する製剤の効果を示すグラフ表示(長期間の効果)である。
図2】様々な濃度の製剤を投与された雄wistarラットの血清テストステロンレベルのグラフ表示である。
図3】様々な濃度の製剤を投与された雄wistarラットの血清アンドロステンジオンレベルを示すグラフ表示である。
図4】様々な濃度の製剤を投与された雄wistarラットの血清cGMPのレベルを示すグラフ表示である。
図5】様々な濃度の製剤を投与された雄wistarラットの血清cGMP特異的キナーゼのレベルを示すグラフ表示である。
図6】雄wistarラットの血清cGMPのレベルに対する製剤および個々の植物活性物質の効果の比較評価を示すグラフ表示である。
図7】雄wistarラットの血清cGMP特異的キナーゼのレベルに対する製剤および個々の植物活性物質の効果の比較評価を示すグラフ表示である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明のより良い理解のため、および当業者が本発明を顕在化させまたは実施できるようにするために、それぞれの好ましい実施形態によって、本発明を詳細に説明する。
最も好ましい実施形態において、本発明は、60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、12~18w/w%ムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物と、5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskohlii)抽出物と、12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)抽出物と、0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む組成物を開示する。関連する態様において、組成物は、ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)阻害剤;テストステロン増強剤、一酸化窒素増強剤、cGMP増強剤、鎮痙剤および血管拡張剤、アンドロゲン受容体活性剤、およびcGMPタンパク質キナーゼ活性剤の群から選択される少なくとも1種の植物化学物質を含む。
【0014】
関連する態様において、ウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物は、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化される。別の関連する態様において、ムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物は、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化される。さらに別の関連する態様において、コレウス・フォルスコリ(Coleus forskohlii)抽出物は、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化される。別の関連する態様において、ケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)抽出物は、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化される。
【0015】
別の好ましい実施形態において、本発明は、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskohlii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む、催淫薬としての使用のための組成物を開示する。
関連する態様において、組成物は、ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)阻害剤;テストステロン増強剤、一酸化窒素増強剤、cGMP増強剤、鎮痙剤および血管拡張剤、アンドロゲン受容体活性剤、およびcGMPタンパク質キナーゼ活性剤の群から選択される少なくとも1種の植物化学物質を含む。別の関連する態様において、組成物は、薬学的に/栄養補助的に許容される、賦形剤、助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、グミ、散剤、懸濁剤、乳剤、チュアブル剤、キャンディ、または食料品の形態で投与される。
【0016】
別の好ましい実施形態において、本発明は、哺乳動物において性欲を増加させる方法であって、哺乳動物の体重に基づいて、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskohlii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む組成物の有効用量を、そのような効果を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む方法を開示する。関連する態様において、組成物は、ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)阻害剤;テストステロン増強剤、一酸化窒素増強剤、cGMP増強剤、鎮痙剤および血管拡張剤、アンドロゲン受容体活性剤、およびcGMPタンパク質キナーゼ活性剤の群から選択される少なくとも1種の植物化学物質を含む。関連する態様において、組成物の効果用量は、50~200mg/kg体重である。別の関連する態様において、哺乳動物は、好ましくは雄性である。別の関連する態様において、哺乳動物は、好ましくはヒトである。別の関連する態様において、組成物は、薬学的に/栄養補助的に許容される、賦形剤、助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、グミ、散剤、懸濁剤、乳剤、チュアブル剤、キャンディ、または食料品の形態において投与される。
【0017】
さらなる別の好ましい実施形態において、本発明は、哺乳動物における雄性性機能不全および関連障害の治療的管理のための方法であって、哺乳動物の体重に基づいて、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskohlii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む組成物の有効用量を、そのような効果を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む方法を開示する。関連する態様において、雄性性機能障害は、勃起機能不全、早漏、遅漏もしくは射精困難、および性欲減退を含む群から選択される。関連する実施形態態様において、雄性性機能障害は、好ましくは、勃起機能不全および性欲減退である。関連する態様において、雄性性機能不全の管理は、ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)を阻害すること、テストステロン、一酸化窒素、およびcGMPのレベルを高めること、ならびにアンドロゲン受容体およびcGMPタンパク質キナーゼを活性化することによってもたらされる。関連する態様において、組成物の効果用量は、50~200mg/kg体重である。別の関連する態様において、哺乳動物は、好ましくは雄性である。別の関連する態様において、哺乳動物は、好ましくはヒトである。別の関連する態様において、組成物は、薬学的に/栄養補助的に許容される、賦形剤、助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、グミ、散剤、懸濁剤、乳剤、チュアブル剤、キャンディ、または食料品の形態において投与される。
最も好ましい実施形態について言及する具体的な例示的実施例が、本明細書の以下に含まれる。
【実施例
【0018】
(実施例1)
組成物の詳細
本発明は、60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物、12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物、5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskohlii)抽出物、12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)抽出物、および0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物を含む相乗的組成物を開示する。個々の植物抽出物の雄性性機能不全の管理における詳細および意図される治療可能性が、以下において提供される。
【0019】
アシュワガンダ(ashwagandha)、インド人参(Indian ginseng)、毒グースベリー(poison gooseberry)、またはウィンターチェリー(winter cherry)として一般的に知られるウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)は、ナス科の植物である。ウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)の同義語は、フィサリス・ソムニフェラL(Physalis somnifera L.)、ウィザニア・カンセンスシス・クアン & A. M. Lu(Withania kansuensis Kuang & A. M. Lu)、およびウィザニア・ミクロフィサリス(Withania microphysalis)である。主要な植物化合物成分は、トリテルペンラクトンであるウィザノライド、主にウィザノライド、ウィザフェリンA、アルカロイド、ステロイド性ラクトン、トロピン、およびクスコヒグリンとなる(Ashwagandha". Drugs.com. 2009. Retrieved 27 December 2018)。ウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)のアルカロイドは、一酸化窒素の生成を増加し、血管内皮異常を改善することが報告されている。抽出物中に存在するステロールは、性機能および副腎機能を刺激し(Kumar et.al., Chemistry and pharmacology of withania somnifera: An update, TANG Humanitas Medicine, 2015; 5(1):1-13)、フラボノイドは、心臓系の保護を助ける(Narinderpal et.al.,A Review on Pharmacological Profile of Withania somnifera (Ashwagandha), Research & Reviews: Journal of Botanical Sciences, 2013; 2(4); 1-9)。
【0020】
ムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)は、ベルベット豆(velvet bean)、ベンガルベルベット豆(Bengal velvet bean)、フロリダベルベット豆(Florida velvet bean)、モーリシャスベルベット豆(Mauritius velvet bean)、ヨコハマベルベット豆(yokohama velvet bean)、カウゲ(cowage)、カウチ(cowitch)、ラクナ豆(lacuna bean)、およびリヨン豆(Lyon bean)として一般的に知られている。それは、アフリカおよび熱帯アジア原産の熱帯のマメ科植物であり、広く帰化し、栽培されている。植物の種子は、微量のセロトニン、ニコチン、およびブホテニンと共に、L-Dopaを含有する。植物およびその抽出物は、様々な咬傷に対する毒素アンタゴニストとして部族共同体において長く使用されてきた。さらに、それは、パーキンソン病などの疾患を治療するために、伝統的なアーユルヴェーダのインディアン医薬においても使用されてきた(Cilia et. al., Mucana Pruriens in Parkinson disease, Neurology, 2017 Aug 1; 89(5): 432-438)。植物の種子に存在するレボドバすなわちL-dopaは、性的興奮において重要な機能を果たす神経伝達物質であるドーパミンの合成に必須である。L-dopaは、性交の時間を長引かせるのを助け、早漏の症状に対処することが報告されている(Morales et. al. Evolving therapeutic strategies for premature ejaculation: The search for on-demand treatment - topical versus systemic, Canadian Urological Association Journal, 2012; 6(5) 380-385)。
【0021】
ピペル・ニグルム(Piper nigrum)は、コショウ科の開花つる植物であり、その実のために栽培され、通常、乾燥してスパイスおよび調味料として使用され、その実は、ゲルマクレン、リモネン(limoline)、ピネン(pipene)、ならびにα-フェランドレンおよびβ-カリオフィレンをはじめとする多くのテルペンを含有する(Pund et. al. Nanoarchitectures for Neglected Tropical Protozoal Diseases: Challenges and State of the Art, Science Direct, 2016)。さらに黒コショウは、バイオアベイラビリティ増強剤として使用されるピペリンを含有することも報告されている(Kesarwani et. al. Bioavailability enhancers of herbal origin: An overview, Asia Pacafic Journal of Topical Biomedicine, 2013; 3(4) 253-266)。さらにピペリンは、陰茎静脈を含む全身への血流を引き起こす、血液中のCoQ10のレベルを増加させることも報告されている。
【0022】
プレクトランサス・バルバーツス(Plectranthus barbatus)としても知られるコレウス・フォルスコリ(Coleus forskohlii)は、典型的なコリウス種に関連する熱帯多年生植物である。それは、薬学的調製物にとって有用な抽出物であるフォルスコリンを生成する。アーユルヴェーダにおいて、コレウスは、心臓病、痙攣痛、排尿痛、および痙攣を治療するために使用される(Meghwal et. al. Nutritional Constituent of Black pepper as Medicinal Modules: A Review. Open Access Scientific Reports, 2012, 1(1) 1-7)。フォルスコリンは、cAMP、アンドロゲン受容体活性を増加させ、ステロイド産生(steroidogensis)を促進することが報告されている。さらにフォルスコリンは、アンドロゲン受容体の感度を高め、それによってテストステロンの利用性を増加させる(Neto et. al. Vasodilation induced by forskolin involves cyclic GMP production. Journal of Biophysical Chemistry, 2011 2(4), 1-7)。
【0023】
タイ黒ショウガ(Thai black ginger)、タイ人参(Thai ginseng)、またはクラチャイ・ダム(krachai dum)としても知られるケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)は、ショウガ科の草本植物である。ケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)は、抗炎症活性、抗酸化活性、催淫活性、抗胃潰瘍効果、抗プラスモジウム活性(antiplasmodial)、抗真菌活性、および抗菌活性などの薬理活性を有する。ケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)は、多くのフラボノイドを含有することが報告されており、それらが、治療可能性を担っている。植物は、PDE5を阻害し、cGMPタンパク質キナーゼを活性化し、その結果Ca+の濃度を低下させ、陰茎の平滑筋における平滑筋弛緩を促進することで知られている(Chen et.al. Kaempferia parviflora and its methoxyflavone: Chemistry and Biological Activities. Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine; 2018; Article ID 4057456, 1-15)。
【0024】
本発明において開示される組成物は、雄性生殖能力のメカニズム全てを標的とし、相乗効果を提供する。組成物の成分を表1に示す。
【表1】
【0025】
(実施例2)
生殖性能試験
本発明の組成物を、雄wistarラットにおいて実験し、生殖性能試験に関して観察した。行動評価および生化学的評価の両方を実施し、特許請求の範囲に記載された本発明を裏付ける知見について、本発明の詳細な説明において実施例を用いて説明する。
【0026】
行動評価
乗駕行動
【表2】
【0027】
非発情期の雌ラットに、単回用量の製剤で処置した雄をつがわせた。動物の性行動を3時間(急性効果)観察した(Tajuddin et. al., Aphrodisiac activity of 50% ethanol extracts of Myristica fragrans Houtt. (Nutmeg) and Syzygium aromaticum (L.) Merr. & Perry. (Clove) in male mice: a comparative study. BMC Complement Altern Med. 2003;3:6.)。他の求愛活動を伴う乗駕回数を、最初の1時間の開始時に15分間観察して記録した。105分間、雌を分離した。再びつがわせて、15分間(3時間目)、乗駕回数を観察した。結果を表2および図1にまとめる。
表2:雄wistarラットの乗駕行動に対する製剤の効果(長期効果)
括弧内の値は、対照に対する増加パーセンテージを示す。
製剤は、乗駕回数を著しく増加させ、これは、製剤が非常に効果的な催淫薬であることを示していた。
【0028】
交尾の評価:
1匹の雄への薬物投与の1時間後、ケージ内に5匹の発情した雌を入れ、一晩維持した。翌朝、それぞれの雌ラットの膣塗抹を、精子の存在について光学顕微鏡で調べた。発情周期の段階を、Dewsbury DA et. al., Effect of reserpine on the copulatory behaviour of Male rats. Physiol Behav. 1970;5:1331-1333; Szechtman H, Moshe H, et.al. Sexual behaviour Pain sensitivity and stimulates endogenous opioid in male rats. Eur J Pharmacol. 1981;70:279-285によって著された評価基準に従って特定した。結果を表3に一覧する。
【0029】
【表3】

結果は、製剤を投与した雄ラットの交尾行動の増加を示した。
【0030】
雄wistarラットにおける製剤のクーリッジ効果の観察
クーリッジ効果は、前の、しかし依然として利用可能な性交渉相手との性交の休止後でさえ、新しい雌が導入されたときに雄が性的関心を回復する現象である。雄wistarラットにおける効果を、Reber, A. S. & Reber, E., The Penguin dictionary of psychology (3rd ed.), London: Penguin; Brown, R. E. (1974), "Sexual arousal, the Coolidge effect and dominance in the rat (Rattus norvegicus)", Animal Behaviour, 22 (3): 634-637; Lester, GL; Gorzalka, BB (1988), "Effect of novel and familiar mating partners on the duration of sexual receptivity in the female hamster", Behavioral Neural Biology, 49 (3): 398-405; Pinel, John (2007), Biopsychology (6th ed.), Boston: Pearson Allyn and Baconに著された手順によって特定した。薬物処置の6時間後、次の6時間のために全ての雌を新たな発情期の雌と交換した。
【0031】
第一セットの雌における交尾および射精を確認するため、および第二セットの雌におけるクーリッジ効果を確認するために、全ての雌の膣塗抹を光学顕微鏡で観察した。表4は、対照試料に対する妊娠した雌ラットの数における増加パーセンテージ、および第一セットの雌と、交換したセットの雌との間での増加パーセンテージ率を示す。
【0032】
【表4】
【0033】
性行動に対する電気障壁効果
性行動に対する電気障壁効果を観察するための実験手順を、Graham JH et. al., Inhibitory avoidance behavior and memory assessment 2001. In Buccafusco JJ (ed.), methods of Behavior analysis in Neuroscience,p.141-151. Boca Raton: CRC Pressによって述べられている通りに実施した。この実験において、受容的な(発情期の)雌を、ケージの片側に保ち、試験試料で処置した雄ラットを同じケージの反対側に保った。その間に、電気障壁を置いた。床のグリッドを通してフットショックを与えた。障壁を越える雄ラットの傾向に関して、処置した群および対照群の両方について観察を記録した。結果を表5として一覧する。
【0034】
【表5】
【0035】
生化学的評価
テストステロンの評価
テストステロンは、雄の睾丸の間質(ライディヒ)細胞によって産生される主要な雄性ホルモンであり、副腎によっても少量が産生される。雄におけるテストステロンは、雄の生存中を通して、繁殖系および二次性徴の維持を担う。処置群には製剤を与え、標準プロトコルに従って1時間後および3時間後にレベルを測定した。
【0036】
データは、処置した動物における1時間後および3時間後の血清中のテストステロン濃度の増加を示す(図2)。表6は、21日間での対照に対するテストステロンの活性パーセンテージを示す。
【表6】

実験動物は、製剤の使用期間中、同じテストステロンの増加を示し、それは、テストステロン向上のための安全な長期解決策である。
【0037】
アンドロステンジオン評価:
アンドロステンジオンは、身体内においてテストステロンおよびエストロゲンの産生において足掛かりとして主に作用するステロイドホルモンである。アンドロステンジオンが少なすぎる雄は、陰毛および体毛、生殖器の成長、および声の低音域化を含む、思春期に関連する性的特徴を発達させることができないこともある。アンドロステンジオンを、標準プロトコルに従って評価した。
【0038】
結果は、製剤投与の1時間後の処置した動物における血清中アンドロステンジオン濃度の増加を示した(図3)。表7は、21日間での対照に対するアンドロステンジオンの活性パーセンテージを示す。
【表7】
【0039】
一酸化窒素の評価:
シグナルである一酸化窒素NOは、神経末端または内皮細胞から放出され、カスケード反応を活性化し、それは、最終的に、cGMP(環状グアノシン一リン酸)の細胞内濃度の増加を引き起こす。この二次メッセンジャー分子は、細胞内カルシウムイオン濃度の減少による平滑筋弛緩につながる一連の事象を引き起こす。臨床的に重要な阻害剤(シルデナフィル、バルデナフィル、およびタダラフィル)は全て、性的刺激が存在する場合と同様に、一酸化窒素が放出されたときにcGMPを蓄積させるそれらの能力によって、平滑筋弛緩を促進するように作用する。
【0040】
ELISAによって雄wistarラットの血清中一酸化窒素を評価した。用いた方法は、Miles et. al. Determination of nitric oxide using fluorescence spectroscopy. Methods Enzymol.1996; 268:105-20によって説明される手順通りである。結果は、製剤投与の1時間後の処置した動物における血清中一酸化窒素濃度の増加を示した(図8)。
【表8】

【0041】
cGMPおよびcGMP特異的タンパク質キナーゼの評価
雄wistarラットの血清中のcGMPおよびcGMP特異的タンパク質キナーゼのレベルも評価した。結果は、製剤投与の1時間後の処置した動物における血清中cGMP濃度(図4)およびcGMP-PK1濃度(図5)の増加を示した。
【0042】
cGMPおよびcGMP特異的タンパク質キナーゼに対する個々の成分および製剤の比較効果を評価した。結果は、個々の成分で処置した群のcGMPの発現と比較した場合に、試験薬投与の1時間後の処置した動物における血清中cGMP濃度(図6)およびcGMP-PK1濃度(図7)において相乗効果を示した。
【0043】
(実施例3)
心臓血管機能試験
ラットにおけるこの試験の目的は、十二指腸内投与した場合の実験ラットにおける心臓血管系に対する試験物質の影響を特定することであった。正常血圧の麻酔下にある雄Wistarラットに3種の異なる用量(50、100、および200mg/kg)において十二指腸内投与した場合、製剤は、血圧、心拍数、および呼吸に対する影響(増加または減少)を示さなかった。薬物投与後、1時間間隔において最長3時間まで観察を行った。段階的用量における3つのパラメータ全てにおいて、どの時間間隔においても変化は観察されなかった。
【0044】
結果を表9~11にまとめる。
【表9】
【0045】
【表10】
【0046】
【表11】

データは、処置した動物の心拍数の有意な増加/低下を示さなかった。
結果は、製剤が、非常に安全であり、雄性性機能不全の管理にとって有用な優れた催淫可能性を示すことを示した。
【0047】
本発明に対する他の変更および変形は、先述の開示および教示から当業者には明らかである。したがって、本発明のある特定の実施形態のみについて、本明細書で具体的に説明してきたが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、多数の変更を為すことができることは明らかである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲との関連においてのみ解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2021-02-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucna pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む、催淫薬として使用するための組成物。
【請求項2】
ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)阻害剤、テストステロン増強剤、一酸化窒素増強剤、cGMP増強剤、鎮痙剤および血管拡張剤、アンドロゲン受容体活性剤、並びにcGMPタンパク質キナーゼ活性剤の群から選択される少なくとも1種の植物化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
薬学的に/栄養補助的に許容される、賦形剤、助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、グミ、散剤、懸濁剤、乳剤、チュアブル剤、キャンディ、または食料品の形態で投与される、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
哺乳動物の性欲を高めるための組成物であって、前記組成物が、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucna pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含み、哺乳動物の体重に基づいて、前記組成物の有効用量、性欲を高める効果を必要とする哺乳動物に投与される、組成物
【請求項5】
前記組成物が、ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)阻害剤テストステロン増強剤、一酸化窒素増強剤、cGMP増強剤、鎮痙剤および血管拡張剤、アンドロゲン受容体活性剤、並びにcGMPタンパク質キナーゼ活性剤の群から選択される少なくとも1種の植物化合物を含む、請求項4に記載の組成物
【請求項6】
前記組成物の有効用量が、50~200mg/kg体重である、請求項4に記載の組成物
【請求項7】
前記哺乳動物が、好ましくは雄性である、請求項4に記載の組成物
【請求項8】
前記哺乳動物が、好ましくはヒトである、請求項4に記載の組成物
【請求項9】
前記組成物が、薬学的に/栄養補助的に許容される、賦形剤、助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、グミ、散剤、懸濁剤、乳剤、チュアブル剤、キャンディ、または食料品の形態で投与される、請求項4に記載の組成物
【請求項10】
哺乳動物における雄性性機能不全および関連障害の治療的管理のための組成物であって、前記組成物が、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucna pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含み、哺乳動物の体重に基づいて、前記組成物の有効用量、雄性性機能不全および関連障害の治療的管理効果を必要とする哺乳動物に投与される、組成物
【請求項11】
前記雄性性機能障害が、勃起機能不全、早漏、遅漏もしくは射精困難、および性欲減退を含む群から選択される、請求項10に記載の組成物
【請求項12】
前記雄性性機能障害が、好ましくは、勃起機能不全および性欲減退である、請求項10に記載の組成物
【請求項13】
前記雄性性機能不全の管理が、ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)を阻害すること、テストステロン、一酸化窒素、およびcGMPのレベルを高めること、ならびにアンドロゲン受容体およびcGMPタンパク質キナーゼを活性化することによってもたらされる、請求項10に記載の組成物
【請求項14】
前記組成物の有効用量が、50~200mg/kg体重である、請求項10に記載の組成物
【請求項15】
前記哺乳動物が、好ましくは雄性である、請求項10に記載の組成物
【請求項16】
前記哺乳動物が、好ましくはヒトである、請求項10に記載の組成物
【請求項17】
前記組成物が、薬学的に/栄養補助的に許容される、賦形剤、助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、グミ、散剤、懸濁剤、乳剤、チュアブル剤、キャンディ、または食料品の形態で投与される、請求項10に記載の組成物
【請求項18】
哺乳動物の性欲を高めるための組成物の製造における、ウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物、ムクナ・プルリエンス(Mucuna pruriens)抽出物、コレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物、ケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)及びピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物の使用であって、前記組成物が、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucuna pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含み、哺乳動物の体重に基づいて、前記組成物の有効用量が、性欲を高める効果を必要とする哺乳動物に投与される、使用。
【請求項19】
非ヒト哺乳動物の性欲を高める方法であって、非ヒト哺乳動物の体重に基づいて、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucuna pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む組成物の有効用量を、性欲を高める効果を必要とする非ヒト哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
【請求項20】
哺乳動物における雄性性機能不全および関連障害の治療的管理のための組成物の製造における、ウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物、ムクナ・プルリエンス(Mucuna pruriens)抽出物、コレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物、ケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)及びピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物の使用であって、前記組成物が、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucuna pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含み、哺乳動物の体重に基づいて、前記組成物の有効用量が、雄性性機能不全および関連障害の治療的管理効果を必要とする哺乳動物に投与される、使用。
【請求項21】
非ヒト哺乳動物における雄性性機能不全および関連障害の治療的管理のための方法であって、非ヒト哺乳動物の体重に基づいて、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucuna pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む組成物の有効用量を、雄性性機能不全および関連障害の治療的管理効果を必要とする非ヒト哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
本発明に対する他の変更および変形は、先述の開示および教示から当業者には明らかである。したがって、本発明のある特定の実施形態のみについて、本明細書で具体的に説明してきたが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、多数の変更を為すことができることは明らかである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲との関連においてのみ解釈されるべきである。
本発明の好ましい態様は、下記の通りである。
〔1〕0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む、催淫薬として使用するための組成物。
〔2〕ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)阻害剤、テストステロン増強剤、一酸化窒素増強剤、cGMP増強剤、鎮痙剤および血管拡張剤、アンドロゲン受容体活性剤、並びにcGMPタンパク質キナーゼ活性剤の群から選択される少なくとも1種の植物化合物を含む、前記〔1〕に記載の組成物。
〔3〕薬学的に/栄養補助的に許容される、賦形剤、助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、グミ、散剤、懸濁剤、乳剤、チュアブル剤、キャンディ、または食料品の形態で投与される、前記〔1〕に記載の組成物。
〔4〕哺乳動物の性欲を高める方法であって、哺乳動物の体重に基づいて、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む組成物の有効用量を、性欲を高める効果を必要とする哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
〔5〕前記組成物が、ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)阻害剤;テストステロン増強剤、一酸化窒素増強剤、cGMP増強剤、鎮痙剤および血管拡張剤、アンドロゲン受容体活性剤、並びにcGMPタンパク質キナーゼ活性剤の群から選択される少なくとも1種の植物化合物を含む、前記〔4〕に記載の方法。
〔6〕前記組成物の効果用量が、50~200mg/kg体重である、前記〔4〕に記載の方法。
〔7〕前記哺乳動物が、好ましくは雄性である、前記〔4〕に記載の方法。
〔8〕前記哺乳動物が、好ましくはヒトである、前記〔4〕に記載の方法。
〔9〕前記組成物が、薬学的に/栄養補助的に許容される、賦形剤、助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、グミ、散剤、懸濁剤、乳剤、チュアブル剤、キャンディ、または食料品の形態で投与される、前記〔4〕に記載の方法。
〔10〕哺乳動物における雄性性機能不全および関連障害の治療的管理のための方法であって、哺乳動物の体重に基づいて、0.25%のウィザフェリンおよび7%のウィザノライドを含有するように標準化された60~65w/w%のウィザニア・ソムニフェラ(Withania somnifera)抽出物と、10w/w%のL-dopaを含有するように標準化された12~18w/w%のムクナ・プルリエンス(Mucana pruriens)抽出物と、10w/w%のフォルスコリンを含有するように標準化された5~10w/w%のコレウス・フォルスコリ(Coleus forskolii)抽出物と、2.5w/w%の5,7-ジメトキシフラボンおよび10w/w%以上の全フラボノイドを含有するように標準化された12~18w/w%のケンプフェリア・パルビフローラ(Kaempferia parviflora)と、95w/w%のピペリンを含有するように標準化された0.1~2w/w%のピペル・ニグルム(Piper nigrum)抽出物とを含む組成物の有効用量を、雄性性機能不全および関連障害の治療的管理効果を必要とする哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
〔11〕前記雄性性機能障害が、勃起機能不全、早漏、遅漏もしくは射精困難、および性欲減退を含む群から選択される、前記〔10〕に記載の方法。
〔12〕前記雄性性機能障害が、好ましくは、勃起機能不全および性欲減退である、前記〔10〕に記載の方法。
〔13〕前記雄性性機能不全の管理が、ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)を阻害すること、テストステロン、一酸化窒素、およびcGMPのレベルを高めること、ならびにアンドロゲン受容体およびcGMPタンパク質キナーゼを活性化することによってもたらされる、前記〔10〕に記載の方法。
〔14〕前記組成物の有効用量が、50~200mg/kg体重である、前記〔10〕に記載の方法。
〔15〕前記哺乳動物が、好ましくは雄性である、前記〔10〕に記載の方法。
〔16〕前記哺乳動物が、好ましくはヒトである、前記〔10〕に記載の方法。
〔17〕前記組成物が、薬学的に/栄養補助的に許容される、賦形剤、助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、グミ、散剤、懸濁剤、乳剤、チュアブル剤、キャンディ、または食料品の形態で投与される、前記〔10〕に記載の方法。
【国際調査報告】