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▶ スミスズ インターコネクト アメリカズ インコーポレイテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-10
(54)【発明の名称】一体型ソケットコンタクト
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/11 20060101AFI20220427BHJP
   H01R 4/18 20060101ALI20220427BHJP
   H01R 4/02 20060101ALN20220427BHJP
【FI】
H01R13/11 301D
H01R13/11 301C
H01R4/18 A
H01R4/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021554754
(86)(22)【出願日】2020-03-12
(85)【翻訳文提出日】2021-10-29
(86)【国際出願番号】 US2020022465
(87)【国際公開番号】W WO2020186100
(87)【国際公開日】2020-09-17
(31)【優先権主張番号】62/817,408
(32)【優先日】2019-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519417551
【氏名又は名称】スミスズ インターコネクト アメリカズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SMITHS INTERCONNECT AMERICAS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100170597
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 直樹
(72)【発明者】
【氏名】アルカディ シンデル-ラーナー
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン カレラ
【テーマコード(参考)】
5E085
【Fターム(参考)】
5E085BB01
5E085BB23
5E085CC03
5E085DD01
5E085FF01
5E085HH01
5E085HH06
5E085JJ06
(57)【要約】
一体型ソケットコンタクトは、長手軸に沿って延びて第1端部及び該第1端部とは反対の第2端部を有する本体部を有する。前記第2端部は、内部にキャビティを画定し、ワイヤ端部を有するワイヤを受けるように構成される。当該一体型ソケットコンタクトは、ピンコンタクトを受けるように構成されるリングを有する。当該一体型ソケットコンタクトは、前記リングと前記本体部の前記第1端部との間で長手方向に延びる1つ以上の梁を有する。前記1つ以上の梁は、半径方向内側に面する曲率を有し、前記ピンコンタクト係合して圧力を加えるように構成される。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一体型ソケットコンタクトであって、
長手方向軸線に沿って延在し、第1端部と、該第1端部の反対側に位置して内部に空洞を画定し、ワイヤ終端を有するワイヤを受けるように構成されている第2端部とを有する本体と、
ピンコンタクトを受けるように構成されたリングと、
前記リングと前記本体の前記第1端部との間で長手方向に延びて、半径方向内向きの曲率を有し、前記ピンコンタクトと係合して圧力を加えるように構成されている1つ以上の梁と、
を備える一体型ソケットコンタクト。
【請求項2】
請求項1に記載の一体型ソケットコンタクトであって、少なくとも一部が導電性材料によってメッキされる、一体型ソケットコンタクト。
【請求項3】
請求項1に記載の一体型ソケットコンタクトであって、前記キャビティと前記本体の外面との間で延びて前記ワイヤ終端を前記本体にはんだ付けできるように構成される少なくとも1つの開口部をさらに含む、一体型ソケットコンタクト。
【請求項4】
請求項3に記載の一体型ソケットコンタクトであって、前記第2端部は、40AWG以下のサイズのワイヤ終端を受けるように構成される、一体型ソケットコンタクト。
【請求項5】
請求項4に記載の一体型ソケットコンタクトであって、前記1つ以上の梁は少なくとも部分的に可撓性を有する、一体型ソケットコンタクト。
【請求項6】
請求項5に記載の一体型ソケットコンタクトであって、前記第2端部に隣接して設けられる前記本体の一部は、前記ワイヤの一部に圧着されるように構成される、一体型ソケットコンタクト。
【請求項7】
請求項6に記載の一体型ソケットコンタクトであって、前記リングは、当該一体型ソケットコンタクトと前記ピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するために、前記ピンコンタクトの外径よりも大きい内径を有する、一体型ソケットコンタクト。
【請求項8】
請求項6に記載の一体型ソケットコンタクトであって、前記リングは、当該一体型ソケットコンタクトと前記ピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するフレア状の開口部を有する、一体型ソケットコンタクト。
【請求項9】
請求項8に記載の一体型ソケットコンタクトであって、前記第2端部は、前記キャビティ内への前記ワイヤ終端部の進入を容易にするフレア状の開口部を有する、一体型ソケットコンタクト。
【請求項10】
一体型ソケットコンタクトであって、
長手方向軸線に沿って延在し、第1端部と、該第1端部の反対側の第2端部とを有する本体と、
前記第2端部に結合され、前記本体から長手方向に離れるように延びるはんだ尾部と、
ピンコンタクトを受けるように構成されたリングと、
前記リングと前記本体の前記第1端部との間で長手方向に延びて半径方向内向きの曲率を有し、前記ピンコンタクトと係合して圧力を加えるように構成される1つ以上の梁と、
を含む一体型ソケットコンタクト。
【請求項11】
請求項10に記載の一体型ソケットコンタクトであって、少なくとも一部が導電性材料によってメッキされる、一体型ソケットコンタクト。
【請求項12】
請求項10に記載の一体型ソケットコンタクトであって、前記1つ以上の梁は少なくとも部分的に可撓性を有する、一体型ソケットコンタクト。
【請求項13】
請求項12に記載の一体型ソケットコンタクトであって、前記リングは、当該一体型ソケットコンタクトと前記ピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するために、前記ピンコンタクトの外径よりも大きい内径を有する、一体型ソケットコンタクト。
【請求項14】
請求項12に記載の一体型ソケットコンタクトであって、前記リングは、当該一体型ソケットコンタクトと前記ピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するフレア状の開口部を有する、一体型ソケットコンタクト。
【請求項15】
一体型ソルダーカップコンタクトであって、
長手方向軸線に沿って延在し、第1端部と、該第1端部の反対側に位置して内部に空洞を画定してワイヤ終端を有するワイヤを受けるように構成される第2端部とを有する本体と、
前記第1端部に結合され、前記本体から長手方向に離れるように延びるピンコンタクトと、
を含む一体型ソルダーカップコンタクト。
【請求項16】
請求項15に記載の一体型ソルダーカップコンタクトであって、少なくとも一部が導電性材料によってメッキされる、一体型ソルダーカップコンタクト。
【請求項17】
請求項15に記載の一体型ソルダーカップコンタクトであって、前記キャビティと前記本体の外面との間で延びて前記ワイヤ終端を前記本体にはんだ付けできるように構成される少なくとも1つの開口部をさらに含む、一体型ソルダーカップコンタクト。
【請求項18】
請求項17に記載の一体型ソルダーカップコンタクトであって、前記第2端部は、40AWG以下のサイズのワイヤ終端を受けるように構成される、一体型ソルダーカップコンタクト。
【請求項19】
請求項18に記載の一体型ソルダーカップコンタクトであって、前記第2端部に隣接して設けられる前記本体の一部は、前記ワイヤの一部に圧着されるように構成される、一体型ソルダーカップコンタクト。
【請求項20】
請求項19に記載の一体型ソルダーカップコンタクトであって、前記第2端部は、前記キャビティ内への前記ワイヤ終端部の進入を容易にするフレア状の開口部を有する、一体型ソルダーカップコンタクト。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2019年3月12日に出願された「ONE-PIECE SOCKET CONTACT」という発明の名称の米国仮出願第62/817,408号の利益および優先権を主張するものであり、本出願の全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本明細書は電気コンタクトに関し、特に一体型ソケットコンタクトに関する。
【従来技術】
【0003】
電気式ソケットコンタクトは、ピンコンタクトと電線の終端を電気的に結合するために使用されます。従来の電気式ソケットコンタクトには、長寿命型と短寿命型の2種類がある。この2つの形式には、いくつかの欠点がある。長寿命型は、結合されるように構成されるピンコンタクトの外径の2.4倍の外径を有する。長寿命型は、部品点数が多いため、製造コストが高くなる。例えば、ハイパーボロイドのソケットコンタクトは、最低でも8つの部品から構成されている。また、長寿命形状は剛性が高く、ピンコンタクトのように位置合わせのずれを補償できない。この位置合わせのずれと高い嵌合力は、ソケットコンタクトに損傷を与え、ひいては寿命を縮めることになる。
【0004】
短寿命型は、一般的に、ピンコンタクトとの位置合わせのずれを補償するために、スプリットフロントラウンドバローを備えている。しかし、短寿命型は、耐久性が低い。例えば短寿命型では本質的に、ピンコンタクト上に狭い力の集中を生じさせてしまう。その結果、電気ソケットコンタクトから金メッキが剥がれてしまう。また、両タイプの電気ソケットコンタクトは、40AWG以下のワイヤサイズと係合するように設計されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って嵌合ピンとの位置合わせのずれを補償し、十分な耐久性を有し、40AWG以下の脆弱なワイヤサイズに係合することができ、最小限の数の部品から製造することができる電気ソケットコンタクトが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一般に、本明細書に記載された対象の一態様は、一体型ソケットコンタクトで実施されてよい。当該一体型ソケットコンタクトは、長手方向軸線に沿って延在し、第1端部と、該第1端部の反対側の第2端部とを有する本体を含む。前記第2端部は、内部に空洞を画定し、ワイヤ終端を有するワイヤを受けるように構成されている。当該一体型ソケットコンタクトは、ピンコンタクトを受けるように構成されたリングを含む。当該一体型ソケットコンタクトは、前記リングと前記本体の前記第1端部との間で長手方向に延びる1つ以上の梁を含む。前記1つ以上の梁は、半径方向内向きの曲率を有し、前記ピンコンタクトと係合して圧力を加えるように構成されている。
【0007】
これらの実施形態および他の実施形態は、以下の特徴の1つ以上を任意に含んでもよい。当該一体型ソケットコンタクトの少なくとも一部分は導電性材料でメッキされていてもよい。当該一体型ソケットコンタクトは、前記キャビティと前記本体の外面との間で延びる少なくとも1つの開口部をさらに含んでもよい。前記少なくとも1つの開口部は、前記ワイヤ終端を前記本体にはんだ付けできるように構成されていてもよい。前記少なくとも1つの開口部は、前記ワイヤの絶縁部分を前記本体に圧着するように構成されてよい。当該一体型ソケットコンタクトの前記第2端部は、40AWG以下のサイズのワイヤ終端を受けるように構成されてよい。
【0008】
前記1つ以上の梁は、少なくとも部分的に可撓性を有してよい。前記第2端部に隣接して設けられる前記本体の一部は、前記ワイヤの一部に圧着されるように構成されてよい。前記リングは、当該一体型ソケットコンタクトと前記ピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するために、前記ピンコンタクトの外径よりも大きい内径を有してよい。前記リングは、当該一体型ソケットコンタクトと前記ピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するフレア状の開口部を有してよい。前記第2端部は、前記キャビティ内への前記ワイヤ終端部の進入を容易にするフレア状の開口部を有してよい。
【0009】
別の態様では、本願の対象は一体型ソケットコンタクトで実施されてよい。当該一体型ソケットコンタクトは、長手方向軸線に沿って延在し、第1端部と、該第1端部の反対側の第2端部とを有する本体を含む。当該一体型ソケットコンタクトは、前記第2端部に結合され、前記本体から長手方向に離れるように延びるはんだ尾部を含む。 当該一体型ソケットコンタクトは、ピンコンタクトを受けるように構成されたリングを含む。当該一体型ソケットコンタクトは、前記リングと前記本体の前記第1端部との間で長手方向に延びる1つ以上の梁を含む。前記1つ以上の梁は、半径方向内向きの曲率を有し、前記ピンコンタクトと係合して圧力を加えるように構成される。
【0010】
別の態様では、本願の対象は一体型ソルダーカップコンタクトで実施されてよい。当該一体型ソルダーカップコンタクトは、長手方向軸線に沿って延在し、第1端部と、該第1端部の反対側の第2端部とを有する本体を含む。前記第2端部は、内部に空洞を画定し、ワイヤ終端を有するワイヤを受けるように構成される。当該一体型ソルダーカップコンタクトは、前記第1端部に結合され、前記本体から長手方向に離れるように延びるピンコンタクトを含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示の実施形態の特徴および利点は、図面と併せて以下に記載される詳細な説明からより明らかになるであろう。当然のことながら、図面およびそれに関連する説明は、特許請求の範囲内の例示的な配置を示しており、特許請求の範囲を限定するものではない。参照番号は、参照される部材間の対応関係を示すために、図面全体で再使用されている。
図1A】本発明の態様による一体型ソケットコンタクトの斜視図である。
図1B図1Aに示された一体型ソケットコンタクトの図1Aにおける線A-Aに沿った断面図である。
図1C図1Bに示された一体型ソケットコンタクトの図1Bにおける線B-Bに沿った断面図である。
図2A】本発明の態様による一体型ソケットコンタクトの斜視図である。
図2B図2Aに示された一体型ソケットコンタクトの図2Aにおける線A-Aに沿った断面図である。
図2C図2Bに示された一体型ソケットコンタクトの図2Bにおける線B-Bに沿った断面図である。
図3A】本発明の態様による一体型ソケットコンタクトの斜視図である。
図3B図3Aに示された一体型ソケットコンタクトの図3Aにおける線A-Aに沿った断面図である。
図3C図3Bに示された一体型ソケットコンタクトの図3Bにおける線B-Bに沿った断面図である。
図4A図1A図1Cの一体型ソケットコンタクトと本発明の態様によるワイヤの斜視図である。
図4B図1A図1Cの一体型ソケットコンタクトと本発明の態様によるワイヤの斜視図である。
図4C図4A図4Bに図示された一体型ソケットコンタクトとワイヤの断面図である。
図5】本発明の態様による一体型ソケットコンタクトを示している。
図6】本発明の態様による一体型ソルダーカップピンコンタクトを示している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の詳細な説明では、本開示の理解を深めるために、多数の具体的な詳細が示されている。しかし、当業者であれば、本開示の構成要素は、これらの具体的な詳細の一部がなくても実施することができることは明らかであろう。他の例では、本開示を不必要に不明瞭にすることを避けるために、よく知られた構造および技術は詳細に示されていない。
【0013】
図1Aは、一体型ソケット(Arcaloid)コンタクト100を示す。一体型ソケットコンタクト100は、長手方向軸に沿って延在し、第1端部103および第2端部105を有する本体101を含む。第2端部105は、その中に空洞107を画定し、(図4A~4Cに描かれているように)ワイヤ終端を有するワイヤを受け入れるように構成されている。一体型ソケットコンタクト100は、ピンコンタクトを受け入れるように構成されたリング109を含む。一体型ソケットコンタクト100は、リング109と本体101の第1端部103との間で長手方向に延びる1つ以上の梁111を含む。1つ以上の梁111は、半径方向内向きの曲率を有し、ピンコンタクトと係合して圧力を印加するように構成されている。ピンコンタクトへの圧力は、ピンコンタクトの外径よりも小さい内径を有する1つ以上の梁111の半径方向内向きの曲率に起因するものであってもよい。
【0014】
一体型ソケットコンタクト100は、導電性バネ材料の一片から形成される。例えば、一体型ソケットコンタクト100は、銅系のバネ合金の一片から形成されてもよい。しかし他の導電性バネ材料が様々な実施形態に従って互換的に使用されてよい。一体型ソケットコンタクト100の少なくとも一部は、導電性材料でメッキされていてもよい。例えば一体型ソケットコンタクト100は、非酸化金属でメッキされてもよい。しかし他の導電性材料が様々な実施形態に従って互換的に使用されてよい。
【0015】
1つ以上の梁111は、少なくとも部分的に可撓性を有していてもよい。1つ以上の梁111の可撓性は、一体型ソケットコンタクト100とピンコンタクトとの間での位置合わせのずれを補償し得る。例えば1つ以上の梁111の可撓性は、1.0mm以下のピッチを許容してもよい。しかし1つ以上の梁111は、様々な実施形態に従って、他のピッチ距離を互換的に許容するように構成されてもよい。
【0016】
一部の実施形態では、一体型ソケットコンタクト100は、キャビティ107と本体101の外面との間に延在する少なくとも1つの開口部113を含んでもよい。少なくとも1つの開口部113は、本体101へのワイヤのはんだ付けを可能にするように構成されてもよい。第2端部105は、サイズが40AWG以下であるワイヤの終端を受けるように構成されてもよい。一部の実施形態では、第2端部105に隣接して設けられる本体101の一部分は、(図4A~4Cに描かれているように)ワイヤの一部分に圧着されるように構成されてもよい。例えば電線の剥き出し部分(電線終端)が少なくとも1つの開口部113を介して本体101にはんだ付けされ、第2端部105に隣接して設けられる本体101の一部分が(図4A~4Cに描かれているように)電線の絶縁部分に圧着されてもよい。本体101へワイヤをはんだ付けすることで、ワイヤと本体101との間の電気伝導が容易となり、圧着下のワイヤの絶縁部分ははんだ付けされたワイヤ/本体101の対に対する機械的耐久性を高め得る。
【0017】
リング109は、軸方向および半径方向の変形からの1つ以上の梁111に軸方向および半径方向の安定性を提供してもよい。リング109は、一体型ソケットコンタクト100とピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するために、ピンコンタクトの外径よりも大きい内径を有してもよい。一部の実施形態では、リング109は、一体型ソケットコンタクト100とピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するために、フレア状の開口部を有してもよい。一部の実施形態では、第2端部105は、空洞107へのワイヤ終端部の容易な進入を促進するために、フレア状の開口部を有してもよい。
【0018】
一部の実施形態では、一体型ソケットコンタクト100は、少なくとも部分的にスウェージングによって形成されてもよい。例えば、1つ以上の梁111の半径方向内向きの湾曲部は、本体101、リング109、および1つ以上の梁111が既に形成された後に、スウェージングによって形成されてもよい。別の例では、1つ以上の梁111の半径方向内向きの曲率は、本体101、リング109、および1つ以上の梁111が形成される前に、スウェージングによって形成されてもよい。しかし他の製造方法が、様々な実施形態に従って互換的に使用されてもよい。
【0019】
図1Bは、図1Aに示される一体型ソケットコンタクト100の、図1Aの線A-Aに沿った断面図である。図1Cは、図1Bに示す一体型ソケットコンタクト100の図1Bにおける線B-Bに沿った断面図である。図1Cは、4つの梁(111a、111b、111c、および111d)を有する1つ以上の梁111を描いているが、任意の数の梁が、様々な実施形態に従って互換的に使用されてもよい。
【0020】
図2Aは、一体型ソケット(Arkaloid)コンタクト200を示す。一体型ソケットコンタクト200は、長手方向軸線に沿って延在し、第1端部203および第2端部205を有する本体201を含む。第2端部205は、その中に空洞207を画定し、(図4A~4Cに描かれているような)ワイヤ終端を有するワイヤを受けるように構成されている。一体型ソケットコンタクト200は、ピンコンタクトを受けるように構成されたリング209を含む。一体型ソケットコンタクト200は、リング209と本体201の第1端部203との間で長手方向に延びる1つ以上の梁211を含む。1つ以上の梁211は、半径方向内向きの曲率を有し、ピンコンタクトと係合して圧力を加えるように構成されている。ピンコンタクトへの圧力は、ピンコンタクトの外径よりも小さい内径を有する1つ以上の梁211の半径方向内向きの曲率に起因するものであってもよい。
【0021】
一体型ソケットコンタクト200は、導電性バネ材料の一片から形成される。例えば一体型ソケットコンタクト200は、銅系バネ合金の一片から形成されてもよい。しかし他の導電性バネ材料が、様々な実施形態に従って互換的に使用されてもよい。一体型ソケットコンタクト200の少なくとも一部は、導電性材料でメッキされていてもよい。例えば一体型ソケットコンタクト200は導電性の非酸化金属でメッキされてもよい。しかし他の導電性材料が、様々な実施形態に従って互換的に使用されてもよい。
【0022】
1つ以上の梁211は、少なくとも部分的に可撓性を有していてもよい。1つ以上の梁211の可撓性は、一体型ソケットコンタクト200とピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償してもよい。例えば、1つ以上の梁211の可撓性は、1.0mm以下のピッチを許容し得る。しかしながら、1つ以上の梁211は、様々な実施形態に従って、他のピッチ距離を互換的に許容し得るように構成されてもよい。
【0023】
一部の実施形態では、一体型ソケットコンタクト200は、キャビティ207と本体201の外面との間に延在する少なくとも1つの開口部213を含んでもよい。少なくとも1つの開口部213は、本体201へのワイヤのはんだ付けを可能にするように構成されてもよい。第2端部205は、サイズが40AWG以下であるワイヤの終端を受けるように構成されてもよい。一部の実施形態では、第2端部205に隣接して位置する本体201の一部は、(図4A~4Cに描かれているように)電線の絶縁部分に圧着されるように構成されてもよい。例えば電線の剥き出し部分(電線終端)が、少なくとも1つの開口部213を介して本体201にはんだ付けされ、第2端部205に隣接して位置する本体201の部分が、(図4A~4Cに描かれているように)電線の絶縁部分に圧着されてもよい。本体201へワイヤをはんだ付けすることで、ワイヤと本体201との間の電気伝導が上昇してよく、圧着下のワイヤの絶縁部分は、はんだ付けされたワイヤ/本体201の対への機械的耐久性を高めてもよい。
【0024】
リング209は、軸方向および半径方向の変形からの1つ以上の梁211に軸方向および半径方向の安定性を提供してもよい。リング209は、一体型ソケットコンタクト200とピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するために、ピンコンタクトの外径よりも大きい内径を有してもよい。一部の実施形態では、リング209は、一体型ソケットコンタクト200とピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するために、フレア状の開口部を有してもよい。一部の実施形態では、第2端部205は、空洞207へのワイヤ終端の容易な進入を促進するために、フレア状の開口部を有してもよい。
【0025】
一部の実施形態では、一体型ソケットコンタクト200は、少なくとも部分的にスウェージングによって形成されてもよい。例えば、1つ以上の梁211の半径方向内向きの湾曲部は、本体201、リング209、および1つ以上の梁211が既に形成された後に、スウェージングによって形成されてもよい。別の例では、1つ以上の梁211の半径方向内向きの曲率は、本体201、リング209、および1つ以上の梁211が形成される前に、スウェージングによって形成されてもよい。しかしながら、他の製造方法は、様々な実施形態に従って互換的に使用されてもよい。
【0026】
図2Bは、図2Aに示される一体型ソケットコンタクト200の、図2Aの線A-Aに沿った断面図である図2Cは、図2Bに示す一体型ソケットコンタクト200の図2Bにおける線B-Bに沿った断面図である。図2Cは、2つの梁(211aおよび211b)を有する1つ以上の梁211を描いているが、様々な実施形態に従って、任意の数の梁が互換的に使用されてよい。
【0027】
図3Aは、一体型ソケット(Arkaloid)コンタクト300を示す。一体型ソケットコンタクト300は、長手方向軸線に沿って延在し、第1端部303および第2端部305を有する本体301を含む。第2端部305は、その中に空洞307を画定し、(図4A~4Cに描かれているように)ワイヤ終端を有するワイヤを受け入れるように構成されている。一体型ソケットコンタクト300は、ピンコンタクトを受けるように構成されたリング309を含む。一体型ソケットコンタクト300は、リング309と本体301の第1端部303との間で長手方向に延びる1つ以上の梁311を含む。1つ以上の梁311は、半径方向内向きの曲率を有し、ピンコンタクトと係合して圧力を加えるように構成されている。ピンコンタクトへの圧力は、ピンコンタクトの外径よりも小さい内径を有する1つ以上の梁311の半径方向内向きの曲率に起因するものであってもよい。
【0028】
一体型ソケットコンタクト300は、導電性バネ材料の一片から形成される。例えば、一体型ソケットコンタクト300は、銅系バネ合金の一片から形成されてもよい。しかし、他の導電性バネ材料が、様々な実施形態に従って互換的に使用されてもよい。一体型ソケットコンタクト300の少なくとも一部は、導電性材料でメッキされていてもよい。例えば、一体型ソケットコンタクト300は、導電性の非酸化金属でメッキされてもよい。しかし、他の導電性材料が様々な実施形態に従って互換的に使用されてもよい。
【0029】
1つ以上の梁311は、少なくとも部分的に可撓性を有していてもよい。1つ以上の梁311の可撓性は、一体型ソケットコンタクト300とピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償してもよい。例えば、1つ以上の梁311の可撓性は、1.0mm以下のピッチを許容し得る。しかし、1つ以上の梁311は、様々な実施形態に従って、他のピッチ距離を互換的に許容し得るように構成されてもよい。
【0030】
一部の実施形態では、一体型ソケットコンタクト300は、キャビティ307と本体301の外面との間に延在する少なくとも1つの開口部313を含んでもよい。少なくとも1つの開口部313は、本体301へのワイヤのはんだ付けを可能にするように構成されてもよい。第2端部305は、サイズが40AWG以下であるワイヤの終端を受けるように構成されてもよい。一部の実施形態では、第2端部305に隣接して位置する本体301の一部は、(図4A~4Cに描かれているように)ワイヤの一部に圧着されるように構成されてもよい。例えば、電線の剥き出し部分(電線終端)が、少なくとも1つの開口部313を介して本体301にはんだ付けされ、第2端部305に隣接して位置する本体301の部分が、(図4A~4Cに描かれているように)電線の絶縁部分に圧着されてもよい。本体301へのはんだ付けは、ワイヤと本体301との間の電気伝導を促進してもよく、圧着下のワイヤの絶縁部分は、はんだ付けされたワイヤ/本体301の対に対する機械的耐久性を高めてもよい。
【0031】
リング309は、1つ以上の梁311に、軸方向および半径方向の変形からの安定性を提供してもよい。リング309は、一体型ソケットコンタクト300とピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するために、ピンコンタクトの外径よりも大きい内径を有してもよい。一部の実施形態では、リング309は、一体型ソケットコンタクト300とピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するために、フレア状の開口部を有してもよい。一部の実施形態では、第2端部305は、空洞307へのワイヤ終端の容易な進入を促進するために、フレア状の開口部を有してもよい。
【0032】
一部の実施形態では、一体型ソケットコンタクト300は、少なくとも部分的にスウェージングによって形成されてもよい。例えば、1つ以上の梁311の半径方向内向きの湾曲部は、本体301、リング309、および1つ以上の梁311が既に形成された後に、スウェージングによって形成されてもよい。別の例では、1つ以上の梁311の半径方向内向きの曲率は、本体301、リング309、および1つ以上の梁311が形成される前にスウェージングによって形成されてもよい。しかしながら、他の製造方法は、様々な実施形態に応じて互換的に使用されてもよい。
【0033】
図3Bは、図3Aに示される一体型ソケットコンタクト300の、図3Aの線A-Aに沿った断面図である。図3Cは、図3Bに示す一体型ソケットコンタクト300の図3Bにおける線B-Bに沿った断面図である。図3Cは、1つの梁311aを有する1つ以上の梁311を描いているが、任意の数の1つ以上の梁311が、様々な実施形態に従って互換的に使用されてもよい。
【0034】
図4A~4Bは、本発明の一態様による、図1A~1Cの一体型ソケット(Arkaloid)コンタクト100およびワイヤ415の透視図である。図示のように、第2端部105に隣接して位置する本体101の一部は、ワイヤ415の絶縁部分に圧着されている。
【0035】
図4Cは、図4A~4Bに示された一体型ソケットコンタクト100およびワイヤ415の断面図である。ワイヤ415は、キャビティ107内にねじ込まれ、1つ以上の開口部113を介してアクセス可能な剥ぎ取り部分(ワイヤ終端)417を有する。ワイヤ終端417は、リング109および1つ以上の梁111に係合したピンコンタクトとワイヤ終端417との間の導通を可能にするために、一体型ソケットコンタクト100の本体101にはんだ付けされてもよい。
【0036】
図5は、本発明の一態様による一体型ソケット(Arkaloid)コンタクト500を示す。一体型ソケットコンタクト500は、長手方向の軸に沿って延在し、第1端部503および第2端部505を有する本体501を含む。一体型ソケットコンタクト500は、第2端部505に結合され、本体501から長手方向に離れて延びるはんだ尾部519を含む。一体型ソケットコンタクト500は、ピンコンタクトを受けるように構成されたリング509を含む。一体型ソケットコンタクト500は、リング509と本体501の第1端部503との間で長手方向に延びる1つ以上の梁511を含む。1つ以上の梁511は、半径方向内向きの曲率を有し、ピンコンタクトと係合して圧力を加えるように構成されている。ピン接点への圧力は、ピン接点の外径よりも小さい内径を有する1つ以上の梁511の半径方向内向きの曲率に起因してもよい。
【0037】
一体型ソケットコンタクト500は、導電性バネ材料の一片から形成される。例えば、一体型ソケットコンタクト500は、銅系バネ合金の一片から形成されてもよい。しかし、他の導電性バネ材料が、様々な実施形態に従って互換的に使用されてもよい。一体型ソケットコンタクト500の少なくとも一部は、導電性材料でメッキされていてもよい。例えば、一体型ソケットコンタクト500は、導電性の非酸化金属でメッキされてもよい。しかし他の導電性材料が、様々な実施形態に従って互換的に使用されてもよい。
【0038】
1つ以上の梁511は、少なくとも部分的に可撓性を有してもよい。1つ以上の梁511の可撓性は、一体型ソケットコンタクト500とピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償してもよい。例えば、1つ以上の梁511の可撓性は、1.0mm以下のピッチを許容してもよい。しかし1つ以上の梁511は、様々な実施形態に従って互換的に、他のピッチ距離を可能にするように構成されてもよい。
【0039】
リング509は、1つ以上の梁511に、軸方向および半径方向の変形からの軸方向および半径方向の安定性を提供してもよい。リング509は、一体型ソケットコンタクト500とピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するために、ピンコンタクトの外径よりも大きい内径を有してもよい。一部の実施形態では、リング509は、一体型ソケットコンタクト500とピンコンタクトとの間の位置合わせのずれを補償するために、フレア状の開口部を有してもよい。
【0040】
図6は、本発明の一態様による一体型ソルダーカップコンタクト600を示す。一体型ソルダーカップコンタクト600は、長手方向の軸に沿って延在し、第1端部603および第2端部605を有する本体601を含む。第2端部605は、その中に空洞607を画定し、(図4A~4Cに同様に描かれているように)ワイヤ終端を有するワイヤを受けるように構成されている。一体型ソルダーカップコンタクト600は、本体601の第1端部603に結合されたピンコンタクト621を含む。
【0041】
一体型ソルダーカップ接点600は、導電性材料の一片から形成される。例えば一体型ソルダーカップコンタクト600は、一片の銅から形成されてもよい。しかし様々な実施形態に応じて、他の導電性材料が互換的に使用されてもよい。一体型ソルダーカップコンタクト600の少なくとも一部は、導電性材料でメッキされてもよい。例えば、一体型ソルダーカップコンタクト600は、導電性の非酸化金属でメッキされてもよい。しかし他の導電性材料が、様々な実施形態に応じて互換的に使用されてよい。
【0042】
一部の実施形態では、一体型ソルダーカップコンタクト600は、キャビティ607と本体601の外面との間に延在する少なくとも1つの開口部613を含んでもよい。少なくとも1つの開口部613は、本体601へのワイヤのはんだ付けを可能にするように構成されてもよい。第2端部605は、サイズが40AWG以下であるワイヤの終端を受け入れるように構成されてもよい。一部の実施形態では、第2端部605に隣接して位置する本体601の一部は、(図4A~4Cに同様に描かれているように)電線の絶縁部分に圧着されるように構成されてもよい。例えば、電線の剥き出し部分(電線終端)が、少なくとも1つの開口部613を介して本体601にはんだ付けされ、第2端部605に隣接して位置する本体601の一部が、(図4A~4Cに描かれているように)電線の絶縁部分に圧着されてもよい。本体601へのはんだ付けは、ワイヤと本体601との間の電気伝導を促進し、圧着下のワイヤの絶縁部分は、はんだ付けされたワイヤ/本体601のペアに対する機械的耐久性を高めてもよい。一部の実施形態では、第2端部605は、空洞607へのワイヤ終端部の進入を容易にするために、フレア状の開口部を有してもよい。
【0043】
方法/システムの例示的な実施形態が例示的な様式で開示されてきた。したがって、全体を通して採用された用語は、非限定的な方法で読まれるべきである。本明細書の教示に対する軽微な変更は当業者には生じるであろうが、本明細書で保証された特許の範囲内に包摂されることが意図されているのは、ここに寄与した技術への進歩の範囲内に合理的に属するすべてのそのような実施形態であり、その範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物に照らすこと以外では、制限されないことが理解されるべきである。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5
図6
【国際調査報告】