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  • 特表-眼鏡 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-11
(54)【発明の名称】眼鏡
(51)【国際特許分類】
   G02C 1/04 20060101AFI20220428BHJP
   G02C 5/14 20060101ALI20220428BHJP
   G02C 7/02 20060101ALN20220428BHJP
【FI】
G02C1/04
G02C5/14
G02C7/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021553051
(86)(22)【出願日】2020-02-20
(85)【翻訳文提出日】2021-09-06
(86)【国際出願番号】 EP2020054417
(87)【国際公開番号】W WO2020178029
(87)【国際公開日】2020-09-10
(31)【優先権主張番号】102019203035.1
(32)【優先日】2019-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521400073
【氏名又は名称】ヴィジ・マネージメント・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】フォルカー・ベック
(57)【要約】
本発明は、以下の特徴を有する眼鏡に関する。
- 2つのレンズ(1、2);
- 剛性または可撓性のフレーム(5)であって、前記レンズそれぞれの上方レンズエッジまたは下方レンズエッジに延在するフレーム部(5.1、5.2)と、2つの前記フレーム部(5.1、5.2)の間に配置されたブリッジ(6)と、ヒンジ(7.1、7.2)によって前記フレーム(5)の両端に繋がれたアーム(3、4)と、を備えるフレーム(5);
- プラスチックの糸(8)が前記レンズ(1、2)それぞれに関連付けられており、関連するレンズ(1、2)の周囲の少なくとも一部を巻き、前記上方または下方レンズエッジを押し付けること;
- 関連する前記プラスチックの糸の両端が前記フレームに取り付けられること;
- 各取り付け点は:
個々の前記プラスチックの糸(8)の端部はループを形成し、前記フレーム部(5.1、5.2)の周りを巻く;
ループを形成し、互いに平行に延在する、前記端部の2つの長手方向セクション(8.1、8.3)は、スリーブ(9)の単一の長手方向の穴を通して一緒にガイドされ、前記スリーブ(9)によって囲まれる;
ことで形成されること;
- 前記スリーブ(9)は、前記2つの長手方向セクション(8.1、8.3)が互いに反対方向に移動して、前記レンズ(1、2)を巻くのに使用できる長さやプラスチックの
糸の張力を変更できるように設計される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
- 2つのレンズ(1、2);
- 剛性または可撓性のフレーム(5)であって、前記レンズそれぞれの上方レンズエッジまたは下方レンズエッジに延在するフレーム部(5.1、5.2)と、2つの前記フレーム部(5.1、5.2)の間に配置されたノーズブリッジ(6)と、ヒンジ(7.1、7.2)によって前記フレーム(5)の両端に繋がれたアーム(3、4)と、を備えるフレーム(5);
- プラスチックの糸(8)が前記レンズ(1、2)それぞれに関連付けられており、関連するレンズ(1、2)の周囲の少なくとも一部を巻き、前記上方または下方レンズエッジを押し付けること;
- 関連する前記プラスチックの糸の両端が前記フレームに取り付けられること;
- 各取り付け点は:
個々の前記プラスチックの糸(8)の端部はループを形成し、前記フレーム部(5.1、5.2)の周りを巻く;
ループを形成し、互いに平行に延在する、前記端部の2つの長手方向セクション(8.1、8.3)は、スリーブ(9)の単一の長手方向の穴を通して一緒にガイドされ、前記スリーブ(9)によって囲まれる;
ことで形成されること;
との特徴を備える眼鏡であって、
- 前記スリーブ(9)は、前記2つの長手方向セクション(8.1、8.3)が互いに反対方向に移動して、前記レンズ(1、2)を巻くのに使用できる長さやプラスチックの糸の張力を変更できるように設計されることを特徴とする眼鏡。
【請求項2】
1つの長手方向セクション(8.1)の端部が、前記長手方向セクション(8.1)が前記スリーブ(9)の穴を通って引き抜かれるのを防止するプラグ(8.5)を備えることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡。
【請求項3】
前記プラグ(8.5)は、前記プラスチックの糸(8)の端部を溶融することによって作られることを特徴とする請求項2に記載の眼鏡。
【請求項4】
前記プラスチックの糸(8)はナイロン又はペルロンからなることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の眼鏡。
【請求項5】
前記フレーム(5)上の前記プラスチックの糸(8)の一方の前記取り付け点(A)は前記ヒンジ(7.1、7.2)の領域にあり、他方の前記取り付け点(B)は前記ノーズブリッジ(6)にあることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の眼鏡。
【請求項6】
前記フレーム(5)の前記プラスチックの糸(8)の一方の前記取り付け点(A)は、ヒンジ(7.1、7.2)の領域にあり、他方の前記取り付け点(B)は前記ノーズブリッジ(6)の領域にあり、前記プラスチックの糸(8)は、前記レンズ(1または2)の全周を巻き、前記取り付け点(A)で始まり、かつ、終端することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の眼鏡。
【請求項7】
前記フレーム(5)の材料は、金属またはプラスチックであることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の眼鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文による眼鏡に関する。眼鏡は、軽量であり、特に魅力的な外観によって区別される。
【背景技術】
【0002】
ご存知のように、眼鏡は、例えば視力を改善したり、日光から保護したりするための合理的な機能を備えているだけではない。むしろ、社会のあらゆる層のさまざまな人々から世界中で高く評価されているファッションアイテムである。
【0003】
眼鏡は2種類に分けることができる。1つは、重量があり、粗く、主に暗い色のプラスチックまたは角で縁取られた眼鏡である。もう1つは、高強度の金属フレームを備えた非常に軽い眼鏡である。従って、フレームが可能な限り最も控え目な役割を果たすチタンなどの薄い材料であるため、そのように認識されることすらない。
【0004】
本発明は、2つ目のカテゴリーに関する。可能な限り、フレームがまったく存在間を出さない。可能な限り控えめに設計されており、テンプルを押したり、丸みを帯びて耳を越えたりするアームを除いて、2つのレンズの上方エッジに沿って延在する薄くて軽いフレームパーツのみで構成される。ナイロン糸が使用されており、個々のレンズの下部領域を巻き、ここでレンズのエッジに掘られた溝に挿入される。通常ナイロン製のこのようなプラスチックの糸は、レンズの上方エッジに沿って延在するフレーム部分と前述のプラスチックの糸との間にレンズを固定するために使用される。従って、プラスチックの糸は、眼鏡全体の安定性をサポートする重要な機能を備えている。
【0005】
眼鏡は、金属フレームがレンズの下方エッジに延在し、ナイロン糸がレンズの上方エッジに延在するように構成され得る。
【0006】
プラスチックの糸は、前述のように、レンズのエッジ領域に掘られた溝の中にある場合は見えない。しかしながら、プラスチック糸や金属フレームの確実で目立たない固定は困難である。このような固定は引用文献1に記載されている。引用文献1では2つの穴があるディスクが提供されている。ループを形成するプラスチックの糸がディスクの2つの穴を通ってガイドされる。引用文献1の図3を参照。ループは、金属フレームの一部を巻くプラスチック糸から形成される。既知のように、このようなループは、それぞれの場合において、ループの前、及び、ループの後それぞれにおいて、湾曲したセクション、及び、長手方向に延在するセクションを備え、2つの長手方向セクションは互いに平行に延在する。
【0007】
引用された特許文献の明細書では、ループは2つの穴を有するディスクに関連付けられている。一方の長手方向セクションの糸は一方の穴を通って延在し、他方の長手方向セクションの糸は他方の穴を通って延在する。
【0008】
この解決策は、2穴ディスクで糸が詰まるせいでループを再び緩めるのが困難であるため、好ましくない。
【0009】
引用文献2は、2つのレンズ、フレーム、及び、リンクされたアームを備えた眼鏡について説明している。レンズの外周の一部に巻かれ、レンズのエッジを押すプラスチックの糸が各レンズに関連付けられている。
【0010】
引用文献3、引用文献4及び引用文献5にはそれぞれ、フレーム部、ノーズブリッジ、ヒンジ、アーム、プラスチックネジを備えた眼鏡について説明されている。これらの既知の実施形態には欠点がある。これらは、例えば、プラスチックの糸とレンズとの組み立てが比較的難しいこと、レンズに巻かれた糸の張力を自由に選択できないこと、または異なる直径のレンズを自由に選択できないことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】中国実用新案第CN206224069号明細書
【特許文献2】欧州特許翻訳DE 696 11 045 T2
【特許文献3】米国特許第5914768号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2001/0017686号明細書
【特許文献5】特開平11-044865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、請求項1の前文に従って、それぞれの場合にレンズの1つを巻く、関連するプラスチック糸を固定し、かつ、自由に選択可能な張力で再び解放することができるように眼鏡を設計するという目的に基づいている。さらに、さまざまな直径のレンズを使用する用途にも使用できる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この課題は、請求項1の特徴によって達成される。
【0014】
引用された引用文献1における実施形態との違いは以下の通りである。
【0015】
本発明では、スリーブが提供され、それ自体は単一の穴のみを有する。ループを形成するために使用される2つの長手方向のプラスチック糸は、互いに接触しているスリーブの穴に配置されている。プラスチックの糸に張力をかけるためには、ループが締まるようにスリーブをずらす。同時に、糸の長さを正確に変更され得、特に短くされ得る。糸の長さの縮小は、同時に糸の張力をかけることを意味し、従って、眼鏡全体の安定化を確実にするという観点から、これに対応してレンズに強い接触圧力を与える。引用文献1とは対照的に、糸は必要に応じて簡単に交換することもできる。
【0016】
さらに、スリーブによる糸の緊密な巻き付けは、スリーブを変位させることによって設定された糸に対する位置が変わらないままであるという効果を有する、すなわち、糸に対するスリーブの変位が、緊密な接触のために結果としての摩擦によって抑制されるためである。
【0017】
この場合も、引用した引用文献1とは対照的に、フレーム部分の糸の端領域の取り付け点がより適切に中央に配置されるため、機能が向上し、外観が目立たなくなる。
【0018】
本発明の非常に重要な部分は、眼鏡の部品を一緒にねじ止めできるための、または、穴にナイロン糸を固定するための穴をレンズにもフレームにも設ける必要がないということである。
【0019】
本発明による先行技術及び眼鏡は、図面に基づいてより詳細に説明される。特定の図では:
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】既知の眼鏡の透視図である。
図2a】本発明による眼鏡の斜視図である。
図2b】本発明による眼鏡の斜視図である。プラスチックの糸とフレーム部との間の取り付け点の領域にあるコンポーネントの拡大図である。
図3】本発明の詳細図である。
図4a図3によるスリーブの斜視図である。
図4b図4aのスリーブの長手方向軸に垂直な断面図である。
図5】スリーブを有する図4a及び4bによるものに類似したスリーブを示す図であり、その長手方向の延在部が短いため、それは穴あきリングを表す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1に示される眼鏡の既知の実施形態は、2つのレンズ1、2を備える。レンズは、以下の構成要素を含むフレームによって支持される。
【0022】
2つのアーム3、4、レンズ1の上方エッジに亘って延在する第1のセクション5.1とレンズ2の上方エッジに亘って延在する第2のセクション5.2とを備える支持部5。セクション5.1及び5.2は、それらの間のノーズブリッジ6と一体である。2つのアーム3、4はそれぞれ、ヒンジ7.1、7.2を介してフレーム5のセクション5.1及び5.2に取り付けられている。
【0023】
図2aに示される本発明による眼鏡が概略的に示されている。それらは非常に軽い構造で実施形態化される。フレームは基本的に図1のように実施形態化できる。しかしながら、コンポーネント3、4、5.1、5.2、及び6は、ワイヤー、例えばチタンワイヤーから製造される。ノーズパッド6.1、6.2はノーズブリッジ6に配置される。
【0024】
図2aによる眼鏡の特徴は、プラスチックの糸8である。これは、各レンズの外周の少なくとも一部の周りにガイドされる。それはレンズエッジの溝に挿入され得る。図2bの拡大断面図を参照。
【0025】
糸8は、関連するレンズの全周に巻かれ得るため、点Aで始まり、点Aで再び終端する。しかしながら、糸8は、例えば点Aから始まり、Bで終端するようにレンズの一部のみに巻かれ得る。レンズ1と2の両方で同じように実施形態化されることは明らかである。
【0026】
図3は、本発明の決定的な詳細を示している。プラスチックの糸8、特に糸の端部が示される。この端部セクションは、長手方向セクション8.1、湾曲セクション8.2、及び第2の長手方向セクション8.3を備えるループに成形される。糸8の端部はヘアピン状に設計されているとも言える。糸8の端部8.4は、第1の長手方向セクション8.1に位置している。プラグ8.5は溶融によりここに生成され、糸の残りの延在部の糸8よりも大きな直径を有する。
【0027】
見てわかるように、糸8のループは、フレーム部、例えば、フレーム部5.1または5.2に巻かれる。巻き付けは、関連するフレームパ部の取り付け点Aから始まる。次に、図2aに示すように反時計回りにレンズ1の周りを取り付け点Bまで延在する。ここでも、上記を参照して図3に示すループと同様に、第2の糸の端部からループが形成される。
【0028】
ループによるフレーム部への糸の取り付けは既知であるが、ループの固定が難しい。組み立て中にループがばらばらになったり、もちろん組み立て後に別々に緩んだりしないようにする必要がある。本発明はこのことを防ぐ。この課題のためにスリーブ9が実質的に提供され、この効果を以下に説明する。金属フレーム部5.1上のプラスチックの糸8の組み立ては、以下のように実行される。
【0029】
まず、糸8の端部8.4がスリーブ9の穴にガイドされる。糸8の端部8.4はまだ溶融されていないため、図3に示すプラグも存在しない。次いで糸の端部8.4は、フレーム部5.1の周囲にガイドされ、図3に示されるループが作られる。次いで、糸8の長手方向セクション8.1は、特にスリーブ9を通ってさらにガイドされる。スリーブ9の明確な幅は、スリーブ9の2つの長手方向セクション8.1及び8.3が密接に巻かれ、また互いに対して密接に押し付けられるように寸法決めされる。見てわかるように、長手方向セクション8.1及び8.3の両方は、ある距離だけ互いに平行に延在する。
【0030】
ここでループの締め付けが行われる。これは、スリーブ9が、長手方向セクション8.1及び8.3に配置された金属フレーム部5.1に向かって移動することで実行され得る。しかしながら、長手方向セクション8.1及び8.3もまた、互いに対して同時に移動させることができ、これにより、レンズ1を巻くために利用可能な糸の長さが変化する。従って、長手方向セクション8.1及び8.3の前述の相対運動が矢印C及びDに従って起こる場合、レンズ1を巻くためにより長い長さが利用可能である。従って、レンズ1を交換することもできる。金属フレーム部5.1に対する糸8によるレンズ1の接触圧力が増加するように、張力は可能な限り高くするべきである。従って、張力が十分に高い場合、これは、レンズが糸8と関連する金属フレーム部品5.1との間にクランプされていることを意味する。このようにして非常に安定した構造が得られる。レンズ間、または、レンズとフレームとの間の連結は、ネジ接続なしで実現される。従って、例えば穴を開ける、または、ねじ接続することによるレンズの機械加工は省かれる。組み立て中、前述の構成要素間の機械的摩擦によるスリーブ9と2つの長手方向セクション8.1及び8.3との間の密接な接続は、組み立て中にループがばらばらにならないことを確実にする。
【0031】
前述のプラグ8.5は、端部8.4がスリーブ9を通ってガイドされた後に溶融され得る。締め具(compaction)9が、ループ構造の緩みに対する追加的な安全性として使用される。プラグ8.5は、糸8がスリーブ9から滑り外れるのを防ぐ。
【0032】
図4a及び4bは、スリーブ9の内側の長手方向セクション8.1及び8.3を概略的に示す。図4bから分かるように、スリーブ9は、断面に楕円形の穴を有し、これは、長手方向セクション8.1及び8.3の断面によって略完全に占められる。
【0033】
図5は、2つの長手方向セクション8.1と8.3を示しています。この場合、スリーブ9の軸方向の延在距離はより小さい。特にこの場合では、スリーブ9はあきディスクまたはリングである。
【0034】
糸は必ずしも丸い断面を有する必要はない。中空であり得、従ってチューブとして形成される。
【0035】
上記のように、プラスチックの糸は、レンズ外周の第1の点、例えば関連するアームの領域で始まり、金属フレーム部の第2の取り付け点、一般にノーズブリッジの領域で固定される。ただし、2つの取り付け点及びBが一致することも考えられる。この場合、プラスチックの糸は関連するレンズの全周に亘り延在する。
【符号の説明】
【0036】
1 レンズ
2 レンズ
3 アーム
4 アーム
5 フレーム
5.1 フレーム部
5.2 フレーム部
6 ノーズブリッジ
6.1 ノーズパッド
6.2 ノーズパッド
7.1 ヒンジ
7.2 ヒンジ
8 プラスチックの糸
8.1 長手方向セクション
8.2 湾曲セクション
8.3 長手方向セクション
8.4 端部(セクション)
8.5 プラグ
図1
図2a
図2b
図3
図4a
図4b
図5
【手続補正書】
【提出日】2021-09-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
- 2つのレンズ(1、2);
- 剛性または可撓性のフレーム(5)であって、前記レンズそれぞれの上方レンズエッジまたは下方レンズエッジに延在するフレーム部(5.1、5.2)と、2つの前記フレーム部(5.1、5.2)の間に配置されたノーズブリッジ(6)と、ヒンジ(7.1、7.2)によって前記フレーム(5)の両端に繋がれたアーム(3、4)と、を備えるフレーム(5);
- プラスチックの糸(8)が前記レンズ(1、2)それぞれに関連付けられており、関連するレンズ(1、2)の周囲の少なくとも一部を巻き、前記上方または下方レンズエッジを押し付けること;
- 関連する前記プラスチックの糸の両端が前記フレームに取り付けられること;
- 各取り付け点は:
個々の前記プラスチックの糸(8)の端部はループを形成し、前記フレーム部(5.1、5.2)の周りを巻く;
ループを形成し、互いに平行に延在する、前記端部の2つの長手方向セクション(8.1、8.3)は、スリーブ(9)の単一の長手方向に開いた穴を通して一緒にガイドされ、前記スリーブ(9)によって囲まれる;
ことで形成されること;
との特徴を備える眼鏡であって、
- 前記スリーブ(9)は、前記2つの長手方向セクション(8.1、8.3)を非常に密接に包み、これにより、前記プラスチックの糸(8)に対する前記スリーブ(9)の設定位置は変わらず、閉じた結果としての摩擦により前記スリーブ(9)の単独の移動が抑制されるが、前記レンズに巻かれた前記プラスチックの糸(8)の張力は、前記2つの長手方向セクション(8.1、8.3)を互いに対して移動させることによって、かつ/または、前記2つの長手方向セクション(8.1、8.3)上の前記スリーブ(9)を移動させることによって自由に選択可能であることを特徴とする眼鏡。
【請求項2】
1つの長手方向セクション(8.1)の端部が、前記長手方向セクション(8.1)が前記スリーブ(9)の前記穴を通って引き抜かれるのを防止するプラグ(8.5)を備えることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡。
【請求項3】
前記プラグ(8.5)は、前記プラスチックの糸(8)の端部を溶融することによって作られることを特徴とする請求項2に記載の眼鏡。
【請求項4】
前記プラスチックの糸(8)はナイロン又はペルロンからなることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の眼鏡。
【請求項5】
前記フレーム(5)上の前記プラスチックの糸(8)の一方の前記取り付け点(A)は前記ヒンジ(7.1、7.2)の領域にあり、他方の前記取り付け点(B)は前記ノーズブリッジ(6)にあることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の眼鏡。
【請求項6】
前記フレーム(5)の材料は、金属またはプラスチックであることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の眼鏡。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
引用文献3、引用文献4及び引用文献5にはそれぞれ、フレーム部、ノーズブリッジ、ヒンジ、アーム、プラスチックネジを備えた眼鏡について説明されている。これらの既知の実施形態には欠点がある。これらは、例えば、プラスチックの糸とレンズとの組み立てが比較的難しいこと、レンズに巻かれた糸の張力を自由に選択できないこと、または異なる直径のレンズを自由に選択できないことである。さらに特許文献6及び特許文献7を参照。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
【特許文献1】中国実用新案第CN206224069号明細書
【特許文献2】欧州特許翻訳DE 696 11 045 T2
【特許文献3】米国特許第5914768号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2001/0017686号明細書
【特許文献5】特開平11-044865号公報
【特許文献6】独国特許第810437号明細書
【特許文献7】米国特許第3917387号明細書
【国際調査報告】